JPH1148047A - 位置決め装置 - Google Patents
位置決め装置Info
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- JPH1148047A JPH1148047A JP21181297A JP21181297A JPH1148047A JP H1148047 A JPH1148047 A JP H1148047A JP 21181297 A JP21181297 A JP 21181297A JP 21181297 A JP21181297 A JP 21181297A JP H1148047 A JPH1148047 A JP H1148047A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 複数種類の被位置決め体に共通して対処で
き、作業の容易化、装置の小型化、コストの低減化を図
る。 【解決手段】 アンダーボデーWは、車種が異なること
により、あるいは、モデルチェンジがなされることによ
り、車種間で、あるいは、モデルチェンジの前後で、ボ
デーWの形状が異なり、下面W1の形状や係合孔W2の
孔径も異なる。異なるボデーWの係合孔W2に各々対応
する複数の係合面部12A,12B,12Cを備える基
準ピン12と球体14との位置はボデーWが異なるのに
応じて変更される。X方向移動部材をX方向へ移動さ
せ、Z方向移動部材をZ方向へ移動させ、Y方向移動部
材をY方向へ移動させて、所定の位置にロックする。ボ
デーWが異なっていてもそれに関わらず、基準ピン1
2,球体14は、ボデーWと係合され、複数種類のボデ
ーWに共通した位置決め基準とされる。
き、作業の容易化、装置の小型化、コストの低減化を図
る。 【解決手段】 アンダーボデーWは、車種が異なること
により、あるいは、モデルチェンジがなされることによ
り、車種間で、あるいは、モデルチェンジの前後で、ボ
デーWの形状が異なり、下面W1の形状や係合孔W2の
孔径も異なる。異なるボデーWの係合孔W2に各々対応
する複数の係合面部12A,12B,12Cを備える基
準ピン12と球体14との位置はボデーWが異なるのに
応じて変更される。X方向移動部材をX方向へ移動さ
せ、Z方向移動部材をZ方向へ移動させ、Y方向移動部
材をY方向へ移動させて、所定の位置にロックする。ボ
デーWが異なっていてもそれに関わらず、基準ピン1
2,球体14は、ボデーWと係合され、複数種類のボデ
ーWに共通した位置決め基準とされる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のア
ンダーボデー等の被位置決め体の加工等を行うのにあた
り、被位置決め体を位置決めする位置決め装置に関す
る。
ンダーボデー等の被位置決め体の加工等を行うのにあた
り、被位置決め体を位置決めする位置決め装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図8に示すように、アンダーボデーWを
位置決めして支持する車体組立装置のベース80上に
は、アンダーボデーWの下面W1に対応する角度が形成
された受け駒82が所定の箇所に複数個(図8の例では
3個)配置されている。この受け駒82は、アンダーボ
デーWを所定の高さに保持し位置決めするものである。
位置決めして支持する車体組立装置のベース80上に
は、アンダーボデーWの下面W1に対応する角度が形成
された受け駒82が所定の箇所に複数個(図8の例では
3個)配置されている。この受け駒82は、アンダーボ
デーWを所定の高さに保持し位置決めするものである。
【0003】また、ベース80上には、アンダーボデー
Wに形成された係合孔W2に係合する基準ピン84が取
付けられている。なお、基準ピン84を設けたのは、ア
ンダーボデーWとこれへ一体的に固定する例えば図示し
ないサイドメンバ等との位置合わせを簡易かつ円滑にす
ると共に、高い精度を確保するためである。
Wに形成された係合孔W2に係合する基準ピン84が取
付けられている。なお、基準ピン84を設けたのは、ア
ンダーボデーWとこれへ一体的に固定する例えば図示し
ないサイドメンバ等との位置合わせを簡易かつ円滑にす
ると共に、高い精度を確保するためである。
【0004】図9に示すように、支持部材90には、複
数種類(図9に示す例では、3種類)の受け駒82(8
2A,82B,82C)が回転可能に軸支されている。
ここで、支持部材90に複数種類の受け駒82A,82
B,82Cを設けたのは、車種が異なれば車種間で、あ
るいは、モデルチェンジがなされればモデルチェンジの
前後で、アンダーボデーWの形状が相違し、それに応じ
て受け駒の形状が相違することに起因する。
数種類(図9に示す例では、3種類)の受け駒82(8
2A,82B,82C)が回転可能に軸支されている。
ここで、支持部材90に複数種類の受け駒82A,82
B,82Cを設けたのは、車種が異なれば車種間で、あ
るいは、モデルチェンジがなされればモデルチェンジの
前後で、アンダーボデーWの形状が相違し、それに応じ
て受け駒の形状が相違することに起因する。
【0005】即ち、上述した車種等により、アンダーボ
デーWの基準面の位置,この基準面の傾きが異なる。そ
のため、アンダーボデーWに応じて専用の受け駒が必要
となるが、受け駒を取り替えるのに手間が掛かり、取り
替えのためには大規模な装置の変更が必要となる。そこ
で、図9に示す従来例では、支持部材90に複数種類の
受け駒82A,82B,82Cを回転可能に配置させた
のである。
デーWの基準面の位置,この基準面の傾きが異なる。そ
のため、アンダーボデーWに応じて専用の受け駒が必要
となるが、受け駒を取り替えるのに手間が掛かり、取り
替えのためには大規模な装置の変更が必要となる。そこ
で、図9に示す従来例では、支持部材90に複数種類の
受け駒82A,82B,82Cを回転可能に配置させた
のである。
【0006】従って、これらの受け駒82A,82B,
82Cは、車型によってそれぞれ異なった形状をしてお
