JP2002094030A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 金属酸化物からなる容量絶縁膜を備えたキャ
パシタのストレージ電極に、低抵抗でコンタクトプラグ
を接続できるようにする。 【解決手段】 半導体基板上に形成された層間絶縁膜
と、前記層間絶縁膜を通して形成された導電性を有する
材料からなるコンタクトプラグと、前記層間絶縁膜から
露出したコンタクトプラグに形成されたタングステン・
シリサイド(WSi x )からなるバリア膜と、このバリ
ア膜を介して前記コンタクトプラグに接続され、前記層
間絶縁膜上に形成された金属材料からなる第1の電極
と、この第1の電極上に形成された絶縁性を有する金属
酸化物からなる容量絶縁膜と、この容量絶縁膜により絶
縁分離されて前記第1の電極の表面に形成された第2の
電極とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造方法に関し、特にMIM(Metal-Insulator-Me
tal )型のキャパシタ構造を備えた半導体装置およびそ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体記憶装置の一つであるDRAM
(Dynamic Random Access Memory)は、一つのメモリセ
ルが1トランジスタ・1キャパシタで構成され、このメ
モリセルの大きさを小さくすることによって高集積化を
図ることが要求されている。このような要求のなか、キ
ャパシタを構成する誘電体膜に酸化タンタル(Ta
25)等の高誘電率を有する材料を用いることで微細キ
ャパシタを製造可能とし、チップ当たりの集積度を上げ
る技術が提案されている。
【0003】誘電体膜に酸化タンタル等の高誘電率を有
する材料を用いる場合、酸化タンタルを成膜した後に熱
処理やプラズマ処理等の後処理を施すことで、所期の誘
電率を得ることが行われている。その際、酸化物である
誘電材料から酸素が脱離することを防ぐために、酸素が
存在する雰囲気での後処理が一般的に行われているが、
ストレージ電極にタングステンや窒化チタンを用いると
これらの電極が酸化してしまうため、白金またはルテニ
ウム等の酸化されにくいまたは酸化されても導電性を示
す金属材料が用いられている。
【0004】図9(a)、(b)は、従来のDRAMに
おけるメモリセルを示す断面図である。同図(a)に示
すように、シリコン基板101上のフィールド酸化膜1
02で区画された領域に、ゲート絶縁膜103を介して
ゲート電極104が形成されている。また、ゲート電極
104両脇のシリコン基板101には、ゲート電極10
4をマスクとしたイオン注入等により不純物領域を形成
することで、ソース・ドレイン領域105が配置されて
いる。ゲート電極104上にはシリコン基板101の主
表面全域にわたって層間絶縁膜106が形成され、この
層間絶縁膜106の所定の位置にソース・ドレイン領域
105の一方に接続するためのコンタクトプラグ107
が形成されている。
【0005】コンタクトプラグ107にはビット線10
8が接続されている。ビット線108を含む層間絶縁膜
106上には、層間絶縁膜109が形成され、ソース・
ドレイン領域105の他方に接続するためのコンタクト
プラグ110が層間絶縁膜109および106を貫通し
て形成されている。コンタクトプラグ110上には、コ
ンケーブ(concave )状のルテニウムからなるストレー
ジ電極113が形成され、ストレージ電極113の表面
には容量絶縁膜114が形成され、その上にはプレート
電極115が形成されている。
【0006】このようにゲート電極104およびソース
・ドレイン領域105からなるトランジスタと、このト
ランジスタに接続するストレージ電極113、容量絶縁
膜114およびプレート電極115からなるキャパシタ
構造とにより、DRAMにおけるメモリセルの基本が構
成されている。なお、実際のDRAMにおいては、プレ
ート電極115を含む層間絶縁膜111上にも絶縁体か
らなる層間絶縁膜が形成され、その上に上述したビット
線108およびプレート電極115に接続するための配
線層等が形成されている。また、図9(b)に示す構造
は、(a)における層間絶縁膜111を除去し、王冠状
のキャパシタ構造(ストレージ電極117、容量絶縁膜
118、プレート電極119)を作製したものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の半導体装置においては、シリコン基板との接続の
ためのコンタクトプラグに、耐熱性を有するポリシリコ
ンやタングステン等の高融点金属が用いられている。
【0008】しかしながら、上記従来構成では所期の誘
電率を得ることを目的として、容量絶縁膜を形成した後
に酸素雰囲気での高温処理を行うのが通常であり、この
ような酸素雰囲気での高温処理においては、ルテニウム
からなるストレージ電極が酸素を透過し易いことから、
透過した酸素によってコンタクトプラグが酸化し、スト
