JPH1138976A - 鍵盤装置のスイッチ構造 - Google Patents

鍵盤装置のスイッチ構造

Info

Publication number
JPH1138976A
JPH1138976A JP9211239A JP21123997A JPH1138976A JP H1138976 A JPH1138976 A JP H1138976A JP 9211239 A JP9211239 A JP 9211239A JP 21123997 A JP21123997 A JP 21123997A JP H1138976 A JPH1138976 A JP H1138976A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
key
switch
rubber switch
regulating
elastic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9211239A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3316533B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Wakao
和宏 若生
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP21123997A priority Critical patent/JP3316533B2/ja
Publication of JPH1138976A publication Critical patent/JPH1138976A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3316533B2 publication Critical patent/JP3316533B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Push-Button Switches (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ゴムスイッチなどの弾性部材の形状や材質な
どを変えずに、簡単に鍵タッチ感を変えるようにする。 【解決手段】 多数配列された鍵の下方にそれぞれ対応
して固定接点6aが設けられた回路基板6を配置し、こ
の回路基板6上に弾性変形可能に膨出形成されたゴムス
イッチ7を設け、押鍵操作によってゴムスイッチ7が押
圧されて弾性変形することにより、ゴムスイッチ7内に
設けられた可動接点7aが固定接点6aに接触する鍵盤
装置のスイッチ構造において、ゴムスイッチ7が挿入す
る鍵盤シャーシ1の孔部1aの縁部に、ゴムスイッチ7
の弾性変形を調節するリング形状の規制部10を一体に
形成した。従って、この規制部10によってゴムスイッ
チ7の弾性変形を規制するとともに、この規制部10の
高さによってその弾性変形を調節できるので、従来のよ
うにゴムスイッチ7の形状や材質などを変える必要がな
く、簡単に鍵タッチ感を変えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子鍵盤楽器に
用いられる鍵盤装置のスイッチ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電子鍵盤楽器の鍵盤装置には、図17お
よび図18に示す構造のものがある。この鍵盤装置は、
鍵盤シャーシ1上に配列される多数の鍵2の各後部(同
図では右部)に各鍵2の回動支点をなすヒンジ部3がそ
れぞれ形成され、これらヒンジ部3の各後端に形成され
た共通取付部4がビス4aによって鍵盤シャーシ1上に
固定され、これにより各鍵2が鍵盤シャーシ1上に取り
付けられてヒンジ部3を中心に上下方向に回動するよう
に構成されている。
【0003】また、この鍵盤装置は、各鍵2の中間部に
形成された押圧部5の下方に位置する鍵盤シャーシ1の
下面に回路基板6が設けられ、この回路基板6上にゴム
スイッチ(弾性部材)7が鍵盤シャーシ1の孔部を通し
て上方に突出した状態で設けられ、このゴムスイッチ7
がその弾性力で鍵2の押圧部5を押し上げ、鍵2の前部
に設けられたストッパ片8を鍵盤シャーシ1の下面に設
けられたストッパ部材9に当接させ、これにより鍵2を
上限位置(初期位置)に規制するように構成されてい
