JPH114003A - 表示装置 - Google Patents
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- JPH114003A JPH114003A JP9310878A JP31087897A JPH114003A JP H114003 A JPH114003 A JP H114003A JP 9310878 A JP9310878 A JP 9310878A JP 31087897 A JP31087897 A JP 31087897A JP H114003 A JPH114003 A JP H114003A
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Abstract
ようにする。 【解決手段】 TFT2と、ゲート電極12を一部とす
るゲート信号線と、ソース電極やドレイン電極となるn
+−Si層16a、16bと、ITO膜9aや金属層1
7aからなるソース信号線と、ITO膜9bや金属層1
7bからなる接続電極などを覆って設けられた層間絶縁
膜19が、光透過部において基板11に直接接してい
る。
Description
セッサ、パーソナルコンピュータ等のOA(オフィスオ
ートメーション)機器やTV(テレビジョン)セット等
に用いられる液晶表示装置等の表示装置に関する。
るアクティブマトリクス基板の構成を示す。この液晶表
示装置はアクティブマトリクス型であり、液晶等からな
る表示媒体を挟むようにアクティブマトリクス基板と対
向基板とが対向配設されている。アクティブマトリクス
基板にはスイッチング素子である薄膜トランジスタ(T
FT)2および画素容量1がマトリクス状に形成されて
いる。TFT2を制御する走査線としてのゲート信号線
3は、TFT2のゲート電極に接続され、そこに入力さ
れる信号によってTFT2が駆動される。TFT2にデ
ータ信号を供給する信号線としてのソース信号線5は、
TFT2のソース電極に接続され、そこからビデオ信号
などが入力される。各ゲート信号線3とソース信号線5
とは、各TFT2の近傍で互いに交差するように形成さ
れている。TFT2のドレイン電極には、画素電極6お
よび画素容量1の一方の端子(電極)が接続されてい
る。各画素容量1の他方の端子(電極)は画素容量配線
4に接続され、画素容量配線4は液晶表示装置の構成と
された場合に対向基板上に形成された対向電極と電気的
に接続される。
板の断面図を示す。このアクティブマトリクス基板は、
透明絶縁性の基板11上にゲート信号線3の一部である
ゲート電極12が形成され、その上を覆ってゲート絶縁
膜13が形成されている。その上にはゲート電極12と
重畳するように半導体層14が形成され、その中央部上
にチャネル保護層15が形成されている。チャネル保護
層15の端部および半導体層14の一部を覆い、かつ、
チャネル保護層15の上で分断された状態で、ソース電
極およびドレイン電極となるn+−Si層16a、16
bが形成されている。一方のn+−Si層16aの上に
はソース信号線5となるITO(Indium Tin
Oxide)膜9aおよび金属層17aが形成され、
他方のn+−Si層16bの上にはドレイン電極と画素
電極20とを接続する接続電極となるITO膜9bおよ
び金属層17bが形成されている。その上に無機薄膜か
らなるパッシベーション膜18が設けられ、さらにその
上にTFT2、ゲート信号線3およびソース信号線5を
覆って透明度の高い有機薄膜からなる層間絶縁膜19が
形成されている。層間絶縁膜19の上には画素電極6が
形成されている。この画素電極6はパッシベーション膜
18および層間絶縁膜19を貫くコンタクトホール7を
介して、接続電極であるITO膜9bによりTFTのド
レイン電極であるn+−Si層16bと接続されてい
る。
ように透明絶縁性の基板11と透明度の高い有機薄膜か
らなる層間絶縁膜19との間にゲート絶縁膜13と無機
薄膜からなるパッシベーション膜18とが存在する場
合、基板11とゲート絶縁膜13との界面、およびパッ
シベーション膜18と層間絶縁膜19との界面で、屈折
率の差による光の反射が生じて光透過率が低下するとい
う問題がある。
決すべくなされたものであり、光透過率を向上させて明
るい表示が得られる表示装置を提供することを目的とす
る。
示媒体を挟んで対向配設された一対の基板のうちの一方
の基板上に、マトリクス状に設けられたスイッチング素
子と、互いに交差して設けられた走査線および信号線
と、該スイッチング素子、該走査線および該信号線を片
面側に、かつ、もう一方の片面側に画素電極を配するよ
うに設けられた層間絶縁膜とを有し、該画素電極が該層
間絶縁膜を貫くコンタクトホールを介して該スイッチン
グ素子のドレイン電極と電気的に接続されている表示装
置において、該層間絶縁膜が透明度の高い有機薄膜から
なり、該スイッチング素子、該走査線および該信号線を
少なくとも覆い、かつ、少なくとも遮光性のある該スイ
ッチング素子、該走査線および該信号線で遮光されない
光透過部で、該一方の基板と直接接するように形成され
ており、そのことにより上記目的が達成される。
記層間絶縁膜部分との間に、前記スイッチング素子のゲ
ート電極を少なくとも覆うゲート絶縁膜と前記スイッチ
ング素子を少なくとも覆う無機薄膜からなるパッシベー
ション膜とを有し、該ゲート絶縁膜が、該一方の基板上
の光透過部と光透過部以外の部分とにわたって形成した
ゲート絶縁膜形成用膜をパターニングして光透過部の膜
部分を除去したものからなり、該パッシベーション膜
が、該一方の基板上の光透過部と光透過部以外の部分と
にわたって形成したパッシベーション膜形成用膜をパタ
ーニングして光透過部の膜部分を除去したものからなっ
ていてもよい。
記層間絶縁膜部分との間に、前記スイッチング素子のゲ
ート電極を少なくとも覆うゲート絶縁膜を有し、該ゲー
ト絶縁膜が、該一方の基板上の光透過部と光透過部以外
の部分とにわたって形成したゲート絶縁膜形成用膜をパ
ターニングして光透過部の膜部分を除去したものからな
っていてもよい。
2.0以下であってもよい。
記層間絶縁膜との間であって、前記スイッチング素子の
ゲート電極上の部分、前記走査線上の部分および前記信
号線下の部分にゲート絶縁膜を有し、該ゲート絶縁膜
が、該一方の基板上の光透過部と光透過部以外の部分と
にわたって形成したゲート絶縁膜形成用膜をパターニン
グして該ゲート電極上、該走査線上および該信号線下の
膜部分を残すと共に光透過部の膜部分を除去したものか
らなっていてもよい。
記層間絶縁膜との間であって、前記スイッチング素子上
の部分、前記走査線上の部分および前記信号線上の部分
に無機薄膜からなるパッシベーション膜を有し、該パッ
