JP2003155318A - 黒色顔料含有活性エネルギー線硬化性組成物およびこれを使用したレンチキュラーレンズシート - Google Patents

黒色顔料含有活性エネルギー線硬化性組成物およびこれを使用したレンチキュラーレンズシート

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JP2003155318A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】硬化性、取扱性に優れ、得られる硬化膜の隠蔽
性、外観の黒さ、基材への密着性が良好な光沢用および
艶消し用の黒色顔料含有活性エネルギー線硬化性組成物
を提供する。 【解決手段】 特定のエポキシ(メタ)アクリレート
(A)または(A’)と、分子内に1つ以上の重合性二
重結合を有する前記成分以外の特定の(メタ)アクリレ
ート(B)または(B’)と、活性エネルギー線感応性
ラジカル重合開始剤(C)と、黒色顔料(D)と、白色
系金属酸化物(E)とが配合された組成物である。艶消
し用の場合には、艶消し剤(F)と沸点100℃以上の
有機溶剤(G)を使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活性エネルギー線
で硬化可能な光沢用および艶消し用の黒色顔料含有組成
物に関し、詳しくはプロジェクションテレビ等の投写ス
クリーンに使用されるレンチキュラーレンズシートの黒
色線状の光吸収層(以下、ブラックストライプとい
う。)の形成に好適な組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】プロジェクションテレビ等の投写スクリ
ーンに使用されるレンチキュラーレンズシートは、光源
から光が入射するスクリーン入射面および出射面にシリ
ンドリカルレンズが多数並んで形成されたもので、スク
リーン出射面のシリンドリカルレンズ間の凹部には、入
射光の迷光や室内灯や太陽光等による外光反射を抑えて
映像コントラストを向上するため、光吸収性のブラック
ストライプが設けられている。このようなブラックスト
ライプには、十分な隠蔽性や外観の黒さが要求される。
また、ブラックストライプの表面は、光沢仕様が要求さ
れる場合と艶消し仕様が要求される場合とがある。
【0003】ブラックストライプの形成には、一般に、
活性エネルギー線で硬化可能な黒色顔料含有組成物が使
用されている。光沢仕様のブラックストライプを形成す
る方法としては、例えば、特開平8−239595号公
報に開示されているようなカーボンブラックを用いた紫
外線硬化型塗料組成物を用いる方法がある。一方、艶消
し仕様のブラックストライプを形成する方法としては、
例えば、特開平10−265711号公報に開示されて
いるようなアクリロイルモルホリンおよび粉末状シリカ
を併用した活性エネルギー線硬化型塗料組成物に黒色顔
料を添加する方法がある。この他、黒色顔料と艶消し剤
とを含有する市販の印刷用活性エネルギー線硬化性イン
クを使用する方法もある。このような光沢用および艶消
し用の黒色顔料含有組成物やインクには、上述したよう
に、外観が黒く高い隠蔽性を有するブラックストライプ
を形成可能であることの他に、膜厚をある程度大きくし
た場合でも硬化性が良好であること、取り扱い性が容易
な適正粘度であること、などが必要とされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
黒色顔料含有組成物を硬化させる場合、活性エネルギー
線の大部分が黒色顔料に吸収されて減衰するため、黒色
顔料の濃度が高過ぎると硬化性不良が起こるという問題
があった。そのため、黒色顔料濃度を高くした場合には
形成する膜厚を薄くして、硬化に必要な活性エネルギー
を確保する方法がとられることが多い。ところが、この
ような方法は、その組成物を使用した場合における膜厚
と黒色顔料濃度のバランスを単に調整して最適化してい
るに過ぎず、黒色顔料濃度を高くしても膜厚が不十分と
なり、結局十分な隠蔽性が得られない場合が多かった。
【0005】このような傾向は、上述した特開平8−2
39595号公報に開示されている黒色顔料含有組成物
においても認められ、硬化性や硬化膜の基材への密着性
が低いため、膜厚15μmを上回る厚膜は得られておら
ず、隠蔽性も十分でない。また、特開平10−2657
11号公報に開示されている組成物も、艶消し性は優れ
ているものの、十分な隠蔽性を発現可能な量の黒色顔料
を添加した場合、硬化性に問題がある。さらに、印刷用
活性エネルギー線硬化性インクをブラックストライプに
使用した場合、隠蔽性が十分であっても硬化性が不十分
であるか、あるいは、高粘度のためレンチキュラーレン
ズシートに塗布する際の取り扱い性が悪いといった問題
がある。また、艶消し剤を含有する印刷用活性エネルギ
ー線硬化性インクは数多く市販されているが、これらの
艶消し性能については十分に満足できるものはなかっ
た。
【0006】このように、従来の技術では、ブラックス
トライプに必要とされる隠蔽性、外観の黒さを備えた黒
色顔料含有活性エネルギー線硬化性組成物は未だ得られ
ておらず、さらに艶消し性をも備えたものは当然得られ
ていなかった。本発明の目的は、膜厚を大きくした場合
であっても硬化が可能で、取り扱い性に優れ、かつ、得
られる硬化膜の隠蔽性、外観の黒さ、基材への密着性が
良好な、レンチキュラーレンズシートのブラックストラ
イプ形成に好適な光沢用および艶消し用の黒色顔料含有
活性エネルギー線硬化性組成物を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
について鋭意検討を行った結果、エポキシ(メタ)アク
リレートを含む液状の樹脂組成物に、活性エネルギー線
感応性ラジカル重合開始剤と黒色顔料と白色系の金属酸
化物とを添加することにより、膜厚を大きくした場合で
あっても硬化が可能であり、かつ、得られた硬化物の隠
蔽性、外観の黒さ、基材への密着性が良好な、光沢用の
黒色顔料含有活性エネルギー線硬化性組成物を提供でき
ることを見出した。そして、艶消し剤と、特定の沸点の
有機溶剤とを使用することによって、艶消し用の黒色顔
料含有活性エネルギー線硬化性組成物も提供できること
をも見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明の光沢用黒色顔料含有活性エ
ネルギー線硬化性組成物は、分子内に2つ以上の(メ
タ)アクリロイル基を有するエポキシ(メタ)アクリレ
ート(A)と、分子内に1つ以上の重合性二重結合を有
する前記(A)成分以外の(メタ)アクリレート(B)
とを含む樹脂組成物100質量部に対して、活性エネル
ギー線感応性ラジカル重合開始剤(C)0.1〜10質
量部と、黒色顔料(D)4.0〜20質量部と、白色系
の金属酸化物(E)0.5〜10質量部とが配合され、
活性エネルギー線で硬化して得られた膜厚40μmの硬
化膜の測定波長750nmにおける透過率が1%以下で
あることを特徴とする。
【0009】前記分子内に2つ以上の(メタ)アクリロ
イル基を有するエポキシ(メタ)アクリレート(A)
が、下記一般式(1)で表される芳香族系エポキシ(メ
タ)アクリレートであることが好ましい。
【化3】 (式(1)中、R1、R2はそれぞれ独立して水素原子ま
たはメチル基を表し、R 3、R4はそれぞれ独立して水素
原子、メチル基、エチル基からなる群より選ばれるいず
れか1つを表し、X1〜X8はそれぞれ独立して水素原
子、メチル基、Cl、Br、Iからなる群より選ばれる
いずれか1つを表し、Y1、Y2はそれぞれ独立して−C
(CH32−、−CH2−、−SO2−、−S−からなる
群より選ばれるいずれか1つを表し、Z1〜Z4はそれぞ
れ独立して−O−または−S−を表し、l、m、nはそ
れぞれ独立して0〜10の整数のいずれかを表す。)
【0010】前記黒色顔料(D)はカーボンブラックで
あることが好ましい。前記白色系の金属酸化物(E)は
二酸化チタンであることが好ましい。前記活性エネルギ
ー線感応性ラジカル重合開始剤(C)は、300nm以
上の波長を吸収する吸収ピークを有することが好まし
い。また、本発明の黒色顔料含有活性エネルギー線硬化
性組成物は、回転粘度計を使用して、25℃、回転数1
rpmの条件下で測定された粘度が2〜10Pa・sであ
ることが好ましい。また、本発明の黒色顔料含有活性エ
ネルギー線硬化性組成物は、レンチキュラーレンズシー
トのブラックストライプ成形用に適している。
【0011】本発明の艶消し用黒色顔料含有活性エネル
ギー線硬化性組成物は、下記一般式(1)で表される芳
香族系エポキシ(メタ)アクリレート(A’)と、分子
内に1つ以上の重合性二重結合を有する前記(A’)成
分以外の(メタ)アクリレート(B’)と、活性エネル
