JP2015172678A - 鍵盤装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 簡単な構造で、鍵タッチ感を音高に応じて良好に変えることができる鍵盤装置を提供する。
【解決手段】 鍵盤シャーシ1上に並列に配列され、押鍵操作に応じてそれぞれ上下方向に回転する複数の鍵2と、これら複数の鍵2の押鍵操作に応じてそれぞれ弾性変形してスイッチ動作する複数のスイッチ部15と、これら複数のスイッチ部15の各弾性変形量を複数の鍵の音高に応じてそれぞれ規制する複数の変形規制部21と、を備えている。従って、複数の鍵2の押鍵操作に応じて複数のスイッチ部15がそれぞれ弾性変形してスイッチ動作する際に、複数の変形規制部21によって複数のスイッチ部15の各弾性変形量を各鍵2の音高に応じてそれぞれ規制することができるので、複数の鍵2の各鍵荷重を複数の鍵2の音高に応じて変えることができる。
【選択図】 図2
【解決手段】 鍵盤シャーシ1上に並列に配列され、押鍵操作に応じてそれぞれ上下方向に回転する複数の鍵2と、これら複数の鍵2の押鍵操作に応じてそれぞれ弾性変形してスイッチ動作する複数のスイッチ部15と、これら複数のスイッチ部15の各弾性変形量を複数の鍵の音高に応じてそれぞれ規制する複数の変形規制部21と、を備えている。従って、複数の鍵2の押鍵操作に応じて複数のスイッチ部15がそれぞれ弾性変形してスイッチ動作する際に、複数の変形規制部21によって複数のスイッチ部15の各弾性変形量を各鍵2の音高に応じてそれぞれ規制することができるので、複数の鍵2の各鍵荷重を複数の鍵2の音高に応じて変えることができる。
【選択図】 図2
Description
この発明は、電子ピアノや電子オルガンなどの電子鍵盤楽器の鍵盤装置に関する。
例えば、電子鍵盤楽器においては、特許文献1に記載されているように、鍵盤シャーシ上に並列に配列された状態でそれぞれ回転支点を中心に上下方向に回転する複数の鍵と、これら複数の鍵の押鍵操作に応じてそれぞれスイッチ動作する複数のスイッチ部と、を備えた構成のものが知られている。
この種の電子鍵盤楽器は、複数の鍵の音高に応じて各鍵の回転支点から複数のスイッチ部の設置位置を異ならせて、低音域側の鍵タッチ感を重くし、高音域側の鍵タッチ感を軽くする、所謂キースケーリング機能を付与することにより、アコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感が得られるように構成されている。
しかしながら、このような電子鍵盤楽器では、複数のスイッチ部の設置位置が複数の鍵の音高に応じて各鍵の回転支点から異なるため、各スイッチ部を押圧する各鍵のスイッチ押圧部を各鍵の音高に応じて異なる位置に設ける必要あり、このため複数の鍵を音高に応じて個別に製作しなければならないという問題がある。
そこで、このような問題を解消するためには、複数の鍵の各スイッチ押圧部を鍵の前後方向に長く形成する必要がある。しかし、スイッチ押圧部を鍵の前後方向に長く形成すると、鍵を成形する際にスイッチ押圧部にヒケが生じ易くなるため、スイッチ押圧部を鍵の前後方向に十分に長く形成することができない。このため、低音域側の鍵タッチ感と高音域側の鍵タッチ感とに十分な差を付けることができないという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、簡単な構造で、鍵タッチ感を音高に応じて良好に変えることができる鍵盤装置を提供することである。
この発明は、鍵盤シャーシと、この鍵盤シャーシ上に並列に配列され、押鍵操作に応じてそれぞれ上下方向に回転する複数の鍵と、これら複数の鍵の押鍵操作に応じてそれぞれ弾性変形してスイッチ動作する複数のスイッチ部と、これら複数のスイッチ部の各弾性変形量を前記複数の鍵が属する音域に応じてそれぞれ規制する複数の変形規制部と、を備えていることを特徴とする鍵盤装置である。
この発明によれば、複数の鍵の押鍵操作に応じて複数のスイッチ部がそれぞれ弾性変形してスイッチ動作する際に、複数の変形規制部によって複数のスイッチ部の各弾性変形量を各鍵の音高に応じてそれぞれ規制することができる。これにより、複数の鍵の各鍵荷重を複数の鍵の音高に応じて変えることができるので、簡単な構造で、鍵タッチ感を音高に応じて良好に変えることができる。
以下、図1〜図5を参照して、この発明を電子鍵盤楽器に適用した一実施形態について説明する。
