JPH1148002A - 眼用レンズの製造方法および眼用レンズの切削加工用保持具 - Google Patents

眼用レンズの製造方法および眼用レンズの切削加工用保持具

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JPH1148002A
JPH1148002A JP9206743A JP20674397A JPH1148002A JP H1148002 A JPH1148002 A JP H1148002A JP 9206743 A JP9206743 A JP 9206743A JP 20674397 A JP20674397 A JP 20674397A JP H1148002 A JPH1148002 A JP H1148002A
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cutting
lens
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holding
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JP9206743A
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English (en)
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Isateru Tanaka
勇輝 田中
Yasuyoshi Yamamoto
康義 山本
Masahiro Sasaki
雅弘 佐々木
Toshikazu Miura
要和 三浦
Seiichi Ichikawa
清一 市川
Hiroyuki Tajima
裕之 田島
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Menicon Co Ltd
Original Assignee
Menicon Co Ltd
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Priority to AU78555/98A priority patent/AU707481B2/en
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    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B13/00Machines or devices designed for grinding or polishing optical surfaces on lenses or surfaces of similar shape on other work; Accessories therefor
    • B24B13/005Blocking means, chucks or the like; Alignment devices

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  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)
  • Eyeglasses (AREA)
  • Jigs For Machine Tools (AREA)
  • Turning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 眼用レンズの切削装置への取付けを、容易且
つ迅速に、しかも高い位置決め精度と保持力をもって行
うことが出来る眼用レンズの製造技術を提供し、眼用レ
ンズの切削加工精度の向上を図ること。 【解決手段】 一つの眼用レンズを与えるレンズブラン
ク10の外面14にテーパ面16を形成する一方、ベー
スカーブ面を切削加工する内面切削装置の主軸22に対
して、該テーパ面16に対応したテーパ状保持面32を
設け、該テーパ状保持面32上にレンズブランク10の
テーパ面16を重ね合わせて、負圧力で吸引して吸着保
持せしめることにより、レンズブランク10を回転主軸
22に取り付けるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、コンタクトレンズや眼内レンズ
等の眼用レンズの製造方法と、眼用レンズの製造に際し
て用いられる切削加工用保持具およびレンズブランク受
渡し装置に係り、特に、一つの眼用レンズを与えるレン
ズブランクを用いて、ベースカーブ面およびフロントカ
ーブ面をそれぞれ切削加工することにより、目的とする
眼用レンズを製造する方法と、そのような眼用レンズの
製造に際して、それぞれ好適に用いられる、レンズブラ
ンクを切削装置に支持せしめるための切削加工用保持
具、およびレンズブランクを切削装置に対して受け渡す
ためのレンズブランク受渡し装置に関するものである。
【0002】
【背景技術】コンタクトレンズ等の眼用レンズの製造方
法としては、従来から一般に、特開平1−101319
号公報や特開平7−195556号公報等に記載されて
いるように、所定の材料によって形成された、一つの眼
用レンズを与え得る大きさのレンズブランクを用い、か
かるレンズブランクを加工用保持具に対して接着固定せ
しめて、該保持具を介して切削装置の主軸に取り付ける
ことにより、レンズ内外面のベースカーブ面とフロント
カーブ面を切削形成する方法が、知られている。このよ
うな製造方法では、先ず、レンズブランクを保持具に接
着して一方の面を切削加工した後、一度レンズブランク
を保持具から取外して、加工済面を保持具に接着し、他
方の面を切削加工することによって、レンズ両面の切削
加工が行われる。
【0003】ところが、この方法によると、レンズブラ
ンクの保持具に対する接着作業と取外し作業や取り外し
たレンズブランクの洗浄作業が、それぞれ二度必要とな
るために、作業が面倒で時間がかかり、生産効率が悪い
という問題があった。しかも、レンズ面の切削に際して
は、レンズブランクと保持具の間に介在する接着剤層の
厚みを考慮する必要があるために、接着剤層の厚みの管
理や切削作業の制御が難しく、接着剤層の厚みのばらつ
きによってレンズ厚さにばらつきが発生するおそれもあ
った。
【0004】加えて、レンズブランクを保持具に接着固
定せしめるに際しては、レンズ面の光学中心を管理する
ために、切削装置の主軸の中心軸に対してレンズブラン
クの中心軸を高精度に位置決めする必要があるが、従来
では、位置決めのための有効且つ簡単な手法が、未だ実
現されていないために、接着に際して、レンズブランク
の保持具に対する位置決めが難しいという問題もあった
のである。
【0005】
【解決課題】ここにおいて、本発明は、上述の如き事情
を背景として為されたものであって、その解決課題とす
るところは、レンズブランクを切削加工して眼用レンズ
を得るに際して、その有効な製造方法と、好適に使用さ
れる保持具およびレンズブランク受渡し装置を、提供す
ることにある。
【0006】特に、請求項1乃至2に記載の発明は、何
れも、レンズブランクを内面切削装置および外面接着装
置の各主軸に対して、それぞれ、取付けおよび取外し容
易に、且つ優れた位置決め性をもって支持せしめ得て、
目的とする光学特性の眼用レンズを高精度に且つ優れた
生産効率をもって製造することの出来る眼用レンズの製
造方法を提供することを、目的とする。
【0007】また、請求項3乃至7に記載の発明は、何
れも、レンズブランクを内面切削装置の主軸に対して、
取付けおよび取外し容易に、且つ優れた位置決め性をも
って支持せしめることが出来、目的とするベースカーブ
面を高精度に且つ容易に切削形成することの出来る眼用
レンズの内面切削加工用保持具を提供することを、目的
とする。
【0008】また、請求項8乃至12に記載の発明は、
何れも、ベースカーブ面が予め形成されたレンズブラン
クを外面切削装置の主軸に対して、取付けおよび取外し
容易に、且つ良好なる位置決め性をもって支持せしめる
ことが出来、目的とするフロントカーブ面を高精度に且
つ容易に切削形成することの出来る眼用レンズの外面切
削加工用保持具を提供することを、目的とする。
【0009】また、請求項13に記載の発明は、レンズ
ブランクを切削加工にするに際し、切削装置の主軸に対
してレンズブランクを供給し、速やかに且つ優れた位置
決め性をもって支持せしめることが出来ると共に、切削
加工後に、切削装置からレンズブランクを容易且つ速や
かに離脱させて回収することの出来る、切削装置に対す
るレンズブランクの受渡し装置を提供することを、目的
とする。
【0010】
【解決手段】そして、このような目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明の特徴とするところは、
