JP6198117B2 - 鍵盤装置及び鍵盤楽器 - Google Patents

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Description

この発明は、電子ピアノや電子オルガンなどの電子鍵盤楽器の鍵盤装置及び鍵盤楽器に関する。
例えば、電子鍵盤楽器においては、特許文献1に記載されているように、鍵盤シャーシ上に複数の鍵を上下方向に回転可能に配置すると共に、この複数の鍵をそれぞれ板ばねのばね力によって弾力的に押し上げ、この板ばねのばね力に抗して鍵を押鍵操作するように構成されたものが知られている。
特開平07−271366号公報
このような電子鍵盤楽器では、複数の鍵に対応する各板ばねの一端部をそれぞれ鍵に設けられた各鍵係止部に係止させ、他端部を鍵盤シャーシにそれぞれ設けられた各シャーシ係止部に係止させ、この状態で各板ばねをそれぞれ上方に向けて凸形状となるように湾曲させることにより、各鍵をそれぞれ弾力的に押し上げている。
この種の電子鍵盤楽器は、各鍵に対応する板ばねの設置状態を各鍵の音高に応じて変えることにより、複数の鍵の音高に応じて鍵タッチ感が変わるように構成されている。すなわち、この電子鍵盤楽器は、各鍵に対応する板ばねの一端部が係止される各鍵の鍵係止部の上下位置を音高に応じてそれぞれ異ならせ、板ばねの他端部が係止される鍵盤シャーシのシャーシ係止部を一定の位置に設けることにより、各板ばねの湾曲状態をそれぞれ音高に応じて変え、これにより各板ばねのばね力が音高に応じてそれぞれ異なるように構成されている。
例えば、高音域の鍵では鍵係止部の当接位置を高く形成し、低音域の鍵では鍵係止部の当接位置を低く形成し、高音域の板ばねのばね力を低音域の板ばねのばね力よりも小さくすることにより、高音域の鍵タッチ感が低音域の鍵タッチ感よりも軽くなるように構成されている。
しかしながら、このような電子鍵盤楽器では、鍵の音高に応じて鍵タッチ感を変えるために、各板ばねの一端部を係止する各鍵の鍵係止部の上下位置を音高に応じて変えて、各板ばねの湾曲状態をそれぞれ音高に応じて変える必要がある。このため、複数の鍵の各鍵係止部を各鍵ごとに異なる位置に形成しなければならず、複数の鍵の形状が音高に応じてそれぞれ異なることなる。このため、各鍵の製作が面倒で煩雑になるばかりか、製作コストが高くなるという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、複数の鍵の形状を変えず、簡単な構造で、音高に応じて複数の鍵の鍵タッチ感を簡単に変えることができる鍵盤装置及び鍵盤楽器を提供することである。
この発明は、鍵盤シャーシと、この鍵盤シャーシ上に並列に配列され、前記鍵盤シャーシに固定される固定部に上下方向に弾性変形するヒンジ部を介して鍵本体部が形成された複数の鍵と、前記鍵盤シャーシに設けられ、前記複数の鍵の前記ヒンジ部それぞれに当接する位置が前記複数の鍵の音高に応じて互いに異なる複数の支点部と、を備えていることを特徴とする鍵盤装置である。
この発明によれば、複数の鍵の各ヒンジ部に対する複数の支点部の当接位置に応じて、複数の鍵の押鍵荷重を変えることができるので、複数の鍵の各鍵タッチ感を音高に応じて変えることができる。このため、複数の鍵の形状を変えずに、複数の鍵の各ヒンジ部に対する複数の支点部の当接位置を変えるだけの簡単な構造で、複数の鍵の各鍵タッチ感を簡単に各鍵の音高に応じて変えることができる。これにより、各鍵の製作が容易にでき、装置全体の生産性が良く、装置全体の低コスト化を図ることができる。
この発明を電子鍵盤楽器に適用した一実施形態において、一部の鍵を取り除いた状態を示した要部の平面図である。 図1に示された電子鍵盤楽器のA−A矢視における要部の拡大断面図である。 図2に示された電子鍵盤楽器における低音域側の要部を示し、(a)はその要部の拡大断面図、(b)はその低音域側の鍵における押鍵ストロークに対する鍵荷重を示した特性図である。 図2に示された電子鍵盤楽器における中音域側の要部を示し、(a)はその要部の拡大断面図、(b)はその中音域側の鍵における押鍵ストロークに対する鍵荷重を示した特性図である。 図2に示された電子鍵盤楽器における高音域側の要部を示し、(a)はその要部の拡大断面図、(b)はその高音域側の鍵における押鍵ストロークに対する鍵荷重を示した特性図である。