この電子鍵盤楽器は、図1および図2に示すように、楽器ケースの下部ケースを兼ねる鍵盤シャーシ1を備えている。この鍵盤シャーシ1の上部には、複数の鍵2が音高順に並列に配列された状態で、上下方向に回転するように取り付けられている。これら複数の鍵2は、白鍵と黒鍵とを備えている。ただし、この実施形態では、白鍵について説明する。
この電子鍵盤楽器は、図1および図2に示すように、楽器ケースの下部ケースを兼ねる鍵盤シャーシ1を備えている。この鍵盤シャーシ1の上部には、複数の鍵2が音高順に並列に配列された状態で、上下方向に回転するように取り付けられている。これら複数の鍵2は、白鍵と黒鍵とを備えている。ただし、この実施形態では、白鍵について説明する。
この鍵2は、図1および図2に示すように、鍵盤シャーシ1上に固定される連結固定部3と、この連結固定部3の前端部(図2では右端部)に形成されたヒンジ部4と、このヒンジ部4の前端部(図2では右端部)に形成された鍵本体部5とを有している。この実施形態においては、ヒンジ部4と鍵本体部5とが合成樹脂によって一体に形成されているように構成されているが、両者が別部材で構成されていても良い。
連結固定部3は、図1に示すように、鍵2の配列方向に沿って連続する帯板状に形成されている。この連結固定部3の前端部(図1では下辺部)には、複数のヒンジ部4を介して複数の鍵本体部5が、並列に配列された状態で、櫛形状に一体に形成されている。また、この連結固定部3は、図2に示すように、鍵盤シャーシ1の後端上部(図2では左端上部)に設けられた鍵支持部6の後部(図2では左側部)上にビス6aによって固定されている。
ヒンジ部4は、図1および図2に示すように、肉厚の薄い板状の薄肉部であり、連結固定部3の前端部(図2では右端部)から鍵2の前側(図2では右側)に向けて突出し、この状態で鍵本体部5の押鍵操作に応じて上下方向に弾性変形(撓み変形)するように構成されている。鍵本体部5は、ヒンジ部4の前端部から鍵盤シャーシ1の前部の上方に位置する個所に亘って設けられている。
これにより、鍵2は、図2において鍵本体部5が押鍵操作されると、ヒンジ部4が上下方向に弾性変形することにより、鍵本体部5が上下方向に回転移動するように構成されている。この場合、鍵本体部5の後端下部(図2では左端下部)には、ヒンジ規制部7がヒンジ部4の下側に突出して設けられている。このヒンジ規制部7は、図2において鍵本体部5が押鍵操作されてヒンジ部4が弾性変形した際に、ヒンジ規制部7の下端部が鍵盤シャーシ1の鍵支持部6上に当接するように構成されている。
また、鍵2の鍵本体部5の前側内部(図2では右側内部)には、図2に示すように、鍵盤シャーシ1の前部上に起立して設けられた鍵ガイド部8が摺動可能に挿入されている。これにより、鍵2は、押鍵操作された際に、鍵ガイド部8が鍵本体部5内を相対的に上下方向に摺動することにより、鍵2の横振れを防ぐように構成されている。
また、この鍵2の鍵本体部5におけるほぼ中間部には、図2に示すように、鍵2の上下位置を規制するための位置規制部9が下側に突出して設けられている。この位置規制部9は、その下部に突起部9aが鍵2の後方(図2では左側)に向けて突出して設けられ、この突起部9aが鍵盤シャーシ1の立上り部10に設けられた開口部10a内に挿入した状態で、上下方向に移動するように構成されている。
この位置規制部9は、図2に示すように、鍵2の鍵本体部5が押し下げられた際に、位置規制部9の下端が、鍵盤シャーシ1の立上り部10における開口部10aの下部に設けられた下限ストッパ11に上側から当接するように構成されている。これにより、位置規制部9は、鍵本体部5の下限位置を規制するように構成されている。
また、この位置規制部9は、図2に示すように、押鍵された鍵2が初期位置に復帰する際に、位置規制部9の突起部9aが、鍵盤シャーシ1の立上り部10における開口部10aの上部に設けられた上限ストッパ12に下側から当接するように構成されている。これにより、位置規制部9は、鍵本体部5の初期位置である上限位置を規制するように構成されている。
さらに、この鍵2の鍵本体部5には、図2に示すように、鍵盤シャーシ1の基板取付部13に設けられたスイッチ部材14のスイッチ部15を押圧するスイッチ押圧部16が設けられている。この場合、鍵盤シャーシ1の基板取付部13は、鍵盤シャーシ1の立上り部10の後部側(図2では左側)に位置し、その高さが立上り部10の高さよりも高く形成され、その上方にスイッチ押圧部16が位置するように形成されている。
