JPH1145777A - 電磁加熱調理器 - Google Patents
電磁加熱調理器Info
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- JPH1145777A JPH1145777A JP9202800A JP20280097A JPH1145777A JP H1145777 A JPH1145777 A JP H1145777A JP 9202800 A JP9202800 A JP 9202800A JP 20280097 A JP20280097 A JP 20280097A JP H1145777 A JPH1145777 A JP H1145777A
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- H05—ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- H05B—ELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
- H05B6/00—Heating by electric, magnetic or electromagnetic fields
- H05B6/02—Induction heating
- H05B6/10—Induction heating apparatus, other than furnaces, for specific applications
- H05B6/12—Cooking devices
- H05B6/1209—Cooking devices induction cooking plates or the like and devices to be used in combination with them
- H05B6/1227—Cooking devices induction cooking plates or the like and devices to be used in combination with them for wok pans and wok pans supports for induction cooking plates
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 「渦巻き状の導線からなる加熱コイルによる
誘導加熱により被加熱容器を加熱し、これによりその内
部の被調理物を加熱調理する電磁加熱調理器」におい
て、特殊な被加熱容器を用いなくても、加熱ムラをぼう
しできるようにすること。 【解決手段】 前記加熱コイルの中心が前記被加熱容器
支持部の中心下方を中心とする公転軌道上を移動できる
ように前記加熱コイルを支持し、前記加熱コイルを公転
軌道上で移動させるための駆動装置を設けたこと。
誘導加熱により被加熱容器を加熱し、これによりその内
部の被調理物を加熱調理する電磁加熱調理器」におい
て、特殊な被加熱容器を用いなくても、加熱ムラをぼう
しできるようにすること。 【解決手段】 前記加熱コイルの中心が前記被加熱容器
支持部の中心下方を中心とする公転軌道上を移動できる
ように前記加熱コイルを支持し、前記加熱コイルを公転
軌道上で移動させるための駆動装置を設けたこと。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】この発明は電磁加熱調理器、
特に、平面形状がドーナッツ状の加熱コイルを具備する
電磁加熱調理器に関するものである。
特に、平面形状がドーナッツ状の加熱コイルを具備する
電磁加熱調理器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】この種の電磁加熱調理器は、通常、全体
がドーナッツ状の平面形状となるように、導線を渦巻き
状に巻いた加熱コイルと、この加熱コイルの上方を覆う
ように設けたトッププレートとを備え、前記トッププレ
ートの上面に鉄板や磁性ステンレス板等からなる被加熱
容器を載置して、前記加熱コイルを導通状態にすると、
このコイルの磁束変化による渦電流が前記被加熱容器に
発生して、この被加熱容器が発熱状態となる。
がドーナッツ状の平面形状となるように、導線を渦巻き
状に巻いた加熱コイルと、この加熱コイルの上方を覆う
ように設けたトッププレートとを備え、前記トッププレ
