JPH095943A - レンズ付きフイルムユニット及び露光済み写真フイルムの取り出し方法 - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット及び露光済み写真フイルムの取り出し方法

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JPH095943A
JPH095943A JP15035095A JP15035095A JPH095943A JP H095943 A JPH095943 A JP H095943A JP 15035095 A JP15035095 A JP 15035095A JP 15035095 A JP15035095 A JP 15035095A JP H095943 A JPH095943 A JP H095943A
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JP
Japan
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film
winding
chamber
take
photographic film
Prior art date
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Application number
JP15035095A
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English (en)
Inventor
Kazuo Kamata
和雄 鎌田
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フイルム巻取室から露光済み写真フイルムを
確実に引き出す。 【構成】 未露光の写真フイルム13を収納するフイル
ムロール室15とパトローネの代わりに巻取軸16を回
動自在に収納したフイルム巻取室17とを備えており、
撮影毎に巻取軸16に露光済み写真フイルム13を巻回
する。フイルム巻取室17には、一部が外部に露呈され
るプルトップ式の蓋部28が設けられている。蓋部28
は、閉じ位置では巻取軸16に巻かれた写真フイルム1
3の外周面に対面してフイルム巻取室17の内部を光密
に覆い、開放位置では巻取軸16に巻かれた写真フイル
ム13の端部13cをそれ自身の弾性によりフイルム巻
取室17の外部に突出させ、かつ写真フイルム13の引
出しを許容する開口を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パトローネの代わりに
巻取軸を用い、これに撮影済みの写真フイルムを巻き取
るようにしたレンズ付きフイルムユニット及びこのレン
ズ付きフイルムユニットから露光済み写真フイルムを取
り出す方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フイルムを内蔵した容器に簡単な撮影機
構を組み込んで低価格で提供されているレンズ付きフイ
ルムユニットの中には、ストロボ装置を備えたレンズ付
きフイルムユニット(商品名「写ルンです フラッシ
ュ」等)がある。このようなレンズ付きフイルムユニッ
トは、その厚みがパトローネの直径を僅かに上回る程度
となっており、携帯性の向上が図られていた。
【0003】最近カメラの大きさもクレジットカードサ
イズやタバコサイズを目標に開発が進められており、こ
のような背景から上記レンズ付きフイルムユニットは、
小型化という観点からすると不十分なものであり、該フ
イルムユニットのコンパクト化の向上が望まれている。
【0004】上記レンズ付きフイルムユニットを最小に
小型化するとき、特に薄型化において寸法を規制するの
は、パトローネを収納するパトローネ収納室の寸法であ
る。そこで、本出願人は、特願平3−228287号公
報に記載したように、パトローネ収納室以外を薄型化
し、突出するパトローネ収納室を撮影時のグリップとし
たことにより撮影レンズ周りの薄型化を図っているが、
パトローネを用いるかぎり大幅な薄型化は困難である。
【0005】パトローネを用いないレンズ付きフイルム
ユニットを考慮すると、パトローネの代わりに巻取軸を
設け、これに露光済み写真フイルムを巻き取るようにす
る必要がある。しかも、露光済み写真フイルムをいかに
簡単に取り出せるかが問題となる。そこで、特開平4−
348340号公報に記載のレンズ付きフイルムユニッ
