JP3490805B2 - 写真フイルムパトローネの検査装置及び検査方法 - Google Patents

写真フイルムパトローネの検査装置及び検査方法

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JP3490805B2
JP3490805B2 JP18748395A JP18748395A JP3490805B2 JP 3490805 B2 JP3490805 B2 JP 3490805B2 JP 18748395 A JP18748395 A JP 18748395A JP 18748395 A JP18748395 A JP 18748395A JP 3490805 B2 JP3490805 B2 JP 3490805B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真フイルムパト
ローネを検査する装置に関し、更に詳しくは、フイルム
通路に設けられた蓋部材の回転位置、及び蓋部材と連動
してスプールの回動を阻止するスプールロック部材の取
付状態を、固定撮像デバイスからの画像情報に基づいて
判断する検査装置、及び検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在種々の写真フイルムが用いられてい
るが、一般撮影用としては、パトローネ本体の内部にス
プールを回動自在に設け、このスプールに帯状の写真フ
イルムの終端部を固定して巻きつけた写真フイルムパト
ローネが広く利用されている。最近では、米国特許第4
834306号明細書や本出願人による特開平3−37
645号公報,特開平2−124564号公報等に記載
されているように、パトローネ本体を樹脂成形品で組み
立てるとともに、パトローネ本体内部と外部とを繋ぐフ
イルム通路に蓋部材を回動自在に設け、フイルム通路を
開く開き位置に蓋部材を回転させた後にスプールの回転
によって写真フイルムをパトローネ本体外に送り出す写
真フイルムパトローネが公知である。
【0003】また、現像済み写真フイルムの収納や保管
を容易にするために、上記の機能をもったパトローネ本
体を現像済み写真フイルムの収納容器として用いること
が特開平3−179341号公報等で提案されている。
【0004】ところで、このような写真フイルムパトロ
ーネでは、蓋部材が確実に閉じ位置に回転していない
と、フイルム通路からパトローネ本体内部に外光が入射
し、写真フイルムに光カブリが生じてしまう。このた
め、工場では、蓋部材が確実に閉じ位置に回転している
かどうかの検査が必要となる。
【0005】そこで、写真フイルムパトローネの製造工
程では、写真フイルムをパトローネ本体内部に収納した
後に、蓋部材の閉じ位置状態を検査していた。この検査
では、従来より、光電スイッチや触針式のマイクロゲー
ジなどの機械的な測定器を使用し、蓋部材が閉じ位置に
あるかどうかを計測して検査する方法が用いられてき
た。
【0006】一方、このような写真フイルムパトローネ
は、組み立て工程においてパトローネ本体の下ケースに
設けられた挿入溝に、蓋部材と連動してスプールの回転
を抑止するスプールロックが軸着されるが、このスプー
ルロックが挿入溝の係合部分まで確実に挿入されていな
いと、組み立てが完了した写真フイルムパトローネの蓋
部材とスプールとが連動せず、蓋部材が閉じている時に
スプールが回動可能になる等の不具合が生じる恐れがあ
る。
【0007】このため、写真フイルムパトローネの製造
工程では、スプールロックを挿入溝に挿入後のパトロー
ネ本体の側面を、固体撮像デバイス等で撮像し、この検
査画像と、挿入溝に定位置まで正しくスプールロック部
材が挿入されているパトローネ本体の側面を撮像した基
準画像とを比較することにより、スプールロックの取付
け不良を検出する方法が用いられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、触針式
のマイクロゲージなどの機械的に測定する検査方法で
は、1箇所ずつ寸法を計測するので、上述した写真フイ
ルムパトローネを大量生産することを考慮した場合に
は、検査に費やす時間も増大し、写真フイルムパトロー
ネの製造効率を悪化させてしまう。また、光電スイッチ
を用いた検査の場合には、検査ステージの予め決められ
た位置が計測の基準位置となるため、この基準位置にあ
わせて正確に写真フイルムパトローネを載置する必要が
ある。
【0009】ところが実際には、搬送用コンベヤの精度
のバラツキ等によって写真フイルムパトローネを常に同
じ位置に載置することは困難である。しかも、計測を行
う部位の指定や検査条件の変更も容易には行えないた
め、検査精度を高度に維持することができなかった。
【0010】また、スプールロックの取付け検査におい
ても、挿入溝の定位置から僅かに外れて挿入され、スプ
ールロック部材が係合不良になっている場合、基準画像
と検査画像との差異が僅かなため、異常が検出できず、
正常と判断されて係合不良のパトローネ本体がそのまま
次工程に流れてしまうことが度々あった。
【0011】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、蓋部材の回転位置、及びスプールロック部材の係
合状態を効率的に、かつローコストで精度よく判断して
良否を検査することができる写真フイルムパトローネの
検査装置、及び検査方法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明では、写真フイルムパトローネ
の側面を照明する照明器と、この照明器によって照明さ
れた写真フイルムパトローネの側面を撮像する固体撮像
デバイスと、この固体撮像デバイスからの画像情報に基
づいて、写真フイルムパトローネを基準にして蓋部材の
マーク部の位置を測定し、この測定値と予め定められた
基準値とを比較して蓋部材の回転位置を判断する検査手
段とを備えたものである。なお、軸部を断面C型で形成
し、この軸部の断面C型の隙間をマーク部としてもよ
い。
【0013】固体撮像デバイスは、照明器によって照明
された写真フイルムパトローネの側面を撮像し、検査手
段は、固体撮像デバイスからの画像情報に基づいて、写
真フイルムパトローネを基準にして蓋部材のマーク部の
位置を測定し、この測定値と予め定められた基準値とを
比較して蓋部材の回転位置を判断するため、非接触で蓋
部材の回転位置を判断することができるとともに、測定
は写真フイルムパトローネを基準にして行われるから、
搬送用コンベアの精度のバラツキ等を考慮する必要がな
い。
【0014】請求項2記載の発明では、固体撮像デバイ
スからの画像情報に基づいて蓋部材の端部の断面C型の