シベーション膜が、該一方の基板上の光透過部と光透過
部以外の部分とにわたって形成したパッシベーション膜
形成用の膜をパターニングして該スイッチング素子上、
該走査線上および該信号線上の膜部分を残すと共に光透
過部の膜部分を除去したものからなっていてもよい。
該走査線上のゲート絶縁膜部分のエッジを覆うように設
けられ、かつ、前記信号線上のパッシベーション膜部分
が該走査線下のゲート絶縁膜部分のエッジを覆うように
設けられていてもよい。
板上の光透過部と光透過部以外の部分とにわたって形成
したパッシベーション膜形成用の膜をドライエッチング
によりパターニングして光透過部の膜部分を除去したも
のからなっていてもよい。
査線のパターンの屈曲部および該信号線のパターンの屈
曲部において、前記ゲート絶縁膜のパターン幅が広げて
あってもよい。
査線のパターンの屈曲部および該信号線のパターンの屈
曲部において、前記パッシベーション膜のパターン幅が
広げてあってもよい。
向配設された一対の基板のうちの一方の基板上に、マト
リクス状に設けられたスイッチング素子と、互いに交差
して設けられた走査線および信号線と、該スイッチング
素子、該走査線および該信号線を片面側に、かつ、もう
一方の片面側に画素電極を配するように設けられた層間
絶縁膜とを有し、該画素電極が該層間絶縁膜を貫くコン
タクトホールを介して該スイッチング素子のドレイン電
極と電気的に接続されている表示装置において、該一方
の基板と該層間絶縁膜との間に、該スイッチング素子の
ゲート電極を少なくとも覆うゲート絶縁膜と、該スイッ
チング素子を少なくとも覆う無機薄膜からなるパッシベ
ーション膜とのうちの前者を少なくとも有し、該層間絶
縁膜が、透明度が高い光屈折率が1.8以上2.0以下
である絶縁膜からなり、そのことにより上記目的が達成
される。
くともスイッチング素子、走査線および信号線で遮光さ
れない光透過部において、層間絶縁膜と基板とが直接接
している。よって、従来の表示装置のように、基板とゲ
ート絶縁膜との界面やパッシベーション膜と層間絶縁膜
との界面が存在せず、これらの界面での屈折率の差によ
る光の反射が生じない。
上の光透過部と光透過部以外の部分とにわたってパッシ
ベーション膜形成用膜を形成し、これをパターニングし
て光透過部の膜部分を除去することにより、基板の光透
過部以外の部分と層間絶縁膜部分との間に、少なくとも
スイッチング素子を覆うパッシベーション膜が設けられ
る。この場合、イオン性物質を含んだ透明度の高い有機
薄膜からなる層間絶縁膜とスイッチング素子との間に、
無機薄膜からなるパッシベーション膜が存在するので、
スイッチング素子の信頼性が向上する。また、基板上の
光透過部と光透過部以外の部分とにわたってゲート絶縁
膜形成用膜を形成し、これをパターニングして光透過部
の膜部分を除去することにより、基板の光透過部以外の
部分と層間絶縁膜部分との間に、少なくともスイッチン
グ素子のゲート電極を覆うゲート絶縁膜が設けられる。
の光透過部以外の部分と層間絶縁膜部分との間にゲート
絶縁膜を設けてパッシベーション膜を設けていないた
め、光透過部とそれ以外の部分との間の段差がゲート絶
縁膜の膜厚分だけになり、層間絶縁膜による基板表面の
平坦化が容易である。また、パッシベーション膜形成用
膜の成膜工程やパターニング工程が不要であるので、製
造工程が簡略化される。
屈折率が約1.5〜1.6であり、画素電極がITOか
らなる場合には屈折率が約1.8〜2.0である。そこ
で、請求項4に記載の本発明にあっては、上記層間絶縁
膜の光屈折率を1.5以上2.0以下にすることによ
り、基板と層間絶縁膜との界面や層間絶縁膜と画素電極
との界面での屈折率の差を小さくして、これらの界面で
の光反射の発生を低くすることが可能である。
の基板と透明度の高い有機薄膜からなる層間絶縁膜を直
接接する構造にすることにより、基板とゲート絶縁膜と
の界面や無機薄膜からなるパッシベーション膜と層間絶
縁膜との界面が存在しないので、これらの界面での屈折
率の差による光の反射による表示装置の透過率の低下は
生じない。
分をパターニングして除去する際に走査線上の部分を除
去してしまうと、ゲート絶縁膜のエッチングや信号線の
エッチングの際に走査線にダメージが生じて走査線の断
線等による表示不良が生じることがある。また、信号線
の下にゲート絶縁膜が無い部分があると、ゲート絶縁膜
がある部分と無い部分との境界部で段差が生じて信号線
の断線等による表示不良が生じることがある。そこで、
請求項5に記載の本発明にあっては、ゲート絶縁膜のパ
ターニング時にゲート電極上、走査線上および信号線下
の膜部分を残して光透過部の膜部分を除去することによ
り、走査線および信号線の断線不良を防ぐことが可能で
ある。
は、光透過部の膜部分をパターニングして除去する際に
走査線上の部分を除去してしまうと、パッシベーション
膜のエッチングの際にゲート絶縁膜にダメージを与える
ことがあり、さらに、ゲート絶縁膜の欠陥が走査線上に
ある場合にはそこから走査線にダメージを与えて表示不
良が生じることもある。また、光透過部のパッシベーシ
ョン膜部分をパターニングして除去する際に信号線上の
部分を除去してしまうと、パッシベーション膜のエッチ
ングの際に信号線にダメージが生じて走査線の断線等に
よる表示不良が生じることがある。そこで、請求項6に
記載の本発明にあっては、パッシベーション膜のパター
ニング時にスイッチング素子上、走査線上および信号線
上の膜部分を残して光透過部の膜部分を除去することに
より、ゲート絶縁膜の不良や走査線および信号線の断線
不良を防ぐことが可能である。
線上および信号線下のゲート絶縁膜部分のエッジを覆う
ようにパッシベーション膜を設けることにより、ゲート
絶縁膜のエッジ下のガラス基板がエッチングされるのを
防ぐことができる。一般に、ゲート絶縁膜およびパッシ
ベーション膜の材料としては窒化シリコン等の絶縁性材
料が用いられるが、ゲート絶縁膜については、デバイス
の信頼性を確保するために組織上密に成膜する必要があ
る。一方、パッシベーション膜については、その上に透
明度の高い有機薄膜からなる層間絶縁膜が存在するの
で、ゲート絶縁膜ほど組織上密に成膜する必要はなく、
パッシベーション膜成膜時に下層に有害なダメージを与
えない程度に組織上粗に成膜する。このため、ゲート絶
縁膜とパッシベーション膜とに対してウェットエッチン
グを行った場合、ゲート絶縁膜に比べてパッシベーショ
ン膜のエッチングレートが格段に大きくなる。例えば、
窒化シリコン膜のエッチングにはBHFが用いられる
が、ゲート絶縁膜に比べてパッシベーション膜のエッチ
ングレートが格段に大きく、ガラス基板とパッシベーシ
ョン膜のエッチングレートはほぼ等しい。さらに、パッ
シベーション膜にはドレイン電極と画素電極とを接続す
