JPH01544A - レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法

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JPH01544A
JPH01544A JP62-202876A JP20287687A JPH01544A JP H01544 A JPH01544 A JP H01544A JP 20287687 A JP20287687 A JP 20287687A JP H01544 A JPH01544 A JP H01544A
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film
lens
roll
unit
cartridge
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JP62-202876A
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JPS64544A (en
JPH0232615B2 (ja
Inventor
持田 光義
前川 徳男
武井 尚司
松本 保夫
繁 杉本
大村 紘
成明 後
浅野 征次
吉田 利男
Original Assignee
富士写真フイルム株式会社
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Publication date
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Publication of JPS64544A publication Critical patent/JPS64544A/ja
Publication of JPH01544A publication Critical patent/JPH01544A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、写真フィルムを収納するための容器、詳しく
は撮影レンズやシャッタ等の機構を内蔵するとともに未
露光の写真フィルムを収納したフィルム容器(以下、「
レンズ付きフィルムユニット」という)と、その製造方
法に関するものである。
〔従来の技術〕
カメラを携帯していないときでも手軽に写真撮影を楽し
むことができるように、本出願人からレンズ付きフィル
ムユニット(商品名「写ルンです」)が提供されている
。このレンズ付きフィルムユニットは、シャッタ、巻上
げ機構などの簡単な撮影機能をもったユニット本体に、
予め110フイルムカートリツジを内蔵させたもので、
使用後にはユーザーはそのままユニット本体ごと現像取
扱店に提出する。現像所では、回収されたユニット本体
を分解してフィルムカートリッジを取り出し、現像、焼
付の処理を行い、ユーザーにはプリント写真とフィルム
ネガとが戻され、ユニット本体は返却されない。このよ
うなレンズ付きフィルムユニットによれば、ユーザーは
フィルムカートリッジの装填、取り出しなどに手間をか
けずに、誰でも簡単に写真撮影ができるようになる。
上、述のレンズ付きフィルムユニットに用いられている
110フイルムカートリツジは、110サイズのロール
フィルムをカートリッジに光密に収納したものである。
したがって、レンズ付きフィルムユニットの組み立て時
には、カートリッジ側の露光アパーチュアをレンズ付き
フィルムユニットの本体部&と形成された露光枠に押し
つけるようにして組み込めばよく、こうした作業は明室
で簡単に行うことができる。また、現像処理のためにレ
ンズ付きフィルムユニットの本体部からカートリッジを
取り出す場合にも、撮影済みのフィルムはカートリッジ
内に遮光状態で収納されているから、このカートリッジ
取り出し作業を明室で行ってもフィルムにカブリを生じ
させないという利点がある。
ところで、110フイルムカートリツジを利用した上述
のレンズ付きフィルムユニットでは、110フイルムの
画面サイズが小さいことから、プリントサイズを大きく
したい場合等には鮮明なプリント写真が得にくくなって
くる。このような点から、レンズ付きフィルムユニット
に35ミリ幅のフィルム(135フイルム)を用いる試
みがなされている。また、この35ミリ幅のフィルムと
して、国際標準規格(ISO: 1007−1979年
版)で規定されたパトローネ付きのものを利用すると、
その現像処理にあたっては、現行の現像処理システムを
使用することができるので非常に便利である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
しかしながら、上記のパトローネ付き35ミリフイルム
をレンズ付きフィルムユニットに内蔵する場合には新た
な問題が生じてくる。すなわち、パトローネは未露光の
フィルムを遮光状態で収納しているから、レンズ付きフ
ィルムユニットの本体部にこれを組み込む作業は容易に
行うことができるが、レンズ付きフィルムユニットの使
用後には、撮影済みのフィルムがパトローネから引き出
された状態となっており、これを本体部から取り出す作
業は暗室で行わなくてはならない。このような暗室作業
は、大量の現像処理を考慮したときには非常に煩わしい
ものになる。
また、パトローネから引き出された状態の露光済みフィ
ルムを再びパトローネ内に巻き戻すようにすれば、明室
でのフィルム取り出し作業が可能になるが、レンズ付き
フィルムユニットにフィルム巻き戻し機構を設けなくて
はならず、コストアップを招くことになる。さらに、現
像所では回収されたレンズ付きフィルムユニットの全て
について巻き戻し作業が必要になり、明室での作業が可
能になるとは言え、作業効率の点からはあまり好ましい
ものではない。
本発明は以上のような背景に鑑みてなされたもので、レ
ンズ付きフィルムユニットのコストアップを招くことな
(、その本体部から明室で簡単に撮影済みフィルムを取
り出すことができるようにしたレンズ付きフィルムユニ
ット、及びその製造方法を提供することを目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
特許請求の範囲に記載の第1発明では、上艷目的を達成
するために、ロール状に巻かれた未露光の写真フィルム
を、レンズ付きフィルムユニットの本体に形成された露
光用の開口の一方の側に設けたロールフィルム収納室に
巻軸を用いることなく収納し、この未露光の写真フィル
ムの一端を前記開口の他方の側に配した遮光性容器の巻
芯に固定しておくとともに、この巻芯の回転によって撮
影済みの写真フィルムを遮光性容器内に巻き込むように
したものである。
また第2発明では、レンズ付きフィルムユニットの本体
に形成された露光用の開口の一方の側に巻軸が設けられ
たロールフィルム収納室を配設し、この巻軸に未露光の
写真フィルムをロール状に巻き付けておくようにすると
ともに、この未露光の写真フィルムの一端を前記開口の
他方の側に配した遮光性容器の巻芯に固定しておき、二
〇巻芯の回転で撮影済みの写真フィルムを遮光性容器内
に巻き込んでゆく。
さらに第3発明はレンズ付きフィルムユニットの製造方
法に係り、未露光の写真フィルムのリーダー部を除く大
部分を収納した巻芯付き遮光性容器のフィルム引出し口
から暗室状態の中でフィルムをロール状に巻き取る第1
工程、未露光フィルムの終端が前記遮光性容器の巻芯に
固定され、他のフィルム部分がロール状に巻き取られた
状態でこの写真フィルムを前記レンズ付きフィルムユニ
ットの本体部に設けられた容器収納部及びロールフィル
ム収納部にそれぞれ装填する第2工程、写真フィルムの
背面側から背面遮光手段を前記レンズ付きフィルムユニ
ットの本体部に結合し該本体部内を遮光する第3工程、
前記第3工程の後に前記本体部と背面遮光手段とをシー
ルする第4工程とからなる。
そして第4発明の製造方法は、未露光の写真フィルムの
リーダー部を除く大部分を収納した巻芯付き遮光性容器
をレンズ付きフィルムユニットに設けられた容器収納室
に装填するとともに、該ユニットに形成されたロールフ
ィルム収納室に設けられた巻軸にフィルムリーダー部を
固定する第1工程と、写真フィルムの背面を光密に被う
ように前記ユニットに背面遮光手段を結合する第2工程
と、該ユニット外部より前記巻軸を回転して未露光の写
真フィルムを巻軸に巻き取る第3工程とからなるもので
ある。
〔実施例〕
本発明の第1実施例のレンズ付きフィルムユニットの外
観を示す第3図において、ユニット本体1はプラスチッ
クの成形によって作製された本体基部2と、本体基部1
の背面側の開口を光密に閉鎖する裏蓋3とからなる。本
体基部2には撮影レンズ4.ファインダ窓5.レリーズ
ボタン6が設けられている他、内部にはシャッタ、フィ
