JPH1138442A - アクティブマトリクス型表示基板 - Google Patents

アクティブマトリクス型表示基板

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JPH1138442A
JPH1138442A JP19371497A JP19371497A JPH1138442A JP H1138442 A JPH1138442 A JP H1138442A JP 19371497 A JP19371497 A JP 19371497A JP 19371497 A JP19371497 A JP 19371497A JP H1138442 A JPH1138442 A JP H1138442A
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JP
Japan
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insulating film
interlayer insulating
signal line
source signal
electrode
Prior art date
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Application number
JP19371497A
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English (en)
Inventor
Yoshiharu Kataoka
義晴 片岡
Takashi Fujikawa
隆 藤川
Yoshikazu Sakihana
由和 咲花
Mikio Katayama
幹雄 片山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容量成分が生じないようにオーバーラップを
なくしても、また、駆動電流による電界の影響を小さく
するために層間絶縁膜の厚みを大きくしなくても、光の
漏れを防ぎ、クロストークを防止することができ、さら
には、液晶表示装置の開口率は十分に確保することがで
きるアクティブマトリクス型表示基板を提供する。 【解決手段】 層間絶縁膜を介してのゲート信号線3、
ソース信号線5と絵素電極6とのオーバーラップをなく
す。層間絶縁膜として、絵素電極6直下の第1の層間絶
縁膜21とゲート信号線3およびソース信号線5の直上
の第2の層間絶縁膜22とに分け、第1の層間絶縁膜2
1の屈折率n1 を第2の層間絶縁膜22の屈折率n2
りも大きくし、ゲート絶縁膜13の屈折率n0 との関係
で、n1 2 −n2 2 ≧n0 2 を満たすようにしてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示装置等に
用いられるアクティブマトリクス型表示基板に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示素子等を用いた卓上パー
ソナル情報端末機器やアミューズメント機器などが開発
されている。これらの機器に用いられている液晶表示素
子は、高画質化・大型化の要望から、能動素子例えば薄
膜トランジスタ(TFT:ThinFilm Transistor)を有
するアクティブマトリクス型液晶表示素子が主流となっ
ている。さらに、低消費電力化に対する要望にも対応で
きるようにするため、開口率を高め透過率をアップする
ことに凌ぎをけずっている。
【0003】このような要望を満たすため、絵素電極を
開口部一杯まで広くすることが可能な構造が必要とされ
る。例えば、逆スタガー型薄膜トランジスタ構造を有す
る透過型のアクティブマトリクス型表示基板の一例とし
て、図7にTFTを用いたアクティブマトリクス型表示
基板の回路構成の一例を示す。
【0004】アクティブマトリクス型表示基板100に
おいて、スイッチング素子としてのTFT(薄膜トラン
ジスタ)2および絵素容量1がマトリクス状に配列され
ている。走査信号を供給するためのゲート信号線3はT
FT2のゲート電極に接続され、そこに入力される走査
信号によるゲート信号によってTFT2が駆動制御され
る。ビデオ信号(データ信号)を供給するためのソース
信号線5はTFT2のソース電極に接続され、TFT2
の駆動時に、TFT2を介してビデオ信号が絵素電極6
に入力される。各ゲート信号線3とソース信号線5と
は、マトリクス状に配列されたTFT2および絵素電極
6の周囲を通り、互いに直交差するように設けられてい
る。さらに、TFT2のドレイン電極は絵素電極6およ
び絵素容量1に接続されており、この絵素容量1の対向
電極はそれぞれ絵素容量配線4に接続されている。
【0005】図8は高開口率を実現するアクティブマト
リクス型表示基板の1絵素分の構造を示す平面図、図9
は図8におけるC−C′線矢視の断面図である。
【0006】透明絶縁性基板11上に、図7、図8に示
すゲート信号線3に接続されたゲート電極12が形成さ
れているとともに、絵素容量配線4が形成されている。
透明絶縁性基板11、ゲート電極12、絵素容量配線4
の上を覆ってゲート絶縁膜13が形成され、さらにその
上にはゲート電極12に位置対応してゲート絶縁膜13
上に半導体層14が形成され、半導体層14上の中央部
にチャネル保護層15が形成されている。このチャネル
保護層15の両端部および半導体層14の一部を覆い、
チャネル保護層15上で分断された状態で、ソース電極
16aおよびドレイン電極16bとなるn+Si層が形
成されている。一方のn+Si層であるソース電極16
aの端部上には、透明導電膜17aと金属層17bとが
設けられて2層構造のソース信号線5となっている。ま
た、他方のn+Si層であるドレイン電極16bの端部
上には、ITO(Indium Tin Oxide:酸化インジウム
錫)などの透明導電膜18aと金属層18bとが設けら
れ、透明導電膜18aは延長されて、ドレイン電極16
bと絵素電極6とを接続するするようになっている。さ
らに、TFT2、ゲート信号線3およびソース信号線
5、ドレインの透明導電膜18aの上部を覆って透明度
の高い有機膜からなる層間絶縁膜19が設けられてい
る。この層間絶縁膜19の上には、透明導電膜からなる
絵素電極6が形成され、この絵素電極6は、層間絶縁膜
19を貫くコンタクトホール7を介して、透明導電膜1
8aに接合され、さらにこの透明導電膜18aを介して
TFT2のドレイン電極16bと接続されている。
【0007】このように、ゲート信号線3およびソース
信号線5と透明導電膜からなる絵素電極6との間に層間
絶縁膜19が形成されているので、ゲート信号線3とソ
ース信号線5に対して絵素電極6をオーバーラップさせ
ることができる(図10参照)。これによって液晶表示
装置の開口率を向上させることができる。すなわち、高
開口率を得るためには、ゲート信号線3、ソース信号線
5および絵素容量配線4によって囲まれた開口部領域に
対して絵素電極6を一杯まで広くし、なおかつエッチン
グによるシフト量やステッパーによるアライメントずれ
を考慮して、図8に示すように、絵素電極6をゲート信
号線3およびソース信号線5に対して層間絶縁膜19を
介してオーバーラップさせた構造としている。
【0008】図10は液晶表示装置についての図8にお
けるD−D′線矢視の断面図であり、ソース信号線5の
箇所を断面示している。
【0009】ソース信号線5と絵素電極6とは層間絶縁
膜19を介してそれぞれの一部分どうしが上下方向でオ
ーバーラップしている様子が示されている。これは、絵
素電極6をできる限り広げることにより、対向電極73
との間で電界を印加して制御できる液晶層74の領域を
広くとり、制御できない領域をブラックマトリクス71
により覆うようにし、光の漏れを防いでコントラスト低
下を抑制するためである。なお、符号の70は透明絶縁
性基板、72は透明絶縁膜である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ソース
信号線5と絵素電極6とが層間絶縁膜19を介してオー
バーラップした構造となっているため、そのオーバーラ
ップ部分で容量成分が生じ、この容量成分によりソース
信号線5に流れる駆動電流による電界が絵素電極6に対
して影響を及ぼし、クロストークを発生させる原因とな
っていた。
【0011】この点は、ゲート信号線3についても同様
の現象が生じており、クロストークの原因となってい
た。
【0012】このようなクロストークを防止する1つの
対策として、ソース信号線5あるいはゲート信号線3に
流れる駆動電流による電界の影響を小さくするために、
層間絶縁膜19の厚みを大きくして、容量成分の静電容
量を小さくすることが考えられるが、層間絶縁膜19の
厚みを大きくすることは、コンタクト部7の形成および
パターニングを困難にする。
【0013】本発明は、このような事情に鑑みて創案さ
れたものであって、容量成分が生じないようにするため
に前記のオーバーラップをなくしても、また、駆動電流
による電界の影響を小さくするために層間絶縁膜の厚み
を大きくしなくても、クロストークを防止でき、また光
の漏れを防ぎコントラスト低下を防止し、液晶表示装置
の開口率は十分に確保することができるアクティブマト
リクス型表示基板を提供することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアクティブ
マトリクス型表示基板においては、透明な層間絶縁膜を
介してのゲート信号線およびソース信号線と絵素電極と
のオーバーラップをなくすとともに、層間絶縁膜とし
て、絵素電極の直下の第1の層間絶縁膜とゲート信号線
およびソース信号線の直上の第2の層間絶縁膜とに分
け、第1の層間絶縁膜の屈折率n1 を第2の層間絶縁膜
の屈折率n2 よりも大きくする(n1>n2)、そして、
より好ましくは、ゲート信号線およびソース信号線と透
明絶縁性基板との間にあるゲート絶縁膜の屈折率n0
が、n1 2 −n2 2 ≧n0 2 を満たすように構成するもの
である。これにより、オーバーラップをなくしたので容
量成分の増加を抑え、層間絶縁膜の厚みを大きくしなく
ても駆動電流による電界が絵素電極に対して与える悪影
響を少なくすることができ、また、屈折率の関係を適正
に定めてあるので、光の漏れを防いでコントラスト低下
を抑制できるとともに、クロストークを防止することが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るアクティブマ
トリクス型表示基板の具体的な実施の形態について、図
面に基づいて詳細に説明する。この実施の形態のアクテ
ィブマトリクス型表示基板を用いる液晶表示装置は透過
型のものである。
【0016】図1は本発明の実施の形態に係る液晶表示
装置におけるアクティブマトリクス型表示基板の1絵素
部分の構成を示す平面図である。図2は図1におけるA
−A′線矢視の断面図、図3は図1におけるB−B′線
矢視の断面図である。
【0017】透明絶縁性基板11上に、走査信号を供給
するためのゲート信号線3とビデオ信号(データ信号)
を供給するためのソース信号線5と絵素容量配線4とが
形成されている。ゲート信号線3と絵素容量配線4とは
平行であり、これらに対してソース信号線5は直交差し
ている。この場合に、スイッチング素子としてのTFT
(薄膜トランジスタ)2におけるゲート電極12(図9
参照)もゲート信号線3に接続された状態で形成され
る。
【0018】ゲート信号線3、絵素容量配線4、ソース
信号線5、ゲート電極12および透明絶縁性基板11の
上にゲート絶縁膜13が被覆形成されている。
【0019】TFT2は従来技術の場合と同様に形成さ
れている。すなわち、図9に示したのと同様に、ゲート
電極12に位置対応してゲート絶縁膜13上に半導体層
14が形成され、半導体層14上の中央部にチャネル保
護層15が形成されている。このチャネル保護層15の
両端部および半導体層14の一部を覆い、チャネル保護
層15上で分断された状態で、ソース電極16aおよび
ドレイン電極16bとなるn+Si層が形成されてい
る。一方のn+Si層であるソース電極16aの端部上
には、透明導電膜17aと金属層17bとが設けられて
2層構造のソース信号線5となっている。また、他方の
+Si層であるドレイン電極16bの端部上には、I
TO(Indium Tin Oxide:酸化インジウム錫)などの透
明導電膜18aと金属層18bとが設けられ、透明導電
膜18aは延長されて、ドレイン電極16bと絵素電極
6とを接続するようになっている。これらは、スパッタ
法によるパターニングで形成される。
【0020】透明導電膜17aと金属層17bとの2層
構造および透明導電膜18aと金属層18bとの2層構
造としてあるので、仮に、金属層の一部に膜の欠損が生
じたとしても、ITOによって電気的に接続されるた
め、断線を実質的に防止することができる。
【0021】ゲート信号線3およびソース信号線5の上
側に対応する箇所を除いて、ゲート絶縁膜13上および
ドレイン電極16bに接続の透明導電膜18a上さらに
TFT2の上に透明度の高い有機膜からなる第1の層間
絶縁膜21が形成されているとともに、それ以外の箇所
すなわちゲート信号線3の上側に対応する箇所のゲート
絶縁膜13上およびソース信号線5上に第2の層間絶縁
膜22が形成されている。第1の層間絶縁膜21の全周
の側端面は、ゲート信号線3の上方の第2の層間絶縁膜
22の側端面およびソース信号線5の上方の第2の層間
絶縁膜22の側端面に対して接触している。
【0022】第1の層間絶縁膜21の屈折率n1 は第2
の層間絶縁膜22の屈折率n2 よりも大きい(n1>n2
)。第1の層間絶縁膜21も第2の層間絶縁膜22も
その材質は透明なアクリル樹脂である。ただし、いずれ
も、ネガ型の感光性のアクリル樹脂あるいはポジ型の感
光性のアクリル樹脂を用いてもよい。
【0023】第1の層間絶縁膜21の上には透明導電膜
からなる絵素電極6が形成され、この絵素電極6は第1
の層間絶縁膜21を貫くコンタクトホール7を介して、
透明導電膜18aに接合され、この透明導電膜18aを
介してTFT2のドレイン電極16bと接続されてい
る。この絵素電極6は、スパッタ法によって成膜され、
ゲート信号線3およびソース信号線5に対してオーバー
ラップしないようにパターニングされて形成される。し
たがって、図1〜図3に示すように、絵素電極6の全周
の側端面は、ゲート信号線3の上方の第2の層間絶縁膜
22の側端面およびソース信号線5の上方の第2の層間
絶縁膜22の側端面に対して接触している。
【0024】なお、ここで、第1の層間絶縁膜21およ
び第2の層間絶縁膜22の成膜の方法について補足説明
しておく。
【0025】まず、第1の層間絶縁膜21についてであ
るが、透明なアクリル樹脂をスピン塗布法により塗布す
る。その膜厚は約3μmである。続いて、フォトリソグ
ラフィ工程によりゲート信号線3およびソース信号線5
上のレジストを除去する。酸素プラズマ処理、アルカリ
性の溶液などの処理により、ゲート信号線3およびソー
ス信号線5の上より第1の層間絶縁膜21をパターニン
グし、不要部分を除去する。この場合に、ネガレジスト
を用いて、ゲート信号線3およびソース信号線5をマス
クとして裏面(透明絶縁性基板11側)より露光するこ
とにより、セルフアラインしてもよい。第1の層間絶縁
膜21を成膜する際にはコンタクトホール7も同時に形
成する。
【0026】次に、第2の層間絶縁膜22についてであ
るが、アクリル樹脂をスピン塗布法により塗布する。そ
の膜厚は約2.5〜3μmである。続いて、フォトリソ
グラフィ工程により絵素電極6上のレジストを除去す
る。酸素プラズマ処理、アルカリ性の溶液などの処理に
より、ゲート信号線3およびソース信号線5の上より第
2の層間絶縁膜22をパターニングし、不要部分を除去
する。
【0027】先に、第1の層間絶縁膜21の屈折率n1
は第2の層間絶縁膜22の屈折率n2 よりも大きい(n
1>n2 )と述べたが、例えば、n1 =1.5、n2
1としてよい。また、ゲート絶縁膜13の屈折率をn0
とすると、n0 =1としてよい。
【0028】次に、上記のように、絵素電極6を、ゲー
ト信号線3およびソース信号線5に対してオーバーラッ
プしないように形成しても、そして、ブラックマトリク
スを設けなくても、光の漏れを防いで、コントラスト低
下を抑制することができることを、図4、図5、図6を
用いて説明する。
【0029】絵素電極6の真下の第1の層間絶縁膜21
の屈折率をn1 、ゲート信号線3およびソース信号線5
の真上の第2の層間絶縁膜22の屈折率をn2 、ゲート
絶縁膜13の屈折率をn0 とする。
【0030】屈折率n0 のゲート絶縁膜13から屈折率
1 の第1の層間絶縁膜21に対して入射角θ0 で入射
した光が、屈折角θ1 で第1の層間絶縁膜21を伝搬
し、さらに、屈折率n1 の第1の層間絶縁膜21から屈
折率n2 の第2の層間絶縁膜22に対して入射角i1
入射した光が、屈折角θ2 で第2の層間絶縁膜22を伝
搬するとする。
【0031】このとき、スネルの法則により、 n0 sin θ0 =n1 sin θ1 ……………………………………(1) i1 =π/2−θ1 ………………………………………………(2) n1 sin i1 =n2 sin θ2 ……………………………………(3) である。(1)式、(2)式より、 n0 sin θ0 =n1 cos i1 ……………………………………(4) となる。また、(3)式より、 すなわち、 n2 2 sin2 θ2 =n1 2 −n0 2 sin2 θ0 ……………………(5) となる。左辺と右辺を入れ替えて、 n1 2 −n0 2 sin2 θ0 =n2 2 sin2 θ2 ……………………(6) sin2 θ2 ≦1であるから、 n1 2 −n0 2 sin2 θ0 ≦n2 2 …………………………………(7) となる。これが、第1の層間絶縁膜21から第2の層間