るためのコンタクトホールが形成されるが、このコンタ
クトホールが充分に開いていない画素は表示上の輝点と
なるため、パッシベーション膜のエッチング条件はジャ
ストエッチ(エッチングによりパッシベーション膜の膜
厚が調度ゼロになる)時間よりも充分に長くする必要が
ある。ここで、ゲート絶縁膜のエッジがパッシベーショ
ン膜で覆われていない場合には、パッシベーション膜の
エッチングの際にジャストエッチ時間を超えてからはガ
ラス基板がエッチングされ始めるが、ゲート絶縁膜はガ
ラスよりもエッチングレートが小さいため、ゲート絶縁
膜のエッジの下のガラス基板がエッチングされてしま
う。その結果、ゲート絶縁膜のエッジがひさしのように
浮き、ゲート絶縁膜が剥離して不良が発生する。そこ
で、走査線上および信号線上のゲート絶縁膜部分のエッ
ジを覆うようにパッシベーション膜を設けることによ
り、パッシベーション膜のエッチング時にはゲート絶縁
膜のエッジ上にパッシベーション膜とレジストパターン
とが存在するため、ゲート絶縁膜のエッジ下のガラス基
板がエッチングされるのを防いでゲート絶縁膜の膜剥が
れによる表示不良を抑制することができる。
シベーション膜をドライエッチングによりパターニング
することによりゲート絶縁膜の膜剥がれを防ぐことが可
能である。一般に、窒化シリコンのドライエッチングに
はCF4+O2が用いられるが、このガスはガラス基板と
は反応しないため、ゲート絶縁膜のエッジをパッシベー
ション膜で覆わなくてもゲート絶縁膜のエッジ下のガラ
ス基板はエッチングされず、ゲート絶縁膜の膜剥がれに
よる表示不良を抑制することができる。
ッチングを行う場合には、エッチング槽から基板を引き
出す際に、走査線と信号線との交差部、走査線のパター
ンの屈曲部および信号線のパターンの屈曲部にエッチン
グ液が溜まってエッチング異常を起こし易い。また、走
査線と信号線との交差部はエッチング液の染み込みが生
じ易く、走査線と信号線との短絡が発生し易い。そこ
で、請求項9に記載の本発明にあっては走査線と信号線
との交差部、走査線のパターンの屈曲部および信号線の
パターンの屈曲部においてゲート絶縁膜のパターン幅を
広げ、請求項10に記載の本発明にあっては走査線と信
号線との交差部、走査線のパターンの屈曲部および信号
線のパターンの屈曲部においてパッシベーション膜のパ
ターン幅を広げることにより、エッチング液の溜まりや
染み込みが起こり難くなる。
間絶縁膜として、その光屈折率が1.8以上2.0以下
であるものを用いる。層間絶縁膜と基板との間にゲート
絶縁膜とパッシベーション膜とが設けられている場合、
基板とゲート絶縁膜との界面やパッシベーション膜と層
間絶縁膜との界面が存在するが、ゲート絶縁膜やパッシ
ベーション膜の屈折率は通常1.8〜2.0であり、画
素電極の屈折率も通常1.8〜2.0であるので、基板
とゲート絶縁膜との界面やパッシベーション膜と層間絶
縁膜との界面での屈折率の差が小さい。よって、光透過
部において層間絶縁膜と基板との間にゲート絶縁膜とパ
ッシベーション膜とが設けられていても、光反射による
透過率の低下が生じない。このことは、光透過部におい
て層間絶縁膜と基板との間にゲート絶縁膜が設けられて
いる場合も同様である。
て、図面を参照しながら説明する。尚、以下の図におい
て、同一の機能を有する部分については、従来の液晶表
示装置と同じ符号を用いて示している。
示装置におけるアクティブマトリクス基板の1画素分を
示す平面図であり、図2は図1のA−A’線断面図であ
る。
縁性の基板11上にゲート信号線3およびその一部であ
るゲート電極12が形成され、その上を覆って光透過部
以外の部分にゲート絶縁膜13が形成されている。その
上にはゲート電極12と重畳するように半導体層14が
形成され、その中央部上にチャネル保護層15が形成さ
れている。チャネル保護層15の端部および半導体層1
4の一部を覆い、かつ、チャネル保護層15の上で分断
された状態で、ソース電極およびドレイン電極となるn
+−Si層16a、16bが形成されている。一方のn+
−Si層16aの上にはソース信号線5となるITO膜
9aおよび金属層17aが形成され、他方のn+−Si
層16bの上にはドレイン電極と画素電極6とを接続す
る接続電極となるITO膜9bおよび金属層17bが形
成されている。ITO膜9bは、後述するようにして形
成される画素容量配線4の上部まで延在しており、ゲー
ト絶縁膜13を挟んで設けられたITO膜9bおよび画
素容量配線4の重畳部が画素容量1となっている。その
上を覆って光透過部以外の部分に無機薄膜からなるパッ
シベーション膜18が設けられ、さらにその上にTFT
2、ゲート信号線3およびソース信号線5を覆って透明
度の高い有機薄膜からなる層間絶縁膜19が形成されて
いる。層間絶縁膜19の上には画素電極6が形成されて
いる。この画素電極6は、パッシベーション膜18およ
び層間絶縁膜19を貫くコンタクトホール7を介して、
接続電極であるITO膜9bによりTFTのドレイン電
極であるn+−Si層16bと接続されている。このア
クティブマトリクス基板は、対向電極が形成された対向
基板と対向配設され、両基板の間に液晶等からなる表示
媒体が挟持される。
して作製することができる。
絶縁性の基板11上に、ゲート信号線3とその一部であ
るゲート電極12および画素容量配線4を形成し、その
上にゲート絶縁膜13、半導体層14、チャネル保護層
15、ソース電極およびドレイン電極となるn+−Si
層16a、16bを順に形成する。ここまでの製造工程
は、ゲート絶縁膜13の形成以外は従来の液晶表示装置
の製造工程と同様にして行うことができる。ゲート絶縁
膜13は、ゲート絶縁膜形成用膜を基板上に形成した
後、エッチングを行って光透過部である開口部の膜を取
り除くことにより形成する。ここで、光透過部は、少な
くともTFT、ゲート信号線およびソース信号線で遮光
されない領域である。但し、上記接続電極、画素容量配
線や他の部材で遮光される場合、その部分は光透過部に
含まれない。また、対向基板上にカラーフィルタやブラ
ックマトリクスを設ける場合、ブラックマトリクスで遮
光される部分も光透過部ではなくなる。
する透明導電膜であるITO膜9a、9bおよび金属層
17a、17bを、スパッタ法により順に形成してパタ
ーニングする。ソース信号線は金属層のみで構成しても
よいが、このように金属層17aとITO膜9aとの2
層構造とすると、金属層17aの一部に膜の欠損があっ
てもITO膜9aにより電気的に接続されるので、ソー
ス信号線の断線を少なくすることができる。
ン膜形成用膜としてSi−N膜を基板上に形成し、コン
タクトホール7を形成すると共に光透過部である開口部
の膜を取り除くことによりパッシベーション膜18を形
