JP2010271625A - 鍵盤装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡単な構造で、低音側の鍵タッチ感よりも、高音側の鍵タッチ感を軽くすることができる鍵盤装置を提供する。
【解決手段】 音階順に配列された複数の鍵2の各後端部にそれぞれ上下方向に撓み変形する複数の薄肉部18を設け、この複数の薄肉部18における鍵2の配列方向の各幅を低音側から高音側に向かうに従って狭くして、複数の薄肉部18の各曲げ弾性力を低音側から高音側に向かうに従って小さくした。従って、複数の薄肉部18の各幅を低音側から高音側に向かうに従って狭くするだけの簡単な構造で、複数の薄肉部18の各曲げ弾性力を低音側から高音側に向かうに従って小さくすることができるので、複数の薄肉部18が押鍵操作に応じてそれぞれ撓み変形して複数の鍵2がそれぞれ上下方向に回動する際に、低音側の鍵タッチ感よりも、高音側の鍵タッチ感を軽くすることができる。
【選択図】 図5

Description

この発明は、電子ピアノなどの鍵盤楽器に用いられる鍵盤装置に関する。
従来、鍵盤装置においては、特許文献1に記載されているように、音階順に配列された複数の鍵の各後端部にそれぞれ上下方向に撓み変形する複数の薄肉部を設けると共に、この複数の薄肉部をその肉厚が各鍵の前端側から後端側に向けて次第に薄くなるように形成し、この複数の薄肉部が押鍵操作に応じてそれぞれ撓み変形して各鍵がそれぞれ上下方向に回動するように構成されたものが知られている。
特開2000−66660号公報
しかしながら、このような従来の鍵盤装置では、薄肉部をその肉厚が鍵の前端側から後端側に向けて次第に薄くなるように形成することにより、押鍵操作に伴う薄肉部の破壊強度を高めているが、音階順に配列された複数の鍵の各薄肉部が全て同じ形状に形成されているので、各鍵を押鍵操作した際に、低音側と高音側とで同じ鍵タッチ感になり、低音側の鍵タッチ感よりも、高音側の鍵タッチ感を軽くすることができないという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、簡単な構造で、低音側の鍵タッチ感よりも、高音側の鍵タッチ感を軽くすることができる鍵盤装置を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、音階順に配列された複数の鍵の各後端部にそれぞれ上下方向に撓み変形する複数の薄肉部を設け、この複数の薄肉部が押鍵操作に応じてそれぞれ撓み変形して前記複数の鍵がそれぞれ上下方向に回動する鍵盤装置において、前記複数の薄肉部は、前記鍵の配列方向の各幅を低音側から高音側に向かうに従って狭くして、前記複数の薄肉部の各曲げ弾性力が低音側から高音側に向かうに従って小さくなるように形成されていることを特徴とする鍵盤装置である。
請求項2に記載の発明は、前記複数の薄肉部における前記鍵の配列方向の各幅が、1オクターブ分に相当する前記複数の鍵の配列単位ごとに、低音側から高音側に向かうに従って段階的に狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載に鍵盤装置である。
請求項3に記載の発明は、前記複数の薄肉部における前記鍵の配列方向の各幅が、1オクターブ分に相当する前記複数の鍵の配列範囲内において、低音側から高音側に向かうに従って次第に狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載に鍵盤装置である。
請求項4に記載の発明は、前記複数の薄肉部の下面にそれぞれ当接して前記複数の薄肉部の撓み変形をそれぞれ規制するための複数の変形規制部を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載に鍵盤装置である。
請求項5に記載の発明は、前記複数の変形規制部が、前記複数の薄肉部に対する各変形規制力を低音側から高音側に向かうに従って小さくさせるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載に鍵盤装置である。
この発明によれば、複数の薄肉部における鍵の配列方向の各幅を低音側から高音側に向かうに従って狭くするだけの簡単な構造で、複数の薄肉部の各曲げ弾性力を低音側から高音側に向かうに従って小さくすることができるので、この複数の薄肉部が押鍵操作に応じてそれぞれ撓み変形して複数の鍵がそれぞれ上下方向に回動する際に、低音側の鍵タッチ感よりも高音側の鍵タッチ感を軽くすることができる。