隙間の位置、若しくはロックポール部材の位置との何れ
か一方、又は両方を写真フイルムパトローネを基準にし
て測定し、これらの測定値と予め定められた基準値とを
比較して蓋部材の回転位置を判断する検査手段を備えた
から、一度の撮像で取り込んだ画像に基づいて、複数箇
所の計測をまとめて行うことができるので、検査装置を
複数設置することなく、しかも蓋部材の回転位置を正確
に判断することができる。
【0015】請求項3記載の発明では、画像情報を格納
する測定データメモリと、この測定データメモリから読
み出された画像情報に基づいて測定対象エリア内での濃
度分布を表す測定パターンデータを作る画像処理手段
と、測定パターンデータ上に基準領域と測定領域とを設
定し、これらの領域を観察して写真フイルムパトローネ
の基準位置と前記端部の断面C型の隙間位置、若しくは
前記ロックポール部材の位置とのいずれか一方、又は両
方の測定位置とを検索し、これらの基準位置及び測定位
置との距離を測定する距離計測手段と、距離計測手段で
測定された測定値と予め定められた基準値とを比較して
蓋部材の回転位置を判断する判断手段とから検査手段を
構成したものである。これによれば、1個の固体撮像デ
バイスから取り込んだ画像に基づいて基準領域と測定領
域とを設定し、これらの領域内で測定が行われるから、
複数の固体撮像デバイスを用いて距離を測定する装置と
比較して、構造がコンパクトになる。
【0016】ところで、検査手段は、暗室内で写真フイ
ルムパトローネに写真フイルムを収納した後に行われ
る。したがって、写真フイルムに光カブリを生じさせな
いために、請求項4記載の発明では、赤外光を発光する
LEDを多数寄せ集めて照明手段を構成したものであ
る。
【0017】請求項5記載の発明では、パトローネ本体
の挿入溝にスプールロック部材を挿入した後、このパト
ローネ本体を一定の方向に移動させ、スプールロック部
材が挿入溝に正しく組み付けられていない時にスプール
ロック部材を挿入溝内に倒し込む倒伏手段を経てから、
照明器でパトローネ本体を照明して固体撮像デバイスに
よりパトローネ本体を撮像するとともに、スプールロッ
ク部材が前記挿入溝に正しく組み付けられている時のパ
トローネ本体を撮像した基準画像が記憶されている基準
画像ROMから基準画像を読み出し、固体撮像デバイス
で撮像されたパトローネ本体検査画像と基準画像とを比
較して、パトローネ本体の挿入溝にスプールロック部材
が正しく組み付けられているか否かを判断する検査方法
である。
【0018】
【発明の実施の形態】まず、本発明の検査装置、及び検
査方法を用いて検査する写真フイルムパトローネの構成
について説明する。図1に示すように、写真フイルムパ
トローネ10は、パトローネ本体11の内部に、写真フ
イルム12を巻き付けたスプール13を回動自在に収納
しており、スプール13を写真フイルム送り出し方向に
回転させることにより写真フイルム12をその先端から
パトローネ本体11の外部に送り出す。
【0019】パトローネ本体11は、樹脂の一体成型品
からなる上ケース14と下ケース15とからなり、上・
下ケース14,15は、下ケース15に設けられた4つ
の係合爪16によって着脱自在に取り付けられ、これら
の外周にラベル17が貼着される。
【0020】パトローネ本体11の内部は情報室18、
フイルム室19、及び挿入溝20の3つの部屋に仕切ら
れており、上・下ケース14,15の接合面には写真フ
イルム12を送り出すためのフイルム通路21が形成さ
れている。フイルム通路21には、ここからの入光を防
止するために蓋部材22が回動自在に設けられ、また、
これの奥に写真フイルム13の先端をスプール13に巻
回されたロール部からフイルム通路21側に分離する分
離爪23が下ケース15に一体に設けられている。
【0021】スプール13は、スプール軸26、一対の
フランジ27,28、及び回転部材29とから構成され
ており、これら部品は全て樹脂の一体成型品である。ス
プール軸26には、データ板30、フランジ取り付け用
の一対の受け鍔31,32、写真フイルム後端係止用の
スリット33、及び回転部材支持部34とがそれぞれ一
体に形成されており、カメラに装填された際に両端部に
設けたキー溝35,36にカメラ側の駆動軸が係合し、
この駆動軸の回転によって回動される。スリット33に
は、上部中央を切り欠いて形成した弾性を有する押さえ
リブ33a,33bが、また内部に一体に形成された係
止爪33c,33dがそれぞれ設けられている。
【0022】スプール26には、写真フイルム12の後
端12aに設けられた2つの係止孔12b,12cが係
止爪33b,33cに係合した状態で、またこれらの係
止孔12b,12cとの間に設けられた長孔12dに押
さえリブ33a,33bが嵌まり込んだ状態で写真フイ
ルム12が巻回される。
【0023】一対のフランジ27,28は、データ板3
0と回転部材29との間で、且つ写真フイルム12の幅
分だけ間隔を持たせた状態で一対の受け鍔31,32に
係合している。そして、組立時に一対のフランジ27,
28を一方向から挿入できるように、スプール軸26の
一対の受け鍔31,32をそれぞれ大径と小径とし、ま
た、一対のフランジ27,28にそれぞれ大径開口27
aと小径開口28aとをぞれぞれ形成している。
【0024】これにより、一方側のフランジ27は、大
径開口27aが小径の受け鍔32を通り抜けて挿入方向
の反対側の大径の受け鍔31に回動自在に嵌合され、ま
た他方側のフランジ28は、小径の開口28aが小径の
受け鍔32に回動自在に嵌合される。
【0025】他方側のフランジ28には、スプール軸2
6の軸方向に対して直交する円周壁にこれの円周方向に
沿って所定ピッチで4個の穴28bが形成されている。
これらの穴28bには、スプール軸26が写真フイルム
送り出し方向に回転した際に回転部材29のラチェット
爪37が係合する。
【0026】ラチェット爪37は、前記穴28bに係合
した際にスプール軸26の回転をフランジ28に伝達さ
せ、また、スプール軸26が写真フイルム巻き込み方向
(写真フイルム送り出し方向とは逆方向)に回転した際
には前記穴28bに係合せず、スプール軸26の回転を
フランジ28に伝達させることはない。
【0027】一対のフランジ27,28には、外周縁に
リップ27b,28cがそれぞれ一体に形成されてい
る。これらのリップ27b,28cは、スプール軸26
が写真フイルム送り出し方向に回転した際に写真フイル
ム12の最外周両端部を包み込んで、スプール軸26の
回転を写真フイルム12の最外周に伝達させるととも
に、写真フイルム12が巻き緩むことを防止する。ま
た、写真フイルム12を巻き取る際には、他方側のフラ
ンジ28が回転しないことからこれのリップ28cが写