る。
【0004】この鍵盤装置のゴムスイッチ7は、ゴムシ
ートを逆椀形状に膨出形成した弾性変形可能なものであ
り、鍵2が押鍵されてヒンジ部3を中心に鍵2が回動し
たときに、この鍵2の押圧部5によって押圧されて弾性
変形し、その内部に設けられた可動接点7aが回路基板
6に設けられた一対の固定接点6aに接触し、これによ
り一対の固定接点6aを導通させてスイッチがオンする
ように構成されている。なお、このゴムスイッチ7は、
鍵2から押鍵力などの外力が取り除かれると、元の形状
に弾性復帰して鍵2を初期位置に押し上げる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな鍵盤装置のスイッチ構造では、押鍵時にゴムスイッ
チ7の弾性力により鍵2に荷重を付加して鍵タッチ感を
与えているが、各鍵2また複数の鍵2ごとに鍵タッチ感
を変えたい場合には、各鍵2に対応する各ゴムスイッチ
7の弾性力をそれぞれ変えなければならず、このためゴ
ムスイッチ7の形状や材質などが多種になり、その製作
が極めて煩雑になり、簡単に鍵タッチ感を変えることが
できないという不都合がある。
【0006】この発明の課題は、ゴムスイッチなどの弾
性部材の形状や材質などを変えずに、簡単に鍵タッチ感
を変えることができるようにすることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、多数配列さ
れた鍵の下方にそれぞれ対応して固定接点が設けられた
基板を配置し、この基板上に弾性変形可能に膨出形成さ
れた弾性部材を設け、鍵の押鍵操作によって弾性部材が
押圧されて弾性変形することにより、弾性部材内に設け
られた可動接点が固定接点に接触する鍵盤装置のスイッ
チ構造において、弾性部材の外周面近傍に、この弾性部
材の弾性変形を調節する変形調節部材を設けたことを特
徴とする。したがって、この発明によれば、変形調節部
材によって弾性部材の弾性変形を調節するので、各鍵ま
たは複数の鍵ごとに鍵タッチ感を変える場合、従来のよ
うに弾性部材の形状や材質などを変える必要がなく、同
一の弾性部材を用いて、簡単に鍵タッチ感を変えること
ができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]以下、図1〜図5を参照して、この発
明の鍵盤装置のスイッチ構造の第1実施形態について説
明する。なお、図17および図18に示された従来例と
同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。こ
の鍵盤装置は、スイッチ構造が異なる以外は従来例と同
じ構成になっている。すなわち、このスイッチ構造は、
図1に示すように、鍵2の押圧部5の下方に位置する鍵
盤シャーシ1の下面に回路基板6が設けられ、この回路
基板6上にゴムスイッチ7が鍵盤シャーシ1の孔部1a
を通して上方に突出した状態で設けられ、かつ図1およ
び図3に示すように鍵盤シャーシ1の孔部1aの周縁部
にゴムスイッチ7の弾性変形を規制して調節する規制部
10が一体に形成された構成になっている。
【0009】この規制部10は、リング形状に形成さ
れ、その厚さ(高さ)Hが図2に示す鍵2の配列に従っ
て異なり、左側の低音側から右側の高音側に向かって次
第に高さHが低くなるように構成されている。すなわ
ち、規制部10の高さHは、例えば、図3に示すように
低音側の高さHを「1」とすると、中間の高さHが図4
に示すようにほぼ「1/2」となり、高音側の高さHが
図5に示すようにほぼ「0」に近くなるように設定され
ている。この場合、規制部10の高さHは、各鍵2ごと
に異なっていも良く、また複数の鍵2(例えば、1オク
ターブ分の鍵2)ごとに異なっていても良い。なお、規
制部10および鍵盤シャーシ1の孔部1aの各内面は、
連続して形成され、かつ下部が狭く、上部が広くなる逆
テーパ状に形成されている。
【0010】このような鍵盤装置のスイッチ構造では、
鍵2の押鍵時に鍵2がヒンジ部3を中心に回動して鍵2
の押圧部5がゴムスイッチ7を押圧すると、ゴムスイッ
チ7が弾性変形し、その内部に設けられた可動接点7a
が回路基板6上の一対の固定接点6aに接触し、これに
より一対の固定接点6aを導通させてスイッチがオンす
るのであるが、ゴムスイッチ7は規制部10によってそ
の弾性変形が規制され、規制部10の高さHによって異
なる弾性変形をする。
【0011】すなわち、図3(a)に示すように、規制
部10の高さHが高い場合には、規制部10によるゴム
スイッチ7の規制部分が多いので、図3(b)に示すよ
うにゴムスイッチ7の変形量が少なく、ゴムスイッチ7
が変形しにくい。このため、図3(c)に示すように鍵
2のストローク(ゴムスイッチ7の変形量)が大きくな
るに従ってゴムスイッチ7が鍵2に付与する荷重が急激
に大きくなり、鍵タッチが重くなる。
【0012】また、図4(a)に示すように、規制部1
0の高さHが低音側の半分程度の場合には、規制部10
によるゴムスイッチ7の規制部分が少なくなるので、図
4(b)に示すようにゴムスイッチ7の変形量が低音側
よりも多くなり、ゴムスイッチ7が変形しやすくなる。
このため、図4(c)に示すように鍵2のストロークが
大きくなるに従ってゴムスイッチ7の鍵2に対する付与
荷重が急激に大きくならず、低音側よりも緩やかにな
り、鍵タッチが低音側よりも軽くなる。
【0013】同様に、図5(a)に示すように、規制部
10の高さHがさらに低い場合には、規制部10による
ゴムスイッチ7の規制部分がさらに少なくなるので、図
5(b)に示すようにゴムスイッチ7がより一層変形し
やすくなる。このため、図5(c)に示すように鍵2の
ストロークが大きくなるに従って、ゴムスイッチ7の鍵
2に対する付与荷重がさらに緩やかになり、鍵タッチが
極めて軽くなる。
【0014】このように、この鍵盤装置のスイッチ構造
によれば、鍵盤シャーシ1に形成された規制部10によ
ってゴムスイッチ7の弾性変形を規制して調節するの
で、従来のようにゴムスイッチ7の形状や材質などを変
える必要がなく、同一のゴムスイッチ7を用いて、各鍵
2または複数の鍵2ごとに簡単に鍵タッチ感を変えるこ
とができる。
【0015】[第2実施形態]次に、図6および図7を
参照して、この発明の鍵盤装置のスイッチ構造の第2実
施形態について説明する。この場合にも、図17および
図18に示された従来例と同一部分には同一符号を付
し、その説明は省略する。この鍵盤装置も、スイッチ構
造が異なる以外は従来例と同じ構成になっている。すな
わち、このスイッチ構造は、図6および図7に示すよう
に、鍵2の押圧部5の下方に位置する鍵盤シャーシ1の
下面に回路基板6が設けられ、この回路基板6上にゴム
スイッチ7が鍵盤シャーシ1の孔部1aを通して上方に
突出した状態で設けられ、かつ鍵盤シャーシ1の孔部1
aに対応する個所にゴムスイッチ7の弾性変形を規制し
て調節する規制部材15がスペーサ16を介して設けら
れた構成になっている。
【0016】この規制部材15は、ゴムスイッチ7が挿
入するリング形状に形成され、その内周側の縁部に下方
に突出して鍵盤シャーシ1の孔部1aに挿入可能な突起
部15aが形成された構成になっている。この場合、突
起部15aの内周面は、下部が狭く、上部が広くなる逆
テーパ状に形成されている。スペーサ16は、平板状の
リングであり、規制部材15と鍵盤シャーシ1との間に
配置され、その厚さTが第1実施形態と同様、鍵2の配
列に従って異なり、左側の低音側から右側の高音側に向
かって次第に厚さTが薄くなるように構成されている。
すなわち、低音側のスペーサ16は、図6に示すよう
に、厚さTが厚く形成されており、逆に、高音側のスペ
ーサ16は、図7に示すように、厚さTが非常に薄く形
成されている。したがって、低音側の規制部材15は、
図6に示すように、スペーサ16の厚さTが厚いので、
突起部15aが鍵盤シャーシ1の上方の高い位置に配置
される。また、高音側の規制部材15は、図7に示すよ
うに、スペーサ16の厚さTが薄いので、突起部15a
が鍵盤シャーシ1の上方の低い位置つまり孔部1a内に
配置される。
【0017】このような鍵盤装置のスイッチ構造では、
鍵2の押鍵時にゴムスイッチ7が押圧部5によって押圧
されると、ゴムスイッチ7が弾性変形し、その内部に設
けられた可動接点7aが回路基板6上の一対の固定接点
6aに接触し、これにより一対の固定接点6aを導通さ
せてスイッチがオンするのであるが、ゴムスイッチ7は
規制部材15によってその弾性変形が規制され、規制部
材15の設置高さ、つまりスペーサ16の厚さTによっ
て異なる弾性変形をすることになる。すなわち、低音側
では、図6に示すように、スペーサ16が厚く、規制部
材15の位置が高いので、ゴムスイッチ7が変形しにく
く、鍵タッチが重くなり、高音側に向かうに従って、ス
ペーサ16の厚さが薄くなり、規制部材15の高さが次
