JPS5876B2 - 自動販売機の価格セツト方式 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は自動販売機の価格セット方式に係わるもので、
特に消去可能で且つ再プログラム可能なメモリ回路即ち
、不揮発性メモリＥＰＲＯＭを用いたマイクロプロセッ
サへインタフェースを介して夫々価格データセット状態
及び正常販売状態のいずれかの状態を設定できるように
操作可能なロークリスイッチ等から成る切換スイッチの
如き設定スイッチや、価格設定時に所定貨幣の挿入にて
挿入硬貨に相当する価格情報等を発生する手段の硬貨選
別装置、更には、商品選択時に押圧する選択スイッチ等
を接続せしめて、各商品コラム（商品を所定の状態に収
納した小室等の部分）を所望の商品価格にセット可能に
したものである。

即ち、価格設定時に、上述切換スイッチの可動片（又は
可動接点）を価格データセットに切換え且つ、自動販売
機のフロントドア等に設けである硬貨選別装置へ価格セ
ットしようと思う所望の硬貨を投入せしめて価格情報を
ランダムアクセスメモリ即ちＲＡＭへ記憶せしめてから
商品に合った所望の商品選択スイッチを押圧動作する丈
で、この動作したスイッチに対応する商品コラムの上記
不揮発性メモリへランダムアクセスメモリが記憶した記
憶内容と同等なる価格情報が記憶されて該コラムの価格
セットをセット可能と成すものである。

従って、例えば商品販売時には、切換スイッチの可動片
を正常販売接点へ切換えてから商品価格に見合う硬貨を
硬貨選別装置へ投入し選択スイッチを押圧する丈で中央
処理装置内において前記不揮発性メモリが記憶している
商品価格と比較演算等が実行されこの結果、販売可能で
あるならば販売可信号をインタフェースを介して、商品
排出装置等へ出力する新規なる自動販売機の価格セット
方式に関するものである。

以下本発明の一実施例を図に基づき詳述する。

１は設定スイッチでロークリスイッチ等から成る切換ス
イッチを示し、該スイッチには、夫々販売商品の価格設
定時に使用する価格データセット端子Ａと価格データセ
ット終了後正常販売時に常時保持する正常販売端子Ｂ等
が設けられている。

２は自動販売機のフロントドア内に固着されている硬貨
選別装置で、該装置は通常顧客が商品購入時に投入する
硬貨の真為を判別し且つ投入額に見合う価格情報例えば
金種信号を所定装置、即ち本発明においては、後述の中
央処理装置ＣＰＵを介してランダムアクセスメモリＲＡ
Ｍへ一時出力する。

更にまたこの装置は、商品コラムの価格セット時に価格
情報を発生する価格発生装置も兼ね備える物である。

即ち、価格セット時に前記切換スイッチ１に設けられて
いる可動片Ｐを価格データセット端子Ａへ切換えてから
、例えば最初のコラムへ１００円価格をセットしようと
思えば硬貨選別装置２へ１００円硬貨を投入し１００円
信号をＣＰＵを介してＲＡＭへ記憶せしめてから、１０
０円信号をフロントドア前面上部に設けられている選択
スイッチ３の押圧にて発生する選択信号にて前記選択ス
イッチ３に対応する後述の不揮発性メモリへ前記価格情
報を記憶する物である。

４は前述した中央処理装置ＣＰＵで、自動販売機全体の
装置の動作をインタフェース５を介して統合制御する主
制御装置である。

６は読出し専用に用いる記憶装置ＲＯＭで、該ＲＯＭ６
はＣＰＵが所定の処理活動即ち、ＣＰＵ４へ出力される
諸々の装置の信号を円滑に処理（比較演算等の処理）出
来る様全プログラムを記憶している。

７は前記価格情報を順次記憶しその記憶は新たな価格情
報によって書替えられるＲＡＭで記憶内容を読出し／書
込み可能とした装置である。

更にまた、該ＲＡＭは、ＲＯＭ６のプログラム指令に従
ってＣＰＵ４が行なう比較演算等の処理結果を記憶する
記憶部でもある。

８は不揮発性メモリＥＰＲＯＭで、該メモリ８は、商品
コラムへの価格セット時に、硬貨選別装置２より出力さ
れた価格情報を一時記憶しているＲＡＭ７と然る後所望
の選択スイッチ３の押圧にて発生する選択信号にてＣＰ
Ｕ４を通してこの押圧スイッチに対応する不揮発性メモ
リ８の記憶部へＲＡＭ７が記憶していた価格情報を記憶
する記憶装置である。

次に上述の様な構成に於て、まず最初に価格セット時の
動作を説明すれば、自動販売機内部の制御ボックス等に
設けである切換スイッチ１の可動片Ｐを価格データセッ
ト端子Ａ側へ切換えるとＲＯＭ６のプログラムのうち価
格設定用のプログラムが選択される。

