JPH08229778A - トランスファマシンおよびその搬送装置 - Google Patents

トランスファマシンおよびその搬送装置

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JPH08229778A
JPH08229778A JP3366195A JP3366195A JPH08229778A JP H08229778 A JPH08229778 A JP H08229778A JP 3366195 A JP3366195 A JP 3366195A JP 3366195 A JP3366195 A JP 3366195A JP H08229778 A JPH08229778 A JP H08229778A
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武彦 林
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 加工ステーションの工程編成時に融通性の良
いトランスファマシンの提供を目的とする。 【構成】 分割された工程を複数の工作機械により工作
物の加工を行うトランスファマシンにおいて、前記複数
の工作機械の各間にそれぞれ独立的に設けられ、前工程
の工作機械の加工位置と後工程の工作機械の加工位置と
の中央で前記前工程の工作機械での加工が完了した工作
物を載置する仮受台と、前記複数の工作機械の各間にそ
れぞれ独立的に設けられ、前記前工程の工作機械から前
記仮受台への工作物を搬送するとともに前記仮受台から
前記後工程の工作機械に工作物を搬送する搬送装置とを
備えたことからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、トランスファマシンお
よびその搬送装置に関し、特に各工作機械の間に工作物
を搬送する搬送装置を独立して設置したトランスファマ
シンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の工作機械にて工程を分割し
工作物の加工を行うトランスファマシンとして、図8に
示すトランスファマシンがある。S1〜S3は工作機械
からなる加工ステーション、17はコンベア、10は搬
送装置であり、各加工ステーションS1〜S3は敷設ピ
ッチPを一定にして配設されている。搬送装置10はリ
フトアンドキャリー方式の搬送装置で、工作物Wを載置
して保持する治具16を一定ピッチPで設けたトランス
ファバー11が、工作物Wの搬送方向に対して進退方向
および昇降方向に移動可能になっており、この進退およ
び昇降移動動作の組み合わせにより工作物Wの搬送を行
うようになっている。
【0003】トランスファバー11は複数個のスイング
アーム15の一端に回動自在に支持されたローラ上を移
動可能になっている。スイングアーム15は屈曲部分が
図略の基準面に回動可能に支持されており、一端には前
記ローラが回動可能に支持され、一方、他端はリフトバ
ー14に揺動可能に支持されている。そして、スイング
アーム15aをモータからなるリフト装置13にて回動
することにより、全てのスイングアーム15を同期して
揺動し、トランスファバー11を昇降するようになって
いる。また、トランスファバー11はシフト装置12に
接続されており、シフト装置12の駆動によりトランス
ファバー11を進退移動させるようになっている。この
シフト装置12は図略のリンク機構とシリンダからな
り、トランスファバー11の昇降に関係なくトランスフ
ァバー11を進退移動させるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した搬送装置10
のようにトランスファバー11を用いて工作物Wの搬送
を行う搬送装置は以下の問題がある。すなわち、搬送ピ
ッチの一番長い加工ステーションにあわせて全ての加工
ステーションS1〜S3を同一ピッチPにて配設しなけ
ればならず、加工ステーションS1〜S3の配設に自由
度が小さく融通性が悪い。また、トランスファバー11
の長さが加工ステーションS1〜S3の数に応じて所定
の長さに固定されるため、加工ステーションの数が変更
される場合には、トランスファバー11を別の長さのも
