JPH1140775A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JPH1140775A
JPH1140775A JP9196976A JP19697697A JPH1140775A JP H1140775 A JPH1140775 A JP H1140775A JP 9196976 A JP9196976 A JP 9196976A JP 19697697 A JP19697697 A JP 19697697A JP H1140775 A JPH1140775 A JP H1140775A
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静憲 大湯
Yoshifumi Kawamoto
佳史 川本
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譲 大路
Jiro Yoshigami
二郎 由上
Shinichiro Kimura
紳一郎 木村
Toshiaki Yamanaka
俊明 山中
Takafumi Oshima
隆文 大島
Hidekazu Murakami
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ
セルを有する情報記憶部と、情報処理部とを有した半導
体装置に対して、より高集積度を実現すると共に、リフ
レッシュ特性の向上と情報処理部の高速化の要請を満足
させる。 【解決手段】 溝型素子分離方法を用い、且つメモリセ
ルトランジスタのゲート絶縁膜を情報処理部のトランジ
スタのゲート酸化膜より実効的に厚くして、メモリセル
トランジスタのしきい値電圧を確保しながら基板濃度の
低濃度化を実現する。加えて完全空乏化する低濃度拡散
層を設ければより効果的である。 【効果】 メモリセルの情報保持時間を飛躍的に長くで
きる。この為、メモリのリフレッシュ特性を大幅に向上
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリセルを有す
る半導体装置、特にダイナミック・ランダム・アクセス
・メモリ(以下、DRAMと略記する)セルを有した半導体装
置およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】DRAMセルを情報記憶部とし、その他に情
報処理部を有した従来の半導体集積回路装置では、次の
考慮がなされている。即ち、情報記憶部における耐圧、
信頼性確保の為の要請と 情報処理部における情報処理
の高速性確保の要請に答えるものである。以下はそのい
くつかの試みである。
【0003】先ず、双方の部分のMOS型トランジスタの
ゲート酸化膜の膜厚を異ならせている例である。例え
ば、日本公開特許公報、特開平3-220766号(記事1)に
見られる。この例は、ワード線昇圧の下でのゲート酸化
膜の信頼性を確保して、高速の情報読み出し・書き込み
が行なえるように、情報記憶部のMOS型トランジスタの
ゲート酸化膜を、情報処理部のMOS型トランジスタのゲ
ート酸化膜より厚くしている。
【0004】また、上記と同種の半導体集積回路に対す
る、日本公開特許公報、特開昭 56-120166号(記事2)
に見られる例では、情報記憶部や情報処理部で独立にし
きい値電圧を設定している。このことの実現する為、2
種類のゲート酸化膜を用いる。即ち、厚いゲート酸化膜
の下部の半導体基板の不純物濃度を、薄いゲート酸化膜
の下部のそれより低くしている。
【0005】また、日本公開特許公報、特開昭61-19477
0号(記事3)では、高電圧駆動のMOS型トランジスタの
ゲート酸化膜の信頼性を確保するための工夫を行ってい
る。即ち、入出力回路部のMOS型トランジスタとメモリ
セル部の高しきい値電圧を必要とするMOS型トランジス
タのゲート酸化膜を、内部回路部のMOS型トランジスタ
とメモリセル部の低しきい値電圧を必要とするMOS型ト
ランジスタのゲート酸化膜より厚くしていた。
【0006】一方、フラッシュメモリセルを情報記憶部
とし、その他に情報処理部を有した半導体集積回路で
も、各ゲート酸化膜の膜厚を工夫している。例えば、日
本公開特許公報、特開平8-83503号(記事4)に例が見
られる。浮遊ゲート電極とドレイン拡散層との間のリー
ク電流を低減するために、ドレイン拡散層上のゲート酸
化膜を厚くしている。このような、ドレイン拡散層上の
ゲート酸化膜を厚くする方法をDRAMを含む半導体集積回
路に適用しても、情報記憶部のMOS型トランジスタのゲ
ート電極端での接合端部の電界は変化しない。すなわ
ち、高濃度のドレイン拡散層の端からゲート電極までの
距離であるゲート酸化膜の厚さは何ら変化しないので、
接合端部の電界は変わらない。このように、記事4では
DRAMにおける接合端部の電界の影響について考慮されて
いない。
【0007】この他、DRAMセルを情報記憶部とし、その
他に情報処理部を有した半導体集積回路では、半導体基
板の不純物濃度の工夫も見られる。例えば、日本公開特
許公報、特開平3-204969号(記事5)がそれである。情
報記憶部のMOS型トランジスタの電荷蓄積電極に接する
拡散層を、電荷蓄積電極に接する拡散層を低濃度層だけ
で構成し、その濃度は、情報処理部のMOS型トランジス
タのソース・ドレイン拡散層の低濃度層とほぼ同じにし
ていた。それは、この層を形成する際の、高濃度イオン
打込みに起因する欠陥の影響を受けたリーク電流の増大
を防止するためである。
【0008】また、DRAMセルを情報記憶部としその他に
情報処理部を有した半導体集積回路では、DRAMのリフレ
ッシュ特性を向上するための別な工夫も見られる。例え
ば、日本公開特許公報、特開平6-61486号(記事6)で
ある。それは、平面的にみて蓄積電極への接続穴部分で
のみ、拡散層の高濃度層下に上記拡散層と同じ電導型の
低濃度層を形成する。そして、前記低濃度層の不純物濃
度を、前記高濃度拡散層と基板とで構成されるp-n接合
に印加される逆方向電圧が大きい場合に、完全に空乏化
するように設定するものである。しかし、 DRAMにおけ
る接合端部の電界の影響について考慮されていない。
【0009】一方、溝による素子分離に関しては、日本
公開特許公報、特開平5-144934号(記事7)に見られ
る。即ち、それは、微細な素子分離領域を実現するた
め、絶縁物が埋込まれた溝で素子分離を行なっている。
【0010】また、情報記憶部と情報処理部とでゲート
酸化膜の膜厚を変えMOS型トランジスタ製造する方法
は、例えば、特願昭62-275815(記事8)に見られる。
それは次の方法をとっている。先ず、情報記憶部に必要
な薄いゲート酸化膜を形成して情報記憶部の浮遊ゲート
電極となるシリコン膜を堆積する。この後、浮遊ゲート
電極用シリコン膜を所望形状に加工、更に制御ゲート電
極用シリコン膜との間で層間絶縁膜となる絶縁膜を堆積
する。その後、情報処理部の層間絶縁膜を除去して、情
報処理部に必要な厚いゲート酸化膜を形成している。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本願発明の課題は、溝
型分離の方法を用い、且つ DRAMセルを情報記憶部とし
その他に情報処理部を有した半導体集積回路において、
より高集積度を実現すると共に、情報記憶部における耐
圧、信頼性確保の為の要請と 情報処理部における情報
処理の高速性確保の要請との両面に答えるものである。
【0012】本願発明の更なる課題は、半導体基板内に
形成される不純物領域の接合部の電界に依って生ずる難
点を対策し、 DRAMのリフレッシュ特性をより良好なら
しめるものである。
【0013】特に、溝型素子分離の方法は、一般に不純
物拡散領域の接合電界が大きくなり、この電界に起因す
るリーク電流が無視できなくなる傾向を有する。そし
て、この問題に十分な考慮がなされないと、結果として
DRAMのリフレッシュ特性が劣化を招くこととなる。
【0014】本願発明は、とりわけ、DRAMセルの絶縁ゲ
ート型トランジスタを溝型分離法を用いて素子分離を行
っている半導体集積回路装置に有用なものである。さら
には、特に256Mbit以上の高集積度を有するDRAMおよび
こうしたDRAMを有する半導体装置に適用して有用なもの
である。尚、絶縁ゲート型トランジスタの代表例は、実
用的に有用ないわゆるMOS型トランジスタである。本願
明細書において、以下、絶縁ゲート型を、その代表例で
あるMOS型をもって略記する。
【0015】本願発明の目的は、上記従来の半導体装置
およびその製造方法が有する諸問題点を解決し、高集積
度を実現すると共に情報記憶部における耐圧、信頼性を
確保し、且つ 情報処理部における情報処理の高速性を
確保した半導体装置およびその製造方法を提供すること
にある。更には、そのリフレッシュ特性を向上したDRAM
セルを有した半導体装置およびその製造方法を提供する
ことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】本願明細書の開示される
発明のうち、その代表的なものを列挙すれば、以下の通
りである。
【0017】(1)第1の発明は特にゲート絶縁膜の膜
厚に関するものである。
【0018】一般に半導体集積回路装置の集積度の観点
から、素子分離方法を、現在多用されている選択酸化膜
(LOCOS(Local Oxidation of Silicon))から溝型分離
の方法に変更することは理のあることではある。しか
し、 DRAMセルと共に情報処理部をも有する半導体装置
の場合、情報記憶部のMOS型トランジスタのしきい値電
圧を情報処理部のMOS型トランジスタのしきい値電圧よ
り高く設定する必要がある。それは、情報保持時のサブ
スレショルド電流を低減する必要がある為である。
【0019】尚、本願明細書において、溝によって積極
的にある領域を分離する方法を溝型分離あるいは溝型素
子分離と称する。実際的には、半導体基体に設けられた
この溝内に絶縁物、通例は酸化シリコンを埋め込んであ
る。
【0020】即ち、第1の発明は、メモリセルを有する
情報記憶部と、情報処理部とを少なくとも有し、少なく
とも前記メモリセルは溝型分離されたMOS型トランジス
タを有し、溝によって分離されたこのMOS型トランジス
タのソースまたはドレインとなる不純物拡散領域のゲー
ト電極との境界部分に対応するゲート絶縁膜の膜厚が、
前記情報処理部が有するMOS型トランジスタのソースま
たはドレインとなる拡散層のゲート電極との境界部分に
対応するゲート絶縁膜の膜厚より大きいことを特徴とす
る半導体装置である。
【0021】この場合、溝によって分離されたMOS型ト
ランジスタのソースまたはドレインとなる不純物拡散領
域のゲート電極との境界部分に対応する前記ゲート絶縁
膜の膜厚がチャネル間隔において実質的に均一の厚さで
あっても良い。また、当該MOS型トランジスタのソース
またはドレインとなる不純物拡散領域のゲート電極との
境界部分に対応する領域とそれ以外の領域とで膜厚に
差、即ち膜厚分布を有していても良い。
【0022】これらの形態の中では、ゲート絶縁膜がチ
ャネル対応部分で実質的に均一の厚さの形態が製造に当
って大変有利である。ゲート絶縁膜が膜厚分布を有する
場合、各セルにおける膜厚分布を同一に調整する為、製
造条件を十分管理する必要がある。
【0023】尚、本願発明は、厚いゲート絶縁膜を用い
ることは、実質的な構成を考慮すると更に次の効果を有
する。
【0024】図1に主要部のこの状態の断面図を示す。
半導体基板100に溝101が形成されている。この溝
101には酸化シリコン102が埋め込まれている。
【0025】溝型素子分離の方法によると、溝に酸化シ
リコン102を埋め込んで後、この表面の平坦化を行
う。しかし、この時、現実の工程では、溝型分離領域の
酸化シリコン部分の表面はチャネル103に対応する領
域に比較して低い位置104まで後退する。この場合、
ゲート絶縁膜105が薄いと、この本来のチャネル領域
103から溝に移行する端面部分に実質的なチャネル部
分106が形成される。
【0026】従って、本来のチャネル領域に加えて、溝
部分側壁にもチャネルが存在し、ソースードレイン間電
流が増大する。この結果、情報を保持する時(即ち、ゲ
ート電圧が0Vの時)、リーク電流が実効的に増加する
ように作用し、情報保持の特性(即ち、リフレッシュ特
性)が劣化する。
【0027】これに対して、本願発明のごとく厚いゲー
ト絶縁膜を用いた場合、本来のチャネル領域から溝に移
行する端面部分も前記の場合に比較して厚い絶縁膜とな
る。従って、上述したごとき問題の発生はない。この結
果、情報保持時のリーク電流の増大を防止できる。
【0028】尚、以下の説明および実施例において、溝
に埋め込まれた酸化シリコン膜がその平坦化の過程で若
干低く後退することなど、より詳細な点は説明や図示が
省略されている。
【0029】<リフレッシュ特性確保等の為に、更に考
慮すべき技術的背景>次に、以下に説明する本願発明の
理解を助ける為、物理的な背景を説明する。先ず、素子
分離の方法として、選択酸化膜による方法と溝型分離の
方法とによる場合を比較し、溝型分離の場合の固有の問
題を具体的に明らかにする。
【0030】DRAMのリフレッシュ特性に対して情報記憶
部のMOSトランジスタに発生するより詳細な背景を要約
すると、次の通りである。
【0031】(1)不純物拡散領域の高不純物濃度の領
域とゲート電極との距離によって決定される電界が接合
の空乏層に漏れて接合電界を大きくする現象を考慮する
こと。
【0032】(2)ノックオン酸素原子に起因した析出
物による電界の増加の影響を考慮すること。尚、このノ