真フイルム12との間で滑りを生じさせて写真フイルム
12の巻き緩みを防止する。
【0028】写真フイルム12は、スプール軸26の写
真フイルム送り出し方向への回転の際に、分離爪23に
よって写真フイルム12の先端がフイルム通路21に向
けて掬われ、フランジ27,28のリップ27b,27
cを押し広げながらパトローネ本体11の外部に送り出
される。また、上・下ケース14,15のフイルム室1
9内には、フランジ27,28の回転範囲のうちフイル
ム通路21以外の範囲でフランジ27,28が外側に向
けて折れ曲がるのを防止するフランジ規制リブ50が一
体に形成されている。
【0029】回転部材29には、ラチェット爪37を設
けた円板38、ギヤ39、及び表示板40とが一体に形
成されており、これらはスプール軸26と一体に回転す
る。スプール13をパトローネ本体11に組み込むと、
フランジ27,28が写真フイルム12と共にフイルム
室19に収納され、データ板30が情報室18に、また
表示板40とギヤ39とが挿入溝20にそれぞれ収納さ
れる。
【0030】蓋部材22は、蓋部22aの両端に軸部が
一体に形成された形状となっており、軸部24,25が
それぞれ断面C型形状に形成されている。軸部24,2
5の端面は、パトローネ本体11の両側側面に露呈され
ており、カメラに装填された際にカメラ側の開閉用駆動
軸が係合する。このカメラ側の開閉用駆動軸の回動によ
って、図2に示すように蓋部22aがフイルム通路21
を塞ぐ閉じ位置と、図3に示すようにフイルム通路21
を開く開き位置との間で回動される。
【0031】上・下ケース14,15のつなぎ目は、パ
トローネ本体11の両側側面とも同じ形状となってお
り、情報室18側の側面を表した図4に示すように、ス
プールつなぎ目52、蓋部材つなぎ目54、及びこれら
の間のつなぎ目55とで構成された形状となっている。
スプールつなぎ目52は、スプール軸26を回動自在に
支持する軸受け開口51の中心を通る直線となってお
り、また、蓋部材つなぎ目54は、スプールつなぎ目5
2と平行で、且つ蓋部材22の軸部24を回動自在に支
持する軸受け開口53の中心を通る直線となっている。
そして、つなぎ目55は、つなぎ目52,54を水平に
して載置した下ケース15に対して上ケース14を垂直
方向から組み付けうことができる勾配を有する直線とな
っている。
【0032】蓋部材22は、軸部24が断面C型形状と
なっており、閉じ位置の際に、上ケース14に一体に形
成されたロックポール部材56の先端56aが断面C型
の隙間内に入り込んで開き位置への回転が阻止される。
このロックポール部材56の先端56aは軸受け開口5
3から露呈している。カメラ側の開閉用駆動軸は、軸部
24に係合した際に断面C型の隙間内からロックポール
部材56の先端56aを外側に押し出し、蓋部材22の
開き位置への回転ロックを解除する。
【0033】スプール軸26のデータ板30には、バー
コード41aを印刷した粘着ラベル41がデータ板30
の外面に貼り付けらる。このバーコード41aは、様々
な情報例えば、写真フイルム12の種別、フイルム感
度、撮影可能枚数、有効期限、製造ロット、及びメーカ
ー名等の情報を表しており、スプール軸26がフイルム
送り出し方向に回転された際に、上ケース14の側面に
形成された読取り開口42を介してカメラ側に設けられ
た読取りセンサによって読み取られる。
【0034】表示板40は、パトローネ本体11に収納
されている写真フイルム12が露光済みであるか否か、
また現像済みであるか否か等の状態を表示するために用
いられる。表示板40は、図5に示すように、挿入溝2
0側の側面に形成された4つの表示窓43〜46の背面
側を進退自在に収納されている。写真フイルム12の各
状態は、表示窓43〜46のいずれに表示板40を露呈
しているかによって識別される。
【0035】挿入溝20の内部には、ギヤ39と噛み合
うようにスプールロック47が収納されている。このス
プールロック47には、本体部47aの両端に弾性変形
するアーム47b,47cが設けられている。また、図
16に示すように、スプールロック47の下部には、本
体部47aの挿入溝20に設けられている係合穴20a
と係合する係合突起47dが一体に設けられている。
【0036】そして、この係合穴20aと係合突起47
dとが係合することにより、スプールロック47が挿入
溝20に回動可能に軸着される。さらに、本体部47a
の一端には、ギヤ39と係合する係合爪47dが形成さ
れている。アーム47bは、蓋部材22のキー48に当
接しており、蓋部材22が閉じる位置にある時には、端
部がキー48に押されて係合爪47dとギヤ39とを係
合する方向に本体部47aを付勢する。
【0037】また蓋部材22が開く位置にある時には、
キー48によるアーム47bへの押圧が解除され、係合
爪47dとギヤ39とを係合する方向への付勢も解除さ
れる。アーム47cは、挿入溝20内に形成された係合
突起49に当接して、係合爪47dとギヤ39との係合
を解除する方向に本体部47aを付勢している。
【0038】そして、写真フイルムパトローネ10が未
使用状態である時には、蓋部材22が閉じる位置にある
ので、係合爪47dがギヤ39に噛み合ってスプール1
3の写真フイルム送り出し方向への回転を阻止してい
る。また、カメラ側の開閉用駆動軸によって蓋部材22
が開く位置に回転操作されると、係合爪47dとギヤ3
9との係合が解除され、スプール13の写真フイルム送
り出し方向への回転が自在となる。
【0039】
【実施例】このような写真フイルムパトローネ10の組
み立ては、図6に示すように、先ず下ケース14の挿入
溝20にスプールロック47を軸着し、スプールロック
47の係合状態を検査する。本発明の検査方法によるス
プールロック検査装置81は、図15に示すように、倒
伏部材82、照明器83、固体撮像デバイス84(以下
「CCDカメラ」と称す。)、画像処理機85、画像表
示回路86、光電センサー90、及びモニタ87とから
構成されている。
【0040】倒伏手段である倒伏部材82は、スプリン
グ82aと、このスプリング82aの一端に固着された
接触棒82bからなっている。そして、この倒伏部材8
2は、組み立て工程において、本体部47aの挿入溝2
0にきちんと組み付けられず浮き上がった状態のスプー
ルロック47が接触する位置に取りつけられている。
【0041】反射型の光電センサー90は、被検査物で
ある下ケース15が検査位置に到達したことを検知する
ものである。照明器83は、スプールロック47が取り
つけられた状態の下ケース15の挿入溝20側の側面に
均一な照明光を与えるためのものであり、LED83a
を矩形状の枠内に多数寄せ集めて構成し、下ケース15