のと交換しなければならず、工作機械の組み替えや、加
工ステーションの工程編成時の融通性が非常に悪いとい
った問題があった。
【0005】そこで、本発明は上述した問題点を解決す
べく、加工ステーションの配設に自由度が大きく、加工
ステーションの工程編成時に融通性の良いトランスファ
マシンの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述した問題点を解決す
る請求項1に記載の発明の構成は、分割された工程を複
数の工作機械により工作物の加工を行うトランスファマ
シンにおいて、前記複数の工作機械の各間にそれぞれ独
立的に設けられ、前工程の工作機械の加工位置と後工程
の工作機械の加工位置との中央で前記前工程の工作機械
での加工が完了した工作物を載置する仮受台と、前記複
数の工作機械の各間にそれぞれ独立的に設けられ、前記
前工程の工作機械から前記仮受台へ工作物を搬送すると
ともに前記仮受台から前記後工程の工作機械に工作物を
搬送する搬送装置とからなる。
【0007】請求項2に記載の発明の構成は、分割され
た工程を複数の工作機械により工作物の加工を行うトラ
ンスファマシンにおいて、前記複数の工作機械の各間に
それぞれ独立的に設けられ、前工程の工作機械の加工位
置と後工程の工作機械の加工位置との中央で前記前工程
の工作機械での加工を完了した工作物を載置する仮受台
と、前記複数の工作機械の各間にそれぞれ独立的に設け
られ、前記前工程の工作機械から前記仮受台へ工作物を
搬送すると同時に前記仮受台から前記後工程の工作機械
に工作物を搬送する搬送装置とを備え、前記工作機械の
加工位置と前記搬送装置間の工作物の受け渡し並びに前
記仮受台と前記搬送装置間の工作物の受け渡しを行う工
作物受渡装置を設けたことからなる。
【0008】請求項3に記載の発明の構成は、前記請求
項2に記載のトランスファマシンにおいて、昇降装置か
らなる前記工作物受渡装置を前記搬送装置に設けたこと
からなる。請求項4に記載の発明の構成は、前記請求項
2に記載のトランスファマシンにおいて、前記工作物受
渡装置を前記工作機械の加工位置および前記仮受台に設
けたことからなる。
【0009】請求項5に記載の発明の構成は、複数の工
作機械の各間に工作物を載置する仮受台を設け、前工程
の工作機械から前記仮受台への工作物の搬送と前記仮受
台から後工程の工作機械へ工作物Wを搬送するトランス
ファマシンの搬送装置において、前記工作機械の中間に
設けられたフレームと、前記フレーム上で工作物搬送方
向に前進後退移動可能に案内され、前記加工位置間の距
離の略半分の長さをもつスライド部材と、このスライド
部材を移動させる送り手段と、前記スライド部材の前端
に設けられ前記工作物を支持する第1搬送ヘッドと、前
記スライド部材の後端に設けられ前記工作物を支持する
第2搬送ヘッドとを備えたことからなる。
【0010】請求項6に記載の発明の構成は、前記請求
項5に記載のトランスファマシンの搬送装置において、
前記フレームを上下動させる昇降装置からなる工作物受
渡装置をさらに設けたことからなる。
【0011】
【作用】本発明のトランスファマシンは、工作機械の各
間に独立して配設された搬送装置により、前工程の工作
機械から仮受台への工作物の搬送および仮受台から後工
程の工作機械への工作物の搬送がそれぞれ行われ、全て
の搬送装置の搬送動作を一斉に行うことによりトランス
ファマシン全体としての工作物搬送がなされる。
【0012】また、本発明のトランスファマシンの搬送
装置は、送り手段を駆動してスライド部材を工作物搬送
方向と反対方向に移動し、第1搬送ヘッドを前工程の工
作機械の加工位置に移動させると同時に第2搬送ヘッド
を仮受台に移動させる。工作物受渡装置を駆動して、第
1搬送ヘッドに前工程の工作機械内の工作物を受け渡
し、第2搬送ヘッドに仮受台に載置されていた工作物を
受け渡す。そして、送り手段によりスライド部材を工作
物搬送方向に移動し、工作物を支持している第1搬送ヘ
ッドを仮受台まで移動させると同時に工作物を支持して
いる第2搬送ヘッドを後工程の工作機械の加工位置まで
移動させる。再び工作物受渡装置を駆動して第1搬送ヘ
ッドに支持された工作物を仮受台に受け渡し、第2搬送