トでは、フイルム巻取室に、露光済み写真フイルムを遮
光した状態で引き出すためのフイルム引出し口を設けて
ある。このフイルム引出し口は、写真フイルムの厚みよ
りも僅かに広い幅で形成されており、フイルム巻取室の
内部を遮光するためにテレンプが取り付けられている。
【0006】露光済み写真フイルムを引き出す操作は現
像所で行われ、逆転防止爪を解除して巻き上げノブをフ
イルム巻き上げ方向とは逆の方向に回転させて行う。こ
のようにすると、巻取軸がフイルム巻き取り方向とは逆
の方向に回転し、露光済み写真フイルムが端部からフイ
ルム引出し口に導かれ、テレンプを押し分けて外部に送
り出される。
【0007】露光済み写真フイルムの端部が外部に少し
でも露呈されると、後は暗室内でこの端部を持って引き
出せば簡単に現像処理を行うことができ、該フイルムユ
ニットからパトローネを取り出す作業と、パトローネか
ら引出し用の治具を用いて露光済み写真フイルムを引き
出す作業との簡素化が図れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フイル
ム引出し口は狭く、途中で引っ掛かる恐れがある。しか
もテレンプが取り付けられているため、フイルム引出し
口まで導かれたとしてもテレンプを押し分けるだけの力
が端部にまで作用されず、途中で折れ曲がって止まって
しまう恐れがあった。
【0009】本発明は上記問題点を考慮してなされたも
ので、フイルム巻取室から露光済み写真フイルムを確実
に取り出すことができるようにしたレンズ付きフイルム
ユニット、及び露光済み写真フイルムの取り出し方法を
提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、フイルム巻取室を構成する壁面に、閉
じ位置では前記巻取軸に巻かれた写真フイルムの外周面
に対面してフイルム巻取室の内部を光密に覆い、開放位
置では巻取軸に巻かれた写真フイルムの端部をそれ自身
の弾性によりフイルム巻取室外に突出させ、かつ写真フ
イルムの引出しを許容する開口を形成する開閉自在な蓋
部を設けたものである。これによれば、蓋部を開放位置
にすると、巻取軸に巻かれた写真フイルムの端部をそれ
自身の弾性によりフイルム巻取室外に突出させ、かつ写
真フイルムの引出しを許容する開口が形成されるから、
確実に引き出すことができる。蓋部としては、該フイル
ムユニットの側面又は背面側に配置するのが好適であ
る。
【0011】また、請求項2記載の発明では、フイルム
巻取室を構成する壁面にヒンジ部分となる薄肉部を介し
て一体に形成することで、蓋部の開閉が簡単となり、し
かも蓋部が無くなるようなこともない。また、ヒンジ部
分を巻取軸と平行に設けることで、蓋部の開閉スペース
を少なくすることができる。
【0012】請求項3記載の発明では、フイルム巻取室
を構成する壁面に設けた蓋部を開放して写真フイルム引
出し用の開口を形成した後、巻取軸を写真フイルムの巻
取り方向に回転させ、この回転を行う間に写真フイルム
の端部がそれ自身の弾性によって前記開口から突出した
ことが検知された時点で巻取軸の回転を停止させ、しか
る後に開口から突出した写真フイルムの端部を引っ張り
ながら写真フイルムを引き出すようにした露光済み写真
フイルムの取り出し方法である。これによれば、蓋部を
開いて写真フイルム引出し用の開口を形成した後には、
巻取軸を写真フイルムの巻取り方向に回転させること
で、写真フイルムの端部が開口を通して外部に突出さ
れ、しかも、この端部を検知した後には巻取軸の回転を
停止するようにしたから、写真フイルムの引き出し操作
が容易となり、自動化にも対応させることができる。
【0013】
【実施例】レンズ付きフイルムユニット10は、図1及
び図2に示すように、本体部11、本体部11の前面を
覆う前カバー12、本体部11との間で未露光写真フイ
ルム13を光密に収納する後カバー14とから構成され
ている。
【0014】本体部11には、未露光写真フイルム13
をロール状にしたフイルムロール13aを収納するフイ
ルムロール室15、巻取軸16が回動自在に収納される
フイルム巻取室17、及びこれらの室の間に配置された
暗箱18とが一体に形成されている。
【0015】巻取軸16には、未露光写真フイルム13
が巻き付けられる軸部16aと、軸部16aに未露光写
真フイルム13のフイルム端部13bが差し込まれるス
リット16bと、軸部16aに巻回される写真フイルム
13の上下縁を揃えるための一対のフランジ16cとが
一体に形成されている。
【0016】フイルム巻取室17の上部には、巻取軸1
6に係合する軸を設けた巻き上げノブ19が回動自在に
設けられている。巻き上げノブ19は、一部が後カバー
14に形成した開口20を通して外部に露呈されてい
る。この巻き上げノブ19を図中の矢印方向(フイルム
巻き上げ方向)に回転操作することで、露光済み写真フ
イルム13が巻取軸16に巻き取られる。
【0017】本体部11には、逆転防止爪21が形成さ
れている。逆転防止爪21は、巻き上げノブ19の外周
の歯列に係合し、これがフイルム巻き上げ方向へ回転す
ることを許容し、また、フイルム巻き上げ方向とは逆の
方向に回転することを阻止する。この逆転防止爪21
は、前記開口20から巻き上げノブ19とともに一部が
露呈しており、現像所で露光済み写真フイルム13を引
き出す際に切り取り又は折り曲げられ易いように、根元
が薄い厚みとされている。
【0018】暗箱18には、露光付与機構、すなわち撮
影レンズ22、フイルム巻き止め、フイルムカウンタ、
シャッタ機構、及びファインダー光学系等が取り付けら
れている。暗箱18の背面側にはフイルム展延部が形成
されており、このフイルム展延部に撮影レンズ22から
入射した被写体光を所定サイズに規制して写真フイルム
13に露光させるアパーチャー18aが形成されてい
る。なお、フイルム巻き止め、フイルムカウンタ、及び
シャッタ機構のチャージは、写真フイルム13のパーフ
ォレーションに係合するスプロケットの回転を利用して
作動する機構である。
【0019】フイルム巻取室17は、左側面の一部が大
きく切り欠かれた切り欠き部26が形成されている。後
カバー14は、本体部11の背面及び底面とのフイルム
ロール室15、フイルム展延部、フイルム巻取室17を
光密に収納する形状とされている。このうちフイルム巻
取室17を構成する部分には、フイルム巻取室17の内
部で巻取軸16の上下端を回動自在に支持する一対のフ
ォーク部27が、またフイルム巻取室17の切り欠き部
26を塞ぐ蓋部28とが一体に設けられている。
【0020】蓋部28は、該フイルムユニット10の左
側面側に位置するように設けられており、後カバー14
の一部の厚みを薄くしてここをヒンジ29として閉じ位
置と開放位置との間で開閉されるプルトップ式の一体蓋
とされている。蓋部28には係止爪28aが設けられて
おり、係止爪28aをフイルム巻取室17の内壁に係合
させることで巻取軸16に巻かれた写真フイルム13の
外周面に対面し、フイルム巻取室17の内部を遮光する
閉じ位置に保持される。開放位置では巻取軸16に巻か
れた写真フイルム13の端部13cをそれ自身の弾性に
よりフイルム巻取室17の外部に突出させ、かつ写真フ
イルム13の引出しを許容する開口を形成する。
【0021】蓋部28としては、フイルム巻取室17が
巻取軸16に沿って長いから、ヒンジ29を巻取軸16
に対して直交する方向に沿って形成するよりも、ヒンジ
29を巻取軸16と平行に形成した方が蓋部28の開閉
スペースが少なくて済む。
【0022】前カバー12には、撮影窓30やファイン
ダー対物窓31,シャッタボタン32等が形成されてい
る。そして前カバー12の前面は、パトローネを用いて
いないため、これによって生じていた撮影時にグリップ
となる突出部が省略され、完全なフラット面にでき薄型
化の向上が図れている。また、前カバー12の左側面に
は、蓋部28の外面を外部に露呈するための露呈部33
が形成されている。この露呈部33には、蓋部28を開
く際に用いられるドライバー等の治具の先端を蓋部28
とフイルム巻取室17との合わせ目に挿入し易いように
一部を切り欠いた挿入部34が形成されている。
【0023】上記構成の作用について、先ず、組立につ
いて説明する。本体部11に露光付与機構を取り付けた
後に、未露光写真フイルム13を装填する。この装填
は、暗室で行われ、未露光写真フイルム13をロール状
に巻回して作成したフイルムロール13aをフイルムロ
ール室15に収納する。フイルム端部13bは、予めフ
イルムロール13aからフイルム展延部に沿って引き出
されており、巻取軸16のスリット16bに挿入され
る。なお、フイルム端部13bはフイルムロール13a
を収納後に引き出してもよい。このフイルム端部13b
は、巻取軸16とともにフイルム巻取室17に収納され
る。その後、後カバー14を取り付け、ヒンジ29を中
心に蓋部28を閉めると、係止爪28aがフイルム巻取
室17の内壁に係合し、蓋部28が閉じ位置で保持され
る。これにより、未露光写真フイルム13が本体部11
と後カバー14との間で光密に収納される。
【0024】なお、巻取軸16を収納する際には、巻取
軸16を僅かにフイルム巻き上げ方向に回転させてから
巻き上げノブ19の軸に係合させれば、フイルム端部1
3bがスリット16bから外れることはない。また、巻
取軸16の代わりに、スリット16bの内部にフイルム
端部13bを挟持する挟持爪を設けた巻取軸を用いても
よい。この場合には、巻取軸がフイルム巻取り方向とは
逆の方向に回転することでフイルム端部13bがスリッ
ト16bから抜け出るようにしておく。
【0025】後カバー14を取り付けた後には、前カバ
ー12を取り付けて完成品として出荷する。なお、この
完成品に外ケースを覆って出荷してもよい。この場合に
は、蓋部28に応じた外ケースの位置にミシン目を施し
ておけば、蓋部28を開く際に、簡単に破くことができ
る。
【0026】ユーザーが撮影を行う場合には、巻き上げ
ノブ19をフイルム巻き上げ方向に回転させる。これに
より巻取軸16がフイルム巻取り方向に回転し、未露光
写真フイルム13はフイルムロール室15から引き出さ
れる。この間の1コマ分の写真フイルム13の移送によ
ってフイルムカウンタが一目盛り分だけ歩進し、その時
点での残りの撮影枚数を前カバー12に形成した表示窓
35を通して表示する。
【0027】1コマ分のフイルム巻き上げが行われる
と、フイルム巻き止め機構が作動して巻き上げノブ19
の回転操作を阻止する。この間にシャッタチャージが行
われており、シャッタボタン32の押下操作によってシ
ャッタ機構が作動する。
【0028】最後コマの撮影が完了した後の巻き上げ操
作によってフイルムカウンタが残りの撮影枚数が無い旨
の表示位置に歩進する。この歩進によってフイルムカウ
ンタがフイルム巻き止め機構の作動を阻止する。このよ
うにされるとシャッタ機構をチャージしたままで全部の
写真フイルム13を巻取軸16に巻き取ることができ
る。
【0029】撮影完了済みのレンズ付きフイルムユニッ
ト10は、現像所に提出される。現像所では、暗室内で
ドライバー等の治具を用いて蓋部28を開く。この作業
は、左側面に露呈されている挿入部34に治具の先端を
挿入し、梃の作用を利用して治具を僅かに回転させれば
蓋部28の係止爪28aとフイルム巻取室17の内壁と
の係合を簡単に解除できる。
【0030】蓋部28を開放位置に開くと、切り欠き部
26に沿って露光済み写真フイルム13の引出しを許容
する開口が形成される。その後、後カバー14の開口2
0を介してドライバー等の治具によって逆転防止爪21
を折り曲げ又は切り取り、巻き上げノブ19の回動を許
容させる。なお、逆転防止爪21の作用を無くす処理
は、現像所に提出された時点で行うようにしてもよい。
【0031】逆転防止爪21の作用を無くした後には、
該フイルムユニット10をフイルム引出し機構にセット
する。この機構には、図3に示すように、巻き上げノブ
19の外周の歯列に係合してこれをフイルム巻き上げ方
向に回転させる回転手段40と、フイルム巻取室17か
ら露光済み写真フイルム13のフイルム後端部13cが
切り欠き部26に沿った開口から突出したことを検出
し、これに応じた信号を送るセンサー41と、フイルム
後端部13cを挟持してこれをフイルム引出し方向に引
き出す引出し手段42と、センサー41でフイルム後端
部13cの検出を得た時点で回転手段40の作動を阻止
し、その後に引出し手段42を作動させる制御手段43
等で構成されている。
【0032】回転手段40は、該フイルムユニット10
がセットされた際に、巻き上げノブ19の外周に接触す
るローラー44と、巻き上げノブ19をフイルム巻き上
げ方向に回転させるようにローラー44を回転させるモ
ータ45とからなる。制御手段43は、該フイルムユニ
ット10のセットが行われたことをスイッチ46で検出
し、このスイッチ46からセット完了の信号を受けた後
にドライバー47を介してモータ45を駆動させる。
【0033】モータ45が駆動するとローラー44が回
転し、巻き上げノブ19がフイルム巻き上げ方向に回転
する。これにより巻取軸16もフイルム巻取り方向に回
転する。このようにされると、軸部16aに巻回された
露光済み写真フイルム13の最外周のフイルム後端部1
3cがフリーとされているから、フイルム後端部13c
がフイルム巻取室17の切り欠き部26付近に差しかか
った際にそれ自身の弾性によって外部に僅かに突出して
は再びフイルム巻取室17の内部に収納される現象が繰
り返し行われる。
【0034】この間、制御手段43はセンサー41を介