スイッチ部材14は、図1および図2に示すように、鍵盤シャーシ1の基板取付部13に鍵2の配列方向に沿って連続して設けられている。このスイッチ部材14は、鍵盤シャーシ1の基板取付部13の下面に取り付けられたスイッチ基板17と、このスイッチ基板17上に取り付けられ、鍵盤シャーシ1の基板取付部13の上方に突出して鍵2のスイッチ押圧部16によって押圧されるスイッチ部15と、を備えている。
スイッチ基板17は、図1において鍵2の配列方向に沿って連続する帯板状に形成されている。このスイッチ基板17は、図2に示すように、その前端部(図2では右端部)が鍵盤シャーシ1の基板取付部13における下面の前端部に設けられた係止部13aに係止され、この状態でスイッチ基板17の後部(図2では左側部)がビス13bによって基板取付部13の下面に取り付けられている。
スイッチ部15は、図1および図2に示すように、スイッチ基板17上に配置されたゴムシート18を備えている。このゴムシート18は、スイッチ基板17の前後方向(図2では左右方向)の長さよりも短い長さ(幅)で、鍵2の配列方向に沿って連続する細長い帯状に形成されている。このゴムシート18には、複数のドーム部19が複数の鍵2の各スイッチ押圧部16にそれぞれ対応して膨出形成されている。
このドーム部19は、図2に示すように、鍵2のスイッチ押圧部16で押圧されると、弾性変形すると共に、その弾性復帰力である反発力によって鍵2のスイッチ押圧部16を押し上げるように構成されている。この場合、ドーム部19の内部には、スイッチ基板17の上面に設けられた一対の固定接点19aに接離可能に接触する可動接点19bが設けられている。
これにより、スイッチ部15は、図2に示すように、鍵2のスイッチ押圧部16によってゴムシート18のドーム部19が押圧されて弾性変形すると、ドーム部19内の可動接点19bがスイッチ基板17上の一対の固定接点19aに接触するように構成されている。これにより、このスイッチ部15は、スイッチ動作して電気信号を出力するように構成されている。
ところで、鍵盤シャーシ1の基板取付部13には、図1および図2に示すように、スイッチ部15のドーム部19が下側から挿入して上方に突出する複数のスイッチ孔20が、複数の鍵2の各スイッチ押圧部16にそれぞれ対応して設けられている。また、この鍵盤シャーシ1の基板取付部13には、複数のスイッチ部15の各弾性変形量をそれぞれ規制する複数の変形規制部21が設けられている。
これら複数の変形規制部21は、図3〜図5に示すように、複数の鍵2の音高に応じて複数のスイッチ部15の各弾性変形量をそれぞれ規制するように構成されている。すなわち、複数の変形規制部21は、複数のスイッチ部15における各ドーム部19の周囲に位置する複数のスイッチ孔20の各内周壁であり、これら各内周壁によって各ドーム部19の弾性変形量を複数の鍵2の音高に応じてそれぞれ規制するように構成されている。
この場合、複数の変形規制部21である複数のスイッチ孔20の各内周壁は、図3〜図5に示すように、その各高さが低音域側で高く、高音域側で低くなるように、つまり各内周壁の高さである上下方向の厚みが低音域側で厚く、高音域側で薄くなるように形成されている。すなわち、複数のスイッチ孔20の各内周壁は、低音域、中音域、高音域の順で段階的に厚みが薄くなるように形成されている。
例えば、低音域に位置するスイッチ孔20の内周壁の厚みT1は、図3(a)に示すように、ドーム部19の高さの半分よりも少し高い厚みで、基板取付部13の肉厚Tよりも厚く(T1>T)形成されている。これにより、低音域に位置する変形規制部21は、図3(b)に示すように、ドーム部19が弾性変形する際に、その変形量を少なく抑えて、押鍵操作時における鍵荷重を重くするように構成されている。
また、中音域に位置するスイッチ孔20の内周壁の厚みT2は、図4(a)に示すように、ドーム部19の高さの半分よりも少し低い厚みで、基板取付部13の肉厚Tと同じ厚み(T2=T<T1)で形成されている。これにより、中音域に位置する変形規制部21は、図4(b)に示すように、ドーム部19が弾性変形する際に、その変形量が低音域のドーム部19の変形量よりも多くなるように規制して、押鍵操作時における鍵荷重を低音域の鍵荷重よりも軽くするように構成されている。
さらに、高音域に位置するスイッチ孔20の内周壁の厚みT3は、図5(a)に示すように、ドーム部19の高さの半分よりも大幅に低い厚みで、基板取付部13の肉厚Tよりも薄い厚み(T3<T=T2<T1)で形成されている。これにより、高音域に位置する変形規制部21は、図5(b)に示すように、ドーム部19が弾性変形する際に、その変形量が中音域のドーム部19の変形量よりも多くなるように規制して、押鍵操作時における鍵荷重を中音域の鍵荷重よりも軽くするように構成されている。
