JP3294260B2 - フイルム画像入力装置 - Google Patents

フイルム画像入力装置

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JP3294260B2 JP28917299A JP28917299A JP3294260B2 JP 3294260 B2 JP3294260 B2 JP 3294260B2 JP 28917299 A JP28917299 A JP 28917299A JP 28917299 A JP28917299 A JP 28917299A JP 3294260 B2 JP3294260 B2 JP 3294260B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフイルム画像入力装
置に係り、特に長尺の現像済みスチル写真フイルムの画
像を撮像手段により撮像して画像信号に変換し、該画像
信号をビデオモニタに出力することによってフイルム画
像をビデオモニタ上に再生させるフイルム画像入力装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、現像済みスチル写真フイルムの画
像をビデオモニタ上に再生させるフイルム画像入力装置
は、USP.4,482,924 、USP.4,485,406 、USP.4,506,300
、WO90/04301等において公知である。
【0003】例えば図61に示すように、フイルム画像
入力装置36は、長尺の現像済みスチル写真フイルム3
7を給送するための供給リール38及び巻取りリール4
0を含むフイルム給送系、照明ユニット41A、撮影レ
ンズ41Bからなる撮像光学系41、CCD等のイメー
ジセンサ48A及び画像信号処理回路48Bから構成さ
れている。
【0004】上記フイルム37は照明ユニット41Aと
撮影レンズ41Bとの間で1コマずつ送られる。フイル
ム37の画像は、照明ユニット41Aからの照明光によ
って照明され、この照明された画像は撮影レンズ41B
で撮影されてイメージセンサ48A上に結像する。これ
により、フイルム37上の画像はイメージセンサ48A
で画像信号に変換され、画像信号処理回路48Bで信号
処理されたのち映像信号としてビデオモニタ49に出力
され、ビデオモニタ49上に再生される。また、この種
のフイルム画像入力装置には、ズーム機構、フイルムの
スキャン機構(X−Y移動機構)、イメージセンサ回転
機構等を備えているものもある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のフイルム画像入力装置は、現像済の写真フイルム3
7を、直接装置内の供給リール38、巻取りリール40
に巻き取らせたのち、フイルム給送を行うようにしてい
るため、写真フイルム37の取扱いが煩雑であり、また
フイルム37に傷や汚れをつける虞もあった。
【0006】例えば、図61に示すように、写真フイル
ム37が巻き込まれた供給リール38を使用する場合
は、該供給リール38をフイルム装填部39に装填し、
該最外周に位置するフイルムの一端を手作業により引き
延ばしながら撮像光学系41の中を通して巻取りリール
40に巻き付け、フイルム37の画像面を撮像光学系4
1の焦点面にセットして初めて再生準備が完了する。ま
た、全画面の再生が終了してフイルムを取り出す場合
も、前記巻取りリール40に巻かれたフイルムの最外周
の一端を手作業により引き延ばしながら前記供給リール
38に巻き付け、巻き戻しの為のスイッチを押すことに
より巻き戻しを行う。そして、フイルム全長の巻き戻し
が終了したのち、停止ボタンを押して供給リール38を
フイルム装填部39から取り出す。以上のような面倒な
作業を必要とする。
【0007】また、特開平1-289948号公報においてはフ
イルムカートリッジを用いたフイルム画像入力装置の記
載があるが、単一のスプールを有するフイルムカートリ
ッジとフイルム画像入力装置のインターフェースに関す
る技術の記載はない。例えば図62に示すように、写真
フイルム43の一端が供給スプール44に固定され、他
端が巻取りスプール45に固定され、且つそれら2つの
スプール44、45が一定間隔を隔てて回転可能に支持
されて構成されたフイルムカートリッジ46を使用する
場合には、以下のような問題が発生する。
【0008】即ち、フイルムカートリッジ46は2つの
スプール44、45の間隔が規定されているためフイル
ム画像入力装置42の設計が自由にできず、フイルムカ
ートリッジ46が撮像光学系をまたがった構造となって
いるため装填性を保証するためにフイルム画像入力装置
46が大きくなり保管に大きなスペースを必要とする。
また、フイルム面が少なくとも1コマ分表裏ともに露出
しているので、その部分からゴミが混入する虞があり、
フイルムカートリッジ46に画面枠47があるためフイ
ルムの画像面に撮像光学系の焦点面を合致させるための
機構が自由に設計できない等、様々な問題点が発生す
る。
【0009】また、前記フイルムが磁気記録層を有する
場合には、その磁気記録層に対する記録再生用の磁気ヘ
ッドの配置がフイルムカートリッジの形状によって制約
されるという問題も発生する。
【0010】更に、フイルムはアセテートやポリエステ
ルなどのベースに感光乳剤が塗布されたものであり、オ
ーディオテープやビデオテープ等の磁気テープと比較し
て幅広でカールし易く、剛性も大きいため、以下のよう
な問題が発生する。
【0011】即ち、図63に示すように、フイルム(特
に現像済みフイルム)は強くカールしており(図63
(A))、これを伸ばそうとすると、図63(B)に示
すように幅方向に湾曲し、また、フイルムの一端を巻取
りリールに自動的に巻き付ける場合には、強くカールし
たフイルムの先端が巻取りリールの巻取り側とは反対側
に入り込み、巻き取りができなくなるという問題があ
る。更に、フイルムの大きな剛性により、巻き取られた
フイルムの復元力が大きいため、フイルムの撓みや巻き
緩みが発生し易いという問題がある。また、フイルムは
幅広であるのに対し、コマ数に限度があるため巻き径が
比較的小さく、その結果、フイルムカートリッジの形態
はテープカセットとは異なる。従って、フイルムカート
リッジをカートリッジ装着部に装着する場合には、テー
プカセットの装着機構とは異なるカートリッジ装着機構
が要求される。
【0012】更にまた、フイルム画像入力装置によって
フイルム画像を常に良好に再生するためには、フイルム
の傷防止対策及びフイルム画像の退色補正を施す必要が
ある。
【0013】また、フイルムには、ネガフイルムとポジ
フイルムとがあるが、フイルムがネガフイルムかポジフ
イルムかを目視で確認してからフイルム画像入力装置内
における画像信号処理をフイルムの種類に応じて手動で
切り替えるのは煩雑であるという問題がある。更に、フ
イルム画像入力装置を起動したときに何も写らない場合
があるが、この場合、フイルムがセットされていないた
めに写らないのか、何も写っていないコマを撮像してい
るために写らないのかの区別ができないという問題があ
る。
【0014】また、フイルムの巻取り及び巻戻しを1つ
のリールモータで行う場合には、リールモータから首振
りギア機構を介して供給リールまたは巻取りリールに駆
動力を伝達することが考えられるが、この首振りギア機
構はリールモータの回転方向に応じて首振りを行い、供
給リールまたは巻取りリールに対してそれぞれフイルム
の巻取り方向のみに駆動力を伝達するため、フイルムの
ローディング時(フイルムカートリッジからのフイルム
送り出し時)に、首振りギア機構を使用して供給リール
をフイルム送り出し方向に駆動することができない。
【0015】更に、フイルムと撮像手段とを相対的に移
動させてフイルム画像のX方向及びY方向のスキャンを
行う場合に、X方向のスキャンをフイルムを送ることに
よって行うことが考えられる。この場合、コマ送り速度
とX方向のスキャン速度との速度比は20倍程度必要と
なり、リールモータの回転速度のみを変えただけでは上
記速度比に対応できず、フイルムのコマ送りとX方向の
スキャンを1つのリールモータで行うことができないと
いう問題がある。また、コマ送りを行う場合には、フイ
ルムの各コマ毎にコマ位置を示すノッチ等を設け、この
ノッチ等をコマ検出器で検出することによって1コマず
つ正確にコマ送りすることができるが、上記のようにX
方向のスキャンをフイルムを送ることによって行うと、
コマ送り前のスキャン位置によっては、次のコマ送り時
に同一コマのノッチ等を再度検出する場合が生じ、この
場合には同一コマを再生してしまうという問題がある。
【0016】更にまた、フイルムが磁気記録層を有し、
その磁気記録層に対してトリミング情報等をコマ送り時
に磁気記録再生する場合には、コマ送り速度を一定にし
なければならない。
【0017】本発明の目的は、現像済みスチル写真フイ
ルムの保管スペースが小さくフイルムにゴミや傷が付か
ない形態の、カメラで使用されるフイルムカートリッジ
と同じフイルムカートリッジを使用することができ、ま
た、フイルムの磁気記録層から磁気記録情報を読み取る
ための磁気ヘッドが好適な位置に配置されたフイルム画
像入力装置を提供することにある。
【0018】本発明の他の目的は、現像済みスチル写真
フイルムが収納された、カメラで使用されるフイルムカ
ートリッジと同じフイルムカートリッジを使用し、前記
フイルムの撮影開始コマ(第1コマ)をコマ画像の取込
位置に速やかに給送することができるフイルム画像入力
装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本願請求項1に係る発明は、磁気記録層が塗布された
長尺狭巾の現像済みスチル写真フイルムの画像を撮像手
段により撮像して電気信号に変換し、該電気信号を出力
するフイルム画像入力装置において、前記フイルムと、
該フイルムを長尺方向に出し入れするための出口開口を
有するカートリッジ本体と、該カートリッジ本体内に回
転可能に支持されるとともに前記フイルムの長尺方向の
一端が固定され、その回りに前記フイルムの全長を巻き
付けることのできる単一のスプールとからなるフイルム
カートリッジであって、カメラで使用されるフイルムカ
ートリッジと同じフイルムカートリッジを収納するカー
トリッジ収納部と、前記カートリッジ収納部に収納され
た前記フイルムカートリッジのフイルム出口開口に隣接
して配置され、前記フイルムの磁気記録層に当接して磁
気記録情報を読み取る磁気ヘッドと、を備えたことを特
徴としている。
【0020】上記磁気ヘッドの配置によれば、コマ画像
の再生に先立ってそのコマ画像に関連する磁気記録情報
の読み取りができる。
【0021】本願請求項2に係る発明は、更に前記磁気
ヘッドを介して読み取った磁気記録情報から撮影開始コ
マを識別する手段と、撮影開始コマまで前記フイルムの
画像を取り込まずに送り出す手段とを有することを特徴
としている。
【0022】本願請求項3に係る発明は、長尺狭巾の現
像済みスチル写真フイルムの画像を撮像手段により撮像
して電気信号に変換し、該電気信号を出力するフイルム
画像入力装置において、磁気記録層が塗布されていると
共に磁気的に記録された情報を有する前記フイルムを収
納するフイルムカートリッジであって、カメラで使用さ
れるフイルムカートリッジと同じフイルムカートリッジ
を使用し、前記磁気記録情報から撮影開始コマを識別す
る手段と、撮影開始コマまで前記フイルムの画像を取り
込まずに送り出す手段とを備えたことを特徴としてい
る。
【0023】本願請求項4に係る発明は、長尺狭巾の現
像済みスチル写真フイルムの画像を撮像手段により撮像
して電気信号に変換し、該電気信号を出力するフイルム
画像入力装置において、前記フイルムを収納するフイル
ムカートリッジであって、カメラで使用されるフイルム
カートリッジと同じフイルムカートリッジを使用し、前
記フイルムの第1コマ目を識別する識別手段と、前記識
別手段によって第1コマ目が識別されるまで前記フイル
ムカートリッジから前記フイルムの画像を取り込まずに
該フイルムを送り出す手段と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0024】本願請求項2乃至4に係る発明によれば、
前記フイルムの撮影開始コマ(第1コマ)が識別される
までコマ画像を取り込まずにフイルムを送り出すため、
撮影開始コマ(第1コマ)をコマ画像の取込み位置に速
やかに給送することができる。
【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
るフイルム画像入力装置の好ましい実施の形態について
詳述する。 〔第1実施例〕図1は本発明に係るフイルム画像入力装
置の第1実施例を示すブロック図である。同図に示すよ
うに、このフイルム画像入力装置1で使用するフイルム
2(図3参照)は、画像の記録された位置に対応して1
画像に対し1つのパーフォレーション3を有している。
但し、少なくとも第1コマ目の画像のひとつ前の仮想画
像位置4と最終コマの画像のひとつ後の仮想画像位置5
に対応して各1つのパーフォレーションが存在する。
【0025】また、このフイルム画像入力装置で使用す
るフイルムカートリッジ6は、図3乃至図5に示すよう
に、前記フイルム2を送り出すための単一の出口開口7
と単一のスプール8を有する。該スプール8は前記フイ
ルム2の長尺方向の一端を固定し、前記フイルム2を送
り出す方向と巻き取る方向の両方向に回転可能なように
前記フイルムカートリッジ6の本体に支持されている。
前記フイルム2はフイルム画像入力装置に装填される以
前は、通常その全長が前記スプール8の回りに巻き付け
られていて、前記フイルムカートリッジ6の内部に収納
されている。
【0026】前記フイルムカートリッジ6のスプール8
を回転することによってフイルム2がフイルムカートリ
ッジ6の内部からスムーズに送り出されるために、フイ
ルムカートリッジ6にはフイルムの巻き緩み防止手段が
設けられている。該手段の実施例としては、図5に示す
ようにフイルムカートリッジ6の内部に複数の板バネ9
を設けることによって如何なる場合もフイルムの巻径を
最小限に保つことができるので、スプール8がフイルム
2を送り出す方向に回転力を受けたとき該回転力がフイ
ルム2の長尺方向に無駄なく伝達され、従ってフイルム
2の先端はフイルムカートリッジ6のフイルム出口開口
部7からスムーズに送り出される。
【0027】フイルムカートリッジ6における別の特徴
は、図4に示すようにフイルムカートリッジ内部に収納
されているフイルム2が現像済みであることやフイルム
の種類(撮影枚数やネガまたはリバーサルの区別等)が
ラベル10によって表示されていたり、また該ラベルに
はそれらの表示に対応した光学的に検出可能なマーク1
1が印刷されていることである。
【0028】本発明のフイルム画像入力装置1には、図
2に示すように前記フイルムカートリッジ6を収納する
ためのカートリッジ収納開口12が設けられており、そ
の開口12の形状は前記フイルムカートリッジ6の形状
にほぼ等しい形状を有するので誤って種類の異なるカー
トリッジを装填することがない。
【0029】また、このフイルム画像入力装置1には図
1で示すように両方向に回転駆動可能なフイルム供給手
段13が設けられており、かつ該フイルム供給手段13
は前記スプール8と係合する位置に設けられている。
【0030】またフイルム画像入力装置1には装填完了
検知手段14(図2)が設けられていて前記フイルムカ
ートリッジ6が前記収納開口12に挿入され該収納開口
12が閉じられることによってフイルムカートリッジ6
の装填が完了したことを検知する。また前記カートリッ
ジ収納部15には光学マーク読み取り手段16(図1)
が設けられていて前記フイルム2が現像済みであること
とフイルム2の種類を確認し、前記収納開口が誤って開
けられることのないようにロック手段17によってロッ
クさせた後に、ビデオモニタ18への画像信号処理回路
19をフイルムの種類に合わせて切り換え、前記供給手
段13がフイルム2を送り出す方向に回転を始める。
【0031】しかしながら、もしフイルムカートリッジ
6に現像済み光学マーク11の印刷されたラベル10の
ないときや印刷されたマーク11の内容が異なる場合
は、フイルム画像入力装置1はその旨の警告表示をして
待機状態となる。別の機能としては、前記警告表示をす
ると共に前記閉じられた収納開口12が自動的に開いて
フイルムカートリッジ6を取り出せるようにすることも
できる。
【0032】予定通り、現像済みフイルムであることを
確認できた場合は、前記供給手段13の回転によって前
記フイルム2の先端がカートリッジ本体のフイルム出口
開口7から送り出される。また、カートリッジ収納部1