(a)凹形の内面と凸形の外面を有すると共に、該外面
の少なくとも一部がテーパ面とされた、一つの眼用レン
ズを与え得る大きさのレンズブランクを形成する工程
と、(b)該レンズブランクを、前記テーパ面におい
て、内面切削装置の主軸に対して、該レンズブランクの
テーパ面に対応したテーパ状保持面によって位置決め
し、負圧力で吸着支持せしめて、該レンズブランクにお
ける内面を切削加工することによりベースカーブ面を形
成する工程と、(c)該ベースカーブ面が形成されたレ
ンズブランクを、該ベースカーブ面において、外面切削
装置の主軸に対して負圧力で吸着支持せしめて、該レン
ズブランクにおける外面を切削加工することによりフロ
ントカーブ面を形成する工程とを、含む眼用レンズの製
造方法にある。
【0011】このような発明方法に従えば、レンズブラ
ンクが、内面切削装置および外面切削装置の各主軸に対
して、何れも負圧力で吸着支持せしめられて切削加工に
供される。それ故、それら内外面切削装置へのレンズブ
ランクの支持と離脱を容易且つ迅速に行うことが出来る
のであり、従来の接着によるレンズブランクの接着装置
への支持方法に比して、飛躍的な生産効率の向上が達成
される。
【0012】しかも、かかる発明方法においては、レン
ズブランクの外面にテーパ面が形成されており、このテ
ーパ面を内面切削装置の主軸側に設けられたテーパ状保
持面で受けることによって、内面切削装置の主軸に対す
るレンズブランクの位置決めが行われることから、切削
装置の主軸の中心軸に対してレンズブランクの中心軸を
高精度に且つ容易に位置決めすることが出来、優れた生
産効率を確保しつつ、ベースカーブ面の芯出しを高精度
に行うことが出来るのである。なお、レンズブランクの
テーパ面および内面切削装置のテーパ状保持面における
テーパ角度(軸方向断面における両テーパ面間の挟角)
は、レンズブランクの形状を目的とする眼用レンズの形
状に出来るだけ近似させることが、レンズ材料の節約や
切削加工性の向上等の点から望ましい。また、内面切削
装置のテーパ状保持面によるレンズブランクの位置決め
保持力の確保等を考慮すると、それらレンズブランクの
テーパ面および内面切削装置のテーパ状保持面における
テーパ角度は、共に、好ましくは80〜160度、より
好ましくは100〜140度に設定される。
【0013】また、本発明方法においては、レンズブラ
ンクが内面またはベースカーブ面において、切削装置の
主軸に対して負圧力で吸着保持されることとなり、レン
ズブランクが保持面に対して、接着剤層等を介すること
なく、直接的に吸着固定されることから、切削加工に際
してのレンズの厚さ等の寸法設定をより高精度に行うこ
とが出来るといった利点がある。
【0014】なお、レンズブランクの形成工程では、試
験管内で原料モノマー液を重合して得られる棒状のコン
タクトレンズ材料を用い、適当な軸方向長さで切り出し
てレンズブランクを得ることも可能であり、或いは、一
つの眼用レンズを与える大きさの成形キャビティを有す
る成形型を用い、原料モノマー液の重合と同時にレンズ
ブランクを形成すること等も可能である。また、レンズ
ブランクの外面は、内面切削装置の主軸に対して芯出し
可能なように、内周部分や外周部分、或いは径方向中間
部分等、少なくとも一部にテーパ面が形成されていれば
良い。
【0015】そこにおいて、本発明方法で採用されるレ
ンズブランクは、予め目的とする眼用レンズの形状に対
応した凹型の内面と凸型の外面を有する形状をもって形
成されることから、円形ブロック形状のレンズブランク
から眼用レンズを削り出す場合に比して、切削量が少な
くて済み、切削加工の迅速化やレンズ材料の節約等が有
利に図られ得るのである。
【0016】特に、請求項2に記載されているように、
外面の中央部分が、中心軸に直交する平坦面であるレン
ズブランクの形状を採用すれば、目的とする眼用レンズ
の形状に対してレンズブランクの形状を一層有利に対応
させることが出来、切削加工性の向上やレンズ材料の節
約等が、より有利に達成され得る。
【0017】さらに、請求項3に記載の発明は、前述の
如き目的を達成するために為されたものであって、その
特徴とするところは、凹形の内面と凸形の外面を有する
と共に、かかる外面の少なくとも一部がテーパ面とされ
た、一つの眼用レンズを与え得る大きさのレンズブラン
クが、該外面において重ね合わされる凹状保持面を有
し、該凹状保持面上に、該レンズブランクを固定的に保
持せしめると共に、該レンズブランクの内面を切削加工
する内面切削装置に対して固定的に装着されることによ
り、該レンズブランクを該内面切削装置に支持せしめる
眼用レンズの内面切削加工用保持具であって、前記凹状
保持面の少なくとも一部が、前記レンズブランクの外面
に形成されたテーパ面に対応したテーパ状保持面とされ
て、該テーパ状保持面に対して該レンズブランクのテー
パ面が重ね合わされて位置決めされると共に、前記凹状
保持面に開口するエア吸引孔が形成されて、該エア吸引
孔を通じて及ぼされる負圧力により、該レンズブランク
の外面が該凹状保持面に吸着保持されるようにしたこと
にある。
【0018】このような本発明に従う構造とされた内面
切削加工用保持具においては、レンズブランクのテーパ
面をテーパ状保持面で受けることによって、レンズブラ
ンクの中心軸を高精度に且つ容易に一定位置に位置合わ
せすることが出来ると共に、切削加工に際して及ぼされ
る外力によるレンズブランクの位置ずれも効果的に防止
されて一定位置への良好なる保持力が発揮されるのであ
り、しかも、レンズブランクが負圧力で凹状保持面に対
して、接着剤層等を介することなく、直接的に吸着保持
されることから、レンズブランクの取付けと取外しを容
易に行うことが出来ると共に、レンズブランクを軸方向
においても高精度に位置決めすることが出来る。それ
故、かかる内面切削加工用保持具を、内面切削装置の主
軸に装着して用いれば、レンズブランクを内面切削装置
の主軸に対して有利に支持せしめることが出来るのであ
り、ベースカーブ面の切削加工の作業性と精度の向上
が、何れも有利に達成されるのである。
【0019】なお、負圧力による吸引孔は、テーパ状保
持面に開口してレンズブランクに吸着保持力を及ぼし得
るものであれば良く、その形態や形状,開口数等は何等
限定されるものでない。具体的には、例えば、凹状保持
面の中央部分に位置する単一の開口形態や、円周状孔,
環状多孔,断続的なスリット等の各種開口形態の他、凹
状保持面を部分的に或いは全体に亘って多孔質の金属や
セラミックス,樹脂等で形成して、微小な多くの開口を
有する構造等をもって、吸引孔を形成することが出来
る。また、吸引孔の開口形状としても、円形の他、矩形
や星形など、各種形状が採用され得る。
【0020】また、本発明に係る内面切削加工用保持具
において、好ましくは、請求項4に記載されているよう
に、レンズブランクの外面が重ね合わされる凹状保持面
が、その一部において、レンズブランクに対する摩擦係
数がより大きい材質で形成された定着面とされる。この
ように凹状保持面の一部だけを定着面とすることによ
り、凹状保持面における定着面以外の部分で、切削加工
に際してのレンズブランクの変形を防止して一定形状に
支持し得るだけの剛性が確保されるように、該定着面以
外の部分の材質を決定する一方、凹状保持面における定
着面では、切削加工に際してのレンズブランクの位置ず
れを防止して一定位置に固定的に支持し得るだけの摩擦
による変位規制力が発揮されるように、該定着面の部分
の材質を決定することが出来る。それ故、請求項4に記
載の構造を採用すれば、ベースカーブ面の切削加工に際
して、レンズブランクを、変形を防止しつつ一定位置に
吸着保持せしめることが出来るのであり、変形や位置ず
れ等に起因する加工不良が防止されて、ベースカーブ面
の切削加工の精度の向上と安定化が図られ得るのであ
る。
【0021】なお、テーパ状保持面は、レンズブランク
のテーパ面が当接させられて位置決めされ得る位置に形
成されていれば良く、凹状保持面の全体に亘って形成す
る必要はなく、その形成位置も特に限定されるものでな
い。また、凹状保持面において、定着面以外の保持面を
形成する本体部分や、定着面を形成する定着部分の各材
質は、成形性やレンズブランクの材質等を考慮して適宜
に決定され、特に限定されるものでないが、例えば、本
体部分には、金属やPMMA等のアクリル系樹脂、ポリ
スチレン、ポリエステル、ポリカーボネート、ABS樹
脂等の合成樹脂のように剛性の高い材質が好適に採用さ
れる一方、定着部分には、軟質の塩化ビニル樹脂、ナイ
ロン、ポリウレタン等の合成樹脂やシリコンゴム、フッ
素ゴム、アクリルゴム等のゴム弾性体のように本体部分
よりも弾性係数が小さくレンズブランクに対する摩擦係
数の高い材質が好適に採用される。なかでも、特に、本