この発明を適用した鍵盤装置の実施形態1における要部を示した拡大平面図である。 図1の鍵盤装置のA−A矢視における拡大断面図である。 図1の鍵盤装置において一部の鍵を取り外した状態を示した要部の拡大平面図である。 図1の鍵盤装置における複数の鍵のうち、1オクターブ分に相当する各鍵を白鍵ユニットと黒鍵ユニットとに分解した状態を示し、(a)はその白鍵ユニットを示した拡大平面図、(b)はその黒鍵ユニットを示した拡大平面図である。 図1の鍵盤装置において複数のオクターブに亘って各鍵が音階順に配列された状態を示し、(a)はその各鍵の薄肉部における各幅を1オクターブ分ごとに低音側から高音側に向けて段階的に狭くした状態を示した平面図、(b)はその各鍵にそれぞれ対応する複数の変形規制部の各変形規制力を1オクターブ分の範囲内において低音側から高音側に向けて徐々に小さくした状態を部分的に示した各変形規制部の平面図である。 図1の鍵盤装置において低音側から高音側に亘って配列された全ての鍵を押鍵操作した際における各鍵の反力の状態を示した図である。 実施形態1において複数の薄肉部に対する各変形規制部の各変形規制力を全てのオクターブに亘って低音側から高音側に向けて徐々に小さくした場合の変形例における各鍵のうち、その一部の鍵を取り外した状態を示した要部の拡大平面図である。 図7の鍵盤装置において複数のオクターブに亘って各鍵が音階順に配列された状態を示し、(a)はその各鍵の薄肉部における各幅を1オクターブ分ごとに低音側から高音側に向けて段階的に狭くした状態を示した平面図、(b)はその各鍵にそれぞれ対応する複数の変形規制部の各変形規制力を全てのオクターブに亘って低音側から高音側に向けて徐々に小さくした状態を部分的に示した各変形規制部の平面図である。 この発明を適用した鍵盤装置の実施形態2において、複数の鍵における各薄肉部の各幅を1オクターブ分の範囲内において低音側から高音側に向けて徐々に狭くした場合の各鍵のうち、一部の鍵を取り外した状態を示した要部の拡大平面図である。 図9の鍵盤装置において複数のオクターブに亘って各鍵が音階順に配列された状態を示し、(a)はその各鍵の薄肉部の各幅を1オクターブ分の範囲内において低音側から高音側に向けて徐々に狭くした状態を示した平面図、(b)はその各鍵にそれぞれ対応する複数の変形規制部の各変形規制力を1オクターブ分ごとに低音側から高音側に向けて段階的に小さくした状態を部分的に示した各変形規制部の平面図である。 この発明を適用した鍵盤装置の実施形態3において、複数の鍵における各薄肉部の各幅を全てのオクターブに亘って低音側から高音側に向けて徐々に狭くした場合の各鍵のうち、一部の鍵を取り外した状態を示した要部の拡大平面図である。 図11の鍵盤装置において複数のオクターブに亘って各鍵が音階順に配列された状態を示し、(a)はその各鍵における薄肉部の各幅を全てのオクターブに亘って低音側から高音側に向けて徐々に狭くした状態を示した平面図、(b)はその各鍵にそれぞれ対応する複数の変形規制部の各変形規制力を全てのオクターブ分に亘って同じ大きさにした状態を部分的に示した各変形規制部の平面図である。 この発明を適用した鍵盤装置の実施形態4において、複数の鍵における各薄肉部の各幅を1オクターブ分ごとに低音側から高音側に向けて段階的に狭くした場合の各鍵のうち、一部の鍵を取り外した状態を示した要部の拡大平面図である。 図13の鍵盤装置において複数のオクターブに亘って各鍵が音階順に配列された状態を示し、(a)はその各鍵における薄肉部の各幅を1オクターブ分ごとに低音側から高音側に向けて段階的に狭くした状態を示した平面図、(b)はその各鍵にそれぞれ対応する複数の変形規制部の各変形規制力を1オクターブ分の範囲内において低音側から高音側に向けて徐々に小さくした状態を部分的に示した各変形規制部の平面図である。
(実施形態1)
以下、図1〜図6を参照して、この発明を適用した鍵盤装置の実施形態1について説明する。
この鍵盤装置は、図1および図2に示すように、楽器本体の下部ケースを構成する合成樹脂製の鍵盤シャーシ1を備えている。この鍵盤シャーシ1上には、白鍵2aおよび黒鍵2bからなる複数の鍵2が音階順に配列されている。
この場合、鍵盤シャーシ1の前端部(図2では右端部)には、図2に示すように、前脚部3が底部から上方に突出して設けられており、この前脚部3の前側上部には、白鍵2aの下限位置を規制するフェルトなどの白鍵ストッパ4が設けられている。また、この前脚部3の上部には、白鍵2aの横振れを防ぐための白鍵ガイド部5が設けられている。この前脚部3の後側(図2では左側)には、補助脚部6が前脚部3とほぼ同じ高さで、底部から上方に突出して設けられており、この補助脚部6の上部には、黒鍵2bの下限位置を規制するフェルトなどの黒鍵ストッパ7が設けられている。
この補助脚部6の後部側(図2では左側)には、図2に示すように、中間脚部8が前脚部3よりも少し高い高さで、底部から上方に突出して設けられている。この中間脚部8の上部には、中間支持部9が設けられている。この中間支持部9の下面には、鍵2の下部に設けられたフック部10が下側から当接することにより、鍵2の上限位置を規制するフェルトなどの上限ストッパ11が設けられている。さらに、この中間支持部9の後部側には、基板搭載部12が中間支持部9とほぼ同じ高さで設けられている。この基板搭載部12の前部側には、黒鍵2bの横振れを防ぐための黒鍵ガイド部13が設けられている。
