JPH0756564B2 - レンズ付きフイルムユニットの製造方法 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニットの製造方法

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JPH0756564B2
JPH0756564B2 JP3149425A JP14942591A JPH0756564B2 JP H0756564 B2 JPH0756564 B2 JP H0756564B2 JP 3149425 A JP3149425 A JP 3149425A JP 14942591 A JP14942591 A JP 14942591A JP H0756564 B2 JPH0756564 B2 JP H0756564B2
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繁 杉本
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成明 後
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利男 吉田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は撮影用露光機能を予め付
与した写真フイルム包装ユニット(以下「レンズ付きフ
イルムユニット」と称する)の製造方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来の写真撮影においては、カメラにフ
イルムを装填して行われるのが通例である。しかしカメ
ラを常時携帯している人は少数であり、撮影したいとき
にカメラが手元にないと写真撮影を行えないという不便
があった。その場合、通常の写真フイルムを購入するよ
うにレンズ付きフイルムユニットを最寄りの商店から購
入することができ、撮影後従来の写真フイルムと同様
に、そのレンズ付きフイルムユニットごと、DPEを依
頼できれば非常に便利である。このようなレンズ付きフ
イルムに類するものと考えられるものとして米国特許第
2933027号,実公昭39−33924号に技術開
示がなされていた。
【0003】これらに示されるレンズ付きフイルムは、
簡易な構造で組み立ても簡単にして安価に製作する必要
性から、ユニットは撮影機構及びフイルムを収納する本
体部と裏蓋とが接着されてできており、ロールフイルム
の供給室と巻取室の構造は、これらの間に位置する露光
室の仕切りが本体部と蓋部に接続されただけの非常に簡
単な構造になっている。そして撮影済フイルムを取り出
すには、レンズ付きフイルムユニットをこわすか分解し
て開くようになっていた。一方、昭和61年7月には、
本出願人によって110フイルムカートリッジを装填し
たレンズ付きフイルムユニット(商品名「写ルンで
す」)が販売されている。
【0004】ところで、110フイルムカートリッジを
利用した上述のレンズ付きフイルムユニットでは、フイ
ルムの画面サイズが小さいことから、プリントサイズを
大きくしたい場合等には鮮明なプリント写真が得にくく
なってくる。このような点から、レンズ付きフイルムユ
ニットに35ミリ幅のフイルム(135フイルム)を用
いる試みがなされている。また、この35ミリ幅のフイ
ルムとして、国際標準規格(ISO:1007−197
9年版)で規定されたパトローネ付きのものを利用し
て、レンズ付きフイルムユニットを分解又は破壊しなく
ては、これを取り出せないような構造にしておくと、ユ
ーザーには再利用できず、フイルム現像所では現行の現
像処理システムを使用することができるレンズ付きフイ
ルムユニットが考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
パトローネ付き35ミリフイルムをレンズ付きフイルム
ユニットに内蔵する場合には新たな問題が生じてくる。
すなわち、パトローネは未露光のフイルムを遮光状態で
収納しているから、レンズ付きフイルムユニットの本体
部にこれを組み込む作業は容易に行うことができるが、
レンズ付きフイルムユニットの使用後には、撮影済みの
フイルムがパトローネから引き出された状態となってお
り、これを本体部から取り出す作業は暗室で行わなくて
はならない。このような暗室作業は、大量の現像処理を
考慮したときには非常に煩わしいものになる。
【0006】また、パトローネから引き出された状態の
露光済みフイルムを再びパトローネ内に巻き戻すように
すれば、明室でのフイルム取り出し作業が可能になる
が、レンズ付きフイルムユニットにフイルム巻き戻し機
構を設けなくてはならず、コストアップを招くことにな
る。さらに、現像所では回収されたレンズ付きフイルム
ユニットの全てについて巻き戻し作業が必要になり、明
室での作業が可能になるとは言え、作業効率の点からは
あまり好ましいものではない。一方、実開昭48−46
622号、同53−127934号公報は手動のプレワ
インド方式のカメラを示している。これらのプレワイン
ド方式のカメラは撮影前に未露光フイルムの引き出し操
作を行うようにしたものであるが、これを手動で行うよ
うにすると、不慣れな撮影者がこれをせずに巻上げノブ
をまわす、という誤操作の危険があり、もしそのような
誤操作を行うと、フイルムリーダーがパトローネ内に巻
き込まれてしまうことになる。このような機構をレンズ
付きフイルムユニットに応用しても、レンズ付きフイル
ムユニットではカメラのように背蓋を開いてフイルム装
填を行うことができないため、1度も撮影を行わないの
にレンズ付きフイルムユニットが撮影不能となってしま
う。
【0007】本発明は以上のような背景に鑑みてなされ
たもので、レンズ付きフイルムユニットのコストアップ
を招くことなく、その本体部から明室で簡単に撮影済み
フイルムを取り出すことができるようにしたレンズ付き
フイルムユニットの製造方法を提供することを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明製造方法は、予め未露光フイルムを内蔵し、
このフイルムに対してシャッタ手段を操作することによ
り、露光付与機能を通して露光を付与するようにし、撮
影後にフイルムを取り出したのちは再使用できないよう
にされたレンズ付きフイルムユニットの製造方法におい
て、暗室状態の中で、フイルムの終端が巻芯に固定され
たパトローネから、未露光のフイルムを引き出してロー
ル状に巻き取る第1工程と、未露光のフイルム終端がパ
トローネの巻芯に固定され、他のフイルム部分がロール
状に巻き取られた状態で、このフイルムロールとパトロ
ーネとをユニット本体部の未露光フイルムロール収納部
とパトローネ収納部とにそれぞれ装填する第2工程と、
フイルムの背面側から背面遮光手段をユニット本体に結
合して該本体部内を遮光する第3工程とからなるもので
ある。
【0009】
【実施例】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す図
3において、ユニット本体1はプラスチックの成形によ
って作製された本体基部2と、本体基部2の背面側の開
口を光密に閉鎖する裏蓋3とからなる。本体基部2には
撮影レンズ4,ファインダ窓5,レリーズボタン6が設
けられている他、内部にはシャッタ,フィルム巻き上げ
機構などの撮影機構を内蔵している。前記裏蓋3は、本
体基部2に超音波溶着などによって固着され、ユーザー
はこれを取り外すことができないようになっている。さ
らに好ましくは、図示しない紙箱によってユニット本体
1を常時覆うようにし、この紙箱に撮影レンズ4,レリ
ーズボタン6を露呈させるための穴を開設し、これらの
穴を通して操作できるようにしておく。
