JPH08262634A - レンズ付きフイルムユニット及びこれの検査方法 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット及びこれの検査方法

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Publication number
JPH08262634A
JPH08262634A JP6620495A JP6620495A JPH08262634A JP H08262634 A JPH08262634 A JP H08262634A JP 6620495 A JP6620495 A JP 6620495A JP 6620495 A JP6620495 A JP 6620495A JP H08262634 A JPH08262634 A JP H08262634A
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JP
Japan
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film
shutter
frame
winding
perforation
Prior art date
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Pending
Application number
JP6620495A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehisa Uchida
雄久 打田
Masaaki Sakaguchi
正明 坂口
Fumio Yuhito
文夫 由比藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP6620495A priority Critical patent/JPH08262634A/ja
Publication of JPH08262634A publication Critical patent/JPH08262634A/ja
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 撮影に利用できないフイルム後端部26dに
形成された検査コマ位置決め用パーフォレーション39
b,40bを設けた写真フイルム26を、予めパトロー
ネ24から引き出して装填される。この時の引き出し
は、フイルム露光部26cに指定された最初の撮影コマ
38dを露光開口にセットする分だけ引き出した後に、
さらに2コマ分以上の長さだけ引き出す。装填後に行わ
れるシャッタ開閉の検査時には、フイルム巻き上げを行
うことで、前記パーフォレーション39b,40bに係
合してフイルム巻き止めが作動する。 【効果】 検査時にシャッタレリーズを行うことでフイ
ルム後端部26dに検査コマ38dが形成され、このま
まの状態で市販しても最初の撮影コマ38bが確実に露
光開口にセットされるから、規定枚数通りの撮影が行え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ付きフイルムユ
ニット及びこれの検査方法に関し、さらに詳しくは、撮
影に利用されるフイルム露光部に1コマあたり2つのパ
ーフォレーションが形成された写真フイルムが装填され
るレンズ付きフイルムユニットとこれのシャッタ開閉検
査方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、レンズ付きフイルムユニットに用
いられているフイルム巻き上げ機構は、巻き上げノブの
回転操作によって国際標準規格に定められた135タイ
プの写真フイルムを移送し、この写真フイルムに所定ピ
ッチで連続して設けられたパーフォレーションに8枚歯
のスプロケットを係合させ、8個分のパーフォレーショ
ンの移動に従動してスプロケットが1回転した際にスプ
ロケットの回転とフイルム巻き上げノブの回転操作とそ
れぞれを禁止してフイルム巻き止めを行い、この間にフ
イルム移送力、すなわちスプロケットの回転力を利用し
てバネの付勢に抗したシャッタチャージを行うようにし
ている。
【0003】このレンズ付きフイルムユニットでは、予
めパトローネから写真フイルムを引き出した状態でパト
ローネ付き写真フイルムが装填されており、撮影する毎
に撮影済み写真フイルムをパトローネに収納していく。
工場では、パトローネとこれからロール形態に引き出し
たフイルムロールとをそれぞれレンズ付きフイルムユニ
ットに装填した後に、最終検査としてシャッタ開閉検査
を行う。この検査は、最初のコマ以降の予備コマが露光
開口にセットされるように写真フイルムを引き出してお
けば、巻き上げノブの回転操作を行うことによりパーフ
ォレーションの移送に連動してシャッタチャージが行え
るため、その後にシャッタレリーズを行ってシャッタの
開閉検査を行ったままの状態で出荷してもその後のユー
ザーによる初期巻き上げ操作によって最初のコマを露光
開口に確実にセットできる。
【0004】ところで、近年、撮影に利用できるフイル
ム露光部だけにパーフォレーションが1コマあたり2個
ずつ配列された写真フイルムが提案されている。これら
の2個のパーフォレーションは、各コマごとにコマの先
頭に対応する位置とコマの後端に対応する位置とに設け