の挿入溝20側の側面に対して斜めから照射するように
配置してある。
【0042】CCDカメラ84は、照明器83で照明さ
れた下ケース15の挿入溝20側の側面付近を拡大して
撮像するように配置されており、入射光の明暗の度合い
を画像信号として出力する。画像処理機85は、CCD
カメラ84からの画像信号に基づいて、スプールロック
47の下ケース15への取付け状態の合否判定を行うた
めのものであり、外部入出力回路88、照明器駆動制御
回路89、A/D変換器91、基準画像ROM92、プ
ログラムROM93、モニタ表示信号発生回路94、及
びこれらの各種制御を行うマイクロコンピュータ95と
から構成されている。
【0043】外部入出力回路88は、外部接続用のイン
ターフェースであり、これを介して例えば、パーソナル
コンピュータやプリンタを必要に応じて接続し、得られ
たデータやその良否判定結果等を解析、又は出力する。
照明器駆動制御回路89は、マイクロコンピュータ95
の制御によって照明器83の点灯、及び点灯停止を制御
する。
【0044】マイクロコンピュータ95は、照明器駆動
制御回路89を制御して一定時間だけ照明器83を点灯
させる。この時間内にCCDカメラ84から得られた画
像信号がA/D変換器91に取り込まれ、ここでデジタ
ル変換(二値化)され、検査画像が生成される。
【0045】基準画像ROM92は、スプールロック4
7の係合突起47dが挿入溝20の係合穴20aに正し
く係合し、スプールロック47が挿入溝20に回動可能
に取りつけられた状態での下ケース15の挿入溝20側
の側面を、照明器83で照明してCCDカメラ84撮像
した基準画像が記憶されており、検査画像との比較の度
に読み出される。
【0046】プログラムROM93には、検査シーケン
スが書き込まれており、この検査シーケンスに基づいて
画像処理機85を作動させる。なお、画像処理機85で
扱われる検査画像や、データ処理の状況は、モニタ表示
信号発生回路94での信号変換処理によりモニタ96に
表示される。
【0047】このような構成のスプールロック検査装置
81を用いてスプールロック47の係合状態の検査が完
了すると、スプールロック47が軸着された下ケース1
4に、スプール13や蓋部材22等を組み込み、上ケー
ス15を被せてパトローネの組み立てが完了する。組み
立て完了後のパトローネ(以下、写真フイルム12だけ
を収納していないものを単に「パトローネ」と称す。)
は、蓋部材22が開き位置の状態で組み立てられてお
り、したがって、スプール13の回転ロックが解除され
た状態となっている。
【0048】この状態でパトローネは、図6に示すよう
に、明室にて各機能検査が行われる。パトローネの各機
能検査を簡単に説明すると、例えば、スプール13の回
転トルク検査は、スプール13を回動させて両方向の回
転トルクを測定し、この測定値が予め定められた範囲内
であるかどうかで合否を行う。バーコード読み取り検査
は、スプール13をフイルム送り出し方向に回転させた
際に、開口42からバーコード41aを読み取って予め
定められた情報と比較して合否を行う。その後、蓋部材
22を閉じ位置に回転させた際の蓋部材22の回転トル
クを測定し、この測定値が予め定められた範囲内である
かどうかで合否を行う。
【0049】蓋部材22を閉じ位置に回転せた後には、
スプールロック47によってスプール13の回動がロッ
クされる。そこで、この状態でスプール13を回動させ
てスプールロック47によるロック力が予め定められた
値以上であるかどうかで合否を行う。次に、蓋部材22
を開き位置に向けて回転させて、ロックポール56の先
端56aによるロック力が予め定められた値以上である
かどうかで合否を行う。そして、明室での最後の検査
は、蓋部材22を開き位置に回転させた際の蓋部材22
の回転トルクを測定する検査である。この検査も前述し
た検査と同じに測定値が予め定められた範囲内であるか
どうかで合否を行う。
【0050】明室での検査が終了したパトローネは、暗
室に搬送され、ここで、写真フイルム12が装填され
る。ここでパトローネは、蓋部材22が開き位置になっ
ているから、写真フイルム12を装填する際に一々蓋部
材22を開き位置に回転させる作業が必要なく、そのま
まの状態で写真フイルム12を収納することができる。
【0051】この作業は、例えば特開平6−35123
号公報に記載されているように、フイルム通路21に舌
片状の円弧ガイド板を先端から挿入し、このガイドに沿
って写真フイルム12を後端12aからフイルム室19
に挿入してゆき、後端12aをスプール軸26に係合さ
せ、円弧ガイド板だけを抜いた後にスプール軸26をフ
イルム巻き込み方向に回転させて写真フイルム12の全
部をパトローネの内部に収納する。
【0052】写真フイルム12を収納した写真フイルム
パトローネ10には、フイルム給送トルク検査が行われ
る。この検査は、スプール軸26をフイルム送り出し、
及び巻き込み方向にそれぞれ回転させて写真フイルム1
2を給送するのに要するスプール軸26の回転トルクを
測定し、この測定値が予め定められた範囲内であるかど
うかで合否を行う。その後、写真フイルム12を収納し
た暗室で蓋部材22を閉じ位置に回転させた後に出荷さ
れる。
【0053】このとき、万が一、蓋部材22が確りと閉
じ位置状態になっていない場合には、明室に出した途
端、外光がフイルム通路21と蓋部22aとの隙間から
フイルム室19の内部に侵入し、写真フイルム12に光
カブリを生じさせてしまう。そこで、このような弊害を
なくするために、出荷する前に、写真フイルム12を収
納したと同じ暗室で蓋部材12が確実に閉じ位置状態で
あるかどうかを検査する蓋部材閉じ位置検査を行う。
【0054】蓋部材閉じ位置検査装置は、図7に示すよ
うに、照明器60、固体撮像デバイス61(以下「CC
Dカメラ」と称す。)、画像処理機62、画像表示回路
63、及びモニタ64とから構成されている。
【0055】照明器60は、写真フイルムパトローネ1
0の情報室18側の側面に均一な照明光を与えるための
ものであり、写真フイルム12に光カブリを生じさせな
いために、例えば赤外光(波長970nm)を発光する
LED60aを矩形状の枠内に多数寄せ集めて構成し、
写真フイルムパトローネ10の情報室18側の側面に対
して斜めから照射するように配置してある。
【0056】CCDカメラ61は、照明器60で照明さ
れた写真フイルムパトローネ10の情報室18側の側面
のうち蓋部材22の軸部24付近を拡大して撮像するよ
うに配置されており、入射光の明暗の度合いを画像信号
として出力する。CCDカメラ61、又は検査位置に位
置決めされた写真フイルムパトローネ10の姿勢は、パ
トローネの側面の蓋部材つなぎ目54が取り込んだ画像
