JPH114245A - ネットワークの異常復旧方法、及び異常復旧システム - Google Patents

ネットワークの異常復旧方法、及び異常復旧システム

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JPH114245A
JPH114245A JP10082035A JP8203598A JPH114245A JP H114245 A JPH114245 A JP H114245A JP 10082035 A JP10082035 A JP 10082035A JP 8203598 A JP8203598 A JP 8203598A JP H114245 A JPH114245 A JP H114245A
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JP
Japan
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network
communication
data transmission
station unit
unit
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Abandoned
Application number
JP10082035A
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English (en)
Inventor
Katsutoshi Nakajima
勝利 中島
Hiroshi Nishiyama
博 西山
Katsumi Murakami
克己 村上
Akira Norizuki
晃 法月
Yoshiyuki Furuya
嘉之 古屋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L12/00Data switching networks
    • H04L12/28Data switching networks characterised by path configuration, e.g. LAN [Local Area Networks] or WAN [Wide Area Networks]
    • H04L12/42Loop networks
    • H04L12/437Ring fault isolation or reconfiguration

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワークの通信機能が損なわれた場合で
あっても、ネットワークの通信機能を可及的に正常状態
に復旧することができるネットワークの異常復旧方法、
及び異常復旧システムを提供することを課題とする。 【解決手段】 ステーションユニットのCPU7は、主
データ伝送路11の断線、又は通信IC5における異常
状態の発生等に起因してネットワークの通信機能が損な
われていると判定されたとき、ネットワークとしての通
信機能を維持する際に必要となるネットワーク維持情報
を、主データ伝送路11とは別系統に設けられた副デー
タ伝送路10を介して、マスタステーションユニットM
UのCPU7a宛に送信することにより、ネットワーク
の通信機能を可及的に正常状態に復旧する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のステーショ
ンユニット間を、ディジタル形態の通信データの巡回伝
送を許容するリング状の主データ伝送路を介して接続し
て構成され、通信方式としてマスタ/スレーブ方式が採
用されたネットワークに係り、特に、主データ伝送路の
断線や、通信データの送受信制御を司る通信手段の異常
等に起因してネットワークの通信機能が損なわれた場合
であっても、ネットワークの通信機能を可及的に正常状
態に復旧することが可能なネットワークの異常復旧方
法、及び異常復旧システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数のステーションユニット
間を、ディジタル形態の通信データの巡回伝送を許容す
るリング状のデータ伝送路を介して接続して構成された
ネットワークが一般に知られている。
【0003】上述の如く構成されたネットワークにおい
て、ステーションユニット間で通信データの交換を行う
には、まず、各ステーションユニット毎に、通信データ
の送受信に係る通信制御を実行する通信ICを設けてお
き、送信元となるステーションユニットの通信ICか
ら、データ伝送路における所定方向へ通信データを送出
する。そして、データ伝送路における送信元の下流側に
位置するステーションユニットの通信ICにおいて、宛
先として自身のアドレスが指定されているか否かを順次
判別し、宛先として自身のアドレスが指定されていない
場合には、データ伝送路を介して自身の下流側に位置す
るステーションユニットへ通信データを送出する一方、
宛先として自身のアドレスが指定されている場合には、
データ伝送路を介して通信データを通信ICを用いて取
り込むことにより、ステーションユニット間における通
信データの交換を実現するようにしている。
【0004】また、上述の如く構成されたネットワーク
のうち、通信方式としてマスタ/スレーブ方式が採用さ
れたネットワークも従来より公知である。このネットワ
ークは、マスタとして動作する1つのマスタステーショ
ンユニットと、スレーブとして動作するその他のスレー
ブステーションユニットとから構成されている。
【0005】上述の如く構成されたネットワークでは、
マスタステーションユニットは、ネットワークを構成す
る全てのステーションユニットの動作管理を行うととも
に、ネットワークにおける通信機能を正常状態に維持す
るネットワーク維持機能を発揮する一方、各スレーブス
テーションユニットは、通常は受信待ち状態で待機して
おり、マスタステーションユニットから送信開始又は受
信開始等の各スレーブステーションユニット毎の制御情
報を含む通信データを受信したとき、音声又は映像情報
を内容とするソースデータや、各スレーブステーション
ユニットの制御情報を内容とする制御データを含む通信
データの送受信を適宜実行するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、通信方
式としてマスタ/スレーブ方式が採用された従来例に係
るネットワークによれば、データ伝送路の断線や、送信
元から宛先に至る経路の途中に位置するスレーブステー
ションユニットに内蔵された通信ICの故障等の異常状
態が発生した場合には、断線したデータ伝送路の下流
側、又は異常状態に陥っているスレーブステーションユ
ニットの下流側に位置するステーションユニットは通信
データを受信不能なため、この受信不能のステーション
ユニットは、自身で発生した通信データの送信機会が与
えられず、この結果、マスタステーションユニットが有
する、全てのステーションユニットから送出された制御
データ等を集中管理する情報集中管理機能に支障をきた
すという解決すべき課題を内在していた。
【0007】本発明は、上記した実情に鑑みてなされた
ものであり、主データ伝送路の断線や、通信データの送
受信制御を司る通信手段の異常等に起因にしてネットワ
ークの通信機能が損なわれるに至った場合には、各ステ
ーションユニットは、少なくともネットワークの通信機
能を維持する際に必要となるネットワーク維持情報を、
マスタステーションユニット宛に集中させる如く送信す
ることにより、ネットワークの通信機能が損なわれた場
合であっても、ネットワークの通信機能を可及的に正常
状態に復旧することができるネットワークの異常復旧方
法を提供することを課題とする。
【0008】また、本発明は、ネットワークの通信機能
が損なわれた場合であっても、ネットワークの通信機能
を可及的に正常状態に復旧することができるネットワー
クの異常復旧システムを提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明は、複数のステーションユニット間
を、ディジタル形態の通信データの巡回伝送を許容する
リング状の主データ伝送路を介して接続して構成され、
通信方式としてマスタ/スレーブ方式が採用されたネッ
トワークの異常復旧方法であって、前記複数のステーシ
ョンユニットは、マスタとして動作する1つのマスタス
テーションユニットと、スレーブとして動作するその他
のスレーブステーションユニットとを有して構成され、
前記ネットワークは、前記主データ伝送路とは別系統に
設けられ、前記各ステーションユニット間を接続する1
又は2以上の副データ伝送路を有して構成され、前記複
数のステーションユニットの各々は、前記ネットワーク
における通信状態を監視する監視処理を実行し、当該監
視処理結果を受けて、前記ネットワークにおける通信状
態が、異常状態にあるか否かを判定する異常判定処理を
実行し、当該異常判定処理の結果、前記ネットワークに
おける通信状態が異常状態にあると判定されたとき、前
記各ステーションユニットでそれぞれ発生した通信デー
タの経路を、前記主データ伝送路側から前記副データ伝
送路側へ切り換える経路切換制御を実行するとともに、
当該経路切換制御により確立された副データ伝送路を介
して、少なくともネットワークとしての通信機能を維持
する際に必要となるネットワーク維持情報を、前記マス
タステーションユニット宛に送信する維持情報送信処理
を実行することを要旨とする。
【0010】請求項1の発明によれば、複数のステーシ
ョンユニットの各々は、ネットワークにおける通信状態
を監視する監視処理を実行し、この監視処理結果を受け
て、ネットワークにおける通信状態が、異常状態にある
か否かを判定する異常判定処理を実行し、この異常判定
処理の結果、ネットワークにおける通信状態が異常状態
にあると判定されたとき、各ステーションユニットでそ
れぞれ発生した通信データの経路を、主データ伝送路側
から副データ伝送路側へ切り換える経路切換制御を実行
するとともに、この経路切換制御により確立された副デ
ータ伝送路を介して、少なくともネットワークとしての
通信機能を維持する際に必要となるネットワーク維持情
報を、マスタステーションユニット宛に送信する維持情
報送信処理を実行するので、したがって、ネットワーク
の通信機能が損なわれた場合であっても、ネットワーク
の通信機能を可及的に正常状態に復旧することができ
る。
【0011】また、請求項2の発明は、複数のステーシ
ョンユニット間を、ディジタル形態の通信データの巡回
伝送を許容するリング状の主データ伝送路を介して接続
して構成され、通信方式としてマスタ/スレーブ方式が
採用されたネットワークの異常復旧方法であって、前記
複数のステーションユニットは、マスタとして動作する
1つのマスタステーションユニットと、スレーブとして
動作するその他のスレーブステーションユニットとを有
して構成され、前記ネットワークは、前記主データ伝送
路とは別系統に設けられ、少なくとも、前記マスタステ
ーションユニットと、前記その他のスレーブステーショ
ンユニットとの各間を1対1で接続する1又は2以上の
