JPH0611236U - 鍵盤装置 - Google Patents

鍵盤装置

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JPH0611236U
JPH0611236U JP4930292U JP4930292U JPH0611236U JP H0611236 U JPH0611236 U JP H0611236U JP 4930292 U JP4930292 U JP 4930292U JP 4930292 U JP4930292 U JP 4930292U JP H0611236 U JPH0611236 U JP H0611236U
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JP
Japan
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key
actuator
flexible rubber
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rubber member
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Application number
JP4930292U
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English (en)
Inventor
憲市 ▲吉▼永
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Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構成で長期に亘って鍵の動きを円滑に
し、横振れや摩擦音発生を防止する。 【構成】 鍵1の下部に垂設したアクチュエータ1bに
対応して、可撓ラバー部材4を配設し、その筒状部4c
にアクチュエータ1bの先端部1b′を嵌挿させると共
に、可撓ラバー部材4を所定の間隙を保って囲繞する固
定のガイド部材7を設け、押鍵時、膨出部4aがガイド
部材7に規制されて筒状部4cが横振れなく下降し得る
ようにする。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、電子オルガン等の鍵盤電子楽器に用いられる鍵盤装置に関し、特 に鍵の横振れを防止する鍵ガイド手段を有する鍵盤装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の鍵ガイド手段を有する鍵盤装置としては、例えば実開昭64− 55990号公報に示されるようなものが知られている。
【0003】 この鍵盤装置は、鍵本体部から垂下突設した2個のガイド片を、鍵支持部材に 形成した一対のスリット内を所定のクリアランスを保って挿通し得るようにして 鍵の横振れを防止し、上記ガイド片とスリットとの間にグリスを介在させて鍵の 動きの円滑性を保持すると共に摺動音の発生を防止している。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の鍵盤装置にあっては、ガイド片とスリットと の間に介在していたグリスがスリット面のエッジにより次第にこすり取られ、鍵 を例えば数万回弾き込むと鍵の動きに円滑性を欠くと共に摺動時の摩擦音が発生 するようになる。このような現象は、通常鍵盤装置の中央部鍵域にある弾き込み 回数の多い鍵やグリスの塗布が不完全な鍵から順次現れる。 また、長期の使用によりグリスに塵埃が付着して鍵の動きがざらつくという不 具合もある。
【0005】 さらに、鍵支持部材の製作に際しては、金型が複雑になるだけでなく、スリッ トの幅が狭いので金型が短命になり、鍵盤装置の組付けに際しては、ガイド片の 表裏両面にグリスを均等に塗布しなければならず、組付工数が増加してコスト高 になるという問題点もあった。
【0006】 この考案は上記の点に鑑みてなされたものであり、長期に亘り鍵の動きを円滑 にし、鍵の横振れや摩擦音の発生を防止することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案は上記の目的を達成するため、複数の鍵と、各鍵の下部に垂設された アクチュエータと、このアクチュエータに上部の筒状部を押圧駆動されて弾性変 形する椀状の膨出部を備えた可撓ラバー部材とを有する鍵盤装置において、上記 アクチュエータの先端部を上記可撓ラバー部材の筒状部に嵌挿させると共に、上 記可撓ラバー部材を所定の間隙を保って囲繞する固定のガイド部材を設け、押鍵 時、上記アクチュエータの先端部が上記ガイド部材内に潜入するようにした鍵盤 装置を提供するものである。
【0008】
【作用】
この考案による鍵盤装置は上記のように構成することにより、押鍵によりアク チュエータが接点ラバー部材の上部筒状部を押下すると、椀状の膨出部が弾性変 形し、ガイド部材によりその横振れが防止されるように働く。
