JP3585699B2 - 食器洗浄システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、給湯器と食器洗浄装置とが給湯管を介して接続されてなる食器洗浄システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、この種の食器洗浄装置は、食器を収容する洗浄室内に所定量の水を貯留する貯留槽を備えており、洗浄を行う際には、貯留槽に所定量の水を貯留して、その水を洗浄ポンプによってノズルを介して食器に向かって噴出して洗浄を行う。洗浄後の水は再び貯留槽に溜まり、上記の動作を繰り返す。その間、適宜排水と給水が行われる。
【0003】
また、この種の食器洗浄装置における食器洗浄時には、洗剤の活性を得て洗浄効率を向上させるために最適な温度(一般には60℃とされている)の湯が用いられる。このため、前記貯留槽にヒータを設けて貯留槽内の水を洗剤の活性温度に加熱及び保温している。
【0004】
また、近年では、食器洗浄装置に給湯器を接続して、食器洗浄時に給湯器の湯を使用する食器洗浄システムが知られている。給湯器は、風呂や台所の流し台等に給湯する設備として周知であるが、この種の食器洗浄システムは、給湯器の給湯管に食器洗浄装置を追加して接続したものである。これによって、食器洗浄装置に食器洗浄に適した温度の湯を供給することができるので、食器洗浄装置の貯留槽におけるヒータによる加熱時間を大幅に短縮することができる。
【0005】
ところで、一般に給湯器は、該給湯器に接続されたリモコン等を使用者が操作することによって、風呂給湯や台所給湯時の湯水を所望する温度に設定することができるようになっている。そして、食器洗浄時には、食器洗浄装置を使用する前に使用者がリモコン等によって給湯時の湯水の温度を食器洗浄に適した温度に設定する必要がある。ところが、使用者が、給湯器の給湯温度が食器洗浄に適さない温度に設定されていることに気付かずに、食器洗浄装置における食器の洗浄を開始するおそれがある。給湯器の設定温度が食器洗浄に適した温度よりも低い温度に設定されている場合には、給湯器が接続されているにもかかわらず、前記ヒータによる加熱に長い時間を要するため洗浄時間を短縮することができない。また、給湯器の設定温度が食器洗浄に適した温度よりも高温に設定されている場合には、食器洗浄時に食器に付着していたタンパク質が湯の温度によりの固化して食器への付着状態が強固となり洗浄効率が低下する。
【0006】
そこで、この種の食器洗浄システムにおいては、給湯器と食器洗浄装置との間で通信を行い、食器洗浄装置が運転を開始するときには、設定温度が何度に設定されていても、給湯器を食器洗浄に適した温度(例えば60℃)で給湯するように制御することが考えられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記のような食器洗浄システムにおいては、食器洗浄装置への給湯中に、使用者が風呂や台所のカラン等から給湯を開始すると、食器洗浄に適した温度に変更されて給湯が行われているので、カラン等から比較的高い温度の湯が出湯して使用者に不快感や混乱を与えるおそれがある。
【0008】
かかる不都合を解消して、本発明は、食器洗浄装置における食器の洗浄に際して、食器洗浄に適した温度の湯を食器洗浄装置に供給して確実に食器洗浄時の運転時間の短縮を可能とすることができ、しかも、食器洗浄装置への給湯中に使用者が給湯を開始しても使用者に不快感や混乱を与えることを防止することができる食器洗浄システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、本発明は、給湯器と、該給湯器に給湯管を介して接続され、該給湯器から供給された湯水によって食器類を洗浄する食器洗浄装置と、前記給湯管から分岐して設けられた手動給湯栓とからなる食器洗浄システムにおいて、前記給湯器と前記食器洗浄装置とは、互いに運転情報の通信を行う通信手段を備え、前記給湯器は、給湯時の湯水の流水量を検出する水量検出手段と、給湯温度を設定する温度設定手段と、食器洗浄装置から送信された食器洗浄を開始する情報に応じて該温度設定手段の設定温度を食器洗浄に適した温度に変更する設定温度変更手段と、表示又は音により報知する報知手段と、食器洗浄装置への給湯中に前記水量検出手段により所定量以上の流水量の増加が検出されたとき、設定温度が食器洗浄に適した温度に変更されていることを知らせるように報知手段を制御する報知制御手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
