JPH04267092A - 電磁調理機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は電磁誘導加熱手段を備え
た電磁調理機に係り、さらに詳しくは、複数の調理部を
有し、炒め物、煮物などの調理を同時に又は連続して行
なうことのできる電磁調理機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来のこの種電磁調理機として、特開昭
６２−１４０３８８号公報に開示されたものである。こ
の電磁調理器は、機器本体内にモータを設け、このモー
タにより調理用鍋が載せられたトッププレートを回転さ
せると共に、トッププレートの下に配設された誘導加熱
コイルにより調理用鍋を発熱させて調理を行なうように
したものである。

【０００３】また、特開昭６２−１９５８８６号公報に
開示された加熱調理器は、調理用鍋が載せられたトップ
プレートを、その中心部に直結したモータで回転させる
と共に、トッププレートの下に配設された電磁誘導コイ
ルにより調理用鍋を発熱させ、調理用鍋内の被調理物を
調理するようにしたものである。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の加
熱調理器は、トッププレートを回転してこれに載せられ
た調理用鍋を回転し、調理用鍋内の被調理物の均一加熱
をはかると共に、被調理物のこげつきを防止するように
しているが、単なる加熱や煮物を調理する場合は調理用
鍋を回転する必要がなく、また炒め物などを調理する場
合は単に調理用鍋を回転するだけでは被調理物の撹拌効
果が少なく、加熱の均一化やこげつきを防止できないた
め、調理の途中で加熱を中止し、蓋をとって被調理物を
撹拌しなければならなかった。

【０００５】このような問題を解決するため、例えば特
開昭６３−１７５３７５号公報に開示された電磁調理器
のように、ヒンジを介して本体上に回転自在に取付けら
れた処理容器を、支持手段により所望の傾斜角度で支持
固定し、処理容器内に入れられた被調理物を自動的に撹
拌して均一加熱を行なうようにしたものがある。

【０００６】しかしながら、このような電磁調理器は構
造が複雑で高価になるばかりでなく、調理の都度処理容
器を傾斜させなければならないので、操作が面倒である
。

【０００７】さらに、これら従来の電磁調理器は何れも
単独で構成されており、各種の調理を満足させるために
は２台以上準備する必要があり、高価になることは勿論
、置場所にも困るなど、種々問題があった。

【０００８】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたもので、１台の電磁調理機で、炒め物や煮物等の
調理を同時に、あるいは連続して効率よく行なうことの
できる電磁調理機を得ることを目的としたものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明に係る電磁調理機
は、トッププレート、電磁誘導加熱手段及び制御部から
なり、機器本体の水平部に設けられた第１の調理部と、
回転駆動手段により回転駆動されるターンテーブル、電
磁誘導加熱手段及び制御部からなり、機器本体の傾斜部
にこの傾斜部と直交して設けられた第２の調理部とを有
し、これら第１の調理部と第２の調理部を機器本体に少
なくとも１台ずつ設けたものである。

【００１０】

【作用】単なる加熱や煮物などを調理する場合は、第１
の調理部で加熱し、調理する。炒め物などを調理する場
合は、具を入れた調理用鍋を第２の調理部のターンテー
ブルにセットし、ターンテーブルを回転させて具を撹拌
しながら加熱し、調理する。

【００１１】煮物と炒め物などを同時に調理する場合は
、煮物は第１の調理部で加熱し、炒め物は第２の調理部
で回転しながら加熱し、調理する。また、具を炒めたの
ち煮るような調理を行なう場合は、先ず、第２の調理部
で具を炒めたのち、隣接する第１の調理部で煮ればよい
。

【００１２】

【実施例】図１は本発明実施例の斜視図、図２はそのＡ
−Ａ断面図、図３はＢ−Ｂ断面図である。図において、
１は調理機本体で、基台１１上には水平面１２と、この
水平面１２に隣接し水平面１２に対して角度θ（θは通
常３０〜６０°）で立設された傾斜面１３とが形成され
ており、水平面１２には第１の調理部２がまた、傾斜面
１３には第２の調理部３がそれぞれ設けられている。な
お、この水平面１２と傾斜面１３は基台１１と一体に構
成してもよく、あるいは基台１１と別に構成し、基台１
１上に取付けるようにしてもよい。

【００１３】図２は第１の調理部２の断面図である。１
１は基台で、水平面１２に設けた窓穴１４には例えば耐
熱プラスチックやセラミックスの如く耐熱性を有し、か
つ電磁波を通す材料、即ち、電磁誘導加熱により発熱し
ない材料からなるトッププレート２１が固定されている
。２２はトッププレート２１に近接して機器本体１内に
設けられた誘導加熱コイル、２３は誘導加熱コイルの制
御回路やその他の電気回路が設けられたプリント基板で
ある。３０はマンガンを含有した鋼材の如く透磁率の大
きい磁性材料、即ち、電磁誘導加熱により発熱する材料
からなる調理用鍋である。

【００１４】図３は第２の調理部３の断面図で、傾斜面
１３のほぼ中央部には窓穴１５が明けられており、内部
には傾斜面１３と平行に取付台１６が設けられている。 ３１は傾斜面１３と直交して窓穴１５内に挿入され、取
付台１６に固定されたほぼ円筒状のケーシングである。 ３２はケーシング３１内に配設されたほぼ円筒状のター
ンテーブルで、第１の調理部２のトッププレート２１と
同様に、電磁誘導加熱により発熱しない材料によって構
成されている。３３は傾斜面１３と直交してケーシング
３１の底部に取付けられたモータで、その出力軸はター
ンテーブル３２に連結されている。なお、上記の実施例
では断面ほぼＵ字状のターンテーブル３２を使用した場
合を示したが、平板状あるいは皿状のターンテーブルを
用いてもよい。

【００１５】３４はケーシング３１とターンテーブル３
２との間に設けられた誘導加熱コイルで、第１の調理部
２の誘導加熱コイル２２とは独立して設けられている。 ３５は電磁誘導コイル３４の制御回路やその他の電機回
路が設けられたプリント基板である。なお、第１の調理
部２のプリント基板２２及び第２の調理部３のプリント
基板３５に設けた制御回路その他の電気回路は、共通の
プリント基板上にそれぞれ設けてもよい。３０は第１の
調理部２の調理用鍋３０と同様に、電磁誘導加熱により
発熱する材料からなる調理用鍋で、ターンテーブル３２
の回転に追従して回転しうるように、両者の間には回転
伝達部（図示せず）が設けられている。なお、３０ａは
調理用鍋３０の内壁に突設された１枚又は２枚以上の撹
拌羽根である。

【００１６】次に、上記のように構成した本発明の作用
を説明する。先ず、煮物などを調理したり味噌汁などを
作る場合は、これらを入れた調理用鍋３０を第１の調理
部２のトッププレート２１上に載置し、誘導加熱コイル
２２に通電する。これにより調理用鍋３０は電磁誘導作
用により発熱し、調理用鍋３０内の煮物などを加熱して
調理し、あるいは味噌汁などを作る。

【００１７】炒め物などを調理する場合は、具を入れた
調理用鍋３０を第２の調理部３のターンテーブル３２内
にセットし、誘導加熱コイル３４及びモータ３３に通電
する。これにより調理用鍋３０は発熱しながら回転し、
具を加熱する。このとき、調理用鍋３０は傾いた状態で
回転するため、内部の具は撹拌羽根３０ａの作用と相俟
って間断なく撹拌され、こげつくこともなく均一に加熱
される。

【００１８】また、例えば煮物と炒め物を同時に調理す
る場合は、煮物を入れた調理用鍋３０を第１の調理部２
に、また炒め物を入れた調理用鍋３０を第２の調理部３
にセットし、誘導加熱コイル２２及び誘導加熱コイル３
４とモータ３３にそれぞれ通電すれば、２種類の調理を
それぞれ独立して行なうことができる。

【００１９】また、例えばカレー料理のように炒める、
煮るの調理を連続的に行なう場合は、第２の調理部３で
具を炒めたのち第１の調理部２でカレーを煮ればよい。

【００２０】以上本発明の実施例について述べたが、第
１の調理部２及び第２の調理部３は図示の構成に限定す
るものではなく、適宜変更することができる。また、機
器本体１に、第１の調理部２と第２の調理部３をそれぞ
れ１台ずつ設けた場合を示したが、それぞれ１台又は２
台以上設けてもよい。

【００２１】

【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る電磁調理機は、１台の機器本体に、通常の電磁調
理器からなる第１の調理部と、傾斜して配置されかつ回
転駆動される回転式電磁調理器からなる第２の調理部と
をそれぞれ１台又はそれ以上設けたので、第２の調理部
を使用することにより、調理用鍋３０に入れられた炒め
物などの具は自動的に撹拌されて均一加熱されるため、
短時間で効率よく調理することができる。またた、単な
る加熱や煮物などの調理は第１の調理部で簡単に行なう
ことができ、炒め物と煮物などを同時に調理することも
できる。さらに、カレーなどのような炒める、煮るの調
理も１台の調理機で連続的に行なうことができる。

【００２２】また、構造が簡単で安価に得られるのでガ
スコントロの代りに使用することができ、コンパクトな
構造なので置場所に困ることもない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例の斜視図。

【図２】図１のＡ−Ａ断面図。

【図３】図１のＢ−Ｂ断面図。

【符号の説明】

１　　機器本体 ２　　第１の調理部 ３　　第２の調理部 １２　　水平部 １３　　傾斜部 ２１　　トッププレート ２２，３４　　誘導加熱コイル ３０　　調理用鍋 ３１　　ケーシング ３２　　ターンテーブル ３３　　モータ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　水平部及び該水平部と隣接し傾斜して
   立設された傾斜部が上面に設けられた機器本体と、該機
   器本体の水平部に設けられたトッププレート、該トップ
   プレートの下方に設けられた電磁誘導加熱手段及び制御
   部等からなる第１の調理部と、前記機器本体の傾斜部内
   に配設され、前記傾斜部と直交して設けられた回転駆動
   手段により駆動されるターンテーブル、該ターンテーブ
   ルの外側に設けられた電磁誘導加熱手段及び制御部等か
   らなる第２の調理部とを有し、前記機器本体に前記第１
   の調理部と第２の調理部とを少くとも１台ずつ設けたこ
   とを特徴とする電磁調理機。