JP3425856B2 - トランスファラインを有する工作機械 - Google Patents

トランスファラインを有する工作機械

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JP3425856B2
JP3425856B2 JP29328697A JP29328697A JP3425856B2 JP 3425856 B2 JP3425856 B2 JP 3425856B2 JP 29328697 A JP29328697 A JP 29328697A JP 29328697 A JP29328697 A JP 29328697A JP 3425856 B2 JP3425856 B2 JP 3425856B2
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静道 久野
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Toyoda Koki KK
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Toyota Auto Body Co Ltd
Toyoda Koki KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前工程の工作機械
における工作物搬送位置から次工程の工作機械における
工作物搬送位置に工作物を順次搬送する搬送装置を備え
たトランスファラインを有する工作機械に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来のトランスファライン(特開平6−
179143号)は、図9に示されるようにトランスフ
ァバーBの一端に昇降及び工作機械間の移動を行う駆動
装置Dを備え、トランスファバーB上に設けられた複数
の搬送台に載せられた工作物Wが前記駆動装置Dによ
り、一斉に移動するように構成されているものであっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のトランスフ
ァラインは、上述したトランスファバーBを用いた場合
には、一つの工作機械の位置が変更になったり、トラン
スファラインの長さが変更される度に搬送装置を再設計
しなければならず、トランスファラインの変更に多大な
費用および時間を要するという問題があった。
【0004】そこで本発明者らは、初期工程から最終工
程の間において前工程の工作機械における工作物搬送位
置から次工程の工作機械における工作物搬送位置に工作
物を順次搬送する搬送装置を備えたトランスファライン
を有する工作機械において、隣り合う工作機械が備える
ガイドレールを脱着可能に結合して、前工程の工作物搬
送位置から次工程の工作物搬送位置まで前記ガイドレー
ルに沿って工作物の搬送を行うための走行体を案内移動
するという本発明の技術的思想に着眼し、更に研究開発
を重ねた結果、工作機械の位置の変更およびトランスフ
ァラインの長さの変更に対してフレキシブルにして、上
記変更の度の搬送装置を再設計を不要にし、トランスフ
ァラインの変更に要する費用および時間を最小限にする
という目的を達成する本発明に到達した。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明(請求項1に記載
の第1発明)のトランスファラインを有する工作機械
は、初期工程から最終工程の間において前工程の工作機
械における工作物搬送位置から次工程の工作機械におけ
る工作物搬送位置に工作物を順次搬送する搬送装置を備
えたトランスファラインを有する工作機械において、各
工作機械が固定ガイドレールを備え、隣り合う工作機械
の固定ガイドレールが直接もしくは接続用ガイドレール
を介して脱着可能に結合され、前工程の工作物搬送位置
から次工程の工作物搬送位置まで前記固定ガイドレール
に沿って移動可能な走行体と、この走行体を移動する搬
送駆動装置を備えたものである。
【0006】本発明(請求項2に記載の第2発明)のト
ランスファラインを有する工作機械は、前記第1発明に
おいて、前記隣り合う工作機械が備える固定ガイドレー
ル間が、前記隣り合う工作機械間の距離に応じた長さを
有する連結ガイドレールによって脱着可能に連結されて
いるものである。
【0007】本発明(請求項3に記載の第3発明)のト
ランスファラインを有する工作機械は、前記第1発明に
おいて、前記走行体が、各工作機械に対応する走行体部
が互いに連結されることによって構成され、前記搬送駆
