JP2004271782A - ホルダ付光学素子 - Google Patents

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    • C03B2215/79Uniting product and product holder during pressing, e.g. lens and lens holder

Abstract

【課題】光学素子素材の体積誤差を補正可能とした高精度のホルダ付光学素子を提供する。
【解決手段】筒状のホルダ10の内側に光学素子20を収めてなるホルダ付光学素子1において、
上記ホルダ10にはその内周面11に空隙部12を形成し、上記光学素子20には周縁部21から外方へ突出する余剰部21aを形成し、該余剰部21aを上記空隙部12によって保持してなり、
上記余剰部21aは上記光学素子20の素材20aの余剰分からなる。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はホルダと光学素子とが一体化されたホルダ付光学素子に関し、より詳細には光学素子素材をプレス成形することによって成形されるホルダ付光学素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
CDプレイヤーのピックアップヘッドに搭載されるレンズや、デジタルカメラに使用されるレンズなどの光学素子は、その取付けに際して高い取付け精度が要求される。このような要求を満たすため、一般的には例えば特許文献1にあるように、光学素子をホルダによって保持したホルダ付光学素子を製作し、このホルダによって取付け位置を調整することにより、要求される取付け精度を満たすようにしている。このようなホルダ付光学素子は、筒状のホルダの内側に光学素子素材を配置して加熱により軟化させ、軟化した光学素子素材を金型によりプレス成形することにより、光学素子を成形すると共に、光学素子をホルダに圧着させて一体化している。
【0003】
【特許文献1】
特開平3−265529号公報(図1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、光学素子素材をプレス成形する際に、光学素子素材に体積誤差があると、光学素子の厚さが変化してしまい、光学性能が悪化するばかりか、理想の光学位置を求めて調整と固定が必要となり、性能・位置決めの点で問題が発生する。
これを解決する方法として、光学素子の素材体積の精度を良くして体積誤差を減らす方法がある。しかし、この効果を確実にするためには、光学素子の素材体積のみならず、ホルダの形状も精度良く仕上げる必要があり、素材費、素材加工費が高価となってしまう。
【0005】
本発明は以上の問題点を鑑みてなされたものであり、光学素子素材の体積誤差を補正可能とした高精度のホルダ付光学素子を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明は、筒状のホルダの内側に光学素子を収めてなるホルダ付光学素子において、上記ホルダには内周面に空隙部を形成し、上記光学素子には周縁部から外方に突出する余剰部を形成し、該余剰部を上記空隙部によって保持してなることを特徴として構成されている。
【0007】
また本発明は、上記光学素子の余剰部は上記光学素子の素材の余剰分からなることを特徴として構成されている。
【0008】
また本発明は、上記ホルダは内周面に充填用凹部を有し、該充填用凹部を上記空隙部としてなることを特徴として構成されている。
【0009】
また本発明は、上記ホルダは内周面の全体に多数の微小な気孔を有し、該気孔を上記空隙部としてなることを特徴として構成されている。
【0010】
また本発明は、上記ホルダは内周面の一部に多数の微小な気孔を有し、該気孔を上記空隙部としてなることを特徴として構成されている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、第一の実施形態について説明する。図1は本発明の第一の実施形態におけるホルダ付光学素子の断面図、図2は本発明の第一の実施形態におけるホルダ付光学素子の製造状態を示す断面図である。
本実施形態におけるホルダ付光学素子1は、例えばCDプレイヤーのピックアップヘッドや、デジタルカメラ等に使用されるもので、図1に示すように、筒状のレンズホルダ10と、このレンズホルダ10の内側に収められる球面状のレンズ20からなる。