レージ電極とコンタクトプラグとの界面に容量を発生さ
せたり、抵抗増大を招いたりするなどの問題が生じるこ
とがあった。
【0009】本発明は、このような問題点を解消するた
めになされたものであり、金属酸化物からなる容量絶縁
膜を備えたキャパシタのストレージ電極に、低抵抗でコ
ンタクトプラグを接続できるようにした半導体装置を提
供することを目的とする。また、本発明は、金属酸化物
からなる容量絶縁膜を備えたキャパシタのストレージ電
極に、低抵抗でコンタクトプラグを接続できるようにし
た半導体装置の製造方法を提供することをその他の目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために本発明に係る半導体装置は、半導体基板上に形
成された層間絶縁膜と、前記層間絶縁膜を通して形成さ
れた導電性を有する材料からなるコンタクトプラグと、
前記層間絶縁膜から露出したコンタクトプラグに形成さ
れたタングステン・シリサイド(WSix )からなるバ
リア膜と、このバリア膜を介して前記コンタクトプラグ
に接続され、前記層間絶縁膜上に形成された金属材料か
らなる第1の電極と、この第1の電極上に形成された絶
縁性を有する金属酸化物からなる容量絶縁膜と、この容
量絶縁膜により絶縁分離されて前記第1の電極の表面に
形成された第2の電極とを備える。
【0011】また、本発明はその他の態様として以下に
示す構成を含むものである。すなわち、前記バリア膜
は、前記コンタクトプラグと接する第1の薄膜と、この
第1の薄膜および前記第1の電極に接する第2の薄膜と
で構成され、前記第1の薄膜は、タングステン・シリコ
ン・ナイトライド(WSixy)からなり、前記第2の
薄膜は、タングステン・シリサイド(WSix )からな
る。また、前記バリア膜は、前記コンタクトプラグと接
する第1の薄膜と、この第1の薄膜および前記第1の電
極に接する第2の薄膜とで構成され、前記第1の薄膜
は、タングステン・ナイトライド(WNx )からなり、
前記第2の薄膜は、タングステン・シリサイド(WSi
x )からなりかつ前記第1の電極との界面が窒化されて
いる。また、前記バリア膜は、前記コンタクトプラグと
接する第1の薄膜と、この第1の薄膜および前記第1の
電極に接する第2の薄膜とで構成され、前記第1の薄膜
は、タングステン・シリコン・ナイトライド(WSix
y)からなり、前記第2の薄膜は、タングステン・シ
リサイド(WSix )からなりかつ前記第1の電極との
界面が窒化されている。
【0012】また、前記バリア膜は、前記コンタクトプ
ラグおよび前記第1の電極に接する薄膜で構成され、前
記薄膜は、タングステン・シリサイド(WSix )から
なりかつ前記第1の電極との界面が窒化されている。ま
た、前記第1の電極は、白金族元素からなる。前記コン
タクトプラグは、ポリシリコンからなる。また、前記コ
ンタクトプラグは、タングステン(W)からなる。ま
た、前記コンタクトプラグは、ポリシリコンの層とこの
上に接続して形成されたタングステンの層とで構成され
ている。また、前記半導体基板に形成されかつ前記コン
タクトプラグと接続されたトランジスタをさらに有す
る。
【0013】このように構成することにより本発明は、
ストレージ電極(第1の電極)を透過した酸素がコンタ
クトプラグへ侵入することを、新たに設けたバリア膜に
よって阻止することができる。そのためコンタクトプラ
グの酸化を防止することができ、低抵抗な状態でストレ
ージ電極とコンタクトプラグとを接続することができ
る。
【0014】また、本発明に係る半導体装置の製造方法
は、半導体基板上に層間絶縁膜を形成する工程と、導電
性を有する材料からなるコンタクトプラグを前記層間絶
縁膜を貫通して形成する工程と、前記層間絶縁膜から露
出している前記コンタクトプラグを覆うようにタングス
テン・シリサイドからなるバリア膜を形成する工程と、
前記層間絶縁膜上に金属材料からなる第1の電極を前記
バリア膜を介して前記コンタクトプラグに接続して形成
する工程と、前記第1の電極上に絶縁性を有する金属酸
化物からなる容量絶縁膜を形成する工程と、前記容量絶
縁膜により絶縁分離された状態で前記第1の電極表面上
に第2の電極を形成する工程とを備え、前記バリア膜の
形成は、タングステンのソースガスとシリコンのソース
ガスとを用いた化学気相成長法により、タングステン・
シリサイド(WSix )の膜を成膜することで行う。
【0015】また、本発明はその他の態様として以下に
示す構成を含むものである。すなわち、前記第1の電極
と接する側の前記バリア膜に窒化処理を施す。また、前
記窒化処理は、アンモニア(NH3 )雰囲気下でのアニ
ール処理である。また、前記窒化処理は、アンモニア
(NH3 )または窒素(N2 )雰囲気下でのプラズマ処
理である。また、前記バリア膜は、前記コンタクトプラ
グと接する第1の薄膜と、この第1の薄膜および前記第
1の電極に接する第2の薄膜とで構成され、前記第1の
薄膜は、タングステン・ナイトライド(WNx )からな
り、前記第2の薄膜は、タングステン・シリサイド(W
