JPH1144114A - 駐車装置及び入出庫方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 前進で入庫した車両を前進で出庫させること
ができるようにする。 【解決手段】 車両Ｃの方向を転換せしめる方向転換装
置５と、該方向転換装置５を挟むように位置して個別に
上下変位自在な変位車両支持体１２，１２と、該変位車
両支持体１２の変位通路１２ａ同士の間に前記方向転換
装置５とは上下位置をずらして設けられた定位車両支持
体２２と、前記方向転換装置５上で車両を水平方向に搬
送する第一の水平搬送装置６と、前記各変位車両支持体
１２上で車両を水平方向に搬送する第二の水平搬送装置
１３と、前記定位車両支持体２２上で車両を水平方向に
搬送する第三の水平搬送装置１４と、を備えてなり、前
記各変位車両支持体１２が上下に変位することにより、
前記第一の水平搬送装置６と前記各第二の水平搬送装置
１３とが車両を受け渡しできるように互いに連続すると
ともに、前記各第二の水平搬送装置１３と前記第三の水
平搬送装置１４とが車両を受け渡しできるように互いに
連続するようにしてなる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、駐車装置及び入出
庫方法に関する。

【０００２】

【発明が解決しようとする課題】本発明の第一の解決課
題は、入出庫運転が容易な駐車装置および入出庫方法を
提供することである。

【０００３】本発明の第二の解決課題は、さらに、入出
庫時における乗員の乗り降りが容易な駐車装置および入
出庫方法を提供することである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明に係る駐車装置は、車両の方向を転換せしめ
る方向転換装置と、該方向転換装置を挟むように位置し
て個別に上下変位自在な変位車両支持体と、該変位車両
支持体の変位通路同士の間に前記方向転換装置とは上下
位置をずらして設けられた定位車両支持体と、前記方向
転換装置上で車両を水平方向に搬送する第一の水平搬送
装置と、前記各変位車両支持体上で車両を水平方向に搬
送する第二の水平搬送装置と、前記定位車両支持体上で
車両を水平方向に搬送する第三の水平搬送装置と、を備
えてなり、前記各変位車両支持体が上下に変位すること
により、前記第一の水平搬送装置と前記各第二の水平搬
送装置とが車両を受け渡しできるように互いに連続する
とともに、前記各第二の水平搬送装置と前記第三の水平
搬送装置とが車両を受け渡しできるように互いに連続す
るようにしたものである。

【０００５】前記駐車装置において、車両は、前記方向
転換装置上の前記第一の水平搬送装置上に、前進で自走
して乗り込む。乗員が前記車両から降りると、前記方向
転換装置が作動し、前進で出庫できるように、前記車両
の向きを変える。

【０００６】次いで、前記第一の水平搬送装置およびこ
れと上下位置を合わせて互いに連続する前記第二の水平
搬送装置が作動して、前記方向転換装置上から前記いず
れかの変位車両支持体上へと前記車両が水平に移送され
る。

【０００７】必要に応じて前記変位車両支持体が変位
し、該変位車両支持体と前記定位車両支持体との上下位
置合わせが行われる。そして、上下位置を合わせて互い
に連続する前記第二の水平搬送装置と前記第三の水平搬
送装置とが作動して、前記変位車両支持体から前記定位
車両支持体上へと、前記車両が水平に移送される。

【０００８】以上のようにして、車両は、前記定位車両
支持体上と、前記各変位車両支持体上と、前記方向転換
装置上とに、それぞれ格納される。

【０００９】出庫時には、前記動作と逆の動作で前記車
両が前記方向転換装置上へと戻され、乗員が乗車した後
に、前記車両は前進で出庫する。

【００１０】なお、前記方向転換装置により車両の向き
を変える動作は、車両入庫時に代えて、出庫時に行うよ
うにしてもよい。

【００１１】前記第一の水平搬送装置上で、入庫した車
両の姿勢を修正せしめる車両姿勢修正装置を備えた構成
とすれば、運転者は、前記方向転換装置上への車両の入
車角度にさほど神経質になる必要がないので、入庫運転
が楽である。

【００１２】前記方向転換装置上の車両と前記各変位車
両支持体の前記各変位通路との間に、前記車両の乗員の
乗り降りに十分なだけのスペースを設けておけば、乗り
降りが楽であり、好適である。