ートの上面に鉄板や磁性ステンレス板等からなる被加熱
容器を載置して、前記加熱コイルを導通状態にすると、
このコイルの磁束変化による渦電流が前記被加熱容器に
発生して、この被加熱容器が発熱状態となる。
【０００３】ところが、この従来のものでは、前記加熱
コイルは、導線が渦巻き状に水平方向に密に連続するだ
けであるから、ドーナッツ状の加熱コイルの中心側と周
縁側の磁束鎖交数に対して、中心側と周縁側の間の中間
部の磁束鎖交数が相対的に多くなることから、前記中間
部の加熱度合いが高く、前記中心側及び周縁側の加熱度
合いが低くなる、という加熱ムラが生じる。
コイルは、導線が渦巻き状に水平方向に密に連続するだ
けであるから、ドーナッツ状の加熱コイルの中心側と周
縁側の磁束鎖交数に対して、中心側と周縁側の間の中間
部の磁束鎖交数が相対的に多くなることから、前記中間
部の加熱度合いが高く、前記中心側及び周縁側の加熱度
合いが低くなる、という加熱ムラが生じる。
【０００４】このような不都合を防止するには、特開平
７−２１１４４３号に開示されるように、被加熱容器の
底部に一部に半径方向のスリットのあるドーナッツ状又
は螺旋状の環状導電板を絶縁状態に設けることが考えら
れる。この場合には、前記加熱コイルと平行に置かれる
こととなる被加熱容器の底部の環状導電板の内周側での
誘導電流が強くなり逆に前記中間部での誘導電流が弱め
られることとなって、中心側と中間部との加熱ムラが緩
和される。
７−２１１４４３号に開示されるように、被加熱容器の
底部に一部に半径方向のスリットのあるドーナッツ状又
は螺旋状の環状導電板を絶縁状態に設けることが考えら
れる。この場合には、前記加熱コイルと平行に置かれる
こととなる被加熱容器の底部の環状導電板の内周側での
誘導電流が強くなり逆に前記中間部での誘導電流が弱め
られることとなって、中心側と中間部との加熱ムラが緩
和される。
【０００５】ところが、この従来のものでは、被加熱容
器の底部に前記環状導電板を埋設する必要があることか
ら、この被加熱容器を特殊なものとしなければならな
い。
器の底部に前記環状導電板を埋設する必要があることか
ら、この被加熱容器を特殊なものとしなければならな
い。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる点に
鑑みてなされたものであり、「渦巻き状の導線からなる
加熱コイルによる誘導加熱により被加熱容器を加熱し、
これによりその内部の被調理物を加熱調理する電磁加熱
調理器」において、特殊な被加熱容器を用いなくても、
加熱ムラを防止できるようにすることをその課題とす
る。
鑑みてなされたものであり、「渦巻き状の導線からなる
加熱コイルによる誘導加熱により被加熱容器を加熱し、
これによりその内部の被調理物を加熱調理する電磁加熱
調理器」において、特殊な被加熱容器を用いなくても、
加熱ムラを防止できるようにすることをその課題とす
る。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する為に
講じた本発明の技術的手段は「前記加熱コイルは支持体
により支持され、前記加熱コイルの中心が前記被加熱容
器支持部の中心下方を中心とする公転軌道上を移動でき
るように前記加熱コイルを支持し、前記加熱コイルを公
転軌道上で移動させるための駆動装置を設けた」ことで
ある。
講じた本発明の技術的手段は「前記加熱コイルは支持体
により支持され、前記加熱コイルの中心が前記被加熱容
器支持部の中心下方を中心とする公転軌道上を移動でき
るように前記加熱コイルを支持し、前記加熱コイルを公
転軌道上で移動させるための駆動装置を設けた」ことで
ある。
【０００８】被加熱容器支持部に被加熱容器を載置した
状態で、電磁加熱調理器を運転状態にすると、前記被加
熱容器の底部における前記加熱コイルからの磁束の範囲
が誘導加熱され、同時に前記加熱コイルが駆動装置によ
り移動される。前記加熱コイル自体は、従来の場合と同
様に各部に於ける誘導電流のバラツキによる加熱ムラが
生じるものであるとしても、前記加熱コイルは、前記駆
動装置により前記加熱容器支持部に対してその中心下方
を中心とする公転軌道に沿って移動される。従って、被
加熱容器底部に生じる誘導電流の強さにバラツキが生じ
るとしても、前記誘導電流のバラツキによる加熱ムラが
前記移動によって相殺、解消される。