5に隣接し、且つフイルム2のパーフォレーション3の
ある位置に、フイルム2の有無を検出する光学センサー
20が設けられており、この光学センサー20はフイル
ム2が送り出されたことを確認する。現像済みネガフイ
ルムの幅方向端部(図3)は通常わずかに着色されてい
るため光学的に検出できる。またリバーサルフイルムの
場合は前記端部が未露光領域に達すれば実質上不透明で
あるためフイルムの先端が通過後しばらくして検出でき
る。
【0033】フイルム巻取手段21は、フイルム供給手
段13が回転を開始するのとほぼ同時に、フイルム供給
手段13よりフイルム2の長さ方向の速度でいくらか速
い速度で回転する。
【0034】前記フイルム画像入力装置1にはフイルム
画像を撮像するために、フイルム2を一時的に規定の位
置に停止させ画面枠を形成する手段として一対の開口枠
22が設けられている。該開口枠22はフイルム供給手
段13とフイルム巻取手段21の動きに同期して開閉動
作する。すなわち、該両手段13、21ともに駆動を停
止した場合にのみ該開口枠22は閉じられ、他の場合に
はフイルム2の通過を妨げない間隔をおいて開状態にあ
る。従って、フイルム2の先端は容易に該開口枠22に
間を通過して前記巻取側スプール23に到達する。該巻
取側スプール23の形状はフイルム2の先端が容易に巻
き付くように形成されているのでフイルム2をその回り
に巻き込み始める。
【0035】フイルム供給手段13は、フイルム2が送
り出されたことを確認後、一定時間をおいて停止すると
ともにフイルム2に進行方向とは反対方向のテンション
を付与する。該テンションはフイルム2にたるみを生じ
させないためのものでありフイルム2に傷が発生するほ
ど強いものではない。
【0036】前記フイルム有無検出手段20は前記パー
フォレーション3(図3)の検出も可能であり、フイル
ム画像第1コマ目が前記開口枠22に位置に到達した時
にいずれかのパーフォレーションを検出できる配置関係
にある。前記フイルム有無検出手段20に接続されたカ
ウンタ24がパーフォレーション3の検出回数をカウン
トすることにより第1コマ目の画像が前記開口枠22の
位置に到達した時に前記フイルム巻取手段21を停止さ
せるとともに前記開口枠22を閉状態にする。
【0037】この時撮像光学系25を通してフイルム画
像がイメージセンサ26上に投影され前記画像信号処理
回路19を通じてビデオモニタ18上に映像として再生
される。
【0038】一定時間後またはコマ送りボタン27を押
した時に前記開口枠22が開状態になり引き続いてフイ
ルム巻取手段21が回転を再開する。この時前記画像信
号処理回路19に設けられた画像信号記憶回路28によ
りビデオモニタ18上には引き続き第1コマ目の映像を
表示している。
【0039】この後のフイルム2の進行とパーフォレー
ションの検出、そしてフイルム2の停止と映像の再生の
シーケンスは第1コマ目のシーケンスとほぼ同様であ
る。
【0040】フイルム画像入力装置1は、フイルムカー
トリッジ6に光学的に検出可能なマーク11(図4)に
よって表示された撮影枚数とフイルム画像入力装置1
(図1)での再生済みコマ数が一致すればフイルム巻取
手段21を終了するとともに映像の再生を終了し、フイ
ルム供給手段13を送り出し方向とは反対の方向に回転
駆動してフイルム2をフイルムカートリッジ6の内部に
巻き戻す。この時、前記開口枠22は開状態に保たれフ
イルム巻取手段21はフイルム2の進行方向とは反対の
方向にテンションを付与している。また前記フイルム有
無検出手段20は通過するパーフォレーション3を検出
してカウンタ24の値を減算する。
【0041】前記カウンタ24の値が(−1)になった
時は、フイルム全体がフイルム有無検出手段20を通り
過ぎた時に相当する。この後、一定時間をおいて前記フ
イルムカートリッジ6が排出可能であることを表示する
とともにカートリッジ収納開口部のロック17(図2)
を解除する。または自動的にカートリッジ収納開口部1
2を開状態にしてフイルムカートリッジ6が取り出せる
ようにする。
【0042】しかしながら上記第1実施例における若干
の問題点としては、カメラにフイルムカートリッジ6を
装填直後、フイルム全長を一旦カートリッジから送り出
してフイルムの後端部のコマから順番にフイルムを巻き
戻しながら撮影する形式のカメラで撮影したフイルムを
利用する場合に、上記第1実施例に記載した再生方法で
は撮影の順序と再生の順序が逆転してしまうので再生画
像の鑑賞者はやや異常な感じを受けるかもしれない。ま
た撮影済みコマとコマの間に未撮影のコマがあった場合
はこれを無意味に再生してしまう。
【0043】上述の問題を解決する1つの手段として
は、撮影開始コマ番号、撮影終了コマ番号、未撮影コマ
番号の情報を現像所において、または再生映像鑑賞者自
身が前記フイルムカートリッジ6に光学検出マークとし
て追加する方法があるが、あまり効率的な方法とは言え
ない。 〔第2実施例〕以下に記載の本発明における第2実施例
はこれらの問題を解決できる。
【0044】すなわち、図7で示すように前記フイルム
2に磁気記録層が塗布されているものを利用することで
あり、該磁気記録層にはカメラによって仮想画像面であ
る第0コマ目の磁気記録位置30に撮影開始コマ番号と
撮影終了コマ番号が、各コマの対応する位置31に撮影
済みであるかどうかが記録されている。
【0045】前記フイルム画像入力装置には、図6に示
すようにフイルムの磁気記録層と当接する磁気ヘッド3
2が前記フイルムカートリッジ6のフイルム出口開口7
に隣接して配置されている。
【0046】前記フイルム画像入力装置29に前記磁気
記録されたフイルムの収納された前記フイルムカートリ
ッジ6(図7)が装填された場合、フイルムが送り出さ
れるまでの各種動作は上述の通りであるが、その後、前
記フイルム有無検知手段20が仮想画像面第0コマ目の
位置に対応するパーフォレーション33を検出すること
に同期して前記磁気ヘッド32及び磁気読取回路34を
介して磁気記録情報が読み込まれる。該情報を解読する
ことによりマイクロコンピュータ35は撮影開始コマ番
号と撮影終了コマ番号を記憶する。もし撮影開始コマ番
号が撮影終了コマ番号よりも大きい場合は、前記マイク
ロコンピュータ35は前記フイルム有無検知手段20と
カウンタ24によってパーフォレーションの数をカウン
トしながら撮影開始コマ位置までフイルムを早送りして
停止させる。
【0047】この時、前記磁気ヘッド32で各コマに対
応する磁気記録情報を読み取り、未撮影コマがあればそ
の番号を記憶する。その他の動作は前述のものと同様で
ある。また撮影開始コマの位置でフイルムを停止させた
後は、撮影開始コマから撮影終了コマまで各コマの画像
再生は、フイルムをフイルムカートリッジ6の中に巻き
戻しながら順番に行う。この時、早送り時に記憶された
未撮影コマがあればそのコマの再生を省略して次のコマ
に進める。前記記憶した最終撮影コマ番号と前記パーフ
ォレーション番号のカウンタ値を照合して撮影終了コマ
を判断する。撮影終了コマの再生が終了すると、前述の
第1実施例と同様にフイルムをフイルムカートリッジ6
内に巻き戻す。
【0048】上述の例とは逆に撮影開始コマ番号が撮影
終了コマ番号より小さい場合は、フイルムをフイルムカ
ートリッジ6から送り出す方向に搬送しながら各コマの
画像を再生することができる。
【0049】更に別の実施態様も有効である。すなわち
前記第1実施例における前記フイルムカートリッジ6に
フイルムの種類と現像の有無を表示するための光学マー
クを利用する代わりに、第2実施例におけるフイルム画
像入力装置ではフイルムメーカーと現像所で記録された
磁気記録情報を利用することが可能である。 〔第3実施例〕図8は本発明に係るフイルム画像入力装
置の第3実施例の外観を示す斜視図である。同図に示す
ように、このフイルム画像入力装置100は現像済のス
チル写真フイルム124を照明ユニット112によって
照明し、これを撮影レンズ(ズームレンズ)114及び
CCD等の固体撮像素子116を含む撮像装置によって
撮像してビデオモニタ119(図9)に画像信号を出力
し、ビデオモニタ119にフイルム画像を再生させるも
のである。
【0050】前記フイルム124は現像済のネガフイル
ム又はポジフイルムで、2つのスプール(2軸)を有す
るフイルムカートリッジ127に収納されており、この
フイルムカートリッジ127がカートリッジ装着部11
5にセットされる。
【0051】照明ユニット112は前記カートリッジ装
着部115の蓋を兼ねており、矢印A−B方向に回動し
てカートリッジ装着部115を開閉する。この照明ユニ
ット112は、図9に示すように光源118、反射板1
20及び拡散板122を有し、光源118からの光及び
反射板120で反射された光は拡散板122に投光さ
れ、ここで拡散されてフイルム照明光となる。この照明
光はフイルム124の画像を照射して撮影レンズ114
に導かれる。
【0052】撮影レンズ114は変倍レンズ126を含
むズームレンズであり、制御部132からのズーム信号
を入力するズーム駆動部128により変倍レンズ126
が図9上で左右方向に移動させられてズーム動作し、こ
れによりフイルム124の画像をズームイン、ズームア
ウトする。またズーム位置検出部130は変倍レンズ1
26の移動位置(ズーム位置)を検出して、そのズーム
情報を制御部132に加える。
【0053】フイルム駆動部134は、制御部132か
ら各種のフイルム送り信号が加えられるようになってお
り、入力する信号に応じてフイルムカートリッジ127
内のフイルム124をX方向(図9上で紙面に直交する
方向)に移動させる。尚、フイルム駆動部134は、早
送り、巻戻し、コマ送り時にはフイルム124を高速で
移動させ、スキャン送り時にはフイルム124を低速で
移動させる。
【0054】一方、レンズ駆動部138は、制御部13
2から加えられるスキャン信号により撮影レンズ114
及びCCD116をY方向(図9上で上下方向)に移動
させる。即ち、フイルム駆動部134によるフイルム1
24のスキャン送りとレンズ駆動部138による撮影レ
ンズ114及びCCD116の移動とによって、フイル
ム124の画像の上下左右方向のスキャンを行うことが
できる。
【0055】撮影レンズ114で撮影されたフイルム画
像はCCD16の受光面に結像し、CCD16の各セン
サで光の強さに応じた量の信号電荷に変換される。この
信号電荷は順次読み出され、画像信号処理回路117に
出力される。画像信号処理回路117は、サンプルホー
ルド回路、ホワイトバランス回路、γ補正回路、マトリ
クス回路、エンコーダ回路等を含み、これらの回路によ
って所定の信号処理を行ったのち、フイルム画像を示す
画像信号をビデオモニタ119に出力する。これによ
り、ビデオモニタ119にフイルム124の画像が表示
される。尚、フイルム124がネガフイルムの場合に
は、前記画像信号処理回路117ではネガ/ポジ反転を
行う信号処理も行われる。
【0056】CCD回転部140は、制御部132から
加えられる回転指令信号により、CCD116を撮影レ
ンズ側から見て時計回り方向(CW方向)に90°、1
80°、270°回転させ、回転位置検出部142はC
CD116の回転位置を検出して、その位置情報を制御
部132に出力する。尚、ビデオモニタ119に再生さ
れた画像が反時計回り方向(CCW方向)に90°回転
している場合には、CCD116をCW方向に90°回
転させることによりモニタ画像を正立させることがで
き、同様にビデオモニタ119に再生された画像がCW
方向に90°回転している場合には、CCD116をC
W方向に270°(CCW方向に90°)回転させ、ビ
デオモニタ119に再生された画像の上下が逆の場合に
は、CCD116をCW方向に180°回転させること
によってモニタ画像を正立させることができる。
【0057】制御部132はズーム位置検出部130、
回転位置検出部142、フイルム情報記録再生部144
及び操作部146からの信号に基づいて、ズーム駆動部
128、フイルム駆動部134、レンズ駆動部138、
CCD回転部140に各種の制御信号を出力し、また必
要に応じてフイルム情報をフイルム情報記録再生部14
4に出力し、フイルム情報をフイルム124に記録させ
る。
【0058】フイルム情報記録再生部144はフイルム
124の各コマ毎の磁気記録面等にフイルム情報(例え
ば、ズーム情報、スキャン位置情報、CCD回転情報
等)を制御部132からの信号によって記録し、またフ
イルム情報をフイルム124から読み取って制御部13
2に出力する。
【0059】このフイルム124のコマ検出は、フイル
ム情報記録再生部144がフイルム124の各コマ毎に
記録されたコマ情報を読み取ることにより、又は図10
に示すようにフイルム124に予め設けられているコマ
位置を示すノッチ124Aを光学的又機械的に検出する
コマ検出手段によって行われ、コマ検出手段はコマ情報
を制御部132に出力している。尚、コマ位置を光学的
又機械的に検出する場合には、上記ノッチ124Aに限
らず、フイルムの各コマ毎に孔を設けるようにしてもよ
い。
【0060】また、図10に示すようにフイルム124
の先端部及び後端部には長い切欠き124B及び124
Cが形成されており、これらの切欠き124B及び12
4Cを検出することによりフイルム124の初めと終わ
りを検出することができる。
【0061】図11には上記コマ検出手段の一例が示さ
れている。このコマ検出手段はフォトインタラプタ14
7から成り、フォトインタラプタ147は各コマ毎に設
けられているコマ位置を示す孔124Eを光学的に検出
し、コマ検出信号をコマ番号演算部(カウンタ)148
に出力する。コマ番号演算部148はフォトインタラプ
タ147から加えられるコマ検出信号に基づいて現在再
生中のフイルム画像のコマ番号を算出する。即ち、コマ
番号演算部148はフイルム124の初めが検出される
とそのカウント値が0にリセットされ、その後フイルム
124が順方向(+X方向)に給送中にコマ検出信号を
入力すると、カウント値をカウントアップし、フイルム
124が逆方向(−X方向)に給送中にコマ検出信号を
入力すると、カウント値をカウントダウンする。
【0062】画像信号処理回路117にはCCD116
からの画像信号の他に、コマ番号演算部148からコマ
番号を示す情報が加えられており、画像信号処理回路1
17はこのコマ番号情報に基づいて図示しないキャラク
タージェネレータからそのコマ番号を示すキャラクター
信号を読み出し、これをCCD116からの画像信号に
挿入してビデオモニタ119に出力する。これによりビ
デオモニタ119の画像にコマ番号がスーパーインポー
ズされる。尚、コマ番号の表示方法としては、コマ番号
を再生画像中に常時表示する方法や、コマ番号の変更
後、一定時間だけコマ番号を表示する方法等が考えられ
る。また、最終コマの場合には、例えばコマ番号を点滅
表示することにより、最終コマを知らせることもでき
る。
【0063】また、図12(A)に示すようにコマ検出
手段として、接触式の電気接点149を使用してもよ
い。この電気接点149は図12(B)に示すように孔
124Eの位置で通電状態になり、それ以外の位置では
切断状態になり、これによりコマ位置を検出することが
できる。
【0064】更に、コマ番号の検出は、例えばフイルム
124に磁気記録部、即ちマグネ層がある場合には、マ
グネ層にコマ番号情報を記録し、コマ送り時に前記情報
記録再生部144でコマ番号情報を再生してコマ番号を
検出するようにしてもよい。
【0065】また、フイルム124のマグネ層に音声情
報が記録されている場合には、図13に示すように磁気
ヘッド150で音声情報を検出し、その音声情報を音声
回路151に出力する。音声回路151は音声情報を一
時記憶する記憶部を有し、磁気ヘッド150から音声情
報を入力した場合には、この音声情報を記憶部に記憶す
るとともに音声情報の有無を示す信号を制御回路152
に出力する。制御回路152の他の入力にはコマ番号演
算部148からコマ番号情報が加えられており、制御回
路152はこのコマ番号情報とともに音声情報の有無を
示す信号を画像信号処理回路117に出力する。
【0066】画像信号処理回路117は、音声情報が記
録されているコマ番号と記録されていないコマ番号とを
区別して表示するようにしている。例えば、音声情報の
有無でコマ番号の表示の色を変えたり、コマ番号を点滅
させたりする。そして、コマ番号の表示の変化を見て音
声を出力させる操作が行われると、音声回路151に一
時記憶した音声情報を図示しないスピーカに出力して音
声を再生させることができる。
【0067】図14は図9に示したフイルム画像入力装
置の変形例を示す要部ブロック図である。図9との相違
