JPH1144935A - レンズ付きフイルムユニットの検査方法及び装置 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニットの検査方法及び装置

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JPH1144935A
JPH1144935A JP20148597A JP20148597A JPH1144935A JP H1144935 A JPH1144935 A JP H1144935A JP 20148597 A JP20148597 A JP 20148597A JP 20148597 A JP20148597 A JP 20148597A JP H1144935 A JPH1144935 A JP H1144935A
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JP
Japan
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film
lens
shutter
photographic film
detecting
Prior art date
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Application number
JP20148597A
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English (en)
Inventor
Keisuke Wakatsuki
啓介 若月
Mitsuo Kamata
光郎 鎌田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 シャッター動作中の誤動作による写真フイル
ムの移動量を、簡単に且つ正確に測定することが可能な
レンズ付きフイルムユニットの検査方法及び装置を提供
する。 【解決手段】 フイルム微動検査装置41は、レンズ付
きフイルムユニット1のシャッタ羽根8aの開閉を検出
するレリーズ検出部42と、検査するレンズ付きフイル
ムユニット1の後カバー7に設けられた小孔7aを介し
て写真フイルム33aの微動を検出するフイルム検出部
43と、巻き上げノブ21を回動させる巻き上げ装置4
4と、レリーズボタン14を押圧するレリーズ装置45
と、レリーズ検出部42と写真フイルム検出部43から
の出力を記録するペンレコーダ46と、これら各部をコ
ントロールするコントローラ47とからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフイル
ムユニットの検査方法及び装置に関し、更に詳しくはシ
ャッタレリーズ時の写真フイルムの移動の検査方法及び
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】簡単な撮影機構を組み込んだユニット本
体に未露光の135写真フイルムとパトローネとを装填
したレンズ付きフイルムユニットとして、例えば「写ル
ンですSuper800(商品名)」等が本出願人より製造販売
されている。また、最近では、Advanced Photo System
(APS)対応の写真フイルムカートリッジを装填した
「写ルンですスーパースリム(商品名)」等も本出願人
より製造販売されている。このようなレンズ付きフイル
ムユニットは、撮影毎にカートリッジのスプールに係合
された円盤状の巻き上げノブを回転操作して露光済の写
真フイルムの部分をカートリッジ内に巻き込み、未露光
の写真フイルムの撮影コマをアパーチャの背後にセット
する。
【0003】この巻き上げノブの外周には、写真フイル
ムがちょうど1コマ分送られた時点で巻き上げノブの正
回転(フイルム巻き上げ)を禁止するための巻き止め機
構と、巻き上げノブをフイルム巻き上げ方向と逆回転方
向の回動を阻止するための逆転防止機構とで兼用される
一定ピッチで多数の歯が設けられた歯列が形成されてい
る。
【0004】このような巻き上げノブの正回転(フイル
ム巻き上げ)を禁止する巻き止め機構は、フイルム巻き
上げによって写真フイルムがちょうど1コマ分送られた
時点で、巻き止めレバーが巻き止め解除位置から巻き止
め位置に回動しすることによって、その先端部が歯列か
ら外れた位置から歯列に入り込んだ位置に回動し、この
先端部が歯列の歯の正回転方向に向いた歯面と当接して
係合する。
【0005】これにより、写真フイルムがちょうど1コ
マ分送られた後に、巻き上げノブを更に正回転操作しよ
うとしても、巻き止めレバーの先端部が歯列の歯と係合
しているので、巻き上げノブの正回転方向の回動が阻止