【0010】本体基部2に裏蓋3を取り付ける前の状態
を示す図1において、本体基部2には背面から底面にわ
たる開口2aが形成され、この開口2aを光密に遮蔽す
るように裏蓋3の形状が決められている。前記本体基部
2には、露光枠10を挟むように未露光フイルムロール
室(以下、単にフイルムロール室という)11及びパト
ローネ室12が設けられている。パトローネ室12の上
壁には、巻き上げノブ8の操作に連動し、図中反時計方
向に回動するフイルム巻き上げ用のフォーク14が突出
している。また、前記露光枠10が形成されたフイルム
支持面15は、図示のように裏蓋3側に隆起しており、
その上部にはスプロケット16が臨出している。
【0011】前記本体基部2と裏蓋3とからなるユニッ
ト本体1内には、その組立時に予め35ミリ幅のフイル
ム21を遮光して収納するためのパトローネ20と、こ
のパトローネ20から引き出されたフイルム21とが、
前記フイルムロール室11,パトローネ室12にそれぞ
れ装填される。ここで用いられるパトローネ20及びフ
イルム21は、国際標準規格で規定されたものであり、
フイルム21の後端はパトローネ20に設けられた巻芯
28に固着されている。この装填作業に際しては、図中
二点鎖線で示したような装填治具を用いることができ
る。すなわち、パトローネ20から引き出された未露光
のフイルム21は、巻軸22に巻回されてフイルムロー
ル23となる。他方、パトローネ20はグリップアーム
25で保持され、さらにパトローネ20とフイルムロー
ル23との間の展延部分26は、支持板27によって若
干上方に湾曲するように支持される。もちろん、これら
の装填治具は、各々を連結させた一台の装填装置として
構成することができる。
【0012】装填治具によって保持されたパトローネ2
0及びフイルムロール23は、装填治具をパトローネ2
0の軸方向に移動させることによって、各々の開口11
a,12aを通して本体基部2の所定位置に装填され
る。これにより、パトローネ20に回動自在に設けられ
フイルム21の一端が係着された巻芯28(図2参照)
は、フォーク14に係合する。また、フイルムの展延部
分26は支持板27によって上に持ち上げられているか
ら、このフイルム装填時に展延部分26の上縁がスプロ
ケット16に引っ掛かったりすることがない。
【0013】フイルムロール23及びパトローネ20そ
れぞれを、このようにしてフイルムロール室11,パト
ローネ室12に挿入した後には、グリップアーム25の
保持を解除するとともに、巻軸22を例えばスリット2
2aの部分で撓ませて細径にする。これにより装填治具
のそれぞれを軸方向に退避させることができる。この結
果、パトローネ20はパトローネ室12内に残され、ま
たフイルムロール23はフイルムロール室11に置かれ
るようになる。このとき、フイルムロール23はそれ自
身のカーリング習性によって巻きほぐれようとするが、
その最外周がフイルムロール室11を画定している壁面
で規制されるから、所定の径のままで落ち着くようにな
る。
【0014】しかる後に、裏蓋3が開口2aを遮光する
ように被せられ、超音波溶着によって本体基部2に固着
される。裏蓋3の内面には、本体基部2側のフイルム支
持面15と同じように湾曲したフイルム規制面30が形
成されている。したがって、フイルム21を上から押さ
えつけるようにして裏蓋3を本体基部2に被せ、これを
固着することによって、上側に湾曲されたフイルムの展
延部分26は、図2に示したようにフイルム支持面15
に圧着され、フイルム面が浮き上がったり、波うったり
することなく、所定の露光位置に位置決めされる。ま
た、このときスプロケット16がパーフォレーションに
噛み合うようになる。もちろん、フイルム規制面30の
一部には、スプロケット16の突出部分を受け入れるた
めの開口が設けられている。
【0015】なお、裏蓋3の一方の底部、すなわちフイ
ルムロール室11の底となる部分には段差32が形成さ
れ、フイルムロール室11側の方がパトローネ室12よ
りも底面が高くされている。これは、フイルムロール室
11ではフイルムロール23自体の下縁を支持する必要
があるためで、この段差32によってフイルム21の姿
勢が水平に保たれるようになる。また、ユニット本体1
のローコスト化を図るために撮影レンズ4としてプラス
チック成形等による単レンズを使用する場合には、上述
のように露光位置でフイルム面を湾曲させることによっ
て、ディストーションの影響を少なくして画面周辺部で
のピントを良好にする上で効果的であるとともに、露光
位置にフイルム21を正しく位置決めする上でも有利で
ある。
【0016】以上のフイルム装填及び裏蓋3の取り付け
作業は、いずれも暗室で行う必要があるが、フイルムの
装填は軸方向から、そして裏蓋3の取り付けはフイルム
面の上からというように単純化されているから、これら
の作業は前述のような装填治具等を用いることによっ
て、簡単に自動化することができるようになり、組立コ
ストを低減する上で非常に有効である。
【0017】また、パトローネ20,フイルムロール2
3を上述のように軸方向から装填する代わりに、これら
を次のようにして本体基部2に装填することも可能であ
る。すなわち、パトローネ室12にパトローネ20を装
填した後、フイルムロール室11外で巻軸22によって
フイルム21を巻き取ってゆく。したがって、フイルム
21はパトローネ20から斜め上(30°〜45°程
度)に引き出されながら巻き取られる。こうしてフイル
ム21を巻軸22に巻き取った後、フイルムロール23
を巻軸22ごとフイルムロール室11に装填する。そし
て、巻軸22をスリット22aの部分で撓ませてフイル
ムロール23から外し、この巻軸22だけを開口11a
から引き抜くようにすればよい。この装填方法をとる場
合には、パトローネ室12側の底部には開口12aを設
けておかなくてもよい。
【0018】さらに、上述のようにして装填を行うとき
には、フォーク14と一体成形された巻き上げノブ8を
本体基部2から取り外しておき、フイルム21の巻き取
りが終了した後、パトローネ20の巻芯28にフォーク
14を係合させるように巻き上げノブ8を本体基部2の
上面から挿入して取り付けることが好ましい。このため
には、本体基部2の上面に巻き上げノブ8を挿入するた
めの開口を形成しておけばよい。
【0019】レリーズボタン6を操作するとシャッタ3
5が開閉し、露光枠10に位置しているフイルムの展延
部分26に露光が行われる。その後、巻き上げノブ8を
回動操作すると、フォーク14を介して巻芯28が回動
するから、露光済みのフイルムはパトローネ20に巻き
込まれてゆく。これとともに、フイルムロール23から
次のフイルムコマが露光枠10の位置に供給され、スプ
ロケット16がフイルムの供給に従動して回転する。そ
して、スプロケット16の回転によって1コマ定尺送り
が検出されると、巻き上げノブ8がロックされ次の撮影
準備が完了することになる。
【0020】このようにして撮影を繰り返してゆくこと
によって、露光済みのフイルムは順次パトローネ20に
巻き込まれてゆく。そして、撮影を完了した後には、そ
のままの状態で現像所に送られる。現像所で処理を行う
ときには、分解用の治具等を利用して裏蓋3を取り外す
ことによって、従来と同じ状態の撮影済みパトローネを
取り出すことができ、それ以降は従来通りの処理でフイ
ルム現像,プリント処理を行うことができる。
【0021】なお、現像所においてパトローネ20の取
り出し作業を簡易化するために、裏蓋3の底部にプルト
ップ式でパトローネ取り出し用の開口が形成されるよう
にしておくと便利である。すなわち、図1に示したよう
に、パトローネ室側の裏蓋3の底面内壁に破損させやす
い溝37を、また外壁には突起38を一体成形してお