本発明によれば、給湯器と食器洗浄装置とは通信手段を介して互いに運転状況を通信し、給湯器は、食器洗浄装置から送信された食器洗浄を開始する情報に応じて、設定温度変更手段により温度設定手段の設定温度を食器洗浄に適した温度に変更する。これによって、食器洗浄装置における食器洗浄時には、食器洗浄に適した温度の湯を供給することができる。
【0011】
そして、食器洗浄装置への給湯中に、使用者が手動給湯栓から給湯を開始した場合には、水量検出手段により流水量の増加が検出される。ところで、給湯器における給湯時の流水量は、水圧変化等によっても多少は変化する。そこで、水量検出手段による検出水量が所定量以上増加した場合に、使用者が給湯を開始したとみなすことができる。そして、水量検出手段により所定量以上の流水量の増加が検出されたとき、報知制御手段は、設定温度が食器洗浄に適した温度に変更されていることを報知手段により報知する。これにより、使用者は、設定温度と異なる温度の湯が出湯することを認識することができ、混乱を防止することができる。
【0012】
また、本発明は、前記給湯器と前記食器洗浄装置とは、互いに運転情報の通信を行う通信手段を備え、前記給湯器は、給湯時の湯水の流水量を検出する水量検出手段と、給湯温度を設定する温度設定手段と、食器洗浄装置から送信された食器洗浄を開始する情報に応じて該温度設定手段の設定温度を食器洗浄に適した温度に変更する設定温度変更手段と、食器洗浄装置への給湯中に前記水量検出手段により所定量以上の流水量の増加が検出されたとき、設定温度変更手段によって変更された温度を変更前の温度に戻す温度変更解除手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
本発明によれば、食器洗浄装置への給湯中に、水量検出手段により所定量以上の流水量の増加が検出されたとき、使用者が手動給湯栓から給湯を開始したとみなして温度変更解除手段を作動させる。温度変更解除手段は、食器洗浄装置への給湯開始に際して設定温度変更手段によって変更された温度を、食器洗浄装置への給湯前に設定されていた元の設定温度に戻す。これにより、使用者は、食器洗浄装置へ給湯中であることを知らずに給湯を開始しても、使用者が所望する温度で出湯されるので、不用意に比較的高い温度の湯が出湯されることを防止でき、使用者に不快感を与えることを防止することができる。
【0014】
また本発明は、前記給湯器と前記食器洗浄装置とは、互いに運転情報の通信を行う通信手段を備え、前記給湯器は、給湯時の湯水の流水量を検出する水量検出手段と、給湯温度を設定する温度設定手段と、食器洗浄装置から送信された食器洗浄を開始する情報に応じて該温度設定手段の設定温度を食器洗浄に適した温度に変更する設定温度変更手段と、食器洗浄装置への給湯中に前記水量検出手段により所定量以上の流水量の増加が検出されたとき、設定温度変更手段によって変更された温度を食器洗浄に適した温度より低い所定温度に再度変更する設定温度低下手段とを備えることを特徴とする。
【0015】
本発明によれば、食器洗浄装置への給湯中に、水量検出手段により所定量以上の流水量の増加が検出されたとき、使用者が手動給湯栓から給湯を開始したとみなして設定温度低下手段を作動させる。設定温度低下手段は、食器洗浄装置への給湯開始に際して設定温度変更手段によって変更された温度を、再度食器洗浄に適した温度より低い所定温度に変更する。これにより、使用者は、食器洗浄装置へ給湯中であることを知らずに給湯を開始しても、食器洗浄に適した温度より低い温度の湯が出湯されるので、不用意に比較的高い温度の湯が出湯されることを防止でき、使用者に不快感を与えることを防止することができる。
【0016】
なお、本発明においては、前記給湯器は、給湯器本体と、該給湯器本体を遠隔操作する遠隔操作手段とによって構成され、少なくとも前記温度設定手段は、遠隔操作手段に設けられていることを特徴とする。この場合には、前記給湯器本体と前記食器洗浄装置とは通信手段により遠隔操作手段を介して互いに通信可能としてもよく、また、前記給湯器本体と前記食器洗浄装置とを互いに通信可能としてもよい。
【0017】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の一実施形態の食器洗浄システムを模式的に示す説明図、図2は本発明の他の実施形態の食器洗浄システムを模式的に示す説明図である。
【0018】