状態で、電磁加熱調理器を運転状態にすると、前記被加
熱容器の底部における前記加熱コイルからの磁束の範囲
が誘導加熱され、同時に前記加熱コイルが駆動装置によ
り移動される。前記加熱コイル自体は、従来の場合と同
様に各部に於ける誘導電流のバラツキによる加熱ムラが
生じるものであるとしても、前記加熱コイルは、前記駆
動装置により前記加熱容器支持部に対してその中心下方
を中心とする公転軌道に沿って移動される。従って、被
加熱容器底部に生じる誘導電流の強さにバラツキが生じ
るとしても、前記誘導電流のバラツキによる加熱ムラが
前記移動によって相殺、解消される。
【０００９】
【発明の効果】加熱コイル自体が加熱ムラを伴うもので
あっても、この加熱コイルの公転により、前記加熱ムラ
が解消されるから、通常の被加熱容器を用いて加熱した
場合にも従来のような加熱ムラが生じないと共に、従
来、加熱不足になりがちな被加熱容器の中央部分も十分
に加熱できる。
あっても、この加熱コイルの公転により、前記加熱ムラ
が解消されるから、通常の被加熱容器を用いて加熱した
場合にも従来のような加熱ムラが生じないと共に、従
来、加熱不足になりがちな被加熱容器の中央部分も十分
に加熱できる。
【００１０】この場合において、加熱コイルの内周縁と
外周縁との間の中間部分が被加熱容器の中央部にあるよ
うにすればこの被加熱容器の中央部の加熱度合いを強く
できる。 ［その他］なお、上記した本発明において「前記駆動装
置をモータとし、その出力軸に連設される腕により前記
加熱コイルを支持する支持体が回動自在に支持される構
成とした」ものでは、加熱コイルが公転軌道上を移動で
きるようにする為の装置が簡略化できる。固定部分から
加熱コイルにかけて電磁ユニットからの電気供給用のリ
ード線が設けられた場合にも、公転する前記加熱コイル
の位置と前記リード線の引き出し位置との関係に応じて
前記加熱コイルが自転するから、前記リード線に過度の
外力が生じない。
外周縁との間の中間部分が被加熱容器の中央部にあるよ
うにすればこの被加熱容器の中央部の加熱度合いを強く
できる。 ［その他］なお、上記した本発明において「前記駆動装
置をモータとし、その出力軸に連設される腕により前記
加熱コイルを支持する支持体が回動自在に支持される構
成とした」ものでは、加熱コイルが公転軌道上を移動で
きるようにする為の装置が簡略化できる。固定部分から
加熱コイルにかけて電磁ユニットからの電気供給用のリ
ード線が設けられた場合にも、公転する前記加熱コイル
の位置と前記リード線の引き出し位置との関係に応じて
前記加熱コイルが自転するから、前記リード線に過度の
外力が生じない。
【００１１】また、前記構成に加えて「前記支持体と固
定部分との間に、前記支持体の公転に伴って公転方向と
は逆向きに１公転当たり１回転する逆転機構を設けた」
ものでは、加熱コイルが前記公転をするとしても自転し
ないから、加熱ムラ防止性能が一層向上する。また、加
熱コイルと前記引き出し位置との間のリード線には無理
がかからない。捩れない。
定部分との間に、前記支持体の公転に伴って公転方向と
は逆向きに１公転当たり１回転する逆転機構を設けた」
ものでは、加熱コイルが前記公転をするとしても自転し
ないから、加熱ムラ防止性能が一層向上する。また、加
熱コイルと前記引き出し位置との間のリード線には無理
がかからない。捩れない。
【００１２】特に、前記引き出し位置と加熱コイルとの
間のリード線の長さに、前記加熱コイルの公転を許容す
るように余裕を設けた場合には、加熱コイルの移動抵抗
が少ない。さらに、「加熱コイルの上方に被加熱容器を
載置する為のトッププレートを設け、このトッププレー
トには前記被加熱容器たる中華鍋に適合した球面状凹部
を形成する一方、前記支持体は前記球面状凹部に沿う球
面状部を具備し、加熱コイルは前記球面状部に導線が渦
巻き状に巻かれてなる」場合には、中華料理等に用いる
中華鍋を被加熱容器とした場合に、加熱コイルと被加熱
容器の底部との距離が中心側と周縁側とで大きく相違す
る不都合がないから、加熱ムラが解消できる。
間のリード線の長さに、前記加熱コイルの公転を許容す
るように余裕を設けた場合には、加熱コイルの移動抵抗
が少ない。さらに、「加熱コイルの上方に被加熱容器を
載置する為のトッププレートを設け、このトッププレー
トには前記被加熱容器たる中華鍋に適合した球面状凹部
を形成する一方、前記支持体は前記球面状凹部に沿う球