次に、このような電子鍵盤楽器の作用について説明する。
鍵盤シャーシ1上に配列された複数の鍵2の各鍵本体部5を押鍵操作すると、この押鍵操作された鍵2のヒンジ部4が撓み変形して、鍵本体部5がヒンジ部4を中心に回転して押し下げられ、この鍵本体部5のスイッチ押圧部16がスイッチ部材14のスイッチ部15を押圧する。
鍵盤シャーシ1上に配列された複数の鍵2の各鍵本体部5を押鍵操作すると、この押鍵操作された鍵2のヒンジ部4が撓み変形して、鍵本体部5がヒンジ部4を中心に回転して押し下げられ、この鍵本体部5のスイッチ押圧部16がスイッチ部材14のスイッチ部15を押圧する。
すると、スイッチ部15のドーム部19が弾性変形して、ドーム部19内の可動接点19bがスイッチ基板17上の一対の固定接点19aに接触する。これにより、スイッチ部15がスイッチ動作して、電気信号が出力され、この出力された電気信号に基づいて楽音がスピーカ(図示せず)から発音される。
この場合、複数の鍵2のうち、例えば、低音域の鍵2が押鍵操作されて、スイッチ部15のドーム部19が弾性変形する際には、図3(b)に示すように、変形規制部21によってドーム部19の弾性変形量が規制され、鍵荷重が重くなる。すなわち、低音域の変形規制部21であるスイッチ孔20の内周壁の厚みT1は、図3(a)に示すように、基板取付部13の肉厚Tよりも厚く、かつ中音域および高音域の各厚みT2、T3よりも厚く(T1>T=T2>T3)形成されている。
このため、低音域に位置するスイッチ部15のドーム部19が弾性変形する際には、図3(b)に示すように、低音域に位置する変形規制部21であるスイッチ孔20の内周壁によって、ドーム部19の弾性変形量が少なく抑えられる。これにより、押鍵操作時における低音域の鍵荷重が中音域および高音域の各鍵荷重よりも重くなる。
この場合、低音域の鍵2における鍵本体部5の押鍵ストロークに対する鍵荷重は、図3(c)に示すような特性を示す。すなわち、低音域の鍵2は、低音域の変形規制部21によってドーム部19の弾性変形量が中音域および高音域の各弾性変形量よりも少なく抑えられている。
このため、図3(c)に示すように、鍵2の初期荷重W1が後述する中音域および高音域の各初期荷重W4、W6よりも重く(W1>W4>W6)なる。この状態で、低音域の鍵2が押鍵操作されてヒンジ部4が撓み変形を開始すると、鍵荷重が徐々に重くなり、鍵2のスイッチ押圧部16がスイッチ部15のドーム部19を押圧すると、鍵荷重が更に重くなる。
そして、鍵2のスイッチ押圧部16がスイッチ部15のドーム部19を弾性変形させて、可動接点19bが一対の固定接点19aに接触すると、スイッチ部15がオン状態になり、楽音の発音を開始する。このときには、図3(c)に示すように、鍵2が押鍵ストロークS1に到達し、ドーム部19が弾性変形するが、その弾性変形量が少なく抑えられる。このため、押鍵ストロークS1における鍵荷重W2が後述する中音域および高音域の各押鍵荷重W5、W7よりも重く(W2>W5>W7)なる。
この状態で、更に鍵本体部5が押し下げられると、スイッチ部15のドーム部19が更に弾性変形して、鍵本体部5の位置規制部9が鍵盤シャーシ1の下限ストッパ11に当接する。このため、図3(c)に示すように、鍵荷重が更に急激に上昇して、押鍵ストロークS2で最大の鍵荷重W3になり、鍵本体部5の押し下げ動作が停止する。
また、複数の鍵2のうち、例えば、中音域の鍵2が押鍵操作されて、スイッチ部15のドーム部19が弾性変形する際には、図4(b)に示すように、変形規制部21によってドーム部19の弾性変形量が規制され、鍵荷重が低音域の鍵荷重よりも軽くなる。すなわち、中音域の変形規制部21であるスイッチ孔20の内周壁の厚みT2は、図4(a)に示すように、基板取付部13の肉厚Tと同じ厚みで、かつ低音域の厚みT1よりも薄く、高音域の厚みT3よりも厚く(T1>T=T2>T3)形成されている。
このため、中音域に位置するスイッチ部15のドーム部19が弾性変形する際には、図4(b)に示すように、中音域に位置する変形規制部21であるスイッチ孔20の内周壁によって、ドーム部19の弾性変形量が低音域のドーム部19の弾性変形量よりも多く、かつ高音域のドーム部19の弾性変形量よりも少なく抑えられる。これにより、押鍵操作時における中音域の鍵荷重が低音域よりも軽く、かつ高音域の鍵荷重よりも重くなる。
この場合、中音域の鍵2における鍵本体部5の押鍵ストロークに対する鍵荷重は、図4(c)に示すような特性を示す。すなわち、中音域の鍵2は、中音域の変形規制部21によってドーム部19の弾性変形量が低音域のドーム部19の弾性変形量よりも多く、かつ高音域のドーム部19の弾性変形量よりも少なく抑えられている。