され、フイルム巻き上げが禁止される。
【0006】また、レンズ付きフイルムユニットの逆転
防止機構は、巻き上げノブが誤って逆回転操作され、露
光済の写真フイルムがカートリッジから送り出されてし
まうことがないようにするために設けられている。従来
の逆転防止機構は、巻き上げノブの外周に形成した歯列
の他に、この歯列に係合する本体基部から巻き上げノブ
方向に真っ直ぐ伸びた弾性自在な逆転防止爪から構成さ
れている。逆転防止爪は、巻き上げノブの正回転操作の
際には、歯列の歯で押圧されて弾性変形して歯を乗り越
えることで、その回動を許容する。
【0007】そして、巻き上げノブの逆回転操作をしよ
うとした際には、逆転防止爪の先端部が逆回転方向に向
いた歯列の歯面に当接,係合し、歯面からの巻き上げノ
ブの回転力が逆転防止爪の長手方向に作用して、逆転防
止爪の長手方向の剛性により巻き上げノブの逆回転方向
の回動を阻止する。
【0008】しかし、上述した巻き上げノブや逆転防止
爪に、何らかの原因で成形不良や組み付け不良がある
と、例えば、写真フイルムの巻き上げ時に比較的大きい
巻き上げ力で勢い良く回動操作した場合に、1撮影コマ
分の巻き上げが完了し巻き止めレバーの先端部が歯列と
係合した後も、歯列を構成する歯が比較的細かく形成さ
れているために、比較的容易に歯列の1段分、若しくは
数段分余分に移動した位置の歯に逆転防止爪が係合して
しまうという動作不良を起こすことがある。
【0009】このように、巻き止めレバーが巻き上げノ
ブの歯列に係合した位置から1段分、若しくは数段分余
分に移動した位置で逆転防止爪が歯列に係合してしまう
と、逆転防止爪の弾性、及びレンズ付きフイルムユニッ
トの撓みにより、巻き上げノブに正回転のテンションが
掛かった状態となる。そして、この状態でレンズ付きフ
イルムユニットのシャッタボタンを操作して撮影を行う
と、シャッターが作動して巻き止めレバーと巻き上げノ
ブの歯列との係合が外れた時に、巻き上げノブが余分に
移動したために生じたテンションにより巻き上げノブが
正回転方向に少し回転してしまう。その結果、シャッタ
ーの作動中に写真フイルムが動いてしまい、撮影した被
写体像がブレてしまうという大きな問題が生じる。
【0010】上述したような、成形不良や組み付け不良
による誤動作を起こすレンズ付きフイルムユニットが流
通、販売されることを防止するため、レンズ付きフイル
ムユニットのメーカーでは、例えば、一定数のロッド毎
にサンプルとなるレンズ付きフイルムユニットを無作為
に抽出し、実際にフイルム巻き上げを行った後、シャッ
ターレリーズを行い、この時に写真フイルムが長さ方向
に移動することがあるかどうかテストを行うことがあ
る。
【0011】このようなテストは、従来は、写真フイル
ム上の予め定めた位置にマークを付け、シャッターレリ
ーズ時にこの写真フイルムのマークを付けた位置を高速
度カメラで撮像し、CRT画面等でマークが移動したか
どうかを観察することにより行われていた。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の方法によるレンズ付きフイルムユニット
の検査では、写真フイルムが移動したときの移動量を計
測するために、先ず、写真フイルム上に予めマークを施
し、CRT画面上で写真フイルムのマークの位置の変化
を定規等で測らなければならず、検査に非常に手間が掛
かり、信頼性を維持するのに充分なサンプル数のレンズ
付きフイルムユニットを検査することが難しかった。
【0013】また、高速度カメラで写真フイルムを撮像
するために、レンズ付きフイルムユニットに強力な照明
を当てなくてはならず、樹脂製のユニット本体等が熱変
形して、正確な測定ができなくなることも多い。
【0014】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたものであり、シャッター動作中の誤動作による写
真フイルムの移動量を、簡単に且つ正確に測定すること
が可能なレンズ付きフイルムユニットの検査方法及び装
置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、請求項1記載の発明では、写真フイルムと
カートリッジとが装填される本体基部と、シャッタレリ
ーズにより開閉するシャッタ羽根や撮影レンズ等からな
る撮影機構と、これら本体基部や撮影機構を前後から各
々覆う前カバー、及び後カバーとからなるレンズ付きフ
イルムユニットの検査方法において、前記シャッタ羽根
の開閉を、外部から撮影レンズを通して光学的に検出す
るとともに、このシャッタ羽根の開閉時に、前記写真フ
イルムの巻き上げ方向への移動量を前記後カバーに設け
た小孔から光学的に検出し、これらシャッタ羽根の開閉