面状部を具備し、加熱コイルは前記球面状部に導線が渦
巻き状に巻かれてなる」場合には、中華料理等に用いる
中華鍋を被加熱容器とした場合に、加熱コイルと被加熱
容器の底部との距離が中心側と周縁側とで大きく相違す
る不都合がないから、加熱ムラが解消できる。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施例の形態
を、図示例と共に説明する。図１及び図２に示す実施の
形態は、円板状で且浅い皿状のアルミ基板(1) の上面に
同様のフェライト(2) を積層して、このフェライト(2)
の上面に導線(30)をドーナッツ状の範囲内に螺旋状に巻
いて加熱コイル(3) を形成している。この加熱コイル
(3) は、前記フェライト(2) の上面に１本の導線(30)を
一段の状態で螺旋状に密に巻いたコイルである。
を、図示例と共に説明する。図１及び図２に示す実施の
形態は、円板状で且浅い皿状のアルミ基板(1) の上面に
同様のフェライト(2) を積層して、このフェライト(2)
の上面に導線(30)をドーナッツ状の範囲内に螺旋状に巻
いて加熱コイル(3) を形成している。この加熱コイル
(3) は、前記フェライト(2) の上面に１本の導線(30)を
一段の状態で螺旋状に密に巻いたコイルである。
【００１４】この加熱コイル(3) の上方域は、非磁性体
としてのセラミック製で中央に球状凹部を具備するトッ
ププレート(5) が設けられ、その周縁部が電磁加熱調理
器のフレーム(F) によって支持されている。このトップ
プレート(5) の上面に鉄製又は磁性ステンレス等の材質
によって構成された被加熱容器(6) を載置して、前記加
熱コイル(3) を交流電源に導通させると前記被加熱容器
(6) が発熱状態となる。
としてのセラミック製で中央に球状凹部を具備するトッ
ププレート(5) が設けられ、その周縁部が電磁加熱調理
器のフレーム(F) によって支持されている。このトップ
プレート(5) の上面に鉄製又は磁性ステンレス等の材質
によって構成された被加熱容器(6) を載置して、前記加
熱コイル(3) を交流電源に導通させると前記被加熱容器
(6) が発熱状態となる。
【００１５】前記加熱コイル(3) によって形成された磁
束の変化により前記被加熱容器(6)に誘導電流が流れ
て、この誘導電流により被加熱容器(6) の底部(61)が発
熱することとなるのである。この被加熱容器(6) に収容
された被加熱材料が前記発熱によって加熱されることと
なる。
束の変化により前記被加熱容器(6)に誘導電流が流れ
て、この誘導電流により被加熱容器(6) の底部(61)が発
熱することとなるのである。この被加熱容器(6) に収容
された被加熱材料が前記発熱によって加熱されることと
なる。
【００１６】とくに、この実施の形態では、前記被加熱
容器(6) は、球面状の底部(61)を具備する中華鍋として
あり、前記アルミ基板(1) 及びフェライト(2) の板は全
体としては前記中華鍋の底部に沿って湾曲する球面状と
してある。前記加熱コイル(3) の中心部には筒状のフェ
ライト製の中心筒(4) が設けられ、この中心筒(4) の外
周域に前記構成の加熱コイル(3) が形成されている。そ
して、前記中心筒(4) には腕(7) の先端部に設けた支持
軸(71)が相対回動自在に貫通している。従って、加熱コ
イル(3) は、前記支持軸(71)を支点軸として回動自在で
ある。なお、前記加熱コイル(3) の接続端子は電磁ユニ
ット(8) とリード線(L) (L) によって接続されている。
容器(6) は、球面状の底部(61)を具備する中華鍋として
あり、前記アルミ基板(1) 及びフェライト(2) の板は全
体としては前記中華鍋の底部に沿って湾曲する球面状と
してある。前記加熱コイル(3) の中心部には筒状のフェ
ライト製の中心筒(4) が設けられ、この中心筒(4) の外
周域に前記構成の加熱コイル(3) が形成されている。そ
して、前記中心筒(4) には腕(7) の先端部に設けた支持
軸(71)が相対回動自在に貫通している。従って、加熱コ
イル(3) は、前記支持軸(71)を支点軸として回動自在で
ある。なお、前記加熱コイル(3) の接続端子は電磁ユニ
ット(8) とリード線(L) (L) によって接続されている。
【００１７】前記腕(7) の他方の端部はモータ(M) の出
力軸(M1)（トッププレート(5) の球状凹部の中央下方に
