JPH114795A - 食器洗浄システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】給湯器本体の状態に応じて食器洗浄装置の運転
モードを自動的に選択切換することができ、運転モード
の設定作業を廃して設定違いや設定忘れを防止し且つ食
器洗浄時のコストを低減することができる食器洗浄シス
テムを提供する。 【解決手段】給湯器本体１と、給湯器本体１を遠隔操作
する遠隔操作手段２と、給湯器本体１に給湯管６，７を
介して接続可能な食器洗浄装置３からなり、給湯器本体
１又は遠隔操作手段２に、給湯器本体１が給湯可能な状
態であるときに食器洗浄装置３の運転モード切換手段３
３へ信号を送信する送信手段１５，１８を設ける。運転
モード切換手段３３は、送信手段１５，１８から信号が
送信されたとき給湯モードを選択し、信号が送信されな
いとき非給湯モードを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、給湯器と、該給湯
器に給湯管を介して接続可能な食器洗浄装置とからなる
食器洗浄システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】この種の食器洗浄装置は、食器を収容す
る洗浄室内に所定量の洗浄用水を貯留する貯留槽を備え
ており、洗浄を行う際には、貯留槽に所定量の洗浄用水
を給水して貯留し、その洗浄用水を洗浄ポンプによって
ノズルを介して食器に向かって噴出して洗浄を行う。洗
浄後の洗浄用水は再び貯留槽に溜まり、上記の動作を繰
り返す。その間、適宜排水と給水が行われる。

【０００３】この種の食器洗浄装置における食器洗浄時
には、洗剤の活性を得て洗浄効率を向上させるために最
適な温度（一般には６０℃とされている）の湯が用いら
れる。このため、前記貯留槽にヒータを設けて貯留槽内
の水を洗剤の活性温度に加熱及び保温している。

【０００４】また、近年では、給湯器の給湯管を食器洗
浄装置に接続して、食器洗浄時に給湯器の湯を使用する
食器洗浄システムが知られている。この種の食器洗浄シ
ステムは、食器洗浄装置に食器洗浄に適した温度の湯を
供給することができるので、食器洗浄装置の貯留槽にお
けるヒータによる加熱時間を大幅に短縮することがで
き、食器洗浄時の運転時間の短縮が可能となる。

【０００５】ところで、給湯器は、加熱装置を備えて湯
を生成する給湯器本体と該給湯器本体を遠隔操作する遠
隔操作手段であるリモコンとを備えており、給湯器本体
は台所等から遠い位置に設けられる。そのために給湯器
本体と、台所等に設置される食器洗浄装置とは、配管距
離が比較的長い給湯管によって接続される。この場合に
は、給湯器本体において加熱された洗浄用水（湯）に先
立って、給湯管内に留まっていた比較的低い温度の水が
食器洗浄装置の貯留槽内に供給される。そして、このよ
うに比較的低い温度の洗浄用水を食器洗浄の際に使用し
た場合には、洗浄用水の温度が食器洗浄に適していない
ために洗浄効率が低下することがある。

【０００６】ところで一方、この種の食器洗浄装置に備
えられた洗浄運転を制御する洗浄運転制御手段は、給湯
器から給湯を受けて洗浄運転を行う給湯モードと、給湯
器から給湯を受けることなく洗浄運転を行う非給湯モー
ドとの何れか一方の運転モードによって洗浄運転を制御
することができるようになっている。給湯モードは、貯
留槽内に供給された洗浄用水の温度が所定温度（例え
ば、約６０℃）より低い場合に、供給される洗浄用水の
温度が所定温度になるまで、給水しつつ貯留槽内の洗浄
用水を排水する。そして供給される洗浄用水の温度が所
定温度になったとき排水を停止して所定量の洗浄用水を
貯留槽に貯留し、その洗浄用水により食器類の洗浄運転
を行う。これによって、給湯器本体から給湯を受けて食
器洗浄を行う場合には給湯モードを採用することで、貯
留槽に貯留される洗浄用水の温度が食器洗浄に適した温
度となってから食器洗浄を開始して高い洗浄効率を得る
ことができる。

