JPH1149407A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、記録紙の巻きぐせを矯正して、記
録紙のしわおよび記録紙に形成された画像のこすれを防
止し、画像品質を向上させる画像形成装置を提供するも
のである。 【解決手段】 紙を給送し前記紙に画像を転写および定
着させて前記紙に前記画像を形成する画像形成装置にお
いて、側面に紙を巻き付けた筒状の紙管と、前記紙管の
開口端に対応する形状の互いに識別可能な係合部を有
し、前記係合部が前記紙管に係合して前記紙管を回転自
在に保持する１対のペーパースプールと、を備え、前記
１対のペーパースプールに前記紙管を回転自在に保持さ
せて、前記紙管の側面に巻き付けられた紙に所定の張力
を与えながら前記紙を引き出して給送することを特徴と
するものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に関
し、詳しくは、紙を給送し前記紙に画像を転写および定
着させて前記紙に前記画像を形成する画像形成装置に関
する。

【０００２】

【従来の技術】従来、紙を給送し前記紙に画像を転写お
よび定着させて前記紙に前記画像を形成する複写機等に
適用される画像形成装置にはロール状に巻かれた記録紙
が用いられているものがある。このような画像形成装置
においては、画情報を引き伸ばされたロール状記録紙に
出力して画像を前記記録紙上に再生したり、ビデオ画像
の画像の１コマ（１カット）を前記記録紙上に再生する
ようになっている。このロール状に巻かれた記録紙を用
いることにより、記録紙の収納スペースを小さくするこ
とができるので画像形成装置本体を小型化することがで
きるとともに、折畳み式の記録紙のようにミシン目の位
置が形成する画像に影響するといったことがないので、
記録紙を有効に利用することができ、また装置への装着
および取り外しが容易である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
のロール状の記録紙は引き出して給送されるが、引き出
された記録紙は巻きぐせがあり、搬送の途中でしわ等が
発生し、またこのような巻きぐせおよびしわを有する記
録紙の紙面に画像が形成されるので、前記紙面に形成さ
れた画像がこすれるといった画像不良が発生しやすくな
って、画像品質が低下するという問題があった。

【０００４】そこで本発明はこのような問題を解決し、
記録紙の巻きぐせを矯正して、記録紙のしわおよび記録
紙に形成された画像のこすれを防止し、画像品質を向上
させることを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
上記の目的を達成するため、紙を給送し前記紙に画像を
転写および定着させて前記紙に前記画像を形成する画像
形成装置において、側面に紙を巻き付けた筒状の紙管
と、前記紙管の開口端に対応する形状の互いに識別可能
な係合部を有し、前記係合部が前記紙管に係合して前記
紙管を回転自在に保持する１対のペーパースプールと、
を備え、前記１対のペーパースプールに前記紙管を回転
自在に保持させて、前記紙管の側面に巻き付けられた紙
に所定の張力を与えながら前記紙を引き出して給送する
ことを特徴とするものである。

【０００６】請求項２記載の発明は、上記の目的を達成
するため、請求項１記載の発明において、前記１対のペ
ーパースプールの係合部が、円形に開口し互いに異なる
内径を有する前記紙管の開口端に対応する形状の部材か
ら構成されることを特徴とするものである。請求項３記
載の発明は、上記の目的を達成するため、請求項１記載
の発明において、前記１対のペーパースプールの一方の
係合部が、内周面上で軸に向って開口し軸方向に設けら
れた溝を有する前記紙管の一方の開口部分に対応する形
状の部材から構成されることを特徴とするものである。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて説明する。図１は本発明に係る画像形成装置の一
実施例の要部の構成要素を示す図であり、図２および図
３は図１に示された画像形成装置の一部の構成を示す図
である。図４および図５は、一実施例の画像形成装置の
要部の構成要素を示す図である。

【０００８】まず、構成を説明する。図１は一実施例の
画像形成装置の要部説明図であり、図２および図３は図
１に示された画像形成装置の一部概略構成図である。図
１から図３に示された画像形成装置において、１は画像
形成装置であり、画像形成装置１は、ロール状に巻かれ
た記録紙を引き出して給紙する給紙手段２と、給紙手段
２によって給紙された記録紙に画像を転写し定着させる
図示されない転写定着手段と、前記転写定着手段によっ
て前記画像が転写され定着させられた記録紙を排出する
図示されない排紙手段と、を備えている。給紙手段２
は、側面に記録紙３を巻き付けた円筒状の紙管４と、紙
管４の開口端４ａ、４ｂに対応する形状の１対のペーパ
ースプール５、６と、紙管４の側面に巻き付けられた記
録紙３を搬送する搬送ローラ７ａ、７ｂと、記録紙３の
搬送方向に向って紙管４と搬送ローラ７ａ、７ｂとの間
に位置するように設けられたデカーラー部材８と、を備
えている。また、図１に示されるように１対のペーパー
スプール５、６の紙管４の内周面に対応する部分には板
バネ９、１０が設けられている。

