JPH11353718A - 光ディスク原盤の製造方法及びマスタスタンパの製造方法 - Google Patents

光ディスク原盤の製造方法及びマスタスタンパの製造方法

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JPH11353718A
JPH11353718A JP15958598A JP15958598A JPH11353718A JP H11353718 A JPH11353718 A JP H11353718A JP 15958598 A JP15958598 A JP 15958598A JP 15958598 A JP15958598 A JP 15958598A JP H11353718 A JPH11353718 A JP H11353718A
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Japan
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photoresist
master
oxide film
film
substrate
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JP15958598A
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English (en)
Inventor
Fumiaki Ueno
文章 植野
Tomoyoshi Miyake
知義 三宅
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】溝エッジ部分の面積を小さくすると共に、溝エ
ッジの乱れをなくし、低ノイズで高密度な情報媒体の製
造方法を提供する。 【解決手段】 フォトレジスト膜を露光に使用する波長
をλ、その波長での前記フォトレジストの屈折率をnと
したとき、ほぼλ/(2×n)の厚さで形成し、露光現
像して所望のフォトレジストパターンを形成した後、基
板を異方性エッチングし、フォトレジストを除去する。
これにより、露光用の光は干渉によりフォトレジスト表
面では光が弱められ、現像後のフォトレジストパターン
のエッジの乱れは小さくなる。このフォトレジストパタ
ーンをマスクにして基板を異方性エッチングで彫り込む
と、溝エッジの乱れが無く、溝エッジが丸まらず、また
溝エッジの傾斜角が大きくなり、エッジ部分の面積を小
さくできるので、低ノイズで高密度な情報媒体を製造す
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術用分野】本発明は、光ディスク原盤
の製造方法及びマスタスタンパの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】光ディスク等の光情報記録媒体は、一般
に原盤からマスタスタンパ、マザー、スタンパを作製
し、射出成形によって大量に複製して製造される。原盤
から直接スタンパを作製する場合もある。
【0003】光ディスク原盤は、図2に示すように表面
を研摩したガラス基板8にフォトレジスト7を塗布し
(a)、これを記録すべき情報信号により強度変調した
レーザー光を用いて感光させ(b)、現像してその感光
度に対応した信号ピットもしくは溝または信号ピット及
び溝を形成して作製される(c)。以下この信号ピット
もしくは溝または信号ピット及び溝を一括して所望のパ
ターンと呼ぶことにする。
【0004】フォトレジスト原盤9表面にニッケル等の
導電膜4をスパッタ法等の方法で形成し(d)、導電膜
上にニッケル5を電鋳し(e)、原盤からニッケルを剥
離することでマスタスタンパ6が作製される(f)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】光ディスクの記録密度
を高め、より大容量の情報を記録したいという要請が強
まりつつある。高密度な光情報媒体を製造する場合、溝
及び溝間に信号を記録する方式が提案されている(例え
ば、特開平5−282705)。この場合、溝斜面には
信号を記録できないため、溝のエッジ傾斜角を大きく
し、エッジ部分の面積を小さくする必要がある。
【0006】フォトレジストでパターンを形成する場合
は、パターンの部分とその周囲の部分で露光量は連続的
に変化しているため、現像の際の残膜量もピット周辺で
連続的に変化し溝エッジ部分が丸まる、また、エッジの
傾斜角はフォトレジストの性能で決まるが、ある程度以
上大きな傾斜角を達成できるフォトレジストは市販され
ておらず、エッジ部分の面積を小さくすることが困難で
ある。
【0007】また、シリコン基板等の反射率の高い基板
上のフォトレジストを露光した場合、露光に用いる光が
基板表面で反射し、入射した光と干渉してフォトレジス
トに形成される溝のエッジが乱れる。フォトレジストを
マスクにしてエッチングしてもレジストのエッジの乱れ
が影響して原盤の溝のエッジが乱れてしまう。溝のエッ
ジの乱れは、この原盤を元に光情報記録媒体を製造した
場合に媒体のノイズが大きくなってします。
【0008】本発明は、上記の問題点を解決し、溝エッ
ジ部分の面積を小さくすると共に、溝エッジの乱れをな
くし、低ノイズで高密度な情報媒体の製造方法を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明の光ディスク原盤の製造方法は、シリコン基
板等の反射率の高い基板表面にフォトレジスト膜を露光
に使用する波長をλ、その波長での前記フォトレジスト
の屈折率をnとしたとき、ほぼλ/(2×n)の厚さで
形成し、露光現像して所望のフォトレジストパターンを
形成した後、基板を異方性エッチングし、フォトレジス
トを除去することを特徴とする。
【0010】前記方法によれば、露光用の光は基板表面
で反射してフォトレジスト膜内で干渉する。フォトレジ
スト膜厚をほぼ1/2波長にしているので、フォトレジ
スト表面では光が弱められ、現像後のフォトレジストパ
ターンのエッジの乱れは小さくなる。このフォトレジス
トパターンをマスクにして基板を異方性エッチングで彫
り込むと、溝エッジの乱れが無く、溝エッジが丸まら
ず、また溝エッジの傾斜角が大きくなり、エッジ部分の
面積を小さくできるので、低ノイズで高密度な情報媒体
を製造することができる。
【0011】前記方法においては、シリコン基板をHB
rを含むガスを用いて反応性エッチングし、フォトレジ
ストを除去した後、HFで洗浄することが好ましい。ま
た前記方法においては、シリコン基板表面に、さらに一
定厚さdの酸化膜を形成し、前記酸化膜上にフォトレジ
スト膜を形成し、露光現像して所望のフォトレジストパ
ターンを形成した後、酸化膜を異方性エッチングし、フ
ォトレジストを除去する光ディスク原盤の製造方法であ
って、フォトレジスト膜厚を露光に使用する波長をλ、
その波長での酸化膜の屈折率N前記フォトレジストの屈
折率をnとしたとき、ほぼ(m×λ/2−N×d)/n
(mは、m×λ/2>N×dとなる最小の正の整数)の
厚さにすることが好ましい。
【0012】また前記方法においては、熱酸化により酸
化膜を形成することが好ましい。次に本発明のマスタス
タンパの製造方法は、シリコン基板表面にフォトレジス
ト膜を形成し、露光現像して所望のフォトレジストパタ
ーンを形成した後、基板を異方性エッチングし、フォト
レジストを除去した光ディスク原盤を、HFで洗浄後、
基板表面を酸化させてから導電膜を形成し、電鋳するこ
とを特徴とする。
【0013】前記方法においては、電気伝導度の高いシ
リコン基板を用い、基板をエッチングし、フォトレジス
トを除去した後、基板表面の酸化膜を除去し、ニッケル
を基板表面に直接電鋳することが好ましい。
【0014】また前記方法においては、シリコン基板表
面に、さらに一定厚さdの酸化膜を形成し、前記酸化膜
上にフォトレジスト膜を形成し、露光現像して所望のフ
ォトレジストパターンを形成した後、酸化膜を異方性エ
ッチングし、フォトレジストを除去した後、表面を酸化
してから導電膜を形成し、電鋳することが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】図1を用いて本発明の実施例の一
例を説明する。シリコン基板1に、露光に使用する波長
をλ、その波長での前記フォトレジストの屈折率をnと
したとき、ほぼλ/(2×n)の厚さで形成しフォトレ
ジストをスピンコート法等の方法で塗布し(a)、露光
(b)、現像して所望のフォトレジストパターンを形成
する(c)。フォトレジストをマスクにして異方性エッ
チングで基板を彫り込み(d)、エッチング後残ったフ
ォトレジストを除去する(e)。このようにして製造さ
れた所望のパターンを形成した基板を原盤3と呼ぶ。
【0016】原盤3上に導電膜4をスパッタ法等の方法
で形成し(f)、導電膜4を電極にして電鋳を行い数百
μmの厚さのニッケル等の金属層5を形成する(g)。
導電膜と金属層からなる部分を基板から剥離し表面を洗
浄してマスタスタンパ6が作られる(h)。
【0017】光ディスク等の光情報記録媒体は、一般に
このマスタスタンパからマザー、スタンパを作製し、射
出成形によって大量に複製して製造される。マスタスタ
ンパを直接スタンパとして用い、射出成形によって大量
に複製して製造する場合もある。
【0018】シリコン基板は、半導体用に市販されてい
るものをそのまま用いることもできる。また、洗浄して
用いても何ら問題ない。原盤としては、シリコン基板の
他にガラス等の基板上にシリコンを成膜したものを用い
ることもできる。
【0019】露光に使用する波長を408nm、フォト
レジストの408nmでの屈折率を1.6とすると、フ
ォトレジスト膜厚は約128nmになる。シリコン基板
のように反射率の高い基板上にフォトレジスト膜を形成
した場合、露光用の光が基板に入射したときシリコン表
面で反射し反射光と入射光が干渉する。フォトレジスト
膜厚が、フォトレジスト表面で光が強め合うような膜厚
の場合、現像によってフォトレジスト表面は荒れやすく
パターンのエッジ部分も荒れてしまう。一方、フォトレ
ジスト膜をほぼλ/(2×n)の厚さで形成すると、フ
ォトレジスト表面では光が弱め合うため、現像後のフォ
トレジスト表面が荒れることが無く、パターンのエッジ
も滑らかにできる。
【0020】フォトレジストの表面が荒れておらずパタ
ーンエッジも滑らかなフォトレジストパターンをマスク
にして基板を異方性エッチングで彫り込むと、溝エッジ
の乱れが無く、溝エッジが丸まらず、また溝エッジの傾
斜角が大きくなり、エッジ部分の面積を小さくできるの
で、低ノイズで高密度な情報媒体を製造することができ
る。
【0021】λ/(2×n)近くの膜厚では、干渉によ
る光の強度変化が急激ではないため、厳密に1/2波長
に相当する膜厚でも表面が荒れずパターンエッジが滑ら
かにできるという特性を得ることができる。
【0022】異方性エッチングは、反応性イオンエッチ
ング(RIE)や、誘導結合プラズマエッチング(IC
P)を用いることができる。本発明の実施例のように、
フォトレジスト膜厚をλ/(2×n)程度に選択する場
合、エッチングにより彫り込む深さと、フォトレジスト
膜厚の差が小さくなるので、シリコンをエッチングする
際のフォトレジストとシリコンの選択比は2程度以上と
大きいことが望ましい。このため、フォトレジストとシ
リコンの選択比を取りやすいHBrガスを含むガスを用
いてエッチングすることが望ましい。
【0023】HBrガスを用いてエッチングすると、フ
ォトレジストを取り除いた後もシリコン基板表面に極わ
ずかBrが吸着して残ってしまう。表面に残ったBrは
空気中の水分を吸着しBrの周囲のシリコンだけ部分的
に酸化し、原盤表面に小さな突起を生成することがあ
る。このような突起がある状態の原盤からマスタスタン
パを製造すると、表面に小さな窪みのあるマスタスタン
パができてしまい、このマスタスタンパから製造した光
ディスクはノイズが大きくなってしまう。
【0024】シリコン基板をHBrを含むガスを用いて
反応性エッチングした場合は、フォトレジストを除去し
た後、HFで洗浄する。HFはシリコン酸化物を選択的
に溶解除去することができ、表面の小さな突起を取り除
くことができる。表面の小さな突起を取り除くと、基板
表面は滑らかになり、表面の滑らかなマスタスタンパを
製造でき、このマスタスタンパからノイズの低い光ディ
スクを製造することができる。
【0025】HFで洗浄したシリコン表面は酸化膜が除
去され、極薄い自然酸化膜に覆われた状態になってい
る。この状態でニッケル導電膜をスパッタ法で形成する
と、スパッタのエネルギーでニッケルが極薄い自然酸化
膜を突き抜けてニッケルとシリコンが化学結合して強固
に結びつき、原盤とマスタスタンパを剥離することがで
きなくなりマスタスタンパを製造できない。
【0026】HFで洗浄した後、シリコン基板表面を酸
化させてから導電膜を形成すると、ニッケルがシリコン
と結合することが無くなり、原盤とマスタスタンパを剥
離することができるようになる。
【0027】シリコン基板表面を酸化させる方法として
は、硝酸に浸潤する方法や、酸素アッシングする方法、
酸化炉を用いて熱酸化する方法等がある。シリコン基板
として電気伝導度の高い物を用いると、厚い酸化膜を除
去した状態ではシリコン基板自体が電気を通し、表面に
導電膜を形成しなくても電鋳することができ、マスタス
タンパ製造工程を簡略化することができる。
【0028】電鋳の場合はニッケルのエネルギーがスパ
ッタ等に比べて遥かに弱いため、ニッケルとシリコンが
化学結合することはない。図3を用いて本発明の他の実
施例について説明する。
【0029】シリコン基板1表面に一定厚さdの酸化膜
10を形成し、前記酸化膜上に露光に使用する波長を
λ、その波長での酸化膜の屈折率N前記フォトレジスト
の屈折率をnとしたとき、ほぼ(m×λ/2−N×d)
/n(mは、m×λ/2>N×dとなる最小の正の整
数)の厚さにフォトレジスト11をスピンコート法等の
方法で塗布し(a)、露光(b)現像して所望のフォト
レジストパターンを形成する(c)。フォトレジストを
マスクにして異方性エッチングで酸化膜10を彫り込み
(d)、エッチング後残ったフォトレジストを除去して
原盤12を作製する(e)。
【0030】原盤12上に導電膜16を形成し(f)、
導電膜16を電極にして電鋳を行い数百μmの厚さのニ
ッケル等の金属層5を形成する(g)。導電膜と金属層
からなる部分を基板から剥離し表面を洗浄してマスタス
タンパ6が作られる(h)。
【0031】シリコン基板表面を一定深さ酸化させる方
法としては、熱酸化が望ましい。酸化炉を用いた熱酸化
は、シリコンプロセスで通常良く用いられており、多数
のシリコン基板を同時に均一に再現性良く一定深さ酸化
させることができる。
【0032】シリコン基板表面にシリコン酸化膜をスパ
ッタ法等で形成する方法を用いることもできる。シリコ
ン基板のように反射率の高い基板上に酸化膜がありその
上にフォトレジスト膜を形成した場合、シリコン酸化膜
は透明でなので、露光用の光が入射したときシリコン表
面で反射し、シリコン酸化膜中とフォトレジスト膜中で
反射光と入射光が干渉する。
【0033】フォトレジスト膜厚が、フォトレジスト表
面で光が強め合うような膜厚の場合、現像によってフォ
トレジスト表面は荒れやすくパターンのエッジ部分も荒
れてしまう。一方、フォトレジスト膜をほぼ(m×λ/
2−N×d)/n(mは、m×λ/2>N×dとなる最
小の正の整数)の厚さで形成すると、フォトレジスト表
面では光が弱め合うため、現像後のフォトレジスト表面
が荒れることが無く、パターンのエッジも滑らかにでき
る。
【0034】酸化膜の膜厚が薄い場合は、シリコン表面
を除いては酸化膜中で干渉した光が弱め合わず、酸化膜
上のフォトレジスト膜表面で初めて弱め合う。この場合
のフォトレジスト膜厚は、ほぼ(λ/2−N×d)/n
(m=1)となる。
【0035】酸化膜の膜厚が厚くなってくると、酸化膜
中で干渉した光が弱め合うところが出てくる。この場
合、λ/2<N×dとなり、m=1ではフォトレジスト
膜厚が負になってしまう。2×λ/2>N×dであれ
ば、フォトレジスト膜厚は、ほぼ(2×λ/2−N×
d)/n (m=2)となる。
【0036】m×λ/2>N×dとなる最小の正の整数
mは、シリコン表面を除いた酸化膜中で干渉した光が弱
め合う点の数に1を加えた数になっている。フォトレジ
ストの表面が荒れておらずパターンエッジも滑らかなフ
ォトレジストパターンをマスクにして基板を異方性エッ
チングで彫り込むと、溝エッジの乱れが無く、溝エッジ
が丸まらず、また溝エッジの傾斜角が大きくなり、エッ
ジ部分の面積を小さくできるので、低ノイズで高密度な
情報媒体を製造することができる。
【0037】また、シリコン酸化膜をエッチングする条
件ではシリコンはほとんどエッチングされないため、彫
り込まれるパターンの深さは酸化膜の厚さで決まる。酸
化膜の膜厚を均一で一定に保っておけば、形成されたパ
ターンの深さも均一で一定に保つことができ、安定して
原盤を量産することができる。
【0038】酸化膜を彫り込んで製造された原盤12
は、図4(a)に示すように、パターンの表面や周囲は
酸化膜でできているが、パターンの底は極薄い自然酸化
膜で覆われたシリコンでできている。この状態でニッケ
ル導電膜をスパッタ法で形成すると、スパッタのエネル
ギーでニッケルが極薄い自然酸化膜を突き抜けてニッケ
ルとシリコンが化学結合して強固に結びつき、原盤とマ
スタスタンパを剥離することができなくなりマスタスタ
ンパを製造できない。パターンの面積が少なければ原盤
とマスタスタンパの剥離はできるが、パターンの底のニ
ッケルが一部原盤側に残りパターンの底が荒れてしまう
ことがある。
【0039】酸化膜を彫り込んで製造された原盤表面を
酸化させてから導電膜を形成すると、図4(b)に示す
ように、パーターンの底にも酸化膜13が形成され、ニ
ッケルがシリコンと結合することが無くなり、原盤とマ
スタスタンパを剥離することができるようになる。ま
た、パターンの底が荒れなくなりノイズの少ない高密度
な情報媒体を製造することができる。
【0040】
【発明の効果】本発明は光ディスク原盤の製造方法によ
れば、露光用の光は基板表面で反射してフォトレジスト
膜内で干渉し、フォトレジスト膜厚をほぼ1/2波長に
しているので、フォトレジスト表面では光が弱められ、
現像後のフォトレジストパターンのエッジの乱れは小さ
くなる。このフォトレジストパターンをマスクにして基
板を異方性エッチングで彫り込むと、溝エッジの乱れが
無く、溝エッジが丸まらず、また溝エッジの傾斜角が大
きくなり、エッジ部分の面積を小さくできるので、低ノ
イズで高密度な情報媒体を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の光ディスク原盤及びマスタスタンパ
の製造工程の一例を説明する図。
【図2】 従来の光ディスク原盤及びマスタスタンパの
製造工程の一例を説明する図。
【図3】 本発明の光ディスク原盤及びマスタスタンパ
の製造工程の他の一例を説明する図。
【図4】 本発明の一実施例における原盤の模式図。
【符号の説明】
1 シリコン基板 2 フォトレジスト膜 3 原盤 4 導電膜 5 ニッケル 6 マスタスタンパ 7 フォトレジスト膜 8 ガラス基板 9 フォトレジスト原盤 10 酸化膜 11 フォトレジスト膜 12 原盤 13 酸化膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板表面にフォトレジスト膜を
    形成し、露光現像して所望のフォトレジストパターンを
    形成した後、基板を異方性エッチングし、フォトレジス
    トを除去する光ディスク原盤の製造方法であって、フォ
    トレジスト膜厚を露光に使用する光の波長をλ、その波
    長での前記フォトレジストの屈折率をnとしたとき、ほ
    ぼλ/(2×n)の厚さにすることを特徴とする光ディ
    スク原盤の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記シリコン基板をHBrを含むガスを
    用いて反応性エッチングし、フォトレジストを除去した
    後、HFで洗浄する請求項1に記載の光ディスク原盤の
    製造方法。
  3. 【請求項3】 シリコン基板表面に、さらに一定厚さd
    の酸化膜を形成し、前記酸化膜上にフォトレジスト膜を
    形成し、露光現像して所望のフォトレジストパターンを
    形成した後、酸化膜を異方性エッチングし、フォトレジ
    ストを除去する光ディスク原盤の製造方法であって、フ
    ォトレジスト膜厚を露光に使用する波長をλ、その波長
    での酸化膜の屈折率N前記フォトレジストの屈折率をn
    としたとき、ほぼ(m×λ/2−N×d)/n(mは、
    m×λ/2>N×dとなる最小の正の整数)の厚さにす
    る請求項1に記載の光ディスク原盤の製造方法。
  4. 【請求項4】 熱酸化により酸化膜を形成することを特
    徴とする請求項3に記載の光ディスク原盤の製造方法。
  5. 【請求項5】 シリコン基板表面にフォトレジスト膜を
    形成し、露光現像して所望のフォトレジストパターンを
    形成した後、基板を異方性エッチングし、フォトレジス
    トを除去した光ディスク原盤を、HFで洗浄後、基板表
    面を酸化させてから導電膜を形成し、電鋳することを特
    徴とするマスタスタンパの製造方法。
  6. 【請求項6】 電気伝導度の高いシリコン基板を用い、
    基板をエッチングし、フォトレジストを除去した後、基
    板表面の酸化膜を除去し、ニッケルを基板表面に直接電
    鋳する請求項5に記載のマスタスタンパの製造方法。
  7. 【請求項7】 シリコン基板表面に、さらに一定厚さd
    の酸化膜を形成し、前記酸化膜上にフォトレジスト膜を
    形成し、露光現像して所望のフォトレジストパターンを
    形成した後、酸化膜を異方性エッチングし、フォトレジ
    ストを除去した後、表面を酸化してから導電膜を形成
    し、電鋳する請求項5に記載のマスタスタンパの製造方
    法。
JP15958598A 1998-06-08 1998-06-08 光ディスク原盤の製造方法及びマスタスタンパの製造方法 Withdrawn JPH11353718A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100399447C (zh) * 2004-05-17 2008-07-02 索尼株式会社 用于生产光记录介质的压模原版盘的制造方法
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