成する。その後、層間絶縁膜19として、例えば感光性
のアクリル樹脂をスピン塗布法により3μmの膜厚に形
成し、所望のパターンに従って露光してアルカリ性の溶
液により処理する。これにより露光された部分のみがア
ルカリ性の溶液によりエッチングされて、層間絶縁膜1
9を貫通するコンタクトホール7が形成される。このア
ルカリ現像によるパターニングにおいては、コンタクト
ホール7のテーパ形状を良好なものにすることができ
る。また、層間絶縁膜19として感光性のアクリル樹脂
を用いると、スピン塗布法により薄膜を形成できるので
数μmという膜厚の薄膜を容易に形成できること、パタ
ーニングにフォトレジストの塗布工程が不要であること
等、生産性の上で有利な点がある。なお、感光性のアク
リル樹脂は、塗布前には着色していることもあるが、パ
ターニング後に全面に露光処理を施すことにより透明化
することができる。このような透明化処理は化学的にも
行うことができ、その化学的方法を用いてもよいことは
言うまでもない。
パッタ法により形成してパターニングする。これにより
画素電極6は、層間絶縁膜19およびパッシベーション
膜18を貫くコンタクトホール7を介して、TFT2の
ドレイン電極であるn+−Si層16bと接続されてい
る接続電極であるITO膜9bと接続される。このよう
にTFT2のドレイン電極と画素電極とを接続する接続
電極として透明導電膜を用いることにより光の透過率を
向上させることができる。
縁性の基板上に対向電極が設けられた対向基板と貼り合
わせられ、両基板の間に液晶が注入されて液晶表示装置
の構成とされる。
表示装置は、図3に示すように、アクティブマトリクス
基板の光透過部である開口部において、ゲート絶縁膜1
3がエッチングにより除去され、さらに、パッシベーシ
ョン膜18がコンタクトホール7を形成するためのエッ
チング時に同時に除去されているため、透明絶縁性の基
板11の上に層間絶縁膜19が直接接しており、その上
に画素電極6が設けられた構成となる。
場合、基板11の屈折率n11は1.5〜1.6であ
り、層間絶縁膜19として感光性アクリル樹脂膜を用い
た場合、層間絶縁膜19の屈折率n19は1.5〜1.
6である。基板11側から光が入射すると、基板11と
層間絶縁膜19との界面における反射率R4(%)は、 R4=(n11−n19)2/(n11+n19)2×1
00 で表され、R4=0〜0.1%となる。よって、基板1
1と層間絶縁膜19との界面において光の反射がほとん
ど生じず、ほとんど透過光量が減衰しないため、明るい
白表示が得られる。
ス基板においては、図21に示すように、光透過部であ
る開口部において透明絶縁性の基板11の上に、ゲート
絶縁膜13、パッシベーション膜18、層間絶縁膜19
および画素電極6が順に設けられた構成である。
〜1.6であり、ゲート絶縁膜13としてSi−N膜を
用いた場合、ゲート絶縁膜13の屈折率n13は1.8
〜2.0である。基板11側から光が入射すると、基板
11とゲート絶縁膜13との界面における反射率R1
(%)は、 R1=(n11−n13)2/(n11+n13)2×1
00 で表され、R1=0.35%〜2.0%となる。よっ
て、基板11とゲート絶縁膜13との界面において、こ
の反射分だけ入射光量に対して透過光量が減衰するた
め、白表示時の明るさが低下する。
−N膜を用いた場合、パッシベーション膜18の屈折率
n18は1.8〜2.0であり、層間絶縁膜19として
感光性アクリル樹脂膜を用いた場合、層間絶縁膜19の
屈折率n19は1.5〜1.6である。基板11側から
光が入射すると、パッシベーション膜18と層間絶縁膜
19との界面における反射率R2(%)は、 R2=(n18−n19)2/(n18+n19)2×1
00 で表され、R2=0.35%〜2.0%となる。よっ
て、パッシベーション膜18と層間絶縁膜19との界面
において、この反射分だけ入射光量に対して透過光量が
減衰するため、白表示時の明るさが低下する。
板においては、基板11とゲート絶縁膜13との界面に
おいて反射が生じると共に、パッシベーション膜18と
層間絶縁膜19との界面においても反射が生じるので、
これらによる以下に示す反射率R3(%)の存在により
透過光量の減衰が生じる。
光量が減衰して、白表示時の明るさが低下する。
は、光透過部において基板11とゲート絶縁膜13との
界面が存在せず、パッシベーション膜18と層間絶縁膜
19との界面も存在しないので、白表示時の明るさを向
上させて、低消費電力の液晶表示装置を得ることができ
る。このことは、光をアクティブマトリクス基板側から
入射した場合でも、対向基板側から入射した場合でも同
様である。
層間絶縁膜19とTFT2との間にパッシベーション膜
18が設けられているので、TFT2の信頼性を向上さ
せることができる。
示装置におけるアクティブマトリクス基板の部分断面図
である。
膜からなるパッシベーション膜が形成されておらず、T
FT2、ゲート信号線およびソース信号線の上に透明性
の高い有機薄膜からなる層間絶縁膜19が直接形成され
ている。その他の構成は実施形態1と同様にすることが
できる。
示すように、光透過部とそれ以外の部分とでゲート絶縁
膜13の膜厚分の段差d2が生じるだけであるので、層
間絶縁膜19による基板表面の平坦化が容易である。こ
れに対して、実施形態1の液晶表示装置では、図6に示
すように、光透過部とそれ以外の部分とでゲート絶縁膜
13の膜厚とパッシベーション膜18の膜厚との合計の
段差d1が生じ、層間絶縁膜19による平坦化が困難に
なる。また、開口部以外の部分ではソース信号線やゲー
ト信号線等の配線も形成されており、実際の段差はd1
よりも大きくなり、層間絶縁膜19による平坦化がさら
に困難になるため、段差部での光漏れを誘発して表示特
性が劣化することもある。
ゲート絶縁膜形成用膜を形成してエッチングすることに
より光透過部の膜部分を取り除くだけでよいが、上記実
施形態1の液晶表示装置では、さらに、パッシベーショ
ン膜形成用膜を形成してエッチングすることによりコン
タクトホール7を形成すると共に光透過部の膜部分を取
り除く工程が必要になる。
層間絶縁膜19による基板表面の平坦化が容易になると
共に、製造工程の削減が可能となり、液晶表示装置の原
価の低廉化を図ることができる。
示装置におけるアクティブマトリクス基板の光透過部で
の膜構成を示す図である。
部において、透明絶縁性の基板11の上に透明性の高い
有機薄膜からなる層間絶縁膜19が直接接しており、そ
の上に画素電極6が設けられている。上記層間絶縁膜1
9は、屈折率n19が1.5〜2.0の材料からなる。
その他の構成は、実施形態1または実施形態2と同様に
することができる。
〜1.6であり、層間絶縁膜19の屈折率n19は1.