ギー線感応性ラジカル重合開始剤(C)と、黒色顔料
(D)と、白色系の金属酸化物(E)と、艶消し剤
(F)と、沸点が100℃以上の有機溶剤(G)とを含
有することを特徴とする。
【化4】 (式(1)中、R1、R2はそれぞれ独立して水素原子ま
たはメチル基を表し、R 3、R4はそれぞれ独立して水素
原子、メチル基、エチル基からなる群より選ばれるいず
れか1つを表し、X1〜X8はそれぞれ独立して水素原
子、メチル基、Cl、Br、Iからなる群より選ばれる
いずれか1つを表し、Y1、Y2はそれぞれ独立して−C
(CH3)2−、−CH2−、−SO2−、−S−からなる群
より選ばれるいずれか1つを表し、Z1〜Z4はそれぞれ
独立して−O−または−S−を表し、l、m、nはそれ
ぞれ独立して0〜10の整数のいずれかを表す。)ま
た、本発明の艶消し用黒色顔料含有活性エネルギー線硬
化性組成物においては、前記黒色顔料(D)が、ロジン
エステル系樹脂中に分散されたカーボンブラックである
こと、前記艶消し剤(F)が平均粒子径15μm以下の
微粉末シリカであることが特に好ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて説明する。 [光沢用黒色顔料含有活性エネルギー線硬化性組成物]
本発明の光沢用黒色顔料含有活性エネルギー線硬化性組
成物(以下、光沢用黒色顔料含有組成物という場合もあ
る。)は、分子内に2つ以上の(メタ)アクリロイル基
を有するエポキシ(メタ)アクリレート(A)(以下、
(A)成分という場合もある。)と、分子内に1つ以上
の重合性二重結合を有する前記(A)成分以外の(メ
タ)アクリレート(B)(以下、(B)成分という場合
もある。)とを含有する。
【0013】(A)成分は、光沢用黒色顔料含有組成物
に高感度な活性エネルギー線硬化性を付与するととも
に、この光沢用黒色顔料含有組成物を硬化して得られた
硬化物の基材への密着性を付与する成分である。この
(A)成分は、2つ以上のエポキシ基を有するエポキシ
化合物(a−1)のエポキシ基と、分子内にカルボキシ
ル基を有する(メタ)アクリル系化合物(a−2)のカ
ルボキシル基とを反応させることにより得られる。この
ようなエポキシ化合物(a−1)と、(メタ)アクリル
系化合物(a−2)とを反応させる場合には、例えば、
塩化ベンジルトリメチルアンモニウム等の四級アンモニ
ウム塩系化合物を触媒として、60〜90℃に加熱する
方法などで容易に行える。また、得られる(A)成分は
粘度が高いため、(A)成分合成時に、反応には直接関
係しない低粘度の(メタ)アクリレート等のモノマーを
溶剤として使用してもよい。
【0014】2つ以上のエポキシ基を有するエポキシ化
合物(a−1)としては、脂肪族、脂環式脂肪族、芳香
族系のものが使用できるが、光沢用黒色顔料含有組成物
を硬化させて得られる硬化物の硬度、耐熱性、耐薬品性
等の物性を考慮すると、ビスフェノールA型エポキシ化
合物、水添ビスフェノールA型エポキシ化合物、ビスフ
ェノールF型エポキシ化合物、水添ビスフェノールF型
エポキシ化合物、ビスフェノールS型エポキシ化合物等
の脂環式脂肪族または芳香族系のエポキシ化合物が好ま
しい。これらの中でも、芳香族系エポキシ化合物が特に
好ましい。分子内にカルボキシル基を有する(メタ)ア
クリル系化合物(a−2)としては特に限定されない
が、アクリル酸、メタアクリル酸等の化合物が挙げられ
る。
【0015】これら2つ以上のエポキシ基を有するエポ
キシ化合物(a−1)、分子内にカルボキシル基を有す
る(メタ)アクリル系化合物(a−2)は、それぞれ1
種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用して用いて
もよい。このようにして得られる(A)成分としては、
特に下記一般式(1)で示されるものを使用すると、光
沢用黒色顔料含有組成物に対して、より高い活性エネル
ギー線硬化性を付与できるとともに、これを硬化させて
得られる硬化物の基材への密着性がより優れるため好ま
しい。
【0016】
【化5】 (式(1)中、R1、R2はそれぞれ独立して水素原子ま
たはメチル基を表し、R 3、R4はそれぞれ独立して水素
原子、メチル基、エチル基からなる群より選ばれるいず
れか1つを表し、X1〜X8はそれぞれ独立して水素原
子、メチル基、Cl、Br、Iからなる群より選ばれる
いずれか1つを表し、Y1、Y2はそれぞれ独立して−C
(CH3)2−、−CH2−、−SO2−、−S−からなる群
より選ばれるいずれか1つを表し、Z1〜Z4はそれぞれ
独立して−O−または−S−を表し、l、m、nはそれ
ぞれ独立して0〜10の整数のいずれかを表す。) さらに、一般式(1)で示される化合物のうち、R1
2が水素原子のものは活性エネルギー線硬化性の点で
良好であり、また、lが0〜3の整数のものは粘度が比
較的低い点で良好である。
【0017】(A)成分と(B)成分を含む樹脂組成物
中、(A)成分の配合量は、30〜90質量%が好まし
い。90質量%を超えると、得られる光沢用黒色顔料含
有組成物の作業性、顔料分散性が不良となる傾向にあ
る。また、30質量%未満では得られる光沢用黒色顔料
含有組成物の活性エネルギー線に対する感度や、これか
ら得られる硬化物の基材への密着性、耐湿性、硬度が低
下する傾向にある。また、(A)成分は、1種類の化合
物を単独で使用しても、複数を組み合わせて使用しても
よい。
【0018】本発明で用いられる(B)成分は、(A)
成分以外の(メタ)アクリレートであり、分子内に1つ
以上の重合性二重結合を有するものである。この(B)
成分を使用することによって、光沢性黒色顔料含有組成
物の粘度、作業性、顔料分散性、柔軟性等を適宜調整す
ることができる。具体的には、フェニル(メタ)アクリ
レート、ベンジル(メタ)アクリレート、フェニルエチ
ル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)ア
クリレート、パラクミルフェノールエチレンオキサイド
変性(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アク
リレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ジシ
クロペンテニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタ
ニル(メタ)アクリレート、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)ア
クリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブ
チル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリ
レート、ペンチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘ
キシル(メタ)アクリレート、n−ヘキシル(メタ)ア
クリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレー
ト、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2
−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、4−ヒドロ
キシブチル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフ
リル(メタ)アクリレート、フォスフォエチル(メタ)
アクリレート、スチレン、ビニルトルエン、クロルスチ
レン等の単官能(メタ)アクリレート;エチレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メ
タ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)
アクリレート(分子量500以下)、トリプロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリ
コールジ(メタ)アクリレート(平均分子量500以
下)、1、3−ブチレングリコールジ(メタ)アクリレ
ート、1、6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレー
ト、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、
2,2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシフェニ
ル]−プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロ
イルオキシエトキシフェニル]−プロパン、2,2−ビ