ルム巻き上げ機構などの撮影機構を内蔵している。前記
裏蓋3は、本体基部2に超音波溶着などによって固着さ
れ、ユーザーはこれを取り外すことができないようにな
っている。さらに好ましくは、図示しない紙箱によって
ユニット本体lを常時覆うようにし、この紙箱に撮影レ
ンズ4.レリーズボタン6を露呈させるための穴を開設
し、これらの穴を通して操作できるようにしておく。
本体基部2に裏蓋3を取り付ける前の状態を示す第1図
において、本体基部2には背面から底面にわたる開口2
aが形成され、この間口2aを光密に遮蔽するように裏
蓋3の形状が決められている。前記本体基部2には、露
光枠10を挟むようにフィルムロール室11及びパトロ
ーネ室12が設けられている。パトローネ室12の上壁
には、巻き上げノブ8の操作に連動し、図中反時計方向
に回動するフィルム巻き上げ用のフォーク14が突出し
ている。また、前記露光枠lOが形成されたフィルム支
持面15は、図示のように裏M3側に隆起しており、そ
の上部にはスプロケット16が臨出している。
前記本体基部2と裏蓋3とからなるユニット本体1内に
は、その組立時に予め35ミリ幅のフィルム21を遮光
して収納するためのパトローネ20と、このパトローネ
20から引き出されたフィルム21とが、前記フィルム
ロール室11.パトローネ室12にそれぞれ装填される
。ここで用いられるパトローネ20及びフィルム21は
、国際標準規格で規定されたものであり、フィルム21
の後端はパトローネ20に設けられた巻芯28に固着さ
れている。
この装填作業に際しては、図中二点鎖線で示したような
装填治具を用いることができる。すなわち、パトローネ
20から引き出された未露光のフィルム21は、巻軸2
2に巻回されてフィルムロール23となる。他方、パト
ローネ20はグリップアーム25で保持され、さらにパ
トローネ20とフィルムロール23との間の展延部分2
6は、支持板27によって若干上方に湾曲するように支
持される。もちろん、これらの装填治具は、各々を連結
させた一台の装填装置として構成することができる。
装填治具によって保持されたパトローネ20及びフィル
ムロール23は、装填治具をパトローネ20の軸方向に
移動させることによって、各々の開口11a、12aを
通して本体基部2の所定位置に装填される。これにより
、パトローネ20に回動自在に設けられフィルム21の
一端が係着された巻芯28(第2図参照)は、フォーク
14に係合する。また、フィルムの展延部分26は支詩
板27によって上に持ち上げられているから、このフィ
ルム装填時に展延部分26の上縁がスプロケット16に
引っ掛かったりすることがない。
フィルムロール23及びパトローネ20それぞれを、こ
のようにしてフィルムロール室11.パトローネ室12
に挿入した後には、グリップアーム25の保持を解除す
るとともに、巻軸22を例えばスリ7t−22aの部分
で撓ませて細径にする。
これにより装填治具のそれぞれを軸方向に退避させるこ
とができる。この結果、パトローネ20はパトローネ室
12内に残され、またフィルムロール23はフィルムロ
ール室11に置かれるようになる。このとき、フィルム
ロール のカーリング習性によって巻きほぐれようとするが、そ
の最外周がフィルムロール室11を画定している壁面で
規制されるから、所定の径のままで落ち着くようになる
しかる後に、裏蓋3が開口2aを遮光するように被せら
れ、超音波溶着によって本体基部″2に固着される。m
it3の内面には、本体基部2側のフィルム支持面15
と同じように湾曲したフィルム規制面30が形成されて
いる。したがって、フィルム21を上から押さえつける
ようにして裏蓋3を本体基部2に被せ、これを固着する
ことによって、上側に湾曲されたフィルムの展延部分2
6は、餉2図に示したようにフィルム支持面15に圧・
着され、フィルム面が浮き上がったり、波うったりする
ことな(、所定の露光位置に位置決めされる。
また、4のときスプロケット16がパーフォレージジン
に噛み合うようになる.もちろん、フィルム規制面30
の一部には、スプロケット16の突出部分を受は入れる
ための開口が設けられている。
なお、裏!!3の一方の底部、すなわちフィルムロール
室11の底となる部分には段差32が形成され、フィル
ムロール室ll側の方が、パトローネ室12よりも底面
が高(されている。これは、フィルムロール室11では
フィルムロール23自体の下縁を支持する必要があるた
めで、この段差32によってフィルム21の姿勢が水平
に保たれるようになる。また、ユニット本体1のローコ
スト化を図るために盪影レンズ4としてプラスチック成
形等による単レンズを使用する場合には、上述のように
露光位置でフィルム面を湾曲させることによって、デイ
スト−ジョンの影響を少な(して画面周辺部でのピント
を良好にする上で効果的であるとともに、露光位置にフ
ィルム21を正しく位置決めする上でも有利である。
以上のフィルム装填及びJiiE3の取り付は作業は、
いずれも暗室で行う必要があるが、フィルムの装填は軸
方向から、そして裏蓋3の取り付けはフィルム面の上か
らというように単純化されているから、これらの作業は
前述のような装填治具等を用いることによって、簡単に
自動化することができるようになり、組立コストを低減
する上で非常に有効である。
また、パトローネ20, フィルムロール23を上述の
ように軸方向から装填する代わりに、これらを次のよう
にして本体基部2に装填することも可能である.すなわ
ち、パトローネ室12にパトローネ20を装填した後、
フィルムロール室ll外で巻軸22によってフィルム2
1を巻き取ってゆ(、シたがって、フィルム21はパト
ローネ20から斜め上(30°〜45°程度)に引き出
されながら巻き取られる.こうしてフィルム21を巻軸
22に巻き取った後、フィルムロール23を巻軸22ご
とフィルムロール室11に装填スる。
そして、巻軸22をスリット22aの部分で撓ませてフ
ィルムロール23から外し、この巻軸22だけを開口1
1aから引き抜くようにすればよい。
この装填方法をとる場合には、パトローネ室12側の底
部には開口12aを設けておかなくてもよい。
さら嬶、上述のようにして装填を行うときには、フォー
ク14と一体成形された巻き上げノブ8を本体基部2か
ら取り外しておき、フィルム21の巻き取りが終了した
後、パトローネ20の巻芯28にフォーク14を係合さ
せるように巻き上げノブ8を本体基部2の上面から挿入
して取り付けることが好ましい。このためには、本体基
部2の上面に巻き上げノブ8を挿入するための開口を形
成しておけばよい。
レリーズボタン6を操作するとシャッタ35が開閉し、
露光枠10に位置しているフィルムの展延部分26に露
光が行われる。その後、巻き上げノブ8を回動操作する
と、フォーク14を介して巻芯28が回動するから、露
光済みのフィルムはパトローネ20に巻き込まれてゆく
。これとともに、フィルムロール23から次のフィルム
コマが露光枠10の位置に供給され、スプロケット16
がフィルムの供給に従動して回転する。そして、スプロ
ケット16の回転によって1コマ定尺送りが検出される
と、巻き上げノブ8がロックされ次の撮影準備が完了す
ることになる。
このようにして撮影を繰り返してゆくことによって、露
光済みのフィルムは順次パトローネ20に巻き込まれて
ゆく。そして、撮影を完了した後には、そのままの状態
で現像所に送られる。現像所で処理を行うときには、分
解用の治具等を利用して裏M3を取り外すことによって
、従来と同じ状態の撮影済みパトローネを取り出すこと
ができ、それ以降は従来通りの処理でフィルム現像、プ
リント処理を行うことができる。
なお、現像所においてパトローネ20の取り出し作業を
簡易化するために、裏蓋3の底部にプルトップ弐でパト
ローネ取り出し用の開口が形成されるようにしておくと
便利である。すなわち、第1図に示したように、パトロ
ーネ室側の裏蓋3の底面内壁に破損させやすい溝37を
、また外壁には突起38を一体成形しておく。これによ
れば、突起38に指を引っ掛けてこれを引けば、溝37
に沿った開口ができるから、この開口から撮影済みのパ
トローネ20を取り出せるようになる。しかも、これに
よりユニット本体1が部分的に破損されてしまうので、
繰り返し使用の精度保証のないフィルムユニット本体l
が再使用されるという事態を防止できるようになる。
第4図に示した本発明の第2実施例では、パトローネ2
0及びフィルムロール23のそれぞれを、2I蓋3側に
保持させてから本体基部2に設けられたパトローネ室1
2.  フィルムロール室11に装填するようにしてい
る。N蓋3の内側に一体に形成された台座39には、板
ばねによって作製されたフィルム支持板40が固定され
ている。このフィルム支持板40の中央部分は、本体基
部2側のフィルム支持面15に対応して湾曲されている
とともに、その両側はさらに円形に屈曲され、各々パト
ローネ保持部41.ロール保持部42を構成している。
なお、パトローネ保持部41.ロール保持部42につい
ては、これらの中央部分が図示のように切り取られてお
り、弾性に富むように形成されている。
暗室においてパトローネ20から未露光のフィルム21
をロール状に巻き取りながら引出してフィルムロール2
3を作った後、パトローネ20゜フィルムロール23の
それぞれをパトローネ保持部41.ロール保持部42に
係着する。フィルムロール23は、巻き拡がる方向の反
発弾性力をもつから、フィルムロール23の外周面はロ
ール保持部42の内面に軽く圧接する。なお、フィルム
支持板40の上縁の一部に形成された切欠き40aは、
スプロケット16が入り込む逃げ部として作用する。
このようにしてパトローネ20及びフィルムロール23
を裏蓋3に取り付けた後は、この裏M3を本体基部2と
一体化する。この作業時は、裏蓋3の底面側をわずかに
持ち上げるように傾けて、パトローネ20. フィルム
ロール23の軸方向に沿って裏蓋3を本体基部2に装着
する。これによりパトローネ20の巻芯28がフォーク
14と係合し、フィルムロール23はフィルムロール室
11内に装填される。しかる後に裏M3あるいは本体基
部2の所要部分に超音波ホーンを押し当て、これらを超
音波溶着することで組み立てが完了する。もちろん、本
体基部2と裏蓋3とを一体化するには、接着剤を用いた
り、あるいは嵌込み嵌合による手法を用いることもでき
る。
こうして組み立てられたレンズ付きフィルムユニットの
要部断面を第5図に示す。パトローネ20とフィルムロ
ール23との間に展延されたフィルム21は、フィルム
支持板40の中央部分によってフィルム支持面15に押
圧され、第1実施例と同様にフィルム21は露光枠10
の背後に正しく位置決めされ、前述の第1実施例と同様
の操作を行うことで写真撮影してゆくことができる。
ところで、巻き上げノブ8を回動操作すると、フィルム
21’は、フィルムロール23の最外周がロール保持部
42の内面に摺接しながら引き出されるため、その摩擦
によってフィルム21の引出し抵抗が増すおそれが出て
くる。第4図に示した実施例では、これに対処するため
にロール保持部42の中央部分を切除して上下の2辺で
フィルムロール23を保持することによって、フィルム
ロール23との接触面積を減らしている。また、第6図
に示したように、裏蓋3に固着されるフィルム支持台4
4と一体にロール保持部45を成形し、その内面にフィ
ルムロール23との接触面積を減らすための凹凸部46
を形成するのも効果的である。
上述のように、裏113側にパトローネ20.フィルム
ロール23を保持させておけば、フィルム自体のカーリ
ング習性が裏蓋3で規制されるとともに、裏M3を本体
基部2に取り付ける作業と並行してパトローネ20.フ
ィルムロール23の装填が行われ作業効率が向上する。
第7図は本発明の第3実施例に係るレンズ付きフィルム
ユニットの外観を示し、第8図はその全体構造の概略を
示している。パトローネ20.フィルム21、さらに撮
影機構や巻き上げ機構を内蔵したユニット本体1は、本
体基部50.前カバー51.裏蓋32を備え、これらは
プラスチック成形によって作製される。詳しくは後述す
るように、本体基部50にパトローネ20及びフィルム
21を装填した後には、前カバー51.裏1I32が本
体基部50に固着され、装填されたパトローネ20やフ
ィルム21をユーザは取り出すことができないようにな
る。
本体基部50の基板53上には、一定間隔を開けてパト
ローネ室55とフィルムロール室56とが形成され、各
々の下面には開口55a、56aが設けられている。こ
れにより、本体基部50にパトローネ20とフィルム2
1とを装填する際には、暗室でパトローネ20からフィ
ルム21を引き出してフィルムロール23にまとめた後
、これらを前記開口55a、56aを通して底面側から
装填できるようになる。なお、フィルム21を引き出す
前にパトローネ2Qを装填し、それからフィルムロール
室56内にフィルム21を引き出してゆくこともできる
パトローネ室55とフィルムロール室56との間には平
面状の連結部57が設けられ、この連゛結部57には露
光枠(第1図の露光枠lOに対応)が形成されている。
パトローネ室55.フィルムロール室56.連結部57
の周囲には矩形状の枠体58が形成され、この枠体58
の下面には1.パトローネ20.フィルムロール23の
装填のために前記開口55 a、  56 aと連通し
た開口部が形成されている。パトローネ室55の上部に
は、パトローネ20の巻芯28と係合するフォーク(第
1図のフォーク14に対応)が設けられている。
そして、このフォークは巻き上げノブ60と一体化され
ており、巻き上げノブ60を図中の矢印方向に回動操作
することによって、撮影済みのフィルム21をパトロー
ネ20内に引き込む方向に巻芯28を回転させる。なお
、巻き上げノブ60の外周には歯列60aが形成され、
この歯列60aには板ばねからなる逆止爪60bが係合
している。
この逆止爪60bは、筆き上げノブ60が時計方向に回
動することを阻止するためのもので、ある。
本体基部50には、さらに枚数表示板61.係止レバー
62.シャッタ駆動レバー6−3.シャッタ羽根64.
従動スプロケット65(第9図)等からなるシャッタ機
構が設けられている。このシャッタ機構の詳細を示す第
9図において、シャツタボタン66は板67と一体化さ
れ、この板67は軸68を介して前カバー51に回動自
在に取り付けられている。また、仮67には後方に伸び
たロッド69が植設されている。
本体基部50に設けられた係止レバー62は軸71を中
心として回動自在であり、その折曲片62aに一端72
aが係止されたばね72によって時計方向に付勢されて
いる。前記折曲片62aの下端部は、シャッタボタン6
6と一体の板67に植設されたロッド69と当接してい
る。したがって、シャッタボタン66を押し下げると、
係止レバー62はロッド69を介して反時計方向に回動
される。また係止レバー62には、巻き上げノブ60の
外周に形成された歯列部60aに係合し、巻き上げノブ
60の回動を阻止する巻止め爪62bが設けられている
フィルム21には周知のようにパーフォレーション21
aが設けられており、パーフォレーション8個分がフィ
ルム1コマ分の長さに相当する。
このパーフォレーション21aには8枚歯の従動スプロ
ケット65が係合しており、従動スプロケット65の一
回転で、フィルム21が丁度1コマ分送られる。この従
動スプロケット65と同軸に、外周に切欠き74aが形
成されたカム74が設けられ、その外周には係止レバー
62の爪62cが当接している。そして、フィルム21
が図中矢印方向に巻き上げられると、従動スプロケット
65とともにカム74も反時計方向に回動する。
本体基部50に設けられたシャッタ駆動レバー63は軸
76を中心に回動自在であり、シャッタ駆動レバー63
はばね受け63aに一端72bが掛けられたばね72に
よって反時計方向に付勢されている。このシャッタ駆動
レバー63は、第8図に示したように係止レバー62の
突起62dと当接し、ばね72の付勢に抗して第1O図
(A)に示した位置に保持される。シャッタ駆動レバー
63にはL字形の折曲片63bが形成され、この折曲片
63bの先端部は第8図に示したようにシャッタ羽根6
4に臨んでいる。
シャッタ羽根64は、軸64aにより本体基部50に回
動自在に取り付けられ、ばね64bによって反時計方向
に付勢されており、常態ではストッパ(図示省略)に当
接して図示の位置に停止している。この状態では、本体
基部50に形成された撮影量ロア8はシャッタ羽根64
によって遮蔽されている。そして係止レバー62dの突
起62dが、第10図CB)で示したようにシャッタ駆
動レバー63から外れると、シャッタ駆動レバー63は
ばね72の付勢によって反時計方向に回動し、シャッタ
駆動レバー63の折曲片63bによってシャッタ羽根6
4の端部に設けられた爪64Cが蹴飛ばされ、シャッタ
羽根64は撮影量ロア8を開放する。そして、シャッタ
駆動レバー63の折曲片63bが爪64cを乗り越える
と、シャッタ羽根64はばね64bによって引き戻され
、再び撮影量ロア8を遮蔽する。
従動スプロケット65には、さらに同軸でシャッタチャ
ージ用のカム80が設けられ、シャッタ駆動レバー63
が前述のようにシャッタ羽根64を開閉させた後には、
第10図(C)に示したように、その爪64cがカム8
0の切欠き80aに嵌入する。このカム80は従動スプ
ロケット65と一体となって回動するから、フィルム2
1の巻き上げに従動して反時計方向に回動する。このよ
うにしてカム80が回動すると、切欠き80aに嵌入し