Six )からなり、前記タングステン・ナイトライドと
して、W2N の結晶を用いる。また、前記タングステン
・シリサイドにおけるシリコンの組成を50atm%
(原子百分率)よりも大きくする。また、前記タングス
テン・シリサイドの形成を、基板温度を400℃以上か
つ650℃以下とし、六フッ化タングステンとシランと
の分圧比(WF6/SiH4)を0.02以上かつ0.3
以下とし、シラン(SiH4 )の分圧を0.2Torr
以上かつ1Torr以下として行う。このように構成す
ることにより本発明は、ストレージ電極とコンタクトプ
ラグとを低抵抗で接続可能とした半導体装置を製造する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】次に、本発明の一つ実施の形態に
ついて図を用いて説明する。図1(a)、(b)は、本
発明の一つの実施の形態を示す断面図である。同図
(a)に示すように、半導体基板(ここではシリコン基
板1)の主表面にソース・ドレイン領域5とゲート酸化
膜3とゲート電極4とからなるトランジスタが形成さ
れ、このトランジスタはフィールド酸化膜2により隣接
した他のトランジスタ(図示せず)から素子分離されて
いる。また、シリコン基板1の主表面は層間絶縁膜6で
被覆され、この層間絶縁膜6に開口されたコンタクトホ
ール内にはポリシリコンからなるコンタクトプラグ7が
形成されている。コンタクトプラグ7はソース・ドレイ
ン領域5の一方、および層間絶縁膜6上の配線8と電気
的に接続されている。
【0017】層間絶縁膜6の上にはさらに層間絶縁膜9
が積層され、層間絶縁膜6,9に開口されたコンタクト
ホール内にはポリシリコンからなるコンタクトプラグ1
0が形成されている。コンタクトプラグ10はソース・
ドレイン領域5の他方、および層間絶縁膜9上のバリア
膜12を介したストレージ電極13と電気的に接続され
ている。ストレージ電極13はコンケーブ(concave)
状の電極であり、ルテニウム(Ru)、白金(Pt)ま
たはイリジウム(Ir)等の白金属元素によって形成さ
れ、その表面はTa25等からなる容量絶縁膜14で被
覆されている。容量絶縁膜14の上にはプレート電極1
5が形成されている。これらによってMIM型のキャパ
シタが構成されている。また、図1(b)に示す構造
は、(a)における層間絶縁膜11を除去し、王冠状の
キャパシタ構造(ストレージ電極17、容量絶縁膜1
8、プレート電極19)およびバリア膜16を作製した
ものである。
【0018】なお、上述の白金属元素とは、ルテニウム
(Ru)、ロジウム(Rh)、パラジウム(Pd)、オ
スミウム(Os)、イリジウム(Ir)、白金(Pt)
の計6元素を指し、本発明においてはこれらの何れを用
いてもよいが、特にルテニウム、白金およびイリジウム
が好適である。また、容量絶縁膜14の構成材料として
は、上述のTa25の金属酸化物の他に、BST((B
xSr1-x)TiO3)やPZT(Pb(Zrx
1-x)O3 )等の酸素を含む強誘電体膜を用いること
ができる。さらに、ストレージ電極13の形状は王冠状
に限られず、平面状や台座状の電極構造を用いてもよ
い。
【0019】ここで、本発明の特徴とするところのバリ
ア膜の詳細について図を参照しながら説明する。図2
(a)〜(f)は、バリア膜の詳細を示す断面図であ
り、それぞれバリア膜の例を示したものである。何れの
バリア膜を用いてもストレージ電極を透過した酸素が下
部構造に侵入することを阻止することができ、本発明の
目的を達成することができる。同図(a)〜(c)は酸
素の透過を阻止するバリア膜のみを備えた構成であり、
同図(d)〜(f)はそれぞれ(a)〜(c)における
WSi x 層の表面を窒化したものである。窒化層はスト
レージ電極を形成する金属材料とWSix 層とのシリサ
イド反応を阻止することができる点で有効である。以
下、各図について詳説する。
【0020】図2(a)は、バリア膜12,16を、ス
トレージ電極13、17側のタングステン・シリサイド
層(WSix 層)とコンタクトプラグ10側の(タング
ステン・ナイトライド層)WNx 層とで構成したもので
ある。このような2層構造を採用することにより、スト
レージ電極13を透過した酸素はWSix 層と反応して
薄い酸化膜(SiO2 )を形成して消費されるため、下
部構造まで侵入することが阻止される。また、WSix
層の下にさらにWNx 層を設けることによってコンタク
トプラグとWSix 層が反応することを阻止することが
できる。なお、上記および下記の組成比x、yは分子毎
に独立しており、したがって同一記号であってもその値
は各分子で任意に設定される。
【0021】図2(b)は、バリア膜12,16を、ス
トレージ電極13、17側のWSi x 層とコンタクトプ
ラグ10側のタングステン・シリコン・ナイトライド層
(WSixy層)とで構成したものである。この2層構
造の働きは(a)の場合と同様であり、同様の効果を得
ることができる。図2(c)は、バリア膜12,16を