このため、図4(c)に示すように、鍵2の初期荷重W4が低音域の初期荷重W1よりも軽く(W4<W1)、かつ高音域の初期荷重W6よりも重く(W4>W6)なる。この状態で、中音域の鍵2が押鍵操作されてヒンジ部4が撓み変形を開始すると、鍵荷重が徐々に重くなり、鍵2のスイッチ押圧部16がスイッチ部15のドーム部19を押圧すると、鍵荷重が更に重くなる。
そして、鍵2のスイッチ押圧部16がスイッチ部15のドーム部19を弾性変形させて、可動接点19bが一対の固定接点19aに接触すると、スイッチ部15がオン状態になり、楽音の発音を開始する。このときには、図4(c)に示すように、鍵2が押鍵ストロークS1に到達し、ドーム部19が弾性変形するが、その弾性変形量が低音域のドーム部19の弾性変形量よりも多く、かつ高音域のドーム部19の弾性変形量よりも少なく抑えられる。このため、中音域の鍵荷重W5が低音域の鍵荷重W2よりも軽く(W5<W2)、かつ高音域の押鍵荷重W7よりも重く(W5>W7)なる。
この状態で、更に鍵本体部5が押し下げられると、スイッチ部15のドーム部19が更に弾性変形して、鍵本体部5の位置規制部9が鍵盤シャーシ1の下限ストッパ11に当接する。このため、図4(c)に示すように、鍵荷重が更に急激に上昇して、低音域の鍵2と同様、押鍵ストロークS2で最大の鍵荷重W3になり、鍵本体部5の押し下げ動作が停止する。
さらに、複数の鍵2のうち、例えば、高音域の鍵2が押鍵操作されて、スイッチ部15のドーム部19が弾性変形する際には、図5(b)に示すように、変形規制部21によってドーム部19の弾性変形量が規制され、鍵荷重が中音域の鍵荷重よりも軽くなる。すなわち、高音域の変形規制部21であるスイッチ孔20の内周壁の厚みT3は、図5(a)に示すように、基板取付部13の肉厚Tよりも薄く、かつ低音域および中音域の各厚みT1、T2よりも薄く(T1>T=T2>T3)形成されている。
このため、高音域に位置するスイッチ部15のドーム部19が弾性変形する際には、図5(b)に示すように、高音域に位置する変形規制部21であるスイッチ孔20の内周壁によって、ドーム部19の弾性変形量が低音域および中音域の各弾性変形量よりも多い。これにより、押鍵操作時における高音域の鍵荷重が低音域および中音域の各鍵荷重よりも軽くなる。
この場合、高音域の鍵2における鍵本体部5の押鍵ストロークに対する鍵荷重は、図5(c)に示すような特性を示す。すなわち、高音域の鍵2は、高音域の変形規制部21によってドーム部19の弾性変形量が低音域および中音域の各弾性変形量よりも多い。
このため、図5(c)に示すように、鍵2の初期荷重W6が中音域および低音域の各初期荷重W4、W1よりも軽く(W6<W4<W1)なる。この状態で、高音域の鍵2が押鍵操作されてヒンジ部4が撓み変形を開始すると、鍵荷重が徐々に重くなり、鍵2のスイッチ押圧部16がスイッチ部15のドーム部19を押圧すると、鍵荷重が更に重くなる。
そして、鍵2のスイッチ押圧部16がスイッチ部15のドーム部19を弾性変形させて、可動接点19bが一対の固定接点19aに接触すると、スイッチ部15がオン状態になり、楽音の発音を開始する。このときには、図5(c)に示すように、鍵2が押鍵ストロークS1に到達し、ドーム部19が弾性変形するが、その弾性変形量が低音域および中音域の各弾性変形量よりも多い。このため、高音域の鍵荷重W7が中音域および低音域の各押鍵荷重W5、W2よりも軽く(W7<W5<W2)なる。
この状態で、更に鍵本体部5が押し下げられると、スイッチ部15のドーム部19が更に弾性変形して、鍵本体部5の位置規制部9が鍵盤シャーシ1の下限ストッパ11に当接する。このため、図5(c)に示すように、鍵荷重が更に急激に上昇して、低音域および中音域の各鍵2と同様、押鍵ストロークS2で最大の鍵荷重W3になり、鍵本体部5の押し下げ動作が停止する。
このように、この電子鍵盤楽器によれば、鍵盤シャーシ1と、この鍵盤シャーシ1上に並列に配列され、押鍵操作に応じてそれぞれ上下方向に回転する複数の鍵2と、これら複数の鍵2の押鍵操作に応じてそれぞれ弾性変形してスイッチ動作する複数のスイッチ部15と、これら複数のスイッチ部15の各弾性変形量を複数の鍵の音高に応じてそれぞれ規制する複数の変形規制部21と、を備えていることにより、簡単な構造で、鍵タッチ感を音高に応じて良好に変えることができる。