図1示の食器洗浄システムAにおいて、1は給湯器本体、2は給湯器本体1の遠隔操作手段であるリモコン、3は台所に設置された食器洗浄装置、4は台所の流し台又は浴槽等5に設置されたカランやシャワー等の手動給湯栓である。また、6は始端部が前記給湯器本体1に接続されて台所に向かって延設された主給湯路である。該主給湯路6は、台所において前記食器洗浄装置3に接続する第1給湯路7と、前記手動給湯栓4に接続する第2給湯路8とに分岐する。
【0019】
前記給湯器本体1は、前記食器洗浄装置3や前記手動給湯栓4が使用され、主給湯路6に水流が生じたことが水流センサ13aにより検出された場合に、水を所望の温度に加熱して給湯を開始する加熱装置9を備えて、所謂先止め式の給湯を行う。また、給湯器本体1は、主給湯路6を流通する水量を検出する水量検出手段10を備えている。加熱装置9は、ガス管11から供給されるガスを燃焼させるガスバーナ12と、該ガスバーナ12の燃焼により、給水管13から供給される水を加熱する熱交換器14とを備えている。該加熱装置9は、燃焼制御手段15によって制御される。更に、該給湯器本体1は、リモコン2及び該リモコン2を介して食器洗浄装置3との設定情報の通信を行う通信手段16を備えている。
【0020】
前記リモコン2は、食器洗浄装置3の作動の有無にかかわらず使用者が給湯温度を所望の温度(35℃〜60℃)に設定する温度設定手段17と、食器洗浄装置3が洗浄運転を開始するときに温度設定手段17による設定温度を食器洗浄に適した温度(本実施形態では60℃)に変更する設定温度変更手段18とを備えている。更に、リモコン2は、音声の出力或いは表示によって使用者に対する報知を行う報知手段19と、該報知手段19による報知を制御する報知制御手段20とを備えている。前記給湯器本体1の燃焼制御手段15は、該リモコン2の温度設定手段17の操作によって設定された温度又は設定温度変更手段18による食器洗浄に適した温度に基づいて加熱装置9を制御する。
【0021】
また、該リモコン2は、水が流れたときに加熱装置9を作動可能とする状態をオンとし、給湯が不要な場合に加熱装置9の動作を不能とする状態をオフとして切り換え自在の運転スイッチ21を備えている。
【0022】
前記食器洗浄装置3は、洗浄する食器類Wを収容し且つ洗浄を行う食器類収容室22を備えている。該食器類収容室22は、前記第1給湯路7に接続された給湯管23から湯が供給される。該給湯管23には開閉自在の給水弁24が設けられている。
【0023】
また、食器類収容室22の下部には、給湯管23を介して供給された湯を一時的に貯留しておく貯留槽25が設けられている。該貯留槽25には、該貯留槽25に貯留された湯の温度が洗剤の活性温度より低い場合に湯を再加熱し保温するヒータ26が設けられている。該貯留槽25に貯留された湯は、図示しない洗剤投入手段によって洗剤が投入されて洗浄液とされる。該貯留槽25の下部には、残菜フィルタ27を介して濾過された洗浄液を、食器類収容室22に配設された散水チューブ28に送り出す洗浄ポンプ29が接続されている。該散水チューブ28は、洗浄液を食器類Wに向かって噴射する複数の噴射ノズル(図示せず)を備えている。更に、前記貯留槽25の下部には、排水手段である排水ポンプ30及び排水管31が接続されている。なお、図示しないが、排水管31には、その上端が貯留槽25の上端より上方となるトラップが形成されている。
【0024】
更に、該食器洗浄装置3は、運転制御手段32によって制御される。具体的には、該運転制御手段32は、運転スイッチ33の操作によって食器類Wの洗浄が指示されたとき(運転スイッチ33がオンのとき)、洗剤を投入することなく食器類Wのおおまかな汚れを洗い落とす予備洗浄動作を行い、次いで洗剤を投入して食器類Wの汚れを十分に洗い落とす本洗浄動作を行う。予備洗浄動作においては、前記給水弁24を開弁して貯留槽25に所定量の湯を貯留し、湯が貯留槽25に所定量貯留されたとき、前記給水弁24を閉弁する。そして、該運転制御手段32は、次いで、洗浄ポンプ29を動作させて噴射ノズルを介して食器類Wに向かって貯留槽25の湯を噴射し、排水ポンプ30を動作させて食器類Wの汚れと共に落下した湯を排出する。本洗浄動作においては、前記給水弁24を開弁して貯留槽25に湯を貯留し、湯が貯留槽25に所定量貯留されたとき、洗剤を投入し、前記給水弁24を閉弁する。続いて、該運転制御手段32は、洗浄ポンプ29を動作させて食器類Wに貯留槽25の湯(洗浄液)を噴射する。このとき、食器類Wの汚れと共に落下した洗浄液は、再び貯留槽25及び残菜フィルタ27を通過して洗浄ポンプ29により食器類Wに向かって噴射される。このような洗浄動作を所定時間行った後に、該運転制御手段32は、洗浄ポンプ29の動作を停止させ、排水ポンプ30を動作させる。これにより、食器類Wの汚れと共に落下した洗浄液は、排水管31を介して排水される。
