JP3608293B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置製造方法に係り、特にDRAM(Dynamic Random Access Memory)及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在のDRAMの素子分離法としてはLOCOS(Local Oxidation of Silicon;選択酸化)法が主流である。従来のLOCOS法を用いて作製したDRAMを図24を用いて説明する。ここで、図24は1ビット(bit )分のDRAMのメモリセルを示す断面図である。
【0003】
半導体基板としてのシリコン基板50上に、厚さ200〜600nmのLOCOS酸化膜52が形成されている。このLOCOS酸化膜52により分離されたアクティブ領域のシリコン基板50表面には、N型又はP型の不純物拡散層からなるソース領域54a及びドレイン領域54bが相対して形成されている。そしてこれらソース領域54aとドレイン領域54bとに挟まれたチャネル領域上には、ゲート酸化膜56を介してゲート電極58が形成されている。こうしてアクティブ領域にはMOS(Metal−Oxide−Semiconductor )トランジスタが形成されている。
【0004】
また、全面には層間絶縁膜60が堆積されており、この層間絶縁膜24に開口したコンタクトホールを介してドレイン領域54bに接続された蓄積電極62が形成されている。また、この蓄積電極62上には、キャパシタ絶縁膜64を介してプレート電極66が形成されている。こうしてMOSトランジスタのドレイン領域16bに接続するキャパシタが形成されている。
【0005】
次に、アクティブ領域を分離するLOCOS酸化膜52の形成について、図25(a)を用いて説明する。
先ず、シリコン基板50表面を熱酸化して、シリコン基板50上に厚さ5〜70nmのシリコン酸化膜68を形成した後、例えばCVD(Chemical Vapor Deposition )法を用いて、シリコン酸化膜68上に厚さ50〜300nmのシリコン窒化膜70を堆積する。続いて、このシリコン窒化膜70上にレジストを塗布した後、リソグラフィ技術を用いて、このレジストをアクティブ領域の形状にパターニングする。
【0006】
次いで、このアクティブ領域の形状にパターニングしたレジストをマスクとするRIE(Reactive Ion Etching;反応性イオンエッチング)により、シリコン窒化膜70を選択的にエッチングして、アクティブ領域の形状にパターニングする。
【0007】
次いで、レジストを剥離した後、アクティブ領域の形状にパターニングしたシリコン窒化膜70をマスクとして、LOCOS酸化を行い、素子分離領域に厚さ200〜600nmのLOCOS酸化膜52を形成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のLOCOS法を用いて作製したDRAMにおいては、ドレイン領域54bからシリコン基板50へ流れるリーク電流Iが発生する。そしてこのリーク電流Iは、図24中に矢印で示すように、3方向に流れる各リーク電流成分Ia、Ib、Icからなっている。
即ち、Iaはゲート方向に流れるリーク電流成分である。なお、このリーク電流成分Iaには、ゲート電圧が閾値電圧以下でしかも表面が弱反転状態のときに流れるサブスレッショルド(subthreshold)リーク電流が含まれている。Ibはドレイン領域54b底部からシリコン基板50に流れるリーク電流成分である。Icは素子分離領域方向に流れるリーク電流成分である。
【0009】
このようにリーク電流成分Ia、Ib、Icからなるリーク電流Iが発生することにより、DRAMのリテンション(retention )特性が劣化する。そのため低電圧による動作ができなかったり、リフレッシュサイクルを長くすることができず、消費電力を下げることができなかったりする。従って、今後のDRAMの低電圧化、低消費電力化を推進するうえで妨げになるという問題があった。
【0010】
また、リーク電流成分Ia、Ib、Icからなるリーク電流Iは、DRAMが電源をオフ(off )にした場合にデータが消滅する原因になっている。そのためDRAMには不使用時にもデータを保持するための電源が不可欠となっていた。従って、電源をオフにした場合においてもDRAMのデータが残るようにするためには、このリーク電流Iを減少させなければならないという課題があった。
【0011】
更に、DRAMの作製に上記従来のLOCOS法を用いること自体にも、以下のような問題があった。
例えば、図25(a)に示すように、アクティブ領域の形状にパターニングしたシリコン窒化膜70をマスクとしてLOCOS酸化を行い、素子分離領域に厚さ200〜600nmのLOCOS酸化膜52を形成する場合には、LOCOS酸化膜52の端部に長さL1 のバーズビーク(bird’s beak )72が発生する。そしてこのバーズビーク72によりアクティブ領域が減少するため、アクティブ領域の線幅制御が困難になり、DRAMの微細化が妨げられるという問題があった。
【0012】
また、図25(b)に示すように、LOCOS酸化膜52の幅を縮小してDRAMの微細化を進めようとする場合には、マスクとして使用するシリコン窒化膜70間のスペースL2 を狭くする。しかし、この場合、シリコン窒化膜70間の狭いスペースL2 を通ってシリコン基板50中に拡散していく酸素の量が少なくなり、通常のLOCOS酸化膜52の幅が広い箇所と比較すると、LOCOS酸化膜52の幅を狭くした箇所では十分なLOCOS酸化膜52の厚さDを得ることができない。そのため、素子分離特性が悪化して、隣同士のトランジスタがショートするおそれが生じるという問題があった。
【0013】
また、図25(c)に示すように,LOCOS酸化の際に、シリコン基板50とLOCOS酸化膜52との間に応力が生じて、LOCOS酸化膜52に接するシリコン基板50に結晶欠陥74が発生するおそれがある。そしてこの結晶欠陥74によりリーク電流I、特にリーク電流成分Icが増加するため、DRAMにおけるリテンシヨン特性の劣化の原因になるという問題があった。
【0014】
更に、良好な素子分離特性を得るためにはLOCOS酸化膜52の厚さを厚くする必要があるが、LOCOS酸化膜52の厚さを厚くするほどLOCOS酸化膜52はシリコン基板51表面より盛り上がり、平坦性が悪化する。このため、後の工程におけるレジストパターニング及びエッチング等の加工の際のプロセスマージンが悪化するという問題もあった。
【0015】
そこで本発明は、上記問題点を鑑みてなされたものであり、キャパシタに接続するドレイン領域と半導体基板との間のリーク電流を低減してDRAMのリテンシヨン特性を向上させることにより、低電圧化、低消費電力化に対応することが可能になると共に、待機時のデータ保持のための電源をなくすことが可能になる半導体装置製造方法を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、以下の本発明に係る半導体装置の製造方法により達成される。
即ち、本発明に係る半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板上の素子分離領域に形成された素子分離用絶縁膜と、前記素子分離用絶縁膜によって囲まれた前記半導体基板上のアクティブ領域に、選択的に形成された単結晶シリコン層と、前記単結晶シリコン層表面に相対して形成されたソース領域及びドレイン領域と、前記ソース領域と前記ドレイン領域とに挟まれたチャネル領域上に、ゲート絶縁膜を介して形成されたゲート電極と、全面に堆積された層間絶縁膜に開口したコンタクトホールを介して、前記ドレイン領域に接続された蓄積電極と、前記蓄積電極上に、キャパシタ絶縁膜を介して形成されたプレート電極と、を有することを特徴とする。
【0017】
このように本発明に係る半導体装置においては、半導体基板上の素子分離領域に素子分離用絶縁膜が形成され、この素子分離用絶縁膜によって囲まれた半導体基板上のアクティブ領域に単結晶シリコン層が選択的に形成されているため、従来のLOCOS法を用いた素子分離の問題点を解決することができる。
即ち、LOCOS酸化において発生するバーズビークによりアクティブ領域が減少することがなくなるため、所望のパターン通りにアクティブ領域及び素子分離領域を形成することができ、アクティブ領域の線幅制御が容易になり、半導体装置の微細化を進めることができる。
【0018】