また、この基板搭載部12上には、図2に示すように、鍵2の配列方向に沿って連続するスイッチ基板14が取り付けられている。このスイッチ基板14には、ゴムスイッチ15が各鍵2に対応して設けられている。さらに、この基板搭載部12の後端部(図2では左端部)には、図2に示すように、各鍵2の後端部、つまり後述する鍵2の共通連結部19を支持する鍵支持部16が設けられている。この鍵支持部16の後端部には、後脚部17が底部に向けて垂下された状態で設けられている。
一方、複数の鍵2は、図2および図3に示すように、その各後端部に上下方向に撓み変形する薄肉部18がそれぞれ一体に形成され、この各薄肉部18がそれぞれ鍵2の配列方向に連続する共通連結部19に一体に形成され、この共通連結部19が鍵盤シャーシ1の鍵支持部16上に取り付けられることにより、音階順に配列されるように構成されている。これにより、複数の鍵2は、それぞれ押鍵操作されると、各薄肉部18がそれぞれ撓み変形することにより、上下方向にそれぞれ回動するように構成されている。
また、この複数の鍵2の各中間部には、図2に示すように、それぞれゴムスイッチ15を押圧するための各スイッチ押圧部20が下側に向けて突出して設けられている。この場合、ゴムスイッチ15は、スイッチ基板14上に配置されたゴムシートを備え、このゴムシートにドーム状の膨出部を各スイッチ押圧部20にそれぞれ対応させて形成した構成になっている。
これにより、ゴムスイッチ15は、ゴムシートの各膨出部が各鍵2のスイッチ押圧部20によってそれぞれ押圧された際に、各膨出部がそれぞれ弾性変形して、その内部の可動接点がスイッチ基板14上の固定接点に接触することにより、オン信号を出力するように構成されている。この場合、ゴムシートの各膨出部は、全ての鍵2に対する各弾性力が全て同じ強さになるように構成されている。
ところで、複数の鍵2は、図3および図4に示すように、1オクターブ分ごとに鍵ユニットとして一体的に形成されている。すなわち、1オクターブ分の鍵2に相当する鍵ユニットは、図4(a)および図4(b)に示すように、白鍵2aのみが一体に形成された白鍵ユニット21と、黒鍵2bのみが一体に形成された黒鍵ユニット22とで構成されている。
白鍵ユニット21は、図4(a)に示すように、白鍵用の共通連結部19aが1オクターブ分の鍵2の配列長さで形成され、この白鍵用の共通連結部19aに1オクターブ分の白鍵2aが、音階順に配列された状態でそれぞれ薄肉部18を介して一体に形成された構成になっている。黒鍵ユニット22は、図4(b)に示すように、黒鍵用の共通連結部19bが白鍵用の共通連結部19aと同様に形成され、この黒鍵用の共通連結部19bに1オクターブ分の黒鍵2bが、音階順に配列された状態でそれぞれ薄肉部18を介して一体に形成された構成になっている。
そして、これら白鍵ユニット21と黒鍵ユニット22とは、複数の白鍵2aの間に各黒鍵2bを配置して、白鍵用の共通連結部19aと黒鍵用の共通連結部19bとを重ね合わせ、この状態で図2に示すように共通連結部19(19a、19b)として鍵盤シャーシ1の鍵支持部16上にビス止めされることにより、図1に示すように、1オクターブ分の鍵ユニットとして鍵盤シャーシ1上に取り付けられるように構成されている。
この場合、複数の鍵2の各薄肉部18は、図5(a)に示すように、1オクターブ分ごとに、鍵2の配列方向の各幅が低音側から高音側に向かうに従って段階的に狭くなるように形成されている。これにより、複数の薄肉部18は、図6に点線で示すように、その各曲げ弾性力(鍵2の反力)が1オクターブ分ごとに、低音側から高音側に向かうに従って段階的に小さくなるように構成されている。
すなわち、低音側の最初の1オクターブ分に相当する複数の鍵2における各薄肉部18の各幅W1は、図5(a)に示すように、各鍵2の幅とほぼ同じ大きさに形成されている。また、低音側の次の1オクターブ分、つまり低音側から2番目の1オクターブ分に相当する複数の鍵2における各薄肉部18の各幅W2は、最初の1オクターブ分に相当する各薄肉部18の各幅W1よりも少し狭く(W2<W1)形成されている。
同様に、低音側から3番目の1オクターブ分に相当する複数の鍵2における各薄肉部18の各幅W3は、2番目の1オクターブ分に相当する各薄肉部18の各幅W2よりも少し狭く(W3<W2<W1)形成されている。さらに、低音側から4番目の1オクターブ分に相当する複数の鍵2における各薄肉部18の各幅W4は、3番目の1オクターブ分に相当する各薄肉部18の各幅W3よりも少し狭く(W4<W3<W2<W1)形成されている。
これにより、最初の1オクターブ分の各薄肉部18は、図6に点線で示すように、その各曲げ弾性力である反力が、次に位置する2番目の1オクターブ分における各薄肉部18の各曲げ弾性力である反力よりも大きく形成されている。また、2番目の1オクターブ分の各薄肉部18は、その各曲げ弾性力である反力が、3番目の1オクターブ分における各薄肉部18の各曲げ弾性力である反力よりも大きく形成されている。同様に、3番目の1オクターブ分の各薄肉部18は、その各曲げ弾性力である反力が、4番目の1オクターブ分における各薄肉部18の各曲げ弾性力である反力よりも大きく形成されている。