く。これによれば、突起38に指を引っ掛けてこれを引
けば、溝37に沿った開口ができるから、この開口から
撮影済みのパトローネ20を取り出せるようになる。し
かも、これによりユニット本体1が部分的に破損されて
しまうので、繰り返し使用の精度保証のないフイルムユ
ニット本体1が再使用されるという事態を防止できるよ
うになる。
【0022】図4に示したレンズ付きフイルムユニット
では、パトローネ20及びフイルムロール23のそれぞ
れを、裏蓋3側に保持させてから本体基部2に設けられ
たパトローネ室12,フイルムロール室11に装填する
ようにしている。裏蓋3の内側に一体に形成された台座
39には、板ばねによって作製されたフイルム支持板4
0が固定されている。このフイルム支持板40の中央部
分は、本体基部2側のフイルム支持面15に対応して湾
曲されているとともに、その両側はさらに円形に屈曲さ
れ、各々パトローネ保持部41,ロール保持部42を構
成している。なお、パトローネ保持部41,ロール保持
部42については、これらの中央部分が図示のように切
り取られており、弾性に富むように形成されている。
【0023】暗室においてパトローネ20から未露光の
フイルム21をロール状に巻き取りながら引出してフイ
ルムロール23を作った後、パトローネ20,フイルム
ロール23のそれぞれをパトローネ保持部41,ロール
保持部42に係着する。フイルムロール23は、巻き拡
がる方向の反発弾性力をもつから、フイルムロール23
の外周面はロール保持部42の内面に軽く圧接する。な
お、フイルム支持板40の上縁の一部に形成された切欠
き40aは、スプロケット16が入り込む逃げ部として
作用する。
【0024】このようにしてパトローネ20及びフイル
ムロール23を裏蓋3に取り付けた後は、この裏蓋3を
本体基部2と一体化する。この作業時は、裏蓋3の底面
側をわずかに持ち上げるように傾けて、パトローネ2
0,フイルムロール23の軸方向に沿って裏蓋3を本体
基部2に装着する。これによりパトローネ20の巻芯2
8がフォーク14と係合し、フイルムロール23はフイ
ルムロール室11内に装填される。しかる後に裏蓋3あ
るいは本体基部2の所要部分に超音波ホーンを押し当
て、これらを超音波溶着することで組み立てが完了す
る。もちろん、本体基部2と裏蓋3とを一体化するに
は、接着剤を用いたり、あるいは嵌込み嵌合による手法
を用いることもできる。
【0025】こうして組み立てられたレンズ付きフイル
ムユニットの要部断面を図5に示す。パトローネ20と
フイルムロール23との間に展延されたフイルム21
は、フイルム支持板40の中央部分によってフイルム支
持面15に押圧され、図1に示したレンズ付きフイルム
ユニットと同様にフイルム21は露光枠10の背後に正
しく位置決めされ、同様の操作を行うことで写真撮影し
てゆくことができる。また、ロール保持部42の外面
は、本体基部2のフイルムロール室11の内壁面に接す
るとともに、該保持部42の内面は前記内壁面より段差
状に隆起したような形状となる。したがって、組み立て
完了後のフイルムロール室11には、その内壁面の上下
部分のみが、フイルムロール23の最外周巻き面と接す
るように、前記内壁面から隆起した案内面が形成される
ことになる。
【0026】ところで、巻き上げノブ8を回動操作する
と、フイルム21はフイルムロール23の最外周がロー
ル保持部42の内面に摺接しながら引き出されるため、
その摩擦によりフイルム21の引出し抵抗が増すおそれ
が出てくる。図4に示したレンズ付きフイルムユニット
では、これに対処するためにロール保持部42の中央部
分を切除して上下の2辺でフイルムロール23を保持す
ることによって、フイルムロール23との接触面積を減
らしている。また、図6に示したように、裏蓋3に固着
されるフイルム支持台44と一体にロール保持部45を
成形し、その内面にフイルムロール23との接触面積を
減らすための凹凸部46を形成するのも効果的である。
【0027】上述のように、裏蓋3側にパトローネ2
0,フイルムロール23を保持させておけば、フイルム
自体のカーリング習性が裏蓋3で規制されるとともに、
裏蓋3を本体基部2に取り付ける作業と並行してパトロ
ーネ20,フイルムロール23の装填が行われ作業効率
が向上する。
【0028】図7は別のレンズ付きフイルムユニットの
外観を示し、図8はその全体構造の概略を示している。
パトローネ20,フイルム21、さらに撮影機構や巻き
上げ機構を内蔵したユニット本体1は、本体基部50,
前カバー51,裏蓋52を備え、これらはプラスチック
成形によって作製される。詳しくは後述するように、本
体基部50にパトローネ20及びフイルム21を装填し
た後には前カバー51,裏蓋52が本体基部50に固着
され、装填されたパトローネ20やフイルム21をユー
ザは取り出すことができないようになる。
【0029】本体基部50の基板53上には、一定間隔
を開けてパトローネ室55とフイルムロール室56とが
形成され、各々の下面には開口55a,56aが設けら
れている。これにより本体基部50にパトローネ20と
フイルム21とを装填する際には、暗室でパトローネ2
0からフイルム21を引き出してフイルムロール23に
まとめた後、これらを前記開口55a,56aを通して
底面側から装填できるようになる。なお、フイルム21
を引き出す前にパトローネ20を装填し、それからフイ
ルムロール室56内にフイルム21を引き出してゆくこ
ともできる。
【0030】パトローネ室55とフイルムロール室56
との間には平面状の連結部57が設けられ、この連結部
57には露光枠(図1の露光枠10に対応)が形成され
ている。パトローネ室55,フイルムロール室56,連
結部57の周囲には矩形状の枠体58が形成され、この
枠体58の下面には、パトローネ20,フイルムロール
23の装填のために前記開口55a,56aと連通した
開口部が形成されている。パトローネ室55の上部に
は、パトローネ20の巻芯28と係合するフォーク(図
1のフォーク14に対応)が設けられている。そして、
このフォークは巻き上げノブ60と一体化されており、
巻き上げノブ60を図中の矢印方向に回動操作すること
によって、撮影済みのフイルム21をパトローネ20内
に引き込む方向に巻芯28を回転させる。なお、巻き上
げノブ60の外周には歯列60aが形成され、この歯列
60aには板ばねからなる逆止爪60bが係合してい
る。この逆止爪60bは、巻き上げノブ60が時計方向
に回動することを阻止するためのものである。
【0031】本体基部50には、さらに枚数表示板6
1,係止レバー62,シャッタ駆動レバー63,シャッ
タ羽根64,従動スプロケット65(図9)等からなる
シャッタ機構が設けられている。このシャッタ機構の詳
細を示す図9において、シャッタボタン66は板67と
一体化され、この板67は軸68を介して前カバー51
に回動自在に取り付けられている。また、板67には後
方に伸びたロッド69が植設されている。
【0032】本体基部50に設けられた係止レバー62
は軸71を中心として回動自在であり、その折曲片62
aに一端72aを係止したばね72によって時計方向に
付勢されている。前記折曲片62aの下端部は、シャッ
タボタン66と一体の板67に植設されたロッド69と
当接している。したがって、シャッタボタン66を押し
下げると、係止レバー62はロッド69を介して反時計
方向に回動される。また係止レバー62には、巻き上げ
ノブ60の外周に形成された歯列部60aに係合し、巻
き上げノブ60の回動を阻止する巻止め爪62bが設け
られている。
【0033】フイルム21には周知のようにパーフォレ
ーション21aが設けられており、パーフォレーション
8個分がフイルム1コマ分の長さに相当する。このパー