また、素子分離用絶縁膜の幅と厚さは任意に制御することが可能となるため、半導体装置の微細化を進めようとして素子分離用絶縁膜の幅を縮小してもLOCOS酸化膜のように素子分離用絶縁膜の厚さが減少することはなく、所望の厚さを確保することができ、微細な素子分離領域であっても良好な素子分離特性を得ることができる。
【0019】
更に、単結晶シリコン層は半導体基板上に選択的に形成されているため、LOCOS酸化の際に生じる応力によって結晶欠陥が生成するようなこともなく、結晶欠陥に起因するリーク電流が増加することもない。
従って、従来のLOCOS法を用いた素子分離よりも微細で良好な素子分離特性を得ることができるため、蓄積電極に接続されたドレイン領域から流出するリーク電流を減少させてリテンション特性を改善し、半導体装置の低電圧化、低消費電力化を図ることを可能にすると共に、待機時のデータ保持用の電源を削減することを可能にする。
【0020】
また、上記の本発明の半導体装置において、前記単結晶シリコン層と前記半導体基板との間に絶縁膜が形成され、前記絶縁膜及び前記素子分離用絶縁膜によって前記単結晶シリコン層が島状に絶縁分離されている構成とすることができる。
このような構成を採用することにより、素子を形成する単結晶シリコン層がその側面及び底面を素子分離用絶縁膜及び絶縁膜によって島状に絶縁分離された、いわゆるSOI(Silicon On Insulator)構造となるため更に素子分離特性を向上させることができる。
【0021】
また、上記の本発明の半導体装置において、前記ドレイン領域のチャネル側と反対側の端部を、前記素子分離用絶縁膜に接した構成とすることができる。このように、ドレイン領域のチャネル側と反対側の端部が素子分離用絶縁膜に接していることにより、蓄積電極に接続されたドレイン領域から流出するリーク電流はゲート方向に流れるリーク電流成分(サブスレッショルドリーク電流を含む。)とドレイン領域底部から半導体基板方向に流れるリーク電流成分とに限られ、素子分離領域方向に流れるリーク電流成分がなくなるため、全体のリーク電流を減少させることができる。
そしてこのリーク電流の減少により、リテンション特性が改善されるため、低電圧による動作が可能になる。また、リフレッシュサイクルを長くすることができるため、低消費電力化も可能となる。従って、半導体装置の低電圧化、低消費電力化を推進することができる。また、リテンション特性の向上により電源をオフにした場合においてもデータを保持することができるため、今まで必要だった待機時のデータ保持用の電源を削減することができる。また、フラッシュメモリのような不揮発性メモリとしても利用することが可能になる。
【0022】
また、上記の半導体装置において、前記ドレイン領域のチャネル側と反対側の端部が、前記素子分離用絶縁膜に接しており、かつ前記ドレイン領域の下端部が、前記絶縁膜に接した構成とすることができる。
このように、ドレイン領域のチャネル側と反対側の端部が素子分離用絶縁膜に接していると共に、ドレイン領域の下端部が絶縁膜に接していることにより、蓄積電極に接続されたドレイン領域から流出するリーク電流は、ゲート方向に流れるリーク電流成分(サブスレッショルドリーク電流を含む。)に限られ、ドレイン領域底部から半導体基板方向に流れるリーク電流成分と素子分離領域方向に流れるリーク電流成分がなくなるため更にリーク電流を減少させることができる。
従って、このリーク電流の減少により、DRAMのリテンション特性が更に改善され、またリフレッシュサイクルを更に長くすることができるため、DRAMの低電圧化、低消費電力化を更に推進することができる。また、このリーク電流の低減の効果はより大きいことから、リテンション特性の更なる向上により待機時のデータ保持用の電源を削減することやフラッシュメモリのような不揮発性メモリとして利用することの実現性もいっそう高くなる。
【0023】
請求項に係る半導体装置の製造方法は、半導体基板上の素子分離領域に、素子分離用絶縁膜を形成する第1の工程と、前記素子分離用絶縁膜によって囲まれた前記半導体基板上のアクティブ領域に、単結晶シリコン層を選択的にエピタキシャル成長させる第2の工程と、前記単結晶シリコン層表面にソース領域及びドレイン領域を相対して形成すると共に、前記ソース領域と前記ドレイン領域とに挟まれたチャネル領域上に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する第3の工程とを有することを特徴とする。
【0024】
このように請求項に係る半導体装置の製造方法においては、半導体基板上の素子分離領域に素子分離用絶縁膜を形成し、この素子分離用絶縁膜によって囲まれた半導体基板上のアクティブ領域に単結晶シリコン層を選択的にエピタキシャル成長させるため、従来のLOCOS法を用いた素子分離の問題点を解決することができる。
即ち、LOCOS酸化において発生するバーズビークによりアクティブ領域が減少することがなくなるため、所望のパターン通りにアクティブ領域及び素子分離領域を形成することができ、アクティブ領域の線幅制御が容易になり、半導体装置の微細化を進めることができる。
【0025】
また、素子分離用絶縁膜の幅と厚さは任意に制御することが可能となるため、半導体装置の微細化を進めようとして素子分離用絶縁膜の幅を縮小してもLOCOS酸化膜のように素子分離用絶縁膜の厚さが減少することはなく、所望の厚さを確保することができ、微細な素子分離領域であっても良好な素子分離特性を得ることができる。
また、単結晶シリコン層は半導体基板上に選択的に形成されているため、LOCOS酸化の際に生じる応力によって結晶欠陥が生成するようなこともなく、結晶欠陥に起因するリーク電流が増加することもない。
更に、素子分離用絶縁膜と単結晶シリコン層の厚さはそれぞれ任意に制御することが可能であり、両者の厚さをほぼ等しくすることは極めて容易となるため、LOCOS酸化の場合のように半導体基板表面より盛り上がって平坦性が悪化することを防止して、素子分離用絶縁膜と単結晶シリコン層との間には段差のない良好な平坦性を得ることができる。
【0026】
また、上記請求項記載の半導体装置の製造方法において、前記ドレイン領域上に、層間絶縁膜に開口したコンタクトホールを介して蓄積電極を形成した後、前記蓄積電極上に、キャパシタ絶縁膜を介してプレート電極を形成する第4の工程を有する構成とすることができる。
このような構成とすることにより、従来のLOCOS法を用いた素子分離よりも微細で良好な素子分離特性を得ることができるため、蓄積電極に接続されたドレイン領域から流出するリーク電流を減少させてリテンション特性を改善し、半導体装置の低電圧化、低消費電力化を推進することができると共に、待機時のデータ保持用の電源を削減することができる。
【0027】
また、上記の半導体装置の製造方法において、前記単結晶シリコン層の底面に絶縁膜を形成し、前記絶縁膜及び前記素子分離用絶縁膜によって前記単結晶シリコン層を島状に絶縁分離する工程を有する構成とすることができる。
このような構成を採用することにより、素子を形成する単結晶シリコン層がその側面及び底面を素子分離用絶縁膜及び絶縁膜によって島状に絶縁分離されたSOI構造を形成するため、更に素子分離特性を向上させることができる。
【0028】
また、本発明においては、上記の半導体装置の製造方法において、前記絶縁膜及び前記素子分離用絶縁膜によって前記単結晶シリコン層を島状に絶縁分離する工程を、前記単結晶シリコン層の底面部又は前記単結晶シリコン層と前記半導体基板との界面部に酸素イオンを注入して、酸化膜を形成する工程とすることがきる。
このように単結晶シリコン層の底面部又は単結晶シリコン層と半導体基板と界面部に酸素イオンを注入して酸化膜を形成することにより、素子を形成する単結晶シリコン層がその側面及び底面を素子分離用絶縁膜及び絶縁膜によって島状に絶縁分離されたSOI構造を容易に形成することができる。
【0029】
また、本発明においては、上記の半導体装置の製造方法において、前記絶縁膜及び前記素子分離用絶縁膜によって前記単結晶シリコン層を島状に絶縁分離する工程を、前記半導体基板を裏面から研磨又はエッチングして前記半導体基板並びに前記素子分離用絶縁膜及び前記単結晶シリコン層の一部を除去した後、表面に絶縁膜を形成した絶縁性基板を別に用意し、前記素子分離用絶縁膜及び前記単結晶シリコン層の底面と前記絶縁膜の表面とを接着させる工程することがきる。
このように研磨又はエッチングによって所定の厚さにした素子分離用絶縁膜及び単結晶シリコン層の底面と別に用意した絶縁性基板の絶縁膜表面とを接着させることにより、素子を形成する単結晶シリコン層がその側面及び底面を素子分離用絶縁膜及び絶縁膜によって島状に絶縁分離されたSOI構造を容易に形成することができる。
【0030】