ヘッドに支持された工作物を後工程の工作機械の加工位
置に受け渡す。以上により工作物の搬送がなされる。
【0013】
【実施例】以下に図面に基づき本発明の実施例を説明す
る。図1は、本実施例のトランスファマシンのシステム
配置平面図である。本実施例のトランスファマシンは、
主に加工ステーションS1〜S4、搬送装置100A〜
100D、仮受台300A〜300Dおよびシステム制
御装置500から構成される。
【0014】加工ステーションS1〜S3は同一の工作
機械からなり敷設ピッチP1でそれぞれ配置されてい
る。加工ステーションS4は加工ステーションS1〜S
3とは異種の工作機械からなる加工ステーションで前記
敷設ピッチP1とは異なる敷設ピッチP2で配置されて
いる。各加工ステーションS1〜S4にはワークテーブ
ル350A〜350Dがそれぞれ具備されており、後述
する搬送装置100A〜100Dによって搬送される工
作物Wを図略のジグユニットを介して加工位置に支持す
るようになっている。
【0015】各加工ステーションS1〜S4間には、一
対の搬送装置100A〜100Dおよび仮受台300A
〜300Dがそれぞれ独立的に設けられており、加工ス
テーションS1〜S4の敷設ピッチに応じて前工程の加
工ステーションの加工位置と後工程の加工ステーション
の加工位置との間の中央に配設されている。例えば、搬
送装置100Bおよび仮受台300Bについては加工ス
テーションS1および加工ステーションS2の中央(敷
設ピッチP1/2)に配設され、搬送装置100Dおよ
び仮受台300Dについては加工ステーションS3およ
び加工ステーションS4の中央(敷設ピッチP2/2)
に配設されている。ただし、搬送装置100Aおよび仮
受台300Aについては、工作物Wの供給を行う搬入ス
テーションLSと加工ステーションS1との中央に配設
されている。また、この一対の搬送装置100A〜10
0Dおよび仮受台350A〜350Dの位置関係は、図
6にその側面図を示すように、工作物搬送方向(図6の
紙面に垂直な方向)に分断された仮受台300が搬送装
置100A〜100Dを上方から覆うように配置されて
いる。なお、本実施例においては各搬送装置100A〜
100Dおよび仮受台300A〜300Dは、後工程の
加工ステーションから切削屑をその加工ステーションの
後方に排出するチップ排出装置400上に配設されてい
る。この各搬送装置100A〜100Eおよび仮受台3
00A〜300Dとチップ排出装置400を搬送方向の
同一位置に配置する構成は、システムの全長を短縮して
所要床面積を減少するのに有効である。
【0016】搬送装置100A〜100Dは、前工程の
加工ステーションもしくは搬入ステーションLSより工
作物Wを仮受台に搬出するとともに、仮受台に載置され
た工作物Wを後工程の加工ステーションに搬入する搬送
装置である。例えば、搬送装置100Bについては、加
工ステーションS1内の工作物Wを仮受台300Bに搬
出するとともに、仮受台300Bに載置された工作物W
を加工ステーションS2内に搬入するようになってい
る。また、各搬送装置100A〜100Dの搬送動作は
システム制御装置500によって一括して制御されるよ
うになっている。
【0017】次に、本実施例の搬送装置100A〜10
0Dを図2および図3を参照して詳細に説明する。な
お、各搬送装置100A〜100Dは搬送ピッチP1,
P2は異なるが同様の構成のために説明に際しては搬送
装置100Aについてのみ説明する。搬送装置100A
は、概略構成を図2に示すように、床面あるいは適宜取
付け台上に固定設置される固定ベース101と、この固
定ベース101に対して昇降装置110により昇降可能
なフレーム121と、このフレーム122対して工作物
搬送方向にスライド可能に案内されたスライド装置12
0とから主に構成される。
【0018】昇降装置110は、互いの中点にてピンに
より揺動可能に支持された一対のリンク装置112を工
作物搬送方向と直交する水平方向(図2の紙面に対して
垂直な方向)に2組設け、シリンダ111によりこのリ
ンク装置112を起立揺動させてフレーム551を上下
動させる。本実施例においてこの昇降装置110が特許
請求の範囲における工作物受渡装置を構成している。
