JPH1144805A - 防眩透明樹脂成形体 - Google Patents

防眩透明樹脂成形体

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JPH1144805A
JPH1144805A JP9201839A JP20183997A JPH1144805A JP H1144805 A JPH1144805 A JP H1144805A JP 9201839 A JP9201839 A JP 9201839A JP 20183997 A JP20183997 A JP 20183997A JP H1144805 A JPH1144805 A JP H1144805A
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JP
Japan
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ultraviolet
transparent resin
parts
curable coating
epoxy acrylate
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JP9201839A
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Inventor
Kengo Kobayashi
健吾 小林
Shinichi Yatani
真一 矢谷
Haruo Ninomiya
春雄 二ノ宮
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Origin Electric Co Ltd
Denso Corp
Original Assignee
Origin Electric Co Ltd
Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮光膜の耐擦傷性が良好で、しかも、低反射
性で遮光性にも優れている防眩透明樹脂成形体を提供す
ること。 【解決手段】 透明樹脂板状体12の一面に断面鋸歯状
の微細な凸条14を多数有し、凸条14の垂直面14a
に紫外線硬化塗膜からなる遮光膜16を具備している構
成の防眩透明樹脂成形体。該紫外線硬化塗膜が、鉛筆硬
度(JIS K 5400) H以上の耐擦傷性、及び、85°鏡面
光沢(JIS Z 8741 )10以下の低反射性を示すように調
製された紫外線硬化形塗料組成物で形成されている。そ
して、紫外線硬化形塗料組成物として、光重合性プレポ
リマーをエポキシアクリレートとし、光重合性モノマー
を3個以上のアクロイル基を有する多官能性モノマーと
するものを使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明樹脂板状体の
少なくとも一面に断面鋸歯状の微細な凸条を多数有し、
該各凸条の少なくとも垂直面に紫外線硬化塗膜からなる
遮光膜を具備している構成の防眩透明樹脂成形体に関す
る。
【0002】特に、高度の視認性が要求される自動車用
計器等の前面に装着される計器カバー(透明樹脂成形
体)等に好適な発明である。
【0003】ここでは、計器カバーを主として例にとり
説明するが、ショーウィンドウ、ブラウン管用フィルタ
ー等、さらには、裏面に銀膜等を形成した鏡等の製品に
も適用できる。
【0004】
【従来の技術】自動車用計器の前面に装着される計器カ
バーとしては、例えば、下記のような構成のものが、特
公平4−63361号(特開昭60−230601号)
公報等に開示されている(図1及び図2(c) 参照)。
【0005】透明樹脂板状体12の少なくとも一面に断
面鋸歯状の微細な凸条14を多数有し、該各凸条14の
少なくとも垂直面14aに紫外線硬化塗膜からなる遮光
膜16を具備している。この遮光膜16は、内部反射し
た光が頂部14cに集光するのを防止する等の作用を奏
する。
【0006】遮光膜16の形成は、例えば、下記のよう
な方法により行う(図2参照)。
【0007】表面全面に紫外線硬化塗料18を塗布した
後(図2(a) )、凸条14の傾斜面14bと略平行な平
行光線20を当てて垂直面14aを選択的に硬化させた
後(図2(b) )、アルカリ洗浄等の手段により無反射遮
光膜16を形成する(図2(c) 。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記構成を有
する従来の計器カバー(透明樹脂成形体)は、本発明者
