JPH1144061A - 軒樋の継手装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 軒樋を接続する継手の前面板を伝って、雨水
が下方に落下しにくい軒樋の継手装置を提供すること。 【解決手段】 底面板２と底面板２前端から立ち上がり
その上部が後方に傾斜している前面板３と底面板２後端
から立ち上がる後面板４とからなり、前面板３の下部長
手方向に外面から内方へ凹没する条溝３ｆを有した軒樋
１を接続する、同軒樋１の継ぎ目外周面に沿設する継手
６を備えた軒樋の継手装置５において、継手６外周面
に、同継手６両縁端へ向けて巾方向に横切る、外周面を
流れ落ちる水滴を軒樋１の条溝３ｆに導くガイドリブ６
ｅを突設する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、底面板と底面板前
端から立ち上がりその上部が後方に傾斜している前面板
と底面板後端から立ち上がる後面板とからなり、前面板
に傾斜部外面に着いた雨水を誘導する長手方向に一連の
条溝を有する軒樋を接続する軒樋の継手装置の改良に関
するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、軒樋と屋根の軒先との一体感
のある、図１０に示すような、底面板２と底面板２前端
から立ち上がりその上部が後方に傾斜している前面板３
と底面板２後端から立ち上がる後面板４とからなる軒樋
１において、雨水が前面板３を伝って軒樋１から直接下
方に落下しないようにするために、前面上部３ａ外面に
て受けた雨水を下部長手方向に設けた一連の条溝３ｆに
誘導する軒樋１が提案されている。そして、この軒樋１
を接続する軒樋の継手装置５としては、同図に示す、軒
樋１、１の継ぎ目外周面に沿設する、外面の巾方向両縁
端が軒樋１、１の条溝３ｆへ向けて開口した第２条溝６
ｄ及び内面略中央にセパレータ突起６ｇ、６ｇを有する
継手６及び、この軒樋１、１の継ぎ目内周面に沿設する
内押さえ（図示せず）を備えたものが提案されている。

【０００３】上記継手装置５によって、軒樋１、１は、
接続される両軒樋１、１の長手方向端部にて継手６のセ
パレータ突起６ｇ、６ｇが挟まれて所定の間隔をもって
分離され、軒樋１、１の前面上部３ａ外面にて受けた雨
水が長手方向の一連の条溝３ｆに誘導され、また、継手
６の前面板６ｂ外面にて受けた雨水が第２条溝６ｄから
継手６の巾方向両縁端を経て条溝３ｆへ誘導される。そ
して、軒樋１、１の開口３ｈ、３ｈから継手６の前面板
６ｂと内押さえとの間に流れ込んで、軒樋１及び継手６
から直接下方に落下するのを防止することができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の技術においては、降雨量の多いときに、雨水が継手
６の前面板６ｂを伝って下方に落下することがあった。
すなわち、少ない降雨量のときは、前面板６ｂの外面の
付着水を、継手６の前面板６ｂ巾方向にわたって設けら
れている第２条溝６ｄから軒樋１の長手方向の一連の条
溝３ｆへ向けて誘導できるものの、降雨量の多いときに
は、前面板６ｂの外面の付着水は、該第２条溝６ｄから
溢れて軒樋１の条溝３ｆへ向けて誘導されずに下方に落
下するという問題があった。

【０００５】又、第２条溝６ｄを深く形成することも考
えられるが、深くしたときには軒樋１、１の長手方向端
部の開口３ｈを小さくしてしまうため、軒樋１の前面上
部３ａ外面にて受けた雨水を軒樋１内部へ流し込めなく
なるという新たな問題が想定され、該第２条溝６ｄは一
概に深くできないものであった。

【０００６】本発明は、上記事由に鑑みてなしたもの
で、その目的とするところは、軒樋を接続する継手の前
面板を伝って、雨水が下方に落下しにくい軒樋の継手装
置を提供することにある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の軒樋の継手装置は、底面板と底面板
前端から立ち上がりその上部が後方に傾斜している前面
板と底面板後端から立ち上がる後面板とからなり、前面
板の下部長手方向に外面から内方へ凹没する条溝を有し
た軒樋を接続する、同軒樋の継ぎ目外周面に沿設する継
手を備えた軒樋の継手装置において、継手外周面に、同
継手両縁端へ向けて巾方向に横切る、外周面を流れ落ち
る水滴を軒樋の条溝に導くガイドリブを突設したことを
特徴としている。