副データ伝送路を有して構成され、前記複数のステーシ
ョンユニットの各々は、前記ネットワークにおける通信
状態を監視する監視処理を実行し、当該監視処理結果を
受けて、前記ネットワークにおける通信状態が、異常状
態にあるか否かを判定する異常判定処理を実行し、当該
異常判定処理の結果、前記ネットワークにおける通信状
態が異常状態にあると判定されたとき、前記各ステーシ
ョンユニットでそれぞれ発生した通信データの経路を、
前記主データ伝送路側から前記副データ伝送路側へ切り
換える経路切換制御を実行するとともに、当該経路切換
制御により確立された副データ伝送路を介して、少なく
ともネットワークとしての通信機能を維持する際に必要
となるネットワーク維持情報を、前記マスタステーショ
ンユニット宛に送信する維持情報送信処理を実行するこ
とを要旨とする。
【0012】請求項2の発明によれば、複数のステーシ
ョンユニットの各々は、ネットワークにおける通信状態
を監視する監視処理を実行し、この監視処理結果を受け
て、ネットワークにおける通信状態が、異常状態にある
か否かを判定する異常判定処理を実行し、この異常判定
処理の結果、ネットワークにおける通信状態が異常状態
にあると判定されたとき、各ステーションユニットでそ
れぞれ発生した通信データの経路を、主データ伝送路側
から副データ伝送路側へ切り換える経路切換制御を実行
するとともに、この経路切換制御により確立された副デ
ータ伝送路を介して、少なくともネットワークとしての
通信機能を維持する際に必要となるネットワーク維持情
報を、マスタステーションユニット宛に送信する維持情
報送信処理を実行するので、したがって、請求項1の発
明と同様に、ネットワークの通信機能が損なわれた場合
であっても、ネットワークの通信機能を可及的に正常状
態に復旧することができる。
【0013】さらに、請求項3の発明は、前記副データ
伝送路としては、前記ネットワーク維持情報を送信し得
ることを考慮して、前記主データ伝送路と比較して低伝
送容量の情報伝送媒体が用いられることを要旨とする。
【0014】請求項3の発明によれば、副データ伝送路
としては、ネットワーク維持情報を送信し得ることを考
慮して、主データ伝送路と比較して低伝送容量の情報伝
送媒体が用いられる。
【0015】さらにまた、請求項4の発明は、前記情報
伝送媒体は、前記マスタステーションユニットと、前記
その他のスレーブステーションユニットとの各間を1対
1で接続して構成され、前記ネットワークの立ち上げ指
令を内容とするウェイクアップ信号を前記マスタステー
ションユニットから当該各ステーションユニット宛に各
々伝送する際に用いられるウェイクアップ信号線である
ことを要旨とする。
【0016】請求項4の発明によれば、情報伝送媒体と
しては、ネットワークにあらかじめ設けられているウェ
イクアップ信号線が流用されるので、したがって、新た
な副データ伝送路を追加して設けることなく、ネットワ
ークの通信機能が損なわれた場合であっても、ネットワ
ークの通信機能を可及的に正常状態に復旧することが可
能なネットワークの異常復旧方法を実現することができ
る。
【0017】しかも、請求項5の発明は、前記情報伝送
媒体は、前記複数のステーションユニットの各々に電源
を供給する際に用いられる電源線であることを要旨とす
る。
【0018】請求項5の発明によれば、情報伝送媒体と
しては、ネットワークにあらかじめ設けられている電源
線が流用されるので、したがって、請求項4の発明と同
様に、新たな副データ伝送路を追加して設けることな
く、ネットワークの通信機能が損なわれた場合であって
も、ネットワークの通信機能を可及的に正常状態に復旧
することが可能なネットワークの異常復旧方法を実現す
ることができる。
【0019】また、請求項6の発明は、前記情報伝送媒
体は、前記各ステーションユニット間を接続して構成さ
れ、当該各ステーションユニット間でアナログ形態の通
信データを交換する際に用いられるアナログ信号線であ
ることを要旨とする。
【0020】請求項6の発明によれば、情報伝送媒体と
しては、ネットワークにあらかじめ設けられているアナ
ログ信号線が流用されるので、したがって、請求項4又
は5の発明と同様に、新たな副データ伝送路を追加して
設けることなく、ネットワークの通信機能が損なわれた
場合であっても、ネットワークの通信機能を可及的に正
常状態に復旧することが可能なネットワークの異常復旧
方法を実現することができる。
【0021】さらに、請求項7の発明は、前記情報伝送
媒体は、前記マスタステーションユニットと、前記その
他のスレーブステーションユニットとの各間を1対1で
接続して構成され、当該各間でアナログ形態の通信デー
タを交換する際に用いられるアナログ信号線であること
を要旨とする。
【0022】請求項7の発明によれば、情報伝送媒体と
しては、ネットワークにあらかじめ設けられているアナ
ログ信号線が流用されるので、したがって、請求項4乃
至6の発明と同様に、新たな副データ伝送路を追加して
設けることなく、ネットワークの通信機能が損なわれた
場合であっても、ネットワークの通信機能を可及的に正
常状態に復旧することが可能なネットワークの異常復旧
方法を実現することができる。
【0023】さらにまた、請求項8の発明は、前記監視
処理は、自身を除くその他のステーションユニットから
受信した通信データの受信状態が正常か否か、又は自身
が送信した通信データが宛先に到達したか否かを監視す
ることで実行され、前記異常判定処理では、前記監視処
理結果を受けて、前記通信データの受信状態が異常のと
き又は前記通信データが宛先に到達しないとき、前記ネ
ットワークにおける通信状態が異常状態にあると判定す
ることを要旨とする。
【0024】請求項8の発明によれば、監視処理は、自
身を除くその他のステーションユニットから受信した通
信データの受信状態が正常か否か、又は自身が送信した
通信データが宛先に到達したか否かを監視することで実
行され、また、異常判定処理では、監視処理結果を受け
て、通信データの受信状態が異常のとき又は通信データ
が宛先に到達しないとき、ネットワークにおける通信状
態が異常状態にあると判定するので、したがって、ネッ
トワークにおける通信状態、及び異常発生箇所をきわめ
て正確に把握することができる。
【0025】しかも、請求項9の発明は、前記監視処理
では、自身が送信した通信データの宛先から、通信デー
タを受信した旨を含む通信データが自身宛に返信されな
いとき、自身が送信した通信データが宛先に到達しない
とみなすことを要旨とする。
【0026】請求項9の発明によれば、自身が送信した
通信データの宛先から、通信データを受信した旨を含む
通信データが自身宛に返信されないとき、自身が送信し
た通信データが宛先に到達しないとみなすので、したが
って、ネットワークにおける通信状態、及び異常発生箇
所をきわめて正確に把握することができる。
【0027】また、請求項10の発明は、前記ネットワ
ーク維持情報は、前記各ステーションユニット毎の制御
情報を内容とする制御データを含んでいることを要旨と
する。
【0028】請求項10の発明によれば、ネットワーク
維持情報は、各ステーションユニット毎の制御情報を内
容とする制御データを含んでいるので、したがって、ネ
ットワークの通信機能が損なわれた場合に、マスタステ
ーションユニットの元には、各ステーションユニット毎
の制御情報を内容とする制御データが集められ、この結
果、ネットワークの通信機能を可及的に正常状態に復旧
することが可能なネットワークの異常復旧方法を実現す
ることができる。
【0029】さらに、請求項11の発明は、前記マスタ
ステーションユニットは、前記各ステーションユニット
から送信されたネットワーク維持情報を受信するととも
に、当該受信した各ステーションユニット毎のネットワ
ーク維持情報を集中管理する情報集中管理機能をさらに
有することを要旨とする。
【0030】請求項11の発明によれば、マスタステー
ションユニットは、各ステーションユニットから送信さ
れたネットワーク維持情報を受信するとともに、受信し
た各ステーションユニット毎のネットワーク維持情報を
集中管理する情報集中管理機能を発揮するので、したが
って、ネットワークの通信機能が損なわれた場合であっ
ても、マスタステーションユニットは、各ステーション
ユニット毎のネットワーク維持情報を集中管理すること
ができ、この結果、ネットワークの通信機能を可及的に
正常状態に復旧することが可能なネットワークの異常復
旧方法を実現することができる。
【0031】さらにまた、請求項12の発明は、前記複
数のステーションユニットのうち、前記マスタステーシ
ョンユニットを除くいずれか1つのステーションユニッ
トは、当該マスタステーションユニットが保有する前記
ネットワーク維持情報の受信機能、又は前記情報集中管
理機能のうち、少なくともいずれか一方が異常状態に陥
った場合には、自身が代替マスタステーションユニット
として動作することにより、前記ネットワークの再構築
を実行することを要旨とする。
【0032】請求項12の発明によれば、複数のステー
ションユニットのうち、マスタステーションユニットを
除くいずれか1つのステーションユニットは、マスタス
テーションユニットにおけるネットワーク維持情報の受
信機能、又は情報集中管理機能のうち、少なくともいず
れか一方が異常状態に陥った場合には、自身が代替マス
タステーションユニットとして動作することにより、ネ
ットワークの再構築を実行するので、したがって、マス
タステーションユニットが通信不能状態に陥った場合で
あっても、ネットワークの通信機能を可及的に正常状態
に復旧することが可能なネットワークの異常復旧方法を
実現することができる。
【0033】さらにまた、請求項13の発明は、前記代
替マスタステーションユニットとして動作するステーシ
ョンユニットは、あらかじめ定められる優先順位にした
がって順次決定されることを要旨とする。
【0034】請求項13の発明によれば、代替マスタス
テーションユニットとして動作するステーションユニッ
トは、あらかじめ定められる優先順位にしたがって順次
決定されるので、したがって、マスタステーションユニ
ットに加えて、さらに代替マスタステーションユニット
が通信不能状態に陥った場合であっても、ネットワーク
の通信機能を可及的に正常状態に復旧することが可能な
ネットワークの異常復旧方法を実現することができる。
【0035】一方、請求項14の発明は、複数のステー
ションユニット間を、ディジタル形態の通信データの巡
回伝送を許容するリング状の主データ伝送路を介して接
続して構成され、通信方式としてマスタ/スレーブ方式
が採用されたネットワークの異常復旧システムであっ
て、前記複数のステーションユニットは、マスタとして
動作する1つのマスタステーションユニットと、スレー
ブとして動作するその他のスレーブステーションユニッ
トとを有して構成され、前記ネットワークは、前記主デ
ータ伝送路とは別系統に設けられ、前記各ステーション
ユニット間を接続する1又は2以上の副データ伝送路を
有して構成され、前記複数のステーションユニットの各
々は、前記ネットワークにおける通信状態を監視する監
視処理を実行する監視手段と、当該監視手段での監視処
理結果を受けて、前記ネットワークにおける通信状態
が、異常状態にあるか否かを判定する異常判定処理を実
行する異常判定手段と、当該異常判定手段における異常
判定処理の結果、前記ネットワークにおける通信状態が
異常状態にあると判定されたとき、前記各ステーション
ユニットでそれぞれ発生した通信データの経路を、前記
主データ伝送路側から前記副データ伝送路側へ切り換え
る経路切換制御を実行する経路切換制御手段と、当該経
路切換制御手段での経路切換制御により前記主データ伝
送路側から前記副データ伝送路側へ通信データの経路が
切り換えられたとき、当該経路切換により確立された副
データ伝送路を介して、少なくともネットワークとして
の通信機能を維持する際に必要となるネットワーク維持
情報を、前記マスタステーションユニット宛に送信する
維持情報送信処理を実行する維持情報送信手段と、を備
えて構成されることを要旨とする。
【0036】請求項14の発明によれば、複数のステー
ションユニットの各々において、まず、監視手段は、ネ
ットワークにおける通信状態を監視する監視処理を実行
する。監視手段での監視処理結果を受けて、異常判定手
段は、ネットワークにおける通信状態が、異常状態にあ
るか否かを判定する異常判定処理を実行する。そして、
異常判定手段における異常判定処理の結果、ネットワー
クにおける通信状態が異常状態にあると判定されたと
き、経路切換制御手段は、各ステーションユニットでそ
れぞれ発生した通信データの経路を、主データ伝送路側
から副データ伝送路側へ切り換える経路切換制御を実行
する一方、維持情報送信手段は、経路切換制御手段での
経路切換制御により主データ伝送路側から副データ伝送
路側へ通信データの経路が切り換えられたとき、経路切
換により確立された副データ伝送路を介して、少なくと
もネットワークとしての通信機能を維持する際に必要と
なるネットワーク維持情報を、マスタステーションユニ
ット宛に送信する維持情報送信処理を実行するので、し
たがって、ネットワークの通信機能が損なわれた場合で
あっても、ネットワークの通信機能を可及的に正常状態
に復旧することができる。
【0037】また、請求項15の発明は、複数のステー
ションユニット間を、ディジタル形態の通信データの巡
回伝送を許容するリング状のデータ伝送路を介して接続
して構成され、通信方式としてマスタ/スレーブ方式が
採用されたネットワークの異常復旧システムであって、
前記複数のステーションユニットは、マスタとして動作
する1つのマスタステーションユニットと、スレーブと
して動作するその他のスレーブステーションユニットと
を有して構成され、前記ネットワークは、前記主データ
伝送路とは別系統に設けられ、少なくとも、前記マスタ
ステーションユニットと、前記その他のスレーブステー
ションユニットとの各間を1対1で接続する1又は2以
上の副データ伝送路を有して構成され、前記複数のステ
ーションユニットの各々は、前記ネットワークにおける
通信状態を監視する監視処理を実行する監視手段と、当
該監視手段での監視処理結果を受けて、前記ネットワー
クにおける通信状態が、異常状態にあるか否かを判定す
る異常判定処理を実行する異常判定手段と、当該異常判
定手段における異常判定処理の結果、前記ネットワーク
における通信状態が異常状態にあると判定されたとき、
前記各ステーションユニットでそれぞれ発生した通信デ
ータの経路を、前記主データ伝送路側から前記副データ
伝送路側へ切り換える経路切換制御を実行する経路切換
制御手段と、当該経路切換制御手段での経路切換制御に
より前記主データ伝送路側から前記副データ伝送路側へ
通信データの経路が切り換えられたとき、当該経路切換
により確立された副データ伝送路を介して、少なくとも
ネットワークとしての通信機能を維持する際に必要とな
るネットワーク維持情報を、前記マスタステーションユ
ニット宛に送信する維持情報送信処理を実行する維持情
報送信手段と、を備えて構成されることを要旨とする。
【0038】請求項15の発明によれば、複数のステー
ションユニットの各々において、まず、監視手段は、ネ
ットワークにおける通信状態を監視する監視処理を実行
する。監視手段での監視処理結果を受けて、異常判定手
段は、ネットワークにおける通信状態が、異常状態にあ
るか否かを判定する異常判定処理を実行する。そして、
異常判定手段における異常判定処理の結果、ネットワー
クにおける通信状態が異常状態にあると判定されたと
き、経路切換制御手段は、各ステーションユニットでそ
れぞれ発生した通信データの経路を、主データ伝送路側
から副データ伝送路側へ切り換える経路切換制御を実行
する一方、維持情報送信手段は、経路切換制御手段での
経路切換制御により主データ伝送路側から副データ伝送
路側へ通信データの経路が切り換えられたとき、経路切
換により確立された副データ伝送路を介して、少なくと
もネットワークとしての通信機能を維持する際に必要と
なるネットワーク維持情報を、マスタステーションユニ
ット宛に送信する維持情報送信処理を実行するので、し
たがって、請求項15の発明と同様に、ネットワークの
通信機能が損なわれた場合であっても、ネットワークの
通信機能を可及的に正常状態に復旧することができる。
【0039】さらに、請求項16の発明は、前記副デー
タ伝送路としては、前記ネットワーク維持情報を送信し
得ることを考慮して、前記主データ伝送路と比較して低
伝送容量の情報伝送媒体が用いられることを要旨とす
る。
【0040】請求項16の発明によれば、副データ伝送
路としては、ネットワーク維持情報を送信し得ることを
考慮して、主データ伝送路と比較して低伝送容量の情報
伝送媒体が用いられる。
【0041】さらにまた、請求項17の発明は、前記情
報伝送媒体は、前記マスタステーションユニットと、前
記その他のスレーブステーションユニットとの各間を1
対1で接続して構成され、前記ネットワークの立ち上げ
指令を内容とするウェイクアップ信号を前記マスタステ
ーションユニットから当該各ステーションユニット宛に
各々伝送する際に用いられるウェイクアップ信号線であ
ることを要旨とする。
【0042】請求項17の発明によれば、情報伝送媒体
としては、ネットワークにあらかじめ設けられているウ
ェイクアップ信号線が流用されるので、したがって、新
たな副データ伝送路を追加して設けることなく、ネット
ワークの通信機能が損なわれた場合であっても、ネット
ワークの通信機能を可及的に正常状態に復旧することが
可能なネットワークの異常復旧システムを得ることがで
きる。
【0043】しかも、請求項18の発明は、前記情報伝
送媒体は、前記複数のステーションユニットの各々に電
源を供給する際に用いられる電源線であることを要旨と
する。
【0044】請求項18の発明によれば、情報伝送媒体
としては、ネットワークにあらかじめ設けられている電
源線が流用されるので、したがって、請求項17の発明
と同様に、新たな副データ伝送路を追加して設けること
なく、ネットワークの通信機能が損なわれた場合であっ
ても、ネットワークの通信機能を可及的に正常状態に復
旧することが可能なネットワークの異常復旧システムを
得ることができる。
【0045】また、請求項19の発明は、前記情報伝送
媒体は、前記各ステーションユニット間を接続して構成
され、当該各ステーションユニット間でアナログ形態の
通信データを交換する際に用いられるアナログ信号線で
あることを要旨とする。
【0046】請求項19の発明によれば、情報伝送媒体
としては、ネットワークにあらかじめ設けられているア
ナログ信号線が流用されるので、したがって、請求項1
7又は18の発明と同様に、新たな副データ伝送路を追
加して設けることなく、ネットワークの通信機能が損な
われた場合であっても、ネットワークの通信機能を可及
的に正常状態に復旧することが可能なネットワークの異
常復旧システムを得ることができる。
【0047】さらに、請求項20の発明は、前記情報伝
送媒体は、前記マスタステーションユニットと、前記そ
の他のスレーブステーションユニットとの各間を1対1
で接続して構成され、当該各間でアナログ形態の通信デ
ータを交換する際に用いられるアナログ信号線であるこ
とを要旨とする。
【0048】請求項20の発明によれば、情報伝送媒体
としては、ネットワークにあらかじめ設けられているア
ナログ信号線が流用されるので、したがって、請求項1
7乃至19の発明と同様に、新たな副データ伝送路を追
加して設けることなく、ネットワークの通信機能が損な
われた場合であっても、ネットワークの通信機能を可及
的に正常状態に復旧することが可能なネットワークの異
常復旧システムを得ることができる。
【0049】さらにまた、請求項21の発明は、前記監
視手段の監視処理は、自身を除くその他のステーション
ユニットから受信した通信データの受信状態が正常か否
か、又は自身が送信した通信データが宛先に到達したか
否かを監視することで実行され、前記異常判定手段の異
常判定処理では、前記監視手段の監視処理結果を受け
て、前記通信データの受信状態が異常のとき又は前記通
信データが宛先に到達しないとき、前記ネットワークに
おける通信状態が異常状態にあると判定することを要旨
とする。
【0050】請求項21の発明によれば、監視手段の監
視処理は、自身を除くその他のステーションユニットか
ら受信した通信データの受信状態が正常か否か、又は自
身が送信した通信データが宛先に到達したか否かを監視
することで実行され、また、異常判定手段の異常判定処
理では、監視手段の監視処理結果を受けて、通信データ
の受信状態が異常のとき又は通信データが宛先に到達し
ないとき、ネットワークにおける通信状態が異常状態に
あると判定するので、したがって、ネットワークにおけ
る通信状態、及び異常発生箇所をきわめて正確に把握す
ることができる。
【0051】しかも、請求項22の発明は、前記監視手
段の監視処理では、自身が送信した通信データの宛先か
ら、通信データを受信した旨を含む通信データが自身宛
に返信されないとき、自身が送信した通信データが宛先
に到達しないとみなすことを要旨とする。
【0052】請求項22の発明によれば、自身が送信し
た通信データの宛先から、通信データを受信した旨を含
む通信データが自身宛に返信されないとき、自身が送信
した通信データが宛先に到達しないとみなすので、した
がって、ネットワークにおける通信状態、及び異常発生
箇所をきわめて正確に把握することができる。
【0053】また、請求項23の発明は、前記ネットワ
ーク維持情報は、前記各ステーションユニット毎の制御
情報を内容とする制御データを含んでいることを要旨と
する。
【0054】請求項23の発明によれば、ネットワーク
維持情報は、各ステーションユニット毎の制御情報を内
容とする制御データを含んでいるので、したがって、ネ
ットワークの通信機能が損なわれた場合に、マスタステ
ーションユニットの元には、各ステーションユニット毎
の制御情報を内容とする制御データが集められ、この結
果、ネットワークの通信機能を可及的に正常状態に復旧
することが可能なネットワークの異常復旧システムを得
ることができる。
【0055】さらに、請求項24の発明は、前記マスタ
ステーションユニットは、前記各ステーションユニット
から送信されたネットワーク維持情報を受信する維持情
報受信機能を有する維持情報受信手段と、当該維持情報
受信手段で受信した各ステーションユニット毎のネット
ワーク維持情報を集中管理する情報集中管理機能を有す
る情報集中管理手段と、をさらに備えて構成されること
を要旨とする。
【0056】請求項24の発明によれば、マスタステー
ションユニットにおいて、維持情報受信手段は、各ステ
ーションユニットから送信されたネットワーク維持情報
を受信する一方、情報集中管理手段は、受信した各ステ
ーションユニット毎のネットワーク維持情報を集中管理
する情報集中管理機能を発揮するので、したがって、ネ
ットワークの通信機能が損なわれた場合であっても、マ
スタステーションユニットは、各ステーションユニット
毎のネットワーク維持情報を集中管理することができ、
この結果、ネットワークの通信機能を可及的に正常状態
に復旧することが可能なネットワークの異常復旧システ
ムを得ることができる。
【0057】さらにまた、請求項25の発明は、前記複
数のステーションユニットのうち、前記マスタステーシ
ョンユニットを除くいずれか1つのステーションユニッ
トは、当該マスタステーションユニットが保有する前記
ネットワーク維持情報の受信機能、又は前記情報集中管
理機能のうち、少なくともいずれか一方が異常状態に陥
った場合には、自身が代替マスタステーションユニット
として動作することにより、前記ネットワークの再構築
を実行することを要旨とする。
【0058】請求項25の発明によれば、複数のステー
ションユニットのうち、マスタステーションユニットを
除くいずれか1つのステーションユニットは、マスタス
テーションユニットにおけるネットワーク維持情報の受
信機能、又は情報集中管理機能のうち、少なくともいず
れか一方が異常状態に陥った場合には、自身が代替マス
タステーションユニットとして動作することにより、ネ
ットワークの再構築を実行するので、したがって、マス
タステーションユニットが通信不能状態に陥った場合で
あっても、ネットワークの通信機能を可及的に正常状態
に復旧することが可能なネットワークの異常復旧システ
ムを得ることができる。
【0059】そして、請求項26の発明は、前記代替マ
スタステーションユニットとして動作するステーション
ユニットは、あらかじめ定められる優先順位にしたがっ
て順次決定されることを要旨とする。
【0060】請求項26の発明によれば、代替マスタス
テーションユニットとして動作するステーションユニッ
トは、あらかじめ定められる優先順位にしたがって順次
決定されるので、したがって、マスタステーションユニ
ットに加えて、さらに代替マスタステーションユニット
が通信不能状態に陥った場合であっても、ネットワーク
の通信機能を可及的に正常状態に復旧することが可能な
ネットワークの異常復旧システムを得ることができる。
【0061】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るネットワー
クの異常復旧システムの複数の実施形態について、図に
基づいて詳細に説明する。
【0062】図1は、本発明に係るネットワークの異常
復旧システムの主要部を表す概略ブロック構成図、図2
は、本発明の第1実施形態に係る異常復旧システムの概
略ブロック構成図、図3は、第1実施形態に係る異常復
旧システムの全体構成図、図4は、第1実施形態に係る
異常復旧システムの動作フローチャート図、図5は、本
発明の第2実施形態に係る異常復旧システムの概略ブロ
ック構成図、図6は、第2実施形態に係る異常復旧シス
テムの部分拡大図である。なお、本発明の第1及び第2
実施形態について、本発明を、車両の室内に配備された
各種機器間を接続するネットワークに適用した形態を例
示して説明する。
【0063】まず、本発明の第1実施形態に係る異常復
旧システムの全体構成について、図3を参照して説明す
ると、異常復旧システム1は、複数のステーションユニ
ット間を、単一方向におけるディジタルデータの伝送を
許容するリング状のトポロジーを呈する主データ伝送路
11を介して接続して構成され、主データ伝送路11を
介して送信元から宛先にディジタルデータを転送するこ
とにより、複数のステーションユニット間で相互にデー
タ交換可能に構成されたネットワークに適用され、ネッ
トワークの通信状態を監視するとともに、ネットワーク
の通信状態が異常状態に陥ったとき、ネットワークの通
信機能を正常状態に復旧する機能を有している。
【0064】主データ伝送路11としては、例えばプラ
スチック光ファイバや電線等の適宜の情報伝送媒体を採
用することができる。本実施形態では、主データ伝送路
11としてプラスチック光ファイバを採用し、時計回転
方向にディジタルデータを巡回させて伝送する形態を例
示して以下説明する。
【0065】複数の各ステーションユニット間の通信方
式としては、マスタ/スレーブ方式が採用されており、
複数のステーションユニットのうち、1つのユニットが
マスタステーションユニットMUとして動作する一方、
その他のユニットがスレーブステーションユニットSU
として動作する如く構成されている。
【0066】上述の如く構成されたネットワークでは、
マスタステーションユニットMUは、ネットワーク全体
の動作管理を行うとともに、ネットワークの通信機能を
正常状態に復旧する如く動作する一方、各スレーブステ
ーションユニットSUは、通常受信待ち状態で待機して
おり、マスタステーションユニットMUから送出される
送信開始又は受信開始等の通信データを受信したとき、
これに応答して通信データの送受信を適宜実行する如く
構成されている。
【0067】ネットワーク内において巡回伝送される通
信データは、ディジタル・オーディオ・データ等の音声
情報や、ディジタル・ビデオ・データ等の映像情報を内
容とするソースデータ、又は各スレーブステーションユ
ニットSUにおける制御情報を内容とする制御データ等
を適宜含む如く構成されている。
【0068】マスタステーションユニットMUと、その
他のスレーブステーションユニットSUとの各間は、主
データ伝送路11とは別系統の1又は2以上の副データ
伝送路10を介して1対1でそれぞれ接続されている。
なお、副データ伝送路10の接続形態としては、上述し
た形態に代えて、複数のステーションユニットの各間
を、1又は2以上の副データ伝送路10を介して接続す
る形態を採用することができる。特に、複数のステーシ
ョンユニットの各間を、副データ伝送路10を介して接
続する形態として、例えば、主データ伝送路11と同様
のリング形式の副データ伝送路10を採用することもで
きる。
【0069】副データ伝送路10は、各スレーブステー
ションユニットSUがネットワークにおける異常状態の
発生を検知したとき、ネットワークとしての通信機能を
維持する際に必要となる、例えば、各スレーブステーシ
ョンユニットSU毎の制御情報を内容とする制御データ
を含むネットワーク維持情報と、異常発生の旨、及び異
常発生箇所を含む異常発生情報とを、マスタステーショ
ンユニットMU宛に各個別に送信する際に用いられる。
【0070】なお、副データ伝送路10としては、ネッ
トワーク維持情報を送信し得ることを考慮して、主デー
タ伝送路11と比較して低伝送容量の電線等の情報伝送
媒体を適宜採用することができる。
【0071】この情報伝送媒体としては、マスタステー
ションユニットMUと、その他のスレーブステーション
ユニットSUとの各間を1対1で接続して構成され、ネ
ットワークの立ち上げ指令を内容とするウェイクアップ
信号をマスタステーションユニットMUから各ステーシ
ョンユニット宛に各々伝送する際に用いられるウェイク
アップ信号線を流用することができる。
【0072】また、情報伝送媒体としては、各ステーシ
ョンユニットの各々に電源を供給する際に用いられる電
源線を流用することもできる。
【0073】さらに、情報伝送媒体としては、各ステー
ションユニット間を接続して構成され、各ステーション
ユニット間でアナログ形態の通信データを交換する際に
用いられるアナログ信号線を流用することもできる。な
お、アナログ形態の通信データとしては、映像情報又は
音声情報等を挙げることができる。
【0074】しかも、情報伝送媒体としては、マスタス
テーションユニットMUと、その他のスレーブステーシ
ョンユニットSUとの各間を1対1で接続して構成さ
れ、各間でアナログ形態の通信データを交換する際に用
いられるアナログ信号線を流用することもできる。
【0075】上述したいずれの場合であっても、情報伝
送媒体としては、ネットワーク内にあらかじめ既設の各
種線路が流用されるので、したがって、新たな副データ
伝送路10を追加して設けることなく、マスタステーシ
ョンユニットMUのネットワーク管理機能を正常状態に
維持することが可能なネットワークの異常復旧システム
を得ることができる。
【0076】マスタステーションユニットMUには、例
えばCD(Compact Disc)チェンジャー装
置、オーディオアンプ、DVD(Degital Vi
deo Disc)装置、ラジオ受信機、携帯電話、ナ
ビゲーション装置、ディジタルTV、空気調和装置の制
御装置等の適宜の機器N1が接続されている。なお、マ
スタステーションユニットMUに対して複数の機器を接
続することもできる。
【0077】マスタステーションユニットMUは、ネッ
トワーク全体としての動作タイミングとなるシステムク
ロックSYCLK等の基準クロックを生成するととも
に、生成した基準クロックの位相を高精度に維持する機
能を備えたクロック発生器(PLL/CG;Phase
Lock Loop/Clock Generato
r)9を内蔵しており、機器N1から送出される例えば
ディジタル・オーディオ・データやディジタル・ビデオ
・データ等のソースデータ又は各機器毎の制御データ等
を適宜含む各種データを取り込み、これら各種データ、
及びクロック発生器(PLL/CG)9から供給される
システムクロックSYCLKに対し、送信元及び宛先を
含むヘッダ情報を付加してパケット化し、パケット化さ
れたパケットデータに対して変調処理を施し、変調処理
後のパケットデータを主データ伝送路11へ送出する一
方、各スレーブステーションユニットSUから送出され
る各種データを取り込み、これら各種データに対して復
調処理を施し、復調処理後のデータを選択的に機器N1
へ分配して送出する機能、各スレーブステーションユニ
ットSUからそれぞれ取得したネットワーク維持情報を
集中管理する情報集中管理機能、及びネットワークの通
信機能を正常状態に復旧するネットワーク復旧機能を備
えて構成されている。
【0078】スレーブステーションユニットSU1,S
U2,SU3の各々には、1又は2以上の機器N2乃至
N7がそれぞれ接続されている。各スレーブステーショ
ンユニットSUは、マスタステーションユニットMU、
又はスレーブステーションユニットSUから送出された
パケットデータを取り込み、取り込んだパケットデータ
に対して復調処理を施し、復調処理後のデータから取得
したシステムクロックSYCLK等に同期させて各種デ
ータを選択的に各々の機器N2乃至N7へ分配して送出
する一方、各種機器N2乃至N7から送出される機器の
制御情報を含む制御データ、又はソースデータを適宜含
む各種データを取り込み、これら各種データにヘッダ情
報を付加してパケット化し、パケット化されたパケット
データに対して変調処理を施し、変調処理後のパケット
データを主データ伝送路11へ送出するデータ通信機能
と、ネットワークの通信機能が損なわれたと判定された
とき、ネットワーク維持情報と、異常発生の旨及び異常
発生箇所を含む異常発生情報とを、副データ伝送路10
を介してマスタステーションユニットMU宛に送信する
情報送信機能を備えている。
【0079】次に、本異常復旧システム1を構成する各
ステーションユニットについて、スレーブステーション
ユニットSUとマスタステーションユニットMUとに分
けて、図1又は図2を参照して順次説明する。なお、ス
レーブステーションユニットSUと、マスタステーショ
ンユニットMUとに共通する機能を備えた部材間には同
一の符号を付し、その重複した説明を省略する。また、
スレーブステーションユニットSU1,SU2,SU3
の各々の内部構成は共通であるため、スレーブステーシ
ョンユニットSU2を代表的に例示して説明することに
より、スレーブステーションユニットSUの内部構成の
説明に代えることとする。
【0080】図2に示すように、スレーブステーション
ユニットSU2は、主データ伝送路11bを介して上流
側に位置するステーションユニットSU1から光信号の
形態で送られる各種データを含む光を受光するととも
に、受光した光信号を電気信号の形態に変換し、変換後
の各種データを含むパケットデータを送出する受光部2
cと、受光部2cから送出されたパケットデータを取り
込み、取り込んだパケットデータに対して復調処理を施
し、復調処理後のデータから取得したシステムクロック
SYCLK等に同期させて各種データを選択的に自身に
接続された機器N3乃至N5宛に分配して送出する一
方、各機器N3乃至N5から送出される各種データを取
り込み、これら各種データにヘッダ情報を付加してパケ
ット化し、パケット化されたパケットデータに対して変
調処理を施し、変調処理後のパケットデータを主データ
伝送路11へ送出する機能を有する通信IC5cと、通
信IC5cから送出された電気信号の形態のパケットデ
ータを光信号の形態に変換し、変換後のパケットデータ
を主データ伝送路11へ光の点滅の形態で送出する発光
部3cと、通信IC5cの動作監視及び動作制御を行う
等の機能を有するCPU7cとを備えて構成されてい
る。
【0081】一方、マスタステーションユニットMU
は、図2に示すように、受光部2aと、クロック発生器
9を内蔵した通信IC5aと、発光部3aと、後述する
情報集中管理機能等を有するCPU7aとを備えて構成
されている。
【0082】ここで、スレーブステーションユニットS
U2に内蔵されたCPU7c内部のブロック構成につい
て、図1を参照してさらに詳細に説明すると、CPU7
cは、ネットワークにおける通信状態を監視する監視処
理を実行する監視手段として機能する監視部31と、監
視部31での監視処理結果を受けて、ネットワークにお
ける通信状態が異常状態にあるか否かを判定する異常判
定処理を実行する異常判定手段として機能する異常判定
部33と、異常判定部33における異常判定処理の結
果、ネットワークにおける通信状態が異常状態にあると
判定されたとき、自身で発生した通信データの経路を、
主データ伝送路11側から副データ伝送路10側へ切り
換える経路切換制御を実行する経路切換制御手段として
機能する経路切換制御部35と、経路切換制御部35で
の経路切換制御により主データ伝送路11側から副デー
タ伝送路10側へ通信データの経路が切り換えられたと
き、経路切換により確立された副データ伝送路10を介
して、少なくともネットワークとしての通信機能を維持
する際に必要となるネットワーク維持情報を、マスタス
テーションユニットMU宛に送信する維持情報送信処理
を実行する維持情報送信手段として機能する維持情報送
信部37とを備えて構成されている。
【0083】上述の如く構成されたCPU7cは、受光
部2cにおける受光状態を通信線13cを介して常時監
視入力し、主データ伝送路11bに断線等の異常が発生
しているか、又は通信IC5cが異常状態に陥る等、ネ
ットワークにおける通信機能が損なわれたと判定された
とき、副データ伝送路10bを介して、ネットワーク維
持情報と異常発生情報とをマスタステーションユニット
MU宛に送信することになる。
【0084】一方、マスタステーションユニットMUに
内蔵されたCPU7a内部のブロック構成について、図
1を参照してさらに詳細に説明すると、CPU7aは、
スレーブステーションユニットSU2に内蔵されたCP
U7cの各種機能に加えて、自身を含む各ステーション
ユニットから送信されたネットワーク維持情報などを受
信する維持情報受信機能を有する維持情報受信手段とし
て機能する維持情報受信部39と、維持情報受信部39
で受信した各ステーションユニット毎のネットワーク維
持情報を集中管理する情報集中管理機能を有する情報集
中管理手段として機能する情報集中管理部40とをさら
に備えて構成されている。
【0085】上述の如く構成されたCPU7aは、各ス
テーションユニットSUからのネットワーク維持情報、
又は異常発生情報の送出有無を副データ伝送路10を介
して常時監視し、ネットワーク維持情報と異常発生情報
とのうち少なくともいずれか一方を受信したときにはこ
れらを取り込み、全ステーションユニットSUから送信
されたネットワーク維持情報を集中管理することにな
る。
【0086】ここで、各ステーションユニットSUから
副データ伝送路10をそれぞれ介してマスタステーショ
ンユニットMU宛にネットワーク維持情報を送信する際
には、各ユニットに内蔵されたCPU間での直接通信方
式が採用されているので、例えば通信IC5bが通信不
能状態に陥った場合であっても、この旨をマスタステー
ションユニットMU宛に確実に通知することが可能とな
っている。
【0087】次に、本発明に係るネットワークの異常復
旧システムの動作について、図4を参照して説明する。
【0088】まず、各ステーションユニットSUに内蔵
されたそれぞれのCPU7は、受光部2における受光状
態を通信ケーブル13を介して常時監視入力し、受光部
2が正常な光信号を受信しているか否かを判定する(ス
テップS1)。ステップS1における光信号受信判定の
結果、受光部2が正常な光信号を受信している場合に
は、CPU7は、通信IC5に対して直前のステーショ
ンユニットへモニタリングコマンドを送信させる指令を
行う(ステップS2)。このモニタリングコマンド送信
指令を受けて、通信IC5は、送信対象となるモニタリ
ングコマンドに対し、送信元として自身のアドレスを指
定する一方、宛先として直前のステーションユニットの
アドレスが指定されたヘッダ情報を付加してパケット化
し、パケット化されたパケットデータに対して変調処理
を施し、変調処理後のパケットデータを発光部3へ送出
する。これを受けて発光部3は、通信IC5から送出さ
れたパケットデータを光信号の形態に変換し、変換後の
パケットデータを主データ伝送路11へ光の点滅の形態
で送出する。宛先としてアドレス指定されたステーショ
ンユニットは、上述したパケットデータに対し、パケッ
トデータを受信した旨の肯定応答符号であるACK(A
CKnowledge)符号を付加して主データ伝送路
11へ送出する。
【0089】次に、CPU7は、受信したパケットデー
タ中にACK符号が含まれているか否かを判定する(ス
テップS3)。ステップS4のACK受信判定の結果、
CPU7は、ACK符号を含むパケットデータを受信し
ている場合には、処理の流れをステップS1へ戻して以
下の処理を繰り返し実行する。上述したステップS1乃
至S3の処理が、ネットワークの通信機能が正常状態に
維持されているときの流れである。
【0090】さて、一方、ネットワークの通信機能が異
常状態に陥ったときの流れについて以下に述べると、ス
テップS1における光信号受信判定の結果、受光部2が
正常な光信号を受信していない場合には、ステーション
ユニットSUのCPU7は、受光部2自身、受光部2に
至るまでの光信号経路、又は他のステーションユニット
になんらかの異常状態が発生したとみなして、主データ
伝送路11とは別系統に設けられた副データ伝送路10
を介して、各ステーションユニットSU毎のネットワー
ク維持情報と、異常発生情報とをマスタステーションユ
ニットMU宛に送信する如く通信データの経路を切り換
えさせる切換制御を行う。また、ACK符号を含むパケ
ットデータを受信していない場合には、すなわち、光信
号は受信しているが、正常なデータ通信が成立していな
い場合には、CPU7は、自身の通信IC5が異常状態
に陥ったとみなして、ネットワーク維持情報と異常発生
情報とを、副データ伝送路10を介してマスタステーシ
ョンユニットMU宛に送信する如く通信データの経路を
切り換えさせる切換制御を行う(ステップS4)。各ス
テーションユニットSUからのネットワーク維持情報と
異常発生情報を受信して、マスタステーションユニット
MUは、各ステーションユニットSU毎のネットワーク
維持情報を集中管理する情報集中管理機能を発揮する一
方、ネットワーク内における異常発生の旨及び異常発生
箇所を解析し、解析された異常発生情報を図示しない表
示パネル等の表示手段に表示させる。なお、マスタステ
ーションユニットMUで集中管理されたネットワーク維
持情報は、例えば、マスタステーションユニットMUに
接続された各種機器へ送出され、各種機器の動作制御等
に用いられる。
【0091】このように、第1実施形態に係るネットワ
ークの異常復旧システムによれば、ネットワークの通信
機能が損なわれた場合であっても、ネットワークの通信
機能を可及的に正常状態に復旧することができる。
【0092】また、異常発生の旨、及び異常発生箇所を
含む異常発生情報は、マスタステーションユニットMU
の元で一元管理されるので、一元管理された異常発生情
報を解析することで、ネットワークの通信機能が異常状
態に陥った際のメンテナンスを容易に行うことができ
る。
【0093】次に、第2実施形態に係る異常復旧システ
ムについて、上述した第1実施形態に係る異常復旧シス
テム1との相違点を中心に、図4乃至図5を参照して説
明する。
【0094】第2実施形態に係る異常復旧システム41
は、図4乃至図5に示すように、双方向における通信デ
ータの伝送を許容する主データ伝送路11を採用すると
ともに、各ステーションユニットMU,SUからの通信
データの送出方向を時計回転方向又はその逆方向へ切り
換える送出方向切換部17a乃至17dを、各ステーシ
ョンユニットMU,SUに接続される一対のデータ伝送
路11にそれぞれまたがる如く設け、さらに、CPU7
a乃至7dと送出方向切換部17a乃至17dとの各間
を通信線15a乃至15dで接続して構成されている。
【0095】上述した第2実施形態に係る異常復旧シス
テム41によれば、図4乃至図5に示すように、例え
ば、スレーブステーションユニットSU2とスレーブス
テーションユニットSU3との間を接続するデータ伝送
路11cが断線する等、スレーブステーションユニット
SU2からマスタステーションユニットMUへ通信デー
タを伝送できなくなる事態が生じた場合には、スレーブ
ステーションユニットSU2のCPU7cは、送出方向
切換部17cへ送出方向切換指令を送り、通信データの
送出方向を逆方向へ切り換えた状態で通信データを送出
し、これをもってスレーブステーションユニットSU2
からマスタステーションユニットMUへ通信データを伝
送する。
【0096】したがって、第2実施形態に係るネットワ
ークの異常復旧システムによれば、ネットワークの通信
機能が損なわれた場合であっても、ネットワークの通信
機能を可及的に正常状態に復旧することができる。
【0097】なお、本発明は、上述した実施形態の例に
限定されることなく、その他の態様で実施することがで
きる。
【0098】すなわち、例えば、主データ伝送路が断線
する等、スレーブステーションユニットからマスタステ
ーションユニットへ通信データを送信できなくなる事態
が生じた場合には、主データ伝送路の周囲を覆うシール
ド線を副データ伝送路として流用し、この副データ伝送
路を介して、スレーブステーションユニットからマスタ
ステーションユニットへネットワーク維持情報を送信す
ることもできる。
【0099】また、本発明において、マスタステーショ
ンユニットが保有するネットワーク維持情報の受信機
能、又は情報集中管理機能のうち、少なくともいずれか
一方が異常状態に陥った場合には、異常復旧システムを
構成する複数のステーションユニットのうち、マスタス
テーションユニットを除くいずれか1つのステーション
ユニットは、自身が代替マスタステーションユニットと
して動作することにより、ネットワークの再構築を実行
する形態を採用することができる。
【0100】このようにすれば、マスタステーションユ
ニットが通信不能状態に陥った場合であっても、ネット
ワークの通信機能を可及的に正常状態に復旧することが
可能である。
【0101】この場合、代替マスタステーションユニッ
トとして動作するステーションユニットは、あらかじめ
定められる優先順位にしたがって順次決定される如く構
成することができる。
【0102】このようにすれば、マスタステーションユ
ニットに加えて、さらに代替マスタステーションユニッ
トが通信不能状態に陥った場合であっても、ネットワー
クの通信機能を可及的に正常状態に復旧することが可能
となる。
【0103】
【発明の効果】請求項1又は2の発明によれば、複数の
ステーションユニットの各々は、ネットワークにおける
通信状態を監視する監視処理を実行し、この監視処理結
果を受けて、ネットワークにおける通信状態が、異常状
態にあるか否かを判定する異常判定処理を実行し、この
異常判定処理の結果、ネットワークにおける通信状態が
異常状態にあると判定されたとき、各ステーションユニ
ットでそれぞれ発生した通信データの経路を、主データ
伝送路側から副データ伝送路側へ切り換える経路切換制
御を実行するとともに、この経路切換制御により確立さ
れた副データ伝送路を介して、少なくともネットワーク
としての通信機能を維持する際に必要となるネットワー
ク維持情報を、マスタステーションユニット宛に送信す
る維持情報送信処理を実行するので、したがって、ネッ
トワークの通信機能が損なわれた場合であっても、ネッ
トワークの通信機能を可及的に正常状態に復旧すること
ができる。
【0104】また、請求項4の発明によれば、情報伝送
媒体としては、ネットワークにあらかじめ設けられてい
るウェイクアップ信号線が流用されるので、したがっ
て、新たな副データ伝送路を追加して設けることなく、
ネットワークの通信機能が損なわれた場合であっても、
ネットワークの通信機能を可及的に正常状態に復旧する
ことが可能なネットワークの異常復旧方法を実現するこ
とができる。
【0105】さらに、請求項5の発明によれば、情報伝
送媒体としては、ネットワークにあらかじめ設けられて
いる電源線が流用されるので、したがって、請求項4の
発明と同様に、新たな副データ伝送路を追加して設ける
ことなく、ネットワークの通信機能が損なわれた場合で
あっても、ネットワークの通信機能を可及的に正常状態
に復旧することが可能なネットワークの異常復旧方法を
実現することができる。
【0106】さらにまた、請求項6の発明によれば、情
報伝送媒体としては、ネットワークにあらかじめ設けら
れているアナログ信号線が流用されるので、したがっ
て、請求項4又は5の発明と同様に、新たな副データ伝
送路を追加して設けることなく、ネットワークの通信機
能が損なわれた場合であっても、ネットワークの通信機
能を可及的に正常状態に復旧することが可能なネットワ
ークの異常復旧方法を実現することができる。
【0107】しかも、請求項7の発明によれば、情報伝
送媒体としては、ネットワークにあらかじめ設けられて
いるアナログ信号線が流用されるので、したがって、請
求項4乃至6の発明と同様に、新たな副データ伝送路を
追加して設けることなく、ネットワークの通信機能が損
なわれた場合であっても、ネットワークの通信機能を可
及的に正常状態に復旧することが可能なネットワークの
異常復旧方法を実現することができる。
【0108】また、請求項8の発明によれば、監視処理
は、自身を除くその他のステーションユニットから受信
した通信データの受信状態が正常か否か、又は自身が送
信した通信データが宛先に到達したか否かを監視するこ
とで実行され、また、異常判定処理では、監視処理結果
を受けて、通信データの受信状態が異常のとき又は通信
データが宛先に到達しないとき、ネットワークにおける
通信状態が異常状態にあると判定するので、したがっ
て、ネットワークにおける通信状態、及び異常発生箇所
をきわめて正確に把握することができる。
【0109】さらに、請求項9の発明によれば、自身が
送信した通信データの宛先から、通信データを受信した
旨を含む通信データが自身宛に返信されないとき、自身
が送信した通信データが宛先に到達しないとみなすの
で、したがって、ネットワークにおける通信状態、及び
異常発生箇所をきわめて正確に把握することができる。
【0110】さらにまた、請求項10の発明によれば、
ネットワーク維持情報は、各ステーションユニット毎の
制御情報を内容とする制御データを含んでいるので、し
たがって、ネットワークの通信機能が損なわれた場合
に、マスタステーションユニットの元には、各ステーシ
ョンユニット毎の制御情報を内容とする制御データが集
められ、この結果、ネットワークの通信機能を可及的に
正常状態に復旧することが可能なネットワークの異常復
旧方法を実現することができる。
【0111】しかも、請求項11の発明によれば、マス
タステーションユニットは、各ステーションユニットか
ら送信されたネットワーク維持情報を受信するととも
に、受信した各ステーションユニット毎のネットワーク
維持情報を集中管理する情報集中管理機能を発揮するの
で、したがって、ネットワークの通信機能が損なわれた
場合であっても、マスタステーションユニットは、各ス
テーションユニット毎のネットワーク維持情報を集中管
理することができ、この結果、ネットワークの通信機能
を可及的に正常状態に復旧することが可能なネットワー
クの異常復旧方法を実現することができる。
【0112】また、請求項12の発明によれば、複数の
ステーションユニットのうち、マスタステーションユニ
ットを除くいずれか1つのステーションユニットは、マ
スタステーションユニットにおけるネットワーク維持情
報の受信機能、又は情報集中管理機能のうち、少なくと
もいずれか一方が異常状態に陥った場合には、自身が代
替マスタステーションユニットとして動作することによ
り、ネットワークの再構築を実行するので、したがっ
て、マスタステーションユニットが通信不能状態に陥っ
た場合であっても、ネットワークの通信機能を可及的に
正常状態に復旧することが可能なネットワークの異常復
旧方法を実現することができる。
【0113】さらに、請求項13の発明によれば、代替
マスタステーションユニットとして動作するステーショ
ンユニットは、あらかじめ定められる優先順位にしたが
って順次決定されるので、したがって、マスタステーシ
ョンユニットに加えて、さらに代替マスタステーション
ユニットが通信不能状態に陥った場合であっても、ネッ
トワークの通信機能を可及的に正常状態に復旧すること
が可能なネットワークの異常復旧方法を実現することが
できる。
【0114】一方、請求項14又は15の発明によれ
ば、複数のステーションユニットの各々において、ま
ず、監視手段は、ネットワークにおける通信状態を監視
する監視処理を実行する。監視手段での監視処理結果を
受けて、異常判定手段は、ネットワークにおける通信状
態が、異常状態にあるか否かを判定する異常判定処理を
実行する。そして、異常判定手段における異常判定処理
の結果、ネットワークにおける通信状態が異常状態にあ
ると判定されたとき、経路切換制御手段は、各ステーシ
ョンユニットでそれぞれ発生した通信データの経路を、
主データ伝送路側から副データ伝送路側へ切り換える経
路切換制御を実行する一方、維持情報送信手段は、経路
切換制御手段での経路切換制御により主データ伝送路側
から副データ伝送路側へ通信データの経路が切り換えら
れたとき、経路切換により確立された副データ伝送路を
介して、少なくともネットワークとしての通信機能を維
持する際に必要となるネットワーク維持情報を、マスタ
ステーションユニット宛に送信する維持情報送信処理を
実行するので、したがって、ネットワークの通信機能が
損なわれた場合であっても、ネットワークの通信機能を
可及的に正常状態に復旧することができる。
【0115】また、請求項17の発明によれば、情報伝
送媒体としては、ネットワークにあらかじめ設けられて
いるウェイクアップ信号線が流用されるので、したがっ
て、新たな副データ伝送路を追加して設けることなく、
ネットワークの通信機能が損なわれた場合であっても、
ネットワークの通信機能を可及的に正常状態に復旧する
ことが可能なネットワークの異常復旧システムを得るこ
とができる。
【0116】さらに、請求項18の発明によれば、情報
伝送媒体としては、ネットワークにあらかじめ設けられ
ている電源線が流用されるので、したがって、請求項1
7の発明と同様に、新たな副データ伝送路を追加して設
けることなく、ネットワークの通信機能が損なわれた場
合であっても、ネットワークの通信機能を可及的に正常
状態に復旧することが可能なネットワークの異常復旧シ
ステムを得ることができる。
【0117】さらにまた、請求項19の発明によれば、
情報伝送媒体としては、ネットワークにあらかじめ設け
られているアナログ信号線が流用されるので、したがっ
て、請求項17又は18の発明と同様に、新たな副デー
タ伝送路を追加して設けることなく、ネットワークの通
信機能が損なわれた場合であっても、ネットワークの通
信機能を可及的に正常状態に復旧することが可能なネッ
トワークの異常復旧システムを得ることができる。
【0118】しかも、請求項20の発明によれば、情報
伝送媒体としては、ネットワークにあらかじめ設けられ
ているアナログ信号線が流用されるので、したがって、
請求項17乃至19の発明と同様に、新たな副データ伝
送路を追加して設けることなく、ネットワークの通信機
能が損なわれた場合であっても、ネットワークの通信機
能を可及的に正常状態に復旧することが可能なネットワ
ークの異常復旧システムを得ることができる。
【0119】また、請求項21の発明によれば、監視手
段の監視処理は、自身を除くその他のステーションユニ
ットから受信した通信データの受信状態が正常か否か、
又は自身が送信した通信データが宛先に到達したか否か
を監視することで実行され、また、異常判定手段の異常
判定処理では、監視手段の監視処理結果を受けて、通信
データの受信状態が異常のとき又は通信データが宛先に
到達しないとき、ネットワークにおける通信状態が異常
状態にあると判定するので、したがって、ネットワーク
における通信状態、及び異常発生箇所をきわめて正確に
把握することができる。
【0120】さらに、請求項22の発明によれば、自身
が送信した通信データの宛先から、通信データを受信し
た旨を含む通信データが自身宛に返信されないとき、自
身が送信した通信データが宛先に到達しないとみなすの
で、したがって、ネットワークにおける通信状態、及び
異常発生箇所をきわめて正確に把握することができる。
【0121】さらにまた、請求項23の発明によれば、
ネットワーク維持情報は、各ステーションユニット毎の
制御情報を内容とする制御データを含んでいるので、し
たがって、ネットワークの通信機能が損なわれた場合
に、マスタステーションユニットの元には、各ステーシ
ョンユニット毎の制御情報を内容とする制御データが集
められ、この結果、ネットワークの通信機能を可及的に
正常状態に復旧することが可能なネットワークの異常復
旧システムを得ることができる。
【0122】しかも、請求項24の発明によれば、マス
タステーションユニットにおいて、維持情報受信手段
は、各ステーションユニットから送信されたネットワー
ク維持情報を受信する一方、情報集中管理手段は、受信
した各ステーションユニット毎のネットワーク維持情報
を集中管理する情報集中管理機能を発揮するので、した
がって、ネットワークの通信機能が損なわれた場合であ
っても、マスタステーションユニットは、各ステーショ
ンユニット毎のネットワーク維持情報を集中管理するこ
とができ、この結果、ネットワークの通信機能を可及的
に正常状態に復旧することが可能なネットワークの異常
復旧システムを得ることができる。
【0123】しかして、請求項25の発明によれば、複
数のステーションユニットのうち、マスタステーション
ユニットを除くいずれか1つのステーションユニット
は、マスタステーションユニットにおけるネットワーク
維持情報の受信機能、又は情報集中管理機能のうち、少
なくともいずれか一方が異常状態に陥った場合には、自
身が代替マスタステーションユニットとして動作するこ
とにより、ネットワークの再構築を実行するので、した
がって、マスタステーションユニットが通信不能状態に
陥った場合であっても、ネットワークの通信機能を可及
的に正常状態に復旧することが可能なネットワークの異
常復旧システムを得ることができる。
【0124】そして、請求項26の発明によれば、代替
マスタステーションユニットとして動作するステーショ
ンユニットは、あらかじめ定められる優先順位にしたが
って順次決定されるので、したがって、マスタステーシ
ョンユニットに加えて、さらに代替マスタステーション
ユニットが通信不能状態に陥った場合であっても、ネッ
トワークの通信機能を可及的に正常状態に復旧すること
が可能なネットワークの異常復旧システムを得ることが
できるというきわめて優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るネットワークの異常復旧
システムの主要部を表す概略ブロック構成図である。
【図2】図2は、本発明の第1実施形態に係る異常復旧
システムの概略ブロック構成図である。
【図3】図3は、第1実施形態に係る異常復旧システム
の全体構成図である。
【図4】図4は、第1実施形態に係る異常復旧システム
の動作フローチャート図である。
【図5】図5は、本発明の第2実施形態に係る異常復旧
システムの概略ブロック構成図である。
【図6】図6は、第2実施形態に係る異常復旧システム
の部分拡大図である。
【符号の説明】
1 第1実施形態に係る異常復旧システム 2a,2b,2c,2d 受光部 3a,3b,3c,3d 発光部 5a,5b,5c,5d 通信IC 7a マスタステーションユニットのCPU 7b、7c、7d スレーブステーションユニットのC
PU 9 クロック発生器(PLL/CG) 10 副データ伝送路 11 主データ伝送路 13a,13b,13c,13d 通信線 15 通信線 17 送出方向切換部 31 監視部(監視手段) 33 異常判定部(異常判定手段) 35 経路切換制御部(経路切換制御手段) 37 維持情報送信部(維持情報送信手段) 39 維持情報受信部(維持情報受信手段) 40 情報集中管理部(情報集中管理手段) 41 第2実施形態に係る異常復旧システム MU マスタステーションユニット SU スレーブステーションユニット N 各種機器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 法月 晃 静岡県沼津市大岡2771 矢崎総業株式会社 内 (72)発明者 古屋 嘉之 静岡県沼津市大岡2771 矢崎総業株式会社 内

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のステーションユニット間を、ディ
    ジタル形態の通信データの巡回伝送を許容するリング状
    の主データ伝送路を介して接続して構成され、通信方式
    としてマスタ/スレーブ方式が採用されたネットワーク
    の異常復旧方法であって、 前記複数のステーションユニットは、 マスタとして動作する1つのマスタステーションユニッ
    トと、スレーブとして動作するその他のスレーブステー
    ションユニットとを有して構成され、 前記ネットワークは、 前記主データ伝送路とは別系統に設けられ、前記各ステ
    ーションユニット間を接続する1又は2以上の副データ
    伝送路を有して構成され、 前記複数のステーションユニットの各々は、 前記ネットワークにおける通信状態を監視する監視処理
    を実行し、 当該監視処理結果を受けて、前記ネットワークにおける
    通信状態が、異常状態にあるか否かを判定する異常判定
    処理を実行し、 当該異常判定処理の結果、前記ネットワークにおける通
    信状態が異常状態にあると判定されたとき、前記各ステ
    ーションユニットでそれぞれ発生した通信データの経路
    を、前記主データ伝送路側から前記副データ伝送路側へ
    切り換える経路切換制御を実行するとともに、当該経路
    切換制御により確立された副データ伝送路を介して、少
    なくともネットワークとしての通信機能を維持する際に
    必要となるネットワーク維持情報を、前記マスタステー
    ションユニット宛に送信する維持情報送信処理を実行す
    ることを特徴とするネットワークの異常復旧方法。
  2. 【請求項2】 複数のステーションユニット間を、ディ
    ジタル形態の通信データの巡回伝送を許容するリング状
    の主データ伝送路を介して接続して構成され、通信方式
    としてマスタ/スレーブ方式が採用されたネットワーク
    の異常復旧方法であって、 前記複数のステーションユニットは、 マスタとして動作する1つのマスタステーションユニッ
    トと、スレーブとして動作するその他のスレーブステー
    ションユニットとを有して構成され、 前記ネットワークは、 前記主データ伝送路とは別系統に設けられ、少なくと
    も、前記マスタステーションユニットと、前記その他の
    スレーブステーションユニットとの各間を1対1で接続
    する1又は2以上の副データ伝送路を有して構成され、 前記複数のステーションユニットの各々は、 前記ネットワークにおける通信状態を監視する監視処理
    を実行し、 当該監視処理結果を受けて、前記ネットワークにおける
    通信状態が、異常状態にあるか否かを判定する異常判定
    処理を実行し、 当該異常判定処理の結果、前記ネットワークにおける通
    信状態が異常状態にあると判定されたとき、前記各ステ
    ーションユニットでそれぞれ発生した通信データの経路
    を、前記主データ伝送路側から前記副データ伝送路側へ
    切り換える経路切換制御を実行するとともに、当該経路
    切換制御により確立された副データ伝送路を介して、少
    なくともネットワークとしての通信機能を維持する際に
    必要となるネットワーク維持情報を、前記マスタステー
    ションユニット宛に送信する維持情報送信処理を実行す
    ることを特徴とするネットワークの異常復旧方法。
  3. 【請求項3】 前記副データ伝送路としては、前記ネッ
    トワーク維持情報を送信し得ることを考慮して、前記主
    データ伝送路と比較して低伝送容量の情報伝送媒体が用
    いられることを特徴とする請求項1又は2に記載のネッ
    トワークの異常復旧方法。
  4. 【請求項4】 前記情報伝送媒体は、前記マスタステー
    ションユニットと、前記その他のスレーブステーション
    ユニットとの各間を1対1で接続して構成され、前記ネ
    ットワークの立ち上げ指令を内容とするウェイクアップ
    信号を前記マスタステーションユニットから当該各ステ
    ーションユニット宛に各々伝送する際に用いられるウェ
    イクアップ信号線であることを特徴とする請求項3に記
    載のネットワークの異常復旧方法。
  5. 【請求項5】 前記情報伝送媒体は、前記複数のステー
    ションユニットの各々に電源を供給する際に用いられる
    電源線であることを特徴とする請求項3に記載のネット
    ワークの異常復旧方法。
  6. 【請求項6】 前記情報伝送媒体は、前記各ステーショ
    ンユニット間を接続して構成され、当該各ステーション
    ユニット間でアナログ形態の通信データを交換する際に
    用いられるアナログ信号線であることを特徴とする請求
    項3に記載のネットワークの異常復旧方法。
  7. 【請求項7】 前記情報伝送媒体は、前記マスタステー
    ションユニットと、前記その他のスレーブステーション
    ユニットとの各間を1対1で接続して構成され、当該各
    間でアナログ形態の通信データを交換する際に用いられ
    るアナログ信号線であることを特徴とする請求項3に記
    載のネットワークの異常復旧方法。
  8. 【請求項8】 前記監視処理は、 自身を除くその他のステーションユニットから受信した
    通信データの受信状態が正常か否か、又は自身が送信し
    た通信データが宛先に到達したか否かを監視することで
    実行され、 前記異常判定処理では、 前記監視処理結果を受けて、前記通信データの受信状態
    が異常のとき又は前記通信データが宛先に到達しないと
    き、前記ネットワークにおける通信状態が異常状態にあ
    ると判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の
    ネットワークの異常復旧方法。
  9. 【請求項9】 前記監視処理では、 自身が送信した通信データの宛先から、通信データを受
    信した旨を含む通信データが自身宛に返信されないと
    き、自身が送信した通信データが宛先に到達しないとみ
    なすことを特徴とする請求項8に記載のネットワークの
    異常復旧方法。
  10. 【請求項10】 前記ネットワーク維持情報は、前記各
    ステーションユニット毎の制御情報を内容とする制御デ
    ータを含んでいることを特徴とする請求項1又は2に記
    載のネットワークの異常復旧方法。
  11. 【請求項11】 前記マスタステーションユニットは、 前記各ステーションユニットから送信されたネットワー
    ク維持情報を受信するとともに、当該受信した各ステー
    ションユニット毎のネットワーク維持情報を集中管理す
    る情報集中管理機能をさらに有することを特徴とする請
    求項1又は2に記載のネットワークの異常復旧方法。
  12. 【請求項12】 前記複数のステーションユニットのう
    ち、前記マスタステーションユニットを除くいずれか1
    つのステーションユニットは、 当該マスタステーションユニットが保有する前記ネット
    ワーク維持情報の受信機能、又は前記情報集中管理機能
    のうち、少なくともいずれか一方が異常状態に陥った場
    合には、自身が代替マスタステーションユニットとして
    動作することにより、前記ネットワークの再構築を実行
    することを特徴とする請求項11に記載のネットワーク
    の異常復旧方法。
  13. 【請求項13】 前記代替マスタステーションユニット
    として動作するステーションユニットは、あらかじめ定
    められる優先順位にしたがって順次決定されることを特
    徴とする請求項12に記載のネットワークの異常復旧方
    法。
  14. 【請求項14】 複数のステーションユニット間を、デ
    ィジタル形態の通信データの巡回伝送を許容するリング
    状の主データ伝送路を介して接続して構成され、通信方
    式としてマスタ/スレーブ方式が採用されたネットワー
    クの異常復旧システムであって、 前記複数のステーションユニットは、 マスタとして動作する1つのマスタステーションユニッ
    トと、スレーブとして動作するその他のスレーブステー
    ションユニットとを有して構成され、 前記ネットワークは、 前記主データ伝送路とは別系統に設けられ、前記各ステ
    ーションユニット間を接続する1又は2以上の副データ
    伝送路を有して構成され、 前記複数のステーションユニットの各々は、 前記ネットワークにおける通信状態を監視する監視処理
    を実行する監視手段と、 当該監視手段での監視処理結果を受けて、前記ネットワ
    ークにおける通信状態が、異常状態にあるか否かを判定
    する異常判定処理を実行する異常判定手段と、 当該異常判定手段における異常判定処理の結果、前記ネ
    ットワークにおける通信状態が異常状態にあると判定さ
    れたとき、前記各ステーションユニットでそれぞれ発生
    した通信データの経路を、前記主データ伝送路側から前
    記副データ伝送路側へ切り換える経路切換制御を実行す
    る経路切換制御手段と、 当該経路切換制御手段での経路切換制御により前記主デ
    ータ伝送路側から前記副データ伝送路側へ通信データの
    経路が切り換えられたとき、当該経路切換により確立さ
    れた副データ伝送路を介して、少なくともネットワーク
    としての通信機能を維持する際に必要となるネットワー
    ク維持情報を、前記マスタステーションユニット宛に送
    信する維持情報送信処理を実行する維持情報送信手段
    と、 を備えて構成されることを特徴とするネットワークの異
    常復旧システム。
  15. 【請求項15】 複数のステーションユニット間を、デ
    ィジタル形態の通信データの巡回伝送を許容するリング
    状のデータ伝送路を介して接続して構成され、通信方式
    としてマスタ/スレーブ方式が採用されたネットワーク
    の異常復旧システムであって、 前記複数のステーションユニットは、 マスタとして動作する1つのマスタステーションユニッ
    トと、スレーブとして動作するその他のスレーブステー
    ションユニットとを有して構成され、 前記ネットワークは、 前記主データ伝送路とは別系統に設けられ、少なくと
    も、前記マスタステーションユニットと、前記その他の
    スレーブステーションユニットとの各間を1対1で接続
    する1又は2以上の副データ伝送路を有して構成され、 前記複数のステーションユニットの各々は、 前記ネットワークにおける通信状態を監視する監視処理
    を実行する監視手段と、 当該監視手段での監視処理結果を受けて、前記ネットワ
    ークにおける通信状態が、異常状態にあるか否かを判定
    する異常判定処理を実行する異常判定手段と、 当該異常判定手段における異常判定処理の結果、前記ネ
    ットワークにおける通信状態が異常状態にあると判定さ
    れたとき、前記各ステーションユニットでそれぞれ発生
    した通信データの経路を、前記主データ伝送路側から前
    記副データ伝送路側へ切り換える経路切換制御を実行す
    る経路切換制御手段と、 当該経路切換制御手段での経路切換制御により前記主デ
    ータ伝送路側から前記副データ伝送路側へ通信データの
    経路が切り換えられたとき、当該経路切換により確立さ
    れた副データ伝送路を介して、少なくともネットワーク
    としての通信機能を維持する際に必要となるネットワー
    ク維持情報を、前記マスタステーションユニット宛に送
    信する維持情報送信処理を実行する維持情報送信手段
    と、 を備えて構成されることを特徴とするネットワークの異
    常復旧システム。
  16. 【請求項16】 前記副データ伝送路としては、前記ネ
    ットワーク維持情報を送信し得ることを考慮して、前記
    主データ伝送路と比較して低伝送容量の情報伝送媒体が
    用いられることを特徴とする請求項14又は15に記載
    のネットワークの異常復旧システム。
  17. 【請求項17】 前記情報伝送媒体は、前記マスタステ
    ーションユニットと、前記その他のスレーブステーショ
    ンユニットとの各間を1対1で接続して構成され、前記
    ネットワークの立ち上げ指令を内容とするウェイクアッ
    プ信号を前記マスタステーションユニットから当該各ス
    テーションユニット宛に各々伝送する際に用いられるウ
    ェイクアップ信号線であることを特徴とする請求項16
    に記載のネットワークの異常復旧システム。
  18. 【請求項18】 前記情報伝送媒体は、前記各ステーシ
    ョンユニットの各々に電源を供給する際に用いられる電
    源線であることを特徴とする請求項16に記載のネット
    ワークの異常復旧システム。
  19. 【請求項19】 前記情報伝送媒体は、前記各ステーシ
    ョンユニット間を接続して構成され、当該各ステーショ
    ンユニット間でアナログ形態の通信データを交換する際
    に用いられるアナログ信号線であることを特徴とする請
    求項16に記載のネットワークの異常復旧システム。
  20. 【請求項20】 前記情報伝送媒体は、前記マスタステ
    ーションユニットと、前記その他のスレーブステーショ
    ンユニットとの各間を1対1で接続して構成され、当該
    各間でアナログ形態の通信データを交換する際に用いら
    れるアナログ信号線であることを特徴とする請求項16
    に記載のネットワークの異常復旧システム。
  21. 【請求項21】 前記監視手段の監視処理は、 自身を除くその他のステーションユニットから受信した
    通信データの受信状態が正常か否か、又は自身が送信し
    た通信データが宛先に到達したか否かを監視することで
    実行され、 前記異常判定手段の異常判定処理では、 前記監視手段の監視処理結果を受けて、前記通信データ
    の受信状態が異常のとき又は前記通信データが宛先に到
    達しないとき、前記ネットワークにおける通信状態が異
    常状態にあると判定することを特徴とする請求項14又
    は15に記載のネットワークの異常復旧システム。
  22. 【請求項22】 前記監視手段の監視処理では、 自身が送信した通信データの宛先から、通信データを受
    信した旨を含む通信データが自身宛に返信されないと
    き、自身が送信した通信データが宛先に到達しないとみ
    なすことを特徴とする請求項21に記載のネットワーク
    の異常復旧システム。
  23. 【請求項23】 前記ネットワーク維持情報は、前記各
    ステーションユニット毎の制御情報を内容とする制御デ
    ータを含んでいることを特徴とする請求項14又は15
    に記載のネットワークの異常復旧システム。
  24. 【請求項24】 前記マスタステーションユニットは、 前記各ステーションユニットから送信されたネットワー
    ク維持情報を受信する維持情報受信機能を有する維持情
    報受信手段と、 当該維持情報受信手段で受信した各ステーションユニッ
    ト毎のネットワーク維持情報を集中管理する情報集中管
    理機能を有する情報集中管理手段と、 をさらに備えて構成されることを特徴とする請求項14
    又は15に記載のネットワークの異常復旧システム。
  25. 【請求項25】 前記複数のステーションユニットのう
    ち、前記マスタステーションユニットを除くいずれか1
    つのステーションユニットは、 当該マスタステーションユニットが保有する前記ネット
    ワーク維持情報の受信機能、又は前記情報集中管理機能
    のうち、少なくともいずれか一方が異常状態に陥った場
    合には、自身が代替マスタステーションユニットとして
    動作することにより、前記ネットワークの再構築を実行
    することを特徴とする請求項24に記載のネットワーク
    の異常復旧システム。
  26. 【請求項26】 前記代替マスタステーションユニット
    として動作するステーションユニットは、あらかじめ定
    められる優先順位にしたがって順次決定されることを特
    徴とする請求項25に記載のネットワークの異常復旧シ
    ステム。
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