られ、これらのパーフォレーション間に各コマが撮影さ
れることを前提としている。このためパーフォレーショ
ンは、1コマ分の長さを決めるための長い間隔と、各コ
マの相互間隔を決めるための短い間隔との2種類の間隔
で交互に並んでいる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように撮影に利用
できるフイルム露光部だけにパーフォレーションが形成
された写真フイルムをレンズ付きフイルムユニットに用
いることを考慮した場合には、該フイルムユニットがパ
ーフォレーションの移送を利用してシャッタチャージを
行うタイプであるため、工場で巻き上げノブを回転操作
してシャッタチャージを行うと最初のコマが露光開口に
セットされた状態でシャッタ開閉検査が行われる。した
がって、ユーザーが初期巻き上げ操作を行うと、露光開
口には2コマ目がセットされ、規定枚数の撮影が行えな
い欠点があった。
【0006】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
で、撮影に利用できるフイルム露光部だけにパーフォレ
ーションが形成された写真フイルムを用い、予め工場で
シャッタ開閉の検査を行っても規定枚数通りの撮影が行
えるレンズ付きフイルムユニットを提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、撮影に利用されるフイルム露光部に形
成された1コマあたり2つの撮影コマ位置決め用パーフ
ォレーションと予め前記フイルム露光部に指定された最
初の撮影コマからフイルム後端側に向けて2コマ分の長
さだけ寄った位置に形成された検査コマ位置決め用パー
フォレーションとを設けた写真フイルムをフイルム巻き
上げ方向に移送するフイルム巻き上げ手段と、前記フイ
ルム巻き上げ手段が操作された際に、パーフォレーショ
ンの移動を利用してシャッタチャージを行うシャッタチ
ャージ手段と、前記シャッタチャージ手段がシャッタチ
ャージを行った後に、前記パーフォレーションに係合し
てフイルム移送を阻止するフイルム巻き止め手段とを備
え、予めパトローネから前記最初の撮影コマを露光開口
にセットする分だけ引き出した後に、さらに2コマ分以
上の長さだけ引き出した状態で写真フイルムを装填した
ものである。
【0008】また、請求項2記載の発明では、請求項1
記載のレンズ付きフイルムユニットに写真フイルムを装
填した後に、フイルム巻き上げ手段を操作して写真フイ
ルムを巻き上げる工程と、フイルム巻き上げ完了後にシ
ャッタレリーズを行うとともに、前記シャッタレリーズ
によって作動するシャッタ開閉時間を検査する工程とか
ら構成したものである。
【0009】
【作用】このレンズ付きフイルムユニットには、パトロ
ーネとこれから引き出してロール形態とされる写真フイ
ルムとがそれぞれ装填される。写真フイルムには、撮影
に利用できるフイルム露光部に形成された1コマあたり
2つの撮影コマ位置決め用パーフォレーションの他に、
フイルム後端部側のコマから2コマ分の長さだけフイル
ム後端部側に寄った位置に形成された検査コマ位置決め
用パーフォレーションが設けられている。写真フイルム
の引き出し量は、フイルム露光部に指定された最初の撮
影コマを露光開口にセットする分だけ引き出した後に、
さらに2コマ分以上の長さだけ引き出す。これにより、
露光開口には最初の撮影コマからフイルム後端側に向け
て2コマ分以上の長さ寄ったフイルム後端部の範囲がセ
ットされる。
【0010】工場では、写真フイルムを装填した後に、
フイルム巻き上げ手段を操作して写真フイルムを巻き上
げる。この写真フイルムの移送によって先ず最初に検査
コマ位置決め用パーフォレーションが移送されてくる。
フイルム巻き止め手段は、検査コマ位置決め用パーフォ
レーションに係合すると、フイルム移送を阻止する。こ
の間にシャッタチャージが行われており、フイルム巻き
上げ完了後に、シャッタレリーズを行うことで、シャッ
タ開閉の検査が行える。このため、ユーザーによる初期
巻き上げが行われると、次に撮影コマ位置決め用パーフ
ォレーションが移送され、これに係合してフイルム巻き
止め手段が作動するから、最初の撮影コマが確実に露光
開口にセットされる。
【0011】
【実施例】レンズ付きフイルムユニット(以下「フイル
ムユニット」と称す。)10は、図1に示すように、外
ケース11とユニット本体12とから構成されており、
外ケース11には、撮影レンズ13、シャッタボタン1
4、巻き上げノブ15、及びファインダー窓16、及び
撮影枚数表示窓17等を外部に露呈させる開口が形成さ
れている。
【0012】ユニット本体12は、図2に示すように、
本体基部18、後カバー19、露光ユニット20、及び
前カバー21とから構成されている。
【0013】本体基部18の前面には、露光ユニット2
0が着脱自在に取り付けられる。露光ユニット20は、
撮影レンズ13を備えた露光付与機構、フイルム巻き上
げ機構、及びシャッタチャージ機構等が組み込まれてお
り、これらはユニット化されている。後カバー19は、
本体基部18の背後に着脱自在に取り付けられ、本体基
部18との間でパトローネ付き写真フイルム22を光密
に収納する。
【0014】前カバー21は、本体基部18の前面に着
脱自在に取り付けられる。この前カバー21の上面に
は、一部を切り欠いて弾性自在に形成したシャッタボタ
