JPH1139551A - 自動販売機の制御装置、その方法及び記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作ボックスの構造を簡単にできるととも
に、多機能の自動販売機を実現できる制御装置、制御方
法及び記録媒体を提供する。 【解決手段】 自動販売機１０の前面に設けられた複数
の商品選択ボタン１４に、機能設定ボタンとコラムを特
定するためのボタンとの２つの役割を持たし、この切替
えを返却レバー２０で行うようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、タバコやジュース
等を販売する自動販売機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より自動販売機を管理する場合に
は、自動販売機内部に操作ボックスが設けられており、
この操作ボックスを操作することにより、各コラム毎の
売上げ額や価格設定、その他の機能を働かせるようにし
ている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、最近の
自動販売機においては販売する商品の種類やその機能が
多くなってきたため、この操作ボックスの構造が複雑と
なり、これにかかるコストも上昇するという問題があっ
た。

【０００４】そこで本発明は上記問題点に鑑み、操作ボ
ックスの構造を簡単にできるとともに、多機能の自動販
売機を実現できる制御装置、制御方法及び記録媒体を提
供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】請求項１の自動販売機の
制御装置は、自動販売機の前面に設けられた複数の商品
選択ボタンと、投入したお金を返却するための返却レバ
ーと、投入金額などを表示する表示器と、自動販売機の
内部に設けられた商品を収納する複数のコラムとを有し
た自動販売機において、自動販売機の内部に設けられた
切替えスイッチと、前記切替えスイッチがＯＮ状態の場
合に、前記複数の商品選択ボタンのうちの少なくとも一
部の商品選択ボタンを機能設定ボタンに切替えて機能設
定モードに入る切替え手段と、前記機能設定モードにお
いて、前記機能設定ボタンの機能を有する一の商品選択
ボタンをＯＮ状態にすると、その機能に対応する一の機
能モードに自動販売機を設定すると共に、その機能の内
容を前記表示器に表示させる機能設定手段と、前記一の
機能モードにおいて、前記返却レバーをＯＮ状態にする
と共に、一の商品選択ボタンをＯＮ状態にすると、前記
一の商品選択ボタンに対応する前記コラムについて前記
一の機能を働かせる機能動作手段とよりなるものであ
る。

【０００６】請求項２の自動販売機の制御方法は、自動
販売機の前面に設けられた複数の商品選択ボタンと、投
入したお金を返却するための返却レバーと、投入金額な
どを表示する表示器と、自動販売機の内部に設けられた
商品を収納する複数のコラムとを有した自動販売機にお
いて、自動販売機の内部に設けられた切替えスイッチが
ＯＮ状態の場合に、前記複数の商品選択ボタンのうちの
少なくとも一部の商品選択ボタンを機能設定ボタンに切
替えて機能設定モードに入る切替えステップと、前記機
能設定モードにおいて、前記機能設定ボタンの機能を有
する一の商品選択ボタンをＯＮ状態にすると、その機能
に対応する一の機能モードに自動販売機を設定すると共
に、その機能の内容を前記表示器に表示させる機能設定
ステップと、前記一の機能モードにおいて、前記返却レ
バーをＯＮ状態にすると共に、一の商品選択ボタンをＯ
Ｎ状態にすると、前記一の商品選択ボタンに対応する前
記コラムについて前記一の機能を働かせる機能動作ステ
ップとよりなるものである。

【０００７】請求項３の記録媒体は、自動販売機の前面
に設けられた複数の商品選択ボタンと、投入したお金を
返却するための返却レバーと、投入金額などを表示する
表示器と、自動販売機の内部に設けられた商品を収納す
る複数のコラムとを有した自動販売機で使用される記録
媒体において、自動販売機の内部に設けられた切替えス
イッチがＯＮ状態の場合に、前記複数の商品選択ボタン
のうちの少なくとも一部の商品選択ボタンを機能設定ボ
タンに切替えて機能設定モードに入る切替え手順と、前
記機能設定モードにおいて、前記機能設定ボタンの機能
を有する一の商品選択ボタンをＯＮ状態にすると、その
機能に対応する一の機能モードに自動販売機を設定する
と共に、その機能の内容を前記表示器に表示させる機能
設定手順と、前記一の機能モードにおいて、前記返却レ
バーをＯＮ状態にすると共に、一の商品選択ボタンをＯ
Ｎ状態にすると、前記一の商品選択ボタンに対応する前
記コラムについて、前記一の機能を働かせる機能動作手
順とを記録したものである。