WSix 層のみで構成したものである。WSix 層のみ
であってもその膜厚を調整するなどすることにより、バ
リア膜として機能させることができる。
【0022】一方、図2(d)〜(f)は、それぞれ
(a)〜(c)におけるWSix 層の表面を窒化処理し
たものであり、この処理で得られた窒化層によって熱処
理時におけるストレージ電極13、17とWSix 層と
が反応し、これらの界面にシリサイドが生じることを防
ぐことができる。なお、上記(a)〜(f)におけるW
Six 層はストレージ電極を透過した酸素をその表面に
極薄いSiO2 層を形成することにより消費する。その
際にWSix 層にWが多いとSiO2 を生成する前に、
W酸化物を生成して体積が膨張し、剥がれ等の問題を引
き起こす恐れがあるため、好ましくはWよりもSiが過
剰である状態を作るとよい。例えばWSi 2 が安定でよ
く、結晶相としてWがなるべく少ない方がよい。
【0023】ここで、バリア膜の詳細な製造工程につい
て説明する。 〔A.WSix (in−situによる窒化処理)+W
x 〕ポリシリコンからなるコンタクトプラグを形成し
たウエハを処理チャンバ内に挿入し、ウエハ温度を50
0℃まで昇温してから、以下の順序でガスフローを行
う。 (1)密着性のよいWNx を堆積させるため、六フッ化
タングステン(WF6 )の分圧=0.068[Pa],
六フッ化タングステンとアンモニアの分圧比(以下、W
6/NH3 と記す)=0.002とする。 (2)段差被覆性のよいWNx を堆積させるため、WF
6 の分圧=2.5[Pa],WF6/NH3 =0.25
とする。 (3)WSix を堆積させるため、WF6 の分圧=0.
16[Pa],六フッ化タングステンとシランの分圧比
(以下、WF6/SiH4 と記す)=0.05とする。
【0024】その後、引き続き同一処理チャンバ内でN
3 のポストフローによる窒化処理を行う。 (4)堆積したWSix の表面を窒化するため、NH3
の分圧=173[Pa]とする。 その後、以上のようにして形成されたバリア膜の上にス
トレージ電極(Ru)、容量絶縁膜(Ta25)、プレ
ート電極(Ru)の材料を成膜および加工することによ
り、MIM型キャパシタ構造ができあがる。なお、容量
絶縁膜形成後には容量絶縁膜改質のため、酸化雰囲気中
(O2分圧0.1MPa)での熱処理を行う。
【0025】以上のようにして作製されたキャパシタの
電気的特性を測定したところ、酸化膜換算膜厚が0.7
nm、リーク電流密度が2E−7A/cm2 @1Vの良
好な特性が得られた。また、熱処理後のストレージ電極
のRuとの界面を含むバリア膜のESCA(Electron
Spectroscopy for Chemical Analysis;電子分光分析)
分析を行ったところ、WSix 層の表面にN濃度の高い
層が形成されており、この層がバリア膜とストレージ電
極のRuとのシリサイド反応を抑制していること、酸素
原子がこの窒化層を含むWSix 層の表面に高濃度でと
どまってバリア膜の深さ方向には拡散していないことが
わかった。すなわち、バリア膜上層のWSix 層の表面
に極薄いSiO2 層を形成することで酸素原子が消費さ
れ、酸素原子がそれ以上バリア膜内部に拡散することを
抑制している。また、バリア膜の下のWNx 層がコンタ
クトプラグとバリア膜との間におけるSiの拡散を抑制
しており、プラグ部分の抵抗上昇を防いでいることがわ
かった。
【0026】なお、コンタクトプラグの材料にはWを用
いてもよいが、ポリシリコンを用いた場合は最初のWN
x の成膜前にWF6 を分圧0.5〜1[Pa]でフロー
させることにより、コンタクトプラグとバリア膜の密着
性が高まるため、高い密着性を必要とする場合に好適で
ある。また、工程(4)の窒化処理を行わなかった場
合、バリア膜表面においてSiとRuが反応してシリサ
イドが形成され、部分的に膨張してふくれが生じること
があるため、上記窒化処理は可能な限り行った方が好ま
しいといえる。また、工程(1)、(2)における成膜
条件を適宜調整することにより、バリア膜中のWNx
分が結晶性W2N となる。このような結晶構造は、アモ
ルファス状態のものよりも耐熱性や剥がれに対する耐性
が向上するためより好ましいといえる。さらに、工程
(3)における成膜条件を適宜調整することにより、バ
リア膜中のWSix の組成がSi>50atm%(原子
百分率)となる。この構造は、熱処理の際にWOxが生
成される前にSiO2 が生成されるため剥がれや抵抗増
大を防ぐことができ、より好ましいといえる。
【0027】〔B.WSix (in−situによる窒
化処理)+WSixy〕Wからなるコンタクトプラグま
で作製したウエハを処理チャンバ内に挿入し、ウエハ温
度が450℃となるように昇温した後、以下の順序でガ
スフローを行う。 (1)WSixyを堆積させるため、各分圧を53Pa
としてWF6 ,NH3 ,SiH4 のフローを交互に30
回行う。各フローの間には真空引きを行う。 (2)WSix を堆積させるため、WF6 の分圧=0.