ス[4−(メタ)アクリロイルオキシジエトキシフェニ
ル]−プロパン、2,2−ビス[4−(メタ)アクリロ
イルオキシペンタエトキシフェニル]−プロパン、2,
2−ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−
3−フェニルフェニル]−プロパン、ビス[4−(メ
タ)アクリロイルチオフェニル]スルフィド、ビス[4
−(メタ)アクリロイルオキシフェニル]−スルフォ
ン、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフ
ェニル]−スルフォン、ビス[4−(メタ)アクリロイ
ルオキシジエトキシフェニル]−スルフォン、ビス[4
−(メタ)アクリロイルオキシペンタエトキシフェニ
ル]−スルフォン、ビス[4−(メタ)アクリロイルオ
キシエトキシ−3−フェニルフェニル]−スルフォン、
ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3,
5−ジメチルフェニル]−スルフォン、ビス[4−(メ
タ)アクリロイルオキシフェニル]−スルフィド、ビス
[4−(メタ)アクリロイルオキシエトキシフェニル]
−スルフィド、ビス[4−(メタ)アクリロイルオキシ
ペンタエトキシフェニル]−スルフィド、ビス[4−
(メタ)アクリロイルオキシエトキシ−3−フェニルフ
ェニル]−スルフィド、ビス[4−(メタ)アクリロイ
ルオキシエトキシ−3,5−ジメチルフェニル]−スル
フィド、2,2−ビス(4−(メタ)アクリロイルオキ
シエトキシ−3,5−ジブロモフェニルプロパン)等の
2官能(メタ)アクリレート;トリメチロールプロパン
トリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタント
リ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテト
ラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキ
サ(メタ)アクリレート等の多官能(メタ)アクリレー
トなどを挙げることができる。これらは、1種を単独で
用いてもよいし、2種以上を併用して用いてもよい。
【0019】(A)成分と(B)成分を含む樹脂組成物
中、(B)成分の配合量は、10〜70質量%が好まし
い。70質量%を超えると、得られる光沢性黒色顔料含
有組成物の活性エネルギー線硬化性や、これから得られ
る硬化物の基材への密着性、耐湿性、硬度が不十分とな
る傾向にある。一方、10質量%未満では、光沢性黒色
顔料含有組成物の作業性、顔料分散性、得られる硬化物
の柔軟性等が不良となる傾向にある。また、(B)成分
は、1種類の化合物を単独で使用しても、複数を組み合
わせて使用してもよい。
【0020】本発明の光沢用黒色顔料含有組成物に使用
される活性エネルギー線感応性ラジカル重合開始剤
(C)(以下、(C)成分という場合もある。)は、活
性エネルギー線に感応してラジカルを発生するものであ
れば特に限定されないが、300nm以上の波長を吸収
する吸収ピークを少なくとも有するものが好ましく、特
に活性エネルギー線の最大吸収波長λmaxが300nm
以上である紫外線や可視光線に感応するラジカル重合開
始剤であることがより好ましい。
【0021】(C)成分の具体例としては、紫外線感応
性のラジカル重合開始剤として、ベンゾイン、ベンゾイ
ンモノメチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテ
ル、アセトイン、ベンジル、ベンゾフェノン、p−メト
キシベンゾフェノン、ジエトキシアセトフェノン、2,
2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オ
ン、2,2−ジエトキシアセトフェノン、1−ヒドロキ
シシクロヘキシルフェニルケトン、メチルフェニルグリ
オキシレート、エチルフェニルグリオキシレート、2−
ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−
オン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニ
ル]−2−モルフォリノプロパノン−1、2−ベンジル
−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニ
ル)ブタノン−1等のカルボニル化合物、テトラメチル
チウラムモノスルフィド、テトラメチルチウラムジスル
フィドなどの硫黄化合物、2,4,6−トリメチルベン
ゾイルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,
6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル
ペンチルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−
トリメチルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイ
ド等のアシルフォスフィンオキサイド類等を挙げること
ができる。また、可視光線感応性のラジカル重合開始剤
としては、カンファーキノン、ビス(シクロペンタジエ
ニル)−ビス(2,6−ジフルオロ−3−(ピル−1−
イル)チタニウム等を挙げることができる。例えば、チ
バ・スペシャリティ・ケミカルズ(株)のイルガキュア
1800、イルガキュア819、イルガキュア369、
イルガキュア184の主成分は、それぞれビス(2,6
−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチルペ
ンチルフォスフィンオキサイド及び1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトンの混合物(1:3)、ビス
(2,4,6−トリメチルベンゾイル)フェニルフォス
フィンオキサイド、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ
−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタノン−1、1
−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトンである。
【0022】これらの中でも、メチルフェニルグリオキ
シレート、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエ
タン−1−オン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニ
ルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル
プロパン−1−オン、2,4,6−トリメチルベンゾイ
ルジフェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−
ジメチルベンゾイル)2,4,4−トリメチルフェニル
フォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチ
ルベンゾイル)フェニルフォスフィンオキサイド、2−
メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モ
ルフォリノプロパノン−1、2−ベンジル−2−ジメチ
ルアミノ−1−(4−モルフォリノフェニル)ブタノン
−1、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,
4,4−トリメチルペンチルフォスフィンオキサイドが
活性エネルギー線による反応性が良好であり、より好ま
しい。
【0023】また、これらは1種を単独で用いてもよい
が、2種以上を併用して用いる方がより好ましい。中で
も、活性エネルギー線の最大吸収波長λmaxが300〜
350nmの範囲であるものと、360〜420nmの
範囲であるものとを併用すると、塗膜の表層及び深部硬
化性が良好となるため特に好ましい。(C)成分の配合
量は、樹脂組成物100質量部に対して0.1〜10質
量部であり、好ましくは0.2〜9質量部である。10
質量部を超えると、光沢用黒色顔料含有組成物を硬化し
て得られる硬化物の耐熱性、耐薬品性、耐擦傷性等が不
良となる傾向にある。また、0.1質量部未満では、得
られる光沢用黒色顔料含有組成物の活性エネルギー線に
対する感度向上の効果が十分に発現しない傾向にある。
【0024】本発明の光沢用黒色顔料含有組成物に使用
される黒色顔料(D)(以下、(D)成分という場合も
ある。)は、この光沢用黒色顔料含有組成物を硬化して
得られる硬化物の隠蔽性を発現し、透過率を低くするも