また、本発明においては、上記の半導体装置の製造方法において、前記第1の工程を、半導体基板表面を酸化して、前記半導体基板上に酸化膜を形成し、前記酸化膜上に素子分離領域の形状にパターニングしたレジストを形成した後、前記レジストをマスクとして前記酸化膜をエッチングして、前記半導体基板上の素子分離領域に前記酸化膜を形成する工程とすることがきる。
このように熱酸化により半導体基板上に酸化膜を形成した後、この酸化膜をリソグラフィ技術を用いて素子分離領域の形状にパターニングして素子分離用絶縁膜を形成することにより、所望のパターン通りに素子分離領域を形成することができるため、素子分離領域に囲まれたアクティブ領域の線幅制御が容易になり、半導体装置の微細化を進めることができる。
また、素子分離用絶縁膜の幅と厚さは任意に制御することが可能であり、半導体装置の微細化を進めようとして素子分離用絶縁膜の幅を縮小しても素子分離用絶縁膜の厚さが減少することはなく、所望の厚さを確保することができるため、微細な素子分離領域であっても良好な素子分離特性を得ることができる。
【0031】
また、本発明においては、上記の半導体装置の製造方法において、前記第1の工程を、半導体基板上の全面に絶縁膜を堆積し、前記絶縁膜上に素子分離領域の形状にパターニングしたレジストを形成した後、前記レジストをマスクとして前記絶縁膜をエッチングして、前記半導体基板上の素子分離領域に前記絶縁膜を形成する工程とすることができる。
このように半導体基板上の全面に絶縁膜を堆積した後、この絶縁膜をリソグラフィ技術を用いて素子分離領域の形状にパターニングして素子分離用絶縁膜を形成することにより、所望のパターン通りに素子分離領域を形成することができるため、素子分離領域に囲まれたアクティブ領域の線幅制御が容易になり、半導体装置の微細化を進めることができる。
また、素子分離用絶縁膜の幅と厚さは任意に制御することが可能であり、半導体装置の微細化を進めようとして素子分離用絶縁膜の幅を縮小しても素子分離用絶縁膜の厚さが減少することはなく、所望の厚さを確保することができるため、微細な素子分離領域であっても良好な素子分離特性を得ることができる。
【0032】
また、本発明においては、上記の半導体装置の製造方法において、前記第3の工程が、前記単結晶シリコン層上に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成した後、前記ゲート電極及び前記素子分離用絶縁膜をマスクとして前記単結晶シリコン層表面に不純物イオンを注入して、前記単結晶シリコン層表面にソース領域及びドレイン領域を相対して形成すると共に、前記ドレイン領域のチャネル側と反対側の端部が前記素子分離用絶縁膜に接するようにする工程とすることができる。
このようにゲート電極及び素子分離用絶縁膜をマスクとする不純物イオン注入により単結晶シリコン層表面にソース領域及びドレイン領域を形成し、ドレイン領域のチャネル側と反対側の端部が素子分離用絶縁膜に接するようにするため、ドレイン領域から流出するリーク電流はゲート方向に流れるリーク電流成分(サブスレッショルドリーク電流を含む。)とドレイン領域底部から半導体基板方向に流れるリーク電流成分とに限られ、素子分離領域方向に流れるリーク電流成分がなくなるため、リーク電流を減少させることができる。
【0033】
また、本発明においては、上記の半導体装置の製造方法において、前記第3の工程を、前記単結晶シリコン層上に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成した後、前記ゲート電極及び前記素子分離用絶縁膜をマスクとして前記単結晶シリコン層表面に不純物イオンを注入して、前記単結晶シリコン層表面にソース領域及びドレイン領域を相対して形成すると共に、前記ドレイン領域のチャネル側と反対側の端部が前記素子分離用絶縁膜に接するようにし、かつ前記ドレイン領域の下端が前記絶縁膜に接するようにする工程とすることができる。
このようにゲート電極及び素子分離用絶縁膜をマスクとする不純物イオン注入により単結晶シリコン層表面にソース領域及びドレイン領域を形成し、ドレイン領域のチャネル側と反対側の端部が素子分離用絶縁膜に接するようにし、かつドレイン領域の下端が絶縁膜に接するようにするため、ドレイン領域から流出するリーク電流は、ゲート方向に流れるリーク電流成分(サブスレッショルドリーク電流を含む。)に限られ、ドレイン領域底部から半導体基板方向に流れるリーク電流成分と素子分離領域方向に流れるリーク電流成分がなくなるため、更にリーク電流を減少させることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
(第1の実施の形態)
本発明の第1の実施の形態に係るDRAMを、図1及び図2を用いて説明する。ここで、図1は本実施の形態に係るDRAMを示す断面図、図2は図1のDRAMの1ビット分のメモリセルの拡大図である。
半導体基板としてのシリコン基板10上の素子分離領域に、厚さ100〜1700nmのシリコン酸化膜又はシリコン窒化膜からなる素子分離用絶縁膜12が形成されている。この素子分離用絶縁膜12によって囲まれたシリコン基板10上のアクティブ領域に、素子分離用絶縁膜12とほぼ等しい厚さの単結晶シリコン層14が選択的に形成されている。
【0035】
また、この単結晶シリコン層14表面には、N型又はP型の不純物拡散層からなるソース領域16a及びドレイン領域16bが相対して形成されている。なお、これらのソース領域16a及びドレイン領域16bは、図示はしないが、それぞれ高濃度不純物領域とそのチャネル側の低濃度不純物領域とから構成されるLDD(Lightly Doped Drain−Source)構造をなしている。そしてドレイン領域16bのチャネル側と反対側の端部が、素子分離用絶縁膜12に接している点に特徴がある。
【0036】
また、ソース領域16aとドレイン領域16bとに挟まれたチャネル領域上には、例えば厚さ5〜30nmのゲート酸化膜18を介して、例えば厚さ50〜400nmの多結晶シリコン層又はポリサイド(polycide)層からなるゲート電極20が形成されている。また、ゲート電極20側面には、例えばシリコン酸化膜又はシリコン窒化膜からなるサイドウォール22が形成されている。
このようにして、アクティブ領域には、単結晶シリコン層14表面に相対して形成されたソース領域16a及びドレイン領域16b、並びにこれらソース領域16aとドレイン領域16bとに挟まれたチャネル領域上にゲート酸化膜18を介して形成されたゲート電極20から構成されるMOSトランジスタが形成されている。
【0037】
また、全面には層間絶縁膜24が堆積されており、この層間絶縁膜24に開口したコンタクトホールを介してドレイン領域16bに接続された蓄積電極26が形成されている。また、この蓄積電極26上には、キャパシタ絶縁膜28を介してプレート電極30が形成されている。こうしてキャパシタ絶縁膜28を間に挟む蓄積電極26とプレート電極30とから構成されるキャパシタが、MOSトランジスタのドレイン領域16bに接続されて形成されている。
更にまた、層間絶縁膜24に開口したコンタクトホールを介してソース領域16aに接続されたビット線32が形成されている。但し、このビット線32は、図1に示す断面では本来見えないため、図1中においては破線で示す。
このようにして、アクティブ領域に形成されたMOSトランジスタと、このMOSトランジスタのドレイン領域16bに接続されたキャパシタと、MOSトランジスタのソース領域16aに接続されたビット線32と、ワード線として使用するゲート電極20とからDRAMが構成されている。
【0038】
次に、図1に示すDRAMの製造方法を、図3乃至図8を用いて説明する。ここで、図3乃至図8はそれぞれ図1のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図である。
例えば熱酸化法を用いて、半導体基板としてのシリコン基板10上に厚さ100〜1700nmのシリコン酸化膜12aを形成した後、このシリコン酸化膜12a上にレジスト34を塗布する。そしてリソグラフィ技術を用いて、このレジスト34を素子分離領域の形状にパターニングする(図3参照)。
【0039】
次いで、この素子分離領域の形状にパターニングしたレジスト34をマスクとするRIE(Reactive Ion Etching;反応性イオンエッチング)により、シリコン酸化膜12aを選択的にエッチングして、シリコン酸化膜からなる素子分離用絶縁膜12を形成する。続いて、このレジスト34を剥離する(図4参照)。