ン14が設けられている。このシャッタボタン14の下
部には、押圧ロッド23が設けられており、詳しくは後
述する係止レバー44を押圧して露光付与機構を作動さ
せる。
【0015】本体基部18には、パトローネ24を収納
するためのパトローネ収納室25と、パトローネ24か
ら全部引き出した未露光の写真フイルム26をフイルム
ロール26aの形態で収納するためのフイルムロール室
27とが一体成形されている。本実施例では、フイルム
ロール26aを巻芯28に巻き付けて形成している。こ
の巻芯28は、後カバー19に設けた一対のフォーク2
9,30によって上下端がフイルムロール26aの内部
で回動自在に支持される。なお、巻芯28を省略したフ
イルムール26aをフイルムロール室27に収納するよ
うにしてもよい。この場合には、フォーク29を省略す
ることができる。フォーク30は、治具からフイルムロ
ール26aを引き抜く際に使用する。
【0016】パトローネ収納室25とフイルムロール室
27との底は開口となっており、パトローネ付き写真フ
イルム22を装填した後に、後カバー19に設けたプル
トップ式の底蓋31,32によってそれぞれ塞がれる。
【0017】パトローネ収納室25とフイルムロール室
27との間には、暗箱33が設けられている。暗箱33
の背面側には露光開口が形成されている。この露光開口
は、ここを通るフイルム面とともに撮影レンズ13と通
る光軸13aを中心として湾曲した形状となっている。
また後カバー19には、フイルム面に対峙する部分にフ
イルム支持面34が形成されている。このフイルム支持
面34もフイルム面と同じに湾曲している。なお、暗箱
33を露光ユニット20に設けてもよい。また、暗箱3
3を分割して一部を露光ユニット20に、他部を本体基
部18に設け、露光ユニット20を本体基部18に取り
付けることで暗箱33が形成されるようにしてもよい。
【0018】暗箱33の前面側には、撮影レンズ13を
透過した被写体光を露光開口に導くための開口34が形
成されている。また、暗箱33の上方には、詳しくは後
述するスプロケットを写真フイルム26に向けて露呈さ
せるための開口33aが形成されている。この開口33
aは、撮影レンズ13側から見た露光開口に対して上方
左側に形成されている。
【0019】巻き上げノブ15は、パトローネ収納室2
5の上面に回動自在に配置され、パトローネ収納室25
に装填されたパトローネ24のスプール35に係合して
いる。この巻き上げノブ15は、一部が後カバー19の
開口36から露呈しており、露呈した一部をフイルム巻
き上げ方向(同図に示す反時計方向)に回転させること
により、スプール35がフイルム巻き取り方向に回転し
て撮影済みの写真フイルム26をパトローネ24の内部
に収納する。
【0020】巻き上げノブ15の外周には歯列15aが
形成されている。この歯列15aには、本体基部18に
設けた逆止爪37が係合している。逆止爪37は、巻き
上げノブ15がフイルム巻き上げ方向とは逆の方向(同
図に示す時計方向)に回転操作されることを禁止してい
る。
【0021】フイルムユニット10で用いる写真フイル
ム26は、一般のカメラ用として市販される写真フイル
ムに設けられたパーフォレーションのサイズを変える加
工を行って使用する。
【0022】市販形態の写真フイルム26は、図3に示
すように、撮影に利用されるフイルム露光部26cと、
撮影に利用できないフイルム先端部26b及びフイルム
後端部26dとから構成されている。フイルム露光部2
6cには、上方のエッジに沿って同じサイズ、例えば2
×2mmのサイズの撮影コマ位置決め用の一対のパーフ
ォレーション39,40が2種類の間隔で交互に配列さ
れており、間隔の長いパーフォレーション39,40の
間の中心を前記露光開口のフイルム給送方向(長手方
向)の中心に合わせた状態で露光を行い撮影コマ38が
形成される。したがって、パーフォレーション39は、
乳剤面側から見て撮影コマ38に対して左上、またパー
フォレーション40は撮影コマ38に対して右上に配置
される。また、フイルム先端部26b側の撮影コマ38
a(フイルムユニット10では最終撮影コマ)の隣にも
1個のパーフォレーション39aが同じサイズで形成さ
れている。
【0023】フイルム後端部26d側の撮影コマ38b
(フイルムユニット10では最初の撮影コマ)からフイ
ルム後端部26d側にフイルム1コマ分寄った範囲まで
の上下エッジには、識別標識26eが光学記録により数
字及びバーコード形態で潜像焼き込みされている。ま
た、この識別標識26eが記録された位置からフイルム
後端部26d側にフイルム1コマ分の長さ寄った範囲ま
での上下エッジには、写真フイルム26の製造ロット番
号26fが数字及びバーコード形態で光学記録により潜
像焼き込みされている。これらの識別標識26eやロッ
ト番号26fは、フイルム先端部26bにも光学記録に
より潜像焼き込みされている。さらに、フイルム露光部
26cには、撮影コマ38の位置を挟んでパーフォレー
ション39,40とは逆側のエッジに、フイルム種別や
撮影コマ番号を表す撮影データ26gが光学記録により
バーコード形態で潜像焼き込みされている。
【0024】フイルムユニット10用の写真フイルム2
6は、図4に示すように、乳剤面側から見て撮影コマ3
8に対して左上に配置されるパーフォレーション39の
サイズを、例えば2×3mmのサイズとなるように、フ