【0019】図3に示すように、スライド装置120
は、フレーム121にスライド可能に案内され工作物搬
送距離の略半分の長さ(搬送装置100A〜100Cに
ついては敷設ピッチP1のおよそ半分P1/2に工作物
Wの幅分を加えた長さであり、搬送装置100Dについ
ては敷設ピッチP2のおよそ半分P2/2に工作物Wの
幅分を加えた長さである)を持つ一対のスライド部材1
22と、このスライド部材122の上下中間部で長手方
向に開口された長窓127に嵌入して、スライド部材1
22を一体連結するスライド板124とからなる。スラ
イド板124の搬送方向と直交する左右方向の両端面に
は、直線レール125がそれぞれ固着されており、この
直線レール125の各々は、搬送方向中央部の前後2か
所においてフレーム121に固定した直線ベアリングユ
ニット126によりガイドされている。また、フレーム
121の前後端部の各々には、各直線レール125を上
下に案内する一対のローラ160が設けられている。
【0020】図3にて左側に配置されたスライド部材1
22の下面にはその略全長にわたってラック123が形
成されている。このラック123はスライド部材122
と別部品として形成され、スライド板563の下面に固
定してもよい。ラック123は、フレーム121の中央
部に取付けた減速機構内蔵のサーボモータ140により
回転駆動される大径歯車141と噛合され、このサーボ
モータ140によりスライド部材122がフレーム12
1に対して搬送方向に前進後退されるようになってい
る。
【0021】また、スライド部材122の前後端部に
は、2つの工作物Wを同時に載置するための第1搬送ヘ
ッド150aおよび第2搬送ヘッド150bがそれぞれ
固定されており、スライド部材122と一体的に移動す
るようになっている。第1搬送ヘッド150aと第2搬
送ヘッド150bの間隔は搬送距離(敷設ピッチP1)
の半分P1/2になっている。ただし、搬送装置100
Dについては第1搬送ヘッド150aと第2搬送ヘッド
150bの間隔はP2/2である。
【0022】次に、本実施例の仮受台300A〜300
Dについて図4から図6を参照して説明する。なお、仮
受台300A〜300Dは同様の構成のため仮受台30
0Aについてのみ説明する。仮受台300Aは、図4に
正面図、図6に側面図を示すように、一対の載置部材3
00aから構成され、搬送装置100Aの第1および第
2搬送ヘッド150a,150b並びにスライド部材1
22が昇降装置110により上昇された場合にも干渉し
ない間隔を隔てて両側から搬送装置100Aを覆うよう
に構成されている。この載置部材300aは一対の支持
柱302と載置板301から構成され、床面あるいは適
宜取付け台上に固定設置された支持柱302に載置板3
01が水平に固定されている。載置部材300aの高さ
は、搬送装置100Aの昇降装置110を上昇させた場
合の搬送ヘッド150a,150bの上端面(詳細には
搬送ヘッド150a,150bの上端面に設けられた図
略の位置決めピンの先端)の上限位置と昇降装置110
を降下させた場合の搬送ヘッド150a,150bの上
端面の下限位置の間に載置板301の上端面が位置する
ように支持柱302の長さが設定されている。従って、
図4に示すように搬送装置100Aの昇降装置110が
降下している場合には工作物Wは図6に示したように左
右の載置板301に掛け渡すように載置され、スライド
装置120は工作物Wを載置することなく工作物搬送方
向に対して前進後退移動可能になる。一方、図5に示す
ように搬送装置100Aの昇降装置110が上昇してい
る場合には工作物Wは搬送ヘッド150a,150b上
に載置された状態で、スライド装置120が前進後退移
動可能になる。
【0023】また、本実施例のトランスファマシンにお
いては、仮受台300Bの前面に検査装置410が設け
られ、仮受台300Dの前面に姿勢変換装置420が設
けられている。検査装置410は加工ステーションS1
にて加工された工作物Wの加工寸法等を検査する装置で
あり、加工ステーション100A〜100Dの工作物加
工中に仮受台300Bに載置されている工作物Wの検査
を行うようになっている。また、姿勢変換装置42は加
工ステーションS3から加工ステーションS4に搬入す