また、この鍵盤シャーシ1には、図2および図3に示すように、全ての鍵2の各薄肉部18にそれぞれ下側から当接して各薄肉部18の撓み変形をそれぞれ規制するための複数の変形規制部23が設けられている。この複数の変形規制部23は、図3および図5(b)に示すように、各薄肉部18にそれぞれ対応して独立した状態で上下方向に弾性変形するように形成されている。
すなわち、複数の変形規制部23は、図3および図5(b)に示すように、その各弾性力である各変形規制力が、1オクターブ分に相当する複数の鍵2の範囲内(つまり鍵ユニット内)において、低音側から高音側に向けて次第に小さくなるように、各変形規制部23の両側に位置する各スリット溝24の長さ、つまり鍵2の長手方向(図1では前後方向)におけるスリット溝24の各長さが、低音側から高音側に向かうに従って次第に長くなるように形成されている。
この場合、図5(a)に示す低音側の最初の1オクターブ分に相当する複数の鍵2における最も高音側に位置する鍵2n1と、低音側から2番目の1オクターブ分に相当する複数の鍵2における最も低音側に位置する鍵2n2とは、図5(b)および図6に示すように、その押鍵時における鍵2n2の全体の反力が、鍵2n1の全体の反力よりも小さくなるように、各変形規制部23の各弾性力である各変形規制力が設定されている。
すなわち、低音側から2番目の1オクターブ分に相当する複数の鍵2における各薄肉部18の各幅W2が、低音側の最初の1オクターブ分に相当する複数の鍵2における各薄肉部18の各幅W1よりも狭く形成されていることにより、押鍵時における鍵2n2の薄肉部18の反力が鍵2n1の薄肉部18の反力よりも小さい。
このため、鍵2n2に対応するスリット溝24の長さL2は、図5(b)および図6に示すように、その押鍵時における鍵2n2の全体の反力が、鍵2n1の全体の反力よりも小さくなる範囲内において、鍵2n1に対応するスリット溝24の長さL1よりも短く(L2<L1)形成されている。
同様に、低音側から2番目の1オクターブ分に相当する複数の鍵2における最も高音側に位置する鍵2n3と、低音側から3番目の1オクターブ分に相当する複数の鍵2における最も低音側に位置する鍵2n4とは、図5(b)および図6に示すように、その押鍵時における鍵2n4の全体の反力が鍵2n3の全体の反力よりも小さくなるように、各変形規制部23の各弾性力である各変形規制力が設定されている。
このため、鍵2n4に対応する変形規制部23のスリット溝24の長さL4は、図5(b)に示すように、その押鍵時における鍵2n4の全体の反力が、鍵2n3の全体の反力よりも小さくなる範囲内において、鍵2n3に対応する変形規制部23のスリット溝24の長さL3よりも短く(L4<L3)形成されている。
さらに、低音側から3番目の1オクターブ分に相当する複数の鍵2における最も高音側に位置する鍵2n5と、低音側から4番目の1オクターブ分に相当する複数の鍵2における最も低音側に位置する鍵2n6とは、図5(b)および図6に示すように、その押鍵時における鍵2n6の全体の反力が鍵2n5の全体の反力よりも小さくなるように、各変形規制部23の各弾性力である各変形規制力が設定されている。
このため、鍵2n6に対応する変形規制部23のスリット溝24の長さL6は、図5(b)に示すように、その押鍵時における鍵2n6の全体の反力が、鍵2n5の全体の反力よりも小さくなる範囲内において、鍵2n5に対応する変形規制部23のスリット溝24の長さL5よりも短く(L6<L5)形成されている。
このように、この鍵盤装置によれば、音階順に配列された複数の鍵2の各後端部にそれぞれ上下方向に撓み変形する複数の薄肉部18を設け、この複数の薄肉部18における鍵2の配列方向の各幅を低音側から高音側に向かうに従って狭くするだけの簡単な構造で、複数の薄肉部18の各曲げ弾性力を低音側から高音側に向かうに従って小さくすることができる。これにより、複数の薄肉部18が押鍵操作に応じてそれぞれ撓み変形して複数の鍵2がそれぞれ上下方向に回動する際に、低音側の鍵タッチ感よりも、高音側の鍵タッチ感を軽くすることができる。
この場合、複数の薄肉部18は、鍵2の配列方向の各幅が、1オクターブ分に相当する複数の鍵2の配列単位(1オクターブ分の鍵ユニット)ごとに、低音側から高音側に向かうに従って段階的に狭くなるように形成されていることにより、複数の薄肉部18における各曲げ弾性力を、1オクターブ分に相当する複数の鍵2の配列単位ごとに、低音側から高音側に向かうに従って段階的に小さくなるように、変化させることができるので、1オクターブ分ごとに、低音側の鍵タッチ感よりも高音側の鍵タッチ感を段階的に軽くすることができる。
また、この鍵盤装置では、複数の薄肉部18の各下面にそれぞれ当接して各薄肉部18の撓み変形をそれぞれ規制するための複数の変形規制部23を備えているので、この複数の変形規制部23によって各薄肉部18の撓み変形をそれぞれ規制することにより、各薄肉部18に対する各変形規制力を低音側から高音側に向かうに従って変化させることができる。