イルム給送方向に大きくする加工が施される。また、こ
の加工時には、フイルム先端部26b側の撮影コマ38
a(フイルムユニット10では最終撮影コマ)の隣のパ
ーフォレーション39aのサイズを大きくし、また、フ
イルム後端部26d側の撮影コマ38bの隣に、パーフ
ォレーション40と同じサイズのパーフォレーション4
0aを1個形成し、短い間隔で並んだ大小サイズのパー
フォレーション39,40が必ず対となるようにされ
る。
【0025】ところで、工場では、フイルムユニット1
0にパトローネ付き写真フイルム22を装填後、シャッ
タ開閉の検査を行う。この検査を行うことにより写真フ
イルム26に露光が行われ、コマ(以下、シャッタ開閉
検査によって生じるコマを「検査コマ」と称す。)が形
成されてしまう。そこで、この検査コマを、撮影コマ3
8bからフイルム後端部26d側に2コマ分の長さ寄っ
た範囲に形成させるために、この範囲に対応した上方エ
ッジに一対の大小サイズの検査コマ位置決め用のパーフ
ォレーション39b,40bを、撮影コマ位置決め用の
パーフォレーション39,40の短い間隔と同じに配列
して形成する。これにより、シャッタ開閉検査後には、
検査コマ38dが撮影コマ38bからフイルム後端部2
6d側に2コマ分寄った範囲に形成されることになる。
【0026】なお、検査コマ38dとフイルム後端部2
6d側の撮影コマ38bと間の範囲38cは、現像所で
使用するラボスペースのため1コマ分の範囲だけ空けて
ある。また、フイルム後端部26dの識別標識26e及
びロット番号26fは、前述したパーフォレーション4
0a,39b,40bを形成するためのスペースを空け
た範囲に潜像焼き込みされている。さらに、図4では、
フイルム先端部26b及びフイルム露光部26cの潜像
焼き込みを省略している。
【0027】フイルムユニット10用に加工された写真
フイルム26は、工場で予め、最初の撮影コマ38bか
ら2コマ分以上の長さだけパトローネ24から引き出し
てフイルムロール26aを作成する。フイルムロール2
6aは、乳剤面側を内にして形成されている。これによ
り、図5に示すように、露光開口33bには、検査コマ
33dがセットされる直前の状態とされる。このときの
引き出しを高速で、しかも精度良く行うために、検査コ
マ38dからフイルム後端側に寄った隣の下方エッジに
は、デタッチパーフォレーション26hが形成されてい
る。
【0028】露光ユニット20には、露光付与機構、フ
イルム巻き止め機構、及びシャッタチャージ機構の他
に、フイルムカウンタ機構が設けられている。これらの
機構は、図6及び図7に示すように、スプロケット4
1、回転部材42、シャッタ駆動レバー43、係止レバ
ー44、板バネ45、捩じりバネ46、シャッタ羽根4
7、及び枚数表示板55等とから構成されている。
【0029】暗箱33の一部であるベース板48には、
上面に2つの軸53,54と軸受開口49とが一体に形
成されている。軸53には、シャッタ駆動レバー43と
枚数表示板55とが順に挿入される。他方、軸54に
は、捩じりバネ46と係止レバー44とが順に挿入され
る。
【0030】軸受開口49には回転部材42が挿入され
る。回転部材42は、下から順に、被押圧部50、シャ
ッタチャージカム51、巻き止めカム52、及び二歯ギ
ヤ56とが一体に形成されている。被押圧部50の下方
には、開口33aからフイルム面に向けて露呈されるス
プロケット41が連結される。
【0031】スプロケット41には、短い間隔で並んだ
一対のパーフォレーション39,40に順次に噛合する
一対の大小の歯41a,41bが、円周面41cの上で
180°隔てた位置に2対、突設されており、1コマ分
のフイルム移送に従動して半回転する。なお、スプロケ
ット41の従動方向は、同図に示す反時計方向である。
【0032】大歯41aは、フイルム給送方向の長さが
小パーフォレーション40よりも長く、大パーフォレー
ション39よりも僅かに短いサイズで形成され、大パー
フォレーション39にのみ噛合する。また小歯41b
は、小パーフォレーション40に噛合するサイズとなっ
ている。そして、写真フイルムの1コマ移送では、一対
の歯のうち小歯41bが小パーフォレーション40から
外れ、大歯41aが大パーフォレーション39に確実に
係合した状態で完了する。
【0033】被押圧部50には、円周面上の180°隔
てた位置に2つの山条の突起50aがそれぞれ形成され
ており、円周面上に板バネ45が付勢している。この板
バネ45は、スプロケット41の二対の歯のうちいずれ
かの一対の歯41a,41bが短い間隔のパーフォレー
ション39,40に係合している間で突起50aに押さ
れて弾性変形し、スプロケット41の回転を許容し、ま
た、一対の歯41a,41bが短い間隔のパーフォレー
ション39,40から外れてから後続の一対の歯41
a,41bが次の一対のパーフォレーション39,40
に係合するまでの間では突起50aを押してスプロケッ
ト41を従動方向に付勢する。
【0034】捩じりバネ46は、一端46aがシャッタ
駆動レバー43のバネ受け部43a(図6参照)に係合
しており、軸53を中心としてシャッタ駆動レバー43
を反時計方向(レリーズ完了位置)に向けて付勢してい
る。また捩じりバネ46の他端46bは、係止レバー4
4の立ち下がり片44aに係合し、軸54を中心として
係止レバー44を時計方向(巻き止め位置)に向けて付
