JPH11350650A - 吊り木 - Google Patents

吊り木

Info

Publication number
JPH11350650A
JPH11350650A JP10161150A JP16115098A JPH11350650A JP H11350650 A JPH11350650 A JP H11350650A JP 10161150 A JP10161150 A JP 10161150A JP 16115098 A JP16115098 A JP 16115098A JP H11350650 A JPH11350650 A JP H11350650A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hanging
tree
hanging tree
receiving plate
attached
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10161150A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3967464B2 (ja
Inventor
Masateru Takayama
昌照 高山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TAKAYAMA KINZOKU KOGYO KK
Original Assignee
TAKAYAMA KINZOKU KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TAKAYAMA KINZOKU KOGYO KK filed Critical TAKAYAMA KINZOKU KOGYO KK
Priority to JP16115098A priority Critical patent/JP3967464B2/ja
Publication of JPH11350650A publication Critical patent/JPH11350650A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3967464B2 publication Critical patent/JP3967464B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Joining Of Building Structures In Genera (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、極めて簡単に、しかも短時間で迅
速に、且つ堅固に多数の吊り木を梁と野縁の夫々に釘又
は木螺子を介して取付けることが出来るだけでなく、例
え、吊り木の吊り木本体を左右何れかの方向へ回転させ
て吊り木の吊り止め具と受板との距離寸法を調整する場
合であっても、簡単に野縁の自重がかかった吊り木本体
を回転させて梁から吊り下げられた野縁の梁からの吊り
下げ寸法を調整することが出来るという極めて優れた吊
り木を提供するものである。 【解決手段】 吊り木本体1aの一方側には梁4へ取付け
られる吊り止め具2が回転可能に設けられ、且つ該吊り
木本体1aの他方側には野縁5に取付けられる受板3が回
転可能に設けられてなり、しかも前記吊り止め具2に
は、梁4への仮止め手段が設けられ、且つ前記吊り木本
体1aには、ドライバー等の工具16を用いて該吊り木本体
1aの回転を容易ならしめるための工具係止部15が設けら
れたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として木造家屋
内に組み込まれた梁から天井を形成する部材の一つであ
る野縁を吊り下げるために使用される、所謂、吊り木と
呼ばれる建築部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記吊り木と呼ばれる建築部材に
関しては、各種構造のものが存在するが、最近のものと
しては、例えば、実公平5−23693号公報所載のも
のがある。
【0003】即ち、上記公報所載の吊り木は、吊り木本
体の一方側に梁へ釘又は木螺子を介して取付けられる吊
り止め具が雄螺子を介して回転可能に設けられ、且つ該
吊り木本体の他方側には野縁に釘又は木螺子を介して取
付けられる受板が回転可能に設けられたものであり、か
かる構成からなる吊り木は、吊り木本体を回転すること
により、吊り止め具と受板との距離寸法を調整すること
が出来るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成からなる吊り木においては、下記の様な問題が生じて
いた。
【0005】即ち、上記吊り木は、梁と野縁の間に所定
の間隔で多数取付けられて使用されるものであることか
ら、施工上より迅速な取付け作業を行うのが望ましい
が、該吊り木は、吊り木本体の一方側の吊り止め具を梁
に、且つ他方側の受板を野縁に夫々釘又は木螺子によっ
て堅固に取付けなければならない。
【0006】よって、吊り木の取付け時においては、吊
り木の取付け位置にズレが生じないように必ず一方の手
のひら又は指で吊り止め具又は受板の一方を梁又は野縁
の側面に押し当てながら、同じ手の指で釘又は木螺子を
摘持し、他方の手でかなづちや螺子回しを把持して個々
の吊り木を順次取付けて行かなければならず、又作業そ
のものも足場の不安定な高所で行われることから、何れ
にしても多数の吊り木をより迅速に、しかも簡単に取付
けることが出来ないという作業上の問題が生じていた。
【0007】更に、上記構成からなる吊り木は、吊り木
本体を回転させることにより、吊り止め具と受板との距
離寸法を調整することが出来るものである。
【0008】よって、釘又は木螺子を介して梁と野縁と
の間に取付けられた吊り木は、必ずその最終工程として
作業者が吊り木本体を把持して左右何れかの方向へ回転
させて吊り木の吊り止め具と受板との距離寸法、即ち、
吊り木を介して梁から吊り下げられた野縁の梁からの吊
り下げ寸法を調整するものであるが、この吊り下げ寸法
の調整作業時において、その大半は、自重によって若干
下方に垂れ下がるように湾曲してなる野縁を上方へと引
き上げるように該野縁と梁との距離間隔を狭めるための
調整作業となるのが一般的である。
【0009】従って、前記の如く調整作業を行う場合に
おいて、野縁と梁との距離間隔を狭めるべく吊り木本体
を回転させた場合、必然的に吊り木本体は野縁の自重が
かかった状態で回転することとなる。
【0010】よって、吊り木本体を把持しての回転作業
時には自ずと強い腕力が要求されることとなり、しいて
はその作業そのものが極めて煩雑で重労働になるという
問題が生じていた。