位置する）に固定されている。従って、このモータ(M)
を「オン」にすると、前記加熱コイル(3) は、前記球状
凹部の中央下方の前記出力軸(M1)を中心として前記腕
(7) の長さを半径とする円周軌道に沿って公転する。こ
の状態では、同時に前記電磁ユニット(8) が動作状態と
なる。
力軸(M1)（トッププレート(5) の球状凹部の中央下方に
位置する）に固定されている。従って、このモータ(M)
を「オン」にすると、前記加熱コイル(3) は、前記球状
凹部の中央下方の前記出力軸(M1)を中心として前記腕
(7) の長さを半径とする円周軌道に沿って公転する。こ
の状態では、同時に前記電磁ユニット(8) が動作状態と
なる。
【００１８】従って、電磁加熱調理器の運転状態では、
前記電磁ユニット(8) に接続された加熱コイル(3) から
の誘導電流が被加熱容器(6) の底部に発生して加熱状態
となり、この時に、この加熱コイル(3) の内周部、中間
部、周縁部の夫々にて磁束鎖交数が相対的に相違しこれ
らと対応する各部の誘導電流の強さが相違する場合があ
るが、その場合でも、加熱コイル(3) の前記公転によ
り、上記誘導電流の強さバラツキによる加熱ムラが解消
できる。このこと（加熱量分布）を平面状の加熱コイル
(3) の場合を例にして図示すると図３のとおりとなる。
前記電磁ユニット(8) に接続された加熱コイル(3) から
の誘導電流が被加熱容器(6) の底部に発生して加熱状態
となり、この時に、この加熱コイル(3) の内周部、中間
部、周縁部の夫々にて磁束鎖交数が相対的に相違しこれ
らと対応する各部の誘導電流の強さが相違する場合があ
るが、その場合でも、加熱コイル(3) の前記公転によ
り、上記誘導電流の強さバラツキによる加熱ムラが解消
できる。このこと（加熱量分布）を平面状の加熱コイル
(3) の場合を例にして図示すると図３のとおりとなる。
【００１９】又、支持軸(71)と支持体としての中心筒
(4) とは相対回転自在であるからリード線(L) の捻じれ
が防止できる。なお、この例（図１，図２参照）では、
中華鍋用の電磁加熱調理器としたことから、加熱コイル
(3) を皿状に形成したが、通常の平鍋用の電磁加熱調理
器とする場合には、この加熱調理器は図４に示すよう
に、平板状であってもよい。又、同図に示すように、磁
束鎖交数が相対的に少ない部分を、下コイル部(3a)と上
側コイル(3b)とが重なった複数巻き部としてもよい。こ
の複数巻き部での磁束が多くなるから、この複数巻き部
と対向する被加熱容器(6) の底部の加熱度合いが強くな
る。
(4) とは相対回転自在であるからリード線(L) の捻じれ
が防止できる。なお、この例（図１，図２参照）では、
中華鍋用の電磁加熱調理器としたことから、加熱コイル
(3) を皿状に形成したが、通常の平鍋用の電磁加熱調理
器とする場合には、この加熱調理器は図４に示すよう
に、平板状であってもよい。又、同図に示すように、磁
束鎖交数が相対的に少ない部分を、下コイル部(3a)と上
側コイル(3b)とが重なった複数巻き部としてもよい。こ
の複数巻き部での磁束が多くなるから、この複数巻き部
と対向する被加熱容器(6) の底部の加熱度合いが強くな
る。
【００２０】またこれらの例では、前記加熱コイル(3)
の中心部に筒状のフェライト製の中心筒(4) が設けら
れ、この中心筒(4) の外周域に前記構成の加熱コイル
(3) が形成されている。上記トッププレート(5) の上面
に鉄製又は磁性ステンレス等の材質によって構成された
被加熱容器(6) を載置して、前記加熱コイル(3) を交流
電源に導通させると前記被加熱容器(6) が発熱状態とな
る。
の中心部に筒状のフェライト製の中心筒(4) が設けら
れ、この中心筒(4) の外周域に前記構成の加熱コイル
(3) が形成されている。上記トッププレート(5) の上面
に鉄製又は磁性ステンレス等の材質によって構成された
被加熱容器(6) を載置して、前記加熱コイル(3) を交流
電源に導通させると前記被加熱容器(6) が発熱状態とな
る。
【００２１】前記加熱コイル(3) によって形成された磁
束の変化により前記被加熱容器(6)に誘導電流が流れ
て、この誘導電流により被加熱容器(6) の底部(61)が発
熱することとなるのである。この被加熱容器(6) に収容
された被加熱材料が前記発熱によって加熱されることと
なる。
