JPH10107218A - 電極配線 - Google Patents

電極配線

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JPH10107218A
JPH10107218A JP8254071A JP25407196A JPH10107218A JP H10107218 A JPH10107218 A JP H10107218A JP 8254071 A JP8254071 A JP 8254071A JP 25407196 A JP25407196 A JP 25407196A JP H10107218 A JPH10107218 A JP H10107218A
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Japan
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film
electrode wiring
electrode
conductive film
metal oxide
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JP8254071A
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Inventor
Tomonori Aoyama
知憲 青山
Kyoichi Suguro
恭一 須黒
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電極配線材料として金属酸化物又は酸素を含
む金属を用いた場合にも酸化されにくい拡散防止膜を下
地との間に設けた電極配線構造を提供すること。 【解決手段】 p−タイプSi基板1上に形成された層
間絶縁膜5a、5bのコンタクトホール5c内にn+
結晶Si層7が埋め込まれ、このn+ 多結晶Si層7上
に金属酸化物からなる電極配線(RuO2 膜9)が形成
され、この電極配線(RuO2 膜9)とn+ 多結晶Si
層7との間に酸化されにくいWNX 膜8が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電極配線に係わり、
特にキャパシタの電極配線に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体集積回路の高集積化に伴
い、回路の微細化は進む一方であり、例えばキャパシタ
について言えばそのセル面積は非常に小さくなってい
る。セル面積が小さくなるとキャパシタ容量も小さくな
ってしまうが、キャパシタの容量は感度やソフトエラー
等の点からそれほど小さくできないという問題点があ
る。
【0003】これを解決する方法としてキャパシタを3
次元的に形成してセル面積をできるだけ大きくしてキャ
パシタ容量を稼ぐことが行われているが、キャパシタの
加工及び電極、絶縁膜の成膜が困難になりつつある。そ
こで、キャパシタ絶縁膜に誘電率の高い膜を用いること
が検討されている。
【0004】誘電率の高い絶縁膜として代表的なものに
BaxSr1-xTiO3膜がある。BaxSr1-xTiO3
を用いる場合、ストレージノード電極としてPtのよう
に酸化性雰囲気でも酸化されない貴金属を用いる方法が
ある。Ptを用いた場合のストレージノード電極の形成
方法について図11を用いて説明すると以下のようにな
る。
【0005】p−タイプSi基板111上に素子分離領
域112を形成した後、トランジスタのゲート絶縁膜1
13a,ゲート電極(ワード線)113b、n+ 拡散層
114を形成し、層間絶縁膜115aを堆積して平坦化
した後、ビット線116を形成する。その後さらに、層
間絶縁膜115bを堆積して平坦化した後、コンタクト
ホール115cを開口し、n+ 多結晶Si117を堆積
する。さらにn+ 多結晶Si117をエッチバック又は
研磨によりその上面を後退させ、コンタクトホール11
5c内部に選択的に埋め込む。(図11(a))。
【0006】次に、拡散防止膜としてTiN膜118を
堆積し、さらにPt膜119を堆積する(図11
(b))。さらに、反応性イオンエッチングによってP
t膜119を加工し(図11(c))、続いてTiN膜
118を反応性イオンエッチングによって加工する(図
11(d))。
【0007】しかしながら、上記方法においてはPt膜
119の加工が非常に困難であるという問題がある。ま
た、Ptにかわる電極材料として金属酸化物が検討され
始めているが、この場合には、下地、例えばSi膜等と
の界面に酸化されにくい拡散防止膜を形成することが必
要となってくる。従来は、TiN膜が拡散防止膜として
用いられているが、金属酸化物電極を形成する時、キャ
パシタ下部電極上に金属酸化物からなる高誘電体膜を形
成する時、又はその後の熱処理時等にTiN膜の表面が
酸化されやすく、このため抵抗の増大、キャパシタ容量
の低下等の問題が生ずる。
【0008】以上の問題は、電極配線材料として金属酸
化物を用いた電極配線構造一般に共通の問題であり、ま
た酸素を含む金属を用いた電極配線構造一般についても
同様である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来、Pt膜を用いた場合、その加工が非常に困難である
という問題があり、Ptにかわる電極配線材料として金
属酸化物又は酸素を含む金属を用いた場合には、下地と
の界面に酸化されにくい拡散防止膜を形成することが必
要となってくる。この拡散防止膜としてTiN膜を用い
た場合には、金属酸化物又は酸素を含む金属からなる電
極を形成する時、キャパシタ下部電極上に金属酸化物か
らなる高誘電体膜を形成する時、又はその後の熱処理時
等にTiN膜の表面が酸化されやすく、このため抵抗の
増大、キャパシタ容量の低下等の問題が生ずる。
【0010】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、電極配線材料として金属酸化物又は酸素を含む
金属を用いた場合にも酸化されにくい拡散防止膜を下地
との間に設けた電極配線構造を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】
(概要)上述した問題を解決するために本発明は、基板
上に形成された金属酸化物又は酸素を含む金属からなる
電極配線と、この電極配線と前記基板との間に形成され
たWNX からなる導電膜とを有することを特徴とする電
極配線を提供する。
【0012】かかる発明においては以下の態様が望まし
い。 (1)前記電極配線は、キャパシタの下部電極であるこ
と。 (2)前記キャパシタの下部電極上に形成されるキャパ
シタ絶縁膜は金属酸化物からなること。
【0013】(3)前記WNX からなる導電膜の表面が
2 Nの結晶構造をとること。 (4)前記WNX からなる導電膜のxの値が0.05よ
りも大きいこと。 (5)前記WNX からなる導電膜の表面の窒素組成が内
部の窒素組成よりも大きいこと。
【0014】(6)前記WNX からなる導電膜は金属酸
化物又は酸素を含む金属からなる電極配線と接するこ
と。 (7)前記基板上にはシリコンからなる層が形成され、
このシリコンからなる層上に接して前記WNX からなる
導電膜が形成されていること。
【0015】(8)前記シリコンからなる層と前記WN
X からなる導電膜の界面部における前記WNX からなる
導電膜のxの値が0.1よりも大きいこと。また本発明
は、基板上に形成された金属酸化物又は酸素を含む金属
からなる電極配線と、この電極配線と前記基板との間に
形成されたWSiyX 又はTiSiyX からなる導
電膜とを有することを特徴とする電極配線を提供する。
【0016】かかる発明においては以下の態様が望まし
い。 (1)前記電極配線は、キャパシタの下部電極であるこ
と。 (2)前記キャパシタの下部電極上に形成されるキャパ
シタ絶縁膜は金属酸化物からなること。
【0017】(3)前記WSiyX 又はTiSiy
X からなる導電膜の表面の窒素組成が内部の窒素組成よ
りも大きいこと。 (4)前記WSiyX 又はTiSiyX からなる導
電膜は金属酸化物又は酸素を含む金属からなる電極配線
と接すること。
【0018】(5)前記基板上にはシリコンからなる層
が形成され、このシリコンからなる層上に接して前記W
SiyX 又はTiSiyX からなる導電膜が形成さ
れていること。
【0019】(6)前記WSiyX 又はTiSiy
X からなる導電膜は非晶質構造であること。なお、本発
明において、電極配線とは電極若しくは配線、又は電極
及び配線が混在した構造を指す。
【0020】(作用)本発明によれば、電極材料として
金属酸化物又は酸素を含む金属を用いた電極配線におい
て、貴金属ではなくかつ酸化されにくいWNX からなる
導電膜、又はWSiyX 若しくはTiSiyX から
なる導電膜を、金属酸化物又は酸素を含む金属からなる
電極配線と下地との間に介在させたので、金属酸化物又
は酸素を含む金属からなる電極を形成する時、キャパシ
タ下部電極上に金属酸化物からなる高誘電体膜を形成す
る時、又はその後の熱処理時等に前記導電膜の表面が酸
化されることを防止することができ、このため抵抗の増
大、キャパシタ容量の低下等の問題を防止することが可
能である。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明による電極配線の実
施の形態を図面を参照しながら説明する。 (第1の実施形態)図1は、本発明の第1の実施形態を
説明するための断面図である。
【0022】p−タイプSi基板1上に素子分離領域2
を形成した後、トランジスタのゲート絶縁膜3a,ゲー
ト電極(ワード線)3b、n+ 拡散層4を形成し、層間
絶縁膜5aを堆積して平坦化した後、ビット線6を形成
する。その後さらに、層間絶縁膜5bを堆積して平坦化
した後、コンタクトホール5cを開口し、n+ 多結晶S
i層7を堆積する。さらにn+ 多結晶Si層7をエッチ
バック又は研磨によりその上面を後退させ、コンタクト
ホール5c内部に選択的に埋め込む(図1(a))。
【0023】次に、拡散防止膜としてWNX 膜8を堆積
し、さらに金属酸化膜、例えばRuO2 膜9を堆積する
(図1(b))。WNX 膜8の堆積は、例えばWNX
らなるスパッタリングターゲットを用いてスパッタリン
グ法により行うか、Wからなるスパッタリングターゲッ
トを用いてN2 雰囲気下においてスパッタリング法によ
り行う。WNX 膜8のxの値は0.05よりも大きいこ
とが後述する酸化防止の点で望ましい。またRuO2
9の形成は、例えばRuO2 からなるスパッタリングタ
ーゲットを用いてスパッタリング法により行うか、Ru
からなるスパッタリングターゲットを用いてO2 雰囲気
下においてスパッタリング法により行う。
【0024】さらに、酸素を含むガス(O2 等)を用い
た反応性イオンエッチングによってRuO2 膜9を加工
する(図1(c))。上記酸素を含むガスにハロゲンを
含むガス(例えばCl2 、CF4 等)を少量(例えば2
〜3%乃至10〜20%)添加したガスをエッチングガ
スとして用いても良い。続いてハロゲンを含むガス(例
えばCl2 、SF6 等)を用いた反応性イオンエッチン
グによってWNX 膜8を加工する(図1(d))。ここ
で上記ハロゲンを含むガスに酸素を含むガス(例えばO
2 等)を添加したガスをエッチングガスとして用いても
良い。
【0025】次に、全面に金属酸化物からなる高誘電体
膜、例えばBaxSr1-xTiO3膜10を形成し、さら
にその上に上部電極、例えばRuO2 からなる電極11
を形成する(図1(d))。上記金属酸化物からなる高
誘電体膜を形成した後、酸化雰囲気下において当該高誘
電体膜を熱処理しても良く、これにより高誘電体膜の膜
質が向上する。
【0026】本発明によれば、酸化されにくいWNX
8を拡散防止膜として用いているため、金属酸化物から
なる電極配線(RuO2 膜9)と下地(n+ 多結晶Si
層7)との間に介在させたので、金属酸化物電極(Ru
2 膜9)を形成する時、当該金属酸化物電極(RuO
2 膜9)をエッチングする時、キャパシタ下部電極(R
uO2 膜9)上に金属酸化物からなる高誘電体膜(Ba
xSr1-xTiO3膜10)を形成する時、又はその後の
酸化雰囲気下等での熱処理時等に前記導電膜の表面が酸
化されることを防止することができる。このため抵抗の
増大、キャパシタ容量の低下等の問題を防止することが
可能である。
【0027】(第2の実施形態)図2は、本発明の第2
の実施形態を説明するための断面図である。図2におい
て図1と同一の部分には同一の符号を付して示し詳細な
説明は省略する。
【0028】第2の実施形態が第1の実施形態と異なる
点は、拡散防止膜としてのWNX 膜8を形成した後に、
WNX 膜8の表面を、W2 Nの結晶構造をとりより酸化
されにくいWNX 膜8aに変えた点である。
【0029】WNX 膜8の表面をW2 Nの結晶構造をと
るWNX 膜8aに変える方法としては次の方法が挙げら
れる。即ち、WNX 膜8を加工した後に、500〜90
0℃のアンモニアを含む雰囲気中で表面を処理し、W2
Nの結晶構造をとるWNX 膜8aを表面に形成する。な
お、窒化が十分に進んだ場合は、WNX 膜8が全てW2
Nの結晶構造をとるWNX 膜8aに変わっても良い。
【0030】本実施形態によれば、第1の実施形態より
も優れた酸化防止特性を得ることが可能である。 (第3の実施形態)図3は、本発明の第3の実施形態を
説明するための断面図である。図3において図1と同一
の部分には同一の符号を付して示し詳細な説明は省略す
る。
【0031】第3の実施形態が第1の実施形態と異なる
点は、拡散防止膜としてのWNX 膜8上にWNX 膜8よ
りも窒素組成がより大きくより酸化されにくいWNX
8bを形成した点である。
【0032】WNX 膜8bの形成方法としては、例えば
WNX からなるスパッタリングターゲットを用いてスパ
ッタリング法により行うか、Wからなるスパッタリング
ターゲットを用いてN2 雰囲気下においてスパッタリン
グ法により行う。例えば、WNX 膜8のxの値を0.0
6、WNX 膜8bのxの値を0.1とする。
【0033】本実施形態によっても、第1の実施形態よ
