JPH11353243A - メモリバックアップ制御装置およびメモリバックアップ制御方法 - Google Patents

メモリバックアップ制御装置およびメモリバックアップ制御方法

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JPH11353243A
JPH11353243A JP10155458A JP15545898A JPH11353243A JP H11353243 A JPH11353243 A JP H11353243A JP 10155458 A JP10155458 A JP 10155458A JP 15545898 A JP15545898 A JP 15545898A JP H11353243 A JPH11353243 A JP H11353243A
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signal
memory
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clock enable
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明年 菊池
Katsutoshi Ushida
勝利 牛田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 メモリ制御の高速化を図れるクロック同期式
のシンクロナスDRAMを用いたシステムにおいて、メ
モリバックアップ動作の移行復帰制御の高速化とメモリ
のデータ保持の信頼性を向上することである。 【解決手段】 電源電圧監視回路5が主電源6の電圧低
下を検出すると、該電圧低下をタイミング回路2に通知
して、CPU1に対してセルフリフレッシュ要求信号を
通知し、該セルフリフレッシュ要求信号に応じてCPU
1からクロックイネーブル信号を送出し、SDRAM1
1,12に対するメモリアクセスの制御線から構成され
るコマンド信号とCPU1からのクロックイネーブル信
号とによりSDRAM11,12に対するセルフリフレ
ッシュを起動制御する構成を特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主電源とバックア
ップ電源とを切り替えながらデータを保持するメモリに
対して電源遮断および復帰を制御するメモリバックアッ
プ制御装置およびメモリバックアップ制御方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に大容量のメモリを必要とするシス
テムにおいて、データのバックアップをする場合、メモ
リバックアップ回路は記憶素子としてDRAM(ダイナ
ミックRAM)などの揮発性メモリを用いる。そのDR
AMのデータを保持するためデータをリストア(再書き
込み)するリフレッシュ回路、そのDRAMリフレッシ
ュにおいてシステム動作時とバックアップ時を切り替え
るセレクタ、システムの電源電圧を監視する電源電庄監
視回路、システムの電源電圧と同一の電圧を得るバック
アップ電源回路から構成される。
【0003】このような構成において、従来、バックア
ップ動作への移行は、停電等による電源電圧の低下を電
源電圧監視回路で検知した後、システムにリセットを出
力すると同時にバックアップ用のリフレッシュ回路にセ
レクタを切り替え、バックアップ時だけ動作するリフレ
ッシュ回路を起動したり、あるいは、DRAMに接続さ
れるRAS、CASによりCBR(CASBefore
RAS)タイミングを生成し、該DRAMのセルフリフ
レッシュを起動し、バックアップを行っていた。
【0004】そして、電源復帰時は、電源電圧の復帰を
電源電圧監視回路で検知した後、システムのリセットを
解除すると同時にDRAMリフレッシュ回路をバックア
ップ側からシステム側に前記セレクタを切り替えてい
た。
【0005】また、バックアップ制御移行復帰時のDR
AM制御は、システムクロックと非同期のハードウエア
タイミングを利用して行われていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のメモリバックア
ップ制御装置は上記のように構成されているので、第1
に、大容量のメモリを必要とするシステムにおいて、メ
モリ制御を高速に行うには限界があった。
【0007】第2に、RAS、CAS信号のCBRタイ
ミングをハードウエアまたはゲートアレイで生成する必
要があり、制御・処理の更なる簡素化と高速動作を実現
することができないという問題点があった。
【0008】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、本発明の目的は、主電源の電圧低下状
態を監視して、メモリアクセスの制御線から構成される
コマンド信号とCPUからのクロックイネーブル信号と
によりメモリに対するセルフリフレッシュを起動制御す
ることにより、メモリ制御の高速化を図れるクロック同
期式のシンクロナスDRAMを用いたシステムにおい
て、メモリバックアップ動作の移行復帰制御の高速化と
メモリのデータ保持の信頼性を向上できるメモリバック
アップ制御装置およびメモリバックアップ制御方法を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る第1の発明
は、CPUがメモリに対するリフレッシュを主電源また
はバックアップ電源の供給を受けて制御するメモリバッ
クアップ制御装置であって、前記主電源の電源電圧の低
下を検出して電源電圧低下検知信号を出力する電源電圧
低下検知信号出力手段と、前記電源電圧低下検知信号出
力手段から出力される電源電圧低下検知信号に基づいて
CPUに対してセルフリフレッシュ開始要求信号を出力
するセルフリフレッシュ開始要求信号出力手段と、前記
セルフリフレッシュ開始要求信号出力手段から出力され
る前記セルフリフレッシュ開始要求信号に基づいて前記
CPUのシステムクロックに同期するクロックイネーブ
ル信号を出力するクロックイネーブル信号出力手段と、
前記メモリヘの制御線の組み合わせによるコマンド信号
を前記メモリに出力するコマンド信号出力手段とを有
し、前記クロックイネーブル信号出力手段から出力され
るクロックイネーブル信号と前記コマンド信号出力手段
から出力されるコマンド信号とに基づいて前記メモリの
セルフリフレッシュを起動するものである。
【0010】本発明に係る第2の発明は、前記電源電圧
低下検知信号出力手段から出力される前記電源電圧低下