【００１３】一方、本発明に係る入出庫方法は、前記駐
車装置の動作の説明から明らかなように、該駐車装置に
車両を入出庫せしめる方法であって、前記方向転換装置
上に車両を入庫せしめるとともに、前記方向転換装置上
から車両を出庫せしめるようにしたものである。

【００１４】本発明に係る他の態様の駐車装置は、車両
入出庫エリアを挟むように位置して個別に上下変位自在
な変位車両支持体と、該変位車両支持体の変位通路同士
の間に前記車両入出庫エリアとは上下位置をずらして設
けられた定位車両支持体と、前記車両入出庫エリアで車
両を水平方向に搬送する第一の水平搬送装置と、前記各
変位車両支持体上で車両を水平方向に搬送する第二の水
平搬送装置と、前記定位車両支持体上で車両を水平方向
に搬送する第三の水平搬送装置と、前記第一の水平搬送
装置上で、入庫した車両の姿勢を修正せしめる車両姿勢
修正装置と、を備えてなり、前記各変位車両支持体が上
下に変位することにより、前記第一の水平搬送装置と前
記各第二の水平搬送装置とが車両を受け渡しできるよう
に互いに連続するとともに、前記各第二の水平搬送装置
と前記第三の水平搬送装置とが車両を受け渡しできるよ
うに互いに連続するようにしたものである。

【００１５】前記駐車装置において、車両は、前記車両
入出庫エリアの前記第一の水平搬送装置上に、例えば後
進運転で、自走して乗り込む。乗員が前記車両から降り
ると、前記車両姿勢修正装置が作動し、前記車両の姿勢
を適正姿勢に修正する。したがって、ある程度斜めに入
庫することも許されるので、入庫運転が楽である。

【００１６】次いで、前記第一の水平搬送装置およびこ
れと上下位置を合わせて互いに連続する前記第二の水平
搬送装置が作動して、前記車両入出庫エリアから前記い
ずれかの変位車両支持体上へと前記車両が水平に移送さ
れる。

【００１７】必要に応じて前記変位車両支持体が変位
し、該変位車両支持体と前記定位車両支持体との上下位
置合わせが行われる。そして、上下位置を合わせて互い
に連続する前記第二の水平搬送装置と前記第三の水平搬
送装置とが作動して、前記変位車両支持体から前記定位
車両支持体上へと、前記車両が水平に移送される。

【００１８】以上のようにして、車両は、前記定位車両
支持体上と、前記各変位車両支持体上と、前記方向転換
装置上とに、それぞれ格納される。

【００１９】出庫時には、前記動作と逆の動作で前記車
両が前記車両入出庫エリアへと戻され、乗員が乗車した
後に、前記車両は前進で出庫する。

【００２０】なお、車両が前記車両入出庫エリアを通り
抜けできるように構成すれば、前進入庫かつ前進出庫が
可能となる。

【００２１】

【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
実施の形態を説明する。

【００２２】図１は、本発明の一実施形態に係る駐車装
置の正面図、図２は、そのＩＩ−ＩＩ矢視図、図３は、
図１の右側面図である。まず、これらの図面を参照し
て、前記駐車装置の構成を説明する。

【００２３】該駐車装置は、図１でに見て左右方向中央
部の車両入出庫エリア１と、該車両入出庫エリア１の左
右両側の車両昇降エリア２，２と、前記車両入出庫エリ
ア１の上方にあって前記車両昇降エリア２，２と連続す
る車両格納エリア３とを備えている。そして、該車両格
納エリア３と、前記各車両昇降エリア２，２と、前記車
両入出庫エリア１とに、それぞれ車両Ｃを駐車せしめる
ことができる。図示例では、前記車両格納エリア３に二
台、前記各車両昇降エリア２，２に各一台、前記車両入
出庫エリア１に一台で、合計五台の車両Ｃを一時に格納
できるようになっている。

【００２４】前記車両入出庫エリア１には、地面ＧＬを
掘削してピット４が形成され、該ピット４内には、車両
Ｃの方向を転換せしめるターンテーブル５が配設されて
いる。該ターンテーブル５は、前進で入庫した車両Ｃが
前進で出庫できるように、該車両Ｃの向きを変える。