【０００９】図示されない本発明に係る画像形成装置の
一実施例において、画像形成装置は、紙を給送し前記紙
に画像を転写および定着させて前記紙に前記画像を形成
するものであり、側面に紙を巻き付けた筒状の紙管と、
前記紙管の開口端に対応する形状の互いに識別可能な係
合部を有し前記係合部が前記紙管に係合して前記紙管を
回転自在に保持する１対のペーパースプールと、を備え
ている。

【００１０】図４は、一実施例の画像形成装置の要部の
構成要素を示す図である。図４に示された画像形成装置
において、１１は画像形成装置であり、画像形成装置１
１は、上述されたものと同様に、紙１２を給送し紙１２
に画像を転写および定着させて紙１２に前記画像を形成
するものであり、側面に紙１２を巻き付けた筒状の紙管
１３と、紙管１３の開口端１３ａ、１３ｂに対応する形
状の互いに識別可能な係合部１４ａ、１５ａを有し係合
部１４ａ、１５ａが紙管１３に係合して紙管１３を回転
自在に保持する１対のペーパースプール１４、１５と、
を備えている。１対のペーパースプール１４、１５の係
合部１４ａ、１５ａは、円形に開口し互いに異なる内径
を有する紙管１３の開口端１３ａ、１３ｂに対応する形
状の部材から構成される。

【００１１】図５は、一実施例の画像形成装置の要部の
構成要素を示す図である。図５に示された画像形成装置
において、２１は画像形成装置であり、画像形成装置２
１は、上述された図示されない一実施例と同様の構成要
素から構成され、１対のペーパースプール２４、２５の
一方の係合部２４ａが、内周面上で軸に向って開口し軸
方向に設けられた溝を有する紙管２３の一方の開口部分
２３ａに対応する形状の部材から構成される。

【００１２】図示されない一実施例の画像形成装置にお
いて、画像形成装置は、ロール状に巻かれた記録紙を備
え、前記記録紙を指定された長さに切断し、前記記録紙
を搬送する給紙装置を有し、給紙装置によって供給され
た前記記録紙に画像を転写し定着させることで前記記録
紙に画像を形成するものであって、前記記録紙を巻き付
けた中空状の紙管と、前記紙管の一端部および他端部に
差し込み可能に設けられた２種類のペーパースプール
と、を備えている。

【００１３】次に、作用を説明する。図１から図３に示
された画像形成装置１において、図１に示されるように
ロール状の記録紙３を側面に巻き付けた紙管４の開口端
４ａ、４ｂにペーパースプール５、６を差し込むと、ペ
ーパースプール５、６に取り付けられている板バネ９、
１０が紙管４の内周面に圧接する。ペーパースプール
５、６を筐体に装着することでペーパースプール５、６
が紙管４を回転可能に保持することができる。このと
き、筐体の端面と紙管４の側面に巻き付けられたロール
状の記録紙３の端面との摩擦力によって記録紙３に負荷
がかかる。また、ペーパースプール５、６を筐体へ装着
するのに方向性があり、ペーパースプール５、６を逆の
位置に（ペーパースプール５をペーパースプール６の位
置に）装着することができないように構成されている。
そこで図１に示されるように、紙管４の側面に巻き付け
られた記録紙３を引き出す方向に対して左の開口端４ａ
にペーパースプール５を差し込み、右の開口端４ｂにペ
ーパースプール６を差し込むことで、矢印Ａで示される
紙管４の側面に巻き付けられた記録紙３が引き出され搬
送される向きと矢印Ｂで示されるペーパースプール５、
６の回転負荷が加わる回転の向きとが一致するようにペ
ーパースプール５、６を筐体に装着する。図２に示され
るように記録紙３を搬送ローラ７ａ、７ｂで搬送する
と、所定位置に固定されたデカーラー部材８が記録紙３
を紙管４とは逆の向きに巻き付かせて搬送させることが
でき、ペーパースプール５、６とロール状の記録紙３と
が一体となって回転するので、ペーパースプール５、６
の回転負荷によって記録紙３に所定の張力を与えること
ができ、巻きぐせが矯正された記録紙３を給紙すること
ができる。