【０００７】また、非給湯モードは、貯留槽内に供給さ
れた洗浄用水の温度の高低にかかわらず貯留槽内に供給
された洗浄用水による食器類の洗浄を行う。これによっ
て、給湯器本体から給湯を受けない場合、即ち具体的に
は、食器洗浄装置に給湯器本体からの給湯管を接続しな
い場合に前記非給湯モードを採用することによって、不
要な排水が行われることなく洗浄用水の無駄を省くこと
ができる。なお、非給湯モードを採用するときには、通
常は比較的低温の洗浄用水が貯留槽に供給されるので、
貯留槽に設けられたヒータにより洗浄用水を食器洗浄に
適した温度に加熱することになる。

【０００８】そして従来、食器洗浄装置の洗浄運転制御
手段の運転モードを、給湯モードとするか或いは非給湯
モードとするかは、洗浄運転制御手段が組み付けられた
制御ユニットに設けられたモード設定スイッチの操作に
よって設定される。モード設定スイッチは、食器洗浄装
置を台所等に設置する際に、設置作業者が操作して、給
湯モードと非給湯モードとの一方に設定する。即ち、食
器洗浄装置を給湯器本体からの給湯管に接続する場合に
はモード設定スイッチによって給湯モードとし、給湯管
に接続しない場合にはモード設定スイッチによって非給
湯モードとする。そして、モード設定スイッチの設定が
完了した後に食器洗浄装置の設置を行う。モード設定ス
イッチは、前述したように洗浄運転制御手段が組み付け
られた制御ユニットに設けられており、食器洗浄装置に
内蔵された状態で設置されるので、使用者による不用意
な操作によって不要なモード変更が行われることを防止
することができる。

【０００９】

【発明が解決しようとする課題】しかし、食器洗浄装置
を台所等に設置する際に、設置作業者が前記モード設定
スイッチによる運転モードの設定を行わなければなら
ず、設定違いや設定忘れが生じるおそれがある。

【００１０】また、食器洗浄装置の設置時には給湯器へ
の接続が行われなかったものが、その後、給湯器の新た
な設置や給湯器の付け替え等によって食器洗浄装置と給
湯器との接続が可能となった場合には、食器洗浄装置か
ら前記制御ユニットを取り出し、モード設定スイッチを
操作して非給湯モードから給湯モードへの切り換えを行
い、再び前記制御ユニットを食器洗浄装置の組み込むと
いった煩わしい作業を行わなければならない。

【００１１】更にまた、食器洗浄装置が給湯器本体から
の給湯管に接続され、食器洗浄装置の運転モードが給湯
モードに設定されている場合に、例えば、給湯器本体に
おいて加熱給湯が不能な状態となったときには、給湯器
本体からは加熱されていない洗浄用水が食器洗浄装置に
供給される。そして、給湯器本体から供給される洗浄用
水の温度が所定温度（約６０℃）になる見込みがないに
もかかわらず、食器洗浄装置は、給湯モードによる運
転、即ち、貯留槽内に洗浄用水を給水しつつ排水する動
作を続けてしまい、多量の水が無駄になるといった不都
合がある。

【００１２】かかる不都合を解消して、本発明は、食器
洗浄装置の設置時の運転モードの設定を行うことなく、
給湯器本体から給湯を受けられる状態にある場合には食
器洗浄装置を給湯モードによって運転し、給湯器本体か
ら給湯を受けられない状態にある場合には食器洗浄装置
を非給湯モードによって運転することができ、運転モー
ドの設定作業を廃して設定違いや設定忘れを防止し且つ
食器洗浄時のコストを低減することができる食器洗浄シ
ステムを提供することを目的とする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに、本発明は、給湯器本体と、該給湯器本体を遠隔操
作する遠隔操作手段と、前記給湯器本体に給湯管を介し
て接続することにより、該給湯器本体から食器洗浄に適
した温度の洗浄用水を供給可能な食器洗浄装置とからな
り、該食器洗浄装置は、洗浄用水を貯留する貯留槽と、
該貯留槽に供給される洗浄用水の温度を検出する温度検
出手段と、給湯器本体から給湯を受ける場合の運転モー
ドである給湯モード及び給湯器本体から給湯を受けない
場合の運転モードである非給湯モードを有し、給湯モー
ドにおいては、貯留槽内に供給される洗浄用水の温度を
前記温度検出手段により検出し、該洗浄用水の温度が所
定温度より低い場合には洗浄用水の排水及び給水を行
い、該温度が所定温度になったとき排水を停止して貯留
槽に貯留した所定温度の洗浄用水により食器類の洗浄運
転を行い、非給湯モードにおいては、貯留槽内に供給さ
れた洗浄用水の温度の高低にかかわらず貯留槽内に供給
された洗浄用水による食器類の洗浄を行う洗浄運転制御
手段と、該洗浄運転制御手段における給湯モードと非給
湯モードとを切り換える運転モード切換手段とを備える
食器洗浄システムにおいて、次の第１の態様と第２の態
様とを特徴とするものである。

【００１４】その第１の態様として、前記遠隔操作手段
は、給湯器本体が給湯可能な状態であるときに前記食器
洗浄装置の運転モード切換手段へ信号を送信する送信手
段を備え、前記運転モード切換手段は、遠隔操作手段か
ら前記信号が送信されたとき給湯モードを選択し、遠隔
操作手段から前記信号が送信されないとき非給湯モード
を選択する。

【００１５】また、その第２の態様として、前記給湯器
本体は、該給湯器本体が給湯可能な状態であるときに前
記食器洗浄装置の運転モード切換手段へ信号を送信する
送信手段を備え、前記運転モード切換手段は、給湯器本
体から前記信号が送信されたとき給湯モードを選択し、
給湯器本体から前記信号が送信されないとき非給湯モー
ドを選択する。

【００１６】本発明の各態様によれば、前記運転モード
切換手段は、前記送信手段からの信号を受信した場合に
は、食器洗浄に適した温度の洗浄用水が食器洗浄装置に
供給されるので、給湯モードを選択する。運転モード切
換手段が給湯モードを選択することにより、洗浄運転制
御手段は給湯モードによって食器洗浄装置の運転を制御
する。また、運転モード切換手段が前記信号を受信しな
かった場合には、給湯器本体が給湯不能な状態であるこ
とが考えられるので、運転モード切換手段は非給湯モー
ドを選択する。運転モード切換手段が非給湯モードを選
択することにより、洗浄運転制御手段は非給湯モードに
よって食器洗浄装置の運転を制御する。

【００１７】このように、本発明の各態様における食器
洗浄装置は、給湯器本体から給湯が受けられるか否かに
応じて、運転モード切換手段が給湯モードか非給湯モー
ドを選択するので、従来のような食器洗浄装置の設置時
の運転モードの設定が不要となり、設定違いや設定忘れ
を確実に防止することができる。また、給湯器本体が給
湯不能な状態のときには非給湯モードが選択されること
によって、不要な給排水が行われることを防止すること
ができる。

【００１８】なお、食器洗浄装置が給湯器に接続されて
いない場合には、該食器洗浄装置の運転モード切換手段
は前記信号を受信することがなく、従って、食器洗浄装
置は非給湯モードによる運転が行われる。

【００１９】更に、食器洗浄装置の設置時には給湯器へ
の接続が行われなかったものが、その後、給湯器の新た
な設置や給湯器の付け替え等によって食器洗浄装置への
給湯が可能となった場合には、食器洗浄装置において
は、運転モード切換手段によって給湯器本体が給湯可能
な状態であるか否かに応じた運転モードの選択が行われ
るので、例えば、従来のような食器洗浄装置からの制御
ユニットの取り外し等の煩わしい作業を省くことができ
る。

【００２０】また、前記第１の態様においては、食器洗
浄装置と遠隔操作手段との間で通信を行うようにしたの
で、例えば、食器洗浄装置に近い位置に設置された遠隔
操作手段に通信用の配線を接続することで配線距離を短
くすることができ、配線作業を容易とすることができ
る。

【００２１】また、前記第２の態様においては、給湯器
本体に前記送信手段が設けられているので、遠隔操作手
段に故障等が発生して遠隔操作手段の操作が不能となっ
ても、給湯器本体からは前記信号を食器洗浄装置の運転
モード切換手段に送信することができる。これにより、
運転モード切換手段は給湯器本体が給湯可能な状態であ
るか否かを正確に判断して運転モードの選択切り換えを
行うことができる。

【００２２】

【発明の実施の形態】本発明の実施形態を図面に基づい
て説明する。図１は本発明の第１の実施形態の食器洗浄
システムを模式的に示す説明図、図２は本発明の第２の
実施形態の食器洗浄システムを模式的に示す説明図であ
る。

【００２３】図１示の食器洗浄システムＡにおいて、１
は給湯器本体、２は給湯器本体１の遠隔操作手段である
リモコン、３は台所に設置された食器洗浄装置、４は台
所の流し台又は浴槽等５に設置されたカランやシャワー
等の手動給湯栓である。また、６は始端部が前記給湯器
本体１に接続されて台所に向かって延設された主給湯路
である。該主給湯路６は、台所において前記食器洗浄装
置３に接続する第１給湯路７と、前記手動給湯栓４に接
続する第２給湯路８とに分岐する。

【００２４】前記給湯器本体１は、前記食器洗浄装置３
や前記手動給湯栓４が使用され、主給湯路６に水流が生
じた（このときの水流は図示しない水流センサにより検
出される）場合に、水を所望の温度に加熱して給湯を開
始する加熱装置９を備えて、所謂先止め式の給湯を行
う。加熱装置９は、ガス管１０から供給されるガスを燃
焼させるガスバーナ１１と、該ガスバーナ１１の燃焼に
より、給水管１２から供給される水を加熱する熱交換器
１３とを備えている。該加熱装置９は、燃焼制御手段１
４によって制御される。更に、該給湯器本体１は、リモ
コン２との設定情報の通信を行う通信手段１５を備えて
いる。

【００２５】前記リモコン２は、使用者が給湯温度を所
望の温度に設定する温度設定手段１６と、食器洗浄装置
３が洗浄運転を開始するときに温度設定手段１６による
設定温度を食器洗浄に適した温度（本実施形態では６０
℃）に変更する設定温度変更手段１７と、給湯器本体１
が給湯可能な状態のときに食器洗浄装置３に信号を送信
する送信手段を有して食器洗浄装置３及び給湯器本体１
に接続された通信手段１８とを備えている。更に、リモ
コン２は、設定温度等の給湯温度に関する情報や給湯状
況を表示する表示手段１９を備えている。前記給湯器本
体１の燃焼制御手段１４は、該リモコン２の温度設定手
段１６の操作によって設定された温度又は設定温度変更
手段１７による食器洗浄に適した温度に基づいて加熱装
置９を制御する。

【００２６】また、該リモコン２は、いつでも給湯する
ことができる状態をオンとし、給湯が不要な場合に加熱
装置９の動作を不能とする状態をオフとして切り換え自
在の運転スイッチ２０を備えている。

【００２７】前記食器洗浄装置３は、洗浄する食器類Ｗ
を収容し且つ洗浄を行う食器類収容室２１を備えてい
る。該食器類収容室２１は、前記第１給湯路７に接続さ
れた給湯管２２から湯が洗浄用水として供給される。該
給湯管２２には開閉自在の給水弁２３と、該給水弁２３
を介して供給された洗浄用水の温度を検出する温度検出
手段である温度センサー２４とが設けられている。

【００２８】また、食器類収容室２１の下部には、給湯
管２２を介して供給された洗浄用水を一時的に貯留して
おく貯留槽２５が設けられている。該貯留槽２５には、
該貯留槽２５に貯留された湯の温度が洗剤の活性温度よ
り低い場合に湯を再加熱し保温するヒータ２６が設けら
れている。該貯留槽２５に貯留された洗浄用水には、図
示しない洗剤投入手段によって洗剤が投入される。該貯
留槽２５の下部には、残菜フィルタ２７を介して濾過さ
れた洗浄用水を、食器類収容室２１に配設された散水チ
ューブ２８に送り出す洗浄ポンプ２９が接続されてい
る。該散水チューブ２８は、洗浄液を食器類Ｗに向かっ
て噴射する複数の噴射ノズル（図示せず）を備えてい
る。更に、前記貯留槽２５の下部には、排水手段である
排水ポンプ３０及び排水管３１が接続されている。

【００２９】更に、該食器洗浄装置３は、食器類Ｗの洗
浄運転を制御するための洗浄運転制御手段３２と、後述
する運転モード切換手段３３と、前記リモコン２の通信
手段１８との通信を行う通信手段３４とを備えてる。該
洗浄運転制御手段３２は、給湯器本体１から給湯を受け
る場合の運転モードである給湯モードと、給湯器本体１
から給湯を受けない場合の運転モードである非給湯モー
ドとを備えている。

【００３０】給湯モードによる運転制御を説明すれば、
供給される洗浄用水の温度を前記温度センサ２４により
検出し、該洗浄用水の温度が所定温度（本実施形態では
約６０℃）より低い場合には給水弁２３を開弁した状態
で排水ポンプ３０を作動させる。その後、供給される洗
浄用水の温度が所定温度になったとき、排水ポンプ３０
を停止し、給水弁２３を介して供給される洗浄用水を貯
留槽２５に貯留する。そして洗浄運転を開始する。

【００３１】また、非給湯モードによる運転制御を説明
すれば、前記給湯モードにおいて行われる排水は行わ
ず、洗浄用水の温度の高低にかかわらず供給された洗浄
用水を貯留槽２５に貯留し、貯留槽２５に貯留された洗
浄用水を前記ヒータ２６によって所定温度に加熱した
後、該洗浄用水によって洗浄運転を行う。

【００３２】なお、食器類の洗浄を行う洗浄運転は、両
モードとも共通しており、先ず、洗剤を投入することな
く食器類Ｗのおおまかな汚れを洗い落とす予備洗浄動作
を行い、次いで洗剤を投入して食器類Ｗの汚れを十分に
洗い落とす本洗浄動作を行う。予備洗浄動作において
は、貯留槽２５に貯留した洗浄用水を、洗浄ポンプ２９
を動作させて噴射ノズルを介して食器類Ｗに向かって噴
射し、排水ポンプ３０を動作させて食器類Ｗの汚れと共
に落下した洗浄用水を排出する。次いで、本洗浄動作に
おいては、貯留槽２５に洗浄用水を貯留し、該洗浄用水
に洗剤を投入する。続いて、洗浄ポンプ２９を動作させ
て食器類Ｗに貯留槽２５の洗浄用水を噴射する。このと
き、食器類Ｗの汚れと共に落下した洗浄用水は、再び貯
留槽２５及び残菜フィルタ２７を通過して洗浄ポンプ２
９により食器類Ｗに向かって噴射される。このような洗
浄動作を所定時間行った後に、洗浄ポンプ２９の動作を
停止させ、排水ポンプ３０を動作させる。これにより、
食器類Ｗの汚れと共に落下した汚れた洗浄用水は、排水
管３１を介して排水される。

【００３３】該食器洗浄装置３は、図１に示す運転スイ
ッチ３５を操作することによって、洗浄運転制御手段３
２に食器類Ｗの洗浄を指示するが、それに先立って、前
記運転モード切換手段３３による運転モードの選択が行
われる。

【００３４】即ち、食器洗浄装置３の運転スイッチ３５
がオンとされると、前記リモコン２は、食器洗浄装置３
において洗浄動作が指示されたことを受信し、給湯器本
体１が給湯可能な状態であれば食器洗浄装置３に運転モ
ードの選択用の信号を送信する。食器洗浄装置３の運転
モード切換手段３３はこのときリモコン２からの信号を
受信したとき洗浄運転制御手段３２に給湯モードによる
運転制御を行うことを指示する。一方、前記リモコン２
は、食器洗浄装置３に運転モード選択用の信号を送信す
ると同時に、設定温度変更手段１７によって温度設定手
段１６によって使用者が設定していた設定温度（例えば
４０℃）を食器洗浄に最適の温度（６０℃）に変更す
る。これによって、給湯器本体１の燃焼制御手段１４は
設定温度変更手段１７によって変更された温度（６０
℃）を設定温度として給湯動作の制御を行い、食器洗浄
装置３には食器洗浄に最適の温度の洗浄用水が供給され
る。

【００３５】また、前記リモコン２は、食器洗浄装置３
において洗浄動作が指示されたことを受信したときに、
給湯器本体１が給湯不能な状態（例えば、故障等が考え
られる）である場合には、運転モードの選択用の信号を
送信しない。これにより、食器洗浄装置３の運転モード
切換手段３３はリモコン２からの信号を受信しないの
で、洗浄運転制御手段３２に非給湯モードによる運転制
御を行うことを指示する。

【００３６】このように、食器洗浄装置３の運転モード
切換手段３３は、食器洗浄装置３の運転指示が与えられ
る度に、給湯器本体１から給湯が受けられるか否かに応
じて運転モードを選択するので、給湯器本体１が給湯不
能な状態のときには非給湯モードが選択され、不要な給
排水が行われることを防止することができる。

【００３７】次に、本発明の第２の実施形態を図２に基
づいて説明する。図２示の食器洗浄システムＢにおい
て、前記図１示の食器洗浄システムＡと同様のものは、
図１中と同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。

【００３８】食器洗浄システムＢにおいては、図２に示
すように、設定温度変更手段１７が給湯器本体１に設け
られている。更に、給湯器本体１の通信手段１５と食器
洗浄装置３の通信手段３４とは、リモコン２を介すこと
なく接続されている。給湯器本体１の通信手段１５は、
食器洗浄装置３の通信手段３４との間で運転情報の交換
が行われるが、それに加えて、給湯器本体１自身が給湯
可能な状態のときに食器洗浄装置３の運転モード切換手
段３３へモード選択用の信号を送信する。

【００３９】このように構成した場合には、食器洗浄装
置３の運転スイッチ３５がオンとされて食器類Ｗの洗浄
が指示されたとき、食器洗浄装置３はその情報を通信手
段３４を介して給湯器本体１に送信する。給湯器本体１
は、食器洗浄装置３において洗浄動作が指示されたこと
を受信したとき、給湯器本体１自身が給湯可能な状態で
あれば食器洗浄装置３に運転モードの選択用の信号を送
信する。食器洗浄装置３の運転モード切換手段３３はこ
のときの給湯器本体１からの信号を受信したとき洗浄運
転制御手段３２に給湯モードによる運転制御を行うこと
を指示する。そしてこのとき、給湯器本体１は、リモコ
ン２の温度設定手段１６を介して設定されていた温度
（例えば４０℃）を、設定温度変更手段１７によって食
器洗浄に最適の温度（６０℃）に変更する。これによっ
て、給湯器本体１の燃焼制御手段１４は設定温度変更手
段１７による変更温度（６０℃）を設定温度として給湯
動作の制御を行う。

【００４０】また、給湯器本体１は、食器洗浄装置３に
おいて洗浄動作が指示されたことを受信したときに、給
湯器本体１自身が給湯不能な状態（例えば、故障等が考
えられる）である場合には、運転モードの選択用の信号
を送信しない。これにより、食器洗浄装置３の運転モー
ド切換手段３３はリモコン２からの信号を受信しないの
で、洗浄運転制御手段３２に非給湯モードによる運転制
御を行うことを指示する。

【００４１】このように構成された食器洗浄システムＢ
においても、前述した食器洗浄システムＡと同様に、食
器洗浄装置３の運転モード切換手段３３は、食器洗浄装
置３の運転指示が与えられる度に、給湯器本体１から給
湯が受けられるか否かに応じて運転モードを選択するの
で、給湯器本体１が給湯不能な状態のときには非給湯モ
ードが選択され、不要な給排水が行われることを防止す
ることができる。なお、食器洗浄システムＢにおいて
は、リモコン２を介すことなく給湯器本体１から食器洗
浄装置３の運転モード切換手段３３への信号の送信が行
われるため、給湯器本体１が正常に給湯運転できる状態
であって、リモコン２が作動不能（故障等）である場合
にも正確に運転モード切換手段３３による運転モードの
選択切り換えを行うことができる。

【００４２】また、上記各実施形態においては、給湯器
本体１、リモコン２、食器洗浄装置３が有線通信によっ
て情報の通信を行うように構成したが、無線通信を行う
ように構成してもよいことは言うまでもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施形態の食器洗浄システムを
模式的に示す説明図。

【図２】本発明の第２の実施形態の食器洗浄システムを
模式的に示す説明図。

【符号の説明】

Ａ，Ｂ…食器洗浄システム、１…給湯器本体、２…リモ
コン（遠隔操作手段）、３…食器洗浄装置、６，７…給
湯管、１８，１５…通信手段（送信手段）、３２…洗浄
運転制御手段、３３…運転モード切換手段。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】給湯器本体と、該給湯器本体を遠隔操作す
   る遠隔操作手段と、前記給湯器本体に給湯管を介して接
   続することにより、該給湯器本体から食器洗浄に適した
   温度の洗浄用水を供給可能な食器洗浄装置とからなり、
   該食器洗浄装置は、洗浄用水を貯留する貯留槽と、該貯
   留槽に供給される洗浄用水の温度を検出する温度検出手
   段と、給湯器本体から給湯を受ける場合の運転モードで
   ある給湯モード及び給湯器本体から給湯を受けない場合
   の運転モードである非給湯モードを有し、給湯モードに
   おいては、貯留槽内に供給される洗浄用水の温度を前記
   温度検出手段により検出し、該洗浄用水の温度が所定温
   度より低い場合には洗浄用水の排水及び給水を行い、該
   温度が所定温度になったとき排水を停止して貯留槽に貯
   留した所定温度の洗浄用水により食器類の洗浄運転を行
   い、非給湯モードにおいては、貯留槽内に供給された洗
   浄用水の温度の高低にかかわらず貯留槽内に供給された
   洗浄用水による食器類の洗浄を行う洗浄運転制御手段
   と、該洗浄運転制御手段における給湯モードと非給湯モ
   ードとを切り換える運転モード切換手段とを備える食器
   洗浄システムにおいて、 前記遠隔操作手段は、給湯器本体が給湯可能な状態であ
   るときに前記食器洗浄装置の運転モード切換手段へ信号
   を送信する送信手段を備え、前記運転モード切換手段
   は、遠隔操作手段から前記信号が送信されたとき給湯モ
   ードを選択し、遠隔操作手段から前記信号が送信されな
   いとき非給湯モードを選択することを特徴とする食器洗
   浄システム。
2. 【請求項２】給湯器本体と、該給湯器本体を遠隔操作す
   る遠隔操作手段と、前記給湯器本体に給湯管を介して接
   続することにより、該給湯器本体から食器洗浄に適した
   温度の洗浄用水を供給可能な食器洗浄装置とからなり、
   該食器洗浄装置は、洗浄用水を貯留する貯留槽と、該貯
   留槽に供給される洗浄用水の温度を検出する温度検出手
   段と、給湯器本体から給湯を受ける場合の運転モードで
   ある給湯モード及び給湯器本体から給湯を受けない場合
   の運転モードである非給湯モードを有し、給湯モードに
   おいては、貯留槽内に供給される洗浄用水の温度を前記
   温度検出手段により検出し、該洗浄用水の温度が所定温
   度より低い場合には洗浄用水の排水及び給水を行い、該
   温度が所定温度になったとき排水を停止して貯留槽に貯
   留した所定温度の洗浄用水により食器類の洗浄運転を行
   い、非給湯モードにおいては、貯留槽内に供給された洗
   浄用水の温度の高低にかかわらず貯留槽内に供給された
   洗浄用水による食器類の洗浄を行う洗浄運転制御手段
   と、該洗浄運転制御手段における給湯モードと非給湯モ
   ードとを切り換える運転モード切換手段とを備える食器
   洗浄システムにおいて、 前記給湯器本体は、該給湯器本体が給湯可能な状態であ
   るときに前記食器洗浄装置の運転モード切換手段へ信号
   を送信する送信手段を備え、前記運転モード切換手段
   は、給湯器本体から前記信号が送信されたとき給湯モー
   ドを選択し、給湯器本体から前記信号が送信されないと
   き非給湯モードを選択することを特徴とする食器洗浄シ
   ステム。