は主にフレームメモリ153が設けられた点であり、こ
のフレームメモリ153は1コマ分の画像信号を記録す
る。
【0068】コマ検出器154はフイルム124のコマ
位置を検出してコマ検出信号を制御部132に出力し、
制御部132はコマ送り時にコマ検出器154からコマ
検出信号を入力すると、フイルム駆動部134によるフ
イルム送りを停止させる。これによりフイルム124の
コマ送りが行われる。
【0069】制御部132は画像信号処理回路117を
動作可能又は動作不能に制御するとともに、フレームメ
モリ153への画像信号の書き込みを制御する。即ち、
制御部132はコマ送り終了後に、画像信号処理回路1
17を動作可能にして現在撮影中のコマの画像信号を逐
次フレームメモリ153に出力させるとともに、フレー
ムメモリ153への画像信号の書き込みを可能にする。
そして、フレームメモリ153から逐次読み出された画
像信号はビデオモニタ119に出力され再生される。
【0070】一方、制御部132には操作部146から
各種の信号が加えられているが、制御部132は早送り
信号又はコマ送り信号が加えられると、フイルム駆動部
134を制御してフイルム124を早送り又はコマ送り
する。また、これと同時に、画像信号処理回路117を
動作不能にして画像信号の出力を停止させ、かつフレー
ムメモリ153の記憶内容の更新を禁止する。これによ
り、早送り又はコマ送り等のフイルム送り時には、フイ
ルム送り直前に撮影したフイルム画像が静止画としてビ
デオモニタ119に再生される。
【0071】図15は図9に示したフイルム画像入力装
置の他の変形例を示す要部ブロック図であり、上記図1
4との相違は主にフレームメモリの接続方法が異なる。
即ち、図14ではフレームメモリ153を画像信号処理
回路117の出力に対して直列に接続したが、図15で
はフレームメモリ155を並列に接続している。このよ
うに接続すると、フイルム送り時以外の画像信号は画像
信号処理回路117からフレームメモリ155を通らず
に直接ビデオモニタ119に加えることができるので画
質が良くなる。また、フイルム送り時には、図14と同
様にフレームメモリ155から画像信号が読み出され、
フイルム送り直前に撮影したフイルム画像が静止画とし
てビデオモニタ119に再生される。尚、フレームメモ
リ155に複数のコマの画像信号を圧縮して記憶させる
ことによりマルチ画像(例えばインデックス画像や合成
画像等)を再生させることもできる。
【0072】図16はフイルム124のマグネ層125
に種々の情報を記録する記録系を示すブロック図であ
り、図17はフイルム124のマグネ層125に記録さ
れた種々の情報を再生する再生系を示すブロック図であ
る。
【0073】図16に示すように、先ず撮影時には、ズ
ーム位置検出部130からのズーム情報、AEセンサ
(図示せず)等に基づいて算出されるFナンバー情報、
シャッタスピード設定ダイヤル133Aからのシャッタ
スピード情報、ポップアップ式のストロボ133BのU
P/DOWN(ストロボ発光の有無)を示す情報、露出
補正ダイヤル133Cからの露出補正情報及びタイマー
133Dからの撮影日時情報等をカメラ本体のICメモ
リ135に入力し、これらの情報はコマ送り時にインタ
ーフェイス157及びヘッドアンプ158を介して磁気
ヘッド159で被写体160が撮影されたコマの上端の
マグネ層125に記録される。
【0074】一方、図17に示すように、再生時に現像
済みのフイルム124が巻き取られているフイルムカー
トリッジ127をフイルム画像入力装置100にセット
してフイルム124のコマ送りを行うと、このフイルム
124のマグネ層125に記録されている情報(例え
ば、上述したように撮影時にカメラから入力された撮影
情報)は磁気ヘッド162を介して読み取られ、この情
報はヘッドアンプ163、インターフェース164を介
してICメモリ165に記憶される。
【0075】ICメモリ165に記憶された撮影情報
は、CCD116で光電変換された画像信号が画像信号
処理回路117に加えられた時、インターフェース16
6を介して画像信号処理回路117に加えられ、ここで
撮影情報を示すキャラクター信号に変換される。そし
て、このキャラクター信号は上記画像信号と混合されて
ビデオモニタ119に出力され、これによりビデオモニ
タ119の画像に撮影情報がスーパーインポーズされ
る。尚、上記撮影情報中に擬似ズーム情報(撮影レンズ
はズームさせずにプリント時に特定範囲を引き伸すため
の情報)が記録されている場合には、フイルム124に
記録されている擬似ズーム情報に基づいてフイルム画像
入力装置の撮影レンズ114を自動的にズーミングする
ことにより、撮影時の擬似ズーム状態のフイルム画像を
ビデオモニタ119に再生することができる。
【0076】図18には図9に示したフイルム情報記録
再生部144の詳細が示されている。同図に示すフイル
ムカートリッジ127は、フイルム供給室127Aと、
フイルム巻取室127Bが形成され、フイルム124は
フイルム供給室127Aからフイルム巻取室127Bに
向けて矢印方向にコマ送りされる。フイルム124のフ
イルムの上端又は下端部には帯状にマグネ層が形成され
て記録トラックが形成され、この磁気記録トラック12
4Bには必要な情報、例えばアフレコ情報やトリミング
情報が記録再生される。
【0077】そして、フイルム画像入力装置にはフイル
ムカートリッジ127のフイルム供給側(フイルム送り
方向の上流側)には再生用の磁気ヘッド162Aが設け
られ、フイルム巻取側(フイルム送り方向の下流側)に
は記録用の磁気ヘッド162Bが設けられている。尚、
磁気ヘッド162Aと162Bとは、1コマ分だけ離間
している。磁気ヘッド162A、162Bはヘッドアン
プ163を介して制御回路165Aに接続されている。
【0078】制御回路165Aは音声記録時にはマイク
ロホン165CからA/D変換器165Bを介して入力
された音声情報を圧縮してメモリ165Fに記憶させ、
コマ送り時にメモリ165Fに記憶された音声情報を読
み出し、これをアンプ163を介して記録用の磁気ヘッ
ド162Bに出力する。これにより磁気記録トラック1
24Bには音声情報がディジタル記録される。
【0079】また、制御回路165Aは音声再生時には
コマ送り時に磁気記録トラック124Bから再生用の磁
気ヘッド162A及びアンプ163を介して音声情報を
入力し、この音声情報をメモリ165Fに記憶させ、そ
の後メモリ165Fから音声情報を読み出し、この音声
情報を伸張させたのちD/A変換器165Dを介してス
ピーカ165Fに出力する。これにより、記録トラック
124Bに記録された音声情報が音声として再生され
る。
【0080】前記の如く構成された本発明に係るフイル
ム画像入力装置用のフイルムへの情報記録再生装置の作
用について説明する。
【0081】先ず、記録時について説明する。フイルム
124は図18上で矢印方向(撮影の早い順番の順方
向)に送られ、現在はコマ124Aの画像が撮影枠に位
置している。この状態でマイクロホン165Cから音声
情報を入力する。入力された音声情報はA/D変換器1
65B 及び制御回路165Aを介してメモリ165F
に記憶される。
【0082】そして、次の新たなコマを表示する為に、
フイルム124のコマ送りを開始すると、これと同時に
制御回路165Aはメモリ165Fから前記入力した音
声情報を読み出してこの音声情報をアンプ163、記録
用の磁気ヘッド162Bを介して、コマ124Aの磁気
記録トラック124Bに記録する。
【0083】次に、再生時について説明する。再生時に
フイルム124を矢印方向(順方向)にコマ送りし、図
18に示すコマ124Aが出画されている状態では、再
生用の磁気ヘッド162Aはコマ124Aに対する音声
情報が記録されている磁気記録トラック124Bのトレ
ースが終了しており、この音声情報はアンプ163を介
して制御回路165Aに入力され、メモリ165Fに記
録されている。そして、音声出力ボタン等の指示がある
と、制御回路165Aはメモリ165Fから上記音声情
報を読み出しこれを伸張してD/A変換器165Dを介
してスピーカ165Eに出力する。これにより、画像を
見ながらその画像についてコメントした音声を聞くこと
ができる。
【0084】前記実施例ではフイルム送り方向の上流側
に再生専用の磁気ヘッド162Aを設け、下流側に記録
専用の磁気ヘッド162Bを設けたが、これに限らず、
下流及び上流側にそれぞれ記録/再生用の磁気ヘッドを
設けてもよい。
【0085】即ち、フイルム送り方向を逆方向にする
と、上流側と下流側とが逆転するが、常に下流側が記録
ヘッドとなり上流側が再生ヘッドとなるように上記記録
/再生用の磁気ヘッドを切り替えて使用することによ
り、フイルム送り方向が逆方向でも適用することができ
る。
【0086】尚、記録時のフイルム送り方向と再生時の
フイルム送り方向が異なる場合には、メモリに取り込ん
だ音声情報を逆再生して正常な音声にする必要がある。
【0087】また、カメラで入力される情報の記録は、
フイルムのマグネ層に限らず、感光層に光学的に記録
し、若しくはフイルムカートリッジに装着したICメモ
リに記録してもよい。尚、カメラからフイルムに記録す
る情報としては、予めフイルムを巻き取ってから撮影を
開始したことを示すプリワインド情報を含み、プリワイ
ンド情報が記録されているフイルムをフイルム画像入力
装置を介してビデオモニタで再生する場合には、フイル
ムカートリッジ内のフイルムを自動的にプリワインドし
た後、順次コマ送りするようにしてもよい。
【0088】図19は露出調整回路167及び色調整回
路168を備えたフイルム画像入力装置の要部ブロック
図である。同図において、露出調整回路167には予め
モニタ画像が好ましい明るさになるような輝度レベルが
設定されており、露出調整回路167は画像信号処理回
路117から入力する輝度信号Yの輝度レベルと予め設
定されている輝度レベルと比較し、フイルム画像の輝度
が暗い場合には、アイリス169の開口を大きくし、画
像の輝度が明るい場合には、アイリス169の開口を小
さくするように制御する。
【0089】一方、色調整回路168には予めモニタ画
像が好ましい色彩となるようなクロマレベルが設定され
ており、色調整回路168は画像信号処理回路117か
ら入力するクロマ信号Cのクロマレベルと予め設定され
ているクロマレベルと比較し、フイルム画像が最適の色
彩になるようにクロマ信号を調整するようにしている。
【0090】図20はフイルム画像入力装置100の操
作部146の一例を示す平面図である。この操作部14
6は、例えば赤外リモコン送信器で、各種スイッチの操
作に応じて赤外リモコン信号をフイルム画像入力装置側
の受信器(図示せず)に送信する。
【0091】この操作部146には、画像をズームイ
ン、ズームアウトする為のズームスイッチ146A、1
46B、フイルム画像をスキャンする為のスキャンレバ
ー146C、CCD116を回転させモニタ画像を正立
させるためのスイッチ146D、146E、146F、
146G、順方向及び逆方向のコマ送りスイッチ146
H、146I、フイルム124のコマ番号や日付等のフ
イルムに記録されている全ての情報をモニタするための
表示スイッチ146K等が設けられている。
【0092】また、リモコン操作部の下端部には開閉可
能なカバーが設けられており、カバーの下側には、隠し
スイッチとして再プリントの枚数を入力する枚数設定ス
イッチ146L、再プリントを入力又は自動再生情報を
入力する入力スイッチ146M、再プリントの入力又は
自動再生情報の入力を消去する消去スイッチ146N、
ディスプレイ時間を設定するスイッチ146P、146
R、スタートスイッチ146S、ストップスイッチ14
6T等が設けられている。尚、図20上で146Wは新
たな情報を入力する前に押すINVスイッチである。
【0093】次に、前記の如く構成された本発明に係る
フイルム画像入力装置の作用について説明する。
【0094】先ず、現像済みのフイルム124を有する
フイルムカートリッジ127をフイルム画像入力装置1
00にセットする。これにより、制御部132はフイル
ム124の最初の1コマ目が照明ユニット112と撮影
レンズ114間に位置するようにフイルム駆動部134
を制御する。このコマの画像は、照明ユニット112に
よって照明され、撮影レンズ114、CCD116、画
像信号処理回路117を介してビデオモニタ119に出
画される。
【0095】この状態で表示された画像をズーム又はス
キャンしたい場合は、操作部146のズームスイッチ1
46A、146B又はスキャンレバー146Cを操作し
てズーム信号又はスキャン信号を制御部132に加え
る。制御部132は操作部146から入力するこれらの
信号に応じてズーム駆動部128、レンズ駆動部13
8、フイルム駆動部134を制御し、撮影レンズ114
のズーミング、フイルム画像のスキャニングを行う。こ
れにより、1コマ全体のフイルム画像は適宜トリミング
され、ビデオモニタ119にトリミング画像として再生
される。尚、このときのズーム情報、スキャン位置、C
CD回転情報等のフイルム画像の再生情報は、必要に応
じてコマ送り時に制御部132から情報記録再生部14
4を介してそのコマのマグネ層に記録することができ
る。
【0096】次に、フイルム124をコマ送りして次の
コマの画像を再生する場合、マニアルモード、オートモ
ード、標準オートモードを選択するモード選択スイッチ
(図示せず)によって選択したモードに応じたフイルム
画像の再生が行われる。即ち、マニアルモードは前のコ
マのズーム、スキャンの状態と同じ状態で新たなコマの
画像が再生するモードであり、オートモードはフイルム
124に記録されている再生情報に基づいて自動再生す
るモードであり、標準オートモードは前のコマのズー
ム、スキャンの状態にかかわらず、新たなコマの画像を
標準状態で再生するモードである。尚、標準状態とは、
1コマ全体の画像をビデオモニタ119の画面一杯に入
れる状態をいい、フイルム124に被写体が横に写し込
まれている場合と、縦に写し込まれている場合との2つ
の標準状態がある。また、この2つの標準状態のうち、
いずれの標準状態で再生するかは、回転位置検出部14
2からのCCD回転情報に応じて自動的に選択される。
【0097】次に、操作部146を用いた各コマのディ
スプレイ画像の再生情報(ズーム情報、スキャン位置
等)の入力方法及びその再生情報を用いた自動再生方法
について図21のフローチャートを参照しながら説明す
る。尚、この場合の再生情報の記録手段としては、フイ
ルムのマグネ層、カートリッジに装着されたICメモ
リ、又はフイルム画像入力装置内のICメモリ等が考え
られる。
【0098】先ず、順方向にコマ送りするコマ送りスイ
ッチ146Hを押してフイルム124をコマ送りし、そ
のコマの画像をビデオモニタ119に表示させる(ステ
ップ170)。次に、表示された画像を見ながらズーム
スイッチ46A、46B、スキャンレバー46C等を操
作し、所望の再生画像を設定する(ステップ172)。
ここで、必要に応じて標準ディスプレイ時間(例えば5
秒)に対して増減の秒数を時間設定スイッチ146P、
146Rを押して修正する(ステップ174)。その
後、入力スイッチ146Mを押して再生情報を入力する
(ステップ176)。そして、全てのコマの再生情報の
入力が完了するまで、以上の手順を繰り返し実行する
(ステップ178)。
【0099】再生情報の入力後、モード選択スイッチを
オートモードにしてスタートスイッチ146Sを押す
と、再生情報が読み出され、その再生情報に基づいて1
コマずつ順次自動再生される(ステップ180)。
【0100】一方、自動再生中に再生画像を設定時間以
上停止したい時はストップスイッチ146Tを押して画
像を停止させる(ステップ182、184)。その後画
像を再び再生する場合にはスタートスイッチ146Sを
押す(ステップ186、80)。また、順次再生が行わ
れ、最終コマの画像の再生が終了すると、自動再生が完
了する(ステップ188、189)。
【0101】尚、入力を間違えた時、又は入力を変更し
たい時は、該当するコマがビデオモニタ119に表示さ
れている時にINVスイッチ146Wを押した後、消去
スイッチ146Nを押すことによって、ビデオモニタ1
19に表示されている画像に対する自動再生情報を消去
することができる。また、フイルムカートリッジ内のフ
イルム全部の自動再生情報を消去したい時はINVスイ
ッチ146Wと共に消去スイッチ146Nを押す。
【0102】次に、操作部146で適宜のコマに対して
再プリント情報を入力する方法を、図22のフローチャ
ートを参照しながら説明する。ここで、ステップ190
及び192はそれぞれ前述したステップ170及び17