以下、図1〜図5を参照して、この発明を電子鍵盤楽器に適用した一実施形態について説明する。
この電子鍵盤楽器は、図1および図2に示すように、楽器ケースの下部ケースを兼ねる鍵盤シャーシ1を備えている。この鍵盤シャーシ1の上部には、複数の鍵2が音高順に並列に配列された状態で、上下方向に回転するように取り付けられている。これら複数の鍵2は、白鍵と黒鍵とを備えている。ただし、この実施形態では、白鍵について説明する。
この鍵2は、図1および図2に示すように、鍵盤シャーシ1上に固定される連結固定部3と、この連結固定部3の前端部(図2では右端部)に形成されたヒンジ部4と、このヒンジ部4の前端部(図2では右端部)に形成された鍵本体部5とを有している。本実施形態においては、ヒンジ部4と鍵本体5とが合成樹脂によって一体に形成されているように構成されているが、両者が別部材で構成されていても良い。
連結固定部3は、図1に示すように、鍵2の配列方向に沿って連続する帯板状に形成されている。この連結固定部3の前端部(図1では下辺部)には、複数のヒンジ部4を介して複数の鍵本体部5が、並列に配列された状態で、櫛形状に一体に形成されている。また、この連結固定部3は、図2に示すように、鍵盤シャーシ1の後端上部(図2では左端上部)に設けられた鍵支持部6の後部(図2では左側部)上にビス6aによって固定されている。
ヒンジ部4は、図1および図2に示すように、肉厚の薄い板状の薄肉部であり、連結固定部3の前端部(図2では右端部)から鍵2の前側(図2では右側)に向けて突出し、この状態で鍵本体部5の押鍵操作に応じて上下方向に弾性変形(撓み変形)するように構成されている。鍵本体部5は、ヒンジ部4の前端部から鍵盤シャーシ1の前部の上方に位置する個所に亘って設けられている。
これにより、鍵2は、図2において鍵本体部5が押鍵操作されると、ヒンジ部4が上下方向に弾性変形することにより、鍵本体部5が上下方向に回転移動するように構成されている。この場合、鍵本体部5の後端下部(図2では左端下部)には、ヒンジ規制部7がヒンジ部4の下側に突出して設けられている。このヒンジ規制部7は、図2において鍵本体部が押鍵操作されてヒンジ部4が弾性変形した際に、ヒンジ規制部7の下端部が鍵盤シャーシ1の鍵支持部6上に当接するように構成されている。
また、鍵2の鍵本体部5の前側内部(図2では右側内部)には、図2に示すように、鍵盤シャーシ1の前部上に起立して設けられた鍵ガイド部8が摺動可能に挿入されている。これにより、鍵2は、押鍵操作された際に、鍵ガイド部8が鍵本体部5内を相対的に上下方向に摺動することにより、鍵2の横振れを防ぐように構成されている。
また、この鍵2の鍵本体部5におけるほぼ中間部には、図2に示すように、鍵2の上下位置を規制するための位置規制部9が下側に突出して設けられている。この位置規制部9は、その下部に突起部9aが鍵2の後方(図2では左側)に向けて突出して設けられ、この突起部9aが鍵盤シャーシ1の立上り部10に設けられた開口部10a内に挿入した状態で、上下方向に移動するように構成されている。
この位置規制部9は、図2に示すように、鍵2の鍵本体部5が押し下げられた際に、位置規制部9の下端が、鍵盤シャーシ1の立上り部10における開口部10aの下部に設けられた下限ストッパ11に上側から当接するように構成されている。これにより、位置規制部9は、鍵本体部5の下限位置を規制するように構成されている。
また、この位置規制部9は、図2に示すように、押鍵された鍵2が初期位置に復帰する際に、位置規制部9の突起部9aが、鍵盤シャーシ1の立上り部10における開口部10aの上部に設けられた上限ストッパ12に下側から当接するように構成されている。これにより、位置規制部9は、鍵本体部5の上限位置を規制するように構成されている。
さらに、この鍵2の鍵本体部5には、図2に示すように、鍵盤シャーシ1に設けられたスイッチ部材14のスイッチ部15を押圧するスイッチ押圧部13が設けられている。このスイッチ部材14は、図1および図2に示すように、鍵盤シャーシ1の前後方向(図2では左右方向)におけるほぼ中間に位置する上部に、鍵2の配列方向に沿って連続して設けられている。
このスイッチ部材14は、図1および図2に示すように、鍵盤シャーシ1上に取り付けられたスイッチ基板16と、このスイッチ基板16上に取り付けられて鍵2のスイッチ押圧部13によって押圧されるスイッチ部15とを備えている。スイッチ基板16は、鍵2の配列方向に沿って連続する帯板状に形成されている。このスイッチ基板16は、鍵盤シャーシ1における後端部の鍵支持部6と中間部の立上り部10との間にそれぞれ起立して設けられた基板支持部17によって、鍵盤シャーシ1上に取り付けられている。
スイッチ部15は、図1および図2に示すように、スイッチ基板16上に配置されたゴムシート18を備えている。このゴムシート18は、スイッチ基板16の前後方向(図2では左右方向)の長さよりも短い長さ(幅)で、鍵2の配列方向に沿って連続する細長い帯状に形成されている。このゴムシート18には、ドーム形状の膨出部19が複数の鍵2の各スイッチ押圧部13にそれぞれ対応して形成されている。
このドーム形状の膨出部19は、図2に示すように、その弾性復帰力である反発力によって鍵2のスイッチ押圧部13を押し上げると共に、その反発力に抗して鍵2のスイッチ押圧部13で押圧されると、弾性変形するように構成されている。この場合、ドーム形状の膨出部19内には、スイッチ基板16の上面に設けられた一対の固定接点に接離可能に接触する一対の可動接点(いずれも図示せず)が設けられている。
これにより、スイッチ部15は、図2に示すように、鍵2のスイッチ押圧部13によってゴムシート18に設けられたドーム形状の膨出部19が押圧されて弾性変形すると、膨出部19内の一対の可動接点がスイッチ基板16上の一対の固定接点に順次接触するように構成されている。これにより、このスイッチ部15は、スイッチ動作して、電気信号を出力するように構成されている。
ところで、鍵盤シャーシ1の鍵支持部6上には、図1および図2に示すように、複数の鍵2における各ヒンジ部4の下面にそれぞれ当接する複数の支点部20が一体に設けられている。この支持部20は、鍵2の鍵本体部5が押鍵操作されてヒンジ部4が弾性変形である撓み変形する際に、ヒンジ部4の支点となるものである。これにより、支持部20は、ヒンジ部4が撓み変形する領域、つまり撓み変形するヒンジ部4の前後方向の長さを規制して、鍵2の押鍵荷重を設定するように構成されている。
すなわち、複数の支点部20は、図1〜図5に示すように、複数の鍵2の音高に応じて各ヒンジ部4に対する当接位置が、鍵2の前後方向に徐々に異なっている。これら複数の支点部20のうち、複数の鍵2における低音域側の各支点部20は、図3(a)に示すように、各鍵本体部5側に位置する各ヒンジ部4の前部側(図3(a)では右側)にそれぞれ対応する位置に設けられている。
また、複数の鍵2における中音域側の各支点部20は、図4(a)に示すように、各ヒンジ部4の前後方向におけるほぼ中間部にそれぞれ対応する位置に設けられている。同様に、複数の鍵2における高音域側の各支点部20は、図5(a)に示すように、連結固定部3側に位置する各ヒンジ部4の後部側(図5(a)では左側)にそれぞれ対応する位置に設けられている。
これにより、複数の鍵2における低音域側の各支点部20は、図3(a)に示すように、各ヒンジ部4の前端部(図3(a)では右端部)から各支点部20までの距離L1が、中音域側の各支点部20の距離L2よりも短く設定されている。これにより、低音域側の各支点部20は、各ヒンジ部4が撓み変形する領域、すなわち各ヒンジ部4が撓み変形する前後方向の長さが、中音域側の各ヒンジ部4の撓み変形する前後方向の長さよりも短くなるように設定されている。
このため、低音域側の各支点部20は、各ヒンジ部4が撓み変形する前後方向の長さが、中音域側の各ヒンジ部4が撓み変形する前後方向の長さよりも短く設定されていることにより、鍵2の押鍵荷重が中音域側の鍵2の押鍵荷重よりも重くなるように構成されている。この場合、低音域側の各支点部20は、最も低音側に位置する支点部20の距離L1が最も短く、中音域側に位置する支点部20に向かうに従って距離L1が徐々に長くなるように設定されている。
また、複数の鍵2における中音域側の各支点部20は、図4(a)に示すように、各ヒンジ部4の前端部(図4(a)では右端部)から各支点部20までの距離L2が、低音域側の各支点部20の距離L1よりも長く(L2>L1)、かつ高音域側の各支点部20の距離L3よりも短く設定されている。これにより、中音域側の各支点部20は、各ヒンジ部4が撓み変形する領域、すなわち各ヒンジ部4が撓み変形する前後方向の長さが、低音域側に位置する各ヒンジ部4の撓み変形する長さよりも長く、かつ高音域側に位置する各ヒンジ部4の撓み変形する長さよりも短くなるように設定されている。
このため、中音域側の各支点部20は、各ヒンジ部4が撓み変形する前後方向の長さが、低音域側に位置する各ヒンジ部4が撓み変形する長さよりも長く、かつ高音域側に位置する各ヒンジ部4が撓み変形する長さよりも短く設定されていることにより、鍵2の押鍵荷重が低音域側に位置する鍵2の押鍵荷重よりも軽く、かつ高音域側に位置する鍵2の押鍵荷重よりも重くなるように構成されている。この場合にも、中音域側の各支点部20は、最も低音域側に位置する支点部20の距離L2が最も短く、高音側に位置する支点部20に向かうに従って距離L2が徐々に長くなるように設定されている。
さらに、複数の鍵2における高音域側の各支点部20は、図5(a)に示すように、各ヒンジ部4の前端部(図5(a)では右端部)から各支点部20までの距離L3が、中音域側の各支点部20の距離L2よりも長く(L3>L2>L1)設定されている。これにより、高音域側の各支点部20は、各ヒンジ部4が撓み変形する領域、すなわち各ヒンジ部4が撓み変形する前後方向の長さが、中音域側に位置する各ヒンジ部4の撓み変形する前後方向の長さよりも長くなるように設定されている。
このため、高音域側の各支点部20は、各ヒンジ部4が撓み変形する前後方向の長さが、中音域側の各ヒンジ部4が撓み変形する前後方向の長さよりも長く設定されていることにより、鍵2の押鍵荷重が中音域側の鍵2の押鍵荷重よりも軽くなるように構成されている。この場合にも、高音域側の各支点部20は、最も中音域側に位置する支点部20の距離L3が最も短く、高音側に位置する支点部20に向かうに従って距離L3が徐々に長くなるように設定されている。
次に、このような電子鍵盤楽器の作用について説明する。
鍵盤シャーシ1上に配列された複数の鍵2の各鍵本体部5を押鍵操作すると、この押鍵操作された鍵2のヒンジ部4が弾性変形して、鍵本体部5が押し下げられる。このときには、ヒンジ部4の弾性変形である撓み変形が支点部20によって規制されているため、鍵本体5が音高に応じた押鍵荷重で押し下げられる。
また、このときには、押し下げられた鍵本体5のスイッチ押圧部13がスイッチ部材14のスイッチ部15を押圧し、このスイッチ部15のドーム状の膨出部19を弾性変形させて、膨出部19内の一対の可動接点をスイッチ基板16上の一対の固定接点に順次接触させる。これにより、スイッチ部15がスイッチ動作して、電気信号が出力され、この出力された電気信号に基づいて楽音が発音される。
この場合、複数の鍵2のうち、例えば、低音域側の鍵2が押鍵操作されて、ヒンジ部4が撓み変形する際には、図3(a)に示すように、ヒンジ部4の前端部(図3(a)では右端部)から支点部20までの距離L1が、中音域側および高音域側の各距離L2、L3よりも短い(L1<L2<L3)。このため、ヒンジ部4が撓み変形する前後方向の長さが、中音域側および高音域側の各ヒンジ部4が撓み変形する前後方向の長さよりも短くなり、鍵2の押鍵荷重が中音域側および高音域側の各押鍵荷重よりも重くなる。
これにより、低音域側の鍵2における鍵本体5の押鍵ストロークに対する鍵荷重は、図3(b)に示すような特性を示す。すなわち、鍵2の初期状態では、ヒンジ部4の弾性復帰力によって鍵2に初期荷重F1が付与されている。この状態で、鍵2が押鍵操作されると、図3(a)に示すように、ヒンジ部4が支点部20を支点として、距離L1の長さで撓み変形する。このため、図3(b)に示すように、鍵荷重が急な傾斜角度で上昇する。
そして、図3(b)に示すように、鍵本体部5が押し下げられて押鍵ストロークS1に到達すると、鍵本体部5のスイッチ押圧部14がスイッチ部15の膨出部19を押圧して弾性変形させる。このため、鍵荷重が急な傾斜角度で更に上昇する。この後、鍵本体部5が更に押し下げられて押鍵ストロークS2に到達すると、スイッチ部15がスイッチ動作して、楽音の発音を開始する。このときの鍵荷重F2は後述する中音域側および高音域側の各押鍵荷重F3、F4よりも重くなる。
この状態で、更に鍵本体部5が押し下げられると、図3(b)に示すように、スイッチ部15の膨出部19が更に弾性変形して、鍵本体部5の位置規制部9が鍵盤シャーシ1の下限ストッパ11に当接する。このため、鍵荷重が更に急激に上昇して、押鍵ストロークS3で鍵本体部5の押し下げ動作が停止する。
また、複数の鍵2のうち、例えば、中音域側の鍵2が押鍵操作されて、ヒンジ部4が撓み変形する際には、図4(a)に示すように、ヒンジ部4の前端部(図4(a)では右端部)から支点部20までの距離L2が、低音域側の距離L1よりも長く(L2>L1)、かつ高音域側の距離L3よりも短い(L2<L3)。
このため、中音域側の鍵2は、そのヒンジ部4が撓み変形する前後方向の長さが、低音域側のヒンジ部4が撓み変形する前後方向の長さよりも長く、かつ高音域側のヒンジ部4が撓み変形する前後方向の長さよりも短くなる。これにより、鍵2の押鍵荷重が、低音域側の押鍵荷重よりも軽く、高音域側の押鍵荷重よりも重くなる。
このため、中音域側の鍵2における鍵本体5の押鍵ストロークに対する鍵荷重は、図4(b)に示すような特性を示す。すなわち、鍵2の初期状態では、低音域側の鍵2と同様、ヒンジ部4の弾性復帰力によって鍵2に初期荷重F1が付与されている。この状態で、鍵2が押鍵操作されると、図4(a)に示すように、ヒンジ部4が支点部20を支点として、低音域側の支点部20における距離L1よりも長い距離L2(L2>L1)で撓み変形する。このため、図4(b)に示すように、鍵荷重が低音域側の鍵荷重よりも緩やかな傾斜角度で上昇する。
そして、図4(b)に示すように、鍵本体部5が押し下げられて、低音域側の鍵本体部5と同じ押鍵ストロークS1に到達すると、鍵本体部5のスイッチ押圧部14がスイッチ部15の膨出部19を押圧して弾性変形させる。このため、鍵荷重が低音域側の鍵荷重よりも緩やかな傾斜角度で上昇する。この後、鍵本体部5が更に押し下げられて、低音域側の鍵本体部5と同じ押鍵ストロークS2に到達すると、スイッチ部15がスイッチ動作して、楽音の発音を開始する。このときの鍵荷重F3は低音域側の鍵荷重F2よりも軽く(F3<F2)なる。
この状態で、更に鍵本体部5が押し下げられると、図4(b)に示すように、スイッチ部15の膨出部19が更に弾性変形して、鍵本体部5の位置規制部9が鍵盤シャーシ1の下限ストッパ11に当接する。このため、鍵荷重は、低音域側の鍵荷重と同様、急激に上昇して、低音域側の鍵本体部5と同じ押鍵ストロークS3で、鍵本体部5の押し下げ動作が停止する。
さらに、複数の鍵2のうち、例えば、高音域側の鍵2が押鍵操作されて、ヒンジ部4が撓み変形する際には、図5(a)に示すように、ヒンジ部4の前端部(図5(a)では右端部)から支点部20までの距離L3が、中音域側の距離L2よりも長い(L3>L2)。このため、ヒンジ部4が撓み変形する前後方向の長さが、低音域側および中音域側の各ヒンジ部4が撓み変形する前後方向の長さよりも長くなり、鍵2の押鍵荷重が中音域側の押鍵荷重よりも更に軽くなる。
このため、高音域側の鍵2における鍵本体5の押鍵ストロークに対する鍵荷重は、図5(b)に示すような特性を示す。すなわち、鍵2の初期状態では、低音域側および中音域側の各鍵2と同様、ヒンジ部4の弾性復帰力によって鍵2に初期荷重F1が付与されている。
この状態で、鍵2が押鍵操作されると、図5(a)に示すように、ヒンジ部4が支点部20を支点として、中音域側の支点部20における距離L2よりも長い距離L3(L3>L2)で撓み変形する。このため、図5(b)に示すように、鍵荷重が中音域側の鍵荷重よりも更に緩やかな傾斜角度で上昇する。
そして、図5(b)に示すように、鍵本体部5が押し下げられて、低音域側および中音域側の各鍵本体部5と同じ押鍵ストロークS1に到達すると、鍵本体部5のスイッチ押圧部14がスイッチ部15の膨出部19を押圧して弾性変形させる。このため、鍵荷重が中音域側の鍵荷重よりも緩やかな傾斜角度で上昇する。
この後、鍵本体部5が更に押し下げられて、低音域側および中音域側の各鍵本体部5と同じ押鍵ストロークS2に到達すると、スイッチ部15がスイッチ動作して、楽音の発音を開始する。このときの鍵荷重F4は中音域側の鍵荷重F3よりも更に軽く(F4<F3<F2)なる。
この状態で、更に鍵本体部5が押し下げられると、図5(b)に示すように、スイッチ部15の膨出部19が更に弾性変形して、鍵本体部5の位置規制部9が鍵盤シャーシ1の下限ストッパ11に当接する。このため、鍵荷重は、低音域側および中音域側の各鍵荷重と同様、急激に上昇して、低音域側および中音域側の各鍵本体部5と同じ押鍵ストロークS3で、鍵本体部5の押し下げ動作が停止する。
このように、この電子鍵盤楽器によれば、鍵盤シャーシ1と、この鍵盤シャーシ1上に並列に配列され、それぞれ鍵盤シャーシ1に固定される連結固定部3に上下方向に弾性変形するヒンジ部4を介して鍵本体部5が形成された複数の鍵2と、鍵盤シャーシ1に設けられ、複数の鍵2の各ヒンジ部4の下面に当接する位置が複数の鍵2の音高に応じて異なる複数の支点部20と、を備えていることにより、複数の鍵2の形状を変えず、簡単な構造で、音高に応じて複数の鍵2の鍵タッチ感を簡単に変えることができる。
すなわち、この電子鍵盤楽器では、複数の鍵2の各ヒンジ部4の下面に対する複数の支点部20の当接位置に応じて、複数の鍵2の押鍵荷重を変えることができるので、複数の鍵2の各鍵タッチ感を音高に応じて変えることができる。このため、複数の鍵2の形状を変えずに、複数の支点部20の当接位置を変えるだけの簡単な構造で、複数の鍵2の各鍵タッチ感を簡単に各鍵2の音高に応じて変えることができる。
これにより、複数の鍵2の製作が容易にできると共に、複数の支持部20を鍵盤シャーシ1に一体に形成することができるので、複数の支持部20を個別に製作する必要がない。このため、複数の支持部20を備えていても、部品点数が増加することがないので、装置全体の生産性を向上させることができると共に、装置全体の低コスト化を図ることができる。
この場合、複数の支点部20は、複数の鍵2の低音域側に位置する支点部20がヒンジ部4の前部側に対応する位置に設置され、複数の鍵の高音域側に位置する支点部20がヒンジ部4の後部側に対応する位置に設置されていることにより、ヒンジ部4の前端部から支点部20までの距離を、低音域側で短く、高音域側で長くなるように設定することができる。
すなわち、この電子鍵盤楽器では、複数の支点部20が、各ヒンジ部4の前端部から支点部20までの距離を、複数の鍵2の低音域側で短く、複数の鍵2の高音域側で長くなるように設定されていることにより、低音域側に位置するヒンジ部4が弾性変形する前後方向の長さを、高音域側に位置するヒンジ部4が弾性変形する前後方向の長さよりも、短くすることができる。
このため、低音域側の鍵本体5と高音域側の鍵本体5とを押鍵操作して同じ押鍵ストロークだけ押し下げる際に、低音域側に位置する鍵2の押鍵荷重が、高音域側に位置する鍵2の押鍵荷重よりも、大きくなり、これにより低音域側に位置する鍵2の鍵タッチ感を、高音域側に位置する鍵2の鍵タッチ感よりも、重くすることができる。
また、複数の支点部20は、各ヒンジ部4に対する当接位置が複数の鍵2の音高順に徐々に異なっていることにより、音高に応じて鍵タッチ感を徐々に変えることができる。すなわち、複数の支点部20は、その各当接位置が低音域側から高音域側に向かう従って徐々にヒンジ部4の前部側から後部側に向けて設けられていることにより、低音域側から高音域側に向かう従って徐々に鍵タッチ感を軽くすることができる。
なお、上述した実施形態では、複数の鍵2の各ヒンジ部4に対する各支点部20の当接位置を、低音域側から高音域側に向かう従って徐々に異なるように設定した場合について述べたが、これに限らず、複数の支点部20の当接位置を、低音域側から高音域側に向かう従って複数の音高領域ごとに段階的に異なるように設定しても良い。
また、上述した実施形態では、複数の支点部20を鍵盤シャーシ1の鍵支持部6に一体に形成した場合について述べたが、必ずしも一体に形成する必要はなく、例えば鍵2の配列方向に連続する帯板上に複数の支点部20を一体に形成し、この帯板を鍵盤シャーシ1の鍵支持部6上にビスなどで取り付けるように構成しても良い。
このように構成すれば、帯板を鍵盤シャーシ1の鍵支持部6上に取り付けるときに、鍵2の配列方向に沿って帯板を鍵支持部6上に配置し、この帯板の両端部を鍵2の前後方向にずらして、帯板を鍵2の配列方向に対して傾けることにより、複数の支点部20の当接位置を複数の鍵2の音高に応じて正確にかつ容易に調整することができる。
また、このような構成では、鍵盤シャーシ1に複数の支点部20を一体に形成する必要がないので、上述した実施形態の場合よりも、鍵盤シャーシ1の構造を簡素化することができるので、鍵盤シャーシ1を成型するための金型を容易に製作することができる。このため、上述した実施形態の場合よりも、鍵盤シャーシ1を容易にかつ安価に製作することができる。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、鍵盤シャーシと、この鍵盤シャーシ上に並列に配列され、それぞれ前記鍵盤シャーシに固定される固定部に上下方向に弾性変形するヒンジ部を介して鍵本体部が形成された複数の鍵と、前記鍵盤シャーシに設けられ、前記複数の鍵の前記ヒンジ部それぞれに当接する位置が前記複数の鍵の音高に応じて互いに異なる複数の支点部と、を備えていることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の鍵盤装置において、前記複数の支点部は、前記ヒンジ部の前端部から前記支点部までの距離が、前記複数の鍵の低音域側で短く、前記複数の鍵の高音域側で長く設定されていることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の鍵盤装置において、前記複数の支点部は、前記ヒンジ部それぞれに対する当接位置が前記複数の鍵の音高順に徐々に異なっていることを特徴とする鍵盤装置である。
1 鍵盤シャーシ
2 鍵
3 連結固定部
4 ヒンジ部
5 鍵本体部
6 鍵支持部
13 スイッチ押圧部
14 スイッチ部材
20 支点部
L1〜L3 支点部からヒンジ部の前端部までの距離
F1〜F4 鍵荷重
S1〜S3 押鍵ストローク

Claims (4)

  1. 鍵盤シャーシと、
    この鍵盤シャーシ上に並列に配列され、前記鍵盤シャーシに固定される固定部に上下方向に弾性変形するヒンジ部を介して鍵本体部が形成された複数の鍵と、
    前記鍵盤シャーシに設けられ、前記複数の鍵の前記ヒンジ部それぞれに当接する位置が前記複数の鍵の音高に応じて互いに異なる複数の支点部と、
    を備えていることを特徴とする鍵盤装置。
  2. 請求項1に記載の鍵盤装置において、前記複数の支点部は、前記ヒンジ部の前端部から前記支点部までの距離が、前記複数の鍵の低音域側で短く、前記複数の鍵の高音域側で長く設定されていることを特徴とする鍵盤装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の鍵盤装置において、前記複数の支点部は、前記ヒンジ部それぞれに対する当接位置が前記複数の鍵の音高順に徐々に異なっていることを特徴とする鍵盤装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の鍵盤装置と、
    楽音を発音させる楽音発音部と、
    を備える鍵盤楽器。
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