体部分をPMMAで形成すると共に、定着部分を軟質の
塩化ビニル樹脂で形成した合成樹脂製の複合構造が、製
作性と軽量性,コスト性等の点から有利に採用される。
【0022】また、かかる定着面は、テーパ状保持面に
おける任意の場所に形成され得るが、好ましくは、請求
項5に記載されているように、凹状保持面の外周部分に
位置して、周方向に連続または不連続に形成される。即
ち、眼用レンズの外周部分は、一般に、光学的な重要性
が中央部分に比べて低いことから、光学的に特に高精度
が要求される中央部分で、高剛性の材質によりレンズブ
ランクの変形を防止して高精度な切削加工を実現せしめ
つつ、眼用レンズの光学特性への影響性が小さい外周部
分において、弾性係数が小さい材質によって高い摩擦係
数を発揮し得る定着面を有利に形成し、レンズブランク
の位置決め保持精度を有利に確保することが可能となる
のである。
【0023】さらに、本発明に係る内面切削加工用保持
具において、好ましくは、請求項6に記載されているよ
うに、凹状保持面の中央部分に凹部が形成されると共
に、該凹部の周囲において、レンズブランクの外面に重
ね合わされる凹状保持面が、全体に亘って前記テーパ状
保持面として形成される。このような構造とされた内面
切削加工用保持具においては、凹部によって、凹状保持
面の中央部分がレンズブランクの外面から離隔位置せし
められることから、レンズブランクの寸法誤差等に対し
て、レンズブランクの中央部分と凹部との間に形成され
る空所が吸収,対応し得ることとなり、レンズブランク
におけるテーパ面が、凹部の周囲に形成されたテーパ状
保持面に対して、有利に且つ安定して当接されることか
ら、レンズブランクの位置決め精度の安定化が図られ得
るのである。
【0024】また、本発明に係る内面切削加工用保持具
の形状や、エア吸引孔の形状や数等の具体的構造は、特
に限定されるものでないが、例えば、請求項7に記載さ
れているように、円形のブロック形状を有し、軸方向一
方の端部において、前記内面切削装置に固定される取付
部が形成される一方、軸方向他方の端面に、前記凹状保
持面が形成せしめられ、且つ前記エア吸引孔が、軸方向
に貫通し、該凹状保持面の中央部分に開口して形成され
た構造が、好適に採用され得る。このような構造の内面
切削加工用保持具においては、内面切削装置の主軸に対
して、チャック等を用いて容易に固定的に取り付けるこ
とが出来、それによって、レンズブランクを、内面切削
装置の主軸上に有利に保持せしめることが出来る。しか
も、エア吸引孔が、凹状保持面の中央部分に開口して形
成されていることから、エア吸引孔の形成が容易である
と共に、レンズブランクに対して有効な吸着保持力を発
揮し得るエア吸引孔を容易に形成することが出来る。
【0025】さらに、請求項8に記載の発明は、前述の
如き目的を達成するために為されたものであって、その
特徴とするところは、ベースカーブ面が予め切削形成さ
れた凹形の内面と凸形の外面を有する、一つの眼用レン
ズを与え得る大きさのレンズブランクが、該内面におい
て重ね合わされる凸状保持面を有し、該凸状保持面上に
該レンズブランクを固定的に保持せしめると共に、該レ
ンズブランクの外面を切削加工する外面切削装置に対し
て固定的に装着されることにより、該レンズブランクを
該外面切削装置に支持せしめる眼用レンズの外面切削加
工用保持具であって、前記凸状保持面が、前記レンズブ
ランクのベースカーブ面に対応した、中央部分と外周部
分で曲率が異なる段付湾曲面形状とされていると共に、
該凸状保持面に開口するエア吸引孔が形成されて、該エ
ア吸引孔を通じて及ぼされる負圧力により、該レンズブ
ランクの内面が該凸状保持面に吸着保持されるようにし
た眼用レンズの外面切削加工用保持具にある。
【0026】このような本発明に従う構造とされた外面
切削加工用保持具においては、レンズブランクが負圧力
で吸着保持されることから、レンズブランクの取付けと
取外しを容易に行うことが出来る。それ故、かかる外面
切削加工用保持具を、外面切削装置の主軸に装着して用
いれば、レンズブランクを外面切削装置の主軸に対して
有利に支持せしめることが出来るのであり、フロントカ
ーブ面の切削加工の作業性が有利に向上されるのであ
る。特に、かかる外面切削加工用保持具においては、レ
ンズブランクの外面が重ね合わされて吸着保持される凸
状保持面が、予め切削加工されたレンズブランクのベー
スカーブ面に対応した段付湾曲面形状とされており、中
央部分と外周部分で曲率が異ならされていることから、
レンズブランクと凸状保持面が、互いの中央部分と外周
部分で重ね合わされることにより、相対的な位置決めと
一定位置への保持が有利に為され得るのであり、その結
果、レンズブランクのベースカーブ面の切削加工の作業
性と精度の向上が、何れも有利に達成されるのである。
【0027】しかも、レンズブランクが、負圧力で、凸
状保持面に対して、接着剤層等を介することなく、直接
的に吸着保持されることから、レンズブランクを軸方向
においても高精度に位置決めすることが出来るのであ
り、それによって、レンズ厚さ等のフロントカーブ面の
切削加工の精度の向上が、極めて有利に達成されるので
ある。
【0028】なお、負圧力による吸引孔は、凸状保持面
に開口してレンズブランクに吸着保持力を及ぼし得るも
のであれば良く、その形態や形状,開口数等は何等限定
されるものでない。具体的には、例えば、凸状保持面に
開口する単一の開口形態や、円周状孔,環状多孔,断続
的なスリット等の各種開口形態の他、凸状保持面を部分
的に或いは全体に亘って多孔質の金属やセラミックス,
樹脂等で形成して、微小な多くの開口を有する構造等を
もって、吸引孔を形成することが出来る。また、吸引孔
の開口形状としても、円形の他、矩形や星形など、各種
形状が採用され得る。なお、吸引孔の開口位置も、限定
されるものでないが、開口部が大きい場合には、光学的
な重要性が大きい中央部分における切削時の変形を防止
して、切削加工精度を確保するために、かかる吸引孔の
開口部を、光学的な重要性が中央部分に比べて低い外周
部分に位置せしめることが望ましい。
【0029】また、本発明に係る外面切削加工用保持具
においては、請求項9に記載されているように、凸状保
持面において、中央部分と外周部分との境界部分を、周
方向に連続して延びる環状溝が形成することが、有効で
ある。このような環状溝を形成すれば、凸状保持面やレ
ンズブランクの寸法誤差等に起因して、曲率の変更点と
なる中央部分と外周部分との境界点の位置ずれ等が生じ
た場合でも、環状溝によって有利に吸収,対応され得
て、レンズブランクに対して良好なる吸着保持力が安定
して発揮され得る。
【0030】更にまた、本発明に係る外面切削加工用保
持具においては、好ましくは、請求項10に記載されて
いるように、レンズブランクの内面が重ね合わされる凸
状保持面が、その一部において、レンズブランクに対す
る摩擦係数がより大きい材質で形成された定着面とされ
る。このように凸状保持面の一部だけを定着面とするこ
とにより、凸状保持面における定着面以外の部分で、切
削加工に際してのレンズブランクの変形を防止して一定
形状に支持し得るだけの剛性が確保されるように、該定
着面以外の部分の材質を決定する一方、凸状保持面にお
ける定着面では、切削加工に際してのレンズブランクの
位置ずれを防止して一定位置に固定的に支持し得るだけ
の摩擦による変位規制力が発揮されるように、該定着面
の部分の材質を決定することが出来る。それ故、請求項
10に記載の構造を採用すれば、フロントカーブ面の切
削加工に際して、レンズブランクを、変形を防止しつつ
一定位置に吸着保持せしめることが出来るのであり、変
形や位置ずれ等に起因する加工不良が防止されて、フロ
ントカーブ面の切削加工の精度の向上と安定化が図られ
得るのである。
【0031】なお、凸状保持面において、定着面以外の
保持面を形成する本体部分や、定着面を形成する定着部
分の各材質は、前記内面切削加工用保持具と同様、成形
性やレンズブランクの材質等を考慮して適宜に決定さ
れ、特に限定されるものでないが、例えば、本体部分に
は、金属やPMMA等のアクリル系樹脂、ポリスチレ
ン、ポリエステル、ポリカーボネート、ABS樹脂等の
合成樹脂等のように剛性の高い材質が好適に採用される
一方、定着部分には、軟質の塩化ビニル樹脂、ナイロ
ン、ポリウレタン等の合成樹脂やシリコンゴム、フッ素
ゴム、アクリルゴム等のゴム弾性体のように本体部分よ
りも弾性係数が小さくレンズブランクに対する摩擦係数
の高い材質が好適に採用される。なかでも、特に、本体
部分をPMMAで形成すると共に、定着部分を軟質の塩
化ビニル樹脂で形成した合成樹脂製の複合構造が、製作
性と軽量性,コスト性等の点から有利に採用される。
【0032】また、かかる定着面は、凸状保持面におけ
る任意の場所に形成され得るが、好ましくは、請求項1