【0011】それ故に、本発明は上記従来の問題点を全
て解決すべくなされたものであり、極めて簡単に、しか
も短時間で迅速に、且つ堅固に多数の吊り木を梁と野縁
の夫々に釘又は木螺子を介して取付けることが出来るだ
けでなく、例え、吊り木の吊り木本体を左右何れかの方
向へ回転させて吊り木の吊り止め具と受板との距離寸法
を調整する場合であっても、強い腕力を全く必要とする
ことなく、誰でも簡単に、野縁の自重がかかった吊り木
本体を回転させて吊り木の吊り止め具と受板との距離寸
法、即ち、吊り木を介して梁から吊り下げられた野縁の
梁からの吊り下げ寸法を調整することが出来るという極
めて優れた吊り木を提供することを課題とするものであ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は上記課題
を解決するためのものであり、吊り木本体1aの一方側に
は梁4へ取付けられる吊り止め具2が回転可能に設けら
れ、且つ該吊り木本体1aの他方側には野縁5に取付けら
れる受板3が回転可能に設けられてなり、しかも前記吊
り止め具2には、梁4への仮止め手段が設けられてなる
ことから、従来の吊り木1の取付け時のように、吊り木
1の取付け位置にズレが生じないように必ず一方の手の
ひら又は指で吊り止め具2又は受板3の一方を梁4又は
野縁5の側面に押し当てながら、同じ手の指で釘又は木
螺子を摘持する必要も一切なく、予め梁4の所定の取付
け位置に仮止め手段を介して簡単に、しかも瞬時に吊り
木1を一旦仮止めした後、一方の手で釘又は木螺子のみ
を摘持し、他方の手でかなづちや螺子回しを把持して個
々の吊り木1を梁4及び野縁5に順次取付けて行くのが
可能となり、よって極めて簡単に、しかも短時間で迅速
に、且つ堅固に多数の吊り木1を梁4と野縁5の夫々に
釘又は木螺子を介して取付けることが出来る施工上の利
点を有する。
【0013】更に、本発明は、吊り木本体1aの一方側に
梁4へ取付けられる吊り止め具2が回転可能に設けら
れ、且つ該吊り木本体1aの他方側には野縁5に取付けら
れる受板3が回転可能に設けられてなり、しかも前記吊
り木本体1aには、ドライバー等の工具16を用いて該吊り
木本体1aの回転を容易ならしめるための工具係止部15が
設けられてなることから、梁4と野縁5の夫々に釘又は
木螺子を介して取付けられた吊り木1の吊り木本体1aを
左右何れかの方向へ回転させて吊り木1の吊り止め具2
と受板3との距離寸法を調整する場合であっても、従来
のように、強い腕力を全く必要とすることなく、誰でも
簡単に、野縁5の自重が付加された吊り木本体1aを、該
吊り木本体1aの工具係止部15に係止されたドライバー等
の工具16を把持して回転させることで変化した力点、作
用点を介して得られた増加力を介して簡単に回転させて
吊り木1の吊り止め具2と受板3との距離寸法、即ち、
吊り木1を介して梁4から吊り下げられた野縁5の梁4
からの吊り下げ寸法を容易に調整することが出来るとい
う施工上の利点を有する。
【0014】更に、本発明は、吊り木本体1aの一方側に
は梁4へ取付けられる吊り止め具2が回転可能に設けら
れ、且つ該吊り木本体1aの他方側には野縁5に取付けら
れる受板3が回転可能に設けられてなり、しかも前記吊
り止め具2には、梁4への仮止め手段が設けられ、且つ
前記吊り木本体1aには、ドライバー等の工具16を用いて
該吊り木本体1aの回転を容易ならしめるための工具係止
部15が設けられてなることから、前記同様に、予め梁4
の所定の取付け位置に仮止め手段を介して簡単に、しか
も瞬時に吊り木1を一旦仮止めした後、一方の手で釘又
は木螺子のみを摘持し、他方の手でかなづちや螺子回し
を把持して個々の吊り木1を梁4及び野縁5に順次取付
けて行くのが可能となり、よって極めて簡単に、しかも
短時間で迅速に、且つ堅固に多数の吊り木1を梁4と野
縁5の夫々に釘又は木螺子を介して取付けることが出来
る。
【0015】更に、上記吊り木本体1aには、工具係止部
15が設けられてなることから、強い腕力を全く必要とす
ることなく、誰でも簡単に、野縁5の自重が付加された
吊り木本体1aを、該吊り木本体1aの工具係止部15に係止
されたドライバー等の工具16を把持して回転させること
で変化した力点、作用点を介して得られた増加力を介し
て簡単に回転させて吊り木1の吊り止め具2と受板3と
の距離寸法、即ち、吊り木1を介して梁4から吊り下げ
られた野縁5の梁4からの吊り下げ寸法を容易に調整す
ることが出来るという利点の夫々を一つの吊り木に具備
して顧客に提供することが出来るという商品上の利点を
有する。
【0016】又、本発明は、吊り木本体1aの他方面部1c
と受板3の一方面部3aが、夫々の対向する表面1f,3cを
離間させた状態で接続体6を介して回転可能に接続され
てなることから、吊り木1を構成する吊り止め具2、吊
り木本体1a及び受板3の夫々に何ら特別な寸法違いや形
状違い等の種類を増加させることなく全て一種類のみの
吊り止め具2、吊り木本体1a及び受板3を用いると共
に、接続体6の長さ違いを予め数種類用意しておくだけ
で、各家屋毎等によって梁4と野縁5との離間寸法に適
用する全長を備えた吊り木1を、最も適した所定長の接
続体6を入れ替えるだけで極めてリーズナブルな価格で
市場供給することが出来るという商品上の利点を有す
る。
【0017】更に、接続体6には、弾性体7が外嵌され
てなり、しかも該弾性体7が前記他方端部1cと一方端部
3aの間に位置してなることから、例えば、子供等が飛ん
だり跳ねたりした場合において、梁4又は野縁5の何れ
かに衝撃等が生じた場合であっても、弾性体7を介して
衝撃や振動等を効率良く吸収することが出来る利点があ
る。
【0018】更に、弾性体7が一方面部3aの表面3cと対
向する吊り木本体1aの他方面部1cの表面1fに当接する頭
部7aを一方側に有し、且つ他方側には受板3に穿設され
た挿通孔3eより大径で、且つ前記受板3の他方側方向へ
の抜け止めをはかる胴部7bとからなり、しかも該弾性体
7内には、一端側が吊り木本体1aの他方面部1cに抜け止
め保持された接続体6が挿通されると共に該接続体6の
他端には弾性体7の他方側方向への離脱を阻止する離脱
阻止手段が設けられてなることから、受板3に穿設され
た挿通孔3eより弾性体7の頭部7aを吊り木本体1aの他方
面部1cへと挿通し、その後接続体6を介して吊り木本体
1aの他方面部1cに弾性体7を保持するだけで、受板3を
該弾性体7を介して吊り木本体1aの他方面部1cに取付け
ることが出来、よって従来の吊り木と比べて極めて簡単
に吊り木の組み立て作業を行うことが出来るという製造
上の利点がある。
【0019】又、弾性体7の頭部7aと胴部7bが別体に設
けられてなることから、梁4と野縁5の夫々に釘又は木
螺子を介して取付けられた吊り木1の吊り木本体1aを左
右何れかの方向へ回転させて吊り木1の吊り止め具2と
受板3との距離寸法を調整する場合であっても、夫々重
合状態で摺動する別体の頭部7a及び胴部7bを介して吊り
木本体1aをよりスムーズに回転させることが出来る操作
上の利点がある。
【0020】更に、弾性体7の頭部7a又は胴部7bの少な
くとも何れか一方には、前記受板3の挿通孔3e内に挿入
可能な挿入部7cが設けられてなることから、この場合で
あっても、夫々重合状態で摺動する別体の頭部7a及び胴
部7bを介して吊り木本体1aをよりスムーズに回転させる
ことが出来る利点があるが、吊り木本体1aの回転を介し
て弾性体7の中芯が位置ズレ等を引き起こすのを挿通孔
3e内に挿入される挿入部7cを介して確実に防止すること
が可能となり、よって中芯が位置ズレした場合によって
弾性体7が接続体6の外面部及び挿通孔3eの内周面部と
の異状摩擦により変形したり、又裂断が発生するのを確
実に防止することが出来る利点がある。
【0021】更に、弾性体7の頭部7aと胴部7bとの間に
は、前記受板3の挿通孔3e内に挿入可能な挿入体7eが設
けられてなることから、挿入体7eを挟持状態として夫々
回転する頭部7a及び胴部7bを介して吊り木本体1aをより
スムーズに回転させることが出来る利点があるが、この
場合であっても、吊り木本体1aの回転を介して弾性体7
の中芯が位置ズレ等を引き起こすのを挿通孔3e内に挿入
される挿入体7eを介して確実に防止することが可能とな
り、よって中芯が位置ズレした場合によって弾性体7が
接続体6の外面部及び挿通孔3eの内周面部との異状摩擦
により変形したり、又裂断が発生するのを確実に防止す
ることが出来る利点がある。
【0022】
【発明の実施の形態】<第一実施形態>以下、本発明に
係る吊り木の一実施形態について図面に従って説明す
る。
【0023】図1において、1は吊り木を示すと共に、
1aは所定厚みの板金材を加工することによって側面視略
矩形型C字状に形成された吊り木本体1aを示し、1hは吊
り木本体1aの夫々の側面を90°正面側に立ち上げて形
成した補強把持部を示す。
【0024】2は木造家屋内に組み込まれた梁4の側面
に釘や木螺子(図示せず)を介して取付けられる吊り止
め具を示し、かかる吊り止め具2は前記吊り木本体1aと
同様に、所定厚みの板金材を加工することによって側面
視略L字状に形成され、しかも使用時において、前記梁
4の側面に対して略平行となる一方面部2aの垂直面に
は、前記釘や木螺子を挿通するための所定間隔を有した
一対の段違い貫通孔12が穿設されてなる。
【0025】尚、前記一方面部2aの垂直面を介して水平
状態に位置決めされる他方面部2bの水平面の略中央に
は、該吊り止め具2を前記吊り木本体1aの一方面部1bの
水平面の裏面1e側に溶着された六角ナット11へ螺入可能
なボルト10が、前記吊り止め具2の他方面部2bの裏面2d
から表面2c側へと挿通されて固着されてなる。
【0026】3は前記梁4と共に木造家屋内に組み込ま
れ、且つ天井を形成する部材の一つである野縁5の側面
に釘や木螺子(図示せず)を介して取付けられる受板を
示し、かかる受板3も前記吊り木本体1aと同様に、所定
厚みの板金材を加工することによって側面視略L字状に
形成され、しかも使用時において、前記野縁5の側面に
対して略平行となる他方面部3bの垂直面には、前記吊り
止め具2と同様に、釘や木螺子を挿通するための所定間
隔を有した一対の段違い貫通孔12が穿設され、且つ前記
他方面部3bの垂直面を介して水平状態に位置決めされる
一方面部3aの水平面の略中央には、後述するゴム材から
形成された弾性体7が挿通可能な挿通孔3eが穿設されて
なる。
【0027】尚、上記弾性体7は、図5(ロ)に示すよ
うに、前記受板3の一方面部3aに穿設された挿通孔3eに
挿通可能な外径を有すると共に該一方面部3aの表面3cと
対向する前記吊り木本体1aの他方面部1cの表面1fに当接
する当接面を有した円柱状の頭部7aを一方側に有し、且
つ他方側には前記受板3の一方面部3aに穿設された挿通
孔3eの径より大径で、且つ前記受板3の他方側方向への
抜け止めをはかる円柱状の胴部7bを有すべく一体成形さ
れてなる。
【0028】6は前記受板3の一方面部3aの挿通孔3eに
挿通された弾性体7を吊り木本体1aの他方面部1cに保持
すべく一端側が吊り木本体1aの他方面部1cに頭部6aが抜
け止め保持されたロット棒状の接続体を示すと共に、該
接続体6は前記弾性体7内に挿通され、しかも該接続体
6の他端には前記弾性体7の他方側方向への離脱を阻止
する離脱阻止手段としての円盤状の弾性体抜け止め具8
が、該接続体6の他端に形成された加締部6bを介して抜
け止め状態で取付けられてなる。
【0029】よって、前記吊り木本体1aの他方面部1cの
表面1fと受板3の一方面部3aの表面3cとは、所定の距離
寸法で離間した状態で接続体6を介して回転可能に接続
されてなる。
【0030】14は梁4の側面に対して略平行となる一方
面部2aの梁4側に位置する垂直面の略全体に貼付された
仮止め手段としての両面テープを示す。
【0031】本発明における吊り木1は、上記の如く、
吊り木本体1aの一方側には梁4へ取付けられる吊り止め
具2が、吊り木本体1aの一方面部1bの水平面の裏面1e側
に溶着された六角ナット11へ螺入可能なボルト10を介し
て回転可能に設けられ、且つ吊り木本体1aの他方側には
野縁5に取付けられる受板3が接続体6を介して回転可
能に設けられてなり、しかも前記吊り止め具2の梁4側
に位置する一方面部2aの垂直面には、仮止め手段として
両面テープ14が貼付された構成からなるものである。
【0032】よって、従来の吊り木の取付け時のよう
に、吊り木の取付け位置にズレが生じないように必ず一
方の手のひら又は指で吊り止め具2又は受板3の一方を
梁4又は野縁5の側面に押し当てながら、同じ手の指で
釘又は木螺子を摘持する必要も一切なく、予め梁4の所
定の取付け位置に両面テープ14を介して簡単に、しかも
瞬時に吊り木1を一旦仮止めした後、一方の手で釘又は
木螺子のみを摘持し、他方の手でかなづちや螺子回しを
把持して個々の吊り木1を梁4及び野縁5に順次取付け
て行くのが可能となり、よって極めて簡単に、しかも短
時間で迅速に、且つ堅固に多数の吊り木1を梁4と野縁
5の夫々に釘又は木螺子を介して取付けることが出来る
施工上の利点がある。
【0033】従って、上記の如く釘又は木螺子を介して
梁4と野縁5との間に取付けられた吊り木1は、吊り木
本体1aを把持して左右何れかの方向へ回転(矢印A,
C)させると吊り木1の吊り止め具2と受板3との距離
寸法は伸び縮み(矢印D,B)することとなり、しいて
は吊り木1を介して梁4から吊り下げられた野縁5の梁
4からの吊り下げ寸法を調整することが出来る。