して外部に露呈されるフイルム後端部13cを監視して
おり、フイルム後端部13cを検出することでモータ4
5の駆動を停止する。モータ45の駆動を停止した後に
は、ドライバー48を介してフイルム引出し手段42を
駆動させる。フイルム引出し手段42は、クランパー部
49とこのクランパー部49をフイルム引出し方向に沿
って往復動させる移動手段50等から構成されており、
制御手段43から駆動信号を受けると先ず移動手段50
がクランパー部49をフイルム引出し方向とは逆の方向
に移動させ、所定位置に到達した時点でクランパー部4
9を挟持状態にさせる。このようにされると、クランパ
ー部49がフイルム後端部13cを挟持した状態とな
る。
【0035】その後、移動手段50は、クランパー部4
9をフイルム引出し方向に移動させる。これにより露光
済み写真フイルム13は外部に引き出される。この写真
フイルム13の引出しの際には、巻取軸16がフイルム
巻き取り方向とは逆の方向に、また巻き上げノブ19が
フイルム巻き上げ方向とは逆の方向に回転する。この時
点では逆転防止爪21の作用が無くなっており、また停
止中のモータ45は回動がフリーとされているので、無
理なく写真フイルム13の引出しが行える。
【0036】クランパー部49のフイルム引出し方向に
は、フイルムプロセサのフイルム供給部が配置されてい
る。フイルム供給部は外部に露呈されたニップローラー
や現像部へ送り込むための供給ローラ等で構成されてお
り、クランパー部49で挟持されたフイルム後端部13
cがニップローラーに供給される。ニップローラはフイ
ルム後端部13cをくわえ込むと、その後のニップロー
ラの回転によって露光済み写真フイルム13をフイルム
プロセサの内部に送り込む。この時点では、クランパー
部49の挟持が解除されている。
【0037】露光済み写真フイルム13の引出しは、巻
取軸16のスリット16bからフイルム端部13bが簡
単に抜け出るため、切断することなく行える。露光済み
写真フイルム13の全部がフイルムプロセサに供給され
ると、ここで現像処理が行われ、現像済みの写真フイル
ム13として排出される。この現像済みの写真フイルム
13はプリンタプロセサに供給され、ここで焼付け処理
が行われてプリント写真が得られる。仕上がったプリン
ト写真は現像済みの写真フイルム13とともにユーザー
に返却される。
【0038】現像済みの写真フイルム13を返却する形
態としては、周知のように所定長さに切断したネガピー
スの形態で返却してもよいし、切断することなく返却用
のパトローネ(カートリッジ)にロール状に収納した形
態で返却するようにしてもよい。
【0039】空のレンズ付きフイルムユニット10は、
リサイクルのために工場に回収される。このとき、開か
れた蓋部28がプルトップ式の一体蓋とされているた
め、蓋部28が消失することなく完全な形で回収するこ
とができルサイクルの向上が図れる。
【0040】上記実施例では、蓋部28を該フイルムユ
ニット10の左側面に配置しているが、本発明ではこれ
に限らず、例えば図4に示すように、背面側に配置して
もよい。また図4に示す実施例では、未露光写真フイル
ム13を巻軸51に巻回した状態で、フイルムロール室
15に収納している。この場合には、最後の撮影を完了
した後の巻き上げ操作によってフイルム後端部13cが
巻軸51から簡単に抜け出せるような構造にする。
【0041】また、上記実施例では、本体部11に逆転
防止爪21を設け、現像所で逆転防止爪21の作用を無
くする処置を行っているが、逆転防止爪21を蓋部28
に一体に設けておけば、蓋部28を開いた際に自動的に
巻き上げノブ19の逆転防止の作用を解除することがで
きるので、現像所での作業が楽になる。
【0042】
【発明の効果】上述したように、本発明のレンズ付きフ
イルムユニットによれば、蓋部を開放位置にすると、巻
取軸に巻かれた写真フイルムの端部をそれ自身の弾性に
よりフイルム巻取室外に突出させ、かつ写真フイルムの
引出しを許容する開口が形成されるから、露光済み写真
フイルムを確実に引き出すことができる。
【0043】また、請求項2記載の発明では、フイルム
巻取室を構成する壁面にヒンジ部分となる薄肉部を介し
て一体に形成することで、蓋部の開閉が簡単となり、し
かも蓋部が無くなるようなこともなく、工場での部品管
理が容易となる。また、ヒンジ部分を巻取軸と平行に設
けることで、蓋部の開閉スペースが少なくて済み、作業
スペース面で好適となる。また、工場や現像所で蓋部を
開閉させるための自動機を考慮した場合には、小型化が