【0012】
レンズホルダ10は、レンズ20を保持し、またこのレンズ20を光学機器において位置決めするためのもので、切削加工法や鋳造法等によりアルミニウムやステンレス鋼などから形成されている。このレンズホルダ10の内周面11には、周方向全体に充填用凹部12a、12aからなる空隙部12が設けられている。
【0013】
このレンズホルダ10の内側には、ガラス製のレンズ20が収められている。レンズ20は両面が球面凸レンズで、図2(a)に示すレンズ素材20aをプレス成形することにより形成されるものである。またプレス成形の際の圧力によってレンズホルダ10に圧着し、レンズホルダ10と一体化している。このレンズ20の周縁部21は、その一部から外方に突出した余剰部21aを有し、この余剰部21aが上述した空隙部12によって保持されている。
【0014】
上述のレンズ素材20aは光学ガラス材料からなる。光学ガラス材料としては、例えば酸化鉛系ガラス材料のSFS01などがある。ここで、レンズ素材20aはレンズ20を形成するために必要な体積に加えて、意図的に余剰分を有するようにしている。こうすることにより、従来レンズ素材20aが有している体積誤差はこの余剰分に含まれることになり、少なくとも、レンズ20を成形するために必要なレンズ素材20aの体積は確保される。
そして、レンズ20をプレス成形する際の成形圧力によって、このレンズ素材20aの余剰分が充填用凹部12a、12aからなる空隙部12に流入し、余剰部21aが形成される。つまり、レンズ素材20aにおけるレンズ20の形成に不必要な体積分である余剰分は、空隙部12によって吸収される。これにより、レンズ素材20aの余剰分に含まれている体積誤差も空隙部12によって吸収され、成形精度の高い所望の形状のレンズ20を成形することが可能となる。
【0015】
ここで、レンズ素材20aが空隙部12に流入するときに、空隙部12はレンズ素材20aの流れに対して流動抵抗を有する。空隙部12を構成する充填用凹部12aの幅が大きければ、空隙部12全体としては流動抵抗は小さい。逆に、充填用凹部12aの幅が小さければ、空隙部12全体としては流動抵抗は大きい。なお、図1では充填用凹部12aの数は2つとなっているが、この充填用凹部12aの幅や数は、レンズ素材20aの粘度などに依存して変更される。即ち、この充填用凹部12aの幅、数を調整することによって、レンズ素材20aに対する空隙部12の流動抵抗を調節する。ただし、この空隙部12の空間体積は、レンズ素材20aの余剰分の体積よりも大きい必要がある。
【0016】
ところで、流動抵抗が大きいと、空隙部12にレンズ素材20aが流入せず、余剰分がそのままレンズ20の成形誤差となってしまう。逆に流動抵抗が小さいと、成形圧力がかかった際にレンズ素材20aが容易に空隙部12に流入し、空隙部12はレンズ素材20aで満たされてしまう。上述したように、この空隙部12の空間体積は、レンズ素材20aの余剰分の体積よりも大きくしてあるので、空隙部12がレンズ素材20aで満たされれば、本来レンズ20を構成するはずのレンズ素材20aも空隙部12に流入しており、結果的にレンズ20に成形誤差が生じる。即ち、空隙部12の流動抵抗は、成形圧力によってレンズ素材20aの余剰分全てが空隙部12に流入するが、それ以上のレンズ素材20aは流入しない程度の大きさである必要がある。
【0017】
また、この空隙部12の流動抵抗は上述したように、レンズ素材20aの粘度や、また、成形圧力の違いによっても変更する必要がある。即ち、レンズ素材20aの粘度がガラス転移点付近であれば、レンズ素材20aの流動性が低いので、この空隙部12の流動抵抗を小さくする必要がある。逆にレンズ素材20aの粘度が軟化点付近であれば、レンズ素材20aの流動性が高いので、この空隙部12の流動抵抗を大きくする必要がある。
同様に、成形圧力が低い場合には、空隙部12の流動抵抗を小さくしたり、逆に成形圧力が高い場合には、空隙部12の流動抵抗を大きくしたりして調整を行う。これらの条件を基に、所望の性能を出しやすい流動抵抗を有する空隙部12の形状を選択することで、レンズ素材20aの材質の変更などにも柔軟に対応することが可能となる。ただし、可能であればレンズ素材20aの粘度、または成形圧力を調節しても良い。
【0018】
次に、このようなホルダ付光学素子1の製造方法について説明する。図2にホルダ付光学素子1の製造装置を示す。製造装置80は上型Aを構成する内上型81及び外上型82を備えている。またこれら内上型81及び外上型82の下側には、下型Bを構成する内下型83及び外下型84を備えている。更に、これら上型A及び下型Bを取り巻くようにして、外径型Cを備えている。
内上型81及び内下型83は略円柱状に形成されており、内上型81の下端部及び内下型83の上端部には、球面レンズ面を成形する転写面81a、83aが形成されている。
一方、外上型82及び外下型84は、それぞれ内上型81、内下型83の外周側に位置し、円管状に形成されている。これら外上型82及び外下型84の肉厚は上述したレンズホルダ10の肉厚と略等しく、外径型Cの内周はレンズホルダ10の外径と略等しい。また内上型81と外上型82は、それぞれ独立して上下に摺動可能となっている。
【0019】
ホルダ付光学素子1を製造するにはまず、外下型84上に予め切削加工などにより所定の寸法形状に形成しておいたレンズホルダ10を載置し、このレンズホルダ10の内側にレンズ素材20aを載置する(図2(a))。
ここで、図2では省略しているが、レンズホルダ10の外周には加熱部材が対向しており、この加熱部材によってレンズホルダ10が加熱され、さらにレンズ素材20aが軟化点以上の温度に加熱される。また、レンズ素材20aは予熱された状態でレンズホルダ10の内側に載置されても良い。
【0020】
レンズ素材20aが加熱されて軟化したら、このレンズ素材20aに対してプレス成形を行う(図2(b))。具体的には、まず外下型84上に載置されたレンズホルダ10に対して、外上型82を降下させて、外上型82と外下型84でレンズホルダ10を挟み込んで固定する。それと共に、内下型83上に載置され軟化したレンズ素材20aに対し内上型81を降下させて、内上型81の転写面81aと内下型83の転写面83aでレンズ素材20aを加圧する。これにより、球面凸レンズを両面に有するレンズ20が成形される。このプレス成形は、ガラス素材20aの粘度がガラス転移点以上、軟化点以下の範囲で行われる。
また、レンズ素材20aが加圧されると、レンズ素材20aの余剰分はこの成形圧力によって、レンズホルダ10の内周面11に設けた充填用凹部12a、12aからなる空隙部12に流入し、これが上述した余剰部21aとなる。
【0021】
以上、本発明の第一の実施形態について説明した。次に本発明の第二の実施形態について説明する。図3は本発明の第二の実施形態におけるホルダ付光学素子の断面図、図4は本発明の第二の実施形態におけるホルダ付光学素子の製造状態を示す断面図である。
本実施形態におけるホルダ付光学素子2は第一の実施形態同様、例えばCDプレイヤーのピックアップヘッドや、デジタルカメラ等に使用されるもので、図3に示すように、筒状のレンズホルダ30と、このレンズホルダ30の内側に収められる球面状のレンズ40からなる。
【0022】
レンズホルダ30はアルミニウムやステンレス鋼などからなり、全体に多数の気孔32a、32aからなる空隙部32を有するように形成されている。具体的には、粉末焼結加工法や発泡金属製造法などにより、このような気孔32a、32aからなる空隙部32を有するレンズホルダ30を形成する。
このレンズホルダ30の内側には、ガラス製のレンズ40が収められている。レンズ40は両面が球面凸レンズで、図4(a)に示すレンズ素材40aをプレス成形することにより形成されるものである。またプレス成形の際の圧力によってレンズホルダ30に圧着し、レンズホルダ30と一体化している。このレンズ40の周縁部41は、その略全面から外方に突出した余剰部41aを有し、この余剰部41aが上述した空隙部32によって保持されている。
【0023】
レンズ素材40aは第一の実施形態同様、レンズ40を形成するために必要な体積に加えて、意図的に余剰分を有するようにしている。そして、レンズ40をプレス成形する際の成形圧力によって、このレンズ素材40aの余剰分が気孔32a、32aからなる空隙部32に流入し、余剰部41aが形成される。これにより、レンズ素材40aにおけるレンズ40の形成に不必要な体積分である余剰分は、体積誤差と共に空隙部32によって吸収され、成形精度が高い所望の形状のレンズ40を成形することが可能となる。
【0024】
ここで第一の実施形態同様、レンズ素材40aが空隙部32に流入するときに、空隙部32はレンズ素材40aの流れに対して流動抵抗を有する。空隙部32を構成する気孔32a、32aの孔径が大きければ流動抵抗は小さく、逆に、気孔32a、32aの孔径が小さければ流動抵抗は大きい。この空隙部32の流動抵抗は、成形圧力によってレンズ素材40aの余剰分全てが空隙部32に流入するが、それ以上のレンズ素材40aは流入しない程度の大きさである必要がある。また、この空隙部32の流動抵抗は第一の実施形態同様、レンズ素材40aの粘度や、成形圧力の違いによっても変更する必要がある。ただし、この空隙部32の空間体積は、レンズ素材40aの余剰分の体積よりも大きい必要がある。
【0025】
なお、レンズ素材40aに対する空隙部32の流動抵抗は、レンズホルダ30の全容積に対する気孔32aの割合(気孔率)を変更することによっても調整することができる。粉末焼結加工法の場合は気孔率は30〜60%、発泡金属製造法の場合は50〜95%の範囲であることが望ましい。また気孔32a、32aの大きさは数μm〜100μm程度までであり、気孔32a、32aは連続的につながっている必要がある。
【0026】
次に、このようなホルダ付光学素子2の製造方法について説明する。図4に示すホルダ付光学素子2の製造装置80については、上記第一の実施形態と同様であるので説明は省略する。ホルダ付光学素子2を製造するにはまず、外下型84上に予め粉末焼結加工法や発泡金属製造法などにより所定の寸法形状に形成しておいたレンズホルダ30を載置し、このレンズホルダ30の内側にレンズ素材40aを載置する(図4(a))。その後、レンズホルダ30及びレンズ素材40aを加熱し、レンズ素材40aが軟化したら、このレンズ素材40aに対してプレス成形を行う(図4(b))。
また、レンズ素材40aが加圧されると、レンズ素材40aの余剰分はこの成形圧力によって、レンズホルダ30の内周面31側の空隙部32に流入し、これが上述した余剰部41aとなる。
【0027】
以上、本発明の第二の実施形態について説明した。次に本発明の第三の実施形態について説明する。図5は本発明の第三の実施形態におけるホルダ付光学素子の断面図、図6は本発明の第三の実施形態におけるホルダ付光学素子の製造状態を示す断面図である。
本実施形態におけるホルダ付光学素子3は第一、第二の実施形態同様、例えばCDプレイヤーのピックアップヘッドや、デジタルカメラ等に使用されるもので、図5に示すように、筒状のレンズホルダ50と、このレンズホルダ50の内側に収められる球面状のレンズ60からなる。
【0028】
本実施形態におけるレンズホルダ50は内ホルダ部52と外ホルダ部53からなる。内ホルダ部52は円筒状でレンズホルダ50の内側部分を構成し、レンズホルダ50の内周面51の一部はこの内ホルダ部52によって構成されている。
この内ホルダ部52はアルミニウムやステンレス鋼などからなり、全体に多数の気孔54a、54aからなる空隙部54を有するように形成されている。具体的には、粉末焼結加工法や発泡金属製造法などにより、このような気孔54a、54aからなる空隙部54を有する内ホルダ部52を形成する。ここで、空隙部54に対する要求は上記第二の実施形態と同様である。
【0029】
また、外ホルダ部53は切削加工法や鋳造法などによりアルミニウムやステンレス鋼などから形成される。この外ホルダ部53は内ホルダ部52の外周面、及び少なくとも一方の取付面を覆うように形成されており、この外ホルダ部53によって、ホルダ付光学素子3を光学機器に取付けた際の気密性を確保している。
このようにホルダ付光学素子3の気密性を確保することにより、湿気による光学機器内部の腐食などを防止することができる。なお、内ホルダ部52は外ホルダ部53に対して、圧入や溶接加工などによって固定、一体化される。
【0030】
このレンズホルダ50の内側には、ガラス製のレンズ60が収められている。
レンズ60は両面が球面凸レンズで、図6(a)に示すレンズ素材60aをプレス成形することにより形成されるものである。またプレス成形の際の圧力によってレンズホルダ50に圧着し、レンズホルダ50と一体化している。このレンズ60の周縁部61は、その一部から外方に突出した余剰部61aを有し、この余剰部61aが上述した空隙部54によって保持されている。
【0031】
このレンズ素材60aは、第一、第二の実施形態同様、レンズ60を形成するために必要な体積に加えて、意図的に余剰分を有するようにしている。そして、レンズ60をプレス成形する際の成形圧力によって、このレンズ素材60aの余剰分が気孔54a、54aからなる空隙部54に流入し、余剰部61aが形成される。これにより、レンズ素材60aにおけるレンズ60の形成に不必要な体積分である余剰分は、体積誤差と共に空隙部54によって吸収され、成形精度が高い所望の形状のレンズ60を成形することが可能となる。
【0032】
次に、このようなホルダ付光学素子3の製造方法について説明する。図6に示すホルダ付光学素子3の製造装置80については、上記第一、第二の実施形態と同様であるので説明は省略する。ホルダ付光学素子3を製造するにはまず、外下型84上に予め所定の寸法形状に形成しておいた、内ホルダ部52と外ホルダ部53からなるレンズホルダ50を載置し、このレンズホルダ50の内側にレンズ素材60aを載置する(図6(a))。その後、レンズホルダ50及びレンズ素材60aを加熱し、レンズ素材60aが軟化したら、このレンズ素材60aに対してプレス成形を行う(図6(b))。
また、レンズ素材60aが加圧されると、レンズ素材60aの余剰分はこの成形圧力によって、レンズホルダ50の内ホルダ部52の空隙部54に流入し、これが上述した余剰部61aとなる。
【0033】
以上、本発明の実施形態について説明した。上記実施形態においては、球面状の凸レンズを例に挙げて説明したが、本発明はこのような形状のレンズに限られることなく、例えば凹レンズなど他の形状のレンズでも良い。また、本発明はレンズに限られることなく、ホルダに一体的に収められる回折格子など、他の光学素子であっても適用可能である。
【0034】
【発明の効果】
以上本発明によれば、ホルダには内周面に空隙部を形成し、光学素子には周縁部から外方に突出する余剰部を形成し、この余剰部を空隙部によって保持してなることから、光学素子成型時に、光学素子の素材の体積誤差が空隙部によって吸収されるので、光学素子の成形精度が向上し、ホルダの精度を向上させることなく、高精度の光学素子を有するホルダ付光学素子とすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態におけるホルダ付光学素子の断面図である。
【図2】本発明の第一の実施形態におけるホルダ付光学素子の製造状態を示す断面図である。
【図3】本発明の第二の実施形態におけるホルダ付光学素子の断面図である。
【図4】本発明の第二の実施形態におけるホルダ付光学素子の製造状態を示す断面図である。
【図5】本発明の第三の実施形態におけるホルダ付光学素子の断面図である。
【図6】本発明の第三の実施形態におけるホルダ付光学素子の製造状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1、2、3 ホルダ付光学素子
10 レンズホルダ
11 内周面
12 空隙部
12a 充填用凹部
20 レンズ
20a レンズ素材
21 周縁部
21a 余剰部
30 レンズホルダ
31 内周面
32 空隙部
32a 気孔
40 レンズ
40a レンズ素材
41 周縁部
41a 余剰部
50 レンズホルダ
51 内周面
52 内ホルダ部
53 外ホルダ部
54 空隙部
54a 気孔
60 レンズ
60a レンズ素材
61 周縁部
61a 余剰部
80 製造装置

Claims (5)

  1. 筒状のホルダの内側に光学素子を収めてなるホルダ付光学素子において、
    上記ホルダには内周面に空隙部を形成し、上記光学素子には周縁部から外方に突出する余剰部を形成し、該余剰部を上記空隙部によって保持してなることを特徴とするホルダ付光学素子。
  2. 上記光学素子の余剰部は上記光学素子の素材の余剰分からなることを特徴とする請求項1記載のホルダ付光学素子。
  3. 上記ホルダは内周面に充填用凹部を有し、該充填用凹部を上記空隙部としてなることを特徴とする請求項2記載のホルダ付光学素子。
  4. 上記ホルダは内周面の全体に多数の微小な気孔を有し、該気孔を上記空隙部としてなることを特徴とする請求項2記載のホルダ付光学素子。
  5. 上記ホルダは内周面の一部に多数の微小な気孔を有し、該気孔を上記空隙部としてなることを特徴とする請求項2記載のホルダ付光学素子。
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