JPH04204515A - コンタクトレンズの製造方法 - Google Patents

コンタクトレンズの製造方法

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JPH04204515A
JPH04204515A JP32963690A JP32963690A JPH04204515A JP H04204515 A JPH04204515 A JP H04204515A JP 32963690 A JP32963690 A JP 32963690A JP 32963690 A JP32963690 A JP 32963690A JP H04204515 A JPH04204515 A JP H04204515A
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cut
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JP32963690A
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Masami Kosaka
正己 小坂
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野] 本発明は、切削研磨法によるコンタクトレンズの製造方
法に関するもので、当該製造方法によって製造されるコ
ンタク1へレンズの球面精度の向上に関する。
[従来の技術] コンタクトレンズの一般形状を第4図に示す。
第4図において、RBはベースカーブの曲率半径、RF
はフロントカーブの曲率半径、RBvはベベルカーブの
曲率半径、RFCはキャリアカーブの曲率半径、rは端
部の曲率半径、Doは光学部の直径、Sはレンズ全体の
直径、tは光学部中心の厚さである。
図中、Rp > RBの場合は近視用レンズ、RF <
 RBの場合は遠視用レンズとなる。RBV。
RFCは通常1段の場合が多いが、2〜3段とする場合
もある。
従来、コンタク1へレンズの装用は、起床時に限られ、
就寝時には取り外す″日々装用“’ (Dailywe
ar) とされていたが、1980年代中頃より、睡眠
中の閉瞼時でも角膜の生理に必要な酸素量を供給できる
高酸素透過性材料によるコンタクトレンズが多種類登場
し、−週間程度の゛連続装用゛(Extended w
earlが可能となっている。
しかし、高酸素透過性材料、例えばDK値が100 X
 10  ” cm”cm/cm”secmmHgを越
えるような材料になると、硬度か小さくなる傾向にある
。例えば1950年代に始めて登場したコンタクトレン
ズの材料であるポリメチルメタクリレート(PMMA)
は、はとんど酸素透過性はないが、ビッカース硬度(H
V)は25前後である。
これに対し、最近の高酸素透過性のコンタクトレンズ材
料は、Hv10以下のものが多く、硬度の低下に伴い、
コンタクトレンズの加工をする上で、きめ細かい配慮が
必要になってきている。
コンタクトレンズの製造方法は、材料の物理的または化
学的性質により、切削研磨法、静止鋳造法あるいは遠心
鋳造法に大別される。このうち、切削研磨法は、小規模
から大規模な製作所に至るまで、多品種少量生産に適し
かつ複雑なレンズが精度良くできるので、最も普及して
いる製造方法である。
次に、切削研磨法による従来技術の概要を第5図の製造
プロセスの順を追って説明する。尚、以下の説明は、ベ
ースカーブの加工を先に行った後、フロン]・カーブの
加工を行う順序で述べであるが、フロントカーブの加工
後、ベースカーブの加工を行う場合も同様に考えてよい
コンタクトレンズの原料である高分子モノマーは、原料
重合工程101において試験管等により直径15〜16