次に商品価格を例えば１００１円にセットしようと思え
ばフロントドアに固着せしめである硬貨選別装置２ヘセ
ット価格に見合う硬貨額丈硬貨を投入するとこの選択さ
れたプログラムに従って硬貨の投入額（価格）情報を硬
貨選別装置２からインタフェース５及びＣＰＵ４を介し
てＲＡＭ７へ印加せしめて投入額の合計の価格情報を記
憶し、その後フロントドア上部に設けである所望の商品
コラムに対応する選択スイッチ３を押圧することで発生
する選択信号にてＲＡＭ７の記憶した価格情報を前記Ｃ
ＰＵ４を通してこのコラムに対応するＥＰＲＯＭ８へＲ
ＡＭ７の上述価格情報（例えば１００円）を呼出して容
易に記憶せしめる事が出来る。

従ってこの状態で前記押圧スイッチ以外の選択スイッチ
を押圧せしめれば、この第２の選択スイッチに対応する
商品コラムのＥＰＲＯＭへも前記１００円の価格情報と
同等なる価格情報が記憶される事は述べるまでもない。

これらの一連の動作はプログラムに従って行われる。

次に全商品コラムの価格セット終了後正常なる販売状態
に成すためには、切換スイッチ１の可動片Ｐを正常販売
接点Ｂへ切換えてやればもう一つのプログラムが選択さ
れてＣＰＵＡ内で行なわれる所定の処理、即ち、顧客等
の商品購入時の硬貨投入毎に硬貨選別装置２より出力さ
れる金種信号がインタフェース５を介してＲＡＭ７へ投
入硬貨の合計額に相当する情報が記憶されるとＲＯＭ６
の記憶している前記もう一つのプログラムに従って上述
金種信号と押圧されるであろう選択スイッチ３に対応し
た設定価格即ちＥＰＲＯＭ８が記憶している前述の１０
０円と比較演算等の処理がＣＰＵ４内で実行可能となり
、その実行をした場合はその結果商品販売が可能である
と判定されたならばインタフェース５を介して販売可信
号が所定の商品送出装置等へ出力されることになる。

尚上記ＲＯＭ６が記憶しているプログラムは、ただ単に
ＲＡＭ７及びＥＰＲＯＭＢの記憶内容をＣＰＵ４内で比
較演算等の処理を行なわせる丈のプログラムのみでは無
くして、例えば、投入金額の合計内であれば複数個の商
品が選択スイッチの押圧毎に買えるマルチベンド方式で
あるならば、商品送出装置より排出された商品の商品価
格をＲＡＭ７が記憶している投入金額合計より減算せし
め且つ残額が排出された同−商品又は、他の商品を十分
販売出来る金額であるならば次の販売待機状態にＣＰＵ
４をセットする。

尚、この時、顧客等がフロントドア等に設けであるニス
クロスインチを押圧すれば上記残額は全額硬貨選別装置
２等が具備している硬貨排出部より硬貨返却口へ返却さ
れ且つまた、ＲＡＭ７が記憶していた前記記憶内容を全
てクリアーと成す様なプログラム構成であることは言う
までもない。

尚また、本実施例で使用しているＣＰＵの替りに第２図
に示す加減算カウンタ９等を用いた方式でもよい。

このカウンタは新たな価格情報に自動的に書込み（記憶
）される公知のもので例えばフリップ・フロップ回路で
作られる。

即ち、切換スイッチ１の可動片Ｐを価格データセット端
子Ａ側へ切換えて、後述のＡＮＤ回路１１へ価格データ
セットの待機信号を印加し、次に硬貨選別装置２へ価格
セットしようと思う金額例えば、１００円セットである
ならば、１０硬貨を１０枚または、５０円硬貨を２枚ま
たは、１００円硬貨を１枚更には、１０円及び５０円の
混合硬貨等を投入せしめて、価格情報を加減算カウンタ
９へ記憶させ、且つ、該カウンタ９より夫々各商品コラ
ム別に設けであるＥＰＲＯＭＢ及び後に必要となる比較
器１０へ前記カウンタ９の記憶内容を印加させて、自動
販売機のフロントドア等に設けである所望の商品コラム
の選択スイッチ３の一つを押圧すれば、この選択スイッ
チの抑圧信号が前述のＡＮＤ回路１１の一つへ出力され
るため、該ＡＮＤ回路では、前記価格データセットの待
機信号と論理積が可能となる。

従って該論理積は選択スイッチに対応するＥＰＲＯＭＢ
へ出力されるからこのＥＰＲＯＭ８への書込み指令とな
り前記価格情報（１００円）が対応したＥＰＲＯＭ８へ
記憶する。