ックオン原子はゲート絶縁膜の膜厚と関係する。
【0033】(3)ゲート電極端の電界に起因するリー
ク電流を考慮すること。
【0034】そして、それらは、構成上、(1)接合端
部の不純物濃度、(2)電界が大きくなる領域の位置、
および(3)ゲート電極と接合の高濃度部分との距離の
3つの点を考慮する必要がある。
【0035】<不純物領域の接合近傍の電界強度>図
2、図3はゲート電極と高不純物濃度領域の接合端の電
界強度の分布を説明した図である。これらによって、溝
型分離と通例の選択酸化膜による分離との相違が容易に
理解される。図2は選択酸化膜による分離の場合を示
し、同図(a)は主要部の平面図、同図(b)は図2
(a)でのAB断面図である。図3は溝型分離の場合を
示し、同図(a)は主要部の平面図、同図(b)は図3
(a)でのAB断面図を示している。
【0036】選択酸化膜の場合、その端部は通例、バー
ド・ビーク(birds Beak)と称される酸化膜の半導体領域
への侵入部が発生する。この為、この選択酸化膜によっ
て構成される端部は急峻ではなく、半導体領域は下部に
広がる形状となる。従って、ゲート電極下の不純物の拡
散は横方向に広がりをみせる。一方、溝型分離の場合
は、加工に伴う変位はあるものの、選択酸化膜によるそ
れよりも遥かに急峻な端面を有している。この為、選択
酸化膜を用いた場合と同様の方法で不純物領域を形成す
るとしても、横方向への不純物拡散は無い。従って、半
導体基板内の不純物濃度の分布は、選択酸化膜の場合よ
り急峻となる。
【0037】まず、選択酸化膜で素子分離を行なった場
合を図1に基づいて説明する。図1(a)において、ゲ
ート電極28の下部に不純物拡散領域27が形成され
る。この不純物拡散領域27の両側は選択酸化膜26に
よって隣接する素子領域と分離されている。不純物拡散
領域27は、ゲート電極28で覆われていない活性領域
27(図1(a)では領域27の紙面の上方)から不純
物を導入して形成する。このとき、不純物はゲート電極
28の下部および選択酸化膜26下に拡散してゆく。不
純物拡散領域27の不純物濃度が基板濃度と一致する部
分(冶金的接合位置)を破線29で示した。
【0038】ゲート電極28の下の不純物領域表面近傍
の不純物濃度は、図1の(a)のA-B断面のものを図1の
(b)に示す。この不純物領域の表面近傍の不純物濃度
はゲート電極28で覆われていない活性領域の表面濃度
より低くなる。
【0039】尚、図1(b)の不純物濃度の各線は、各
々1×1018cm-3の等不純物濃度線30、1×1017cm
-3の等不純物濃度線31、1×1016cm-3の等不純物濃
度線32を示している。
【0040】図1(a)から理解されるように選択酸化
膜を用いた場合、電界の大きい部分33は、接合端部の
曲率の影響が大きい部分となる。この電界の大きい部分
33では、ゲート電極28と不純物拡散領域の高濃度部
分との距離が、ゲート酸化膜34より厚い選択酸化膜2
6の端部分の酸化膜厚に等しい。したがって、ゲート電
極28と不純物拡散領域との間の電界の空乏層への漏れ
が少なく、接合電界に与える影響は少ない。また、ゲー
ト電極28下の接合端部の電界は、不純物拡散領域の不
純物濃度が低くなった分小さくなる。
【0041】一方、絶縁膜が埋込まれた溝型の素子分離
35を行った図2の場合を説明する。図3に見られるよ
うに不純物拡散領域27の不純物の横方向への広がり3
6は、ゲート電極28下のみとなる。即ち、溝型分離3
5がなされた両側部は原理的に拡散は発生しない。従っ
て、選択酸化膜の場合に発生していたこの両側部の方向
への拡散は生じない。従って、ゲート電極27下の不純
物拡散層の表面濃度は、図2(b)に示すように、選択
酸化膜で素子分離を行なった場合より高くなってしま
う。また、ゲート電極下の不純物拡散層の不純物濃度が
大きい場合、その濃度分布が急峻になり、これに伴い発
生する電界強度は大きくなってしまう。
【0042】このとき、図2(a)にみられるように接
合電界の大きい部分37の位置は、ゲート酸化膜34の
下部になる。従って、ゲート電極と不純物拡散層との間
の電界の空乏層への漏れが多くなる。この為、接合電界
の大きい領域では、その漏れ電界の影響を受けてさらに
大きくなってしまう。
【0043】このように、接合電界の大きい部分の位置
が、前述の選択拡散膜を用いた場合と溝型分離を用いた
場合とで異なり、溝型分離の場合の固有の問題を生むこ
ととなる。上述のように、素子分離を選択酸化膜から溝
に変えた場合、接合電界が大きくなり、電界起因のリー
ク電流が無視できなくなる。結果として、DRAMのリフレ
ッシュ特性が劣化してしまう。
【0044】<溝型素子分離と厚いゲート絶縁膜>図4
の(a)、(b)の各々は、溝型分離されたMOS型トラ
ンジスタを有するDRAMセルを情報記憶部とし,更にその
他に情報処理部を有した半導体集積回路装置の2つの例
の主要部を模式的に示す断面図である。図4の(a)は
そのゲート絶縁膜がチャネルの中心部分とその境界部分
とでその厚さに差を有する例、図4(b)はゲート絶縁
膜がチャネルと対応する部分で実質的に均一の厚さを有
する例を示している。
【0045】図4において、情報記憶部を42、情報処
理部を40、および素子分離用の溝部を35と示してい
る。ゲート絶縁膜に膜厚分布を有する場合、ゲート絶縁
膜の各境界部分を39および41、ゲート絶縁膜の各中
央部分を38および49と表示した。ゲート絶縁膜が均
一な場合、ゲート絶縁膜全体を47および48として示
した。また、ソースまたはドレインとなる不純物拡散領
域を各々36、50、51、52、53、54、55、
および56、ゲート電極層を37、このゲート電極層上
の絶縁膜を150、サイド・スペーサを151として示
した。
【0046】図4(a)、(b)のいずれの場合も、情
報記憶部42が有するMOS型トランジスタのソースまた
はドレインとなる拡散層のゲート電極との境界部分に対
応するゲート絶縁膜の膜厚(図4(a)では39、図4
(b)では47)が、前記情報処理部40が有するMOS
型トランジスタのソースまたはドレインとなる不純物拡
散層のゲート電極との境界部分に対応するゲート絶縁膜
の膜厚(図3(a)では41、図3(b)では48)よ
り大きくなっている。このことによって、溝型分離によ
る高集積度を確保しつつ、情報記憶部における耐圧、信
頼性確保の為の要請と 情報処理部における情報処理の
高速性確保の要請とに答えることが出来る。
【0047】ゲート絶縁膜の厚さに中央部と境界部分に
差のある例では、ソースまたはドレインとなる不純物拡
散領域を複数の不純物濃度の領域として構成することと
合わせて、更に、次のような利点を持たせ得る。第1は
ゲート端の接合領域へのゲート絶縁膜の電界の漏れ防止
に有用である。第2はゲート絶縁膜の中央が薄いので、
ソースードレイン間のリーク電流を小さくしながら、し
きい値電圧は小さく出来る。
【0048】図4(c)はこの効果を説明する為の装置
断面図である。情報記憶部42において、ソースおよび
ドレインとなる拡散層との境界部分でのゲート酸化膜1
045の膜厚が、情報処理部40のMOS型トランジスタ
の上記境界部分でのゲート酸化膜1074の膜厚より大
きくなっている。この構成を取ることによって、ゲート
電極1057と拡散層の高濃度部分1047との距離を
大きくすることができる。即ち、ゲート電極1057と
拡散層に挟まれた酸化膜1045の電界が、ゲート電極
1057の端部の接合の空乏化領域に漏れることが阻止
される。
【0049】従って、溝型素子分離されたMOS型トラン
ジスタのゲート電極端の領域1046での電界は比較的
強いものの、上記電界の漏れの影響を排除することがで
きる。
【0050】ゲート電極端の接合の空乏化表面のゲート
酸化膜1045も厚くするため、その分しきい値電圧を
高くできる。こうして、情報保持時のソース・ドレイン
間リーク電流を低減することができる。DRAMのリフレッ
シュ特性は、接合電界に起因した接合リーク電流と、情
報保持時のソース・ドレイン間リーク電流との影響を受
ける。従って、本構造によれば上記電界の増加を防止で
きる。また、前述の電界増加の防止効果に伴って、この
電界増加が発生しない場合を考えれば、しきい値電圧を
高く出来る。こうすれば、DRAM特性を更に向上すること
ができる。
【0051】また、この場合、ゲート電極中央部付近の
ゲート酸化膜を薄くしているため、ドレイン電流―ゲー
ト電圧特性はソース・ドレイン間リーク電流を小さくし
ながらしいき値電圧を小さくすることが出来る。その結
果、情報の読み出しや書き込みを行なう際にゲート電圧
を低くできるので、昇圧回路が不要になるか、わずかな
昇圧ですむようになる。こうして、DRAMのワード線の駆
動を高速かつ低電力が実現できる。
【0052】尚、図4(c)において、半導体基板は1
040、低い不純物濃度の不純物領域は1046、10
76、高い不純物濃度の不純物領域は1047、107
7、ゲート電極1057および1067上の絶縁膜は1
150および1160、シリコン窒化膜は1151およ
び1161、サイドスペーサは1058および1068
として夫々示した。
【0053】図5はドレイン電流―ゲート電圧特性の各
種比較を示すものである。(a)薄いゲート絶縁膜の場
合(6nm)、(b)厚いゲート絶縁膜の場合(8n
m)、および(c)ゲート絶縁膜がチャネル方向に膜厚
分布を有する場合(6―8nmに渡って変化する例)の
諸例を示している。尚、図5は、基板およびソースは接
地,ドレインは3Vの印加の状態とした例の特性を示し
ている。ドレイン電流―ゲート電圧特性からみると、ゲ
ート絶縁膜がチャネル方向に膜厚分布を有する場合が最
も好ましい。
【0054】<ドレイン接合近傍の局所電界集中とノッ
クオン原子>前述の発明の適用に加えて、ゲート絶縁膜
の厚くすることによって新たに生ずる可能性のある難点
を回避しておくことが実用上重要である。
【0055】先ず考え得るのは、ノックオン原子と局所
電界集中の問題である。そこで、ゲート絶縁膜の厚さと
ノックオン原子の関係を考察する。
【0056】図6は上記低濃度の不純物拡散領域を形成
するための不純物イオン1の打込みにおけるノックオン
原子の状態を示す断面図である。ゲート電極2の端部で
はゲート酸化膜3中の酸素原子4が半導体基板5中にノ
ックオンされる。
【0057】図7はイオン打ち込み後の低濃度不純物領
域が形成された状態を示す断面図である。低濃度拡散層
6と半導体基板5とで構成される接合部には空乏化領域
7が生ずる。しかし、この空乏化領域には、前述のノッ
クオン原子による酸素析出物8が形成される。この酸素
析出物8は、打込み損傷が析出核となり、打込み後の熱
処理においてノックオン酸素4が析出核に捕獲されるこ
とにより形成される。
【0058】図7はゲート絶縁膜が薄い場合の一般的な
状況を例示している。ゲート酸化膜3が上記打込み深さ
より十分薄い場合には、ゲート酸化膜3中を通過する際
の不純物イオン1のエネルギが十分高い。従って、ゲー
ト酸化膜3中でエネルギを失う過程が電子との衝突によ
るものである。酸素原子との核衝突が少なく、この為、
酸素のノックオンも少なくなる。また、基板5中では不
純物が比較的深くまで打込まれるので、酸素のノックオ
ンが生じても上記空乏化領域7に酸素析出物8が形成さ
れる確率は低い。
【0059】しかし、図8に示すように、ゲート酸化膜
9が厚くなると、ゲート酸化膜9中を通過し基板に達す
る直前の不純物イオンのエネルギが低くなる。この為、
不純物イオンが原子核との衝突によりエネルギを失う過
程が増える。この為、打ち込みイオンと酸素原子との核
衝突が多くなり、酸素のノックオンも多くなる。特に、
ゲート酸化膜9と基板5との界面近傍に打込まれる不純
物が多くなるため、ノックオン酸素も多くなる。また、
基板5中に打込まれる不純物は、比較的浅い部分にとど
まるため、上記空乏化領域10に酸素析出物11が形成
される確率が高くなってしまう。
【0060】このような現象がある中で、前述の様にDR
AMセル部のトランジスタのゲート酸化膜を厚くすると、
ゲート電極端の基板表面付近に析出物11が発生する確
率が高くなる。
【0061】図9はゲート電極端部の電界分布と酸素析
出物の問題となる関係を示したものである。図におい
て、0MV/cmの等電界線14、0.1 MV/cmの等電界線1
5、0.2 MV/cmの等電界線16、0.3 MV/cmの等電界線1
7、および、0.4 MV/cmの等電界線18を示している。
そして、ゲート電極2の端部では、低濃度不純物拡散層
12の端部の曲率によって、空乏層13中の電界が大き
くなる。
【0062】今、電界の大きい部分(図の斜線部分1
8)に酸素析出物11が存在すると、局所電界集中が生
じ、電界起因の接合リーク電流が増えてしまう。その結
果、DRAMの重要な特性であるリフレッシュ特性が劣化し
てしまう。例えば特開平6-61486(記事6)はこうした
ことが考えられる例である。
【0063】尚、選択酸化膜を用いた素子分離の方法に
おいても、ノックオン原子の影響は考慮しなければなら
ない。図10は選択酸化膜による素子分離の例を示すも
のである。図10(b)はゲート酸化膜3が薄い例であ
る。この場合、選択酸化膜19の端部では、実質的に酸
化膜が厚くなっている。この為、酸素のノックオンも多
くなり、酸素析出物20が多く発生する可能性がある。
しかし、その部分では空乏層13中の電界16が小さい
ため、仮に局所電界集中が生じても、電界に起因する接
合リーク電流は無視できる大きさである。
【0064】しかし、図10(a)のようにゲート酸化
膜9が厚い例では、酸素のノックオンに起因して発生し