mm、長さ100〜150mmの丸棒状のポリマーに重
合される。重合法は熱重合が多いが、紫外線重合の場合
もある。
試験管より取り出された丸棒は、ボタン加工工程102
において数値制御(NO)加工機により、通常°゛ボタ
ンパと呼ばれるワークに、1本の丸棒より10個前後切
り出される。ボタンの形状、寸法は、第6図(a)に示
すような、直径12〜14mm、厚さ4〜5mmの平行
円板状のものが多いが、第6図(b)に示すような段付
円板状のものもある。第6図(a)の平行円板状のボタ
ン1aであれば、左右どちらの面を旋盤に取り付け、も
う一方の面にベースカーブの切削加工を施しても差し支
えないが、第6図(b)の段付円板状のボタン1aは、
図中右側の小径部分の端面が旋盤取り付は面、左側の大
径部分の端面がベースカーブ加工面(以下「加工面」と
いう)になる。
特に段付円板状のボタン1aとする理由は、旋盤に取り
付けられるボタン1aの直径は決まっているが、そのボ
タン1aより大きな直径のコンタクトレンズを作りたい
場合とか、旋盤にコレクトチャック4(第8図参照)で
ボタン1aを取り付ける際、締め込みがきついと、比較
的柔らかいボタン1aの場合はポラン1a全体に応力歪
みが発生し、切削したボタン1aを取り外したとき、ベ
ースカーブの球面性が悪いという問題があるので、応力
歪みを低減する効果を得ようとする場合である。
コレクトチャック4によるボタン1aの歪みは、ボタン
1aの厚さが薄くなるほど影響が大きくなるので、薄型
のボタン1aでは、第7図のように、あらかじめボタン
1aを金属製の補助治具2にワックス等で接着し、コレ
クトチャック4によるボタン1aの締め付けをこの金属
製の補助治具2部分で行う方法もある。
次にこのボタン1aは、ベースカーブ切削工程103に
おいて、第8図に示されるコレクトチャック4や第9図
に示される真空チャック5により、数千〜10.OOO
rpm程度で高速回転する旋盤に取り付けられ、バイト
6によってベースカーブ面が切削される。旋盤へのボタ
ン1aの取り付けは、旋盤のスピンドルと同軸に設けら
れた第8図のコレクトチャック4で行われることが多い
が、第9図の真空チャック5で行われることもある。真
空チャック5で保持する場合は、コレクトチャック4の
ようにボタン1aの周辺部を締め付けないので、ボタン
1aに応力歪みが発生するのを防止することができる。
ベースカーブ研磨工程104は、旋盤でベースカーブ面
が切削されたワークlb(第10図ないし第14図参照
)のベースカーブ及びベベル面の切削条痕(゛旋目°°
とも呼ばれる)を消し、光学面が得られるまで研磨仕上
げをする工程である。
上記研磨に先立って、ベースカーブの切削が完了して旋
盤から取り外されたワーク1bの一方の端面側には、第
10図に示されるように、窪み3を有するキャップ3が
被せられる。
続いて、キャップ3を被せたワーク1bのベースカーブ
面は、第11図のように研磨剤を介して研磨治具8上に
のせられ、上方より下降する押えビン9の先端がキャッ
プ7外面の窪み3に軽く接触することで研磨治具8へと
押し付けられる。この後、研磨治具8を数百〜1100
0rp程度で回転させる共に、押えビン9より伝達され
る揺動運動によってワーク1bを研磨治具上で数mm間
隔で繰り返し移動させながら研磨を行うと、数十秒でベ
ースカーブ面は鏡面となる。
上記研磨終了後、ワーク1bよりキャップ7を取り外し
、水または無機質を含む水溶液あるいは有機溶媒等で洗
浄して付着した研磨剤を完全に除去して乾燥する。
次にワーク1bはワーク接着工程105へ送られる。
ワーク接着工程105は、フロントカーブを切削する旋
盤にワーク1bを取り付けるために、研磨が終わったワ
ーク1bのベースカーブ面をワックス等の接着剤を介し