16[Pa]、WF6 /SiH4 =0.05とする。そ
の後、同一処理チャンバ内でNH3 のポストフローによ
り窒化処理を行う。 (3)窒化処理を行うため、NH3 の分圧=173[P
a]とする。
【0028】その後、以上のようにして作製されたバリ
ア膜の上にストレージ電極(Ru)、容量絶縁膜(Ta
25)、プレート電極(Ru)の材料を成膜および加工
することにより、MIM型キャパシタ構造ができあが
る。なお、容量絶縁膜の形成後に、容量絶縁膜改質のた
めに酸化雰囲気中で熱処理(O2 分圧0.1MPa)を
実施する。
【0029】以上のようにして作製されたキャパシタの
電気的特性を測定したところ、酸化膜換算膜厚が0.8
nm、リーク電流密度が2E−7A/cm2 @1Vの良
好な特性が得られた。本実施例によるバリア膜は、段差
被覆性に優れ、薄膜化しても連続性および平坦性を維持
することができた。したがって、キャパシタ構造の微細
化により、高アスペクト比のシリンダ構造を作製する場
合に特に有効である。
【0030】〔C.WSix(ex−situによる窒
化処理)+WNx〕コンタクトプラグの形成までの工程
およびバリア膜成膜の工程(1)〜(3)をA.と同様
に行う。その後、ウエハを処理チャンバから取り出し、
別のチャンバに挿入してからウエハ温度が650℃とな
るように昇温し、以下の窒化処理を行う。 (4)窒化処理を、常圧によるNH3 アニールで行う。
その後、窒化処理されたバリア膜の上にストレージ電極
(Ru)、容量絶縁膜(Ta25)、プレート電極(R
u)の材料を成膜および加工することにより、MIM型
キャパシタ構造ができあがる。なお、容量絶縁膜形成後
に容量絶縁膜改質のための酸化雰囲気中の熱処理(O2
分圧0.1MPa)を行う。以上のようにして作製され
たキャパシタの電気的特性を測定したところ、酸化膜換
算膜厚が0.75nm、リーク電流密度が3E−7A/
cm2 @1Vという良好な特性が得られた。
【0031】〔D.WSix(in−situによるプ
ラズマ窒化処理)+WNx〕コンタクトプラグ形成まで
の工程およびバリア膜成膜の工程(1)〜(3)をA.
と同様に行う。その後、同一処理チャンバ内でNH3
囲気下でのプラズマ処理を行う。 (4)窒化処理を、NH3 の分圧=289[Pa]、R
Fパワー=500[W]の下で行う。なお、窒化プラズ
マ種はN2 であってもよい。キャパシタの電気的特性を
測定したところ、酸化膜換算膜厚が0.7nm、リーク
電流密度が2E−7A/cm 2 @1Vという良好な特性
が得られた。
【0032】〔E.WSix(ex−situによるプ
ラズマ窒化処理)+WNx〕コンタクトプラグ形成まで
の工程およびバリア膜成膜の工程(1)〜(3)をA.
と同様に行う。その後、ウエハを処理チャンバから取り
出し、別の処理チャンバに挿入してからウエハ温度を4
50℃まで昇温した後、NH3 雰囲気下でのプラズマ処
理を行う。 (4)窒化処理を、NH3 の分圧=289[Pa]、R
Fパワー=500[W]の下で行う。なお、窒化プラズ
マ種はN2 であってもよい。キャパシタの電気的特性を
測定したところ、酸化膜換算膜厚が0.68nm、リー
ク電流密度が2E−7A/cm2 @1Vという良好な特
性が得られた。
【0033】〔F.WSix 層の成膜条件〕次に、図2
(a)〜(f)に示したWSix 層の成膜条件について
述べる。WSix 層の形成に当たっては、本願発明者等
により、次のような成膜条件を与えることによって高品
質な膜ができることを確認している。すなわち、基板温
度が400℃未満であると十分な成膜温度が得られず、
また基板温度が650℃を超えるとSiH4の気相反応
が進行してパーティクルを発生させる原因になることか
ら、成膜時の基板温度は400℃以上かつ650℃以下
にするのが好ましい。また、分圧比WF6/SiH4
0,02未満であるとWF6 の供給律速となって十分な
成膜速度が得られず段差被覆性が劣り、またWF6/S
iH4が0.3を超えるとWが生成されて耐酸化性が劣
るため、分圧比WF6/SiH4は0.02以上かつ0.