2に同一なので説明を省略する。但し、再生画像のズー
ミングは、フイルム上の画像の解像度はビデオモニタ1
19の画面に比べて高いため、例えば10倍程度まで可
能であるが、再プリント情報の入力時には、標準倍率
(例えば、1コマ全体の画像が画面一杯に入る倍率)の
3倍を越えないように制限する。これは、プリント画像
の画質を低下させないためである。尚、3倍は通常写真
プリントとしての画質を保持できる最大倍率である。
【0103】ステップ192で再生画像(トリミング)
が設定された後、枚数設定スイッチ146Lを押してプ
リント枚数を設定する(ステップ194)。ここで、プ
リント枚数を減らす時はINVスイッチ146Wを押し
た後、枚数設定スイッチ146Lを押す。これらのスイ
ッチ146W、146Lと共に1回押すとプリント枚数
が1枚ずつ増減する。プリント枚数設定後、入力スイッ
チ146Mを押してトリミング情報及びプリント枚数情
報を入力する。そして、全てのコマのプリント情報の入
力が完了するまで、以上の手順を繰り返し実行する(ス
テップ198)。尚、誤入力の消去は前述した自動再生
方法で説明した手順と同様にして行うことができる。ま
た、フイルムカートリッジは図8等に示したフイルム供
給スプール及び巻取りスプールの2軸を有するものに限
らず、図11、図12及び図13に示すフイルムカート
リッジ123のように1軸のものでもよい。 〔第4実施例〕図23は本発明に係るフイルム画像入力
装置の第4実施例の外観を示す斜視図である。同図に示
すように、長尺の現像済みスチル写真フイルムは、1つ
のスプール202A(1軸)を有するフイルムカートリ
ッジ202に収納されており、このフイルムカートリッ
ジ202はカートリッジホルダ203に収納され、該カ
ートリッジホルダ203を用いてフイルム画像入力装置
200のカートリッジ装着部にセットされる。
【0104】カートリッジ装着部にセットされたフイル
ムカートリッジ202内のフイルムはフイルムカートリ
ッジ202内から送り出され、巻取りリール204に巻
き付けられたのち、巻取りリール204によって1コマ
ずつ巻き取られる。このようにしてコマ送りされたフイ
ルムの各コマは照明ユニット205によって照明され、
この照明されたコマのフイルム画像は撮影レンズ206
によって撮影されてCCD207の受光面のフォトセル
上に結像され、ここで画像信号に変換される。この画像
信号は図示しないビデオモニタに出力され、これにより
フイルム画像が再生される。
【0105】次に、このフイルム画像入力装置200の
フイルムガイド機構、リール駆動機構、カートリッジ装
着機構、ホルダロック機構、モード選択機構等について
詳述する。 〔フイルムガイド機構〕図24は主にフイルムガイド機
構を示す正面図であり、図23の照明ユニット205側
から見た図である。また、図25は図24の25−25
線に沿う断面図である。
【0106】図24に示すように、ベース板208上に
は供給リール209及び巻取りリール204が回転自在
に配設されている。また、ベース板208上には、フイ
ルムガイド部材210を載置するための1本の位置決め
ピン211と、3本の雌ねじ付きの支持ピン212A、
212B、212Cが植設されている。
【0107】フイルムガイド部材210の底面には位置
決めピン211に嵌入する孔210Aが形成されてお
り、フイルムガイド部材210は位置決めピン211に
よって一点が位置決めされるとともに、ネジ213A、
ネジ213B、ネジ213C(図25)によって支持ピ
ン212A、212B、212C上に螺着される。尚、
支持ピン212A、212B、212Cにはコイルバネ
214A、214B、214Cが挿通されており、フイ
ルムガイド部材210はこれらのコイルバネ214A、
214B、214Cを介して弾性をもって支持されてい
る。
【0108】そして、ネジ213Aとネジ213Bとの
締め付け量を調節することにより、フイルムガイド部材
210がベース板208に対して垂直に直立するように
調節し、またネジ213Bとネジ213Cとの締め付け
量を調節することにより、フイルムガイド部材210が
ベース板208に対して平行になるように調節する。
【0109】一方、図25に示すように、ベース板20
8にはアングル215がネジ216によって固定されて
おり、このアングル215の一端にはネジ217が固定
されるとともに、ネジ217はフイルムガイド部材21
0に螺合できるようになっている。そして、このネジ2
17を回すことによって、フイルム面が撮影レンズ20
6の光軸と直交するようにフイルムガイド部材210の
角度が調節される。尚、位置決めピン211はフイルム
ガイド部材210によって案内されるフイルム201の
鉛直下方にくるように設けられている。
【0110】さて、フイルムガイド部材210には、カ
ートリッジホルダ203内のフイルムカートリッジ20
2が収納されるフイルム収納部210Bと、巻取りリー
ル204の巻取り軸204Aが配置されるフイルム収納
部210Cとが設けられ、これらのフイルム収納部21
0Bと210Cとの間にはフイルム201の1コマ分の
フイルム画像が臨む窓部210Dが形成されるととも
に、フイルム201の上端と下端とを案内するガイド溝
210E、210Fが形成されている。
【0111】また、フイルムガイド部材210の窓部2
10Dの入口側及び出口側、即ち撮影レンズ206によ
って撮像される撮像領域の入口側及び出口側にはそれぞ
れガイドローラ218、219及びガイドローラ22
0、221が配設されている。
【0112】一対のガイドローラ218、219はフイ
ルム201をS字状又はZ字状に曲げて案内するように
配設され、同様にガイドローラ220、221もフイル
ム201をS字状又はZ字状に曲げて案内するように配
設されている。これらのガイドローラ218、219、
220、221により、図63(B)に示すように幅方
向に湾曲したフイルムの平面度を出すことができる。
【0113】また、各ガイドローラ218、219、2
20、221の少なくともフイルム201の画像が写し
込まれた範囲と接触する部分には、ローラが設けられて
おり、これによりフイルム201の表面等にゴミが付着
していても、そのゴミがガイドローラ218、219、
220、221との接触部分で停滞することがなく、ゴ
ミによってフイルム201に付けられるすじ状の傷を防
止することができる。特に、フイルム201の乳剤面側
(ガイドローラ219、220側)に接触するガイド部
材にフイルムの移動とともに回転するガイドローラを設
けることは有効である。
【0114】一方、このフイルムガイド部材210内に
は、ガイドローラ220から巻取り軸204Aに向かっ
て延出するガイド舌片222が配設されている。このガ
イド舌片222は可撓性を有するフイルムよりも柔らか
い材質(例えば、塩化ビニール)からなり、図24上の
斜線で示す形状を有している。
【0115】このガイド舌片222は、特にフイルムカ
ートリッジ202からフイルム201を送り出しフイル
ム201の先端を巻取り軸204Aに自動的に巻き付け
るときに、フイルム201の先端を巻取り軸204Aの
巻取り側(図25上で巻取り軸204Aの左側)に案内
する。即ち、現像済みフイルムは強くカールしている
が、このガイド舌片222はフイルムの先端が巻取り軸
204Aの右側に入り込みむのを防止する。また、巻取
り軸204Aにフイルム201が巻き取られ巻き径が徐
々に大きくなると、ガイド舌片222は最外周のフイル
ムに当接しながら退避する。
【0116】図26には上記ガイド舌片222に代わる
ガイドアーム223が示されている。このガイドアーム
223は支軸223Aによって回動自在に配設されてお
り、アーム先端にはローラ223Bが設けられている。
また、ガイドアーム223はバネ224によって反時計
回り方向に付勢され、ローラ223Bが巻取り軸204
A又は巻取り軸204Aに巻き取られたフイルムに当接
できるようになっている。
【0117】このガイドアーム223は上記ガイド舌片
222と同様に、フイルム201の先端201Aが図2
6上に示す巻取り軸204Aの右側のフイルム収納部2
10Cに入り込みむのを防止する。
【0118】尚、図25において、巻取り軸204Aの
回りには、フイルム押え225及び226が設けられて
おり、これらのフイルム押え225及び226はそれぞ
れトーションバネ225A及び226Aによってフイル
ム押え225及び226の先端が巻取り軸204A又は
巻取り軸204Aに巻き取られたフイルムに当接できる
ようになっている。また、巻取り軸204Aの周囲に
は、フイルム201のパーフォレーションに係合する爪
部204Bが形成されている。従って、フイルムカート
リッジ202からフイルム201が送り出され、その先
端がガイド舌片222及びフイルム押え225、226
に案内されて巻取り軸204Aの回りに巻き付けられた
のち、巻取り軸204Aを巻取り方向に回転させると、
巻取り軸204Aの爪部204Bがフイルム201のパ
ーフォレーションに係合し、フイルム201を巻き取る
ことができる。 〔リール駆動機構〕図27は主にリール駆動機構を示す
平面図である。このリール駆動機構は、1つのリールモ
ータ227によってフイルムの早送り、巻戻し、コマ送
り、スキャン送り及びフイルム送出しができるように構
成されている。即ち、フイルムの早送り及び順方向のコ
マ送り時には巻取りリール204を反時計回り(CC
W)方向に高速で回転させ、フイルムの巻戻し及び逆方
向のコマ送り時には供給リール209を時計回り(C
W)方向に高速で回転させ、順方向のスキャン送り(+
Xスキャン)時には巻取りリール204をCCW方向に
低速で回転させ、逆方向のスキャン送り(−Xスキャ
ン)時には供給リール209をCW方向に低速で回転さ
せ、更にフイルム送出し時には供給リール209をCC
W方向に高速で回転させるようにしている。
【0119】図27に示すように、このリール駆動機構
は、主としてリールモータ227、首振りギア機構22
8、229、首振りギア機構228、229の首振り範
囲を規制する首振り規制手段とから構成されている。
【0120】リールモータ227は可逆回転が可能で、
且つ例えば電圧1.5Vから9Vの範囲で電圧が可変さ
れることにより、回転速度が6倍程度変更できるDCモ
ータである。このリールモータ227はベース板208
(図24)に固定されたモータ取付台227A上に載置
されており、このリールモータ227の回転駆動力は、
モータ出力軸に設けられたギア227Bから減速用のギ
ア230A、230B、230C、230Dを介して首
振りギア機構228を構成するギア231Aに伝達され
る。
【0121】図28は図27の28−28線に沿う断面
図である。同図に示すように、首振りギア機構228、
229は上下2段に配設されており、上段の首振りギア
機構228は、主にベース板208に植設された支軸2
32を中心にしてそれぞれ回転自在に配設されたアーム
板233A及びギア231Aと、アーム板233Aに植
設されたネジ付きの支軸234Aを中心にして回転自在
に配設され、ギア231Aと噛み合う首振りギア235
Aとから構成されている。尚、アーム板233Aとギア
235Aとの間には摩擦部材236Aが配設され、首振
りギア235Aは摩擦部材236Aによる所定の回転負
荷が加わるようにコイルバネ237Aを介して押圧され
ている。
【0122】同様に、下段の首振りギア機構229は、
支軸232を中心にしてそれぞれ回転自在に配設された
アーム板233B及びギア231Bと、アーム板233
Bに植設されたネジ付きの支軸234Bを中心にして回
転自在に配設され、ギア231Bと噛み合う首振りギア
235Bとから構成されている。尚、アーム板233B
と首振りギア235Bとの間には摩擦部材236Bが配
設され、ギア235Bは摩擦部材236Bによる所定の
回転負荷が加わるようにコイルバネ237Bを介して押
圧されている。
【0123】図27において、上段の首振りギア機構2
28のアーム板233Aは、ギア231Aに回転駆動力
が加えられると、ギア231Aと噛み合う首振りギア2
35Aには回転負荷がかかっているため、ギア231A
の回転方向と同方向に回動し、同様に、下段の首振りギ
ア機構229のアーム板233Bは、ギア231Aを介
してギア231Bに回転駆動力が加えられると、ギア2
31Bと噛み合う首振りギア235Bには回転負荷がか
かっているため、ギア231A(ギア231B)の回転
方向と同方向に回動する。
【0124】上記首振りギア機構228、229の首振
り範囲(回動範囲)を規制する首振り規制手段は、カム
板238、239、押え部材240、ストッパ241、
242A、242B等から構成されている。
【0125】カム板238には長孔238Aが形成され
ており、この長孔238Aはベース板208上に植設さ
れたピン243に係合している。これにより、カム板2
38はベース板208上に移動自在に配設されている。
このカム板238にはピン238Bが植設されており、
このピン238Bは後述する溝カム283(図38)に
係合している。従って、カム板238は溝カム283の
回動位置に応じて移動する。
【0126】カム板238にはカム溝238C及び段部
238D、238Eが形成されており、またカム板23
8上にはカム溝239Aを有するカム板239がネジ2
44によって固定されている(図29参照)。一方、ア
ーム板233Aにはカム板239のカム溝239Aと係
合するピン245Aが植設され、アーム板233Bには
カム板238のカム溝239Cと係合するピン245B
が植設されている(図28参照)。
【0127】また、ベース板208上には押え部材24
0がピン240Aによって回動自在に配設されており、
この押え部材240はカム板238の段部238D、2
38Eによって適宜回動させられる。即ち、図30に示
すように押え部材240の上端部は略C字状に形成さ
れ、ストッパ面240B及び240Cを有している。ま
た押え部材240の下端部には略扇形の凸部240Dが
形成されている。これにより、カム板238の段部23
8Dが凸部240Dに当接すると、押え部材240は図
27上でCW方向に回動し、カム板238が上方に移動
して段部238Eが凸部240Dに当接すると、押え部
材240はCCW方向に回動する。
【0128】次に、上記構成において下段の首振りギア
機構229の回動範囲の規制について説明する。
【0129】カム板238が図27に示す位置にある場
合には、アーム板233B上のピン245Bは、カム溝
238Cの狭い溝部に入り込み、これによりアーム板2
33Bは中立位置(首振りギア235Bがギア246B
及び247Bのいずれにも噛み合わない位置)に固定さ
れる。従って、リールモータ227から回転駆動力が首
振りギア235Bに加えられても、首振りギア235B
は首振りを行わずに中立位置で空回りする。
【0130】一方、カム板238が図27上で一定量上
方に移動し、アーム板233B上のピン245Bがカム
溝238Cの広い溝部にくると(図29参照)、アーム
板233Bは回動可能となる。そして、リールモータ2
27によってギア231BがCCW方向に回転させられ
ると、アーム板233BもCCW方向に回動してストッ
パ242Aに当接し、かつ首振りギア235Bはギア2
46Bに噛み合うようになる。その後、ギア231Bが
CCW方向に回転させられると、その回転駆動力は首振
りギア235Bを介してギア246Bに伝達され、更に
ギア246Bと同軸上のギア246Aを介して供給リー
ル209のギア209Aに伝達される。これにより、供
給リール209はCW方向に回転させられる。同様に、
リールモータ227によってギア231BがCW方向に
回転させられると、アーム板233BもCW方向に回動
してストッパ242Bに当接し、かつ首振りギア235
Bはギア247Bに噛み合うようになる。その後、ギア
231BがCW方向に回転させられると、その回転駆動
力は首振りギア235Bを介してギア247Bに伝達さ
れ、更にギア247Bと同軸上のギア247Aを介して
巻取りリール204のギア204Cに伝達される。これ
により、巻取りリール204はCCW方向に回転させら
れる。
【0131】次に、上段の首振りギア機構228の回動
範囲の規制について説明する。
【0132】カム板238が図27に示す位置にある場
合には、アーム板233A上のピン245Aは、カム溝
239Aの狭い溝部に入り込み、これによりアーム板2
33Aは首振りギア235Aがギア246Aと噛み合う
位置まで強制的に回動させられる。また、このとき押え
部材240はカム板238の段部238DによってCW
方向に回動させられ、ストッパ面240B(図30)が
アーム板233Aの先端に当接し、アーム板233Aの
CW方向の回動を阻止している。