た酸素析出物20が強電界部分(図中斜線部分)17に
存在しやすい。この為、電界に起因する接合リーク電流
が無視できなくなる。
【0065】情報記憶部や情報処理部で独立にしきい値
電圧を設定できるように、例えば、2種類の膜厚のゲー
ト酸化膜を設定しても、より高度な特性要求に対しては
更なる対応が必要である。例えば、膜厚が2種類のゲー
ト酸化膜を有し、厚い酸化膜の下部の基板濃度を薄い酸
化膜の下部より低くする方法になるDRAMを含む半導体集
積回路装置を示す特開昭56-120166(記事9)でも同じ
状況と考えられる。
【0066】即ち、情報記憶部のMOS型トランジスタの
ゲート酸化膜を厚くして半導体基板の不純物濃度を低く
すると、しきい値電圧が高くなる。従って、情報保持時
のソース・ドレイン間リーク電流を低減することができ
なくなる。また、情報記憶部のMOS型トランジスタのゲ
ート酸化膜を薄くして半導体基板の不純物濃度を高くす
ると、ゲート電極端での接合端部の電界が大きくなる。
この為、電界に起因するリーク電流を低減することがで
きない。その結果、DRAMの重要な特性であるリフレッシ
ュ特性に影響が発生する。
【0067】以下に記載の発明は、上述した更に仔細な
諸問題点を回避するものである。
【0068】<本願明細書に開示される発明のうちの代
表的なものの更なる列挙> (2)第2の発明は半導体基板内の不純物領域の不純物
濃度に関するものである。
【0069】即ち、その要点は、DRAMセルを有する情報
記憶部と、情報処理部とを少なくとも有し、少なくとも
前記DRAMセルは溝によって分離されたMOS型トランジス
タを有し、この溝によって分離されたMOS型トランジス
タのソースまたはドレインとなる不純物領域のゲート電
極との境界部分での不純物領域の濃度が、情報処理部の
MOS型トランジスタの上記境界部分での不純物領域の濃
度より低いく設定するものである。
【0070】図11はこの第2の発明の主要部を模式的
に示す断面図である。即ち、図11は、半導体基板10
40に情報記憶部50と情報処理部52が形成される。
そして、情報記憶部50のMOS型トランジスタは溝型分
離49されている。尚、厚いゲート絶縁膜は55、これ
より薄いゲート絶縁膜は32と示した。また、サイドス
ペーサ部は56である。
【0071】このMOS型トランジスタのソースあるいは
ドレインとなる不純物拡散層の不純物濃度を、ゲート電
極との境界部分51において、情報処理部52のMOS型
トランジスタの上記と同様の関係にある境界部分での不
純物拡散層53の濃度より低くした例である。情報記憶
部50のMOS型トランジスタでは、ゲート電極端部での
半導体基板の不純物濃度がより低濃度なる為、ゲート電
極54の端部での接合電界を小さくできる。
【0072】本技術を上記第1の発明と合わせ実施する
ことにより、より有用な半導体装置を実現することが出
来る。
【0073】この場合、上記第1の発明に関して述べた
と同じように、溝によって分離されたMOS型トランジス
タのゲート絶縁膜は、チャネル対応部分で実質的に同等
の厚さでもよいし、またソースまたはドレインとなる拡
散層のゲート電極との境界部分に対応する領域とそれ以
外の領域とで膜厚に差を有した形態でも良い。ゲート絶
縁膜がチャネル対応部分で実質的に均一な厚さの形態が
製造に当って有利なことなどは前述の通りである。
【0074】(3)第3の発明は、更に、ソース領域ま
たはドレイン領域の高濃度領域とゲート電極との間隔に
関するものである。
【0075】即ち、その要点は、MOS型トランジスタの
ソースまたはドレインとなる拡散層のチャネル側の高濃
度不純物領域とゲート電極との間隔が、情報処理部のMO
S型トランジスタのソースまたはドレインとなる拡散層
のチャネル側の高濃度不純物領域とゲート電極との間隔
より大きいことを特徴とするものである。
【0076】第3の発明を要約すれば、次の通りであ
る。即ち、それは、DRAMセルを有する情報記憶部と、情
報処理部とを少なくとも有し、少なくとも前記DRAMセル
は溝によって分離されたMOS型トランジスタを有し、こ
の溝によって分離されたMOS型トランジスタのソースま
たはドレインとなる不純物領域のゲート電極との境界部
分に対応するゲート絶縁膜の膜厚が、前記情報処理部が
有するMOS型トランジスタののソースまたはドレインと
なる拡散層のゲート電極との境界部分に対応するゲート
絶縁膜の膜厚より大きく、且つこの溝によって分離され
たMOS型トランジスタのソースまたはドレインとなる不
純物領域のチャネル側の高濃度不純物領域とゲート電極
との間隔が、情報処理部のMOS型トランジスタのソース
またはドレインとなる不純物領域のチャネル側の高濃度
不純物領域とゲート電極との間隔より大きいことを特徴
とする半導体装置である。
【0077】上記第1の発明に関して述べたと同様に、
溝によって分離されたMOS型トランジスタのゲート絶縁
膜は、チャネル対応部分で実質的に同等の厚さでよい。
またソースまたはドレインとなる不純物領域のゲート電
極との境界部分に対応する領域とそれ以外の領域とで膜
厚に差を有した形態でも良い。ゲート絶縁膜がチャネル
対応部分で実質的に同等の厚さの形態が製造に当って有
利なことなどは前述の通りである。
【0078】また、前記ソース領域またはドレイン領域
の高濃度領域とゲート電極との間隔については、素子分
離を選択酸化膜を用いる方法においても適用できる。前
述の図11において、素子分離49が選択酸化膜により
なされるようすれば良い。素子分離された情報記憶部の
MOS型トランジスタにおいて、ゲート酸化膜55の膜厚
は、情報処理部のゲート酸化膜32より厚い酸化膜を用
いる。そして、情報記憶部50のMOS型トランジスタの
ゲート電極54のサイドスペーサ56の下部に形成され
る低濃度拡散層51の濃度を、情報処理部52のMOS型
トランジスタのゲート電極54のサイドスペーサ56の
下部に形成される低濃度拡散層53の濃度より低くす
る。これにより、情報記憶部50でのゲート電極54端
の接合電界を、より小さくできる。
【0079】(4)第4の発明は、ゲート電極に対し
て、特にサイドスペーサを有する構造を有する形態に関
するものである。
【0080】即ち、それは、DRAMセルを有する情報記憶
部と、情報処理部とを少なくとも有し、少なくとも前記
DRAMセルは素子分離されたMOS型トランジスタを有し、
この素子分離されたMOS型トランジスタは、そのゲート
電極の両側部にサイドスペーサ部を有し、且つ素子分離
されたMOS型トランジスタのソースまたはドレインとな
る不純物領域のゲート電極との境界部分に対応するゲー
ト絶縁膜の膜厚が、前記情報処理部が有するMOS型トラ
ンジスタののソースまたはドレインとなる拡散層のゲー
ト電極との境界部分に対応するゲート絶縁膜の膜厚より
大きく、且つ溝によって分離された前記MOS型トランジ
スタのゲート電極の前記サイドスペーサ部の下部に略対
応して位置する半導体領域の低濃度拡散領域の不純物濃
度が、情報処理部のMOS型トランジスタのゲート電極の
前記サイドスペーサ部の下部に略対応して位置する半導
体領域の低濃度拡散領域の不純物濃度の濃度より低いこ
とを特徴とする半導体装置である。
【0081】この溝によって分離されたMOS型トランジ
スタのゲート絶縁膜は、チャネル対応部分で実質的に同
等の厚さでもよいし、またソースまたはドレインとなる
不純物領域のゲート電極との境界部分に対応する領域と
それ以外の領域とで膜厚に差を有した形態でも良い。ゲ
ート絶縁膜がチャネル対応部分で実質的に同等の厚さの
形態が製造に当って有利なことなどは前述の通りであ
る。
【0082】尚、第4の発明の場合、素子分離は、溝型
分離あるいは選択酸化膜による分離をも用い得る。
【0083】図11を参酌して、第4の発明の例を具体
的に説明する。素子分離された情報記憶部50のMOS型
トランジスタのゲート電極57のサイドスペーサ58下
部に略対応して形成される低濃度拡散層59の濃度が、
情報処理部52のMOS型トランジスタのゲート電極60
のサイドスペーサ61下部に略対応して形成される低濃
度拡散層62の濃度より低く形成されている。
【0084】そして、情報記憶部50のMOS型トランジ
スタの高濃度拡散層65下に、サイドスペーサ58下部
に形成されるより低濃度の拡散層59と同程度の濃度の
拡散層68を有し、かつ、情報記憶部50のMOS型トラ
ンジスタのゲート酸化膜63下の基板濃度分布が、上記
と同様にする。これによって、前述と同様にしきい値電
圧を高く保ちながら、効果的に接合電界を低減すること
ができる。
【0085】本発明によって、情報記憶部における耐
圧、信頼性確保の為の要請と、情報処理部における情報
処理の高速性確保の要請とに答えることが出来る。
【0086】(5)第5の発明は、更に、半導体基板に
おける不純物濃度に関するものである。第5の発明の場
合、素子分離は、溝型分離あるいは選択酸化膜による分
離をも用い得る。
【0087】それは、DRAMセルを情報記憶部とし、その
他に情報処理部を有した半導体集積回路において、素子
分離された情報記憶部のMOS型トランジスタのゲート電
極のサイドスペーサ下部に形成される低濃度拡散層の濃
度が、情報処理部のMOS型トランジスタのゲート電極の
サイドスペーサ下部に形成される低濃度拡散層の濃度よ
り低い際に、情報記憶部のMOS型トランジスタのゲート
酸化膜下の基板濃度が、表面から上記低濃度拡散層とほ
ぼ同じ深さまで高く、上記低濃度拡散層とほぼ同じ深さ
から高濃度拡散層とほぼ同じ深さまで低く、かつ、高濃
度拡散層とほぼ同じ深さ以上で高くなっていることを特
徴とする半導体装置である。
【0088】図12の(a)に示すように、素子分離5
7(溝型分離あるいは選択酸化膜を用いた方法のいずれ
でも良い)された情報記憶部50のMOS型トランジスタ
のゲート電極57のサイドスペーサ58下部に形成され
る低濃度拡散層59の濃度が、情報処理部52のMOS型
トランジスタのゲート電極60のサイドスペーサ61下
部に形成される低濃度拡散層62の濃度より低くする際
に、情報記憶部50のMOS型トランジスタのゲート酸化
膜63下の基板64濃度分布を、表面から上記低濃度拡
散層59とほぼ同じ深さまで高く、上記低濃度拡散層5
9とほぼ同じ深さから高濃度拡散層65とほぼ同じ深さ
まで低く、かつ、高濃度拡散層65とほぼ同じ深さ以上
で高くする。
【0089】これによって、上記低濃度拡散層59とそ
れに接した高濃度領域66との間での接合電界、およ
び、高濃度拡散層65とそれに接した低濃度領域67と
の間での接合電界を小さくできるので、情報記憶部50
のMOS型トランジスタのしきい値電圧を高く設定しなが
ら、電界起因の接合リーク電流とサブスレッシュ電流を
低減できる。
【0090】図12(a)がゲート絶縁膜の厚さに分布
を有する例であるのに対して、図12(b)はゲート絶
縁膜がチャネルに対応した領域で実質的に均一な厚さを
有する例である。他の構成は図12の(a)と(b)は
同様である。
【0091】図12の(c)は、情報記憶部のサイドス
ペーサの厚さを情報処理部のそれより大きくすることに
より、高濃度不純物領域をゲート電極より距離を大きく
とる例を示したものである。前述の図12の(b)はサ
イドスペーサの厚さが、情報記憶部と情報処理部とで同
じ厚さになっている例である。各々のサイドスペーサは
58および61である。同図において半導体装置のその
他の領域は図12と同様の符号によって示した。
【0092】図12の(c)は情報記憶部のサイドスペ
ーサ581の厚さを情報処理部のそれ61より大きくし
た例を示している。例えば、サイドスペーサ581を7
0nm、サイドスペーサ61を50nmとする。この場
合、高濃度不純物領域65の横方向の広がりが40nm
の例では、ゲート電極57と高濃度不純物領域65の距
離は、サイドスペーサ581側で10nmおよびサイド
スペーサ61側で30nmとなる。尚、同図において半
導体装置のその他の領域は図12と同様の符号によって
示した。
【0093】図13は、ゲート絶縁膜が8nmの場合、
高濃度不純物領域65とゲート電極の間隔とゲート電極
端の電界強度の関係を示す図である。尚、この例では、
高濃度不純物領域65に対して、低濃度不純物領域59
および電界緩和層68が形成されている。この図13よ
り、電界強度を0。5MV/cm程度から0。3MV/
cm程度まで低減出来ることが理解される。
【0094】<リフレッシュ特性の改善に係わる多層構
造ゲート電極>以下に説明する発明は、ゲート電極に関
するものである。この電極構造によって、 MOS型トラン
ジスタのしきい値電圧を高く保ちながら、接合電界を低
減するものである。これらゲート電極に関する発明を上
述の各発明と併用して用いることは実用上好ましいこと
である。
【0095】(6)第6の発明は、情報記憶部のMOS型
トランジスタのゲート電極を多層構造とした改良に関す
るものである。
【0096】このゲート電極は、ゲート絶縁膜上にn型
不純物をドープの多結晶シリコン層もしくはノン・ドー
プの多結晶シリコン層、この上部にp型不純物をドープ
した多結晶シリコン層の積層を少なくとも有するするも
のである。この改良によって、DRAMのリフレッシュ時間
を長く確保出来る。上述のp型不純物をドープした多結
晶シリコン層は金属あるいはいわゆる金属シリサイドを
も用い得る。尚、本発明においても素子分離は溝型分
離、選択酸化膜による分離をも用い得る。
【0097】DRAMセルを情報記憶部としその他に情報処
理部を有した半導体集積回路において、素子分離された
情報記憶部のMOS型トランジスタのゲート電極を多層構
造とする。その下部を少なくとも2層とする。そして、
その上部をp型不純物を導入した多結晶シリコン層と
し、その下層、即ち、ゲート酸化膜直上をn型不純物を
導入した多結晶シリコン層または不純物導入の無い多結
晶シリコン層とすることを特徴とする半導体装置が有用
である。
【0098】図14は本発明を適用した場合のゲート電
極部を半導体基板に対して垂直な断面のバンド構造を示
す図である。 ゲート電極の下層としてn型不純物を導入
した多結晶シリコン層を用いた例と不純物導入の無い多
結晶シリコン層を用いた例を各々示している。
【0099】図14の(a),(c)は、 上記トラン
ジスタがON状態のとき、図14(b)、(d)はトラン
ジスタがOFF状態のときのそれを示している。図におい
て、ゲート電極は69、ゲート絶縁膜を70、半導体基
板を71と示した。各々コンダクションバンドの下端を
80、81、バレンスバンドの上端を83、84と示し
た。
【0100】図14(a)に示す通り、上記トランジス
タがON状態のときは、通常のゲートと同様に作用する。
ゲート酸化膜70下の半導体基板71表面に反転(チャ
ネル)層72が形成される。それは、ゲート電極69の
下部に設けたp層とn層の接合でバンド構造の曲がりが順
方向となるためである。
【0101】一方、当該トランジスタがOFF状態のとき
は、図14(b)に示すように、ゲート電極69のp層と
n層の接合でバンドの曲がりが逆方向となるため空乏層
73が形成される。この空乏化した領域は、実質的にゲ
ート酸化膜が厚くなるように作用しする。この為、半導
体基板の不純物濃度を高くすること無く、トランジスタ
のOFF時のサブスレッシュ電流を低減できる。
【0102】その結果、しきい値電圧を高く保ちなが
ら、効果的に接合電界を低減することができる。
【0103】図14の(c)、(d)は不純物導入の無
い多結晶シリコン層を用いた場合のバンド構造を示して
いる。図14の(c)は当該トランジスタがON状態のと
き、図14(d)はトランジスタがOFF状態のときのそ
れを示している。この場合も上述の形態を同等の効果を
奏する。
【0104】更に、ここで、上記p型不純物を導入した
多結晶シリコン層とゲート酸化膜直上の上記多結晶シリ
コン層との界面に窒素を含ませることにより、半導体装
置の製造工程中の熱処理においてp型不純物がゲート酸
化膜直上の上記多結晶シリコン層に拡散するのを防止で
きる。このことにより、上記効果をより有効に得ること
が可能となる。なお、上記p型不純物を導入した多結晶
シリコン層を金属または金属シリサイドにすることによ
り、上記不純物拡散の影響を無視できるようになる。
【0105】さらに、上述の電極構造を、半導体集積回
路装置の各種領域に使い分けることが出来る。図15は
その使い分けの状態を模式的に示したものである。図
中、領域74、75は、各種領域が一つの半導体基板内
に存在していることを模式的に示したものである。
【0106】その使い分けの基本は、第1の厚さのゲー
ト酸化膜上には第1の導電型の不純物を含む多結晶シリ
コン層を有したゲート電極が存在する部分74とし、第
2の厚さのゲート酸化膜上には第2の導電型の不純物を
含む多結晶シリコン層を有したゲート電極が存在する部
分75を設けるものである。以下に2つの例を例示す
る。各々、その形態固有の効果を得ることができる。
【0107】(1)第1の形態は、第1の厚さを第2の
厚さより大きくして、厚い第1のゲート酸化膜上にp型
不純物を導入した多結晶シリコン層を用い、また、薄い
第2のゲート酸化膜上にn型不純物を導入した多結晶シ
リコン層を用いる場合である。
【0108】この場合、第1の厚さのゲート酸化膜を有
するpチャネルMOSトランジスタの動作を表面チャネル型
とし、第1の厚さのゲート酸化膜を有するnチャネルMOS
トランジスタの動作を埋込みチャネル型とする。一方、
第2の厚さのゲート酸化膜を有するpチャネルMOSトラン
ジスタの動作を埋込みチャネル型とし、第2の厚さのゲ
ート酸化膜を有するnチャネルMOSトランジスタの動作を
表面チャネル型とする。
【0109】この構成の場合、トランジスタ動作が表面
チャネル型のトランジスタを高速化でき、埋込みチャネ
ル型のnチャネルトランジスタではゲート酸化膜を厚く
できる分基板濃度の上昇を避けることができる。例え
ば、埋込みチャネル型のnチャネルトランジスタを情報
記憶部のトランジスタにすると、これまで述べたように
接合電界を低減できる。なお、種々の動作速度を持つト
ランジスタを実現できることは明かである。
【0110】(2)第2の形態は、第1の厚さを第2の
厚さより大きくして、厚い第1のゲート酸化膜上にn型
不純物を導入した多結晶シリコン層を用い、また、薄い
第2のゲート酸化膜上にp型不純物を導入した多結晶シ
リコン層を用いる場合である。
【0111】この場合、第1の厚さのゲート酸化膜を有
するnチャネルMOSトランジスタの動作を表面チャネル型
とし、第1の厚さのゲート酸化膜を有するpチャネルMOS
トランジスタの動作を埋込みチャネル型とする。一方、
第2の厚さのゲート酸化膜を有するnチャネルMOSトラン
ジスタの動作を埋込みチャネル型とし、第2の厚さのゲ
ート酸化膜を有するpチャネルMOSトランジスタの動作を
表面チャネル型とする。この形態では、薄いゲート酸化
膜を用いたnチャネルトランジスタを実現でき、超高速
動作が可能となる。
【0112】つぎに、上記の特徴を持つ情報記憶部のMO
S型トランジスタのゲート酸化膜の形成方法について述
べる。
【0113】まず、情報記憶部で厚く情報処理部で薄い
ゲート酸化膜を有したトランジスタの製造方法を図16
および図17を参酌して説明する。
【0114】<厚い酸化膜の第1の形成方法>図16は
第1の方法を説明する工程順の断面図である。図はゲー
ト絶縁膜の形成方法の部分のみを示している。従って、
半導体基板中への各種回路素子領域の形成は、通例の半
導体装置の製造方法に従って製造されることはいうまで
もない。
【0115】(1)所定の半導体基板122の情報記憶
部120および情報処理部121に対して、実質的に同じ膜厚
のゲート酸化膜123を周知の方法にて形成する。
【0116】(2)ゲート電極となるシリコン膜124を
堆積する。
【0117】(3)情報記憶部120以外の領域でのみシ
リコン膜124表面上に打込み用マスク125を形成する(図
16の(a))。
【0118】(4)こうして準備された半導体基板に、
酸素イオン打込みし、その後熱処理を実施して情報記憶
部120のシリコン膜124下のゲート酸化膜126を厚くする
(図16の(b))。なお、情報記憶部120のシリコン
膜124の表面もまた酸化される。
【0119】(5)複数の所望の厚さの各ゲート絶縁膜
を得た後は、シリコン膜124およびシリコン酸化膜1
27は、例えば除去し、後は通例の方法によって、半導
体装置を製造すれば良い。
【0120】<厚い酸化膜の第2の形成方法>図17は
第2の方法を説明する工程順の断面図である。図はゲー
ト絶縁膜の形成方法の部分のみを示している。従って、
半導体基板中への各種回路素子領域の形成は、通例の半
導体装置の製造方法に従って製造されることはいうまで
もない。
【0121】(1)所定の半導体基板122の情報記憶
部128および情報処理部131に対して、情報記憶部128で
必要な膜厚の第1のゲート酸化膜129を形成する。
【0122】(2)第1のゲート酸化膜129上に情報記
憶部のゲート電極の一部となる第1のシリコン膜130を
堆積する(図17の(a))。
【0123】(3)つぎに、情報処理部131の第1のシ
リコン膜130および第1のゲート酸化膜129を除去する
(図17の(b))。
【0124】(4)情報処理部131で必要な膜厚の第2
のゲート酸化膜132を形成する(図17の(b))。
【0125】(5)上記情報処理部131の第2のゲート
酸化膜132および上記情報記憶部128に形成された第1の
シリコン膜130表面上に形成された酸化膜133の表面に情
報処理部131のゲート電極の一部となる第2のシリコン
膜134を堆積して、第2のシリコン膜134および第1のシ
リコン膜130表面上に形成された酸化膜133を除去する
(図17の(d))。
【0126】(6)情報記憶部128および情報処理部131
のゲート電極の一部となる第3のシリコン膜135を形成
する(図17の(e))。
【0127】(7)最後に、通常の工程を用いてゲート
電極加工、低濃度拡散層137、サイドスペーサ138および
高濃度拡散層139を形成して情報記憶部128のシリコン膜
130,135下のゲート酸化膜129が厚くなるようなトランジ
スタを作製する(図17の(f))。
【0128】この方式では、図17の(b)に示す構造
を得るための加工マスクを情報処理部131の基板濃度制
御のためのイオン打込みマスクにすることができる。ま
た、図17の(d)に示す構造を得るための加工マスク
を情報記憶部128の基板濃度制御のためのイオン打込み
マスクにすることができる。さらに、シリコン膜34加工
前にイオン打込みすれば情報記憶部128のゲート酸化膜1
29に対する打込み時のチャージアップの影響を取り除く
ことができる。なお、上記方法を用いて、まず、情報処
理部131の薄いゲート酸化膜132を形成する工程からプロ
セスを開始しても同様も構造を得ることができる。
【0129】次に、ゲート絶縁膜に膜厚分布を持たせる
方法について説明する。即ち、情報記憶部のMOS型トラ
ンジスタのゲート酸化膜のチャネル方向の膜厚分布を、
情報処理部のMOS型トランジスタのゲート酸化膜のチャ
ネル方向の膜厚分布より大きくする方法である。
【0130】<ゲート絶縁膜に膜厚分布を持たせる第1
の方法>図18はゲート絶縁膜の膜厚分布を持たせる第
1の方法を説明する工程順の断面図である。図はゲート
絶縁膜の形成方法の部分のみを示している。従って、半
導体基板中への各種回路素子領域の形成は、通例の半導
体装置の製造方法に従って製造されることはいうまでも
ない。
【0131】(1)所定の半導体基板122に、情報記
憶部140および情報処理部141において同じ膜厚のゲート
酸化膜142を形成する。
【0132】(2)ゲート電極であるシリコン膜143を
堆積し、これをを所定形状に加工する。
【0133】(3)情報記憶部140でシリコン膜143表面
上にシリコン窒化膜144を形成する(図18の(a))。
【0134】(4)こうして準備した半導体基板を熱酸
化することにより、情報記憶部140のシリコン膜143下の
ゲート酸化膜142をチャネル方向をその外側に向かって
膜厚を大きくする(図18の(b))。
【0135】上述の熱酸化時にシリコン窒化膜144は凹
状態に反るため、ゲート電極端部の酸化膜に引っ張り応
力が発生しする。この領域では酸素の拡散が速くなる。
この為、チャネル方向をその外側に向かって膜厚が大き
いゲート酸化膜145が形成される。上記シリコン窒化膜
の反りは、シリコン窒化膜144の堆積温度が低い程、ま
た、堆積膜厚が大きい程、大きくなる。その結果、チャ
ネル方向の膜厚分布は、シリコン窒化膜144の堆積温度
および堆積膜厚によって制御できる。
【0136】<ゲート絶縁膜に膜厚分布を持たせる第2
の方法>図19はゲート絶縁膜の膜厚分布を持たせる第
2の方法を説明する工程順の断面図である。
【0137】(1)所定の半導体基板152に、情報記
憶部146および情報処理部147において同じ膜厚のゲート
酸化膜148を形成する。
【0138】(2)次いで、シリコン膜149および絶縁
膜150を順次堆積し、絶縁膜150およびシリコン膜149
を、所定形状に加工してゲート電極を形成する(図19
の(a)。
【0139】(3)その後、上記ゲート電極の表面およ
び側壁とMOS型トランジスタのソースおよびドレイン部
表面とを覆うようにシリコン窒化膜151を形成する。
【0140】(4)こうして準備した半導体基板の情報
処理部147をマスクで覆う。
【0141】(5)次いで、シリコン窒化膜151をエッ
チングして、情報記憶部146のゲート電極側壁に上記シ
リコン窒化膜151が残るようにする(図19の(b))。
【0142】以下の工程は3つの方法が考えられる。
【0143】(6)第1は、上述の(5)状態で、熱酸
化熱酸化する方法である(図19の(c) )。
【0144】(7)第2は、情報記憶部のゲート電極側
壁の上記シリコン窒化膜151をマスクとして上記ゲート
酸化膜148をエッチングした後熱酸化する方法(図19の
(d))。
【0145】(8)第3は、情報記憶部146のゲート電
極側壁の上記シリコン窒化膜151をマスクとして上記ゲ
ート酸化膜148および半導体基板152をエッチングした
後、熱酸化する方法(図19の(e))である。
【0146】この工程の後、ソースおよびドレインとな
る拡散層などを形成してトランジスタを作製する。この
方法では、熱酸化する前の方式によってチャネル方向の
膜厚分布を制御することができる。
【0147】本願発明の製造方法によれば、膜厚の異な
るゲート酸化膜を良質に得ることが出来る。
【0148】これまでに、情報記憶部と情報処理部とで
膜厚が異なるゲート酸化膜は、例えば、従来のフラッシ
ュメモリで用いた例がある。しかし、情報処理部ではゲ
ート酸化膜の形成前に、浮遊ゲート電極用シリコン膜の
加工損傷および情報処理部の層間絶縁膜の除去損傷の影
響を受けることとなる。この結果、良質のゲート酸化膜
を形成できない。通常、シリコン膜の加工や層間絶縁膜
の除去にはドライエッチングが用いられるため、半導体
表面にドライエッチング損傷が生じる。この損傷を受け
た部分を熱酸化により酸化膜を形成するため、酸化膜質
がその損傷の影響を受けて劣化してしまう。本願発明は
こうした問題を有しない。
【0149】
【発明の実施の形態】
実施例1 図20は第1の実施例の各製造工程を示した半導体装置
の断面図である。情報記憶部を155および情報処理部を1
56として各々模式的に示した。
【0150】シリコン基板153として、p型、10Ω-cm
の(100)面方位のものを準備する。まず、素子分離
領域となる部分に深さが0.4μmの溝を形成し、ついで、
周知の方法によって、溝にシリコン酸化膜154を埋込ん
だ。
【0151】つぎに、情報記憶部155と情報処理部156の
n型MOSトランジスタを形成する部分157に、ボロンを以
下の条件でイオン打込みを実施した。ボロン打込み条件
は、(1)360keVで2xe13/cm2、(2)200keVで8xe12/c
m2、および、(3)50keVで2xe12/cm2の3種類である。
また、情報処理部156のp型MOSトランジスタを形成する
部分158に、リン打込みを実施した。その条件は(1)5
00keVで1xe13/cm2、(2)240keVで5xe12/cm2、およ
び、(3)100keVで2xe12/cm2の3種類である(図20
(a))。これらの不純物は図示していない。 その
後、1000℃で20分の熱処理を実施した。
【0152】尚、これら3種類のイオン打ち込みは、通
例の半導体装置の製造で行われている次の目的の為であ
る。(1)基板抵抗を下げる。(2)半導体基板にウエ
ルを形成する。(3)寄生MOS防止の為のチャネルスッ
トパを形成する。
【0153】つぎに、周知の熱酸化法により、膜厚が5n
mのシリコン酸化膜159を形成した。更に、その酸化膜15
9上に膜厚が150nmのシリコン膜160を堆積した。ここ
で、シリコン膜160中には、2xe20/cm3のリンが導入され
ている。
【0154】ホトレジスト膜を情報処理部156にのみ膜
厚が1μmの厚さに形成した。ここで、酸素イオンを20ke
Vで2xe16/cm2打込み、上記ホトレジスト膜のマスクを除
去した。なお、上記酸素は、情報記憶部155のシリコン
膜中にのみ打込まれている。
【0155】その後、1%の酸素を含んだ窒素雰囲気中
で1000℃、20分の熱処理を行なって、情報記憶部155の
シリコン膜160下のシリコン酸化膜161を7nm程度まで厚
くした。この厚いシリコン酸化膜を情報記憶部のゲート
絶縁膜に用いるのである。なお、情報記憶部155のシリ
コン膜160表面にも5nm程度のシリコン酸化膜162が形成
された(図20の(b))。
【0156】つぎに、情報処理部156のn型MOSトランジ
スタ157のしきい値電圧制御のためにボロンを25keV、2e
12/cm2でイオン打込みを行う。また、情報処理部156のp
型MOSトランジスタ158のしきい値電圧制御のためにリン
を50keVで2e12/cm2イオン打込みをした。また、情報記
憶部155のn型MOSトランジスタ157のしきい値電圧制御の
ためにボロンを25keV、3e12/cm2でイオン打込みした。
【0157】これらのイオン打ち込みは通例のものであ
る。
【0158】なお、本発明を実施しない従来構造の場合
には、情報記憶部155のn型MOSトランジスタ157のしきい
値電圧制御のために、ここでボロンを25keV、4.5e12/cm
2でイオン打込みする必要があった。
【0159】つぎに、シリコン膜160表面上のシリコン
酸化膜162を除去する。そして、膜厚が50nmのタングス
テンシリサイド膜163および膜厚が150nmのシリコン酸化
膜164を順次堆積した。そして、ゲート電極形成のため
に、上記シリコン酸化膜164、上記タングステンシリサ
イド膜163および上記シリコン膜160を所定形状に加工し
た。
【0160】その後、情報記憶部155と情報処理部156の
n型MOSトランジスタを形成する部分にリンを25keV、5e
13/cm2で打込みを行う。また、情報処理部のn型MOSトラ
ンジスタを形成する部分157に二フッ化ボロンを25keV、
2e13/cm2でイオン打込みをした。そして、ゲート電極の
側壁に膜厚が50nmのシリコン窒化膜165でサイドスペー
サを形成する。
【0161】さらに、情報処理部156のn型MOSトランジ
スタを形成する部分157にヒ素を25keV、1e15/cm2でイオ
ン打込みを行う。また、情報処理部156のp型MOSトラン
ジスタを形成する部分158に二フッ化ボロンを25keV、1e
15/cm2でイオン打込みした。つぎに、窒素雰囲気中で95
0℃、30秒の熱処理を行なった(図20の(c))。
【0162】層間絶縁膜として膜厚が500nmのリンを含
むガラス膜166を堆積する。情報記憶部155のコンタクト
の穴と情報処理部156のコンタクト穴を上記リンガラス
膜166に開孔する。そして、この開孔部に膜厚が500nmの
窒化チタン膜167を接続用導伝体として埋込んだ。
【0163】つぎに、層間絶縁膜として膜厚が100nmの
リンを含むガラス膜168を堆積する。情報記憶部のビッ
ト線用コンタクトの穴と情報処理部のコンタクト穴を上
記リンガラス膜に開孔する。更に、膜厚が50nmのタング
ステン膜169を導伝体として堆積し、所定形状に加工し
た。
【0164】こうして準備した半導体基体に、膜厚が30
0nmのリンを含むガラス膜170を堆積し、上記リンガラス
膜に情報記憶部155のキャパシタ電極形成用のコンタク
トの穴を開孔する。キャパシタの蓄積電極となる膜厚が
100nmのタングステン膜171を堆積し、所定形状に加工し
た。
【0165】その後、シリコン酸化膜厚換算で2.5nmの
五酸化タンタル膜172をキャパシタ絶縁膜として形成し
する。更にもう一方のキャパシタ電極である膜厚が100n
mの窒化チタン膜173を堆積し、所定形状に加工した(図
20(d))。
【0166】この状態以降は、従来方法と同じ配線作製
の工程を用いる。こうして本願発明のDRAMセルを情報記
憶部とし、その他に情報処理部をも有した半導体集積回
路装置が実現される。
【0167】本実施例によれば、溝型素子分離を用い、
且つ情報記憶部のトランジスタのゲート酸化膜を厚くで
きるので、必要なしきい値電圧を得るのに基板表面のp
型不純物濃度をより低くすることができる。その結果、
キャパシタに正電荷が蓄えられた状態で情報を保持する
場合、蓄積電極に接するn型層とn型基板で構成されるp-
n接合の空乏層中の電界強度を低減できる。そして、こ
の電界に起因した接合リーク電流を低減することが出来
る。この結果、全ビット中の最も情報保持時間の短いビ
ットの情報保持時間を、従来のおおよそ0.05秒から0.1
秒に長くすることができた。
【0168】実施例2 図21は、第2の実施例を示した装置を工程順に示した
断面図である。図21の例では情報記憶部を155と情報
処理部を156と模式的に示している。
【0169】シリコン基板173は、n型、10Ω-cmの
(100)面方位のものを準備する。まず、素子分離領
域となる部分に深さが0.4μmの溝を形成し、この溝にシ
リコン酸化膜154を周知の方法で埋込んだ。
【0170】つぎに、熱酸化法により情報記憶部155のn
型MOSトランジスタで必要な膜厚が12nmのシリコン酸化
膜174を形成し、更にこの上部に膜厚が20nmのシリコン
膜175を堆積した。
【0171】情報記憶部155と情報処理部156のn型MOSト
ランジスタを形成する部分157に、ボロンを以下の条件
でイオン打込みを実施する。ボロン打込み条件は、
(1)200keVで8e12/cm2、(2)50keVで2e12/cm2、お
よび、(3)25keVで2e12/cm2である。また、情報処理
部156のp型MOSトランジスタを形成する部分158に、
(1)500keVで1e13/cm2、(2)240keVで5e12/cm2
(3)100keVで2e12/cm2、および、(4)25keVで2e12/
cm2のリン打込みを実施した。その後、1000℃で10分の
熱処理を実施した(図21(a))。 尚、各不純物は
図示していない。また、イオン打ち込みの意味も実施例
1において述べたものである。
【0172】そして、シリコン膜175およびシリコン酸
化膜174を情報記憶部155の領域が残るように加工した。
情報処理部156のMOSトランジスタで必要なシリコン酸化
膜176を厚さ5nmに熱酸化法により形成した。この時、情
報記憶部のシリコン膜177表面にはおおよそ10nmのシリ
コン酸化膜が形成される(図21(b))。
【0173】本実施例では、情報記憶部でのゲート絶縁
膜174の厚さは12nm、一方、情報処理部でのゲー
ト絶縁膜の厚さは5nmである。このように、情報記憶
部でのゲート絶縁膜174の厚さが、情報処理部でのゲ
ート絶縁膜の厚さより厚くなっている。
【0174】つぎに、膜厚が10nmのシリコン膜178を堆
積する。情報処理部156でのみ上記シリコン膜178表面上
に膜厚が2μmのホトレジスト膜を形成する。こうして準
備した基体に400keV、2e13/cm2でボロン打込みをしてp
型高濃度埋込み層を形成した。このp型高濃度埋込み層
によって、ホットキャリヤ耐性を向上できる。なお、こ
こで、25keVで1e12/cm2のボロン打込みを実施して情報
処理部156のトランジスタのしきい値電圧を設定でき
る。
【0175】上記ホトレジスト膜をマスクとして上記シ
リコン膜178をエッチングし、さらに、情報記憶部155の
シリコン膜175表面に形成されたシリコン酸化膜177を除
去した(図21の(c))。
【0176】その後、上記ホトレジスト膜を除去して、
膜厚が140nmのシリコン膜179および膜厚が50nmのタング
ステンシリサイド膜180および膜厚が150nmのシリコン酸
化膜181を堆積した。そして、ゲート電極形成のため
に、上記シリコン酸化膜、上記タングステンシリサイド
膜および上記シリコン膜を所定形状に加工した(図21
(d))。その後の工程は、第1の実施例と同じである。
【0177】本実施例によれば、情報記憶部のトランジ
スタに必要なしきい値電圧を確保して従来に比べて基板
表面濃度を半分以下にできる。従って、キャパシタに正
電荷が蓄えられた状態で情報を保持する場合、蓄積電極
に接するn型層とn型基板で構成されるp-n接合の空乏層
中の電界強度を低減できる。そして、この電界に起因し
た接合リーク電流を低減することが出来る。結果とし
て、全ビット中の最も情報保持時間の短いビットの情報
保持時間を、おおよそ従来の0.05秒から0.3秒に長くす
ることができた。
【0178】また、基板濃度制御用のイオン打込みや熱
処理前にゲート酸化膜を形成できる。この為、ゲート酸
化膜の耐圧劣化を防止でき、また、その信頼性を向上で
きる。なお、ゲート電極となるシリコン膜のパターニン
グ前に基板濃度制御用のイオン打込みが実施できるの
で、打込み時のチャージアップの問題がない。
【0179】実施例3 図22は、第3の実施例を示した装置の断面図である。
本例では情報記憶部を155と情報処理部を156と模式的に
示している。本例はゲート絶縁膜がチャネル方向に膜厚
分布を有する例である。
【0180】シリコン基板182は、p型、10Ω-cmの
(100)面方位のものを準備する。ゲート酸化膜183
およびシリコン膜184を堆積するまでの工程は、第1の
実施例と同じである。
【0181】本実施例では情報記憶部155と情報処理部1
56のn型MOSトランジスタ157のしきい値電圧制御のため
にボロンを25keV、2e12/cm2でイオン打込みを行う。
【0182】また、情報処理部156のp型MOSトランジス
タ158のしきい値電圧制御のためにリンを50keV、2e12/c
m2でイオン打込みした。ここで、シリコン膜184表面上
には第1の実施例で用いたタングステンシリサイド膜18
5を堆積した。つぎに、膜厚が100nmのシリコン窒化膜18
6を堆積した。そして、情報記憶部155以外のシリコン窒
化膜186を部分的に除去して後、基体全体に150nmのシリ
コン酸化膜187を堆積した(図22(a))。
【0183】つぎに、ゲート電極形成のために、上記シ
リコン酸化膜187、上記シリコン窒化膜186、上記タング
ステンシリサイド膜185および上記シリコン膜184の積層
体を所定形状に加工した(図22(b))。
【0184】その後、酸素雰囲気中で1000℃、10分の
熱処理を行なった。この熱処理により、情報記憶部155
における上記シリコン膜184下のシリコン酸化膜183は、
ゲート電極端部で厚く、ゲート電極中心部で薄い構造と
なった。すなわち、チャネル方向に膜厚分布を有したシ
リコン酸化膜となった。
【0185】この後、情報記憶部155と情報処理部156の
両領域のn型MOSトランジスタを形成する部分157にリン
を25keV、5e13/cm2で打込みを行った。また、情報処理
部156のp型MOSトランジスタを形成する部分158に二フッ
化ボロンを25keV、2e13/cm2で打込みを行った。そし
て、ゲート電極の側壁に膜厚が50nmのシリコン窒化膜18
8でサイドスペーサを形成した(図22(c))。ここで、
チャネル方向の膜厚分布は、上記リン打込み層以外の部
分で5nm乃至6nmの膜厚分布を有している。
【0186】この後の工程は、第1の実施例で示した工
程と同じである。
【0187】本実施例によれば、キャパシタに正電荷が
蓄えられた状態で情報を保持する場合、蓄積電極に接す
るn型層とn型基板で構成されるp-n接合のリーク電流
(サブスレッシュホールド電流)を低減できるため、必
要とされるしきい値電圧を得るための基板濃度を低減で
きた。その結果、上記接合の空乏層中の電界強度を低減
できる。そして、電界に起因した接合リーク電流を低減
することによって、全ビット中の最も情報保持時間の短
いビットの情報保持時間をおおよそ従来の0.05秒から0.
1秒に長くすることができた。
【0188】また、耐圧不良が多くなる薄いゲート酸化
膜部分が少なくなるため、耐圧不良の発生頻度を低減で
きた。
【0189】実施例4 図23は第4の実施例の半導体装置を示した断面図であ
る。図23では情報記憶部を155、情報処理部を15
6と模式的に示している。本例はゲート絶縁膜の厚さが
チャネル方向に厚さ分布を有する別な実施例である。
【0190】シリコン基板182およびゲート電極となる
タングステンシリサイド膜185堆積までの工程は、第3
の実施例と同じである。
【0191】なお、情報記憶部155のトランジスタのし
きい値電圧制御用の最も打込みエネルギーの低いボロン
打込みでの打込み量は、下記のゲート絶縁膜の形成に関
する方式を方式1〜3と変えて実施した。具体的には、
方式1では3xe12/cm2、方式2では2xe12/cm2、そして方
式3では1xe12/cm2とした。尚、これらの各方式につい
ての詳細は後述する。
【0192】上記シリサイド膜185上に膜厚が150nmのシ
リコン酸化膜189を堆積した。そして、ゲート電極形成
のために、上記シリコン酸化膜189、上記タングステン
シリサイド膜185および上記シリコン膜184の積層体を所
定形状に加工した(図23(a))。
【0193】つぎに、膜厚が10nmのシリコン窒化膜190
を堆積する。情報処理部156のみのエッチングマスクを
形成してシリコン窒化膜190を異方性ドライエッチング
により加工した。こうして、情報記憶部155のゲート電
極の側壁にはシリコン窒化膜190が残存し、いわゆるサ
イドスペーサが形成される。
【0194】更に、ゲート絶縁膜の形成方法として、上
述した次の3つの方式によって下記方法を採用した。
【0195】(1)方式1:方式1は、この状態で900
℃、10分の酸素雰囲気中熱処理を行なう。
【0196】(2)方式2:方式2は、情報記憶部155
の上記ゲート酸化膜183をエッチングしたのちに900℃、
10分の酸素雰囲気中熱処理を行なう。
【0197】(3)方式3:方式3はさらにシリコン基
板182を20nmエッチングしたのちに900℃、10分の酸素
雰囲気中熱処理を行なう。
【0198】各方式を採用した場合の半導体装置の断面
構造は、図23(c)―図23(e)に各々対応してい
る。
【0199】なお、900℃、10分の酸素雰囲気中熱処
理では、シリコン基板182表面におおよそ50nmのシリコ
ン酸化膜が形成される。その後、情報記憶部155と情報
処理部156のn型MOSトランジスタを形成する部分157にリ
ンを25keV、5e13/cm2で打込んだ。 また、情報処理部1
56のp型MOSトランジスタを形成する部分158に二フッ化
ボロンを25keVで2e13/cm2打込みした。
【0200】ここで、上記リン打込み層以外の部分にお
いて、チャネル方向のゲート酸化膜183の膜厚分布は次
の通りである。方式1(図23(c))では5nm乃至6nmの
膜厚分布を、方式2(図23(d))では5nm乃至7nmの膜
厚分布を、そして、方式3(図23(e))では5nm乃至9n
mの膜厚分布を有している。
【0201】次いで、ゲート電極の側壁に膜厚が50nmの
シリコン窒化膜191でサイドスペーサを形成する。さら
に、情報処理部156のn型MOSトランジスタを形成する部
分157にヒ素を25keV、1e15/cm2で打込みを行う。また、
情報処理部156のp型MOSトランジスタを形成158する部分
に二フッ化ボロンを25keVで1e15/cm2打込みした。
【0202】この後の工程は、第1の実施例で示した工
程と同じである。
【0203】上記方式1乃至方式3の本実施例によれ
ば、それぞれのチャネル方向のゲート酸化膜の膜厚分布
によって、必要とされるトランジスタのしきい値電圧を
維持しながら基板濃度を低減することが可能である。そ
の結果、全ビット中の最も情報保持時間の短いビットの
情報保持時間を、おおよそ従来の0.05秒から長くするこ
とが出来た。前記情報保持時間は、方式1では0.1秒、
方式2では0.2秒、また方式3では0.4秒であった。
【0204】また、本実施例によれば、耐圧不良が多く
なる薄いゲート酸化膜部分を少なくできる方で耐圧不良
の発生頻度を低減できた。
【0205】<実施例の特性のまとめ>情報記憶部のト
ランジスタのゲート酸化膜の構造として本発明を採用し
た場合の結果をまとめて、図24および図25に示す。
図24は情報保持特性を示す。横軸はDRAMのリフレッシ
ュ時間、縦軸は横軸に対応した累積度数を標準偏差で示
したものである。また、図25はゲート酸化膜耐圧不良
発生密度を示したものである。横軸はゲート絶縁膜の最
小部分の膜厚、縦軸は耐圧不良発生密度を示す。図にお
いて「均一SiO2膜」と示したものは、ゲート絶縁膜が実
質的に膜厚分布を有さないと見なされるものの結果、
「バーズビークSiO2膜」と示したものは、ゲート絶縁膜
がチャネル方向に膜厚分布を有するものの結果である。
【0206】図24から、情報記憶部のトランジスタの
ゲート酸化膜を厚くすること、チャネル方向に膜厚分布
を持たせることによって、情報保持時間が長くなること
が理解される。ゲート酸化膜を厚くすることは基板濃度
低減を可能とし、情報保持時間を長くすることにより有
用である。
【0207】また、図25から、チャネル方向に均一な
ゲート酸化膜の場合に比べて、チャネル方向の膜厚分布
が大きい場合ほどゲート酸化膜耐圧不良発生密度が小さ
くなることが理解される。
【0208】実施例5 図26は、第5の実施例を示した半導体装置の断面図で
ある。図26では情報記憶部を155、情報処理部を1
56と模式的に示している。
【0209】シリコン基板および工程は基本的に第3の
実施例と同じであるが、イオン打ち込みの条件を下記の
3つを選択した。
【0210】(1)方式4:方式4は、情報記憶部155
においてサイドスペーサ形成前のリン打込み量を減らし
た場合である。この状態を図26の(a)に示す。
【0211】(2)方式5:方式5は、次の2つの手段
を用いている。第1に情報記憶部155のトランジスタの
しきい値電圧制御用にさらに浅いボロン打込みを加えた
ことである。加えて、第2に情報記憶部155においてサイ
ドスペーサ形成後のヒ素打込みに引き続き、低濃度のリ
ン打込みの加えた。この状態を図26の(b)に示す。
【0212】(3)方式6:方式6は、前述の方式4と
方式5とを組み合わせた場合である。尚、これらの方式
においては、これまでの実施例のイオン打ち込み方法と
は若干の条件変更を行なった。具体的には、方式4では
上記リン打込み量を実施例3の半分とし、方式5では25
keVで5e11/cm2の二フッ化ボロン打込みおよび150keVで3
e12/cm2のリン打込みを加えた。
【0213】上記方式4―方式6の例によれば、トランジ
スタのしきい値電圧を維持しながらゲート電極と高濃度
層の間の低濃度層の電界を低減できた。また、高濃度拡
散層と基板とで構成されるp-n接合の空乏層中の電界強
度を低減できた。その結果、全ビット中の最も情報保持
時間の短いビットの情報保持時間を従来のおおよそ0.05
秒から長くするこtが出来た。前述の情報保持時間は、
方式4では0.5秒、方式5では0.5秒、方式6では0.6秒
であった。
【0214】実施例6 図27は第6の実施例を説明する装置の断面図である。
本実施例は情報処理部のMOS型トランジスタのゲート電
極を多層構造とした例である。このゲート電極の例は、
ゲート絶縁膜上にn型不純物をドープもしくはノン・ド
ープの多結晶シリコン層、この上部にp型不純物をドー
プした多結晶シリコン層の積層を少なくとも有するする
ものである。
【0215】図27はDRAMセルを情報記憶部とし,その
他に情報処理部を有した半導体集積回路の主要部を模式
的に示したものである。図では溝型素子分離を用いた半
導体装置が示されているが、本ゲート電極の実施におい
ては、素子の分離は選択酸化膜(通例、LOCOSと称され
ている)によっても良い。
【0216】素子分離が施された情報記憶部76のMOS
型トランジスタのゲート酸化膜77を形成した後、リン
が1016/cm3程度混入したn型多結晶Si層78を膜厚10nm
に形成する。次いでn型多結晶Si層78の表面をアンモ
ニア中で処理(700℃、10秒)して表面近傍に窒素を混
入する。こうした処理を施したn型多結晶Si層78上に
ボロンが1020/cm3程度混入したp型多結晶Si層79を200
nm堆積した。
【0217】その後、上記実施例と同様に、積層した多
結晶Si層を含めて所定形状に加工してゲート電極を形成
した。
【0218】尚、この実施例では情報記憶部以外のMOS
型トランジスタのゲート電極部は通例の構造を有する。
即ち、ゲート酸化膜77を形成した後、ボロンが1020/c
m3程度混入したp型多結晶Si層79を200nm堆積した。
【0219】情報記憶部に上記ゲート電極構造を適用す
ることによって、次の3つの改善を施すことが出来た。
【0220】(1)トランジスタがOFF時の等価的なゲ
ート酸化膜厚を3nm程度増加させることができた。
【0221】(2)基板濃度を約半分にすることが出来
た。
【0222】(3)接合電界を30%低減することが出来
た。
【0223】そして、結果として、同じゲート酸化膜厚
の場合より、リフレッシュ時間を3倍にすることができ
た。
【0224】また、ゲート酸化膜を形成した後、不純物
を含まない多結晶Si層78を10nm堆積し、上記と同様の
p型多結晶Si層79を200nm堆積した場合においても、上
記と同様の効果を得ることができた。
【0225】さらに、次の構造も取りうる。即ち、
(1)上記10nmの多結晶Si層78上に膜厚が200nmのタ
ングステン膜79を形成した場合、および、(2)膜厚
が200nmのチタンシリサイド膜を形成した場合である。
この場合、本実施例における上述の構造の場合と同じ接
合電界を実現できる。一方、この場合、多少接合リーク
電流が増加し、リフレッシュ時間を2倍程度であった。
勿論、リフレッシュ時間は従来より長くできる利点を有
することは変わりない。
【0226】実施例7 図28は第7の実施例を示す半導体装置の主要部を示し
た断面図である。本例は、作成する半導体集積回路装置
の要請に応じて、ゲート絶縁膜の厚さおよびゲート電極
の導伝型を種々選択する例を示すものである。具体的に
は、本例は半導体集積回路における情報記憶部、情報処
理部、あるいは高電圧発生回路や情報の入出力回路にこ
れら各種MOSトランジスタの形態を使い分けるものであ
る。
【0227】半導体基板にn型ウエル84、86および
p型ウエル85、87が形成された状態として示してい
る。
【0228】n型ウエル84の表面にpチャネルのMOS
トランジスタを表面チャネル型として形成し、これを情
報記憶部のMOSトランジスタとして用いる。この場合、
厚いゲート絶縁膜80を用いる。
【0229】他方、p型ウエル85の表面にnチャネル
のMOSトランジスタを埋め込みチャネル型として形成
し、これを高電圧発生回路や情報の入出力回路として用
いる。この場合、高耐圧用として厚いゲート絶縁膜80
を用いる。
【0230】また、n型ウエル、p型ウエルの各々に薄
いゲート絶縁膜80が形成されている。これらは、情報
処理部のMOSトランジスタとして用いる。
【0231】以下、ゲート電極部の形成に関する工程に
ついて説明する。その他の工程は通例の方法を用いれば
良い。先ず、所定の準備がなされた半導体基板に厚いゲ
ート絶縁膜を必要とする領域には、膜厚が10nmのゲート
酸化膜80を形成する。そして、この上に実施例6にお
いて述べたものと同様のp型不純物を導入した多結晶シ
リコン層81を形成する。
【0232】一方、薄いゲート絶縁膜を必要とする領域
には、半導体基板上の所定領域に膜厚が5nmのゲート酸
化膜82を形成する。そして、この上にリンが1020/cm3
程度導入された多結晶シリコン層83を200nm堆積す
る。
【0233】こうして、膜厚が10nmのゲート酸化膜を有
するn型ウエル層84表面には、pチャネルMOSトランジ
スタの動作を表面チャネル型として情報記憶部のトラン
ジスタに用いる。他方、膜厚が10nmのゲート酸化膜を有
するp型ウエル層85表面には、nチャネルMOSトランジ
スタの動作を埋込みチャネル型とし高電圧発生回路およ
び情報の入出力回路のトランジスタとして用いる。
【0234】また、膜厚が5nmのゲート酸化膜を有するn
型ウエル層86表面には、pチャネルMOSトランジスタの
動作を埋込みチャネル型としたトランジスタとして用い
る。他方、膜厚が5nmのゲート酸化膜を有するp型ウエル
層87表面には、nチャネルMOSトランジスタの動作を表
面チャネル型のトランジスタとして情報処理部に用い
た。
【0235】その結果、アクセス時間を従来の半分にで
き、また、リフレッシュ時間を5倍にすることができ
た。なお、本実施例は一例であり、前述のように、ゲー
ト酸化膜厚およびゲート電極の導電型の組み合わせは、
それぞれの要求により、様々な半導体素子に実施でき
る。
【0236】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。