データのX方向(水平方向)と平行となるように設置さ
れている。なお、照明器60としては、LED60aを
リング状に多数配置したものを使用してもよい。この場
合には、面照明器60とCCDカメラ61とを写真フイ
ルムパトローネ10の情報室18側の側面に対して垂直
方向に向けて配置する。
【0057】画像処理機は、CCDカメラ61からの画
像信号に基づいて、蓋部材22の閉じ位置状態の合否判
定を行うためのものであり、外部入出力回路65、照明
器駆動制御回路66、A/D変換器67、測定データメ
モリ68、距離計測回路69、プログラムROM70、
モニタ表示信号発生回路71、及びこれらの各種制御を
行うマイクロコンピュータ72とから構成されている。
【0058】外部入出力回路65は、外部接続用のイン
ターフェースであり、これを介して例えば、パーソナル
コンピュータやプリンタを必要に応じて接続し、得られ
たデータやその良否判定結果等を解析、又は出力する。
照明器駆動制御回路66は、マイクロコンピュータ72
の制御によって照明器60の点灯、及び点灯停止を制御
する。
【0059】マイクロコンピュータ72は、照明器駆動
制御回路66を制御して一定時間だけ照明器60を点灯
させる。この時間内にCCDカメラ61から得られた画
像信号がA/D変換器67に取り込まれ、ここでデジタ
ル変換(二値化)される。デジタル変換された画像デー
タは、明暗データとして画素ごとに測定データメモリ6
8に格納される。
【0060】距離計測回路69は、測定データメモリ6
8に格納された明暗データに基づいて撮影倍率や撮影角
度等を考慮して補正し、軸部24付近の画像の濃度分布
を表す測定パターンを作り、予め定められている基準領
域及び検査領域を観察し、これらの領域内の基準位置と
測定位置と検索した後にこれらの二点間の距離を計測
し、この計測距離を規格距離と比較して蓋部材22の閉
じ位置状態の良否を判定する。この距離計測回路69に
は、ROM73が接続されており、撮影倍率や撮影角
度、基準領域の基準位置と検査領域内の測定位置とを検
索するためのパターン、及び基準位置及び測定位置との
二点間の規格距離等が予め格納されている。
【0061】プログラムROM70には、検査シーケン
スが書き込まれており、この検査シーケンスに基づいて
距離計測回路69を作動させる。検査シーケンスは、図
8に示すように、蓋部材22の閉じ位置状態の良否を確
実に判定するために、蓋部材22の軸部24の位置とロ
ックポール部材56の先端56aの位置との2か所の検
査部位に対して計測が行われ、両者とも合格した場合に
OK信号が出力される。なお、画像処理機62内で扱わ
れるデジタル画像や、データ処理の状況は、モニタ表示
信号発生回路71での信号変換処理によりモニタ64に
表示される。また、画像処理機62内での画像の分解能
は、0.02〜0.04mm程度に設定しておけばよ
い。
【0062】次に、上記構成の作用を説明する。写真フ
イルムパトローネ10の製造工程では、先ず下ケース1
4の挿入溝20にスプールロック47が挿入され、係合
穴20aに係合突起47dを嵌合させて、スプールロッ
ク47を下ケース14に軸着する。こうしてスプールロ
ック47が軸着された下ケース14は、そのまま一定の
方向に移動しながら、スプールロック検査装置81の倒
伏部材82近傍を通過する。
【0063】この時、図17(A)のように、スプール
ロック47が下ケース14に正しく軸着されていれば、
図17(B)のように倒伏部材82の近傍をそのままの
状態で通過する。しかし、図18(A)のように、スプ
ールロック47が下ケース14に正しく軸着されず、浮
き上がったりしていると、図18(B)のように下ケー
ス14が倒伏部材82の近傍を通過する際に、倒伏部材
82の接触棒82bがスプールロック47の上端と接触
し、スプールロック47は下ケース14の挿入溝20内
に倒伏する。
【0064】そして、倒伏部材82の近傍を通過した下
ケース14は、スプールロック検査装置81の検査位置
に達すると、図18に示すように、反射型の光電センサ
ー90により検出され、この光電センサー90から検査
トリガ信号がマイクロコンピュータ95に送られる。
【0065】検査トリガが入力されるとマイクロコンピ
ュータ95は、照明器駆動制御回路89を介して一定時
間だけ照明器83を駆動させる。この間にCCDカメラ
84は、スプールロック47が挿入されている下ケース
14を側面から撮像し、得られた検査画像のデータは、
A/D変換器91でデジタル変換され、マイクロコンピ
ュータ95に送られる。
【0066】下ケース14側面の撮像が完了し、検査画
像データがマイクロコンピュータ95に送られると、マ
イクロコンピュータ95は、今度は基準画像ROM92
から、スプールロック47が挿入溝20に正しく係合し
た状態での下ケース15の側面画像である基準画像のデ
ータを読み出す。そして、撮像した検査画像と読み出し
た基準画像とを比較する。
【0067】そして、図19(A)に示すように、検査
画像と基準画像とが合致していれば、スプールロック4
7は下ケース15の挿入溝20に正しく軸着されている
と判断され、OK信号が出力される。しかし、図19
(B)に示すように、検査画像が基準画像と相違してい
ると、スプールロック47は挿入溝20に正しく軸着さ
れず、浮き上がっている等の不具合があったものと判断
し、NG信号が出力される。
【0068】この検査画像と基準画像とを判断する際
に、スプールロック47が下ケース14に正しく軸着さ
れていないNG品は、倒伏部材82の接触棒82bによ
りスプールロック47が挿入溝20内に倒伏されるの
で、図19に示すように、NG品とOK品との検査画像
の差異が明瞭になり、NG品が正常と判断されて係合不
良のパトローネ本体がそのまま次工程に流れてしまうこ
とがない。
【0069】このようなスプールロック検査装置81に
より、スプールロック47の係合状態の検査が完了する
と、スプールロック47が軸着された下ケース14に、
スプール13や蓋部材22等を組み込み、上ケース15
を被せてパトローネの組み立てが完了する。そして、パ
トローネは、図6に示す明室での各機能検査が行われた
後、最後に、写真フイルム12を収納したと同じ暗室で
蓋部材12が確実に閉じ位置状態であるかどうかを検査
する蓋部材閉じ位置検査を行う。
【0070】蓋部材閉じ位置検査装置は、写真フイルム
パトローネ10が検査位置に一定の姿勢で位置決めされ
たかどうかを反射型の光電センサー65で検出し、この
光電センサー65から検査トリガ信号がマイクロコンピ
ュータ72に送られる。
【0071】検査トリガが入力されるとマイクロコンピ
ュータ72は、照明器駆動制御回路66を介して一定時