のであればよく、有機系、無機系どちらでも使用でき
る。(D)成分の具体例としては、チタンブラック、カ
ーボンブラック、黒色酸化鉄、硫化ビスマス、ペリレン
ブラック等の黒色顔料を挙げることができる。これらは
1種単独で、あるいは2種以上を混合して用いることが
できるが、黒色顔料含有組成物を硬化させて得られる硬
化物の隠蔽性および外観の黒さがより求められる場合に
は、カーボンブラックを使用することが特に好ましい。
また、カーボンブラックとして、あらかじめロジンエス
テル系樹脂に分散されたカーボンブラックを使用しても
よく、このようなものを使用すると、カーボンブラック
が光沢用黒色顔料含有組成物中において良好に分散する
ため好ましい。(D)成分の配合量は、樹脂組成物10
0質量部に対して、4〜20質量部であり、好ましくは
6〜15質量部である。20質量部を超えると、光沢用
黒色顔料含有組成物の硬化性が低下する傾向にあり、厚
みのある硬化膜が得られず、4.0質量部未満では得ら
れる硬化物の隠蔽性が不十分となる傾向にある。
【0025】本発明の光沢用黒色顔料含有組成物に使用
される白色系の金属酸化物(E)(以下、(E)成分と
いう場合もある。)は、活性エネルギー線を吸収して光
沢用黒色顔料含有組成物の硬化性を阻害することなく、
光沢用黒色顔料含有組成物の硬化物の隠蔽性を向上させ
るものである。なお、本発明でいう白色系の金属酸化物
(E)とは、白色顔料として使用可能な外観が白色の金
属酸化物のことを意味する。すなわち、この(E)成分
は、黒色顔料(D)と同様に隠蔽性があるにもかかわら
ず、活性エネルギー線感応性ラジカル重合開始剤(C)
の有効吸収波長における光の吸収が少ない。そこで、
(E)成分を使用することによって、黒色顔料(D)の
使用量を増加させることなく、隠蔽性を向上させること
が可能であり、その結果従来よりも黒色顔料(D)の使
用量が少ない分、活性エネルギー線による硬化性を向上
させることができる。
【0026】例えば、黒色顔料(D)を使用して白色系
の金属酸化物(E)を使用しない組成物と、その黒色顔
料(D)の一部を白色系の金属酸化物(E)で置き換え
て使用した組成物とを比較すると、前者の組成物は、隠
蔽性は良好であっても黒色顔料(D)が活性エネルギー
線をより吸収してしまうため、十分な硬化性が得られな
い。しかしながら、白色系の金属酸化物(E)を使用し
た後者の組成物は、高い隠蔽性を備えるとともに、活性
エネルギー線を吸収する黒色顔料(D)の含有量が少な
い分だけ、優れた硬化性を有するものとなる。
【0027】(E)成分の具体例としては、白色系の金
属酸化物であれば特に限定されず、例えば二酸化チタ
ン、硫酸バリウム、カオリン等を1種単独でまたは2種
以上を混合して使用すればよい。このうち、高い隠蔽性
を有する硬化膜を形成でき、かつ硬化性に優れた組成物
が得られることから、金属酸化物(E)の中でも、波長
400〜800nmの範囲の透過率をできるだけ一律に
大幅に低下させる光学特性を有するものを使用すること
が好ましい。この観点から、金属酸化物(E)のうち、
屈折率が高い二酸化チタンがより好ましい。さらに、こ
の二酸化チタンの中でも、平均粒子径0.1μm以上
で、酸化アルミニウムや二酸化ケイ素などで表面処理を
施された二酸化チタンは、樹脂組成物への分散性に優れ
ることから特に好ましい。このように表面処理されたも
のとしては石原産業(株)製のタイペークCR−90な
どを例示できる。
【0028】(E)成分の配合量は、樹脂組成物100
質量部に対して0.5〜10質量部である。(E)成分
の配合量が10質量部を超えると、光沢用黒色顔料含有
組成物の隠蔽性は向上するが、明度が高くなり外観の黒
さが不十分となる傾向にある。また、0.5質量部未満
では十分な隠蔽性向上効果が得られない傾向にある。な
お、本発明の光沢用黒色顔料含有活性エネルギー線硬化
性組成物において、(D)成分と(E)成分とがそれぞ
れ上記範囲内である限り、(D)成分と(E)成分との
配合比は特に限定されないが、外観の黒さを維持しつつ
隠蔽性向上の効果も良好となることから、(D)成分の
配合量に対する(E)成分の配合量は、0.5倍以下が
好ましく、0.25倍以下がより好ましい範囲である。
【0029】本発明の光沢用黒色顔料含有組成物には上
記の(A)〜(E)成分に加えて、粘度調整のために有
機溶剤を使用することができる。有機溶剤の具体例とし
ては、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレ
ングリコールモノエチルエーテルなどのセルソルブ類;
プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレン
グリコールモノエチルエーテルなどのエーテル類;エタ
ノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、シ
クロヘキサノール、エチレングリコール、ジエチレング
リコール、グリセリンなどのアルコール類;メチルエチ
ルケトン、アセトン、メチルイソブチルケトン、シクロ
ヘキサノン、イソホロンなどのケトン類;トルエン、オ
ルトジクロルベンゼン等の芳香族系化合物等が挙げられ
る。これらは、1種単独で、または2種以上を混合して
使用することができる。
【0030】上記有機溶剤の配合量は、(A)〜(E)
成分の種類や配合比に応じて、また、目的の粘度となる
ように適宜決定することができるが、回転粘度計(E型
粘度計)を使用して、25℃、回転数1rpmの条件下
で測定された粘度が2〜10Pa・sの範囲となるように
配合されることが好ましい。この組成物の25℃におけ
る粘度が10Pa・sを超える場合は取り扱い作業性が
不良となる傾向にあり、また、2Pa・s未満の場合は
厚膜の形成が困難となる傾向にある。
【0031】さらに、本発明の光沢用黒色顔料含有組成
物には、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸収剤、沈
降防止剤、消泡剤、帯電防止剤、防曇剤、潤滑剤、分散
剤、重合防止剤、増粘剤、タレ止め剤、乾燥剤、レベリ
ング剤、カップリング剤、付着促進剤、防錆顔料、光安
定剤、熱安定剤、皮膜物質改質剤、スリップ剤、スリキ
ズ剤、可塑剤、つや消し剤、低収縮剤、防菌剤、防カビ
剤、防汚剤、難燃剤、硬化促進剤、劣化防止剤、光重合
促進剤、増感剤、熱開始剤などの各種添加剤を必要に応
じて含有していても良い。本発明の光沢用黒色顔料含有
組成物は、以上(A)〜(E)成分と必要に応じて添加
される有機溶剤、各種添加剤とを一般の分散装置などで
混合することにより製造できる。
【0032】本発明の光沢用黒色顔料含有組成物を硬化
させる活性エネルギー線発光光源としては、ケミカルラ
ンプ、低圧水銀ランプ、高圧水銀ランプ、メタルハライ
ドランプ、可視光ハロゲンランプ、太陽光等が使用でき
る。活性エネルギー線照射時の雰囲気は、空気中でもよ
いし、窒素、アルゴン等の不活性ガス中でもよい。照射
エネルギーとしては、200〜600nmの波長の積算
エネルギーが100〜10000mJ/cm2となるよ
うに照射することが望ましい。
【0033】このようにして光沢用黒色顔料含有組成物
に活性エネルギー線を照射して、硬化させて得られる硬
化物は隠蔽性に優れる。また、この光沢用黒色顔料含有
組成物を使用して膜厚が40μmの硬化膜を形成して、
この硬化膜の750nmにおける透過率を測定すると1
%以下となる。なお、透過率を測定する場合には、例え
ば、分光分析で用いられる分光光度計やマルチチャンネ
ルフォトダイオードアレイを有する各種分光測定装置な
どの、波長750nmの透過率が測定できる一般の透過
率測定装置を使用することができる。
【0034】このような光沢用黒色顔料含有活性エネル
ギー線硬化性組成物は、分子内に2つ以上の(メタ)ア
クリロイル基を有するエポキシ(メタ)アクリレート
(A)と、分子内に1つ以上の重合性二重結合を有する
前記(A)成分以外の(メタ)アクリレート(B)とを
含む樹脂組成物100質量部に対して、活性エネルギー
線感応性ラジカル重合開始剤(C)0.1〜10質量部
と、黒色顔料(D)4.0〜20.0質量部と、金属酸
化物(E)0.5〜10.0質量部とが配合された組成
物であって、該組成物を活性エネルギー線で硬化させて
得られた膜厚40μmの硬化膜の測定波長750nmに
おける透過率が1%以下である。よって、膜厚を大きく
した場合であっても硬化が可能で、取り扱い性に優れ、
かつ、得られる硬化膜は外観が黒く、基材への密着性が
良好で、隠蔽性にも優れる。したがって、この光沢用黒
色顔料含有活性エネルギー線硬化性組成物は、建築用内
装材、家具などのインテリア、家庭用電化製品などの塗
装に使用される塗膜材料の他、様々な用途に使用できる