【０００８】したがって、この場合、継手の外周面を流
れ落ちる水滴が、同継手両縁端へ向けて巾方向に横切る
ガイドリブにて軒樋の条溝に導かれる。

【０００９】また、請求項２記載の軒樋の継手装置は、
請求項１記載のガイドリブを軒樋の条溝より上方位置に
設けたことを特徴としている。

【００１０】したがって、この場合、継手の外周面を流
れ落ちる水滴が、軒樋の条溝より上方から該条溝に導か
れる。

【００１１】また、請求項３記載の軒樋の継手装置は、
請求項２記載のガイドリブを軒樋の条溝へ向けて傾斜さ
せたことを特徴としている。

【００１２】したがって、この場合、継手の外周面を流
れ落ちる水滴が、軒樋の条溝へ向けて傾斜したガイドリ
ブにて該条溝に導かれる。

【００１３】また、請求項４記載の軒樋の継手装置は、
底面板と底面板前端から立ち上がりその上部が後方に傾
斜している前面板と底面板後端から立ち上がる後面板と
からなり、前面板の下部長手方向に外面から内方へ凹没
する条溝を有した軒樋を接続する、同軒樋の継ぎ目外周
面に沿設する継手を備えた軒樋の継手装置において、継
手外周面に、継手内周面へ貫通する排水口と、同排水口
に継手外周面を流れ落ちる水滴を導く継手巾方向に横切
るガイドリブとを設けたことを特徴としている。

【００１４】したがって、この場合、継手の外周面を流
れ落ちる水滴が、継手巾方向に横切るガイドリブにて継
手内周面へ貫通する排水口に導かれて軒樋側へ排水され
る。

【００１５】また、請求項５記載の軒樋の継手装置は、
請求項４記載のガイドリブを排水口へ向けて傾斜させた
ことを特徴としている。

【００１６】したがって、この場合、継手の外周面を流
れ落ちる水滴が、排水口へ向けて傾斜したガイドリブに
て該排水口に導かれる。

【００１７】また、請求項６記載の軒樋の継手装置は、
請求項１乃至５記載の軒樋の継ぎ目内周面に略沿設する
内押さえを備えたことを特徴としている。

【００１８】したがって、この場合、軒樋が内周面から
継手へ向けて押圧される。

【００１９】

【発明の実施の形態】図１乃至図４は、本発明の請求項
１、２、６に対応する第１の実施の形態を示し、図５、
６は、本発明の請求項３、６に対応する第２の実施の形
態を示し、図７は、本発明の請求項４、６に対応する第
３の実施の形態を示し、図８、９は、本発明の請求項
５、６に対応する第４の実施の形態を示している。

【００２０】［第１の実施の形態］図１は、第１の実施
の形態の軒樋の継手装置を示す概略斜視図である。図２
は、同軒樋の継手装置の断面図である。図３は、同軒樋
の継手装置の作用説明図である。図４は、同軒樋の継手
装置の他の実施例の斜視図である。

【００２１】該実施形態の軒樋の継手装置は、底面板２
と底面板２前端から立ち上がりその上部が後方に傾斜し
ている前面板３と底面板２後端から立ち上がる後面板４
とからなり、前面板２の下部長手方向に外面から内方へ
凹没する条溝３ｆを有した軒樋１を接続する、同軒樋１
の継ぎ目外周面に沿設する継手６を備えた軒樋の継手装
置５において、継手６外周面に、同継手６両縁端へ向け
て巾方向に横切る、外周面を流れ落ちる水滴を軒樋１の
条溝３ｆに導くガイドリブ６ｅを突設したことを特徴と
している。