【０００８】

【作 用】本発明の自動販売機の制御状態について説明
する。

【０００９】まず最初に、自動販売機の管理者が自動販
売機の内部に設けられた切替スイッチをＯＮ状態にす
る。

【００１０】切替手段は、切替スイッチがＯＮ状態の場
合に、複数の商品選択ボタンのうちの少なくとも一部の
商品選択ボタンを機能設定ボタンに切替え機能設定モー
ドに入る。

【００１１】機能設定手段は、機能設定モードにおい
て、前記機能設定ボタンの機能を有する１の商品選択ボ
タンをＯＮ状態にすると、その機能に対応する一の機能
モード（例えば、売上額表示モード）に自動販売機を設
定するとともに、その機能の内容（例えば、売上額表示
モード）を表示器に表示させる。

【００１２】機能動作手段は、前記一の機能モード（例
えば、売上額表示モードにおいて、返却レバーをＯＮ状
態にするとともに、一の商品選択ボタンをＯＮ状態にす
ると、一の商品選択ボタンに対応するコラムについて前
記一の機能（すなわち、売上額を表示する）を働かせ
る。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図１〜
図４に基づいて説明する。

【００１４】図１は本実施例のタバコの自動販売機１０
の正面図である。

【００１５】この自動販売機１０の正面には、複数のタ
バコのサンプルを陳列するための陳列棚１２と、各サン
プルのタバコの下方に設けられた商品選択ボタン（以
下、選択ボタンという）１４がｎ個（例えば、３５個）
設けられている。

【００１６】この陳列棚１２の右側には、デジタル式の
金額表示器１６と硬貨投入口１８と返却レバー２０と紙
幣投入口２２が設けられている。さらに、陳列棚１２の
下方には商品であるタバコを取り出すための商品取出口
２４が設けられている。

【００１７】図２は、自動販売機１０のブロック図であ
る。

【００１８】主制御部２６はマイコンよりなり、コイン
メック２８、ビルバリ３０、返却レバー２０、金額表示
器１６が接続されている。また、主制御部２６を操作す
るための操作ボックス３２と自動販売機１０の電源を供
給するための電源部３４が接続されている。さらに、後
から説明する切替スイッチ３６も接続されている。

【００１９】一方、主制御部２６には、ｎ個（３５個）
の選択ボタン１４が接続され、これら選択ボタン１４に
対応するコラム３８が接続され、さらに、これらコラム
３８に対応するための商品搬送部４０が接続されてい
る。

【００２０】なお、図２における第１選択ボタンは、図
１における陳列棚１２の左最上段にある選択ボタン１４
を意味し、以下、左から順番に第２選択ボタン、第３選
択ボタンとなっている。

【００２１】図３は、切替スイッチ３６によって選択ボ
タン１４の機能を切替えた場合と，金額表示器１６でそ
の機能を示した表示状態を説明する表である。

【００２２】例えば、第１選択ボタン１４の場合には、
売上額確認機能と切替えられ、表示内容は「Ｂ」とな
る。以下、同様に各機能設定を有し、第６選択ボタン１
４は、終了の機能に切替えられる。

【００２３】次に、図４のフローチャートに基づいて、
自動販売機１０において機能設定を行う場合について説
明する。

【００２４】ステップ１において、自動販売機１０の管
理者は、切替スイッチ３６をＯＮ状態にすると機能設定
モードに入る。この機能設定モードにおいて、第１選択
ボタンをＯＮ状態にすると（ステップ２）、自動販売機
１０は売上額確認モードに入る（ステップ３）。

【００２５】ステップ４において、現在が売上額確認モ
ードであることを示すために金額表示器１６は、「Ｂ」
を点灯する。

【００２６】ステップ５において、返却レバー２０がＯ
Ｎ状態になると、ステップ６において、金額表示器１６
における「Ｂ」の表示を点滅させる。なお、点滅に代え
て金額表示器１６のセグメントを回転させてもよい。