1に記載されているように、該定着面が、凸状保持面に
おける中央部分とは異なる曲率とされた外周部分におい
て、周方向に連続または不連続に形成される。即ち、眼
用レンズの外周部分は、一般に、光学的な重要性が中央
部分に比べて低いことから、光学的に特に高精度が要求
される中央部分で、高剛性の材質によりレンズブランク
の変形を防止して高精度な切削加工を実現せしめつつ、
眼用レンズの光学特性への影響性が小さい外周部分にお
いて、弾性係数が小さい材質によって高い摩擦係数を発
揮し得る定着面を形成し、レンズブランクの位置決め保
持精度を有利に確保することが出来るのである。
【0033】さらに、本発明に係る外面切削加工用保持
具においては、より好適には、例えば、請求項12に記
載されているように、円形のブロック形状を有し、軸方
向一方の端部において、前記外面切削装置に固定される
取付部が形成されている一方、軸方向他方の端面におい
て、前記凸状保持面の中央部分が形成されてなる本体ブ
ロックに対して、該本体ブロックとは異なる材質からな
る別体スリーブが外挿固着されており、該別体スリーブ
の軸方向端面によって、前記凸状保持面の外周部分が形
成されていると共に、該外周部分が全面に亘って前記定
着面とされており、更に、かかる凸状保持面における該
本体ブロックと該別体スリーブの重ね合わせ部分に開口
して、前記エア吸引孔が形成されてなる構造が、採用さ
れる。このような構造の外面切削加工用保持具において
は、本体ブロックに対する別体スリーブの外挿構造によ
って、高剛性を有する凸状保持面の中央部分と、摩擦力
による有効な位置決め保持力を発揮し得る外周部分と
が、簡単な構造と優れた製作性をもって有利に形成され
る。また、エア吸引孔も、例えば、本体ブロックと別体
スリーブの一方の重ね合わせ面に形成された凹溝を、他
方の重ね合わせ面で覆蓋することによって、容易に形成
することが出来る。しかも、このような構造の外面切削
加工用保持具においては、外面切削装置の主軸に対し
て、チャック等を用いて容易に固定的に取り付けること
が出来、それによって、レンズブランクを、外面切削装
置の主軸上に有利に保持せしめることが出来る。
【0034】また、請求項13に記載の発明は、前述の
如き目的を達成するために為されたものであって、その
特徴とするところは、一つの眼用レンズを与え得る大き
さのレンズブランクを、切削装置の主軸上に設けられた
吸着面に対して負圧力で吸着保持せしめて、該レンズブ
ランクの内面または外面に切削加工を行うに際して、か
かる切削装置における吸着面に、該レンズブランクを受
け渡すためのレンズブランク受渡し装置であって、前記
レンズブランクを負圧力で吸着保持せしめ得る受渡面を
備え、該受渡面が前記切削装置の吸着面に対向位置せし
められて、該吸着面に対して接近/離隔方向に移動可能
とされており、該受渡面を該吸着面に近接させて、それ
ら受渡面および吸着面において該レンズブランクに及ぼ
される負圧力を調節することにより、それら受渡面と吸
着面の間で、該レンズブランクを何れか一方の面から他
方の面に受け渡し得るようにされる一方、それら受渡面
および吸着面の軸直角方向外方にそれぞれ位置せしめら
れて、それら受渡面および吸着面と共に相互に接近/離
隔移動せしめられ、それら受渡面と吸着面の接近時に相
互に当接して該受渡面と該吸着面の近接位置を規定する
一対の環状の当接面を形成すると共に、該一対の当接面
を互いに対応したテーパ面とすることによって、かかる
当接面の当接に伴って該受渡面と該吸着面が相互に芯合
わせされるようにしたことにある。
【0035】このような構造とされたレンズブランク受
渡し装置においては、受渡面と吸着面に及ぼされるエア
の切換操作によって、それら受渡面と吸着面の何れか一
方の面に吸着保持させたレンズブランクを他方の面に移
行させて吸着保持させることが出来ることから、レンズ
ブランクの内外面を切削加工するに際しての切削装置に
対するレンズブランクの受け渡し作動、ひいては切削装
置に対するレンズブランクの装着と取外し作動を、速や
かに且つ良好なる位置決め精度をもって容易に実施する
ことが出来るのであり、眼用レンズの製作性の飛躍的な
向上が達成され得るのである。
【0036】なお、請求項3〜7に記載の発明に従う構
造とされた眼用レンズの内面切削加工用保持具や、請求
項8〜12に記載の発明に従う構造とされた眼用レンズ
の外面切削加工用保持具、および請求項13に記載の発
明に従う構造とされたレンズブランク受渡し装置は、何
れも、請求項1又は2に記載の発明方法を実施するため
に好適に採用され得るが、それ以外の方法による眼用レ
ンズの製造に際しても用いられ得る。例えば、レンズブ
ランクの内外面の何れか一方の面の切削加工だけを、レ
ンズブランクを切削装置の主軸に対して負圧力で吸着保
持せしめて行い、他方の面の切削加工は、レンズブラン
クを適当な治具等に接着固定して行うような場合にも、
本発明に従う構造とされた眼用レンズの内面切削加工用
保持具や外面切削加工用保持具、或いはレンズブランク
受渡し装置を用いることが可能であり、それによって、
作業性や加工精度の向上等といった、前述の如き発明の
効果が、有効に発揮され得る。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明を更に具体的に明ら
かにするために、本発明の実施形態について、図面を参
照しつつ、詳細に説明する。
【0038】先ず、図1には、本発明方法に従う眼用レ
ンズの製造に際して、レンズブランクの形成工程におい
て得られるレンズブランクの一具体例が示されている。
このレンズブランク10は、目的とする一つの眼用レン
ズを与え得るように、全体に亘って眼用レンズの製品形
状よりも厚肉で一回り大きな外形形状をもって形成され
ている。より詳しくは、このレンズブランク10は、目
的とする眼用レンズに対応した円形の平面形状を有して
おり、その一方の面が凹形の内面12とされていると共
に、他方の面が凸形の外面14とされている。また、内
面12は、目的とする眼用レンズの形状に略対応した球
形の凹面形状とされている一方、外面14は、外周部分
が径方向略半分に亘ってテーパ面16とされていると共
に、中央部分が中心軸:Lに対して直交する平坦面18
とされている。なお、テーパ面16のテーパ角度:α
は、目的とする眼用レンズの形状等によっても異なる
が、レンズ材料の使用効率性や後述する内面切削加工用
保持具による保持性等を考慮して、一般に、80度≦α
≦160度となるように設定することが望ましく、本実
施形態では、α=略120度に設定されている。
【0039】ところで、このようなレンズブランク10
は、例えば、内外面12,14に対応した形状の成形キ
ャビティを有する成形型を用い、その成形キャビティ内
に、目的とする眼用レンズを構成する重合体を与える、
従来から公知の原料モノマー液を充填し、重合せしめる
ことによって、重合と同時に目的形状に成形することに
よって形成することが可能である。或いは、その他、試
験管等の中で原料モノマー液を重合して棒状のレンズ材
料を得、その外周を必要に応じて所定厚さで切削除去し
た後、該レンズ材料を中心軸回りに回転させつつ、レン
ズ材料の外周面から線状のカッタを斜めに差し込んで、
所定長さ毎に切り分けることによって切り出し、更にそ
の後、外面14の中央部分をカットして平坦面18を形
成すると共に、内面12を球面に粗加工すること等によ
って形成することも可能である。なお、このように棒状
のレンズ材料から切り出してレンズブランク10を形成
する場合には、必ずしも内面12を球状凹面とする必要
はなく、カッタによってレンズ材料から切り出したまま
のテーパ状の凹面をもって内面12としても良い。
【0040】そして、このようにして得られたレンズブ
ランク10から目的とする眼用レンズを製造するには、
先ず、かかるレンズブランク10を内面切削装置によっ
て支持せしめて、内面12を切削加工する。この内面切
削加工に際しては、先ず、図2及び図3に示されている
内面切削加工用保持具20を用い、該内面切削加工用保
持具20を介して、レンズブランク10の外面14を内
面切削装置の回転主軸22に対して固定的に支持せしめ
る。そして、回転主軸22を回転させて、レンズブラン
ク10を中心軸:Lの回りに回転させつつ、旋回,変位
せしめられる切削バイトによってレンズブランク10の
内面12を切削することにより、目的とする形状のベー
スカーブ面26(図4参照)を形成する。更に、ベース
カーブ面26の形成後、必要に応じてバイトを交換し、
DIA(レンズの投影最大外径)を含むエッジ部分(外
周縁部分)28(図4参照)を、目的とする形状に切削
加工する。
【0041】ここにおいて、内面切削加工用保持具20
は、円形断面を有する所定長さのブロック形状をもって
形成されている。また、軸方向一方の端部には、径方向
外方に突出する大径円板形状の取付部30が設けられて
