JP2521068Y2 - 自動販売機 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【産業上の利用分野】 この考案は、多種類の商品を販売する自動販売機に関
し、特に商品選択及び押ボタン操作を容易にした自動販
売機に関する。

【従来の技術】

従来、多種類の商品を販売する自動販売機において
は、商品と商品選択押ボタンとの対応を示すために、自
動販売機本体全面に商品ごとに商品見本を展示し、その
近傍にこれらの商品見本に対応させて商品選択押ボタン
を多数配列している。

【考案が解決しようとする課題】

ところが、近年になって各種の商品が併売される大型
の自動販売機が開発され、商品の種類が増えるに伴って
商品見本や商品選択押ボタンの数も非常に多くなってき
ている。これらは自動販売機正面にぎっしりと並べら
れ、その結果、望みの商品を探すのに手間がかかった
り、押ボタン操作が分かりにくいという問題を生じてい
る。 この考案は、商品を切り替え表示するとともに、１つ
の商品選択押ボタンで複数の商品選択を可能として押ボ
タンの数を減らすことにより、商品選択及び押ボタン操
作の容易化を図った自動販売機を提供することを目的と
するものである。

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、この考案の自動販売機
は、順次切り替え可能な複数の画面を持ち各画面には画
面ごとに商品系列を定めて複数種類の商品が同種類数ず
つそれぞれ案内表示された商品表示パネルと、この商品
表示パネルにおける各画面の商品表示位置にそれぞれ対
応して設けられた表示商品と同数の販売可ランプ及び商
品選択押ボタンと、前記表示パネルの画面を一定時間ご
とに順次切り替える表示制御手段と、貨幣が投入される
と前記表示パネルで表示中の商品の中で販売可能な商品
の商品表示に対応する販売可ランプを点灯させ、さらに
その商品選択押ボタンが押されると対応する商品表示の
商品を搬出させる販売制御手段とを備えるものである。

【作用】

商品表示は同系列ごとに順次切り替えて行われるの
で、同時に表示される商品数が減り、商品が探し易くな
る。また、商品選択押ボタンも各系列の商品に対して共
通に使用されるので数が減り、また商品系列ごとに販売
可ランプが順次点灯するので押ボタン操作も分かり易く
なる。

【実施例】

図はこの考案の実施例を示し、第１図は自動販売機正
面の表示・操作部の説明図、第２図はその動作を示すフ
ローチャートである。 第１図において、１は自動販売機の本体正面に装着さ
れた商品表示パネルで、順次切り替わるＡ面、Ｂ面及び
Ｃ面の３つの画面を持っている。この商品表示パネルと
しては、例えば、複数に分割した短冊形状又は３角柱状
のパネル片を回動可能に平面状に並べ、これらのパネル
片を駆動装置により一方向に所定角度回転させて表示を
切り替えるものを用いることができる（特願昭63-40160
号参照）。 各画面には商品系列の名称と、その系列の複数種類の
商品が同種類数ずつ表示されている。図示の場合は、Ａ
面にビール系、Ｂ面に清涼飲料系、またＣ面にたばこ系
商品が、それぞれ４種類ずつ横並びに表示されている。
これらの画面は、図示しない表示制御手段により１秒ご
とに自動的にＡ面→Ｂ面→Ｃ面→Ａ面の順に終わりなく
切り替わるようになっている。 また、自動販売機の本体正面には、商品表示パネル１
における各画面の商品表示位置にそれぞれ対応して、こ
の実施例の場合、商品表示の直下に計４個の商品選択押
ボタン２が設けられている。この商品選択押ボタン２
は、販売可ランプを内蔵した照光式押ボタンとなってい
る。そして、図示しない貨幣投入口から貨幣を投入する
と、図示しない販売制御手段により、このときに停止中
の画面に表示された商品の中で販売可能な商品につい
て、その商品表示に対応する販売可ランプが点灯し、さ
らにそのいずれかの商品選択押ボタン２を押すと対応す
る商品表示の商品が搬出されるようになっている。 第２図は、上記自動販売機のこのような動作を示すフ
ローチャートである。第２図において、ステップS1では
商品表示パネル１の画面切り替え後の時間をタイマでカ
ウントし、１秒経過を待ってステップS2でタイマをクリ
アするとともに、次の画面に切り替える。この画面切り
替えは、販売待機中は常時行われている。そこで、ステ
ップS3で貨幣の投入があると、そのとき停止している画
面に表示中の商品について、投入金額と販売価格との比
較、及び売切の有無の確認を行い、ステップS4で販売可
能な商品の販売可ランプを点灯する。次いで、ステップ
S5でいずれかの商品選択押ボタン２がONされると、ステ
ップS6でその商品選択押ボタン２に対応した商品表示の
商品を搬出する。その後、またステップS2に戻って画面
切り替えを続行する。

【考案の効果】

この考案によれば、商品表示を商品系列ごとに切り替
えて行い、商品選択押ボタンを各系列の商品に共通に使
用することで、同時に表示される商品の種類、及びこれ
に対応する商品選択押ボタンの数が減って表示・操作部
が簡素化され、望みの商品が探し易くなり、また押ボタ
ン操作も分かり易くなる。さらに、自動販売機正面のデ
ザイン対応が楽になるという効果もある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の実施例における自動販売機正面の表
示・操作部の説明図、第２図は第１図の自動販売機の動
作を示すフローチャートである。 １……商品表示パネル、２……商品選択押ボタン。

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】順次切り替え可能な複数の画面を持ち各画
   面には画面ごとに商品系列を定めて複数種類の商品が同
   種類数ずつそれぞれ案内表示された商品表示パネルと、
   この商品表示パネルにおける各画面の商品表示位置にそ
   れぞれ対応して設けられた表示商品と同数の販売可ラン
   プ及び商品選択押ボタンと、前記表示パネルの画面を一
   定時間ごとに順次切り替える表示制御手段と、貨幣が投
   入されると前記表示パネルで表示中の商品の中で販売可
   能な商品の商品表示に対応する販売可ランプを点灯さ
   せ、さらにその商品選択押ボタンが押されると対応する
   商品表示の商品を搬出させる販売制御手段とを備えたこ
   とを特徴とする自動販売機。