が、特にプロジェクションテレビのスクリーンで用いら
れるレンチキュラーレンズシートのブラックストライプ
形成材料に好適である。レンチキュラーレンズシートの
ブラックストライプは、例えば、特開2000−292
861号公報に開示されている出射面の隣接するレンチ
キュラーレンズ間に形成された凹部にブラックストライ
プを形成する方法などで形成することができる。
【0035】[艶消し用黒色顔料含有活性エネルギー線
硬化性組成物]次に、本発明の艶消し用黒色顔料含有活
性エネルギー線硬化性組成物(以下、艶消し用黒色顔料
含有組成物という場合もある。)について説明する。本
発明の艶消し用黒色顔料含有組成物は、下記一般式
(1)で表される芳香族系エポキシ(メタ)アクリレー
ト(A’)(以下、(A’)成分という場合もある。)
と、分子内に1つ以上の重合性二重結合を有する前記
(A’)成分以外の(メタ)アクリレート(B’)(以
下、(B’)成分という場合もある。)と、活性エネル
ギー線感応性ラジカル重合開始剤(C)と、黒色顔料
(D)と、白色系の金属酸化物(E)とを含有し、さら
に、艶消し剤(F)(以下、(F)成分という場合もあ
る。)と、沸点が100℃以上の有機溶剤(G)(以
下、(G)成分という場合もある。)とを含むものであ
る。
【0036】
【化6】 (式(1)中、R1、R2はそれぞれ独立して水素原子ま
たはメチル基を表し、R 3、R4はそれぞれ独立して水素
原子、メチル基、エチル基からなる群より選ばれるいず
れか1つを表し、X1〜X8はそれぞれ独立して水素原
子、メチル基、Cl、Br、Iからなる群より選ばれる
いずれか1つを表し、Y1、Y2はそれぞれ独立して−C
(CH3)2−、−CH2−、−SO2−、−S−からなる群
より選ばれるいずれか1つを表し、Z1〜Z4はそれぞれ
独立して−O−または−S−を表し、l、m、nはそれ
ぞれ独立して0〜10の整数のいずれかを表す。)
【0037】(A’)成分は、艶消し用黒色顔料含有組
成物に高感度な活性エネルギー線硬化性を付与するとと
もに、これを硬化して得られた硬化物の基材への密着性
を付与する成分である。(A’)成分としては、上記光
沢性黒色顔料含有組成物の場合と同様に、一般式(1)
で示される化合物のうち、R1、R2が水素原子のものが
活性エネルギー線硬化性の点で良好であり、また、lが
0〜3の整数のものが、粘度が比較的低い点で良好であ
る。
【0038】(B’)成分は、(A’)成分以外の(メ
タ)アクリレートであり、分子内に1つ以上の重合性二
重結合を有するものである。この(B’)成分を使用す
ることによって、艶消し用黒色顔料含有組成物の粘度、
作業性、顔料分散性、柔軟性等を適宜調整することがで
きる。(B’)成分としては、例えば、すでに(B)成
分として例示したものと同様のものを使用でき、それら
を1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用して用
いてもよい。
【0039】また、(C)成分としては、活性エネルギ
ー線に感応してラジカルを発生するものであれば特に限
定されないが、光沢用黒色顔料含有組成物の場合と同様
に、300nm以上の波長を吸収する吸収ピークを少な
くとも有するものが好ましく、特に活性エネルギー線の
最大吸収波長λmaxが300nm以上である紫外線や可
視光線に感応するラジカル重合開始剤であることがより
好ましい。(C)成分の具体例としては、すでに光沢性
黒色顔料含有組成物において(C)成分として例示した
ものと同様のものを使用できる。また、それらを1種を
単独で用いてもよいし、2種以上を併用して用いてもよ
いが、2種以上を併用して用いる方がより好ましい。中
でも、活性エネルギー線の最大吸収波長λmaxが300
〜350nmの範囲であるものと、360〜420nm
の範囲であるものとを併用すると、塗膜の表層及び深部
硬化性が良好となるため特に好ましい。
【0040】また、本発明の艶消し用黒色顔料含有組成
物に使用される(D)成分としては、この艶消し用黒色
顔料含有組成物を硬化して得られる硬化物の隠蔽性を発
現し、透過率を低くするものであればよく、有機系、無
機系どちらでも使用でき、すでに光沢性黒色顔料含有組
成物において(D)成分として例示したものと同様のも
のを使用できるが、特に、あらかじめロジンエステル系
樹脂中に分散されたカーボンブラックを使用すると、カ
ーボンブラックが艶消し用黒色顔料含有組成物中におい
て良好に分散するため非常に好ましい。このようにあら
かじめロジンエステル系樹脂中に分散されたカーボンブ
ラックとしては、チバ・スペシャリティ・ケミカルズ
(株)製のマイクロリスブラックC−Tを例示できる。
【0041】使用される(E)成分は、活性エネルギー
線を吸収して艶消し用黒色顔料含有組成物の硬化性を阻
害することなく、その硬化物の隠蔽性を向上させるもの
であって、光沢用黒色顔料含有組成物の場合においても
述べたように、白色顔料として使用可能な外観が白色の
金属酸化物のことを意味する。そして、光沢用黒色顔料
含有組成物の場合と同様に、この(E)成分を使用する
ことによって、黒色顔料(D)の使用量を増加させるこ
となく、隠蔽性を向上させることが可能であり、その結
果、従来よりも黒色顔料(D)の使用量が少ない分、活
性エネルギー線による硬化性を向上させることができ
る。また、(E)成分の具体例としても、光沢性黒色顔
料含有組成物について例示したものを同じものを使用可
能でき、特に、波長400〜800nmの範囲の透過率
をできるだけ一律に大幅に低下させる光学特性を有する
ものとして、屈折率が高い二酸化チタンが好ましい。さ
らに、二酸化チタンの中でも、平均粒子径0.1μm以
上で、酸化アルミニウムや二酸化ケイ素などで表面処理
を施された二酸化チタンが特に好ましい。
【0042】(F)成分である艶消し剤(F)は、本発
明の艶消し用黒色顔料含有組成物に艶消し効果を付与す
るものであって、粉末状のシリカ、タルク、アルミナ、
炭酸カルシウム、ポリエチレン、ポリアミドなど、一般
に艶消し剤(F)として使用されているものを使用でき
る。これらのなかでは、少ない添加量で艶消し効果があ
り、また粒子径の制御が比較的容易で、粒子径分布が比
較的狭い点から粉末状シリカが特に好ましい。また、粉
末状シリカのなかでも、平均粒子径が15μm以下の微
粉末シリカが好ましい。平均粒子径15μm以下の微粉
末シリカを使用すると、例えば膜厚を30μm以下に設
定した場合でも、粒子径の大きなシリカが表面に表れ
て、形成された硬化膜の外観を悪化させることがない。
そのため、硬化膜の外観を良好にするために塗膜の膜厚
を大きくする必要もなく、膜厚設定範囲の自由度が広が
る。また、必要以上に膜厚を大きくすることに起因し
て、硬化性不良を招くこともない。さらには、外観およ
び艶消し効果が良好な点で、平均粒子径が2〜12μm
の微粉末シリカが非常に好ましい。
【0043】このような微粉末シリカの具体例として
は、例えば、サイリシア350(平均粒子径1.8μ
m、富士シリシア化学(株)製)、サイリシア430
(平均粒子径4.2μm、富士シリシア化学(株)
製)、サイリシア445(平均粒子径6.2μm、富士
シリシア化学(株)製)、サイロスフェアC−1504
(平均粒子径4.5μm、富士シリシア化学(株)
製)、サイロスフェアC−1510(平均粒子径10μ
m、富士シリシア化学(株)製)などの市販品が挙げら
れる。また、艶消し用黒色顔料含有組成物は、沸点が1
00℃以上の有機溶剤(G)を含有する。このように沸
点が100℃以上の有機溶剤(G)を使用すると、この
艶消し用黒色顔料含有組成物の粘度を単に低下できるだ
けでなく、艶消し剤(F)との併用により、艶消し剤
(F)の艶消し効果を一段と高めることができる。ここ
で沸点が100℃未満の有機溶剤を使用すると、この有
機溶剤は揮発し易いため、艶消し用黒色顔料含有組成物
の固形分が徐々に高くなる傾向があり、膜厚を一定にす
ることが困難となる場合がある。
【0044】このような(G)成分の具体例としては、
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリ
コールモノエチルエーテル、エチレングリコールプロピ
ルエーテルなどのセルソルブ類;プロピレングリコール
モノメチルエーテル、ジオキサンなどのエーテル系溶
剤;ヘキサノール、シクロヘキサノール、エチレングリ
コール、ジエチレングリコールなどのアルコール類;メ
チルイソブチルケトン、シクロヘキサノン、イソホロン
などのケトン類;酢酸ブチル、乳酸エチル等のエステル
系溶剤;トルエン、キシレン、クロルベンゼン、オルト
ジクロルベンゼン等の芳香族系化合物等が挙げられる。
これらは、1種単独で、または2種以上を混合して使用
することができる。また、これらのうちでは、シクロヘ