る工作物Wに方向や姿勢の変換が必要な場合に工作物W
の方向・姿勢を変換する装置で、加工ステーション10
0A〜100Dの加工中に仮受台300Dに載置される
工作物Wの姿勢を変換するようになっている。
【0024】次にシステム制御装置500について説明
する。コンピュータからなるシステム制御装置500は
各加工ステーションS1〜S4の数値制御装置NCに結
合され、この装置NCから加工完了信号を受領し、各搬
送装置100A〜100Dの搬送動作の制御を行う。以
下に、搬送装置A〜Dの搬送動作を図7のモデル図を参
照して説明する。なお、搬送装置100A〜100Dは
すべて同じ搬送動作を行うために説明に際しては搬送装
置100Bについてのみ行う。
【0025】いま、図7[A]に示すように加工ステー
ションS1および加工ステーションS2にはそれぞれの
加工を完了した工作物Wが加工位置に保持されており、
仮受台300Bには加工ステーションS1での加工が完
了し前回の搬送動作にて搬送された工作物Wが載置され
ている。また、搬送装置100Bは、昇降装置110を
降下した状態で、第1、第2搬送ヘッド150a,15
0bに工作物Wを載置していないスライド部材122を
搬送装置100Bの略中央に位置させた状態にあるもの
とする。そして、この上述した状態を以下、原位置とい
う。
【0026】システム制御装置500は全ての加工ステ
ーションS1〜S4の加工が完了したことを前記加工完
了信号より判別すると、全搬送装置100A〜100D
に搬送動作を一斉に実行させる。すなわち、搬送装置1
00Bは、スライド装置120を駆動してスライド部材
122を工作物搬送方向と反対方向に移動させ、第1搬
送ヘッド150aを加工ステーションS1内の工作物加
工位置の下方に移動させると同時に、第2搬送ヘッド1
50bを仮受台300Bの下方に移動させる(図7
[B]の状態)。次に、昇降装置110を上昇させ、第
1搬送ヘッド150aに加工ステーションS1内の工作
物Wを載置させると同時に、第2搬送ヘッド150bに
仮受台300B上の工作物Wを載置させる(図7[C]
の状態)。続いて、スライド装置120を駆動してスラ
イド部材122を工作物搬送方向に移動させ、第1搬送
ヘッド150aに載置した工作物Wを仮受台300Bの
上方に移動させると同時に、第2搬送ヘッド150bに
載置された工作物Wを加工ステーションS2の工作物加
工位置の上方に移動させる(図7[D]の状態)。さら
に、昇降装置110を降下して、第1搬送ヘッド150
aに載置された工作物Wを仮受台300Bに載置すると
同時に、配2搬送ヘッド150bに載置された工作物W
を加工ステーションS2の工作物加工位置に受け渡す
(図7[E]の状態)。最後に、スライド装置120を
駆動してスライド部材122を搬送方向と反対方向に移
動させ前記原位置にスライド部材122を復帰して1回
の搬送動作を完了する。この後、加工ステーションS1
〜S4の加工が開始されるとともに、検査装置410の
加工寸法検査および姿勢変換装置420の姿勢変換が行
われる。加工ステーションS1〜S4の加工が完了する
と上述した搬送動作を行い、以下繰り返して工作物Wの
搬送を行う。
【0027】ただし、上述した搬送動作を実施する際
に、搬送装置100A〜100Cと搬送装置100Dで
はスライド部材122の長さが異なるため、スライド部
材122の移動速度を全て等しくするとの搬送装置10
0Cのスライド部材122と搬送装置100Dのスライ
ド部材122が加工ステーションS3内で干渉する恐れ
がある。このため、搬送装置100Dのスライド部材1
22の移動速度を搬送装置100A〜100Cのスライ
ド部材122の移動速度より速くするようにサーボモー
タ140を駆動し、全ての搬送装置100A〜100D
の搬送サイクルタイムが等しくなるように制御されてい
る。
【0028】以上に述べたように本実施例のトランスフ
ァマシンは、加工ステーションS1〜S4の各間に敷設
ピッチP1,P2に応じた搬送装置100A〜Dが独立
的に設けられているため、加工ステーションS1〜S4
の配設に自由度が大きく融通性が良い。また、各搬送装
置100A〜100Dは加工ステーションS1〜S4の
各間に独立して設けられているために、加工ステーショ