おり、この取付部30において、内面切削装置の回転主
軸22に対して、コレットチャックの如き公知の適当な
チャック機構31を介して、同一中心軸上に位置するよ
うに固定的に取り付けられる。また一方、内面切削加工
用保持具20の軸方向他方の端面は、軸方向に凹んだ凹
状保持面32とされている。更に、内面切削加工用保持
具20の中心軸上には、軸方向に貫通した直線状のエア
吸引孔33が形成されており、凹状保持面32の中央部
分に開口せしめられている。これにより、凹状保持面3
2が、エア吸引孔33の周囲に位置する円環状面とされ
ていると共に、その全面が、軸方向外方に向かって拡径
するテーパ状保持面32として構成されている。なお、
本実施形態では、このテーパ状保持面32の中心軸が、
内面切削加工用保持具20の中心軸と一致せしめられて
いる。
【0042】また、このテーパ状保持面32は、レンズ
ブランク10の外面14のテーパ面16と略同じ内外径
寸法をもって形成されていると共に、そのテーパ角度:
βが、レンズブランク10の外面14のテーパ面16に
おけるテーパ角度:αに略等しく設定されている。それ
によって、テーパ状保持面32に対してレンズブランク
10の外面14を軸方向に重ね合わせた際、レンズブラ
ンク10のテーパ面16がテーパ状保持面32に対して
略密接して重ね合わされるようになっている。また、そ
れらテーパ面16のテーパ状保持面32への重ね合わせ
により、芯合わせ作用が発揮されて、レンズブランク1
0の中心軸が内面切削加工用保持具20の中心軸に一致
せしめられるようになっている。
【0043】さらに、内面切削加工用保持具20は、凹
状保持面32側部分が、軸方向所定長さに亘って、径方
向に三層の積層構造とされている。即ち、内面切削加工
用保持具20を形成する保持具本体34の外径寸法が、
軸方向一方の側において小さくされており、この小径部
36に対して、それぞれ円筒形状を有する定着スリーブ
38と保護スリーブ40が、順次、外挿され、必要に応
じて接着されることにより、固定的に組み付けられてい
るのである。そこにおいて、保持具本体34と保護スリ
ーブ40においては、何れも、レンズブランク10を強
固に保持し、切削加工に際して及ぼされる外力による変
形を可及的に防止し得るように、高剛性の材質が採用さ
れる。具体的には、アルミニウム合金や鉄鋼等の金属の
他、PMMA等のアクリル系樹脂やポリスチレン、ポリ
エステル、ポリカーボネート、ABS樹脂等のような硬
質の合成樹脂等が好適に採用され得る。一方、定着スリ
ーブ38は、レンズブランク10を保持せしめた際の位
置ずれを防止し得るように、レンズブランク10に対す
る摩擦係数が大きい材質が採用される。具体的には、軟
質の塩化ビニル樹脂やポリウレタン等の、少なくとも保
持具本体34よりも軟質の合成樹脂やゴム等が好適に採
用され得る。これにより、レンズブランク10のテーパ
面16が重ね合わされて保持せしめられるテーパ状保持
面32において、その内周部分が高剛性の保持具本体3
4で形成されていると共に、その外周部分が軟質の定着
スリーブ38で形成されているのである。
【0044】このような構造とされた内面切削加工用保
持具20を用いて、レンズブランク10を、内面切削装
置の回転主軸22に支持せしめるに際しては、先ず、該
内面切削加工用保持具20を、取付部30において、内
面切削装置の回転主軸22に対してチャック等で固定的
に取り付けると共に、エア吸引孔33をエア管路によっ
て負圧源に接続せしめる。その後、レンズブランク10
を供給し、レンズブランク10の外面14を、内面切削
加工用保持具20のテーパ状保持面32に向けて近づけ
て、そのテーパ面16をテーパ状保持面32に重ね合わ
せることにより、エア吸引孔33を通じて及ぼされる負
圧力をレンズブランク10に及ぼしめて、レンズブラン
ク10をテーパ状保持面32上に吸着保持せしめる。
【0045】このようにして保持されたレンズブランク
10は、テーパ面による芯合わせ作用によって回転主軸
22の中心軸に芯合わせされると共に、テーパ面による
位置決め作用によって径方向の位置ずれが防止される。
また、剛性の高い保持具本体34で形成されたテーパ面
16の内周部分によって、レンズブランク10が、一定
形状に有利に保持されて変形が防止されると共に、摩擦
係数の大きい定着スリーブ38で形成されたテーパ面1
6の外周部分によって、レンズブランク10が、周方向
の変位も有効に防止されて、テーパ面によって位置決め
された一定位置に強固に位置決め保持され得る。なお、
このことから明らかなように、本実施形態においては、
定着スリーブ38で形成されたテーパ面16の外周部分
によって、周方向に連続した円環状の定着面が構成され
ている。
【0046】それ故、このような内面切削加工用保持具
20を用いれば、レンズブランク10を内面切削装置に
対して容易に且つ迅速に装着し、また取外すことが出来
ると共に、レンズブランク10を強固に固定的に支持せ
しめて、目的とする内面切削加工を安定して高精度に行
うことが出来、それによって、レンズブランク10に対
して、目的とするベースカーブを、高精度に且つ優れた
加工サイクルで付与せしめることが出来るのである。な
お、かかるベースカーブ面26は、コンタクトレンズ等
の場合、眼球表面とレンズの間の涙液交換容易性等を考
慮して、一般に、装着者の角膜上に略位置して有効光学
径を与える中央部分と、その周囲に位置する外周部分と
で、互いに異なる曲率をもって形成され、多くの場合、
中央部分よりも外周部分の方が曲率半径が大きく設定さ
れる。
【0047】そして、ベースカーブ面26を形成した
後、レンズブランク10に及ぼされる負圧力を解除して
レンズブランク10を内面切削加工用保持具20から離
脱させ、続いて、該レンズブランク10を外面切削装置
によって支持せしめて、外面14を切削加工する。この
外面切削加工に際しては、先ず、図4及び図5に示され
ている外面切削加工用保持具44を用い、該外面切削加
工用保持具44を介して、レンズブランク10の内面1
2を外面切削装置の回転主軸46に対して固定的に支持
せしめる。そして、回転主軸46を回転させて、レンズ
ブランク10を中心軸:Mの回りに回転させつつ、旋
回,変位せしめられる切削バイトによってレンズブラン
ク10の外面14を切削することにより、目的とする形
状のフロントカーブ面を形成する。
【0048】ここにおいて、外面切削加工用保持具44
は、円形断面を有する所定長さのブロック形状をもって
形成されている。また、軸方向一方の端部には、径方向
外方に突出する大径円板形状の取付部52が設けられて
おり、この取付部52において、外面切削装置の回転主
軸46に対して、コレットチャックの如き公知の適当な
チャック機構54を介して、同一中心軸上に位置するよ
うに固定的に取り付けられる。また一方、外面切削加工
用保持具44の軸方向他方の端面は、全体として略球面
形状をもって軸方向に突出した凸状保持面56とされて
いる。
【0049】また、外面切削加工用保持具44は、凸状
保持面56側の部分が、軸方向所定長さに亘って、径方
向に二層の積層構造とされている。即ち、外面切削加工
用保持具44を形成する保持具本体58の外径寸法が、
軸方向一方の側において小さくされており、この小径部
60に対して、円筒形状を有する定着スリーブ62が外
挿され、必要に応じて接着されることにより、固定的に
組み付けられているのである。そこにおいて、保持具本
体58においては、レンズブランク10を強固に保持
し、切削加工に際して及ぼされる外力による変形を可及
的に防止し得るように、高剛性の材質が採用される。具
体的には、アルミニウム合金や鉄鋼等の金属の他、PM
MAやABS樹脂のような硬質の合成樹脂等が好適に採
用され得る。一方、定着スリーブ62は、レンズブラン
ク10を保持せしめた際の位置ずれを防止し得るよう
に、レンズブランク10に対する摩擦係数が大きい材質
が採用される。具体的には、軟質の塩化ビニル樹脂やポ
リウレタン等の、少なくとも保持具本体34よりも軟質
の合成樹脂やゴム等が好適に採用され得る。
【0050】そして、これら保持具本体58と定着スリ
ーブ62の各軸方向端面によって、協働して、凸状保持
面56が形成されており、凸状保持面56の内周部分が
高剛性の保持具本体58で形成されていると共に、その
外周部分が軟質の定着スリーブ62で形成されているの
である。また、かかる凸状保持面56は、予め加工され
たレンズブランク10のベースカーブ面26に対応した
形状とされており、例えば、前述の如く、ベースカーブ
面が、中央部分と外周部分で曲率が異なる段付湾曲面形
状を有するコンタクトレンズ等の場合には、それに対応
して、凸状保持面56も段付湾曲面形状とされる。特に
本実施形態では、凸状保持面56のうち、保持具本体5
8で形成された中央部分の曲率半径:R1が、ベースカ