動装置が、連結された前記走行体を案内移動する少なく
とも1個の搬送駆動装置によって構成されているもので
ある。
【0008】本発明(請求項4に記載の第4発明)のト
ランスファラインを有する工作機械は、前記第1発明に
おいて、前記走行体が、各工作機械に対応する独立の走
行体によって構成され、前記搬送駆動装置が、各工作機
械に対応する前記各走行体をそれぞれ案内移動する各搬
送駆動装置によって構成されているものである。
【0009】本発明(請求項5に記載の第5発明)のト
ランスファラインを有する工作機械は、前記第1発明に
おいて、前記工作物をパレットに保持し、前記工作物搬
送位置には前記パレットに形成された係合溝と係合し、
前記搬送装置の搬送方向に移動することによりパレット
の係合溝と係脱するパレット保持部材を設け、前記走行
体を搬送方向に移動することにより、パレットの脱着を
行うものである。
【0010】本発明(請求項6に記載の第6発明)のト
ランスファラインを有する工作機械は、前記第1発明に
おいて、前記搬送駆動装置が、ガイドレールに設けられ
た固定コイルと、走行体に設けられた可動磁石から構成
されるリニアモータであるものである。
【0011】本発明(請求項7に記載の第7発明)のト
ランスファラインを有する工作機械は、前記第1発明ま
たは第5発明において、初期工程の工作機械に工作物を
搬入する工作物搬入装置と、最終工程の工作機械から前
記工作物搬入装置に、工作物を返却する工作物返却装置
を備えたものである。
【0012】
【発明の作用および効果】上記構成より成る第1発明の
トランスファラインを有する工作機械は、初期工程から
最終工程の間において前工程の工作機械における工作物
搬送位置から次工程の工作機械における工作物搬送位置
に工作物を順次搬送する搬送装置を備えたトランスファ
ラインを有する工作機械において、前記搬送駆動装置
が、前工程の工作物搬送位置から次工程の工作物搬送位
置まで前記隣り合う工作機械が備える脱着可能に結合さ
れた前記固定もしくは接続用ガイドレールに沿って走行
体を案内移動して順次搬送するので、トランスファライ
ンを構成する固定ガイドレールを備えた工作機械の出し
入れが、隣合う工作機械の固定ガイドレールもしくは接
続用ガイドレールの接続、あるいは切り離しのみで容易
に行え、工作機械の位置の変更およびトランスファライ
ンの長さの変更に対してフレキシブルにして、上記変更
の度の搬送装置を再設計を不要にし、トランスファライ
ンの変更に要する費用および時間を最小限にするという
効果を奏する。
【0013】上記構成より成る第2発明のトランスファ
ラインを有する工作機械は、前記第1発明において、前
記隣り合う工作機械が備えるガイドレール間が、その距
離に応じた長さを有する前記連結ガイドレールによって
脱着可能に連結されているので、工作機械の位置の変更
およびトランスファラインの長さの変更に対して長さの
異なる前記連結ガイドレールへの交換のみによって対応
することが出来るという効果を奏する。
【0014】上記構成より成る第3発明のトランスファ
ラインを有する工作機械は、前記第1発明において、前
記搬送駆動装置を構成する少なくとも1個の搬送駆動装
置によって、連結された前記走行体を案内移動するの
で、搬送駆動装置の数を減らすことか出来、制御をシン
プルにするという効果を奏する。
【0015】上記構成より成る第4発明のトランスファ
ラインを有する工作機械は、前記第1発明において、前
記搬送駆動装置を構成する各搬送駆動装置によって、各
工作機械に対応する独立の前記各走行体をそれぞれ案内
移動するので、前記各走行体を独立に最適制御したり、
それぞれ連動して制御することを可能にするという効果
を奏する。
【0016】上記構成より成る第5発明のトランスファ
ラインを有する工作機械は、前記第1発明において、前
記走行体を搬送方向に移動することにより、前記パレッ
トの脱着を行うので、前記パレットの脱着を容易にする
という効果を奏する。
【0017】上記構成より成る第6発明のトランスファ
ラインを有する工作機械は、前記第1発明において、前
記搬送駆動装置を構成する前記リニアモータが、前記ガ
イドレールに前記固定コイルを設けるものであるため、
前記走行体には前記可動磁石を設けるものであるため、
可動する走行体には配線する必要がなく、搬送駆動装置
の構成を簡素化でき、前記走行体の軽量化を可能にする
という効果を奏する。
【0018】上記構成より成る第7発明のトランスファ
ラインを有する工作機械は、前記第1発明または第5発
明において、工作物を搬入搬出する工作物搬入搬出装置
と最終工程の工作機械から工作物搬入装置に工作物を返