フォレーション21aには8枚歯の従動スプロケット6
5が係合しており、従動スプロケット65の一回転で、
フイルム21が丁度1コマ分送られる。この従動スプロ
ケット65と同軸に、外周に切欠き74aが形成された
カム74が設けられ、その外周には係止レバー62の爪
62cが当接している。そして、フイルム21が図中矢
印方向に巻き上げられると、従動スプロケット65とと
もにカム74も反時計方向に回動する。
【0034】本体基部50に設けられたシャッタ駆動レ
バー63は軸76を中心に回動自在であり、シャッタ駆
動レバー63はばね受け63aに一端72bが掛けられ
たばね72によって反時計方向に付勢されている。この
シャッタ駆動レバー63は、図8に示したように係止レ
バー62の突起62dと当接し、ばね72の付勢に抗し
て図10(A)に示した位置に保持される。シャッタ駆
動レバー63にはL字形の折曲片63bが形成され、こ
の折曲片63bの先端部は図8に示したようにシャッタ
羽根64に臨んでいる。
【0035】シャッタ羽根64は、軸64aにより本体
基部50に回動自在に取り付けられ、ばね64bによっ
て反時計方向に付勢されており、常態ではストッパ(図
示省略)に当接して図示の位置に停止している。この状
態では、本体基部50に形成された撮影開口78はシャ
ッタ羽根64によって遮蔽されている。そして係止レバ
ー62の突起62dが、図10(B)で示したようにシ
ャッタ駆動レバー63から外れると、シャッタ駆動レバ
ー63はばね72の付勢によって反時計方向に回動し、
シャッタ駆動レバー63の折曲片63bによってシャッ
タ羽根64の端部に設けられた爪64cが蹴飛ばされ、
シャッタ羽根64は撮影開口78を開放する。そして、
シャッタ駆動レバー63の折曲片63bが爪64cを乗
り越えると、シャッタ羽根64はばね64bによって引
き戻され、再び撮影開口78を遮蔽する。
【0036】従動スプロケット65には、さらに同軸で
シャッタチャージ用のカム80が設けられ、シャッタ駆
動レバー63が前述のようにシャッタ羽根64を開閉さ
せた後には、図10(C)に示したように、その爪63
cがカム80の切欠き80aに嵌入する。このカム80
は従動スプロケット65と一体となって回動するから、
フイルム21の巻き上げに従動して反時計方向に回動す
る。このようにしてカム80が回動すると、切欠き80
aに嵌入した爪63cはカム80の外周面によって押さ
れてゆき、シャッタ駆動レバー63は反時計方向に回動
して元の位置に戻されるようになる。
【0037】従動スプロケット65には、さらに一歯ギ
ヤ82が同軸に設けられている。この一歯ギヤ82は枚
数表示板61の外周に形成された歯列61aと噛合して
いる。したがって、従動スプロケット65が一回転する
と一歯ギヤ82も一回転し、枚数表示板61を一目盛分
回転させる。枚数表示板61の上面には、その回転ピッ
チに対応して枚数表示用の目盛が設けられている。この
目盛はその時点で撮影可能なフイルム枚数、すなわち残
数表示目盛となっているから、この目盛を前カバー51
に形成された表示窓83を通して観察することによっ
て、撮影可能なフイルムのコマ数を確認することができ
る。シャッタ羽根64の前面には、図8に示したように
板状のレンズホルダ85が取り付けられている。レンズ
ホルダ85には、撮影開口78と対応する位置に凹部8
5aが形成され、この凹部85aにプラスチック成形に
より作製されたレンズ86が配置される。
【0038】前カバー51の上面にはシャッタボタン6
6を露呈させるための開口87が形成され、この開口8
7を通してシャッタボタン66を押圧操作することがで
きる。前カバー51の前面にはファインダ用の遮光筒8
8,円形の開口89,矩形状の小孔90が設けられてい
る。開口89はレンズ86の光軸に位置するように形成
され、また小孔90は本体基部50に設けられた係止爪
91に対応した位置に形成される。この小孔90に係止
爪91を係着することによって、本体基部50に対して
前カバー51を仮止めすることができる。
【0039】裏蓋52は背板93と底板94とで略L字
状になっている。背板93には前カバー51の遮光筒8
8と対応した位置に開口95が形成され、ファインダ接
眼部として用いられる。また、背板93に形成された横
長の開口96は、図7に示したように、巻き上げノブ6
0の一部を外部に露呈させる。背板93の内面側には湾
曲したフイルム支持面98が形成され、本体基部50の
露光枠に位置したフイルム21の位置規制を行うととも
に、巻き上げ時にはフイルム21が移動するときの案内
面となる。
【0040】裏蓋52を本体基部50に組み付けると、
底板94が基板53の下面に位置し、パトローネ室5
5,フイルムロール室56の底部に形成された開口55
a,56aを覆うようになる。したがって、パトローネ
20,フイルムロール23のそれぞれを本体基部50の
所定位置に装填してから裏蓋52を被せると、フイルム
21は光密状態でユニット本体1内に収納されることに
なる。その後、本体基部50と裏蓋52、さらに前カバ
ー51と裏蓋52の側縁52a,52bとが超音波溶着
によって固着される。
【0041】上記構成による作用は次のとおりである。
図10(A)の初期状態からシャッタボタン66を押し
下げてゆくと、ロッド69によって係止レバー62が反
時計方向に回動される。こうして係止レバー62が回動
すると、図10(B)に示したように、係止レバー62
の突起62dによるシャッタ駆動レバー63の係止が解
除され、シャッタ駆動レバー63はばね72の付勢によ
り反時計方向に回動する。このシャッタ駆動レバー63
の回動によって、シャッタ羽根64が開閉され露光枠に
位置しているフイルム21に露光が行われる。
【0042】また、上述のように係止レバー62が反時
計方向に回動してシャッタ羽根64を開閉させると、爪
62cがカム74の切欠き74aから脱する。そして、
図10(C)に示したように、シャッタ駆動レバー63
の突起63dが係止レバー62の突起62dの上縁に係
合し、これにより係止レバー62はばね72の付勢に抗
してそのままの位置に保持される。また、係止レバー6
2の爪62bは巻き上げノブ60の外周に形成された歯
列61aから退避するため、巻き上げノブ60の回動操
作が許容されるようになる。
【0043】こうして1回の撮影を終えた後に、巻き上
げノブ60を図9で時計方向に回動操作すると、この巻
き上げノブ60に直結されたフォークを介し、パトロー
ネ20の巻芯28が回動して撮影済みのフイルム21を
パトローネ20内に引き込んでゆく。フイルム21がパ
トローネ20に引き込まれることによって従動スプロケ
ット65が反時計方向に回動し、これに伴ってカム7
4,80、さらに一歯ギヤ82が回動する。カム80が
回動すると、そのカム面によってシャッタ駆動レバー6
3の爪63cが押され、シャッタ駆動レバー63は時計
方向に回動される。これにより図10(D)に示したよ
うに、シャッタ駆動レバー63の突起63dが係止レバ
ー62の突起62dから退避し、係止レバー62はばね
72の付勢により時計方向に回動する。そして、係止レ
バー62の突起62dがシャッタ駆動レバー63の突起
63dの右縁に入り込み、また爪62cはカム74の外
周に当接する。
【0044】フイルム21が1コマ分移動され従動スプ
ロケット65が一回転に達すると、カム74の切欠き7
4aに係止レバー62の爪62cが嵌入し、係止レバー
62がさらに時計方向に回動する。これによりカム74
の回動が阻止されるとともに、係止レバー62の爪62
bが巻き上げノブ60の歯列60aに係合し、巻き上げ
ノブ60及び従動スプロケット65の回動が阻止され
る。こうしてフイルム21の巻き上げが完了し、図10
(A)に示したように、シャッタ駆動レバー63の反時