なお、図3及び図4に示す工程においては、熱酸化法を用いてシリコン酸化膜12aを形成し、このシリコン酸化膜12aを素子分離領域の形状にパターニングして素子分離用絶縁膜12を形成しているが、この代わりに例えばCVD法を用いてシリコン基板10上にシリコン酸化膜又はシリコン窒化膜を形成し、このCVD酸化膜又はCVD窒化膜を素子分離領域の形状にパターニングして素子分離用絶縁膜12を形成してもよい。
【0040】
次いで、選択的エピタキシャル成長法を用いて、素子分離用絶縁膜12によって囲まれたアクティブ領域の露出したシリコン基板10上に、素子分離用絶縁膜12とほぼ等しい厚さの単結晶シリコン層14を選択的にエピタキシャル成長させる(図5参照)。
ここで、単結晶シリコン層14の厚さを素子分離用絶縁膜12の厚さとほぼ等しくなるように調整したのは、単結晶シリコン層14と素子分離用絶縁膜12の平坦性を良好なものにし、後の工程におけるレジストパターニング及びエッチング等の加工を容易にするためである。
【0041】
また、単結晶シリコン層14の選択的エピタキシャル成長の条件については、H.Hada,et al.,“A Self−Aligned Contact Technology Using Anisotropical Selective Epitaxial Silicon For Giga−Bit DRAMs”,IEEE,IEDM,p.665,(1995)を参考にした。この資料においては、コンタクト部だけに単結晶シリコン層を選択的にエピタキシャル成長させる場合について述べているが、本実施の形態の場合にも適用することが可能である。
【0042】
更に、必要に応じて、アクティブ領域の単結晶シリコン層14の表面濃度を調整するために所定の不純物のイオン注入を行ったり、P−ウェルやN−ウェルを形成するために所定の不純物のイオン注入を行ったりすることも可能である。
【0043】
次いで、熱酸化法を用いて、単結晶シリコン層14上に例えば厚さ5〜30nmのゲート酸化膜18を形成する。続いて、このゲート酸化膜18上に、例えば厚さ50〜400nmの多結晶シリコン層又はポリサイド層を形成した後、所定の形状にパターニングして、多結晶シリコン層又はポリサイド層からなるゲート電極20を形成する(図6参照)。
【0044】
次いで、このゲート電極20及び素子分離用絶縁膜12をマスクとして、単結晶シリコン層14表面にN型又はP型の不純物を導入して低濃度不純物領域を相対して形成する。続いて、ゲート電極20側面に例えばシリコン酸化膜又はシリコン窒化膜からなるサイドウォール22を形成した後、ゲート電極20、サイドウォール22及び素子分離用絶縁膜12をマスクとして、再び単結晶シリコン層14表面にN型又はP型の不純物を導入して高濃度不純物領域を相対して形成する。こうして高濃度不純物領域とそのチャネル側の低濃度不純物領域とから構成されるLDD構造のソース領域16a及びドレイン領域16bを相対して形成する。このとき、ソース領域16a及びドレイン領域16bを形成する際、素子分離用絶縁膜12をマスクとして不純物を導入しているため、ドレイン領域16bのチャネル側と反対側の端部は、素子分離用絶縁膜12に接することになる。
【0045】
このようにして、アクティブ領域に、単結晶シリコン層14表面に相対して形成されたソース領域16a及びドレイン領域16b、並びにこれらソース領域16aとドレイン領域16bとに挟まれたチャネル領域上にゲート酸化膜18を介して形成されたゲート電極20から構成されるMOSトランジスタを形成する(図7参照)。
【0046】
次いで、全面に、層間絶縁膜24を堆積する。そしてドレイン領域16b上の層間絶縁膜24にコンタクトホールを開口した後、このコンタクトホールを介してドレイン領域16bに接続する蓄積電極26を形成する。続いて、この蓄積電極26上には、キャパシタ絶縁膜28を介してプレート電極30を形成する。このようにして、キャパシタ絶縁膜28を間に挟む蓄積電極26とプレート電極30とから構成されるキャパシタを、MOSトランジスタのドレイン領域16bに接続して形成する。
また、同時に、ソース領域16a上の層間絶縁膜24にコンタクトホールを開口した後、このコンタクトホールを介してソース領域16aに接続するビット線32を形成する。
【0047】
このようにして、アクティブ領域に形成したMOSトランジスタと、このMOSトランジスタのドレイン領域16bに接続したキャパシタと、MOSトランジスタのソース領域16aに接続したビット線32と、ワード線として使用するゲート電極20とから構成される図1のDRAMが作製される(図8参照)。
【0048】
このように本実施の形態に係るDRAMによれば、アクティブ領域に形成されるMOSトランジスタのドレイン領域16bのチャネル側と反対側の端部が素子分離用絶縁膜12に接しているため、図2中に矢印で示すように、蓄積電極26に接続されたドレイン領域16bから流出するリーク電流Iは、ゲート方向に流れるリーク電流成分Ia(サブスレッショルドリーク電流を含む。)とドレイン領域16b底部からシリコン基板10方向に流れるリーク電流成分Ibとに限られ、素子分離領域方向に流れるリーク電流成分Icがなくなる。即ち、全体のリーク電流Iを減少させることができる。
【0049】
このリーク電流Iの減少により、DRAMのリテンション特性が改善されるため、低電圧による動作が可能になる。また、リフレッシュサイクルを長くすることができるため、低消費電力化も可能となる。従って、DRAMの低電圧化、低消費電力化を推進することができる。
【0050】
また、このリーク電流Iを低減する効果を大きくしてリテンション特性を向上させることにより、電源をオフにした場合においてもデータを保持することができるため、今まで必要だった待機時のデータ保持用の電源を削減することが可能になる。また、フラッシュメモリのような不揮発性メモリとしても利用することが可能になる。
【0051】
また、本実施の形態に係るDRAMの製造方法によれば、シリコン基板10上の素子分離領域に素子分離用絶縁膜12を形成した後、この素子分離用絶縁膜12によって囲まれたアクティブ領域の露出したシリコン基板10上に素子分離用絶縁膜12とほぼ等しい厚さの単結晶シリコン層14を選択的にエピタキシャル成長させることにより、素子を形成する単結晶シリコン層14を絶縁分離するため、従来のLOCOS法を用いた素子分離の問題点を解決することができる。
即ち、LOCOS酸化において発生するバーズビークによりアクティブ領域が減少することがなくなるため、所望のパターン通りにアクティブ領域及び素子分離領域を形成することができ、アクティブ領域の線幅制御が容易になり、DRAMの微細化を進めることができる。
【0052】
また、素子分離用絶縁膜12の幅と厚さは任意に制御することが可能となるため、DRAMの微細化を進めようとして素子分離用絶縁膜12の幅を縮小してもLOCOS酸化膜のように素子分離用絶縁膜12の厚さが減少することはなく、所望の厚さを確保することができ、微細な素子分離領域であっても良好な素子分離特性を得ることができる。
【0053】
また、シリコン基板10上に選択的にエピタキシャル成長させて形成した単結晶シリコン層14には、LOCOS酸化の際に生じる応力によって結晶欠陥が生成するようなこともなく、従って結晶欠陥に起因するリーク電流の増加もないため、DRAMにおけるリテンシヨン特性を向上させることができる。
【0054】
更に、素子分離用絶縁膜12と単結晶シリコン層14の厚さはそれぞれ任意に制御することが可能であり、両者の厚さをほぼ等しくすることは極めて容易であるため、LOCOS酸化の場合のようにシリコン基板表面より盛り上がって平坦性が悪化することを防止して、アクティブ領域の単結晶シリコン層14と素子分離領域の素子分離用絶縁膜12との間には段差を生じさせることなく良好な平坦性を得ることができる。従って、その後の工程におけるレジストパターング及びエッチング等の加工を容易にすることが可能となる。
【0055】
(第2の実施の形態)
本発明の第2の実施の形態に係るDRAMを、図9及び図10を用いて説明する。ここで、図9は本実施の形態に係るDRAMを示す断面図、図10は図9のDRAMの1ビット分のメモリセルの拡大図である。なお、上記図1及び図2に示す第1の実施の形態に係るDRAMと同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0056】
半導体基板としてのシリコン基板10上の素子分離領域に、厚さ100〜1700nmのシリコン酸化膜又はシリコン窒化膜からなる素子分離用絶縁膜12が形成されている。この素子分離用絶縁膜12によって囲まれたシリコン基板10上のアクティブ領域に、厚さ50〜800nmのシリコン酸化膜36を介して、厚さ50〜900nmの単結晶シリコン層14aが選択的に形成されている。
即ち、アクティブ領域の単結晶シリコン層14aはその側面及び底面が素子分離用絶縁膜12及びシリコン酸化膜36によって島状に絶縁分離されたSOI構造となっている。
【0057】
また、この単結晶シリコン層14a表面には、LDD構造のソース領域16a及びドレイン領域16bが相対して形成されている。そしてドレイン領域16bのチャネル側と反対側の端部が、素子分離用絶縁膜12に接しており、かつドレイン領域16bの下端部が、シリコン酸化膜36に接している点に特徴がある。また、ソース領域16aとドレイン領域16bとに挟まれたチャネル領域上には、例えば厚さ5〜30nmのゲート酸化膜18を介して、例えば厚さ50〜400nmのゲート電極20が形成されている。また、ゲート電極20側面には、サイドウォール22が形成されている。
【0058】
このようにして、アクティブ領域には、単結晶シリコン層14a表面に相対して形成されたソース領域16a及びドレイン領域16b、並びにこれらソース領域16aとドレイン領域16bとに挟まれたチャネル領域上にゲート酸化膜18を介して形成されたゲート電極20から構成されるMOSトランジスタが形成されている。
【0059】
また、全面に堆積された層間絶縁膜24に開口したコンタクトホールを介してドレイン領域16bに接続された蓄積電極26が形成されている。また、この蓄積電極26上には、キャパシタ絶縁膜28を介してプレート電極30が形成されている。こうしてキャパシタ絶縁膜28を間に挟む蓄積電極26とプレート電極30とから構成されるキャパシタが、MOSトランジスタのドレイン領域16bに接続されて形成されている。更に、層間絶縁膜24に開口したコンタクトホールを介してソース領域16aに接続されたビット線32が形成されている。
【0060】
このようにして、アクティブ領域に形成されたMOSトランジスタと、このMOSトランジスタのドレイン領域16bに接続されたキャパシタと、MOSトランジスタのソース領域16aに接続されたビット線32と、ワード線として使用するゲート電極20とからDRAMが構成されている。
【0061】
次に、図9に示すDRAMの製造方法を、図11乃至図15を用いて説明する。ここで、図11乃至図15はそれぞれ図9のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図である。
上記図3乃至図5に示す工程と同様にして、半導体基板としてのシリコン基板10上の素子分離領域に、厚さ100〜1700nmの素子分離用絶縁膜12を形成した後、選択的エピタキシャル成長法を用いて、素子分離用絶縁膜12によって囲まれたシリコン基板10上のアクティブ領域に、素子分離用絶縁膜12とほぼ等しい厚さの単結晶シリコン層14を選択的にエピタキシャル成長させる(図11参照)。
【0062】
次いで、イオン注入法を用いて、単結晶シリコン層14表面から50〜900nmの深さのところに酸素(O)をイオン注入した後、加熱処理を施して、単結晶シリコン層14の底面部又は単結晶シリコン層14とシリコン基板10との界面部に厚さ50〜800nmのシリコン酸化膜36を形成する。このシリコン酸化膜36の形成により、単結晶シリコン層14は、厚さ50〜900nmの単結晶シリコン層14aとなる。こうして単結晶シリコン層14aがその側面及び底面を素子分離用絶縁膜12及びシリコン酸化膜36によって島状に絶縁分離されたSOI構造を形成する(図12参照)。
【0063】
次に、単結晶シリコン層14a上に例えば厚さ5〜30nmのゲート酸化膜18を形成した後、このゲート酸化膜18上に、例えば厚さ50〜400nmの多結晶シリコン層又はポリサイド層からなるゲート電極20を形成する(図13参照)。
【0064】
次いで、このゲート電極20及び素子分離用絶縁膜12をマスクとして、単結晶シリコン層14a表面に不純物を導入して低濃度不純物領域を相対して形成し、続いてゲート電極20側面に例えばシリコン酸化膜又はシリコン窒化膜からなるサイドウォール22を形成した後、ゲート電極20、サイドウォール22及び素子分離用絶縁膜12をマスクとして、再び単結晶シリコン層14a表面に不純物を導入し、単結晶シリコン層14a底面のシリコン酸化膜36に達する高濃度不純物領域を相対して形成する。こうしてLDD構造のソース領域16a及びドレイン領域16bを相対して形成する。従って、ドレイン領域16bのチャネル側と反対側の端部が素子分離用絶縁膜12に接すると共に、ドレイン領域16bの下端部がシリコン酸化膜36に接することになる。
【0065】
このようにして、単結晶シリコン層14a表面に相対して形成されたソース領域16a及びドレイン領域16b、並びにこれらソース領域16aとドレイン領域16bとに挟まれたチャネル領域上にゲート酸化膜18を介して形成されたゲート電極20から構成されるMOSトランジスタを形成する(図14参照)。
【0066】
次いで、全面に層間絶縁膜24を堆積した後、ドレイン領域16b上の層間絶縁膜24にコンタクトホールを開口し、このコンタクトホールを介してドレイン領域16bに接続する蓄積電極26を形成する。続いて、この蓄積電極26上に、キャパシタ絶縁膜28を介してプレート電極30を形成する。このようにして、キャパシタ絶縁膜28を間に挟む蓄積電極26とプレート電極30とから構成されるキャパシタを、MOSトランジスタのドレイン領域16bに接続して形成する。また、同時に、ソース領域16a上の層間絶縁膜24にコンタクトホールを開口した後、このコンタクトホールを介してソース領域16aに接続するビット線32を形成する。
【0067】
このようにして、アクティブ領域に形成したMOSトランジスタと、このMOSトランジスタのドレイン領域16bに接続したキャパシタと、MOSトランジスタのソース領域16aに接続したビット線32と、ワード線として使用するゲート電極20とから構成される図9のDRAMが作製される(図15参照)。
【0068】
なお、本実施の形態に係るDRAMの製造方法においては、図12に示すように、素子分離用絶縁膜12によって囲まれたシリコン基板10上のアクティブ領域に単結晶シリコン層14を選択的にエピタキシャル成長させる工程の後、単結晶シリコン層14aにMOSトランジスタを形成する工程の前に、単結晶シリコン層14表面から酸素イオンを注入し、単結晶シリコン層14の底面部又は単結晶シリコン層14とシリコン基板10と界面部にシリコン酸化膜36を形成しているが、こうした酸素イオンの注入によりシリコン酸化膜36を形成する工程は、この段階に限定されるものではない。
即ち、単結晶シリコン層14を選択的にエピタキシャル成長させる工程の後であれば、MOSトランジスタを形成する工程中又はその後であってもよい。但し、ゲート電極20形成後の場合においては、このゲート電極20によって酸素イオン注入が抑制され、ゲート電極20下方に形成されるシリコン酸化膜36の位置や厚さが変動するおそれがある。
【0069】
このように本実施の形態に係るDRAMによれば、アクティブ領域に形成されるMOSトランジスタのドレイン領域16bのチャネル側と反対側の端部が素子分離用絶縁膜12に接しており、かつドレイン領域16bの下端部がシリコン酸化膜36に接しているため、図10中に矢印で示すように、蓄積電極26に接続されたドレイン領域16bから流出するリーク電流Iは、ゲート方向に流れるリーク電流成分Ia(サブスレッショルドリーク電流を含む。)に限られ、ドレイン領域16b底部からシリコン基板10方向に流れるリーク電流成分Ibと素子分離領域方向に流れるリーク電流成分Icがなくなる。即ち、上記第1の実施の形態に係るDRAMよりも更にリーク電流Iを減少させることができる。
このリーク電流Iの減少により、DRAMのリテンション特性が更に改善され、またリフレッシュサイクルを更に長くすることができるため、DRAMの低電圧化、低消費電力化を更に推進することができる。
また、このリーク電流Iの低減の効果は上記第1の実施の形態に係るDRAMよりも大きいことから、リテンション特性の更なる向上により待機時のデータ保持用の電源を削減することやフラッシュメモリのような不揮発性メモリとして利用することの実現性もいっそう高くなる。
【0070】
また、本実施の形態に係るDRAMの製造方法によれば、シリコン基板10上の素子分離領域に素子分離用絶縁膜12を形成した後、この素子分離用絶縁膜12によって囲まれたアクティブ領域の露出したシリコン基板10上に素子分離用絶縁膜12とほぼ等しい厚さの単結晶シリコン層14を選択的にエピタキシャル成長させ、続いて、単結晶シリコン層14表面から酸素イオンを注入し、単結晶シリコン層14の底面部又は単結晶シリコン層14とシリコン基板10と界面部にシリコン酸化膜36を形成することにより、素子を形成する単結晶シリコン層14aがその側面及び底面を素子分離用絶縁膜12及びシリコン酸化膜36によって島状に絶縁分離されたSOI構造を形成するため、上記第1の実施の形態の場合と同様に、従来のLOCOS法を用いた素子分離の問題点を解決することができると共に、上記第1の実施の形態の場合よりも更に素子分離特性を向上させることができる。
【0071】
(第3の実施の形態)
本発明の第3の実施の形態に係るDRAMを、図16及び図17を用いて説明する。ここで、図16は本実施の形態に係るDRAMを示す断面図、図17は図9のDRAMの1ビット分のメモリセルの拡大図である。なお、上記図9及び図10に示す第2の実施の形態に係るDRAMと同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
【0072】
シリコン基板38上には厚さ50〜800nmのシリコン酸化膜40が形成され、絶縁性基板となっている。そしてこの絶縁性基板のシリコン酸化膜40上の素子分離領域に、厚さ50〜900nmのシリコン酸化膜又はシリコン窒化膜からなる素子分離用絶縁膜12が形成されている。この素子分離用絶縁膜12によって囲まれたシリコン酸化膜40上のアクティブ領域に、素子分離用絶縁膜12とほぼ等しい厚さの単結晶シリコン層14bが選択的に形成されている。
即ち、アクティブ領域の単結晶シリコン層14bはその側面及び底面が素子分離用絶縁膜12及びシリコン酸化膜40によって島状に絶縁分離されたSOI構造となっている。
【0073】
また、この単結晶シリコン層14b表面には、LDD構造のソース領域16a及びドレイン領域16bが相対して形成されている。そしてドレイン領域16bのチャネル側と反対側の端部が、素子分離用絶縁膜12に接しており、かつドレイン領域16bの下端部が、シリコン酸化膜40に接している。また、ソース領域16aとドレイン領域16bとに挟まれたチャネル領域上には、例えば厚さ5〜30nmのゲート酸化膜18を介して、例えば厚さ50〜400nmのゲート電極20が形成されている。また、ゲート電極20側面には、サイドウォール22が形成されている。
【0074】
このようにして、単結晶シリコン層14b表面に相対して形成されたソース領域16a及びドレイン領域16b、並びにこれらソース領域16aとドレイン領域16bとに挟まれたチャネル領域上にゲート酸化膜18を介して形成されたゲート電極20から構成されるMOSトランジスタが形成されている。
【0075】
また、全面に堆積された層間絶縁膜24に開口したコンタクトホールを介してドレイン領域16bに接続された蓄積電極26が形成され、この蓄積電極26上には、キャパシタ絶縁膜28を介してプレート電極30が形成されている。こうしてキャパシタ絶縁膜28を間に挟む蓄積電極26とプレート電極30とから構成されるキャパシタが、MOSトランジスタのドレイン領域16bに接続されて形成されている。更に、層間絶縁膜24に開口したコンタクトホールを介してソース領域16aに接続されたビット線32が形成されている。
【0076】
このようにして、アクティブ領域に形成されたMOSトランジスタと、このMOSトランジスタのドレイン領域16bに接続されたキャパシタと、MOSトランジスタのソース領域16aに接続されたビット線32と、ワード線として使用するゲート電極20とからDRAMが構成されている。
【0077】
次に、図16に示すDRAMの製造方法を、図18乃至図23を用いて説明する。ここで、図18乃至図23はそれぞれ図16のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図である。
上記図3乃至図5に示す工程と同様にして、半導体基板としてのシリコン基板10上の素子分離領域に、厚さ100〜1700nmの素子分離用絶縁膜12を形成した後、選択的エピタキシャル成長法を用いて、素子分離用絶縁膜12によって囲まれたシリコン基板10上のアクティブ領域に、素子分離用絶縁膜12とほぼ等しい厚さの単結晶シリコン層14を選択的にエピタキシャル成長させる(図18参照)。
【0078】
次いで、シリコン基板10裏側からCMP(Chemical Mechanical Polishing ;化学的機械的研磨)を行い、シリコン基板10を除去して素子分離用絶縁膜12及び単結晶シリコン層14の底面を露出した後、更に素子分離用絶縁膜12及び単結晶シリコン層14の底面のCMPを進めて、それぞれ厚さが50〜900nmの素子分離用絶縁膜12a及び単結晶シリコン層14bになるようにする。なお、ここで、CMPの代わりにエッチング法を用いて、シリコン基板10の除去及び素子分離用絶縁膜12及び単結晶シリコン層14の底面の一部除去を行ってもよい(図19参照)。
【0079】
次いで、別に用意したシリコン基板38上に、熱酸化法又はCVD法により厚さ50〜800nmのシリコン酸化膜40を形成して、絶縁性基板とする。そしてシリコン基板38上のシリコン酸化膜40表面と素子分離用絶縁膜12a及び単結晶シリコン層14bの底面とを接着させる。この接着は、両者を密着させて熱を加えることにより可能である(図20参照)。
【0080】
次いで、その側面及び底面が素子分離用絶縁膜12a及びシリコン酸化膜40によって島状に絶縁分離されたSOI構造の単結晶シリコン層14b上に、例えば厚さ5〜30nmのゲート酸化膜18を形成した後、このゲート酸化膜18上に、例えば厚さ50〜400nmの多結晶シリコン層又はポリサイド層からなるゲート電極20を形成する(図21参照)。
【0081】
次いで、このゲート電極20及び素子分離用絶縁膜12aをマスクとして、単結晶シリコン層14b表面に不純物を導入して低濃度不純物領域を相対して形成し、続いてゲート電極20側面に例えばシリコン酸化膜又はシリコン窒化膜からなるサイドウォール22を形成した後、ゲート電極20、サイドウォール22及び素子分離用絶縁膜12aをマスクとして、再び単結晶シリコン層14b表面に不純物を導入し、単結晶シリコン層14b底面のシリコン酸化膜40に達する高濃度不純物領域を相対して形成する。こうしてLDD構造のソース領域16a及びドレイン領域16bを相対して形成する。従って、ドレイン領域16bのチャネル側と反対側の端部が、素子分離用絶縁膜12aに接すると共に、ドレイン領域16bの下端部が、シリコン酸化膜40に接することになる。
【0082】
このようにして、単結晶シリコン層14b表面に相対して形成されたソース領域16a及びドレイン領域16b、並びにこれらソース領域16aとドレイン領域16bとに挟まれたチャネル領域上にゲート酸化膜18を介して形成されたゲート電極20から構成されるMOSトランジスタを形成する(図22参照)。
【0083】
次いで、全面に層間絶縁膜24を堆積した後、ドレイン領域16b上の層間絶縁膜24にコンタクトホールを開口し、このコンタクトホールを介してドレイン領域16bに接続する蓄積電極26を形成する。続いて、この蓄積電極26上には、キャパシタ絶縁膜28を介してプレート電極30を形成する。このようにして、キャパシタ絶縁膜28を間に挟む蓄積電極26とプレート電極30とから構成されるキャパシタを、MOSトランジスタのドレイン領域16bに接続して形成する。また、同時に、ソース領域16a上の層間絶縁膜24にコンタクトホールを開口した後、このコンタクトホールを介してソース領域16aに接続するビット線32を形成する。
【0084】
このようにして、アクティブ領域に形成したMOSトランジスタと、このMOSトランジスタのドレイン領域16bに接続したキャパシタと、MOSトランジスタのソース領域16aに接続したビット線32と、ワード線として使用するゲート電極20とから構成される図2のDRAMが作製される(図23参照)。
【0085】
なお、本実施の形態に係るDRAMの製造方法においては、図19及び図20に示すように、素子分離用絶縁膜12によって囲まれたシリコン基板10上のアクティブ領域に単結晶シリコン層14を選択的にエピタキシャル成長させる工程の後、単結晶シリコン層14bにMOSトランジスタを形成する工程の前に、シリコン基板10を除去し、更に素子分離用絶縁膜12及び単結晶シリコン層14の底面を研磨するCMPを行い、研磨した素子分離用絶縁膜12a及び単結晶シリコン層14bの底面とシリコン基板38上のシリコン酸化膜40表面とを接着させているが、こうしたCMPと接着の工程は、この段階に限定されるものではない。即ち、単結晶シリコン層14を選択的にエピタキシャル成長させる工程の後であれば、MOSトランジスタを形成する工程中又はその後であっても、また、キャパシタを形成する工程中又はその後であってもよい。