勢している。シャッタチャージカム51には、180°
隔てた位置に2つのカム51aがぞれぞれ形成されてお
り、これらのうち何れか一方にシャッタ駆動レバー43
の一端43bが当接している。カム51aは、スプロケ
ット41が半回転する間でシャッタ駆動レバー43を時
計方向(チャージ位置)に向けて回転させる。
【0035】1コマ分のフイルム移送が行われると、回
転部材42が反時計方向に半回転する。この半回転した
時点で、巻き止めカム52の外周に180°隔てて設け
られた2つの溝52aのうち一方に係止レバー44の爪
部44bが嵌入し、スプロケット41の回転をロックす
る。この状態が係止レバー44の巻き止め位置となる。
また、係止レバー44が巻き止め位置に回転する途中で
は、係止レバー44の下突条部44cがシャッタ駆動レ
バー43の立ち上がり片43cの回動軌跡内に入り込
み、シャッタ駆動レバー43をチャージ位置で保持す
る。さらに、係止レバー44が巻き止め位置に回転した
際には、巻き止め爪44dが巻き上げノブ15の外周の
歯列15aに噛み合い、フイルム巻き上げ操作を阻止す
る。
【0036】シャッタボタン14の押下操作によって押
圧ロッド23が係止レバー44の立ち下がり片44aを
押圧し、係止レバー44が反時計方向(巻き止め解除位
置)に向けて回転される。この回転により係止レバー4
4の下突条部44cがシャッタ駆動レバー43の立ち上
がり片43cの回動軌跡内から外れる。これにより、シ
ャッタ駆動レバー43が捩じりバネ46の付勢によって
軸53を中心に反時計方向に回転される。この回転は、
蹴飛ばしアーム43dがストッパ58に当接した時点で
終了する。この状態がシャッタ駆動レバー43のレリー
ズ完了位置となる。この回転途中で、蹴飛ばしアーム4
3dがシャッタ羽根47を蹴飛ばす。
【0037】また、シャッタ駆動レバー43がレリーズ
完了位置に回転すると、立ち上がり片43cが係止レバ
ー44の下突条部44cの回動軌跡内に入り込んで、係
止レバー44を巻き止め解除位置で保持する。係止レバ
ー44が巻き止め解除位置の状態となると、巻き止め爪
44dが歯列15aから退避し、また、爪部44bが溝
52aから退避している。これにより、次回のフイルム
巻き上げ操作が行える。
【0038】ベース板48の前面には、光軸13aと平
行に軸59が形成されている。この軸59には、シャッ
タ羽根47が揺動自在に軸着される。シャッタ羽根47
は、引き戻しバネ60の付勢により光軸13a上に設け
たシャッタ開口61を遮蔽する位置と、シャッタ駆動レ
バー43の蹴飛ばしによりシャッタ開口61を露呈する
位置との間で一往復揺動する。
【0039】二歯ギヤ56には、枚数表示板55の外周
に形成されたギヤ55aが噛合している。したがって、
スプロケット41が半回転すると二歯ギヤ56のうち一
方の歯によって枚数表示板55を一目盛り分だけ時計方
向に回転させる。枚数表示板55の上面には、その回転
ピッチに対応して枚数表示用の目盛りが設けられてい
る。この目盛りはその時点で撮影可能なフイルム枚数、
すなわち残数表示目盛りとなっているから、この目盛り
を表示窓17を通して観察することによって残り撮影コ
マ数を確認することができる。
【0040】最終撮影コマ38bに撮影を終了した後の
最終巻き上げ操作では、最終撮影コマ38bの隣に形成
されたパーフォレーション39aが移送されてくるた
め、フイルム巻き止めが作動してしまう。そこで、フイ
ルム露光部26c以外のフイルム先端部26bに撮影が
行われないように、ここでフイルム巻き止めを作動させ
ずに、写真フイルム26を全部パトローネ24に巻き込
む必要がある。このため、枚数表示板55の下面にカム
55bを形成し、最終巻き上げ操作の過程でカム55b
を係止レバー44の立ち上がり突起44eの回動軌跡内
に入り込ませる。係止レバー44がこのような状態とな
ると、溝52aから爪部44bが退避し、また、巻き止
め爪44dが歯列15aから退避し、さらに、下突条部
44cがシャッタ駆動レバー43の立ち上がり片43c
の回動軌跡内に入り込んでシャッタ駆動レバー43をチ
ャージ位置で保持するフイルム収納許容位置に保持され
る。
【0041】次に、上記構成の作用を説明する。工場で
は、先ず、露光ユニット20の組み立てが行われる。そ
の後、露光ユニット20単体でシャッタ機構やフイルム
巻き止め機構、及び、フイルムカウンタ機構等の作動検
査が行われる。このとき、露光ユニット20は、シャッ
タ駆動レバー43がレリーズ完了位置に回転した状態と
なっている。また、枚数表示板55は、規定撮影コマ数
を表示窓17に表示する位置から一目盛り分手前の状態
でセットされている。
【0042】作動検査が完了した露光ユニット20は、
本体基部18に取り付けられる。その後、この本体基部
18に前カバー21を取り付けた状態で暗室に送られ
る。暗室では、先ず、スプロケット41を図8に示す状
態、すなわち、先行する一対の歯41a,41bのうち
小歯41bをフイルム面に向けた状態とする。
【0043】その後、パトローネ付き写真フイルム22
の装填作業を行う。この装填作業は、パトローネ24か
ら写真フイルム26を引き出してフイルムロール26a
を作成する。この引き出し作業は、暗室で行われ、後述
するような装填治具及び機構等を用いることによって、
簡単に自動化することが可能である。
【0044】すなわち、図5に示すように、駆動軸7