計方向への回動が係止レバー62の突起62dで係止さ
れた初期状態に戻されることになる。なお、従動スプロ
ケット65が一回転すると一歯ギヤ82を介して枚数表
示板61が1目盛分歩進し、表示窓83を通して撮影可
能な残りコマ数が表示されるようになる。
【0045】また、枚数表示板61の下面にはカム61
bが一体に設けられている。このカム61bは、フイル
ム21の最終コマに撮影を終えた後、巻き上げノブ60
を回動してゆく過程で係止レバー62の立ち上がり片6
2eに当接し、係止レバー62を反時計方向に回動させ
る。これと同時に、枚数表示板61の欠歯部61cが一
歯ギヤ82との噛合位置に移動してくる。係止レバー6
2がこのようにして回動されると、爪62cがカム74
の切欠き74aから外れ従動スプロケット65はフリー
になり、しかも一歯ギヤ82が回動しても枚数表示板6
1は回動しないから、この状態で巻き上げノブ60を回
動しても巻き止めがかからず、フイルム21の全てをパ
トローネ20内に巻き込むことができる。このようにし
てフイルム21の全てをパトローネ20内に巻き込む
と、現像所でのパトローネ取り出し作業が楽になる。
【0046】さらに、枚数表示板61には図11に示し
たように、例えば24枚の規定枚数の他に、テスト用の
空撮り枚数の表示部分T(例えば3〜4枚)が設けら
れ、この空撮り部分にはフイルム21の後端側、すなわ
ちパトローネ20の巻芯28に固定された側の余裕分が
当てられる。したがってこの部分を利用して、レンズ付
きフイルムユニットを組み立てた後にでもシャッタの作
動,フイルム送りの作動などを検査することができる。
【0047】以上のシャッタ機構によれば、パトローネ
20の巻芯28に係合するフォークを介し、巻き上げノ
ブ60によって巻芯28を直接的に回動してフイルム2
1を巻き取る簡単な構造をとりながら、撮影済みのフイ
ルム21を1コマ分巻き上げたときには、従動スプロケ
ット65の回動及び巻き上げノブ60の回動は、共通の
係止レバー62で阻止される。したがって、シャッタ機
構をレンズ付きフイルムユニットに適した簡略な構造に
しながら、1コマ定尺送りの信頼性を高めることができ
る。
【0048】図15,図16,図17は、すでに図1で
説明したレンズ付きフイルムユニットとほぼ同様の構造
をもったユニット本体にパトローネ20及びフイルムロ
ール23を自動装填するためのフイルム装填装置の一例
を示すものである。このフイルム装填装置150は、詳
しくは後述するようにベースプレート152上に設置し
て用いられる。ベースプレート152には、図18に示
したように、フレーム152a,152bが設けられ、
ユニット本体1を構成する本体基部2と裏蓋3とが位置
決めして載置される。
【0049】フイルム装填装置150を示す図15,図
16,図17において、ベースプレート152上に支持
されたフイルム装填装置150は、一対のガイドバー1
54,155を保持した台座156,157と、前記ガ
イドバー154,155によってスライド自在に支持さ
れた移動フレーム158と、この移動フレーム158に
軸159を介して回動自在に支持された回動アーム16
0とを備えている。この回動アーム160は、移動フレ
ーム158との間に設けられたばね162によって図1
6中反時計方向に付勢され、常態では図16に示した上
昇位置におかれている。
【0050】前記移動フレーム158は、台座156と
の間にかけられたコイルばね162によって、常態では
図15あるいは図17に示したように本体基部2から離
れた準備位置に位置している。また、移動フレーム15
8には、その前面から突出するようにリング状の磁石1
63がビス止めされている。この磁石163は、図15
に示したように、パトローネ20の端面を吸引して保持
する。さらに移動フレーム158には、軸方向に移動さ
れるエジェクトロッド165が設けられている。このエ
ジェクトロッド165は、ばね166によって図15で
下方、すなわち後退方向に付勢されている。エジェクト
ロッド165の前端にはパトローネ20の巻芯28と係
合する回転可能なフォーク165aが設けられ、このフ
ォーク165aはばね(図示省略)によって前方に向か
って付勢されている。
【0051】前記回動アーム160には、軸受168を
介してエアーシリンダ169が回転自在に支持されてい
る。このエアーシリンダ169の後端側にはギヤ170
が固着され、軸方向への移動は禁止されている。このエ
アーシリンダ169によって巻軸172が駆動される。
巻軸172は、エアーシリンダ169内のばねによって
突出方向に付勢され、エアーシリンダ169からエアー
を吸引したときには、図15に示した位置から後退し、
その先端は本体基部2の底面よりも下側に移動される。
そして、エアーシリンダ169が回転するときには、こ
れと一体となって巻軸172が回転するようになってい
る。
【0052】回動アーム160が図16に二点鎖線で示
した位置に下降したときの巻軸172の中心とエジェク
トロッド165の中心軸との間隔は、パトローネ室12
とフイルムロール室11のそれぞれの中心間隔と等しく
なるように設定されている。なお、前記巻軸172の先
端にはスリット172aが形成され、その間にはフイル
ムリーダーの先端部21aを弾性で挟持するためのリー
フばね173が設けられている。なお、巻軸172のス
リット172aにフイルムの先端を挟み込んできつくロ
ール状に巻き上げると、フイルムの先端に鋭角状の巻き
ぐせがつく。このため、図21(A),(B)に示した
ように、巻軸172のスリット172aに連なる角部分
をテーパ状にしたり、あるいは角をとって丸めることに
より、フイルムの先端に鋭角状の巻きぐせがつかないよ
うに工夫されている。
【0053】回動アーム160の回動軸となっている軸
159には、さらに逆止めレバー175が軸着されてい
る。逆止めレバー175の先端にはクラッチ爪(図示省
略)が形成され、逆止めレバー175をばね付勢するこ
とによってクラッチ爪はギヤ170に係合している。こ
れにより、ギヤ170は図16において時計方向にのみ
回転できるようになっている。
【0054】以上のように構成されたフイルム装填装置
150は、図19,図20に示したような製造ラインに
おいて用いられる。なお、図19は製造ラインの全体的
な配列を示し、図20はその一部を平面図で表したもの
で、ベースプレート152と装填ステーション177と
の位置関係を示している。
【0055】フレーム152a,152b及びフイルム
自動装填装置150を有するベースプレート152は、
搬送ベルト178に複数ユニット取り付けられて用いら
れる。搬送ベルト178は、周知の駆動機構によって図
中右方向にステップ送りされ、その途中で暗室180を
通過するようになっている。図示したように、搬送ベル
ト178の送り位置に対応して、ユニット供給工程,パ
トローネ供給工程,暗室作業工程,製品取り出し工程が
決められている。つまり、レンズ付きフイルムユニット
の製造方法として、まず所定位置に保持されたパトロー
ネ20から未露光フイルム21をカブらせないように引
き出して、未露光のフイルムロール23をつくる工程、
パトローネ20をその軸方向から本体基部2内の巻上げ
用のフォーク14に近づけ、パトローネ20の巻芯28
をフォーク14に係合させる工程、未露光のフイルムロ
ール23を本体基部2のフイルムロール室11に落とし
込む工程、フイルムロール23から巻軸172を抜き出
す工程、次いで背蓋3を本体基部2に被せて暗箱をつく
る工程が具体化されている。
【0056】ユニット供給工程においては、空になった
ベースプレート152上の所定位置に、本体基部2と背
蓋3をマニュアルで供給する。パトローネ供給工程で
は、ユニット供給工程で供給された本体基部2のパトロ
ーネ室12に、リーダー部分だけが引き出され、未露光
のフイルム21を巻回して収納した状態のパトローネ2
0を装填する。このため、パトローネ供給工程中には装
填ステーション177が設けられている。ベースプレー
ト152がこの装填ステーション177に送られてくる
と、装填ステーション177からアーム181(図1
5,図17参照)が一定ストローク突出し、移動フレー
ム158をコイルばね162に抗して前方に押し出す。
こうして移動フレーム158が前方に繰り出されると、
その前面に設けられた磁石163がパトローネ室12に
装填されているパトローネ20を吸引して保持する。
【0057】装填ステーション177は、上述のように
アーム181を一定ストローク突出させた後、これを後
退させて初期位置に戻す。これに伴い、移動フレーム1
58はコイルばね162の付勢により図15に示した準
備位置に移動する。なお、パトローネ20は磁石163
に吸引して保持されているから、図示のようにパトロー
ネ室12から部分的に引き抜かれるようになる。このと
き、エジェクトロッド165の先端のフォーク165a
は、巻芯28とばねを介して弾性的に係合する。次工程
で巻芯28がわずかに回されるとこれらは確実に係合
し、パトローネ20から未露光のフイルム21が引き出
されるときには、フォーク165aを介して巻芯28に
わずかなバックテンションを与えるようになっている。
【0058】移動フレーム158が図15に示した準備
位置に復帰すると、装填ステーション177に設けられ
た駆動ギヤ182が下降してきて、エアーシリンダ16
9に固定されたギヤ170に噛み合う。このとき、装填
ステーション177からは支持片183が突出し、回動
アーム160の底面に固着された受け部185の下に入
り込むから、駆動ギヤ182がギヤ170に噛み合うと
きに回動アーム160が下降することはない。そして、
駆動ギヤ182が調整回転され、巻軸172のスリット
172aを所定の初期位置に合わせた後、駆動ギヤ18
2及び支持片183が退避する。
【0059】こうして巻軸172の位置合わせを行った
後には、パトローネ20から出ているフイルムリーダー
の先端部21aを巻軸172のスリット172aにマニ
ュアルで挿入する。これにより先端部21aは、巻軸1
72に設けられたリーフばね173によって挟持され
る。
【0060】搬送ベルト178がステップ送りされ、ベ
ースプレート152とともにフイルム装填装置150が
暗室180内に移動されると、まず巻き戻しステーショ
ン187によってフイルム装填装置150が作動され
る。巻き戻しステーション187には、やはり前記駆動
ギヤ182及び支持片183が設けられ、前記装填ステ
ーション177での作動と同様に、エアーシリンダ16
9に固定されたギヤ170を図16中で時計方向に回転
させる。これにより、巻軸172はエアーシリンダ16
9とともに回転し、フイルム21をパトローネ20から
引き出しながら巻回してゆく。フイルム21には前述し
たフォーク165aによってかすかなバックテンション
がかけられているから、巻軸172上にはフイルム21
を緩みなく巻きつけることができる。なお、駆動ギヤ1
82は巻き戻しステーション187に設けられたモータ
(図示省略)によって駆動されるが、この駆動系中には
スリップ機構が併設されており、駆動ギヤ182は所定
のトルクをもって回転されるようになっている。また、
巻軸172にフイルムを巻き付ける間に、パトローネ2
0が磁石163から外れないように、パトローネ20の
先端部は図示されないホルダーで固定される。
【0061】巻軸172が始動された後、所定時間の経
過をまって駆動ギヤ182の回転が自動停止される。パ
トローネ20に巻回して収納されていたフイルム21の
長さは予め分かっているから、その長さに応じて前記所
定時間を設定しておけば、巻軸172の回転が停止した
時点ではパトローネ20内のフイルム21は全て巻軸1
72に引き出され、巻軸172にはフイルムロール23
が形成される。このように、本体基部2からフイルム2
1を浮かせた状態で巻軸172を回転させれば、フイル
ム21に傷が入ることもなく、高速でフイルムロール2
3をつくることができるようになる。また、図15に示
したように、パトローネ室12とフイルム支持面15と
の境界部に斜めの切り欠き15aを設けておくと、巻き
戻されるフイルム21と本体基部2との摺接を確実に避
けることができるようになり、フイルム21に傷等を入
れることなく、高速で巻き戻しができるようになる。な
お、巻軸172に加わる負荷を前記スリップ機構等を介
して検出し、所定以上の負荷が検出された時点で駆動ギ
ヤ182の回転を停止させるようにしてもよい。
【0062】こうして巻軸172の回転が停止され、巻
軸172にフイルムロール23が形成された後には、駆
動ギヤ182及び支持片183が元の位置に復帰され、
ベースプレート152は次のフイルム組み込みステーシ
ョン188に移動される。この間、逆止めレバー175
によって、ギヤ170の反時計方向への回転が阻止され
ているから、フイルム21の弾性によってフイルムロー
ル23が巻きほぐれるようなことはない。
【0063】フイルム組み込みステーション188に
は、前述のフイルム装填ステーション177と同様に、
アーム181を備えるとともに、図16に示したよう
に、先端にローラを有し、回動アーム160を押し下げ
るための押し下げロッド190と、図15,図17に示
したように、移動フレーム158に設けられたエジェク
トロッド165の後端に当接し、移動フレーム158が
後退するときにエジェクトロッド165の戻りを阻止し
て相対的にこれを押し出すストップロッド191とを有
する。さらに、このフイルム組み込みステーション18
8には、押し下げロッド190によって回動アーム16
0が図16中の二点鎖線で示した位置まで下降したとき
に、エアーシリンダ169の後端に設けられたノズル装
着部169aに向かって突出し、これに連結されるエア
ーノズル192が設けられている。
【0064】巻き戻しステーション187での処理が完
了したフイルム装填装置150がフイルム組み込みステ
ーション188にステップ送りされてくると、まずアー
ム181が押し出される。これにより、移動フレーム1
58は図15に示した準備位置から、図17に二点鎖線
で示した装填位置へと前進され、パトローネ20は磁石
163で保持されたまま本体基部2のパトローネ室12
に挿入される。このとき、パトローネ20は軸方向に挿
入されてゆくから、本体基部2のフォーク14は無理な
くパトローネ20の巻芯28と係合するようになる。
【0065】この状態では、回動アーム160は上昇し
た位置にあるので、巻軸172に形成されたフイルムロ
ール23は未だフイルムロール室11には装填されず、
その上方に待機している。アーム181が一定ストロー
ク押し出されることによって、移動フレーム158が装
填位置に移動すると、押し下げロッド190が下降して
くる。この押し下げロッド190は例えばモータやエア
ーシリンダ装置によって下降移動され、その下降によっ
て回動アーム160をばね162に抗して軸159を中
心に回動させる。
【0066】こうして回動アーム160が図16で二点
鎖線で示した位置まで回動し、巻軸172の中心すなわ
ちフイルムロール23の中心が、エジェクトロッド16
5の中心すなわちパトローネ20の中心と水平に整列さ
れると、巻軸172で保持されているフイルムロール2
3はフイルムロール室11内に上方から挿入されるよう
になる。このように、フイルムロール23を上から装填
することによって、フイルム支持面15から臨出してい
るスプロケット16には上方からフイルム21が被せら
れ、フイルムロール23を軸方向から装填する場合に問