却する工作物返却装置を備えているので、初期工程およ
び最終工程における工作物の搬入および返却を可能にし
て、作業者による作業を軽減するという効果を奏する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態につき、
図面を用いて説明する。
【0020】(実施形態) 本実施形態のトランスファラインを有する工作機械は、
図1ないし図8に示されるように前工程の工作機械に設
けられた工作物搬送位置から次工程の工作機械に設けら
れた工作物搬送位置に工作物を順次搬送する搬送装置を
備えたトランスファライン1において、等間隔位置に配
置された工作物搬入搬出装置50、工作物返却装置70
および、各工作機械7a,7b,7cにガイドレール1
0、11、12、13、14を備え、このガイドレール
10、11、12、13の両端にガイドレール同志が脱
着可能に結合され、前記ガイドレールに案内され、前工
程の工作物搬送位置から次工程の工作物搬送位置まで移
動する走行体31、32、33、200を駆動する搬送
駆動装置41、42、43、201から成る。
【0021】本実施形態のトランスファラインを有する
工作機械は、図2に示されるように搬入搬出装置50を
備え、この搬出搬入装置50は初期工程の工作機械7a
に工作物Wを搬入するとともに、工作物返却装置70か
ら返却される工作物Wの搬出を行う装置である。
【0022】すなわち搬入搬出装置50は、図2に示さ
れるように基台45上に支柱46が立設され、この支柱
46にはガイドレール10が固定されている。ガイドレ
ール10は、走行体31が走行するトランスファ用ガイ
ドレール101とリターン用カゴ34が走行するリター
ン用ガイドレール102により構成されている。トラン
スファガイドレール101には走行体200が走行可能
に設けられており、この走行体200は工作機械7aの
走行体31と連結部材313によって連結されている。
【0023】また支柱46には、トランスファ用ガイド
レール102と基台との間に、後述するパレット支持板
150が固定されている。基台45には支柱46と並列
して昇降支持体155とブラケット151が配置され、
この昇降支持体155と支柱46との間にナットランナ
52が配置されている。
【0024】昇降支持体155には、昇降部材55が上
部の取出位置と下部の工作物着脱位置との間で上下方向
に移動可能に案内支持され、この昇降部材55には旋回
アーム57が取り付けられている。
【0025】昇降部材55は、昇降支持体155に回転
自在に軸承されたボールネジ54に螺合し、このボール
ネジ54は昇降支持体155の上面に取り付けられた昇
降モータ53により回転される。
【0026】旋回アーム57は、工作物Wを保持するパ
レット30の下面に形成された係合溝301に係合する
凸部152により、パレット30を係脱可能に支持し、
このパレット30が垂直状態から水平状態となる角度9
0°だけ旋回可能に昇降部材55に支持される。この旋
回アーム57は昇降部材55に取り付けられた旋回用モ
ータ56によって旋回駆動される。
【0027】ナットランナ52は、前記昇降部材55が
下降したときの工作物着脱位置において、工作物Wをパ
レット30に固定するための図略の治具の締付け・緩め
を行う装置で、ナットランナ進退シリンダ51により図
2における左右方向に進退移動される。
【0028】ブラケット151の上部、即ち前記旋回ア
ーム57が工作物着脱位置において旋回したときのパレ
ット30が水平状態となった高さ(搬入待機位置と称
す)とほぼ同等の高さ位置には挿入シリンダー153が
取り付けられている。
【0029】挿入シリンダー153はパレット30の旋
回アーム57からパレット支持板に受け渡しするための
もので、支柱の方向に進退する。前記パレット支持板は
パレット30の下面に形成された係合溝の幅に形成さ
れ、前記旋回アーム57からパレットを受け取り、トラ
ンスファ用ガイドレール102上を走行する走行体20
0の後述の把持爪62にパレットを受け渡す。
【0030】以上のような構成で搬入搬出装置50は、
前記昇降部材55が下部にあるワーク着脱位置におい
て、垂直状態の前記パレット30をナットランナ進退シ
リンダ51により前進されたナットランナ52によって
旋回アーム57に着脱し、前記旋回アーム57を時計方
向に旋回させ前記パレット30を水平状態に保って搬入
待機位置に待機させ、搬入待機位置に待機している前記
パレット30を挿入シリンダー153によって挿入して
パレット支持板に受け渡し、搬入ステーションに移動し
てきた走行体31の一対の把持爪62によって把持し
