JP3458969B2 - 電子楽器用鍵盤装置 - Google Patents

電子楽器用鍵盤装置

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JP3458969B2
JP3458969B2 JP05645994A JP5645994A JP3458969B2 JP 3458969 B2 JP3458969 B2 JP 3458969B2 JP 05645994 A JP05645994 A JP 05645994A JP 5645994 A JP5645994 A JP 5645994A JP 3458969 B2 JP3458969 B2 JP 3458969B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は電子楽器の鍵盤装置に
係わり、より具体的には、鍵盤の各鍵毎または鍵グルー
プ毎に鍵操作時のタッチ感触等を異ならせる、鍵盤のタ
ッチ感触キースケーリングに関するものである。
【0002】
【従来の技術】アコースティックピアノには、鍵の運動
を弦に伝達するアクション機構があり、一般に低音部へ
行くほどタッチが重く、高音部へ行くほどタッチが軽く
なるように物理的メカニズムの必然性により構成されて
いる。このようにして低音域では指および手に力が入
り、高音域はソフトになるようにしている。
【0003】従来の鍵盤楽器、例えばアコースティック
ピアノにおけるキースケーリングについて説明すると、
まず絃の長さに応じてハンマーヘッドの大きさおよび硬
さが異なり、低音のハンマーヘッドは柔らかく大きくフ
ェルトが巻かれ、高音にいくほど硬く小さく巻かれてい
る。またスプリングの強弱や鍵自体の重さの違いがあ
り、それらが鍵の重さ(タッチ感触)に影響する。従来
この鍵の重さをできるだけ平均化して調整するために、
木質の部分に鉛を入れていた。これにより、鍵の重さは
高音部で50グラム、中音部で55グラム、低音部で6
0グラム位として重さの変化を感じさせないように低音
部から高音部にいくに従って順次軽くなるような反力の
キースケーリングがなされていた(「調律師からの贈
物」、斎藤義孝著、ムジカノーヴァ発行、音楽之友社発
売)。
【0004】その他動的タッチ感触も必然的にキースケ
ーリングされている。タッチ感触キースケーリングの備
ったピアノに慣れ親しんだ人はそれがない電子楽器の鍵
盤のタッチ感触になじめず当惑する。
【0005】一方、従来のタッチ感触キースケーリング
手段付き電子楽器用鍵盤装置として、ハンマー付き鍵盤
装置においてハンマーの支点と鍵支点間の距離をキース
ケーリングする構成や、鍵先端と鍵支点との間の距離を
キースケーリングする構成あるいは鍵支点とゴムのスイ
ッチとの間の距離をキースケーリングする構成等があ
る。ところで、白鍵と黒鍵とでタッチ圧(静的反力)を
同一にする技術は古くからあるが、このような技術は鍵
によりタッチ感触を異ならせるというタッチ感触キース
ケーリングとは逆の発想の技術である。
【0006】また従来、鍵復帰バネをくし歯状に一体成
形する構成は多数提案されている。また、鍵部のバネ係
止部を多段にした構成やバネ受けを樹脂で形成する構成
等も提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】アコースティックピア
ノは構成が複雑で高価であり、この構成をスイッチ処理
等が必要な電子楽器にそのまま使用できるものではな
い。例えば電子楽器に使用できるピアノアクション機構
をなくした鍵でスイッチをオンするものを考えるとする
と、複数の並んだ鍵支点位置を結ぶラインと各鍵に対応
するおわん状スイッチ部を結ぶラインとを相互に斜めに
するようなことが考えられる。
【0008】しかしながらこのような構成を用いれば、
押鍵発音位置もキースケーリングされてしまい、低音部
の発音ストローク位置と高音部の発音ストローク位置と
が異なってしまう。さらに2メイク式のタッチレスポン
ススイッチを使用すると、支点からの長さが異なるた
め、指からの同一タッチ力(スピード)で押鍵しても鍵
盤スイッチ出力から低音の鍵と高音の鍵とで異なる出力
がでてしまう。
【0009】前述の従来技術に係る鍵支点とゴムスイッ
チ間距離をキースケーリングする構成等を用いてこのよ
うにタッチ感触をキースケーリングしようとすると上記
のような不都合がでてきてしまうので実際上製品化でき
るような機構が考えられていないのが現状である。
【0010】さらに上記構成を用いればスイッチ配列や
配線パターン等の構造あるいは基板と鍵フレーム部分の
構造やスイッチ固定手段の構造等が複雑化し、生産性が
低下しこの点でも実用的でなく製品化に適さない。
【0011】また、従来提案されたくし歯状一体成形の
鍵復帰バネ構造は、いずれもキースケーリングについて
の考慮がなされてないかあるいは構造上長期使用後にバ
ネががたついたり組み立て作業性が悪い等の問題があっ
た。また、前述の従来提案されたバネ係止部を多段にし
た鍵構造やバネ受けを樹脂で形成した構造においても同
様に、鍵の高音部と低音部とでタッチ感触を変えるとい
う配慮がないかあるいはバネのガタツキによる雑音ある
いは組み立て性の低下等の問題があった。
【0012】この発明は、以上のような現状に鑑み、簡
単な構成で鍵盤装置としての基本的な機能は維持したま
ま、アコースティックピアノの鍵タッチ感触に近似した
タッチ感触をキースケーリングでき、しかも組み立て作
業性を向上させ生産性を高めることができる電子楽器用
鍵盤装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る電子楽器用鍵盤装置は、以下の通りで
ある。
【0014】本発明に係る電子楽器用鍵盤装置は、鍵支
持部材と、押離鍵操作により前記鍵支持部材に対し変位
移動する多数の鍵と、前記鍵支持部材に固着手段にて固
着される鍵タッチ感触キースケーリング手段と、一端を
各鍵の係止部に、他端を前記キースケーリング手段の各
係止部に係止され、各鍵に復帰習性を与える多数鍵共用
の鍵復帰バネ集成を備え、前記キースケーリング手段
は、そのベース部を多数鍵共通にしたバネ支持部材から
なることを特徴とする。
【0015】好ましい実施例においては、前記バネ集成
は複数の板バネからなり、前記キースケーリング手段
は、板バネの幅を変更するように構成されたことを特徴
としている。
【0016】別の好ましい実施例においては、前記キー
スケーリング手段は、鍵支持部材平面と板バネとのなす
角を変えるように構成されたことを特徴としている。
【0017】さらに別の好ましい実施例においては、前
記キースケーリング手段は、バネの長さを変化させるよ
うに構成されたことを特徴としている。
【0018】さらに別の好ましい実施例においては、前
記キースケーリング手段は、バネの長手方向に直角な面
の断面積を変化させるように構成されたことを特徴とし
ている。
【0019】さらに別の好ましい実施例においては、前
記キースケーリング手段は、樹脂のアウトサートにより
形成されたものであることを特徴としている。
【0020】さらに別の好ましい実施例においては、前
記キースケーリング手段は、白鍵および黒鍵に対し鍵先
端部で接近する白黒鍵反力が同一になるよう白鍵の反力
が大きくなるよう形成されたことを特徴としている。
【0021】さらに別の好ましい実施例においては、前
記キースケーリング手段と前記バネ集成とは一体のもの
であって、この一体になったものを樹脂のアウトサート
で鍵支持部材に固着したことを特徴としている。
【0022】さらに別の好ましい実施例においては、前
記キースケーリング手段は、鍵支持部材等の固定側に設
けられたバネ支持部高さを変更するように構成されたこ
とを特徴としている。
【0023】さらに別の好ましい実施例においては、前
記キースケーリング手段は、バネ受け高さ変化設定手段
であって、鍵支持部材に樹脂のアウトサートで一体成形
されたものであることを特徴としている。
【0024】さらに別の好ましい実施例においては、前
記キースケーリング手段は、バネ受け高さ変化設定手段
であって、鍵支持部材の当該部分にプレス加工で一体成
形されたものであることを特徴としている。
【0025】さらに別の好ましい実施例においては、前
記キースケーリング手段は、引張りバネの一端を鍵側に
支持し他端を鍵支持部材の後端部を斜めに形成した部分
に支持したことを特徴としている。
【0026】
【作用】本発明によれば、以下の作用効果が得られる。
【0027】本発明によれば、多数鍵共用の鍵復帰バネ
集成が備り、その一端が各鍵の係止部に係止され他端が
キースケーリング手段の係止部に係止されて各鍵に復帰
習性を与える。またキースケーリング手段のベース部は
多数鍵共通にしたバネ支持部材により支持される。これ
により、アコースティクピアノに近似した鍵タッチ感触
が得られるとともに生産効率の向上がさらに図られる。
さらに、フレーム(鍵支持部材)と鍵復帰バネとを別体
にしてキースケーリングを施したので、設計自由度が上
がる。この請求項2に係る発明により、主目的であるア
コースティックピアノに近似したタッチ感触キースケー
リングが達成されるのみならず、長年使用してもバネの
がたつき等によるバネ雑音が極めて少なく、かつ組み立
て作業性の良好な鍵盤装置が得られる。
【0028】好ましい実施例によれば、板バネの幅、鍵
支持部材平面とのなす角、あるいは長さを変化させるこ
とによりタッチ感触キースケーリング作用が行われる。
これにより簡単で生産性のよいタッチ感触キースケーリ
ング機能を有する鍵盤装置が得られる。
【0029】別の好ましい実施例によれば、板バネのば
ね断面積を変化させることによりタッチ感触キースケー
リング作用が行われる。これにより、前記実施例と同様
の作用効果が達成され、鍵、フレーム等キースケーリン
グという機能付加による特別な付加工程を増やすことな
く、生産性が優れたキースケーリング機能を有する鍵盤
装置が得られる。
【0030】さらに別の好ましい実施例によれば、樹脂
のアウトサート成形方法によりタッチ感触キースケーリ
ング手段が形成される。これにより、さらに生産性の向
上が図られる。
【0031】さらに別の好ましい実施例によれば、白鍵
および黒鍵に対し鍵先端部で接近する白黒鍵反力が同一
になるように白鍵の反力の方が黒鍵の反力より大きくさ
れている。これにより、全鍵同一ばね材料(白鍵、黒鍵
を含めて)でキースケーリング作用が施されるとともに
隣り合う白鍵黒鍵を同一タッチ力でほぼ同一反力を得る
ようにすることができる。これにより、簡単でかつ生産
性のよいキースケーリング機能を有する鍵盤装置が得ら
れる。
【0032】さらに別の好ましい実施例によれば、鍵の
関連部材(キースケーリング手段、鍵復帰バネ、フレー
ム側のバネ支持部の全て)がアウトサートで一体的に組
込可能となるため、前述の主目的である鍵タッチ感触の
キースケーリング作用を達成しながらかつ設計自由度の
ある生産性のよい鍵盤装置が得られる。
【0033】さらに別の好ましい実施例によれば、固定
部材側のバネ支持部の高さを変えることによりキースケ
ーリング作用が達成される。これにより、前述の主目的
である鍵タッチ感触のキースケーリング作用を達成しな
がらかつ加工性のよい鍵盤装置が得られる。またバネ脱
落やメカノイズの心配のない構造を得ることができるよ
うになる。
【0034】さらに別の好ましい実施例によれば、鍵支
持部材に樹脂のアウトサートまたはプレス加工によりキ
ースケーリング手段が一体成形される。これによって
も、前記実施例と同様の作用効果が得られる。
【0035】さらに別の好ましい実施例によれば、引張
りバネの端部が鍵支持部材後端部の斜め部分に支持され
てキースケーリング作用を行う。これにより、前記実施
と同様に、簡単でかつ生産性のよい鍵タッチ感触キー
スケーリング機能を有する鍵盤装置が得られる。
【0036】
【実施例】以下図面に示した各実施例に基づいて、本発
明を説明する。なお、各実施例に共通して、同様な構成
要素は図中において同一番号を付すこととする。
【0037】以下図1から図23までを参照して、各実
施例を説明するが、実施例が多岐にわたるため予め図面
と請求項との対応関係を明示しておく。請求項1は、特
に図6〜図9にサポートされるが、他の図に示される構
成についても部分的には適用可能である。請求項2は、
特に図1にサポートされる。請求項3は、特に図6〜図
8、図13、図14及び図20にサポートされる。請求
項4は、特に図9、図21及び図23にサポートされ
る。
【0038】図1および図2は本発明の第1実施例を示
し、図1はその電子楽器用鍵盤装置鍵支持部材の斜視
図、図2はその鍵長手方向に沿う断面図である。これら
の図1、2において、1は白鍵、2は黒鍵、3はこれら
白鍵1および黒鍵2を揺動自在に支持する鍵支持部材
(フレーム)である。なお、図では1組の鍵(白鍵1、
黒鍵2)を示したが、これらの鍵は紙面に垂直な方向に
並列配置され、鍵支持部材3はこれらの鍵1、2を全て
揺動自在に支持する。また、白鍵1および黒鍵2は互い
に大きさが異なるものの実質上同じ構成であるため、特
に断らない限り以下の説明は白鍵1についてのみ行う。
【0039】まず本発明の特徴部分以外の鍵盤装置の構
造について簡単に説明する。鍵支持部材3の前端部側
(演奏者側)は屈曲され唇状縁部4が形成される。この
上およびその背面側の鍵支持部材3の下面に、フェルト
材からなる下限ストッパ5および上限ストッパ6が貼布
される。これらの下限ストッパ5および上限ストッパ6
に対応して鍵1側に設けたスライドガイド片7の端部
に、屈曲係止片8がL字形に形成される。
【0040】押鍵操作により鍵1が押圧され、下降して
スライドガイド片7の屈曲係止片8の下端が下限ストッ
パ5に当接すると押鍵操作が停止し、この位置が押鍵ス
トロークの下限位置となる。また押鍵力を解放すると
(離鍵時)、後述する鍵復帰バネ10の付勢力により、
鍵1が上昇し、スライドガイド片7の屈曲係止片8の上
端が上限ストッパ6に当接して押鍵復帰動作が停止し、
この位置が押鍵ストロークの上限位置となる(図2の状
態)。
【0041】鍵支持部材3の唇状縁部4近傍であってか
つ各鍵1の下方には、鍵1のスライドガイド片7の内壁
面間距離より狭い幅のキーガイド11が設けられる。キ
ーガイド11は、鍵支持部材3をプレス抜きして直立さ
せた切起し12に合成樹脂13を被せたものであり、上
述した鍵1の上下動を両側方からサポートするものであ
り、これにより押鍵時の鍵振れやねじれが防止される。
【0042】鍵支持部材3の後部には、鍵1の後端部1
4を内挿させて、これを揺動自在に支持する支点孔15
が設けられ、支点孔15の一部を含む後縁部16は上方
に折り曲げられ直立する壁面を成す。なお図1において
はこの支点孔15およびキーガイド11の切起こし12
は図示省略してある。
【0043】以上のように構成される鍵盤装置におい
て、本実施例によれば、鍵復帰バネ10はプレス加工な
どの加工法によって鍵支持部材3より一体成形される。
図1は、鍵復帰バネ10を形成した鍵支持部材3のみの
外観斜視を示している。この図からも明らかなように、
鍵復帰バネ10は、各鍵1、2にそれぞれ対応するよう
に多数形成され、鍵支持部材3の後縁部16側より唇状
縁部4側にかけて斜め上方に折り曲げられる。また、こ
れらの鍵復帰バネ10は、低音側から高音側にかけて1
キー毎に徐々にばね幅が狭くなるか、あるいは所定数の
キーブロック(3〜4キー毎、半オクターブ、1オクタ
ーブ、メロディキー/伴奏キーブロックなど)毎に、段
階的にばね幅が狭くなるようにプレス成形される。これ
により、各鍵復帰バネ10のばね定数はキー毎あるいは
キーブロック毎に変化する。
【0044】図2に示すように、各鍵復帰バネ10は、
鍵1と一体を成すばね支持部材17に、その先端18を
係止する。各鍵復帰バネ10の長さは、少なくともばね
基部19とばね支持部材17における係止部(接触部)
20との直線距離Lよりも大きく設定される。このた
め、全ての鍵復帰バネ10は、ばね支持部材17と係止
することによって上方凸状に湾曲され、その弾性反発力
によって鍵1を復帰方向に付勢する。そして、各鍵復帰
バネ10からの復鍵力は、上述したばね定数の変化に対
応して、低音側から高音側にかけてキー毎あるいはキー
ブロック毎に徐々に小さくなり、低音部は重く高音部が
軽くなるようなタッチ感触キースケーリングを施すこと
ができる。
【0045】以上は、鍵復帰バネ10の各ばね幅をキー
間(またはキーブロック間)で変えることによりタッチ
感触をキースケーリングしたものであるが、その応用例
としては、鍵支持部材3の平面と各鍵復帰バネ10のな
す角度を高音側にかけて徐々に小さくなるようにプレス
後の曲げ加工を調整したり、あるいは各鍵復帰バネ10
のばね長さを高音側にかけて徐々に長くなるようにプレ
ス型を変更するようにしても良い。
【0046】図3および図4は上記実施例の変形例であ
り、図3は鍵長手方向に沿った断面図、図4はその鍵盤
装置の上面図である。この実施例は鍵復帰バネ10の先
端部の位置、即ちばね支持部材17との係止部20の位
置が鍵によって変更されこれによりバネの弾性反力を変
化させる構成を示している。図中C1は鍵1のバネ係止
部20の鍵回動時の軌跡を示し、C2は鍵のバネ係止部
における鍵回動に伴うバネ10の軌跡を示す。また、鍵
後端部には鍵の脱落防止部材40が装着される。このよ
うな脱落防止部材40は前記図2の実施例にも適用可能
である。この実施例に係るばね係止部20を位置変化さ
せる構成は、例えば以下に説明する白鍵と黒鍵との反力
を鍵先端部で同一にするための調整用として用いること
もできる。この場合、図示した例においては、実線のバ
ネ10が白鍵用であり、点線のバネが黒鍵用とすること
ができる。
【0047】隣り合う白鍵1と黒鍵2については、あく
までその先端(指で押す部分)でのタッチ感触がほぼ同
じになるように設定されることが好ましく、このために
は、白鍵1と黒鍵2のモーメントの違いより、白鍵1に
作用する鍵復帰バネ10(仮に、白鍵ばねと呼ぶ)のば
ね定数は、隣り合う黒鍵2に作用する鍵復帰バネ10
(同、黒鍵ばね)のそれよりも大きく設定されることが
好ましい。この観点から、鍵復帰バネ10の、より具体
的なばね定数設定例としては白鍵ばね・黒鍵ばね間で、
第1実施例やその応用例と同様に、 (1)ばね幅のレベルを変える(白鍵ばね:幅大、黒鍵
ばね;幅小) (2)鍵支持部材3と鍵復帰バネ10のなす角度を変え
る(白鍵ばね:角度大、黒鍵ばね:角度小) (3)ばね長さを変える(白鍵ばね:短、黒鍵ばね:
長) などの調整を図ることが好ましい。
【0048】図5は、上述した応用例の1つを示してお
り、例えばメロディキー(高音域用)と伴奏用キー(低
音域用)を合わせ持つような電子楽器に対し、それぞれ
のキーに対してタッチ感触をキースケーリングしたもの
である。すなわち、具体的には、鍵支持部材3に形成さ
れる鍵復帰バネ10のばね幅を全て一定にするか、ある
いは白鍵ばね、黒鍵ばねそれぞれのばね幅を一定にした
上で、キースケーリング手段として、鍵支持部材3と鍵
復帰バネ10のなす角度が変えられ、図5に示すように
メロディキーに対応する鍵復帰バネ10Bの角度bが伴
奏用キーに対応する鍵復帰バネ10Aの角度aよりも小
さくなるように設定される。
【0049】また、更に、各鍵復帰バネ10A、10B
の先端を図示するようにフック状に曲げ加工し、鍵復帰
バネ10Aの先端曲げ角Aが鍵復帰バネ10Bの先端曲
げ角Bよりも小さくなるようにしている。これは、鍵側
のばね支持部材17の係止部20を、階段数だけ設ける
ようにし、それぞれの鍵復帰バネ10A、10Bに対し
安定した係止状態を提供することで、同一音高でのメロ
ディキーと伴奏用キーを同一金型で成形可能にする効果
と、鍵復帰バネ10A、10Bと各ばね支持部材17と
の組み付けミスを防止する効果を狙ったものである。
【0050】なお、これら曲げ角度に関し、鍵復帰バネ
10Aについては角度Aが、ばね基部19を中心とする
円(半径は図5の18および19間の距離)の接線方向
にほぼ一致するように設定され(例えば、A:80〜9
0度)、鍵復帰バネ10Bにおいては曲げ角度B>角度
Aとなるように曲げ加工される。この結果、鍵復帰バネ
10A、10Bの各部の曲げ角関係(A<B、b<a)
により、正式な鍵復帰バネ10A、10Bのセット位置
が明確になるとともに、仮に誤って違う場所にセットし
たとしても、係止状態の不自然さにより(鍵復帰バネの
自由端部のバネ性にて少し飛出すように構成されるた
め)不適合が容易に認識可能になる。
【0051】図6〜8に本発明の第2実施例を示す。先
の第1実施例において、鍵復帰バネ10は鍵支持部材3
の一部より形成されていたのに対し、ここでは鍵復帰バ
ネ10は全くの別部品から構成され、鍵支持部材3に固
定される。この鍵復帰バネ10は、くし歯状の細長い板
ばねからなり、それぞれの歯が鍵1に係止する一体成形
ばね体として構成される。また、鍵支持部材3への装着
にあたっては、図7に示したように、下方に突出させた
一体型のピン21を鍵支持部材3に穿設した小孔22に
挿入して仮止めした後、アウトサート成形により形成さ
れた合成樹脂ブロック23で被覆することによって根元
を固定する。さらに鍵復帰バネ10は、合成樹脂ブロッ
ク23から外の部分が上方に折り曲げられ、その先端が
鍵1の後端部14の内壁面に湾曲した状態で係止するよ
うになっている。
【0052】鍵復帰バネ10を部分的に被覆する合成樹
脂ブロック23は、図8に示すように、その前縁23a
が、鍵支持部材3の後縁部16のエッジラインに対して
斜めになるように形成される。これにより、各鍵復帰バ
ネ10の被覆長さは高音側から低音側にかけて徐々に増
加することとなり、実質的なばね長さが短くなりばね定
数が高められる。なお、このキースケーリング単位に関
しては、当然ながら、図示した1キー毎の外に、ブロッ
ク23の前縁23aを階段状にし、3〜4キー毎、半オ
クターブ、1オクターブ、あるいはメロディキー/伴奏
キーブロック毎というように、ばね定数が段階的に変わ
るようにしても良い。また、鍵復帰バネ10の固定法に
ついては、合成樹脂ブロック23に代わり、設定された
実質的な各ばね長さ位置においてそれぞれねじ止めし、
同様にばね定数を変えるようにしても良い。また、装着
される鍵復帰バネ10についても、1つのばね体である
必要は無く、例えば図9に示したように、3〜4キー
毎、半オクターブ、1オクターブ、メロディキー/伴奏
キーブロック毎に別体のばね集合体10a,10b…よ
り構成し、一体成形の単位内では白・黒鍵のみばね定数
を変えることを条件とし、各ブロック単位毎にそのばね
長さを変えるようにしても良い。なお、図9で41、4
2は係止用のつめである。
【0053】なお、上記構成の別体構成のキースケーリ
ング手段(鍵復帰バネ)をプレス加工またはプラスチッ
ク射出成形によりフレーム(鍵支持部材)と一体成形す
れば前述の第1実施例に含まれることになる。
【0054】図10は鍵復帰バネ10の厚さを低音側で
厚く、高音側で薄くした実施例を示す(t2<t1)。
前記図9の実施例ように鍵復帰バネ10を複数の部品か
ら構成する場合、図10に示すように、ばね定数パラメ
ータとしてのばね幅、ばね角度、ばね長さに加え、ばね
自体の厚みを変えることでもタッチ感触をキースケーリ
ングできる。
【0055】図20および図21に、上記第2実施例の
変形例を示す。ここでも鍵復帰バネ10は、先の第2実
施例同様、鍵支持部材3とは別の部品から構成され、基
部24に形成される係止爪25を鍵支持部材3に差し込
んだ状態でアウトサート成形による樹脂ブロック23を
介して一体化されるが、この基部24は低音鍵側より高
音鍵側にかけて徐々に鍵支持部材3の表面より離れ、高
音鍵に係止するばねほど鍵に近づくように形成される。
このため、鍵復帰バネ10には係止爪25が鍵盤横断方
向に沿って多数形成され、その外形は組み付けの際、鍵
支持部材上に位置することになる肩部25aの高さが、
高音鍵側にかけて徐々に長く設定される。なお、本実施
例では、鍵復帰バネ10の基部24と鍵支持部材3の双
方にブロック成形の際の樹脂まわり込み用孔26、27
が多数形成され、アウトサート成形の際のブロック23
による鍵復帰バネ10の固定を確実にしている。以上の
ように、鍵復帰バネ10の基部24を鍵の並び方向にそ
って鍵支持部材3の上面に対して次第に高さが変るよう
に高さ方向に傾斜して装着することにより、鍵に係止す
る鍵復帰バネ10の初期設定荷重をばね間で変えること
ができ、この違いによってタッチ感触をキースケーリン
グすることが可能になる。なお、このばね高さを変える
キースケーリングは、鍵支持部材3より鍵復帰バネ10
を一体形成する鍵盤構造においても同様に適用でき、例
えば図22に示すように、ブロック毎に、それぞれの基
部24の高さが変化するようにプレス曲げ加工を調整し
ても良い。また、鍵復帰バネ10を樹脂ブロック23で
固定する方法を採らず、図23に示すように、低音側の
鍵から高音側の鍵にかけて各ばねの基部24が徐々に高
くなるように鍵復帰バネ10そのものを樹脂材料からな
るアウトサート成形品で構成しても良い。
【0056】上述した第2実施例およびその変形例は、
鍵復帰バネの基部高さを鍵間で変えたものであるが、こ
れと同様な効果を奏するという点で、鍵復帰バネと鍵支
持部材を別体で構成し、 鍵支持部材側に形成された鍵
復帰バネの支持部(係止保持部)の高さを変えても、同
様にタッチ感触をキースケーリングすることができる。
【0057】図11、12は、このようなキースケーリ
ング手段として鍵支持部材のばね係止部の高さを変える
ようにした本発明の第3実施例を示している。ここで
は、鍵復帰バネ10の鍵支持部材3側のばね係止部28
は、プレス加工により高音側のキーにおいて鍵支持部材
3の面より若干下方に折り曲げられ、低音側にいくほど
それだけ下方へ大きく折曲されている。これにより、低
音側においては鍵復帰バネ10の湾曲度が高められ、弾
性反発力を増すことになる。
【0058】図13および図14は、第4実施例を示し
ており、鍵復帰バネ10を、鍵支持部材3にアウトサー
ト一体成形されるばね支持部材29で支持するように
し、高音側と低音側とでそのばね支持部高さを変えるよ
うにしたものである。
【0059】図15および図16に本発明の第5実施例
を示す。この実施例は、板ばねタイプの鍵復帰バネ10
を使用したこれまでの実施例に代わり、鍵支持部材3と
は別個の多数のスプリング(螺旋ばね)30で鍵1に対
し復鍵力を得ようとするものである。ここでは、全ての
鍵1に対し同じばね定数のスプリング30が使用され、
キースケーリング手段として、アウトサート樹脂のばね
支持部材31が鍵支持部材3に固着される。この共通支
持部材31は、スプリング支持面33に各スプリング3
0を嵌め込むための多数の突起32が形成されており、
スプリング支持面33の高さは、先の実施例と同様に、
低音側になるほど徐々に高くなるように(鍵1に接近す
るように)テーパ付けられている。これにより、低音側
においては鍵1との距離が短い分だけスプリング30が
大きく圧縮され、それだけ初期設定荷重を増加させ弾性
反発力を大きくすることができる。なお、この共通支持
部材31においても、白鍵1とこれに隣接する黒鍵(図
示せず)との間では、その先端部においてほぼ同じタッ
チ感触を達成させるため、黒鍵に対応してスプリング3
0を係止する突起32aの位置を、白鍵用スプリング3
0を係止する突起32bの位置よりも鍵揺動支点側にシ
フトさせ、いわゆるスプリング係止位置を千鳥状にして
スプリング30からの反発力に変化をもたせるようにし
ている。また、図17は第5実施例の変形として、ばね
支持部材31を設けず、鍵支持部材3にスプリング支持
用凹部34を形成し、その絞り込み深さDを鍵間で変え
ることにより、各スプリング30からの反発力をキース
ケーリングしたものである。
【0060】なお、白鍵、黒鍵のタッチ感触をキースケ
ーリングする別の手法として、スプリング配置を千鳥状
とせず一直線状の位置に白黒鍵同一スプリング30を使
用しながら、突起32a,32bのスプリング係止位置
を白鍵の方が黒鍵より高く設定する(即ち白鍵の突起3
2bのばね受け基台部分の高さを黒鍵の突起32aのば
ね受け基台部分の高さより高くしておく)ことにより、
白鍵のプリテンションを黒鍵のプリテンションより強く
するように構成してもよい。
【0061】図18および図19に第6実施例を示す。
この実施例も第5実施例同様、多数の同一スプリングに
よって復鍵力をキースケーリングするものである。ここ
では、キースケーリング手段として、鍵支持部材3の後
縁部16が図示するようにテーパ付けられ、このテーパ
部分に各鍵1に対応する引っ張りスプリング35の一端
が係止されることになる。この結果、引っ張りスプリン
グ35は低音側の鍵になるほど大きく拡張され、その引
張り力を徐々に高めた状態で、鍵1に対し復帰力を付与
する。これにより、低音側の鍵1においては、それだけ
復鍵方向への付勢力が高められ、以てタッチ感触のキー
スケーリングが可能となる。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、鍵タッチ感触キースケーリング手段が鍵支
持部材に一体成形され、簡単な構成で鍵盤全体として各
鍵のタッチ感触が低音側から高音側に向って次第に(段
階状も含む)押鍵力が軽くなるようにキースケーリング
され、アコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した
鍵タッチ感触を得ることができるとともに、生産性の向
上が図られる。
【0063】請求項2に係る発明によれば、多数鍵共用
の鍵復帰バネ集成が備り、その一端が各鍵の係止部に係
止され他端がキースケーリング手段の係止部に係止され
て各鍵に復帰習性を与える。またキースケーリング手段
のベース部は多数鍵共通にしたバネ支持部材により支持
される。これにより、アコースティクピアノに近似した
鍵タッチ感触が得られるとともに生産効率の向上が図ら
れる。さらに、フレーム(鍵支持部材)と鍵復帰バネと
を別体にしてキースケーリングを施したので、設計自由
度が上がる。この請求項2に係る発明により、主目的で
あるアコースティックピアノに近似したタッチ感触キー
スケーリングが達成されるのみならず、長年使用しても
バネのがたつき等によるバネ雑音が極めて少なく、かつ
組み立て作業性の良好な鍵盤装置が得られる。
【0064】請求項3、4および5に係る発明によれ
ば、板バネの幅、鍵支持部材平面とのなす角、あるいは
長さを変化させることによりタッチ感触キースケーリン
グ作用が行われる。これにより簡単で生産性のよいタッ
チ感触キースケーリング機能を有する鍵盤装置が得られ
る。
【0065】請求項6に係る発明によれば、板バネのば
ね断面積を変化させることによりタッチ感触キースケー
リング作用が行われる。これにより、前記実施例と同様
の作用効果が達成され、鍵、フレーム等キースケーリン
グという機能付加による特別な付加工程を増やすことな
く、生産性が優れたキースケーリング機能を有する鍵盤
装置が得られる。
【0066】請求項7に係る発明によれば、樹脂のアウ
トサート成形方法によりタッチ感触キースケーリング手
段が形成される。これにより、さらに生産性の向上が図
られる。
【0067】請求項8に係る発明によれば、白鍵および
黒鍵について例えばばねの千鳥状配置あるいはバネ受け
の高さ変更等でプリテンションを変えることによりキー
スケーリング手段が形成される。これにより、全鍵同一
ばね材料(白鍵、黒鍵を含めて)でキースケーリング作
用が施されるとともに隣り合う白鍵黒鍵を同一タッチ力
でほぼ同一反力を得るようにすることができる。これに
より、簡単でかつ生産性のよいキースケーリング機能を
有する鍵盤装置が得られる。
【0068】請求項9に係る発明によれば、鍵の関連部
材(キースケーリング手段、鍵復帰バネ、フレーム側の
バネ支持部の全て)がアウトサートで一体的に組込可能
となるため、前述の主目的である鍵タッチ感触のキース
ケーリング作用を達成しながらかつ設計自由度のある生
産性のよい鍵盤装置が得られる。
【0069】請求項10に係る発明によれば、固定部材
側のバネ支持部の高さを変えることによりキースケーリ
ング作用が達成される。これにより、前述の主目的であ
る鍵タッチ感触のキースケーリング作用を達成しながら
かつ加工性のよい鍵盤装置が得られる。またバネ脱落や
メカノイズの心配のない構造を得ることができるように
なる。
【0070】請求項11、12に係る発明によれば、鍵
支持部材に樹脂のアウトサートまたはプレス加工により
キースケーリング手段が一体成形される。これによって
も、前記請求項10の実施例と同様の作用効果が得られ
る。
【0071】引張りバネの端部が鍵支持部材後端部の斜
め部分に支持されてキースケーリング作用を行う。これ
により、前記請求項8の実施例と同様に、簡単でかつ生
産性のよい鍵タッチ感触キースケーリング機能を有する
鍵盤装置が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による第1実施例としての電子楽器用
鍵盤装置の鍵支持部材の斜視図である。
【図2】 図1の鍵盤装置の鍵長手方向の断面図であ
る。
【図3】 第1実施例の変形例の鍵長手方向断面図であ
る。
【図4】 図3の実施例の鍵盤装置の上面図である。
【図5】 本発明の第1実施例の変形例であって、鍵の
種類に応じて鍵復帰バネの曲げ角度を変えた鍵支持部材
の断面図である。
【図6】 本発明の第2実施例としての鍵盤装置の外観
斜視図である。
【図7】 図6に示す鍵復帰バネ固定部分の断面図であ
る。
【図8】 図7に示す鍵支持部材の平面図である。
【図9】 本発明の第2実施例の変形例であって、鍵復
帰バネの別形態を示した図であり(A)は上面図、
(B)は側面図である。
【図10】 本発明の第2実施例のさらに別の変形例の
説明図である。
【図11】 本発明の第3実施例の鍵盤装置を示し、そ
の高音側鍵盤の断面図である。
【図12】 第3実施例の低音側鍵盤の断面図である。
【図13】 第3実施例の変形例であって、一体成形型
ばね支持部材により鍵復帰バネの支持部高さを変えた高
音側支持部の断面図である。
【図14】 図13に示す変形例の、低音側支持部の断
面図である。
【図15】 本発明の第4実施例の鍵盤装置断面図であ
る。
【図16】 第5実施例の鍵支持部材の部分的外観斜視
図である。
【図17】 第5実施例の変形例であって、鍵支持部材
の絞りによりスプリングの支持部高さをかえた鍵支持部
材の部分的断面図である。の断面図である。
【図18】 本発明の第6実施例の鍵盤装置断面図であ
る。
【図19】 第6実施例の鍵支持部材の平面図である。
【図20】 本発明の別の実施例の鍵盤装置の鍵復帰バ
ネ固定部分の断面図である。
【図21】 図20の実施例の要部斜視図である。
【図22】 鍵復帰バネの基部高さを変えた実施例の鍵
支持部材の外観斜視図である。
【図23】 図22の実施例の変形例としての、基部高
さを変えた一体成形型鍵復帰バネを示す断面図である。
【符号の説明】
1: 白鍵、 2: 黒鍵、 3: 鍵支持部材、 1
0: 鍵復帰バネ、23: 合成樹脂ブロック、 2
8: ばね係止部、 29: ばね支持部材、30:
スプリング(鍵復帰バネ)、 35: 引張りばね(鍵
復帰バネ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三島 順一 静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株 式会社内 (56)参考文献 特開 平4−172398(JP,A) 特開 平7−271366(JP,A) 特開 平4−226496(JP,A) 実開 平5−90586(JP,U) 実開 平1−60254(JP,U) 実開 昭63−115196(JP,U) 実開 昭52−52930(JP,U) 特公 昭58−13919(JP,B2) 実公 昭57−54131(JP,Y1) 実公 昭53−12184(JP,Y1) 実公 昭40−6141(JP,Y1) 実公 昭63−15911(JP,Y1) 特許3074793(JP,B2) 特許3074794(JP,B2) 特許3074797(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10B 3/12 G10H 1/34

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鍵支持部材と、 押離鍵操作により前記鍵支持部材に対し変位移動する多
    数の鍵と、 前記鍵支持部材に固着手段にて固着される鍵タッチ感触
    キースケーリング手段と、 一端を各鍵の係止部に、他端を前記キースケーリング手
    段の各係止部に係止され、各鍵に復帰習性を与える多数
    鍵共用の鍵復帰バネ集成を備え、 前記キースケーリング手段は、そのベース部を多数鍵共
    通にしたバネ支持部材からなることを特徴とする電子楽
    器用鍵盤装置。
  2. 【請求項2】前記バネ集成は複数の板バネからなり、
    記キースケーリング手段は、板バネの幅を変更するよう
    に構成されたことを特徴とする請求項に記載の電子楽
    器用鍵盤装置。
  3. 【請求項3】前記キースケーリング手段は、樹脂のアウ
    トサートにより形成されたものであることを特徴とする
    請求項に記載の電子楽器用鍵盤装置。
  4. 【請求項4】前記キースケーリング手段と前記バネ集成
    とは一体のものであって、この一体になったものを樹脂
    のアウトサートで鍵支持部材に固着したことを特徴とす
    る請求項に記載の電子楽器用鍵盤装置。
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