と写真フイルムの移動量を並列に記録するようにしたも
のである。
【0016】請求項2記載の発明では、前記シャッタ羽
根の開閉の検出は、外部から撮影レンズを通して露光光
路にレーザー光を照射し、露光光路内にシャッタ羽根が
挿脱されることによるレーザー光の反射の変化を検出す
ることにより行い、また、前記写真フイルムの移動量の
検出は、外部から前記後カバーの小孔を経て前記写真フ
イルムの裏面にレーザー光を照射し、このレーザー光が
写真フイルムの裏面に反射した反射光の変化を検出する
ことにより行うようにしたものである。
【0017】請求項3記載の発明では、写真フイルムと
カートリッジとが装填される本体基部と、シャッタレリ
ーズにより開閉するシャッタ羽根や撮影レンズ等からな
る撮影機構と、これら本体基部や撮影機構を前後から各
々覆う前カバー、及び後カバーとからなるレンズ付きフ
イルムユニットの検査装置において、前記シャッタ羽根
の開閉を、外部から撮影レンズを通して光学的に検出す
るシャッタ羽根検出手段と、前記写真フイルムの巻き上
げ方向への移動量を前記後カバーに設けた小孔から光学
的に検出するフイルム移動検出手段と、前記シャッタ羽
根検出手段と前記フイルム移動検出手段とから出力され
た各々の検出信号を同時に記録する記録手段とから構成
したものである。
【0018】
【発明の実施の形態】図2は、本発明の検査方法及び装
置で検査されるレンズ付きフイルムユニットを示す分解
斜視図である。レンズ付きフイルムユニット1は、本体
基部3と、この本体基部3に取りつけられる撮影機構
4、ストロボ装置5、これらを前後から覆う前カバ−
6、後カバ−7とからなるユニット本体2と、このユニ
ット本体2内に収納される未露光の写真フイルムカート
リッジ32とからなっている。
【0019】本体基部3の前面側に取り付けられる撮影
機構4には、シャッタ羽根8aを有するシャッタ装置
8、撮影レンズ9、ファインダ11、及び撮影枚数表示
板12等が設けられている。前カバ−6の前面には、こ
れら撮影レンズ9、ファインダ11等を露出させる露出
穴が設けられている。また、前カバ−6の前面下部に
は、ストロボ装置5の充電を開始させるストロボ充電ボ
タン13が一体に設けられている。
【0020】前カバ−6の上面には、シャッタ装置8を
動作させるレリーズボタン14が一体に設けられ、ま
た、撮影枚数表示板12の一部を露出させる撮影枚数表
示窓15等が設けられている。ユニット本体2に収納さ
れる写真フイルムカートリッジ32は、例えば、「Adva
nced Photo System (APS)」に対応したものが用い
られる。この写真フイルムカートリッジ32は、1撮影
コマに2個の割合でパーフォレーション33bが設けら
れた写真フイルム33aと、この写真フイルム33aを
巻き付けるスプール34、及びこのスプール34を回動
自在に収納するカートリッジ32aとからなる。
【0021】本体基部3の中央には、露光光路であるア
パーチャ17が形成され、その両端には、カートリッジ
室18、フイルムロール室19が形成されている。そし
て、このカートリッジ室18、フイルムロール室19に
は、カートリッジ32aと、このカートリッジ32aか
ら引き出された写真フイルム33aをロール状に丸めた
フイルムロール33bが各々光密に収納される。さら
に、カートリッジ室18の上部には、カートリッジ32
aのスプール34を回動させて、撮影済みの写真フイル
ム33aをカートリッジ32a内に巻き上げるための操
作部材である巻き上げノブ21が設けられる。
【0022】この巻き上げノブ21の周縁には、歯列2
1aが形成されている。巻き上げノブ21の近傍には、
巻き上げノブ21の歯列21aに係合し、巻き上げノブ
21の逆回転を阻止する逆転防止爪21bが、本体基部
3と一体に設けられている。
【0023】後カバー7には、ファインダ11の覗き窓
23と、ストロボ装置5の充電完了を表示する充電完了
表示窓24とが設けられている。また、後カバー7の下
部には、カートリッジ室18の底面、及びフイルムロー
ル室19の底面を各々光密に覆うカートリッジ室底蓋2
5,フイルムロール室底蓋26が一体に設けられてい
る。
【0024】さらに、後カバー7の上部端には巻き上げ
ノブ21の周縁が、回転操作できるように露出してい
る。なお、レンズ付きフイルムユニット1を後述する検
査装置で検査する際には、この後カバー7の中央付近に
小孔7aが穿孔される。以上の前カバー6,後カバー
7,及び本体基部3は、相互に爪結合によって一体化さ
れ、ユニット本体2を形成している。
【0025】図1は、本発明の検査方法によりレンズ付
きフイルムユニットを検査する検査装置の概略を示す説
明図である。フイルム微動検査装置41は、レンズ付き
フイルムユニット1のシャッタ羽根8aの開閉(シャッ