ンS1〜S4の数が変更になる加工ステーションの組み
替えや工程編成時の融通性が良いといった効果がある。
【0029】その上、前工程の加工を完了した工作物W
が一旦仮受台300A〜300Dに載置されるため、こ
の仮受台300A〜300Bに加工寸法等を検査する検
査装置や工作物の姿勢を変換する姿勢変換装置を設ける
ことで、加工ステーションS1〜S4の構成を煩雑にす
ることなくトランスファライン内で加工寸法の検査や姿
勢変換が容易に行えるといった利点がある。
【0030】また、本実施例の搬送装置100A〜10
0Dは、非常に簡単な構成であり安価に作製できる。さ
らに、スライド部材122に設けた第1搬送ヘッド15
0aおよび第2搬送ヘッド150bにより前工程の加工
ステーションから仮受台への工作物Wの搬送と仮受台か
ら後工程の加工ステーションへの工作物Wの搬送が同時
にできるため高速に工作物の搬送が可能であるといった
効果がある。
【0031】なお、上述した実施例のトランスファマシ
ンでは、スライド部材122の干渉を防止するためにス
ライド部材122の長さが異なる搬送装置100A〜1
00Cと搬送装置100Dでスライド部材122の移動
速度を変えているが、搬送装置100A〜100Dのス
ライド部材122の移動速度を全て等しくする場合に
は、全てのスライド部材が所定位置に達するまで、短い
スライド部材122を有する搬送装置100A〜100
Cを待機させるようにしてもよい。例えば、図7[B]
の状態に搬送装置100Dのスライド部材122が到達
するまで搬送装置100A〜100Cを図7[B]の状
態で待機させ、搬送装置100Dが図7[B]の状態に
到達したら一斉に以下の動作を開始するようにしても構
わない。
【0032】また、上述した実施例のトランスファマシ
ンの搬送装置100A〜100Dにおいては、送り手段
としてスライド部材122をラック123および大径歯
車141機構にてスライドさせているが、スライド装置
120の駆動機構はこれに限られず、チェーン機構、ベ
ルト機構およびリニアモータ機構等にしても構わない。
その上、本実施例のトランスファマシンは工作物受渡装
置として搬送装置100A〜100Dに昇降装置110
を設けているが、加工ステーションS1〜S4内のワー
クテーブル350A〜350D上に設けられる図略のジ
グユニットおよび仮受台300A〜300Dに工作物W
を搬送ヘッド150a,150bにの受け渡すクランパ
やマニュピレータ等の工作物受渡装置が設けられている
場合は昇降装置110(工作物受渡装置)は必ずしも搬
送装置100A〜100Dに設ける必要はない。
【0033】さらに、本実施例において搬送装置100
A〜100Dおよび仮受台300A〜300Dは別構成
であるが、一体構成としても構わない。
【0034】
【発明の効果】以上に述べたように本発明のトランスフ
ァマシンは、工作機械の各間に工作機械の敷設ピッチに
応じた搬送装置が独立的に設けられているため、加工ス
テーションS1〜S3の配設に自由度が大きく融通性が
良い。また、各搬送装置は工作機械の各間に独立して設
けられているために、工作機械の数が変更になる工作機
械の組み替えや、工作機械の工程編成時の融通性が良い
といった効果がある。
【0035】その上、前工程の加工を完了した工作物が
一旦仮受台に載置されるため、この仮受台に加工寸法等
を検査する検査装置や工作物の姿勢を変換する姿勢変換
装置を設けることができ、トランスファライン内で加工
寸法の検査や姿勢変換が容易に行えるといった利点があ
る。また、本発明のトランスファマシンにおける搬送装
置は、2つの工作物をスライド部材に設けた第1搬送ヘ
ッドおよび第2搬送ヘッドにより支持し、前工程の工作
機械から仮受台への工作物の搬送と仮受台から後工程の
工作機械への工作物の搬送が同時にできるため高速に工
作物の搬送が可能であるといった効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例であるトランスファマシンのシ
ステム配置を示す平面図である。
【図2】実施例のトランスファマシンにおいて使用され
る搬送装置の正面図である。
【図3】図2においてA−A線に沿って破断した要部拡
大断面図である。
