JPH1136681A - 電動補助動力付自転車のロック装置 - Google Patents

電動補助動力付自転車のロック装置

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JPH1136681A
JPH1136681A JP20970297A JP20970297A JPH1136681A JP H1136681 A JPH1136681 A JP H1136681A JP 20970297 A JP20970297 A JP 20970297A JP 20970297 A JP20970297 A JP 20970297A JP H1136681 A JPH1136681 A JP H1136681A
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Masayuki Takeuchi
雅之 竹内
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電動補助動力付自転車のバッテリを取り外しま
たは装着する時の操作性を向上させる。 【解決手段】C型ケース(6)内に円弧状のロックバー
(11)を出没させることにより後部車輪(h)を施・解
錠するホイールロック(10)と、バッテリ(40)に設け
た係合片(41)を施錠するバッテリロック(20)と、こ
れらのホイールロック(10)とバッテリロック(20)と
を個々に解錠し得る一つのシリンダ錠(3)とを一つの
複合ケース(1)内に一体的に設けた電動補助動力付自
転車のロック装置において、バッテリ(40)を自転車の
中心線に沿って下降させることにより、バッテリロック
(20)にバッテリ(40)の係合片(41)が自動的に装着
されるようにしたことを特徴とする電動補助動力付自転
車のロック装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ホイールロックと
バッテリロックとを一つのケースに組み込んだ電動補助
動力付自転車のロック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、自転車に電動補助動力を付加し、
ペダルの踏み込み力をモーターにより補助するようにし
た、いわゆる電動補助動力付自転車が開発され実用化さ
れている。これらの電動補助動力付自転車には、車両自
体の盗難を防止するための従来のホイールロックの他
に、バッテリの盗難を防止するためのバッテリロックを
設ける必要がある。
【0003】前記ホイールロックとバッテリロックは、
従来、それぞれ別体のものが使用されていたが、取付ス
ペースを削減したり、操作性を向上させるためには、両
者を集約化することが望ましい。
【0004】このようなロック装置としては、従来図11
に示すような形態のものがある。このロック装置は、ホ
イールロック(50)とバッテリロック(51)とを複合ケ
ース(52)内に一体的に設けると共に、一つのシリンダ
錠(53)にて、このホイールロック(50)とバッテリロ
ック(51)とをそれぞれ独立して操作できる形態のもの
である。
【0005】すなわち、このロック装置におけるホイー
ルロック(50)は、シリンダ錠(53)が中立位置(X)
にあるとき、ホイールロック(50)が施錠可能で、ノブ
(54)をスリット(59)に沿って手動で回動させるとロ
ックバー(55)が突出して後部車輪(h)がロックさ
れ、また、シリンダ錠(53)を解錠位置(Y)に回動さ
せれば、ロックバー(55)がバネ(図示しない)の力で
引き込まれ、図に示すようにロック状態が解除される構
造のもので、この構造は従来公知のものである。
【0006】また、このロック装置におけるバッテリロ
ック(51)は、シートポストの後方下部において下端部
を支点として上部が揺動可能なバッテリケース(58)に
バッテリ(57)を斜めに収めた状態で該バッテリケース
(58)を垂直に立てて装着する形態のもので、バッテリ
ケース(58)を垂直に立てる際、開放レバー(56)を開
いておき、バッテリケース(58)が垂直になった状態にて
開放レバー(56)を閉じてロックする形態のものであ
る。そして、この開放レバー(56)の開閉をシリンダ錠