【0133】ここで、リールモータ227によってギア
231AがCW方向に回転させられると、アーム板23
3AをCW方向に回動させる力が加わるが、アーム板2
33Aは押え部材240のストッパ面240Bによって
押さえられ、且つピン245Aがカム溝239Aの狭い
溝部に入り込んでいるため回動せず、首振りギア235
Aはギア246Aと噛み合った状態でCCW方向に回転
する。これにより、ギア246AはCW方向に回転し、
供給リール209はCCW方向に回転する。
【0134】カム板238が図27に示す位置から所定
量移動し、アーム板233A上のピン245Aがカム溝
239Aの略中央に達すると、アーム板233Aはカム
溝239Aの略中央によって、その回動範囲が規制され
る(図29参照)。このアーム板233Aの回動範囲で
は、首振りギア235Aはギア246A及び247Aの
いずれにも噛み合うことできないようになっている。
尚、このとき押え部材240は回動可能になっており、
押え部材240によってアーム板233Aの回動が規制
されることはない。また、下段の首振りギア機構229
のアーム板233B上のピン245Bはカム溝238C
の広い溝部に位置しており(図29参照)、前述したよ
うに首振りギア235Bによって供給リール209をC
W方向に回転させ、又は巻取りリール204をCCW方
向に回転させることができるようになっている。
【0135】次に、カム板238が図27に示す位置か
ら一点鎖線で示す位置まで移動し、アーム板233A上
のピン245Aがカム溝239Aの幅広部に達すると、
アーム板233Aはカム溝239Aによって、その回動
範囲が規制されなくなる(図29参照)。また、このと
き押え部材240はカム板238の段部238Eによっ
てCCW方向に回動させられている。
【0136】ここで、リールモータ227によってギア
231AがCCW方向に回転させられると、アーム板2
33AもCCW方向に回動して押え部材240のストッ
パ面240C(図30)に当接し、かつ首振りギア23
5Aはギア246Aに噛み合うようになる。その後、ギ
ア231AがCCW方向に回転させられると、その回転
駆動力は首振りギア235A及びギア246Aを介して
供給リール209のギア209Aに伝達される。これに
より、供給リール209はCW方向に回転させられる。
同様に、リールモータ227によってギア231AがC
W方向に回転させられると、アーム板233AもCW方
向に回動してストッパ241に当接し、かつ首振りギア
235Aはギア247Aに噛み合うようになる。その
後、ギア231AがCW方向に回転させられると、その
回転駆動力は首振りギア235A及びギア247Aを介
して巻取りリール204のギア204Cに伝達される。
これにより、巻取りリール204はCCW方向に回転さ
せられる。
【0137】上述したように、カム板238を進退させ
ることにより、上段の首振りギア機構228及び下段の
首振りギア機構229のいずれか一方を動作可能にし
て、リールモータ227から供給リール209にCW方
向の回転駆動力を伝達できるようにするとともに、巻取
りリール204にCCW方向の回転駆動力を伝達できる
ようにしている。
【0138】尚、下段の首振りギア機構229は上段の
首振りギア機構228に比べて、回転速度を1/4に減
速することができる構成されている。そして、フイルム
のスキャン送り時には、下段の首振りギア機構229を
介して供給リール209又は巻取りリール204を駆動
し、フイルムを低速で送り、一方、フイルムの巻取り、
巻戻し及びコマ送り時には、上段の首振りギア機構22
8を介して供給リール209又は巻取りリール204を
駆動し、フイルムを高速で送るようにしている。即ち、
リールモータ227は前述したように回転速度が6倍程
度変更でき、また上段の首振りギア機構228と下段の
首振りギア機構229とによってギア比(1:4)を切
り替えることができるため、フイルムの送り速度を最大
22−23倍程度変化させることができる。
【0139】また、カム板238を進退させることによ
り、首振りギア機構228を図27で示すように首振り
不能に固定し、これによりリールモータ227から首振
りギア機構228を介して供給リール209にCCW方
向の回転駆動力が伝達できるようにしている。即ち、供
給リール209をCCW方向に回転させることにより、
フイルムカートリッジ202からフイルム201の送出
しができるようにしている。
【0140】図31には押え部材240に代わる押え機
構248が示されている。尚、図27と同一の部分には
同符号が付されている。図31に示すように、この押え
機構248は、主にレバー249と、ソレノイド250
とから構成されている。
【0141】レバー249は支軸249Aによって回動
自在に配設されており、バネ249BによってCCW方
向に付勢され、通常、破線で示すようにアーム板233
Aから退避している。ソレノイド250はフイルムの送
出し時に駆動され、バネ249Bの付勢力に抗してレバ
ー249を実線で示す位置までCW方向に回動させる。
これにより、アーム板233Aは、レバー249によっ
て図27に示す位置で固定される。尚、251はストッ
パである。
【0142】上記構成の押え機構248によれば、必要
に応じて首振りギア235Aを首振り不能に固定するこ
とができ、供給リール209をCCW方向に、即ちフイ
ルムの送出しが可能な方向に回転させることができる。 〔カートリッジ装着機構〕図32及び図33は主にカー
トリッジ装着機構を示す要部正面図及び平面図であり、
図34はカートリッジホルダ203の内部透視図であ
る。
【0143】これらの図面に示すように、カートリッジ
装着機構は、主にカートリッジホルダ203、ホールド
アーム257、端面カム258等から構成されている。
【0144】カートリッジホルダ203は支軸203A
によって開閉できるように構成されており、図23に示
すようにカートリッジホルダ203の開放時に、フイル
ムカートリッジ202のカートリッジホルダ203への
挿入及びカートリッジホルダ203からのフイルムカー
トリッジ202の取出しが行われる。
【0145】カートリッジホルダ203には、図34に
示すようにフイルムカートリッジ202を収納する収納
部252が設けられている。この収納部252の底部に
は、供給リール209のヘッド部209B(図32)が
挿入される開口252Aが形成されるとともに、コイル
バネ253によって押し上げられる押上げピン254が
設けられている。この押上げピン254は、フイルムカ
ートリッジ202のスプール202Aを供給リール20
9のヘッド部209Bに装着する前に、該フイルムカー
トリッジ202を収納部252内で一定量浮かし、これ
によりフイルムカートリッジ202が供給リール209
と干渉しないようにしている。
【0146】また、収納部252の側部には、カートリ
ッジ検出レバー255と、マイクロスイッチ256とか
らなるカートリッジ検出器が設けられている。カートリ
ッジ検出レバー255は収納部252にフイルムカート
リッジ202が収納されると、そのレバー先端がフイル
ムカートリッジ202に当接する。これにより、カート
リッジ検出レバー255は支軸255Aを中心にして図
34上でCCW方向に回動させられ、レバー後端がマイ
クロスイッチ256のプランジャーを押圧してマイクロ
スイッチ256をONにする。従って、マイクロスイッ
チ256のON/OFFによってフイルムカートリッジ
202の有無を検知することができる。
【0147】ホールドアーム257は、図32及び図3
3に示すように支軸257Aによって回動自在に配設さ
れており、コイルバネ257B(図33)によって図3
2上でCW方向に付勢されている。このホールドアーム
257の先端には回転自在なスプール保持部材259が
配設されている。このスプール保持部材259は、フイ
ルムカートリッジ202のスプール202Aの上端側を
回転自在に保持する保持軸として作用するとともに、フ
イルムカートリッジ202のスプール202Aの下端側
を供給リール209のヘッド部209Bに装填するよう
に該フイルムカートリッジ202を押圧する押圧部材と
して作用する。
【0148】端面カム258はピン260を介して上記
ホールドアーム257を回動させるもので、そのカム面
は図32に示すように3段階の端面高さH1,H2,H
3を有している。この端面カム258の周囲には、部分
的にギア258Aが形成されており、このギア258A
は後述する溝カム283(図38)のギア283Bに噛
合できるようになっている。従って、端面カム258は
溝カム283の回動位置に応じて回動し、ピン260が
当接する端面高さに応じてホールドアーム257を回動
させる。
【0149】次に、上記構成のカートリッジ装着機構の
作用について説明する。
【0150】先ず、図34に示すようにフイルムカート
リッジ202をカートリッジホルダ203の収納部25
2内に挿入する。このとき、フイルムカートリッジ20
2は押上げピン254によって収納部252内で一定量
浮かされている。
【0151】次に、カートリッジホルダ203を図32
の2点鎖線で示す開放状態から実線で示す閉成状態にす
る。尚、カートリッジ装着時には、端面カム258はピ
ン260の下端が端面高さH2にくるように予め回動さ
せられている。
【0152】続いて、ピン260の下端が端面高さH2
からH1にくるように端面カム258を図33上でCC
W方向に回動させる。これにより、ホールドアーム25
7はコイルバネ257Bの付勢力によって図32上の2
点鎖線で示す位置まで回動し、このときスプール保持部
材259はフイルムカートリッジ202を押し下げ、ス
プール202Aの下端側を供給リール209のヘッド部
209Bに装填させる。尚、ヘッド部209Bは図24
に示すようにバネ209Cによって突出する方向に付勢
されており、これによりスプール202Aの下端側が供
給リール209のヘッド部209Bに確実に装填できる
ようになっている。
【0153】図35にはカートリッジ装着機構の他の実
施例が示されている。尚、図32と同一の部分には同符
号が付されている。
【0154】図32等に示したカートリッジ装着機構
は、カートリッジホルダ203が支軸203Aによって
開閉可能に構成されているが、図35に示すカートリッ
ジ装着機構はカートリッジホルダ261が2点鎖線で示
すように平行に移動できるように構成されている点で、
前述したカートリッジ装着機構と相違する。
【0155】このカートリッジ装着機構によってフイル
ムカートリッジ202をカートリッジ装着部に装着する
場合には、カートリッジホルダ261にフイルムカート
リッジ202を収納したのち、カートリッジホルダ26
1を手動で又は電動で2点鎖線で示す位置から実線で示
す位置に平行移動させ、その後、ホールドアーム257
によってフイルムカートリッジ202を供給リール20
9の軸方向に押し込むようにする。
【0156】尚、上記実施例では1つのスプールを有す
るフイルムカートリッジのカートリッジ装着機構につい
て説明したが、これに限らず、2つのスプールを有する
フイルムカートリッジのカートリッジ装着機構の場合に
も上記カートリッジ装着機構とほぼ同様に構成すること
ができる。この場合、スプール保持部材は2つのスプー
ルに対応させて2つ必要となり、また巻取りリールは供
給リールと同様な構成になる。 〔ホルダロック機構〕図36は図33の36−36線に
沿う断面図であり、同図には主にホルダロック機構が示
されている。
【0157】図36に示すように、ホルダロック機構は
カートリッジホルダ203をロックするもので、主にロ
ックレバー262、レバー263、ロック解除部材26
4等から構成されている。
【0158】ロックレバー262は支軸262Aによっ
て回動自在に配設されるとともに、コイルバネ265に
よってCCW方向に付勢されている。このロックレバー
262には、カートリッジホルダ203の側部に設けら
れたロックピン266と係合するフック部262B、レ
バー263の先端部263Bに当接する折曲げ部262
C、ロック解除部材264の下端の折曲げ部264Aに
当接する折曲げ部262D、及びマイクロスイッチ26
7をON/OFFさせるレバー部262Eが形成されて
いる。尚、268はロックレバー262のストッパであ
る。
【0159】レバー263は支軸263Aによって回動
自在に配設されるとともに、トーションバネ269によ
ってCCW方向に付勢されている。また、ロック解除部
材264はホールドアーム257に一体的に設けられて
いる。
【0160】次に、上記構成のホルダロック機構の作用
について説明する。
【0161】図36はカートリッジホルダ203をロッ
クしている状態のホルダロック機構を示しており、ロッ
クレバー262のフック部262Bはロックピン266
に係合している。
【0162】このロック状態からロック解除する場合に
は、図32に示すようにピン260の下端が端面高さH
3にくるように端面カム258を回動させ、ホールドア
ーム257を実線で示す位置まで持ち上げる。これによ
り、図36上でホールドアーム257と一体のロック解
除部材264も上方に持ち上げられ、ロック解除部材2
64はその折曲げ部264Aがロックレバー262の折
曲げ部262Dに当接し、該ロックレバー262をコイ
ルバネ265の付勢力に抗してCW方向に回動させる。
ロックレバー262がCW方向に回動すると、ロックレ
バー262のフック部262Bはロックピン266から
外れ、カートリッジホルダ203のロックが解除され、
カートリッジホルダ203は図示しないバネによって自
動的に開く。
【0163】また、ロックレバー262がCW方向に回
動すると、レバー263は回動可能になり、その先端部
263Bがロックレバー262の折曲げ部262Cの上
方位置にくるように回動する。
【0164】この状態で、ピン260の下端が端面高さ
H3からH2にくるように端面カム258は回動させら
れる(図32)。これにより、ロック解除部材264の
折曲げ部264Aはロックレバー262の折曲げ部26
2Dから離間するが、ロックレバー262の他方の折曲
げ部262Cはレバー263の先端部263Bに当接す
るため、コイルバネ265によるロックレバー262の
CCW方向の回動は阻止される。また、このときレバー
部262Eはマイクロスイッチ267のプランジャーか
ら離間し、マイクロスイッチ267はOFFになる。
【0165】一方、上記状態でカートリッジホルダ20
3を閉じると、カートリッジホルダ203のロックピン
266はロックレバー262のフック部262Bを押し
下げたのち、レバー263をCW方向に回動させる。こ
れにより、ロックレバー262の折曲げ部262Cとレ
バー263の先端部263Bとの係合が外れ、ロックレ
バー262はCCW方向に回動し、図36に示すように
ロックレバー262のフック部262Bがロックピン2
66に係合する。
【0166】また、このときロックレバー262のレバ
ー部262Eはマイクロスイッチ267のプランジャー
を押圧し、マイクロスイッチ267をONにする。即
ち、マイクロスイッチ267のON/OFFによってカ
ートリッジホルダ203の開閉を検知することができ
る。 〔第4実施例で用いられる各種の検出器〕第4実施例で
用いられる各種の検出器には、図34に示したカートリ
ッジ検出器(カートリッジ検出レバー256、マイクロ
スイッチ257)や図36に示したホルダロック検出器
(レバー部262E、マイクロスイッチ267)の他
に、コマ検出器、フイルム先端部検出器、フイルム後端
部検出器、スキャン位置検出器が設けられている。
【0167】図36に示すように、コマ検出器は検出レ
バー270とマイクロスイッチ271とからなり、フイ
ルム先端部検出器は検出レバー272とマイクロスイッ
チ273とからなり、フイルム後端部検出器は検出レバ
ー274とマイクロスイッチ275とからなる。検出レ
バー270及び274はそれぞれフイルムの上端に当接
できるように配設され、検出レバー272はフイルムの
下端に当接できるように配設されている。
【0168】コマ検出器の検出レバー270は、フイル
ムの各コマ毎に設けられたノッチ124A(図10)に
落ち込むと、図36上でCW方向に回動し、マイクロス
イッチ271をONからOFFに切り替える。即ち、マ
イクロスイッチ271がONからOFFに切り替えられ
た時点がコマ検出時点である。
【0169】フイルム先端部検出器の検出レバー272
は、フイルムの送り出し時にフイルム先端部の切欠き1
24B(図10)の段部によってCW方向に回動させら
れ、マイクロスイッチ273をOFFからONに切り替
える。即ち、マイクロスイッチ273がOFFからON
に切り替えられた時点がフイルム先端部の検出時点であ