て、工作機械7aに搬送させる。
【0031】前記昇降部材55が上部にある収納および
取出位置において、前記パレット30を垂直状態で前記
ボールネジ54に沿って上下動することによりリターン
用ガイドレール102に吊り下げられたリターン用カゴ
34内に収納された前記パレット30の取出が行われ、
前記ボールネジ54に沿って下降させ前記ワーク着脱位
置に位置し、ナットランナ52によってパレットから工
作物Wが取り外される。
【0032】前記ガイドレール10、11、12、1
3、14は、図1および図8に示されるように支柱に固
定された略コの字状断面の固定ガイドレールであって、
前後および上下に平行に配設されたトランスファ用ガイ
ドレール101、111、121、131、141とリ
ターン用ガイドレール102、112、122、13
2、142とから成り、前記工作機械の固定ガイドレー
ルの間に長さの異なる接続用ガイドレール151、16
1、171、181、152、162、172、182
を介挿してトランスファライン1が構成される。
【0033】前記走行体31、32、33、200は、
各工作機械に対応する独立の走行体を構成する後述する
ブラケット46によって構成され、前記走行体1、3
2、33に配設される前記搬送駆動装置が、各工作機械
に対応する前記各走行体をそれぞれ案内移動する各搬送
駆動装置41、42、43、201によって構成されて
いる。
【0034】各工作機械に対応する前記走行体31、3
2、33、200が、図1に示されるように連結部材3
12、313および323によって互いに連結され、一
体的に構成され、前記搬入・搬出ステーションおよび後
述するシャトルステーションの方向に一体的に移動する
ように構成されている。
【0035】前記搬送駆動装置41、42、43、20
1は、図3および図8に示されるように前記トランスフ
ァ用ガイドレールの略コの字状断面の上部水平突出部の
先端にボルトによって係止されたガイドレールの長手方
向に一定のピッチで多数延在する固定コイル44と、前
記ガイドレール内に転動自在に介挿されたガイドローラ
45を支持する前記走行体31、32、33、200を
構成するブラケット46に一体的に固着されたU字状の
部材47の内側に前記固定コイル44を挟んで対向する
可動磁石48とから成るリニアモータ49によって構成
される。
【0036】把持機構6は、図3ないし図7に示される
ように前記走行体31、32、33、200を構成する
前記ブラケット46に吊り下げられた把持機構本体60
と、該把持機構本体60に配設された開閉用モータ61
と、上端を揺動自在に支持され前記開閉用モータ61の
回転をギヤを介して連絡されることにより前記パレット
30を挾持する一対の把持爪62とから成り、上述した
搬入・搬出ステーションにおいて前記パレット支持板上
に待機している水平状態の前記パレット30を把持し
て、各工作機械7a,7b,7cおよび返却装置に搬送
するように構成されている。
【0037】各工作機械7a,7b,7cは、図6
(a)に示されるように制御盤76を備え、ベッド70
上においてX軸方向(紙面厚さ方向)に延在するX軸ガ
イドレール71に沿ってX軸送りモータ710によって
移動するX軸送りテーブルと、このX軸送りテーブル上
でX方向と直交するZ軸方向に延在するZ軸ガイドレー
ル72に沿って移動する主軸ヘッド73を備えている。
この主軸ヘッド73には主軸73aが回転可能に軸承さ
れ、この主軸73aの先端に工具74が配設されてい
る。
【0038】前記ベッド70に対して上下するY軸方向
に移動するY軸テーブル75a上には、垂直なC軸回り
に回転自在にC軸テーブル75bが設けられ、このC軸
テーブル75b上には水平なR軸線周りに回転自在にパ
レット30を支持するパレット保持部材751が設けら
れ、前記C軸テーブル75a上に支持された前記パレッ
ト30に係止された前記ワークWを前記工具74によっ
て加工するものである。
【0039】工作物搬送位置において、図6(b)に示
すように前記工作物Wを保持する前記パレット30の一
端に形成された搬送方向に延在する矩形の係合溝301
と、ワークテーブル75のパレット保持部材751の矩
形板状の突起752と係合し、前記一対の把持爪62に
よって挾持された前記パレット30を前記搬送装置の前
記走行体31、32、33の搬送方向の移動により、前
記ワークテーブル75のパレット保持部材751の矩形
突起752から前記パレット30の前記係合溝301を
離脱させるように構成されている。なお、パレット保持
部材751は突起751をR軸線方向に移動させること