0、モータ71、及び、従動軸72等から構成される治
具及び機構を用いる。駆動軸70は、フイルム先端部2
6bを挟持した状態の巻芯28に係合し、この巻芯28
を回転させることにより巻芯28の外周に写真フイルム
26を巻き取らせる。モータ71は、駆動軸70をフイ
ルム巻き取り方向に回転させる。従動軸72には、パト
ローネ24のスプール35に係合し、巻芯28に巻き締
めながら写真フイルム26を巻き取らすために、ブレー
キ73が接続されている。なお、巻芯28を用いない場
合には、フイルム先端部26bを挟持し、これを回転さ
せることにより外周に写真フイルム26をロール形態に
巻き取るフォーク部材を用いる。
【0045】このような治具及び機構を用いて、検査コ
マ38dの範囲が露光開口33bにセットされる直前と
なるように写真フイルム26を引き出す。なお、写真フ
イルム26の引き出しは、パーフォレーション39,4
0とは逆側のエッジに形成されたデタッチパーフォレー
ション26hを検出することで高速で、しかも精度良く
行える。なお、デタッチパーフォレーション26hを検
出する代わりに、写真フイルムに摺動回転するエンコー
ダー等のセンサで引き出されたフイルム長を検出して制
御してもよいし、通過するパーフォレーション39,4
0をカウントすることによって写真フイルムの引き出し
量を検出するようにしてもよい。
【0046】作成されたフイルムロール26aはフイル
ムロール室27に、またパトローネ24はパトローネ収
納室25にそれぞれ装填される。装填後は、駆動軸70
及び従動軸72が取り外される。その後、後カバー19
を取り付けることにより、パトローネ付き写真フイルム
22が光密に収納される。
【0047】パトローネ付き写真フイルム22が装填さ
れたフイルムユニット10は、シャッタ開閉検査工程に
送られる。ここでは、先ず、巻き上げノブ15をフイル
ム巻き上げ方向に回転させるフイルム巻き上げを行う。
このとき、写真フイルム26の検査コマ38dの範囲が
露光開口33bにセットされる直前の状態となっている
ため、僅かに回転操作で行える。この僅かな回転操作に
よって、後続の一対の歯41a,41bのうち小歯bが
写真フイルム26に当接した状態で写真フイルム26が
スプロケット41の円周面41cでスリップしながら移
送される。
【0048】その後、図8に示すように、パーフォレー
ション40bがスプロケット41に到達すると、スプロ
ケット41の歯41bが、板バネ45の付勢によりパー
フォレーション40bに入り込む。そして、後続の歯4
1aが次のパーフォレーション39bに係合した時点
で、図9に示すように、スプロケット41が半回転位置
に回転する。これにより、爪部44bが溝52aに入り
込んで係止レバー44が巻き止め位置に回転し、スプロ
ケット41の回転がロックされ、また、巻き止め爪44
dが巻き上げノブ15の回転操作をロックする。この
間、カム51aがシャッタ駆動レバー43をチャージ位
置に向けて回転させており、係止レバー44の巻き止め
位置への回転により、立ち下がり片44cが立ち上がり
片43cの回動軌跡内に入り込んで係止レバー44がシ
ャッタ駆動レバー43をチャージ位置に保持する。な
お、検査コマ38aの範囲が露光開口33bにセットさ
れる間では、スプロケット41が半回転しないため、枚
数表示板55が歩進することはない。
【0049】シャッタ開閉検査装置は、撮影レンズ13
に向けて投光する投光部と、この投光部からの光がシャ
ッタ羽根47で反射し、この反射光を受光する受光部
と、シャッタ羽根47の開閉によって受光部で反射光を
受光できない時間、すなわちシャッタ羽根47が開いて
いる時間を測定する測定部とから構成されている。な
お、この実施例では、投光部と受光部とを一体化した反
射型の光学センサーを用いている。また、ストロボ内蔵
タイプのフイルムユニットの場合には、シャッタ開閉検
査と同時にストロボ発光検査を行う。このストロボ発光
検査は、ストロボ発光用の受光器を設けることにより、
フイルム巻き上げ操作と同時にストロボ充電を行い、シ
ャッタレリーズ時にストロボ光を受光器で計測して検査
する。なお、このシャッタ開閉検査は、暗室又は明室の
どちらでも行うことができる。
【0050】フイルムユニット10は、前記装置に一定
の姿勢でセットされ、その後に、シャッタボタン14の
押下操作が行われる。シャッタボタン14の押下操作に
よってシャッタボタン14の下部に設けられた押圧ロッ
ド23が立ち下がり片44aを同図に示す矢印B方向に
向けて押圧する。この押圧により係止レバー44が捩じ
りバネ46の付勢に抗して半時計方向に回転する。係止
レバー44の回転により下突条部44cが立ち上がり片
43cの回動軌跡内から退避して、シャッタ駆動レバー
43が捩じりバネ46の付勢によりレリーズ完了位置ま
で瞬時に回転し、蹴飛ばしアーム43dがシャッタ羽根
47を蹴飛ばす。この蹴飛ばしによってシャッタ羽根4
7は軸59を中心に一往複揺動する。この一往複揺動の
間に、測定部が受光部で反射光の検出ができなかった時
間を測定し、その測定時間の良否を判定する。
【0051】この際、撮影レンズ13を透過した光が露
光開口33bにセットされた写真フイルム26に入射し
て検査コマ38dが形成される。シャッタ開閉検査を合
格したフイルムユニット10は、このままの状態で外ケ
ース12が被せられた後に出荷される。