(53)にて規制していたため、バッテリ(57)を取り外
すには、シリンダ錠(53)を開放レバー(56)の開放位
置(Z)に回動させて開放レバー(56)を手で引き上げ
た状態でバッテリケース(58)を図示のように外方に傾
け、その後バッテリ(57)を取り外すことになる。
【0007】また、取り外したバッテリ(57)を装着す
るには、開放レバー(56)を手で引き上げながらバッテ
リケース(58)を矢印のように垂直に起こし、開放レバ
ー(56)を戻した後、シリンダ錠を中立位置(X)に回
動させることにより、バッテリ(57)を自転車に装着固
定することになる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ロック装置は、バッテリを取り外しまたは装着する場
合、シリンダ錠を一旦バッテリ解錠位置に回し、かつ開
放レバーを引き上げた状態でないと、取り外しまたは装
着できない。すなわち、操作が二段階に分かれる上に必
ず両手を必要とし、操作性が悪いという問題点があっ
た。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の問題点
を解決したもので、キー操作によるシリンダ錠の一方向
への回動により、バッテリロックを解錠してバッテリを
引き抜くと、ロックバーが自動的に戻ってオートロック
状態を維持するようにすると共に、キーの他方向への回
動操作によりホイールロックをバネ作用により自動的に
解錠するようにして、操作性を向上させたものである。
【0010】すなわち、本発明の第一は、C型ケース
(6)内に円弧状のロックバー(11)を出没させること
により後部車輪(h)を施・解錠するホイールロック
(10)と、バッテリ(40)に設けた係合片(41)を施錠
するバッテリロック(20)と、これらのホイールロック
(10)とバッテリロック(20)とを個々に解錠し得る一
つのシリンダ錠(3)とを一つの複合ケース(1)内に
一体的に設けた電動補助動力付自転車のロック装置にお
いて、バッテリ(40)を自転車の中心線に沿って下降さ
せることにより、バッテリロック(20)にバッテリ(4
0)の係合片(41)が自動的に装着されるようにしたこ
とを特徴とする電動補助動力付自転車のロック装置であ
る。
【0011】また、本発明の第二は、前記第一の発明に
おいて、バッテリロック(20)が、ロックケース(2)
の外側部にスリット(2a)を設けると共に先端に斜面
(21b)を有するロックバー(21)をバネ(25)にて付
勢した状態にて該斜面(21b)をスリット(2a)に臨ま
せ、ロックバー(21)が後退した際このロックバー(2
1)を自動的に係止し得るストッパ(22)をロックバー
(21)の近傍に設けると共に、ロックバー(21)とスト
ッパ(22)の間には、先端をスリット(2a)に臨ませ後
端をストッパ(22)に当接させて摺動子(23)が設けら
れていることを特徴とする電動補助動力付自転車のロッ
ク装置である。
【0012】また、本発明の第三は、前記第一の発明に
おいて、シリンダ錠(3)が、その軸方向に押圧可能に
設けられると共にその一端がカム機構(30)に接続さ
れ、該カム機構(30)は、ホイールロック(10)の係止
片(14)に接続されるカムA(31)と、バッテリロック
(20)に接続されるカムC(33)と、シリンダ錠(3)
に接続されると共にカムA(31)およびカムC(33)の
間に設けられ、カムA(31)またはカムC(33)の一方
に選択的に接続可能なカムB(32)と、カムB(32)を
カムA(31)に向けて付勢するバネ(34)とから成り、
シリンダ錠(3)の押圧時にカムB(32)とカムC(3
3)とが接続されることによりバッテリロック(20)が
解錠可能で、シリンダ錠(3)の非押圧時にカムA(3
1)とカムB(32)とが接続されることによりホイール
ロック(10)が解錠可能であることを特徴とする電動補
助動力付自転車のロック装置である。
【0013】さらに本発明の第四は、前記第三の発明に
おいて、カムB(32)が、その下面に一対の突起B(32
e)(32e)を有し、カムC(33)は、該突起B(32
e)(32e)に対応する位置に一対の孔(33b)(33
b)を有すると共に該孔(33b)(33b)と位相を少し
ずらせた位置にも一対の孔(33f)(33f)を有し、シ