このようにして各価格情報を前記各ＥＰＲＯＭＢの記憶
部に記憶せしめる事となる。

この事から本発明の価格セット方式を実現するため必ず
しも前記実施例で使用したＣＰＵを用いなくても可能で
ある事が明らかになった事と思う。

尚前記後述実施例の動作を引き続き簡単に記すと、切換
スイッチ１の可動片Ｐを正常販売接点Ｂ側へ切換えると
カウンター９はプリセットされる構成とし、この切換後
に所望コラムの価格セットに合った金額またはそれ以上
の金額を硬貨選別装置２へ投入して、加減算カウンタ９
へその投入硬貨の合計額を記憶せしめ、該カウンタ９の
記憶内容を前述した比較器１０へ印加せしめると該比較
器１０へは各商品コラムに対応するＥＰＲＯＭ８より価
格セット時に記憶した価格情報が常に出力されているた
め、前記カウンタ９からの出力信号と、ＥＰＲＯＭの価
格情報との比較が可能となり、該比較の結果例えばＡコ
ラムの価格セットが１００円であり、且つ他のコラムの
価格セットが１３０円及び１５０円等であった場合、前
記カウンタ９からの出力信号が１００円〜１２０円まで
の信号であった時には、Ａコラムの価格セットよりもカ
ウンタ９の出力信号が大きいため、Ａコラムに対応する
比較器１０の出力ラインＳ１０より販売可指令信号がＯ
Ｒ回路１２を介してＡコラムの選択装置部内に設けであ
る選択可能表示ランプ又は、選択スイッチ３へ出力され
るため点灯した選択可能表示ランプに対応した選択スイ
ッチを押圧せしめれば該スイッチに対応するＡＮＤ回路
１３の論理積が可能となるためこのＡＮＤ回路１３より
商品コラムの下部等へ配設されている商品送出装置へ販
売可信号が出力可能となる。

更にまた、本実施例で使用している切換スイッチは、ロ
ータリスイッチを用いて夫々価格データセット及び正常
販売時の接点又は端子の切換え等を行なっているが、こ
れらの機能を十分に果せるスイッチ又は、装置であるな
らば上述ロータリスイッチに限られることは無い。

また前記切換スイッチに価格情報読出しスイッチを付加
せしめ、且つ硬貨選別装置より出力される価格情報等を
表示する表示器をインタフェースを介してＣＰＵにジヨ
イントせしめて動作させても本発明の要旨を変えるもの
ではない。

本発明は上述のような構成であるからして商品価格のセ
ット時に、従来のごとく硬貨選別装置側に設けである各
商品コラムに対応する価格設定スイッチや自動販売機の
本体側制御ボックス内に設けられて前記価格設定スイッ
チと商品コラムを対応させるためのスライドスイッチ等
の機械的接点の操作を各商品コラム別に行なうことなく
、且つ価格設定時に価格情報を出力する特別なる価格設
定装置を用いることなく商品コラムの価格セットが自由
に行なえる優れた価格セット方式であると言える。

即ち、前述の不揮発性メモリを用いたマイクロプロセッ
サへインタフェースを介して、夫々価格データセット状
態若しくは正常販売状態のいずれかに設定可能な設定ス
イッチと、商品購入時に商品類又はそれ以上の金額を受
は付ける硬貨選別装置とを備えて、価格設定時に前記設
定スイッチを価格セットに切換え、且つ硬貨選別装置へ
所定硬貨を投入することによって所定の価格情報を発生
せしめて、この価格情報をＣＰＵを介してＲＡＭへ記憶
させ、このＲＡＭの記憶内容と選別スイッチの動作にて
発生する選択信号に基づき前記ＣＰＵを介して前記選択
スイッチに対応する商品コラムに対応した前記不揮発性
メモリ部へＲＡＭが記憶している価格情報と同等なる価
格情報を記憶させこのコラムの価格セットをセット可能
と成した新規なる価格セット方式が提供できるものであ
る。

【図面の簡単な説明】 第１図は、本発明を説明するためのブロック図で、第２
図は本発明の他の実施例である。 １は、切換スイッチ、２は、硬貨選別装置、３は、選択
スイッチ、４は、中央処理装置、５は、インタフェース
、７は、ランダムアクセスメモリ、８は、不揮発性メモ
リである。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 貨幣の挿入類に応じた価格情報を発生する手段と、
   該価格情報に従って挿入類の合計に相当する価格情報を
   記憶する記憶手段を含み、商品選択スイッチの動作にて
   発生した選択信号に基づき前記記憶手段に記憶した価格
   情報を動作した前記選択スイッチに対応した商品コラム
   の価格情報として該商品コラムに対応した他の記憶手段
   に記憶せしめることにより前記商品コラムの商品の価格
   セットを可能とした自動販売機の価格セット方式。 ２ 夫々価格セット状態及び正常販売状態のいずれかの
   状態に設定可能な設定スイッチと、商品購入時に商品類
   又は、それ以上の金額を受は付ける硬貨選別装置とを備
   えた自動販売機に於て、該自動販売機の価格設定時に前
   記設定スイッチを価格セット状態となし、且つ前記硬貨
   選別装置へ所定硬貨を投入せしめて所定の価格情報を発
   生させ、この価格情報を中央処理装置を介してランダム
   アクセスメモリへ記憶せしめ、該メモリの記憶内容と選
   択スイッチの動作にて発生した選択信号に基づき前記中
   央処理装置を介して前記選択スイッチに対応する商品コ
   ラムに対応した不揮発生メモリ部へ前記価格情報を記憶
   せしめて該コラムの価格セットをセット可能と成した事
   を特徴とする自動販売機の価格セット方式。