すなわち、複数の変形規制部23は、複数の薄肉部18に対する各変形規制力が低音側から高音側に向かうに従って小さくなるように形成されていることにより、この複数の変形規制部23によって各薄肉部18に対する各変形規制力を、低音側から高音側に向かうに従って小さくすることができるので、複数の薄肉部18の段階的に異なる各曲げ弾性力と複数の変形規制部23の各変形規制力との両者によって、図6に示すように、より一層、低音側の鍵タッチ感よりも高音側の鍵タッチ感を軽くすることができる。
この場合、複数の変形規制部23は、その各両側に位置する各スリット溝24の各長さが、1オクターブ分の鍵2の配列範囲内において、低音側から高音側に向かうに従って次第に長くなるように形成されていることにより、複数の変形規制部23の各変形規制力を1オクターブ分の鍵2の配列範囲内において、低音側から高音側に向けて次第に小さくすることができる。このため、1オクターブごとに段階的に異なる各薄肉部18の各曲げ弾性力と複数の変形規制部23の各変形規制力との両者によって、図6に示すように、低音側の鍵タッチ感よりも高音側の鍵タッチ感が徐々に軽くなるように、きめ細かく変化させることができる。
なお、前述した実施形態1では、複数の変形規制部23の各両側に位置するスリット溝24の各長さを、1オクターブ分に相当する複数の鍵2の配列範囲内において、低音側から高音側に向かうに従って次第に長くなるように形成した場合について述べたが、これに限らず、例えば図7および図8に示す変形例のように、全てのオクターブに相当する全て鍵2の配列に亘って、各スリット溝24の各長さを低音側から高音側に向かうに従って次第に長くなるように形成した構成でも良い。
このように構成すれば、全てのオクターブに亘って各変形規制部23の各変形規制力を低音側から高音側に向かうに従って徐々に小さくすることができるので、低音側の鍵タッチ感よりも高音側の鍵タッチ感を徐々に軽くすることができ、このため実施形態1よりも、鍵タッチ感を更にきめ細かく変化させることができる。
(実施形態2)
次に、図9および図10を参照して、この発明を適用した鍵盤装置の実施形態2について説明する。なお、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この鍵盤装置は、図9および図10(a)に示すように、1オクターブ分に相当する複数の鍵2の配列範囲内における各薄肉部26の各幅を音階順に変化させた構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、1オクターブ分に相当する複数の鍵2の配列範囲内(つまり1オクターブの鍵ユニット)における各薄肉部26は、図9および図10(a)に示すように、鍵2の配列方向における各幅が、低音側から高音側に向かうに従って徐々に狭くなるように形成されている。これにより、1オクターブ分の各薄肉部26は、その各曲げ弾性力が1オクターブの範囲内において、低音側から高音側に向かうに従って徐々に小さくなるように構成されている。
この場合、低音側に位置する最初の1オクターブ分に相当する複数の鍵2の配列範囲内における各薄肉部26と、低音側から2番目に位置する1オクターブ分に相当する複数の鍵2の配列範囲内における各薄肉部26と、低音側から3番目に位置する1オクターブ分に相当する複数の鍵2の配列範囲内における各薄肉部26と、低音側から4番目に位置する1オクターブ分に相当する複数の鍵2の配列範囲内における各薄肉部26とは、全て同じ構成になっている。
一方、複数の鍵2における各薄肉部26の下側にそれぞれ対応して配置された複数の変形規制部27は、図9および図10(b)に示すように、1オクターブ分の配列に相当する複数の鍵2の配列単位(つまり1オクターブの鍵ユニット)ごとに、低音側から高音側に向かうに従って各薄肉部26に対する各変形規制力が段階的に小さくなるように構成されている。すなわち、この複数の変形規制部27は、その各両側に位置する各スリット溝28の各長さが、1オクターブごとに低音側から高音側に向かうに従って段階的に長くなるように形成されている。
この場合、低音側の最初の1オクターブ分に相当する複数の薄肉部26にそれぞれ対応する各変形規制部27の各スリット溝28は、図10(b)に示すように、その各長さがL1に形成されている。また、低音側から2番目の1オクターブ分に相当する複数の薄肉部26にそれぞれ対応する各変形規制部27の各スリット溝28は、その各長さL2が最初の1オクターブに相当する各スリット溝28の各長さL1よりも、少し長く(L2>L1)形成されている。
同様に、低音側の3番目の1オクターブ分に相当する複数の薄肉部26にそれぞれ対応する各変形規制部27の各スリット溝28は、その各長さL3が2番目の1オクターブに相当する各スリット溝28の各長さL2よりも、少し長く(L3>L2>L1)形成されている。さらに、低音側から4番目の1オクターブ分に相当する複数の薄肉部26にそれぞれ対応する各変形規制部27の各スリット溝28は、その各長さL4が3番目の1オクターブに相当する各スリット溝28の各長さL3よりも、少し長く(L4>L3>L2>L1)形成されている。