3以下にするのが好ましい。さらに、SiH4 の分圧が
0.2Torr未満であるとWが生成されて耐酸化性が
劣り、また1Torrを超えると気相反応が進行してパ
ーティクルが発生する原因となるため、SiH4 の分圧
は0.2Torr以上かつ1Torr以下にするのが好
ましい。
【0034】次に、図1に係る半導体装置の一連の製造
工程について説明する。なお、以下においては、スタッ
ク型のメモリセルを例にして説明する。図3〜図6は、
図1(a)に係る半導体装置の製造工程を示す断面図で
ある。まず、図3(a)に示すように、シリコン基板1
上のフィールド酸化膜2で区画された領域に、公知の方
法によりゲート絶縁膜3を介してゲート電極4を形成す
る。また、ゲート電極4が形成された後、ゲート電極4
をマスクとしたイオン注入等によりソース・ドレイン領
域5を形成する。
【0035】次いで、図3(b)に示すように、シリコ
ン基板1の主表面全域に酸化シリコン等の絶縁体からな
る層間絶縁膜6を形成してから、ソース・ドレイン領域
5の一方に対応させて層間絶縁膜6にコンタクトホール
を開口する。その後、CVD(Chemcal Vapor Depositi
on)法によりポリシリコンを堆積させてから、CMP
(Chemical and Mechanical Polishing )により層間絶
縁膜6上のポリシリコンを研削し、コンタクトホール内
にのみポリシリコンを残してコンタクトプラグ7を形成
する。その後、さらにCVD法によりポリシリコンを堆
積させ、公知のフォトリソグラフィ技術およびエッチン
グ技術により、コンタクトプラグ7と接続されたビット
線8を形成する。
【0036】次いで、図3(c)に示すように、ビット
線8を含む層間絶縁膜6上に、酸化シリコン等の絶縁体
からなる層間絶縁膜9を形成する。次いで、図3(d)
に示すように、公知のフォトリソグラフィ技術およびエ
ッチング技術(例えばRIE(Reactive Ion Etching)
法など)により、層間絶縁膜9および6にソース・ドレ
イン領域5の他方に到達するコンタクトホール9aを開
口する。次いで、図4(e)に示すように、コンタクト
ホール9aが充填された状態になるように、層間絶縁膜
9上にポリシリコンをCVD法により堆積し、ポリシリ
コン膜10aを形成する。次いで、図4(f)に示すよ
うに、ポリシリコン膜10aをCMPにより除去し、コ
ンタクトホール9a内にポリシリコンからなるコンタク
トプラグ10を形成する。
【0037】次いで、図4(g)に示すように、コンタ
クトプラグ10を含む層間絶縁膜9の主表面全域に酸化
シリコンからなる層間絶縁膜11を形成する。次いで、
図5(h)に示すように、コンタクトプラグ10を中心
とするとともに、このコンタクトプラグ10よりも大き
な径のビアホール11aを公知のフォトリソグラフィ技
術およびエッチング技術により層間絶縁膜11に開口す
る。次いで、図5(i)に示すように、層間絶縁膜11
の表面およびビアホール11a内部を被覆するようにバ
リア膜の材料12aを成膜する。このバリア膜の材料1
2aとしては図2に示したものを用いることができ、す
なわち図2(a)〜(c)のWSixとWNx の2層構
造、WSixとWSixyの2層構造またはWSix
単層の何れを採用してもよく、これらの層によりコンタ
クトプラグ10の酸化を防止することができる。また、
図2(d)〜(f)に示すように上記成膜されたWSi
xの表面を窒化したものも本発明に含まれ、この窒化層
によってストレージ電極13,17とWSix 層とが反
応してシリサイドが形成されることを防ぐことができ
る。
【0038】次いで、図5(j)に示すように、バリア
膜の材料12aの表面を被覆するようにCVD法または
スパッタリング法によりRu膜13aを形成する。次い
で、図6(k)に示すように、CMPにより層間絶縁膜
11上のRu膜13aおよびバリア膜の材料12aを除
去し、ビアホール11a内にのみこれらの膜が残るよう
にする。すなわち、ストレージ電極13とバリア膜12
ができあがる。次いで、図6(l)に示すように、ウエ
ハ全面を被覆するようにCVD法によりTa25膜14
aを形成してから、その上にCVD法またはスパッタリ
ング法によりRu膜15aを形成する。次いで、公知の
フォトリソグラフィ技術およびエッチング技術によりこ
れらの膜の不要部分を除去することにより、ストレージ
電極13、容量絶縁膜14およびプレート電極15から
なるMIM型のキャパシタ構造が完成する。
【0039】なお、図1(b)に示すキャパシタ構造
は、工程(a)〜(k)までを上記同様に行ってから、
図7に示すように層間絶縁膜11を除去し(l’)、T
25膜18aおよびRu膜19aを成膜し(m’)、
これらの膜を加工して容量絶縁膜18およびプレート電
極19を作製することにより作ることができる。
【0040】また、上記の実施の形態では、コンタクト
プラグ10の材料としてポリシリコンを用いたが本発明
はこれに限られるものではなく、タングステンを用いて
もよい。タングステンを用いる場合、図8(a),
(b)に示すように、コンタクトプラグ20をポリシリ
コンからなる下部コンタクトプラグ20aとタングステ
ンからなる上部コンタクトプラグ20bとで構成する。
コンタクトプラグをタングステンから構成する場合、微
細なコンタクトホール内にタングステンを充填するよう
に成膜することになるが、熱CVD法によるタングステ
ンの埋め込み性が乏しいため、コンタクトホールをポリ
シリコンで予めかさ上げしておき、上記のように2層構
造でコンタクトプラグを構成する。なお、図8(a),
(b)において、他の構成は上記実施の形態と同様であ
る。
【0041】また、上記のタングステンをコンタクトプ
ラグに用いる場合、タングステン・ナイトライドの下地
層とタングステンの中間部分とタングステン・シリサイ
ドの上部との3層構造としてもよい。この三層構造のコ
ンタクトプラグ形成について簡単に説明すると、まずコ
ンタクトホール内に所定の深さまで、ポリシリコンを成
膜した後、タングステン・ナイトライド,タングステ
ン,バリア膜となるタングステン・シリサイドを連続的
に形成する。この場合、ポリシリコンとタングステンが
反応して高抵抗化したり、形状が変化することを防ぐた
めに、ポリシリコンとタングステンの間にタングステン
・ナイトライドが挿入されているが、成膜温度の工夫等
により上記反応が問題にならない程度に抑制できる場合
には、間に挟むタングステン・ナイトライドの膜を省略
してもよい。また、逆にタングステン・シリサイド中の
シリコンのタングステンへの拡散をより厳密に防止する
ために、タングステンとタングステン・シリサイドの間
に、タングステン・ナイトライドの膜を挿入してもよ
い。最後に、CMPにより連続的に形成した膜を所定量
エッチバックすることで、コンタクトホール上部にタン
グステンを用いたコンタクトプラグとともに、コンタク
トプラグ上面にバリア膜が配置された状態が同時に形成
できる。したがって、この方法によればコンタクトプラ
グとバリア膜とを個別に形成する場合に比較して工程削
減が可能となる。
【0042】このようにタングステンからなるコンタク
トプラグとこの上のバリア膜とが同時に形成できるが、
バリア膜はコンタクトプラグ上面を全て覆った状態には
形成されない。この場合は、コンタクトプラグ上面の周
囲が、バリア膜に覆われずに露出した状態になる。しか
しながら、バリア膜は、コンタクトプラグ上面を全て覆
う必要はなく、コンタクトプラグ上面をバリア膜である
程度覆っておけば、コンタクトプラグ上面が全て酸化さ
れることによる問題を解消することができる。例えばコ
ンタクトプラグ上面の80%程度をバリア膜で覆ってお
けば、バリア膜下の領域は酸化されずに導電性が確保さ
れ、また、コンタクトプラグ周囲の酸化による盛り上が
りもある程度抑制できる。また、以上においてはWSi
x 層形成時のSi源としてSiH4 (シラン)を用いた
場合について説明したが、本発明はこれに限られるもの
ではなく、例えばSi26(ジシラン)、SiH2Cl2
(ジクロルシラン)、SiHCl3 (トリクロルシラ
ン)等を用いてもよい。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る半導体
装置によれば、バリア膜によりコンタクトプラグに対す
る酸素の侵入が抑制されるので、バリア膜形成後にコン
タクトプラグ表面に酸化膜が形成されることが抑制さ
れ、ストレージ電極とコンタクトプラグとを低抵抗で接
続できるという優れた効果が得られる。また、本発明に
係る製造方法によれば、ストレージ電極とコンタクトプ
ラグとを低抵抗で接続可能とした半導体装置を製造する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一つの実施の形態を示す断面図であ
る。
【図2】 バリア膜を示す断面図である。
【図3】 図1(a)に係る半導体装置の製造工程を示
す断面図である。
【図4】 図3の続きの工程を示す断面図である。
【図5】 図4の続きの工程を示す断面図である。
【図6】 図5の続きの工程を示す断面図である。
【図7】 図1(b)に係る半導体装置の製造工程を示
す断面図である。
【図8】 Wプラグを用いた場合を示す断面図である。
【図9】 従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1…シリコン基板、2…フィールド酸化膜、3…ゲート
絶縁膜、4…ゲート電極、5…ソース・ドレイン領域、
6…層間絶縁膜、7…コンタクトプラグ、8…ビット
線、9…層間絶縁膜、9a…コンタクトホール、10…
コンタクトプラグ、10a…ポリシリコン膜、11…層
間絶縁膜、11a…ビアホール、12,16…バリア
膜、12a…バリア膜の材料、13,17…ストレージ
電極(第1の電極)、13a…Ru膜、14,18…容
量絶縁膜、14a,18a…Ta25膜、15,19…
プレート電極(第2の電極)、15a,19a…Ru
膜、20…コンタクトプラグ、20a…下部コンタクト
プラグ、20b…上部コンタクトプラグ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4K030 AA04 AA13 BA20 BA29 BA38 CA04 FA10 LA15 5F083 AD24 AD31 AD48 AD49 GA25 JA06 JA14 JA15 JA35 JA38 JA39 JA40 MA06 MA18 MA20 PR15 PR21 PR40

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成された層間絶縁膜
    と、 前記層間絶縁膜を通して形成された導電性を有する材料
    からなるコンタクトプラグと、 前記層間絶縁膜から露出したコンタクトプラグに形成さ
    れたタングステン・シリサイド(WSix)からなるバ
    リア膜と、 このバリア膜を介して前記コンタクトプラグに接続さ
    れ、前記層間絶縁膜上に形成された金属材料からなる第
    1の電極と、 この第1の電極上に形成された絶縁性を有する金属酸化
    物からなる容量絶縁膜と、 この容量絶縁膜により絶縁分離されて前記第1の電極の
    表面に形成された第2の電極とを備えたことを特徴とす
    る半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記バリア膜は、前記コンタクトプラグと接する第1の
    薄膜と、この第1の薄膜および前記第1の電極に接する
    第2の薄膜とで構成され、 前記第1の薄膜は、タングステン・シリコン・ナイトラ
    イド(WSixy)からなり、 前記第2の薄膜は、タングステン・シリサイド(WSi
    x )からなることを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記バリア膜は、前記コンタクトプラグと接する第1の
    薄膜と、この第1の薄膜および前記第1の電極に接する
    第2の薄膜とで構成され、 前記第1の薄膜は、タングステン・ナイトライド(WN
    x )からなり、 前記第2の薄膜は、タングステン・シリサイド(WSi
    x )からなりかつ前記第1の電極との界面が窒化されて
    いることを特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記バリア膜は、前記コンタクトプラグと接する第1の
    薄膜と、この第1の薄膜および前記第1の電極に接する
    第2の薄膜とで構成され、 前記第1の薄膜は、タングステン・シリコン・ナイトラ
    イド(WSixy)からなり、 前記第2の薄膜は、タングステン・シリサイド(WSi
    x )からなりかつ前記第1の電極との界面が窒化されて
    いることを特徴とする半導体装置。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記バリア膜は、前記コンタクトプラグおよび前記第1
    の電極に接する薄膜で構成され、 前記薄膜は、タングステン・シリサイド(WSix )か
    らなりかつ前記第1の電極との界面が窒化されているこ
    とを特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記第1の電極は、白金族元素からなることを特徴とす
    る半導体装置。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記コンタクトプラグは、ポリシリコンからなることを
    特徴とする半導体装置。
  8. 【請求項8】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記コンタクトプラグは、タングステン(W)からなる
    ことを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載の半導体装置において、 前記コンタクトプラグは、ポリシリコンの層とこの上に
    接続して形成されたタングステンの層とで構成されてい
    ることを特徴とする半導体装置。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の半導体装置におい
    て、 前記半導体基板に形成されかつ前記コンタクトプラグと
    接続されたトランジスタをさらに有することを特徴とす
    る半導体装置。
  11. 【請求項11】 半導体基板上に層間絶縁膜を形成する
    工程と、 導電性を有する材料からなるコンタクトプラグを前記層
    間絶縁膜を貫通して形成する工程と、 前記層間絶縁膜から露出している前記コンタクトプラグ
    を覆うようにタングステン・シリサイドからなるバリア
    膜を形成する工程と、 前記層間絶縁膜上に金属材料からなる第1の電極を前記
    バリア膜を介して前記コンタクトプラグに接続して形成
    する工程と、 前記第1の電極上に絶縁性を有する金属酸化物からなる
    容量絶縁膜を形成する工程と、 前記容量絶縁膜により絶縁分離された状態で前記第1の
    電極表面上に第2の電極を形成する工程とを備え、 前記バリア膜の形成は、タングステンのソースガスとシ
    リコンのソースガスとを用いた化学気相成長法により、
    タングステン・シリサイド(WSix )の膜を成膜する
    ことで行うことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11に記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記第1の電極と接する側の前記バリア膜に窒化処理を
    施すことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項11に記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記窒化処理は、アンモニア(NH3 )雰囲気下でのア
    ニール処理であることを特徴とする半導体装置の製造方
    法。
  14. 【請求項14】 請求項11に記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記窒化処理は、アンモニア(NH3 )または窒素(N
    2 )雰囲気下でのプラズマ処理であることを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
  15. 【請求項15】 請求項11に記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記バリア膜は、前記コンタクトプラグと接する第1の
    薄膜と、この第1の薄膜および前記第1の電極に接する
    第2の薄膜とで構成され、 前記第1の薄膜は、タングステン・ナイトライド(WN
    x )からなり、 前記第2の薄膜は、タングステン・シリサイド(WSi
    x )からなり、 前記タングステン・ナイトライドとして、W2N の結晶
    を用いることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  16. 【請求項16】 請求項11に記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記タングステン・シリサイドにおけるシリコンの組成
    を50atm%(原子百分率)よりも大きくすることを
    特徴とする半導体装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 請求項11に記載の半導体装置の製造
    方法において、 前記タングステン・シリサイドの形成を、基板温度を4
    00℃以上かつ650℃以下とし、六フッ化タングステ
    ンとシランとの分圧比(WF6/SiH4)を0.02以
    上かつ0.3以下とし、シラン(SiH4 )の分圧を
    0.2Torr以上かつ1Torr以下として行うこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
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