タレリーズ)を検出するレリーズ検出部42と、検査す
るレンズ付きフイルムユニット1の後カバー7に設けら
れた小孔7aを介して写真フイルム33aの微動を検出
するフイルム検出部43と、巻き上げノブ21を回動さ
せる巻き上げ装置44と、レリーズボタン14を押圧す
るレリーズ装置45と、レリーズ検出部42と写真フイ
ルム検出部43からの出力を記録するペンレコーダ46
と、これら各部をコントロールするコントローラ47と
からなる。
【0026】レリーズ検出部42は、レーザー光を発す
る発光部51aとこのレーザー光を受光する受光部51
bとからなるセンサヘッド51と、このセンサヘッド5
1から出力された信号を処理するアンプユニット52
と、このアンプユニット52から出力されたテジタル信
号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ53とか
らなる。
【0027】このレリーズ検出部42は、図3に示すよ
うに、センサヘッド51の発光部51aから撮影レンズ
9方向にレーザー光を照射する。照射されたレーザー光
は、シャッタ羽根8aで反射して受光部51bに入射す
るように調整されている。これにより、シャッターレリ
ーズ時以外はレーザー光がシャッタ羽根8aで反射して
受光部51bに入射するが、シャッタレリーズ時は、シ
ャッタ羽根8aが撮影レンズ9の光路上から退避するの
で、照射されたレーザー光は写真フイルムまで達し、反
射光が受光部51bに入射しなくなる。
【0028】アンプユニット52は受光部51bの出力
信号をシャッタ羽根8aの開閉信号として出力する。そ
してこのシャッタ羽根8aの開閉信号は、D/Aコンバ
ータ53でアナログ信号に変換され、ペンレコーダ46
に記録される。
【0029】フイルム検出部43は、レーザー光を発す
る発光部55aとこのレーザー光を受光する受光部55
bとからなるセンサヘッド55と、このセンサヘッド5
5から出力された信号を処理するアンプユニット56
と、このアンプユニット56から出力されたテジタル信
号をアナログ信号に変換するD/Aコンバータ57とか
らなる。
【0030】このフイルム検出部43は、図4に示すよ
うに、センサヘッド55の発光部55aから、後カバー
7に設けられた小孔7aを介して写真フイルム33aの
裏面に、フイルム面に垂直にレーザー光を照射する。照
射されたレーザー光は写真フイルム33aの裏面に反射
して受光部55bに入射するように調整されている。
【0031】このフイルム検出部43は写真フイルム3
3aの裏面の微細な凹凸による反射光の変化をとらえて
写真フイルム33aの移動を検出する周知のレーザー測
長装置であり、受光部55bから出力された出力信号は
アンプユニット56で処理されて写真フイルム33aの
移動量信号として出力され、D/Aコンバータ53でア
ナログ信号に変換された後、シャッタ羽根8aの開閉信
号と並列してペンレコーダ46に記録される。
【0032】巻き上げ装置44は、巻き上げノブ21の
外周に周設された歯列21aに噛合する巻き上げギア4
4a、及びこの巻き上げギア44aを回動させるモータ
(図示せず)等からなり、コントローラからの指示で巻
き上げノブ21を回転させることによりスプール34を
回転させ、写真フイルム33aをカートリッジ32a内
に巻き上げる。
【0033】レリーズ装置45は、ソレノイドからなる
押圧棒45aを有し、コントローラからの指示でこの押
圧棒45aを突出させてレリーズボタン14を押圧し、
シャッタレリーズを行う。
【0034】ペンレコーダ46は、長さ方向に移動する
ロール紙51と、このロール紙51に記録するペン52
a,52bと、このペン52a,52bをロール紙51
の幅方向に各々動かすバー53とからなり、ペン52a
はフイルム検出部43からの出力結果を、ペン52bは
レリーズ検出部42からの出力結果を各々記録する。
【0035】次に、上記構成の作用について説明する。
巻き上げノブ21や逆転防止爪21bの成形不良や組み
付け不良等によるシャッターレリーズ時の動作不良を検
出するために、本発明のフイルム微動検査装置41を用
いてレンズ付きフイルムユニット1を検査する場合、ま
ず、検査対象のレンズ付きフイルムユニット1の後カバ
ー7に小孔7aを穿設する。
【0036】小孔7aを設けたレンズ付きフイルムユニ
ット1をフイルム微動検査装置41の所定位置にセット
する。この所定位置にセットすることにより、レリーズ
装置45の押圧棒45aがレリーズボタン14に当接
し、また、巻き上げ装置44の巻き上げギア44aが巻
き上げノブ21の歯列21aに噛合する。
【0037】検査が開始されると、センサヘッド51,
及びセンサヘッド55の各々の発光部51a,55aか