間照明器60を駆動させる。この間にCCDカメラ61
から得られた画像データは、A/D変換器67でデジタ
ル変換され、明暗データとして画素ごとに測定データメ
モリ68に格納される。
【0072】全明暗データの格納が終了すると、図8に
示すように、各検査部位ごとに距離計測が行われる。ま
ず、距離計測回路69は、測定データメモリ68から明
暗データを読み出し、軸部24の付近の画像の濃度分布
を表す測定パターンを作成する。
【0073】次に、ROM73から読み出した基準領域
を測定パターン上に設定する。図9に示すように、基準
領域76,77は、C型形状の軸部24の一端部24a
の位置をX方向及びY方向との両方から計測するために
2つ設定されている。これらの基準領域76,77は、
測定パターンのエリアに対して常に一定な位置に設定さ
れる。
【0074】距離計測回路69は、基準領域76,77
内を同時に観察し基準位置をそれぞれ検索する。このと
き、基準位置が基準領域76,77の略中央となるよう
に画像の位置が補正される。
【0075】基準位置計測は、各基準領域76,77に
対して上ケース14の先端角部14aまでのX方向の距
離と、蓋部材つなぎ目54までのY方向の距離とがそれ
ぞれ計測される。この計測においては、ドット数でカウ
ントした値をmmの単位に変換される。
【0076】次に、蓋部材位置計測が行われる。この計
測は、測定領域78を測定パターン上に設定して行われ
る。測定領域78は、基準領域76,77に対して常に
一定な位置に設定されるような浮動ウインドウとなって
いる。したがって、基準領域76内の一定な位置に測定
パターン上の基準位置が定められているから、軸部24
の一端部24aが確実に測定領域78内に納まるように
なり、測定領域78内を観察して測定位置を検索する。
【0077】測定位置は、軸部24の一端部24aとな
っており、測定領域78に対して一端部24aまでのX
方向及びY方向との計測が行われる。この計測において
もmmの単位に変換した後に、基準領域76と測定領域
78との間のX方向の距離を考慮して、上ケース14の
先端角部14aと軸部24の一端部24aとの間のX方
向の距離L1が算出される。
【0078】同様に基準領域76と測定領域78との間
のY方向の距離を考慮して、蓋部材つなぎ目54と軸部
24の一端部24aとの間のY方向の距離L2が算出さ
れる。算出された距離L1,L2のそれぞれをROM7
3から読み出した規格距離と比較して蓋部材位置計測の
良否が判断される。
【0079】次に、ロックポール位置計測が行われる。
この計測は、測定領域79を測定パターン上に設定して
行われる。測定領域79は、基準領域76に対して常に
一定な位置に設定されるような浮動ウインドウとなって
おり、測定領域79内を観察して測定位置が割り出され
る。
【0080】測定位置は、ロックポール部材56の先端
56aとなっており、測定領域79に対して先端部56
aまでのX方向の計測が行われる。この計測においても
mmの単位に変換した後に、基準領域76と測定領域7
9との間のX方向の距離を考慮して、上ケース14の先
端角部14aとロックポール部材56の先端部56aと
の間のX方向の距離L3が算出される。そして、算出さ
れた距離L3をROM73から読み出した規格距離と比
較してロックポール位置計測の良否が判断される。
【0081】蓋部材位置計測とロックポール位置計測と
の両方が合格の場合には、マイクロコンピュータ72が
OK信号を出力する。これにより、検査位置では、合格
の写真フイルムパトローネ10の位置決めを解除して、
これを次の出荷工程に自動的に搬送するとともに、新た
な写真フイルムパトローネ10を搬送してここに位置決
めする。
【0082】また、蓋部材位置計測とロックポール位置
計測とのいずれかが不合格の場合には、モニタ64に異
常表示を行う。この不合格の写真フイルムパトローネ1
0はオペレータによって検査位置から除去された後に、
次の検査がスタートされる。なお、次の検査を行う前に
は、測定データメモリ68に格納された明暗データがク
リアされる。
【0083】なお、上記検査装置では、測定パターン上
に設定した基準領域と測定領域とを別々に観察している
が、本発明ではこれに限らず、基準領域と測定領域とを
同時に観察して基準位置と測定位置との距離を計測して
もよい。この場合には、CCDカメラから取り込んだ画
像に基準領域と測定領域とを設定し、これらの領域外を
マスクして領域内の画像のみを測定データメモリに格納
するようにしてもよい。これによれば、測定データメモ
リの容量を少なくすることができるから、コストダウン
となる。
【0084】ところで、蓋部材位置の水平及び垂直規格
距離とロックポール位置の水平規格距離とは、蓋部材2
2をそれぞれ閉じ位置、開き位置、及び半開位置との3
つの状態とした写真フイルムパトローネ10をそれぞれ
複数用意して、これらについて蓋部材水平及び垂直位置
の計測とロックポール位置の計測とを行ってそれぞれの
正規分布を作成し、これらの正規分布の性質から決め
る。
【0085】蓋部材22が開き位置となった写真フイル
ムパトローネ10では、図10に示すような測定パター
ンが得られ、また、蓋部材22が半開位置となった写真
フイルムパトローネ10では、図11に示すような測定
パターンが得られる。そして、各状態についての蓋部材
位置の水平及び垂直距離L1,L2とロックポール位置
の水平距離L3のサンプル測定をした結果を図12ない
し図14に示す。
【0086】図12ないし図14では、蓋部材22を閉
じ位置にしたものを蓋全閉、開き位置のものを蓋全開、
及び半開位置のものを蓋半開として示してる。図12に
示すように、蓋部材位置水平距離L1においては、全閉
に対して全開及び半開とを比較すると大きな差が認めら
れ、平均値を中心線とした上・下部管理限界線(±3
σ)によって全閉と全開又は半開とのそれぞれの位置を
識別することが充分に可能であることが確認された。
【0087】また、図13に示すように、蓋部材位置垂
直距離L2においては、全閉と半開との位置の測定値を
比較すると大きな差が認められないが、蓋部材位置水平
距離L1と蓋部材位置垂直距離L2との両方から合否を
判定するようにしているため、蓋部材22の状態を確実
に判断することが可能となる。
【0088】ところで、図10及び図11とに示したよ
うに、ロックポール部材56の先端56aの位置は、蓋
部材22の半開きと全開きとで同じ状態、すなわち、ど
ちらもロックポール部材56の先端56aが軸部24の
断面C型の隙間から押し出され、軸部24の外周に当接
した状態となっている。このため、ロックポール位置水
平距離L3においては、図14に示すように、蓋部材2
2の半開き位置の測定と全開き位置とが略同じ測定値と