りも優れた酸化防止特性を得ることが可能である。 (第4の実施形態)図4は、本発明の第4の実施形態を
説明するための断面図である。図4において図1と同一
の部分には同一の符号を付して示し詳細な説明は省略す
る。
【0034】第4の実施形態が第1の実施形態と異なる
点は、n+ 多結晶Si層7のかわりにWNX 膜8cを用
いた点である。即ち、コンタクトホール5cを開口した
後、WNX 膜8cを全面に形成して、コンタクトホール
5c内部に埋め込み、その上に金属酸化膜、例えばRu
2 膜9を全面に堆積し、さらにRuO2 膜9、WNX
膜8cをキャパシタ下部電極形状に加工する。
【0035】(第5の実施形態)図5は、本発明の第5
の実施形態を説明するための断面図である。図5におい
て図1と同一の部分には同一の符号を付して示し詳細な
説明は省略する。
【0036】第5の実施形態が第4の実施形態と異なる
点は、拡散防止膜としてのWNX 膜8cを形成した後
に、WNX 膜8cの表面を、W2 Nの結晶構造をとりよ
り酸化されにくいWNX 膜8dに変えた点である。
【0037】WNX 膜8cの表面をW2 Nの結晶構造を
とるWNX 膜8dに変える方法としては第2の実施形態
で述べた方法を用いることが可能である。なおここで、
窒化が十分に進んだ場合は、WNX 膜8cが全てW2
の結晶構造をとるWNX 膜8dに変わっても良い。
【0038】本実施形態によっても、第1の実施形態よ
りも優れた酸化防止特性を得ることが可能である。 (第6の実施形態)図6は、本発明の第6の実施形態を
説明するための断面図である。図6において図1と同一
の部分には同一の符号を付して示し詳細な説明は省略す
る。
【0039】第6の実施形態が第2の実施形態と異なる
点は、コンタクトホール5c内部にn+ 多結晶Si層7
を選択的に埋め込んだ後に、WNX 膜8よりも窒素組成
がより大きくより酸化されにくいWNX 膜8eを形成
し、その上にWNX 膜8を形成した点である。WNX
8eもキャパシタ下部電極形状に加工する。
【0040】本実施形態によれば、前記した実施形態よ
りもさらに優れた酸化防止特性を得ることが可能であ
る。 (第7の実施形態)図7は、本発明の第7の実施形態を
説明するための断面図である。図7において図1と同一
の部分には同一の符号を付して示し詳細な説明は省略す
る。
【0041】第7の実施形態が第1の実施形態と異なる
点は、拡散防止膜としてのWNX 膜8のかわりに酸化さ
れにくいWSiyX 膜71を用いている点である。W
SiyX 膜71は非晶質構造であり、このため粒界を
通した不純物拡散が防止され、良好な電気特性を得るこ
とができる。WSiyX 膜71の堆積は、例えばWS
yX からなるスパッタリングターゲットを用いてス
パッタリング法により行うか、タングステンシリサイド
(WSiy 等)からなるスパッタリングターゲットを用
いてN2 雰囲気下においてスパッタリング法により行
う。WSiyX膜71の組成は、例えばx=1.0、
y=1.0である。
【0042】(第8の実施形態)図8は、本発明の第8
の実施形態を説明するための断面図である。図8におい
て図1と同一の部分には同一の符号を付して示し詳細な
説明は省略する。
【0043】第8の実施形態が第7の実施形態と異なる
点は、WSiyX 膜71の上にWSiyX 膜71よ
りも窒素組成がより大きくより酸化されにくいWSiy
X膜71aを形成した点である。
【0044】WSiyX 膜71aも非晶質構造であ
り、このため粒界を通した不純物拡散が防止され、良好
な電気特性を得ることができる。WSiyX 膜71a
の堆積は、WSiyX 膜71と同様の方法により行う
ことが可能である。WSiyX 膜71、WSiyX
膜71aの組成は、例えばそれぞれx=1.0、y=
1.0、x=1.0、y=1.5である。
【0045】本実施形態によれば、第7の実施形態より
もさらに優れた酸化防止特性を得ることが可能である。 (第9の実施形態)図9は、本発明の第9の実施形態を
説明するための断面図である。図9において図1と同一
の部分には同一の符号を付して示し詳細な説明は省略す
る。
【0046】第9の実施形態が第7の実施形態と異なる
点は、拡散防止膜としてのWSiyX 膜71のかわり
にTiSiyX 膜91を用いている点である。TiS
yX 膜91は非晶質構造であり、このため粒界を通
した不純物拡散が防止され、良好な電気特性を得ること
ができる。TiSiyX 膜91の堆積は、例えばTi
SiyX からなるスパッタリングターゲットを用いて
スパッタリング法により行うか、タングステンシリサイ
ド(TiSiy 等)からなるスパッタリングターゲット
を用いてN2 雰囲気下においてスパッタリング法により
行う。TiSiyX 膜91の組成は、例えばx=0.
6、y=1.6である。
【0047】(第10の実施形態)図10は、本発明の
第10の実施形態を説明するための断面図である。図1
0において図1と同一の部分には同一の符号を付して示
し詳細な説明は省略する。
【0048】第10の実施形態が第9の実施形態と異な
る点は、TiSiyX 膜91の上にTiSiyX
91よりも窒素組成がより大きくより酸化されにくいT
iSiyX 膜91aを形成した点である。
【0049】TiSiyX 膜91aも非晶質構造であ
り、このため粒界を通した不純物拡散が防止され、良好
な電気特性を得ることができる。TiSiyX 膜91
aの堆積は、TiSiyX 膜91と同様の方法により
行うことが可能である。TiSiyX 膜91、TiS
yX 膜91aの組成は、例えばそれぞれx=0.
6、y=1.6、x=0.6、y=2.0である。
【0050】なお、本発明は上記実施形態に限定される
ことはない。例えば金属酸化物からなる高誘電体膜とし
て、BaxSr1-xTiO3膜以外にBaTiO3膜、Sr
TiO3膜、PbZrxTi1-x3膜、PbxLa1-xZr
yTi1-y3膜等のペロブスカイト型金属酸化物膜やT
25 膜等を用いることが可能である。また、導電性
の金属酸化膜としては、RuO2 膜以外にIn23
やITO(インジウム・スズ酸化物)膜等を用いること
が可能である。
【0051】さらにまた、酸素を含む金属からなる膜を
電極配線として用いる場合にも本発明を適用することが
可能である。即ち、酸素を含む金属からなる膜を電極配
線として用いた場合にも、その下地との間には酸化され
にくい拡散防止膜を用いることが必要となってくる。例
えば、周期律表第5、6周期で第7A、8族に属する少
なくとも一つの金属元素からなり、酸素(O)を微量
(例えば0.004〜5atom%)含む膜を用いるこ
とが可能である。特に、酸素(O)を微量含むRu、O
s、Re、Rh、Ir膜を用いると良い。
【0052】さらに、WNX 膜、WSiyX 膜、Ti
SiyX 膜の下地としてはn+ 多結晶Si層以外にp
+ 多結晶Si層等の多結晶Si層や単結晶シリコン基板
等のシリコンからなる下地を用いることが可能である。
【0053】さらにまた、本発明はキャパシタ電極以外
の電極にも適用可能であり、例えば、液晶表示装置の金
属酸化物電極構造に対しても適用可能である。その他、
本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施する
ことが可能である。
【0054】
【発明の効果】本発明による電極配線によれば、金属酸
化物又は酸素を含む金属からなる電極を形成する時、キ
ャパシタ下部電極上に金属酸化物からなる高誘電体膜を
形成する時、又はその後の熱処理時等において、金属酸
化物又は酸素を含む金属からなる電極と下地との間に介
在させた導電膜の表面が酸化されることを防止すること
ができ、このため抵抗の増大、キャパシタ容量の低下等
の問題を防止することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を説明するための工
程断面図。
【図2】 本発明の第2の実施形態を説明するための断
面図。
【図3】 本発明の第3の実施形態を説明するための断
面図。
【図4】 本発明の第4の実施形態を説明するための断
面図。
【図5】 本発明の第5の実施形態を説明するための断
面図。
【図6】 本発明の第6の実施形態を説明するための断
面図。
【図7】 本発明の第7の実施形態を説明するための断
面図。
【図8】 本発明の第8の実施形態を説明するための断
面図。
【図9】 本発明の第9の実施形態を説明するための断
面図。
【図10】 本発明の第10の実施形態を説明するため
の断面図。
【図11】 従来の技術を説明するための工程断面図。
【符号の説明】
1:p−タイプSi基板1 2:素子分離領域 3a:ゲート絶縁膜 3b:ゲート電極(ワード線) 4:n+ 拡散層 5a、5b:層間絶縁膜 5c:コンタクトホール 6:ビット線 7:n+ 多結晶Si層 8、8a、8b、8c、8d、8e:WNX 膜 9:RuO2 膜 10:BaxSr1-xTiO3膜 11:RuO2 からなる上部電極 71、71a:WSiyX 膜 91、91a:TiSiyX

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に形成された金属酸化物又は酸素
    を含む金属からなる電極配線と、この電極配線と前記基
    板との間に形成されたWNX からなる導電膜とを有する
    ことを特徴とする電極配線。
  2. 【請求項2】 前記電極配線は、キャパシタの下部電極
    であることを特徴とする請求項1記載の電極配線。
  3. 【請求項3】 前記キャパシタの下部電極上に形成され
    るキャパシタ絶縁膜は金属酸化物からなることを特徴と
    する請求項2記載の電極配線。
  4. 【請求項4】 前記WNX からなる導電膜の表面がW2
    Nの結晶構造をとることを特徴とする請求項1乃至3記
    載の電極配線。
  5. 【請求項5】 前記WNX からなる導電膜のxの値が
    0.05よりも大きいことを特徴とする請求項1乃至4
    記載の電極配線。
  6. 【請求項6】 前記WNX からなる導電膜の表面の窒素
    組成が内部の窒素組成よりも大きいことを特徴とする請
    求項1乃至5記載の電極配線。
  7. 【請求項7】 前記WNX からなる導電膜は金属酸化物
    又は酸素を含む金属からなる電極配線と接することを特
    徴とする請求項1乃至6記載の電極配線。
  8. 【請求項8】 前記基板上にはシリコンからなる層が形
    成され、このシリコンからなる層上に接して前記WNX
    からなる導電膜が形成されていることを特徴とする請求
    項1乃至7記載の電極配線。
  9. 【請求項9】 前記シリコンからなる層と前記WNX
    らなる導電膜の界面部における前記WNX からなる導電
    膜のxの値が0.1よりも大きいことを特徴とする請求
    項8記載の電極配線。
  10. 【請求項10】 基板上に形成された金属酸化物又は酸
    素を含む金属からなる電極配線と、この電極配線と前記
    基板との間に形成されたWSiyX 又はTiSiy
    X からなる導電膜とを有することを特徴とする電極配
    線。
  11. 【請求項11】 前記電極配線は、キャパシタの下部電
    極であることを特徴とする請求項10記載の電極配線。
  12. 【請求項12】 前記キャパシタの下部電極上に形成さ
    れるキャパシタ絶縁膜は金属酸化物からなることを特徴
    とする請求項11記載の電極配線。
  13. 【請求項13】 前記WSiyX 又はTiSiyX
    からなる導電膜の表面の窒素組成が内部の窒素組成より
    も大きいことを特徴とする請求項10乃至12記載の電
    極配線。
  14. 【請求項14】 前記WSiyX 又はTiSiyX
    からなる導電膜は金属酸化物又は酸素を含む金属からな
    る電極配線と接することを特徴とする請求項10乃至1
    3記載の電極配線。
  15. 【請求項15】 前記基板上にはシリコンからなる層が
    形成され、このシリコンからなる層上に接して前記WS
    yX 又はTiSiyX からなる導電膜が形成され
    ていることを特徴とする請求項10乃至14記載の電極
    配線。
  16. 【請求項16】 前記WSiyX 又はTiSiyX
    からなる導電膜は非晶質構造であることを特徴とする請
    求項10乃至15記載の電極配線。
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