束の変化により前記被加熱容器(6)に誘導電流が流れ
て、この誘導電流により被加熱容器(6) の底部(61)が発
熱することとなるのである。この被加熱容器(6) に収容
された被加熱材料が前記発熱によって加熱されることと
なる。
【００２２】図５に示す実施の形態は、アルミ基板(1)
、フェライト(2) 及び中心筒(4) からなる支持体にこ
れと一体回転する軸部(72)を連設し、この軸部(72)の下
端にかさ歯車(73)を取付け、前記腕(7) に設けた軸によ
って支持される仲介歯車(75)を介して前記かさ歯車(73)
にかみ合うかさ歯車(74)を固定壁面に設け、モータ(M)
の出力軸が前記かさ歯車(74)の中心を遊嵌貫通してその
出力軸(M1)の先端に腕(7) が連設され、この腕(7) の先
端部により前記支持体を支持すると共に前記軸部(72)を
遊嵌貫通させた構成としている。
、フェライト(2) 及び中心筒(4) からなる支持体にこ
れと一体回転する軸部(72)を連設し、この軸部(72)の下
端にかさ歯車(73)を取付け、前記腕(7) に設けた軸によ
って支持される仲介歯車(75)を介して前記かさ歯車(73)
にかみ合うかさ歯車(74)を固定壁面に設け、モータ(M)
の出力軸が前記かさ歯車(74)の中心を遊嵌貫通してその
出力軸(M1)の先端に腕(7) が連設され、この腕(7) の先
端部により前記支持体を支持すると共に前記軸部(72)を
遊嵌貫通させた構成としている。
【００２３】従って、モータ(M) が「オン」になると、
前記腕(7) が回転することから加熱コイル(3) が前記出
力軸(M1)を中心として公転する。前記軸部(72)は前記腕
(7)とは相対回転自在であるから、仲介歯車(75)を介し
てかさ歯車(73)(74)相互がかみ合うことにより、前記加
熱コイル(3) は、前記公転とは逆方向に自転される。か
さ歯車(73)(74)の歯数は同じに設定されているから、前
記加熱コイル(3) は１公転の度に、前記腕(7) に対して
は逆方向に１自転することとなり、結局、この加熱コイ
ル(3) は自転しないこととなる。従って、前記加熱コイ
ル(3) と電磁ユニットとの間のリード線が捩れない。な
お、前記リード線の長さには、前記加熱コイル(3) の公
転域の範囲に於いて余裕をもたせてあるから、運転中に
前記リード線に過度の張力が作用する不都合もない。
前記腕(7) が回転することから加熱コイル(3) が前記出
力軸(M1)を中心として公転する。前記軸部(72)は前記腕
(7)とは相対回転自在であるから、仲介歯車(75)を介し
てかさ歯車(73)(74)相互がかみ合うことにより、前記加
熱コイル(3) は、前記公転とは逆方向に自転される。か
さ歯車(73)(74)の歯数は同じに設定されているから、前
記加熱コイル(3) は１公転の度に、前記腕(7) に対して
は逆方向に１自転することとなり、結局、この加熱コイ
ル(3) は自転しないこととなる。従って、前記加熱コイ
ル(3) と電磁ユニットとの間のリード線が捩れない。な
お、前記リード線の長さには、前記加熱コイル(3) の公
転域の範囲に於いて余裕をもたせてあるから、運転中に
前記リード線に過度の張力が作用する不都合もない。
【００２４】なお、前記加熱コイル(3) を１公転の度に
前記公転方向に対して１逆転させる構成としては、固定
歯車に対して上記実施の形態のような歯車伝動をさせる
方式以外に、かさ歯車(74)を固定プーリに置き換えてこ
れと軸部(72)に取付けたプーリとをケサ掛けによりベル
ト伝動する等の方法も採用可能である。さらには、公転
軌道上を加熱コイル(3) が移動するようにするには、上
記腕(7) によって旋回させる方式とは別のレール方式等
も利用できる。
前記公転方向に対して１逆転させる構成としては、固定
歯車に対して上記実施の形態のような歯車伝動をさせる
方式以外に、かさ歯車(74)を固定プーリに置き換えてこ
れと軸部(72)に取付けたプーリとをケサ掛けによりベル
ト伝動する等の方法も採用可能である。さらには、公転
軌道上を加熱コイル(3) が移動するようにするには、上
記腕(7) によって旋回させる方式とは別のレール方式等
も利用できる。
【図１】本発明の実施の形態の断面図
【図２】加熱コイル(3) の平面図
【図３】加熱コイル(3) による発熱強さの分布と公転と
の関係の説明図
の関係の説明図
【図４】他の例の加熱コイル(3) の断面図