【００２２】又、該実施形態の軒樋１の継手装置５にお
いては、ガイドリブ６ｅを軒樋１の条溝３ｆより上方位
置に設けたことを特徴としてもいる。

【００２３】又、該実施形態の軒樋１の継手装置５にお
いては、軒樋１、１の継ぎ目内周面に略沿設する内押さ
え７を備えたことを特徴としてもいる。

【００２４】軒樋１は、詳しくは図２に示すような断面
形状であって、鋼板のような金属板の両面に合成樹脂材
料を被覆して形成されている。前面板３は、前面上部３
ａと前面下部３ｂとで形成されており、前面下部３ｂは
底面板２前端から立ち上がって上部へいくにしたがって
前方へいくように傾斜しており、前面上部３ａは、上部
へいくにつれて後方に傾斜している。前面上部３ａの上
端から斜め下方に連出片３ｃが形成してあり、連出片３
ｃの先端に前面耳部３ｄを長手方向にわたって設けてあ
り、前面耳部３ｄには係止段部３ｅを設けてある。前面
下部３ｂ上端には、外面から内方へ凹没する排水溝であ
る条溝３ｆを長手方向へわたって設けてあり、また、前
面下部３ｂ下端から下方に突出するように水切り突起３
ｇを垂下してある。なお、後面板４の上端には後面耳部
４ｄを設けてあり、後面耳部４ｄの上面には係止段部４
ｅを設けてある。

【００２５】継手装置５は、軒樋１、１を直線状に接続
するもので、合成樹脂材料にて形成された継手６と内押
さえ７とで構成されている。継手６は、軒樋１の前面板
３に沿うように形成された、底面板６ａから立ち上がっ
た前面板６ｂには、内方すなわち軒樋１の一連の条溝３
ｆに向けて凹没する第２条溝６ｄが継手の巾方向にわた
って設けられている。この第２条溝６ｄは、前面板６ｂ
外周面を流れ落ちる水滴を軒樋１の条溝３ｆへ導くよう
に該条溝３ｆへ向けて開口形成されている。そして、継
手６外周面の軒樋１の条溝３ｆより上方位置に同継手６
両縁端へ向けて巾方向に横切る、水滴を軒樋１の条溝３
ｆに導くガイドリブ６ｅが、第２条溝６ｄの上方に沿っ
て軒樋１の条溝３ｆへ連なるように設けられている。ま
た、前面板６ｂ縁端には軒樋１を接続するときに係止段
部３ｅと係合する前耳押さえ部６ｆが設けられている。
この継手６の前面板６ｂと後面板６ｃとのそれぞれの内
面の巾方向中央付近にはそれぞれセパレータ突起６ｇが
設けられており、後面板６ｃ縁端には軒樋１を接続する
ときに係止段部４ｅと係合する後耳押さえ部６ｈが設け
られている。

【００２６】また、内押さえ７は、軒樋１の継ぎ目内周
面に略沿設するように、底押さえ片７ａと、底押さえ片
７ａから折曲し延設された前押さえ片７ｂ、後押さえ片
７ｃとで主体が構成され、底押さえ片７ａと後ろ押さえ
片７ｃは、軒樋１の底面板２と後面板４とに沿う形に形
成されている。また、前押さえ片７ｂの下端から軒樋１
の前面板３の下方内面に沿う下部押さえ片７ｄが上方へ
向けて一体に連出されており、前押さえ片７ｂの上部に
操作片７ｅが設けられている。

【００２７】上記軒樋の継手装置５により軒樋１、１を
接続するときは、まず、接続される両軒樋１、１の長手
方向端部の、後面板４縁端に設けられている後面耳部４
ｄへ継手６の後面板６ｃ縁端の後耳押さえ部６ｈを係合
させた後、前面板３縁端に設けられている前面耳部３ｄ
に並設されている係止段部３ｅへ、巻回すように継手６
の前面板６ｂ縁端の前耳押さえ部６ｆを係合させて被嵌
する。次いで、内押さえ７の後押さえ片７ｃの上端を後
面耳部４ｄの下面に係当した状態にて、操作片７ｅを保
持した状態で内押さえ７の前側を下方に回動させ、軒樋
１の条溝３ｆが第２条溝６ｄと確実に縁端で対向するよ
う、軒樋１、１を内周面から継手６へ向けて押圧するよ
うにして装着する。

【００２８】したがって、軒樋１は、継手６の前面板６
ｂ、後面板６ｃそれぞれの内面の巾方向中央付近に設け
られたセパレータ突起６ｇ、６ｇが挟まれて所定の間隔
をもって分離されて軒樋１、１内に開口３ｈ、３ｈが形
成されるとともに、継手装置５にて条溝３ｆが継手６部
分においても第２条溝６ｄで連続する外観となり、軒樋
１と継手装置５とは一体感のある外観となる。そして、
降雨時においては、軒樋１の前面板３の前面上部３ａ上
に落ちた雨水の水滴が、矢印Ａに示すように、排水溝で
ある条溝３ｆへ流れ込むとともに条溝３ｆの長手方向に
流れ、端部の開口３ｈから継手６の前面板６ｂと内押さ
え７の前押さえ片７ｂとの間に流れ込んで、軒樋１内へ
流れ込む。また、継手６の前面板６ｂの上部に落ちて外
周面を流れ落ちる雨水の水滴は、矢印Ｂに示すように、
ガイドリブ６ｅにて軒樋１の条溝３ｆへ向けてガイドさ
れて条溝３ｆへ向けて滴下して軒樋１内へ流れ込む。す
なわちガイドリブ６ｅを設けたことによって、降雨量の
多いときにおいても条溝３ｆへ向けて確実に流れ込ん
で、継手６の前面板６ｂの上部に落ちて外周面を流れ落
ちる雨水が下方に落下しにくいものとなるのである。

【００２９】以上説明した軒樋の継手装置によると、継
手６の外周面を流れ落ちる水滴が、同継手６両縁端へ向
けて巾方向に横切るガイドリブ６ｅにて軒樋１の条溝３
ｆに導かれるので、軒樋１を接続する継手６の前面板３
を伝って、雨水が下方に落下しにくい。また、継手６の
外周面を流れ落ちる水滴が、軒樋１の条溝３ｆより上方
から該条溝３ｆに導かれるので、水滴が確実に導かれ
る。また、軒樋１が内周面から継手６へ向けて押圧され
るので、継手６両縁端が確実に条溝３ｆに対向すること
となって、水滴が確実に条溝３ｆへ導かれる。

【００３０】なお、本実施の形態の継手６の外周面を流
れ落ちる水滴を軒樋１の条溝３ｆに導かれるようにガイ
ドするガイドリブは、軒樋１の条溝３ｆへ連なるガイド
リブ６ｅ以外に、図４に示すように、複数のガイドリブ
６ｉを設けたものであったり、あるいは、第２条溝６ｄ
の下方に延設したものであっても良い。

【００３１】［第２の実施の形態］図５は、第２の実施
の形態の軒樋の継手装置を示す斜視図である。図６は、
同軒樋の継手装置の他の実施例の斜視図である。

【００３２】この軒樋の継手装置５は、継手６のガイド
リブの構成のみが第１の実施の形態と異なるもので、他
の構成部材は第１の実施の形態のものと同一である。

【００３３】このものの継手６は、図５に示すように、
ガイドリブ６ｊを、前記軒樋１の条溝３ｆへ向けて傾斜
させたことを特徴としている。

【００３４】したがって、降雨時において継手６の前面
板６ｂの上部に落ちて外周面を流れ落ちる雨水の水滴
が、ガイドリブ６ｊにてより確実に軒樋１の条溝３ｆへ
向けてガイドされ、前面板６ｂの縁端部分から条溝３ｆ
を介して軒樋１内へ流れ込む。

【００３５】以上説明した軒樋の継手装置によると、継
手６の外周面を流れ落ちる水滴が、軒樋１の条溝３ｆへ
向けて傾斜したガイドリブ６ｊにて該条溝３ｆに導かれ
るので、より確実に水滴が導かれるものとなる。

【００３６】なお、本実施の形態の継手６の外周面を流
れ落ちる水滴を軒樋１の条溝３ｆに導かれるようにガイ
ドするガイドリブは、軒樋１の条溝３ｆへ向けて傾斜し
たガイドリブ６ｊ以外に、例えば図６に示す、建物角部
における軒樋どうしの接続に用いられる外曲り継手よう
に、側面視略平行に第２条溝６ｄに沿設したガイドリブ
６ｋの基端部Ｃを軒樋１の条溝３ｆへ向けて傾斜して設
けたものであっても良い。

【００３７】［第３の実施の形態］図７は、第３の実施
の形態の軒樋の継手装置を示す斜視図である。

【００３８】該実施形態の軒樋の継手装置は、継手６の
構成のみが第１の実施の形態と異なるもので、他の構成
部材は第１の実施の形態のものと同一である。

【００３９】このものの継手６は、図５に示すように、
底面板２と底面板２前端から立ち上がりその上部が後方
に傾斜している前面板３と底面板２後端から立ち上がる
後面板４とからなり、前面板３の下部長手方向に外面か
ら内方へ凹没する条溝３ｆを有した軒樋１を接続する、
同軒樋１の継ぎ目外周面に沿設する継手６を備えた軒樋
１の継手装置５において、継手６外周面に、継手６内周
面へ貫通する排水口６１と、同排水口６１に継手６外周
面を流れ落ちる水滴を導く継手６巾方向に横切るガイド
リブ６ｅとを設けたことを特徴としている。したがっ
て、第１の実施の形態と同じ軒樋１、１が、継手６の前
面板６ｂと後面板６ｃのそれぞれの内面のセパレータ突
起６ｇ、６ｇにて、所定寸法だけ離隔されて接続されて
いるので、降雨時において継手６の前面板６ｂの上部に
落ちて外周面を流れ落ちる雨水の水滴は、ガイドリブ６
ｅにて軒樋１の条溝３ｆへ向けてガイドされて、前面板
６ｂの縁端部分から条溝３ｆを介して軒樋１内へ流れ込
むとともに、排水口６ｌからも軒樋１内へ流れ込む。

【００４０】以上説明した軒樋の継手装置によると、継
手６の外周面を流れ落ちる水滴が、継手６巾方向に横切
るガイドリブ６ｅにて継手６内周面へ貫通する排水口６
１に導かれて軒樋１側へ排水されるので、より確実に水
滴が軒樋１内へ導かれるものとなる。

【００４１】［第４の実施の形態］図８は、第４の実施
の形態の軒樋の継手装置を示す斜視図である。図９は、
同軒樋の継手装置の他の実施例の斜視図である。

【００４２】この軒樋の継手装置５は、継手６のガイド
リブの構成のみが第３の実施の形態と異なるもので、他
の構成部材は第３の実施の形態のものと同一である。

【００４３】このものの継手６は、図８に示すように、
ガイドリブ６ｍを排水口６１へ向けて傾斜させたことを
特徴としている。したがって、降雨時において継手６の
前面板６ｂの上部に落ちて外周面を流れ落ちる雨水の水
滴は、ガイドリブ６ｍにてより確実に排水口６ｌへ向け
てガイドされ、排水口６ｌを介して軒樋１内へ流れ込
む。

【００４４】以上説明した軒樋の継手装置によると、継
手６の外周面を流れ落ちる水滴が、継手６巾方向に横切
るガイドリブ６ｍにて継手６内周面へ貫通する排水口６
１に導かれて軒樋１側へ排水されるので、より確実に水
滴が軒樋１内へ導かれるものとなる。

【００４５】なお、本実施の形態の継手６の外周面を流
れ落ちる水滴を、その外周一端が接する、継手６内周面
に当接する軒樋１側へ向けた排水口６ｌに導かれるよう
にガイドするガイドリブは、排水口６ｌへ向けて傾斜し
たガイドリブ６ｍ以外に、例えば図９に示す、建物角部
における軒樋どうしの接続に用いられる外曲り継手よう
に、側面視略平行に第２条溝６ｄに沿設したガイドリブ
６ｎの基端部Ｃを排水口６ｌへ向けて傾斜して設けたも
のであっても良い。

【００４６】

【発明の効果】上述の如く、本発明の請求項１記載の軒
樋の継手装置は、継手の外周面を流れ落ちる水滴が、同
継手両縁端へ向けて巾方向に横切るガイドリブにて軒樋
の条溝に導かれるので、軒樋を接続する継手の前面板を
伝って、雨水が下方に落下しにくい。

【００４７】また、請求項２記載の軒樋の継手装置は、
請求項１記載のものの効果に加え、継手の外周面を流れ
落ちる水滴が、軒樋の条溝より上方から該条溝に導かれ
るので、水滴が確実に導かれる。

【００４８】また、請求項３記載の軒樋の継手装置は、
請求項２記載のものの効果に加え、継手の外周面を流れ
落ちる水滴が、軒樋の条溝へ向けて傾斜したガイドリブ
にて該条溝に導かれるので、より確実に水滴が導かれる
ものとなる。

【００４９】また、請求項４記載の軒樋の継手装置は、
継手の外周面を流れ落ちる水滴が、継手巾方向に横切る
ガイドリブにて継手内周面へ貫通する排水口に導かれて
軒樋側へ排水されるので、より確実に水滴が軒樋内へ導
かれるものとなる。

【００５０】また、請求項５記載の軒樋の継手装置は、
請求項４記載のものの効果に加え、継手の外周面を流れ
落ちる水滴が、排水口へ向けて傾斜したガイドリブにて
該排水口に導かれるので、より確実に水滴が軒樋内へ導
かれるものとなる。

【００５１】また、請求項６記載の軒樋の継手装置は、
請求項１乃至５記載のものの効果に加え、軒樋が内周面
から継手へ向けて押圧されるので、継手両縁端が確実に
条溝に対向することとなって、水滴が確実に条溝へ導か
れる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態の軒樋の継手装置を
示す概略斜視図である。

【図２】同軒樋の継手装置の断面図である。

【図３】同軒樋の継手装置の作用説明図である。

【図４】同軒樋の継手装置の他の実施例の斜視図であ
る。

【図５】第２の実施の形態の軒樋の継手装置を示す斜視
図である。

【図６】同軒樋の継手装置の他の実施例の斜視図であ
る。

【図７】第３の実施の形態の軒樋の継手装置を示す斜視
図である。

【図８】第４の実施の形態の軒樋の継手装置を示す斜視
図である。

【図９】同軒樋の継手装置の他の実施例の斜視図であ
る。

【図１０】本発明の従来例の軒樋の継手装置による作用
説明図である。

【符号の説明】

１ 軒樋 ２ 底面板 ３ 前面板 ３ｆ 条溝 ４ 後面板 ５ 継手装置 ６ 継手 ６ｄ 第２条溝 ６ｅ、６ｉ、６ｊ、６ｋ、６ｍ、６ｎ ガイドリブ ６ｌ 排水口 ７ 内押さえ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 底面板と底面板前端から立ち上がりその
   上部が後方に傾斜している前面板と底面板後端から立ち
   上がる後面板とからなり、前面板の下部長手方向に外面
   から内方へ凹没する条溝を有した軒樋を接続する、同軒
   樋の継ぎ目外周面に沿設する継手を備えた軒樋の継手装
   置において、 継手外周面に、同継手両縁端へ向けて巾方向に横切る、
   外周面を流れ落ちる水滴を軒樋の条溝に導くガイドリブ
   を突設したことを特徴とする軒樋の継手装置。
2. 【請求項２】 ガイドリブを軒樋の条溝より上方位置に
   設けたことを特徴とする請求項１記載の軒樋の継手装
   置。
3. 【請求項３】 ガイドリブを軒樋の条溝へ向けて傾斜さ
   せたことを特徴とする請求項２記載の軒樋の継手装置。
4. 【請求項４】 底面板と底面板前端から立ち上がりその
   上部が後方に傾斜している前面板と底面板後端から立ち
   上がる後面板とからなり、前面板の下部長手方向に外面
   から内方へ凹没する条溝を有した軒樋を接続する、同軒
   樋の継ぎ目外周面に沿設する継手を備えた軒樋の継手装
   置において、 継手外周面に、継手内周面へ貫通する排水口と、同排水
   口に継手外周面を流れ落ちる水滴を導く継手巾方向に横
   切るガイドリブとを設けたことを特徴とする軒樋の継手
   装置。
5. 【請求項５】 ガイドリブを排水口へ向けて傾斜させた
   ことを特徴とする請求項４記載の軒樋の継手装置。
6. 【請求項６】 軒樋の継ぎ目内周面に略沿設する内押さ
   えを備えたことを特徴とする請求項１乃至５記載の軒樋
   の継手装置。