によりパレット30をクランク・アンクランクする。
【0040】工作物返却装置は、図2に示されるように
基台145上に支柱146が立設され、この支柱146
にはガイドレール14が固定されているガイドレール1
4は走行体33が走行するトランスファ用ガイドレール
141とリターン用カゴ34が走行するリターン用ガイ
ドレール142により構成されている。
【0041】リターン用カゴ34は走行体33と同様な
構成の走行体133を備え、この走行体133にカゴ本
体134がつり下げられている。このカゴ本体134は
断面コの字形状の枠が開口を下にした状態でつり下げら
れ、このカゴ本体134の開口端にパレット30を下面
から抱え込むように保持する保持爪135が設けられて
いる。
【0042】基台145には支柱146と平行に昇降支
持体202とが配置されている。昇降支持体202には
上下部材82が上部のリターン用カゴ34と同じ高さ位
置の工作物返却位置と下部の把持爪62がパレットを移
動するのと同じ高さ位置の姿勢変換位置との間で上下方
向に移動可能に案内支持され、この上下部材82には旋
回アーム81が取り付けられている。昇降支持体202
の側面には上下部材82の上下動を行う昇降シリンダ8
4が取付けられている。
【0043】旋回アーム81は工作物Wを保持するパレ
ット30の下面に形成された係合溝301に係合する凸
部203により、パレット30を係脱可能に支持し、こ
のパレット30が水平状態から垂直状態となる角度90
°だけ旋回可能に上下部材82に支持される。この旋回
アーム81は上下部材82に取り付けられた旋回モータ
85によって旋回駆動される。
【0044】工作物返却装置は、図1および図7に示さ
れるように前記把持機構6の前記一対の把持爪62によ
って挾持され搬送され前記各加工機による加工が施され
たワークが介挿されている水平状態の前記パレット30
を旋回モータ85による駆動によって揺動する旋回アー
ム81によって垂直状態に姿勢変換するとともに、垂直
状態の前記パレット30を昇降シリンダ84によって駆
動される上下部材82によってガイドレール83に沿っ
て上方に移動させ前記リターン用ガイドレール142に
吊り下げられたリターン用カゴ34内に介挿して係止す
る。
【0045】上記構成より成る本実施形態のトランスフ
ァラインを有する工作機械の動作について、説明する。
図1および図2に示されるように搬入・搬出装置50に
おいて、前記ナットランナ進退シリンダ51の駆動によ
って前記ナットランナ52を前進させ起動し、後退させ
て前記パレット30内に収容されたワークを脱着して、
前記旋回アーム57によって前記パレット30を垂直状
態から水平状態に揺動させて搬入待機位置に待機させ
る。
【0046】前記搬入待機位置に待機している前記パレ
ット30を挿入シリンダー153によって挿入して、搬
入・搬出装置50に待機する走行体200の一対の把持
爪62によって把持して、加工機に搬送移動させる。
【0047】各加工機7において、前記一対の把持爪6
2によって挾持された前記パレット30を前記搬送装置
の前記走行体31、32、33、200の搬送方向に移
動させることにより、前記工作物であるワークを保持す
る前記パレット30の一端に形成された搬送方向に延在
する矩形の係合溝301と、ワークテーブル75のパレ
ット保持部材751の矩形板状の突起752とを係合さ
せる。
【0048】工作機械7a,7b,7cは、図6に示さ
れるように制御盤76からの指令により、ベッド70上
においてX軸方向(紙面厚さ方向)に延在するX軸ガイ
ドレール71に沿ってX軸送りモータ710によって移
動するとともに、Z軸方向に延在するZ軸ガイドレール
72に沿って移動する主軸ヘッド73の先端に配設され
た前記工具74によって、前記ベッド70に対してY軸
方向に移動するワークテーブル75上のC軸回りに回転
自在に支持された前記パレット30内に係止された前記
ワークを加工するものである。
【0049】各加工機7における加工が完了する毎に、
前記走行体31、32、33、200による前記パレッ
ト30の搬送方向の移動により、前記ワークテーブル7
5のパレット保持部材751の矩形突起752から前記
パレット30の前記係合溝301を離脱させ、前記一対
の把持爪62によって離脱させた前記パレット30を挾
持して次の加工機および工作物返却装置70に走行移動
させる。
【0050】前記工作物返却装置70において、図1お
よび図7に示されるように前記把持機構6の前記一対の
把持爪62によって挾持され搬送され前記各加工機によ
る加工が施されたワークが介挿されている水平状態の前