すなわち、この電子鍵盤楽器では、複数の鍵2の押鍵操作に応じて複数のスイッチ部15がそれぞれ弾性変形してスイッチ動作する際に、複数の変形規制部21によって複数のスイッチ部15の各弾性変形量を各鍵2の音高に応じてそれぞれ規制することができる。これにより、複数の鍵2の各鍵荷重を複数の鍵2の音高に応じて変えることができるので、簡単な構造で、鍵タッチ感を音高に応じて良好に変えることができる。
この場合、複数のスイッチ部15は、弾性変形可能な複数のドーム部19を有し、これら複数のドーム部19が鍵盤シャーシ1の基板取付部13に取り付けられたスイッチ基板17上に複数の鍵2それぞれに対応して設けられていることにより、押鍵操作された鍵2によってスイッチ部15のドーム部19を確実にかつ良好に弾性変形させることができ、これにより複数の鍵2の押鍵操作に応じて良好にスイッチ動作させることができる。
すなわち、スイッチ部15のドーム部19は、ゴムシート18を膨出形成し、このドーム部19内に可動接点19bが設けられ、この可動接点19bがスイッチ基板17上の一対の固定接点19aに接離可能に接触する構成であるから、鍵2が押鍵操作された際に、鍵2のスイッチ押圧部16によってドーム部19を確実にかつ良好に弾性変形させることができ、これにより可動接点19bを一対の固定接点19aに接触させることができるので、確実にスイッチ動作させることができる。
この場合、ゴムシート18は、複数の鍵2の配列方向に沿って長い帯状に形成され、この帯状のゴムシート18に複数のスイッチ部15の各ドーム部19が複数の鍵2それぞれに対応して膨出形成されているので、複数のスイッチ部15の各ドーム部19を一度に製作することができ、これにより生産性の向上を図り、低コスト化を図ることができる。
また、複数の変形規制部21は、複数のスイッチ部15における各ドーム部19の周囲に設けられているので、各ドーム部19の弾性変形量を確実にかつ良好に規制することができると共に、複数の変形規制部21が各ドーム部19の弾性変形量を複数の鍵2の音高に応じてそれぞれ規制することができ、これにより各鍵2に付与される鍵荷重を複数の鍵2の音高に応じて良好に変えることができる。
この場合、鍵盤シャーシ1には、複数のスイッチ部15がそれぞれ挿入されて配置される複数のスイッチ孔20が設けられており、複数の変形規制部21は、複数のスイッチ孔20の各内周壁であることにより、各ドーム部19の弾性変形量を確実にかつ良好に規制することができるほか、変形規制部21を別部品として製作する必要がない。
このため、鍵盤シャーシ1にスイッチ孔20を設けるだけで、変形規制部21を簡単にかつ容易に形成することができるので、変形規制部21の構造が極めて簡単で、容易に製作することができ、このため部品点数が増えることがなく、最小限の部品で済ませることができ、これによっても低コスト化を図ることができる。
また、複数のスイッチ孔20の各内周壁は、その各高さである上下方向の各厚みが低音域側で厚く、高音域側で薄く形成されていることにより、低音域側の各ドーム部19の弾性変形量を少なく抑えることができ、これにより低音域側の鍵2の各鍵荷重を重くすることができ、また高音域側の各ドーム部19の弾性変形量を低音域側の各ドーム部19の弾性変形量よりも多くすることができ、これにより高音域側の各鍵荷重を低音域側の各鍵荷重よりも軽くすることができる。
この場合、複数の変形規制部21である複数のスイッチ孔20における各内周壁の高さである上下方向の厚みは、低音域の厚みT1が鍵盤シャーシ1の基板取付部13の肉厚Tよりも厚く、中音域の厚みT2が基板取付部13の肉厚Tと同じ厚みで、高音域の厚みT3が基板取付部13の肉厚Tよりも薄く形成されていることにより、低音域から高音域に向かうに従って、段階的にドーム部19の弾性変形量を多くすることができる。
すなわち、低音域のドーム部19の弾性変形量を中音域および高音域の各弾性変形量よりも少なく抑えることができ、中音域のドーム部19の弾性変形量を低音域のドーム部19の弾性変形量よりも多く、かつ高音域の弾性変形量よりも少なくすることができ、さらに高音域のドーム部19の弾性変形量を中音域のドーム部19の各弾性変形量よりも更に多くすることができる。
これにより、低音域の鍵荷重を中音域および高音域の各鍵荷重よりも重くすることができ、また中音域の鍵荷重を低音域の鍵荷重よりも軽く、かつ高音域の鍵荷重よりも重くすることができ、さらに高音域の鍵荷重を低音域および中音域の各鍵荷重よりも軽くすることができ、これによりキースケーリング機能を良好に確保することができるので、アコースティックピアノの鍵タッチ感に近似した鍵タッチ感を得ることができる。
なお、上述した実施形態では、スイッチ部15のドーム部19がゴムシート18を膨出形成した構成である場合について述べたが、ゴムシート18として、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂、エラストマーなどの弾力性を有する合成樹脂を用いて、ドーム部19を形成した構成であっても良い。
また、上述した実施形態では、低音域、中音域、高音域ごとに段階的に変形規制部21の厚みを変えた場合について述べたが、これに限らず、各鍵2ごとに変形規制部21の厚みを徐々に変えるように構成しても良い。
また、上述した実施形態では、鍵盤シャーシ1の基板取付部1に設けられた複数のスイッチ孔20の各内周面の高さである上下方向の厚みを音高に応じて変えた場合について述べたが、これに限らず、複数のスイッチ孔20の各内周面にテーパ部を設け、このテーパ部の傾斜角度を音高に応じて変えた構成であっても良い。この場合にも、複数のスイッチ孔20の各内周面に設けられたテーパ部の傾斜角度に応じて、ドーム部19の弾性変形量を変えることができるので、上述した実施形態と同様の作用効果がある。
さらに、上述した実施形態では、鍵盤シャーシ1の基板取付部1に複数のスイッチ孔20を設け、これら複数のスイッチ孔20の各内周面によってドーム部19の弾性変形量を規制する各変形規制部21を構成した場合について述べたが、これに限らず、例えば変形規制板を鍵2の配列方向に長い帯板状に形成し、この変形規制板に複数のスイッチ孔20を各鍵2に対応させて設け、これら複数のスイッチ孔20の各内周面によってドーム部19の弾性変形を規制する各変形規制部21を構成しても良い。
この場合には、鍵盤シャーシ1の基板取付部13の上面にスイッチ基板17を取り付け、このスイッチ基板17上にゴムシート18を配置し、このゴムシート18上に変形規制板を設ける際に、変形規制板の各スイッチ孔20にゴムシート18の各ドーム部19を挿入させて配置すれば良い。
なおまた、上述した実施形態の鍵2は、鍵本体部5の後端部に撓み変形可能なヒンジ部4を設け、このヒンジ部4を連結固定部3に連結形成し、この連結固定部3を鍵盤シャーシ1の鍵支持部6にビス6aによって取り付けた構成である場合について述べたが、これに限らず、鍵盤シャーシ1の鍵支持部6に取付軸を設け、鍵本体部5の後端部に軸孔を有する回転取付部を形成し、この回転取付部の軸孔に鍵支持部6の取付軸を挿入させ、この鍵支持部6の取付軸を中心に、鍵2が上下方向に回転する構成であっても良い。
以上、この発明の一実施形態について説明したが、この発明は、これに限られるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
以下に、本願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記)
請求項1に記載の発明は、鍵盤シャーシと、前記鍵盤シャーシ上に並列に配列され、押鍵操作に応じてそれぞれ上下方向に回転する複数の鍵と、前記複数の鍵の押鍵操作に応じてそれぞれ弾性変形してスイッチ動作する複数のスイッチ部と、前記複数のスイッチ部の各弾性変形量を前記複数の鍵が属する音域に応じてそれぞれ規制する複数の変形規制部と、を備えていることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項1に記載の発明は、鍵盤シャーシと、前記鍵盤シャーシ上に並列に配列され、押鍵操作に応じてそれぞれ上下方向に回転する複数の鍵と、前記複数の鍵の押鍵操作に応じてそれぞれ弾性変形してスイッチ動作する複数のスイッチ部と、前記複数のスイッチ部の各弾性変形量を前記複数の鍵が属する音域に応じてそれぞれ規制する複数の変形規制部と、を備えていることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の鍵盤装置において、前記複数のスイッチ部は、弾性変形可能な複数のドーム部を有し、前記複数のドーム部が前記鍵盤シャーシに取り付けられたスイッチ基板上に前記複数の鍵それぞれに対応して設けられていることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の鍵盤装置において、前記複数のスイッチ部における前記各ドーム部の周囲には、前記複数の変形規制部が前記複数の鍵が属する音域に応じてそれぞれ設けられていることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の鍵盤装置において、前記鍵盤シャーシには、前記複数のスイッチ部がそれぞれ挿入されて配置される複数のスイッチ孔が設けられており、前記複数の変形規制部は、前記複数のスイッチ孔の各内周壁であることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載の鍵盤装置において、前記複数のスイッチ孔の前記各内周壁は、その各高さが低音域側で高く、高音域側で低く形成されていることを特徴とする鍵盤装置である。
1 鍵盤シャーシ
2 鍵
4 ヒンジ部
5 鍵本体
13 基板取付部
14 スイッチ部材
15 スイッチ部
16 スイッチ押圧部
17 スイッチ基板
18 ゴムシート
19 ドーム部
20 スイッチ孔
21 変形規制部
2 鍵
4 ヒンジ部
5 鍵本体
13 基板取付部
14 スイッチ部材
15 スイッチ部
16 スイッチ押圧部
17 スイッチ基板
18 ゴムシート
19 ドーム部
20 スイッチ孔
21 変形規制部
Claims (5)
- 鍵盤シャーシと、
前記鍵盤シャーシ上に並列に配列され、押鍵操作に応じてそれぞれ上下方向に回転する複数の鍵と、
前記複数の鍵の押鍵操作に応じてそれぞれ弾性変形してスイッチ動作する複数のスイッチ部と、
前記複数のスイッチ部の各弾性変形量を前記複数の鍵が属する音域に応じてそれぞれ規制する複数の変形規制部と、
を備えていることを特徴とする鍵盤装置。 - 請求項1に記載の鍵盤装置において、前記複数のスイッチ部は、弾性変形可能な複数のドーム部を有し、前記複数のドーム部が前記鍵盤シャーシに取り付けられたスイッチ基板上に前記複数の鍵それぞれに対応して設けられていることを特徴とする鍵盤装置。
- 請求項2に記載の鍵盤装置において、前記複数のスイッチ部における前記各ドーム部の周囲には、前記複数の変形規制部が前記複数の鍵が属する音域に応じてそれぞれ設けられていることを特徴とする鍵盤装置。
- 請求項1〜請求項3のいずれかに記載の鍵盤装置において、前記鍵盤シャーシには、前記複数のスイッチ部がそれぞれ挿入されて配置される複数のスイッチ孔が設けられており、前記複数の変形規制部は、前記複数のスイッチ孔の各内周壁であることを特徴とする鍵盤装置。
- 請求項4に記載の鍵盤装置において、前記複数のスイッチ孔の前記各内周壁は、その各高さが低音域側で高く、高音域側で低く形成されていることを特徴とする鍵盤装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014048836A JP2015172678A (ja) | 2014-03-12 | 2014-03-12 | 鍵盤装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2015172678A true JP2015172678A (ja) | 2015-10-01 |
Family
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Family Applications (1)
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JP2014048836A Pending JP2015172678A (ja) | 2014-03-12 | 2014-03-12 | 鍵盤装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2015172678A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0611236U (ja) * | 1992-07-14 | 1994-02-10 | ヤマハ株式会社 | 鍵盤装置 |
JPH1138976A (ja) * | 1997-07-23 | 1999-02-12 | Casio Comput Co Ltd | 鍵盤装置のスイッチ構造 |
-
2014
- 2014-03-12 JP JP2014048836A patent/JP2015172678A/ja active Pending
Patent Citations (2)
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JPH0611236U (ja) * | 1992-07-14 | 1994-02-10 | ヤマハ株式会社 | 鍵盤装置 |
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