5〜2.0である。基板11側から光が入射すると、基
板11と層間絶縁膜19との界面における反射率R5
(%)は、 R5=(n11−n19)2/(n11+n19)2×1
00 で表され、R5=0%〜2.0%となる。
1.5〜2.0であり、画素電極6としてITO膜を用
いた場合、画素電極6の屈折率n6は1.8〜2.0で
ある。基板11側から光が入射すると、層間絶縁膜19
と画素電極6との界面における反射率R6(%)は、 R6=(n19−n6)2/(n19+n6)2×100 で表され、R6=0%〜2.0%となる。
界面における反射および層間絶縁膜19と画素電極6と
の界面における反射を考慮すると、光の透過する開口部
での反射率R7(%)は、 R7=R5+(100−R5)/100×R6 で表され、R7=0.4%〜2.0%となる。
であり、画素電極6の屈折率n6が1.8〜2.0であ
る場合、層間絶縁膜19の屈折率n19が1.5〜2.
0の範囲を外れると、上記R5およびR6の組み合わせ
で決定されるR7が0.4〜2.0%よりも大きくなる
ため、光の透過する開口部での透過光量の減衰が生じて
光透過率が低下する。
あり、画素電極6の屈折率n6が2.0である場合につ
いて、層間絶縁膜19の屈折率n19と反射率R7との
関係を示す。この図より理解されるように、層間絶縁膜
19の屈折率n19が1.5〜2.0の範囲では反射率
R7を2.0%以下に抑えることができる。
は、層間絶縁膜19の屈折率n19が1.5〜2.0の
範囲であるので、白表示時の明るさを向上させて、低消
費電力とすることができる。
である層間絶縁膜19の材料としては、例えばアクリル
樹脂、ポリイミド、ポリアイミド、エポキシ等を用いる
ことができる。
示装置におけるアクティブマトリクス基板の1画素分を
示す平面図である。
部のゲート絶縁膜13をパターニングにより除去する際
に、ゲート電極12上、ゲート信号線3上およびソース
信号線5下のゲート絶縁膜13部分を残してある。
ように、アクティブマトリクス基板の光透過部におい
て、ゲート絶縁膜13やパッシベーション膜18をエッ
チングにより除去して透明絶縁性の基板11の上に層間
絶縁膜19が直接接する構成とすることにより、白表示
時の明るさを向上させて低消費電力の液晶表示装置を得
ることができる。
3をパターニングにより除去する際に、ゲート信号線3
上の部分を除去してしまうと、ゲート絶縁膜13のエッ
チングの際にゲート信号線3にダメージを与えて断線等
による表示不良が生じるおそれがある。また、ゲート絶
縁膜13のパターニング以降の各層のエッチングにおい
ても、ゲート信号線3が剥きだしになっているとダメー
ジを受けて断線不良が発生する。そこで、図9に示すよ
うに、ゲート信号線3上のゲート絶縁膜13部分をパタ
ーニング時に残しておくことにより、ゲート絶縁膜13
やそれ以降のエッチングの際にゲート信号線3にダメー
ジを与えることなくゲート絶縁膜13や各層のパターニ
ングを行うことがことができ、ゲート信号線3のパター
ンに断線等の不良が生じるのを防ぐことができる。
5下にゲート絶縁膜13が無い部分があると、ゲート絶
縁膜13がある部分と無い部分との境界部で段差が生じ
てソース信号線5の断線等による表示不良が生じるおそ
れがある。そこで、図9に示すように、ゲート絶縁膜1
3のパターニング時にソース信号線5下のゲート絶縁膜
13部分を残しておくことにより、ソース信号線5下に
ゲート絶縁膜13がある部分と無い部分との境界部での
段差が発生せず、ソース信号線5のパターンに断線等の
不良が生じるのを防ぐことができる。
TFT2のドレイン電極を接続する接続電極としてのI
TO膜9bの下にもゲート絶縁膜13を残しておけば、
ITO膜9bの断線による不良を防止することができ
る。
ティブマトリクス基板の光透過部においてパッシベーシ
ョン膜18をパターニングにより除去する際に、ゲート
電極12上、ゲート信号線3上およびソース信号線5上
のパッシベーション膜18部分を残してある。
度の高い有機薄膜からなる層間絶縁膜19の下層に無機
薄膜からなるパッシベーション膜18を形成することに
より、TFT2の信頼性を向上させることができる。ま
た、アクティブマトリクス基板の光透過部において、ゲ
ート絶縁膜3やパッシベーション膜18をエッチングに
より除去して透明絶縁性の基板11の上に層間絶縁膜1
9が直接接する構成とすることにより、白表示時の明る
さを向上させて低消費電力の液晶表示装置を得ることが
できる。
ン膜18をパターニングにより除去する際に、ゲート信
号線3上の部分を除去してしまうと、パッシベーション
膜18のエッチングの際にゲート絶縁膜13にダメージ
を与えることがあり、ゲート絶縁膜13の欠陥がゲート
信号線3上にある場合にはそこからゲート信号線3にダ
メージを与えて不良が生じるおそれがある。そこで、ゲ
ート信号線3上のパッシベーション膜18部分をパター
ニング時に残しておくことにより、パッシベーション膜
18のエッチングの際にゲート信号線3にダメージが生
じるのを防ぐことができる。ここで、ゲート信号線3に
対するダメージとは、直接的なダメージだけではなく、
ゲート信号線3下の基板11に対してダメージが与えら
れ、その結果、ゲート信号線3のパターンが剥がれる等
の間接的なダメージも含むものとする。
をパターニングにより除去する際に、ソース信号線5上
の部分を除去してしまうと、パッシベーション膜18の
エッチングの際にソース信号線5にダメージを与えて不
良が生じるおそれがある。そこで、ソース信号線5上の
パッシベーション膜18部分をパターニング時に残して
おくことにより、パッシベーション膜18のエッチング
の際にソース信号線3にダメージが生じるのを防ぐこと
ができる。ここで、ソース信号線5に対するダメージと
は、直接的なダメージだけではなく、ソース信号線5下
のゲート絶縁膜13や基板11に対してダメージが与え
られ、その結果、ソース信号線5のパターンが剥がれる
等の間接的なダメージも含むものとする。
電極を接続する接続電極としてのITO膜9bの上にも
パッシベーション膜18を残しておけば、ITO膜9b
に対するダメージも防ぐことができる。
晶表示装置におけるアクティブマトリクス基板の部分断
面図である。
信号線3上のゲート絶縁膜13部分のエッジを覆うよう
にゲート信号線3上のパッシベーション膜18部分が設
けられ、ソース信号線5下のゲート絶縁膜13部分のエ
ッジを覆うようにソース信号線上のパッシベーション膜
18部分が設けられている。
縁膜13およびパッシベーション膜18のパターニング
はBHF等を用いたウェットエッチングにより行われる
が、組織上密なゲート絶縁膜13に比べて組織上粗なパ
ッシベーション膜18のエッチングレートが格段に大き
く、一方、ガラス基板11とパッシベーション膜18の
エッチングレートはほぼ等しい。さらに、パッシベーシ
ョン膜18にはドレイン電極と画素電極6とを接続する
ためのコンタクトホール7が形成され、このコンタクト
ホールが充分に開いていない画素は表示上の輝点となる
ため、パッシベーション膜18のエッチング条件はジャ
ストエッチ時間よりも充分に長くする必要がある。
膜13のエッジがパッシベーション膜18で覆われてい
ない場合には、パッシベーション膜18のエッチングの
際にジャストエッチ時間を超えてからはガラス基板11
がエッチングされ始めるが、ゲート絶縁膜13はガラス
よりもエッチングレートが小さいため、ゲート絶縁膜1
3のエッジの下のガラス基板11がエッチングされてし
まう。その結果、ゲート絶縁膜13のエッジがひさしの
ように浮き、ゲート絶縁膜13が剥離して不良が発生し
てしまう。
線3上およびソース信号線5上のゲート絶縁膜13部分
のエッジをパッシベーション膜18が覆うようにすれ
ば、図13に示すように、パッシベーション膜18のエ
ッチング時にはゲート絶縁膜13のエッジ上にパッシベ
ーション膜18とレジストパターン21とが存在するこ
とになる。よって、ゲート絶縁膜13のエッジ下の基板
11がエッチングされるのを防いでゲート絶縁膜13の
膜剥がれによる表示不良を抑制することができる。
を、 マスクのアライメント精度:1.5μm、 ゲート信号線のパターン、ソース信号線のパターンの仕
上がり精度:±1.5μm、 ゲート信号線の幅:13.8”XGA(Cs on Gate) 40μm 14.1”XGA(Cs on Com) 23μm、 ソース信号線の幅:13.8”XGA 13μm 14.1”XGA 13μm、 ゲート絶縁膜のマスク:ゲート信号線およびソース信号
線の仕上がり幅より片側4μm広くする、パッシベーシ
ョン膜のマスク:ゲート信号線およびソース信号線の仕
上がり幅より片側5μm広くするとして、光透過部にお
いてゲート絶縁膜およびパッシベーション膜を除去して
いない従来の液晶表示装置と比較したところ、13.
8”XGAのパネル透過率について、本実施形態の液晶
表示装置は20.5%であり、従来の液晶表示装置の1
9.8%に比べて透過率を3.5%向上させることがで
きた。また、13.8”XGAの良品率については、本
実施形態の液晶表示装置は従来の液晶表示装置に比べて
0.3%〜1.4%向上させることができた。このよう
に液晶表示装置の良品率を向上させることができるの
は、ゲート絶縁膜をパターニングして開口部の膜部分を
除去する際に、前工程で発生した膜残り不良を除去する
ことが可能になるからである。
シベーション膜18をドライエッチングによりパターニ
ングしている。
にはCF4+O2ガスが用いられるが、このガスはガラス
基板11と反応しないため、ゲート絶縁膜13のエッジ
をパッシベーション膜18で覆わずに剥きだしにして
も、ゲート絶縁膜13のエッジ下のガラス基板11がエ
ッチングされず、実施形態6で懸念したようなゲート絶
縁膜13の膜剥がれによる表示不良が生じない。
グ時に基板11がエッチングされないので、ウェットエ
ッチング法を用いた場合に比べて基板表面の段差が少な
く、感光性アクリル樹脂等からなる層間絶縁膜19によ
る表面の平坦化を容易に行うことができる。
表示装置におけるアクティブマトリクス基板の1画素分
を示す平面図である。
信号線3とソース信号線5との交差部、ゲート信号線3
のパターンの屈曲部およびソース信号線5のパターンの
屈曲部において、ゲート絶縁膜13のパターン幅を広げ
てある。
グを行う場合には、エッチング槽から基板を引き出す際
に、ゲート信号線3とソース信号線5との交差部、ゲー
ト信号線3のパターンの屈曲部およびソース信号線5の
パターンの屈曲部にエッチング液が溜まってエッチング
異常を起こし易い。そこで、ゲート信号線3とソース信
号線5との交差部、ゲート信号線3のパターンの屈曲部
およびソース信号線5のパターンの屈曲部においてゲー
ト絶縁膜13のパターン幅を広げることにより、このよ
うな異常エッチングを防ぐことができる。また、ゲート
信号線3とソース信号線5との交差部はエッチング液の
染み込みが生じ易く、ゲート信号線3とソース信号線5
との短絡が発生し易い。よって、ゲート信号線3とソー
ス信号線5との交差部においてゲート絶縁膜13のパタ
ーン幅を広げることにより、このようなエッチング液の
染み込みによるゲート信号線3とソース信号線5との短
絡を防ぐことができる。
の交差部、ゲート信号線3のパターンの屈曲部およびソ
ース信号線5のパターンの屈曲部においてパッシベーシ
ョン膜18のパターン幅を広げることによっても、同様
に、このような異常エッチングやエッチング液の染み込
みによる不良を防ぐことが可能である。
電極を接続する接続電極としてのITO膜9bの屈曲部
やソース信号線5と画素容量配線4との交差部において
もゲート絶縁膜13やパッシベーション膜18のパター
ン幅を広げることにより、これらの屈曲部や交差部にお
ける異常エッチングやエッチング液の染み込み等による