らが知る限りにおいては、自動車メータ等に適用した場
合、耐擦傷性が必ずしも十分とは言えなかった。即ち、
自動車メータ等は、手や他の異物が触れる機会が多く、
上記無反射遮光膜が爪等がさわったりすると傷付くおそ
れがあった。
【0009】本発明は、上記にかんがみて、遮光膜の耐
擦傷性が良好で、しかも、低反射性で遮光性にも優れて
いる防眩透明樹脂成形体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を下
記構成により解決するものである。
【0011】板状体の少なくとも一面に断面鋸歯状の微
細な凸条を多数有し、該凸条の少なくとも垂直面に紫外
線硬化塗膜からなる無反射遮光膜を具備している防眩透
明樹脂成形体において、該紫外線硬化塗膜が、鉛筆硬度
(JIS K 5400) H以上の耐擦傷性、及び、85°鏡面光
沢(JIS Z 8741 )10以下の低反射性を示すように調製
された紫外線硬化形塗料組成物で形成され、該紫外線硬
化形塗料組成物が、光重合性プレポリマーをエポキシア
クリレートとし、光重合性モノマーを3個以上のアクリ
ロイル基を含有する多官能性モノマーとするものである
ことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について説明
をする。以下の説明において、配合部数を示す「部」
は、特に断らない限り「重量部」を意味する。
【0013】(1)本実施形態の防眩透明樹脂成形体
は、前述例と同様、透明樹脂板状体12の少なくとも一
面に断面鋸歯状の微細な凸条14を多数有し、該凸条1
4の少なくとも垂直面に紫外線硬化塗膜からなる遮光膜
16を具備している。
【0014】図例では、凸条14は、頂部が尖頭形状に
図示されているが、欠けて傷つくおそれがあるため、通
常、頂部を図3・4にそれぞれ示す如く、先端を面取
り、または丸み付けをして、垂直面14aと共に頂部1
4bに上記遮光膜16を備えている構成とすることが望
ましい。また、図例では、微細凸条14が形成されてい
る面は、一面であるが両面であっても勿論よい。
【0015】遮光膜16の形成方法は、前述の如く、凸
条14の斜面部14cに平行な光を当てて垂直部14a
のみに光が当たるようにして部分硬化させてもよいが、
斜面部14cをマスキングして部分硬化させてもよい。
【0016】また、透明樹脂板状体12は、通常、ポリ
メタクリレート又はポリアクリレート等のアクリル系樹
脂材料を用いて射出成形等により製造するが、他の透明
樹脂材料、ポリカーボネート、ポリチオウレタン、脂肪
族アリルカーボネート系、芳香族アリルカーボネート
系、等から成形したものであってもよい。また、透明樹
脂板状体12は、クリアーな透明板でなくても、スモー
クを有する半透明板であってもよい。
【0017】(2)上記防眩透明樹脂成形体は、遮光膜
16である紫外線硬化塗膜が、鉛筆硬度(JIS K 5400)
H以上の耐擦傷性、85°鏡面光沢(JIS Z 8741 )10
以下の低反射性を示すように調製された紫外線硬化形塗
料組成物で形成されていることを特徴的要件とする。
【0018】ここで、鉛筆硬度(JIS K 5400) H以上を
示さないと、手の爪等が当たった場合に、遮光膜が傷つ
き剥離するおそれがある。更に、85°鏡面光沢(JIS
Z 8741 )10以下でないと、防眩作用に欠ける。
【0019】また、上記において遮光膜の膜厚は、通
常、5〜13μmが好ましい。5μm未満の膜厚では、
所望の遮光性と低反射性を得難く、13μmを越える膜
厚では、紫外線が内部まで通り難くて塗膜硬化が不十分
となり、塗膜が剥離し易くなる。
【0020】(3)上記構成の遮光膜16は、光重合性
プレポリマーをエポキシアクリレートとし、光重合性モ
ノマーを3個以上のアクリロイル基を含有する多官能性
モノマーとする紫外線硬化形塗料組成物により形成でき
る。
【0021】具体的には、 (a) ノボラック型エポキシ化合物と(メタ)アクリル酸
とを反応させて得られるノボラック型エポキシアクリレ
ート(メタ)アクリレートに、さらに不飽和若しくは飽
和多塩基酸無水物を反応させて得られるカルボキシル基
を側鎖に有する酸価20〜160 mgKOH/gであるエポキ
シアクリレートと、 (b) 下記一般式(式中X11、X12、X13、X22、X23
n2、Xn3、X14のうち少なくとも3個はCH2 =CH
−COO−基であり、残りは水酸基、アミノ基、アルキ
レン基または置換されたアルキレン基であり、nは2〜
5の正数である。)で示される多官能性モノマーとを、
重量比で(a) /(b) =55/45〜98/2で含むポリ
マー成分100部に対して、
【0022】
【化3】
【0023】(c) 光重合開始剤…0.01〜10部 (d) Mn金属塩…0.1 〜10部 (e) 吸油量50〜300mlの範囲にある有機多孔質粒
子を含有する艶消し剤…3〜30部、 (f) 隠蔽性を有する着色剤…0.1〜30部 を含有するものである。
【0024】(4)上記各成分について、詳細に説明す
る。
【0025】(a) 成分は、紫外線照射で硬化し、逆に未
照射部は、硬化せず、アルカリ液で容易に溶解する成分
である。アルカリ可溶とするために樹脂中にカルボン酸
を含有することにより達成できる。その酸価は、通常上
記範囲20〜160 mgKOH/gとするが、好ましくは40
〜130 mgKOH/g、更に好ましくは50〜90 mgKOH/g
とする。酸価が低過ぎると未硬化部のアルカリ洗浄が困
難となり、逆に高すぎると硬化部がアルカリ洗浄のとき
溶解するおそれがある。
【0026】具体的には、クレゾールノボラック型エポ
キシ樹脂(例えば、大日本インキ化学工業(株)製「エ
ピクロンN−680」)と(メタ)アクリル酸とを反応
させて得られるノボラック型エポキシ(メタ)アクリレ
ートに、更に無水フマル酸、無水マレイン酸、無水コハ
ク酸等の飽和若しくは不飽和多塩基酸無水物を反応させ
て得られるカルボキシル基を側鎖に有する活性エネルギ
ー光線硬化性樹脂である。
【0027】上市品としては、「リポキシSP−40
6」(酸価80、昭和高分子(株)製商品名)、「ディ
ックライトUE−8900」(酸価60、大日本インキ
(株)製商品名)等を使用することができる。
【0028】(b) 成分は、3個以上のアクリロイル基を
持ち、空気中で紫外線照射により良好な重合性を示し、
更に高度な架橋密度を有する耐摩耗性、高硬度、耐傷付
き性に優れたポリマーを形成する。ここで、ジペンタエ
リスリトールを二量体(n=2)以上とするのは、単量
体では揮発性が高く取扱性に、六量体(n=6)以上で
は、(a) 成分との相溶性に、それぞれ問題が発生し易く
なる。
【0029】(b) 成分の具体例としては、ジペンタエリ
スリトールトリアクリレート、ジペンタエリスリトール
テトラアクリレート、ジペンタエリスリトールペンタア
クリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレー
ト、トリペンタエリスリトールトリアクリレート、トリ
ペンタエリスリトールテトラアクリレート、トリペンタ
エリスリトールペンタアクリレート、トリペンタエリス
リトールヘキサアクリレート、テトラペンタエリスリト
ールトリアクリレート、テトラペンタエリスリトールテ
トラアクリレート、テトラペンタエリスリトールペンタ
アクリレート、テトラペンタエリスリトールヘキサアク
リレート、ペンタペンタエリスリトールトリアクリレー
ト、ペンタペンタエリスリトールテトラアクリレート、
ペンタペンタエリスリトールペンタアクリレート、ペン
タペンタエリスリトールヘキサアクリレート等を挙げる
ことができる。これらの内で、特に、ジペンタエリスリ
トールヘキサアクリレートが望ましい。
【0030】上記(a) 成分と(b) 成分との比率を上記範
囲とするのは、(a) 成分が過少では(即ち(b) 成分が過
多では)、未硬化部(未照射部)のアルカリ洗浄が困難
となり、(a) 成分が過多では(即ち(b) 成分が過少で
は)、硬化部(照射部)に本発明の硬度H以上を得難い
とともに、アルカリ洗浄に際して硬化部も溶解し易い。
【0031】なお、(a) 成分と(b) 成分との比率は、通
常上記範囲55/45〜98/2とするが、望ましく
は、(a) /(b) =70/30〜95/5、更に望ましく
は、(a) /(b) =80/20〜90/10とする。
【0032】(c) 成分は、ラジカル開裂型、水素引き抜
き型のいずれでも使用できる。具体例としてベンゾフェ
ノン、ベンゾインイソブチルエーテル、2,2−エトキ
シアセトフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、メチルフェニルグリオキシレート、2−ク
ロロチオキサン、2,4−ジエチルチオキサントン、2
−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−
モンフォリノプロパノン−1、2等、がある。これらの
光重合開始剤は、単独または二種以上の混合物で使用で
きる。
【0033】(c) 成分の添加量は、ポリマー成分((a)
、(b) 成分の合計)100部に対して、通常上記0.
01〜10部とするが、望ましくは、0.1〜8部、更
に望ましくは1〜6部とする。添加量が過少であると硬
化部の硬化が不十分となり、過多であると、硬化時にク
ラックや黄変化を生じたり、耐溶剤性が低下し易い。
【0034】(d) 成分は、紫外線で未硬化の(a) 、(b)
成分を低温硬化させ、高硬度(鉛筆硬度で4H以上)を
得る作用を担う。具体的には、Mn金属分を5%含有す
るナフテン酸Mn、オクテン酸Mn等の金属有機化合物
がある。
【0035】(d) 成分の添加量は、ポリマー成分100
部に対して、通常上記0.1〜10部とするが、望まし
くは0.1〜6部、更に望ましくは1〜4部とする。
(d) 成分が過少では、加熱硬化せず、十分な塗膜硬さを
得がたく、逆に過多では、ポットライフが短くなり、量
産性が損なわれる。
【0036】(e) 成分は、本発明の85°鏡面光沢10
以下の低反射性を達成するために必須である。該艶消し
剤は、通常、吸油量50〜300mlの有機多孔質粒子
と他の不定形シリカ系艶消し助剤等と併用する。有機多
孔質粒子の吸油量が50ml未満では、十分な低反射性
を得難く、300mlを超えると、本塗料と成物の粘度
が高くなり、塗布作業性が低下する。
【0037】(e) 成分の添加量は、ポリマー成分100
部に対して、通常上記3〜30部とするが、望ましくは
6〜20部、更に望ましくは8〜15部とする。(e) 成
分の添加量が過少では、十分な艶消し効果を得難く、逆
に過多では本塗料組成物の粘度が増大して塗装作業性が
低下し、かつコスト高となる。
【0038】上記有機多孔質粒子としては、(メタ)ア
クリル系モノマーとαオレフィン系モノマーとの発泡共
重合体を挙げることができる。ここで、αオレフィン系
モノマーとしては、エチレン、プロピレン、1−ブテン
等を挙げることができる。
【0039】上市品としては、「E−630P」(根上
工業社製)等を使用することができる。
【0040】(f) 成分は、着色剤であり各種の顔料、染
料が用いられる。遮光効果の最も大なるものは、隠ぺい
力のある黒色着色剤であり、カーボンブラックが代表的
である。
【0041】(f) 成分のポリマー成分100部に対する
配合量は、通常上記0.1〜30部とするが、望ましく
は1〜20部、更に望ましくは3〜10部とする。(f)
成分の添加量が過少では、遮蔽、隠ぺい力が低下し、逆
に過多では、本塗料組成物の粘度が高くなり、塗布作業
性が低下する。
【0042】本塗料組成物には、必要に応じて有機溶
剤、酸化防止剤、重合禁止剤、沈降防止剤、レベリング
剤、消泡剤、増粘剤、静電防止剤、抗菌剤などを使用で
きる。
【0043】(5)上記紫外線硬化塗料組成物を、透明
樹脂板の断面鋸歯状の微細な凸条を多数有する表面に塗
布する方法には、スプレー塗装や静電塗装、スピンコー
ト等が用いられる。その後、表面に紫外線を照射して棚
部の紫外線硬化塗料を感光・硬化する。
【0044】紫外線ランプとしては、高圧水銀ランプや
メタルハライドランプを用いる。そして塗膜を選択的に
部分硬化させた後、アルカリ洗浄を行い、未硬化部塗膜
をを除去し、凸条の垂直面に紫外線硬化塗膜からなる遮
光膜を形成する。この方法は、従来技術と同様である。
【0045】このときアルカリ洗浄液としては、例え
ば、0.1〜20wt%、望ましくは、0.5〜5wt%濃
度の炭酸ナトリウム水溶液を使用する。炭酸ナトリウム
濃度が低過ぎると、未照射部の溶解が不十分となり、逆
の高すぎると硬化部の塗膜にクラックが入り易い。
【0046】なお、表1に示す組成の紫外線硬化形塗料
を用いて、透明樹脂板の凸条形成面に塗布して、高圧水
銀ランプ(1kW)で、約90min 照射して部分硬化さ
せた後、炭酸ナトリウム水溶液(1wt%)で、アルカリ
洗浄をして、紫外線硬化塗膜からなる遮光膜を凸条の垂
直面に形成した。
【0047】その遮光膜の物性は、それぞれのJIS 規格
に記載の方法に準じて、測定したところ、下記の通りで
あった。
【0048】鉛筆硬度:5H、遮光膜厚:10μm、8
5°光沢度:2 なお、同様な市販品である反射防止フィルター「NEX
Y」(日照技研社製)について測定したところ、下記の
通りであった。
【0049】鉛筆硬度:6B、遮光膜厚:10μm、8
5°光沢度:測定不可 上記結果から、本発明は、表面硬度(密着性)において
格段に優れていることが分かる。
【0050】
【発明の作用・効果】本発明による上記紫外線硬化塗料
の硬化塗膜は、JIS K 5400の塗膜一般試験方法による鉛
筆硬度でH以上の耐擦傷性を有するとともに、JIS Z 67
18の鏡面光沢度測定方法による85°鏡面光沢が10以
下の低光沢度(低反射性)を有する。従って、この紫外
線硬化塗膜を遮光膜として設けた防眩透明樹脂成形体
は、従来と同等の遮光性・低反射性を維持しながら、耐
擦傷性にすぐれ、つめ等で引っかいても、通常、傷付き
・剥離することがない。
【0051】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する防眩透明樹脂成形体の斜視図
【図2】図1における2−2線部位の一例を示す概略断
面図
【図3】同じく他の例を示す概略断面図
【図4】同じく更に他の例を示す概略断面図
【符号の説明】
12 透明樹脂板状体 14 凸条 14a 凸条の垂直面 16 遮光膜 18 紫外線硬化塗料
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G02B 5/00 G02B 5/00 B // C09D 4/00 C09D 4/00 (72)発明者 二ノ宮 春雄 東京都豊島区高田1丁目18番1号 オリジ ン電気株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明樹脂板状体の少なくとも一面に断面
    鋸歯状の微細な凸条を多数有し、該凸条の少なくとも垂
    直面に紫外線硬化塗膜からなる遮光膜を具備している構
    成の防眩透明樹脂成形体において、 該紫外線硬化塗膜が、鉛筆硬度(JIS K 5400) H以上の
    耐擦傷性、及び、85°鏡面光沢(JIS Z 8741 )10以
    下の低反射性を示すように調製された紫外線硬化形塗料
    組成物で形成され、 該紫外線硬化形塗料組成物が、光重合性プレポリマーを
    エポキシアクリレートとし、光重合性モノマーを3個以
    上のアクリロイル基を有する多官能性モノマーとするも
    のであることを特徴とする防眩透明樹脂成形体。
  2. 【請求項2】 前記紫外線硬化塗膜を形成する紫外線硬
    化形塗料組成物が、 (a) ノボラック型エポキシ化合物と(メタ)アクリル酸
    とを反応させて得られるノボラック型エポキシアクリレ
    ート(メタ)アクリレートに、さらに飽和若しくは不飽
    和多塩基酸無水物を反応させて得られるカルボキシル基
    を側鎖に有する酸価20〜160 mgKOH/gであるエポキ
    シアクリレート、 (b) 下記一般式(式中X11、X12、X13、X22、X23
    n2、Xn3、X14のうち少なくとも3個はCH2 =CH
    −COO−基であり、残りは水酸基、アミノ基、アルキ
    レン基または置換されたアルキレン基であり、nは2〜
    5の正数である。)で示される多官能性モノマー、 【化1】 (c) 光重合開始剤、 (d) Mn金属塩、 (e) 吸油量50〜300mlの範囲にある有機多孔質粒
    子を含有する艶消し剤、 (f) 隠蔽性を有する着色剤、 を含有するものであることを特徴とする請求項1記載の
    防眩透明樹脂成形体。
  3. 【請求項3】 前記紫外線硬化塗膜を形成する紫外線硬
    化形塗料組成物が、 (a) ノボラック型エポキシ化合物と(メタ)アクリル酸
    とを反応させて得られるノボラック型エポキシアクリレ
    ート(メタ)アクリレートに、さらに飽和若しくは不飽
    和多塩基酸無水物を反応させて得られるカルボキシル基
    を側鎖に有する酸価20〜160 mgKOH/gであるエポキ
    シアクリレートと、 (b) 下記一般式(式中X11、X12、X13、X22、X23
    n2、Xn3、X14のうち少なくとも3個はCH2 =CH
    −COO−基であり、残りは水酸基、アミノ基、アルキ
    レン基または置換されたアルキレン基であり、nは2〜
    5の正数である。)で示される多官能性モノマーとを、
    重量比で(a) /(b) =55/45〜98/2で含むポリ
    マー成分100重量部に対して、 【化2】 (c) 光重合開始剤…0.01〜10重量部、 (d) Mn金属塩…0.1 〜10重量部、 (e) 吸油量50〜300mlの範囲にある有機多孔質粒
    子を含有する艶消し剤…3〜30重量部、 (f) 隠蔽性を有する着色剤…0.1 〜30重量部、 を含有するものであることを特徴とする請求項1記載の
    防眩透明樹脂成形体。
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