絶縁膜22へ光が伝搬する条件である。
【0032】図5に、屈折率n1 の第1の層間絶縁膜2
1から屈折率n2 の第2の層間絶縁膜22への境界面に
対して入射角i1 で入射したときの反射と屈折角θ2
の屈折の様子を示す。
【0033】 n1>n2 …………………………………………………………(8) の場合、すなわち、 n1/n2 >1 ……………………………………………………(9) の場合、入射角i1 が大きくなると、 sin θ2 =(n1/n2 )・sin i1 >1 ……………………(10) となる場合が起こり得る。しかし、sin θ2 ≦1である
から、この(10)式を満たす屈折角θ2 は存在すること
はなく、したがって、境界面ですべての光が反射する全
反射が起きる。このときのi1 を臨界角としてθC と置
くと、θ2 =π/2であり、sin θ2 =1であるから、
(10)式は、 1=(n1/n2 )・sin θC …………………………………(11) となり、これから、 sin θC =n2/n1 ……………………………………………(12) となる。つまり、入射角i1 が臨界角θC に達すると、
屈折角θ2 はπ/2となり、全反射が始まる。
【0034】したがって、i1 →θC に近づくほど、反
射率は1に近づき、全反射の領域としての、 i1 ≧θC …………………………………………………………(13) で反射率は1となる。
【0035】図6にn2/n1 と臨界角θC との関係を
示す。
【0036】例えば、前述したように、n1 =1.5、
2 =1の場合は、n2/n1 ≒0.666‥‥i1
41.3°にて全反射が生じる。すなわち、臨界角θC
=41.3°ということである。
【0037】(7)式を変形すると、 n1 2 −n2 2 ≦n0 2 sin2 θ0 ………………………………(14) となる。これは、第1の層間絶縁膜21から第2の層間
絶縁膜22へ光が伝搬する条件であるから、これを否定
することにより、すなわち、 n1 2 −n2 2 ≧n0 2 ……………………………………………(15) を満たすとき、第1の層間絶縁膜21から第2の層間絶
縁膜22への光の伝搬は起こらず、第1の層間絶縁膜2
1の内部のみを伝搬し、その結果として、絵素電極6の
みを光が通過することになる。したがって、絵素電極6
と対向電極との間の電界により液晶層を制御することが
できるようになる。
【0038】例えば、前述した、n1 =1.5、n2
1およびn0 =1の場合は、 n1 2 =1.52 =2.25、n2 2 =12 =1、n0 2
=12 =1 であるから、 n1 2 −n2 2 =2.25−1=1.15>n0 2 =1 となって、条件を満たしている。
【0039】以上のように、本実施の形態によれば、容
量成分が生じないようにするため絵素電極6をゲート信
号線3およびソース信号線5に対してオーバーラップし
ないように形成しても、そして、比較的コストの高いブ
ラックマトリクスを設けなくても、さらに、ソース信号
線5あるいはゲート信号線3に流れる駆動電流による電
界の影響を小さくするべく容量成分の静電容量を小さく
するために層間絶縁膜(第1の層間絶縁膜21および第
2の層間絶縁膜22)の厚みを大きくしなくても、光の
漏れを防いで、コントラスト低下を抑制することができ
るとともに、クロストークを防止することができる。
【0040】もちろん、液晶表示装置の開口率は十分に
大きなものを確保することができている。
【0041】第1の層間絶縁膜21の膜厚を約3μmと
し、第2の層間絶縁膜22の膜厚を約2.5〜3μmと
して、いずれも可視光線の波長0.38〜0.78μm
より十分に大きい膜厚としてあるので、上記の作用・効
果が一層高精度に発揮される。
【0042】
【発明の効果】本発明に係るアクティブマトリクス型表
示基板によれば、透明な層間絶縁膜を介してのゲート信
号線およびソース信号線と絵素電極とのオーバーラップ
をなくしたので容量成分の増加を抑え、層間絶縁膜の厚
みを大きくしなくても駆動電流による電界が絵素電極に
対して与える悪影響を少なくすることができ、また、屈
折率の関係を適正に定めてあるので、光の漏れを防いで
コントラスト低下を抑制しながらクロストークを防止す
ることができる。
【0043】また、第1の層間絶縁膜および第2の層間
絶縁膜の膜厚を可視光線の波長に比べて十分に大きくす
ることにより、上記の効果をより強力に発揮することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るアクティブマトリク
ス型表示基板の1絵素部分の構成を示す平面図である。
【図2】図1におけるA−A′線矢視の断面図である。
【図3】図1におけるB−B′線矢視の断面図である。
【図4】実施の形態におけるソース信号線(あるいはゲ
ート信号線)の直上での光線の伝搬の模式図である。
【図5】実施の形態における第1の層間絶縁膜と第2の
層間絶縁膜との境界における光線の伝搬の模式図であ
る。
【図6】実施の形態における第1の層間絶縁膜と第2の
層間絶縁膜の屈折率比と全反射の臨界角との関係図であ
る。
【図7】TFTを用いた一般的なアクティブマトリクス
型表示基板の構成を示す概略の回路図である。
【図8】従来の技術に係る高開口率を実現するアクティ
ブマトリクス型表示基板の1絵素分の構造を示す平面図
である。
【図9】図8におけるC−C′線矢視の断面図である。
【図10】液晶表示装置についての図8におけるD−
D′線矢視の断面図である。
【符号の説明】
2……TFT(薄膜トランジスタ) 3……ゲート信号線 4……絵素容量配線 5……ソース信号線 6……絵素電極 7……コンタクトホール 11……透明絶縁性基板 12……ゲート電極 13……ゲート絶縁膜 14……半導体層 15……チャネル保護層 16a…ソース電極 16b…ドレイン電極 17a…TFTのソース信号線を形成する透明導電膜 17b…TFTのソース信号線を形成する金属層 18a…TFTのドレイン電極に接続される透明導電膜 18b…TFTのドレイン電極に接続される金属層 21……屈折率n1 が比較的大きな第1の層間絶縁膜 22……屈折率n2 が比較的小さな第2の層間絶縁膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片山 幹雄 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絵素電極およびこの絵素電極を駆動する
    スイッチング素子がマトリクス状に配列され、これら絵
    素電極およびスイッチング素子の周囲でゲート信号線と
    ソース信号線とが直交する状態に形成され、前記スイッ
    チング素子、ゲート信号線およびソース信号線の上部に
    透明な層間絶縁膜が形成され、前記層間絶縁膜上に絵素
    電極が形成され、前記絵素電極が前記層間絶縁膜を貫く
    コンタクトホールを介してスイッチング素子のドレイン
    電極と接続されているアクティブマトリクス型表示基板
    であって、前記層間絶縁膜を介しての前記ゲート信号線
    およびソース信号線と絵素電極とのオーバーラップをな
    くし、前記層間絶縁膜として、前記絵素電極の直下の第
    1の層間絶縁膜と前記ゲート信号線およびソース信号線
    の直上の第2の層間絶縁膜とに分け、第1の層間絶縁膜
    の屈折率n1 を第2の層間絶縁膜の屈折率n2 よりも大
    きくしてあることを特徴とするアクティブマトリクス型
    表示基板。
  2. 【請求項2】 ゲート信号線およびソース信号線と透明
    絶縁性基板との間にあるゲート絶縁膜の屈折率n0 が、
    1 2 −n2 2 ≧n0 2 を満たしていることを特徴とする
    請求項1に記載のアクティブマトリクス型表示基板。
  3. 【請求項3】 第1の層間絶縁膜および第2の層間絶縁
    膜の膜厚が可視光線の波長に比べて十分に大きいことを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載のアクティブ
    マトリクス型表示基板。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100411974B1 (ko) * 2000-06-20 2003-12-24 가부시끼가이샤 도시바 액정 표시 장치
KR100494541B1 (ko) * 2001-03-08 2005-06-10 샤프 가부시키가이샤 액티브 매트릭스 기판 및 그의 제조방법
KR100727265B1 (ko) 2002-12-30 2007-06-11 엘지.필립스 엘시디 주식회사 액정표시장치 및 그 제조방법
JP2008039812A (ja) * 2006-08-01 2008-02-21 Hitachi Displays Ltd 液晶表示装置

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