検知信号に基づいてリセット信号を出力するリセット信
号出力手段と、前記クロックイネーブル信号による前記
メモリの初期設定動作終了に基づいてクロックイネーブ
ル信号をマスクするクロックイネーブルマスク信号を出
力するクロックイネーブルマスク信号出力手段と、前記
バックアップ電源の電圧と基準電圧とを比較してバック
アップ電源電圧検出信号を出力する比較出力手段と、前
記リセット信号出力手段から出力されるリセット信号と
前記クロックイネーブルマスク信号との論理条件に基づ
いて前記クロックイネーブル信号と前記バックアップ電
源電圧検出信号とを切り替える第1の切替手段とを有す
るものである。
【0011】本発明に係る第3の発明は、前記主電源の
電圧復帰状態を検出して前記電源電圧低下検知信号を解
除する信号解除手段と、前記信号解除手段による電源電
圧低下検知信号の解除に従い、前記リセット信号を解除
するリセット信号解除手段と、前記CPUおよび前記メ
モリの初期設定後、バックアップ動作中かどうかを判別
する判別手段と、前記判別手段によりバックアップ動作
中であると判別された場合には、前記セルフリフレッシ
ュ開始要求信号を条件出力する条件出力手段と、前記条
件出力手段から条件出力される前記セルフリフレッシュ
開始要求信号に従い、前記バックアップ電源電圧検出信
号を前記クロックイネーブル信号に切り替える第2の切
替手段と、前記セルフリフレッシュ開始要求信号出力か
ら一定時間後に、セルフリフレッシュ解除要求信号を出
力するタイミング遅延出力手段とを有するものである。
【0012】本発明に係る第4の発明は、CPUがメモ
リに対するリフレッシュを主電源またはバックアップ電
源の供給を受けて制御するメモリバックアップ制御方法
であって、前記主電源の電源電圧の低下を検出して電源
電圧低下検知信号を出力する電源電圧低下検知信号出力
工程と、前記電源電圧低下検知信号出力工程により出力
される電源電圧低下検知信号に基づいてCPUに対して
セルフリフレッシュ開始要求信号を出力するセルフリフ
レッシュ開始要求信号出力工程と、前記セルフリフレッ
シュ開始要求信号出力工程により出力される前記セルフ
リフレッシュ開始要求信号に基づいて前記CPUのシス
テムクロックに同期するクロックイネーブル信号を出力
するクロックイネーブル信号出力工程と、前記メモリヘ
の制御線の組み合わせによるコマンド信号を前記メモリ
に出力するコマンド信号出力工程とを有し、前記クロッ
クイネーブル信号出力工程により出力されるクロックイ
ネーブル信号と前記コマンド信号出力工程により出力さ
れるコマンド信号とに基づいて前記メモリのセルフリフ
レッシュを起動するものである。
【0013】本発明に係る第5の発明は、前記電源電圧
低下検知信号出力工程により出力される前記電源電圧低
下検知信号に基づいてリセット信号を出力するリセット
信号出力工程と、前記クロックイネーブル信号による前
記メモリの初期設定動作終了に基づいてクロックイネー
ブル信号をマスクするクロックイネーブルマスク信号を
出力するクロックイネーブルマスク信号出力工程と、前
記バックアップ電源の電圧と基準電圧とを比較してバッ
クアップ電源電圧検出信号を出力する比較出力工程と、
前記リセット信号出力工程から出力されるリセット信号
と前記クロックイネーブルマスク信号との論理条件に基
づいて前記クロックイネーブル信号と前記バックアップ
電源電圧検出信号とを切り替える第1の切替工程とを有
するものである。
【0014】本発明に係る第6の発明は、前記主電源の
電圧復帰状態を検出して前記電源電圧低下検知信号を解
除する信号解除工程と、前記信号解除工程による電源電
圧低下検知信号の解除に従い、前記リセット信号を解除
するリセット信号解除工程と、前記CPUおよび前記メ
モリの初期設定後、バックアップ動作中かどうかを判別
する判別工程と、前記判別工程によりバックアップ動作
中であると判別された場合には、前記セルフリフレッシ
ュ開始要求信号を条件出力する条件出力工程と、前記条
件出力工程により条件出力される前記セルフリフレッシ
ュ開始要求信号に従い、前記バックアップ電源電圧検出
信号を前記クロックイネーブル信号に切り替える第2の
切替工程と、前記セルフリフレッシュ開始要求信号出力
から一定時間後に、セルフリフレッシュ解除要求信号を
出力するタイミング遅延出力工程とを有するものであ
る。
【0015】本発明に係る第7の発明は、CPUがメモ
リに対するリフレッシュを主電源またはバックアップ電
源の供給を受けて制御するメモリバックアップ制御方法
であって、通常動作時より消費電力を低減する低消費電
力モードに移行する時、前記セルフリフレッシュ開始要
求信号に従い、前記クロックイネーブル信号を出力し、
前記CPUのシステムクロックに同期した前記クロック
イネーブル信号と前記コマンド信号とに基づいて前記メ
モリのセルフリフレッシュを起動するものである。
【0016】本発明に係る第8の発明は、前記低消費電
力モード時に、前記主電源の電圧が低下して前記電源電
圧低下検知信号が出力される場合に、前記リセット信号
と前記クロックイネーブルマスク信号との論理条件に従
い、前記クロックイネーブル信号を前記バックアップ電
源電圧検出信号に切り替えるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態を示
すメモリのバックアップ制御装置の構成を説明するブロ
ック図であり、例えばシンクロナスDRAM(以下SD
RAM)のバックアップ制御装置に対応する。
【0018】図において、1はバスコントローラとして
機能するCPUで、データバスDATABUS,アドレ
スバスADDRESSBUSを介してSDRAM11,
12のメモリアクセスを制御する。2はタイミングおよ
びロジック回路(以下、タイミング回路という)で、タ
イミング回路と論理ゲートから構成される。3はリセッ
ト出力回路で、クロック監視機能を有する。リセット出
力回路3にはWDCLK信号が入力される。SCKはシ
ステムクロックである。
【0019】4は比較回路で、バックアップ電源7の電
圧と基準電圧とを比較し、その比較結果をタイミングお
よびロジック回路2とセレクタ10に対して出力する。
5は電源電圧監視回路で、システムの電源電圧の低下状
態および復帰状態を検知する。6は主電源で、AC商用
電源等からシステム電源を各部に供給する。
【0020】8は電圧変換回路で、バックアップ電源7
の電圧をSDRAM11,12の電源電圧VCCに変換
する。9はアドレスデコーダで、アドレスバスADDR
ESSBUS上のアドレスを解析する。10はセレクタ
で、SDRAM11,12へのCKE信号をCPU側と
バックアップ側で切り替える。
【0021】SDRAM11,12はシンクロナスDR
AMで構成され、システムクロックSCKがクロックポ
ートCLKに入力される。13はAND論理ゲートで、
リセット出力回路3の出力とCPU1からのCKEM信
号とのアンド処理を行い、その結果信号(CKESEL
信号)をセレクタ10に出力する。
【0022】14、15、16、17はOR論理ゲート
で、該ゲート出力でSDRAM11,12の入出力デー
タを制御する。
【0023】図2は、図1に示したSDRAM11,1
2のセルフリフレッシュ移行コマンド(SELF)とセ
ルフリフレッシュ解除コマンド(SELFX)の発行状
態を示すタイミングチャートである。図において、t
PDE は、セルフリフレッシュ終了時のCKE信号ホール
ド時間、tRCは、リフレッシュアクティブコマンド遅延
時間を表す。
【0024】図3は、図1に示したSDRAMll、1
2の詳細構成を示す回路図であり、一例として、×16
ビット構成のSDRAMを示してある。なお、図1と同
一のものには同一の符号を付してある。
【0025】図に示すように、SDRAM11,12
は、CKE端子と制御線の組み合わせコマンドであるチ
ップセレクトCS、ローアドレスストローブRAS、カ
ラムアドレスストローブCAS、書き込みイネーブルW
E、アドレス端子、システムクロックに同期するCLK
端子で制御される。
【0026】入出力データの制御は、入力マスク/出力
ディスエーブルを下位ビット(DO〜7)、上位ビット
(D8〜15)に対してDQML、DQMU信号により
制御される。VBは、バックアップ電源7または該バッ
クアップ電源7の電圧変換回路8の出力電源、及び主電
源通電時は主電源6が供給される。
【0027】図4は、本発明に係るメモリバックアップ
制御装置における電源遮断または停電時におけるバック
アップ動作への移行を示すタイミングチャートである。
【0028】図において、主電源6がOFFし、SDR
AMll,12への電源VCCが低下すると、電源電圧
監視回路5から電源電圧低下検知信号(/PRST信
号:/は負論理を示す)をLow出力し、タイミング回
路2では、該/PRST信号Lowを受けて、セルフリ
フレッシュ開始要求信号(SRFRQ:High)をC
PU1に対して出力する。
【0029】これを受けて、CPU1は、該SRFRQ
信号のHigh状態に従い、CKE信号をクロックの立
ち上がりに同期してLowにすると、セレクタ10は主
電源通電時、CPU1側に接続されるので、SDRAM
ll,12側のCKE端子もLowに切り替わる。
【0030】同時に、図2に示すようにコマンド(SE
LF)を出力する。SDRAM11,12に対するセル
フリフレッシュ起動完了後、CPU1は、CKEM信号
をLowとし、CPU1からのリセット信号(/RES
ET信号)とのAND論理ゲート13の出力であるCK
ESEL信号をLowにし、セレクタ10をバックアッ
プ電源側(BALRM)に切り替える。その後、上記リ
セット信号をLowにし、バックアップ動作に移行す
る。
【0031】図4に示すように、/PRST信号のLo
wから/RESET信号のLowまでの時間tlは、タ
イミング回路2で、CKEM信号のLow出力以降に設
定する。
【0032】図5は、本発明に係るメモリバックアップ
制御装置におけるバックアップ動作が保持されている場
合の電源通電後の復帰を示すタイミングチャートであ
る。
【0033】図に示すように、主電源6通電後、電源電
圧監視回路5が電源電圧の復帰を検知すると、/PRS
T信号をHighに解除し、該/PRST信号を受けて
リセット出力回路3は/RESET信号をHighに解
除する。
【0034】そして、SDRAM11,12の初期設定
後、システム側のみセルフリフレッシュ動作状態にする
ため、セレクタ10がSDRAM11,12ヘのCKE
信号をバックアップ側(BALRM)に接続した状態
で、タイミング回路2がCPU1に対してセルフリフレ
ッシュ開始要求(SRFRQ:High)を出力し、C
PU1はタイミング回路2からの該SRFRQ信号を受
けて、CKE信号をLow出力する。その後、SDRA
M11,12のセルフリフレッシュを解除するため、C
KEM信号をHighにし、セレクタ10をCPU1側
に切り替える。
【0035】再度、タイミング回路2は、SRFRQ信
号をLowにし、セルフリフレッシュ解除要求を出力す
る。なお、SRFRQ信号HighからLowまでの時
間t2は、タイミング回路2で、CKEM信号High
出力以降に設定する。
【0036】該セルフリフレッシュ解除要求を受けて、
CPU1はCKE信号をHigh、及び図2に示すよう
にセルフリフレッシュ解除コマンド(SELFX)を出
力し、バックアップ動作から復帰する。
【0037】図6は、本発明に係るメモリバックアップ
制御装置におけるバックアップ動作が保持されていない
場合の電源通電後の復帰を示すタイミングチャートであ
る。
【0038】この図に示すように、主電源6通電後、電
源電圧監視回路5が電源電圧の復帰を検知すると、/P
RST信号をHighに解除し、該/PRST信号を受
けてリセット出力回路3はリセット信号をHighに解
除する。SDRAM11,12の初期設定後、CKEM
信号をHighにし、セレクタ10をCPU1側に切り
替え、初期設定動作を完了する。
【0039】図7は、本発明に係るメモリバックアップ
制御装置における低消費電力モード移行時、及び電源遮
断または停電時におけるバックアップ動作への移行を示
すタイミングチャートである。
【0040】この図に示すように、低消費電力モードヘ
の移行要因(ESS要因)をタイミング回路2で受けと
ると、該タイミング回路2からセルフリフレッシュ開始
要求信号(SRFRQ:High)を出力する。
【0041】CPU1は、該SRFRQ信号のHigh
に従い、CKE信号をクロックの立ち上がりに同期して
Lowにすると、セレクタ10は主電源通電中の通常モ
ード時は、CPU1側に接続されるので、SDRAMl
l、12側のCKE端子もLowに切り替わる。同時
に、図2に示すようにコマンド(SELF)を出力し、
SDRAM11,12のセルフリフレッシュを起動す
る。
【0042】そして、主電源6がOFFし、SDRAM
ll,12への電源VCCが低下すると電源電圧監視回
路5から電源電圧低下検知信号(/PRST)をLow
出力し、タイミング回路2では、低消費電力モード状態
であるかをWDINH信号から判断し、低消費電力モー
ドである場合、該/PRST信号のLowを受けて、C
KEM信号をLowにし、リセット信号とのAND論理
ゲート13の出力であるCKESEL信号をLowに
し、セレクタ10をバックアップ電源側(BALRM)
に切り替える。その後、リセット信号をLowにし、バ
ックアップ動作に移行する。
【0043】なお、/PRST信号Lowから/RES
ET信号Lowまでの時間t3は、タイミング回路2
で、CKEM信号Low出力以降に設定する。
【0044】以下、本実施形態の特徴的構成について図
1等を参照して説明する。
【0045】上記のように構成されたCPU1がメモリ
(SDRAM11,12)に対するリフレッシュを主電
源6またはバックアップ電源7の供給を受けて制御する
メモリバックアップ制御装置であって、前記主電源6の
電源電圧の低下を検出して電源電圧低下検知信号を出力
する電源電圧低下検知信号出力手段(電源電圧監視回路
5)と、前記電源電圧低下検知信号出力手段から出力さ
れる電源電圧低下検知信号に基づいてCPU1に対して
セルフリフレッシュ開始要求信号を出力するセルフリフ
レッシュ開始要求信号出力手段(タイミング回路2)
と、前記セルフリフレッシュ開始要求信号出力手段から
出力される前記セルフリフレッシュ開始要求信号に基づ
いて前記CPUのシステムクロックに同期するクロック
イネーブル信号を出力するクロックイネーブル信号出力
手段(CPU1による)と、前記メモリヘの制御線の組
み合わせによるコマンド信号を前記メモリに出力するコ
マンド信号出力手段(CPU1のRAS,CS,CA
S,WE等を含む)とを有し、前記クロックイネーブル
信号出力手段から出力されるクロックイネーブル信号と
前記コマンド信号出力手段から出力されるコマンド信号
とに基づいて前記メモリのセルフリフレッシュを起動す
るので、従来のようにRAS、CAS信号のCBRタイ
ミングをハードウエアまたはゲートアレイで生成する必
要が無く、前記セルフリフレッシュ開始要求信号で、ク
ロック同期のコマンド信号を入力するので、制御の簡素
化と高速動作を実現することができる。
【0046】また、前記電源電圧低下検知信号出力手段
から出力される前記電源電圧低下検知信号に基づいてリ
セット信号を出力するリセット信号出力手段(リセット
回路3)と、前記クロックイネーブル信号による前記メ
モリの初期設定動作終了に基づいてクロックイネーブル
信号をマスクするクロックイネーブルマスク信号を出力
するクロックイネーブルマスク信号出力手段と、前記バ
ックアップ電源の電圧と基準電圧とを比較してバックア
ップ電源電圧検出信号を出力する比較出力手段(比較回
路4)と、前記リセット信号出力手段(リセット出力回
路3の出力)から出力されるリセット信号と前記クロッ
クイネーブルマスク信号CKEMとの論理条件(アンド
ゲート13による論理演算条件)に基づいて前記クロッ
クイネーブル信号と前記バックアップ電源電圧検出信号
とを切り替える第1の切替手段(セレクタ10)とを有
するので、速やかにバックアップ電源側に切り替え動作
を行えるので、切り替え時の信頼性を向上することがで
きる。
【0047】さらに、前記主電源の電圧復帰状態を検出
して前記電源電圧低下検知信号を解除する信号解除手段
(電源電圧監視回路5による)と、前記信号解除手段に
よる電源電圧低下検知信号の解除に従い、前記リセット
信号を解除するリセット信号解除手段(リセット回路
3)と、前記CPUおよび前記メモリの初期設定後、バ
ックアップ動作中かどうかを判別する判別手段(CPU
1による)と、前記判別手段によりバックアップ動作中
であると判別された場合には、前記セルフリフレッシュ
開始要求信号を条件出力する条件出力手段(タイミング
回路2)と、前記条件出力手段から条件出力される前記
セルフリフレッシュ開始要求信号に従い、前記バックア
ップ電源電圧検出信号を前記クロックイネーブル信号に
切り替える第2の切替手段(セレクタ10)と、前記セ
ルフリフレッシュ開始要求信号出力から一定時間後に、
セルフリフレッシュ解除要求信号を出力するタイミング
遅延出力手段とを有するので、処理の多様化を避けら
れ、電源通電時の復帰処理の信頼性を向上することがで
きる。
【0048】以下、図8に示すフローチャートを参照し
て、主電源6停止後のメモリバックアップ制御手順につ
いて説明する。
【0049】図8は、本発明に係るメモリバックアップ
制御装置における第1のデータ処理手順の一例を示すフ
ローチャートである。なお、(1)〜(10)は各ステ
ップを示す。
【0050】まず、停電または電源遮断により主電源6
がOFFして(1)、SDRAMll,12への電源V
CCの低下を電源電圧監視回路5が検知すると(2)、
該電源電圧監視回路5は、電源電圧低下検知信号(/P
RST信号)をLow出力する(3)。
【0051】次に、タイミング回路2では、該/PRS
T信号Lowを受けて、低消費電力モードであるかを該
タイミング回路2に入力されるWDINH信号により判
断し(4)、NOならば、セルフリフレッシュ開始要求
信号(SRFRQ:High)を出力する(5)。
【0052】次に、CPU1は、該SRFRQ信号Hi
ghに従い、CKE信号をクロックの立ち上がりに同期
してLowにする(6)。そして、セレクタ10は主電
源通電時、CPU1側に接続されるので、SDRAMl
l,12側のCKE端子もLowに切り替わる。同時
に、図2に示すようにコマンド(SELF)を出力し、
SDRAMのセルフリフレッシュを起動する(7)。
【0053】次に、セルフリフレッシュ起動完了後、C
KEM信号をLowにし(8)、リセット信号とのAN
D論理ゲート13の出力であるCKESEL信号をLo
wにし、セレクタ10をバックアップ電源側(BALR
M)に切り替える(9)。その後、リセット信号をLo
wにし、バックアップ動作に移行する(10)。
【0054】一方、ステップ(4)で、低消費電力モー
ドであるならば、ステップ(8)へ進み、セレクタ10
の切り替え動作を実行する。
【0055】以下、図9に示すフローチャートを参照し
て、主電源6通電後のメモリバックアップ制御手順につ
いて説明する。
【0056】図9は、本発明に係るメモリバックアップ
制御装置における第2のデータ処理手順の一例を示すフ
ローチャートである。なお、(1)〜(17)は各ステ
ップを示す。
【0057】まず、主電源6を通電した後(1)、電源
電圧監視回路5が電源電圧の復帰を検知する(2)と、
/PRST信号をHighに解除し(3)、該/PRS
T信号を受けてリセット出力回路3はリセット信号をH
ighに解除する(4)。
【0058】次に、バスコントローラとして機能するC
PU1を初期化し(5)、SDRAMの初期設定後
(6)、バックアップ動作が保持されているかを、バッ
クアップ電源7の比較回路4の出力であるBALRM信
号により判断し(7)、YESならば、システム側のみ
セルフリフレッシュ動作状態にするため、セレクタ10
がSDRAM11,12へのCKE信号をバックアップ
側(BALRM)に接続した状態で、セルフリフレッシ
ュ開始要求(SRFRQ:High)を出力し(8)、
CPU1は該SRFRQ信号を受けて、CKE信号をL
ow出力する(9)。
【0059】その後、SDRAM11,12のセルフリ
フレッシュを解除するため、CKEM信号をHighに
し(10)、セレクタ10をCPU1側に切り替える
(11)。
【0060】次に、再度、タイミング回路2は、SRF
RQ信号をLowにし、セルフリフレッシュ解除要求を
CPU1に対して出力する(12)。該セルフリフレッ
シュ解除要求を受けて、CPU1はCKE信号をHig
hにし(13)、及び図2に示すようにセルフリフレッ
シュ解除コマンドを出力し、バックアップ動作から復帰
し(14)、初期設定動作を完了する(15)。
【0061】一方、ステップ(7)で、NO(バックア
ップ動作が保持されていないと判断した)ならば、CP
U1は、CKEM信号をHighにし(16)、セレク
タ10をCPU1側に切り替え(17)、ステップ(1
5)へ進み、初期設定動作を完了する。
【0062】なお、図1に示した符号18で囲まれるタ
イミング回路2、リセット出力回路3、比較回路4の全
て、または一部を、1チップのゲートアレイで構成する
ように構成してもよい。
【0063】以下、本実施形態の特徴的構成について図
8,図9等を参照してさらに説明する。
【0064】上記のように構成されたCPU1がメモリ
(SDRAM11,12)に対するリフレッシュを主電
源6またはバックアップ電源7の供給を受けて制御する
メモリバックアップ制御方法であって、前記主電源の電
源電圧の低下を検出して電源電圧低下検知信号を出力す
る電源電圧低下検知信号出力工程(図8のステップ
(1),(2),(3))と、前記電源電圧低下検知信
号出力工程により出力される電源電圧低下検知信号に基
づいてCPU1に対してセルフリフレッシュ開始要求信
号を出力するセルフリフレッシュ開始要求信号出力工程
(図8のステップ(5))と、前記セルフリフレッシュ
開始要求信号出力工程により出力される前記セルフリフ
レッシュ開始要求信号に基づいて前記CPU1のシステ
ムクロックに同期するクロックイネーブル信号を出力す
るクロックイネーブル信号出力工程(図8のステップ
(6))と、前記メモリヘの制御線の組み合わせによる
コマンド信号を前記メモリに出力するコマンド信号出力
工程(図示しない)とを有し、前記クロックイネーブル
信号出力工程により出力されるクロックイネーブル信号
と前記コマンド信号出力工程により出力されるコマンド
信号とに基づいて前記メモリのセルフリフレッシュを起
動するので、従来のようにRAS、CAS信号のCBR
タイミングをハードウエアまたはゲートアレイで生成す
る必要が無く、前記セルフリフレッシュ開始要求信号
で、クロック同期のコマンド信号を入力するので、制御
の簡素化と高速動作を実現することができる。
【0065】また、前記電源電圧低下検知信号出力工程
により出力される前記電源電圧低下検知信号に基づいて
リセット信号を出力するリセット信号出力工程(図示し
ない)と、前記クロックイネーブル信号による前記メモ
リの初期設定動作終了に基づいてクロックイネーブル信
号をマスクするクロックイネーブルマスク信号を出力す
るクロックイネーブルマスク信号出力工程(図8のステ
ップ(8))と、前記バックアップ電源の電圧と基準電
圧とを比較してバックアップ電源電圧検出信号を出力す
る比較出力工程(図示しない)と、前記リセット信号出
力工程から出力されるリセット信号と前記クロックイネ
ーブルマスク信号との論理条件に基づいて前記クロック
イネーブル信号と前記バックアップ電源電圧検出信号と
を切り替える第1の切替工程(図8のステップ(9))
とを有するので、速やかにバックアップ電源側に切り替
え動作を行えるので、切り替え時の信頼性を向上するこ
とができる。
【0066】さらに、前記主電源の電圧復帰状態を検出
して前記電源電圧低下検知信号を解除する信号解除工程
(図9のステップ(1),(2))と、前記信号解除工
程による電源電圧低下検知信号の解除に従い、前記リセ
ット信号を解除するリセット信号解除工程(図9のステ
ップ(3))と、前記CPUおよび前記メモリの初期設
定後、バックアップ動作中かどうかを判別する判別工程
(図9のステップ(7))と、前記判別工程によりバッ
クアップ動作中であると判別された場合には、前記セル
フリフレッシュ開始要求信号を条件出力する条件出力工
程(図9のステップ(8))と、前記条件出力工程によ
り条件出力される前記セルフリフレッシュ開始要求信号
に従い、前記バックアップ電源電圧検出信号を前記クロ
ックイネーブル信号に切り替える第2の切替工程(図9
のステップ(11))と、前記セルフリフレッシュ開始
要求信号出力から一定時間後に、セルフリフレッシュ解
除要求信号を出力するタイミング遅延出力工程とを有す
るので、システム側のセルフリフレッシュ開始要求時、
解除要求時に対する処理を各々統一することができるの
で、処理の多様化を避けられ、電源通電時の復帰処理の
信頼性を向上することができる。
【0067】また、CPU1がメモリ(SDRAM1
1,12)に対するリフレッシュを主電源またはバック
アップ電源の供給を受けて制御するメモリバックアップ
制御方法であって、通常動作時より消費電力を低減する
低消費電力モードに移行する時、前記セルフリフレッシ
ュ開始要求信号に従い、前記クロックイネーブル信号を
出力し、前記CPUのシステムクロックに同期した前記
クロックイネーブル信号と前記コマンド信号とに基づい
て前記メモリのセルフリフレッシュを起動するので、低
消費電力モード時の電源遮断に対し、速やかにバックア
ップ動作に移行することができる。
【0068】さらに、前記低消費電力モード時に、前記
主電源の電圧が低下して前記電源電圧低下検知信号が出
力される場合に、前記リセット信号と前記クロックイネ
ーブルマスク信号との論理条件に従い、前記クロックイ
ネーブル信号を前記バックアップ電源電圧検出信号に切
り替えるので、切替処理のタイミングをセルフリフレッ
シュ開始要求前に行い、システム側のセルフリフレッシ
ュ開始要求時、解除要求時に対する処理を各々統一する
ことができるので、処理の多様化を避けられ、電源ON
からバックアップ動作復帰までの処理手順が速やかに行
えるので、バックアップ復帰処理の信頼性を向上するこ
とができる。
【0069】また、低消費電力モード時も速やかにセル
フリフレッシュ状態に移行でき、更にシステムの低消費
電力化に貢献できる。
【0070】さらに、メモリ制御の高速化を図れるクロ
ック同期式のシンクロナスDRAMを用いたシステムに
おいて、メモリバックアップ動作の移行復帰制御の高速
化と信頼性の向上を実現できる。
【0071】なお、上記実施形態では、CPU1がSD
RAM11,12に対するメモリアクセスを制御する場
合について説明したが、CPU1に替えて、例えばバス
コントローラ(バスコントローラ機能を有するゲートア
レイチップ等で構成される)が単独でSDRAM11,
12に対するメモリアクセスを制御する場合にも本発明
を適用して同様の効果が得られることは云うまでもな
い。
【0072】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第1
の発明によれば、CPUがメモリに対するリフレッシュ
を主電源またはバックアップ電源の供給を受けて制御す
るメモリバックアップ制御装置であって、前記主電源の
電源電圧の低下を検出して電源電圧低下検知信号を出力
する電源電圧低下検知信号出力手段と、前記電源電圧低
下検知信号出力手段から出力される電源電圧低下検知信
号に基づいてCPUに対してセルフリフレッシュ開始要
求信号を出力するセルフリフレッシュ開始要求信号出力
手段と、前記セルフリフレッシュ開始要求信号出力手段
から出力される前記セルフリフレッシュ開始要求信号に
基づいて前記CPUのシステムクロックに同期するクロ
ックイネーブル信号を出力するクロックイネーブル信号
出力手段と、前記メモリヘの制御線の組み合わせによる
コマンド信号を前記メモリに出力するコマンド信号出力
手段とを有し、前記クロックイネーブル信号出力手段か
ら出力されるクロックイネーブル信号と前記コマンド信
号出力手段から出力されるコマンド信号とに基づいて前
記メモリのセルフリフレッシュを起動するので、従来の
ようにRAS、CAS信号のCBRタイミングをハード
ウエアまたはゲートアレイで生成する必要が無く、前記
セルフリフレッシュ開始要求信号で、クロック同期のコ
マンド信号を入力するので、制御の簡素化と高速動作を
実現することができる。
【0073】第2の発明によれば、前記電源電圧低下検
知信号出力手段から出力される前記電源電圧低下検知信
号に基づいてリセット信号を出力するリセット信号出力
手段と、前記クロックイネーブル信号による前記メモリ
の初期設定動作終了に基づいてクロックイネーブル信号
をマスクするクロックイネーブルマスク信号を出力する
クロックイネーブルマスク信号出力手段と、前記バック
アップ電源の電圧と基準電圧とを比較してバックアップ
電源電圧検出信号を出力する比較出力手段と、前記リセ
ット信号出力手段から出力されるリセット信号と前記ク
ロックイネーブルマスク信号との論理条件に基づいて前
記クロックイネーブル信号と前記バックアップ電源電圧
検出信号とを切り替える第1の切替手段とを有するの
で、速やかにバックアップ電源側に切り替え動作を行え
るので、切り替え時の信頼性を向上することができる。
【0074】第3の発明によれば、前記主電源の電圧復
帰状態を検出して前記電源電圧低下検知信号を解除する
信号解除手段と、前記信号解除手段による電源電圧低下
検知信号の解除に従い、前記リセット信号を解除するリ
セット信号解除手段と、前記CPUおよび前記メモリの
初期設定後、バックアップ動作中かどうかを判別する判
別手段と、前記判別手段によりバックアップ動作中であ
ると判別された場合には、前記セルフリフレッシュ開始
要求信号を条件出力する条件出力手段と、前記条件出力
手段から条件出力される前記セルフリフレッシュ開始要
求信号に従い、前記バックアップ電源電圧検出信号を前
記クロックイネーブル信号に切り替える第2の切替手段
と、前記セルフリフレッシュ開始要求信号出力から一定
時間後に、セルフリフレッシュ解除要求信号を出力する
タイミング遅延出力手段とを有するので、処理の多様化
を避けられ、電源通電時の復帰処理の信頼性を向上する
ことができる。
【0075】第4の発明によれば、CPUがメモリに対
するリフレッシュを主電源またはバックアップ電源の供
給を受けて制御するメモリバックアップ制御方法であっ
て、前記主電源の電源電圧の低下を検出して電源電圧低
下検知信号を出力する電源電圧低下検知信号出力工程
と、前記電源電圧低下検知信号出力工程により出力され
る電源電圧低下検知信号に基づいてCPUに対してセル
フリフレッシュ開始要求信号を出力するセルフリフレッ
シュ開始要求信号出力工程と、前記セルフリフレッシュ
開始要求信号出力工程により出力される前記セルフリフ
レッシュ開始要求信号に基づいて前記CPUのシステム
クロックに同期するクロックイネーブル信号を出力する
クロックイネーブル信号出力工程と、前記メモリヘの制
御線の組み合わせによるコマンド信号を前記メモリに出
力するコマンド信号出力工程とを有し、前記クロックイ
ネーブル信号出力工程により出力されるクロックイネー
ブル信号と前記コマンド信号出力工程により出力される
コマンド信号とに基づいて前記メモリのセルフリフレッ
シュを起動するので、従来のようにRAS、CAS信号
のCBRタイミングをハードウエアまたはゲートアレイ
で生成する必要が無く、前記セルフリフレッシュ開始要
求信号で、クロック同期のコマンド信号を入力するの
で、制御の簡素化と高速動作を実現することができる。
【0076】第5の発明によれば、前記電源電圧低下検
知信号出力工程により出力される前記電源電圧低下検知
信号に基づいてリセット信号を出力するリセット信号出
力工程と、前記クロックイネーブル信号による前記メモ
リの初期設定動作終了に基づいてクロックイネーブル信
号をマスクするクロックイネーブルマスク信号を出力す
るクロックイネーブルマスク信号出力工程と、前記バッ
クアップ電源の電圧と基準電圧とを比較してバックアッ
プ電源電圧検出信号を出力する比較出力工程と、前記リ
セット信号出力工程から出力されるリセット信号と前記
クロックイネーブルマスク信号との論理条件に基づいて
前記クロックイネーブル信号と前記バックアップ電源電
圧検出信号とを切り替える第1の切替工程とを有するの
で、速やかにバックアップ電源側に切り替え動作を行え
るので、切り替え時の信頼性を向上することができる。
【0077】第6の発明によれば、前記主電源の電圧復
帰状態を検出して前記電源電圧低下検知信号を解除する
信号解除工程と、前記信号解除工程による電源電圧低下
検知信号の解除に従い、前記リセット信号を解除するリ
セット信号解除工程と、前記CPUおよび前記メモリの
初期設定後、バックアップ動作中かどうかを判別する判
別工程と、前記判別工程によりバックアップ動作中であ
ると判別された場合には、前記セルフリフレッシュ開始
要求信号を条件出力する条件出力工程と、前記条件出力
工程により条件出力される前記セルフリフレッシュ開始
要求信号に従い、前記バックアップ電源電圧検出信号を
前記クロックイネーブル信号に切り替える第2の切替工
程と、前記セルフリフレッシュ開始要求信号出力から一
定時間後に、セルフリフレッシュ解除要求信号を出力す
るタイミング遅延出力工程とを有するので、システム側
のセルフリフレッシュ開始要求時、解除要求時に対する
処理を各々統一することができるので、処理の多様化を
避けられ、電源通電時の復帰処理の信頼性を向上するこ
とができる。
【0078】第7の発明によれば、CPUがメモリに対
するリフレッシュを主電源またはバックアップ電源の供
給を受けて制御するメモリバックアップ制御方法であっ
て、通常動作時より消費電力を低減する低消費電力モー
ドに移行する時、前記セルフリフレッシュ開始要求信号
に従い、前記クロックイネーブル信号を出力し、前記C
PUのシステムクロックに同期した前記クロックイネー
ブル信号と前記コマンド信号とに基づいて前記メモリの
セルフリフレッシュを起動するので、低消費電力モード
時の電源遮断に対し、速やかにバックアップ動作に移行
することができる。
【0079】第8の発明によれば、前記低消費電力モー
ド時に、前記主電源の電圧が低下して前記電源電圧低下
検知信号が出力される場合に、前記リセット信号と前記
クロックイネーブルマスク信号との論理条件に従い、前
記クロックイネーブル信号を前記バックアップ電源電圧
検出信号に切り替えるので、切替処理のタイミングをセ
ルフリフレッシュ開始要求前に行い、システム側のセル
フリフレッシュ開始要求時、解除要求時に対する処理を
各々統一することができるので、処理の多様化を避けら
れ、電源ONからバックアップ動作復帰までの処理手順
が、速やかに行えるので、バックアップ復帰処理の信頼
性を向上することができる。
【0080】また、低消費電力モード時も速やかにセル
フリフレッシュ状態に移行でき、更にシステムの低消費
電力化に貢献できる。
【0081】さらに、メモリ制御の高速化を図れるクロ
ック同期式のシンクロナスDRAMを用いたシステムに
おいて、メモリバックアップ動作の移行復帰制御の高速
化と信頼性の向上を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すメモリバックアップ
制御装置の構成を説明するブロック図である。
【図2】図1に示したSDRAMのセルフリフレッシュ
移行コマンド(SELF)とセルフリフレッシュ解除コ
マンド(SELFX)を示すタイミングチャートであ
る。
【図3】図1に示したSDRAMの詳細構成を示す回路
図である。
【図4】本発明に係るメモリバックアップ制御装置にお
ける電源遮断または停電時におけるバックアップ動作へ
の移行を示す夕イミングチャートである。
【図5】本発明に係るメモリバックアップ制御装置にお
けるバックアップ動作が保持されている場合の電源通電
後の復帰を示すタイミングチャートである。
【図6】本発明に係るメモリバックアップ制御装置にお
けるバックアップ動作が保持されていない場合の電源通
電後の復帰を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明に係るメモリバックアップ制御装置にお
ける低消費電力モード移行時、及び電源遮断または停電
時におけるバックアップ動作への移行を示すタイミング
チャートである。
【図8】本発明に係るメモリバックアップ制御装置にお
ける第1のデータ処理手順の一例を示すフローチャート
である。
【図9】本発明に係るメモリバックアップ制御装置にお
ける第2のデータ処理手順の一例を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
1 CPUまたはバスコントローラ 2 タイミング回路 3 リセット出力回路 4 比較回路 5 電源電圧監視回路 6 主電源 7 バックアップ電源 8 電圧変換回路 9 アドレスデコーダ 10 セレクタ 11、12 シンクロナスDRAM 13 AND論理ゲート 14、15、16、17 OR論理ゲート

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CPUがメモリに対するリフレッシュを
    主電源またはバックアップ電源の供給を受けて制御する
    メモリバックアップ制御装置であって、 前記主電源の電源電圧の低下を検出して電源電圧低下検
    知信号を出力する電源電圧低下検知信号出力手段と、 前記電源電圧低下検知信号出力手段から出力される電源
    電圧低下検知信号に基づいてCPUに対してセルフリフ
    レッシュ開始要求信号を出力するセルフリフレッシュ開
    始要求信号出力手段と、 前記セルフリフレッシュ開始要求信号出力手段から出力
    される前記セルフリフレッシュ開始要求信号に基づいて
    前記CPUのシステムクロックに同期するクロックイネ
    ーブル信号を出力するクロックイネーブル信号出力手段
    と、 前記メモリヘの制御線の組み合わせによるコマンド信号
    を前記メモリに出力するコマンド信号出力手段とを有
    し、 前記クロックイネーブル信号出力手段から出力されるク
    ロックイネーブル信号と前記コマンド信号出力手段から
    出力されるコマンド信号とに基づいて前記メモリのセル
    フリフレッシュを起動することを特徴とするメモリバッ
    クアップ制御装置。
  2. 【請求項2】 前記電源電圧低下検知信号出力手段から
    出力される前記電源電圧低下検知信号に基づいてリセッ
    ト信号を出力するリセット信号出力手段と、 前記クロックイネーブル信号による前記メモリの初期設
    定動作終了に基づいてクロックイネーブル信号をマスク
    するクロックイネーブルマスク信号を出力するクロック
    イネーブルマスク信号出力手段と、 前記バックアップ電源の電圧と基準電圧とを比較してバ
    ックアップ電源電圧検出信号を出力する比較出力手段
    と、 前記リセット信号出力手段から出力されるリセット信号
    と前記クロックイネーブルマスク信号との論理条件に基
    づいて前記クロックイネーブル信号と前記バックアップ
    電源電圧検出信号とを切り替える第1の切替手段と、を
    有することを特徴とする請求項1記載のメモリバックア
    ップ制御装置。
  3. 【請求項3】 前記主電源の電圧復帰状態を検出して前
    記電源電圧低下検知信号を解除する信号解除手段と、 前記信号解除手段による電源電圧低下検知信号の解除に
    従い、前記リセット信号を解除するリセット信号解除手
    段と、 前記CPUおよび前記メモリの初期設定後、バックアッ
    プ動作中かどうかを判別する判別手段と、 前記判別手段によりバックアップ動作中であると判別さ
    れた場合には、前記セルフリフレッシュ開始要求信号を
    条件出力する条件出力手段と、 前記条件出力手段から条件出力される前記セルフリフレ
    ッシュ開始要求信号に従い、前記バックアップ電源電圧
    検出信号を前記クロックイネーブル信号に切り替える第
    2の切替手段と、 前記セルフリフレッシュ開始要求信号出力から一定時間
    後に、セルフリフレッシュ解除要求信号を出力するタイ
    ミング遅延出力手段と、を有することを特徴とする請求
    項2記載のメモリバックアップ制御装置。
  4. 【請求項4】 CPUがメモリに対するリフレッシュを
    主電源またはバックアップ電源の供給を受けて制御する
    メモリバックアップ制御方法であって、 前記主電源の電源電圧の低下を検出して電源電圧低下検
    知信号を出力する電源電圧低下検知信号出力工程と、 前記電源電圧低下検知信号出力工程により出力される電
    源電圧低下検知信号に基づいてCPUに対してセルフリ
    フレッシュ開始要求信号を出力するセルフリフレッシュ
    開始要求信号出力工程と、 前記セルフリフレッシュ開始要求信号出力工程により出
    力される前記セルフリフレッシュ開始要求信号に基づい
    て前記CPUのシステムクロックに同期するクロックイ
    ネーブル信号を出力するクロックイネーブル信号出力工
    程と、 前記メモリヘの制御線の組み合わせによるコマンド信号
    を前記メモリに出力するコマンド信号出力工程とを有
    し、 前記クロックイネーブル信号出力工程により出力される
    クロックイネーブル信号と前記コマンド信号出力工程に
    より出力されるコマンド信号とに基づいて前記メモリの
    セルフリフレッシュを起動することを特徴とするメモリ
    バックアップ制御方法。
  5. 【請求項5】 前記電源電圧低下検知信号出力工程によ
    り出力される前記電源電圧低下検知信号に基づいてリセ
    ット信号を出力するリセット信号出力工程と、 前記クロックイネーブル信号による前記メモリの初期設
    定動作終了に基づいてクロックイネーブル信号をマスク
    するクロックイネーブルマスク信号を出力するクロック
    イネーブルマスク信号出力工程と、 前記バックアップ電源の電圧と基準電圧とを比較してバ
    ックアップ電源電圧検出信号を出力する比較出力工程
    と、 前記リセット信号出力工程から出力されるリセット信号
    と前記クロックイネーブルマスク信号との論理条件に基
    づいて前記クロックイネーブル信号と前記バックアップ
    電源電圧検出信号とを切り替える第1の切替工程と、を
    有することを特徴とする請求項4記載のメモリバックア
    ップ制御方法。
  6. 【請求項6】 前記主電源の電圧復帰状態を検出して前
    記電源電圧低下検知信号を解除する信号解除工程と、 前記信号解除工程による電源電圧低下検知信号の解除に
    従い、前記リセット信号を解除するリセット信号解除工
    程と、 前記CPUおよび前記メモリの初期設定後、バックアッ
    プ動作中かどうかを判別する判別工程と、 前記判別工程によりバックアップ動作中であると判別さ
    れた場合には、前記セルフリフレッシュ開始要求信号を
    条件出力する条件出力工程と、 前記条件出力工程により条件出力される前記セルフリフ
    レッシュ開始要求信号に従い、前記バックアップ電源電
    圧検出信号を前記クロックイネーブル信号に切り替える
    第2の切替工程と、 前記セルフリフレッシュ開始要求信号出力から一定時間
    後に、セルフリフレッシュ解除要求信号を出力するタイ
    ミング遅延出力工程と、を有することを特徴とする請求
    項5記載のメモリバックアップ制御方法。
  7. 【請求項7】 CPUがメモリに対するリフレッシュを
    主電源またはバックアップ電源の供給を受けて制御する
    メモリバックアップ制御方法であって、 通常動作時より消費電力を低減する低消費電力モードに
    移行する時、前記セルフリフレッシュ開始要求信号に従
    い、前記クロックイネーブル信号を出力し、前記CPU
    のシステムクロックに同期した前記クロックイネーブル
    信号と前記コマンド信号とに基づいて前記メモリのセル
    フリフレッシュを起動することを特徴とするメモリバッ
    クアップ制御方法。
  8. 【請求項8】 前記低消費電力モード時に、前記主電源
    の電圧が低下して前記電源電圧低下検知信号が出力され
    る場合に、前記リセット信号と前記クロックイネーブル
    マスク信号との論理条件に従い、前記クロックイネーブ
    ル信号を前記バックアップ電源電圧検出信号に切り替え
    ることを特徴とする請求項7記載のメモリバックアップ
    制御方法。
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EP1293985A1 (en) * 2000-06-08 2003-03-19 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Data backup device and step-up/step-down power supply
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