リンダ錠(3)がホイールロック(10)の施錠位置にあ
るとき、突起B(32e)(32e)と孔(33b)(33b)
が係合可能で、また、シリンダ錠(3)がホイールロッ
ク(10)の解錠位置にあるとき、突起B(32e)(32
e)と孔(33f)(33f)が係合可能であることを特徴
とする請求項3に記載の電動補助動力付自転車のロック
装置である。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき説明する。
【0015】本発明に係るロック装置は、図10、図1に
示すように電動補助動力付自転車(j)の後部車輪
(h)を施錠する下部が開口したC字型のホイールロッ
ク(10)と、このホイールロック(10)の上部に一体的
に設けられたバッテリ(40)に付属の係合片(41)を係
止するバッテリロック(20)と、前記ホイールロック
(10)とバッテリロック(20)を解錠するカム機構(3
0)(図9参照)を備えた一つのシリンダ錠(3)とか
ら構成されていて、電動補助動力付自転車(j)の後部
車輪(h)を支持するシートステー(t)に取付金具
(2c)により取り付けられているものである。
【0016】バッテリロック(20)は、図1、図2、図
9に示すように前記バッテリ(40)の係合片(41)が挿
入されるスリット(2a)がロックケース(2)の上部の
ほぼ中央に設けられ、このスリット(2a)にロックバー
(21)の先端が出没可能に臨むように該ロックバー(2
1)の後部をバネ(25)にて付勢されている。
【0017】前記ロックバー(21)は、アルミダイカス
ト等で製作され、図2、図9に示すように、上面から見
てクランク状を成しており、その先端には前面側に斜面
(21b)が形成されると共に後端部背面には凹溝(21
c)が形成され、中央部前面には、係止溝(21a)が設
けられている。
【0018】また、ロックバー(21)は、ホイールロッ
ク(10)の上部に一体的に設けられたロックケース
(2)内に図2(a)に示すようにロックバー(21)の
後部にスペーサ(5)と裏蓋(4)とを介して左右に摺
動可能に設けられており、後端部に設けられたバネ(2
5)の弾性力によりその先端の斜面(21b)が前記スリ
ット(2a)に対して出没可能に常時突出状態にて臨ませ
ている。
【0019】また、該ロックバー(21)背面の係止溝
(21a)の前方には、該係止溝(21a)に係合するスト
ッパ(22)を設け、このストッパ(22)と前記ロックバ
ー(21)との間には、バッテリ(40)の係合片(41)の
取り外しまたは挿入を検出する摺動子(23)が設けられ
ている。
【0020】前記ストッパ(22)は、図2に示すように
先端がピン(28)により軸支され、中央部に傾斜段部
(22b)を有すると共に後端(22a)は鈎型に形成され
ていて、ねじりコイルバネ(24)の弾性力により前記ピ
ン(28)を支点として、後端が前記ロックバー(21)の
前面に当接するように付勢されている。
【0021】また、摺動子(23)は、上面から見てクラ
ンク状に形成され、その先端が前記バッテリロック(2
0)のスリット(2a)内に突出すると共に、後端が前記
ストッパ(22)の傾斜段部(22b)に当接している。
【0022】一方、ホイールロック(10)は、図5に示
すように基本構造としては従来公知のもので、C型ケー
ス(6)内に摺動可能に収納されたロックバー(11)
と、該C型ケース(6)の左方前面に設けられたスリッ
ト(6a)から外部に突出状に設けられたノブ(12)と、
該ロックバー(11)の後端に設けられ、該ロックバー
(11)をC型ケース(6)内に引き込む方向に付勢する
引きバネ(13)とから構成されているものであるが、本
発明においては、ロックバー(11)のノブ(12)より後
方外側部に切欠状の係止溝(11a)を設け、この係止溝
(11a)に、下端部を軸(14b)にて回動可能に軸支さ
れた係止片(14)の突起(14a)(図9参照)がホイー
ルロック(10)施錠時、バネ(15)の作用により嵌まり
込むように構成されている。
【0023】すなわち、係止片(14)は、図5、図9に
示すように側面視クランク状のアームからなり、上方先
端部に切欠溝(14c)を有し、右方側部に鈎状の突起
(14a)を有するもので、後端部が軸(14b)により軸
支された状態にてC型ケース(6)の左方上部に設置さ
れ、突起(14a)の反対側からバネ(15)により常時ロ
ックバー(11)側に付勢されている。
【0024】カム機構(30)は、図7、図9に示すよう
に、シリンダ錠(3)の下部に接続されたカムA(3
1)、カムB(32)、カムC(33)およびバネ(34)か
ら構成される。
【0025】シリンダ錠(3)は、例えば数枚の板タン
ブラを有する周知のもので、C型ケース(6)の左上方
に隣接して設けられ、その先端部(3a)が図9に示すよ
うに小判型に形成されており、この先端部(3a)が後記
するカム機構(30)と係合し、ホイールロック(10)と
バッテリロック(20)を選択的に解錠するようになって
いる。
【0026】カムB(32)は、円柱部(32a)と、該円
柱部の下部に設けられた鍔部(32b)とから成り、円柱
部の上面に前記シリンダ錠(3)の先端部(3a)が係合
する小判型の孔(32c)が設けられると共に、鍔部(32
b)の上面両側に一対の突起A(32d)(32d)が設け
られている。また、該突起Aの反対面にも一対の突起B
(32e)(32e)が設けられている。
【0027】なお、カムB(32)の底面には、バネ(3
4)が弾性的に当接しており、該カムB(32)およびシ
リンダ錠(3)を押圧している。
【0028】カムA(31)は円盤状で、中央部に前記カ
ムB(32)の円柱部(32a)が通過可能な大きさの孔
(31c)が設けられると共に該孔(31c)の両側の前記
カムBの両突起A(32d)(32d)に対応する位置に一
対の孔(31b)(31b)が設けられ、該両突起A(32
d)(32d)が係合している。また、カムA(31)の下
面には前記一対の孔(31b)(31b)の中間位置に突起
(31a)が設けられ、前記ホイールロック(10)の係止
片(14)の切欠溝(14c)に係合している。
【0029】カムC(33)は、円柱部(33d)と該円柱
部の上部に形成された鍔部(33e)とから成り、円柱部
(33d)には、前記バネ(34)が通過する孔(33c)が
設けられている。また、鍔部(33e)の上縁には突起
(33a)が設けられ、前記ロックバー(21)の凹溝(21
c)に係合すると共に、前記カムB(32)の突起B(32
e)(32e)に対応する位置に一対の孔(33b)(33
b)と、これより少し位相をずらせた位置にも一対の孔
(33f)(33f)が設けられている。
【0030】また、カムC(33)の円柱部外周には、図
7〜図9に示すように、ねじりコイルバネ(35)の一端
(35a)をカムC(33)のバネ孔(33g)に嵌めると共
に、他端(35b)を裏蓋(4)のバネ孔(4a)に嵌めた
状態にて設けられている。すなわち、カムC(33)に
は、ねじりコイルバネ(35)により、常時時計方向に回
転力が与えられている。
【0031】なお、バッテリ(40)は、図10、図2に示
すように筒形に形成されると共に、その上部後方には、
上縁に庇状の突起(41b)を備えたロック窓(41a)を
有する板状の係合片(41)が突出状に設けられていて、
シート(s)の後部を二点鎖線にて示すように手で跳ね
上げた状態で自転車の中心線すなわちシートポスト
(p)に沿って、後部車輪(h)との間を矢印のように
上方から下降させてバッテリケース(c)に挿入した
際、板状係合片(41)がバッテリロック(20)のスリッ
ト(2a)に嵌まると共に、窓(41a)にバッテリロック
(20)のロックバー(21)先端部がバネ(25)の作用に
て自動的に係合することにより、抜け止めされる。
【0032】次に、本発明に係るロック装置の作動につ
いて説明する。
【0033】走行可能な状態においては、図6に示すよ
うに、ホイールロック(10)のロックバー(11)は、引
きバネ(13)の弾性力により、C型ケース(6)内に引
き込まれている。そして、施錠に際してはノブ(12)を
手で引き下げることによりロックバー(11)を図5のよ
うに引き出すと、C型ケース(6)の開口端間が架橋さ
れ、後部車輪(h)が施錠される。その際、ロックバー
(11)の後方外側部に設けられた係止溝(11a)に、係
止片(14)の突起(14a)がバネ(15)の弾性力によっ
て係合し、施錠状態が保持される。また、シリンダ錠
(3)は、係止片(14)の回動に連動して、図1の
(ハ)の位置から(イ)の位置に回動する。
【0034】この施錠状態を解除するには、シリンダ錠
(3)にキーを挿入して時計方向に回し、図1の(イ)
から(ハ)のホイールロック解錠位置まで回動させる。
シリンダ錠(3)が回動すると、その下部に連結された
カムB(32)が連動して回動するが、このカムBは、図
7に示すように鍔部(32b)に設けられた一対の上面の
突起A(32d)(32d)によりカムA(31)と連結され
ているので、シリンダ錠(3)とカムA(31)およびカ
ムB(32)は一体的に回動する。
【0035】カムA(31)は、その下面の突起(31a)
が図5に示すように係止片(14)先端の溝(14c)に係
合している。このため、シリンダ錠(3)が回動する
と、これと連動して係止片(14)が軸(14b)を支点と
して反時計方向に回動するので、図6に示すようにその
突起(14a)がロックバー(11)の係止溝(11a)から
退出し、係合が解除される。これにより、ロックバー
(11)は、引きバネ(13)の作用によりC型ケース
(6)内に引き込まれ、施錠状態が解除される。
【0036】次に、バッテリロック(20)にバッテリ
(40)を脱着する場合について説明する。
【0037】バッテリ(40)を取り外すには、シリンダ
錠(3)にキーを挿入して押圧し、図7の状態から図8
の状態にする。すると、突起A(32d)と孔(31b)の
係合が外れてカムB(32)とカムA(31)の接続が解除
され、カムBの鍔部(32b)下面に設けられた一対の突
起A(32e)(32e)が、カムC(33)の鍔部(33e)
に設けられた孔(33b)(33b)に係合する。これによ
り、シリンダ錠(3)、カムB(32)およびカムC(3
3)の三者が一体的に回動可能になる。
【0038】キーを押圧した状態でシリンダ錠(3)を
ねじりコイルバネ(35)に抗して反時計方向に回し、図
1の(イ)から(ロ)のバッテリロック解錠位置まで回
動させると、図3、図9に示すように、カムC(33)が
連動して回動し、ロックバー(21)の凹溝(21c)と係合
している突起(33a)の左方への移動により、ロックバ
ー(21)がバネ(25)に抗して後方に引き込まれる。こ
の際、ロックバー(21)の側面に設けられた係止溝(21
a)にストッパ(22)の後端(22a)が係合するので、
ロックバー(21)は、後方に引き込まれた状態で保持さ
れる。これにより、ロックバー(21)と係合片(41)の
窓(41a)との係合が解除され、バッテリ(40)は図10
に示すように上方へ引き抜くことができる状態となる。
【0039】なお、図8の二点鎖線で示すように、キー
を押圧・回動した状態では、カムB(32)の突起A(32
d)がカムA(31)の下面に当接しているため、カムB
(32)とカムC(33)の結合が外れることはない。
【0040】この後、キーの回転力を解くと、ねじりコ
イルバネ(35)の作用により、カムC(33)、カムB
(32)、シリンダ錠(3)は一体的に回動して図1の
(イ)の位置にまで戻り、次いでバネ(34)の作用によ
り、カムB(32)とシリンダ錠(3)とが押し上げら
れ、図7の状態に戻る。
【0041】図3の状態でバッテリ(40)を引き抜いて
いくと、図4(a)に示すように摺動子(23)が係合片
(41)の突起(41b)により後方に押され、ストッパ
(22)の傾斜段部(22b)を押圧する。これにより、ス
トッパ(22)は、ピン(28)を支点として反時計方向に
回動するので、その後端(22a)がロックバー(21)の
係止溝(21a)から離脱して係合状態が解除される。よ
ってロックバー(21)は、バネ(25)の弾性力によって
スリット(2a)内に自動的に突出する。このとき、係合
片(41)の窓(41b)は、ロックバー(21)との係合可
能位置を外れており、両者が誤って係合することは無
い。そして、バッテリを完全に引き抜くと、ロックバー
(21)はスリット(2a)内に突出し、バッテリ(40)の
挿入が可能なオートロックの状態となる。
【0042】次に取り外したバッテリを再度取り付ける
場合は、図10に示すように、バッテリ(40)をシートポ
スト(p)に沿って下降させていくと、該バッテリ(4
0)の上部後方の係合片(41)がバッテリロック(20)
のスリット(2a)に挿入され、図4に示すように、係合
片(41)がロックバー(21)先端の斜面(21b)に当接
すると、この斜面の作用により、ロックバー(21)はバ
ネ(25)の力に抗して押し込まれ、斜面(21b)を乗り
越えると、図2(a)のようにロックバー(21)はバネ
(25)の作用により、係合片(41)の窓(41a)に係合
して抜け止めがなされた状態でバッテリが装着される。
【0043】なお、ユーザーの誤操作により、バッテリ
(40)が無い状態でバッテリロック(20)を解錠した場
合においても、バッテリ(40)を再度取り付ける時点で
摺動子(23)が係合片(41)の突起(41b)により後方
に押され、ストッパ(22)の傾斜段部(22b)を押圧す
るので、前記と同様にロックバー(21)はスリット(2
a)内に突出し、ロック窓(41a)に係合する。
【0044】また、バッテリ(40)を取り付ける場合、
ロックバー(21)は、図4(a)に示すようにストッパ
(22)との係合可能位置(すなわち、図3(a)の位
置)までは後退しないため、誤ってロックバー(21)が
解錠状態になってしまうことはない。
【0045】以上の説明は、ホイールロック(10)が図
1に示す施錠状態の場合におけるバッテリロック(20)
の施・解錠について行ったものであるが、ホイールロッ
ク(10)が図6に示す解錠状態の時、つまり、シリンダ
錠(3)が図1における(ハ)の位置にある場合におい
てもバッテリロック(20)を解錠することができる。こ
の場合、前記と同様にキーによりシリンダ錠(3)を押
圧するとカムB(32)の突起B(32e)(32e)が、カ
ムC(33)の孔(33f)(33f)に係合する。この状態
でキーを反時計方向に回し、図1の(ニ)の位置まで回
動させると前記と同じ原理でロックバー(21)が図3に
示すように後退し、バッテリロック(20)を解錠でき
る。
【0046】すなわち、本発明のバッテリロック(20)
は、ホイールロック(10)の施錠・解錠に関係なく、解
錠操作することができる。
【0047】
【発明の効果】本発明は、以上のような構成であるた
め、バッテリロックを解錠してバッテリを引き抜くと、
ロックが自動的に戻ってオートロック状態を維持するの
で、バッテリの装着操作をキーを用いることなく片手で
容易に行うことができ、取扱いが便利である。
【0048】また、ホイールロックの解錠・施錠どちら
の位置からでもバッテリロックを解錠できるので、操作
性が良好である上に、バッテリロックの解錠操作にはシ
リンダ錠の押圧が必要なため、ホイールロックの解錠操
作と間違える可能性が低いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図である。
【図2】バッテリロックのロック状態を示し、(a)は
図1のA−A断面図、(b)は一部を切り欠いた正面図
である。
【図3】バッテリロックの解錠状態を示し、(a)は図
1のA−A断面図、(b)は一部を切り欠いた正面図で
ある。
【図4】バッテリの引き抜き時または挿入時を示し、
(a)は図1のA−A断面図、(b)は一部を切り欠い
た正面図である。
【図5】ホイールロックの施錠状態を示す一部を切り欠
いた正面図である。
【図6】ホイールロックの解錠状態を示す一部を切り欠
いた正面図である。
【図7】シリンダ錠の非押圧時を示す部分拡大側断面図
である。
【図8】シリンダ錠の押圧時を示す部分拡大側断面図で
ある。
【図9】シリンダ錠とカム機構と係止片とロックバーと
の関係を示す分解斜視図である。
【図10】本発明の取り付け状態を示す側面図である。
【図11】従来品の正面図である。
【符号の説明】
1………ロック装置 2………ケース 3………シリンダ錠 10………ホイールロック 20………バッテリロック 21………ロックバー 21a……係止溝 22………ストッパ 22a……先端 22b……傾斜段部 23………摺動子 24………ねじりコイルバネ 25………バネ 30………カム機構 31………カムA 32………カムB 33………カムC 34………バネ 35………ねじりコイルバネ 40………バッテリ 41………係合片 41a……窓

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】C型ケース(6)内に円弧状のロックバー
    (11)を出没させることにより後部車輪(h)を施・解
    錠するホイールロック(10)と、バッテリ(40)に設け
    た係合片(41)を施錠するバッテリロック(20)と、こ
    れらのホイールロック(10)とバッテリロック(20)と
    を個々に解錠し得る一つのシリンダ錠(3)とを一つの
    複合ケース(1)内に一体的に設けた電動補助動力付自
    転車のロック装置において、バッテリ(40)を自転車の
    中心線に沿って下降させることにより、バッテリロック
    (20)にバッテリ(40)の係合片(41)が自動的に装着
    されるようにしたことを特徴とする電動補助動力付自転
    車のロック装置。
  2. 【請求項2】バッテリロック(20)が、ロックケース
    (2)の外側部にスリット(2a)を設けると共に先端に
    斜面(21b)を有するロックバー(21)をバネ(25)に
    て付勢した状態にて該斜面(21b)をスリット(2a)に
    臨ませ、ロックバー(21)が後退した際このロックバー
    (21)を自動的に係止し得るストッパ(22)をロックバ
    ー(21)の近傍に設けると共に、ロックバー(21)とス
    トッパ(22)の間には、先端をスリット(2a)に臨ませ
    後端をストッパ(22)に当接させて摺動子(23)が設け
    られていることを特徴とする請求項1に記載の電動補助
    動力付自転車のロック装置。
  3. 【請求項3】シリンダ錠(3)が、その軸方向に押圧可
    能に設けられると共にその一端がカム機構(30)に接続
    され、該カム機構(30)は、ホイールロック(10)の係
    止片(14)に接続されるカムA(31)と、バッテリロッ
    ク(20)に接続されるカムC(33)と、シリンダ錠
    (3)に接続されると共にカムA(31)およびカムC
    (33)の間に設けられ、カムA(31)またはカムC(3
    3)の一方に選択的に接続可能なカムB(32)と、カム
    B(32)をカムA(31)に向けて付勢するバネ(34)と
    から成り、シリンダ錠(3)の押圧時にカムB(32)と
    カムC(33)とが接続されることによりバッテリロック
    (20)が解錠可能で、シリンダ錠(3)の非押圧時にカ
    ムA(31)とカムB(32)とが接続されることによりホ
    イールロック(10)が解錠可能であることを特徴とする
    請求項1に記載の電動補助動力付自転車のロック装置。
  4. 【請求項4】カムB(32)が、その下面に一対の突起B
    (32e)(32e)を有し、カムC(33)は、該突起B
    (32e)(32e)に対応する位置に一対の孔(33b)
    (33b)を有すると共に該孔(33b)(33b)と位相を
    少しずらせた位置にも一対の孔(33f)(33f)を有
    し、シリンダ錠(3)がホイールロック(10)の施錠位
    置にあるとき、突起B(32e)(32e)と孔(33b)
    (33b)が係合可能で、また、シリンダ錠(3)がホイ
    ールロック(10)の解錠位置にあるとき、突起B(32
    e)(32e)と孔(33f)(33f)が係合可能であるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の電動補助動力付自転車
    のロック装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001106142A (ja) * 1999-10-13 2001-04-17 Honda Motor Co Ltd 補助動力付き自転車のバッテリ施錠装置
CN100333936C (zh) * 1999-10-13 2007-08-29 本田技研工业株式会社 电动辅助自行车
CN112298442A (zh) * 2019-07-15 2021-02-02 捷安特电动车(昆山)有限公司 自行车锁具

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