た爪64cはカム80の外周面によって押されてゆき、
シャッタ駆動レバー63は反時計方向に回動して元の位
置に戻されるようになる。
従動スプロケット65には、さらに−歯ギャ82が同軸
に設けられている。この−歯ギャ82は枚数表示板61
の外周に形成されたギヤ61aと噛合している。したが
って、従動スプロケット65が一回転すると一歯ギャ8
2も一回転し、枚数表示板61を一目盛分回転させる。
枚数表示板61の上面には、その回転ピッチに対応して
枚数表示用の目盛が設けられている。この目盛はその時
点で盪影可能なフィルム枚数、すなわち残数表示目盛と
なっているから、この目盛を前カバー51に形成された
表示窓83を通して観察することによって、盪影可能な
フィルムのコマ数を確認することができる。
シャッタ羽根64の前面には、第8図に示したように板
状のレンズホルダ85が取り付けられている。レンズホ
ルダ85には、盪影開ロア8と対応する位置に凹部85
aが形成され、この凹部85aにプラスチック成形によ
り作製されたレンズ86が配置される。
前カバー51の上面にはシャッタボタン66を露呈させ
るための開口87が形成され、この開口87を通してシ
ャッタボタン66を押圧操作することができる。前カバ
ー51の前面にはファインダ用の遮光筒882円形の開
口89.矩形状の小孔90が設けられている。開口89
はレンズ86の光軸に位置するように形成され、また小
孔90は本体基部50に設けられた係止爪91に対応し
た位置に形成される。この小孔90に係止爪91を係着
することによって、本体基部50に対して前カバー51
を仮止めすることができる。
裏M32は背板93と底板94とで略り字状になってい
る。背板93には前カバー51の遮光筒88と対応した
位置に開口95が形成され、ファインダ接眼部として用
いられる。また、背板93に形成された横長の開口96
は、第7図に示したように、巻き上げノブ60の一部を
外部に露呈させる。背板93の内面側には湾曲したフィ
ルム支持面98が形成され、本体基部50の露光枠に位
置したフィルム21の位置規制を行うとともに、巻き上
げ時にはフィルム21が移動するときの案内面となる。
裏蓋32を本体基部50に組み付けると、底板94が基
板53の下面に位置し、パトローネ室55、フィルムロ
ール室56の底部に形成された開口55a、56aを覆
うようになる。したがって、パトローネ20.フィルム
ロール23のそれぞれを本体基部50の所定位置に装填
してから裏蓋32を被せると、フィルム21は光密状態
でユニット本体1内に収納されることになる。その後、
本体基部50と裏!32、さらに前カバー51と裏蓋3
2の側縁52a、52bとが超音波溶着によって固着さ
れる。
上記構成による作用は次のとおりである。第10図(A
)の初期状態からシャッタボタン66を押し下げてゆく
と、ロッド69によって係止レバー62が反時計方向に
回動される。こうして係止レバー62が回動すると、第
1θ図(B)に示したように、係止レバー62dによる
シャッタ駆動レバー63の係止が解除され、シャッタ駆
動レバー63はばね72の付勢により反時計方向に回動
する。このシャッタ駆動レバー63の回動によって、シ
ャッタ羽根64が開閉され露光枠に位置しているフィル
ム21に露光が行われる。
また、上述のように係止レバー62が反時計方向に回動
してシャッタ羽根64を間両させると、爪62cがカム
74の切欠き74aから脱する。
そして、第10図(C)に示したように、シャッタ駆動
レバー63の突起63dが係止レバー62の突起62d
の上縁に係合し、これにより係止レバー62はばね72
の付勢に抗してそのままの位置に保持される。また、係
止レバー62の爪62bは巻き上げノブ60の外周に形
成された歯列61aから退避するため、巻き上げノブ6
0の回動操作が許容されるようになる。
こうして1回の撮影を終えた後に、巻き上げノブ60を
第9図で時計方向に回動操作すると、この巻き上げノブ
60に直結されたフォークを介し、パトローネ20の巻
芯28が回動して撮影済みのフィルム21をパトローネ
20内に引き込んでゆく。フィルム21がパトローネ2
0に引き込まれ   □ることによって従動スプロケッ
ト65が反時計方向に回動し、これに伴ってカム74,
80、さらに−歯ギャ82が回動する。カム80が回動
すると、そのカム面によってシャッタ駆動レバー63の
爪63cが押され、シャッタ駆動レバー63は時計方向
に回動さ−れる。これにより第10図(D)に示したよ
うに、シャッタ駆動レバー63の突起63dが係止レバ
ー62の突起62dから退避し、係止レバー62はばね
72の付勢により時計方向に回動する。そして、係止レ
バー62の突起62dがシャッタ駆動レバー63の突起
63dの右縁に入り込み、また爪62cはカム74の外
周に当接する。
フィルム21が1コマ分移動され従動スプロケット65
が一回転に達すると、カム74の切欠き74aに係止レ
バー62の爪62cが嵌入し、係止レバー62がさらに
時計方向に回動する。これによりカム74の回動が阻止
されるとともに、係止レバー62の爪62bが巻き上げ
ノブ60の歯列60aに係合し、巻き上げノブ60及び
従動スプロケット65の回動が阻止される。こうしてフ
ィルム21の巻き上げが完了し、第10図(A)に示し
たように、シャッタ駆動レバー63の反時計方向への回
動が係止レバー62の突起62dで係止された初期状態
に戻されることになる。なお、従動スプロケット65が
一回転すると一歯ギャ82を介して枚数表示板61が1
目盛分歩進し、表示窓83を通して盪影可能な残りコマ
数が表示されるようになる。
また、枚数表示板61の下面にはカム61bが一体に設
けられている。このカム61bは、フィルム21の最終
コマに盪影を終えた後、巻き上げノブ60を回動してゆ
く過程で係止レバー62の立ち上がり片62eに当接し
、係止レバー62を反時計方向に回動させる。これと同
時に、枚数表示板61の欠歯部61cが一歯ギャ82と
の噛合位置に移動してくる。係止レバー62がこのよう
にして回動されると、爪62cがカム74の切欠き74
aから外れ従動スプロケット65はフリーになり、しか
も−歯ギャ82が回動しても枚数表示板61は回動しな
いから、この状態で巻き上げノブ60を回動しても巻き
止めがかからず、フィルム21の全てをパトローネ20
内に巻き込むことができる。このようにしてフィルム2
1の全てをパトローネ20内に巻き込むと、現像所での
パトローネ取り出し作業が楽になる。
さらに、枚数表示板61には第11図に示したように、
例えば24枚の規定枚数の他に、テスト用の空盪り枚数
の表示部分子(例えば3〜4枚)が設けられ、この空量
り部分にはフィルム21の後端側、すなわちパトローネ
20の巻芯28に固定された側の余裕分が当てられる。
したがってこの部分を利用して、レンズ付きフィルムユ
ニットを組み立てた後にでもシャッタの作動、フィルム
送りの作動などを検査することができる。
以上のシャフタ機構によれば、パトローネ20の巻芯2
8に係合するフォークを介し、巻き上げノブ60によっ
て巻芯28を直接的に回動してフィルム21を巻き取る
簡単な構造をとりながら、逼影済みのフィルム21@1
コマ分巻き上げたときには、従動スプロケット65の回
動及び巻き上げノブ60の回動は、共通の係止レバー6
2で阻止される。したがって、シャッタ機構をレンズ付
きフィルムユニットに適した簡略な構造にしながら、1
コマ定尺送りの信頼性を高めることができる。
第12図、第13図及び第14図は本発明の第4実施例
を示す。この実施例においては、撮影レンズ101を露
呈させる開口102が形成された本体基部100の前面
下部に巻き上げノブ103が設けられている。開口10
2及びファインダ窓104の奥には、内面が階段状に形
成された遮光筒105,106が設けられ、開口102
.ファインダ窓104から入った光が、不要な乱反射を
起こすことがないようにしている。
要部断面を表す第13図に示したように、撮影レンズl
O1の背後にはシャッタ107が設けられ、さらにその
背後に露光枠108が形成されている。本体基部100
の正面から見て、前記露光枠108の右側に遮光性のフ
ィルム容器110を装填するための容器収納室111が
、また左側にフィルム収納室112が設けられている。
フィルム収納室112内には軸113が設けられており
、未露光のフィルム21はこの軸113に予め巻かれた
状態で収納されている。そして、フィルム収納室112
から引き出されたフィルム21の一端21aは、露光枠
108の背後、さらにフィルム容器110の入り口11
0aを通って、フィルム容器110に回転自在に設けら
れた巻芯114に固定されている。
本体基部100の背後から見た要部断面を示す第14図
に・おいて、フィルム容器110の巻芯114は、容器
