JPH1143387A - 金電極用組成物とこれを用いた金電極の製造方法 - Google Patents

金電極用組成物とこれを用いた金電極の製造方法

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JPH1143387A
JPH1143387A JP12904797A JP12904797A JPH1143387A JP H1143387 A JPH1143387 A JP H1143387A JP 12904797 A JP12904797 A JP 12904797A JP 12904797 A JP12904797 A JP 12904797A JP H1143387 A JPH1143387 A JP H1143387A
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JP
Japan
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powder
glass
electrode
composition
weight
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JP12904797A
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English (en)
Inventor
Yasuto Kudo
康人 工藤
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ガラスセラミック基板中のガラスが清浄なA
u表面を覆うために起る接合不良問題のないワイヤボン
ディング性に優れたAu電極をガラスセラミック基板に
設ける方法の提供する。 【解決手段】 アルミナ粉0.5〜1.5重量部、ガラス
転移温度750℃以下のガラス粉末0.5〜3.5重量
部、 Ag粉0〜15重量部、残部Au粉から成る混合
物(固形分)を適当量のバインダーと混合してAu電極
用組成物を得、これをガラスセラミック基板あるいは、
それ用のグリーンシートに塗布し、830〜950℃で
焼き付ける。なお、バインダーとしてはエチルセルロー
ス、ニトロセルロース、ブチラール樹脂、アクリル樹脂
などペースト用として用いられる有機バインダーが適用
でき、固形分との混合割合は必要とされる流動性により
異なるが、通常固形分1に対して0.003〜0.02
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスセラミック
基板に設ける金電極に関し、特にワイヤボンディング性
あるいはフリップチップボンディング性を改良したAu
電極に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年電子部品の実装材料としてセラミッ
ク基板が用いられている。このセラミック基板の一つに
ガラスセラミック基板がある。このガラスセラミック基
板はガラス粉末と、アルミナ粉末等のセラミックフィラ
ーの混合物を950℃以下の温度で焼成する。このた
め、概ね1500℃以上の焼成温度が必要なアルミナ基
板では不可能であった融点の低いAgやAu等の金属と
同時焼成が可能となっている。
【0003】この結果、上記混合物で作成したグリーン
シート上に銀や金ペーストで配線や電極を形成し、これ
を多層化した後に一括焼成することにより多層基板を製
造することが可能となり、配線や電極の導電性を高かめ
ることが可能となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ガラスセラ
ミック基板にAu電極を同時焼成あるいは別個焼成で焼
き付けた場合には、焼成の際にガラスセラミック基板中
のガラスがAu電極表面まで達してワイヤボンディング
に必要な清浄なAu表面を覆うため接合不良が多く発生
していた。
【0005】本発明は、上記問題点を解消するためにな
されたものであり、ワイヤボンディング性に優れたAu
電極をガラスセラミック基板に設ける方法の提供を課題
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のAu電極用組成物はアルミナ粉0.5〜1.5
重量部、ガラス転移温度750℃以下のガラス粉末0.
5〜3.5重量部、 Ag粉0〜15重量部、残部Au粉
から成る混合物(固形分)を適当量のバインダーと混合
して得たものである。そして、本発明のAu電極の作成
方法は上記Au電極用組成物をガラスセラミック基板あ
るいは、それ用のグリーンシートに塗布し、830〜9
50℃で焼き付けるものである。
【0007】なお、バインダーとしてはエチルセルロー
ス、ニトロセルロース、ブチラール樹脂、アクリル樹脂
などペースト用として用いられる有機バインダーが適用
でき、固形分との混合割合は必要とされる流動性により
異なるが、通常固形分1に対して0.003〜0.02
とすることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明のAu電極用組成物の構成
成分にアルミナ粉を含めるのは、こうすることによりガ
ラスセラミック基板からのガラス成分の侵入を防止する
為である。アルミナ粉の含有量は、少なすぎるとガラス
成分の侵入を防止しきれず、ワイヤボンディング性が改
良されず、多すぎるとAu粉の焼結を妨害してAu電極
が脆くなる。好適な含有量は0.5〜1.5重量部であ
る。
【0009】また、ガラス粉末を含めるのはAu電極を
ガラスセラミック基板に密着させるためである。ガラス
の組成は特に限定されず、軟化温度750℃以下の市販
の鉛硼珪酸ガラス、硼珪酸ガラス等が利用できる。ガラ
ス転移温度が750℃よりも高すぎるとガラスが軟化せ
ず電極の密着性に寄与しないからである。ガラス粉末の
割合は、小さすぎると密着性が悪化し、大きすぎるとワ
イヤボンディング性が低下する。この為、ガラス粉末の
割合は0.5〜1.5重量部とする。
【0010】Au電極をAgのヴィアや電極と接合する
場合は、カーケンダルボイドが生じ、断線不良が発生す
るので、Au粉末と共にAg粉末を含有させると良い。
Ag粉末の含有量は、15重量部以下で十分な効果があ
り、あまり多く含有させるとAgマイグレーションによ
り信頼性が低下する。なお、これ以外の場合には特に銀
は必要とされない。
【0011】アルミナ粉、ガラス粉、Ag粉末、Au粉
末の粒径は、特に限定されないがスクリーン印刷の際、
スクリーンのメッシュの孔をスムーズに通過できる粒径
であれば良く、平均粒径が5μm以下で最大粒径10μm
以下の粉末が好ましい。
【0012】上記の粉末を混合したものと、エチルセル
ロース、ニトロセルロース、ブチラール樹脂、アクリル
樹脂等の有機バインダーとを混合し、3本ロール等を用
いてペースト状とし、本発明のAu電極用組成物をえる
ことができる。粉末の混合物(固形分)と有機バインダ
ーとの比は使用形態等により異なるが、通常固形分1に
対して0.003〜0.02とすることが好ましい。
【0013】本発明のAu電極用組成物を用いるに際
し、例えばスクリーン印刷によって電極パターンをガラ
スセラミック基板に形成し、830〜950℃で焼き付
ける。830℃より低い温度ではAu電極とガラスセラ
ミック基板の密着性が十分でなく、950℃より高い温
度ではガラスが表面に析出してワイヤボンディング性が
低下するからである。
【0014】
【実施例】次に実施例を用いて本発明をさらに説明す
る。
【0015】(実施例1〜16)ガラスセラミック基板
を作製する為、PbOを30.7重量部、SiO2を51.
7重量部、Al23を8.4重量部、CaOを1.9重量
部、平均粒径2.2μmのガラス粉末を50重量部、平
均粒径1.7μmのアルミナ粉末を50重量部、ポリビ
ニルブチラールを9重量部、フタル酸ジイソブチルを7
重量部、オレイン酸を1重量部、イソプロピルアルコー
ルを40重量部、トリクロルエタンを20重量部となる
ようにそれぞれをボールミルに秤採り、24時間混合し
てスラリーを作製した。このスラリーをドクターブレー
ド法により厚さ200μmのグリーンシートに成形し
た。
【0016】一方、Au電極を形成するために、平均粒
径1.4μmのAu粉末、平均粒径0.7μmのAg粉
末、平均粒径0.6μmのアルミナ粉、PbO−SiO
2−ZnO−CaO−Al23−B23系の組成で平均
粒径を1〜2μmに調整したガラス粉を原料とし、上記
固形分100重量部にエチルセルロース6重量%のター
ピネオール溶液を有機媒体として用い3本ロールで混練
してペーストとした。
【0017】作製したペースト固形分の組成および試験
結果を表1にまとめて示す。なお、ガラス粉については
同系列で組成比を調整して軟化温度を変化させた。
【0018】Auペーストは、グリーンシートに印刷し
てグリーンシートと同時に焼成したもの、およびグリー
ンシートの焼成体に印刷して焼成したものについて試験
した。
【0019】基板とAu電極の密着性は、線幅100μ
mのAu電極を金属製のピンセットの先で強くスクラッ
チして、Au電極が基板から剥がれるか否かで評価し
た。
【0020】ワイヤボンディング性については、直径3
0μmのAu線を株式会社 カイジョー製のワイヤボン
ダーFB−118Aを用いて超音波併用で次の条件で2
000本のボンディングを実施し、ボンディング不良率
を数えた。
【0021】 温度−−−−−−−−−−−−−−260℃ 1stボンディング時の加圧−−− 60g 2ndボンディング時の加圧−−−100g 得られた結果を表1に合わせて記載した。
【0022】 (比較例1〜8)組成比を表1の比較例1〜8とした以
外は実施例と同様にして試験した。得られた結果を表1
に合わせて示した。
【0023】表1より本実施例においては、良好なAu
電極が得られていることがわかる。なお、記載は省略し
たが、本実施例の場合には同時焼成、別個焼成によらず
同じ良好な結果が得られているが、比較例では、同時焼
成のワイヤボンディング性は別個焼成品より劣った結果
が得られている。表1には別個焼成の結果を代表して記
載した。
【0024】
【発明の効果】本発明によりガラスセラミック基板上に
ワイヤボンディン性の優れたAu電極を形成することが
できた。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナ粉0.5〜1.5重量部、ガラ
    ス転移温度750℃以下のガラス粉末0.5〜3.5重量
    部、 Ag粉0〜15重量部、残部Au粉から成る混合
    物(固形分)と、この混合物と適当量のバインダーとか
    ら構成される金電極用組成物。
  2. 【請求項2】 バインダーがエチルセルロース、ニト
    ロセルロース、ブチラール樹脂、アクリル樹脂などペー
    スト用として用いられる有機バインダーであり、固形分
    との混合割合が固形分1に対して0.003〜0.02
    とする請求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の金電極用組成
    物をガラスセラミック基板あるいは、それ用のグリーン
    シートに塗布し、830〜950℃で焼き付けることを
    特徴とする金電極の製造方法。
JP12904797A 1997-05-20 1997-05-20 金電極用組成物とこれを用いた金電極の製造方法 Pending JPH1143387A (ja)

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