キサノン、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
イソホロンなどが艶消し効果の点で特に好適である。
【0045】このような艶消し用黒色顔料含有組成物に
おいて、(A’)〜(G)成分の各配合量は、適宜設定
可能であって特に制限はないが、好ましくは、(A’)
成分と(B’)成分とを含む樹脂組成物(樹脂形成成
分)100質量部に対して、(C)成分は0.1〜10
質量部、より好ましくは0.2〜9質量部である。10
質量部を超えると、艶消し用黒色顔料含有組成物を硬化
して得られる硬化物の耐熱性、耐薬品性、耐擦傷性等が
不良となる傾向にあり、0.1質量部未満では、得られ
る艶消し用黒色顔料含有組成物の活性エネルギー線に対
する感度向上の効果が十分に発現しない傾向にある。
(D)成分は、上記樹脂組成物100質量部に対して、
好ましくは4〜20質量部、より好ましくは6〜15質
量部である。20質量部を超えると、艶消し用黒色顔料
含有組成物の硬化性が低下する傾向にあり、厚みのある
硬化膜が得られない。また、4.0質量部未満では得ら
れる硬化物の隠蔽性が不十分となる傾向にある。
【0046】(E)成分の配合量は、上記樹脂組成物1
00質量部に対して0.5〜10質量部である。(E)
成分の配合量が10質量部を超えると、艶消し用黒色顔
料含有組成物の隠蔽性は向上するが、明度が高くなり外
観の黒さが不十分となる傾向にあり、0.5質量部未満
では十分な隠蔽性向上効果が得られない傾向にある。ま
た、本発明の艶消し用黒色顔料含有活性エネルギー線硬
化性組成物において、(D)成分と(E)成分の配合比
は特に限定されないが、外観の黒さを維持しつつ隠蔽性
向上の効果も良好となることから、(D)成分の配合量
に対する(E)成分の配合量は、0.5倍以下が好まし
く、0.25倍以下がより好ましい範囲である。
【0047】(F)成分の配合量は、艶消し用黒色顔料
含有組成物中、1〜30質量%が好ましく、より好まし
くは5〜20質量部である。また、このような範囲内に
おいて、配合量が多いほど艶消し効果が十分に発現す
る。配合量が1質量%未満では、艶消し効果が十分に発
現しない場合があり、30質量%を超えると隠蔽性、外
観m密着性などが低下したり、艶消し用黒色顔料含有組
成物の粘度が高まり、作業性が低下したりする場合があ
る。
【0048】(G)成分の配合量は、所望の粘度、所望
の艶消しの程度などに応じて、また、上記(A)〜
(F)成分の各配合量に応じて、適宜設定できるが、粘
度の観点からは、回転粘度計(E型粘度計)を使用し
て、25℃、回転数1rpmの条件下で測定された粘度
が2〜10Pa・sの範囲となるように配合されること
が好ましい。艶消し用黒色顔料含有組成物の25℃にお
ける粘度が10Pa・sを超える場合は取り扱い作業性
が不良となる傾向にあり、また、2Pa・s未満の場合
は厚膜の形成が困難となる傾向にある。一方、艶消し効
果を効果的に発現させる観点からは、(G)成分の配合
量は、艶消し用黒色顔料含有組成物中、1〜40質量
%、より好ましくは5〜25質量%である。1質量%未
満の場合、得られる硬化膜の艶消し効果が不十分となる
傾向にあり、40質量%を超えると艶消し効果は十分で
あるが、最終的に得られる硬化膜の厚みが設定膜厚より
極めて薄くなり、結果的に隠蔽性が不十分となる傾向に
ある。例えば、膜厚や隠蔽性よりも艶消し性を重視した
い場合は、適量より艶消し剤(F)および(G)成分の
配合量を増やしていけば、本発明よりもさらに高い艶消
し効果が得られる。
【0049】さらに、本発明の艶消し用黒色顔料含有組
成物は、必要に応じて、光沢用黒色顔料含有成物の場合
に例示したような各種添加剤を含有していても良い。本
発明の艶消し用黒色顔料含有組成物は、以上(A’)〜
(G)成分と必要に応じて添加される各種添加剤とを一
般の分散装置などで混合することにより製造できる。ま
た、本発明の艶消し用黒色顔料含有組成物の硬化におい
ては、光沢用黒色顔料含有組成物の場合と同様に、活性
エネルギー線発光光源を空気中あるいは不活性ガス中
で、200〜600nmの波長の積算エネルギーが10
0〜10000mJ/cm2となるように照射すること
が望ましい。
【0050】このようにして艶消し用黒色顔料含有組成
物に活性エネルギー線を照射して、硬化させて得られる
硬化物は隠蔽性に優れる。そのため、膜厚が40μmの
硬化膜を形成してこの硬化膜の750nmにおける透過
率を、一般の透過率測定装置で測定すると、通常1%以
下となる。
【0051】このような艶消し用黒色顔料含有活性エネ
ルギー線硬化性組成物は、特定の(A’)成分と、分子
内に1つ以上の重合性二重結合を有する前記(A’)成
分以外の(メタ)アクリレート(B’)と、活性エネル
ギー線感応性ラジカル重合開始剤(C)と、黒色顔料
(D)と、金属酸化物(E)とを含有し、さらに、艶消
し剤(F)と、沸点が100℃以上の有機溶剤(G)と
を含有する。よって、膜厚を大きくした場合であっても
硬化が可能で、取り扱い性に優れ、かつ、得られる硬化
膜は外観が黒く、基材への密着性が良好で、隠蔽性にも
優れる。しかも、優れた艶消し効果を発現する。したが
って、この艶消し用黒色顔料含有活性エネルギー線硬化
性組成物も、光沢用の場合と同様に、建築用内装材、家
具などのインテリア、家庭用電化製品などの塗装に使用
される塗膜材料の他、様々な用途に使用でき、特に高い
艶消し効果が要求されるプロジェクションテレビのスク
リーンで用いられるレンチキュラーレンズシートのブラ
ックストライプ形成材料に好適である。また、艶消し用
黒色顔料含有組成物の場合にも、ブラックストライプの
形成は、例えば特開2000−292861号公報に開
示されている方法などで行える。
【0052】
【実施例】以下、実施例および比較例を掲げ、本発明を
更に詳しく説明する。 (実施例1) <エポキシアクリレートの合成例>5リットルのガラス
製反応容器に、エポトートYD−8125(東都化成
(株)製、エポキシ当量 173g/eq)1730
g、アクリル酸(分子量 72)720g、触媒として
塩化ベンジルトリメチルアンモニウム12g、重合禁止
剤としてハイドロキノンモノメチルエーテル0.8gを
入れ60℃に加温しながら均一に攪拌した。その後、7
0℃で3時間、80℃で3時間、90℃で12時間の加
熱を行い、エポキシアクリレート(EA1)を得た。
尚、反応終点は、反応液の酸価が5(mgKOH/g)
以下となった時点とした。得られたエポキシアクリレー
ト(EA1)は、上記一般式(1)で示されるものであ
り、各官能基およびl、m、nは以下のとおりである。
1:水素原子、R2:水素原子、X5:水素原子、X6
水素原子、X7:水素原子、X8:水素原子、Y2:−C
(CH32−、Z3:−O−、Z4:−O−、l:0、
m:0、n:0
【0053】<黒色顔料含有活性エネルギー線硬化性組
成物の調合>上記の方法で得られたエポキシアクリレー
ト(EA1、(A)成分)60gにイソボルニルアクリ
レート(共栄社化学(株)製、(B)成分)40gを混
合し均一になるまで十分攪拌を行い、開始剤等未添加の
樹脂組成物を得た。この樹脂組成物100gに、(C)
成分として光開始剤イルガキュア1800(チバ・スペ
シャリティ・ケミカルズ(株)製)4.0g、(D)成
分として黒色顔料(カーボンブラック)マイクロリスブ
ラックC−T(チバ・スペシャリティ・ケミカルズ
(株)製)6.0g、(E)成分として金属酸化物(二
酸化チタン)タイペークCR−90(石原産業(株)
製)3.0gを混合し、ホモディスパー(特殊機化工業
(株)製)を用いて2000〜3000rpmで2時間
攪拌を行い、均一に分散された黒色顔料含有活性エネル
ギー線硬化性組成物を得た。得られた組成物の粘度を、
回転型粘度計を使用して、25℃、回転数1rpmの条
件下で測定したところ、5Pa・sであった。
【0054】<評価サンプルの作成>得られた黒色顔料
含有活性エネルギー線硬化性組成物を、易接着コートさ
れたPETフィルム(コスモシャインA4100、厚さ
188μm、東洋紡績(株)製)上に、アプリケータ
(設定膜厚50μm)を用いて塗布(10cm×20c
m)し、ランプ発光長約50cm、6kW(120W/
cm)の紫外線照射装置を用いて紫外線を照射(積算光
量:3000mJ/cm2、波長370nm付近)し、
評価サンプルを得た。得られた評価サンプルの膜厚は4
0μmであった。
【0055】<物性及び特性の評価方法>黒色顔料含有
活性エネルギー線硬化性組成物および評価サンプルを以
下の方法で評価した。なお、評価結果を表2に示す。 (1)取り扱い作業性 E型粘度計(東機産業(株)製)を用いて、25℃、1
rpmで測定した時の黒色顔料含有活性エネルギー線硬
化性組成物の粘度を測定し、2〜10Pa・sの範囲の
ものを取り扱い作業性良(○)、2Pa・S未満または
10Pa・sを超えるものを取り扱い作業性不良(×)