【0052】フイルムユニット10の初期巻き上げ前の
状態は、図7に示すように、シャッタ駆動レバー43が
レリーズ完了位置に回転した状態となっており、係止レ
バー44を巻き止め解除位置に保持している。この状態
からユーザーによる初期巻き上げ操作が行われると、写
真フイルム26の移送に従動してスプロケット41が従
動方向に回転する。このスプロケット41の回転は、次
の先行する歯41bが写真フイルム26に当接するまで
行われる。当接した後には、スプロケット41の回転が
停止したまま、写真フイルム26だけが移送される。
【0053】その後、一対のパーフォレーション40a
がスプロケット41に到達することで、板バネ45の付
勢により歯41bがパーフォレーション40に入り込
む。そして、後続の歯41aが次のパーフォレーション
39に係合した時点で、図9に示すように、スプロケッ
ト41が半回転位置に回転するから、爪部44bが溝5
2aに入り込んで係止レバー44が巻き止め位置に回転
する。これにより、スプロケット41の回転がロックさ
れ、また、巻き止め爪44dが巻き上げノブ15の回転
操作をロックする。この時点で、枚数表示板55が一目
盛り分だけ歩進しており、また、露光開口33bに最初
の撮影コマ38bがセットされた状態となる。そして、
この間のカム51aの回転によってシャッタ駆動レバー
43をチャージ位置に向けて回転され、係止レバー44
が巻き止め位置に回転する間に立ち下がり片44cが立
ち上がり片43cの回動軌跡内に入り込んで係止レバー
44がシャッタ駆動レバー43をチャージ位置に保持す
る。
【0054】その後は、前述したように、シャッタボタ
ン14の押下操作により係止レバー44が巻き止め位置
に回転され、シャッタ駆動レバー43のチャージ位置で
の保持が解除されて露光が行われる。この時点では、図
7に示すように、立ち上がり片43cが係止レバー44
の下突条部44cの回動軌跡内に入り込んで、シャッタ
駆動レバー43が、係止レバー44を巻き止め解除位置
に保持しているから、次回の巻き上げ操作が行える。
【0055】以後、前述した操作を繰り返すことにより
撮影が順次に行われる。そして、写真フイルム26の最
終撮影コマ38aに撮影を終えた時点では、図7に示す
状態となる。その後のフイルム巻き上げ操作によって、
シャッタ駆動レバー43がチャージ位置に向けて回転さ
れる。シャッタ駆動レバー43がチャージ位置に回転す
ると、係止レバー44の巻き止め解除位置での保持が解
除され、スプロケット41が半回転した時点で溝52a
に爪部44bが入り込もうとして係止レバー44が捩じ
りバネ46の付勢により巻き止め位置に向けて回転す
る。
【0056】この回転途中では、シャッタ駆動レバー4
3がチャージ位置に移動しており、下突条部44cが立
ち上がり片43cの回動軌跡内に入り込ん状態であるた
め、シャッタ駆動レバー43のチャージ位置での保持は
継続されており、また、二歯ギヤ56に半回転している
ため、枚数表示板55も1目盛り分だけ回転し、撮影枚
数表示窓17に「0」の表示を行う。この枚数表示板5
5の一目盛り分の回転によりカム55bが係止レバー4
4の立ち上がり突起44eの回動軌跡内に入り込んで、
係止レバー44を巻き止め位置と巻き止め解除位置との
間のフイルム収納許容位置に保持する。
【0057】このような状態となると、溝52aから爪
部44bが退避してスプロケット41の回転がフリーと
なり、また、巻き止め爪44dが巻き上げノブ15の歯
列15aから退避してフイルム巻き上げ操作を許容して
おり、さらに、係止レバー44の下突条部44cがシャ
ッタ駆動レバー43の立ち上がり片43cの回動軌跡内
に入り込んでシャッタ駆動レバー43をチャージ位置で
保持したままとなる。これにより、最後の撮影コマ38
aの隣に形成されたパーフォレーション39aが移送さ
れてきても、フイルム巻き止めが作動することがなく、
したがって、フイルム露光部26b以外に露光が行われ
ることもない。
【0058】その後、スプロケット41には、パーフォ
レーション39,40が形成されていない部分、すなわ
ちフイルム先端部26bが通過する。このときスプロケ
ット41は、先行する一対の歯41a,41bのうち大
歯41aがパーフォレーション39から外れ、後続の一
対の歯41a,41bのうち小歯41bがフイルム先端
部26bの部分に当接し、写真フイルム26がスプロケ
ット41の円周面41cでスリップしながら移送される
ため、スプロケット41とともに、枚数表示板55も回
転せず、したがって、係止レバー44がフイルム収納許
容位置で保持されたままの状態となる。これにより、全
ての写真フイルム26をパトローネ24の内部に確実に
収納することができる。
【0059】なお、係止レバー46が巻き止め解除位置
に向けて回転する方向を阻止するように、カム77bが
係止レバー73の立ち上がり突起73eの回動軌跡内に
入り込むため、最後の撮影を終了した後のフイルム巻き
上げ操作の間にシャッタボタン14の押下操作が行われ
ても、係止レバー46が巻き止め解除位置に回転せず、
したがって露光が行われることはない。
【0060】撮影済みのフイルムユニット10は、その
まま現像所に提出される。現像所では、後カバー19の
蓋31を開いてパトローネ24を取り出し、撮影済みの
写真フイルム26を従来どおりに現像及び焼付け処理す
る。このように処理を行った後に、ユーザーにプリント