【００１４】上述された画像形成装置１が有するペーパ
ースプール５は紙管４の側面に巻き付けられた記録紙３
を引き出す向きＡに対して右の開口端４ｂに、ペーパー
スプール６は左の開口端４ａにそれぞれ差し込むことが
可能に構成されたものであり、このように紙管４の開口
端４ａ、４ｂに差し込んだペーパースプール５、６を筐
体に装着すると、図３に示されるように紙管４の側面に
巻き付けられた記録紙３が引き出され搬送される向き
と、ペーパースプール５、６の回転負荷が加わる回転の
向きとが逆になり一致しなくなる。このため、記録紙３
を搬送ローラ７ａ、７ｂで搬送してもペーパースプール
５、６の回転負荷が加わらなくなる。この点を改良した
ものが以下に述べる他の実施例である。

【００１５】図示されない一実施例の画像形成装置にお
いては、前記紙管の開口端に対応する互いに識別可能な
前記１対のペーパースプールの係合部が前記紙管に係合
して前記紙管を回転自在に保持するので、前記紙管のそ
れぞれの開口端に該開口端に対応するペーパースプール
を確実に取り付けることができる。また、前記１対のペ
ーパースプールに前記紙管を回転自在に保持させて、前
記紙管の側面に巻き付けられた紙に所定の張力を与えな
がら前記紙を引き出して給送するので、前記紙の巻きぐ
せを矯正することができる。このため、巻きぐせの矯正
された紙に画像が転写および定着されることにより前記
紙に前記画像を形成するので、前記紙のしわおよび前記
紙に形成された画像のこすれを防止することができて、
画像品質を向上させることができる。

【００１６】図４に示された画像形成装置１１において
は、紙管１３の開口端１３ａの内径Ｃが開口端１３ｂの
内径Ｄよりも大きくなるように構成されるため、ペーパ
ースプール１４の係合部１４ａは開口端１３ａに取り付
けることはできるが開口端１３ｂに取り付けることはで
きず、またペーパースプール１５の係合部１５ａは開口
端１３ｂに取り付けることはできるが開口端１３ａに取
り付けることはできないので、紙管１３の開口端１３ａ
および開口端１３ｂにそれぞれに対応するペーパースプ
ール１４およびペーパースプール１５を確実に取り付け
ることができる。このため、図４に示されるように矢印
Ａで示される紙管１３の側面に巻き付けられた紙１２が
引き出され搬送される向きと矢印Ｂで示されるペーパー
スプール１４、１５の回転負荷が加わる回転の向きとが
一致するようにペーパースプール１４、１５を筐体に装
着することができ、ペーパースプール１４、１５の回転
負荷によって紙１２に所定の張力を与えることができ
て、紙１２の巻きぐせを矯正することができる。さら
に、巻きぐせの矯正された紙１２に画像が転写および定
着されることにより紙１２に前記画像が形成されるの
で、紙１２のしわおよび紙１２に形成された画像のこす
れを防止することができて、画像品質を向上させること
ができる。

【００１７】図５に示された画像形成装置２１において
は、１対のペーパースプール２４、２５の一方の係合部
２４ａが、内周面上で軸に向って開口し軸方向に設けら
れた溝を有する紙管２３の一方の開口部分２３ａに対応
する形状の部材から構成されるため、ペーパースプール
２４の係合部２４ａは開口端２３ａに取り付けることは
できるが開口端２３ｂに取り付けることはできず、また
ペーパースプール２５の係合部２５ａは開口端２３ｂに
取り付けることはできるが開口端２３ａに取り付けるこ
とはできないので、紙管２３の開口端２３ａおよび開口
端２３ｂにそれぞれに対応するペーパースプール２４お
よびペーパースプール２５を確実に取り付けることがで
きる。このため、図５に示されるように矢印Ａで示され
る紙管２３の側面に巻き付けられた紙２２が引き出され
搬送される向きと矢印Ｂで示されるペーパースプール２
４、２５の回転負荷が加わる回転の向きとが一致するよ
うにペーパースプール２４、２５を筐体に装着すること
ができ、ペーパースプール２４、２５の回転負荷によっ
て紙２２に所定の張力を与えることができて、紙２２の
巻きぐせを矯正することができる。さらに、巻きぐせの
矯正された紙２２に画像が転写および定着されることに
より紙２２に前記画像が形成されるので、紙２２のしわ
および紙２２に形成された画像のこすれを防止すること
ができて、画像品質を向上させることができる。