り、車型に対応した受け駒82が予め支持部材90に取
付けられている。なお、支持部材90は、特定車型に対
応する基準位置(下面W1の基準面)に固定されてい
る。
82Cは、車型によってそれぞれ異なった形状をしてお
り、車型に対応した受け駒82が予め支持部材90に取
付けられている。なお、支持部材90は、特定車型に対
応する基準位置(下面W1の基準面)に固定されてい
る。
【0007】図10(A)に示すように、受け駒82A
の受け面は、Y方向における水平面に対してY方向の一
端からY方向の他端へ向かって徐々に下方向へ向くよう
な斜面状となっている。
の受け面は、Y方向における水平面に対してY方向の一
端からY方向の他端へ向かって徐々に下方向へ向くよう
な斜面状となっている。
【0008】また、図10(B)に示すように、受け駒
82Bの受け面は、Y方向における水平面と平行状にな
っている。さらに、図10(C)に示すように、受け駒
82Cの受け面は、Y方向における水平面に対してY方
向の一端からY方向の他端へ向かって徐々に上方向へ向
くような斜面状となっている。
82Bの受け面は、Y方向における水平面と平行状にな
っている。さらに、図10(C)に示すように、受け駒
82Cの受け面は、Y方向における水平面に対してY方
向の一端からY方向の他端へ向かって徐々に上方向へ向
くような斜面状となっている。
【0009】図10に示すように、アンダーボデーWを
受け駒82で受けるには、各受け駒82A,82B,8
2Cの内、アンダーボデーWの下面W1の基準面形状,
例えば図10(A)〜図10(C)に示す下面W1の基
準面形状に対応する受け面が形成された受け駒82A,
82B,82Cを使用する。即ち、3種類の受け駒82
A,82B,82Cの内、下面W1の基準面形状に対応
する受け駒82のみを回転(スイング)させて切替えそ
の受け駒82の受け面を上記下面W1の基準面に対向さ
せる。
受け駒82で受けるには、各受け駒82A,82B,8
2Cの内、アンダーボデーWの下面W1の基準面形状,
例えば図10(A)〜図10(C)に示す下面W1の基
準面形状に対応する受け面が形成された受け駒82A,
82B,82Cを使用する。即ち、3種類の受け駒82
A,82B,82Cの内、下面W1の基準面形状に対応
する受け駒82のみを回転(スイング)させて切替えそ
の受け駒82の受け面を上記下面W1の基準面に対向さ
せる。
【0010】また、アンダーボデーWに形成される係合
孔W2の直径も、車種などによって異なる。そのため、
係合孔W2の直径の異なるアンダーボデーW間では、例
えば図11(A)に示す基準ピン84Aに替えて、図1
1(B)に示す基準ピン84B(基準ピン84Aよりも
大径に形成されている)または図11(C)に示す基準
ピン84C(基準ピン84Bよりも大径に形成されてい
る)を用いる必要がある。
孔W2の直径も、車種などによって異なる。そのため、
係合孔W2の直径の異なるアンダーボデーW間では、例
えば図11(A)に示す基準ピン84Aに替えて、図1
1(B)に示す基準ピン84B(基準ピン84Aよりも
大径に形成されている)または図11(C)に示す基準
ピン84C(基準ピン84Bよりも大径に形成されてい
る)を用いる必要がある。
【0011】即ち、アンダーボデーWに形成された係合
孔W2に対応する複数種類(図11の例では3個)の基
準ピン84(84A,84B,84C)の内、1個の基
準ピン84が図9に示すベース80の特定車種に対応す
る基準位置(係合孔W2の位置)に固定されている。
孔W2に対応する複数種類(図11の例では3個)の基
準ピン84(84A,84B,84C)の内、1個の基
準ピン84が図9に示すベース80の特定車種に対応す
る基準位置(係合孔W2の位置)に固定されている。
【0012】図示しない搬送手段によって車両組立装置
上まで搬送されたアンダーボデーWを降下されて、この
下面W1の基準面と受け駒82の受け面とを当接させ、
かつ基準ピン84を係合孔W2に係合させる。これによ
り、受け駒82がアンダーボデーWの位置決め基準とさ
れ、アンダーボデーWがセットされる。この後、アンダ
ーボデーWに対し、孔明け、組み立て、溶接等の作業が
なされる。
上まで搬送されたアンダーボデーWを降下されて、この
下面W1の基準面と受け駒82の受け面とを当接させ、
かつ基準ピン84を係合孔W2に係合させる。これによ
り、受け駒82がアンダーボデーWの位置決め基準とさ
れ、アンダーボデーWがセットされる。この後、アンダ
ーボデーWに対し、孔明け、組み立て、溶接等の作業が
なされる。
【0013】ライン上の車種などが変更となった場合に
は、基準位置が変わるので、例えば基準ピン84Aを取
外し変更後の車種に対応する基準ピン84Bまたは基準
ピン84Cをベース80に取り付ける。
は、基準位置が変わるので、例えば基準ピン84Aを取
外し変更後の車種に対応する基準ピン84Bまたは基準
ピン84Cをベース80に取り付ける。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9に示す
従来技術では、受け駒82A,82B,82Cの切り替
えを要する点でその分、手間が掛かり、また、複数の受
け駒82を一体的に備えた治具を要する点で装置が大型
化されてかつコストが上昇し、更には、アンダーボデー
Wの位置決めに寄与しない受け駒82の部分が装置外方
へ突出して残って作業の障害ともなる。
従来技術では、受け駒82A,82B,82Cの切り替
えを要する点でその分、手間が掛かり、また、複数の受
け駒82を一体的に備えた治具を要する点で装置が大型
化されてかつコストが上昇し、更には、アンダーボデー
Wの位置決めに寄与しない受け駒82の部分が装置外方
へ突出して残って作業の障害ともなる。
【0015】また、基準ピン84の場合も、基準ピン8
4を取り替えるのに手間が掛かり、取り替えのためには
大規模な装置の変更が必要であり、また、複数の基準ピ
ン84(84A,84B,84C)をストックする必要
が生ずるので、コストも上昇する。
4を取り替えるのに手間が掛かり、取り替えのためには
大規模な装置の変更が必要であり、また、複数の基準ピ
ン84(84A,84B,84C)をストックする必要
が生ずるので、コストも上昇する。
【0016】近年、車種の多様化により限られた工場ス
ペースの中で、1本の製造ラインで複数種の車両ボデー
を効率よく生産しようとする場合には、特に大きな課題
といえる。
ペースの中で、1本の製造ラインで複数種の車両ボデー
を効率よく生産しようとする場合には、特に大きな課題
といえる。
【0017】本発明は上記事実に鑑み、複数種類の被位
置決め体に共通して対処でき、作業の容易化、装置の小
型化、コストの低減化を図る位置決め装置を提供するこ
とを目的とする。
置決め体に共通して対処でき、作業の容易化、装置の小
型化、コストの低減化を図る位置決め装置を提供するこ
とを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
位置決め装置は、複数種類の被位置決め体の係合部にそ
れぞれ対応する同軸的な複数の係合面部を備え、前記係
合面部が前記被位置決め体の係合部に係合し、前記被位
置決め体の位置決め基準とされる基準ピンと、前記基準
ピンの位置を複数種類の被位置決め体に応じて変更する
変更手段と、を備えたことを特徴とする。
位置決め装置は、複数種類の被位置決め体の係合部にそ
れぞれ対応する同軸的な複数の係合面部を備え、前記係
合面部が前記被位置決め体の係合部に係合し、前記被位
置決め体の位置決め基準とされる基準ピンと、前記基準
ピンの位置を複数種類の被位置決め体に応じて変更する
変更手段と、を備えたことを特徴とする。
【0019】本発明の請求項1に係る位置決め装置によ
れば、基準ピンが被位置決め体の係合部、例えば、係合
孔に係合されて、基準ピンを基準とした被位置決め体の
位置決めが行われる。その上で、被位置決め体につい
て、孔明け、組み立て、溶接等の作業がなされる。
れば、基準ピンが被位置決め体の係合部、例えば、係合
孔に係合されて、基準ピンを基準とした被位置決め体の
位置決めが行われる。その上で、被位置決め体につい
て、孔明け、組み立て、溶接等の作業がなされる。
【0020】被位置決め体は、それが例えば、車両ボデ
ー(アンダーボデー)であれば、車種が異なることによ
り、あるいは、モデルチェンジがなされることにより、
車種間で、あるいは、モデルチェンジの前後で、車両ボ
デーの形状が異なり、係合部の形状も異なる。
ー(アンダーボデー)であれば、車種が異なることによ
り、あるいは、モデルチェンジがなされることにより、
車種間で、あるいは、モデルチェンジの前後で、車両ボ
デーの形状が異なり、係合部の形状も異なる。
【0021】基準ピンの位置は被位置決め体が異なるの
に応じ変更手段によって変更され、基準ピンは被位置決
め体が異なるのに関わらず係合部に係合され、異なる被
位置決め体に共通した位置決め基準とされる。
に応じ変更手段によって変更され、基準ピンは被位置決
め体が異なるのに関わらず係合部に係合され、異なる被
位置決め体に共通した位置決め基準とされる。
【0022】従来では、車種毎に、あるいは、モデルチ
ェンジ毎に、受け駒を取り替えたり、治具を回動させて
受け駒を切り換えることを要したが、本発明では、その
ようなことを要せず、基準ピンの位置を被位置決め体に
応じて変更するだけで基準ピンを被位置決め体に共通し
た位置決め基準とすることができ、作業が容易で、装置
が小型で、コストも低減される。即ち、請求項1に記載
の発明によれば、1本の製造ラインで複数種の車両ボデ
ーの生産を行うことも容易に可能となるので、設備投資
及び作業工数が軽減される。
ェンジ毎に、受け駒を取り替えたり、治具を回動させて
受け駒を切り換えることを要したが、本発明では、その
ようなことを要せず、基準ピンの位置を被位置決め体に
応じて変更するだけで基準ピンを被位置決め体に共通し
た位置決め基準とすることができ、作業が容易で、装置
が小型で、コストも低減される。即ち、請求項1に記載
の発明によれば、1本の製造ラインで複数種の車両ボデ
ーの生産を行うことも容易に可能となるので、設備投資
及び作業工数が軽減される。
【0023】本発明の請求項2に係る位置決め装置は、
請求項1の構成において、前記変更手段は、前記基準ピ
ンの位置を直交する少なくとも3方向に沿って変更自在
とするシフトユニットを備えたことを特徴とする。
請求項1の構成において、前記変更手段は、前記基準ピ
ンの位置を直交する少なくとも3方向に沿って変更自在
とするシフトユニットを備えたことを特徴とする。
【0024】基準ピンの位置を変更させる変更手段は、
例えば、請求項2の構成にあるように、基準ピンの位置
を直交する3方向に沿って変更自在とするシフトユニッ
トで実現される。
例えば、請求項2の構成にあるように、基準ピンの位置
を直交する3方向に沿って変更自在とするシフトユニッ
トで実現される。
【0025】本発明の請求項3に係る位置決め装置は、
複数種類の被位置決め体の係合部にそれぞれ対応する係
合面部を備え、前記係合面部が前記被位置決め体の係合
部に係合し、前記被位置決め体の位置決め基準とされる
基準ピンと、前記基準ピンの位置を複数種類の被位置決
め体に応じて変更する第1の変更手段と、被位置決め体
に係合され、前記被位置決め体の位置決め基準とされる
球面状体と、前記球面状体の位置を複数種類の被位置決
め体に応じて変更する第2の変更手段と、を備えたこと
を特徴とする。
複数種類の被位置決め体の係合部にそれぞれ対応する係
合面部を備え、前記係合面部が前記被位置決め体の係合
部に係合し、前記被位置決め体の位置決め基準とされる
基準ピンと、前記基準ピンの位置を複数種類の被位置決
め体に応じて変更する第1の変更手段と、被位置決め体
に係合され、前記被位置決め体の位置決め基準とされる
球面状体と、前記球面状体の位置を複数種類の被位置決
め体に応じて変更する第2の変更手段と、を備えたこと
を特徴とする。
【0026】本発明の請求項3に係る位置決め装置によ
れば、基準ピンが被位置決め体の係合部、例えば、係合
孔に係合され、かつ球面状体が被位置決め体の例えば基
準面に当接し、球面状体を基準とした被位置決め体の位
置決めが行われる。その上で、被位置決め体について、
孔明け、組み立て、溶接等の作業がなされる。
れば、基準ピンが被位置決め体の係合部、例えば、係合
孔に係合され、かつ球面状体が被位置決め体の例えば基
準面に当接し、球面状体を基準とした被位置決め体の位
置決めが行われる。その上で、被位置決め体について、
孔明け、組み立て、溶接等の作業がなされる。
【0027】
【発明の実施の形態】本発明に係る位置決め装置の一実
施形態を図1乃至図7に基づき説明する。なお、図1は
アンダーボデーWを位置決めして支持する車体組立装置
の概略図、図2は基準ピンの位置決め装置を示す斜視
図、図5は球面状体の位置決め装置を示す斜視図であ
る。
施形態を図1乃至図7に基づき説明する。なお、図1は
アンダーボデーWを位置決めして支持する車体組立装置
の概略図、図2は基準ピンの位置決め装置を示す斜視
図、図5は球面状体の位置決め装置を示す斜視図であ
る。
【0028】図示しないステーション上に配された車体
組立装置上には、図示しない搬送手段(例えば、コンベ
ア,トランスファマシン等)によってアンダーボデーW
等が搬送される。
組立装置上には、図示しない搬送手段(例えば、コンベ
ア,トランスファマシン等)によってアンダーボデーW
等が搬送される。
【0029】車体組立装置には、上記搬送手段の他に、
図示しない溶接ガンや溶接ロボット等を備えた溶接手段
と,これらの搬送手段及び溶接手段を制御する中央処理
装置等を備えた図示しない制御手段とを有する。なお、
中央処理装置には、車種毎(A車種,B車種,又はC車
種)のティーチングデータ(基準位置等のデータ)が記
憶されている。
図示しない溶接ガンや溶接ロボット等を備えた溶接手段
と,これらの搬送手段及び溶接手段を制御する中央処理
装置等を備えた図示しない制御手段とを有する。なお、
中央処理装置には、車種毎(A車種,B車種,又はC車
種)のティーチングデータ(基準位置等のデータ)が記
憶されている。
【0030】図1に示すように、被位置決め体(ワー
ク)としてのアンダーボデーWを位置決めして支持する
車体組立装置のベース10上には、アンダーボデーWに
形成された係合部としての係合孔W2に係合する基準ピ
ン12が配置されている。なお、基準ピン12を設けた
のは、アンダーボデーWと例えば図示しないサイドメン
バ等との位置合わせを簡易かつ円滑にすると共に、高い
精度を確保するためである。
ク)としてのアンダーボデーWを位置決めして支持する
車体組立装置のベース10上には、アンダーボデーWに
形成された係合部としての係合孔W2に係合する基準ピ
ン12が配置されている。なお、基準ピン12を設けた
のは、アンダーボデーWと例えば図示しないサイドメン
バ等との位置合わせを簡易かつ円滑にすると共に、高い
精度を確保するためである。
【0031】図2に示すように、この基準ピン12は、
基準ピン12の位置を直交する3方向(図2では、前後
方向としてのX方向、左右方向としてのY方向、上下方
向としてのZ方向)に沿って変更自在とする変更手段
(第1の変更手段)としてのシフトユニット16に配置
されている。このシフトユニット16は、図1に示すベ
ース10に配置されたレール11A(図2参照)上を移
動する。なお、レール11Aは、その長手方向即ち移動
方向が図1に示すアンダーボデーWの幅方向(図1では
矢印X方向)に沿って敷設されている。
基準ピン12の位置を直交する3方向(図2では、前後
方向としてのX方向、左右方向としてのY方向、上下方
向としてのZ方向)に沿って変更自在とする変更手段
(第1の変更手段)としてのシフトユニット16に配置
されている。このシフトユニット16は、図1に示すベ
ース10に配置されたレール11A(図2参照)上を移
動する。なお、レール11Aは、その長手方向即ち移動
方向が図1に示すアンダーボデーWの幅方向(図1では
矢印X方向)に沿って敷設されている。
【0032】シフトユニット16は、上下方向へ延長さ
れた立設部18Aが設けられかつ前後方向へ移動自在な
X方向移動部材18がレール11Aに嵌合され、このX
方向移動部材18の立設部18Aに上下方向へ移動自在
なZ方向移動部材20が嵌合され、このZ方向移動部材
20に左右方向へ移動自在なY方向移動部材22が嵌合
され、それらは適宜の位置でロック可能とされてX方向
移動、Y方向移動、Z方向移動が阻止されるようになっ
ている。なお、X方向移動部材18,Z方向移動部材2
0,及びY方向移動部材22は、図示しない駆動モータ
及びギヤ等によってそれぞれ個別に移動される。
れた立設部18Aが設けられかつ前後方向へ移動自在な
X方向移動部材18がレール11Aに嵌合され、このX
方向移動部材18の立設部18Aに上下方向へ移動自在
なZ方向移動部材20が嵌合され、このZ方向移動部材
20に左右方向へ移動自在なY方向移動部材22が嵌合
され、それらは適宜の位置でロック可能とされてX方向
移動、Y方向移動、Z方向移動が阻止されるようになっ
ている。なお、X方向移動部材18,Z方向移動部材2
0,及びY方向移動部材22は、図示しない駆動モータ
及びギヤ等によってそれぞれ個別に移動される。
【0033】基準ピン12は、Y方向移動部材22の一
端側にブラケット17を介して連結されている。図3に
示すように、1本の基準ピン12には、複数種類(図3
に示す例では、3種類)のアンダーボデーWの係合孔W
2の孔径にそれぞれ対応する同軸的な複数の係合面部1
2A,12B,12Cが段状即ち段付き状に形成されて
いる。なお、基準ピン12は、その先端部13Aが先細
り状のテーパ状となっている。
端側にブラケット17を介して連結されている。図3に
示すように、1本の基準ピン12には、複数種類(図3
に示す例では、3種類)のアンダーボデーWの係合孔W
2の孔径にそれぞれ対応する同軸的な複数の係合面部1
2A,12B,12Cが段状即ち段付き状に形成されて