とした。 (2)硬化性 黒色顔料含有活性エネルギー線硬化性組成物を硬化して
得られた膜の表面を人差し指で触れ、タックの有無から
硬化性を判断し、タックが認められない場合を硬化性良
(○)、タックが一部認められる場合を硬化性不良
(×)とした。 (3)隠蔽性 瞬間マルチ測光機MSPD1000(大塚電子(株)
製)を用いて評価サンプルの透過率(測定波長750n
m)を測定した。硬化膜の厚みが40μmの時の透過率
が1%以下のものを良(○)、1%を超えるものを不良
(×)とした。
【0056】(4)密着性 硬化膜にカッターナイフで、基材フィルムに達する傷を
2.0mmの間隔で縦、横それぞれ11本入れて100
個のます目を作り、幅25mmのセロハンテープ(ニチ
バン(株)製)を硬化膜の表面に密着させた後、急激に
剥がして硬化膜の基材フィルムへの密着性を判断した。
剥がれた硬化膜のます目の数が5/100未満のものを
良(○)、5/100以上のものを不良(×)とした。 (5)外観の黒さ 財団法人日本規格協会発行の「JIS Z 872準拠
標準色票」に付属の明度スケールを用いて評価サンプ
ル硬化膜側の外観の黒さを評価した。明度スケール2.
0以下のものを良(○)、明度スケール2.0を超える
ものを不良(×)とした。
【0057】(実施例2〜9、比較例1〜6)表1に示
す化合物を()内に示した配合比で配合して黒色顔料含
有活性エネルギー線硬化性組成物を調製した。実施例1
と同様の方法で評価サンプルの作成及び評価を行った。
結果を表2に示す。なお、表1の配合比は質量部数で示
した。得られた評価サンプルの膜厚は無溶剤のもの、す
なわち、実施例3〜6、8および比較例2〜6は40μ
mで、溶剤を用いたものはその配合比の影響を受けるた
め、25〜40μmであった。
【0058】(比較例7)市販の黒色UVインクA−1
DMS黒((株)永瀬スクリーン印刷研究所製)を用い
て、実施例1と同様の方法で評価サンプルの作成及び評
価を行った。実施例およびその他の比較例と同様に結果
を表2に示す。
【0059】
【表1】 なお、表1の略号は次の通りである。 EA1:実施例1で合成したエポキシアクリレート VR−90:エポキシアクリレート(昭和高分子(株)
製) IBXA:イソボルニルアクリレート(共栄社化学
(株)製) U−2PPA:ウレタンアクリレート(新中村化学工業
(株)製) HDDA:1,6−ヘキサンジオールジアクリレート
(新中村化学工業(株) UV1:イルガキュア1800(チバ・スペシャリティ
・ケミカルズ(株)、λmax=400nm) UV2:イルガキュア819(チバ・スペシャリティ・
ケミカルズ(株)、λ max=370nm) UV3:イルガキュア369(チバ・スペシャリティ・
ケミカルズ(株)、λ max=330nm) UV4:イルガキュア184(チバ・スペシャリティ・
ケミカルズ(株)、λ max=330nm) 黒色顔料:マイクロリスブラックC−T(チバ・スペシ
ャリティ・ケミカルズ(株)) 金属酸化物:タイペークCR−90(石原産業(株)
製、平均粒子径0.25μm) 有機溶剤1:シクロヘキサノン(沸点約180℃)
【0060】なお、実施例2で使用したVR−90:エ
ポキシアクリレート(昭和高分子(株)製)は、分子内
にエポキシ基を2つ有するビスフェノールA型エポキシ
化合物とアクリル酸からなる化合物である。すなわち、
一般式(1)で、R1〜R2:水素原子、X1〜X8:水素
原子、Y1〜Y2:−C(CH32−、Z1〜Z4:−O
−、l:1〜2、m:0、n:0の場合が当てはまる。
【0061】
【表2】 表2から明らかなように、実施例1〜9の黒色顔料含有
活性エネルギー線硬化性組成物は、取り扱い作業性、硬
化性に優れ、かつ、形成された硬化膜は外観が黒く、隠
蔽性、基材フィルムへの密着性に優れていた。
【0062】(実施例10〜18)表3に示す化合物を
()内に示した配合比(質量部)で配合して黒色顔料含
有活性エネルギー線硬化性組成物を調製し、実施例1と
同様の方法で評価サンプルの作成及び評価を行った。た
だし、光沢度の評価については次に示す方法で行った。
これらの評価結果を表4に示す。得られた評価サンプル
の膜厚は25〜40μmであった。
【0063】<光沢度の測定>ハンディー光沢計PG−
1M(日本電色工業(株)製)を用いて、評価サンプル
の60°光沢度の測定を行なった。60°光沢度が70
以上は艶消し性不十分、20以下は艶消し性極めて良
好、その中間は艶消し性良好と評価できる。
【0064】(比較例8)市販の黒色UVインクPIG
FP710(セイコーアドバンス(株)製)を用いて、
実施例10と同様の方法で評価サンプルの作成及び評価
を行った。実施例およびその他の比較例と同様に結果を
表4に示す。
【0065】
【表3】 なお、表3の略号は以下の通りである。また、表1と同
じ略号については説明を省略する。 UV5:イルガキュア1850(チバ・スペシャリティ
・ケミカルズ(株)、λmax=400nm) 艶消し剤1:シリカ(サイリシア445(富士シリシア
化学(株)製、平均粒子径6.2μm)) 艶消し剤2:シリカ(サイロスフェアC−1504(富
士シリシア化学(株)製、平均粒子径4.5μm)) 艶消し剤3:アルミナ(BF013(日本軽金属(株)
製、平均粒子径1.3μm)) 有機溶剤2:プロピレングリコールモノメチルエーテル
(沸点約135℃) 有機溶剤3:エタノール(沸点約78℃)
【0066】
【表4】 表4から明らかなように、実施例10〜18の組成物は
いずれも、硬化性に優れ、かつ、形成された硬化膜は外
観が黒く、隠蔽性、基材フィルムへの密着性に優れてい
た。また、特に、艶消し剤と沸点が100℃以上の有機
溶剤とをともに含有している場合は、光沢度をより小さ
く抑えることができ、艶消し用として優れた性能を発現
した。また、艶消し剤と沸点が100℃以上の有機溶剤
との比率を変化させることなどにより、艶消し効果の程
度を所望に変化させることも可能であった。一方、実施
例16は有機溶剤を含有しておらず、実施例17は沸点
の低い有機溶剤を含有しているので、どちらも艶消し性
の点では不十分であり、艶消し用としての使用には適さ
ないことが示唆された。また、実施例18は、塗膜の表
面に一部ブツが見られたので、外観が重視されるブラッ
クストライプ用途の使用には適していなかった。さら
に、市販のインクを使用した比較例8は艶消し性が不十
分であり、高い艶消し性を必要とする用途の使用には適
していなかった。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光沢用黒色
顔料含有活性エネルギー線硬化性組成物および艶消し用
黒色顔料含有活性エネルギー線硬化性組成物は、いずれ
も、厚さの大きな膜であっても硬化が可能で取り扱い作
業性に優れ、かつ、得られた硬化物は、隠蔽性および外
観の黒さ、基材への密着性が優れている。また、特に艶
消し用黒色顔料含有活性エネルギー線硬化性組成物は、
優れた艶消し効果も有している。よって、いずれも建築
用内装材、家具などのインテリア、家庭用電化製品など
に塗装される塗膜材料の他、プロジェクションテレビの
スクリーンで用いられるレンチキュラーレンズシートの
ブラックストライプ形成材料として非常に有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03F 7/004 505 G03F 7/004 505 7/027 515 7/027 515 (72)発明者 小並 論吉 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内 Fターム(参考) 2H025 AA01 AA14 AB13 AB14 AC01 AD01 BC13 BC42 BC74 BC86 BJ00 CA00 CC03 CC08 CC11 CC20 4J027 AC03 AC04 AE02 AE05 AE07 BA05 BA07 BA08 BA10 BA11 BA19 BA20 BA21 BA27 BA28 CB10 CC04 CC05 CD04 CD10 4J038 BA232 FA111 FA112 FA251 FA252 FA271 FA272 HA026 HA166 HA216 HA446 KA03 KA06 KA08 KA14 KA20 MA15 NA01 NA12 PA17

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分子内に2つ以上の(メタ)アクリロイ
    ル基を有するエポキシ(メタ)アクリレート(A)と、
    分子内に1つ以上の重合性二重結合を有する前記(A)
    成分以外の(メタ)アクリレート(B)とを含む樹脂組
    成物100質量部に対して、 活性エネルギー線感応性ラジカル重合開始剤(C)0.
    1〜10質量部と、黒色顔料(D)4.0〜20質量部
    と、白色系の金属酸化物(E)0.5〜10質量部とが
    配合され、 活性エネルギー線で硬化して得られた膜厚40μmの硬
    化膜の測定波長750nmにおける透過率が、1%以下
    であることを特徴とする光沢用黒色顔料含有活性エネル
    ギー線硬化性組成物。
  2. 【請求項2】 前記分子内に2つ以上の(メタ)アクリ
    ロイル基を有するエポキシ(メタ)アクリレート(A)
    が、下記一般式(1)で表される芳香族系エポキシ(メ
    タ)アクリレートであることを特徴とする請求項1に記
    載の光沢用黒色顔料含有活性エネルギー線硬化性組成
    物。 【化1】 (式(1)中、R1、R2はそれぞれ独立して水素原子ま
    たはメチル基を表し、R 3、R4はそれぞれ独立して水素
    原子、メチル基、エチル基からなる群より選ばれるいず
    れか1つを表し、X1〜X8はそれぞれ独立して水素原
    子、メチル基、Cl、Br、Iからなる群より選ばれる
    いずれか1つを表し、Y1、Y2はそれぞれ独立して−C
    (CH3)2−、−CH2−、−SO2−、−S−からなる群
    より選ばれるいずれか1つを表し、Z1〜Z4はそれぞれ
    独立して−O−または−S−を表し、l、m、nはそれ
    ぞれ独立して0〜10の整数のいずれかを表す。)
  3. 【請求項3】 前記黒色顔料(D)がカーボンブラック
    であることを特徴とする請求項1または2に記載の光沢
    用黒色顔料含有活性エネルギー線硬化性組成物。
  4. 【請求項4】 前記白色系の金属酸化物(E)が二酸化
    チタンであることを特徴とする請求項1ないし3のいず
    れかに記載の光沢用黒色顔料含有活性エネルギー線硬化
    性組成物。
  5. 【請求項5】 前記活性エネルギー線感応性ラジカル重
    合開始剤(C)が、300nm以上の波長を吸収する吸
    収ピークを有することを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載の光沢用黒色顔料含有活性エネルギー線
    硬化性組成物。
  6. 【請求項6】 回転粘度計を使用して、25℃、回転数
    1rpmの条件下で測定された粘度が2〜10Pa・s
    であることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに
    記載の光沢用黒色顔料含有活性エネルギー線硬化性組成
    物。
  7. 【請求項7】 レンチキュラーレンズシートのブラック
    ストライプ成形用であることを特徴とする請求項1ない
    し6のいずれかに記載の光沢用黒色顔料含有活性エネル
    ギー線硬化性組成物。
  8. 【請求項8】 請求項7に記載の光沢用黒色顔料含有活
    性エネルギー線硬化性組成物からなるブラックストライ
    プを備えていることを特徴とするレンチキュラーレンズ
    シート。
  9. 【請求項9】 下記一般式(1)で表される芳香族系エ
    ポキシ(メタ)アクリレート(A’)と、 分子内に1つ以上の重合性二重結合を有する前記
    (A’)成分以外の(メタ)アクリレート(B’)と、 活性エネルギー線感応性ラジカル重合開始剤(C)と、 黒色顔料(D)と、 白色系の金属酸化物(E)と、 艶消し剤(F)と、 沸点が100℃以上の有機溶剤(G)とを含有すること
    を特徴とする艶消し用黒色顔料含有活性エネルギー線硬
    化性組成物。 【化2】 (式(1)中、R1、R2はそれぞれ独立して水素原子ま
    たはメチル基を表し、R 3、R4はそれぞれ独立して水素
    原子、メチル基、エチル基からなる群より選ばれるいず
    れか1つを表し、X1〜X8はそれぞれ独立して水素原
    子、メチル基、Cl、Br、Iからなる群より選ばれる
    いずれか1つを表し、Y1、Y2はそれぞれ独立して−C
    (CH3)2−、−CH2−、−SO2−、−S−からなる群
    より選ばれるいずれか1つを表し、Z1〜Z4はそれぞれ
    独立して−O−または−S−を表し、l、m、nはそれ
    ぞれ独立して0〜10の整数のいずれかを表す。)
  10. 【請求項10】 前記活性エネルギー線感応性ラジカル
    重合開始剤(C)が、300nm以上の波長を吸収する
    吸収ピークを有することを特徴とする請求項9に記載の
    艶消し用黒色顔料含有活性エネルギー線硬化性組成物。
  11. 【請求項11】 前記黒色顔料(D)が、ロジンエステ
    ル系樹脂中に分散されたカーボンブラックであることを
    特徴とする請求項9または10に記載の艶消し用黒色顔
    料含有活性エネルギー線硬化性組成物。
  12. 【請求項12】 前記白色系の金属酸化物(E)が二酸
    化チタンであることを特徴とする請求項9ないし11の
    いずれかに記載の艶消し用黒色顔料含有活性エネルギー
    線硬化性組成物。
  13. 【請求項13】 前記艶消し剤(F)が平均粒子径15
    μm以下の微粉末シリカであることを特徴とする請求項
    9ないし12のいずれかに記載の艶消し用黒色顔料含有
    活性エネルギー線硬化性組成物。
  14. 【請求項14】 レンチキュラーレンズシートのブラッ
    クストライプ成形用であることを特徴とする請求項9な
    いし13のいずれかに記載の艶消し用黒色顔料含有活性
    エネルギー線硬化性組成物。
  15. 【請求項15】 請求項14に記載の艶消し用黒色顔料
    含有活性エネルギー線硬化性組成物からなるブラックス
    トライプを備えていることを特徴とするレンチキュラー
    レンズシート。
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