【００１８】図示されない一実施例の画像形成装置にお
いては、前記紙管の一端部および他端部に差し込み可能
に設けられた２種類のペーパースプールを備えているの
で、前記紙管の一端部および他端部にそれぞれ決められ
た１種類のペーパースプールを確実に差し込むことがで
きる。このため、ロール状に巻かれた記録紙に所定の張
力を与えることができ、ロール状に巻かれた前記記録紙
の巻きぐせを矯正することができて、前記記録紙のしわ
を防止することができる。また、巻きぐせの矯正された
前記記録紙に画像が転写され定着されるので、画像のこ
すれを防止することができ、画像品質を向上させること
ができる。

【００１９】この他、本発明の画像形成装置の一実施例
には、紙を給送し前記紙に画像を転写および定着させて
前記紙に前記画像を形成するものであって、側面に紙を
巻き付けた筒状の紙管と、前記紙管の開口端に対応する
形状の互いに識別可能な嵌合部を有し、前記嵌合部が前
記紙管に嵌合して前記紙管を回転自在に保持する１対の
ペーパースプールと、を備え、前記１対のペーパースプ
ールに前記紙管を回転自在に保持させて、前記紙管の側
面に巻き付けられた紙に所定の張力を与えながら前記紙
を引き出して給送するもの、および紙を給送し前記紙に
画像を転写および定着させて前記紙に前記画像を形成す
るものであって、側面に紙を巻き付けた筒状の紙管と、
前記紙管の開口端に対応する形状の互いに識別可能な当
接部を有し、前記当接部が前記紙管に当接して前記紙管
を回転自在に保持する１対のペーパースプールと、を備
え、前記１対のペーパースプールに前記紙管を回転自在
に保持させて、前記紙管の側面に巻き付けられた紙に所
定の張力を与えながら前記紙を引き出して給送するもの
等があり、上述されたものに限定されない。

【００２０】

【発明の効果】請求項１から請求項３記載の発明によれ
ば、前記紙管の開口端に対応する互いに識別可能な係合
部を有し前記係合部が前記紙管に係合して前記紙管を回
転自在に保持する１対のペーパースプールを備えるの
で、前記紙管のそれぞれの開口端に該開口端に対応する
ペーパースプールを確実に取り付けることができる。ま
た、前記１対のペーパースプールに前記紙管を回転自在
に保持させて、前記紙管の側面に巻き付けられた紙に所
定の張力を与えながら前記紙を引き出して給送するの
で、前記紙の巻きぐせを矯正することができる。このた
め、巻きぐせの矯正された紙に画像が転写および定着さ
れることにより前記紙に前記画像を形成するので、前記
紙のしわおよび前記紙に形成された画像のこすれを防止
することができて、画像品質を向上させることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る画像形成装置の一実施例の要部説
明図

【図２】図１に示された画像形成装置の一部概略構成図

【図３】図１に示された画像形成装置の一部概略構成図

【図４】一実施例の画像形成装置の要部説明図

【図５】一実施例の画像形成装置の要部説明図

【符号の説明】 １ 画像形成装置 １１ 画像形成装置 １３ 紙管 １３ａ 開口端 １３ｂ 開口端 １４ ペーパースプール １４ａ 係合部 １５ ペーパースプール １５ａ 係合部 ２１ 画像形成装置 ２３ 紙管 ２３ａ 開口端 ２３ｂ 開口端 ２４ ペーパースプール ２４ａ 係合部 ２５ ペーパースプール ２５ａ 係合部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】紙を給送し前記紙に画像を転写および定着
   させて前記紙に前記画像を形成する画像形成装置におい
   て、 側面に紙を巻き付けた筒状の紙管と、前記紙管の開口端
   に対応する形状の互いに識別可能な係合部を有し、前記
   係合部が前記紙管に係合して前記紙管を回転自在に保持
   する１対のペーパースプールと、を備え、 前記１対のペーパースプールに前記紙管を回転自在に保
   持させて、前記紙管の側面に巻き付けられた紙に所定の
   張力を与えながら前記紙を引き出して給送することを特
   徴とする画像形成装置。
2. 【請求項２】前記１対のペーパースプールの係合部が、
   円形に開口し互いに異なる内径を有する前記紙管の開口
   端に対応する形状の部材から構成されることを特徴とす
   る請求項１記載の画像形成装置。
3. 【請求項３】前記１対のペーパースプールの一方の係合
   部が、内周面上で軸に向って開口し軸方向に設けられた
   溝を有する前記紙管の一方の開口部分に対応する形状の
   部材から構成されることを特徴とする請求項１記載の画
   像形成装置。