【００２７】ステップ７において、管理者は売上額を確
認したいコラムに対応する選択ボタン１４をＯＮ状態に
する。

【００２８】ステップ８において、そのＯＮ状態になっ
た選択ボタン１４に対応するコラム３８の売上額を表示
する。

【００２９】ステップ９において、管理者が売上額を確
認すると、再び返却レバーをＯＮ状態にし、機能設定モ
ードに戻す。

【００３０】ステップ１０において、第６選択ボタン１
４をＯＮ状態にして、機能設定モードを終了する。

【００３１】次に、ステップ１において切替スイッチを
ＯＮ状態にして、機能設定モードに入った後に、第２選
択ボタンをＯＮ状態にし（ステップ１１）、価格設定モ
ードに入った場合について説明する（ステップ１２）。

【００３２】ステップ１３において、現在の状態が価格
設定モードであることを示すために金額表示器１６が
「Ｐ」を点灯する。

【００３３】ステップ１４において、管理者が返却レバ
ー２０をＯＮ状態にする。

【００３４】ステップ１５において、金額表示器１６の
「Ｐ」の表示状態を点滅させる。

【００３５】ステップ１６において、価格設定を行いた
いコラム３８に対応する選択ボタン１４（例えば、第７
選択ボタン１４）をＯＮ状態にする。

【００３６】ステップ１７において、金額表示器１６に
基準価格（例えば、３００円）を表示する。

【００３７】ステップ１８において、第４選択ボタンを
押すと、金額表示器１６に表示されている３００円の値
が１０円ずつ上昇し、逆に第５選択ボタンをＯＮ状態に
すると１０円ずつ減少していく。例えば、第４選択ボタ
ンを５回押して価格を３５０円に設定したとする。

【００３８】ステップ１９において、返却レバー２０を
ＯＮ状態にして第７選択ボタン１４の価格を３５０円に
決定する。そして、機能設定モードに戻る。

【００３９】ステップ２０において、第６選択ボタン１
４をＯＮ状態にして、機能設定モードも終了する。

【００４０】次に、ステップ１において切替スイッチを
ＯＮ状態にして機能設定モードに入った後、第３選択ボ
タンをＯＮ状態にし（ステップ２１）、テスト販売モー
ドに入った場合について説明する（ステップ２２）。

【００４１】ステップ２３において、現在の状態がテス
ト販売モードであることを示すために金額表示器１６の
表示を「Ａ」として点灯させる。

【００４２】ステップ２４において、返却レバー２０を
ＯＮ状態にする。

【００４３】ステップ２５において、金額表示器１６の
「Ａ」の表示を点滅させる。

【００４４】ステップ２６において、管理者がテスト販
売を行いたいコラム３８に対応する選択ボタン１４をＯ
Ｎ状態にする。

【００４５】ステップ２７において、そのコラムに対応
する商品搬送部４０が動作してテスト販売を行う。

【００４６】ステップ２８において、管理者がテスト販
売が終了したことを確認した後、返却レバー２０をＯＮ
状態にして機能設定モードに戻る。

【００４７】ステップ２６において、第６選択ボタンを
ＯＮ状態にして、機能設定モードも終了する。

【００４８】以上のように、切替スイッチ３６をＯＮ状
態にして機能設定モードに入るとともに、特定の選択ボ
タン１４をＯＮ状態にすることにより、売上額確認モー
ドや価格設定モード、テスト販売モードに入ることがで
きる。さらに、その後に、返却レバー２０をＯＮ状態に
すると、売上額の確認、価格設定、テスト販売を行いた
いコラム３８の選択ボタン１４を選択することができ
る。

【００４９】したがって、操作ボックス３２の構造を簡
単にすることができるとともに、その殆どの操作が自動
販売機１０の前面で行うことができる。また、この場合
に選択ボタン１４をＯＮ状態にしてコラムを特定するた
め、誤って他のコラム３８を特定したりすることがな
い。

【００５０】なお、上記の実施例では、機能として売上
額の確認、価格設定、テスト販売を示したが、機能はこ
れに限らず、例えば、売上個数やその他の機能であって
もよい。

【００５１】また、上記実施例では、ステップ１〜ステ
ップ２９の手順を行うために、そのプログラムを主制御
部２６に記憶させていたが、これに代えて、フロッピー
ディスクやその他の記録媒体に記録させておき、目的と
する自動販売機にその内容を移し変えてこの機能を実現
してもよい。

【００５２】

【発明の効果】以上により本発明であると、商品選択ボ
タンを機能設定のためのボタンとコラムを特定するため
のボタンとを共有ができるため、殆どの機能を自動販売
機の前面で行うことができるとともに、操作ボックスの
構造を簡単化することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す自動販売機の正面図で
ある。

【図２】同じくブロック図である。

【図３】選択ボタンを機能との関係を示す表を表わす図
面である。

【図４】機能設定モードにおけるフローチャートであ
る。

【符号の説明】

１０ 自動販売機 １４ 商品選択ボタン １６ 金額表示器 ２０ 返却レバー ３２ 操作ボッスク ３６ 切替スイッチ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】自動販売機の前面に設けられた複数の商品
   選択ボタンと、投入したお金を返却するための返却レバ
   ーと、投入金額などを表示する表示器と、自動販売機の
   内部に設けられた商品を収納する複数のコラムとを有し
   た自動販売機において、 自動販売機の内部に設けられた切替えスイッチと、 前記切替えスイッチがＯＮ状態の場合に、前記複数の商
   品選択ボタンのうちの少なくとも一部の商品選択ボタン
   を機能設定ボタンに切替えて機能設定モードに入る切替
   え手段と、 前記機能設定モードにおいて、前記機能設定ボタンの機
   能を有する一の商品選択ボタンをＯＮ状態にすると、そ
   の機能に対応する一の機能モードに自動販売機を設定す
   ると共に、その機能の内容を前記表示器に表示させる機
   能設定手段と、 前記一の機能モードにおいて、前記返却レバーをＯＮ状
   態にすると共に、一の商品選択ボタンをＯＮ状態にする
   と、前記一の商品選択ボタンに対応する前記コラムにつ
   いて前記一の機能を働かせる機能動作手段とよりなるこ
   とを特徴とする自動販売機の制御装置。
2. 【請求項２】自動販売機の前面に設けられた複数の商品
   選択ボタンと、投入したお金を返却するための返却レバ
   ーと、投入金額などを表示する表示器と、自動販売機の
   内部に設けられた商品を収納する複数のコラムとを有し
   た自動販売機において、 自動販売機の内部に設けられた切替えスイッチがＯＮ状
   態の場合に、前記複数の商品選択ボタンのうちの少なく
   とも一部の商品選択ボタンを機能設定ボタンに切替えて
   機能設定モードに入る切替えステップと、 前記機能設定モードにおいて、前記機能設定ボタンの機
   能を有する一の商品選択ボタンをＯＮ状態にすると、そ
   の機能に対応する一の機能モードに自動販売機を設定す
   ると共に、その機能の内容を前記表示器に表示させる機
   能設定ステップと、 前記一の機能モードにおいて、前記返却レバーをＯＮ状
   態にすると共に、一の商品選択ボタンをＯＮ状態にする
   と、前記一の商品選択ボタンに対応する前記コラムにつ
   いて前記一の機能を働かせる機能動作ステップとよりな
   ることを特徴とする自動販売機の制御方法。
3. 【請求項３】自動販売機の前面に設けられた複数の商品
   選択ボタンと、投入したお金を返却するための返却レバ
   ーと、投入金額などを表示する表示器と、自動販売機の
   内部に設けられた商品を収納する複数のコラムとを有し
   た自動販売機で使用される記録媒体において、 自動販売機の内部に設けられた切替えスイッチがＯＮ状
   態の場合に、前記複数の商品選択ボタンのうちの少なく
   とも一部の商品選択ボタンを機能設定ボタンに切替えて
   機能設定モードに入る切替え手順と、 前記機能設定モードにおいて、前記機能設定ボタンの機
   能を有する一の商品選択ボタンをＯＮ状態にすると、そ
   の機能に対応する一の機能モードに自動販売機を設定す
   ると共に、その機能の内容を前記表示器に表示させる機
   能設定手順と、 前記一の機能モードにおいて、前記返却レバーをＯＮ状
   態にすると共に、一の商品選択ボタンをＯＮ状態にする
   と、前記一の商品選択ボタンに対応する前記コラムにつ
   いて前記一の機能を働かせる機能動作手順とを記録した
   ことを特徴とする記録媒体。