なっている。
【0089】したがって、ロックポール位置水平距離L
3では、蓋部材22の全開きと半開きとの位置を判断す
ることができないが、全閉じとこれ以外の全開き又は半
開きとの位置は確実に判断することができる。このよう
に、本実施例の蓋部材閉じ位置検査装置では、蓋部材2
2の軸部24の水平及び垂直位置とロックポール部材5
6の位置とのそれぞれ三者から合否を判定するため、蓋
部材22が閉じ位置であるかどうかをより確実に識別す
ることが可能となる。なお、さらに確実にするために測
定を複数繰り返して行うようにしてもよい。
【0090】なお、上記実施例で説明した検査方法によ
るスプールロック検査装置では、スプールロックが正常
に組み込まれている場合の検査画像と、正しく軸着され
ていない場合の検査画像との差異を明確にするため、軸
着されずに浮き上がっているスプールロックを倒伏部材
により挿入溝に倒伏させているが、これ以外にも、例え
ば、軸着されずに浮き上がっているスプールロックに圧
搾空気を吹き掛けて挿入溝内に倒伏させたり、或いはパ
トローネ本体に振動を与えてスプールロックを挿入溝内
に倒伏させてもよい。また、軸着されずに浮き上がって
いるスプールロックを、圧搾空気を吹き掛けたりパトロ
ーネ本体に振動を与えたりして挿入溝から取り除くこと
により、正しく軸着されていない場合のスプールロック
の検査画像に明確な差異を持たせてもよい。
【0091】上記実施例で説明した蓋部材閉じ位置検査
装置では、蓋部材22の軸部24の水平及び垂直位置と
ロックポール部材56の位置とを計測して判断している
が、本発明ではこれに限らず、蓋部材22が閉じ位置で
あるかどうかを識別すればよいので、蓋部材22の軸部
24の水平位置、又はロックポール部材56の位置との
何れか一方だけを測定して判断するようにしてもよい。
【0092】上記実施例では、蓋部材22の閉じ位置状
態の良否を判定するために、測定データメモリ68に格
納された明暗データに基づいて測定パターンを作り、予
め定められている基準領域及び測定領域を測定パターン
上に設定してこれらの領域内の基準位置と測定位置との
二点間の距離を計測しているが、本発明ではこれに限ら
ず、例えば、予め定められている複数の基準パターンの
中から測定パターンに最も類似したものを選択し、選択
された基準パターン上に予め決められている基準位置と
測定位置とを測定パターン上に設定してこれら二点間の
距離を計測するグレースケールパターンマッチング法を
採用しても同様な効果が得られる。
【0093】また、本実施例の写真フイルムパトローネ
10では、蓋部材閉じ位置検査装置で蓋部材22の閉じ
位置状態の良否を判定するために、蓋部材22の軸部を
断面C型としているが、本発明ではこれに限らず、蓋部
材22の軸部の端面にマーク部を施し、このマーク部の
位置を蓋部材閉じ位置検査装置で計測するようにしても
よい。
【0094】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、請求項1
記載の発明によれば、固体撮像デバイスが照明器で照明
した写真フイルムパトローネの側面を撮像し、検査手段
が固体撮像デバイスからの画像情報に基づいてパトロー
ネを基準にして蓋部材のマーク部の位置を測定し、この
測定値と予め定められた基準値とを比較して蓋部材の回
転位置を判断するため、被接触で蓋部材の回転位置を判
断でき、検査の高速化が図れる。また、パトローネの位
置を基準にして測定位置との距離を測定するので、パト
ローネの載置位置の誤差等に影響されることなく、常に
正確な測定が行えるとともに、パトローネを高精度な位
置に決めるための機構を省略できるからローコストとな
る。
【0095】請求項2記載の発明によれば、一度の撮像
で取り込んだ画像に基づいて、複数箇所の計測をまとめ
て行うことができるので、検査精度が向上するととも
に、複数の検査装置を用いて複数の検査を行うのと比較
してローコストとなる。請求項3記載の発明によれば、
1個の固体撮像デバイスから取り込んだ画像に基づいて
基準領域と測定領域とを設定し、これらの領域内で測定
が行われるから、複数の固体撮像デバイスを用いて距離
を測定する装置と比較して、構造がコンパクトになり、
コストダウンとなる。
【0096】請求項5記載の発明によれば、パトローネ
本体の挿入溝にスプールロック部材を挿入した後、この
パトローネ本体を一定の方向に移動させ、スプールロッ
ク部材が挿入溝に正しく組み付けられていない時に、ス
プールロック部材に当接して挿入溝内に倒し込む倒伏手
段を経てから、照明器でパトローネ本体を照明して固体
撮像デバイスによりパトローネ本体を撮像するととも
に、スプールロック部材が前記挿入溝に正しく組み付け
られている時のパトローネ本体を撮像した基準画像が記
憶されている基準画像ROMから基準画像を読み出し、
固体撮像デバイスで撮像されたパトローネ本体の検査画
像と基準画像とを比較して、パトローネ本体の挿入溝に
スプールロック部材が正しく組み付けられているか否か
を判断する検査方法にしたので、スプールロック部材の
係合状態を効率的に、かつローコストで精度よく判断し
て良否を検査することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】写真フイルムパトローネの分解斜視図である。
【図2】写真フイルムパトローネの断面図であり、蓋部
材の閉じ位置状態を示している。
【図3】写真フイルムパトローネの断面図であり、蓋部
材の開き位置状態を示している。
【図4】写真フイルムパトローネの情報室側の側面図で
あり、一部を破断して示している。
【図5】写真フイルムパトローネの挿入溝側の側面図で
あり、一部を破断して示している。
【図6】写真フイルムパトローネの検査手順を示すフロ
ーチャート図である。
【図7】蓋部材閉じ位置検査装置の概略を示すブロック
図である。
【図8】蓋部材閉じ位置検査装置の検査シーケンスを示
すフローチャート図である。
【図9】蓋部材閉じ位置検査装置が計測する箇所を示す
説明図であり、蓋部材が閉じ位置状態となっている。
【図10】蓋部材閉じ位置検査装置が計測する箇所を示
す説明図であり、蓋部材が開き位置状態となっている。
【図11】蓋部材閉じ位置検査装置が計測する箇所を示
す説明図であり、蓋部材が半開き状態となっている。
【図12】蓋部材の各状態において蓋部材位置水平距離
を測定した結果を示すグラフである。
【図13】蓋部材の各状態において蓋部材位置垂直距離
を測定した結果を示すグラフである。
【図14】蓋部材の各状態においてロックポール位置水
平距離を測定した結果を示すグラフである。
【図15】スプールロック検査装置の概略を示す説明図
である。
【図16】スプールロックが正しく挿入されたパトロー