図れる。
【0044】請求項3記載の写真フイルムの引き出し方
法によれば、蓋部を開いて写真フイルム引出し用の開口
を形成した後には、巻取軸を写真フイルムの巻取り方法
に回転させることで、写真フイルムの端部が開口を通し
て外部に突出され、しかも、この端部を検知した後には
巻取軸の回転を停止するようにしたから、写真フイルム
の引き出し操作が容易となり、例えば、自動化にも簡単
に対応させることができ、現像所での作業効率が向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレンズ付きフイルムユニットの分解斜
視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの断面図である。
【図3】レンズ付きフイルムユニットから露光済み写真
フイルムを引き出す際に用いるフイルム引出し機構の概
略説明図である。
【図4】蓋部をレンズ付きフイルムユニットの背面側に
配置した別の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
11 本体部 13 写真フイルム 13a フイルムロール 13b,13c フイルム端部 14 後カバー 15 フイルムロール室 16 巻取軸 17 フイルム巻取室 26 切り欠き部 28 蓋部 29 ヒンジ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 未露光写真フイルムが予めロール状に収
    納されたフイルムロール室と、露光済み写真フイルムを
    巻き取る巻取軸が設けられたフイルム巻取室を備え、撮
    影を完了した後には写真フイルムの全てを前記フイルム
    巻取室内に収納するようにしたレンズ付きフイルムユニ
    ットにおいて、 前記フイルム巻取室を構成する壁面に、閉じ位置では前
    記巻取軸に巻かれた写真フイルムの外周面に対面してフ
    イルム巻取室の内部を光密に覆い、開放位置では巻取軸
    に巻かれた写真フイルムの端部をそれ自身の弾性により
    フイルム巻取室外に突出させ、かつ写真フイルムの引出
    しを許容する開口を形成する開閉自在な蓋部を設けたこ
    とを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 【請求項2】 前記蓋部は、フイルム巻取室を構成する
    壁面にヒンジ部分となる薄肉部を介して一体に形成さ
    れ、前記ヒンジ部分は巻取軸と平行に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載のレンズ付きフイルムユニ
    ット。
  3. 【請求項3】 未露光写真フイルムが予めロール状に収
    納されたフイルムロール室と、露光済み写真フイルムを
    巻き取る巻取軸が設けられたフイルム巻取室を備え、撮
    影を完了した後には写真フイルムの全てが前記フイルム
    巻取室内に収納されるレンズ付きフイルムユニットから
    露光済み写真フイルムを取り出す方法において、 前記フイルム巻取室を構成する壁面に設けた蓋部を開放
    して写真フイルム引出し用の開口を形成した後、巻取軸
    を写真フイルムの巻取り方向に回転させ、この回転を行
    う間に写真フイルムの端部がそれ自身の弾性によって前
    記開口から突出したことが検知された時点で巻取軸の回
    転を停止させ、しかる後に開口から突出した写真フイル
    ムの端部を引っ張りながら写真フイルムを引き出すよう
    にしたことを特徴とする露光済み写真フイルムの取り出
    し方法。
JP15035095A 1995-06-16 1995-06-16 レンズ付きフイルムユニット及び露光済み写真フイルムの取り出し方法 Pending JPH095943A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10470939B2 (en) 2011-01-13 2019-11-12 Fameccanica.Data S.P.A. Pant-type diaper and corresponding manufacturing process and apparatus

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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