不良を防ぐことができる。
表示装置におけるアクティブマトリクス基板の部分断面
図である。
縁性の基板11上に、ゲート信号線3およびその一部で
あるゲート電極12を覆うゲート絶縁膜13が、光透過
部およびそれ以外の部分にわたって設けられている。ま
た、TFT2、ソース信号線5および接続電極を覆う無
機薄膜からなるパッシベーション膜18が、光透過部お
よびそれ以外の部分にわたって設けられ、その上に透明
度の高い屈折率n19が1.8〜2.0の有機薄膜から
なる層間絶縁膜19が設けられている。
に、アクティブマトリクス基板の光透過部である開口部
において、透明絶縁性の基板11の上にゲート絶縁膜1
3、パッシベーション膜18、層間絶縁膜19および画
素電極6が順に設けられた構成となる。
〜1.6であり、ゲート絶縁膜13としてSi−N膜を
用いた場合、ゲート絶縁膜13の屈折率n13は1.8
〜2.0である。基板11側から光が入射すると、基板
11とゲート絶縁膜13との界面における反射率R8
(%)は、 R8=(n11−n13)2/(n11+n13)2×1
00 で表される。
−N膜を用いた場合、パッシベーション膜18の屈折率
n18は1.8〜2.0であり、層間絶縁膜19の屈折
率n19は1.8〜2.0である。基板11側から光が
入射すると、パッシベーション膜18と層間絶縁膜19
との界面における反射率R9(%)は、 R9=(n18−n19)2/(n18+n19)2×1
00 で表される。
1.8〜2.0であり、画素電極6としてITO膜を用
いた場合、画素電極6の屈折率n6は1.8〜2.0で
ある。基板11側から光が入射すると、層間絶縁膜19
と画素電極6との界面における反射率R10(%)は、 R10=(n19−n6)2/(n19+n6)2×10
0 で表される。
の界面における反射、パッシベーション膜18と層間絶
縁膜19との界面における反射および層間絶縁膜19と
画素電極6との界面における反射を考慮すると、光の透
過する開口部での反射率R12(%)は、 R12=R11+(100−R11)/100×R10 で表される。
100×R9である。
の場合についての層間絶縁膜19の屈折率n19と反射
率R12との関係を実線で示し、n13=n18=n6
=1.8の場合についての層間絶縁膜19の屈折率n1
9と反射率R12との関係を点線で示す。この図より理
解されるように、層間絶縁膜19の屈折率n19が1.
8〜2.0の範囲で、上記R8、R9およびR10の組
み合わせで決定されるR12が2.0%程度で最小とな
り、層間絶縁膜19の屈折率n19がこの範囲から外れ
ると、光の透過する開口部での透過光量の減衰が生じて
光透過率が低下する。
は、層間絶縁膜19の屈折率n19が1.8〜2.0の
範囲であるので、光透過部において基板11と層間絶縁
膜19との間にゲート絶縁膜13およびパッシベーショ
ン膜18が存在していても、白表示時の明るさを向上さ
せて、低消費電力とすることができる。
いて基板11と層間絶縁膜19との間にパッシベーショ
ン膜18が存在せずにゲート絶縁膜13が存在する場合
でも同様に、白表示時の明るさを向上させて、低消費電
力とすることができる。
である層間絶縁膜19の材料としては、例えば無機膜と
してMgO、SiO、ThO2、Pr6O11、ZrO2、
TixOy等を用いることができ、その他、有機膜等を用
いることもできる。
間絶縁膜19の屈折率n19が1.8〜2.0の範囲か
ら外れる場合でも、この範囲に近い値であれば、光透過
部である開口部での光透過率を良好にすることができる
ので、層間絶縁膜19の屈折率n19が1.8〜2.0
に近い値であれば、明るい表示を得ることが可能であ
る。
光透過部において層間絶縁膜が基板と直接接しているの
で、基板とゲート絶縁膜との界面やパッシベーション膜
と層間絶縁膜との界面での屈折率の差による光の反射が
生じず、光の透過率を向上させて明るい表示が得られ
る。
縁膜との間にゲート絶縁膜とパッシベーション膜とを設
けた場合、層間絶縁膜とスイッチング素子との間に無機
薄膜からなるパッシベーション膜が存在するので、スイ
ッチング素子の信頼性を向上させることができる。
縁膜部分との間にパッシベーション膜を設けずにゲート
絶縁膜だけを設けた場合、光透過部とそれ以外の部分と
の間の段差が低くなり、層間絶縁膜による基板表面の平
坦化が容易になるので、表示特性を向上させることがで
きる。また、パッシベーション膜のパターニング工程が
不要であるので、製造工程を簡略化して原価の低廉化を
図ることができる。
下の範囲にすれば、基板と層間絶縁膜との界面や層間絶
縁膜と画素電極との界面での屈折率の差を小さくするこ
とができるので、さらに光透過率を向上させて明るい表
示が得られる。
ート電極上、走査線上および信号線下の膜部分を残して
光透過部の膜部分を除去することにより、走査線および
信号線の断線不良を防ぐことが可能であり、パッシベー
ション膜のパターニング時にスイッチング素子上、走査
線上および信号線上の膜部分を残して光透過部の膜部分
を除去することによりゲート絶縁膜の不良や走査線およ
び信号線の断線不良を防ぐことが可能である。従って、
良品率を低下させることなく液晶表示装置の光透過率を
向上させることが可能となる。
率が1.8以上2.0以下の範囲であるので、光透過部
において層間絶縁膜と基板との間にゲート絶縁膜やパッ
シベーション膜が存在しても、光の反射による透過率の
低下が生じず、明るい表示を得ることができる。
マトリクス基板の1画素分を示す平面図である。
マトリクス基板の光透過部における膜構成を示す図であ
る。
マトリクス基板の部分断面図である。
マトリクス基板の光透過部付近における膜構成を示す図
である。
マトリクス基板の光透過部付近における膜構成を示す図
である。
マトリクス基板の光透過部における膜構成を示す図であ
る。
膜の屈折率n19と反射率R7との関係を示すグラフで
ある。
マトリクス基板の1画素分を示す平面図である。
ト絶縁膜部分を除去したアクティブマトリクス基板を示
す平面図である。
ブマトリクス基板の部分断面図である。
ゲート絶縁膜のエッジを覆わないアクティブマトリクス
基板を示す部分断面図である。
板の製造工程を示す部分断面図である。
ブマトリクス基板の1画素分を示す平面図である。
ブマトリクス基板の部分断面図である。
ブマトリクス基板の光透過部における膜構成を示す図で
ある。
膜の屈折率n19と反射率R12との関係を示すグラフ
である。
ティブマトリクス基板の光透過部における膜構成を示す
図である。
る。
ある。
における膜構成を示す図である。
Claims (11)
- 【請求項1】 表示媒体を挟んで対向配設された一対の
基板のうちの一方の基板上に、マトリクス状に設けられ
たスイッチング素子と、互いに交差して設けられた走査
線および信号線と、該スイッチング素子、該走査線およ
び該信号線を片面側に、かつ、もう一方の片面側に画素
電極を配するように設けられた層間絶縁膜とを有し、該
画素電極が該層間絶縁膜を貫くコンタクトホールを介し
て該スイッチング素子のドレイン電極と電気的に接続さ
れている表示装置において、 該層間絶縁膜が透明度の高い有機薄膜からなり、該スイ
ッチング素子、該走査線および該信号線を少なくとも覆
い、かつ、少なくとも遮光性のある該スイッチング素
子、該走査線および該信号線で遮光されない光透過部
で、該一方の基板と直接接するように形成されている表
示装置。 - 【請求項2】 前記一方の基板の光透過部以外の部分と
前記層間絶縁膜部分との間に、前記スイッチング素子の
ゲート電極を少なくとも覆うゲート絶縁膜と前記スイッ
チング素子を少なくとも覆う無機薄膜からなるパッシベ
ーション膜とを有し、該ゲート絶縁膜が、該一方の基板
上の光透過部と光透過部以外の部分とにわたって形成し
たゲート絶縁膜形成用の膜をパターニングして光透過部
の膜部分を除去したものからなり、該パッシベーション
膜が、該一方の基板上の光透過部と光透過部以外の部分
とにわたって形成したパッシベーション膜形成用膜をパ
ターニングして光透過部の膜部分を除去したものからな
る請求項1に記載の表示装置。 - 【請求項3】 前記一方の基板の光透過部以外の部分と
前記層間絶縁膜部分との間に、前記スイッチング素子の
ゲート電極を少なくとも覆うゲート絶縁膜を有し、該ゲ
ート絶縁膜が、該一方の基板上の光透過部と光透過部以
外の部分とにわたって形成したゲート絶縁膜形成用膜を
パターニングして光透過部の膜部分を除去したものから
なる請求項1に記載の表示装置。 - 【請求項4】 前記層間絶縁膜の光屈折率が1.5以上
2.0以下である請求項1乃至3のいずれか1つに記載
の表示装置。 - 【請求項5】 前記一方の基板の光透過部以外の部分と
前記層間絶縁膜との間であって、前記スイッチング素子
のゲート電極上の部分、前記走査線上の部分および前記
信号線下の部分にゲート絶縁膜を有し、該ゲート絶縁膜
が、該一方の基板上の光透過部と光透過部以外の部分と
にわたって形成したゲート絶縁膜形成用膜をパターニン
グして該ゲート電極上、該走査線上および該信号線下の
膜部分を残すと共に光透過部の膜部分を除去したものか
らなる請求項1に記載の表示装置。 - 【請求項6】 前記一方の基板の光透過部以外の部分と
前記層間絶縁膜との間であって、前記スイッチング素子
上の部分、前記走査線上の部分および前記信号線上の部
分に無機薄膜からなるパッシベーション膜を有し、該パ
ッシベーション膜が、該一方の基板上の光透過部と光透
過部以外の部分とにわたって形成したパッシベーション
膜形成用の膜をパターニングして該スイッチング素子
上、該走査線上および該信号線上の膜部分を残すと共に
光透過部の膜部分を除去したものからなる請求項5に記
載の表示装置。 - 【請求項7】 前記走査線上のパッシベーション膜部分
が該走査線上のゲート絶縁膜部分のエッジを覆うように
設けられ、かつ、前記信号線上のパッシベーション膜部
分が該走査線下のゲート絶縁膜部分のエッジを覆うよう
に設けられている請求項6に記載の表示装置。 - 【請求項8】 前記パッシベーション膜が、前記一方の
基板上の光透過部と光透過部以外の部分とにわたって形
成したパッシベーション膜形成用の膜をドライエッチン
グによりパターニングして光透過部の膜部分を除去した
ものからなる請求項2、4、6または7に記載の表示装
置。 - 【請求項9】 前記走査線と前記信号線との交差部、該
走査線のパターンの屈曲部および該信号線のパターンの
屈曲部において、前記ゲート絶縁膜のパターン幅が広げ
てある請求項5乃至8のいずれかに記載の表示装置。 - 【請求項10】 前記走査線と前記信号線との交差部、
該走査線のパターンの屈曲部および該信号線のパターン
の屈曲部において、前記パッシベーション膜のパターン
幅が広げてある請求項6乃至9のいずれかに記載の表示
装置。 - 【請求項11】 表示媒体を挟んで対向配設された一対
の基板のうちの一方の基板上に、マトリクス状に設けら
れたスイッチング素子と、互いに交差して設けられた走
査線および信号線と、該スイッチング素子、該走査線お
よび該信号線を片面側に、かつ、もう一方の片面側に画
素電極を配するように設けられた層間絶縁膜とを有し、
該画素電極が該層間絶縁膜を貫くコンタクトホールを介
して該スイッチング素子のドレイン電極と電気的に接続
されている表示装置において、 該一方の基板と該層間絶縁膜との間に、該スイッチング
素子のゲート電極を少なくとも覆うゲート絶縁膜と、該
スイッチング素子を少なくとも覆う無機薄膜からなるパ
ッシベーション膜とのうちの前者を少なくとも有し、該
層間絶縁膜が、透明度が高い光屈折率が1.8以上2.
0以下である絶縁膜からなる表示装置。
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