収納室111の底面から部分的に露呈しており、ギヤ1
15に一体化されたフォーク116がこれに係合してい
る。このギヤ115は、ギヤ117を介して巻き上げノ
ブ103に連動するようになっているから、巻き上げノ
ブ103を回動させることによって、巻芯114にフィ
ルム21を巻き取ってゆくことができる。また、フィル
ム収納室112に回動自在に設けられた軸113はフィ
ルム収納室112の底面から突出しているが、その先端
は本体基部100の底面には至らないようになっている
前記軸113の先端にはドライバを係合させるための溝
113aが形成されている。そして、本体基部100の
底面に形成された開口118を通してドライバを挿入し
、これを回動することによって軸113にフィルム21
を巻き付けてゆくことができる。なお、ユーザーによっ
てこのような操作ができないようにするために、溝11
3aの形状を変え専用の治具を用いてこの作業を行うよ
うにしてもよい。
上記の構成によれば、このレンズ付きフィルムユニット
の組み立てを以下のようにして行うことが可能となる。
すなわち、一端がフィルム容器110の巻芯114に固
定され、他端側のフィルムリーダー部分だけが引き出さ
れたフィルム容器110を容器収納室111に装填する
。しかる後に、フィルムリーダー部分の先端をフィルム
収納室112内の軸113に係着し、裏11119を本
体基部100に被せる。
これにより、本体基部100内は遮光状態に保たれるよ
うになる。そして、本体基部lOOの底面に形成された
開口118からドライバを挿入し、軸113を第13図
中で反時計方向に回動させることによって、フィルム容
器110内の未露光のフィルム21をフィルム収納室1
12の軸113に巻きつけることができる。こうして軸
113に未露光のフィルム21を巻き付けてゆく作業は
、裏蓋119を本体基部100に被せた後であるから明
室で行うことができる。
こうして組み立てられたレンズ付きフィルムユニットを
使用するときには、シャッタボタン120を押して楊影
を行った後、巻き上げノブ103を回動する。これによ
りフィルム容器110の巻芯114が第13図中時計方
向に回転するから、撮影済みのフィルム21は遮光性の
フィルム容器110内に巻き込まれるようになる。した
がって撮影を全て完了した状態では、撮影済みのフィル
ム21がフィルム容器110内に収められ、明室でこの
レンズ付きフィルムユニットを分解してフィルム容器1
10を取り出すことができる。
なお、上記フィルム容器110・とじては、現行の35
ミリフイルムとともに使用されているパトローネを利用
することができるが、必ずしもこれのみに限定されるも
のではない。例えば、レンズ付きフィルムユニットの成
形時に、フィルム通路を有し遮光性を有するフィルム容
器を本体基部100から切り離し可能に形成するように
してもよい。また、フィルム容1器には必ずしも巻芯を
設ける必要がなく、例えば巻き上げノブ103の回“動
によって周知のスプロケットを回動し、これにより撮影
済みのフィルムをフィルム容器内にコイル状に押し込む
ような手法を採ることもできる。
第15図、第16図、第17図は、すでに説明した第1
実施例とほぼ同様の構造をもったユニット本体にパトロ
ーネ20及びフィルムロール23を自動装填するための
フィルム装填装置の一例を示すものである。このフィル
ム装填装置150は、詳しくは後述するようにベースプ
レート152上に設置して用いられる。ベースプレート
152には、第18図に示したように、フレーム152
a。
152bが設けられ、ユニット本体lを構成する本体基
部2と裏蓋3とが位置決めして載置される。
フィルム装填装置150を示す第15図、第16図、第
17図において、ベースブレー)152上に支持された
フィルム装填装置150は、一対のガイドバー154,
155を保持した台座156.157と、前記ガイドバ
ー154,155によってスライド自在に支持された移
動フレーム158と、この移動フレーム158に軸15
9を介して回動自在に支持された回動アーム160とを
備えている。この回動アーム160は、移動フレーム1
5Bとの間に設けられたばね162によって第16図中
反時計方向に付勢され、常態では第、16図に示した上
昇位置におかれている。
前記移動フレーム158は、台座156との間にかけら
れたコイルばね162によって、常態では第15図ある
いは第17図に示したように本体基部2から離れた準備
位置に位置している。また、移動フレーム158には、
その前面から突出するようにリング状の磁石163がビ
ス止めされている。この磁石163は、第15図に示し
たように、パトローネ20の端面を吸引して保持する。
さらに移動フレーム158には、軸方向に移動されるエ
ジェクトロッド165が設けられている。このエジェク
トロッド165は、ばね166によって第15図で下方
、すなわち後退方向に付勢されている。エジェクトロッ
ド165の前端には、パトローネ20の巻芯28と係合
する回転可能なフォーク165aが設けられ、このフォ
ーク165aばばね(図示省略)によって前方に向かつ
て付勢されている。
前記回動アーム160には、軸受168を介してエアー
シリンダ169が回転自在に支持されている。このエア
ーシリンダ169の後端側にはギヤ170が固着され、
軸方向への移動は禁止されている。このエアーシリンダ
169によって巻軸172が駆動される。巻軸172は
、エアーシリンダ169内のばねによって突出方向に付
勢され、エアーシリンダ169からエアーを吸引したと
きには、第15図に示した位置から後退し、その先端は
本体基部2の底面よりも下側に移動される。
そして、エアーシリンダ169が回転するときには、こ
れと一体となって巻軸172が回転するようになってい
る。
回動アーム160が第16図に二点鎖線で示した位置に
下降したときの巻軸172の中心とエジェクトロッド1
65の中心軸との間隔は、パトローネ室12とフィルム
ロール室11のそれぞれの中心間隔と等しくなるように
設定されている。なお、前記巻軸172の先端にはスリ
ット172aが形成され、その間にはフィルムリーダー
の先端部21aを弾性で挟持するためのリーフばね17
3が設けられている。なお、巻軸172のスリット17
2aにフィルムの先端を挟み込んできつくロール状に巻
き上げると、フィルムの先端に鋭角状の巻きぐせかつく
。このため、第21図(A)。
(B)に示したように、巻軸172のスリット172a
に連なる角部分をテーパ状にしたり、あるいは角をとっ
て丸めることにより、フィルムの先端に鋭角状の巻きぐ
せかつかないように工夫されている。
回動アーム160の回動軸となっている軸159には、
さらに逆止めレバー175が軸着されている。逆止めレ
バー175の先端にはクラッチ爪(図示省略)が形成さ
れ、逆止めレバー175をばね付勢することによってク
ラッチ爪はギヤ170に係合している。これにより、ギ
ヤ170は第16図において時計方向にのみ回転できる
ようになっている。
以上のように構成されたフィルム装填装置150は、第
19図、第20図に示したような製造ラインにおいて用
いられる。なお、第19図は製造ラインの全体的な配列
を示し、第20図はその一部を平面図で表したもので、
ベースプレート152と装填ステーション177との位
置関係を示している。
フレーム152a、152b及びフィルム自動装填装置
150を有するベースプレート152は、搬送ベルト1
78に複数ユニット取り付けられて用いられる。搬送ベ
ル)178は、周知の駆動機構によって図中右方向にス
テップ送りされ、その途中で暗室180を通過するよう
になっている。
図示したように、搬送ベルト178の送り位置に対応し
て、ユニット供給工程、パトローネ供給工程、暗室作業
工程、製品取り出し工程が決められている。つまり、レ
ンズ付きフィルムユニットの製造方法として、まず所定
位置に保持されたパトローネ20から未露光フィルム2
1をカブらせないように引き出して、未露光のフィルム
ロール23をつくる工程、パトローネ20をその軸方向
から本体基部2内の巻上げ用のフォーク14に近づけ、
パトローネ20の巻芯28をフォーク14に係合させる
工程、未露光のフィルムロール23を本体基部2のフィ
ルムロール室11に落とし込む工程、フィルムロール2
3から巻軸172を抜キ出す工程、次いで背M3を本体
基部2に被せて暗箱をつくる工程が具体化されている。
ユニット供給工程においては、空になったペースプレー
ト152上の所定位置に、本体基部2と背M3をマニュ
アルで供給する。パトローネ供給工程では、ユニット供
給工程で供給された本体基部2のパトローネ室12に、
リーダー部分だけが引き出され、′未露光のフィルム2
1を巻回して収納した状態のパトローネ20を装填する
。このため、パトローネ供給工程中には装填ステーショ
ン177が設けられている。ベースプレート152がこ
の装填ステーション177に送られてくると、装填ステ
ーション177からアーム181(第15図、第17図
参照)が一定ストローク突出し、移動フレーム15Bを
コイルばね162に抗して前方に押し出す。こうして移
動フレーム158が前方に繰り出されると、その前面に
設けられた磁石°163がパトローネ室12に装填され
ているパトローネ20を吸引して保持する。
装填ステーション177は、上述のようにアーム181
を一定ストローク突出させた後、これを後退させて初期
位置に戻す。これに伴い、移動フレーム15Bはコイル
ばね162の付勢により第15図に示した準備位置に移
動する。なお、パトローネ20は磁石163に吸引して
保持されているから、図示のようにパトローネ室12か
ら部分的に引き抜かれるようになる。このとき、エジェ
クトロッド165の先端のフォーク165aは、巻芯2
8とばねを介して弾性的に係合する。次工程で巻芯28
がわずかに回されるとこれらは確実に係合し、パトロー
ネ20から未露光のフィルム21が引き出されるときに
は、フォーク165aを介して巻芯28にわずかなバッ
クテンションを与えるようになっている。
移動フレーム158が第15図に示した準備位置に復帰
すると、装填ステーション177に設けられた駆動ギヤ
182が下降してきて、エアーシリンダ169に固定さ
れたギヤ170に噛み合う。
このとき、装填ステーション177からは支持片183
が突出し、回動アーム160の底面に固着された受は部
185の下に入り込むから、駆動ギヤ182がギヤ17
0に噛み合うときに回動アーム160が下降することは
ない。そして、駆動ギヤ182が調整回転され、巻軸1
72のスリット172aを所定の初期位置に合わせた後
、駆動ギヤ1B2及び支持片183が退避する。
こうして巻軸172の位置合わせを行った後には、パト
ローネ20から出ているフィルムリーダーの先端部21
aを巻軸172のスリット172aにマニュアルで挿入
する。これにより先端部21aは、巻軸172に設けら
れたリーフばね173によって挟持される。
搬送ベル)178がステップ送りされ、ベースプレート
152とともにフィルム装填装fi150が暗室180
内に移動されると、まず巻き戻しステーション187に
よってフィルム装填装’R150が作動される0巻き戻
しステーション187には、やはり前記駆動ギヤ182
及び支持片183が設けられ、前記装填ステーション1
77での作動と同様に、エアーシリンダ169に固定さ
れたギヤ170を第16図中で時計方向に回転させる。
これにより、巻軸172はエアーシリンダ169ととも
に回転し、フィルム21をパトローネ20から引き出し
ながら巻回してゆく、フィルム2!には前述したフォー
ク165aによってかすかなバックテンションがかけら
れているから、巻軸172上にはフィルム21を緩みな
く巻きつけることができる。なお、駆動ギヤ182は巻
き戻しステーション187に設けられたモータ(図示省
略)によって駆動されるが、この駆動系中にはスリップ
機構が併設されており、駆動ギヤ182は所定のトルク
をもって回転されるようになっている。また、巻軸17
2にフィルムを巻き付ける間に、パトローネ20が磁石
163から外れないように、パトローネ20の先端部は
図示されないホルダーで固定される。
巻軸172が始動された後、所定時間の経過をまって駆
動ギヤ182の回転が自動停止される。
パトローネ20に巻回して収納されていたフィルム21
の長さは予め分かっているから、その長さに応じて前記
所定時間を設定しておけば、巻軸172の回転が停止し
た時点ではパトローネ20内のフィルム21は全て巻軸
172に引き出され、巻軸172にはフィルムロール2
3が形成される。
このように、本体基部2からフィルム21を浮かせた状
態で巻軸172を回転させれば、フィルム21に傷が入
ることもな、(、高速でフィルムロール23をつ(るこ
とかできるようになる。また、第15図に示したように
、パトローネ室12とフィルム支持面15との境界部に
斜めの切り火き15aを設けておくと、巻き戻されるフ
ィルム21と本体基部2との摺接を確実に避けることが
できるようになり、フィルム21に傷等を入れることな
く、高速で巻き戻しができるようになる。なお、巻軸1
72に加わる負荷を前記スリップ機構等を介して検出し
、所定以上の負荷が検出された時点で駆動ギヤ182の
回転を停止させるようにしてもよい。
こうして巻軸172の回転が停止され、巻軸172にフ
ィルムロール23が形成された後には、駆動ギヤ182
及び支持片183が元の位置に復帰され、ベースプレー
ト152は次のフィルム組み込みステーション188に
移動される。この間、逆止めレバー175によって、ギ
ヤエフ0の反時計方向への回転が阻止されているから、
フィルム21の弾性によってフィルムロール23が巻キ
はぐれるようなことはない。
フィルム組み込みステーション188には、前述のフィ
ルム装填ステーション177と同様に、アーム181を
備えるとともに、第16図に示したように、先端にロー
ラを有し、回動アーム160を押し下げるための押し下
げロッド190と、第15図、第17図に示したように
、移動フレーム158に設けられたエジェクトロッド1
65の後端に当接し、移動フレーム158が後退すると
きにエジェクトロッド165の戻りを阻止して相対的に
これを押し出すストップロッド191とを有する。さら
に、このフィルム組み込みステーション188には、押
し下げロッド190によって回動アーム160が第16
図中の二点鎖線で示した位置まで下降したときに、エア
ーシリンダ169の後端に設けられたノズル装着部16
9aに向かって突出し、これに連結されるエアーノズル
192が設けられている。
巻き戻しステーション187での処理が完了したフィル
ム装填装置150がフィルム組み込みステーション18
8にステップ送りされてくると、まずアーム181が押
し出される。これにより、移動フレーム158は第15
図に示した準備位置から、第17図に二点鎖線で示した
装填位置へと前進され、パトローネ20は磁石163で
保持されたまま本体基部2のパトローネ室12に挿入さ
れる。このとき、パトローネ20は軸方向に挿入されて
ゆ(から、本体基部2のフォーク14は無理なくパトロ
ーネ20の巻芯2Bと係合するようになる。
この状態では、回動アーム160は上昇した位置にある
ので、巻軸172に形成されたフィルムロール23は未
だフィルムロール室11には装填されず、その上方に待
機している。アーム181が一定ストローク押し出され
ることによって、移動フレーム158が装填位置に移動
すると、押し下げロッド190が下降してくる。この押
し下げロッド190は例えばモーフやエアーシリンダ装
置によって下降移動され、その下降によって回動アーム
160をばね162に抗して軸159を中心に回動させ
る。
こうして回動アーム160が第16図で二点鎖線で示し
た位置まで回動し、巻軸172の中心すなわちフィルム
ロール23の中心が、エジェクトロッド165の中心す
なわちパトローネ20の中心と水平に整列されると、巻
軸172で保持されているフィルムロール23はフィル
ムロール室11内に上方から挿入されるようになる。こ
のように、フィルムロール23を上から装填することに
よって、フィルム支持面15から臨出しているスプロケ
ット16には上方からフィルム21が被せられることに
なり、フィルムロール23を軸方向から装填する場合に
問題となりやすい、フィルム21の上端縁とスプロケッ
ト16との突き合わせが回避される。なお、回動アーム
160の回動の角度は35度程度に設定されている。
押し下げロッド190が一定量下降し、フィルムロール
23がフィルムロール室11に挿入されると、フィルム
組み込みステーション188に設けられているエアーノ
ズル192(第15図参照)が突出し、エアーシリンダ
169のノズル装着部169aに接続される。そして、
エアーシリンダ169からエアーが吸引されることによ
って、巻軸172は徐々に引っ込められるようになる。
このとき、巻軸172の後退とともにフィルムロール2
3も後退しようとするが、フィルムロール23の端縁が
エアーシリンダ169の前端169bに当接してその移
動が阻止される結果、巻軸172がフィルムロール23
から引き抜かれてゆく。
こうして巻軸172がフィルムロール23から引き抜か
れると、フィルムロール23はフィルムロール室11に
落下する。
巻軸172が一定量後退した後、エジェクトロッド16
5の後端に接するようにストップロッド191が移動さ
れる。この状態でアーム181が退避し、移動フレーム
15Bはコイルばね164の付勢によって準備位置に後
退される。そして、磁石163に吸引されているパトロ
ーネ20も移動フレーム158とともに後退しようとす
るが、前述のようにエジェクトロッド165の後退が阻
止されそのままの位置を維持する結果、パトローネ20
の後端側がエジェクトロッド165の前面で押し出され
、パトローネ20は磁石163から離れてパトローネ室
12に残される。
以上のようにしてパトローネ20.フィルムロール23
のそれぞれがパトローネ室12.フィルムロール室11
に挿入され、移動フレーム158が準備位置に復帰する
と、押し下げロッド190゜ストップロッド191.エ
アーノズル192の各々が元に位置に退避し、回動アー
ム160は上昇位置に戻り、また巻軸172も突出位置
に戻される。こうしてフィルム組み込みステーション1
88での作業が完了すると、ベースプレー)152は暗
室180内に鵬けられた裏蓋載置ステーション195に
移動される。この裏蓋載置ステーション195では、例
えばロボットハンドによって、ベースプレート152上
の一定位置に供給されている裏蓋3を本体基部2の背面
を覆うように移動して載置する。言うまでもないが、裏
蓋3は本体基部2と重なったとき、フィルム21がフィ
ルムロール室11からパトローネ室12へ給送されるの
を妨げないような通路を形成するようになっている。
裏蓋載置ステーション195を通過した後には、超音波
溶着ステーション196によって、前記裏蓋3が本体基
部2に超音波溶着され、パトローネ20、及びフィルム
ロール23は、ユニット本体l内に光密に封入されるよ
うになる。なお、裏蓋3の底面の一部3aは溶着されず
、使用後にパトローネ20を取り出すときに開けられる
蓋になっている。そして、この時点でレンズ付きフィル
ムユニットが製品として完成することになる。完成した
レンズ付きフィルムユニットは、搬送ベルト178の次
のステップ送りによって暗室180から明室へと送り出
される。そして、組み上がったレンズ付きフィルムユニ
ットは、製品取り出し工程でベースプレート152から
取り出され、最終工程として巻上げ検査などを経た後、
包装されることになる。
製品取り出し工程を通過した状態では、移動フレーム1
58は第15図に示したように後退した準備位置に、ま
た回動アーム160は第16図で実線で示した上昇位置
に置かれている。したがって、次のユニット供給工程に
おいて新たな本体基部2及び背13を供給し、またパト
ローネ供給工程で未露光フィルムを収納したパトローネ
20を供給してやれば同様の作業が繰り返され、暗室1
80からはフィルムロール23.パトローネ20が光密
に組み込まれたレンズ付きフイルムユニットが搬送ベル
ト178のステップ送りごとに順次に送り出されてくる
ようになる。
なお、上述の実施例においては、パトローネ供給工程で
パトローネ20を本体基部2のハトローネ室12に供給
するようにしているが、これを磁石163に直接保持さ
せるようにすれば、装填ステーション177を省略する
ことも可能である。
この場合の巻軸172の初期位置調整は、例えばフィル
ム組み込みステーション188での作業の最終段階で行
うようにすれば、パトローネ20から出ているフィルム
リーダー部を同時に巻軸172のスリット172aに差
し込み可能になる。
また、巻軸172をフィルムロール室11の上方に退避
させてフィルム21をパトローネ20から巻き取る代わ
りに、巻軸172をフィルムロール室11内に位置させ
たままフィルム21を巻き取るようにすることも可能で
ある。この場合には巻軸172を回動アーム160で移
動させる必要がなくなり、フィルム装填装置150の構
造を簡単にし、フィルム装填作業もより単純化されるよ
うになる。
さらに、フィルム21を巻軸172に巻き取ってゆくと
き、スリット172aの跡をフィルムリーダー部21a
に残さないようにするためには、第21図(C)に示し
たような巻軸198を用いることもできる。この巻軸1
9Bは、割り溝199が形成された巻芯200に押さえ
用ばね板201を取り付けたものである。押さえ用バネ
板201と巻芯200との間にフィルムリーダー部21
aを挟持させ、巻芯200を反時計方向に回転させると
、フィルムはばね板201ごと巻芯200には巻き取ら
れるようになる。そして、巻軸198をフィルムロール
23から抜くときには、割り溝199を利用して巻芯2
00を中心軸に向かって変形させながら引き抜くように
すればよい。こうすれば、フィルムリーダー部21aに
は一切折り目がつくことがない。
また、第22図(A)に示したように、前述したスリッ
ト付きの巻軸172に、板ばね等の弾性板を筒状に丸め
たスリーブ203を併用してフィルム21を巻き取るこ
とも可能である。すなわち、第22図(B)に示したよ
うに、巻軸172のスリット172aにフィルムリーダ
ー部21aを挿入してリーフばね173で挟持させた後
、スリーブ203を拡げて被せるように装着してから巻
き戻しを開始すればよい。巻き戻しが完了し、巻軸17
2を引き抜くことによって、フィルムロール室11には
このスリーブ203ごとフィルムロール23が残される
。したがってこの場合には、スリーブ203がフィルム
ロール23の巻軸として用いられ、そのままの状態で使
用される。
このスリーブ203は、フィルムリーダー部21aに鋭
角状の折り目がついた部分、すなわち巻軸172とスリ
ーブ203との間に挟まれた部分に被せられているので
、撮影が終わってフィルムを全てパトローネ20に巻き
込むときに、折り目のついた部分がスリーブ203のス
リット部から引き抜かれるようになる。そしてこのとき
に、スリーブ203のスリット部が第22図(A)に示
した状態に重なり合おうとする弾性力によって、フィル
ムリーダー部21aの曲がり癖が一時的に矯正され、フ
ィルムの全てをフィルムロール室11から抜き取ること
ができる。このようなスリーブ203には、写真性に影
響を与えないプラスチック成形品、またはステンレス薄
板などを用いるとよい。
なお、本発明を実施する上ではパトローネ付きの35ミ
リ幅のフィルムを利用するのが最も前便ではあるが、本
発明は必ずしもこれに限定されるものではない。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明のレンズ付きフィルムユ
ニットによれば、撮影用開口の一方の側にフィルムロー
ルを収容し、さらに前記開口の他方の側にはフィルムロ
ールの一端が固定された巻芯を有する遮光性のフィルム
容器が配設されている。そして、撮影のたびごとに撮影
済みのフィルムはフィルム容器に収納されてゆくから、
描影が済み現像所に回収されたレンズ付きフィルムユニ
ットを明室で分解しても、撮影済みのフィルムを不用意
に外光に曝してしまうというような事故は確実に防止さ
れ、現像処理作業を複雑化させずに済むようになる。
また、本発明の製造法を用いることによって、レンズ付
きフィルムユニットの製造工程中で最も面倒なフィルム
装填作業が簡略化され、しかも自動化を図ることも容易
となり、レンズ付きフィルムユニットの製造コストを抑
え、廉価で信鎖性の高い商品を提供することができるよ
うになる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例のレンズ付きフィルムユニ
ットの分解斜視図である。 第2図は本発明の第1実施例のレンズ付きフィルムユニ
ットの要部断面図である。 第3図は本発明の第1実施例のレンズ付きフィルムユニ
ットの外観図である。 第4図は本発明の第2実施例のCンズ付きフィルムユニ
ットの分解斜視図である。 第5図は本発明の第2実施例のレンズ付きフィルムユニ
ットの要部断面図である。 第6図は本発明の第2実施例のレンズ付きフィルムユニ
ットに用いられるフィルム支持部材の変形例を示す概略
断面図である。 第7図は本発明の第3実施例のレンズ付きフィルムユニ
ットの外観図である。 第8図は本発明の第3実施例のレンズ付きフィルムユニ
ットの分解斜視図である。 第9図は本発明の第3実施例のレンズ付きフィルムユニ
ットに用いられるシャッタ機構の概略図である。 第1O図(A)、  (B)、  (C)、  (D)
は、第9図に示したシャック機構の作用説明図である。 第11図は第9図に示したシャッタ機構に用いられる撮
影枚数表示板の変形例を示す平面図である。 第12図は本発明の第4実施例のレンズ付きフ  ・イ
ルムユニットの外観図である。 第13図は本発明の第4実施例のレンズ付きフィルムユ
ニットの要部断面図である。 第14図は本発明の第4実施例のレンズ付きフィルムユ
ニットの背面側から見た要部断面図である。 第15図は第1図に示したレンズ付きフィルムユニット
の製造工程で使用されるフィルム装填装置の一例を示す
平面図である。 第16図は第15図に示したフィルム装填装置の正面図
である。 第17図は第15図に示したフィルム装填装置の側面図
である。 第18図は第15図のフィルム装填装置iけられるベー
スプレート、及びこれに職シれた半 1製品状態のレン
ズ付きフィルムユニットを示す斜視図である。 第19図は第15図のフィルム装填装置を用いるレンズ
付きフィルムユニットの製造ラインの概略図である。 第20図は第19図に示した製造ラインの部分平面図で
ある。 第21図(A)、CB)、(C)は、それぞれ第15図
のフィルム装填装置に用いられる巻軸の他の例を示す斜
視図である。 第22図(A)、(B)は第15図のフィルム装填装置
の巻軸にスリーブを併用する場合の説明図である。 1・・・ユニット本体 2・・・本体基部 3・・・裏蓋 10パ・露光枠 11・・フィルムロール室 12・・パトローネ室 14・・フォーク 16・・スプロケット 20・・パトローネ 21・・フィルム 23・・フィルムロール 28・・巻芯 40・・フィルム支持板 41・・パトローネ保持部 42・・ロール保持部 50・・本体基部 51・・前カバー 52・・裏蓋 55・・パトローネ室 56・・フィルムロール室 60・・巻き上げノブ 61・・描影枚数表示板 62・・係止レバー 63・・シャッタ駆動板 64・・シャッタ羽根 100・・本体基部 103・・巻き上げノブ 108・・露光枠 110・・フィルム容器 111・・容器収納室 112・・フィルム収納室 113・・巻軸 114・・巻芯 118・・開口 150・・フィルム装填装置 152・・ベースプレート 158・・移動フレーム 160・・回動アーム 165・・エジェクトロッド 169・・エアーシリンダ 172・・巻軸 177・・装填ステーション 180・・暗室 203・・スリーブ。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)撮影用の開口を有し、通常はこの開口を遮ってお
    り使用者によって外部操作されたときにのみ前記開口を
    開放して内部に収納されている写真フィルムに被写体像
    を露光する遮蔽手段を備えたレンズ付きフィルムユニッ
    トにおいて、 前記開口を挟む一方の側に未露光の写真フィルムをその
    先端を拘束するごとなくロール状に巻いた状態で収納す
    る未露光フィルム収納室を設け、開口の他方の側には巻
    芯付き遮光性容器を配置し、前記写真フィルムの他端は
    前記開口の背後を通して該遮光性容器の巻芯に巻き付け
    られ、前記遮蔽手段が操作されるごとに巻芯を回転させ
    て露光済みの写真フィルムを遮光性容器内に巻き込んで
    ゆくようにしたことを特徴とするレンズ付きフィルムユ
    ニット。
  2. (2)撮影用の開口を有し、通常はこの開口を遮ってお
    り使用者によって外部操作されたときにのみ前記開口を
    開放して内部に収納されている写真フィルムに被写体像
    を露光する遮蔽手段を備えたレンズ付きフィルムユニッ
    トにおいて、 前記開口を挟む一方の側に未露光の写真フィルムをロー
    ル状にして収容するとともに、未露光の写真フィルムを
    巻き付けるための巻軸を備えた未露光フィルム収納室を
    設け、前記開口の他方の側には巻芯付きの遮光性容器を
    収納した容器収納室を設け、前記写真フィルムの他端は
    前記開口の背後を通して該遮光性容器の巻芯に巻き付け
    られ、前記遮蔽手段が操作されるごとに巻芯を回転させ
    て露光済みの写真フィルムを遮光性容器内に巻き込んで
    ゆくようにしたことを特徴とするレンズ付きフィルムユ
    ニット。
  3. (3)前記レンズ付きフィルムユニットは、使用者によ
    っては開くことができないように一体的構造を有してい
    ることを特徴とする特許請求の範囲第1項もしくは第2
    項記載のレンズ付きフィルムユニット。
  4. (4)ロール状に巻かれた未露光の写真フィルムの先端
    は、前記巻軸に固定されていないことを特徴とする特許
    請求の範囲第2項記載のレンズ付きフィルムユニット。
  5. (5)前記巻芯の回転は前記遮蔽手段が操作されるごと
    に許容されることを特徴とする特許請求の範囲第3項記
    載のレンズ付きフィルムユニット。
  6. (6)撮影用の開口を有し、通常はこの開口を遮ってお
    り使用者によって外部操作されたときにのみ前記開口を
    開放して内部に収納されている写真フィルムに被写体像
    を露光する遮蔽手段を備え、かつ使用者によっては開く
    ことができないように前記写真フィルムを収納している
    レンズ付きフィルムユニットの製造方法において、 未露光の写真フィルムのリーダー部を除く大部分を収納
    した巻芯付き遮光性容器のフィルム引出し口から暗室状
    態の中でフィルムをロール状に巻き取る第1工程、未露
    光フィルムの終端が前記遮光性容器の巻芯に固定され、
    他のフィルム部分がロール状に巻き取られた状態でこの
    写真フィルムを前記レンズ付きフィルムユニットの本体
    部に設けられた容器収納部及びロールフィルム収納部に
    それぞれ装填する第2工程、写真フィルムの背面側から
    背面遮光手段を前記レンズ付きフィルムユニットの本体
    部に結合し該本体部内を遮光する第3工程、前記第3工
    程の後に前記本体部と背面遮光手段とをシールする第4
    工程とからなることを特徴とするレンズ付きフィルムユ
    ニットの製造方法。
  7. (7)前記第1工程は、フィルムリーダー部を一時的に
    巻軸に係着してからフィルムを該巻軸に巻き取る工程で
    あることを特徴とする特許請求の範囲第6項記載のレン
    ズ付きフィルムユニットの製造方法。
  8. (8)前記第1工程は、遮光性容器が前記容器収納部に
    少なくとも部分的に収納された状態でフィルムを前記巻
    軸に巻き取る工程であることを特徴とする特許請求の範
    囲第7項記載のレンズ付きフィルムユニットの製造方法
  9. (9)写真フィルムがロール状に巻き付けられた前記巻
    軸は、前記第2工程の終了時に抜き取られることを特徴
    とする特許請求の範囲第7項記載のレンズ付きフィルム
    ユニットの製造方法。
  10. (10)撮影用の開口を有し、通常はこの開口を遮って
    おり使用者によって外部操作されたときにのみ前記開口
    を開放して内部に収納されている写真フィルムに被写体
    像を露光する遮蔽手段を備え、かつ使用者によっては開
    くことができないように前記写真フィルムを収納してい
    るレンズ付きフィルムユニットの製造方法において、 未露光の写真フィルムのリーダー部を除く大部分を収納
    した巻芯付き遮光性容器をレンズ付きフィルムユニット
    に設けられた容器収納室に装填するとともに、該ユニッ
    トに形成されたロールフィルム収納室に設けられた巻軸
    にフィルムリーダー部を固定する第1工程と、写真フィ
    ルムの背面を光密に被うように前記ユニットに背面遮光
    手段を結合する第2工程と、該ユニット外部より前記巻
    軸を回転して未露光の写真フィルムを巻軸に巻き取る第
    3工程とからなることを特徴とするレンズ付きフィルム
    ユニットの製造方法。
JP62-202876A 1986-08-20 1987-08-14 レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法 Granted JPH01544A (ja)

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP61-126942 1986-08-20
JP12694286 1986-08-20
JP61-246978 1986-10-17
JP61-246977 1986-10-17
JP62-32185 1987-02-14

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3149425A Division JPH0756564B2 (ja) 1986-08-20 1991-05-24 レンズ付きフイルムユニットの製造方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JPS64544A JPS64544A (en) 1989-01-05
JPH01544A true JPH01544A (ja) 1989-01-05
JPH0232615B2 JPH0232615B2 (ja) 1990-07-23

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