記パレット30を旋回モータ85および姿勢変換機構8
1によって揺動するによって垂直状態に姿勢変換すると
ともに、前記昇降シリンダ84によって駆動される前記
上下部材82によって垂直状態の前記パレット30を前
記ガイドレール83に沿って上方に移動させ前記リター
ン用ガイドレール142に吊り下げられたリターン用カ
ゴ34内に介挿して係止する。
【0051】前記リターン用カゴ34内に介挿して係止
された前記パレット30が、前記リターン用ガイドレー
ル142に沿って前記搬入・搬出ステーションまで搬送
され、リターン用ガイドレール15に吊り下げられた前
記リターン用カゴ34内に収納された前記パレット30
を、前記昇降部材55を前記ボールネジ54に沿って下
降させることによりリターン用カゴ34内から取出およ
び下降させ前記ワーク着脱位置に位置させ、作業者によ
るワークの着脱を可能にするものである。
【0052】上記構成より成る本実施形態のトランスフ
ァラインを有する工作機械は、前工程の工作物搬送位置
から次工程の工作物搬送位置まで前記隣り合う工作機械
が備える脱着可能に結合されたガイドレールに沿って走
行体を案内移動して順次搬送するので、工作機械として
の前記加工機7の位置の変更およびトランスファライン
の長さの変更に対してフレキシブルにして、上記変更の
度の搬送装置を再設計を不要にし、トランスファライン
の変更に要する費用および時間を最小限にするという効
果を奏する。すなわち、従来のようにトランスファライ
ンの長さに合わせて搬送装置を設計する必要がなく、工
作機械を配置するだけでトランスファラインを容易に完
成することができる。
【0053】また本実施形態のトランスファラインを有
する工作機械は、前記隣り合う工作機械が備えるガイド
レール111・112、121・122、131・13
2間が、その距離に応じた長さを有する前記連結ガイド
レール151・152、161・162、171・17
2によって脱着可能に連結されているので、工作機械の
位置の変更およびトランスファラインの長さの変更に対
して長さの異なる前記連結ガイドレールへの交換のみに
よって対応することが出来るという効果を奏する。すな
わち、工作機械間の距離が異なっていても工作機械事態
の構成を変更することなくトランスファラインを構成す
ることができる。
【0054】さらに本実施形態のトランスファライン
有する工作機械は、前記搬送駆動装置を構成する各搬送
駆動装置41、42、43、201によって、各工作機
械に対応する独立の前記各走行体31、32をそれぞれ
案内移動するので、前記各走行体をそれぞれ連動して制
御することを可能にするとともに、各搬送駆動装置の駆
動容量を小さくすることが出来るという効果を奏する。
【0055】また本実施形態のトランスファラインを有
する工作機械は、前記走行体31、32、33、200
を搬送方向に移動することにより、前記パレット30の
前記ワークテーブル75のパレット保持部材751から
の脱着を行うので、前記パレットの脱着を容易にすると
いう効果を奏する。すなわち、工作物を搬送方向に移動
するだけで、パレットを工作機械に着脱できる。
【0056】さらに本実施形態のトランスファライン
有する工作機械は、前記搬送駆動装置を構成する前記リ
ニアモータ49が、前記ガイドレールに前記固定コイル
44を設けるものであるため、前記走行体には前記可動
磁石48のみを設けるものであるため、前記走行体の構
成をシンプルにするとともに、軽量化および高速搬送を
可能にするという効果を奏する。
【0057】また本実施形態のトランスファラインを有
する工作機械は、最終工程の工作機械から初期工程の工
作機械に、工作物を搬入する工作物搬入装置および工作
物を返却する工作物返却装置を備えているので、初期工
程および最終工程における工作物の搬入および返却を可
能にして、作業者による工作物の搬入および返却作業を
不要にするという効果を奏する。
【0058】上述の実施形態は、説明のために例示した
もので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無
く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記
載から当業者が認識することができる本発明の技術的思
想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のトランスファラインを有す
る工作機械の全体構成図である。
【図2】本実施形態における搬入・搬出ステーションを
示す側面図である。
【図3】本実施形態における搬送装置を示す側面図であ