いる。なお、基準ピン12は、その先端部13Aが先細
り状のテーパ状となっている。
【0034】これらの係合面部12A,12B,12C
は、円柱状となっており、かつ、その直径がそれぞれ異
なっている。即ち、係合面部12A,12B,12C
は、その直径が予めアンダーボデーWの係合孔W2の直
径に対応するように形成されている。例えば、係合面部
12AはA車種用となっており、係合面部12BはB車
種用となっており、係合面部12CはC車種用となって
いる。
は、円柱状となっており、かつ、その直径がそれぞれ異
なっている。即ち、係合面部12A,12B,12C
は、その直径が予めアンダーボデーWの係合孔W2の直
径に対応するように形成されている。例えば、係合面部
12AはA車種用となっており、係合面部12BはB車
種用となっており、係合面部12CはC車種用となって
いる。
【0035】図3に示すように、係合面部12Aは、先
端部13Aに連続して形成されており、その直径が先端
部13A基部の直径と同一径となっている。また、係合
面部12Bは、係合面部12Aに連続して形成された先
細り状のテーパ部13Bを介して連続して形成されてお
り、その直径が係合面部12Aの直径よりも若干だけ径
大となっている。
端部13Aに連続して形成されており、その直径が先端
部13A基部の直径と同一径となっている。また、係合
面部12Bは、係合面部12Aに連続して形成された先
細り状のテーパ部13Bを介して連続して形成されてお
り、その直径が係合面部12Aの直径よりも若干だけ径
大となっている。
【0036】さらに、係合面部12Cは、係合面部12
Bに連続して形成された先細り状のテーパ部13Cを介
して連続して形成されており、その直径が係合面部12
Bの直径よりも若干だけ径大となっている。
Bに連続して形成された先細り状のテーパ部13Cを介
して連続して形成されており、その直径が係合面部12
Bの直径よりも若干だけ径大となっている。
【0037】なお、本発明の基準ピンは、図1〜図3に
示す基準ピン12の他に、図4に示すように、基準ピン
24の係合面部24Aを先細りのテーパ状としても良
い。即ち、係合面部24Aは、車種などによって異なる
係合孔W2に対応するように、その直径が先端から基端
に向かって徐々に径大となっている。
示す基準ピン12の他に、図4に示すように、基準ピン
24の係合面部24Aを先細りのテーパ状としても良
い。即ち、係合面部24Aは、車種などによって異なる
係合孔W2に対応するように、その直径が先端から基端
に向かって徐々に径大となっている。
【0038】図4に示す基準ピン26は、その先端部2
6Bが係合面部24Aの勾配よりも緩やかなテーパ状と
なっており、基端部26Cは円柱状となっている。ま
た、基準ピン26の作用効果は、後述する基準ピン12
の作用効果と同様である。
6Bが係合面部24Aの勾配よりも緩やかなテーパ状と
なっており、基端部26Cは円柱状となっている。ま
た、基準ピン26の作用効果は、後述する基準ピン12
の作用効果と同様である。
【0039】図1に示すように、ベース10には、複数
個(図1の例では3個)の第2の変更手段としてのシフ
トユニット26が配置されている。図5に示すように、
これらのシフトユニット26には、球面状体としての球
体14がそれぞれ固定されている。
個(図1の例では3個)の第2の変更手段としてのシフ
トユニット26が配置されている。図5に示すように、
これらのシフトユニット26には、球面状体としての球
体14がそれぞれ固定されている。
【0040】なお、シフトユニット26は、図1に示す
ベース10に配置されたレール11B(図5参照)上を
移動する。このレール11Bは、その長手方向即ち移動
方向が図1に示すアンダーボデーWの幅方向(図1では
矢印X方向)に沿って敷設されている。
ベース10に配置されたレール11B(図5参照)上を
移動する。このレール11Bは、その長手方向即ち移動
方向が図1に示すアンダーボデーWの幅方向(図1では
矢印X方向)に沿って敷設されている。
【0041】シフトユニット26は、図2に示すシフト
ユニット16と同様の構成となっている。即ち、シフト
ユニット26は、球体14の位置を直交する3方向(図
5では、前後方向としてのX方向、左右方向としてのY
方向、上下方向としてのZ方向)に沿って変更自在とす
る。
ユニット16と同様の構成となっている。即ち、シフト
ユニット26は、球体14の位置を直交する3方向(図
5では、前後方向としてのX方向、左右方向としてのY
方向、上下方向としてのZ方向)に沿って変更自在とす
る。
【0042】これらのシフトユニット26は、上下方向
へ延長された立設部28Aが設けられかつ前後方向へ移
動自在なX方向移動部材28がレール11Bに嵌合さ
れ、このX方向移動部材28の立設部28Aに上下方向
へ移動自在なZ方向移動部材30が嵌合され、このZ方
向移動部材30に左右方向へ移動自在なY方向移動部材
32が嵌合され、それらは適宜の位置でロック可能とさ
れてX方向移動、Y方向移動、Z方向移動が阻止される
ようになっている。なお、X方向移動部材28,Z方向
移動部材30,及びY方向移動部材32は、図示しない
駆動モータ及びギヤ等によってそれぞれ個別に移動され
る。
へ延長された立設部28Aが設けられかつ前後方向へ移
動自在なX方向移動部材28がレール11Bに嵌合さ
れ、このX方向移動部材28の立設部28Aに上下方向
へ移動自在なZ方向移動部材30が嵌合され、このZ方
向移動部材30に左右方向へ移動自在なY方向移動部材
32が嵌合され、それらは適宜の位置でロック可能とさ
れてX方向移動、Y方向移動、Z方向移動が阻止される
ようになっている。なお、X方向移動部材28,Z方向
移動部材30,及びY方向移動部材32は、図示しない
駆動モータ及びギヤ等によってそれぞれ個別に移動され
る。
【0043】図5に示すように、Y方向移動部材18の
一端側には、上述した球体14がブラケット34を介し
て固定されている。即ち、ブラケット34には鋼製の鋼