らレーザー光が照射され、発光部51aのレーザー光は
撮影レンズ9を透過してシャッタ羽根8a方向に、ま
た、発光部55aのレーザー光は小孔7aから写真フイ
ルム33aの裏面に向けて照射される。シャッタレリー
ズ前は、センサヘッド51から照射されたレーザーは、
露光光路を塞ぐシャッタ羽根8aの表面で反射して受光
部51bに入射している。
【0038】コントローラ47は先ず巻き上げ装置44
を動作させ、巻き上げギア44aを所定の回数だけ回動
させる。これにより、巻き上げノブ21に係合している
スプール34が回転して写真フイルム33aがカートリ
ッジ32a内に巻き上げられ、写真フイルム33aの第
1撮影コマがアパーチャにセットされる。
【0039】次に、コントローラ47はレリーズ装置4
5を動作させ、突出棒45aを突出させてレリーズボタ
ン14を押圧し、シャッタレリーズを行う。シャッタレ
リーズが開始されると、周知の機構によりシャッタ羽根
8aが露光光路内から退避して開く。すると、いままで
シャッタ羽根8aの表面で反射して受光部51bに入射
していた発光部51aのレーザー光は、そのままアパー
チャ内を写真フイルム33aの表面まで到達するように
なり、シャッタ羽根8aの表面で反射するように調整さ
れていたレーザー光は受光部51bに入射しなくなる。
【0040】すると、アンプユニット52からD/Aコ
ンバータ53を介してペンレコーダに連続して出力され
ているシャッタ羽根8aの開閉信号が変化する。ペンレ
コーダ46には、例えば図5に示すように、シャッタ羽
根8aが開いた「S1 」以降、レリーズ検出部42から
送られてくる開閉信号の変化がロール紙51に記録され
る(図5中の波形B)。
【0041】そして、再びシャッタ羽根8aが閉じる
「S2 」以降は、開閉信号が「S1 」以前と同じレベル
に戻る。このように、シャッタ羽根8aにレーザー光を
照射し、その反射光の変化をとらえることにより、撮影
レンズ9の外側から、非接触でシャッタ羽根8aの開閉
(シャッタレリーズ)を正確に検出することができる。
【0042】一方、アンプユニット56からD/Aコン
バータ57を介してペンレコーダに連続して出力されて
いる写真フイルム33aの移動量信号は、移動が無けれ
ばフラットな線で記録され続ける。しかし、例えば巻き
上げノブや逆転防止爪に、何らかの原因で成形不良や組
み付け不良があり、1コマ巻き上げ完了時点で巻き止め
レバーの先端部が本来係合すべき巻き上げノブ21の歯
よりも数段分余分に移動した位置の歯に逆転防止爪が係
合してしまうと、逆転防止爪の弾性、及びレンズ付きフ
イルムユニットの撓みにより、巻き上げノブに正回転の
テンションが掛かった状態となり、シャッタレリーズに
よりシャッタ羽根8aが開いた時に巻き上げノブが正回
転方向に少し回転してしまう。
【0043】すると、写真フイルム33a裏面の微細な
表面の凹凸により、写真フイルム33a裏面で反射した
発光部55aからのレーザー光が変化し、受光部55b
に入射する。このように、フイルム検出部43は写真フ
イルム33aの長さ方向への微動をとらえ、フイルム検
出部43から出力される移動量信号が変化する。これに
より、例えば、図5に示すように、シャッタ羽根8aが
開いた「S1 」以降、フイルム検出部43から送られて
くる写真フイルム33aの移動がロール紙51に記録さ
れる(図5中の波形A)。
【0044】このように、後カバー7に設けた小孔7a
から写真フイルム33aの裏面にレーザー光を照射し、
その反射光の変化をみることにより写真フイルム33a
の微動が確実に、且つ容易に検出される。
【0045】以上のようにして、1枚のロール紙にシャ
ッタ羽根8aの開閉信号と写真フイルム33aの移動量
信号とを並列して記録することにより、従来のように写
真フイルム上の予め定めた位置にマークを付け、CRT
画面等でマークが移動したかどうかを観察するという面
倒な測定の必要がなく、シャッターレリーズ時の写真フ
イルム33aの移動量がロール紙51に明快に記録され
る。
【0046】また、シャッタレリーズに合わせて写真フ
イルムを高速度カメラで撮像する必要もないので、撮影
時の強力な照明により樹脂製のユニット本体等が熱変形
することもない。
【0047】なお、上述した実施形態においては、「Ad
vanced Photo System (APS)」に対応した写真フイ
ルムカートリッジを収納したレンズ付きフイルムユニッ
トを用いているが、勿論、従来の135写真フイルムパ
トローネを収納したレンズ付きフイルムユニットの検査
にも全く同様に適用できる。
【0048】また、上述した実施形態においては、レン
ズ付きフイルムユニットの巻き上げノブを巻き上げ装置
で巻き上げ、また、シャッタレリーズをレリーズ装置で
行っているが、勿論、これらを手動で行ってもよい。
【0049】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、写真フ
イルムとカートリッジとが装填される本体基部と、シャ
ッタレリーズにより開閉するシャッタ羽根や撮影レンズ
等からなる撮影機構と、これら本体基部や撮影機構を前
後から各々覆う前カバー、及び後カバーとからなるレン
ズ付きフイルムユニットの検査方法において、前記シャ
ッタ羽根の開閉を、外部から撮影レンズを通して光学的
に検出するとともに、このシャッタ羽根の開閉時に、前
記写真フイルムの巻き上げ方向への移動量を前記後カバ
ーに設けた小孔から光学的に検出し、これらシャッタ羽
根の開閉と写真フイルムの移動量を並列に記録するよう
にしたので、シャッター動作中の誤動作による写真フイ
ルムの移動量を、簡単に且つ正確に測定することが可能
なレンズ付きフイルムユニットの検査方法及び装置を提
供することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の検査装置の概略を示す説明図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの構成を示す分解
斜視図である。
【図3】シャッタ羽根の開閉を検出する様子を示す斜視
図である。
【図4】写真フイルムの移動を検出する様子を示す斜視
図である。
【図5】ペンレコーダの出力例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 レンズ付きフイルムユニット 8a シャッタ羽根 21 巻き上げノブ 21a 歯列 21b 逆転防止爪 33a 写真フイルム 41 フイルム微動検査装置 44 巻き上げ装置 45 レリーズ装置 46 ペンレコーダ 47 コントローラ 51,55 センサヘッド 51a,55b 発光部 51b,55b 受光部 52,56 アンプユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムとカートリッジとが装填さ
    れる本体基部と、シャッタレリーズにより開閉するシャ
    ッタ羽根や撮影レンズ等からなる撮影機構と、これら本
    体基部や撮影機構を前後から各々覆う前カバー、及び後
    カバーとからなるレンズ付きフイルムユニットの検査方
    法において、 前記シャッタ羽根の開閉を、外部から撮影レンズを通し
    て光学的に検出するとともに、このシャッタ羽根の開閉
    時に、前記写真フイルムの巻き上げ方向への移動量を前
    記後カバーに設けた小孔から光学的に検出し、これらシ
    ャッタ羽根の開閉と写真フイルムの移動量を並列に記録
    するようにしたことを特徴とするレンズ付きフイルムユ
    ニットの検査方法。
  2. 【請求項2】 前記シャッタ羽根の開閉の検出は、外部
    から撮影レンズを通して露光光路にレーザー光を照射
    し、露光光路内にシャッタ羽根が挿脱されることによる
    レーザー光の反射の変化を検出することにより行い、ま
    た、前記写真フイルムの移動量の検出は、外部から前記
    後カバーの小孔を経て前記写真フイルムの裏面にレーザ
    ー光を照射し、このレーザー光が写真フイルムの裏面に
    反射した反射光の変化を検出することにより行うことを
    特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユニット
    の検査方法。
  3. 【請求項3】 写真フイルムとカートリッジとが装填さ
    れる本体基部と、シャッタレリーズにより開閉するシャ
    ッタ羽根や撮影レンズ等からなる撮影機構と、これら本
    体基部や撮影機構を前後から各々覆う前カバー、及び後
    カバーとからなるレンズ付きフイルムユニットの検査装
    置において、 前記シャッタ羽根の開閉を、外部から撮影レンズを通し
    て光学的に検出するシャッタ羽根検出手段と、前記写真
    フイルムの巻き上げ方向への移動量を前記後カバーに設
    けた小孔から光学的に検出するフイルム移動検出手段
    と、前記シャッタ羽根検出手段と前記フイルム移動検出
    手段とから出力された各々の検出信号を同時に記録する
    記録手段とからなることを特徴とするレンズ付きフイル
    ムユニットの検査装置。
JP20148597A 1997-07-28 1997-07-28 レンズ付きフイルムユニットの検査方法及び装置 Pending JPH1144935A (ja)

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