る。尚、このフイルム先端部の検出時には、フイルム先
端は巻取り軸204Aで巻取り可能な位置まで送り出さ
れている。
【0170】フイルム後端部検出器の検出レバー274
は、フイルム後端部の切欠き124C(図10)の段部
によってCW方向に回動させられ、マイクロスイッチ2
75をONからOFFに切り替える。即ち、マイクロス
イッチ275がONからOFFに切り替えられた時点が
フイルム後端部の検出時点である。尚、検出レバー27
4が切欠き124Cよりも浅いノッチ124Aに落ち込
んでも、マイクロスイッチ275はOFFにならないよ
うに調整されている。
【0171】また、スキャン位置検出器は、図37に示
すように主にアーム板276と、ローラ277と、スリ
ット板279と、フォトインタラプタ280と、カウン
タ281とから構成されている。
【0172】アーム板276は支軸276Aによって回
動自在に配設され、バネ282によってアーム先端に設
けられたローラ277が巻取り軸204A又は巻取り軸
204Aに巻き取られたフイルムに当接するように付勢
されている。ローラ277の外周にはゴム277Aが取
り付けらるとともにギア277Bが形成されており、巻
取り軸204Aが回転すると、ゴム277Aを介してロ
ーラ277に回転駆動力が伝達される。そして、このロ
ーラ277の回転駆動力はギア277B、278B、2
78Aを介してスリット板279と同軸上のギア279
Aに伝達され、スリット板279を回転させる。尚、ス
リット板279の回転速度はローラ277の回転速度に
比べて大幅に増速されている。
【0173】スリット板279はその凹凸部によってフ
ォトインタラプタ280の光路を開閉し、フォトインタ
ラプタ280はその光路の開閉に応じた電気信号(通過
する凹凸部の数に対応したパルス数の信号)を出力す
る。
【0174】カウンタ281はフォトインタラプタ28
0から加えられるパルス信号をカウントするもので、前
述したコマ検出器によるコマ検出が行われたときにカウ
ント値が0にリセットされる。即ち、カウンタ281の
カウント値によって、コマ検出位置(スキャン基準位
置)からのフイルムのスキャン位置を検知することがで
きる。 〔モード選択機構及びリールブレーキ〕図38にはモー
ド選択機構の主要部及びリールブレーキが示されてお
り、モード選択機構は、イジェクトモード、待機モー
ド、フイルム送出しモード、フイルム早送りモード、フ
イルム巻戻しモード、コマ送りモード、及びスキャン送
りモードを適宜選択する同図に示すように、供給リール
209と巻取りリール204との中央には溝カム283
が配設されている。この溝カム283には底面にカム溝
284が形成され、上部に上下2段のカム面285及び
286が形成されている。
【0175】溝カム283はモードモータ(図示せず)
からギア289、ギア283Aを介して回転駆動力が伝
達され、適宜選択したモードに応じた回転位置に回転さ
せられる。尚、ギア289の下面にはブラシが設けられ
ており、ギア289に対向する位置にはコード板290
が配設されている。そして、コード板290の端子出力
によって、ギア289のブラシの位置、即ち溝カム28
3の各モードに対応した回転位置が検出できるようにな
っている。
【0176】端面カム258のギア258Aは溝カム2
83に形成されたギア283Bと噛み合っており、端面
カム258は溝カム283が所定の回動範囲(0°から
90°)にあるときのみ回転駆動力が伝達され回動させ
られる。
【0177】さて、溝カム283のカム溝238Cに
は、カム板238のピン238B(図27)が係合して
おり、溝カム283はその回転に応じてカム板238を
移動させ、図27で説明したように首振りギア機構22
8、229の首振り範囲を規制する。
【0178】一方、供給リール209及び巻取りリール
204のリールブレーキは、主にブレーキアーム29
1、292から構成されており、ブレーキアーム29
1、292は、溝カム283のカム面285、286に
よってその回動位置が制御され、供給リール209及び
巻取りリール204に対してソフトブレーキ、フルブレ
ーキをかけるとともにブレーキ解除を行う。
【0179】即ち、ブレーキアーム291は支軸291
Aによって回動自在に配設され、先端部にブレーキパッ
ド291Bが取り付けられ、後端部にカム面285に当
接する突起部291Cが形成されている。同様に、ブレ
ーキアーム292は支軸292Aによって回動自在に配
設され、先端部にブレーキパッド292Bが取り付けら
れ、後端部にカム面286に当接する突起部292Cが
形成されている。これらのブレーキアーム291及び2
92はそれぞれコイルバネ293によって互いに引っ張
られ、突起部291C及び292Cが常時カム面285
及び286に当接している。尚、ブレーキパッド291
B及び292Bは、それぞれ供給リール209及び巻取
りリール204に取り付けられたゴム209D及び20
4D(図24)に当接できるようになっている。
【0180】また、カム面285及び286にはそれぞ
れ深さの異なる2段の凹部が形成されており、ブレーキ
アーム291及び292はそれぞれ突起部291C、2
92Cが浅い凹部に落ち込むと、供給リール209及び
巻取りリール204にソフトブレーキをかけ、深い凹部
に落ち込むと、供給リール209及び巻取りリール20
4にフルブレーキをかける。
【0181】次に、上記構成のモード選択機構の作用を
図39に示す溝カム283のカム線図を参照しながら詳
説する。
【0182】図38に示す状態のときにはイジェクトモ
ードとなる。図38に示す状態(0°)から溝カム28
3をCW方向にそれぞれ30°、90°、150°、1
70°、190°、210°、及び230°回転させる
と、カム板238のピン238Bはカム溝284の位置
P1から順次位置P2、P3、P4、P5、P6、P
7、及びP8に移動する。尚、P2は待機位置を示し、
P3はフイルム送出しモード位置を示し、P4はフイル
ム早送りモード位置(+コマ送りモード位置)を示し、
P5はスキャン送りモード(+Xスキャン)位置を示
し、P6は停止位置を示し、P7はスキャン送りモード
(−Xスキャン)位置を示し、P8はフイルム巻戻しモ
ード位置(−コマ送りモード位置)を示す。
【0183】即ち、イジェクトモード(P1)では、図
32で説明したようにピン260の下端は端面カム25
8の端面高さH3に位置し、ホールドアーム257はC
CW方向の回動端まで押し上げられる。これにより、ホ
ールドアーム257と一体のロック解除部材264によ
ってカートリッジホルダ203のロックが解除される
(図36参照)。
【0184】待機位置(P2)では、端面カム258は
ピン260の下端が端面高さH3からH2にくるように
回動させられる(図32)。これにより、前述したよう
にイジェクト時に開放されたカートリッジホルダ203
のロックが可能になる。
【0185】フイルム送出しモード(P3)では、端面
カム258はピン260の下端が端面高さH2からH1
にくる位置に回動させられる。これにより、ホールドア
ーム257はスプール保持部材259を介してフイルム
カートリッジ202を押し下げ、スプール202Aの下
端側は供給リール209のヘッド部209Bに装填され
る(図32参照)。
【0186】一方、フイルム送出しモード(P3)で
は、カム板238は溝カム283によって図27に示す
位置に移動させられる。これにより、前述したように首
振りギア機構228は図27に示す位置に移動させられ
るとともに、押え部材240によって首振り不能に固定
される。即ち、リールモータ227から首振りギア機構
228を介して供給リール209をCCW方向(フイル
ム送出し方向)に回転させることができるようになる。
尚、フイルムの送出しは、フイルムカートリッジ202
がカートリッジホルダ203に挿入され、且つカートリ
ッジホルダ203がロックされていることが条件とな
る。また、フイルムの送出し中にフイルム先端部検出器
がOFFからONになると、フイルムの送出しは完了す
る。
【0187】フイルム早送りモード(P4)では、カム
板238は溝カム283によって図27の二点鎖線で示
す位置に移動させられる。これにより、首振りギア機構
228はリールモータ227の回転方向に応じて首振り
ギア235Aがギア246A又は247Aに噛み合うよ
うに移動し、供給リール209をCW方向に又は巻取り
リール204をCCW方向に高速で回転させることがで
きるようになる。
【0188】また、フイルム早送りモード(P4)で
は、供給リール209及び巻取りリール204はそれぞ
れブレーキアーム291及び292によってソフトブレ
ーキがかけられる。このように、供給リール209の他
に巻取りリール204にもソフトブレーキをかける理由
は、首振りギア機構228の首振り時にフイルムの巻き
緩みが生じないようにするためである。
【0189】尚、図39に示すように溝カム283の回
転角が140°から175°の回転範囲及び205°か
ら240°の回転範囲のときにソフトブレーキがかか
り、175°から205°の回転範囲のときにフルブレ
ーキがかかるようにブレーキ用のカム面285及び28
6が形成されている。また、フイルムを順方向にコマ送
りする時も早送りモードでフイルムが送られるが、コマ
送り時にはコマ検出器で次のコマが検出されると、直ち
に停止される。
【0190】スキャン送りモード(+Xスキャン)(P
5)では、カム板238は溝カム283によって図27
の実線で示す位置と二点鎖線で示す位置との略中間位置
に移動させられる。これにより、首振りギア機構229
はリールモータ227の回転方向に応じて首振りギア2
35Bがギア246B又は247Bに噛み合うように移
動し、供給リール209をCW方向に又は巻取りリール
204をCCW方向に低速で回転させることができるよ
うになる。尚、フイルム早送りモードと同様に供給リー
ル209及び巻取りリール204はともにソフトブレー
キがかけられる。
【0191】停止位置(P6)では、供給リール209
及び巻取りリール204はともにフルブレーキがかけら
れる。
【0192】スキャン送りモード(−Xスキャン)(P
7)では、カム板238はスキャン送りモード(+Xス
キャン)(P5)と同じ位置に移動させられ、且つ供給
リール209及び巻取りリール204はともにソフトブ
レーキがかけられ、フイルム巻戻しモード(P8)で
は、カム板238はフイルム早送りモード(P4)と同
じ位置に移動させられ、且つ供給リール209及び巻取
りリール204はともにソフトブレーキがかけられる。
〔コマ送り制御及びフイルム送り速度制御〕フイルムの
順方向又は逆方向のコマ送りは、図40に示すように検
出レバー270及びマイクロスイッチ271からなるコ
マ検出器が、フイルムに形成されたノッチを検出するま
で(検出レバー270がノッチに落ち込み、マイクロス
イッチ271がONからOFFになるまで)フイルムを
順方向又は逆方向に送ることによって行われる。尚、コ
マ送り直後は、撮影レンズの光軸はそのコマの中心に位
置している。
【0193】一方、コマ送り後、X方向スキャンはフイ
ルム送りで行われるが、X方向のスキャン範囲は最小ズ
ームエリア300がそのコマの左端又は右端からはみ出
ない最大のフイルム移動範囲である。尚、図40ではフ
イルムを逆方向に移動(−Xスキャン)させ、最小ズー
ムエリア300がコマの左端にある場合に関して示して
いる。このときのスキャン位置とコマ中心との距離をn
とし、また最小ズームエリア300の1/2の幅をαと
すると、n+αの最大値は1コマの1/2の幅を示す。
【0194】今、図40に示すスキャン位置から順方向
のコマ送りを行うと、コマ検出器は同一コマのノッチを
検出するため同一コマが再び再生され、次のコマの再生
ができないという問題が生じる。
【0195】図41は上記問題点を解決するようにした
コマ送り制御装置のブロック図である。このコマ送り制
御装置は、主にコマ検出器と、スキャン位置検出器と、
制御部301とから構成されている。
【0196】制御部301にはコマ検出器のマイクロス
イッチ271からコマ検出信号が加えられるとともに、
スキャン位置検出器(図37参照)のカウンタ281か
らスキャン位置信号(カウント値(X))が加えられて
いる。尚、制御部301はコマ検出信号を入力すると、
カウンタ281のカウント値を0にリセットする。
【0197】制御部301はリールモータ227を起動
させたのち、カウンタ281のカウント値(X)とコマ
検出器からのコマ検出信号とに基づいて次のコマを判別
し、リールモータ227を停止させる。
【0198】次に、上記制御部301の動作を、図42
に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0199】先ず、コマ送りすべくリールモータ227
を起動するとともに、スキャン位置検出器のカウンタ2
81からカウント値(X)を入力する(ステップ30
3、304)。そして、入力したカウント値(X)の絶
対値|X|が、|X|>n+αか否かを判別する(ステ
ップ305)。|X|>n+αを満足しない場合には、
微小時間後、再度カウント値(X)を入力し、|X|>
n+αを満足するまで繰り返し実行する。
【0200】|X|>n+αを満足すると、その後、コ
マ検出器がコマを検出したか否か(マイクロスイッチ2
71からコマ検出信号を入力したか否か)を判別する
(ステップ306)。即ち、|X|>n+αを満足する
までは、コマ検出器からのコマ検出信号の入力の有無を
無視し、|X|>n+αを満足すと、その後コマ検出器
からのコマ検出信号の入力の有無を判別する。これによ
り、|X|>n+αを満足した後、最初に入力するコマ
検出信号は、次のコマのノッチに検出レバー270が落
ち込んだ時に得られることになる。
【0201】ステップ306でコマ検出器がコマを検出
すると、直ちにカウンタ281のカウント値(X)を0
にリセットするとともに、リールモータ227を停止さ
せ、コマ送りを終了する(ステップ307、308)。
【0202】図43にはコマ送り制御の他の実施例を示
すフローチャートが示されている。同図に示すように、
先ずコマ送りすべくリールモータ227を起動するとと
もに、スキャン位置検出器のカウンタ281からカウン
ト値(X)を入力する(ステップ309、310)。そ
して、入力したカウント値(X)が、X=0か否かを判
別する(ステップ311)。
【0203】X=0の場合には、検出レバー270はノ
ッチに落ち込んだ状態にあり、この場合には、ステップ
315に進む。ステップ315では、コマ送り開始後、
ノッチを1回検出したか否かを判別し、1回検出した場
合にはリールモータ227を停止し、コマ送りを終了す
る(ステップ317)。
【0204】X=0でない場合には、X>0か否かを判
別する(ステップ312)。X>0の場合には、順方向
のコマ送りか否かを判別し(ステップ313)、順方向
のコマ送りの場合には、ステップ315でノッチを1回
検出した後、リールモータ227を停止し、コマ送りを
終了する(ステップ317)。逆方向のコマ送りの場合
には、ステップ316に進む。ステップ316では、コ
マ送り開始後、ノッチを2回検出したか否かを判別し、
2回検出した場合にはリールモータ227を停止し、コ
マ送りを終了する(ステップ317)。
【0205】一方、ステップ312でX>0でないと判
別されると、順方向のコマ送りか否かを判別し(ステッ
プ314)、順方向のコマ送り場合には、ステップ31
6でノッチを2回検出した後、リールモータ227を停
止し、コマ送りを終了する(ステップ317)。逆方向
のコマ送りの場合には、ステップ315でノッチを1回
検出した後、リールモータ227を停止し、コマ送りを
終了する(ステップ317)。
【0206】尚、次のコマに確実にコマ送りする制御は
上記実施例に限らず、フイルムがコマ検出位置よりも順
方向の位置に移動し且つ逆方向のコマ送りの場合及び前
記フイルムがコマ検出位置よりも逆方向の位置に移動し
且つ順方向のコマ送りの場合には、スキャン位置検出器
のカウント値(X)が、X=0になった位置またはX=
0になった位置から所定量移動したのち、コマ検出器か
らのコマ検出信号を受入れるようにしてもよい。即ち、
上記場合には、フイルムが基準位置(X=0)に戻るま
ではコマ検出器からのコマ検出信号を無視し、これによ
り、コマ検出器が同一コマを検出しないようにしてい
る。
【0207】次に、フイルム送り速度を一定に制御する
場合について説明する。
【0208】図9で説明したように、フイルム情報記録
再生部144はフイルム124の各コマ毎の磁気記録面
等にフイルム情報(例えば、ズーム情報、スキャン位置
情報、CCD回転情報等)を制御部132からの信号に
よって記録し、またフイルム情報をフイルム124から