て、金属製の治具(以下「接着治具」という)10に接
着するのが目的である(第12図参照)。
接着治具10の頭部は、ワーク1bのベースカーブの曲
率半径と等しいか又は近似する曲率半径であることが好
ましく、予熱した接着治具10に接着剤を介して第12
図のようにワーク1bのベースカーブ面を貼り合わせ、
冷却してワックス等の接着剤を固化することで接着する
。この際、ワークlbの軸芯が接着治具10の軸芯と一
致しており、かつワーク1bが傾いていないことが重要
で、傾いている場合にはフロントカーブ切削後、出来上
がったコンタクトレンズがプリズムになる。
接着の際、ワーク1bと接着治具10の軸芯が一致しか
つ傾きを生じないための要件は、接着機の機械精度が高
いこと、ワーク1bの基準となる面、即ち軸芯ずれに対
してはワーク1bの周面がレンズと同心であり、傾きに
対してはボタン1aの端面が、加工されるレンズの軸芯
(“光軸°°ともいう)に垂直でなければならない。
接着治具10に固定されたワーク1bは、フロントカー
ブ切削工程106で旋盤に取り付けられる。即ち、第1
3図に示されるように、旋盤のスピンドルと軸芯が一致
するコレクトチャックで接着治具10のスカート部を締
めて旋盤に取り付けられる。続いて、ベースカーブの曲
率半径に応じてコンタクトレンズに所定の屈折力を与え
るフロントカーブの曲率半径をもってワーク1b外面の
切削を行い、レンズの中心厚さが設定した値となるまで
加工が施される。
次いで、ワーク1bは、接着治具10に固定されたまま
フロントカーブ研磨工程107へ送られる。フロントカ
ーブ研磨工程107では、第14図のように、接着治具
10を研磨機の回転軸12に取り付けて回転させ、上方
より研磨剤を介した研磨パッド13あるいはフロントカ
ーブの曲率半径と等しい曲率半径を凹状に設けたワック
ス等を押し当て、押えビン9で揺動させながらフロント
カーブ面の研磨を行う。
上記研磨終了後、接着治具10を加熱するか、接着剤の
溶剤によってワーク1bを接着治具10より取り外し、
洗浄した後乾燥させる。
最後のエツジ仕上げ工程108では、薄片状となったコ
ンタクトレンズを軽く回転する真空引きのホルダーで吸
引保持しながら、回転するパフでエツジ部の研磨仕上げ
を行う。
[発明が解決しようとする課題] 上述のように、コンタク1〜レンズの製造方法では切削
研磨法が主流を占めており、ボタン1aを切削する装置
としては高精度のCNC旋盤が普及しつつあるが、ボタ
ン1aを旋盤に取り付ける方法としてはコレクトチャッ
ク4が一般的である。
コレクトチャック4の長所は、旋盤のスピンドルと同心
にボタン1aが取り付けられるため、ベースカーブを切
削することで形成されるレンズの軸芯がワークib(ボ
タンla)の軸芯と一致しており、ワーク接着工程10
5でワーク1bの周面を規制して軸芯合わせを行うと、
ワーク1bと接着治具10の軸芯を容易に一致させるこ
とができることである。
しかし、既述のように、コレクトチャック4でボタン1
aを締め込むと、ボタン1aに応力歪みを生じ、その状
態でベースカーブの切削を行うと、ワーク1bを旋盤よ
り取り外したとき、ベースカーブの中心部と周辺部の曲
率半径が異なるものとなってしまい、球面性の良いレン
ズが得られない問題がある。
この問題に対処する一つの方法としては、ベースカーブ
切削前のボタン1aを、第7図に示されるように、あら
かじめ加熱した金属製の補助治具2にワックス等で接着
し、コレクトチャック4による締めイ」けは金属製の補
助治具2部分で行う方法がある。
しかし、この場合でも、加熱した金属製の補助治具2と
貼り合わせるために熱応力が発生してしまい、完全な解
決手段とはなっていない。
コーク1〜チヤツク4の締め付けによってボタン1aに
発生ずる応力歪みによる問題を解決するもう一つの手段
としては、真空チャック5でボタン1aを旋盤に吸着保
持しながら加工する方法がある。
しかしながら、この方法は、あまり利用されていないの
が現状である。これは、真空チャック5では、コレクト
チャック4のように、ボタン1aの軸芯を旋盤のスピン
ドル軸芯と一致する位置に固定しにくいためである。
更に説明すると、真空チャック5のボタン吸着面の大き
さは、ボタン1aを外部から供給するために、ボタン1
aの直径より少な(とも0.1mmはど大きくないとボ
タン1aを装着しにくく、このためにボタン1aの軸芯
が真空チャック5のボタン吸着面の中心と0.1mm程
度ずれる可能性がある。
ところで、ボタン1aの周面ば、以後のワーク接着工程
105で、ワーク1bと接着治具10の軸芯合わせの基
準面となるという重要な役割を持っている。従って、ベ
ースカーブの中心がボタン1aの周面の中心、即ちボタ
ン1aの軸芯からずれて形成されたワーク1bの場合、
そのワーク]bの周面を規制して接着したワーク1bと
接着治具10とは軸芯にずれを生じることになる。そし
て、この状態のワーク1bを、接着治具10のスカート
部をコレクトチャックに掴ませて旋盤に取り付け、前面
の加工を行うと、出来上がったレンズのベベル部分の幅
が不均一で、良好な製品とはならない。
通常、切削研磨法で要求されるワーク1bの端面と接着
治具10の軸芯との傾きは、ワーク1b上面の周辺で5
ミクロン以下と言われており、極めて高精度の加工が要
求されている。そして、このボタン1aの軸芯合わせの
問題が真空チャック5を採用する上で大きな障害になっ
ている。
[課題を解決するための手段及び作用コ真空ヂャック5
を用いて旋盤取り付は時に発生する応力歪みを解消し、
且つワーク接着工程105でワーク1bと接着治具5と
が精度良く軸芯台オつせされるようにずべく、本発明で
は、コンタク  q トレンズ用のボタン1aの端面を真空チャック5で旋盤
に取り付け、他端面側を切削加工する工程において、ボ
タン1aの周面を、旋盤のスピンドル軸と平行方向にバ
イト6を移動させて切削し、この切削された部分の周面
を、その後のワーク接着工程105における軸心合わせ
の基準面ICとするという手段を講じているものである
(第1図及び第2図参照)。
本発明で用いるボタン1aは、第6図(a)に示される
平行円板状のものでも、第6図(b)に示されるような
段付円板状のものでも良い。
また、真空チャック5にボタン1aを吸着させる場合、
図示されていないが、真空チャック5のボタン吸着面に
スパイクを突出させておき、このスパイクをボタン1a
の吸着側端面に突き刺すことで取付の安定化を図ること
もできる。このとき、スパイクが突き刺さるボタ218
部分に凹部を形成しておき、スパイクがこの凹部の底面
に刺さるようにしておくことが好ましい。このようにす
ると、スパイクが突き刺さることでスパイク回りにボタ
ン1aの構成樹脂が盛り上がっても、これによってボタ
ン1aの安定性が阻害されるのを防止できる。
本発明において、ボタン1aの周面の切削は、最初にベ
ースカーブを切削するときにはベースカーブ切削工程に
おいて、また最初にフロントカーブを切削するときには
フロントカーブ切削工程において行われる。いずれの場
合も、ベースカーブ又はフロントカーブの切削後に周面
の切削を行っても、ベースカーブ又はフロントカーブの
切削前に周面の切削を行っても良い。更にはベースカー
ブ又はフロントカーブの切削と同時に周面の切削を行う
こともできる。
本発明において用いるボタン1aは、前述のように、平
行円板状のものでも段付円板状のものでも良いが、平行
円板状のものとすると、上記切削量を見込んで、全体の
径をやや大きくする必要があり、またこの径の増大によ
って既存の真空チャック5ではボタン1aの径が大き過
ぎることも生じるため、段付円板状のものが好ましい。
また、上記周面の切削は、平行円板状のボタン1aにお
いては、真空チャック5に吸着させた側とは反対側の端
面付近の周面や中間部の周面で、段付円板状のボタン1
aにおいては、通常大径部分の周面であるが、小径部分
の径が十分大きい場合にはこの小径部分の周面とするこ
ともできる。但し、−射的には段付円板状のボタン1a
の大径部分の周面を切削することが好ましく、最も実用
的であることから、以下の説明はこの大径部分の周面を
切削する場合について説明する。
ボタン1aの大径部分周面の切削は、大径部分を小径部
分と同様の径まで削り落としてしまわない範囲で、大径
部分の周面全体をバイト6(第1図上方に示されるバイ
ト6)で削り落とすことで行われる。
即ち、真空チャック5にボタン1aを吸着させたときに
生じるであろう最大の中心位置ずれ量以上の切削を行う
べくバイト6を前進させ、当該バイト6の前進位置にお
いて、バイト6を旋盤のスピンドル軸と平行方向に移動
させて大径部分周面を切削することで行われる。
このようにすると、例えボタン1aの軸芯が真空チャッ
ク5のボタン吸着面の中心とずれていても、ボタン1a
の大径部分周面ば、真空チャック5への吸着時とは無関
係に、旋盤のスピンドルの軸芯を中心にして削り直され
るので、切削後の大径部分の軸芯と旋盤のスピンドルの
軸芯は一致したものとなる。
一方、真空チャック5へ吸着されたボタン1aの端面(
真空チャック5へ吸着された面とは反対側の面)へのベ
ースカーブ又はフロントカーブの切削は、ボタン1aの
吸着位置に拘わらず、第1図左側に示されるバイト6に
よって、旋盤のスピンドルの軸芯を中心にして行われる
ので、形成されるレンズの軸芯と、切削後の大径部分の
軸芯は一致したものとなる。
従って、この切削後の大径部分周面を基準面1cとして
規制し、後のワーク接着工程105の軸芯合わせとワー
ク1b端面の傾きの1規制を行うと、接着治具10に貼
り合わされたワーク1bと接着治具10は正確に軸芯が
一致し、且つ傾きな(接着治具10ヘワーク1bを接着
できるものである。また、本発明では特に段付円板状の
ボタン1aを用いているので、上記基準面の直径1cが
小径部分の直径より大きく、接着機14で接着治具10
に接着する際の軸芯合わぜが容易となるものである。尚
、第2図における15は、接着治具10を所定の位置に
定位させる受は台である。
[実施例] 実施例及び比較例 シロキサニルメタクリレートに第2、第3成分並びに微
量の架橋剤を加えた高分子モノマーを試験管に取り、熱
重合させて直径16mm、長さ約150mmの丸棒を製
造した。この丸棒から、数値制御のボタン加工機で、第
3図に示されるような、大径部分の直径16mm、小径
部分の直径12mm、全体の厚さ5.5mmのコンタク
トレンズ用段付円板状のボタンを12個製作した。この
ボタンの材料は、高い酸素透過性を有するが、硬度は比
較的小さく、HV7.0であった。
1 只 これらのボタンのうち4個を理研製鋼製U P L−1
20Bの高精度旋盤にコレクトチャックで取り付け、大
径側の片面に、ベースカーブの曲率半径7.70mm、
ベベルの曲率半径10.27mm、ベベル幅0.55m
m、端部の曲率半径0.07mm、全体の直径8.8m
mのベースカーブ面を切削加工した。加工条件は、旋盤
の回転数600Orpm 、送り速度100ミフロン/
rev切り込み2/100mm切削バイトは粗切削が高
速度鋼、精切削が天然ダイアモンドとした。
上記ベースカーブ面の切削加工の終わったワークを旋盤
より取り外し、ナイツ社製CG−D型、対物レンズ10
倍のコンタクトゲージで、ベースカーブの中心部と周辺
部の曲率半径を測定した。
この結果、4個のワークの中心部の平均曲率半径は7.
68n+n+、周辺部の平均曲率半径は7.70mmで
、中心部が周辺部より大きく、コレクトチャックによる
応力歪みの影響が認められた。
次に、残る8個のボタンの内4個を、コレクトチャック
を真空チャックに取り換えた上記と同じ旋盤に取り付け
、上記と同じ加工条件で加工を行った後、ワークを旋盤
より取り外し、ベースカーブ面の測7定を行った。尚、
真空チャックの真空圧力は−420mmHgであった。
前述と同じ方法でベースカーブ面の曲率半径を測定した
結果、4個のワークの中心部と周辺部の曲率半径はいず
れも7.70mmで差異がなく、真空チャックによる切
削面は極めて良好な球面性を有することが確認された。
しかし、これらのワークを万能投影機で拡大して測定し
た結果、ベースカーブ切削面の中心は、ワークの中心に
対して0.03〜0.07mm偏芯しており、このワー
クでは、以後の工程を経てフロントカーブを切削してレ
ンズ化しても、ベベル幅が不均一になることが明らかで
あった。
次に、残る4個のボタンを上記真空チャックの旋盤に取
り付けて、上記と同じ切削加工条件で加工を行った。但
し、この場合、切削にかかる前に、旋盤に取り付けた段
付円板状ボタンの側面に精度2ミクロンのTESAテス
ターの触針を当で、スピンドルをゆっくり手回しで回転
させながらゲージの振れを測定した。この結果、ボタン
を真空チャックで旋盤に取り付けた段階で、ボタンの軸
芯がスピンドルの軸芯に対し0.04〜0.08mmず
れて保持されていることが判明した。
続いて、夫々のボタンに、上記と同じ加工条件・でベー
スカーブ面を切削加工し、更にボタンの大径部分の周面
を、バイトをスピンドルの軸芯と平行に移動させて、大
径部分の直径が13.6mmとなるよう切削した(平均
切削深さQ、2mm)。
得られた基準面を有するワークをワーク接着工程で接着
治具に貼り付ける際には、第2図に示されるように、切
削した大径部分周面の基準面を規制しながら、軸芯合わ
せとワーク上面の押圧を同時に行って接着を完了した。
接着剤の冷却同化によってワークと一体になった接着治
具のスカート部を、別に設けた旋盤のコレクトチャック
で保持し、ワークの基準面に、前述と同じTESAテス
ターの触針を当て、スピンドルをゆっくり手回ししなが
らゲージの振れを測定した。
この結果、基準面の触れの平均値は14ミクロン(軸芯
のずれとしては7ミクロン)、ワーク上面の傾きの平均
値は5ミクロンで、極めて精度の良い接着状態であった
[発明の効果] 以上説明した通り、本発明によれば、真空チャックを用
いてボタンを旋盤に取り付け、ベースカーブ又はフロン
トカーブを切削加工した後、ワーク接着工程においてワ
ークを接着治具に接着するに際し、加工済のベースカー
ブ又はフロントカーブの中心を正確に接着治具の軸芯と
一致させて正しく接着することができる。従って、この
軸芯合わせの困難性から採用されにくいものとなってい
る真空チャックの採用を促進することができると共に、
旋盤取り付は時にボタンに応力歪みを発生させないとい
う真空チャック利点を生かし、球面精度に優れたコンタ
クトレンズの製造を可能にするものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は段付円板状ボタンの大径部分周面を切削して基
準面を形成する状態を示す説明図、第2図はこの基準面
を利用してワークを接着治具に接着する状態を示す説明
図、第3図は実施例で作製した段付円板状ボタンの説明
図、第4図はコンタク1−レンズの一般形状の説明図、
第5図は従来から行われているコンタクトレンズ製造工
程のフローチャート、第6図(a)、(b)は各々従来
のボタンの形状例を示す断面図、第7図は従来の補助治
具の使用状態を示す説明図、第8図及び第9図は各々従
来のベースカーブ切削工程の説明図、第10図及び第1
1図は各々従来のベースカーブ研磨工程の説明図、第1
2図は従来のワーク接着工程の説明図、第13図は従来
のフロントカーブ切削工程の説明図、第14図は従来の
フロン)・カーブ研磨工程の説明図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)コンタクトレンズ用のボタンの端面を真空チャッ
    クで旋盤に取り付け、他端面側を切削加工する工程にお
    いて、ボタンの周面を、旋盤のスピンドル軸と平行方向
    にバイトを移動させて切削し、この切削された部分の周
    面を、その後のワーク接着工程における軸心合わせの基
    準面とすることを特徴とするコンタクトレンズの製造方
    法。
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