第に低くなるので、図7に示すように、ゴムスイッチ7
が低音側よりも変形しやすくなり、鍵タッチが低音側よ
りも軽くなる。
【0018】このように、この鍵盤装置のスイッチ構造
によれば、規制部材15の設置高さをスペーサ16の厚
さTによって変えることにより、ゴムスイッチ7の弾性
変形量を調節することができ、このため第1実施形態と
同様、従来のようにゴムスイッチ7の形状や材質などを
変える必要がなく、同一のゴムスイッチ7を用いて、各
鍵2ごとに簡単に鍵タッチ感を変えることができる。
【0019】[第3実施形態]次に、図8および図9を
参照して、この発明の鍵盤装置のスイッチ構造の第3実
施形態について説明する。この場合にも、図17および
図18に示された従来例と同一部分には同一符号を付
し、その説明は省略する。この鍵盤装置においても、ス
イッチ構造が異なる以外は従来例と同じ構成になってい
る。すなわち、このスイッチ構造は、図8に示すよう
に、鍵盤シャーシ1の下面に設けられた回路基板6上に
ゴムスイッチ7が鍵盤シャーシ1の孔部1aを通して上
方に突出した状態で設けられ、かつ鍵盤シャーシ1の孔
部1aに対応する個所の鍵盤シャーシ1上に規制部材2
0がスペーサ21を介してビス22によって取り付けら
れた構成になっている。
【0020】規制部材20は、図9に示すように、帯板
形状をなし、鍵2の配列方向に沿って複数配列されてい
る。各規制部材20は、複数の鍵2、例えば1オクター
ブ分の鍵2に対応し、かつ鍵盤シャーシ1の各孔部1a
に対応してゴムスイッチ7がそれぞれ挿入する円筒状の
規制部20aが形成された構成になっている。この円筒
状の規制部20aの内周面は、下部が狭く、上部が広く
なる逆テーパ状に形成されている。スペーサ21は、規
制部20aと対応する個所に開口部21aが形成された
平板であり、その厚さTが、第2実施形態と同様、鍵2
の配列に従って異なり、左側の低音側から右側の高音側
に向かって次第に厚さTが薄くなるように構成されてい
る。すなわち、低音側のスペーサ21は厚さTが厚く、
高音側のスペーサ21は厚さTが薄く形成されている。
したがって、低音側の規制部材20は、スペーサ21の
厚さTが厚いので、円筒状の規制部20aが鍵盤シャー
シ1の上方の高い位置に配置される。また、高音側の規
制部材20は、スペーサ21の厚さTが薄いので、円筒
状の規制部20aが鍵盤シャーシ1の上方の低い位置に
配置される。
【0021】このような鍵盤装置のスイッチ構造では、
規制部材20の各円筒状の規制部20aによってゴムス
イッチ7の弾性変形が規制されるとともに、規制部20
aの設置高さがスペーサ21の厚さTによって異なり、
低音側では、スペーサ21の厚さTが厚く、規制部20
aの高さが高いので、第2実施形態と同様、ゴムスイッ
チ7が変形しにくく、鍵タッチが重くなり、高音側に向
かうに従って、スペーサ21の厚さが薄くなり、規制部
20aの高さが次第に低くなるので、ゴムスイッチ7が
低音側よりも変形しやすくなり、鍵タッチが低音側より
も軽くなる。このため、規制部材20の高さをスペーサ
21の厚さTによって変えることにより、ゴムスイッチ
7の弾性変形量を調節することができ、第1実施形態と
同様、従来のようにゴムスイッチ7の形状や材質などを
変える必要がなく、同一のゴムスイッチ7を用いて、各
鍵2ごとに簡単に鍵タッチ感を変えることができる。こ
の場合、規制部材20は、複数の鍵2ごとに対応して設
けられているので、第2実施形態のように各鍵2ごとに
規制部材15を配置する場合に比べて部品点数を少なく
することができ、組立て作業性を良くすることができ
る。
【0022】[第4実施形態]次に、図10〜図12を
参照して、この発明の鍵盤装置のスイッチ構造の第4実
施形態について説明する。この場合にも、図17および
図18に示された従来例と同一部分には同一符号を付
し、その説明は省略する。この鍵盤装置も、スイッチ構
造が異なる以外は従来例とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、このスイッチ構造は、図10に示すように、
鍵2の押圧部5の下方に位置する鍵盤シャーシ1の下面
に回路基板6が設けられ、この回路基板6上にゴムスイ
ッチ7が鍵盤シャーシ1の孔部1aを通して上方に突出
した状態で設けられ、かつゴムスイッチ7の弾性変形を
規制する規制部材25が複数の高さ調節ねじ26によっ
て鍵盤シャーシ1に取り付けられた構成になっている。
【0023】規制部材25は、ゴムスイッチ7が挿入す
るリング形状に形成され、その内周面の縁部に下方に突
出して鍵盤シャーシ1の孔部1aに挿入可能な円筒状の
突起部25aが形成された構成になっている。この場
合、突起部25aの内周面は、下部が狭く、上部が広く
なる逆テーパ状に形成されている。複数の高さ調節ねじ
26は、それぞれ頭部26a、首部26b、ねじ部26
cからなり、その首部26bが鍵盤シャーシ1の孔部1
aの近傍に設けられた軸受部27に回転自在に取り付け
られ、その上方に突出したねじ部26cが規制部材25
のねじ孔25bに螺入し、軸受部27の下側に位置する
頭部26acをドライバなどの工具で回すことにより、
図12に示すように、規制部材25を上下方向に移動さ
せて高さを調節するように構成されている。なお、鍵盤
シャーシ1が組み込まれる楽器ケース28の底部には、
その下側から工具が挿入する中空状のボス29が各高さ
調節ねじ26に対応して設けられている。
【0024】このような鍵盤装置のスイッチ構造では、
規制部材25の各円筒状の突起部25aによってゴムス
イッチ7の弾性変形が規制されるとともに、突起部25
aの高さを高さ調節ねじ26によって調節することがで
きる。したがって、低音側の突起部25aの高さを高く
すれば、ゴムスイッチ7が変形しにくくなり、鍵タッチ
を重くすることができると、高音側に向かうに従って、
突起部25aの高さを次第に低くすれば、ゴムスイッチ
7が低音側よりも変形しやすくなり、鍵タッチを低音側
よりも軽くすることができる。このように、ゴムスイッ
チ7の弾性変形量を調節することができるので、第1実
施形態と同様、従来のようにゴムスイッチ7の形状や材
質などを変える必要がなく、同一のゴムスイッチ7を用
いて、各鍵2または複数の鍵2ごとに簡単に鍵タッチ感
を変えることができる。
【0025】[第5実施形態]次に、図13〜図16を
参照して、この発明の鍵盤装置のスイッチ構造の第5実
施形態について説明する。この場合にも、図17および
図18に示された従来例と同一部分には同一符号を付
し、その説明は省略する。この鍵盤装置は、スイッチ構
造が異なる以外は従来例と同じ構成になっている。すな
わち、このスイッチ構造は、図13および図15に示す
ように、鍵2の押圧部5の下方に位置する鍵盤シャーシ
1の下面に回路基板6が設けられ、この回路基板6上に
ゴムスイッチ7が鍵盤シャーシ1の孔部1aを通して上
方に突出した状態で設けられ、かつ鍵盤シャーシ1上に
ゴムスイッチ7の弾性変形を規制する一対の規制部材3
0、31が配置された構成になっている。
【0026】一対の規制部材30、31は、それぞれ所
定の厚さ、例えばゴムスイッチ7全体の厚さのほぼ半分
程度の厚さを有する帯板形状に形成され、鍵2の配列方
向に沿って複数配列されている。各一対の規制部材3
0、31は、ゴムスイッチ7の両側に複数の鍵2、例え
ば1オクターブ分の鍵2に対応し、図示しないビスによ
って鍵盤シャーシ1上に固定されている。各規制部材3
0、31は、ゴムスイッチ7を挾んで対向する各側端部
にゴムスイッチ7のほぼ半分が挿入する半円形孔30
a、31aがそれぞれ複数づつ形成され、これら半円形
孔30a、31aを対向させてほぼ円形状の孔になるよ
うに配置する際、各半円形孔30a、31aの内面とゴ
ムスイッチ7の外周面との間の隙間Sを調節することに
より、ゴムスイッチ7の弾性変形を調節するように構成
されている。なお、各半円形孔30a、31aの内周面
は、下部が狭く、上部が広くなる逆テーパ状に形成され
ている。
【0027】このような鍵盤装置のスイッチ構造では、
一対の規制部材30、31の各半円形孔30a、31a
によってゴムスイッチ7の弾性変形を規制するととも
に、半円形孔30a、31aの内面とゴムスイッチ7の
外周面との間の隙間Sによってゴムスイッチ7の変形量
を調節することができるので、例えば低音側の一対の規
制部材30、31による隙間Sを狭くすることにより、
ゴムスイッチ7を変形しにくくして、鍵タッチを重くし
たり、高音側に向かうに従って、一対の規制部材30、
31による隙間Sを次第に広くすることにより、ゴムス
イッチ7を低音側よりも変形しやすくして、鍵タッチを
低音側よりも軽するように設定することができ、これに
よりゴムスイッチ7の弾性変形量を調節することができ
るので、第1実施形態と同様、従来のようにゴムスイッ
チ7の形状や材質などを変える必要がなく、同一のゴム
スイッチ7を用いて、各鍵2ごとに簡単に鍵タッチ感を
変えることができる。この場合、一対の規制部材30、
31は、複数の鍵2ごとに対応して設けられているの
で、部品点数を少なくすることができ、組立て作業性を
良くすることができる。
【0028】なお、上記第5実施形態では、一対の規制
部材30、31を配置する際、半円形孔30a、31a
の内面とゴムスイッチ7の外周面との間の隙間Sを調節
するようにしたが、これに限らず、複数の鍵2に対応す
る平板状の規制部材を鍵2の配列方向に沿って複数個配
列し、各規制部材にそれぞれゴムスイッチ7が挿入する
規制孔を設けるとともに、各規制孔の直径を低音側から
高音側に向かうに従って次第に大きくなるように形成し
ても良い。このようにすれば、低音側の規制孔の直径を
小さくして、規制孔の内面とゴムスイッチ7の外周面と
の間の隙間を狭くすることにより、ゴムスイッチ7を変
形しにくくして、鍵タッチを重くすることができるとと
もに、高音側に向かうに従って、規制孔の直径を大きく
して、隙間を次第に広くすることにより、ゴムスイッチ
7を低音側よりも変形しやすくして、鍵タッチを低音側
よりも軽することができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、多数配列された鍵の下方にそれぞれ対応して固定接
点が設けられた基板を配置し、この基板上に弾性変形可
能に膨出形成された弾性部材を設け、鍵の押鍵操作によ
って弾性部材が押圧されて弾性変形することにより、弾
性部材内に設けられた可動接点が固定接点に接触する鍵
盤装置のスイッチ構造において、弾性部材の外周面近傍
に、この弾性部材の弾性変形を調節する変形調節部材を
設けたので、この変形調節部材によって弾性部材の弾性
変形を調節することにより、各鍵または複数の鍵ごとに
鍵タッチ感を変える場合、従来のように弾性部材の形状
や材質などを変える必要がなく、同一の弾性部材を用い
て、簡単に鍵タッチ感を変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を適用した第1実施形態の鍵盤装置の
断面図。
【図2】図1の鍵盤部全体の平面図。
【図3】図2の低音側のスイッチ構造を示し、(a)は
ゴムスイッチが押圧されていない状態の断面図、(b)
はゴムスイッチが押圧された状態の断面図、(c)は鍵
のストロークとゴムスイッチが鍵に付与する荷重との関
係を示した図。
【図4】図2の中間のスイッチ構造を示し、(a)はゴ
ムスイッチが押圧されていない状態の断面図、(b)は
ゴムスイッチが押圧された状態の断面図、(c)は鍵の
ストロークとゴムスイッチが鍵に付与する荷重との関係
を示した図。
【図5】図2の高音側のスイッチ構造を示し、(a)は
ゴムスイッチが押圧されていない状態の断面図、(b)
はゴムスイッチが押圧された状態の断面図、(c)は鍵
のストロークとゴムスイッチが鍵に付与する荷重との関
係を示した図。
【図6】この発明の鍵盤装置のスイッチ構造の第2実施
形態において厚さの厚いスペーサを用いた場合の断面
図。
【図7】図6において厚さの薄いスペーサを用いた場合
の断面図。
【図8】この発明の鍵盤装置のスイッチ構造の第3実施
形態を示した断面図。
【図9】図8の鍵盤部全体において低音側の鍵を取り除
いた状態の平面図。
【図10】この発明を適用した第4実施形態の鍵盤装置
の断面図。
【図11】図10の要部の拡大断面図。
【図12】図11の状態で高さ調節ねじを回して規制部
材の高さを調節する状態の断面図。
【図13】この発明の鍵盤装置のスイッチ構造の第5実
施形態を示し、(a)はゴムスイッチが押圧されていな
い状態の断面図、(b)はゴムスイッチが押圧された状
態の断面図。
【図14】図13の要部の平面図。
【図15】図13において一対の規制部材による隙間を
広くした状態を示し、(a)はその状態でゴムスイッチ
が押圧されていないときの断面図、(b)はその状態で
ゴムスイッチが押圧されたときの断面図。
【図16】図15の要部の平面図。
【図17】従来の鍵盤装置における非押鍵時の断面図。
【図18】図17の鍵盤装置における押鍵時の断面図。
【符号の説明】
1 鍵盤シャーシ 2 鍵 5 押圧部 6 回路基板 7 ゴムスイッチ 10、20a 規制部 15、20、25、30、31 規制部材 15a、25a 突起部 16、21 スペーサ 25b ねじ孔 26 高さ調節ねじ 30a、31a 半円形孔

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】多数配列された鍵の下方にそれぞれ対応し
    て固定接点が設けられた基板を配置し、この基板上に弾
    性変形可能に膨出形成された弾性部材を設け、前記鍵の
    押鍵操作によって前記弾性部材が押圧されて弾性変形す
    ることにより、前記弾性部材内に設けられた可動接点が
    前記固定接点に接触する鍵盤装置のスイッチ構造におい
    て、 前記弾性部材の外周面近傍に、この弾性部材の弾性変形
    を調節する変形調節部材を設けたことを特徴とする鍵盤
    装置のスイッチ構造。
  2. 【請求項2】前記変形調節部材は、前記弾性部材が挿入
    して前記弾性部材の弾性変形を規制する孔部を有する規
    制部からなり、この規制部の厚さが前記各鍵または複数
    の鍵ごとに異なっていることを特徴とする請求項1記載
    の鍵盤装置のスイッチ構造。
  3. 【請求項3】前記変形調節部材は、前記弾性部材が挿入
    して前記弾性部材の弾性変形を規制する孔部を有する規
    制部材と、この規制部材の高さを前記各鍵または複数の
    鍵ごとに調節する高さ調節部材とからなることを特徴と
    する請求項1記載の鍵盤装置のスイッチ構造。
  4. 【請求項4】前記高さ調節部材は、前記規制部材の下面
    に配置されるスペーサ部材、または回転自在に取り付け
    られて前記規制部材のねじ孔に螺合する調節ねじである
    ことを特徴とする請求項3記載の鍵盤装置のスイッチ構
    造。
  5. 【請求項5】前記変形調節部材は、前記弾性部材が挿入
    して前記弾性部材の弾性変形を規制する孔部を有し、こ
    の孔部の直径が前記各鍵または複数の鍵ごとに異なって
    いることを特徴とする請求項1記載の鍵盤装置のスイッ
    チ構造。
  6. 【請求項6】前記変形調節部材は、前記弾性部材が挿入
    して前記弾性部材の弾性変形を規制する半円形孔部を有
    する2つの規制部材を備え、これら2つの規制部材の各
    半円形孔部を対向させ、かつ各半円形孔部の内面と前記
    弾性部材の外周面との間の隙間を前記各鍵または複数の
    鍵ごとに調節して、前記2つの規制部材を配設すること
    を特徴とする請求項1記載の鍵盤装置のスイッチ構造。
JP21123997A 1997-07-23 1997-07-23 鍵盤装置のスイッチ構造 Expired - Fee Related JP3316533B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21123997A JP3316533B2 (ja) 1997-07-23 1997-07-23 鍵盤装置のスイッチ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21123997A JP3316533B2 (ja) 1997-07-23 1997-07-23 鍵盤装置のスイッチ構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1138976A true JPH1138976A (ja) 1999-02-12
JP3316533B2 JP3316533B2 (ja) 2002-08-19

Family

ID=16602599

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21123997A Expired - Fee Related JP3316533B2 (ja) 1997-07-23 1997-07-23 鍵盤装置のスイッチ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3316533B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008158066A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Yamaha Corp 鍵盤装置
JP2008299227A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Yamaha Corp 鍵盤装置
JP2010271625A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Casio Computer Co Ltd 鍵盤装置
JP2014174201A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Yamaha Corp 電子楽器の操作子装置
JP2015172678A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 カシオ計算機株式会社 鍵盤装置
WO2018173923A1 (ja) * 2017-03-24 2018-09-27 ヤマハ株式会社 スイッチング装置および鍵盤装置
WO2018173924A1 (ja) * 2017-03-24 2018-09-27 ヤマハ株式会社 アクチュエータ、押圧装置および鍵盤装置

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008158066A (ja) * 2006-12-21 2008-07-10 Yamaha Corp 鍵盤装置
JP2008299227A (ja) * 2007-06-04 2008-12-11 Yamaha Corp 鍵盤装置
JP2010271625A (ja) * 2009-05-25 2010-12-02 Casio Computer Co Ltd 鍵盤装置
JP2014174201A (ja) * 2013-03-06 2014-09-22 Yamaha Corp 電子楽器の操作子装置
JP2015172678A (ja) * 2014-03-12 2015-10-01 カシオ計算機株式会社 鍵盤装置
WO2018173923A1 (ja) * 2017-03-24 2018-09-27 ヤマハ株式会社 スイッチング装置および鍵盤装置
WO2018173924A1 (ja) * 2017-03-24 2018-09-27 ヤマハ株式会社 アクチュエータ、押圧装置および鍵盤装置
JP2018163268A (ja) * 2017-03-24 2018-10-18 ヤマハ株式会社 アクチュエータ、押圧装置および鍵盤装置
US10720131B2 (en) 2017-03-24 2020-07-21 Yamaha Corporation Switching device and keyboard device
US10891929B2 (en) 2017-03-24 2021-01-12 Yamaha Corporation Actuator, pressing device and keyboard instrument

Also Published As

Publication number Publication date
JP3316533B2 (ja) 2002-08-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3316533B2 (ja) 鍵盤装置のスイッチ構造
JPH04350697A (ja) 鍵盤装置
JP2002207484A (ja) 鍵盤装置
JP5471033B2 (ja) 鍵盤装置
JP2000352978A (ja) 鍵盤装置
JP2000207986A (ja) スイッチ構造
JP2569947B2 (ja) 鍵盤装置
JPH0580747A (ja) 鍵盤装置
JP2000163062A (ja) 電子鍵盤楽器のハンマー支持装置
US20210359681A1 (en) Thin keyboard apparatus
JP3299041B2 (ja) 電子楽器の鍵盤装置
JP3724274B2 (ja) 鍵盤装置
JP3303624B2 (ja) 電子楽器の鍵盤装置
JP3351279B2 (ja) 鍵盤装置
JPH07295705A (ja) キーボード
JP3470554B2 (ja) 鍵盤装置
JP2576459B2 (ja) タッチレスポンス鍵盤
JPH11213815A (ja) 電子楽器の接点装置
JP2011203543A (ja) 鍵盤装置
KR920006568B1 (ko) 전자악기의 건반장치
US20210296061A1 (en) Dampened keycaps
JPS6146556Y2 (ja)
JP2015172678A (ja) 鍵盤装置
JP6198117B2 (ja) 鍵盤装置及び鍵盤楽器
JPH06295172A (ja) 鍵構造

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080614

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090614

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100614

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110614

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110614

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120614

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120614

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130614

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees