JPH0110699Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、販売する商品の品種別の設定データ
をメモリに記憶させることによりデータの設定を
行うようにした自動販売機のデータ設定装置に関
する。

〔従来の技術〕

一般に、自動販売機において、販売する商品の
品種（以下セレクシヨンという）別の設定項目と
しては、販売価格の設定、アルコール飲料の夜間
販売停止を行うか否かの設定等があるが、従来
は、セレクシヨン別にデジタルスイツチを設けて
価格設定をしたり、デイツプスイツチを設けてセ
レクシヨン毎にアルコール飲料か否かを設定をす
るようにしていた。しかしながら自動販売機の大
型化に伴いセレクシヨン数が多くなると、これら
の設定スイツチ取付用のスペースが大きくなり、
コストも高くなると言う欠点があつた。

そこで最近は、これらの設定スイツチの代りに
０〜９の数値キー（いわゆるテンキー）及びフア
ンクシヨンキーを用いてセレクシヨン別にデータ
をメモリに記憶させることによりデータの設定を
行うようにしたものがある（例えば、当社出願の
特開昭59−9789号）。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、従来装置では、複数のセレクシ
ヨンに同一のデータを設定する場合であつても、
個々のセレクシヨンについて設定するデータを数
値キーを操作して入力しなければならず、また、
設定したデータの確認ができないという問題点が
あつた。

本考案は、上述の点に鑑み、複数のセレクシヨ
ンに同一のデータを設定する場合、個々のセレク
シヨンについて設定入力する必要がないようにし
て、設定操作を簡略化できる自動販売機のデータ
設定装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、第１図の本考案の構成を示す機能ブ
ロツク図に示すように、販売する商品の品種に対
応して設けた選択押釦Ａ及び販売可能表示器Ｂ
と、前記商品の品種に対応した領域に前記商品の
品種に応じた設定データを記憶する記憶手段Ｃ
と、該記憶手段Ｃに記憶させるデータを入力する
ための入力手段Ｄとを備えた自動販売機におい
て、前記入力手段Ｄにより入力されたデータを前
記選択押釦Ａが操作されたときに操作された選択
押釦Ａに対応する前記記憶手段Ｃの領域に設定す
る設定手段Ｅと、前記入力手段Ｄにより入力され
たデータと同一のデータが設定されている前記記
憶手段Ｃの領域に対応する前記販売可能表示器Ｂ
を点灯する点灯手段Ｆとを備えることにより達成
される。

〔作用〕

本考案によれば、同一データを複数のセレクシ
ヨンに設定する場合には、入力手段Ｄにより設定
するデータを最初に１回入力後、同一データに設
定する各セレクシヨンの選択押釦Ａを操作するご
とに、設定手段Ｅにより記憶手段Ｃの各セレクシ
ヨンの所定領域に同一データを設定し、また、点
灯手段Ｆにより同一データに設定されているセレ
クシヨンを販売可能表示器Ｂを点灯して表示し、
設定操作を間違いなく容易にできるようにしよう
とするものである。

〔実施例〕

以下に図面を参照して本考案の実施例を詳細に
説明する。

第２図は本考案の実施例の構成を示すブロツク
図である。第２図において、１は制御部であり、
この制御部１には、設定データを入力するための
入力手段としての操作パネル１５が設けられてお
り、この操作パネル１５には、０〜９の数値キー
からなるテンキー２、設定操作を開始するときと
終了するときに操作する開始／完了キー３、何の
設定項目について設定するかを指定するための設
定項目指定キー４、何の設定項目の設定モードに
あるかを表示するためのモード表示ランプ１３、
７セグメントLED複数桁で構成され設定データ
を表示するためのデータ表示器５等が取り付けら
れている。また、制御部１内には、自動販売機全
体を制御するとともに、設定手段、点灯手段とし
ての制御用のCPU１４、セレクシヨン別の設定
データを記憶する領域を有する記憶手段としての
RAM６，RAM６のバツクアツプ用の電池１２
等が設けられている。さらに、この制御部１に
は、硬化選別機、釣銭払出機構等を有する硬貨処
理ユニツト７、商品搬出機構８、投入金額、販売
後の残額等を表示する金額表示器９、セレクシヨ
ン別の選択押釦１０、セレクシヨン別の販売可能
表示器としての販売可能表示ランプ１１が接続さ
れている。

次に、動作について説明すると、通常の商品販
売動作については、周知の自動販売機と同様に、
硬貨処理ユニツト７よりの金種別のコイン信号に
基づいて投入金額を演算して金額表示器９に表示
し、この投入金額とRAM６のセレクシヨン別の
領域に予め設定されている販売価格とを比較して
販売可の判定を行い、販売可能なセレクシヨンの
販売可能表示ランプ１１を点灯し、そして、顧客
により販売可能なものの選択押釦１０が操作され
ると、その操作により選択された商品を商品搬出
機構８から搬出し、販売価格を投入金額から減算
して残額を金額表示器９に表示し、残額を硬貨処
理ユニツト７から釣銭として払出す。

また、設定動作は、商品販売動作の待機状態に
おいて、開始／完了キー３を操作した後に何の設
定項目の設定をするかを設定項目指定キー４を操
作することによつて指定し、設定データをテンキ
ー２を操作することによつて入力して行う。

次に、この設定動作のうち価格設定動作につい
て第３図の動作プログラムのフローチヤートに従
つて説明する。第３図において、まずステツプ３
０１では、開始／完了キー３が操作されたか否か
を判定し、操作されたときにステツプ３０２に進
む。ステツプ３０２では、設定項目指定キー４の
うち販売価格の設定を指定する価格キーが操作さ
れたか否かを判定し、操作されればステツプ３０
３に進み、操作されなければ他の設定項目指定キ
ー４について判定する。ステツプ３０３では、モ
ード表示ランプ１３のうちの価格設定モードに対
応するものを点灯してステツプ３０４に進む。ス
テツプ３０４では、テンキー２が操作されか否か
を判定し、操作されればステツプ３０６に進み、
操作されなければステツプ３０５に進む。ステツ
プ３０６では、ステツプ３０４で操作されたと判
定したテンキー２に応じた数値を順次記憶してデ
ータ表示器５及び金額表示器９に表示してステツ
プ３０７に進む。ステツプ３０７では、ステツプ
３０６で記憶したデータが所定の桁数に達したか
否かによりデータ入力の完了を判定し（データ入
力の完了を所定のスイツチの操作により入力する
ようにしてもよい）、入力が完了すればステツプ
３０８に進み、完了しなければステツプ３０４に
戻る。ステツプ３０８では、ステツプ３０６で記
憶したデータと同じデータに販売価格が既に設定
されている（RAM６の所定の領域に記憶されて
いる）セレクシヨンを判別し、同じデータに設定
されているセレクシヨンの販売可能表示ランプ１
１を点灯してステツプ３０９に進む。ステツプ３
０９では、選択押釦１０が操作されたか否かを判
定し、操作されればステツプ３１０に進み、操作
されなければステツプ３１１に進む。ステツプ３
１０では、ステツプ３０９で操作されたと判定し
た選択押釦１０のセレクシヨンの販売価格をステ
ツプ３０６で記憶したデータの価格に設定し
（RAM６内の対応する領域に記憶させ）、そのセ
レクシヨンの販売可能表示ランプ１１を点灯して
ステツプ３１１に進む。ステツプ３１１では、全
てのセレクシヨンについて販売価格の設定を終了
したか否か、又は所定のスイツチ（図示せず）が
操作されたか否かによりステツプ３０６で記憶し
たデータと同一データに設定する価格設定動作の
終了を判定し、終了すればステツプ３１２に進
み、終了しなければステツプ３０９に戻る。ステ
ツプ３１２では開始／完了キー３が操作されたか
否かを判定し、操作されれば価格設定動作を終
り、操作されなければステツプ３０４に戻つて他
のデータの価格の設定を可能とする。また、ステ
ツプ３０５では、開始／完了キー３が操作された
か否かを判定し、操作されれば価格設定動作を終
り、操作されなければステツプ３０４に戻る。

そこで、自動販売機の管理者等が価格設定を行
う場合には、まず、開始／完了キー３を操作し、
次に設定項目指定キー４のうちの価格設定を指定
する価格キーを操作する。そして、設定する価格
のデータをテンキー２を操作して入力し、この入
力したデータに設定したいセレクシヨンの選択押
釦１０を操作すると操作された選択押釦１０のセ
レクシヨンは全て同一価格に設定され、また、こ
の入力したデータと同一価格に設定されているセ
レクシヨンについては販売可能表示ランプ１１が
点灯されるので、容易に確認できる。

尚、アルコール飲料の指定を行う場合等は、ア
ルコール飲料であるか否かの設定を行うだけであ
り、テンキー２を用いて数値データを入力する必
要がないので、設定項目指定キーでアルコール飲
料の設定のモードを指定するのみで、アルコール
飲料が既に設定されているセレクシヨンの販売可
能表示ランプ１１を点灯し、選択押釦１０が操作
されると操作された選択押釦１０に対応するセレ
クシヨンの設定状態を反転させるようにすること
もできる。

〔考案の効果〕

以上のような本考案によれば、選択押釦の操作
により操作された選択押釦に対応するセレクシヨ
ンに同一データを設定し、同一データに設定され
ているセレクシヨンを販売可能表示ランプを点灯
して表示するようにしたので、複数のセレクシヨ
ンに同一データを設定する場合に個々のセレクシ
ヨンについて設定するデータをキーを操作して入
力する必要がなくなつて、設定操作を間違いなく
容易に行うことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の構成を示す機能ブロツク図、
第２図は本考案の実施例の構成を示すブロツク
図、第３図は実施例の動作プログラムのフローチ
ヤートである。 １……制御部、２……テンキー、３……開始／
完了キー、４……設定項目指定キー、５……デー
タ表示器、６……RAM、７……硬貨処理ユニツ
ト、８……商品搬出機構、９……金額表示器、１
０……選択押釦、１１……販売可能表示ランプ、
１２……電池、１３……モード表示ランプ、１４
……CPU、１５……操作パネル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 販売する商品の品種に対応して設けた選択押釦
   及び販売可能表示器と、前記商品の品種に対応し
   た領域に前記商品の品種に応じた設定データを記
   憶する記憶手段と、該記憶手段に設定するデータ
   を入力するための入力手段とを備えた自動販売機
   において、前記入力手段により入力されたデータ
   を前記選択押釦が操作されたときに操作された選
   択押釦に対応する前記記憶手段の領域に設定する
   設定手段と、前記入力手段により入力されたデー
   タと同一のデータが設定されている前記記憶手段
   の領域に対応する前記販売可能表示器を点灯する
   点灯手段とを備えたことを特徴とする自動販売機
   のデータ設定装置。