JPH11353773A - 磁気ヘッド - Google Patents

磁気ヘッド

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JPH11353773A
JPH11353773A JP10163896A JP16389698A JPH11353773A JP H11353773 A JPH11353773 A JP H11353773A JP 10163896 A JP10163896 A JP 10163896A JP 16389698 A JP16389698 A JP 16389698A JP H11353773 A JPH11353773 A JP H11353773A
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JP
Japan
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magnetic head
air bearing
bearing surface
groove
magnetic
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JP10163896A
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English (en)
Inventor
Tomohiko Osaka
智彦 大坂
Norikazu Kudo
憲和 工藤
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Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Publication date
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    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/60Fluid-dynamic spacing of heads from record-carriers
    • G11B5/6005Specially adapted for spacing from a rotating disc using a fluid cushion
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B21/00Head arrangements not specific to the method of recording or reproducing
    • G11B21/16Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads
    • G11B21/20Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is in operative position but stationary or permitting minor movements to follow irregularities in surface of record carrier
    • G11B21/21Supporting the heads; Supporting the sockets for plug-in heads while the head is in operative position but stationary or permitting minor movements to follow irregularities in surface of record carrier with provision for maintaining desired spacing of head from record carrier, e.g. fluid-dynamic spacing, slider

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は回転する磁気ディスクとの間に生ずる
空気流の変化により浮上した状態で磁気記録再生処理行
なう磁気ヘッド及びその支持構造に関し、塵埃の付着を
防止することを課題とする。 【解決手段】第1及び第2の磁気ヘッド部12,14 と、中
央溝18が形成されることにより第1及び第2の空気ベア
リング面20,22 とが分離形成されると共に各空気ベアリ
ング面20,22 と磁気ディスク32との間で発生する空気流
により浮上力を発生させるスライダー16A とを設け、第
1の空気ベアリング面20のリーディング側の幅寸法A1に
対してトレーリィング側の幅寸法A2を小さく設定する。
更に、第 1のトレーリング面20b の幅寸法A1を規制する
と共にスライダー16a の高さ方向に貫通形成された貫通
溝24A を形成し、かつ貫通溝24A の端部が浮上力制御溝
34Aの形成領域内に位置するよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気ヘッドに係り、
特に回転する媒体(磁気ディスク)との間に生ずる空気
流の変化により媒体に対し浮上した状態で磁気記録再生
処理を行なう磁気ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、磁気記録媒体として保磁力が9
00エルステッド(Oe)以下の可撓性を有した磁気デ
ィスク(以下、通常磁気ディスクという)を用いる通常
の磁気ディスク装置(以下、通常磁気ディスク装置とい
う)は、磁気ディスクの回転速度が低速回転(300r
pm)であるため、磁気ヘッドを直接磁気ディスクに摺
接させて磁気記録再生処理を行なうことが行なわれてい
る。
【0003】しかるに、近年では磁気ディスクに対する
高密度記録化が進んでおり、これに伴い磁気ディスクの
回転速度を速くし(例えば、3000rpm)、かつ磁
気ディスクの保磁力を1500エルステッド(Oe)以
上とする(以下、この磁気ディスクを高容量磁気ディス
クという)と共に、磁気ヘッドを狭ギャップ化した磁気
ディスク装置(以下、大容量磁気ディスク装置という)
が提供されている。
【0004】この大容量磁気ディスク装置では、ディス
ク回転速度が速いため、通常磁気ディスク装置のように
磁気ヘッドを通常磁気ディスクに直接摺接させる方法で
は、磁気ディスク及び磁気ヘッドが損傷してしまうおそ
れがある。このため、この種の大容量磁気ディスク装置
では、磁気ヘッドのスライダー表面と磁気ディスクとの
間の相対速度により生じた空気流の変化によって得られ
る浮上力により磁気ヘッドを高容量磁気ディスクに対し
浮上させ、非接触状態を保ちつつ磁気記録又は再生を行
なう方式が採用されている。
【0005】図9乃至図13は、従来の大容量磁気ディ
スク装置に用いられる磁気ヘッドの一例を示してる。図
9及び図10に示されるように、従来の磁気ヘッド1
は、大略するとスライダー2と磁気ヘッド部3とにより
構成されている。スライダー2は磁気ヘッド部3を保持
すると共に、この磁気ヘッド部3を磁気ディスク6に対
して浮上させる機能を奏するものである。
【0006】スライダー2の上面は、磁気ディスク6と
の間で空気ベアリングを形成するための空気ベアリング
面を形成している。また、スライダー2の上面中央位置
には中央溝2aが形成されており、この中央溝2aによ
り空気ベアリング面は図10における右側に位置する第
1の空気ベアリング面2bと、左側に位置する第2の空
気ベアリング面5に画成されている。
【0007】この第1の空気ベアリング面2bには、磁
気ヘッド部3と一対の溝(スロット)4とが設けられて
いる。磁気ヘッド部3は、薄板状の磁性体コアをギャッ
プ材を介して突き合わた構成とされており、磁気ディス
ク6に対して記録再生処理を行なう。また、溝4は、磁
気ディスク6の接線方向(図中、矢印X方向)に延在す
るよう形成されており、磁気ディスク6と第1の空気ベ
アリング面2bとの間に形成された空気流を逃がす機能
を奏する。このように、磁気ディスク6と第1の空気ベ
アリング面2bとの間に形成された空気流が逃げること
により、磁気ヘッド1の浮上力は低減する。従って、溝
4を設けることにより、磁気ヘッド1の浮上力を制御す
ることが可能となる。
【0008】また、前記のようにスライダー2の上面の
内、図10における中央溝2aより左側には第2の空気
ベアリング面5が形成されている。この第2の空気ベア
リング面5も、第1の空気ベアリング面2bと同様に磁
気ヘッド1に浮上力を発生させる。図11はディスク進
入方向からみた側断面図である。同図に示されるよう
に、磁気ディスク装置内では、磁気ヘッド1は一対が対
向した状態で支持される。この際、上記の第2の空気ベ
アリング面5により発生する浮上力は、磁気ディスク6
を対向する磁気ヘッド1の第1の空気ベアリング面2b
(即ち、磁気ヘッド部3)に向け押圧する力として作用
する。従って、第2の空気ベアリング面5は、対向配置
された磁気ヘッド1に向け磁気ディスク6を押圧する押
圧パッドとしても機能する。
【0009】また、前記のように第1の空気ベアリング
面2bには溝4が形成されており、よって前記のように
溝4の形成位置では磁気ディスク6と第1の空気ベアリ
ング面2bとの間に形成された空気流が逃げることによ
り、磁気ヘッド1の浮上力は低減する。従って、磁気デ
ィスク6は、回転しながら上下方向に位置する磁気ヘッ
ド1間を通過する際、空気流の変化により溝4で発生す
る負圧と押圧部5で発生する押圧力によりギャップ部3
aに近接するように変形される。これにより、浮上構造
の磁気ヘッド1であっても、磁気ディスク6に対し良好
な磁気記録再生処理を行なうことを担保している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ここで、磁気記録再生
時における磁気ヘッド1と磁気ディスク6との対向状態
に注目し、図12及び図13を用いて以下説明する。各
図は、夫々磁気記録再生状態にある磁気ヘッド1を、磁
気ディスク6の半径方向(Y方向)からみた状態を示し
ている。
【0011】図12は、磁気ディスク6が磁気ヘッド1
に対して適正状態で進行している状態を示している。同
図に示されるように、第1の磁気ヘッド部3を有する第
1の空気ベアリング面2bには一対の溝4が形成されて
いる。この溝4は、リーディングエッジ7からトレーリ
ングエッジ8(磁気ヘッド1の磁気ディスク6が排出さ
れる側のエッジ)まで、第1の空気ベアリング面2bの
長手方向(図中、矢印X方向)の全体に渡り形成されて
いる。このため、溝4による浮上力の低下は、第1の空
気ベアリング面2bの長手方向全体に渡り発生する。
【0012】従って、磁気ディスク6の進入状態が適正
であっても、磁気ディスク6と磁気ヘッド1の進入側
(リーディング側)に設けられたエッジ7(以下、リー
ディングエッジという)との距離Hは、溝4を設けない
構成と比べて小さくなる。しかるに、磁気ヘッド部3の
形成位置においては、溝4による浮上力の低下により、
磁気ディスク6は磁気ヘッド部3に近接した状態とな
り、よって良好な磁気記録再生特性を得ることができる
状態となっている。
【0013】一方、図13は、磁気ディスク6が磁気ヘ
ッド1に対して適正状態よりも低い位置で進行している
状態を示している。前記したように、磁気ディスク6は
可撓性を有しており、また必然的に製造誤差が発生する
ため、場合によっては同図に示されるように磁気ディス
ク6が磁気ヘッド1に対して低い位置で進行することが
ある。
【0014】このように、磁気ヘッド1に対する磁気デ
ィスク6の進入高さが標準よりも低い場合は、磁気ディ
スク6と磁気ヘッド1のエッジ7との距離Hは更に小さ
くなる。よって、最悪の場合には磁気ディスク6がリー
ディングエッジ7に接触してしまい、磁気ディスク6或
いはリーディングエッジ7が損傷するおそれがあるとい
う問題点があった。
【0015】一方、磁気ディスク6は、通常ハードケー
スに収納されて塵埃が付着しないよう考慮はされている
ものの、塵埃の付着を完全に防ぐことはできず、必然的
に磁気ディスク6の表面には塵埃が付着した状態となっ
ている。このように塵埃が付着した状態の磁気ディスク
6に対し磁気ヘッド1を用いて記録再生処理を行うと、
各空気ベアリング面2b,5の表面に発生している空気
流により磁気ディスク6から離脱し、磁気ヘッド1に付
着する現象が発生する。
【0016】この際、従来構成の磁気ヘッド1は溝4の
幅寸法が小さいため空気流が流れ難く、よってこの溝4
に塵埃は堆積するようになる。そして、この堆積した塵
埃が各空気ベアリング面2b,5より離脱するようにな
ると、高速で回転する磁気ディスク6に塵埃が衝突する
ことにより磁気ディスク6に損傷が発生したり、また塵
埃により空気流が適正に流れなくなり、良好な磁気記録
再生が行えなくなるおそれがあるという問題点があっ
た。
【0017】更に、従来の磁気ヘッド1は、磁気ヘッド
全体の形状が直方体形状となっており、その重量は比較
的重い構造とされていた。このため、磁気ヘッド1が磁
気ディスク6に対して浮上して磁気記録再生を行う際、
磁気ディスク6に振動が発生すると、磁気ヘッド1はこ
れに追随して変位することができず、よって磁気ヘッド
1と磁気ディスク6とが衝突してしまうという問題点が
あった。
【0018】即ち、磁気ディスク6は可撓性ディスクで
あるため、回転により必然的に回転振動が発生する。し
かるに、磁気ヘッド1の重量が重いと、磁気ヘッド1に
は大きな慣性力が作用する。そして、上記のように磁気
ディスク6が回転振動により変位した場合、この慣性力
が大きいと磁気ヘッド1は瞬間的に変位することができ
ず、よって磁気ヘッド1は磁気ディスク6の回転振動に
追随して変位することができなくなる。これにより、従
来の磁気ヘッド1では、磁気ディスク6に振動が発生し
た際、磁気ヘッド1と磁気ディスク6とが衝突する場合
が生じていた。
【0019】本発明は上記課題に鑑みてなされたもので
あり、塵埃の付着を防止することにより磁気記録再生特
性を良好な状態に維持しつつ、かつ媒体とスライダーと
の衝突を確実に防止しうる磁気ヘッドを提供することを
目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明では、次の手段を講じたことを特徴とするもの
である。請求項1記載の発明では、可撓性を有する第1
の媒体に対し記録再生を行なう第1の磁気ヘッド部と、
可撓性を有すると共に前記第1の媒体に対し低い保磁力
を有した第2の媒体に対し記録再生を行なう第2の磁気
ヘッド部と、前記第1及び第2の磁気ヘッド部を保持す
る共に、中央溝が形成されることにより前記第1の磁気
ヘッド部が配設された第1の空気ベアリング面と前記第
2の磁気ヘッド部が配設された第2の空気ベアリング面
とが分離形成されており、該第1及び第2の空気ベアリ
ング面と回転する前記媒体との間で発生する空気流によ
り浮上力を発生させるスライダーと、少なくとも前記第
1の空気ベアリング面に、媒体移動方向に対して直角方
向に延在するよう形成された浮上力制御溝とを具備し、
前記第1の空気ベアリング面の前記媒体が進入するリー
ディング側における媒体移動方向に対して直角方向の幅
寸法をA1とし、かつ、前記第1の空気ベアリング面の
前記媒体が排出されるトレーリング側の媒体移動方向に
対し直角方向の幅寸法A2とした時、前記リーディング
側の幅寸法A1に対して前記トレーリング側幅寸法A2
を小さく(A1≧A2)設定してなる磁気ヘッドであっ
て、前記スライダーのトレーリング側に前記第1の空気
ベアリング面の幅寸法A2を規制すると共に前記スライ
ダーの高さ方向に貫通形成された貫通溝を形成し、か
つ、該貫通溝の媒体移動方向の端部が前記浮上力制御溝
の形成領域内に位置するよう構成したことを特徴とする
ものである。
【0021】また、請求項2記載の発明では、前記請求
項1記載の磁気ヘッドにおいて、前記第2の空気ベアリ
ング面の前記リーディング側における媒体移動方向に対
して直角方向の幅寸法をA3とし、かつ、前記第2の空
気ベアリング面の前記トレーリング側の媒体移動方向に
対し直角方向の幅寸法A4とした時、前記各幅寸法A
1,A2,A3,A4の関係が、A3≧A1≧A4≧A
2となるよう構成したことを特徴とするものである。
【0022】更に、請求項3記載の発明では、前記請求
項1または2記載の磁気ヘッドにおいて、前記貫通溝に
より、前記第2の空気ベアリング面の前記幅寸法A4を
決める構成としたことを特徴とするものである。上記の
各手段は、次のように作用する。
【0023】請求項1記載の発明によれば、第1の空気
ベアリング面の媒体が進入するリーディング側における
媒体移動方向に対して直角方向の幅寸法A1に対し、第
1の空気ベアリング面の媒体が排出されるトレーリング
側の媒体移動方向に対し直角方向の幅寸法A2を小さく
(A1≧A2)設定したことにより、スライダーのリー
ディング側エッジと媒体とが接触することを防止でき、
かつ第1の磁気ヘッド部と媒体とを近接させることが可
能となる。
【0024】また、少なくとも第1の空気ベアリング面
に、媒体移動方向に対して直角方向に延在する浮上力制
御溝を形成したことにより、この浮上力制御溝を形成し
た部位においては、ベアリング面と媒体との間に介在す
る空気流は浮上力制御溝に逃げるため浮上力は低減す
る。また、スライダーのトレーリング側に第1の空気ベ
アリング面の幅寸法A1を規制すると共にスライダーの
高さ方向に貫通形成された貫通溝を形成することによ
り、磁気ヘッドの重量を軽くすることができ、よって媒
体に追随して磁気ヘッドを変位させることが可能とな
り、媒体の回転振動の影響を低減することができる。
【0025】更に、貫通溝の端部が浮上力制御溝の形成
領域内に位置するよう構成したことにより、ベアリング
面と媒体との間を流れる空気流は浮上力制御溝から貫通
溝を介してスライダーの裏面側に逃げるため浮上力は低
減し、よって媒体と第1の磁気ヘッド部を確実に近接さ
せることができる。これに加え、貫通溝と浮上力制御溝
とが接続された構成であるため、浮上力制御溝内を流れ
る空気流の流れは円滑化され、これにより塵埃の磁気ヘ
ッドへの付着をより有効に防止することができる。
【0026】また、請求項2記載の発明によれば、第1
の空気ベアリング面のリーディング側における媒体移動
方向に対して直角方向の幅寸法をA1とし、第1の空気
ベアリング面のトレーリング側の媒体移動方向に対し直
角方向の幅寸法A2とし、第2の空気ベアリング面のリ
ーディング側における媒体移動方向に対して直角方向の
幅寸法をA3とし、第2の空気ベアリング面の前記トレ
ーリング側の媒体移動方向に対し直角方向の幅寸法A4
とした時、各幅寸法A1,A2,A3,A4の関係が、
A3≧A1≧A4≧A2となるよう構成したことによ
り、磁気記録再生時に最適な磁気ヘッドの姿勢を実現す
ることができる。
【0027】即ち、A3≧A1の関係、及びA4≧A2
の関係が成立することにより、低保磁力対応側である第
2の空気ベアリング面に対し、高保磁力対応側である第
1の空気ベアリング面で発生する浮上力は小さくなる。
また、A1≧A2の関係、及びA3≧A4の関係が成立
することにより、リーディング側に対しトレーリング側
で発生する浮上力は小さくなる。
【0028】これにより、高保磁力を有する媒体に対し
て磁気記録再生を行う際、第1の磁気ヘッド部と媒体と
を近接することができ、良好な磁気記録再生処理を行う
ことができる。また、リーディング側においては磁気ヘ
ッドと媒体とは離間した状態となるため、媒体進入時に
磁気ヘッドと媒体とが衝突することを確実に防止するこ
とができる。
【0029】更に、請求項3記載の発明によれば、貫通
溝により第2の空気ベアリング面の幅寸法A4を決める
構成としたことにより、貫通溝の大きく取れるため、更
に磁気ヘッドの重量を軽減でき、媒体の回転振動に対す
る磁気ヘッドの追随性をより向上させることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図1乃至図5は、本発明の第1
実施例である磁気ヘッド10Aを示している。図1は磁
気ヘッド10Aの斜視図であり、図2は磁気ヘッド10
Aの平面図であり、図3は図2におけるY−Y線に沿う
断面図であり、図4はリーディング側を拡大して示す斜
視図であり、更に図5は図2におけるX−X線に沿う断
面図である。
【0031】この磁気ヘッド10Aは、大略すると第1
の磁気ヘッド部12,第2の磁気ヘッド部14,及びス
ライダー16A等により構成されている。第1及び第2
の磁気ヘッド部12,14は、スライダー16Aに形成
された空気ベアリング面20,22に配設されている。
この一対の磁気ヘッド部12,14の内、第1の磁気ヘ
ッド部12は大容量磁気記録再生処理用の磁気ヘッドで
あり、例えば保磁力が1500エルステッド(Oe)以
上の磁気ディスク(媒体)に対応しうる構成とされてい
る。
【0032】また、第2の磁気ヘッド部14は通常の磁
気記録再生処理を行なうための磁気ヘッドであり、例え
ば保磁力が600〜700(Oe)の磁気ディスクに対
応しうる構成とされている。この第2の磁気ヘッド部1
4は、磁気ヘッドコア30をギャップ材を介して突き合
わせることにより、記録再生ギャップ(R/Wギャッ
プ)とイレーズギャップ(Eギャップ)を形成した構成
とされている。
【0033】即ち、本実施例に係る磁気ヘッド10A
は、通常の磁気記録再生処理と、大容量の磁気記録再生
処理の双方を実施できる、いわゆるコンパチブルタイプ
の磁気ヘッド構造とされている。スライダー16Aは、
例えばセラミックよりなるブロック状の部材であり、前
記した第1及び第2の磁気ヘッド部12,14を支持す
る機能と、この磁気ヘッド部12,14を磁気ディスク
32に対し浮上させる機能を奏するものである。このス
ライダー16Aは、中央溝18,第1の空気ベアリング
面20,第2の空気ベアリング面22,貫通溝24A,
傾斜面26,面取り部28,及び浮上制御溝34A等を
有した構成とされている。
【0034】中央溝18は、スライダー16Aの上面の
幅方向中央位置(図中、矢印Y1,Y2方向に対する中
央位置)において、磁気ディスク32の移動方向(図
中、矢印X1,X2方向)に沿って延在するよう形成さ
れている。この中央溝18を形成することにより、スラ
イダー16Aの中央溝18を挟んだ両側部には第1及び
第2の空気ベアリング面20,22が形成される。
【0035】磁気ヘッド10Aが磁気ディスク32に対
して良好な状態で浮上するためには、スライダー16A
と磁気ディスク32との間に発生する空気流を滑らかな
流れとする必要がある。このため、この第1及び第2の
空気ベアリング面20,22の上面は、高精度の平滑面
となるよう形成されている。また、スライダー16Aの
リーディング側(図中、矢印X2方向端側で、磁気ディ
スク32が進入する側)の端部には、図4に拡大して示
すように、所定範囲に渡り傾斜面26が形成されてい
る。
【0036】この傾斜面26は、第1及び第2の空気ベ
アリング面20,22の面方向に対し、例えば60分以
下の傾斜角度を有するよう構成されている。このよう
に、磁気ディスク32が進入する位置であるスライダー
16Aのリーディング側に傾斜面26を形成することに
より、磁気ディスク32とスライダー16Aが強く衝突
することを防止することができる。
【0037】尚、以下の説明において、磁気ディスク3
2が進入する側であるスライダー16Aの図中矢印X2
方向側の端部をリーディング側エッジ17Aといい、ま
た磁気ディスク32が排出される側であるスライダー1
6Aの図中矢印X1方向側の端部をトレーリング側エッ
ジ17Bというものとする。また、上記の第1及び第2
の空気ベアリング面20,22の外周位置には、面取り
部28が形成されている。この面取り部28を形成する
ことによっても、磁気ヘッド10Aの浮上時において、
磁気ディスク32とスライダー16Aとが強く衝突する
ことを防止することができる。
【0038】即ち、磁気ディスク32は可撓性ディスク
であるため、回転した際に必然的に回転振動が発生し、
これによりスライダー16Aと磁気ディスク32との間
を流れる空気流に変動が発生する。スライダー16A
(磁気ヘッド10A)は、この空気量の変動に追従して
変位するが、この変動が大きく発生した際、スライダー
16Aはこれに追従して変位することができず、両者1
6A,32が衝突するおそれがある。この際、最初に磁
気ディスク32に当接するのは第1及び第2の空気ベア
リング面20,22の外周位置となる。
【0039】よって、上記のように、第1及び第2の空
気ベアリング面20,22の外周位置(即ち、スライダ
ー16Aと磁気ディスク32とが衝突し易い位置)に面
取り部28を形成しておくことにより、磁気ディスク3
2とスライダー16Aとが強く衝突することを防止する
ことができる。一方、スライダー16Aに形成された中
央溝18の図中矢印X1方向側(即ち、トレーリング
側)には、貫通溝24Aが形成されている。この貫通溝
24Aは、スライダー16Aの厚さ方向(図中、矢印Z
1,Z2方向)に貫通した構成とされている。
【0040】上記構成とされた磁気ヘッド10Aは、ス
ライダー16Aの各空気ベアリング面20,22と磁気
ディスク32との間の相対速度により生じた空気流の変
化によって得られる浮上力により磁気ディスク32に対
し浮上し、非接触状態を保ちつつ磁気ディスク32に対
し磁気記録再生を行なう構成とされている(図3参
照)。
【0041】続いて、上記構成とされた磁気ヘッド10
Aのスライダー16Aに形成された第1の空気ベアリン
グ面20に注目し、以下説明する。前記したように、本
実施例における磁気ヘッド10Aは、貫通溝24Aの幅
寸法(図中、矢印Y1,Y2方向)を調整することによ
り、第1及び第2の空気ベアリング面20,22のトレ
ーリング側エッジ17Bの幅寸法A2,A4を制御する
ことができる。
【0042】本実施例では、貫通溝24Aを形成するこ
とにより、第1の空気ベアリング面20のリーディング
側エッジ17Aの幅寸法A1に対し、トレーリング側エ
ッジ17Bの幅寸法A2が小さく(A1>A2)なるよ
う設定されている。具体的には、トレーリング側エッジ
17Bの幅寸法A2が、リーディング側エッジ17Bの
幅寸法A1の2/3半分以下(A2≦(2・A1/
3))となるよう設定している。
【0043】このように、第1の空気ベアリング面20
のリーディング側エッジ17Bの幅寸法A1をトレーリ
ング側エッジ17Bの幅寸法A2より小さく設定するこ
とにより、リーディング側エッジ17Aと磁気ディスク
32との接触を防止できると共に、第1の磁気ヘッド部
12と磁気ディスク32とを近接させることが可能とな
る。
【0044】以下、この理由について説明する。第1の
空気ベアリング面20と磁気ディスク32との間に発生
する浮上力は、第1の空気ベアリング面20の面積に相
関する。即ち、浮上力は、第1の空気ベアリング面20
と磁気ディスク32とが対向する部位で発生する空気流
により生じるものであるため、第1の空気ベアリング面
20の面積が大きい程大きな浮上力が発生する。
【0045】よって、第1の空気ベアリング面20のト
レーリング側の幅寸法A2をリーディング側の幅寸法A
1に対して小さく(A1>A2)設定することにより、
第1の空気ベアリング面20のリーディング側に対しト
レーリング側の面積は小さくなる。即ち、第1の空気ベ
アリング面20と磁気ディスク32との間に発生する浮
上力は、リーディング側は大きく、かつトレーリング側
では小さくなる。
【0046】これにより、図3に示されるように、リー
ディング側において第1の空気ベアリング面20と磁気
ディスク32とは離間し、かつトレーリング側(各ヘッ
ド部12,14に近い位置)において第1の空気ベアリ
ング面20と磁気ディスク32とは近接した状態とな
る。よって、リーディング側においては第1の空気ベア
リング面20と磁気ディスク32とは大きく離間するた
め、可撓性を有する磁気ディスク32が磁気ヘッド10
Aに低く進入したとしても、リーディング側エッジ17
Aと磁気ディスク32とが接触することを防止でき、磁
気ディスク32に損傷が発生することを防止することが
可能となる。
【0047】また、トレーリング側においては、浮上力
が小さくなるため第1の磁気ヘッド部12と磁気ディス
ク32とを近接させることが可能となる。第1の磁気ヘ
ッド部12と磁気ディスク32とが近接することによ
り、記録時には強い磁気記録を行なうことができ、また
再生時においては強い再生信号を得ることができる。一
方、本実施例に係る磁気ヘッド10Aには、第1及び第
2の空気ベアリング面20,22に、磁気ディスク32
の移動方向に対して直角方向(図中、矢印Y1,Y2方
向)に延在する浮上力制御溝34Aが形成されている。
【0048】この浮上力制御溝34Aは有底状の溝構造
とされており、磁気ヘッドコア30の側部より第1の空
気ベアリング面20に向け延出するよう形成されてい
る。また、前記した貫通溝24Aの端部(具体的には、
矢印X2方向の端部)は、この浮上力制御溝34Aの形
成領域内に位置するよう構成されている。この浮上力制
御溝34Aが形成されることにより、第1の空気ベアリ
ング面20は、第1のリーディング側ベアリング面20
a(以下、単に第1のリーディング面20aという)
と、第1のトレーリング側ベアリング面20b(以下、
単に第1のトレーリング面20bという)とに画成され
る。
【0049】同様に、浮上力制御溝34Aが形成される
ことにより、第2の空気ベアリング面22は、第2のリ
ーディング側ベアリング面22a(以下、単に第2のリ
ーディング面22aという)と、第2のトレーリング側
ベアリング面22b(以下、単に第2のトレーリング面
22bという)とに画成される。上記構成とされた浮上
力制御溝34Aを設けることにより、この浮上力制御溝
34Aが形成された部位においては、各空気ベアリング
面20,22と磁気ディスク32との間を流れる空気流
は、浮上力制御溝34Aに逃げるような流路を形成する
ため、浮上力は低減する。
【0050】特に、本実施例では、貫通溝24Aの端部
が浮上力制御溝34Aの形成領域内に位置するよう構成
されているため、空気流は浮上力制御溝34Aから貫通
溝24Aを通りスライダー16Aの裏面側に逃げる流路
を形成する。これにより、各ベアリング面20,22に
おいて、貫通溝24A及び浮上力制御溝34Aの形成位
置及びその近傍位置における浮上力は低減する。よっ
て、磁気ディスク32と第1の磁気ヘッド部12を確実
に近接させることができ、良好な磁気記録再生処理が可
能となる。
【0051】ところで、前記したように、磁気ディスク
32はハードケースに収納されることにより塵埃の付着
防止が図られているが、塵埃の付着を完全に防ぐことは
できず、必然的に磁気ディスク32の表面には塵埃が付
着した状態となっている。また、磁気ディスク32を長
期間使用していると、磁性粉が剥離することも考えられ
る(以下、この剥離した磁性粉を含め、塵埃というもの
とする)。これらの塵埃がスライダー16Aの磁気ディ
スク32と対向する面に付着し堆積し離脱した場合、磁
気ディスク32に損傷が発生したり、また良好な磁気記
録再生処理が行えなくなるおそれがあることは、先に述
べた通りである。
【0052】しかるに、本実施例に係る磁気ヘッド10
Aは、貫通溝24Aの端部が浮上力制御溝34Aの形成
領域内に位置するよう構成されることにより、貫通溝2
4Aと浮上力制御溝34Aとは連通した構成とされてい
る。また、中央溝18も貫通溝24A及び浮上力制御溝
34Aに接続された構成とされている。更に、貫通溝2
4Aはスライダー16Aの高さ方向に貫通形成されるこ
とにより、その流路抵抗は小さくなっている。
【0053】よって、磁気記録再生時に中央溝18及び
浮上力制御溝34Aを流れる空気流は、貫通溝24Aに
向け流入し、スライダー16Aの背面側に排出される。
この際、磁気ディスク32から離脱し空気流に混入した
塵埃は、空気流の流れと共に中央溝18,浮上力制御溝
34Aから貫通溝24Aに流入し、スライダー16Aの
背面側に順次排出される。これにより、磁気ヘッド10
Aに塵埃が付着堆積することはなく、磁気ディスク32
に塵埃に起因した損傷の発生を確実に防止することがで
きる。
【0054】更に、本実施例に係る磁気ヘッド10Aに
形成される貫通溝24Aは、スライダー16Aにその高
さ方向に貫通形成された構成となっている。よって、従
来の磁気ヘッド1(図9参照)に比べ、磁気ヘッド10
Aの重量を軽くすることができる。ところで、前記した
ように磁気ディスク32は可撓性ディスクであるため、
回転により必然的に回転振動が発生する。しかるに、従
来の磁気ヘッド1のように重量が重いと、磁気ヘッド1
が変位しようとする際、これを妨げる方向に大きな慣性
力が作用する。このため、磁気ディスク32に回転振動
が発生した場合、この慣性力により磁気ヘッド1は瞬間
的に変位することができず、磁気ヘッド1と磁気ディス
ク6とが衝突するおそれがあることは前述した通りであ
る。
【0055】しかるに、スライダー16Aにその高さ方
向に貫通形成された貫通溝24Aが形成されることによ
り磁気ヘッド10Aの重量は軽くなり、よって磁気ヘッ
ド10Aに作用する慣性力も小さくなる。従って、磁気
ディスク32が回転振動により変位しても、磁気ヘッド
10Aはこれに追随して変位することが可能となり、磁
気ヘッド10Aと磁気ディスク32との衝突を確実に防
止することができる。
【0056】続いて、本発明の第2実施例について説明
する。図6乃至図8は、本発明の第2実施例である磁気
ヘッド10Bを示している。図6は磁気ヘッド10Bの
斜視図であり、図7は磁気ヘッド10Bの平面図であ
り、図8は図7におけるY−Y線に沿う断面図である。
尚、図6乃至図8において、先に図1乃至図5に示した
第1実施例に係る磁気ヘッド10Aと同一構成について
は同一符号を付し、その説明を省略する。
【0057】前記した第1実施例では、スライダー16
Bに貫通溝24Bを形成することにより、第1の空気ベ
アリング面20の第1のリーディング面20aの幅寸法
A1に対し、第1のトレーリング面20bの幅寸法A2
が小さく(A1≧A2)なるよう構成した。これに対し
本実施例では、この条件を満足させつつ、第1の空気ベ
アリング面20に加え、第2の空気ベアリング面22に
対しても下記する幅寸法規定を行ったことを特徴とする
ものである。
【0058】具体的には、第2の空気ベアリング面22
を構成する第2のリーディング面22aの幅寸法をA3
とし、第2のトレーリング面22bの幅寸法をA4とし
た時、上記した各幅寸法A1〜A4の関係が、A3≧A
1≧A4≧A2 ……(1)となるよう構成したことを
特徴とするものである。
【0059】尚、本実施例においても、浮上力制御溝3
4Bは設けられており、貫通溝24Bの端部(矢印X2
方向の端部)は、この浮上力制御溝34Bの形成領域内
に位置するよう構成されている。上記した(1)式が成
立するよう、磁気ヘッド10Bを構成することにより、
磁気記録再生時に最適な磁気ヘッド10Bの姿勢を実現
することが可能となる。以下、この理由について説明す
る。
【0060】上記の(1)式が成立することにより、A
3≧A1の関係、及びA4≧A2の関係が成立すること
になる。これにより、低保磁力対応側である第2の空気
ベアリング面22に対して高保磁力対応側である第1の
空気ベアリング面20の面積は小さくなり、よって第2
の空気ベアリング面22に対して第1の空気ベアリング
面20で発生する浮上力は小さくなる。
【0061】また、A1≧A2の関係、及びA3≧A4
の関係が成立することにより、第1のリーディング面2
0aに対し第1のトレーリング面20bで発生する浮上
力は小さくなり、かつ第2のリーディング面22aに対
し第1のトレーリング面22bで発生する浮上力は小さ
くなる。即ち、上記した(1)式が成立することによ
り、磁気記録再生(高保磁力を有する磁気ディスク32
に対する磁気記録再生)を行う際、最も磁気ディスク3
2が近接して欲しい第1の磁気ヘッド部12の配設位置
における浮上力が最も小さくなる。これにより、良好な
磁気記録再生処理を行うことが可能となる。
【0062】また、リーディング側では、磁気ヘッド1
0Bと磁気ディスク32とは離間した状態となるため、
磁気ヘッド10Bと磁気ディスク32との衝突を確実に
防止することができる。
【0063】
【発明の効果】上述の如く本発明によれば、次に述べる
種々の効果を実現することがてきる。請求項1記載の発
明によれば、貫通溝の端部が浮上力制御溝の形成領域内
に位置するよう構成したことにより、空気ベアリング面
と媒体との間に介在する空気流は浮上力制御溝から貫通
溝を介してスライダーの裏面側に逃げるため浮上力は低
減し、よって媒体と第1の磁気ヘッド部を確実に近接さ
せることができる。
【0064】また、貫通溝と浮上力制御溝とが接続され
た構成であるため、浮上力制御溝内を流れる空気流の流
れは円滑化され、これにより塵埃の磁気ヘッドへの付着
をより有効に防止することができる。請求項2記載の発
明によれば、各空気ベアリング面の幅寸法A1,A2,
A3,A4の関係が、A3≧A1≧A4≧A2となるよ
う構成したことにより、高保磁力を有する媒体に対して
磁気記録再生を行う際、第1の磁気ヘッド部と媒体とを
近接することができ、良好な磁気記録再生処理を行うこ
とができる。
【0065】また、リーディング側においては磁気ヘッ
ドと媒体とは離間した状態となるため、媒体進入時に磁
気ヘッドと媒体とが衝突することを確実に防止すること
ができる。請求項3記載の発明によれば、貫通溝により
第2の空気ベアリング面の幅寸法A4を決める構成とし
たことにより、貫通溝が大きく取れるため、更に磁気ヘ
ッドの重量を軽減でき、媒体の回転振動に対する磁気ヘ
ッドの追随性をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例である磁気ヘッドの斜視図
である。
【図2】本発明の第1実施例である磁気ヘッドの平面図
である。
【図3】図2におけるY−Y線に沿う断面図である。
【図4】本発明の第1実施例である磁気ヘッドに設けら
れる傾斜面を拡大して示す図である。
【図5】図2におけるX−X線に沿う断面図である。
【図6】本発明の第2実施例である磁気ヘッドの斜視図
である。
【図7】本発明の第2実施例である磁気ヘッドの平面図
である。
【図8】図7におけるY−Y線に沿う断面図である。
【図9】従来の磁気ヘッドを説明するための斜視図であ
る。
【図10】従来の磁気ヘッド平面図である。
【図11】ディスク進入方向からみた側断面図である。
【図12】従来の磁気ヘッドを用いた場合のディスク半
径方向(Y方向)からみた磁気ディスクの進入状態を説
明するための側断面図である。
【図13】従来の磁気ヘッドに対する磁気ディスクの進
入高さが標準よりも低い場合の状態を説明するための側
断面図である。
【符号の説明】
10A,10B 磁気ヘッド 12 第1の磁気ヘッド部 14 第2の磁気ヘッド部 16A,16B スライダー 18 中央溝 20 第1の空気ベアリング面 22 第2の空気ベアリング面 24A,24B 貫通溝 26 傾斜面 30 磁気ヘッドコア 32 磁気ディスク 34A,34B 浮上制御溝

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有する第1の媒体に対し記録再
    生を行なう第1の磁気ヘッド部と、 可撓性を有すると共に前記第1の媒体に対し低い保磁力
    を有した第2の媒体に対し記録再生を行なう第2の磁気
    ヘッド部と、 前記第1及び第2の磁気ヘッド部を保持する共に、中央
    溝が形成されることにより前記第1の磁気ヘッド部が配
    設された第1の空気ベアリング面と前記第2の磁気ヘッ
    ド部が配設された第2の空気ベアリング面とが分離形成
    されており、該第1及び第2の空気ベアリング面と回転
    する前記媒体との間で発生する空気流により浮上力を発
    生させるスライダーと、 少なくとも前記第1の空気ベアリング面に、媒体移動方
    向に対して直角方向に延在するよう形成された浮上力制
    御溝とを具備し、 前記第1の空気ベアリング面の前記媒体が進入するリー
    ディング側における媒体移動方向に対して直角方向の幅
    寸法をA1とし、かつ、前記第1の空気ベアリング面の
    前記媒体が排出されるトレーリング側の媒体移動方向に
    対し直角方向の幅寸法A2とした時、前記リーディング
    側の幅寸法A1に対して前記トレーリング側幅寸法A2
    を小さく(A1≧A2)設定してなる磁気ヘッドであっ
    て、 前記スライダーのトレーリング側に前記第1の空気ベア
    リング面の幅寸法A2を規制すると共に前記スライダー
    の高さ方向に貫通形成された貫通溝を形成し、 かつ、該貫通溝の媒体移動方向の端部が前記浮上力制御
    溝の形成領域内に位置するよう構成したことを特徴とす
    る磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の磁気ヘッドにおいて、 前記第2の空気ベアリング面の前記リーディング側にお
    ける媒体移動方向に対して直角方向の幅寸法をA3と
    し、かつ、前記第2の空気ベアリング面の前記トレーリ
    ング側の媒体移動方向に対し直角方向の幅寸法A4とし
    た時、前記各幅寸法A1,A2,A3,A4の関係が、
    A3≧A1≧A4≧A2となるよう構成したことを特徴
    とする磁気ヘッド。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の磁気ヘッドにお
    いて、 前記貫通溝により、前記第2の空気ベアリング面の前記
    幅寸法A4を決める構成としたことを特徴とする磁気ヘ
    ッド。
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