これにより、複数の変形規制部27は、低音側に位置する1オクターブ分の各薄肉部26に対する各変形規制力よりも、高音側に位置する1オクターブ分の各薄肉部26に対する各変形規制力が、段階的に小さくなるように構成されている。この結果、複数の鍵2は、実施形態1と同様、押鍵時における各鍵2ごとの全体の反力が低音側から高音側に向かうに従って徐々に小さくなるように構成されている。
このような鍵盤装置によれば、複数の薄肉部26における鍵2の配列方向の各幅が、1オクターブ分に相当する複数の鍵2の配列範囲内において、低音側から高音側に向かうに従って次第に狭く形成されているので、実施形態1と同様、簡単な構造で、複数の薄肉部26における各曲げ弾性力を低音側から高音側に向かうに従って徐々に小さくすることができ、これにより低音側の鍵タッチ感よりも、高音側の鍵タッチ感を徐々に軽くすることができる。
また、この鍵盤装置においても、複数の薄肉部26の各下面にそれぞれ当接して各薄肉部26の撓み変形をそれぞれ規制するための複数の変形規制部27を備えているので、この複数の変形規制部27によって各薄肉部26の撓み変形を規制することにより、各薄肉部26に対する各変形規制力を低音側から高音側に向かうに従って変化させて、各鍵タッチ感を低音側から高音側に向かうに従って軽くすることができる。
すなわち、この複数の変形規制部27は、その各両側に位置する各スリット溝28の各長さが、低音側から高音側に向かうに従って、1オクターブ分ごとに段階的に長くなるように形成されていることにより、各変形規制部27の各弾性力である各変形規制力を1オクターブ分ごとに低音側から高音側に向けて段階的に小さくすることができ、このため低音側の鍵タッチ感よりも、高音側の鍵タッチ感を徐々に軽くすることができると共に、各薄肉部26の各曲げ弾性力と各変形規制部27の各変形規制力との両者によって、鍵タッチ感をきめ細かく変化させることができる。
(実施形態3)
次に、図11および図12を参照して、この発明を適用した鍵盤装置の実施形態3について説明する。この場合にも、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この鍵盤装置は、図11および図12(a)に示すように、複数のオクターブ分に亘る全ての鍵2における各薄肉部30の各幅を全て音階順に徐々に変化させた構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、鍵盤シャーシ1上に音階順に配列された全ての鍵2に対する各薄肉部30は、図11および図12(a)に示すように、全ての鍵2の配列方向における各幅が、低音側から高音側に向かうに従って徐々に狭くなるように形成されている。これにより、全ての鍵2の各薄肉部30は、その各曲げ弾性力が低音側から高音側に向かうに従って徐々に小さくなるように構成されている。
一方、複数の鍵2における各薄肉部30の下側に配置された複数の変形規制部31は、図11および図12(b)に示すように、低音側から高音側に亘って各薄肉部30に対する各変形規制力が一定になるように構成されている。すなわち、この複数の変形規制部31は、その各両側に位置する各スリット溝32の各長さが、低音側から高音側に亘って全て同じ長さで形成されている。
このような鍵盤装置によれば、複数の薄肉部30における鍵2の配列方向の各幅が、鍵盤シャーシ1上に音階順に配列された全ての鍵2において、低音側から高音側に向かうに従って次第に狭く形成されているので、実施形態1と同様、簡単な構造で、複数の薄肉部30における各曲げ弾性力を低音側から高音側に向かうに従って徐々に小さくすることができ、これにより低音側の鍵タッチ感よりも高音側の鍵タッチ感を徐々に軽くすることができる。
この場合、全ての薄肉部30の各下面にそれぞれ当接して各薄肉部30の撓み変形をそれぞれ規制するための複数の変形規制部31は、低音側から高音側に亘って各薄肉部30に対する各変形規制力が一定になるように、各変形規制部30の両側に位置する各スリット溝32の各長さを低音側から高音側に亘って全て同じ長さで形成すれば良いので、複数の変形規制部31の構造が簡単になり、容易に製作することができる。
また、この鍵盤装置では、全ての薄肉部30の撓み変形をそれぞれ規制するための複数の変形規制部31が、低音側から高音側に亘って各薄肉部30に対する各変形規制力を一定にした構成であることにより、必ずしも複数の変形規制部31を設けなくても、低音側の鍵タッチ感よりも高音側の鍵タッチ感を徐々に軽くすることができるので、より一層、構造の簡素化を図ることができる。
なお、前述した実施形態3では、全ての薄肉部30の各下面にそれぞれ当接して各薄肉部30の撓み変形をそれぞれ規制する複数の変形規制部31の各変形規制力が、低音側から高音側に亘って一定にした場合について述べたが、これに限らず、例えば全ての鍵2における各薄肉部30の撓み変形をそれぞれ規制する複数の変形規制部の各変形規制力を、低音側から高音側に向かうに従って徐々に小さくなるように構成しても良い。
すなわち、この複数の変形規制部は、その各両側に位置する各スリット溝の各長さを、全ての鍵2に対して低音側から高音側に向かうに従って次第に長くなるように形成すれば良い。このように構成すれば、複数の変形規制部による各変形規制力と各薄肉部30による各曲げ弾性力との両者によって、より一層、鍵タッチ感を低音側から高音側に向かうに従って徐々に軽くなるように、きめ細かく変化させることができる。
(実施形態4)
次に、図13および図14を参照して、この発明を適用した鍵盤装置の実施形態4について説明する。この場合にも、図1〜図6に示された実施形態1と同一部分には同一符号を付して説明する。
この鍵盤装置は、図13および図14(a)に示すように、複数の鍵2の各薄肉部18を実施形態1と同様に形成し、この複数の薄肉部18にそれぞれ当接する各変形規制部35の各当接位置を変えて、各薄肉部18の各変形状態を低音側から高音側に向けて変化させた構成であり、これ以外は実施形態1とほぼ同じ構成になっている。
すなわち、複数の鍵2の各薄肉部18は、実施形態1と同様、鍵2の配列方向の各幅が1オクターブ分ごとに、低音側から高音側に向かうに従って段階的に狭くなるように形成されている。これにより、複数の鍵2の各薄肉部18は、図14(a)に示すように、その各曲げ弾性力が1オクターブ分ごとに、低音側から高音側に向かうに従って段階的に小さくなるように構成されている。
この場合、低音側の最初の1オクターブ分に相当する複数の薄肉部18の各幅W1は、鍵2の幅と同じ幅で形成されており、低音側から2番目の1オクターブ分に相当する複数の薄肉部18の各幅W2は、低音側の最初の1オクターブ分に相当する複数の薄肉部18の各幅W1よりも少し狭く(W2<W1)に形成されている。
また、低音側から3番目の1オクターブ分に相当する複数の薄肉部18の各幅W3は、低音側から2番目の1オクターブ分に相当する複数の薄肉部18の各幅W2よりも少し狭く(W3<W2<W1)に形成されている。同様に、低音側から4番目の1オクターブ分に相当する複数の薄肉部18の各幅W4は、低音側から3番目の1オクターブ分に相当する複数の薄肉部18の各幅W3よりも少し狭く(W4<W3<W2<W1)に形成されている。
一方、複数の変形規制部35は、図13および図14(b)に示すように、全ての鍵2の各薄肉部18に当接する各当接位置が1オクターブの範囲内において、低音側から高音側に向かうに従って次第に変化するように構成されている。この場合、複数の変形規制部35は、その各弾性力が全ての鍵2の各薄肉部18に対して低音側から高音側に亘って同じ大きさになるように、各スリット溝36の長さが全て同じ長さに形成されている。
すなわち、複数の変形規制部35は、その各薄肉部18に対する各変形規制力を1オクターブ分の鍵2の範囲内において、低音側から高音側に向けて次第に小さくするために、各薄肉部18に対する各変形規制部35の各当接位置が、薄肉部18の後側(図14(b)では上部側)から前側(図14(b)では手前側)に向けて徐々にずれるように構成されている。
この場合、図14(a)に示す低音側の最初の1オクターブ分に相当する複数の鍵2における最も高音側に位置する鍵2n1と、低音側の2番目の1オクターブ分に相当する複数の鍵2における最も低音側に位置する鍵2n2とは、図14(b)に示すように、その押鍵時における鍵2n2の全体の反力が、鍵2n1の全体の反力よりも小さくなるように、その両者の各変形規制部35の各当接位置P1、P2が設定されている。
すなわち、低音側から2番目の1オクターブ分に相当する複数の薄肉部18の各幅W2が、低音側の最初の1オクターブ分に相当する複数の薄肉部18の各幅W1よりも狭く形成され、これにより押鍵時における鍵2n2の薄肉部18の反力が、鍵2n1の薄肉部18の反力よりも小さい。
このため、鍵2n2に対応する変形規制部35の当接位置P2は、その押鍵時における鍵2n2の全体の反力が、鍵2n1の全体の反力よりも小さくなる範囲内において、鍵2n1に対応する変形規制部35の当接位置P1よりも鍵2の後部側(図14(b)では上部側)に位置するように設定されている。
同様に、低音側から2番目の1オクターブ分に相当する複数の鍵2における最も高音側に位置する鍵2n3と、低音側から3番目の1オクターブ分に相当する複数の鍵2における最も低音側に位置する鍵2n4とは、その押鍵時における鍵2n4の全体の反力が、鍵2n3の全体の反力よりも小さくなるように、各変形規制部35が形成されている。
このため、鍵2n4に対応する変形規制部35の当接位置P4は、その押鍵時における鍵2n4の全体の反力が、鍵2n3の全体の反力よりも小さくなる範囲内において、鍵2n3に対応する変形規制部35の当接位置P3よりも鍵2の後部側(図14(b)では上部側)に位置するように設定されている。