【図５】他の実施の形態の断面図
(1) ：アルミ基板 (2) ：フェライト (3) ：加熱コイル (30)：導線 (3
a)：下コイル部 (3b)：上側内コイル (3c)：上側外コイル
(6) ：被加熱容器 (62)：中華鍋 (4) ：中心筒
a)：下コイル部 (3b)：上側内コイル (3c)：上側外コイル
(6) ：被加熱容器 (62)：中華鍋 (4) ：中心筒
Claims (4)
- 【請求項１】 渦巻き状の導線からなる加熱コイルによ
る誘導加熱により被加熱容器を加熱し、これによりその
内部の被調理物を加熱調理する電磁加熱調理器におい
て、前記加熱コイルは支持体により支持され、前記加熱
コイルの中心が前記被加熱容器支持部の中心下方を中心
とする公転軌道上を移動できるように前記支持体を支持
し、前記加熱コイルを公転軌道上で移動させるための駆
動装置を設けた電磁加熱調理器。 - 【請求項２】 前記駆動装置をモータとし、その出力軸
に連設される腕により前記支持体が回動自在に支持され
る構成とした請求項１に記載の電磁加熱調理器。 - 【請求項３】 前記支持体と固定部分との間に、前記支
持体の公転に伴って公転方向とは逆向きに１公転当たり
１回転する逆転機構を設けた請求項２に記載の電磁加熱
調理器。 - 【請求項４】 加熱コイルの上方に被加熱容器を載置す
る為のトッププレートを設け、このトッププレートには
前記被加熱容器たる中華鍋に適合した球面状凹部を形成
する一方、前記支持体は前記球面状凹部に沿う球面状部
を具備し、加熱コイルは前記球面状部に導線が渦巻き状
に巻かれてなる、請求項２又は３に記載の電磁加熱調理
器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9202800A JPH1145777A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 電磁加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9202800A JPH1145777A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 電磁加熱調理器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1145777A true JPH1145777A (ja) | 1999-02-16 |
Family
ID=16463412
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9202800A Pending JPH1145777A (ja) | 1997-07-29 | 1997-07-29 | 電磁加熱調理器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1145777A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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| JP2010251177A (ja) * | 2009-04-17 | 2010-11-04 | Tanico Corp | 調理装置 |
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| WO2018178788A1 (de) * | 2017-03-30 | 2018-10-04 | BSH Hausgeräte GmbH | Induktionskochfeldvorrichtung |
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| JPS59134589A (ja) * | 1983-01-20 | 1984-08-02 | 三洋電機株式会社 | 誘導加熱調理器 |
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-
1997
- 1997-07-29 JP JP9202800A patent/JPH1145777A/ja active Pending
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