【0237】本願の第1の発明によれば、 DRAMセルを
情報記憶部と情報処理部とを有した半導体集積回路装置
を、より高集積度を実現することが出来ると共に、情報
記憶部における信頼性を確保でき、情報処理部における
高速性をも確保出来る。
【0238】また、MOS型トランジスタのチャネル方向
に膜厚分布を持つゲート酸化膜にすることで、ゲート耐
圧不良の発生頻度を低減できた。
【0239】本願の第2―第4の発明によれば、 DRAM
セルを情報記憶部と情報処理部とを有した半導体集積回
路装置を、より高集積度を実現することが出来ると共
に、そのリフレッシュ特性を向上出来る。
【0240】本願の第5の発明によれば、MOS型トラン
ジスタのしきい値電圧を高くしながら、接合リーク電流
とサブスレショルド電流を低減出来る。
【0241】本願の第6の発明によれば、 MOS型トラン
ジスタのしきい値電圧を高く保ちながら、接合電界を低
減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は厚いゲート絶縁膜の役割の一つを説明す
るゲート電極部の断面図である。
【図2】図2は選択酸化膜を用いた場合の不純物濃度分
布を説明する図である。
【図3】図3は選択酸化膜を用いた場合の不純物濃度分
布を説明する図である。
【図4】図4は情報記憶部と情報処理部でのMOS型トラ
ンジスタの主要部断面図である。
【図5】図5は各種MOS型トランジスタのサブスレッシ
ュ特性を比較した図である。
【図6】図6はイオン打込みの際のゲート電極端部での
酸素のノックオン状態を説明する断面図である。
【図7】図7はゲート電極端部での空乏層と酸素析出物
の関係を示す断面図である。
【図8】図8はゲート電極端部での空乏層と酸素析出物
の関係を示す断面図である。
【図9】図9はゲート電極端部での電界分布と酸素析出
物の関係を示す断面図である。
【図10】図10は素子分離端での電界分布と酸素析出
物の関係を示す断面図である。
【図11】図11は情報記憶部と情報処理部でのMOS型
トランジスタの主要部断面図である。
【図12】図12は改良されたゲート絶縁膜を有するMO
S型トランジスタを有する情報記憶部と通例のゲート絶
縁膜を有するMOS型トランジスタを有する情報処理部と
の主要部断面図である。
【図13】図13はゲート絶縁膜端と高濃度不純物領域
との距離とゲート電極端の電界強度の関係を示す図であ
る。
【図14】図14はゲート電極/酸化膜/半導体基板の
系でのバンド構造を示す図である。
【図15】図15は本願発明に係わる各種トランジスタ
の配置を例示する平面図である。
【図16】図16は本発明の厚いゲート酸化膜形成方法
を工程順に示す断面図である。
【図17】図17は本発明の厚いゲート酸化膜の別な形
成方法を示す断面図である。
【図18】図18は本発明の膜厚分布を持つゲート酸化
膜の形成方法を示す断面図である。
【図19】図19は本発明の膜厚分布を持つゲート酸化
膜の別な形成方法を工程順示す断面図である。
【図20】図20は第1の実施例に示す半導体装置を説
明する為の主要部の断面図である。
【図21】図21は第2の実施例に示す半導体装置を説
明する為の主要部の断面図である。
【図22】図22は第3の実施例に示す半導体装置を説
明する為の主要部の断面図である。
【図23】図23は第4の実施例に示す半導体装置を説
明する為の主要部の断面図である。
【図24】図24は第1乃至第4の実施例に示した各種
半導体装置の情報保持特性を示す図である。
【図25】図25はゲート絶縁膜に膜厚分布を持つ場合
のゲート絶縁膜の膜厚とゲート耐圧不良発生密度の関係
を示す図である。
【図26】図26は第5の実施例に示す半導体装置を説
明する為の主要部の断面図である。
【図27】図27は第6の実施例に示す半導体装置を説
明する為の主要部の断面図である。
【図28】図28は第7の実施例に示す半導体装置を説
明する為の主要部の断面図である。
【符号の説明】
1…不純物イオン、2、9、28、37、43、54、
57、60、69…ゲート電極、3、34、38、4
5、47、48、55、63、70…ゲート酸化膜、4
…ノックオン酸素、5、64、71…半導体基板、6、
12、25、27、44、51、53、59、62、6
5、68…拡散層、7、10、13、24…空乏化領域
(空乏層)、8、11、20、23…酸素析出物、1
4、15、16、17、18…等電界線、19、26…
選択酸化膜、29、36…冶金的接合位置、30、3
1、32…等不純物濃度線、33…強電界部分、35、
49…溝型素子分離、39、41、46…ゲート端部、
56、58、61…サイドスペーサ、66…基板の高濃
度層、67…基板の低濃度層、74…第1の厚さのゲー
ト酸化膜上に第1の導電型不純物を含む多結晶Si膜を有
する領域、75…第2の厚さのゲート酸化膜上に第2の
導電型不純物を含む多結晶Si膜を有する領域42、50、12
0、128、140、146、155…情報記憶部、40、52、121、13
1、141、147、156…情報処理部、123、126、129、132、
142、145、148、161、174、183…ゲート酸化膜、119、1
37、139…n型拡散層、21、171…蓄積電極、122、152、1
53、173、182…半導体基板、124、130、134、135、14
3、149、160、175、178、184…シリコン膜、125…マス
ク、22、127、133、136、150、162、164、177、181、18
7、189…シリコン酸化膜、138、165、166、168、170、1
88…絶縁膜、144、151、186、190、191…シリコン窒化
膜、163、180、185…タングステンシリサイド膜、167、
173…窒化チタン膜、169、171…タングステン膜、172…
酸化タンタル膜。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 由上 二郎 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 木村 紳一郎 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 山中 俊明 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 (72)発明者 大島 隆文 東京都小平市上水本町五丁目20番1号 株 式会社日立製作所半導体事業部内 (72)発明者 村上 英一 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
    リセルを有する情報記憶部と、情報処理部とを少なくと
    も有し、少なくとも前記ダイナミック・ランダム・アク
    セス・メモリセルは溝型分離された絶縁ゲート型トラン
    ジスタを有し、溝型分離されたこの絶縁ゲート型トラン
    ジスタのソースまたはドレインとなる不純物拡散領域の
    ゲート電極との境界部分に対応するゲート絶縁膜の膜厚
    が、前記情報処理部が有する絶縁ゲート型トランジスタ
    のソースまたはドレインとなる不純物拡散領域のゲート
    電極との境界部分に対応するゲート絶縁膜の膜厚より大
    きいことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
    リセルを有する情報記憶部と、情報処理部とを少なくと
    も有し、少なくとも前記ダイナミック・ランダム・アク
    セス・メモリセルは溝型分離された絶縁ゲート型トラン
    ジスタを有し、溝型分離されたこの絶縁ゲート型トラン
    ジスタのゲート絶縁膜はチャネルに対応する領域で実質
    的に同一の厚さであり、且つ溝型分離された前記絶縁ゲ
    ート型トランジスタのソースまたはドレインとなる不純
    物拡散領域のゲート電極との境界部分に対応するゲート
    絶縁膜の膜厚が、前記情報処理部が有する絶縁ゲート型
    トランジスタのソースまたはドレインとなる不純物拡散
    領域のゲート電極との境界部分に対応するゲート絶縁膜
    の膜厚より大きいことを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
    リセルを有する情報記憶部と、情報処理部とを少なくと
    も有し、少なくとも前記ダイナミック・ランダム・アク
    セス・メモリセルは溝型分離された絶縁ゲート型トラン
    ジスタを有し、溝型分離されたこの絶縁ゲート型トラン
    ジスタのゲート絶縁膜はチャネルに対応する領域におい
    てその中央部よりその両端部が厚い膜厚を有し、且つ溝
    型分離された前記絶縁ゲート型トランジスタのソースま
    たはドレインとなる不純物拡散領域のゲート電極との境
    界部分に対応するゲート絶縁膜の膜厚が、前記情報処理
    部が有するゲート絶縁型トランジスタのソースまたはド
    レインとなる不純物拡散領域のゲート電極との境界部分
    に対応するゲート絶縁膜の膜厚より大きいことを特徴と
    する半導体装置。
  4. 【請求項4】ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
    リセルを有する情報記憶部が有する前記絶縁ゲート型ト
    ランジスタの前記溝型分離領域の絶縁膜と前記ゲート絶
    縁膜との境界を形成する絶縁膜の厚さが、情報処理部が
    有する前記絶縁ゲート型トランジスタの前記溝型分離領
    域の絶縁膜と前記ゲート絶縁膜との境界を形成する絶縁
    膜の厚さより大きいことを特徴とする請求項1―3項記
    載の半導体装置。
  5. 【請求項5】ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
    リセルを有する情報記憶部と、情報処理部とを少なくと
    も有し、少なくとも前記ダイナミック・ランダム・アク
    セス・メモリセルは素子分離された絶縁ゲート型トラン
    ジスタを有し、この素子分離された絶縁ゲート型トラン
    ジスタのソースまたはドレインとなる不純物拡散領域の
    ゲート電極との境界部分に対応するゲート絶縁膜の膜厚
    が、前記情報処理部が有する絶縁ゲート型トランジスタ
    のソースまたはドレインとなる不純物拡散領域のゲート
    電極との境界部分に対応するゲート絶縁膜の膜厚より大
    きく、且つ素子分離された前記絶縁ゲート型トランジス
    タのソースまたはドレインとなる不純物拡散領域のゲー
    ト電極との境界部分での不純物拡散領域の濃度が、情報
    処理部の絶縁ゲート型トランジスタの上記境界部分での
    不純物拡散領域の濃度より低いことを特徴とする半導体
    装置。
  6. 【請求項6】ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
    リセルを有する情報記憶部と、情報処理部とを少なくと
    も有し、少なくとも前記ダイナミック・ランダム・アク
    セス・メモリセルは素子分離された絶縁ゲート型トラン
    ジスタを有し、素子分離された前記絶縁ゲート型トラン
    ジスタのソースまたはドレインとなる不純物拡散領域の
    ゲート電極との境界部分での不純物拡散領域の濃度が、
    情報処理部の絶縁ゲート型トランジスタの上記境界部分
    での不純物拡散領域の濃度より低いことを特徴とする半
    導体装置。
  7. 【請求項7】ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
    リセルを有する情報記憶部と、情報処理部とを少なくと
    も有し、少なくとも前記ダイナミック・ランダム・アク
    セス・メモリセルは溝型分離された絶縁ゲート型トラン
    ジスタを有し、この溝型分離された絶縁ゲート型トラン
    ジスタのソースまたはドレインとなる不純物拡散領域の
    ゲート電極との境界部分に対応するゲート絶縁膜の膜厚
    が、前記情報処理部が有する絶縁ゲート型トランジスタ
    のソースまたはドレインとなる不純物拡散領域のゲート
    電極との境界部分に対応するゲート絶縁膜の膜厚より大
    きく、且つこの溝型分離された絶縁ゲート型トランジス
    タのソースまたはドレインとなる不純物拡散層のチャネ
    ル側の高濃度不純物領域とゲート電極との間隔が、情報
    処理部の絶縁ゲート型トランジスタのソースまたはドレ
    インとなる不純物拡散領域のチャネル側の高濃度不純物
    領域とゲート電極との間隔より大きいことを特徴とする
    半導体装置。
  8. 【請求項8】ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
    リセルを有する情報記憶部と、情報処理部とを少なくと
    も有し、少なくとも前記ダイナミック・ランダム・アク
    セス・メモリセルは溝型分離された絶縁ゲート型トラン
    ジスタを有し、この溝型分離された絶縁ゲート型トラン
    ジスタのソースまたはドレインとなる不純物拡散領域の
    ゲート電極との境界部分に対応するゲート絶縁膜の膜厚
    が、前記情報処理部が有する絶縁ゲート型トランジスタ
    のソースまたはドレインとなる不純物拡散領域のゲート
    電極との境界部分に対応するゲート絶縁膜の膜厚より大
    きく、且つこの素子分離された前記絶縁ゲート型トラン
    ジスタのソースまたはドレインとなる不純物拡散領域の
    ゲート電極との境界部分での不純物拡散領域の濃度が、
    情報処理部の絶縁ゲート型トランジスタの上記境界部分
    での不純物拡散領域の濃度より低く、且つこの溝型分離
    された絶縁ゲート型トランジスタのソースまたはドレイ
    ンとなる不純物拡散層のチャネル側の高濃度不純物領域
    とゲート電極との間隔が、情報処理部の絶縁ゲート型ト
    ランジスタのソースまたはドレインとなる不純物拡散領
    域のチャネル側の高濃度不純物領域とゲート電極との間
    隔より大きいことを特徴とする半導体装置。
  9. 【請求項9】ダイナミック・ランダム・アクセス・メモ
    リセルを有する情報記憶部が有する前記絶縁ゲート型ト
    ランジスタの前記溝型分離領域の絶縁膜と前記ゲート絶
    縁膜との境界を形成する絶縁膜の厚さが、情報処理部が
    有する前記絶縁ゲート型トランジスタの前記溝型分離領
    域の絶縁膜と前記ゲート絶縁膜との境界を形成する絶縁
    膜の厚さより大きいことを特徴とする請求項7―8項記
    載の半導体装置。
  10. 【請求項10】ダイナミック・ランダム・アクセス・メ
    モリセルを有する情報記憶部と、情報処理部とを少なく
    とも有し、少なくとも前記ダイナミック・ランダム・ア
    クセス・メモリセルは素子分離された絶縁ゲート型トラ
    ンジスタを有し、この素子分離された絶縁ゲート型トラ
    ンジスタは、そのゲート電極の両側部を含んでサイドス
    ペーサ部を有し、且つ素子分離された絶縁ゲート型トラ
    ンジスタのソースまたはドレインとなる不純物拡散領域
    のゲート電極との境界部分に対応するゲート絶縁膜の膜
    厚が、前記情報処理部が有する絶縁ゲート型トランジス
    タののソースまたはドレインとなる不純物拡散領域のゲ
    ート電極との境界部分に対応するゲート絶縁膜の膜厚よ
    り大きく、且つ素子分離された前記絶縁ゲート型トラン
    ジスタの前記サイドスペーサ部の下部に略対応して位置
    する半導体領域の低濃度不純物拡散領域の不純物濃度が
    情報処理部の絶縁ゲート型トランジスタのゲート電極の
    両端部を含んで設けられたサイドスペーサ部の下部に略
    対応して位置する半導体領域の低濃度不純物拡散領域の
    不純物濃度の濃度より低いことを特徴とする半導体装
    置。
  11. 【請求項11】溝型分離された前記絶縁ゲート型トラン
    ジスタのゲート絶縁膜はチャネルに対応する領域で実質
    的に同一の厚さなることを特徴とする請求項10記載の
    半導体装置。
  12. 【請求項12】溝型分離されたこの絶縁ゲート型トラン
    ジスタのゲート絶縁膜はチャネルに対応する領域におい
    てその中央部よりその両端部が厚い膜厚を有しことを特
    徴とする請求項10記載の半導体装置。
  13. 【請求項13】ダイナミック・ランダム・アクセス・メ
    モリセルを有する情報記憶部と、情報処理部を少なくと
    も有し、素子分離された情報記憶部の絶縁ゲート型トラ
    ンジスタのゲート電極の両側部を含んでサイドスペーサ
    部を有し、前記情報処理部の絶縁ゲート型トランジスタ
    のゲート電極の両側部を含んで設けられたサイドスペー
    サ部を有し、且つ情報記憶部の絶縁ゲート型トランジス
    タのサイドスペーサ部の下部に位置する低濃度不純物拡
    散領域の濃度が、前記情報処理部の絶縁ゲート型トラン
    ジスタのサイドスペーサ部の下部に形成される低濃度不
    純物領域の濃度より低く、且つ前記情報記憶部の絶縁ゲ
    ート型トランジスタのゲート酸化膜下の半導体基板の不
    純物濃度が、表面側から上記低濃度不純物領域と略同じ
    深さまで高い不純物濃度であり、上記低濃度不純物領域
    と略同じ深さから高濃度不純物領域と略同じ深さまで低
    い不純物濃度であり、且つ前記高濃度不純物領域と略同
    じ深さ以上の深さで高い不純物濃度を有することを特徴
    とする半導体装置。
  14. 【請求項14】ダイナミック・ランダム・アクセス・メ
    モリセルを有する情報記憶部と、情報処理部を少なくと
    も有し、素子分離された情報記憶部の絶縁ゲート型トラ
    ンジスタのゲート電極の両側部を含んで設けられたサイ
    ドスペーサ部の下部に略対応して位置する低濃度不純物
    領域の不純物濃度が、前記情報処理部の絶縁ゲート型ト
    ランジスタのゲート電極のサイドスペーサ部の下部に略
    対応して位置する低濃度不純物領域の不純物濃度より低
    く、且つ前記情報記憶部の絶縁ゲート型トランジスタの
    高濃度不純物領域の下部に、サイドスペーサ部の下部に
    形成されるより低濃度の不純物領域と同程度の不純物濃
    度の不純物領域を有し、かつ、情報記憶部の絶縁ゲート
    型トランジスタの少なくともゲート酸化膜の下部の半導
    体基板の不純物濃度が、前記情報処理部の絶縁ゲート型
    トランジスタのサイドスペーサ部の下部に形成される低
    濃度不純物領域の濃度より低く、且つ前記情報記憶部の
    絶縁ゲート型トランジスタのゲート酸化膜下の半導体基
    板の不純物濃度が、表面側から上記低濃度不純物領域と
    略同じ深さまで高い不純物濃度であり、上記低濃度不純
    物領域と略同じ深さから高濃度不純物領域と略同じ深さ
    まで低い不純物濃度であり、且つ前記高濃度不純物領域
    と略同じ深さ以上の深さで高い不純物濃度を有すること
    を特徴とする半導体装置。
  15. 【請求項15】ダイナミック・ランダム・アクセス・メ
    モリセルを情報記憶部と、情報処理部とを少なくとも有
    し、素子分離された情報記憶部の絶縁ゲート型トランジ
    スタのゲート電極は多層構造を有し、ゲート酸化膜の直
    上をn型不純物を導入した多結晶シリコン層または不純
    物導入の無い多結晶シリコン層、この上部の層をp型不
    純物を導入した多結晶シリコン層としたことを特徴とす
    る半導体装置。
  16. 【請求項16】ダイナミック・ランダム・アクセス・メ
    モリセルを情報記憶部と情報処理部とを少なくとも有
    し、素子分離された情報記憶部の絶縁ゲート型トランジ
    スタのゲート電極を多層構造とし、下部の2層において
    上部をp型不純物を導入した多結晶シリコン層とし、ゲ
    ート酸化膜直上をn型不純物を導入した多結晶シリコン
    層または不純物導入の無い多結晶シリコン層とし、p型
    不純物を導入した多結晶シリコン層とゲート酸化膜直上
    n型不純物を導入した多結晶シリコン層との界面に窒素
    を含有することを特徴とする半導体装置。
  17. 【請求項17】ダイナミック・ランダム・アクセス・メ
    モリセルを情報記憶部と、情報処理部とを少なくとも有
    し、素子分離された情報記憶部の絶縁ゲート型トランジ
    スタのゲート電極は多層構造を有し、ゲート酸化膜の直
    上をn型不純物を導入した多結晶シリコン層または不純
    物導入の無い多結晶シリコン層、この上部の層を金属お
    よび金属シリサイドより選ばれた少なくとも1者とした
    ことを特徴とする半導体装置。
  18. 【請求項18】ダイナミック・ランダム・アクセス・メ
    モリセルを情報記憶部と、情報処理部とを少なくとも有
    し、第1の厚さのゲート酸化膜上には第1の導電型の不
    純物を含む多結晶シリコン層を有したゲート電極を有す
    る絶縁ゲート型トランジスタと、第2の厚さのゲート酸
    化膜上には第2の導電型の不純物を含む多結晶シリコン
    層を有したゲート電極を有する絶縁ゲート型トランジス
    タとを少なくとも有すること特徴とする半導体装置。
  19. 【請求項19】第1の領域と第2の領域に対して実質的
    に同じ膜厚のシリコン酸化膜を形成する工程、この上部
    にシリコン層を形成する工程、前記第1の領域以外の領
    域に対応して前記シリコン層の表面を覆って存在するイ
    オン打込み用マスクを介して酸素イオン打込みを行う工
    程、こうして準備した半導体基板を熱処理を施して前記
    第1の領域のシリコン層下のシリコン酸化膜の膜厚を厚
    くする工程を有することを特徴とする半導体装置の製造
    方法。
  20. 【請求項20】少なくとも第1の領域および第2の領域
    に第1の膜厚の第1のゲート酸化膜を形成する工程、第
    1のゲート酸化膜上に第1のシリコン膜を堆積する工
    程、第2の領域に存在する第1のシリコン膜および第1
    のゲート酸化膜を除去する工程、第2の領域に第2の膜
    厚の第2のゲート酸化膜を形成する工程、前記第2の領
    域の第2のゲート酸化膜および前記第1の領域に形成さ
    れた第1のシリコン膜表面上に形成された酸化膜の表面
    に第1の領域のゲート電極の一部となる第2のシリコン
    膜を堆積する工程、第1の領域の第2のシリコン膜およ
    び第1のシリコン膜表面上に形成された酸化膜を除去す
    る工程、第1および第2の領域においてゲート電極の一
    部となる第3のシリコン膜を形成する工程を少なくとも
    有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  21. 【請求項21】所定膜厚のゲート酸化膜を形成する工
    程、ゲート電極であるシリコン膜を形成する工程、前記
    シリコン膜の上部表面上にシリコン窒化膜を形成する工
    程、こうして準備された半導体基板を熱酸化することに
    より、所望シリコン膜の下部のゲート酸化膜にチャネル
    方向の膜厚分布を有せしめる工程を有することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  22. 【請求項22】所定膜厚のゲート酸化膜を形成する工
    程、ゲート電極およびこの上部の絶縁膜を所望形状に形
    成する工程、上記ゲート電極の表面および側壁と絶縁ゲ
    ート型トランジスタのソースおよびドレイン部に対応す
    る基体表面とを覆うようにシリコン窒化膜を形成する工
    程、第2の所望領域のシリコン窒化膜を除去し、少なく
    とも第1の所望領域のゲート電極側壁に上記シリコン窒
    化膜を残す工程、少なくとも前記第2の領域のゲート電
    極側壁に上記シリコン窒化膜が残した状態で熱酸化する
    工程を有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  23. 【請求項23】所定膜厚のゲート酸化膜を形成する工
    程、ゲート電極およびこの上部の絶縁膜を所望形状に形
    成する工程、上記ゲート電極の表面および側壁と絶縁ゲ
    ート型トランジスタのソースおよびドレイン部に対応す
    る基体表面とを覆うようにシリコン窒化膜を形成する工
    程、第2の所望領域のシリコン窒化膜を除去し、少なく
    とも前記第1の所望領域のゲート電極側壁に上記シリコ
    ン窒化膜を残す工程、前記第1の領域のゲート電極側壁
    の上記シリコン窒化膜をマスクとして上記ゲート酸化膜
    をエッチングした後熱酸化する工程を有することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  24. 【請求項24】所定膜厚のゲート酸化膜を形成する工
    程、ゲート電極およびこの上部の絶縁膜を所望形状に形
    成する工程、上記ゲート電極の表面および側壁と絶縁ゲ
    ート型トランジスタのソースおよびドレイン部に対応す
    る基体表面とを覆うようにシリコン窒化膜を形成する工
    程、第2の所望領域のシリコン窒化膜を除去し、少なく
    とも前記第1の所望領域のゲート電極側壁に上記シリコ
    ン窒化膜を残す工程、前記第1の領域のゲート電極側壁
    の上記シリコン窒化膜をマスクとして上記ゲート酸化膜
    および半導体基板をエッチングした後熱酸化する工程を
    有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
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