【0009】 すなわち、この押鍵動作中、アクチュエータの先端部は接点ラバー部材の筒状 部に嵌挿されて膨出部の変形につれて下降するが、膨出部の外周部はガイド部材 の内周部によってその位置が規制されるので、筒状部は前後左右にふらつくこと なくほぼ垂直に下降し、鍵の横振れが防止されると共に摺動部がないので摩擦音 が発生することもない。
【0010】
【実施例】
以下、この考案の実施例を図面に基づいて具体的に説明する。 図1はこの考案の一実施例の主要部を示す断面図、図2はその分解斜視図、図 3はその押鍵時の状態を示す断面図、図4はこの鍵盤装置の全体構成の概略を示 す構成図である。
【0011】 まず、図4によってこの考案を実施した鍵盤装置の全体を説明する。 白鍵1及び黒鍵1′はいずれも後部に上下及び左右に可撓性を有する自在ヒン ジ部1aを有し、例えば合成樹脂等により一体成形したものであり、後端部を鍵 支持部材である鍵盤フレーム2に固設することにより各鍵1,1′を上下左右に 揺動可能に支持している。 なお、黒鍵1′はその形状が異なる以外は白鍵1と同様な構成からなるので、 以下これらを総称して鍵1という。
【0012】 鍵1は下部に、幅が狭くなった先端部1b′を有するアクチュエータ1bを一 体に形成し、それに対応して鍵盤フレーム2の下面に固設した固定基板3上に周 知の椀状の可撓ラバー部材4を配設し、この可撓ラバー部材4を鍵盤フレーム2 の開口部2aを挿通して上方に突出させる。
【0013】 可撓ラバー部材4は、図1及び図2に示すように椀状の膨出部4aと、その内 面中央から垂下し下端面に導電ゴムのチップからなる可動接点5を融着した柱状 部4bと、膨出部4aの上面中央から円筒状に立上りアクチュエータ1bの先端 部1b′が嵌入する筒状部4cと、膨出部4aの下端部に広がる鍔状のリム部4 dとからなり、ゴム等の柔軟な弾性材でコンプレッション成形により一体に形成 する。
【0014】 固定基板3上には、上記可動接点5に対応して例えば互いに離間した一対の半 円状の導電体パターンからなる非導通の固定接点6を形成し、押鍵によるアクチ ュエータ1bの下降時、可動接点5が固定接点6に圧接して固定接点6を導通状 態にする。
【0015】 さらに、可撓ラバー部材4の外周部を円筒状のガイド部材7で囲繞し、このガ イド部材7を固定基板3上に固設する。そしてガイド部材7の内周部と可撓ラバ ー部材4の外周部との間に適当な間隙を形成し、可撓ラバー部材4がアクチュエ ータ1bに押圧駆動されて弾性変形し可動接点5が固定接点6に圧接されるまで の間、膨出部4aの外周部がガイド部材7の内周部に内接するようにすると共に 、アクチュエータ1bの下降端で先端部1b′がガイド部材7の内部に潜入する ように各部の形状,寸法を定める。
【0016】 このガイド部材7は、図1に示すように可撓ラバー部材4と別体に硬質あるい は軟質の樹脂材により形成してもよいが、可撓ラバー部材4と一体にそれより厚 さが厚くなるように成形してもよく、硬さの異なる2種類のゴム材で2色成形法 により一体に成形することも可能である。
【0017】 いずれの方法でも、ガイド部材7は可撓ラバー部材4より剛性を高くし、押鍵 による膨出部4aの変形時、その外周部がガイド部材7の内周部にガイドされて 可動接点5が垂直方向に傾くことなく下降し得るようにする。
【0018】 この実施例は上記のような構成からなり、図1に示す状態から押鍵によりアク チュエータ1bが下降すると、その肩部1b″が可撓ラバー部材4の筒状部4c を押下し、膨出部4aの外周部が外方に膨出してガイド部材7の内周部に圧接さ れる。これにより、筒状部4cは前後左右に振れたり傾いたりすることなく真直 ぐに下方に移動し、筒状部4cに嵌着されたアクチュエータ1b及びこれと一体 の鍵1も横振れすることなく上下動する。この時、アクチュエータ1bと可撓ラ バー部材4との間には相対移動がないので、押鍵時に摺動音が発生することもな い。
【0019】 また、可撓ラバー部材4の変形時、柱状部4bも横振れや傾斜等を伴わずに下 降し、その下端部に設けた可動接点5は水平状態を保って固定接点6に圧接され るので、可動接点5の傾きに起因して発生するスイッチ閉成時のチャタリングも 防止される。
【0020】 さらに、従来の鍵盤装置において必須とされてきた鍵の横振れ防止用の独立し た鍵ガイド機溝が不要になり、鍵盤装置の構成が簡略化されると共に、それぞれ の鍵ガイド部に施されていたグリス塗布の手間も省略することができる。
【0021】 次に、図5はこの考案の他の実施例の主要部を示す断面図である。 この実施例でも、可撓ラバー部材14は、ゴム等の弾性材で一体成形された椀 状の膨出部14aと、その内面中央から下方に突出した押圧部14bと、膨出部 14aの上面中央から円筒状に立上りアクチュエータ1bの先端部1b′が嵌入 する筒状部14cと、膨出部14aの下端部に広がる鍔状のフランジ14dとか らなる。
【0022】 一方、上記可撓ラバー部材14のフランジ14dを配設するフィルム18は、 弾性を有する円形の合成樹脂板もしくはゴム板等からなりその下面中央に可動接 点15をカーボン印刷により形成してある。このフィルム18はスペーサ19を 介して所定の間隙を保って固定接点16を形成した固定基板13上に配設されて おり、この固定基板13上に可撓ラバー部材14を囲繞してガイド部材7を設け 、可撓ラバー部材14とガイド部材7との間に所定の間隙を形成する。
【0023】 この実施例では、押鍵によりアクチュエータ1bが筒状部14cを押下すると 、膨出部14aが弾性変形してその外周部がガイド部材7の内周面に内接した状 態で筒状部14c及び押圧部14bが横振れや傾きなく下降し、フィルム18を 押下して可動接点15が固定接点16に接触し、非導通の固定接点16を導通状 態とする。 この時、アクチュエータ1bの先端部1b′は筒状部14cに案内されて横振 れや傾きなく下降するので、鍵移動時の横振れや摩擦音の発生が防止される。
【0024】 また、押鍵時、膨出部14aとガイド部材7の内周面との間に所定のクリアラ ンスがあってもよい。この所定のクリアランスとは、隣設された鍵同士が接触し ない程度に決定される。このように構成した場合には、鍵1が隣設された鍵に接 触しそうになると、弾性変形した膨出部14aの外周部がガイド部材7の内周面 に当接して横振れを規制される。
【0025】 なお、上記実施例においてはいずれもガイド部材を固定基板上に設けたが、こ れを鍵盤フレーム上に設けてもよく、固定基板は鍵盤フレームの下面側でなく上 面側に設けても差支えない。
【0026】 さらに、他の実施例として、図1の構造から可動接点5,固定接点6を除き、 鍵1下面の別の位置に図示しないアクチュエータで駆動される光センサ(フォト インタラプタやフォトリフレクタ等)、磁気センサ(磁石とコイル,リードスイ ッチ等)、トランスファスイッチ等の鍵スイッチを設けるように構成してもよい 。このように構成した場合には、当該部材4,7はキーガイド機能及びピアノも しくはパイプオルガン等のタッチ感覚を得るために利用される。
【0027】
【考案の効果】
以上述べたように、この考案による鍵盤装置は、鍵下部に垂設したアクチュエ ータの先端部を可撓ラバー部材の筒状部に嵌挿すると共に、可撓ラバー部材を囲 繞して所定の間隙を保ってガイド部材を設けたので、押鍵時、可撓ラバー部材の 膨出部がガイド部材に規制されて筒状部の横振れや傾きを阻止し、この筒状部に 嵌挿されたアクチュエータを介して鍵の横振れが防止される。
【0028】 したがって、従来の鍵盤電子楽器において可撓ラバー部材と別個に設けられて いた鍵ガイド部が不要になると共に、この鍵ガイド部にグリスを塗布する作業も 省略することができ、生産性が向上すると共に、長期間あるいは多数回の使用に 対しても鍵作動の円滑性が失われず、摩擦音の発生も防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の主要部を示す断面図であ
る。
【図2】同じくその分解斜視図である。
【図3】同じくその押鍵時の状態を示す断面図である。
【図4】この考案を実施した鍵盤装置の全体構成の概略
を示す構成図である。
【図5】この考案の他の実施例の主要部を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1…鍵、1b…アクチュエータ、1b′…アクチュエー
タの先端部、2…鍵盤フレーム、3,13…固定基板、
4,14…可撓ラバー部材、4a,14a…膨出部、4
c,14c…筒状部、5,15…可動接点、6,16…
固定接点、7…ガイド部材、18…フィルム、19…ス
ペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01H 13/52 F 4235−5G

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の鍵と、各鍵の下部に垂設されたア
    クチュエータと、該アクチュエータに上部の筒状部を押
    圧駆動されて弾性変形する椀状の膨出部を備えた可撓ラ
    バー部材とを有する鍵盤装置において、 前記アクチュエータの先端部を前記可撓ラバー部材の筒
    状部に嵌挿させると共に、前記可撓ラバー部材を所定の
    間隙を保って囲繞する固定のガイド部材を設け、押鍵
    時、前記アクチュエータの先端部が前記ガイド部材内に
    潜入するようにしたことを特徴とする鍵盤装置。
JP4930292U 1992-07-14 1992-07-14 鍵盤装置 Pending JPH0611236U (ja)

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