【００２５】前記ターンテーブル５上には、入庫した車
両Ｃを図１で見て左右方向に水平に搬送する第一の水平
搬送装置６が設けられている。該第一の水平搬送装置６
の車両送り面７と前記ターンテーブル５の上面５ａと
は、車両Ｃの入出庫に支障がないように、ほぼ面一とな
っており、さらに、前記ターンテーブル５の前記上面５
ａは、駐車装置外の走行路８とほぼ面一となっている。

【００２６】図２に仮想線で示したように、入庫する車
両Ｃは、前記走行路８から、入出庫口９を通って前記タ
ーンテーブル５上に前進で進入し、前記第一の水平搬送
装置６上で停止する。そして、該第一の水平搬送装置６
上で前記車両Ｃから乗員が降り、該乗員は、前記入出庫
口９を通って駐車装置外へ出る。また、出庫する車両Ｃ
は、前記第一の水平搬送装置６上で乗員を乗せた後に、
前記入出庫口９を通って、前進で出庫する。

【００２７】なお、前記第一の水平搬送装置６として
は、ベルトコンベア装置またはスラットコンベア装置を
用いることが望ましい。車両Ｃに乗降する乗員の歩行の
便宜のためである。

【００２８】図１および図２に示すように、前記車両入
出庫エリア１は、前記第一の水平搬送装置６上で、乗員
が車両Ｃに楽に乗り降りできるように、左右方向に余裕
スペースをもって形成されている。図示例では、車両二
台分の左右スペースを前記車両入出庫エリア１に充て、
そのほぼ中央に車両Ｃを入庫せしめるようにしている。

【００２９】前記車両入出庫エリア１と前記走行路８と
の間は、安全対策用の昇降ゲート１０で仕切られてい
る。該昇降ゲート１０は、前記入出庫口９を開閉して、
前記駐車装置の作動時に、前記車両入出庫エリア１へ人
が立ち入ることを防止する。また、前記昇降ゲート１０
が上がって前記入出庫口９が開いているときには、前記
駐車装置が作動しないようになっている。

【００３０】前記車両入出庫エリア１には、車両姿勢修
正装置が設けられている。該車両姿勢修正装置は、前記
第一の水平搬送装置６上に乗り込んだ車両Ｃの姿勢を、
乗員が降車した後に、自動的に修正する。前記車両姿勢
修正装置は、例えば、次のように構成される。

【００３１】前記第一の水平搬送装置６は、前輪横送り
部６ａと後輪横送り部６ｂとに分かれていて、それらは
別々に駆動できるようになっている。そして、前記車両
入出庫エリア１の適当な位置に、車両Ｃが適正な停止位
置にきたことを検知する車両姿勢制御センサ１１が設け
られている。前記前輪横送り部６ａと前記後輪横送り部
６ｂは、前記センサ１１からの信号に応じて別々に作動
し、前記車両Ｃの前後方向と前記第一の水平搬送装置６
の車両搬送方向とが直角となるように、前記車両Ｃの姿
勢を自動的に修正する。

【００３２】したがって、入庫する車両Ｃの運転者は、
前記第一の水平搬送装置６上への車両の入車角度にさほ
ど神経質になる必要がない。

【００３３】なお、前記車両入出庫エリア１には、入庫
許容範囲を画定する図示しない光電管等のはみ出し検出
手段が設けられていて、車両Ｃが前記入庫許容範囲を越
えて停止しているときには、駐車装置が作動しないよう
に配慮されている。

【００３４】前記各車両昇降エリア２には、個別に上下
変位自在な変位車両支持体１２がそれぞれ配設されてい
る。該各変位車両支持体１２は、前記ターンテーブル５
の隣の下方停止位置（図１の右側の変位車両支持体の位
置を参照）と、その真上の上方停止位置（図１の左側の
変位車両支持体の位置を参照）との間を自在に変位す
る。

【００３５】前記各変位車両支持体１２上には、車両Ｃ
を左右方向水平に搬送する第二の水平搬送装置１３が設
けられている。該各第二の水平搬送装置１３は、前記各
変位車両支持体１２が前記下方停止位置にあるとき、前
記第一の水平搬送装置６との間で車両Ｃを安定的に受け
渡しできるように、該第一の水平搬送装置６と互いに連
続する（図１参照）。また、前記各第二の水平搬送装置
１３は、前記各変位車両支持体１２が前記上方定置位置
にあるとき、後述する第三の水平搬送装置１４１４との
間で車両Ｃを安定的に受け渡しできるように、該第三の
水平搬送装置１４と互いに連続する（図１参照）。

【００３６】前記第二の水平搬送装置１３としては、例
えば、ベルトコンベア装置、スラットコンベア装置のほ
か、ローラーコンベア装置を用いることもできる。

【００３７】前記各変位車両支持体１２の昇降機構は、
例えば、次の通りである。

【００３８】前記各変位車両支持体１２を取り囲むよう
に、その四隅の外側に、それぞれ支柱１５ａ，１５ｂ，
１５ｃ，１５ｄを立設する。該各支柱１５ａ，１５ｂ，
１５ｃ，１５ｄによって取り囲まれた直方体の空間が、
前記各変位車両支持体１２の変位通路１２ａとなる。

【００３９】該各変位通路１２ａの上部には、左右方向
に延びる前後一対の駆動軸１６と従動軸１７とがそれぞ
れ設けられている。該各駆動軸１６および各従動軸１７
は、その左右両端部を、前記各支柱１５ａ，１５ｂ，１
５ｃ，１５ｄの上端部に回動自在に支持されている。前
記各駆動軸１６は、例えば、正逆回転自在な電動モータ
１８等の昇降駆動源と駆動上それぞれ連結されており、
前記各従動軸１７は、前記各駆動軸１６と駆動上連結さ
れている。

【００４０】該各駆動軸１６と前記各従動軸１７には、
その左右両端部に、スプロケット１９が固着されてい
る。該各スプロケット１９の上部には、昇降用チェーン
２０が巻き掛けられている。該各昇降用チェーン２０
は、その一端部２０ａが前記各変位車両支持体１２の四
隅にそれぞれ止着されるとともに、その他端部２０ｂに
は、カウンタウエイト２１が連結されている。

【００４１】前記構成において、前記駆動軸１６が例え
ば正転すると、前記各スプロケット１９が正転し、前記
各昇降用チェーン２０が均等に巻き上げられて、前記変
位車両支持体１２が水平状態を保ったまま上昇する。逆
に、前記駆動軸１６が逆転すると、前記各スプロケット
１９が逆転し、前記各昇降用チェーン２０が均等に巻き
解かれて、前記変位車両支持体１２が水平状態を保った
まま下降する。

【００４２】なお、前記各従動軸１７を廃止して、それ
自体周知のバランスチェーンを張設することにより、前
記各変位車両支持体１２を水平昇降せしめる等、昇降機
構としては、他の様々な構成を適宜採用することができ
る。

【００４３】前記車両格納エリア３は、図１に示すよう
に、前記各変位車両支持体１２，１２の前記上方停止位
置同士の間に形成されている。前記車両格納エリア３に
は、定位車両支持体２２が設けられている。前記車両格
納エリア３の広さは、その下方の前記車両入出庫エリア
１の面積に対応して、前記定位車両支持体２２上に左右
方向に並べて二台の車両Ｃを格納できるだけの広さとな
っている。

【００４４】前記定位車両支持体２２は、図示例では、
前記支柱の内、内側の四本の支柱１５ａ，１５ａ，１５
ｄ，１５ｄによって支持されている。

【００４５】前記定位車両支持体２２上には、車両Ｃを
左右方向水平に搬送する前記第三の水平搬送装置１４が
設けられている。該第三の水平搬送装置１４としては、
例えば、ベルトコンベア装置、スラットコンベア装置、
ローラーコンベア装置等を用いることができる。

【００４６】図示例では、前記第三の水平搬送装置１４
は、車両Ｃの一台ずつに対応するように、左右に二分割
されて別々に駆動できるようになっているが、左右一体
形のものとしてもよい。

【００４７】次に、前記駐車装置の動作を説明する。

【００４８】入庫時の動作は、次の通りである。運転者
は、前記第一の水平搬送装置６上の前記入庫許容範囲内
に納まるように、車両Ｃを前進で入庫する。乗員全員が
降車して、前記駐車装置の外に出る。

【００４９】利用者または駐車装置の管理者は、安全を
確認し、図示しない制御装置の操作盤上のスタートボタ
ンを押す。すると、前記昇降ゲート１０が閉まり、前記
車両姿勢修正装置（１１，６ａ，６ｂ）が作動して、車
両Ｃの姿勢を自動的に修正する。

【００５０】その後、前記ターンテーブル５が回転し、
前記車両Ｃの向きが、前記入出庫口９側向きに１８０度
転換される。

【００５１】前記第一および第二の水平搬送装置６，１
３が作動して、前記いずれかの変位車両支持体１２上へ
と前記車両Ｃが搬送される。さらに、必要に応じて、前
記変位車両支持体１２の前記昇降機構並びに前記第二お
よび第三の水平搬送装置１３，１４が作動して、該車両
Ｃは前記定位車両支持体２２まで搬送される。その後、
再び前記昇降ゲート１０が開き、次の車両Ｃの入庫を待
つ。

【００５２】なお、前記ターンテーブル５が回転する前
に、該ターンテーブル５との衝突を避けるため、前記各
変位車両支持体１２は、あらかじめ、前記上方停止位置
に退避せしめられる。

【００５３】一方、出庫時の動作は次の通りである。

【００５４】利用者または駐車装置の管理者が、前記操
作盤上の、出庫させる車両Ｃの格納位置に対応するボタ
ンを押す。すると、前記昇降ゲート１０が下がって前記
入出庫口９が閉じ、出庫すべき車両Ｃを前記車両入出庫
エリア１へと戻すように、前記各水平搬送装置１４，１
３，６および前記変位車両支持体１２の前記昇降機構の
いずれか又は全部が順次作動する。

【００５５】前記車両Ｃが前記車両入出庫エリア１の中
央部まで戻ってくると、前記昇降ゲート１０が開く。乗
員が車両に乗り込み、該車両は前進で出庫する。

【００５６】以上のように構成され作用する本実施形態
に係る駐車装置によれば、前記単一の入出庫口９から、
前進で入出庫できる。

【００５７】また、前記第一の水平搬送装置６上に乗り
込んだ車両Ｃの両脇に、乗員の乗降に十分な余裕スペー
スがあるので、乗降が楽である。

【００５８】さらに、前記車両姿勢修正装置（１１，６
ａ，６ｂ）を備えているので、入庫時の入車角度に神経
を使う必要がなく、入庫運転が容易である。

【００５９】なお、図示例では、前記車両入出庫エリア
１にターンテーブル５を備え、前進入庫かつ前進出庫が
できるようにした駐車装置について説明したが、別の態
様として、前記ターンテーブル５を廃止し、前記車両入
出庫エリア１の地面に前記第一の水平搬送装置６を設け
ることとしてもよい。もちろんこの場合には、前進入庫
かつ前進出庫を実現することはできない。しかし、前記
第一の水平搬送装置６上に、車両Ｃを例えば後退運転で
入庫し、その後、前記車両姿勢修正装置（６ａ，６ｂ，
１１）により姿勢制御を行ようにすれば、ある程度斜め
に入庫することも許されるので、図示例のものと同様
に、入庫運転の容易化という本発明の目的を達成するこ
とができる。

【００６０】他の態様のものとして、前記ターンテーブ
ル５を廃止し、または該ターンテーブルを残したまま
で、前記車両入出庫エリア１を車両Ｃが通り抜けできる
ように構成することもできる。このようにすれば、前進
入庫かつ前進出庫が可能であるほか、必要に応じて、前
記車両入出庫エリア１に前後両方向から車両を受け入れ
るように使用することもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態に係る駐車装置の正面図で
ある。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ矢視図である。

【図３】図１の右側面図である。

【符号の説明】

１ 車両入出庫エリア ５ 方向転換装置（ターンテーブル） ６ 第一の水平搬送装置 ６ａ，６ｂ，１１ 車両姿勢修正装置 １２ 変位車両支持体 １３ 第二の水平搬送装置 １４ 第三の水平搬送装置 １２ａ 変位通路 ２２ 定位車両支持体 Ｃ 車両

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000005119 日立造船株式会社 大阪府大阪市住之江区南港北１丁目７番89 号 (71)出願人 000006208 三菱重工業株式会社 東京都千代田区丸の内二丁目５番１号 (71)出願人 000002107 住友重機械工業株式会社 東京都品川区北品川五丁目９番11号 (71)出願人 000004123 日本鋼管株式会社 東京都千代田区丸の内一丁目１番２号 (71)出願人 000001258 川崎製鉄株式会社 兵庫県神戸市中央区北本町通１丁目１番28 号 (71)出願人 000005902 三井造船株式会社 東京都中央区築地５丁目６番４号 (72)発明者 榎波 義幸 東京都千代田区平河町２丁目７番４号 財 団法人駐車場整備推進機構内 (72)発明者 高木 誠一 東京都千代田区大手町二丁目２番１号 石 川島播磨重工業株式会社内 (72)発明者 冨永 浩之 兵庫県宝塚市新明和町１番１号 新明和工 業株式会社内 (72)発明者 柳井 雅博 神奈川県横浜市金沢区大川３番１号 東急 車輛製造株式会社内 (72)発明者 池永 高健 大阪府大阪市此花区桜島１丁目３番40号 日立造船株式会社内 (72)発明者 斉藤 一夫 神奈川県横浜市中区錦町12番地 三菱重工 業株式会社内 (72)発明者 平井 睦男 東京都品川区北品川五丁目９番11号 住友 重機械工業株式会社内 (72)発明者 田中 穂積 神奈川県横浜市鶴見区末広町２丁目１番地 日本鋼管株式会社内 (72)発明者 井口 正和 東京都千代田区内幸町２丁目２番３号 川 崎製鉄株式会社内 (72)発明者 宇曽井 仁 東京都中央区築地５丁目６番４号 三井造 船株式会社内

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 車両の方向を転換せしめる方向転換装置
   と、該方向転換装置を挟むように位置して個別に上下変
   位自在な変位車両支持体と、該変位車両支持体の変位通
   路同士の間に前記方向転換装置とは上下位置をずらして
   設けられた定位車両支持体と、前記方向転換装置上で車
   両を水平方向に搬送する第一の水平搬送装置と、前記各
   変位車両支持体上で車両を水平方向に搬送する第二の水
   平搬送装置と、前記定位車両支持体上で車両を水平方向
   に搬送する第三の水平搬送装置と、を備えてなり、前記
   各変位車両支持体が上下に変位することにより、前記第
   一の水平搬送装置と前記各第二の水平搬送装置とが車両
   を受け渡しできるように互いに連続するとともに、前記
   各第二の水平搬送装置と前記第三の水平搬送装置とが車
   両を受け渡しできるように互いに連続するようにしてな
   る、駐車装置。
2. 【請求項２】 前記第一の水平搬送装置上で、入庫した
   車両の姿勢を修正せしめる車両姿勢修正装置を備えてな
   る、請求項１に記載の駐車装置。
3. 【請求項３】 前記方向転換装置上の車両と前記各変位
   車両支持体の前記各変位通路との間に、前記車両の乗員
   の乗り降りに十分なだけのスペースを設けてなる、請求
   項１または２に記載の駐車装置。
4. 【請求項４】 請求項１，２または３に記載の駐車装置
   に車両を入出庫せしめる方法であって、前記方向転換装
   置上に車両を入庫せしめるとともに、前記方向転換装置
   上から車両を出庫せしめるようにしてなる、入出庫方
   法。
5. 【請求項５】 車両入出庫エリアを挟むように位置して
   個別に上下変位自在な変位車両支持体と、該変位車両支
   持体の変位通路同士の間に前記車両入出庫エリアとは上
   下位置をずらして設けられた定位車両支持体と、前記車
   両入出庫エリアで車両を水平方向に搬送する第一の水平
   搬送装置と、前記各変位車両支持体上で車両を水平方向
   に搬送する第二の水平搬送装置と、前記定位車両支持体
   上で車両を水平方向に搬送する第三の水平搬送装置と、
   前記第一の水平搬送装置上で、入庫した車両の姿勢を修
   正せしめる車両姿勢修正装置と、を備えてなり、前記各
   変位車両支持体が上下に変位することにより、前記第一
   の水平搬送装置と前記各第二の水平搬送装置とが車両を
   受け渡しできるように互いに連続するとともに、前記各
   第二の水平搬送装置と前記第三の水平搬送装置とが車両
   を受け渡しできるように互いに連続するようにしてな
   る、駐車装置。
6. 【請求項６】 車両が前記車両入出庫エリアを通り抜け
   できるようにしてなる、請求項５に記載の駐車装置。