る。
【図4】本実施形態における把持機構を示す正面図であ
る。
【図5】本実施形態における把持機構を示す平面図であ
る。
【図6】本実施形態における加工機を示す側面図であ
る。
【図7】本実施形態におけるシャトルステーションを示
す側面図である。
【図8】本実施形態におけるガイドレールおよびリター
ン用カゴを示す部分拡大側面図である。
【図9】従来のトランスファバーを用いた静止制御装置
の全体構成図である。
【符号の説明】
1 トランスファライン 10、11、12、13、14 ガイドレール 31、32、33、200 走行体 41、42、43、201 搬送駆動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 秀和 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田 工機株式会社内 (72)発明者 久野 静道 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田 工機株式会社内 (72)発明者 高原 宏行 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田 工機株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−106460(JP,A) 特開 平1−177928(JP,A) 実開 平3−46397(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 39/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 初期工程から最終工程の間において前工
    程の工作機械における工作物搬送位置から次工程の工作
    機械における工作物搬送位置に工作物を順次搬送する搬
    送装置を備えたトランスファラインを有する工作機械
    おいて、 各工作機械が固定ガイドレールを備え、隣り合う工作機
    械の固定ガイドレールが直接もしくは接続用ガイドレー
    ルを介して脱着可能に結合され、 前工程の工作物搬送位置から次工程の工作物搬送位置ま
    で前記固定ガイドレールに沿って移動可能な走行体と、
    この走行体を移動する搬送駆動装置を備えたことを特徴
    とするトランスファラインを有する工作機械
  2. 【請求項2】 請求項1において、 前記隣り合う工作機械が備える固定ガイドレール間が、
    前記隣り合う工作機械間の距離に応じた長さを有する連
    結ガイドレールによって脱着可能に連結されていること
    を特徴とするトランスファラインを有する工作機械
  3. 【請求項3】 請求項1において、 前記走行体が、各工作機械に対応する走行体部が互いに
    連結されることによって構成され、 前記搬送駆動装置が、連結された前記走行体を案内移動
    する少なくとも1個の搬送駆動装置によって構成されて
    いることを特徴とするトランスファラインを有する工作
    機械
  4. 【請求項4】 請求項1において、 前記走行体が、各工作機械に対応する独立の走行体によ
    って構成され、 前記搬送駆動装置が、各工作機械に対応する前記各走行
    体をそれぞれ案内移動する各搬送駆動装置によって構成
    されていることを特徴とするトランスファラインを有す
    る工作機械
  5. 【請求項5】 請求項1において、 前記工作物をパレットに保持し、前記工作物搬送位置に
    は前記パレットに形成された係合溝と係合し、前記搬送
    装置の搬送方向に移動することによりパレットの係合溝
    と係脱するパレット保持部材を設け、前記走行体を搬送
    方向に移動することにより、パレットの脱着を行うこと
    を特徴とするトランスファラインを有する工作機械
  6. 【請求項6】 請求項1において、 前記搬送駆動装置が、ガイドレールに設けられた固定コ
    イルと、走行体に設けられた可動磁石から構成されるリ
    ニアモータであることを特徴とするトランスファライン
    を有する工作機械
  7. 【請求項7】 請求項1または請求項5において、 初期工程の工作機械に工作物を搬入する工作物搬入装置
    と、最終工程の工作機械から前記工作物搬入装置に、工
    作物を返却する工作物返却装置を備えたことを特徴とす
    るトランスファラインを有する工作機械
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