球ピン36が取り付けられており、この鋼球ピン36は
球体14と円柱状のピン体38とを一体に備えている。
一端側には、上述した球体14がブラケット34を介し
て固定されている。即ち、ブラケット34には鋼製の鋼
球ピン36が取り付けられており、この鋼球ピン36は
球体14と円柱状のピン体38とを一体に備えている。
【0044】ピン体38は、その軸方向のブラケット3
4側の基端部38Aと、この基端部38Aに連続して形
成されかつ基端部38Aの直径よりも小径な小径部38
Bとで構成されている。なお、小径部38Bの先端には
球体14が一体的に形成されており、球体14の中心を
通る直径が基端部38Aの直径と略同一径とされてい
る。
4側の基端部38Aと、この基端部38Aに連続して形
成されかつ基端部38Aの直径よりも小径な小径部38
Bとで構成されている。なお、小径部38Bの先端には
球体14が一体的に形成されており、球体14の中心を
通る直径が基端部38Aの直径と略同一径とされてい
る。
【0045】次に、本実施形態に係るアンダーボデーW
が位置決めされる手順について説明する。
が位置決めされる手順について説明する。
【0046】アンダーボデーWが図示しない搬送手段に
よって組立ライン上を搬送方向へ搬送され、図1に示す
車体組立装置上に停止する。このアンダーボデーWに対
応する基準位置(下面W1の基準面,係合孔W2の位
置)に基準ピン12又は球体14が移動される。
よって組立ライン上を搬送方向へ搬送され、図1に示す
車体組立装置上に停止する。このアンダーボデーWに対
応する基準位置(下面W1の基準面,係合孔W2の位
置)に基準ピン12又は球体14が移動される。
【0047】図3に示すように、基準ピン12の係合面
部12A,12B,12Cの内、アンダーボデーWの係
合孔W2形状(孔径)に対応する基準ピン12の係合面
部12(12A,12B,12C)が使用される。即
ち、アンダーボデーWの係合孔W2形状に対応する係合
面部12Bが嵌入され、アンダーボデーWが位置決めさ
れる。
部12A,12B,12Cの内、アンダーボデーWの係
合孔W2形状(孔径)に対応する基準ピン12の係合面
部12(12A,12B,12C)が使用される。即
ち、アンダーボデーWの係合孔W2形状に対応する係合
面部12Bが嵌入され、アンダーボデーWが位置決めさ
れる。
【0048】この位置決め後、図6及び図7に示すよう
に、アンダーボデーWの下面W1と球体14とを係合さ
せることにより、球体14がアンダーボデーWの位置決
め基準とされる。なお、球体14の外周面は、下面W1
に対し点接触的に当接する。これにより、アンダーボデ
ーWの位置決めが行われ、アンダーボデーWに対し、孔
明け、組み立て、溶接等の作業がなされる。
に、アンダーボデーWの下面W1と球体14とを係合さ
せることにより、球体14がアンダーボデーWの位置決
め基準とされる。なお、球体14の外周面は、下面W1
に対し点接触的に当接する。これにより、アンダーボデ
ーWの位置決めが行われ、アンダーボデーWに対し、孔
明け、組み立て、溶接等の作業がなされる。
【0049】この後、アンダーボデーWは、図示しない
搬送手段によって次工程ラインへ搬送される。なお、ア
ンダーボデーWの位置決めは、球体14の移動後に、基
準ピン12を移動させてアンダーボデーWの係合孔W2
と係合させても良い。
搬送手段によって次工程ラインへ搬送される。なお、ア
ンダーボデーWの位置決めは、球体14の移動後に、基
準ピン12を移動させてアンダーボデーWの係合孔W2
と係合させても良い。
【0050】ところで、アンダーボデーWは、車種が異
なることにより、あるいは、モデルチェンジがなされる
ことにより、車種間で、あるいは、モデルチェンジの前
後で、アンダーボデーWの形状が異なり、その下面W1
の基準面形状または係合孔W2の直径も異なる。
なることにより、あるいは、モデルチェンジがなされる
ことにより、車種間で、あるいは、モデルチェンジの前
後で、アンダーボデーWの形状が異なり、その下面W1
の基準面形状または係合孔W2の直径も異なる。
【0051】そのため、基準ピン12または球体14の
位置はアンダーボデーWが異なるのに応じて変更され
る。例えば、車種毎(A車種,B車種,又はC車種毎)
に基準ピン12または球体14の位置を予め設定(ティ
ーチング)するのみで、シフトユニット16または26
が予め設定された所定位置へ移動する。
位置はアンダーボデーWが異なるのに応じて変更され
る。例えば、車種毎(A車種,B車種,又はC車種毎)
に基準ピン12または球体14の位置を予め設定(ティ
ーチング)するのみで、シフトユニット16または26
が予め設定された所定位置へ移動する。
【0052】これにより、X方向移動部材18または2
8をX方向へ移動させ、Z方向移動部材20または30
をZ方向へ移動させ、Y方向移動部材22または32を
Y方向へ移動させて、所定の位置にロックする。即ち、
A車種からB車種又はC車種へ変更された場合には、中
央処理装置に記憶されたティーチングデータに基づき基
準ピン12または球体14を基準位置に移動させてロッ
クする。
8をX方向へ移動させ、Z方向移動部材20または30
をZ方向へ移動させ、Y方向移動部材22または32を
Y方向へ移動させて、所定の位置にロックする。即ち、
A車種からB車種又はC車種へ変更された場合には、中
央処理装置に記憶されたティーチングデータに基づき基
準ピン12または球体14を基準位置に移動させてロッ
クする。
【0053】従って、本実施形態によれば、アンダーボ
デーWが異なっていても、基準ピン12はアンダーボデ
ーWの係合孔W2に係合され、球体14はアンダーボデ
ーWの下面W1に点接触的に接触して係合され、異なる
アンダーボデーWに共通した位置決め基準とされる。
デーWが異なっていても、基準ピン12はアンダーボデ
ーWの係合孔W2に係合され、球体14はアンダーボデ
ーWの下面W1に点接触的に接触して係合され、異なる
アンダーボデーWに共通した位置決め基準とされる。
【0054】従来では、車種毎に、あるいは、モデルチ
ェンジ毎に、受け駒を取り替えたり、受け駒を回動させ
て切り換えることを要したが、本実施形態では、そのよ
うなことを要せず、基準ピン12または球体14の位置
を車両ボデーに応じて変更(ティーチング)するだけで
基準ピン12または球体14を車両ボデーに共通した位
置決め基準とすることができ、作業が容易で、装置が小
型で、コストも低減される。即ち、本実施形態によれ
ば、1本の製造ラインで複数種の車両ボデーの生産を行
うことも容易に可能となるので、設備投資及び作業工数
が軽減される。
ェンジ毎に、受け駒を取り替えたり、受け駒を回動させ
て切り換えることを要したが、本実施形態では、そのよ
うなことを要せず、基準ピン12または球体14の位置
を車両ボデーに応じて変更(ティーチング)するだけで
基準ピン12または球体14を車両ボデーに共通した位
置決め基準とすることができ、作業が容易で、装置が小
型で、コストも低減される。即ち、本実施形態によれ
ば、1本の製造ラインで複数種の車両ボデーの生産を行
うことも容易に可能となるので、設備投資及び作業工数
が軽減される。
【0055】なお、上述した実施形態では、係合部を係
合孔W2とした例であるが、本発明の係合部は凸状のも
のであっても良く、この場合には係合面部に凸状に対応
する凹部(孔)を設けた基準ピンとする。また、本実施
形態では基準ピン12及び球体14をベース10上に配
置させた例であるが、基準ピン12のみをベース10上
に配置され良い。
合孔W2とした例であるが、本発明の係合部は凸状のも
のであっても良く、この場合には係合面部に凸状に対応
する凹部(孔)を設けた基準ピンとする。また、本実施
形態では基準ピン12及び球体14をベース10上に配
置させた例であるが、基準ピン12のみをベース10上
に配置され良い。
【0056】さらに、基準ピン12または球体14の位
置を、それぞれ直交する3方向へ変更可能とするだけで
なく、基準ピン12または鋼球ピン36の向き(鋼球ピ
ン36の軸向き)を、ブラケット17または34に対し
て3次元的に変更させる構造を採ることも可能である。
置を、それぞれ直交する3方向へ変更可能とするだけで
なく、基準ピン12または鋼球ピン36の向き(鋼球ピ
ン36の軸向き)を、ブラケット17または34に対し
て3次元的に変更させる構造を採ることも可能である。
【0057】本発明は上記実施の形態に限定されるもの
ではなく種々の変更が可能である。例えば、上記実施の
形態では、被位置決め体としてアンダーボデーW(車両
ボデー)について説明したが、本発明はそれに限定され
ない。また、球面状体は、完全な球体でなくとも、少な
くとも、被位置決め体と当接する部分が球面であればよ
く、更に、球面は、真に球面である必要はない。即ち、
本発明に係る球面状体は、その表面に凸凹等が形成され
ていても良い。本発明に係る球面状体の素材は、鋼製の
他に、硬質製の合成樹脂等であっても良い。
ではなく種々の変更が可能である。例えば、上記実施の
形態では、被位置決め体としてアンダーボデーW(車両
ボデー)について説明したが、本発明はそれに限定され
ない。また、球面状体は、完全な球体でなくとも、少な
くとも、被位置決め体と当接する部分が球面であればよ
く、更に、球面は、真に球面である必要はない。即ち、
本発明に係る球面状体は、その表面に凸凹等が形成され
ていても良い。本発明に係る球面状体の素材は、鋼製の
他に、硬質製の合成樹脂等であっても良い。
【0058】また、本発明に係る球面状体は、アンダー
ボデーWの下面W1がベース10の上面と平行になって
いても、同様に適用され、アンダーボデーWの高さを変
更できる。さらに、本発明に係る球面状体は、種々の傾
斜面(任意の傾き)に対応することができるので、図1
1に示す基準ピン84A〜84Cを使用しても、アンダ
ーボデーWの位置決めを行うことができる。
ボデーWの下面W1がベース10の上面と平行になって
いても、同様に適用され、アンダーボデーWの高さを変
更できる。さらに、本発明に係る球面状体は、種々の傾
斜面(任意の傾き)に対応することができるので、図1
1に示す基準ピン84A〜84Cを使用しても、アンダ
ーボデーWの位置決めを行うことができる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように本発明の位置決め装
置によれば、異なる被位置決め体に共通して対処でき、
作業の容易化、装置の小型化、コストの低減化を果たす
ことができる。
置によれば、異なる被位置決め体に共通して対処でき、
作業の容易化、装置の小型化、コストの低減化を果たす
ことができる。
【図1】本発明の一実施形態に係る車体組立装置の位置
決め装置を示す概略図である。
決め装置を示す概略図である。
【図2】図1に示す基準ピンの位置決め装置の斜視図で
ある。
ある。
【図3】図2に示す基準ピン(段付きピン)の正面図で
ある。
ある。
【図4】本発明に係る他の基準ピン(テーパピン)の正
面図である。
面図である。
【図5】図1に示す球面状体の位置決め装置を示す斜視
図である。
図である。
【図6】図5に示す球面状体の位置決め装置のY方向の
断面図である。
断面図である。
【図7】図6に示す球面状体の位置決め装置のX方向の
断面図である。
断面図である。
【図8】従来例に係る車体組立装置の位置決め装置を示
す概略図である。
す概略図である。
【図9】図8に示す受け駒の位置決め装置の斜視図であ
る。
る。
【図10】図9に示す各種類の受け駒と各種類のアンダ
ーボデーの下面との係合状態をそれぞれ示すY方向の断
面図である。
ーボデーの下面との係合状態をそれぞれ示すY方向の断
面図である。
【図11】従来例に係る各種類の基準ピンをそれぞれ示
す図である。
す図である。
12 基準ピン 12A 係合面部 12B 係合面部 12C 係合面部 14 球体(球面状体) 16 シフトユニット(変更手段または第2の変更手
段) 18 X方向移動手段(シフトユニット) 20 Z方向移動手段(シフトユニット) 22 Y方向移動手段(シフトユニット) 24 基準ピン 24A 係合面部 26 シフトユニット(第2の変更手段) 28 X方向移動手段(シフトユニット) 30 Z方向移動手段(シフトユニット) 32 Y方向移動手段(シフトユニット) W アンダーボデー(被位置決め体) W1 アンダーボデーの下面(係合部) W2 アンダーボデーの係合孔
段) 18 X方向移動手段(シフトユニット) 20 Z方向移動手段(シフトユニット) 22 Y方向移動手段(シフトユニット) 24 基準ピン 24A 係合面部 26 シフトユニット(第2の変更手段) 28 X方向移動手段(シフトユニット) 30 Z方向移動手段(シフトユニット) 32 Y方向移動手段(シフトユニット) W アンダーボデー(被位置決め体) W1 アンダーボデーの下面(係合部) W2 アンダーボデーの係合孔
Claims (3)
- 【請求項1】 複数種類の被位置決め体の係合部にそれ
ぞれ対応する同軸的な複数の係合面部を備え、前記係合
面部が前記被位置決め体の係合部に係合し、前記被位置
決め体の位置決め基準とされる基準ピンと、 前記基準ピンの位置を複数種類の被位置決め体に応じて
変更する変更手段と、 を備えたことを特徴とする位置決め装置。 - 【請求項2】 前記変更手段は、前記基準ピンの位置を
直交する少なくとも3方向に沿って変更自在とするシフ
トユニットを備えたことを特徴とする請求項1に記載の
位置決め装置。 - 【請求項3】 複数種類の被位置決め体の係合部にそれ
ぞれ対応する係合面部を備え、前記係合面部が前記被位
置決め体の係合部に係合し、前記被位置決め体の位置決
め基準とされる基準ピンと、 前記基準ピンの位置を複数種類の被位置決め体に応じて
変更する第1の変更手段と、 被位置決め体に係合され、前記被位置決め体の位置決め
基準とされる球面状体と、 前記球面状体の位置を複数種類の被位置決め体に応じて
変更する第2の変更手段と、 を備えたことを特徴とする位置決め装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21181297A JPH1148047A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | 位置決め装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21181297A JPH1148047A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | 位置決め装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1148047A true JPH1148047A (ja) | 1999-02-23 |
Family
ID=16612010
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21181297A Pending JPH1148047A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | 位置決め装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1148047A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100418799B1 (ko) * | 2001-10-08 | 2004-02-18 | 현대자동차주식회사 | 리어 커버 가공용 지그 |
JP2008103486A (ja) * | 2006-10-18 | 2008-05-01 | Nec Corp | 搭載用具 |
JP2010274368A (ja) * | 2009-05-28 | 2010-12-09 | Smc Corp | クランプ装置 |
JP2011005377A (ja) * | 2009-06-24 | 2011-01-13 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 車体位置決めシステム及び塗布ステーション |
-
1997
- 1997-08-06 JP JP21181297A patent/JPH1148047A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100418799B1 (ko) * | 2001-10-08 | 2004-02-18 | 현대자동차주식회사 | 리어 커버 가공용 지그 |
JP2008103486A (ja) * | 2006-10-18 | 2008-05-01 | Nec Corp | 搭載用具 |
JP4492817B2 (ja) * | 2006-10-18 | 2010-06-30 | 日本電気株式会社 | 搭載用具 |
JP2010274368A (ja) * | 2009-05-28 | 2010-12-09 | Smc Corp | クランプ装置 |
JP2011005377A (ja) * | 2009-06-24 | 2011-01-13 | Kawasaki Heavy Ind Ltd | 車体位置決めシステム及び塗布ステーション |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
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|
A131 | Notification of reasons for refusal |
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|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20061205 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |