JPH1140778A - 半導体デバイスのキャパシタ製造方法 - Google Patents
半導体デバイスのキャパシタ製造方法Info
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Abstract
させてデバイスの特性を向上させることができる半導体
デバイスのキャパシタ製造方法を提供すること。 【解決手段】 誘電体に接触する電極層を形成させると
きに、その電極層に酸素が含まれるように、酸素を供給
する。かくして、電極の酸素濃度が増加し、酸素濃度の
低下による漏洩電流の増加を抑えることができる。
Description
り、特にキャパシタの逆方向漏洩電流を効率的に減少さ
せて特性を向上させることができる半導体デバイスのキ
ャパシタ製造方法に関する。
路の微細化が進み、かつその集積度が増大してきた。例
えば、16M DRAMと64M DRAMの量産が行
われており、さらにそれ以上の集積度を有するデバイス
の開発が進んでいる。DRAMデバイスの集積度の増加
に伴ってセルのキャパシタ領域が急激に減少しつつあ
り、これにより減縮した領域でも広い領域と同一の容量
を確保できるキャパシタ製造技術がDRAM集積度向上
の主な問題となってきた。特に、キャパシタを構成する
電極層における漏洩電流の問題は重要な解決課題になっ
ている。
導体デバイスのキャパシタについて説明する。図1は一
般的な半導体デバイスのキャパシタ構成図、図2は従来
の技術のキャパシタ上部電極の酸素原子移動経路及び酸
素濃度を示すグラフ、図3は従来の技術のキャパシタの
漏洩電流特性を示すグラフである。DRAM記憶デバイ
スのサイズが縮小するにつれて適切な有効容量を確保す
るために電極間の誘電膜としてNO(Nitrid−O
xide),ONO(Oxide−Nitride−O
xide)などのような低誘電膜に代えて、BST(B
aSrTiO3 ),ST(SrTiO3 ),PZT(P
bZrTiO3 ),PLZT(PbLiZrTiO3 )
のような高誘電薄膜を用いてDRAMキャパシタを製造
する技術が提案されている。高誘電膜を用いてキャパシ
タを製造すれば、電極の表面積を確保するために電極構
造を複雑な3次元的構造とせずに、図1に示すような単
純積層型構造でも向上した有効容量を確保することがで
きる。
しては反応性が少なくて仕事関数の大きいPtが多く利
用されている。Pt薄膜はCVDによる成膜技術が開発
されていないために通常スパッタリング方法で成膜す
る。図1に示すような半導体デバイスのキャパシタを形
成するためには、まず半導体基板1上にセルトランジス
タ(図示せず)を形成し、そのセルトランジスタを含む
全面に層間絶縁層2を形成し、層間絶縁層2を選択的に
取り除いてコンタクトホールを形成する。次に、コンタ
クトホールが完全埋め込まれるようにポリシリコンを用
いてプラグ層3を形成する。そしてプラグ層3に接触さ
れる拡散防止膜4(プラグ層と下部電極層との間の元素
移動を遮断する)と、その上にPtなどの金属を用いた
下部電極層5を形成し、それらの側面に側壁6を形成す
る。次に、キャパシタ下部電極層5を含む全面に誘電体
層7を形成し、誘電体層7上にPtなどの金属を用いた
キャパシタの上部電極層8を形成する。
る際には、下部電極層5、誘電体層7を形成した後にA
rガスを用いて金属Ptターゲットをスパッタリングし
てPt薄膜を形成しなければならない。このとき、誘電
体層7がプラズマに露出されて、図2の左側に示すよう
に誘電体層7上に蒸着されるPt薄膜を通して誘電体層
7の酸素が抜け出して誘電体層7の表面に酸素空乏層が
形成され、図2の右側に示すグラフのような酸素濃度分
布となる。誘電体層の漏洩電流特性は誘電体層内の酸素
濃度に依存し、特に電極層との界面に存在する酸素濃度
によって漏洩電流特性が異なる。
の半導体デバイスのキャパシタ製造工程においては、誘
電体層上に上部電極を形成する時に誘電体層がプラズマ
に露出され、酸素濃度の分布を変化させる。その結果、
同一の電圧を印加した場合、図3に示すように下部電極
層より上部電極層での電流が大きく現れる。実際のデバ
イスでは、正方向と逆方向の漏洩電流が全て1*10-7
A/ cm2以下に保持されなければならないが、従来の
技術の製造工程によるキャパシタでは逆方向漏洩電流が
大きくてデバイスの特性を低下させる問題点がある。本
発明はかかる従来の技術における半導体デバイスのキャ
パシタの問題点を解決するためのもので、その目的はキ
ャパシタの逆方向漏洩電流を効率的に減少させてデバイ
スの特性を向上させることができる半導体デバイスのキ
ャパシタ製造方法を提供することにある。
電流を効率的に減少させることができるようにした本発
明の半導体デバイスのキャパシタ製造方法は、誘電体層
の上下に配置される電極層の少なくとも上部電極層の誘
電体層と接触する部分に酸素が含まれるように電極層形
成のスパッタリング時に酸素をも供給するようにしたこ
とを特徴とするものである。
実施形態の半導体デバイスのキャパシタの構造及びその
製造方法を詳細に説明する。図4A〜Cは本発明の第
1、2、3実施形態による半導体デバイスのキャパシタ
構造(左側)と酸素濃度を示すグラフであり、図5はこ
れらの実施形態による半導体デバイスのキャパシタの漏
洩電流特性を示すグラフである。
るためにキャパシタの上部電極層または下部電極層3の
形成時に酸素ガスを混入させて、誘電体層31に隣接す
る上部電極層32及び下部電極層30の酸素分布度を調
整して正方向・逆方向の漏洩電流を減少させるようにし
たことが特徴である。
シタの製造方法は、図4Aに示すように、Ptなどの金
属で形成された下部電極層30上に誘電体層31を形成
し、その上に上部電極層32を形成するためのスパッタ
リングを行う時、Arガスに酸素ガスを添加させてPt
薄膜を蒸着する。このとき、Arガスはスパッタリング
装備の電極ターゲット側に流れ、酸素ガスは基板方向に
流れる。誘電体層31はABO3 (A=Ba,Sr,P
b,Laなど、B=Zr,Tiなど)を用いて形成す
る。下部電極層30はポリシリコンプラグ層に直接また
はそのプラグ層上に形成させたTi,Zrなどからなる
接着層またはTiN,TaN,TiWなどからなる拡散
防止層上に形成される。そして、ポリシリコンプラグ
層、接着層または拡散防止層は半導体基板上に形成され
たセルトランジスタの一方の不純物拡散領域にコンタク
トされる(図示せず)。
タの製造方法は、上部電極層32の形成時に酸素濃度の
分布を調節するためにスパッタリング工程に用いられる
Arガスに酸素(20sccm)を添加させて、誘電体
層から酸素が抜け出すことを防いで逆方向への漏洩電流
を防いでいる。
よるキャパシタの構造を示すもので、その形成工程順序
は次の通りである。この実施形態は、Arガスとともに
酸素ガスを流入させる場合に発生する蒸着速度低下問題
を改善するようにしたものである。まずPtなどを用い
た下部電極層30上にABO3 (A=Ba,Sr,P
b,Laなど、B=Zr,Tiなど)を用いて誘電体層
31を形成する。そして、誘電体層31上にArガス
(20sccm)と酸素ガス(20sccm)をスパッ
タリング装備内に同時に流入させて最初に酸素を含有し
たPt薄膜層を形成し、二度目に酸素ガスを排除した状
態でArガス(40sccm)のみを用いて酸素が含有
されていないPt薄膜層を形成する。下部電極層30な
どは先の例と特に変わるところはない。
パシタの構造を示すもので、その形成工程順序は次の通
りである。本発明の第3実施形態はArガスとともに酸
素ガスを流入させる場合に発生する蒸着速度低下問題を
改善し、かつ、酸素を含有したPt薄膜を下部電極層3
0にも適用したものである。まず、Ptなどを用いた下
部電極層30の形成時に最初にArガス(40scc
m)のみを用いてPt薄膜層を形成した後、二度目にA
rガス(20sccm)と酸素ガス(20sccm)を
スパッタリング装備内に同時に流入させて下部電極層3
0を[酸素の含有されていないPt薄膜+酸素の含有さ
れているPt薄膜]の構造で形成する。
薄膜+酸素の含有されているPt薄膜]の構造をもつ下
部電極層30上にABO3(A=Ba,Sr,Pb,L
aなど、B=Zr,Tiなど)を用いて誘電体層31を
形成する。そして、誘電体層31上にArガス(20s
ccm)と酸素ガス(20sccm)をスパッタリング
装備内に同時に流入させて最初に酸素の含有されたPt
薄膜層を形成し、二度目に酸素ガスを排除した状態でA
rガス(40sccm)のみを用いて酸素の含有されて
いないPt薄膜層を形成する。即ち、上部電極層32の
構造を[酸素の含有されているPt薄膜+酸素の含有さ
れていないPt薄膜]の構造で形成する。下部電極層3
0はポリシリコンプラグ層や接着層または拡散防止層上
に形成され、そのポリシリコンプラグ層、接着層または
拡散防止層は半導体基板上に形成されたセルトランジス
タの一方の不純物拡散領域にコンタクトされる(図示せ
ず)。
膜層を形成する工程は、スパッタリングによる形成方法
以外にCVD、蒸発法、レーザ蒸着法などを用いて形成
することも可能である。上記した本発明の半導体デバイ
スのキャパシタ形成方法で得たキャパシタは、図5に示
すように、正方向及び逆方向への漏洩電流特性に優れて
いる。まず、図5Aは上部電極層32の形成時にのみA
rガスと酸素ガスを同時にスパッタリング装備内に流入
させて酸素の含有されたPt薄膜層を形成したもので、
正方向漏洩電流のみならず逆方向への漏洩電流の特性に
優れていることが分かる。そして、図5Bは上部、下部
電極層32,30の形成工程両方ともでArガスと酸素
ガスを混入させてPt薄膜層を形成したキャパシタの漏
洩電流特性を示すもので、図5Aより逆方向・正方向の
漏洩電流特性がさらに改善されていることが分かる。
パシタは、少なくとも上部電極層を構成するPt薄膜層
に酸素を含有させてあるので、誘電体層との界面の酸素
濃度が低下するのを防止でき、キャパシタの正方向・逆
方向の漏洩電流特性を改善する効果がある。また、上部
電極層のみならず、下部電極層にも酸素を含有させるよ
うにすると、よりキャパシタの正方向・逆方向の漏洩電
流特性を改善する効果がある。さらに、誘電体層の酸素
が少なくなるのは電極との接触領域を形成させるときだ
けであるので、電極層全体に酸素を含有させずに、誘電
層との境界部分にのみ酸素を供給するようにしてやれ
ば、蒸着速度の低下を防ぎ、より早く漏洩電流の少ない
キャパシタを形成させることができる。
図。
移動経路及び酸素濃度を示すグラフ。
すグラフ。
デバイスのキャパシタ構成図及び酸素濃度を示すグラ
フ。
漏洩電流特性を示すグラフ。
Claims (7)
- 【請求項1】 下部電極層、その上の誘電体層、その上
の上部電極層からなるキャパシタの少なくとも上部電極
層の誘電体層に隣接した部分に酸素が含まれるように少
なくとも上部電極層は酸素を供給しながら形成すること
を特徴とする半導体デバイスのキャパシタ製造方法。 - 【請求項2】 上部電極層の全体に酸素が含有されるよ
うに形成することを特徴とする請求項1記載の半導体デ
バイスのキャパシタ製造方法。 - 【請求項3】 上部電極層の誘電体層と接している層に
のみ酸素が含有されるように形成することを特徴とする
請求項1記載の半導体デバイスのキャパシタ製造方法。 - 【請求項4】 上部電極層と下部電極層とに酸素が含有
されるように形成することを特徴とする請求項1記載の
半導体デバイスのキャパシタ製造方法。 - 【請求項5】 セルトランジスタを含む半導体基板上に
Arガスを用いたスパッタリング工程でPt薄膜を蒸着
して下部電極層を形成する工程と、 前記下部電極層上に誘電体層を形成する工程と、 前記誘電体層上にArガスと酸素ガスを同時に流入させ
るスパッタリング工程で酸素を含有したPt薄膜を蒸着
して上部電極層を形成する工程とを有することを特徴と
する半導体デバイスのキャパシタ製造方法。 - 【請求項6】 セルトランジスタを含む半導体基板上に
Arガスを用いたスパッタリング工程でPtを蒸着して
下部電極層を形成する工程と、 前記下部電極層上に誘電体層を形成する工程と、 前記誘電体層上にArガスと酸素ガスを同時に流入させ
るスパッタリング工程で最初に酸素を含有したPt薄膜
を蒸着し、再びArガスを用いたスパッタリング工程で
二度目にPt薄膜を蒸着して上部電極層を形成する工程
とを有することを特徴とする半導体デバイスのキャパシ
タ製造方法。 - 【請求項7】 セルトランジスタを含む半導体基板上に
Arガスを用いたスパッタリング工程で最初にPt薄膜
を蒸着し、再びArガスと酸素ガスを同時に流入させる
スパッタリング工程で二度目に酸素を含有したPt薄膜
を蒸着して下部電極層を形成する工程と、 前記下部電極層上に誘電体層を形成する工程と、 前記誘電体層上にArガスと酸素ガスを同時に流入させ
るスパッタリング工程で最初に酸素を含有したPt薄膜
を蒸着し、再びArガスを用いたスパッタリング工程で
二度目にPt薄膜を蒸着して上部電極層を形成する工程
とを有することを特徴とする半導体デバイスのキャパシ
タ製造方法。
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