さらに、低音側から3番目の1オクターブ分に相当する複数の鍵2における最も高音側に位置する鍵2n5と、低音側から4番目の1オクターブ分に相当する複数の鍵2における最も低音側に位置する鍵2n6とは、その押鍵時における鍵2n6の全体の反力が、鍵2n5の全体の反力よりも小さくなるように、各変形規制部35が形成されている。
このため、鍵2n6に対応する変形規制部35の当接位置P6は、その押鍵時における鍵2n6の反力が、鍵2n5の反力よりも小さくなる範囲内において、鍵2n5に対応する変形規制部35の当接位置P5よりも鍵2の後部側(図14(b)では上部側)に位置するように設定されている。
このような鍵盤装置によれば、実施形態1と同様、音階順に配列された複数の鍵2の各後端部にそれぞれ上下方向に撓み変形可能に設けられた各薄肉部18における鍵2の配列方向の各幅が、1オクターブ分に相当する複数の鍵2の配列単位(1オクターブの鍵ユニット)ごとに、低音側から高音側に向かうに従って段階的に狭くなるように形成されていることにより、複数の薄肉部18における各曲げ弾性力を1オクターブ分ごとに、低音側から高音側に向かうに従って段階的に小さくすることができるので、低音側の鍵タッチ感よりも高音側の鍵タッチ感を段階的に軽くすることができる。
この場合、複数の薄肉部18の各下面に当接して各薄肉部18の撓み変形をそれぞれ規制する複数の変形規制部35は、各薄肉部18に対する各変形規制力が、1オクターブ分の範囲内において、低音側から高音側に向かうに従って次第に小さく形成されていることにより、この各変形規制部35による各変形規制力によっても、低音側の鍵タッチ感よりも高音側の鍵タッチ感を軽くすることができる。
すなわち、この複数の変形規制部35は、各薄肉部18に当接する各当接位置が、1オクターブ分の範囲内において、低音側から高音側に向かうに従って次第に変化するように形成されていることにより、各薄肉部18に対する各変形規制力を1オクターブ分の範囲内において、低音側から高音側に向けて次第に小さくすることができるので、低音側の鍵タッチ感よりも高音側の鍵タッチ感が徐々に軽くなるように、各薄肉部18の各曲げ弾性力と各変形規制部35の各変形規制力との両者によって、鍵タッチ感をきめ細かく変化させることができる。
なお、前述した実施形態1〜4およびその各変形例では、複数の鍵2を4オクターブ分だけ音階順に配列した構成である場合について述べたが、必ずしも4オクターブ分である必要はなく、2オクターブ分であっても良く、また3オクターブ分であっても良く、さらに5オクターブ分以上の鍵2を音階順に配置させた構成であっても良い。
また、前述した実施形態1〜4およびその各変形例では、押鍵操作時に薄肉部18およびゴムスイッチ15が弾性変形することにより、鍵2に反力を付与する簡易型の鍵盤装置に適用した場合について述べたが、必ずしも簡易型の鍵盤装置である必要はなく、例えば押鍵操作時に各鍵にそれぞれアクション荷重を付与するための複数のハンマー部材を備えた鍵盤装置にも適用することができる。
1 鍵盤シャーシ
2 鍵
2a 白鍵
2b 黒鍵
18、26、30 薄肉部
19 共通連結部
21 白鍵ユニット
22 黒鍵ユニット
23、27、31、35 変形規制部
24、28、32、36 スリット溝
W1、W2、W3、W4 鍵の配列方向の幅
L1、L2、L3、L4 スリット溝の長さ
P1、P2、P3、P4 薄肉部に対する変形規制部の当接位置

Claims (5)

  1. 音階順に配列された複数の鍵の各後端部にそれぞれ上下方向に撓み変形する複数の薄肉部を設け、この複数の薄肉部が押鍵操作に応じてそれぞれ撓み変形して前記複数の鍵がそれぞれ上下方向に回動する鍵盤装置において、
    前記複数の薄肉部は、前記鍵の配列方向の各幅を低音側から高音側に向かうに従って狭くして、前記複数の薄肉部の各曲げ弾性力が低音側から高音側に向かうに従って小さくなるように形成されていることを特徴とする鍵盤装置。
  2. 前記複数の薄肉部は、前記鍵の配列方向の各幅が、1オクターブ分に相当する前記複数の鍵の配列単位ごとに、低音側から高音側に向かうに従って段階的に狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載に鍵盤装置。
  3. 前記複数の薄肉部は、前記鍵の配列方向の各幅が、1オクターブ分に相当する前記複数の鍵の配列範囲内において、低音側から高音側に向かうに従って次第に狭くなるように形成されていることを特徴とする請求項1に記載に鍵盤装置。
  4. 前記複数の薄肉部の下面にそれぞれ当接して前記複数の薄肉部の撓み変形をそれぞれ規制するための複数の変形規制部を備えていることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載に鍵盤装置。
  5. 前記複数の変形規制部は、前記複数の薄肉部に対する各変形規制力が低音側から高音側に向かうに従って小さくなるように形成されていることを特徴とする請求項4に記載に鍵盤装置。
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