ーブ面26の中央部分の曲率半径に対応して設定されて
いる一方、定着スリーブ62で形成されて外周部分の曲
率半径:R2が、ベースカーブ面26の外周部分の曲率
半径に対応して設定されており、それら保持具本体58
と定着スリーブ62の境界部分に、曲率半径の変更点が
位置せしめられている。なお、前述の如く、一般的なコ
ンタクトレンズ等においては、R1<R2とされる。
【0051】また、保持具本体58には、取付部52側
の端面から小径部60に達するまで軸方向に延びる中央
穴64と、小径部60の外周面に開口して周方向に連続
して延びる周溝66が形成されていると共に、それら中
央穴64の先端部側面から径方向に延びて周溝66の底
面に開口することによって中央穴64を周溝66に連通
する4本の連通孔68が形成されており、更に、小径部
60の外周面上を周溝66から凸状保持面56に至るま
で軸方向に延びる直線溝70が、周方向に所定間隔を隔
てて複数形成されている。そして、保持具本体58に外
嵌固定された定着スリーブ62によって、周溝66と直
線溝70が覆蓋されており、それによって、外面切削加
工用保持具44の内部には、中央穴64から連通孔6
8,周溝66および直線溝70を経て凸状保持面56に
開口するエア吸引孔72が形成されている。また、この
エア吸引孔72は、凸状保持面56において、曲率が変
わる中央部分と外周部分の境界線上で、複数の開口部を
もって開口せしめられていると共に、凸状保持面56に
は、それら複数の開口部を繋ぐようにして、中央部分と
外周部分の境界線上を周方向に連続して延びる小さな凹
溝74が形成されている。
【0052】このような構造とされた外面切削加工用保
持具44を用いて、レンズブランク10を、外面切削装
置の回転主軸46に支持せしめるに際しては、先ず、該
外面切削加工用保持具44を、取付部52において、外
面切削装置の回転主軸46に対してチャック等で固定的
に取り付けると共に、エア吸引孔72をエア管路によっ
て負圧源に接続せしめる。その後、レンズブランク10
を供給し、レンズブランク10の予め加工されたベース
カーブ面26を、外面切削加工用保持具44の凸状保持
面56に向けて近づけて、そのベースカーブ面26を凸
状保持面56に重ね合わせることにより、エア吸引孔7
2を通じて及ぼされる負圧力をレンズブランク10に及
ぼしめて、レンズブランク10を凸状保持面32上に吸
着保持せしめる。
【0053】このようにして保持されたレンズブランク
10は、ベースカーブ面26が凸状保持面56に対して
全面に亘って略密接して重ね合わされて、凸状保持面5
6によって支持される。特に、本実施形態では、凸状保
持面56が、ベースカーブ面26に対応した段付湾曲面
形状とされていることから、中央部分と外周部分の曲率
半径の相違によって、凸状保持面56上でのレンズブラ
ンク10の芯合わせ作用と位置決め作用が発揮されると
共に、位置ずれも一層有利に防止される。しかも、凸状
保持面56は、内周部分が高剛性の保持具本体58で形
成されている一方、外周部分が摩擦係数の大きい定着ス
リーブ62で形成されていることから、光学的に重要な
レンズブランク10の中央部分が、高剛性の保持具本体
58によって一定形状に有利に保持されて変形が防止さ
れると共に、光学的な重要性が低いレンズブランク10
の外周部分において、摩擦係数の大きい定着スリーブ6
2によって一定位置に強固に位置決め保持され得る。な
お、このことから明らかなように、本実施形態において
は、定着スリーブ62で形成されたテーパ面16の外周
部分によって、周方向に連続した円環状の定着面が構成
されている。
【0054】それ故、このような外面切削加工用保持具
44を用いれば、レンズブランク10を外面切削装置に
対して容易に且つ迅速に装着し、また取外すことが出来
ると共に、レンズブランク10を強固に固定的に支持せ
しめて、目的とする外面切削加工を安定して高精度に行
うことが出来、それによって、レンズブランク10に対
して、目的とするフロントカーブを、高精度に且つ優れ
た加工サイクルで付与せしめることが出来るのである。
【0055】ところで、上述の如き構造とされた内面切
削加工用保持具20や外面切削加工用保持具44を用い
てレンズブランク10の内外面の切削加工を行うに際し
ては、それら保持具20,44の保持面32,56に対
してレンズブランク10を供給して吸着保持せしめ、更
に加工後にレンズブランク10を保持面32,56から
離脱させて取り出すために、図6及び図7に示されてい
る如きレンズブランク受渡し装置が、好適に採用され得
る。なお、以下においては、前述の如き内面切削加工用
保持具20が装着された内面切削装置の主軸に対してレ
ンズブランク10を受け渡すためのレンズブランク受渡
し装置の一実施形態について、説明する。
【0056】かかるレンズブランク受渡し装置は、レン
ズブランク10を搬送して内面切削装置に供給するため
のローダ80側の機構と、該ローダ80からレンズブラ
ンク10を受け取る内面切削装置側の機構とによって構
成されている。ローダ80は、内面切削装置の回転主軸
22に対して対向位置せしめられた板状のベース82を
備えている。また、ベース82上には、回転主軸22と
の対向面側に、全体として略厚肉円筒形状を有する支持
体86が配設されており、ベース82上にボルト固定さ
れた固定スリーブ84によって、該支持体86がベース
82に対して固定的に取り付けられている。この支持体
86は、第一の筒体88と第二の筒体90が軸方向に重
ね合わされて相互にボルト固定されることによって形成
されており、固定スリーブ84に対し、シール部材92
によって気密に内挿されて固着されている。また、支持
体86の軸方向先端部分は、大径円筒形状をもって軸方
向に突出する突出筒部94とされており、この突出筒部
94内に吸着治具96が収容され、支持体86に対して
固着されている。
【0057】かかる吸着治具96は、円形断面のブロッ
ク形状を有しており、軸方向一方の端部において、径方
向外方に広がるフランジ状の取付部98が一体形成され
ている一方、軸方向他方の端面が、回転主軸22に供給
されるレンズブランク10の内面12の形状に略対応し
た凸状吸着面100とされている。また一方、この吸着
治具96が収容配置される突出筒部94の内周面には、
雌ねじ溝が刻設されている。そして、突出筒部94内に
収容された吸着治具96の取付部98が、突出筒部94
に螺入された固定ねじ102で押圧固定されることによ
り、吸着治具96が支持体86の軸方向端面に重ね合わ
されて固定されている。なお、吸着治具96と支持体8
6の重ね合わせ面間には、Oリング104が配設されて
いる。
【0058】また、吸着治具96には、内部を軸方向に
貫通して凸状吸着面100に開口する複数のエア孔10
6が形成されており、これらのエア孔106が支持体8
6の内孔108に連通されている。更に、支持体86の
内孔108には、ベース82に貫設された接続孔110
を通じて、外部のエア管路111が接続せしめられ、該
エア管路111を介して、負圧源に連通せしめられるよ
うになっている。そして、接続孔110から内孔108
を通じてエア孔106に負圧力を及ぼすことにより、吸
着治具96の凸状吸着面100において、そこに重ね合
わされたレンズブランク10の内面12を負圧力で吸着
保持せしめ得るようになっているのである。
【0059】そして、このような構造とされたローダ8
0は、図示しない油圧シリンダやエアシリンダ等の駆動
手段によって、回転主軸22に対して軸方向に接近/離
隔移動せしめられるようになっており、それによって、
凸状吸着面100に保持せしめたレンズブランク10
を、回転主軸22に装着された内面切削加工用保持具2
0の凹状保持面32に導いて供給せしめるようになって
いる。
【0060】ここにおいて、内面切削加工用保持具20
が装着された内面切削装置の回転主軸22の先端部に
は、大径円筒形状をもって軸方向に突出する支持筒部1
12が一体的に形成されており、該支持筒部112の内
部に、内面切削加工用保持具20が収容配置されてい
る。この支持筒部112の内周面には、雌ねじ溝が刻設
されており、支持筒部112内に収容された内面切削加
工用保持具20の取付部30が、支持筒部112に螺入
された固定ねじ114で押圧固定されることにより、内
面切削加工用保持具20が回転主軸22の軸方向端面に
重ね合わされて固定されている。なお、内面切削加工用
保持具20と回転主軸22の重ね合わせ面間には、Oリ
ング116が配設されている。また、回転主軸22に
は、軸方向に延びる中心孔117が形成されており、こ
の中心孔117が内面切削加工用保持具20のエア吸引
孔33に接続せしめられて、凹状保持面32上にレンズ
ブランク10を吸着保持し得るようになっている。
【0061】また、この回転主軸22に設けられた支持
筒部112の先端面118は、ローダ80に設けられた
突出筒部94の先端面120に対して、軸方向に対向位
置せしめられており、ローダ80が回転主軸22に接近
せしめられた際、それら両先端面118,120が、互
いに当接せしめられるようになっている。ここにおい
て、突出筒部94の先端面120は、軸方向外方に向か
って拡開するテーパ角が付されて、径方向内方に向かっ
て傾斜したテーパ面形状とされている一方、支持筒部1
12の先端面118は、軸方向外方に向かって先鋭化す
るテーパ角が付されて、径方向外方に向かって傾斜した
テーパ面形状とされている。そして、これら両先端面1
20,118のテーパ角度が対応して設定されているこ
とにより、ローダ80が回転主軸22に接近せしめられ
た際に、両先端面120,118が、互いに略密着して
当接せしめられるようになっている。また、突出筒部9
4の先端面120のテーパ中心軸が、吸着治具96にお
ける凸状吸着面100の中心軸に一致せしめられている
一方、回転主軸22の先端面118のテーパ中心軸が、
内面切削加工用保持具20における凹状保持面32の中
心軸に一致せしめられている。
【0062】このような構造とされたレンズブランク受
渡し装置を用いて、ローダ80により、切削装置の回転
主軸22に装着された内面切削加工用保持具20に対し
て、レンズブランク10を供給して保持せしめるに際し
ては、先ず、図6に示されているように、切削装置の回
転主軸22に対して所定距離を隔てて対向位置せしめた
ローダ80において、接続孔110を負圧源に接続する
ことにより、レンズブランク10を、吸着治具96の凸
状吸着面100上に吸着保持せしめる。かかる状態で、
ローダ80を切削装置の回転主軸22に接近移動させる
ことにより、図7に示されているように、ローダ80の
支持筒部112の先端面120を、回転主軸22の突出
筒部94の先端面118に対して当接させて重ね合わせ
る。なお、これら先端面120,118の当接時には、
ローダ80と回転主軸22の一方或いは両方を中心軸回
りに回転させた状態下で行っても良い。また、回転主軸
22の回転状態下で当接させる場合には、ベアリング等
を用い、支持体86と吸着治具96を、固定スリーブ8
4によって中心軸回りに回転可能に支持せしめて、支持
体86と吸着治具96を回転主軸22に連れ回りさせる
ことも可能である。
【0063】そして、支持筒部112の先端面120を
突出筒部94の先端面118に重ね合わせた状態下で、
回転主軸22の中心孔117を負圧源に接続することに
より、内面切削加工用保持具20の凹状保持面32に開
口するエア吸引孔33を通じてエア吸引力を作用せしめ
ると共に、ローダ80接続孔110を大気に連通させて
真空吸引を解除せしめる。それによって、ローダ80側
の凸状吸着面100上に吸着保持されたレンズブランク
10を、該凸状吸着面100から離脱させて、回転主軸
22側の凹状保持面32上に移行させ、吸着保持せしめ
ることが出来るのである。なお、ローダ80側と回転主
軸22側との間でのレンズブランク10のスムーズな受
渡し作動を実現すると共に、レンズブランク10への当
接力の作用を回避するために、ローダ80側の凸状吸着
面100と回転主軸22側の凹状保持面32との対向面
間距離は、支持筒部112の先端面120と突出筒部9
4の先端面118との当接状態下において、何れか一方
の対向面に吸着保持されたレンズブランク10の表面と
他方の対向面との間隙が、0.1mm程度となるように設
定することが望ましい。
【0064】そこにおいて、互いに当接される支持筒部
112の先端面120と突出筒部94の先端面118
は、それぞれレンズブランク10を吸着保持せしめる凹
状保持面32と凸状吸着面100に対して同軸的なテー
パ面形状をもって形成されていることから、それら両先
端面120,118を重ね合わせることによって、凹状
保持面32の中心軸と凸状吸着面100の中心軸が芯合
わせされることとなる。それ故、凸状吸着面100上に
吸着保持されたレンズブランク10が、凹状保持面32
上に渡される際にも、凹状保持面32の中心軸上に有利
に移行せしめられて吸着保持され得るのであり、そのま
ま、内面切削加工を高精度に行うことが可能となるので
ある。なお、かくの如き、両テーパ状先端面120,1
18の重ね合わせによる芯合わせ作用を利用するために
は、ローダ80を、中心軸に直交する方向での僅かな変
位が許容され得る状態で支持せしめることが望ましい。
【0065】また、レンズブランク10のベースカーブ
面26を切削加工した後に内面切削装置の回転主軸22
からレンズブランク10を受け取る場合や、その受け取
ったレンズブランク10を反転させて外面切削装置の回
転主軸に供給する場合、或いは外面切削装置によってフ
ロントカーブ面を切削加工した後に外面切削装置の回転
主軸からレンズを受け取る場合等においても、上述の如
きローダを、適当な吸着面形状を有する吸着治具に交換
して、同様に採用することが可能であり、特に、ベース
カーブ面26を切削形成した後のレンズブランク10
を、フロントカーブ面を切削加工するための外面切削装
置の回転主軸に対して、高い位置決め精度をもって容易
且つ迅速に取り付けて支持せしめることが出来るのであ
る。
【0066】以上、本発明の実施形態について詳述して
きたが、これらは文字通りの例示であって、本発明は、
かかる実施形態に関する具体的記載によって、何等、限
定的に解釈されるものではなく、当業者の知識に基づい
て種々なる変更,修正,改良等を加えた態様において実
施され得るものであり、また、そのような実施態様が、
本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲
内に含まれるものであることは、言うまでもない。
【0067】
【発明の効果】本発明に係る眼用レンズの製造方法に従
えば、内面切削装置および外面切削装置の各主軸による
レンズブランクの支持が、負圧吸引によって行われるこ
とから、レンズブランクの主軸への装着と離脱を容易且
つ迅速に行うことが出来、生産効率が向上されるのであ
り、特に、内面切削装置の主軸におけるレンズブランク
の支持が、テーパ面で行われることから、高精度な位置
決め性と優れた一定位置への保持力が発揮されて、加工
精度の向上も有利に達成され得る。しかも、レンズブラ
ンクが切削装置の主軸における保持面に対して、接着剤
層等を介することなく、直接的に吸着固定されることか
ら、レンズの厚さを容易に且つ高精度に設定出来るとい
った利点もある。
【0068】また、本発明に従う構造とされた内面切削
加工用保持具においては、レンズブランクが、外面側に
おいて、テーパ状保持面により直接的に支持されて負圧
力で吸着固定されることから、レンズブランクを一定位
置に高精度に導くと共に、良好な位置決め力をもって保
持することが出来るのであり、それ故、レンズブランク
におけるベースカーブ面の切削加工の精度と作業性が、
共に有利に向上され得るのである。
【0069】また、本発明に従う構造とされた外面切削
加工用保持具においては、レンズブランクが、ベースカ
ーブが切削形成された内面側の略全面において、保持面
上に直接的に支持されて負圧力で吸着固定されることか
ら、レンズブランクを優れた支持強度と位置決め力をも
って保持することが出来るのであり、それ故、レンズブ
ランクにおけるフロントカーブ面の切削加工の精度と作
業性が、共に有利に向上され得るのである。
【0070】また、本発明に従う構造とされたレンズブ
ランク受渡し装置においては、主軸上に設けられた吸着
面にレンズブランクを負圧力で吸着保持する切削装置と
組み合わせて採用することにより、切削装置に対するレ
ンズブランクの受け渡し作動、ひいては切削装置に対す
るレンズブランクの装着と取外しを、自動的に行うこと
が出来るのであり、しかも、かかるレンズブランクの切
削装置に対する装着操作と取外し操作が、速やかに且つ
良好なる位置決め精度をもって実現されることとなり、
眼用レンズの製作性が飛躍的に向上され得るのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法に従う眼用レンズの製造工程におい
て形成されたレンズブランクの一具体例を示す縦断面図
である。
【図2】図1に示されたレンズブランクの本発明方法に
従う内面切削工程で用いられる、本発明に従う構造とさ
れた内面切削加工用保持具の一具体例を示す縦断面図で
ある。
【図3】図2における左側面図である。
【図4】図1に示されたレンズブランクの本発明方法に
従う外面切削工程で用いられる、本発明に従う構造とさ
れた外面切削加工用保持具の一具体例を示す縦断面図で
ある。
【図5】図4における左側面図である。
【図6】内面切削装置における回転主軸の吸着面に対し
てレンズブランクを受け渡すレンズブランク受渡し装置
の一具体例を示す縦断面説明図である。
【図7】図6に示されたレンズブランク受渡し装置の別
の作動状態を示す縦断面説明図である。
【符号の説明】
10 レンズブランク 12 内面 14 外面 16 テーパ面 20 内面切削加工用保持具 22 回転主軸 32 凹状保持面 33 エア吸引孔 44 外面切削加工用保持具 46 回転主軸 72 エア吸引孔 80 ローダ 94 突出筒部 96 吸着治具 100 凸状吸着面 106 エア孔 112 支持筒部 118 先端面 120 先端面
フロントページの続き (72)発明者 三浦 要和 岐阜県関市新迫間三番地 株式会社メニコ ン関工場内 (72)発明者 市川 清一 愛知県春日井市高森台五丁目1番地10 株 式会社メニコン総合研究所内 (72)発明者 田島 裕之 岐阜県関市新迫間三番地 株式会社メニコ ン関工場内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹形の内面と凸形の外面を有すると共
    に、該外面の少なくとも一部がテーパ面とされた、一つ
    の眼用レンズを与え得る大きさのレンズブランクを形成
    する工程と、 該レンズブランクを、前記テーパ面において、内面切削
    装置の主軸に対して、該レンズブランクのテーパ面に対
    応したテーパ状保持面によって位置決めし、負圧力で吸
    着支持せしめて、該レンズブランクにおける内面を切削
    加工することによりベースカーブ面を形成する工程と、 該ベースカーブ面が形成されたレンズブランクを、該ベ
    ースカーブ面において、外面切削装置の主軸に対して負
    圧力で吸着支持せしめて、該レンズブランクにおける外
    面を切削加工することによりフロントカーブ面を形成す
    る工程とを、有することを特徴とする眼用レンズの製造
    方法。
  2. 【請求項2】 前記内面切削装置の主軸によって支持さ
    れる前記レンズブランクにおける外面の中央部分が、中
    心軸に直交する平坦面である請求項1に記載の眼用レン
    ズの製造方法。
  3. 【請求項3】 凹形の内面と凸形の外面を有すると共
    に、かかる外面の少なくとも一部がテーパ面とされた、
    一つの眼用レンズを与え得る大きさのレンズブランク
    が、該外面において重ね合わされる凹状保持面を有し、
    該凹状保持面上に、該レンズブランクを固定的に保持せ
    しめると共に、該レンズブランクの内面を切削加工する
    内面切削装置に対して固定的に装着されることにより、
    該レンズブランクを該内面切削装置に支持せしめる眼用
    レンズの内面切削加工用保持具であって、 前記凹状保持面の少なくとも一部が、前記レンズブラン
    クの外面に形成されたテーパ面に対応したテーパ状保持
    面とされて、該テーパ状保持面に対して該レンズブラン
    クのテーパ面が重ね合わされて位置決めされると共に、
    前記凹状保持面に開口するエア吸引孔が形成されて、該
    エア吸引孔を通じて及ぼされる負圧力により、該レンズ
    ブランクの外面が該凹状保持面に吸着保持されるように
    したことを特徴とする眼用レンズの内面切削加工用保持
    具。
  4. 【請求項4】 前記レンズブランクの外面が重ね合わさ
    れる凹状保持面が、その一部において、該レンズブラン
    クに対する摩擦係数がより大きい材質で形成された定着
    面とされている請求項3に記載の眼用レンズの内面切削
    加工用保持具。
  5. 【請求項5】 前記定着面が、前記凹状保持面の外周部
    分に位置して、周方向に連続または不連続に形成されて
    いる請求項4に記載の眼用レンズの内面切削加工用保持
    具。
  6. 【請求項6】 前記凹状保持面の中央部分に凹部が形成
    されていると共に、該凹部の周囲において、前記レンズ
    ブランクの外面に重ね合わされる凹状保持面が、全体に
    亘って前記テーパ状保持面として形成されている請求項
    3乃至5の何れかに記載の眼用レンズの内面切削加工用
    保持具。
  7. 【請求項7】 円形のブロック形状を有し、軸方向一方
    の端部において、前記内面切削装置に固定される取付部
    が形成されている一方、軸方向他方の端面に、前記凹状
    保持面が形成されており、且つ前記エア吸引孔が、軸方
    向に貫通し、該凹状保持面の中央部分に開口して形成さ
    れている請求項3乃至6の何れかに記載の眼用レンズの
    内面切削加工用保持具。
  8. 【請求項8】 ベースカーブ面が予め切削形成された凹
    形の内面と凸形の外面を有する、一つの眼用レンズを与
    え得る大きさのレンズブランクが、該内面において重ね
    合わされる凸状保持面を有し、該凸状保持面上に該レン
    ズブランクを固定的に保持せしめると共に、該レンズブ
    ランクの外面を切削加工する外面切削装置に対して固定
    的に装着されることにより、該レンズブランクを該外面
    切削装置に支持せしめる眼用レンズの外面切削加工用保
    持具であって、 前記凸状保持面が、前記レンズブランクのベースカーブ
    面に対応した、中央部分と外周部分で曲率が異なる段付
    湾曲面形状とされていると共に、該凸状保持面に開口す
    るエア吸引孔が形成されて、該エア吸引孔を通じて及ぼ
    される負圧力により、該レンズブランクの内面が該凸状
    保持面に吸着保持されるようにしたことを特徴とする眼
    用レンズの外面切削加工用保持具。
  9. 【請求項9】 前記凸状保持面において、前記中央部分
    と前記外周部分との境界部分を、周方向に連続して延び
    る環状溝が形成されている請求項8に記載の眼用レンズ
    の外面切削加工用保持具。
  10. 【請求項10】 前記レンズブランクの内面が重ね合わ
    される凸状保持面が、その一部において、該レンズブラ
    ンクに対する摩擦係数がより大きい材質で形成された定
    着面とされている請求項8又は9に記載の眼用レンズの
    外面切削加工用保持具。
  11. 【請求項11】 前記定着面が、前記凸状保持面におけ
    る前記中央部分とは異なる曲率とされた外周部分におい
    て、周方向に連続または不連続に形成されている請求項
    10に記載の眼用レンズの外面切削加工用保持具。
  12. 【請求項12】 円形のブロック形状を有し、軸方向一
    方の端部において、前記外面切削装置に固定される取付
    部が形成されている一方、軸方向他方の端面において、
    前記凸状保持面の中央部分が形成されてなる本体ブロッ
    クに対して、該本体ブロックとは異なる材質からなる別
    体スリーブが外挿固着されており、該別体スリーブの軸
    方向端面によって、前記凸状保持面の外周部分が形成さ
    れていると共に、該外周部分が全面に亘って前記定着面
    とされており、更に、かかる凸状保持面における該本体
    ブロックと該別体スリーブの重ね合わせ部分に開口し
    て、前記エア吸引孔が形成されている請求項8乃至11
    の何れかに記載の眼用レンズの外面切削加工用保持具。
  13. 【請求項13】 一つの眼用レンズを与え得る大きさの
    レンズブランクを、切削装置の主軸上に設けられた吸着
    面に対して負圧力で吸着保持せしめて、該レンズブラン
    クの内面または外面に切削加工を行うに際して、かかる
    切削装置における吸着面に、該レンズブランクを受け渡
    すためのレンズブランク受渡し装置であって、 前記レンズブランクを負圧力で吸着保持せしめ得る受渡
    面を備え、該受渡面が前記切削装置の吸着面に対向位置
    せしめられて、該吸着面に対して接近/離隔方向に移動
    可能とされており、該受渡面を該吸着面に近接させて、
    それら受渡面および吸着面において該レンズブランクに
    及ぼされる負圧力を調節することにより、それら受渡面
    と吸着面の間で、該レンズブランクを何れか一方の面か
    ら他方の面に受け渡し得るようにされる一方、それら受
    渡面および吸着面の軸直角方向外方にそれぞれ位置せし
    められて、それら受渡面および吸着面と共に相互に接近
    /離隔移動せしめられ、それら受渡面と吸着面の接近時
    に相互に当接して該受渡面と該吸着面の近接位置を規定
    する一対の環状の当接面を形成すると共に、該一対の当
    接面を互いに対応したテーパ面とすることによって、か
    かる当接面の当接に伴って該受渡面と該吸着面が相互に
    芯合わせされるようにしたことを特徴とするレンズブラ
    ンク受渡し装置。
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