【0034】更に、上記の如く吊り木本体1aの他方面部
1cと受板3の一方面部3aが、夫々の対向する表面1f,3c
を離間させた状態で接続体6を介して回転可能に接続さ
れてなることから、吊り木1を構成する吊り止め具2、
吊り木本体1a及び受板3の夫々に何ら特別な寸法違いや
形状違い等の種類を増加させることなく全て一種類のみ
の吊り止め具2、吊り木本体1a及び受板3を用いると共
に、接続体6の長さ違いを予め数種類用意しておくだけ
で、各家屋毎等によって梁4と野縁5との離間寸法に適
用する全長を備えた吊り木1を、最も適した所定長の接
続体6を入れ替えるだけで極めてリーズナブルな価格で
市場供給することが出来るという商品上の利点を有す
る。
【0035】更に、接続体6には、弾性体7が外嵌され
てなり、しかも該弾性体7が前記他方端部1cと一方端部
3aの間に位置してなることから、例えば、子供等が飛ん
だり跳ねたりした場合において、梁4又は野縁5の何れ
かに衝撃等が生じた場合であっても、弾性体7を介して
衝撃や振動等を効率良く吸収することが出来る構造上の
利点がある。
【0036】更に、弾性体7が一方面部3aの表面3cと対
向する吊り木本体1aの他方面部1cの表面1fに当接する当
接面を有した頭部7aを一方側に有し、且つ他方側には受
板3に穿設された挿通孔3eより大径で、且つ前記受板3
の他方側方向への抜け止めをはかる胴部7bとからなり、
しかも該弾性体7内には、一端側が吊り木本体1aの他方
面部1cに抜け止め保持された接続体6が挿通されると共
に該接続体6の他端には弾性体7の他方側方向への離脱
を阻止する弾性体抜け止め具8が設けられてなることか
ら、受板3に穿設された挿通孔3eより弾性体7の頭部7a
を吊り木本体1aの他方面部1cへと挿通し、その後接続体
6を介して吊り木本体1aの他方面部1cに弾性体7を保持
するだけで、受板3を該弾性体7を介して吊り木本体1a
の他方面部1cに取付けることが出来、よって従来の吊り
木と比べて極めて簡単に吊り木の組み立て作業を行うこ
とが出来るという製造上の利点がある。
【0037】<第二実施形態>上記実施形態において、
吊り止め具2の梁4側に位置する一方面部2aの垂直面に
は、仮止め手段として両面テープ14が貼付されてなる
が、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、
図2に示すように、仮止め手段が吊り止め具2の一方面
部2aの垂直面の上方から下方へかけて梁4と反する方向
に切り起こすと共に、その先端を梁4側へと屈曲させる
ことで該一方面部2aに設けられた梁打ち込み部14a であ
ってもよく、又図3に示すように、仮止め手段が吊り止
め具2の一方面部2aの垂直面の上方を梁4側へと先鋭に
切り起こすことで該一方面部2aに設けられた梁打ち込み
部14a であってもよく、よって何れの場合であっても仮
止め手段に何ら他の部材を用いることなく安価に、しか
も他の部材を用いた仮止め手段を吊り止め具2に取付け
るといった煩雑な作業も一切行う必要もなく、確実に仮
止め手段を吊り止め具2の製造時に該吊り止め具2に一
体的に具備させることが出来るという利点があり、よっ
て作業者は梁4の側面に吊り止め具2の一方面部2aの垂
直面を押し当て、その後かなづち等を介して梁打ち込み
部14a を梁4に打ち込むだけで、瞬時に、しかも確実に
吊り止め具2を梁4に仮止めすることが可能となるが、
要は吊り止め具2に梁4への仮止め手段が設けられてい
れば、仮止め手段の具体的な構造、種類等も決して限定
されないのは言うまでもない。
【0038】<第三実施形態>更に、上記実施形態にお
いて、吊り木本体1aには、該吊り木本体1aの夫々の側面
を90°正面側に立ち上げて形成した補強把持部1hが設
けられてなるが、例えば、かかる補強把持部1hに、図4
(イ),(ロ)で示す如く、吊り木本体1aの回転を容易
ならしめるべくドライバー等の工具16を挿通可能な挿通
孔を工具係止部15として具備させてもよく、この場合に
は、梁4と野縁5の夫々に釘又は木螺子を介して取付け
られた吊り木1の吊り木本体1aを左右何れかの方向へ回
転させて吊り木1の吊り止め具2と受板3との距離寸法
を調整する際において、従来のように、強い腕力を全く
必要とすることなく、誰でも簡単に、野縁5の自重が付
加された吊り木本体1aを、該吊り木本体1aの工具係止部
15に係止されたドライバー等の工具16を把持して回転さ
せることで変化した力点、作用点を介して得られた増加
力を介して簡単に回転させて吊り木1の吊り止め具2と
受板3との距離寸法、即ち、吊り木1を介して梁4から
吊り下げられた野縁5の梁4からの吊り下げ寸法を容易
に調整することが出来るという施工上の利点を付するこ
とが出来る。
【0039】尚、工具係止部15は必ずしも補強把持部1h
にドライバー等の工具16を挿通可能な挿通孔である必要
はなく、例えば、図4(ハ)のように、補強把持部1hの
上方にドライバー等の工具16を上下方向で挿脱可能とす
る凹状部からなる工具係止部15a が設けられていてもよ
く、又同図(ニ)に示すように、補強把持部1hを除く吊
り木本体1aの略中央部にドライバー等の工具16を挿通可
能とする挿通孔からなる工具係止部15であってもよく、
更に、同図(ホ)に示すように、補強把持部1hを除く吊
り木本体1aの略中央部を切り起こすことによってドライ
バー等の工具16を上下方向で挿脱可能とする突起体から
なる工具係止部15a であってもよく、要は吊り木本体1a
に工具16を用いて吊り木本体1aの回転を容易ならしめる
ための工具係止部が設けられていれば、工具係止部の具
体的な構造及び形成箇所も一切限定されるものではな
く、更に使用される工具16も決してドライバーに限定さ
れないのは言うまでもないが、工具16を工具係止部に係
止させて吊り木本体1aを回転させることを考慮すればド
ライバーの如く柄を有した工具16を用いるのが好適であ
る。
【0040】<第四実施形態>更に、上記実施形態にお
いて、弾性体は、図5(イ)に示すように、受板3の一
方面部3aに穿設された挿通孔3eに挿通可能な外径を有す
ると共に該一方面部3aの表面3cと対向する前記吊り木本
体1aの他方面部1cの表面1fに当接する当接面を有した円
柱状の頭部7aを一方側に有し、且つ他方側には前記受板
3の一方面部3aに穿設された挿通孔3eの径より大径で、
且つ前記受板3の他方側方向への抜け止めをはかる円柱
状の胴部7bを有すべく一体成形されてなるが、必ずしも
これに限るものではなく、例えば、図5(ロ)〜(ホ)
に示すように、弾性体7の頭部7aと胴部7bが別体に設け
られた場合であってもよく、この場合には、梁4と野縁
5の夫々に釘又は木螺子を介して取付けられた吊り木1
の吊り木本体1aを左右何れかの方向へ回転させて吊り木
1の吊り止め具2と受板3との距離寸法を調整する場合
であっても、夫々重合状態で摺動する別体の頭部7a及び
胴部7bを介して吊り木本体1aをよりスムーズに回転させ
ることが出来る操作上の利点がある。
【0041】尚、上記の如く弾性体7の頭部7aと胴部7b
が別体に設けられた場合において、同図(ロ)のよう
に、弾性体7の頭部7aの下方が挿入部7cとして受板3の
挿通孔3e内に挿入されてもよく、又同図(ハ)のよう
に、弾性体7の頭部7aの外径より小径の挿入部7cが挿通
孔3e内に挿入されてもよく、更に、弾性体7の胴部7bの
外径より小径の挿入部7cが挿通孔3e内に挿入されてもよ
い。
【0042】よって、上記の如く別体に設けられた弾性
体7の頭部7a又は胴部7bの少なくとも何れか一方に受板
3の挿通孔3e内に挿入可能な挿入部7cが設けられてなる
場合には、夫々重合状態で摺動する別体の頭部7a及び胴
部7bを介して吊り木本体1aをよりスムーズに回転させる
ことが出来る利点があるが、吊り木本体1aの回転を介し
て弾性体7の中芯が位置ズレ等を引き起こすのを挿通孔
3e内に挿入される挿入部7cを介して確実に防止すること
が可能となり、よって中芯が位置ズレした場合によって
弾性体7が接続体6の外面部及び挿通孔3eの内周面部と
の異状摩擦により変形したり、又裂断が発生するのを確
実に防止することが出来る利点がある。
【0043】更に、上記の如く弾性体7の頭部7aと胴部
7bが別体に設けられた場合において、例えば、同図
(ホ)に示すように、弾性体7の頭部7aと胴部7bとの間
に、受板3の挿通孔3e内に挿入可能な別体の挿入体7eが
設けられていてもよく、この場合には、挿入体7eを挟持
状態として夫々回転する頭部7a及び胴部7bを介して吊り
木本体1aをよりスムーズに回転させることが出来る利点
があるが、この場合であっても、吊り木本体1aの回転を
介して弾性体7の中芯が位置ズレ等を引き起こすのを挿
通孔3e内に挿入される挿入体7eを介して確実に防止する
ことが可能となり、よって中芯が位置ズレした場合によ
って弾性体7が接続体6の外面部及び挿通孔3eの内周面
部との異状摩擦により変形したり、又裂断が発生するの
を確実に防止することが出来る利点がある。
【0044】<第五実施形態>更に、上記実施形態で
は、吊り木本体1aの一方側に回転可能に設けられた吊り
止め具2に仮止め手段を設けた場合と吊り木本体1aに工
具係止部15を設けた場合について夫々説明したが、必ず
しも仮止め手段と工具係止部15が夫々別々に吊り木に具
備される必要はなく、例えば、図6(イ)に示すよう
に、吊り木本体1aの一方側に梁4へ取付けられる吊り止
め具2が回転可能に設けられ、且つ該吊り木本体1aの他
方側には野縁5に取付けられる受板3が回転可能に設け
られ、しかも前記吊り止め具2には、梁4への仮止め手
段が設けられ、且つ前記吊り木本体1aには、ドライバー
等の工具16を用いて該吊り木本体1aの回転を容易ならし
めるための工具係止部15が設けられた場合であってもよ
い。
【0045】従って、仮止め手段と工具係止部15が一つ
の吊り木1に設けられた場合には、予め梁4の所定の取
付け位置に仮止め手段を介して簡単に、しかも瞬時に吊
り木1を一旦仮止めした後、一方の手で釘又は木螺子の
みを摘持し、他方の手でかなづちや螺子回しを把持して
個々の吊り木1を梁4及び野縁5に順次取付けて行くの
が可能となり、よって極めて簡単に、しかも短時間で迅
速に、且つ堅固に多数の吊り木1を梁4と野縁5の夫々
に釘又は木螺子を介して取付けることが出来ると共に、
強い腕力を全く必要とすることなく、誰でも簡単に、野
縁5の自重が付加された吊り木本体1aを、該吊り木本体
1aの工具係止部15に係止されたドライバー等の工具16を
把持して回転させることで変化した力点、作用点を介し
て得られた増加力を介して簡単に回転させて吊り木1の
吊り止め具2と受板3との距離寸法、即ち、吊り木1を
介して梁4から吊り下げられた野縁5の梁4からの吊り
下げ寸法を容易に調整することが出来るという利点の夫
々を一つの吊り木に具備して顧客に提供することが出来
るという商品上の利点を有する。
【0046】尚、上記実施形態において、吊り止め具2
の他方面部2bの水平面の略中央には、該吊り止め具2を
前記吊り木本体1aの一方面部1bの水平面の裏面1e側に溶
着された六角ナット11へ螺入可能なボルト10が、前記吊
り止め具2の他方面部2bの裏面2dから表面2c側へと挿通
されて固着されてなるが、必ずしもこれに限定されるも
のではなく、例えば、図6(ロ)に示すように、吊り止
め具2の他方面部2bの水平面の略中央に六角ナット17が
固着され、且つ吊り木本体1aの一方面部1bの水平面にボ
ルト10が取付けられると共に前記六角ナット17がボルト
10に螺着されることで吊り木本体1aの一方側に吊り止め
具2が回転可能に設けられてもよく、この場合であって
も吊り木本体1aを回転させて吊り止め具2と受板3との
距離寸法を調整することが出来る。
【0047】更に、吊り止め具2の他方面部2bの水平面
又は吊り木本体1aの一方面部1bの水平面の一方には必ず
六角ナット17が設けられた場合について説明したが、要
は吊り止め具2又は吊り木本体1aの一方に設けられたボ
ルト10に螺着可能であれば、吊り止め具2の他方面部2b
の水平面又は吊り木本体1aの一方面部1bの水平面の一方
にバーリングやカーリングを介して雌螺子が形成された
場合であってもよい。
【0048】更に、図6(ハ)〜(ホ)に示すように、
必ずしも吊り木本体1aが、側面視略矩形型C字状に形成
される必要はなく、製造時や施工時の作業性を考慮すれ
ば側面視略コの字状に形成されていてもよい。
【0049】更に、吊り木本体1aに設けられた補強把持
部1hの有無も決して限定されないのは言うまでもない
が、吊り木本体1aは作業者が把持又は工具16を用いて回
転させるものであり、よって吊り木本体1aが板金材を用
いて形成されてなる場合において、回転負荷時の強度面
を考慮すれば補強把持部1hを有しているのが好ましい。
【0050】更に、上記実施形態において、弾性体7
は、頭部7aと胴部7bが一体的に設けられた場合や、又別
体に設けられた場合の何れであっても、胴部7bが受板3
の一方面部3aの裏面3dに当接するように存在してなる
が、例えば、同図(ホ)に示すように、弾性体7が吊り
木本体1aの他方面部1cの裏面1gから表面1fへと挿通され
る胴部7gと該胴部7gより大径で、且つ他方面部1cに係止
される頭部7fとからなり、しかも該胴部7gの他端面に受
板3の一方面部3aの表面3cが当接し、且つ該一方面部3a
の裏面3dには、前記弾性体7の頭部7fから挿通された接
続体6の先端の加締部6bを介して抜け止め保持された抜
け止め具8が位置する構成であってもよく、要は、弾性
体7が前記吊り木本体1aの他方面部1cと受板3の一方面
部3aの間に位置していればよい。
【0051】よって、弾性体7が前記吊り木本体1aの他
方面部1cと受板3の一方面部3aの間に位置することによ
り、例えば、子供等が飛んだり跳ねたりした場合に限ら
ず、梁4又は野縁5の何れかに衝撃等が生じた場合であ
っても、弾性体7を介して衝撃や振動等を効率良く吸収
することが出来る利点がある。
【0052】更に、上記実施形態において、吊り木本体
1aは、所定厚みの板金材を加工することによって側面視
略矩形型C字状に形成され、しかも吊り止め具2及び受
板3も所定厚みの板金材を加工することによって側面視
略L字状に形成されてなるが、必ずしもこれに限定され
ないのは言うまでもなく、例えば、吊り木本体1a、吊り
止め具2及び受板3の夫々が、O字状、矩形状、その他
多角形状等に形成されていてもよく、更に材質も決して
板金材に限らず、硬質樹脂、ダイキャスト等であっても
よいが、製造コスト面や生産性を考慮すれば板金材を所
定の形状に切断又は折曲等して用いるのが最も好まし
い。
【0053】更に、上記実施形態において、吊り止め具
2及び受板3の夫々には、釘や木螺子を挿通するための
所定間隔を有した一対の段違い貫通孔12が穿設されてな
るが、要は吊り止め具2及び受板3を梁4及び野縁5に
釘や木螺子を介して取付け可能であれば、貫通孔12の大
きさ、形状、数量、穿設箇所等も決して限定されないの
は言うまでもない。
【0054】更に、上記実施形態において、弾性体7
は、ゴム材から形成されてなるが、要は吊り木本体1aの
他方面部1cと受板3の一方面部3aの間に位置すること
で、梁4又は野縁5の何れかに衝撃や振動等が生じた場
合であっても、衝撃や振動等を効率良く吸収可能であれ
ば、天然ゴム、合成ゴム、その他樹脂材の何れであって
もよい。尚、例えば弾性体7がコイルバネ、板バネ、皿
バネ等から形成されていてもよく、この場合であって
も、梁4又は野縁5の何れかに衝撃や振動等が生じた場
合に効率良く衝撃や振動等を吸収可能である。
【0055】更に、上記実施形態において、接続体6の
他端には前記弾性体7の他方側方向への離脱を阻止する
離脱阻止手段としての円盤状の弾性体抜け止め具8が、
該接続体6の他端に形成された加締部6bを介して抜け止
め状態で取付けられてなるが、必ずしも離脱阻止手段
が、弾性体抜け止め具8が加締部6bを介して接続体6の
他端に抜け止め状態で取付けられる構成である必要はな
く、例えば、弾性体抜け止め具8が接続体6の他端に雄
螺子を介して抜け止め状態で取付けられてもよく、又弾
性体抜け止め具8が接続体6の他端に溶接や接着によっ
て取付けられてもよく、要は、接続体6の他端に、弾性
体7の他方側方向への離脱を阻止する離脱阻止手段が設
けられていれば、離脱阻止手段の具体的な構造等も決し
て限定されないのは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】叙上のように、本発明は、吊り木本体の
一方側には梁へ取付けられる吊り止め具が、又他方側に
は野縁に取付けられる受板が夫々回転可能に設けられ、
しかも吊り止め具には、梁への仮止め手段が設けられて
なることから、従来の吊り木の取付け時のように、吊り
木の取付け位置にズレが生じないように必ず一方の手の
ひら又は指で吊り止め具又は受板の一方を梁又は野縁の
側面に押し当てながら、同じ手の指で釘又は木螺子を摘
持する必要も一切なく、予め梁の所定の取付け位置に仮
止め手段を介して簡単に、しかも瞬時に吊り木を一旦仮
止めした後、一方の手で釘又は木螺子のみを摘持し、他
方の手でかなづちや螺子回しを把持して個々の吊り木を
梁及び野縁に順次取付けて行くのが可能となる。
【0057】よって、極めて簡単に、しかも短時間で迅
速に、且つ堅固に多数の吊り木を梁と野縁の夫々に釘又
は木螺子を介して取付けることが出来るという今までに
全く存在し得ない施工上の効果がある。
【0058】更に、吊り木本体の一方側に梁へ取付けら
れる吊り止め具が、且つ他方側に野縁に取付けられる受
板が夫々回転可能に設けられ、しかも吊り木本体に、ド
ライバー等の工具を用いて該吊り木本体の回転を容易な
らしめるための工具係止部が設けられてなる場合には、
梁と野縁の夫々に釘又は木螺子を介して取付けられた吊
り木の吊り木本体を左右何れかの方向へ回転させて吊り
木の吊り止め具と受板との距離寸法を調整する場合であ
っても、従来のように、強い腕力を全く必要とすること
なく、誰でも簡単に、野縁の自重が付加された吊り木本
体を、該吊り木本体の工具係止部に係止されたドライバ
ー等の工具を把持して回転させることで変化した力点、
作用点を介して得られた増加力を介して簡単に回転させ
て吊り木の吊り止め具と受板との距離寸法、即ち、吊り
木を介して梁から吊り下げられた野縁の梁からの吊り下
げ寸法を容易に調整することが出来るという施工上の効
果がある
【0059】従って、極めて簡単に、しかも短時間で迅
速に、且つ堅固に多数の吊り木を梁と野縁の夫々に釘又
は木螺子を介して取付けることが出来るだけでなく、例
え、吊り木の吊り木本体を左右何れかの方向へ回転させ
て吊り木の吊り止め具と受板との距離寸法を調整する場
合であっても、強い腕力を全く必要とすることなく、誰
でも簡単に、野縁の自重がかかった吊り木本体を回転さ
せて吊り木の吊り止め具と受板との距離寸法、即ち、吊
り木を介して梁から吊り下げられた野縁の梁からの吊り
下げ寸法を調整することが出来るという極めて優れた吊
り木を提供することが出来るという格別な効果を有する
に至った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における吊り木の一実施形態を示し、
(イ)は正面図、(ロ)は側面図、(ハ)は背面図。
【図2】吊り木の吊り止め具に設けられる仮止め手段の
他の実施形態を示し、(イ)は要部拡大側面図、(ロ)
は平面図、(ハ)は要部拡大背面図。
【図3】吊り木の吊り止め具に設けられる仮止め手段の
他の実施形態を示し、(イ)は要部拡大側面図、(ロ)
は平面図、(ハ)は要部拡大背面図。
【図4】吊り木の吊り木本体に設けられる工具係止部の
他の実施形態を示し、(イ)は要部拡大側面図、(ロ)
は(イ)の要部拡大背面図、(ハ),(ニ),(ホ)は
吊り木本体の要部拡大側面図。
【図5】弾性体の他の実施形態を示し、(イ),
(ロ),(ハ),(ニ),(ホ)は吊り木本体近傍の要
部拡大側面図。
【図6】本発明における吊り木の他の実施形態を示し、
(イ),(ロ),(ハ),(ニ),(ホ)は側面図。
【符号の説明】
1…吊り木 1a…吊り木本体 2…吊り止め具 2a…一方面部 2b…他方面部 3…受板 3a…一方面部 3b…他方面部 4…梁 5…野縁 6…接続体 7…弾性体

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吊り木本体(1a)の一方側には梁(4) へ取
    付けられる吊り止め具(2) が回転可能に設けられ、且つ
    該吊り木本体(1a)の他方側には野縁(5) に取付けられる
    受板(3) が回転可能に設けられてなり、しかも前記吊り
    止め具(2) には、梁(4) への仮止め手段が設けられてな
    ることを特徴とする吊り木。
  2. 【請求項2】 吊り木本体(1a)の一方側には梁(4) へ取
    付けられる吊り止め具(2) が回転可能に設けられ、且つ
    該吊り木本体(1a)の他方側には野縁(5) に取付けられる
    受板(3) が回転可能に設けられてなり、しかも前記吊り
    木本体(1a)には、ドライバー等の工具(16)を用いて該吊
    り木本体(1a)の回転を容易ならしめるための工具係止部
    (15)が設けられてなることを特徴とする吊り木。
  3. 【請求項3】 吊り木本体(1a)の一方側には梁(4) へ取
    付けられる吊り止め具(2) が回転可能に設けられ、且つ
    該吊り木本体(1a)の他方側には野縁(5) に取付けられる
    受板(3) が回転可能に設けられてなり、しかも前記吊り
    止め具(2) には、梁(4) への仮止め手段が設けられ、且
    つ前記吊り木本体(1a)には、ドライバー等の工具(16)を
    用いて該吊り木本体(1a)の回転を容易ならしめるための
    工具係止部(15)が設けられてなることを特徴とする吊り
    木。
  4. 【請求項4】 前記吊り木本体(1a)の他方面部(1c)と受
    板(3) の一方面部(3a)が、夫々の対向する表面(1f),(3
    c)を離間させた状態で接続体(6) を介して回転可能に接
    続されてなることを特徴とする請求項1乃至3の何れか
    に記載の吊り木。
  5. 【請求項5】 前記接続体(6) には、弾性体(7) が外嵌
    されてなり、しかも該弾性体(7) が前記他方面部(1c)と
    一方面部(3a)の間に位置してなることを特徴とする請求
    項4記載の吊り木。
  6. 【請求項6】 前記弾性体(7) が一方面部(3a)の表面(3
    c)と対向する吊り木本体(1a)の他方面部(1c)の表面(1f)
    に当接する頭部(7a)を一方側に有し、且つ他方側には受
    板(3) に穿設された挿通孔(3e)より大径で、且つ前記受
    板(3) の他方側方向への抜け止めをはかる胴部(7b)とか
    らなり、しかも該弾性体(7) 内には、一端側が吊り木本
    体(1a)の他方面部(1c)に抜け止め保持された接続体(6)
    が挿通されると共に該接続体(6) の他端には弾性体(7)
    の他方側方向への離脱を阻止する離脱阻止手段が設けら
    れてなることを特徴とする請求項5記載の吊り木。
  7. 【請求項7】 前記弾性体(7) の頭部(7a)と胴部(7b)が
    別体に設けられてなることを特徴とする請求項6記載の
    吊り木。
  8. 【請求項8】 前記弾性体(7) の頭部(7a)又は胴部(7b)
    の少なくとも何れか一方には、前記受板(3) の挿通孔(3
    e)内に挿入可能な挿入部(7c)が設けられてなることを特
    徴とする請求項7記載の吊り木。
  9. 【請求項9】 前記弾性体(7) の頭部(7a)と胴部(7b)と
    の間には、前記受板(3) の挿通孔(3e)内に挿入可能な挿
    入体(7e)が設けられてなることを特徴とする請求項7記
    載の吊り木。
JP16115098A 1998-06-09 1998-06-09 吊り木 Expired - Fee Related JP3967464B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16115098A JP3967464B2 (ja) 1998-06-09 1998-06-09 吊り木

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP16115098A JP3967464B2 (ja) 1998-06-09 1998-06-09 吊り木

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11350650A true JPH11350650A (ja) 1999-12-21
JP3967464B2 JP3967464B2 (ja) 2007-08-29

Family

ID=15729551

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP16115098A Expired - Fee Related JP3967464B2 (ja) 1998-06-09 1998-06-09 吊り木

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3967464B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3967464B2 (ja) 2007-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9486913B2 (en) Fastener and storage systems
JPH11350650A (ja) 吊り木
JP3510148B2 (ja) 吊り木
JP3390580B2 (ja) 吊金具
JP3450491B2 (ja) 長尺体支持具
JP3195276B2 (ja) 配管支持金具
JP3133487B2 (ja) 吊り金具
US4365778A (en) Rod-type support for suspension systems for shelves and similar objects
JPH1151030A (ja) ボルト係止構造並びに配管支持金具
JP4177145B2 (ja) 吊下げ装置
JP2570060Y2 (ja) 天井パネル取付装置
JPH0949287A (ja) 吊りボルトの取付構造
US20240229857A9 (en) Mounting device to securely hang a wide range of objects to a wall
US20240133420A1 (en) Mounting device to securely hang a wide range of objects to a wall
JPH0615065Y2 (ja) 吊下げ具
JP2568914Y2 (ja) 建築用吊り具
JPH0445398Y2 (ja)
JP2004028251A5 (ja)
JPH0625188Y2 (ja) 額ぶち懸吊金具
JPH0421506Y2 (ja)
JP2846555B2 (ja) 建築用パネル材の取付構造
JPH0735179Y2 (ja) 配管支持金具
JP2631589B2 (ja) 建築用パネル吊上具
JPH1014066A (ja) 電線把持装置とスペーサ
JPH1142157A (ja) 簾ハンガー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050608

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070209

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070322

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070525

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070531

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130608

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees