JPH114009A - 太陽電池の製造方法 - Google Patents

太陽電池の製造方法

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JPH114009A
JPH114009A JP9155464A JP15546497A JPH114009A JP H114009 A JPH114009 A JP H114009A JP 9155464 A JP9155464 A JP 9155464A JP 15546497 A JP15546497 A JP 15546497A JP H114009 A JPH114009 A JP H114009A
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film
manufacturing
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Naoki Kamimura
直樹 神村
Toshiharu Hoshi
星  俊治
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Yamaha Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P70/00Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
    • Y02P70/50Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product

Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽電池の光吸収層として有望なI−III−VI
2薄膜を大面積且つ低コストで形成でき、高い変換効率
を得ることができる太陽電池を製造できる太陽電池の製
造方法を提供する。 【解決手段】 導電性基板上にI族及びIII族元素を含む
有機金属塩からなるエステル溶液、例えば、Cu及びI
nを含む酢酸エステル溶液膜40を被着する。その後、
大気中のような酸化性雰囲気で熱処理してCu−In−
O膜膜41を形成する。この薄膜41を繰り返し形成し
て、所定の膜厚の積層体とする。この素子はVI族元素を
含む還元性雰囲気中で熱処理されて、I−III−VI2膜、
例えば、CuInS2膜42が形成される。更に、この
膜42上に、例えば、CdSを堆積してn型窓層43を
形成し、更にまたn型窓層43上に、例えば、ITOを
スパッタリングにより堆積して透明電極膜44を形成し
た後、Au電極端子50を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光エネルギーを直
接電気エネルギーに変換する太陽電池の製造方法に関
し、特に、大面積の薄膜を容易に且つ低コストで形成で
きると共に、高いエネルギー変換効率を得ることができ
る太陽電池の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CuInSe2に代表されるカルコパイ
ライト化合物(周期律表のI族、III族及びVI族からなる
I-III-VI2系化合物)からなる薄膜を光吸収層とした太
陽電池は光エネルギから電気エネルギへの高い変換効率
を有していることが公知である。
【0003】しかしながら、この化合物は組成の制御が
困難であるという難点がある。そして、CuInSe2
膜の製造方法として、真空蒸着法が提案されているが、
この真空蒸着法などでは大面積化が困難であり、このた
め太陽電池としての低コスト化を図ることができない。
【0004】一方、大面積の薄膜の形成が比較的容易で
ある方法として、積層スパッタ法が提案されている(特
開平8−8450号公報)。しかし、この方法では熱処
理過程でのInの凝縮による組成比のバラツキ等のた
め、安定して高いエネルギー変換効率をもつI−III−VI
2薄膜を得ることが難かしいという問題がある。
【0005】これらを改善するために、導電性基板上に
Cu及びInを含む酸化物(例えば、Cu−In−O)
をスパッタリングにより堆積させた後、VI族元素を含む
雰囲気において熱処理することにより、例えば、CuI
nS2の薄膜を作成する方法が提案されている(特開平
2−194066号公報)。これにより、スーパースト
レート構造の太陽電池が得られる。
【0006】なお、図6はこのスーパーストレート構造
の太陽電池を示す断面図である。ガラス基板1上にn型
ITO膜(インジウムスズ酸化膜からなる透明電極膜)
2が形成されており、このn型ITO膜2上に、n型C
dS膜3が形成されている。このn型CdS膜3の表面
には電極4が形成されていると共に、電極4が形成され
ていない部分の上には、厚さが1.0μmのp型CuI
nS2膜5が形成されている。更に、このp型CuIn
2膜5の上には、Au電極6が形成されている。この
スーパーストレート構造の太陽電池は、モジュール構造
が簡単であるため、pn接合をつくりやすいという利点
がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記方
法において、CuとInとを含む酸化物をCuInS2
に還元硫化するためには、400℃以上の熱処理温度が
必要である。そうすると、スーパーストレート構造で
は、透明電極膜(n型ITO膜2)及びn型窓層(n型
CdS膜3)への原子の拡散が生じ、高い変換効率を望
めなくなる。
【0008】また、酸化物膜の堆積方法として、スパッ
タリング等が考えられるが、スパッタリングのターゲッ
トが高価であると共に、ターゲット組成が経時的に変化
し、組成(成分配合比)が安定しないため、工業的生産
に不向きである。
【0009】更に、この方法においても、なお大面積の
太陽電池を作成することは容易ではない。
【0010】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、太陽電池の光吸収層として有効なI−III−
VI2薄膜を大面積且つ低コストで形成することができる
と共に、高い変換効率を得ることができる太陽電池の製
造方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る太陽電池の
製造方法は、導電性基板上に、周期律表I族金属及びIII
族金属からなる有機金属塩を含むエステル溶液を被着す
る工程と、酸化性雰囲気で熱処理して酸化物膜を形成す
る工程と、VI族元素を含む還元性雰囲気中で熱処理する
ことにより半導体膜を形成する工程と、を有することを
特徴とする。なお、酸化性雰囲気とは、大気中も含むも
のである。
【0012】この太陽電池の製造方法において、更に、
前記半導体膜上にn型膜及び透明電極膜を形成する工程
を有することができる。
【0013】また、前記エステル溶液中に複数種の周期
律表III族金属を含有し、その各金属のエステル溶液を
混合して塗布するエステル溶液とすることができる。
【0014】更に、前記エステル溶液を被着する工程
と、前記酸化膜を形成する工程とを対にして複数回繰り
返すことにより、厚膜化することができる。この複数回
被着する前記エステル溶液は、その有機金属塩の組成比
率を順次異ならせ、組成比率が厚さ方向に変化する酸化
膜を形成することができる。
【0015】前記有機金属塩は、有機酸塩、樹脂酸塩、
金属アルコキシド及びアセチルアセトネート錯塩からな
る群から選択されたものとすることができる。
【0016】前記酸化性雰囲気における熱処理の温度
は、400℃以上であることが好ましい。また、前記酸
化性雰囲気の熱処理により形成する酸化物膜は、I族元
素とIII族元素との組成比I族/III族が0.7乃至1.
5の範囲にあることが好ましい。
【0017】前記VI族元素を含む還元性雰囲気は、VI族
元素の蒸気、水素化ガス、炭化ガス及び有機化合物の分
解ガスからなる群から選択されたものであることが好ま
しい。前記VI族元素を含む還元性雰囲気は、1重量%以
上の水素を含むことができる。また、前記VI族元素を含
む還元性雰囲気の熱処理の温度は、400乃至800℃
であることが好ましい。
【0018】更に、前記導電性基板は、Au、Pd、N
i、Pt及びTiからなる群から選択された1種の基板
とし、前記n型窓層は、CdS、CdSe、ZnCd
S、ZnS、ZnSe及びZnOからなる群から選択さ
れたいずれか1種の材料により形成されたものとし、前
記透明電極は、ZnO、ITO、SnO2及びIn23
からなる群から選択された少なくとも1種の材料により
形成されたものとすることができる。
【0019】本発明においては、I族及びIII族の元素を
含むエステル混合液を導電性基板上に被着し、酸化性雰
囲気下で熱処理して焼成し、VI族を含む還元性雰囲気中
で熱処理することにより、所望のI−III−VI2化合物の
半導体薄膜を得るので、従来のように、CuとInを含
む酸化物をスパッタリングにより堆積する場合と異な
り、大面積の膜を容易に、且つ低コストで形成できる。
また、原料としてエステル溶液を使用しているため、溶
液状態では、I族及びIII族原子は原子的に近接してお
り、熱処理時に重合反応を経て硫化又はセレン化される
ため、組成制御性が良く、異相が生じにくい。
【0020】また、請求項3に記載のように、III族元
素を含むエステル溶液を、例えばIII族のInのエステ
ル溶液と、同じくIII族のGaのエステル溶液との混合
液として調整することにより、半導体薄膜のバンドギャ
ップを制御することが可能となる。
【0021】更に、請求項4に記載のように、I族及びI
II族の元素を含むエステル溶液の被着とその酸化とを繰
り返して厚膜の酸化膜を形成し、これを還元性雰囲気で
熱処理することにより、厚いI−III−VI2化合物の半導
体膜を形成することができる。この場合に、I族元素及
びIII族元素を含むエステル溶液の組成比率を変化させ
ることにより、厚さ方向に任意に且つ容易に組成を変化
させ、バンドギャップを厚さ方向に傾斜させた薄膜を形
成することができる。このようにバンドギャップを変化
させることにより、キャリア収集効率を向上させること
ができる。
【0022】このようにして、本発明により、高い変換
効率を有する太陽電池の光吸収層を大面積且つ低コスト
で形成することができ、工業的に有望な太陽電池を提供
することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例について、
添付の図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明
の実施例に係る太陽電池の製造方法を示すフローチャー
ト図、図2は同じくその各工程の素子を示す断面図であ
る。本実施例の太陽電池はCuInS2系の太陽電池で
ある。
【0024】先ず、I族及びIII族の元素を含む酢酸エス
テル溶液を調合し(ステップS1)、基板10を洗浄す
る(ステップS2)。この基板10は、ガラス又はセラ
ミックスの絶縁性基板である。なお、前記酢酸エステル
溶液は、例えば、CuOの溶液と、In23の溶液と
を、Cu/In比が1.0〜2.0になるように混合す
る。
【0025】次いで、図2(b)に示すように、この基
板10の裏面に、例えばTiをスパッタリングすること
により、1乃至2μmの厚さを有するTi膜からなる背
面電極膜20を形成する(ステップS3)。この絶縁性
基板10及び背面電極20により、本発明の導電性基板
が構成されている。更に、この背面電極膜20の上に、
局所的にAu電極端子25を形成する。このAu電極端
子25はTi膜のリード付け部分の酸化を防止する。ま
た、Au電極端子25は後工程の硫化処理時に、背面電
極膜20を構成するTi膜と硫化水素ガスとが直接接触
することを防止する作用も有する。このAu電極端子2
5は市販の低温焼成基板用貴金属ペーストを塗布し、2
50℃に15分間加熱して焼成することにより形成する
ことができる。なお、AuメッキによりAu電極端子2
5を形成することもできる。
【0026】その後、素子を、ステップS1で所定の組
成に調整されたCu−In酢酸エステル溶液に浸漬し、
図2(c)に示すように、Au電極端子25に被覆され
ていない背面電極膜20上に、Cu−In酢酸エステル
溶液膜40を被着する(ステップS4)。このディップ
コート処理において、素子の引き上げ速度は例えば2m
m/秒である。その後、このエステル溶液膜40を約1
20℃で乾燥し、酢酸ブチル等の溶剤を気化させて除去
する。
【0027】次いで、基板を例えば300℃に加熱する
ことにより、Cu化合物とIn化合物との重合反応を生
じさせる。その後、図2(d)に示すように、これを大
気中で例えば500〜550℃に加熱して熱処理するこ
とにより焼成し、例えば、0.2μmの厚さのCu−I
n−O膜41を形成する。この焼成により、炭素及び水
素原子を除去する。このとき、CuとInとOとが相互
に近接した距離で結合しており、この状態でX線分析す
ると、ピークがブロードであり、化合物の同定はできな
い。
【0028】次いで、図2(e)に示すように、Cu−
In酢酸エステル溶液膜40の被着(ステップS4)
と、乾燥及び焼成による酸化処理(ステップS5)とを
複数回繰り返し、Cu−In−O膜41を多層化し、全
体で膜厚を1.5乃至2.0μmと厚くする(ステップ
S6)。この被着と、乾燥及び焼成との繰り返し回数
は、例えば、10回である。
【0029】その後、得られた素子を、例えば5%硫化
水素(53体積%)+5%水素(47体積%)からなる
還元性雰囲気中で、例えば500〜550℃に1時間加
熱して、還元硫化処理を行う(ステップS7)。これに
より、図2(f)に示すように、Cu−In−O膜41
の積層体がCuInS2膜42となる(ステップS
8)。この還元性雰囲気ガスとしては、VI族の水素化ガ
スを使用することが好ましく、更に、硫化水素ガス及び
水素ガスを3:1に混合したガスを使用すると、有効に
膜中の残留不純物(In23)を低減することができ
る。
【0030】次いで、図2(g)に示すように、得られ
たCuInS2膜42を有する基板をKCN水溶液中に
浸漬し、不純物をエッチングする(ステップS9)。こ
のエッチング液は、例えば常温の10%KCN水溶液で
あり、浸漬時間は例えば3分間である。
【0031】その後、図2(h)に示すように、溶液成
長法により、CuInS2膜42上に、CdS膜43を
n型窓層又はバッファ層として例えば10nmの厚さに
堆積する(ステップS10)。なお、CdS膜43はC
dSの溶液成長により形成することが好ましい。
【0032】次いで、このCdS膜43上に、ITOか
らなる透明電極膜44をスパッタリングにより例えば3
00nmの厚さに堆積して形成する(ステップS1
1)。なお、n型窓層と透明電極膜との間に、ZnO等
の透明絶縁膜を設けることもできる。
【0033】その後、Au等の電極端子50を蒸着又は
印刷により透明電極44上に形成し、電極端子50及び
25に、Au線などのリード51を接続して(ステップ
S13)、太陽電池が完成する(ステップS14)。
【0034】このようにして製造された太陽電池は、C
uInS2膜42を定量分析した結果、Cuが24.5
原子%、Inが25.4原子%、Sが50.1原子%で
あった。これは化学量論値とよく一致し、CuInS2
の組成を有していることがわかる。そして、得られた太
陽電池に、AM1.5、100mW/cm2の光を照射
して、I−V特性を測定した結果、変換効率12%とい
う高い変換効率が得られた。
【0035】また、本実施例により形成するCuInS
2膜は、エステル溶液の塗布、酸化熱処理及び還元熱処
理という工程により形成するので、大面積のCuInS
2膜を容易に形成することができる。
【0036】次に、本実施例により形成されたCuIn
2膜42の分光透過特性を調べた結果について、説明
する。
【0037】図3は半導体CuInS2膜42の分光透
過特性を調べるために使用した光スペクトル測定装置の
構成図である。光源60にハロゲンランプを使用し、太
陽光のスペクトルに近似させるために高次光カットフィ
ルタ61を使用した。この高次カットフィルタ61を通
過した光を光チョッパ62により断続光にした後、Cu
InS2膜からなる測定試料63を透過して分光器64
により分散、単色化し、この微弱光をSiPD(シリコ
ンフォトダイオード)65により電流に変換し、増幅し
てデジタルオシロで表示し、パソコンによりデータを記
録した。
【0038】図4は上記光スペクトル測定装置により、
CuInS2膜の光吸収スペクトルを測定した結果を示
すグラフ図である。図4は、横軸に測定試料63の透過
光の波長をとり、縦軸に透過光強度をとって、透過光の
波長と透過光強度との関係を示す。その結果、測定試料
63は800nm以上の長波長に対してよく光を吸収す
る特性を有することが分かる。
【0039】図5は作製した薄膜試料をX線回折により
結晶構造を調べた結果を示すものであり、横軸に回折角
度をとり、縦軸にX線回折強度をとって、回折角度とX
線回折強度との関係を示すグラフ図である。図5から明
らかなように、CuInS2の特徴である回折線が現わ
れ、作製された測定試料63はCuInS2であること
が同定された。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る太陽
電池の製造方法によれば、I族及びIII族の元素を含むエ
ステル溶液を導電性基板上に被着し、酸化焼成した後、
VI族を含む還元性雰囲気中で熱処理することにより、所
望のI−III−VI2膜(I族、III族及びVI族元素からなる
カルコパイライト構造の半導体膜)を得ることができる
ので、大面積のI−III−VI2半導体膜を容易に、且つ低
コストで形成することができ、変換効率が高い太陽電池
を低コストで製造することができる。
【0041】また、本発明に係る太陽電池の製造方法に
よれば、膜中の全ての酸素が還元されずに、薄膜中に1
00乃至5000ppmの酸素が残存して薄膜中の層の
格子欠陥を埋める効能を果たすので、キャリア密度の最
適化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に係る太陽電池の製造方法を
示すフローチャート図である。
【図2】 同じく、その各工程における素子の構造を示
す断面図である。
【図3】 半導体CuInS2膜の分光透過特性を調べ
るために使用した光スペクトル測定装置の構成図であ
る。
【図4】 光スペクトル測定装置により光吸収スペクト
ルを測定した結果を示し、横軸に測定試料の透過光の波
長をとり、縦軸に透過光強度をとって、透過光の波長と
透過光強度との関係を示すグラフ図である。
【図5】 作製した薄膜試料をX線回折により結晶構造
を調べた結果を示し、横軸に回折角度をとり、縦軸にX
線回折強度をとって、回折角度とX線回折強度との関係
を示すグラフ図である。
【図6】 スーパーストレート構造の太陽電池を示す断
面図である。
【符号の説明】
10;基板、20;背面電極膜、25;Au電極端子、
30;導電性基板、40;Cu−In酢酸エステル溶液
膜、41;Cu−In−O膜、42;CuInS2膜、
43;CdS膜(n型窓層)、44;透明電極膜、5
0;電極端子、51;リード、60;光源、61;高次
光カットフィルタ、63;測定試料、64;分光器、6
5;SiPD(シリコンフォトダイオード)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性基板上に、周期律表I族金属及びI
    II族金属からなる有機金属塩を含むエステル溶液を被着
    する工程と、酸化性雰囲気で熱処理して酸化物膜を形成
    する工程と、VI族元素を含む還元性雰囲気中で熱処理す
    ることにより半導体膜を形成する工程と、を有すること
    を特徴とする太陽電池の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記半導体膜上にn型膜及び透明電極膜
    を形成する工程を有することを特徴とする請求項1に記
    載の太陽電池の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記エステル溶液中に複数種の周期律表
    III族金属を含有し、その各金属のエステル溶液を混合
    して塗布するエステル溶液とすることを特徴とする請求
    項1又は2に記載の太陽電池の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記エステル溶液を被着する工程と、前
    記酸化膜を形成する工程とを対にして複数回繰り返すこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
    太陽電池の製造方法。
  5. 【請求項5】 複数回被着する前記エステル溶液は、そ
    の有機金属塩の組成比率を順次異ならせ、組成比率が厚
    さ方向に変化する酸化膜を形成することを特徴とする請
    求項4に記載の太陽電池の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記有機金属塩が有機酸塩、樹脂酸塩、
    金属アルコキシド及びアセチルアセトネート錯塩からな
    る群から選択されたものであることを特徴とする請求項
    1乃至5のいずれか1項に記載の太陽電池の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記酸化性雰囲気における熱処理の温度
    は、400℃以上であることを特徴とする請求項1乃至
    6のいずれか1項に記載の太陽電池の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記酸化性雰囲気の熱処理により形成す
    る酸化物膜は、I族元素とIII族元素との組成比I族/III
    族が0.7乃至1.5の範囲にあることを特徴とする請
    求項1乃至7のいずれか1項に記載の太陽電池の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 前記VI族元素を含む還元性雰囲気は、VI
    族元素の蒸気、水素化ガス、炭化ガス及び有機化合物の
    分解ガスからなる群から選択されたものであることを特
    徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の太陽電
    池の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記VI族元素を含む還元性雰囲気は、
    1重量%以上の水素を含むことを特徴とする請求項1乃
    至9のいずれか1項に記載の太陽電池の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記VI族元素を含む還元性雰囲気の熱
    処理の温度は、400乃至800℃であることを特徴と
    する請求項1乃至10のいずれか1項に記載の太陽電池
    の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記導電性基板は、Au、Pd、N
    i、Pt及びTiからなる群から選択された1種の基板
    であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1
    項に記載の太陽電池の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記n型窓層は、CdS、CdSe、
    ZnCdS、ZnS、ZnSe及びZnOからなる群か
    ら選択されたいずれか1種の材料により形成されている
    ことを特徴とする請求項2乃至12のいずれか1項に記
    載の太陽電池の製造方法。
  14. 【請求項14】 前記透明電極は、ZnO、ITO、S
    nO2及びIn23からなる群から選択された少なくと
    も1種の材料により形成されていることを特徴とする請
    求項2乃至13のいずれか1項に記載の太陽電池の製造
    方法。
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