【図4】実施例のトランスファマシンにおいて使用され
る仮受台の正面図である。
【図5】実施例のトランスファマシンにおいて使用され
る仮受台の正面図である。
【図6】実施例のトランスファマシンにおいて使用され
る仮受台の側面図である。
【図7】実施例のトランスファマシンにおいて使用され
る搬送装置の搬送動作を示したモデル図である。
【図8】従来のトランスファマシンを示した全体構成図
である。
【符号の説明】
100A〜100D 搬送装置 110 昇降装置 111 シリンダ 120 スライド装置 121 フレーム 122 スライド部材 123 ラック 140 サーボモータ 141 大径歯車 150a 第1搬送ヘッド 150b 第2搬送ヘッド 300A〜300D 仮受台 301 載置部材 302 支持柱 350A〜350D ワークテーブル 500 システム制御装置 S1〜S4加工ステーション NC 数値制御装置 W 工作物

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分割された工程を複数の工作機械により
    工作物の加工を行うトランスファマシンにおいて、前記
    複数の工作機械の各間にそれぞれ独立的に設けられ、前
    工程の工作機械の加工位置と後工程の工作機械の加工位
    置との中央で前記前工程の工作機械での加工が完了した
    工作物を載置する仮受台と、前記複数の工作機械の各間
    にそれぞれ独立的に設けられ、前記前工程の工作機械か
    ら前記仮受台へ工作物を搬送するとともに前記仮受台か
    ら前記後工程の工作機械に工作物を搬送する搬送装置と
    を備えたことを特徴とするトランスファマシン。
  2. 【請求項2】 分割された工程を複数の工作機械により
    工作物の加工を行うトランスファマシンにおいて、前記
    複数の工作機械の各間にそれぞれ独立的に設けられ、前
    工程の工作機械の加工位置と後工程の工作機械の加工位
    置との中央で前記前工程の工作機械での加工を完了した
    工作物を載置する仮受台と、前記複数の工作機械の各間
    にそれぞれ独立的に設けられ、前記前工程の工作機械か
    ら前記仮受台へ工作物を搬送すると同時に前記仮受台か
    ら前記後工程の工作機械に工作物を搬送する搬送装置と
    を備え、前記工作機械の加工位置と前記搬送装置間の工
    作物の受け渡し並びに前記仮受台と前記搬送装置間の工
    作物の受け渡しを行う工作物受渡装置を設けたことを特
    徴とするトランスファマシン。
  3. 【請求項3】 前記請求項2に記載のトランスファマシ
    ンにおいて、昇降装置からなる前記工作物受渡装置を前
    記搬送装置に設けたトランスファマシン。
  4. 【請求項4】 前記請求項2に記載のトランスファマシ
    ンにおいて、前記工作物受渡装置を前記工作機械の加工
    位置および前記仮受台に設けたトランスファマシン。
  5. 【請求項5】 複数の工作機械の各間に工作物を載置す
    る仮受台を設け、前工程の工作機械から前記仮受台への
    工作物の搬送と前記仮受台から後工程の工作機械へ工作
    物Wを搬送するトランスファマシンの搬送装置におい
    て、前記工作機械の中間に設けられたフレームと、前記
    フレーム上で工作物搬送方向に前進後退移動可能に案内
    され、前記加工位置間の距離の略半分の長さをもつスラ
    イド部材と、このスライド部材を移動させる送り手段
    と、前記スライド部材の前端に設けられ前記工作物を支
    持する第1搬送ヘッドと、前記スライド部材の後端に設
    けられ前記工作物を支持する第2搬送ヘッドとを備えた
    ことを特徴とするトランスファマシンの搬送装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項5に記載のトランスファマシ
    ンの搬送装置において、前記フレームを上下動させる昇
    降装置からなる工作物受渡装置をさらに設けたトランス
    ファマシンの搬送装置。
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