【0086】
このように本実施の形態に係るDRAMによれば、アクティブ領域に形成されるMOSトランジスタのドレイン領域16bのチャネル側と反対側の端部が素子分離用絶縁膜12に接しており、かつドレイン領域16bの下端部がシリコン酸化膜40に接しているため、図17中に矢印で示すように、蓄積電極26に接続されたドレイン領域16bから流出するリーク電流Iは、ゲート方向に流れるリーク電流成分Ia(サブスレッショルドリーク電流を含む。)に限られ、ドレイン領域16b底部からシリコン基板38方向に流れるリーク電流成分Ibと素子分離領域方向に流れるリーク電流成分Icがなくなる。即ち、上記第2の実施の形態に係るDRAMと同様にリーク電流Iを減少させることができる。
このリーク電流Iの減少により、DRAMのリテンション特性が改善され、またリフレッシュサイクルを長くすることができるため、DRAMの低電圧化、低消費電力化を推進することができる。
また、このリーク電流Iの低減の効果は上記第2の実施の形態に係るDRAMと同様に大きいことから、リテンション特性の更なる向上により待機時のデータ保持用の電源を削減することやフラッシュメモリのような不揮発性メモリとして利用することの実現性もいっそう高くなる。
【0087】
また、本実施の形態に係るDRAMの製造方法によれば、シリコン基板10上の素子分離領域に素子分離用絶縁膜12を形成し、この素子分離用絶縁膜12によって囲まれたアクティブ領域の露出したシリコン基板10上に素子分離用絶縁膜12とほぼ等しい厚さの単結晶シリコン層14を選択的にエピタキシャル成長させ、続いて、CMPによってシリコン基板10を除去し、更に所定の厚さの素子分離用絶縁膜12a及び単結晶シリコン層14bとした後、これら素子分離用絶縁膜12a及び単結晶シリコン層14bの底面と別に用意したシリコン基板38上に形成したシリコン酸化膜40表面とを接着させることにより、素子を形成する単結晶シリコン層14bがその側面及び底面を素子分離用絶縁膜12及びシリコン酸化膜40によって島状に絶縁分離されたSOI構造を形成するため、上記第2の実施の形態の場合と同様に、従来のLOCOS法を用いた素子分離の問題点を解決することができると共に、更に素子分離特性を向上させることができる。
【0088】
【発明の効果】
以上、詳細に説明した通り、本発明に係る半導体装置によれば、半導体基板上の素子分離領域に素子分離用絶縁膜が形成され、この素子分離用絶縁膜によって囲まれた半導体基板上のアクティブ領域に単結晶シリコン層が選択的に形成されていることにより、従来のLOCOS法を用いた素子分離の問題点を解決することができる。
即ち、LOCOS酸化において発生するバーズビークによりアクティブ領域が減少することがなくなるため、所望のパターン通りにアクティブ領域及び素子分離領域を形成することができ、アクティブ領域の線幅制御が容易になり、半導体装置の微細化を進めることができる。
【0089】
また、素子分離用絶縁膜の幅と厚さは任意に制御することが可能となるため、半導体装置の微細化を進めようとして素子分離用絶縁膜の幅を縮小してもLOCOS酸化膜のように素子分離用絶縁膜の厚さが減少することはなく、所望の厚さを確保することができ、微細な素子分離領域であっても良好な素子分離特性を得ることができる。
更に、単結晶シリコン層は半導体基板上に選択的に形成されているため、LOCOS酸化の際に生じる応力によって結晶欠陥が生成するようなこともなく、結晶欠陥に起因するリーク電流が増加することもない。
このようにして、従来のLOCOS法を用いた素子分離よりも微細で良好な素子分離特性を得ることができるため、蓄積電極に接続されたドレイン領域から流出するリーク電流を減少させてリテンション特性を改善し、半導体装置の低電圧化、低消費電力化を推進することができると共に、待機時のデータ保持用の電源を削減することができる。
【0090】
また、素子を形成する単結晶シリコン層がその側面及び底面を素子分離用絶縁膜及び絶縁膜によって島状に絶縁分離されたSOI構造となっていることにより、更に素子分離特性を向上させることができる。
また、ドレイン領域のチャネル側と反対側の端部が素子分離用絶縁膜に接していることにより、蓄積電極に接続されたドレイン領域から流出するリーク電流はゲート方向に流れるリーク電流成分(サブスレッショルドリーク電流を含む。)とドレイン領域底部から半導体基板方向に流れるリーク電流成分とに限られ、素子分離領域方向に流れるリーク電流成分がなくなるため、リーク電流を減少させることができる。
【0091】
また、ドレイン領域のチャネル側と反対側の端部が素子分離用絶縁膜に接しており、かつドレイン領域の下端部が絶縁膜に接していることにより、蓄積電極に接続されたドレイン領域から流出するリーク電流は、ゲート方向に流れるリーク電流成分(サブスレッショルドリーク電流を含む。)に限られ、ドレイン領域底部から半導体基板方向に流れるリーク電流成分と素子分離領域方向に流れるリーク電流成分がなくなるため、更にリーク電流を減少させることができる。
そしてこのリーク電流の減少により、リテンション特性が改善されるため、低電圧による動作が可能になる。また、リフレッシュサイクルを長くすることができるため、低消費電力化も可能となる。従って、半導体装置の低電圧化、低消費電力化を推進することができる。また、リテンション特性の向上により電源をオフにした場合においてもデータを保持することができるため、今まで必要だった待機時のデータ保持用の電源を削減することができる。また、フラッシュメモリのような不揮発性メモリとしても利用することが可能になる。
【0092】
また、本発明に係る半導体装置の製造方法によれば、シリコン基板上の素子分離領域に素子分離用絶縁膜を形成し、この素子分離用絶縁膜によって囲まれたシリコン基板上のアクティブ領域に単結晶シリコン層を選択的にエピタキシャル成長させることにより、従来のLOCOS法を用いた素子分離の問題点を解決することができる。
即ち、LOCOS酸化において発生するバーズビークによりアクティブ領域が減少することがなくなるため、所望のパターン通りにアクティブ領域及び素子分離領域を形成することができ、アクティブ領域の線幅制御が容易になり、半導体装置の微細化を進めることができる。
【0093】
また、素子分離用絶縁膜の幅と厚さは任意に制御することが可能となるため、半導体装置の微細化を進めようとして素子分離用絶縁膜の幅を縮小してもLOCOS酸化膜のように素子分離用絶縁膜の厚さが減少することはなく、所望の厚さを確保することができ、微細な素子分離領域であっても良好な素子分離特性を得ることができる。
また、単結晶シリコン層は半導体基板上に選択的に形成されているため、LOCOS酸化の際に生じる応力によって結晶欠陥が生成するようなこともなく、結晶欠陥に起因するリーク電流が増加することもない。
更に、素子分離用絶縁膜と単結晶シリコン層の厚さはそれぞれ任意に制御することが可能であり、両者の厚さをほぼ等しくすることは極めて容易であるため、LOCOS酸化の場合のようにシリコン基板表面より盛り上がって平坦性が悪化することを防止して、素子分離用絶縁膜と単結晶シリコン層との間には段差のない良好な平坦性を得ることができる。
また、素子を形成する単結晶シリコン層がその側面及び底面を素子分離用絶縁膜及び絶縁膜によって島状に絶縁分離されたSOI構造を形成することにより、更に素子分離特性を向上させることができる。
【0094】
また、ゲート電極及び素子分離用絶縁膜をマスクとする不純物イオン注入により単結晶シリコン層表面にソース領域及びドレイン領域を形成し、ドレイン領域のチャネル側と反対側の端部が素子分離用絶縁膜に接するようにすることにより、ドレイン領域から流出するリーク電流はゲート方向に流れるリーク電流成分(サブスレッショルドリーク電流を含む。)とドレイン領域底部から半導体基板方向に流れるリーク電流成分とに限られ、素子分離領域方向に流れるリーク電流成分がなくなるため、リーク電流を減少させることができる。
【0095】
また、ゲート電極及び素子分離用絶縁膜をマスクとする不純物イオン注入により単結晶シリコン層表面にソース領域及びドレイン領域を形成し、ドレイン領域のチャネル側と反対側の端部が素子分離用絶縁膜に接するようにし、かつドレイン領域の下端が絶縁膜に接するようにすることにより、ドレイン領域から流出するリーク電流は、ゲート方向に流れるリーク電流成分(サブスレッショルドリーク電流を含む。)に限られ、ドレイン領域底部から半導体基板方向に流れるリーク電流成分と素子分離領域方向に流れるリーク電流成分がなくなるため、更にリーク電流を減少させることができる。
そしてこのリーク電流の減少により、リテンション特性が改善されるため、低電圧による動作が可能になる。また、リフレッシュサイクルを長くすることができるため、低消費電力化も可能となる。従って、半導体装置の低電圧化、低消費電力化を推進することができる。また、リテンション特性の向上により電源をオフにした場合においてもデータを保持することができるため、今まで必要だった待機時のデータ保持用の電源を削減することができる。また、フラッシュメモリのような不揮発性メモリとしても利用することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るDRAMを示す断面図である。
【図2】図1のDRAMのDRAMの1ビット分のメモリセルの拡大図である。
【図3】図1のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図(その1)である。
【図4】図1のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図(その2)である。
【図5】図1のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図(その3)である。
【図6】図1のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図(その4)である。
【図7】図1のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図(その5)である。
【図8】図1のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図(その6)である。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係るDRAMを示す断面図である。
【図10】図9のDRAMの1ビット分のメモリセルの拡大図である。
【図11】図9のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図(その1)である。
【図12】図9のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図(その2)である。
【図13】図9のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図(その3)である。
【図14】図9のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図(その4)である。
【図15】図9のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図(その5)である。
【図16】本発明の第3の実施の形態に係るDRAMを示す断面図である。
【図17】図16のDRAMの1ビット分のメモリセルの拡大図である。
【図18】図16のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図(その1)である。
【図19】図16のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図(その2)である。
【図20】図16のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図(その3)である。
【図21】図16のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図(その4)である。
【図22】図16のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図(その5)である。
【図23】図16のDRAMの製造方法を説明するための工程断面図(その6)である。
【図24】従来のDRAMの1ビット分のメモリセルを示す断面図である。
【図25】LOCOS法を説明するための断面図である。
【符号の説明】
10……シリコン基板、12……素子分離用絶縁膜、14、14a、14b……単結晶シリコン層、16a……ソース領域、16b……ドレイン領域、18……ゲート酸化膜、20……ゲート電極、22……サイドウォール、24……層間絶縁膜、26……蓄積電極、28……キャパシタ絶縁膜、30……プレート電極、32……ビット線、34……レジスト、36……シリコン酸化膜、38……シリコン基板、40……シリコン酸化膜、50……シリコン基板、52……LOCOS酸化膜、54a……ソース領域、54b……ドレイン領域、56……ゲート酸化膜、58……ゲート電極、60……層間絶縁膜、62……蓄積電極、64……キャパシタ絶縁膜、66……プレート電極、68……シリコン酸化膜、70……シリコン窒化膜、72……バーズビーク、74……結晶欠陥。

Claims (5)

  1. 半導体基板上の素子分離領域に、素子分離用絶縁膜を形成する工程と、
    前記素子分離用絶縁膜によって囲まれた前記半導体基板上のアクティブ領域に、単結晶シリコン層を選択的にエピタキシャル成長させる工程と、
    前記単結晶シリコン層の底面に絶縁膜を形成し、前記絶縁膜及び前記素子分離用絶縁膜によって前記単結晶シリコン層を島状に絶縁分離する工程と、
    前記単結晶シリコン層表面にソース領域及びドレイン領域を相対して形成すると共に、前記ソース領域と前記ドレイン領域とに挟まれたチャネル領域上に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、を有し、
    前記単結晶シリコン層を島状に絶縁分離する工程が、前記半導体基板を裏面から研磨又はエッチングして前記半導体基板並びに前記素子分離用絶縁膜及び前記単結晶シリコン層の一部を除去した後、表面に絶縁膜を形成した絶縁性基板を別に用意し、前記素子分離用絶縁膜及び前記単結晶シリコン層の底面と前記絶縁膜の表面とを接着させる工程である
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 請求項1記載の半導体装置の製造方法において、
    前記ドレイン領域上に、層間絶縁膜に開口したコンタクトホールを介して蓄積電極を形成した後、前記蓄積電極上に、キャパシタ絶縁膜を介してプレート電極を形成する工程を有する
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  3. 請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記素子分離用絶縁膜を形成する工程が、半導体基板表面を酸化して、前記半導体基板上に酸化膜を形成し、前記酸化膜上に素子分離領域の形状にパターニングしたレジストを形成した後、前記レジストをマスクとして前記酸化膜をエッチングして、前記半導体基板上の素子分離領域に前記酸化膜を形成する工程である
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  4. 請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記素子分離用絶縁膜を形成する工程が、半導体基板上の全面に絶縁膜を堆積し、前記絶縁膜上に素子分離領域の形状にパターニングしたレジストを形成した後、前記レジストをマスクとして前記絶縁膜をエッチングして、前記半導体基板上の素子分離領域に前記絶縁膜を形成する工程である
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 請求項1または2に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程が、前記単結晶シリコン層上に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成した後、前記ゲート電極及び前記素子分離用絶縁膜をマスクとして前記単結晶シリコン層表面に不純物イオンを注入して、前記単結晶シリコン層表面にソース領域及びドレイン領域を相対して形成すると共に、前記ドレイン領域のチャネル側と反対側の端部が前記素子分離用絶縁膜に接するようにし、かつ前記ドレイン領域の下端が前記絶縁膜に接するようにする工程である
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
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