【0025】
また、該食器洗浄装置3は、運転スイッチ33の操作によって運転制御手段32に食器類Wの洗浄が指示されたとき、その情報をリモコン2に送信する通信手段34を備えている。前記リモコン2は、食器洗浄装置3において洗浄動作が指示されたことを受信したとき、設定温度変更手段18によって温度設定手段17による設定温度(例えば40℃)を食器洗浄に最適の温度(60℃)に変更する。これによって、給湯器本体1の燃焼制御手段15は設定温度変更手段18によって変更された温度(60℃)を設定温度として給湯動作の制御を行い、食器洗浄装置3においては食器洗浄に最適の温度の湯が供給される。
【0026】
ここで、食器洗浄装置3への給湯中に、使用者が手動給湯栓4から給湯を開始した場合の本実施形態の作動を説明する。使用者が給湯を開始することによって、先ず、主給湯路6を流通する水量が増加する。このときの水量の増加は、給湯器本体1の水量検出手段10によって検出される。給湯器本体1は、水量増加の情報を通信手段16を介して前記リモコン2の報知制御手段20に送信する。該報知制御手段20は、水量検出手段10が検出した水量の増加が所定量以上であるときに、使用者が給湯を開始したとみなして、報知手段19を制御し、食器洗浄装置3への給湯中であるため、高い温度で出湯される旨の報知を行う。これにより、手動給湯栓4から比較的高い温度の湯が出湯することが使用者に知らされ、使用者の混乱を防止することができる。
【0027】
また、本実施形態においては、図1に示すように、給湯器本体1に温度変更解除手段35を設けてもよい。該温度変更解除手段35は、水量検出手段10が検出した水量の増加が所定量以上であるときに、使用者が給湯を開始したとみなして、設定温度変更手段18によって変更した温度(60℃)を、変更する前の設定温度(例えば40℃)に戻す。これにより、使用者が、食器洗浄装置3が運転中であることを知らずに給湯を開始しても、不用意に比較的高い温度の湯が出湯されることを防止でき、使用者に不快感を与えることを防止することができる。
【0028】
一方、このように給湯器本体1に温度変更解除手段35を設けたときには、前述した報知手段19による報知を行わなくてもよいが、水量検出手段10が所定量以上の水量の増加を検出したときに、食器洗浄装置3が洗浄運転中である旨の報知を報知手段19によって行うことにより、使用者に現状況を的確に知らせることができる。
【0029】
次に、本発明の他の実施形態を図2に基づいて説明する。図2示の食器洗浄システムBにおいて、前記図1示の食器洗浄システムAと同様のものは、図1中と同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
【0030】
食器洗浄システムBにおいては、図2に示すように、設定温度変更手段18が給湯器本体1に設けられている。更に、給湯器本体1の通信手段16と食器洗浄装置3の通信手段34とは、リモコン2を介すことなく接続されている。このように構成した場合には、食器洗浄装置3の運転スイッチ33の操作によって運転制御手段32に食器類Wの洗浄が指示されたとき、その情報を通信手段34を介して給湯器本体1に送信する。給湯器本体1は、食器洗浄装置3において洗浄動作が指示されたことを受信したとき、リモコン2の温度設定手段17を介して設定されていた温度(例えば40℃)を、設定温度変更手段18によって食器洗浄に最適の温度(60℃)に変更する。これによって、給湯器本体1の燃焼制御手段15は設定温度変更手段18による変更温度(60℃)を設定温度として給湯動作の制御を行う。
【0031】
このように構成された食器洗浄システムBにおいても、前述した食器洗浄システムAと同様に、食器洗浄装置3への給湯中に、使用者が手動給湯栓4から給湯を開始した場合には、給湯器本体1の水量検出手段10が水量の増加を検出し、それに応じて、高い温度で出湯される旨の報知を報知手段19によって行うことで、使用者の混乱を防止することができる。
【0032】
更に、食器洗浄システムBにおいても、給湯器本体1に温度変更解除手段35を設け、食器洗浄装置3への給湯中に給湯器本体1の水量検出手段10が所定量以上の水量の増加を検出したとき、前述の通りに温度変更解除手段35を作動させることができる。
【0033】
また、上記各実施形態においては、温度変更解除手段35を設けた場合について説明したが、温度変更解除手段35に替えて、図示しないが、水量検出手段10が検出した水量の増加が所定量以上であるときに、使用者が給湯を開始したとみなして、設定温度変更手段18によって変更した温度(60℃)を、それよりも低い温度(例えば40℃)に再度変更する設定温度低下手段を設けてもよい。これによっても、使用者が、食器洗浄装置3が運転中であることを知らずに給湯を開始した場合に、不用意に比較的高い温度の湯が出湯されることを防止でき、使用者に不快感を与えることを防止することができる。そして更に、設定温度低下手段を設けた場合にも、温度変更解除手段35を設けた場合と同様に、水量検出手段10が所定量以上の水量の増加を検出したときに、食器洗浄装置3が洗浄運転中である旨の報知を報知手段19によって行うことにより、使用者に現状況を的確に知らせることができる。
【0034】
また、上記各実施形態においては、給湯器本体1、リモコン2、食器洗浄装置3が有線通信によって情報の通信を行うように構成したが、無線通信を行うように構成してもよいことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の食器洗浄システムを模式的に示す説明図。
【図2】本発明の他の実施形態の食器洗浄システムを模式的に示す説明図。
【符号の説明】
A,B…食器洗浄システム、1…給湯器本体、2…リモコン(遠隔操作手段)、3…食器洗浄装置、4…手動給湯栓、6,7…給湯管、10…水量検出手段、16,34…通信手段、17…温度設定手段、18…設定温度変更手段、19…報知手段、20…報知制御手段、35…温度変更解除手段。

Claims (4)

  1. 給湯器と、該給湯器に給湯管を介して接続され、該給湯器から供給された湯水によって食器類を洗浄する食器洗浄装置と、前記給湯管から分岐して設けられた手動給湯栓とからなる食器洗浄システムにおいて、前記給湯器と前記食器洗浄装置とは、互いに運転情報の通信を行う通信手段を備え、前記給湯器は、給湯時の湯水の流水量を検出する水量検出手段と、給湯温度を設定する温度設定手段と、食器洗浄装置から送信された食器洗浄を開始する情報に応じて該温度設定手段の設定温度を食器洗浄に適した温度に変更する設定温度変更手段と、表示又は音により報知する報知手段と、食器洗浄装置への給湯中に前記水量検出手段により所定量以上の流水量の増加が検出されたとき、設定温度が食器洗浄に適した温度に変更されていることを知らせるように報知手段を制御する報知制御手段とを備えることを特徴とする食器洗浄システム。
  2. 給湯器と、該給湯器に給湯管を介して接続され、該給湯器から供給された湯水によって食器類を洗浄する食器洗浄装置と、前記給湯管から分岐して設けられた手動給湯栓とからなる食器洗浄システムにおいて、前記給湯器と前記食器洗浄装置とは、互いに運転情報の通信を行う通信手段を備え、前記給湯器は、給湯時の湯水の流水量を検出する水量検出手段と、給湯温度を設定する温度設定手段と、食器洗浄装置から送信された食器洗浄を開始する情報に応じて該温度設定手段の設定温度を食器洗浄に適した温度に変更する設定温度変更手段と、食器洗浄装置への給湯中に前記水量検出手段により所定量以上の流水量の増加が検出されたとき、設定温度変更手段によって変更された温度を変更前の温度に戻す温度変更解除手段とを備えることを特徴とする食器洗浄システム。
  3. 給湯器と、該給湯器に給湯管を介して接続され、該給湯器から供給された湯水によって食器類を洗浄する食器洗浄装置と、前記給湯管から分岐して設けられた手動給湯栓とからなる食器洗浄システムにおいて、前記給湯器と前記食器洗浄装置とは、互いに運転情報の通信を行う通信手段を備え、前記給湯器は、給湯時の湯水の流水量を検出する水量検出手段と、給湯温度を設定する温度設定手段と、食器洗浄装置から送信された食器洗浄を開始する情報に応じて該温度設定手段の設定温度を食器洗浄に適した温度に変更する設定温度変更手段と、食器洗浄装置への給湯中に前記水量検出手段により所定量以上の流水量の増加が検出されたとき、設定温度変更手段によって変更された温度を食器洗浄に適した温度より低い所定温度に再度変更する設定温度低下手段とを備えることを特徴とする食器洗浄システム。
  4. 前記給湯器は、給湯器本体と、該給湯器本体を遠隔操作する遠隔操作手段とによって構成され、少なくとも前記温度設定手段は、遠隔操作手段に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項記載の食器洗浄システム。
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