読み取って制御部132に出力し、フイルム情報に基づ
いた自動再生を行うために用いられる。このように、フ
イルムの磁気記録面にフイルム情報を記録し、また磁気
記録面からフイルム情報を再生するためには、記録再生
時のフイルム送り速度を一定に制御する必要がある。一
方、巻取りリール204の巻取り速度を一定に制御する
と、巻取り径に応じてフイルム送り速度が変化し、フイ
ルムの始めでは低速になり、フイルムの終わりに近づく
につれて高速になる。
【0209】図44は上記問題点を解決するようにした
フイルム送り速度制御装置のブロック図である。このフ
イルム送り速度制御装置は、主にコマ検出器と、コマ番
号演算部318A、制御部318Bとから構成されてい
る。
【0210】コマ番号演算部318Aにはコマ検出器の
マイクロスイッチ271からコマ検出信号が加えられる
ようになっている。コマ番号演算部318Aはマイクロ
スイッチ271から加えられるコマ検出信号に基づいて
現在再生中のフイルム画像のコマ番号を算出する。即
ち、コマ番号演算部318Aはコマ検出信号をカウント
するカウンタであり、フイルムの初めが検出されるとそ
のカウント値が0にリセットされ、その後フイルムが順
方向(+X方向)に給送中にコマ検出信号を入力する
と、カウント値をカウントアップし、フイルムが逆方向
(−X方向)に給送中にコマ検出信号を入力すると、カ
ウント値をカウントダウンする。
【0211】制御部318Bにはコマ番号演算部318
Aからカウント値(フイルムのコマ番号を示す値)が加
えられている。制御部318Bはフイルム送り速度を一
定に制御するために、図45のグラフに示すように現在
巻取り中のフイルムのコマ番号に対応した駆動電圧をリ
ールモータ227に出力し、巻取り軸204Aを回転さ
せる。即ち、フイルムの厚さは一定であるため、巻取り
軸204Aにおけるフイルムの巻取り径はコマ番号と一
定の関係にあり、コマ番号から現在の巻取り径を類推す
ることができる。従って、制御部318Bは図45のグ
ラフに示すような関係のコマ番号と駆動電圧のテーブル
又は計算式に基づいて現在のコマ番号からリールモータ
227の駆動電圧を求め、その駆動電圧をリールモータ
227に出力することにより、フイルム送り速度を一定
に制御することができる。
【0212】尚、コマ番号の代わりにフイルムの初めか
らのパーフォレーション数をカウントし、そのパーフォ
レーション数に応じてリールモータ227への駆動電圧
を制御するようにしてもよい。
【0213】また、フイルム巻取り径検出手段によって
巻取り径を直接的に検出し、その検出した巻取り径に応
じてリールモータ227への駆動電圧を制御するように
してもよい。このフイルム巻取り径検出手段としては、
例えば図37に示したスキャン位置検出器におけるアー
ム板276の回動角を検出する角度検出手段等によって
構成することができる。 〔サーチモード〕図46にはサーチモードを示すフロー
チャートが示されている。ここで、サーチモードとは、
フイルム巻戻しモードやフイルム早送りモードにおける
フイルム送り速度と同様な速度でフイルムを送るが、各
コマ毎に一定時間停止し、所望のフイルム画像を迅速に
選択することができるようにしたモードである。
【0214】図示しない選択手段によってサーチモード
が選択されると、その後、早送りスイッチSW−FFま
たは巻戻しスイッチSW−REWが押され続けられてい
る間、サーチモードによりフイルム送りが実行される。
【0215】さて、サーチモードが選択されると、図4
6に示すようにコマ送り方向が判別される(ステップ3
19A)。即ち、早送りスイッチSW−FFが押される
と、順方向のコマ送りであり、巻戻しスイッチSW−R
EWが押されると、逆方向のコマ送りであると判別され
る(ステップ319B,319C)。そして、上記判別
されたコマ送り方向にコマが進められるか否かを判別す
る(ステップ319D)。例えば、現在検出されている
コマが最終のコマであり、且つコマ送り方向が順方向の
場合や、現在検出されているコマが最初のコマであり、
且つコマ送り方向が逆方向の場合には次のコマの進める
ことができないため、リミット表示を行った後、最初に
戻る(ステップ319E,319F)。
【0216】一方、次のコマの進める場合には、標準再
生状態になるようにズームレンズ側の制御を開始すると
ともに(ステップ319G)、コマ送り方向に応じて溝
カム283をフイルム早送りモードの位置P4またはフ
イルム巻戻しモードの位置P8に移動させ(ステップ3
19H)、ズームレンズの撮影倍率が標準倍率になるま
で待機する(ステップ319I)。ズームレンズの撮影
倍率が標準倍率になると、リールモータを回転させ(ス
テップ319J)、400ms経過後(ステップ319
K)に、コマ検出器によるコマ検出を可能にし、次のコ
マが検出されるのを待つ(ステップ319L)。尚、リ
ールモータの回転開始後、400ms待ってからコマ検出
器によるコマ検出を可能にした理由は、同一のコマが検
出されるのを防止するためである。
【0217】そして、次のコマが検出されると、リール
モータに逆転ブレーキをかけ(ステップ319M)、コ
マ番号を更新表示する(ステップ319N)。
【0218】続いて、キースキャンを行い(ステップ3
19P)、ステップ319Qにおいて停止スイッチSW
−STOP、+XスキャンスイッチSW−FWD、−X
スキャンスイッチSW−REVのいずれかがONされて
いること、またはいずれのスイッチもONされていない
ことが判別されると、ステップ319Vに進み、溝カム
283を停止位置P6に移動させた後、最初に戻る(ス
テップ319W)。
【0219】一方、ステップ319Qにおいて早送りス
イッチSW−FFまたは巻戻しスイッチSW−REWが
ONされていることが判別され、更にステップ319R
において同一方向のスイッチがONされ続けられている
ことが判別されると、リールモータを停止させてから一
定時間経過したか否かを判別する(ステップ319
S)。
【0220】ここで、上記一定時間とは、リールモータ
の停止時間であり、0、1秒から0、5秒までの間の適
宜の時間である。即ち、停止時間が0、1秒よりも短い
場合には、ビデオモニタに再生されているフイルム画像
がどのような画像であるか視認することが困難になり、
0、5秒よりも長い場合には、サーチ時間が長くなり過
ぎるという問題があるため、上記範囲内の停止時間を設
定するようにしている。
【0221】さて、ステップ319Sで一定時間経過し
ていないことが判別されると、一定時間経過するまでス
テップ319Pからステップ319Sの処理を繰り返し
実行し、一定時間経過するとステップ319Tに進む。
ステップ319Tでは前述したステップ319Dと同様
に次のコマに進めるか否かが判別され、進める場合には
ステップ319Jに戻り、前述したようにリールモータ
を再び回転させコマ送りをさせる。一方、次のコマに進
めない場合には、リミット表示を行った後(ステップ3
19U)、ステップ319Vに進み、溝カム283を停
止位置P6に移動させた後、最初に戻る(ステップ31
9W)。 〔ネガポジ切替え制御〕図47にはネガポジ切替え制御
装置の一実施例が示されている。尚、図11と共通する
部分には同符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0222】図47において、ネガポジ切替え制御装置
は、主に投光手段320と、受光手段321と、ネガポ
ジ判定部322と、画像信号処理回路323とから構成
されている。
【0223】投光手段320は、図48に示すように光
源320Aと集光レンズ320Bとから構成され、受光
手段321はピンホール321Aとフォトマル321B
とから構成されている。ピンホール321Aは、図48
の49−49線に沿う断面図である図49に示すよう
に、投光手段320からの光をフイルムのパーフォレー
ションよりも外側のフイルムエッジ部を透過させる開口
321Cを有し、この開口321Cを通過する光をフォ
トマル321Bに導く。
【0224】フォトマル321Bは可視域に感度を有し
ており、フイルムエッジ部を透過して入射する光量に対
応した電圧信号をネガポジ判定部322に出力する。
【0225】ネガポジ判定部322は入力する電圧信号
とネガポジ判定の基準となる閾値とを比較する比較器か
らなり、電圧信号が閾値よりも大きいときにはネガフイ
ルムであることを示すハイレベル信号を出力し、電圧信
号が閾値よりも小さいときにはポジフイルムであること
を示すローレベル信号を出力する。
【0226】即ち、ネガフイルムの場合にはフイルムエ
ッジ部は透明なオレンジ色をしており、このフイルムエ
ッジ部を透過してフォトマル321Bに入射する光量は
大きく、フォトマル321Bの出力電圧は前記閾値より
も大きくなる。一方、ポジフイルムの場合にはフイルム
エッジ部は黒色をしており、このフイルムエッジ部を透
過してフォトマル321Bに入射する光量は小さく、フ
ォトマル321Bの出力電圧は前記閾値よりも小さくな
る。
【0227】画像信号処理回路323はCCD116か
ら加えられる画像信号に対してネガ画像処理する機能
と、ポジ画像処理する機能とを有しており、前記ネガポ
ジ判定部322から現在撮影中のフイルムがネガフイル
ムであることを示す信号(ハイレベル信号)を入力する
と、CCD116から加えられる画像信号に対して自動
的にネガ画像処理を実行し、ポジフイルムであることを
示す信号(ローレベル信号)を入力すると、CCD11
6から加えられる画像信号に対して自動的にポジ画像処
理を実行する。このようにして画像処理された画像信号
はビデオモニタ119に出力され、現在撮影中のフイル
ムがネガフイルムかポジフイルムかに限らず、正常な画
像で再生される。
【0228】図50には図48に示した投光手段320
と受光手段321の他の実施例が示されている。即ち、
図50では投光手段としてにはGaP発光ダイオード
(GaP−LED)324が用いられ、受光手段として
シリコンフォトダイオード(SPD)325が用いられ
ている。尚、GaP−LED324はその発光波長が5
60nmであり、SPD325は分光特性320nm−
730nm(ピーク560±20nm)を有している。
【0229】そして、GaP−LED324からの光
は、フイルムのパーフォレーションよりも外側のフイル
ムエッジ部を透過してSPD325に入射する。また、
上記フイルムエッジ部に素抜け部(コマ検出用のノッ
チ)が形成され且つその素抜け部が光路上に位置する場
合には、GaP−LED324からの光は、素抜け部を
通過してSPD325に入射する。
【0230】表1はGaP−LED324とSPD32
5との光路上に、素抜け部、ネガフイルム、及びポジフ
イルムが位置する場合の濃度、透過光量比、SPD32
5の出力電圧を示している。
【0231】
【表1】 同表に示すように、SPD325の出力電圧に基づいて
ネガフイルムとポジフイルムの判別ができるとともに、
素抜け部の検出(コマ検出)を行うことができる。尚、
SPD325は温度依存性を有しているが、素抜け部の
出力で較正をすれば、SPD325の温度依存性に対す
る問題は解決できる。
【0232】また、図51(A)は2つのスプール(2
軸)を有するフイルムカートリッジの斜視図であり、図
51(B)は1つのスプール(1軸)を有するフイルム
カートリッジの斜視図である。いずれのフイルムカート
リッジの場合でも、フイルムカートリッジの形態の相違
からそのフイルムカートリッジに収納されているフイル
ムがネガフイルムかポジフイルムかを判別することがで
きる。
【0233】例えばネガフイルムを収納したフイルムカ
ートリッジには、図52(A)に示すようにフイルムカ
ートリッジに1個のノッチを形成し、ポジフイルムを収
納したフイルムカートリッジには、図52(B)に示す
ようにフイルムカートリッジに2個のノッチを形成して
おき、一方、カートリッジ装着部には前記ノッチの有無
を検出する2つのスイッチを設ける。そして、フイルム
カートリッジをカートリッジ装着部に装着したときに、
2つのスイッチがそれぞれノッチを検出した場合にはポ
ジフイルムであると判別し、1つのスイッチのみがノッ
チを検出した場合にはネガフイルムであると判別する。 〔ビデオモニタへの出画制御〕図53にはビデオモニタ
への出画制御装置の一実施例が示されている。尚、図9
と共通する部分には同符号を付し、その詳細な説明は省
略する。
【0234】図53において、ビデオモニタへの出画制
御装置は、撮影レンズ114の撮影領域にフイルム12
4がセットされていない場合に、予め設定した設定画像
をビデオモニタ119に出画させるもので、主にフイル
ム検出部326と、制御部327と、設定画像メモリ3
28と、切替え部329とから構成されている。
【0235】フイルム検出部326は撮影レンズ114
の撮影領域にフイルム124がセットされているか否か
を検出するもので、フイルム検出部326としては、例
えば図36に示したフイルム先端部検出器及び/または
フイルム後端部検出器が適応できる。即ち、フイルム先
端部検出器及びフイルム後端部検出器のマイクロスイッ
チ273及び275のいずれか一方がONしているとき
又は両方がONしているときに、撮影領域にフイルム1
24がセットされていることが検知できる。
【0236】このフイルム検出部326からのフイルム
の有無を示す信号は制御部327に加えられる。制御部
327は図9で説明した種々の制御を行うとともに、フ
イルムの有無に応じて切替え部329を切り替える。即
ち、制御部327はフイルム検出部326からフイルム
無しを示す信号を入力すると、画像信号処理回路117
からの画像信号に替えて、設定画像メモリ328からの
画像信号をビデオモニタ119に出力する。
【0237】ここで、設定画像メモリ328には、予め
フイルム画像とは明らかに異なる設定画像、例えば警告
(NO FILM 等)、ロゴマーク、幾何学模様、全面一色
(青一色等)の画像信号が記憶されている。
【0238】上記構成の出画制御装置によれば、撮影レ
ンズ114の撮影領域にフイルム124がセットされて
いない場合には、設定画像がビデオモニタ119に表示
される。これにより、ビデオモニタ119の表示画像か
らフイルムがセットされているか否かを直ちに判別する
ことができる。 〔フイルムの退色補正〕ネガフイルムまたはポジフイル
ムの退色補正を自動的に行う場合、フイルムの退色の様
子を知る必要がある。そこで、ネガフイルムまたはポジ
フイルムの製造時に、予め退色補正用の標準パターンを
焼き込んでおく。
【0239】図54に示すように、35mmフイルムの場
合にはフイルムの両端5mmのフイルムエッジ部は露光さ
れないため、このフイルムエッジ部に予め退色補正用の
標準パターン330を焼き込んでおく。標準パターン3
30としては、RGBの10階調程度のグランデーショ
ンパターンが適当である。尚、図55にはRGBのうち
の一色を10階調で焼き込んだ標準パターンが示されて
いる。
【0240】図56はフイルムロール342からの加工
過程で退色補正用の標準パターン330を焼き込むシス
テムを示している。同図に示すように、フイルムロール
342から供給されるフイルムは、スリッター343に
よって所定の幅に分割され、パーフォレーター344で
パーフォレーションが穿設される。その後、焼込みドラ
ム345によってコマ番号及び前記退色補正用の標準パ
ターン330が焼き込まれる。
【0241】図57は前記退色補正用の標準パターン3
30の焼込装置の詳細を示す図である。この焼込装置
は、赤、青、緑の色発光ダイオードD1、D2、D3
と、拡散板346と、階調透過フィルタ347とから構
成されており、ドラム345の円周内側に配設されてい
る。そして、コマ番号の焼き込みと同時に、各色発光ダ
イオードD1、D2、D3を発光させ拡散板346及び
階調透過フィルタ347を介してフイルムのエッジ部に
退色補正用の標準パターン330を焼き込む。
【0242】このようにしてコマ番号及び標準パターン
330が焼き込まれたフイルムは、パトローネ348に
巻き取られ、一定量巻き取られた後、カッター349に
よって切断される。
【0243】さて、フイルム画像入力装置によってフイ
ルム画像をビデオモニタに再生する場合、前記標準パタ
ーン330を読み取り、退色が全くない時のデータと比
較することにより、退色の度合いを判定することができ
る。そして、退色の度合いに応じて画像信号を補正する
ことにより、退色補正を行うことができる。尚、図55
には点線で退色の様子が示されており、同図に示すよう
に濃度が大きい程、退色の度合いが大きくなる。
【0244】図58にはフイルムの退色補正装置の一実
施例が示されている。同図に示すように、この退色補正
装置は、主に読取部331と、退色判定部332と、ル
ックアップテーブル(LUT)333とから構成されて
いる。
【0245】読取部331はフイルムエッジ部に予め焼
き込まれた退色補正用の標準パターン330を読み取
り、その読み取った標準パターン330のデータを退色
検出部332に出力する。退色判定部332は退色が全
くない時のデータを有しており、このデータと読取部3
31から入力する標準パターン330のデータとを比較
し、その比較結果によってフイルムの退色の度合いを判
定する。
【0246】LUT333は退色の度合いに対応した複
数の補正テーブルを有しており、退色判定部332から
加えられるRGBのそれぞれの退色の度合いを示す信号
によってその退色の度合いに対応したRGBの補正テー
ブルを読み出し、画像信号処理回路内のγ補正回路33
4、335、336に出力する。
【0247】γ補正回路334、335、336は画像
信号処理回路内のホワイトバランス(WB)調整回路
と、マトリックス及びエンコーダ回路341との間に設
けられている。WB調整回路はアンプ337、338、
339と、WB処理部340とからなり、WB処理部3
40によってアンプ337及び339のゲインを調整す
ることによりR信号、G信号、B信号のホワイトバラン
スをとるようにしている。
【0248】γ補正回路334、335、336は前記
LUT333からのRGBの補正テーブルにより、ホワ
イトバランス調整されたR信号、G信号、B信号に対し
てそれぞれγ補正を行うとともに退色補正を行う。即
ち、γ補正回路は、通常、図59の実線のグラフに示す
ように中間調の信号に対する感度を上げるようにしてい
るが、γ補正回路334、335、336は前記LUT
333からのRGBの補正テーブルにより、例えば2点
鎖線または1点鎖線のグラフに示すように濃度の大きい
信号の感度を上げ、これにより退色補正も同時に行うよ
うにしている(図55参照)。
【0249】尚、この実施例ではγ補正回路で退色補正
も行うようにしたが、γ補正回路とは別の補正回路で退
色補正を行うようにしてもよい。但し、この場合には、
RGBの補正テーブルにγ補正成分は含まれなくなる。
また、退色補正用の標準パターン330はフイルムの製
造時に限らず、フイルムが現像に出されたときにフイル
ムの余白に焼き込むようにしてもよい。これによれば、
予め露光した標準パターンの潜像退行が発生しないとい
うメリットがある。更に、標準パターンを焼き込む領域
はフイルムエッジ部に限らず、図60に示すようにパト
ローネから引き出されないフイルムの終端部でもよい。
【0250】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、カ
メラで使用されるフイルムカートリッジと同じフイルム
カートリッジを使用することができ、また、フイルムの
磁気記録層から磁気記録情報を読み取るための磁気ヘッ
ドが好適な位置に配置されているため、コマ画像の再生
に先立ってそのコマ画像に関連する磁気記録情報の読み
取りができる。
【0251】また、本発明によれば、フイルムの撮影開
始コマ(第1コマ)が識別されるまでコマ画像を取り込
まずにフイルムを送り出すため、撮影開始コマ(第1コ
マ)をコマ画像の取込み位置に速やかに給送することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係るフイルム画像入力装置の第
1実施例を示すブロック図である。
【図2】図2は図1に示したフイルム画像入力装置の外
観図である。
【図3】図3は図1に示したフイルム画像入力装置に適
応されるフイルムカートリッジの一例を示す図である。
【図4】図4は上記フイルムカートリッジの一部断面を
含む斜視図である。
【図5】図5は上記フイルムカートリッジの横断面図で
ある。
【図6】図6は本発明に係るフイルム画像入力装置の第
2実施例を示すブロック図である。
【図7】図7は図6に示したフイルム画像入力装置に適
応されるフイルムカートリッジの一例を示す図である。
【図8】図8は本発明に係るフイルム画像入力装置の第
3実施例の外観を示す斜視図である。
【図9】図9は図8に示したフイルム画像入力装置の内
部構成を示すブロック図である。
【図10】図10はフイルム画像入力装置で再生される
フイルムの形状の一例を示す平面図である。
【図11】図11はコマ検出手段の一例を含むフイルム
画像入力装置の要部ブロック図である。
【図12】図12はコマ検出手段の他の例を示す図であ
る。
【図13】図13は音声回路を含むフイルム画像入力装
置の要部ブロック図である。
【図14】図14は図9に示したフイルム画像入力装置
の変形例を示す要部ブロック図である。
【図15】図15は図9に示したフイルム画像入力装置
の他の変形例を示す要部ブロック図である。
【図16】図16はフイルムのマグネ層に種々の情報を
記録する記録系を示すブロック図である。
【図17】図17はフイルムのマグネ層に記録された種
々の情報を再生する再生系を示すブロック図である。
【図18】図18は図9のフイルム情報記録再生部の詳
細を示すブロック図である。
【図19】図19は露出調整回路及び色調整回路を備え
たフイルム画像入力装置の要部ブロック図である。
【図20】図20はフイルム画像入力装置の操作部の一
例を示す平面図である。
【図21】図21は操作部を用いた各コマのディスプレ
イ画像の再生情報の入力方法及びその再生情報を用いた
自動再生方法を説明するためのフローチャートである。
【図22】図22は操作部で適宜のコマに対して再プリ
ント情報を入力する方法を説明するためのフローチャー
トである。
【図23】図23は本発明に係るフイルム画像入力装置
の第4実施例の外観を示す斜視図である。
【図24】図24は図23に示したフイルム画像入力装
置における主にフイルムガイド機構を示す正面図であ
る。
【図25】図25は図24の25−25線に沿う断面図
である。
【図26】図26は図25に示したガイド舌片に代わる
ガイドアームを示す要部断面図である。
【図27】図27は図23に示したフイルム画像入力装
置における主にリール駆動機構を示す平面図である。
【図28】図28は図27の28−28線に沿う断面図
である。
【図29】図29は首振りギア機構の回動範囲を規制す
るためのカム機構を説明するために用いた図28の要部
拡大図である。
【図30】図30は図27に示した押え部材の拡大斜視
図である。
【図31】図31は図27に示した押え部材に代わる押
え機構を示す図である。
【図32】図32は図23に示したフイルム画像入力装
置における主にカートリッジ装着機構を示す要部正面図
である。
【図33】図33は上記カートリッジ装着機構を示す要
部平面図である。
【図34】図34は上記カートリッジ装着機構における
カートリッジホルダの内部透視図である。
【図35】図35は上記カートリッジ装着機構の他の実
施例を示す要部正面図である。
【図36】図36は図23に示したフイルム画像入力装
置における主にホルダロック機構を示す図33の36−
36線に沿う断面図である。
【図37】図37は図23に示したフイルム画像入力装
置に用いられるスキャン位置検出器を示す図である。
【図38】図38は図23に示したフイルム画像入力装
置におけるモード選択機構の主要部及びリールブレーキ
を示す図である。
【図39】図39は図38に示したモード選択機構の作
用を説明するために用いた溝カムのカム線図である。
【図40】図40は図23に示したフイルム画像入力装
置におけるコマ送り制御を説明するために用いたコマ検
出器とフイルムとの関係を示す図である。
【図41】図41は図23に示したフイルム画像入力装
置におけるコマ送り制御装置のブロック図である。
【図42】図42は図41に示した制御部の動作を説明
するために用いたフローチャートである。
【図43】図43はコマ送り制御の他の実施例を示すフ
ローチャートである。
【図44】図44は図23に示したフイルム画像入力装
置におけるフイルム送り速度制御装置のブロック図であ
る。
【図45】図45はコマ番号とリールモータ駆動電圧と
の関係を示すグラフである。
【図46】図46はサーチモードの動作を説明するため
に用いたフローチャートである。
【図47】図47はネガポジ切替え制御装置を含むフイ
ルム画像入力装置の要部ブロック図である。
【図48】図48は図47に示した投光手段と受光手段
の詳細を示す図である。
【図49】図49は図48の49−49線に沿う断面図
である。
【図50】図50は図48に示した投光手段と受光手段
の他の実施例を示す図である。
【図51】図51(A)は2つのスプール(2軸)を有
するフイルムカートリッジの斜視図であり、図51
(B)は1つのスプール(1軸)を有するフイルムカー
トリッジの斜視図である。
【図52】図52(A)は1個のノッチが形成されたフ
イルムカートリッジの要部斜視図であり、図52(B)
は2個のノッチが形成されたフイルムカートリッジの要
部斜視図である。
【図53】図53はビデオモニタへの出画制御装置を含
むフイルム画像入力装置のブロック図である。
【図54】図54は退色補正用の標準パターンが焼き込
まれるフイルムエッジ部を示す図である。
【図55】図55はRGBのうちの一色を10階調で焼
き込んだ標準パターンを示す図である。
【図56】図56はフイルムロールからの加工過程で退
色補正用の標準パターンを焼き込むシステムを示す図で
ある。
【図57】図57は退色補正用の標準パターンの焼込装
置の詳細を示す図である。
【図58】図58はフイルム画像入力装置におけるフイ
ルムの退色補正装置の一実施例を示すブロック図であ
る。
【図59】図59は図58におけるルックアップテーブ
ルの補正テーブルを説明するために用いたグラフであ
る。
【図60】図60は退色補正用の標準パターンが焼き込
まれる他の焼き込み領域を示す図である。
【図61】図61は従来のフイルム画像入力装置の一例
を示す概略図である。
【図62】図62は従来のフイルム画像入力装置の他の
例を示す概略図である。
【図63】図63(A)は強くカールした現像済み写真
フイルムを示し、図63(B)は引き延ばしたために幅
方向に湾曲した現像済みスチル写真フイルムを示す図で
ある。
【符号の説明】
1、29、100、200…フイルム画像入力装置 2、124、201…現像済みスチル写真フイルム 6、123、127、202…フイルムカートリッジ 8、202A…スプール 18、119…ビデオモニタ 21…フイルム巻取り手段 25…撮像光学系 26…イメージセンサ 32、162A、162B…磁気ヘッド 34…磁気読取回路 114…撮影レンズ(ズームレンズ) 116…CCD 124B…記録トラック 134…フイルム駆動部 138…レンズ駆動部 144…フイルム情報記録再生部 165A…制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 特願平3−98660 (32)優先日 平成3年4月30日(1991.4.30) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平3−98883 (32)優先日 平成3年4月30日(1991.4.30) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平3−98983 (32)優先日 平成3年4月30日(1991.4.30) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平3−99042 (32)優先日 平成3年4月30日(1991.4.30) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平3−99081 (32)優先日 平成3年4月30日(1991.4.30) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平3−99360 (32)優先日 平成3年5月1日(1991.5.1) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平3−99361 (32)優先日 平成3年5月1日(1991.5.1) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平3−99362 (32)優先日 平成3年5月1日(1991.5.1) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平3−99363 (32)優先日 平成3年5月1日(1991.5.1) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平3−99364 (32)優先日 平成3年5月1日(1991.5.1) (33)優先権主張国 日本(JP) (31)優先権主張番号 特願平3−178447 (32)優先日 平成3年7月18日(1991.7.18) (33)優先権主張国 日本(JP) (72)発明者 猪狩 和夫 東京都港区西麻布2丁目26番30号 富士 写真フイルム株式会社内 (72)発明者 三沢 岳志 東京都港区西麻布2丁目26番30号 富士 写真フイルム株式会社内 (72)発明者 大井 央雄 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写 真フイルム株式会社内 (72)発明者 北川 邦晴 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写 真フイルム株式会社内 (72)発明者 柴田 忠好 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写 真フイルム株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/46 H04N 1/00 H04N 5/253

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気記録層が塗布された長尺狭巾の現像
    済みスチル写真フイルムの画像を撮像手段により撮像し
    て電気信号に変換し、該電気信号を出力するフイルム画
    像入力装置において、 前記フイルムと、該フイルムを長尺方向に出し入れする
    ための出口開口を有するカートリッジ本体と、該カート
    リッジ本体内に回転可能に支持されるとともに前記フイ
    ルムの長尺方向の一端が固定され、その回りに前記フイ
    ルムの全長を巻き付けることのできる単一のスプールと
    からなるフイルムカートリッジであって、カメラで使用
    されるフイルムカートリッジと同じフイルムカートリッ
    ジを収納するカートリッジ収納部と、 前記カートリッジ収納部に収納された前記フイルムカー
    トリッジのフイルム出口開口に隣接して配置され、前記
    フイルムの磁気記録層に当接して磁気記録情報を読み取
    る磁気ヘッドと、 を備えたことを特徴とするフイルム画像入力装置。
  2. 【請求項2】 前記磁気ヘッドを介して読み取った磁気
    記録情報から撮影開始コマを識別する手段と、撮影開始
    コマまで前記フイルムの画像を取り込まずに送り出す手
    段とを有することを特徴とする請求項1のフイルム画像
    入力装置。
  3. 【請求項3】 長尺狭巾の現像済みスチル写真フイルム
    の画像を撮像手段により撮像して電気信号に変換し、該
    電気信号を出力するフイルム画像入力装置において、 磁気記録層が塗布されていると共に磁気的に記録された
    情報を有する前記フイルムを収納するフイルムカートリ
    ッジであって、カメラで使用されるフイルムカートリッ
    ジと同じフイルムカートリッジを使用し、前記磁気記録
    情報から撮影開始コマを識別する手段と、撮影開始コマ
    まで前記フイルムの画像を取り込まずに送り出す手段と
    を備えたことを特徴とするフイルム画像入力装置。
  4. 【請求項4】 長尺狭巾の現像済みスチル写真フイルム
    の画像を撮像手段により撮像して電気信号に変換し、該
    電気信号を出力するフイルム画像入力装置において、 前記フイルムを収納するフイルムカートリッジであっ
    て、カメラで使用されるフイルムカートリッジと同じフ
    イルムカートリッジを使用し、前記フイルムの第1コマ
    目を識別する識別手段と、 前記識別手段によって第1コマ目が識別されるまで前記
    フイルムカートリッジから前記フイルムの画像を取り込
    まずに該フイルムを送り出す手段と、 を備えたことを特徴とするフイルム画像入力装置。
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