ネが倒伏部材を通過する際の様子を示す説明図である。
【図17】スプールロックが係合されずに浮いた状態で
挿入されたパトローネが倒伏部材を通過する際の様子を
示す説明図である。
【図18】スプールロック検査装置の検査シーケンスを
示すフローチャート図である。
【図19】検査画像と基準画像との比較の様子を概念的
に示す説明図である。
【符号の説明】
10 写真フイルムパトローネ 12 写真フイルム 22 蓋部材 22a 蓋部 24,25 軸部 47 スプールロック 54 蓋部材つなぎ目 56 ロックポール部材 61 CCDカメラ 60 照明器 65 光電センサー 76,77 基準領域 78,79 測定領域 81 スプールロック検査装置 82 倒伏部材
フロントページの続き (72)発明者 久保田 正之 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写 真フイルム株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−281667(JP,A) 実開 昭58−72655(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 G03C 3/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムが巻回されたスプールを回
    転させることにより、写真フイルムをフイルム通路を介
    して写真フイルムパトローネの外部に送り出すととも
    に、前記写真フイルムパトローネには、フイルム通路を
    開く開き位置と閉じる閉じ位置との間で回転自在に設け
    られ、マーク部が端面に設けられた蓋部材と、この蓋部
    材の端面を写真フイルムパトローネの側面に露呈させる
    開口とが設けられた写真フイルムパトローネの検査装置
    において、 前記写真フイルムパトローネの側面を照明する照明器
    と、この照明器によって照明された写真フイルムパトロ
    ーネの側面を撮像する固体撮像デバイスと、この固体撮
    像デバイスからの画像情報に基づいて前記マーク部の位
    置を写真フイルムパトローネ基準で測定し、この測定値
    と予め定められた基準値とを比較して蓋部材の回転位置
    を判断する検査手段とを備えたことを特徴とする写真フ
    イルムパトローネの検査装置。
  2. 【請求項2】 写真フイルムが巻回されたスプールを回
    転させることにより、写真フイルムをフイルム通路を介
    して写真フイルムパトローネの外部に送り出すととも
    に、前記写真フイルムパトローネには、フイルム通路を
    開く開き位置と閉じる閉じ位置との間で回転自在に設け
    られ、端部を断面C型に形成された蓋部材と、この蓋部
    材の端部を写真フイルムパトローネの側面に露呈させる
    開口と、蓋部材が閉じ位置の際に前記開口から露呈され
    た端部の断面C型の隙間内に入り込んで蓋部材の開き位
    置への回転をロックするロックポール部材とが設けられ
    た写真フイルムパトローネの検査装置において、 前記写真フイルムパトローネの側面を照明する照明器
    と、この照明器によって照明された写真フイルムパトロ
    ーネの側面を撮像する固体撮像デバイスと、この固体撮
    像デバイスからの画像情報に基づいて前記端部の断面C
    型の隙間の位置、若しくは前記ロックポール部材の位置
    との何れか一方、又は両方を写真フイルムパトローネ基
    準で測定し、これらの測定値と予め定められた基準値と
    を比較して蓋部材の回転位置を判断する検査手段とを備
    えたことを特徴とする写真フイルムパトローネの検査装
    置。
  3. 【請求項3】 前記検査手段は、画像情報を格納する測
    定データメモリと、この測定データメモリから読み出さ
    れた画像情報に基づいて測定対象エリア内での濃度分布
    を表す測定パターンデータを作る画像処理手段と、測定
    パターンデータ上に基準領域と測定領域とを設定し、こ
    れらの領域を観察して写真フイルムパトローネの基準位
    置と前記端部の断面C型の隙間、若しくは前記ロックポ
    ール部材の位置の何れか一方、又は両方の測定位置とを
    検索し、これらの基準位置及び測定位置との距離を測定
    する距離計測手段と、距離計測手段で測定された測定値
    と予め定められた基準値とを比較して蓋部材の回転位置
    を判断する判断手段とから構成されていることを特徴と
    する請求項2記載の写真フイルムパトローネの検査装
    置。
  4. 【請求項4】 前記照明器は赤外光を発光するLEDを
    多数寄せ集めて構成されていることを特徴とする請求項
    1ないし3いずれか記載の写真フイルムパトローネの検
    査装置。
  5. 【請求項5】 写真フイルムが巻回されたスプールを回
    転させることにより、写真フイルムをフイルム通路を介
    して写真フイルムパトローネの外部に送り出すととも
    に、前記写真フイルムパトローネに、フイルム通路を開
    く開き位置と閉じる閉じ位置との間で回転自在に設けら
    れた蓋部材と、パトローネ本体に設けられた挿入溝に組
    み付けられ、前記蓋部材が前記閉じ位置にあるときに、
    前記蓋部材に設けられたカムと係合するとともに前記ス
    プールに設けられたギアに係合して、前記スプールの回
    動を阻止するスプールロック部材とが設けられた写真フ
    イルムパトローネの検査方法において、 前記パトローネ本体の挿入溝に前記スプールロック部材
    を挿入した後、このパトローネ本体を一定の方向に移動
    させ、前記スプールロック部材が前記挿入溝に正しく組
    み付けられていない時に前記スプールロック部材を前記
    挿入溝内に倒し込む倒伏手段を経てから、照明器で前記
    パトローネ本体を照明して固体撮像デバイスによりパト
    ローネ本体を撮像するとともに、前記スプールロック部
    材が前記挿入溝に正しく組み付けられている時のパトロ
    ーネ本体を撮像した基準画像が記憶されている基準画像
    ROMから基準画像を読み出し、前記固体撮像デバイス
    で撮像されたパトローネ本体の検査画像と前記基準画像
    とを比較して、パトローネ本体の挿入溝にスプールロッ
    ク部材が正しく組み付けられているか否かを判断するこ
    とを特徴とする写真フイルムパトローネの検査方法。
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