JPH1143056A - 電動式パワーステアリング装置におけるトルクリミッター介装部の歯車取付け構造 - Google Patents
電動式パワーステアリング装置におけるトルクリミッター介装部の歯車取付け構造Info
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- JPH1143056A JPH1143056A JP19370597A JP19370597A JPH1143056A JP H1143056 A JPH1143056 A JP H1143056A JP 19370597 A JP19370597 A JP 19370597A JP 19370597 A JP19370597 A JP 19370597A JP H1143056 A JPH1143056 A JP H1143056A
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Abstract
持、歯面の摩耗と作動音の発生の抑制、作動リミットト
ルクの安定化を図る。 【解決手段】 電動式パワーステアリング装置1は、歯
車機構中の少なくとも1つの歯車11と、該歯車11が取り
付けられる動力伝達軸(操舵軸)8との間に、トルクリ
ミッターが介在させられている。リング部材13からなる
トルクリミッターは、動力伝達軸8の外周面と歯車11の
内周面とに挟まれて弾性変形して介装され、その変形量
に対応する径方向力が、動力伝達軸8と歯車11とに作用
するようにされ、トルクリミッターのリミットトルク
が、リング部材13の該変形量に略対応して生ずるように
されている。歯車11と動力伝達軸8との間には、樹脂材
料からなる摺動部材16がさらに介装され、歯車11と動力
伝達軸8との相対的な摺動を可能に、偏心を不能に、す
るようにされている。
Description
れる操舵補助力を車輪に伝達する動力伝達機構中に歯車
機構が介在させられ、該歯車機構中の少なくとも1つの
歯車と、該歯車が取り付けられる動力伝達軸との間に、
トルクリミッターが介在させられた電動式パワーステア
リング装置におけるトルクリミッター介装部の歯車取付
け構造に関し、さらに詳しくは、前記歯車の偏心を防止
して、該歯車と、該歯車と歯車対を組む他の歯車との正
常な噛合の維持、トルクリミッターの作動トルク(リミ
ットトルク)の安定化を図った電動式パワーステアリン
グ装置におけるトルクリミッター介装部の歯車取付け構
造に関する。
動力伝達機構の損傷を防ぐために、例えば、電動機から
の操舵補助力を伝達するウォームギヤのウォームホイー
ルと操舵軸(ピニオン軸)との間に、電動機からの所定
値内のトルクは伝達するが、所定値を越えるトルクは伝
達しないトルクリミッターを取り付けることが行なわれ
る。
に図示されるようなリング部材013を用いたものがある
(特開平9−20256号公報参照)。このものにおい
ては、そのリング部材013 は、軸方向に指向した突条01
4 が、周方向に等間隔に複数個、径方向外方に向けて突
出形成され、また、軸方向に指向したスリット015 が、
該リング部材013 の軸方向全長にわたって、該リング部
材013 を周方向に展開可能に形成されている。
図8に図示されるように、操舵軸08の外周面とウォーム
ホイール011 の内周面とに挟み付けられて用いられ、こ
の挟付けによる突条014 の弾性変形により、半径方向に
所定大きさの作用力P0 が発揮されて、該作用力P0 に
基づくリング部材013 とウォームホイール011 内周面と
の間の摩擦力、リング部材013 と操舵軸08外周面との間
の摩擦力により、図示されない電動機からの所定値内の
トルクのみが、ウォームホイール011 から操舵軸08へと
伝達される。
げて、操舵軸08に過大な衝撃荷重が作用したとしても、
リング部材013 と操舵軸08外周面間、リング部材013 と
ウォームホイール011 内周面間に作用する各摩擦力のう
ち、小さい方の摩擦力で接する両部材間に相対的な滑り
が生じて、動力伝達が遮断されるので、電動機から車輪
に至る動力伝達機構中に損傷が生ずるのを防止すること
ができる。このようなリング部材013 が用いられると、
トルクリミッター機構の小型化、簡単化が可能であり、
かつ、安価である。
いては、リング部材013 をウォームホイール011と操舵
軸08間に組み付けるために、軸方向の全長にわたってス
リット015 が形成され、該スリット015 部分には、突条
が形成されないため、これが操舵軸08の外周面とウォー
ムホイール011 の内周面とに挟まれて弾性変形して、こ
れら両者間にトルクを伝達しているとき、該弾性変形に
基づく半径方向力の周方向分布は不均一になる(図8参
照)。
015 部分において、操舵軸08の外周面とウォームホイー
ル011 の内周面とは接近するので、ウォームホイール01
1 の軸心O2 は、操舵軸08の軸心O1 から偏心する。こ
の偏心量は、最大で操舵軸08の外周面とウォームホイー
ル011 の内周面との間のクリアランスc1 (図6)、c
2 (図9)の大きさである。ここで、図9は、突条014
が径方向内方に向けて突出形成されたリング部材013
が、操舵軸08の外周面とウォームホイール011 の内周面
とに挟み付けられて用いられた場合の、これらの取付け
状態を断面で示した図である。
ような偏心が生ずると、ウォームホイール011 とウォー
ムとの噛合がずれ、これらの歯面の摩耗や、噛合に際し
ての作動音が発生し、また、トルクリミッターの作動ト
ルク(リミットトルク)が不安定になり、問題が生じて
いた。このような問題は、リング部材013 の突条014が
径方向内方に向けて突出形成されたリング部材013 (図
9参照)についても、同様に生ずる。本願の発明は、こ
のような問題の発生を回避することを課題とする。
は、前記のような課題を解決した電動式パワーステアリ
ング装置におけるトルクリミッター介装部の歯車取付け
構造に係り、その請求項1に記載された発明は、電動機
から出力される操舵補助力を車輪に伝達する動力伝達機
構中に歯車機構が介在させられ、該歯車機構中の少なく
とも1つの歯車と、該歯車が取り付けられる動力伝達軸
との間に、トルクリミッターが介在させられ、該トルク
リミッターは、リング部材からなり、該リング部材は、
周方向に等間隔に複数個の弾性変形部を有し、前記動力
伝達軸の外周面と前記歯車の内周面とに挟まれて弾性変
形して介装されており、該弾性変形した量に対応する径
方向力が、前記動力伝達軸と前記歯車とに作用するよう
にされ、前記トルクリミッターのリミットトルクが、前
記リング部材の前記弾性変形した量に略対応して生ずる
ようにされた電動式パワーステアリング装置におけるト
ルクリミッター介装部の歯車取付け構造において、前記
歯車と前記動力伝達軸との間には、樹脂材料からなる摺
動部材が介装され、該摺動部材は、前記歯車と前記動力
伝達軸との相対的な摺動を可能に、偏心を不能に、する
ようにされたことを特徴とする電動式パワーステアリン
グ装置におけるトルクリミッター介装部の歯車取付け構
造である。
に構成されているので、リング部材の弾性変形に基づく
径方向力が周方向に不均一になって、歯車が動力伝達軸
に対して偏心しようとしても、該偏心は、これらの間に
介在させられた摺動部材により抑えられる。しかも、歯
車もしくは動力伝達軸に所定値内のトルクを越える衝撃
荷重がかかった場合には、歯車と動力伝達軸とは、該摺
動部材を介して相互に摺動できるので、トルクリミッタ
ーの機能が損なわれることもない。
組む他の歯車との噛合は正常に維持され、これらの歯面
の摩耗や、噛合に際しての作動音の発生が抑制される。
また、トルクリミッターの作動トルク(リミットトル
ク)が安定化する。
の発明を構成することにより、歯車の軸心の振れを抑制
することができるとともに、摺動部材の取付けと寸法出
し、トルクリミッターを含めた歯車の動力伝達軸への組
付けが容易になる。
の発明を構成することにより、摺動部材は、歯車の樹脂
製ギヤ部を、該歯車の骨材部を樹脂材料により鋳ぐるん
で形成するに際して、該樹脂製ギヤ部と連続一体のもの
として、同時に鋳ぐるんで形成することができるので、
その取付けがさらに容易になる。
たは請求項3記載の発明を構成することにより、歯車を
動力伝達軸に対してガタなく取り付けることができると
ともに、歯車の動力伝達軸に対する偏心をさらによく抑
えることができる。
し請求項4記載の発明を構成することにより、リング部
材および摺動部材は、比較的大径の操舵軸(ピニオン
軸)の外周面とウォームホイールの内周面との間に介装
されるので、その介装作業が容易である。
力の伝達機構中の出力端側に比較的近く、したがって、
また、衝撃力の入力端側に比較的近いので、仮に動力伝
達機構中に損傷が生じたとしても、その損傷を比較的狭
い領域に止めることができる。
る本願の請求項1、請求項2、請求項4および請求項5
に記載された発明の一実施形態(実施形態1)について
説明する。図1において、電動式パワーステアリング装
置1は、図示されないステアリングホイールがステアリ
ングギヤボックス2内の入力軸3に連動連結され、ステ
アリングギヤボックス2と一体で車幅方向に指向したギ
ヤハウジング内のラック5は、図示されないタイロッド
を介してフロントホイールに連結されており、ステアリ
ングホイールの操作で、入力軸3が左右に回転される
と、ギヤハウジング内のラック5が左右に移動して、フ
ロントホイールが左右に旋回されるようになっている。
は、入力軸3と同一軸線上に位置した出力軸(ピニオン
軸)8が、ボール軸受6とニードル軸受7の2個の軸受
を介して回転自在に支持され、これら入力軸3および出
力軸8は、トーションバー9を介して相対的に捩り可能
に連結されていて、それぞれ、操舵軸における操舵力の
入力部および出力部を形成している。
れ、ギヤハウジング内で左右に移動自在に遊嵌されたラ
ック5が該ピニオン10と噛合されており、出力軸8が左
右に回転されると、ラック5は左右に移動し得るように
なっている。
ムホイール11が嵌着され、該ウォームホイール11に、図
示されない電動機の出力軸に連結されたウォーム12が噛
み合っている。そして、電動機が回転すると、該ウォー
ムギヤ機構を介して操舵補助力が出力軸8に伝達され、
該出力軸8が減速されて回転駆動されるようになってい
る。
ール11の内周面との間には、図6ないし図8に図示され
る従来のリング部材013 と同様のリング部材13からなる
トルクリミッターが、両面の間に挟み付けられて弾性変
形して介装されている。ただし、本実施形態1において
は、リング部材13として、その軸方向に沿った突条が、
径方向内方に向けて突出形成されたものが、使用されて
いる(図3参照)。
応する径方向力を、出力軸8とウォームホイール11とに
作用させ、該径方向力に基づくリング部材13とウォーム
ホイール11内周面との間の摩擦力、リング部材13と出力
軸8外周面との間の摩擦力により、図示されない電動機
からの所定値内のトルクが、ウォームホイール11から出
力軸8へと伝達される。伝達可能な最大トルク(リミッ
トトルク)に相当する該所定値は、リング部材13の前記
弾性変形した量に略対応して与えられる。リング部材13
の機能は、従来のものと基本的に同じである。
面とウォームホイール11の内周面との間の間隙には、さ
らに、リング部材13を挟んで上下に、樹脂材料からなる
摺動部材16が介装されている。該摺動部材16は、図1お
よび図2に図示されるように、断面矩形のリング状のも
ので、本実施形態1においては、ウォームホイール11の
内周面の両端縁に、該内周面の周囲を巡って形成された
段部11a に着座するようにして、固着されている。
に圧接し、摺動部材16は、出力軸8に、適切な所定の堅
さをもって嵌合させられていて、ウォームホイール11か
ら出力軸8への伝達トルクが、前記所定値を越えたと
き、ウォームホイール11と出力軸8とが相対的に回転摺
動して、過大トルクを逃がすことができるようになって
いる。
きの前記「所定の堅さ」は、摺動部材16がウォームホイ
ール11の内周面に固着されて取り付けられたときの内径
の自然長d1 (図4参照)と、出力軸8の外径d2 (図
2参照)とが、d1 <d2 になるようにして、摺動部材
16の内径d1 にわずかの締め代を持たせることにより与
えられる。
とおり、ウォームホイール11と出力軸8間の過大伝達ト
ルクを逃がすことができる程度に緩い大きさであるが、
同時に、リング部材13の弾性変形に基づく径方向力が周
方向に不均一になって、ウォームホイール11が出力軸8
に対して偏心しようとしても、該偏心を抑えることがで
きる程度に堅い大きさであり、リング部材13のウォーム
ホイール11内周面への固着後、機械加工を施すことによ
り、容易に形成できる。
は、トルクリミッター(リング部材13)のリミットトル
クに相当する前記所定値と比較すると、僅少であり、該
所定値の設定には、ほとんど影響を及ぼさない。
に固着されたウォームホイール11、リング部材13を出力
軸8に組み付けるには、先ず、リング部材13を縮径させ
て、ウォームホイール11の内周面と上下摺動部材16によ
り形成される空所内に挿入し、次いで拡径させて、ここ
にこれを抱持させる。次いで、この組立体を出力軸8に
圧入して、これにきつく嵌合させ、止め環17により位置
決めし固定する。
いるので、リング部材13の弾性変形に基づく径方向力が
周方向に不均一になって、ウォームホイール11が出力軸
8に対して偏心しようとしても、該偏心は、これらの間
に介在させられた摺動部材16により抑えられる。しか
も、出力軸8に所定値内のトルクを越える衝撃荷重がか
かった場合には、ウォームホイール11と出力軸8とは、
該摺動部材16を介して相互に回転摺動できるので、トル
クリミッターとしてのリング部材13の機能が損なわれる
こともない。
ム12との噛合は正常に維持され、これらの歯面の摩耗
や、噛合に際しての作動音の発生が抑制される。また、
リング部材13の作動トルク(リミットトルク)が安定化
する。
の内周面に、リング部材13を挟んで固着されているの
で、ウォームホイール11の軸心の振れを抑制することが
できるとともに、ウォームホイール11の出力軸8への組
付け前に、該ウォームホイール11に取り付けることがで
きるので、その取付けと寸法出しが容易になる。
両端縁に固着されたウォームホイール11の内周面にリン
グ部材13を抱持させた組立体を、出力軸8に圧入して、
これに嵌合させれば、ウォームホイール11、リング部材
13の出力軸8への組付けが一挙に行なえるので、それら
の組付けが容易になる。
は、出力軸8の外径d2 より、締め代分だけわずかに小
さく形成されているので、ウォームホイール11を出力軸
8に対してガタなく取り付けることができるとともに、
ウォームホイール11の出力軸8に対する偏心をさらによ
く抑えることができる。
比較的大径の出力軸8の外周面とウォームホイール11の
内周面との間に介装されているので、比較的大きな部材
として形成されており、その介装作業が容易である。
伝達機構中の出力端側に比較的近く、したがって、ま
た、衝撃力の入力端側に比較的近いので、仮に該衝撃力
により、該動力伝達機構中に損傷が生じたとしても、そ
の損傷は、該介装位置から電動機側に及ぶようなことが
なくなり、これを比較的狭い領域に止めることができ
る。
ォームホイール11の内周面に、リング部材13を挟んで上
下に固着されたが、これに代えて、出力軸8の外周面
に、リング部材13を挟んで上下に固着されてもよく、こ
の場合には、先ず、図において上方の摺動部材16を出力
軸8に通して固着し、次いで、リング部材13、ウォーム
ホイール11、図において下方の摺動部材16の順に出力軸
8に通し、摺動部材16については、同時に固着し、最後
に止め環17により位置決めし固定して、これらを組み付
けることができる。
は、ウォームホイール11もしくはその段部11a の内周面
の径より締め代分だけ大きく形成される。なお、摺動部
材16は、ウォームホイール11の内周面、出力軸8の外周
面のいずれにも固着されずに、これらのいずれかに堅く
嵌合されて取り付けられてもよいが、摺動部材16の巻込
み等の不測の事故を回避するためには、いずれかに固着
されて取り付けられるのがよい。
記載された発明の一実施形態(実施形態2)について説
明する。本実施形態2においては、摺動部材の構造が実
施形態1と異なっている。実施形態1において、摺動部
材16は、ウォームホイール11と別体にされて、これの内
周面両端縁に固着されたが、本実施形態2においては、
摺動部材18は、ウォームホイール11の樹脂製ギヤ部11b
に接続されて、これと一体に、ウォームホイール11の骨
材部11c を鋳ぐるむことにより形成されている。
ームホイール11は、詳細には図示されないが、外輪部、
ボス部およびスリーブ部よりなる金属製骨材部11c を、
内周面11d 部を除いて、樹脂材料により鋳ぐるむことに
より形成され、この鋳ぐるみにより、外周部に歯面をも
つギヤ部11b が、内周部に上下段部11a に食い込む摺動
部11e が、中間部にこれらギヤ部11b と摺動部11e とを
接続する接続部11f が、それぞれ形成されている。そし
て、この鋳ぐるみにより形成されたウォームホイール11
の摺動部11e が、前記した摺動部材18とされている。そ
の他の構成は、実施形態1におけると同様であるので、
詳細な説明を省略する。
いるので、摺動部材18は、ウォームホイール11の樹脂製
ギヤ部11b を、ウォームホイール11の骨材部11c を樹脂
材料により鋳ぐるんで形成するに際して、該樹脂製ギヤ
部11b と連続一体のものとして、同時に鋳ぐるんで形成
することができるので、その取付けがさらに容易にな
る。その他、実施形態1と同様の効果を奏することがで
きる。
ング部材13、摺動部材16、18は、いずれも操舵出力軸8
の外周面とウォームホイール11の内周面との間に介装さ
れて用いられたが、これに代えて、電動機出力軸の外周
面と、これに取り付けられる平歯車もしくは傘歯車の内
周面との間に介装されて用いられてもよい。その他、電
動機から出力される操舵補助力を車輪に伝達する動力伝
達機構中に介在させられる歯車機構中のいずれかの歯車
と、該歯車が取り付けられる動力伝達軸との間に介在さ
せて用いることができ、これらの変形実施による効果
も、以上の説明により、当業者に明らかであろう。
求項5に記載された発明の一実施形態(実施形態1)の
電動式パワーステアリング装置の部分縦断面図である。
操舵軸との連結部の拡大図である。
ある。
たウォームホイールを、軸心を含む面で切断した部分縦
断面図である。
(実施形態2)の電動式パワーステアリング装置におけ
るウォームホイールと操舵軸との連結部の拡大図であ
る。
ター(リング部材)の斜視図である。
の図である。
ギヤボックス、3…入力軸、5…ラック、6…ボール軸
受、7…ニードル軸受、8…出力軸(ピニオン軸)、9
…トーションバー、10…ピニオン、11…ウォームホイー
ル、11a …段部、11b …樹脂製ギヤ部、11c …骨材部、
11d …内周面、11e …摺動部、11f …接続部、12…ウォ
ーム、13…リング部材(トルクリミッター)、16…摺動
部材、17…止め環、18…摺動部材。
Claims (5)
- 【請求項1】 電動機から出力される操舵補助力を車輪
に伝達する動力伝達機構中に歯車機構が介在させられ、 該歯車機構中の少なくとも1つの歯車と、該歯車が取り
付けられる動力伝達軸との間に、トルクリミッターが介
在させられ、 該トルクリミッターは、リング部材からなり、 該リング部材は、周方向に等間隔に複数個の弾性変形部
を有し、前記動力伝達軸の外周面と前記歯車の内周面と
に挟まれて弾性変形して介装されており、該弾性変形し
た量に対応する径方向力が、前記動力伝達軸と前記歯車
とに作用するようにされ、 前記トルクリミッターのリミットトルクが、前記リング
部材の前記弾性変形した量に略対応して生ずるようにさ
れた電動式パワーステアリング装置におけるトルクリミ
ッター介装部の歯車取付け構造において、 前記歯車と前記動力伝達軸との間には、樹脂材料からな
る摺動部材が介装され、 該摺動部材は、前記歯車と前記動力伝達軸との相対的な
摺動を可能に、偏心を不能に、するようにされたことを
特徴とする電動式パワーステアリング装置におけるトル
クリミッター介装部の歯車取付け構造。 - 【請求項2】 前記摺動部材は、前記歯車の内周面に、
前記リング部材を挟んで固着されたことを特徴とする請
求項1記載の電動式パワーステアリング装置におけるト
ルクリミッター介装部の歯車取付け構造。 - 【請求項3】 前記摺動部材は、前記歯車の樹脂製ギヤ
部に接続されて、これと一体に、該歯車の骨材部を鋳ぐ
るんで形成されたことを特徴とする請求項1記載の電動
式パワーステアリング装置におけるトルクリミッター介
装部の歯車取付け構造。 - 【請求項4】 前記摺動部材の内径は、前記動力伝達軸
の外径より、締め代分だけわずかに小さく形成されたこ
とを特徴とする請求項2または請求項3記載の電動式パ
ワーステアリング装置におけるトルクリミッター介装部
の歯車取付け構造。 - 【請求項5】 前記歯車が、ウォームギヤのウォームホ
イールであり、前記動力伝達軸が、ステアリングホイー
ルに連動連結された操舵軸であることを特徴とする請求
項1ないし請求項4のいずれかに記載の電動式パワース
テアリング装置におけるトルクリミッター介装部の歯車
取付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19370597A JP3891646B2 (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 電動式パワーステアリング装置におけるトルクリミッター介装部の歯車取付け構造 |
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JP19370597A JP3891646B2 (ja) | 1997-07-18 | 1997-07-18 | 電動式パワーステアリング装置におけるトルクリミッター介装部の歯車取付け構造 |
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JPH1143056A true JPH1143056A (ja) | 1999-02-16 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100336470B1 (ko) * | 2000-04-10 | 2002-05-15 | 밍 루 | 자동차의 전동식 파워 스티어링장치용 토오크 리미터 |
EP1415890A1 (de) * | 2002-10-22 | 2004-05-06 | ZF Lenksysteme GmbH | Zahnstangen-Servolenkung für Fahrzeuge |
WO2009087020A1 (de) * | 2008-01-09 | 2009-07-16 | Zf Lenksysteme Gmbh | Elektrische zahnstangenlenkung für fahrzeuge |
CN110622052A (zh) * | 2017-06-02 | 2019-12-27 | 大陆汽车有限责任公司 | 用于抬头显示器的驱动装置 |
CN111559421A (zh) * | 2020-05-18 | 2020-08-21 | 奇瑞汽车股份有限公司 | 转向器齿轮轴的定位结构及其装配方法 |
-
1997
- 1997-07-18 JP JP19370597A patent/JP3891646B2/ja not_active Expired - Fee Related
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