題となりやすい、フイルム21の上端縁とスプロケット
16との突き合わせが回避される。なお、回動アーム1
60の回動の角度は35度程度に設定されている。
【0067】押し下げロッド190が一定量下降し、フ
イルムロール23がフイルムロール室11に挿入される
と、フイルム組み込みステーション188に設けられて
いるエアーノズル192(図15参照)が突出し、エア
ーシリンダ169のノズル装着部169aに接続され
る。そして、エアーシリンダ169からエアーが吸引さ
れることによって、巻軸172は徐々に引っ込められる
ようになる。このとき、巻軸172の後退とともにフイ
ルムロール23も後退しようとするが、フイルムロール
23の端縁がエアーシリンダ169の前端169bに当
接してその移動が阻止される結果、巻軸172がフイル
ムロール23から引き抜かれてゆく。こうして巻軸17
2がフイルムロール23から引き抜かれると、フイルム
ロール23はフイルムロール室11に落下する。
【0068】巻軸172が一定量後退した後、エジェク
トロッド165の後端に接するようにストップロッド1
91が移動される。この状態でアーム181が退避し、
移動フレーム158はコイルばね164の付勢によって
準備位置に後退される。そして、磁石163に吸引され
ているパトローネ20も移動フレーム158とともに後
退しようとするが、前述のようにエジェクトロッド16
5の後退が阻止されそのままの位置を維持する結果、パ
トローネ20の後端側がエジェクトロッド165の前面
で押し出され、パトローネ20は磁石163から離れて
パトローネ室12に残される。
【0069】以上のようにしてパトローネ20,フイル
ムロール23のそれぞれがパトローネ室12,フイルム
ロール室11に挿入され、移動フレーム158が準備位
置に復帰すると、押し下げロッド190,ストップロッ
ド191,エアーノズル192の各々が元に位置に退避
し、回動アーム160は上昇位置に戻り、また巻軸17
2も突出位置に戻される。こうしてフイルム組み込みス
テーション188での作業が完了すると、ベースプレー
ト152は暗室180内に設けられた裏蓋載置ステーシ
ョン195に移動される。この裏蓋載置ステーション1
95では、例えばロボットハンドによって、ベースプレ
ート152上の一定位置に供給されている裏蓋3を本体
基部2の背面を覆うように移動して載置する。言うまで
もないが、裏蓋3は本体基部2と重なったとき、フイル
ム21がフイルムロール室11からパトローネ室12へ
給送されるのを妨げないような通路を形成するようにな
っている。
【0070】裏蓋載置ステーション195を通過した後
には、超音波溶着ステーション196によって、前記裏
蓋3が本体基部2に超音波溶着され、パトローネ20及
びフイルムロール23は、ユニット本体1内に光密に封
入されるようになる。なお、裏蓋3の底面の一部3aは
溶着されず、使用後にパトローネ20を取り出すときに
開けられる蓋になっている。そして、この時点でレンズ
付きフイルムユニットが製品として完成することにな
る。完成したレンズ付きフイルムユニットは、搬送ベル
ト178の次のステップ送りによって暗室180から明
室へと送り出される。そして、組み上がったレンズ付き
フイルムユニットは、製品取り出し工程でベースプレー
ト152から取り出され、最終工程として巻上げ検査な
どを経た後、包装されることになる。
【0071】製品取り出し工程を通過した状態では、移
動フレーム158は図15に示したように後退した準備
位置に、また回動アーム160は図16で実線で示した
上昇位置に置かれている。したがって、次のユニット供
給工程において新たな本体基部2及び背蓋3を供給し、
またパトローネ供給工程で未露光フイルムを収納したパ
トローネ20を供給してやれば同様の作業が繰り返さ
れ、暗室180からはフイルムロール23,パトローネ
20が光密に組み込まれたレンズ付きフイルムユニット
が搬送ベルト178のステップ送りごとに順次に送り出
されてくるようになる。
【0072】なお、上述の実施例においては、パトロー
ネ供給工程でパトローネ20を本体基部2のパトローネ
室12に供給するようにしているが、これを磁石163
に直接保持させるようにすれば、装填ステーション17
7を省略することも可能である。この場合の巻軸172
の初期位置調整は、例えばフイルム組み込みステーショ
ン188での作業の最終段階で行うようにすれば、パト
ローネ20から出ているフイルムリーダー部を同時に巻
軸172のスリット172aに差し込み可能になる。
【0073】また、巻軸172をフイルムロール室11
の上方に退避させてフイルム21をパトローネ20から
巻き取る代わりに、巻軸172をフイルムロール室11
内に位置させたままフイルム21を巻き取るようにする
ことも可能である。この場合には巻軸172を回動アー
ム160で移動させる必要がなくなり、フイルム装填装
置150の構造を簡単にし、フイルム装填作業もより単
純化されるようになる。
【0074】さらに、フイルム21を巻軸172に巻き
取ってゆくとき、スリット172aの跡をフイルムリー
ダー部21aに残さないようにするためには、図21
(C)に示したような巻軸198を用いることもでき
る。この巻軸198は、割り溝199が形成された巻芯
200に押さえ用ばね板201を取り付けたものであ
る。押さえ用バネ板201と巻芯200との間にフイル
ムリーダー部21aを挟持させ、巻芯200を反時計方
向に回転させると、フイルムはばね板201ごと巻芯2
00には巻き取られるようになる。そして、巻軸198
をフイルムロール23から抜くときには、割り溝199
を利用して巻芯200を中心軸に向かって変形させなが
ら引き抜くようにすればよい。こうすれば、フイルムリ
ーダー部21aには一切折り目がつくことがない。
【0075】また、図22(A)に示したように、前述
したスリット付きの巻軸172に、板ばね等の弾性板を
筒状に丸めたスリーブ203を併用してフイルム21を
巻き取ることも可能である。すなわち、図22(B)に
示したように、巻軸172のスリット172aにフイル
ムリーダー部21aを挿入してリーフばね173で挟持
させた後、スリーブ203を拡げて被せるように装着し
てから巻き戻しを開始すればよい。巻き戻しが完了し、
巻軸172を引き抜くことによって、フイルムロール室
11にはこのスリーブ203ごとフイルムロール23が
残される。したがってこの場合には、スリーブ203が
フイルムロール23の巻軸として用いられ、そのままの
状態で使用される。
【0076】このスリーブ203は、フイルムリーダー
部21aに鋭角状の折り目がついた部分、すなわち巻軸
172とスリーブ203との間に挟まれた部分に被せら
れているので、撮影が終わってフイルムを全てパトロー
ネ20に巻き込むときに、折り目のついた部分がスリー
ブ203のスリット部から引き抜かれるようになる。そ
してこのときに、スリーブ203のスリット部が図22
(A)に示した状態に重なり合おうとする弾性力によっ
て、フイルムリーダー部21aの曲がり癖が一時的に矯
正され、フイルムの全てをフイルムロール室11から抜
き取ることができる。このようなスリーブ203には、
写真性に影響を与えないプラスチック成形品、またはス
テンレス薄板などを用いるとよい。なお、本発明を実施
する上ではパトローネ付きの35ミリ幅のフイルムを利
用するのが最も簡便ではあるが、本発明は必ずしもこれ
に限定されるものではない。
【0077】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のレンズ
付きフイルムユニットの製造方法によれば、その製造過
程においてパトローネから未露光のフイルムを引き出し
てロール状にし、これを未露光フイルム収納部に収納し
ているから、未露光フイルムをパトローネから引き出す
ための機構をユニット本体に設備することが不要とな
り、レンズ付きフイルムユニットのコストを大幅に安く
し、且つ体裁も良くすることができる。また、撮影者
は、通常のカメラと同じように、撮影後に巻上げノブを
回すだけでよいから操作が簡単で、誤操作を招くことが
ない。すなわち、プレワインドカメラのように、撮影前
に未露光フイルムの引き出し操作を行うようにした場合
に、不慣れな撮影者がこれをせずに巻上げノブを回す
と、フイルムリーダーがパトローネ内に巻き込まれてし
まうことになる。このような場合に、レンズ付きフイル
ムユニットは、カメラのように背蓋を開いてフイルム装
填を行うことができないため、1度も撮影を行わないの
に、レンズ付きフイルムユニットが撮影不能となってし
まうが、本発明では製造工程でパトローネから未露光フ
イルムを引き出しているから、このような致命的な問題
が発生しない。そして本発明を用いることによって、レ
ンズ付きフイルムユニットの製造工程中で最も面倒なフ
イルム装填作業が簡易化され、しかも自動化を図ること
も容易となり、レンズ付きフイルムユニットの製造コス
トを抑え、廉価で信頼性の高い商品を提供することがで
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフイルムユニットの分解斜視図であ
る。
【図2】図1のレンズ付きフイルムユニットの要部断面
図である。
【図3】図1のレンズ付きフイルムユニットの外観図で
ある。
【図4】レンズ付きフイルムユニットの他の例を示す分
解斜視図である。
【図5】図4のレンズ付きフイルムユニットの要部断面
図である。
【図6】図4のレンズ付きフイルムユニットに用いられ
るフイルム支持部材の変形例を示す概略断面図である。
【図7】レンズ付きフイルムユニットのさらに他の例を
示す外観図である。
【図8】図7のレンズ付きフイルムユニットの分解斜視
図である。
【図9】図7に示したレンズ付きフイルムユニットに用
いられるシャッタ機構の概略図である。
【図10】図9に示したシャッタ機構の作用説明図であ
る。
【図11】図9に示したシャッタ機構に用いられる撮影
枚数表示板の変形例を示す平面図である。
【図12】図1に示したレンズ付きフイルムユニットの
製造工程で使用されるフイルム装填装置の一例を示す平
面図である。
【図13】図12に示したフイルム装填装置の正面図で
ある。
【図14】図12に示したフイルム装填装置の側面図で
ある。
【図15】図12のフイルム装填装置が設けられるベー
スプレート、及びこれに載置された半製品状態のレンズ
付きフイルムユニットを示す斜視図である。
【図16】図12のフイルム装填装置を用いるレンズ付
きフイルムユニットの製造ラインの概略図である。
【図17】図16に示した製造ラインの部分平面図であ
る。
【図18】それぞれ図12のフイルム装填装置に用いら
れる巻軸の他の例を示す斜視図である。
【図19】図12に示したフイルム装填装置の巻軸にス
リーブを併用する場合の説明図である。
【符号の説明】
1 ユニット本体 2 本体基部 3 裏蓋 10 露光枠 11 フイルムロール室 12 パトローネ室 14 フォーク 16 スプロケット 20 パトローネ 21 フイルム 23 フイルムロール 28 巻芯 40 フイルム支持板 41 パトローネ保持部 42 ロール保持部 50 本体基部 51 前カバー 52 裏蓋 55 パトローネ室 56 フイルムロール室 60 巻き上げノブ 61 撮影枚数表示板 62 係止レバー 63 シャッタ駆動板 64 シャッタ羽根 150 フイルム装填装置 152 ベースプレート 158 移動フレーム 160 回動アーム 165 エジェクトロッド 169 エアーシリンダ 172 巻軸 177 装填ステーション 180 暗室 203 スリーブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き 早期審査対象出願 (72)発明者 松本 保夫 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 杉本 繁 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 大村 紘 東京都港区西麻布2ー26ー30 富士写真フ イルム株式会社内 (72)発明者 後 成明 東京都港区西麻布2ー26ー30 富士写真フ イルム株式会社内 (72)発明者 浅野 征次 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 (72)発明者 吉田 利男 埼玉県大宮市植竹町1丁目324番地 富士 写真光機株式会社内 (56)参考文献 特開 昭47−9180(JP,A) 特開 昭59−218433(JP,A) 実公 昭52−43303(JP,Y2) 米国特許3896467(US,A)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 予め未露光フイルムを内蔵し、このフイ
    ルムに対してシャッタ手段を操作することにより、露光
    付与機能を通して露光を付与するようにし、撮影後にフ
    イルムを取り出したのちは再使用できないようにされた
    レンズ付きフイルムユニットの製造方法において、暗室
    状態の中で、フイルムの終端が巻芯に固定されたパトロ
    ーネから、未露光のフイルムを引き出してロール状に巻
    き取る第1工程と、未露光のフイルム終端がパトローネ
    の巻芯に固定され、他のフイルム部分がロール状に巻き
    取られた状態で、このフイルムロールとパトローネとを
    ユニット本体部の未露光フイルムロール収納部とパトロ
    ーネ収納部とにそれぞれ装填する第2工程と、フイルム
    の背面側から背面遮光手段をユニット本体に結合して該
    本体部内を遮光する第3工程とからなることを特徴とす
    るレンズ付きフイルムユニットの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1工程は、フイルムリーダー部を
    一時的に巻き取り軸に係着してから、フイルムを該巻き
    取り軸に巻き取る工程であることを特徴とする請求項1
    記載のレンズ付きフイルムユニットの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1工程は、パトローネがパトロー
    ネ収納部に少なくとも部分的に収納された状態でフイル
    ムを巻き取り軸に巻き取る工程であることを特徴とする
    請求項2記載のレンズ付きフイルムユニットの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 フイルムがロール状に巻き付けられた前
    記巻き取り軸は、前記第2工程の終了時に抜き取られる
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3記載のレンズ付
    きフイルムユニットの製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第3工程後に、ユニット本体部の外
    表面は、撮影時に操作される部分を除く大部分が外装体
    で被覆されることを特徴とする請求項1ないし請求項4
    のいずれかに記載のレンズ付きフイルムユニットの製造
    方法。
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JP24697886 1986-10-17
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