写真とネガフイルムとを返却する。そして、空のフイル
ムユニット10は工場に回収されリサイクルされる。な
お、本実施例で説明した図7ないし図9では、図面の煩
雑化を防ぐために、スプロケット41、及び被押圧部5
0との軸を一点鎖線に沿ってずらして記載している。ま
た、図8ないし図9では、図面の煩雑化を防ぐために捩
じりバネ46を省略している。
【0061】上記実施例では、シャッタ開閉検査を検査
コマ38dで行わせるために、短い間隔で並んだ一対の
パーフォレーション39b,40bを検査コマ位置決め
用パーフォレーションとしているが、本発明ではこれに
限らず、これらの代わりに、短い間隔で並んだ一対のパ
ーフォレーション39b,40bを繋げたサイズのパー
フォレーションを1個だけ形成してもよい。この場合に
は、1個のパーフォレーションにスプロケット41の一
対の歯41a,41bが順次に係合するから、フイルム
巻き止めが行える。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、フイ
ルム露光部に指定された最初の撮影コマからフイルム後
端側に向けて2コマ分の長さだけ寄ったフイルム後端部
に、検査コマ位置決め用パーフォレーションを設けたか
ら、パトローネから最初の撮影コマを露光開口にセット
する分だけ引き出した後にさらに2コマ分以上の長さだ
け引き出した状態で写真フイルムを装填し、その後、シ
ャッタの開閉検査の際に、フイルム巻き上げを行うこと
で、検査コマ位置決め用パーフォレーションがフイルム
巻き止め手段に係合し、最初の撮影コマからフイルム後
端側に向けて2コマ分の長さだけ寄ったフイルム後端部
の範囲にシャッタの開閉検査に伴う検査コマが形成され
る。このため、検査後の状態で市販しても最初の撮影コ
マが確実に露光開口にセットされ、規定枚数通りの撮影
が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図2】ユニット本体の分解斜視図である。
【図3】市販形態の写真フイルムを示す平面図である。
【図4】レンズ付きフイルムユニット用に加工が施され
たパトローネ付き写真フイルムを示す概略説明図であ
る。
【図5】パトローネから写真フイルムをロール状に引き
出して装填する状態を示す斜視図である。
【図6】露光ユニットに設けたフイルム巻き止め機構及
びシャッタチャージ機構等を示した要部分解斜視図であ
る。
【図7】シャッタレリーズ完了後の状態を示す説明図で
ある。
【図8】次の小歯がパーフォレーションに噛合する状態
を示す説明図である。
【図9】フイルム巻き上げ完了状態を示す説明図であ
る。
【符号の説明】
10 レンズ付きフイルムユニット 13 撮影レンズ 14 シャッタボタン 15 巻き上げノブ 24 パトローネ 26 写真フイルム 39 パーフォレーション 40 パーフォレーション 39b 検査コマ位置決め用パーフォレーション 40b 検査コマ位置決め用パーフォレーション 41 スプロケット 43 シャッタ駆動レバー 44 係止レバー
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03B 17/42 G03B 17/42 B E G03C 1/765 G03C 1/765

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影に利用されるフイルム露光部に形成
    された1コマあたり2つの撮影コマ位置決め用パーフォ
    レーションと予め前記フイルム露光部に指定された最初
    の撮影コマからフイルム後端側に少なくとも2コマ分の
    長さだけ寄った位置に形成された検査コマ位置決め用パ
    ーフォレーションとを設けた写真フイルムと、この写真
    フイルムをフイルム巻き上げ方向に移送するフイルム巻
    き上げ手段と、前記フイルム巻き上げ手段が操作された
    際に、パーフォレーションの移動を利用してシャッタチ
    ャージを行うシャッタチャージ手段と、前記シャッタチ
    ャージ手段がシャッタチャージを行った後に、前記パー
    フォレーションに係合してフイルム移送を阻止するフイ
    ルム巻き止め手段とを備え、予めパトローネから前記最
    初の撮影コマを露光開口にセットする分だけ引き出した
    後に、さらに2コマ分以上の長さだけ引き出した状態で
    写真フイルムを装填したことを特徴とするレンズ付きフ
    イルムユニット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のレンズ付きフイルムユニ
    ットの検査方法であって、前記写真フイルムを装填した
    後に、フイルム巻き上げ手段を操作して写真フイルムを
    巻き上げる工程と、フイルム巻き上げ完了後にシャッタ
    レリーズを行うとともに、前記シャッタレリーズにより
    作動するシャッタの開閉時間を検査する工程とから構成
    されていることを特徴とするレンズ付きフイルムユニッ
    トの検査方法。
JP6620495A 1995-03-24 1995-03-24 レンズ付きフイルムユニット及びこれの検査方法 Pending JPH08262634A (ja)

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