JP3967464B2 - 吊り木 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として木造家屋内に組み込まれた梁から天井を形成する部材の一つである野縁を吊り下げるために使用される、所謂、吊り木と呼ばれる建築部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記吊り木と呼ばれる建築部材に関しては、各種構造のものが存在するが、最近のものとしては、例えば、実公平5−23693号公報所載のものがある。
【0003】
即ち、上記公報所載の吊り木は、吊り木本体の一方側に梁へ釘又は木螺子を介して取付けられる吊り止め具が雄螺子を介して回転可能に設けられ、且つ該吊り木本体の他方側には野縁に釘又は木螺子を介して取付けられる受板が回転可能に設けられたものであり、かかる構成からなる吊り木は、吊り木本体を回転することにより、吊り止め具と受板との距離寸法を調整することが出来るものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記構成からなる吊り木においては、下記の様な問題が生じていた。
【0005】
即ち、上記吊り木は、梁と野縁の間に所定の間隔で多数取付けられて使用されるものであることから、施工上より迅速な取付け作業を行うのが望ましいが、該吊り木は、吊り木本体の一方側の吊り止め具を梁に、且つ他方側の受板を野縁に夫々釘又は木螺子によって堅固に取付けなければならない。
【0006】
よって、吊り木の取付け時においては、吊り木の取付け位置にズレが生じないように必ず一方の手のひら又は指で吊り止め具又は受板の一方を梁又は野縁の側面に押し当てながら、同じ手の指で釘又は木螺子を摘持し、他方の手でかなづちや螺子回しを把持して個々の吊り木を順次取付けて行かなければならず、又作業そのものも足場の不安定な高所で行われることから、何れにしても多数の吊り木をより迅速に、しかも簡単に取付けることが出来ないという作業上の問題が生じていた。
【0007】
更に、上記構成からなる吊り木は、吊り木本体を回転させることにより、吊り止め具と受板との距離寸法を調整することが出来るものである。
【0008】
よって、釘又は木螺子を介して梁と野縁との間に取付けられた吊り木は、必ずその最終工程として作業者が吊り木本体を把持して左右何れかの方向へ回転させて吊り木の吊り止め具と受板との距離寸法、即ち、吊り木を介して梁から吊り下げられた野縁の梁からの吊り下げ寸法を調整するものであるが、この吊り下げ寸法の調整作業時において、その大半は、自重によって若干下方に垂れ下がるように湾曲してなる野縁を上方へと引き上げるように該野縁と梁との距離間隔を狭めるための調整作業となるのが一般的である。
【0009】
従って、前記の如く調整作業を行う場合において、野縁と梁との距離間隔を狭めるべく吊り木本体を回転させた場合、必然的に吊り木本体は野縁の自重がかかった状態で回転することとなる。
【0010】
よって、吊り木本体を把持しての回転作業時には自ずと強い腕力が要求されることとなり、しいてはその作業そのものが極めて煩雑で重労働になるという問題が生じていた。
【0011】
それ故に、本発明は上記従来の問題点を全て解決すべくなされたものであり、極めて簡単に、しかも短時間で迅速に、且つ堅固に多数の吊り木を梁と野縁の夫々に釘又は木螺子を介して取付けることが出来るだけでなく、例え、吊り木の吊り木本体を左右何れかの方向へ回転させて吊り木の吊り止め具と受板との距離寸法を調整する場合であっても、強い腕力を全く必要とすることなく、誰でも簡単に、野縁の自重がかかった吊り木本体を回転させて吊り木の吊り止め具と受板との距離寸法、即ち、吊り木を介して梁から吊り下げられた野縁の梁からの吊り下げ寸法を調整することが出来るという極めて優れた吊り木を提供することを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は上記課題を解決するためのものであり、吊り木本体1aの一方側には梁4へ取付けられる吊り止め具2が回転可能に設けられ、且つ該吊り木本体1aの他方側には野縁5に取付けられる受板3が回転可能に設けられてなり、しかも前記吊り止め具2には、梁4への仮止め手段が設けられてなることから、従来の吊り木1の取付け時のように、吊り木1の取付け位置にズレが生じないように必ず一方の手のひら又は指で吊り止め具2又は受板3の一方を梁4又は野縁5の側面に押し当てながら、同じ手の指で釘又は木螺子を摘持する必要も一切なく、予め梁4の所定の取付け位置に仮止め手段を介して簡単に、しかも瞬時に吊り木1を一旦仮止めした後、一方の手で釘又は木螺子のみを摘持し、他方の手でかなづちや螺子回しを把持して個々の吊り木1を梁4及び野縁5に順次取付けて行くのが可能となり、よって極めて簡単に、しかも短時間で迅速に、且つ堅固に多数の吊り木1を梁4と野縁5の夫々に釘又は木螺子を介して取付けることが出来る施工上の利点を有する。
【0013】
更に、本発明は、吊り木本体1aの一方側に梁4へ取付けられる吊り止め具2が回転可能に設けられ、且つ該吊り木本体1aの他方側には野縁5に取付けられる受板3が回転可能に設けられてなり、しかも前記吊り木本体1aには、ドライバー等の工具16を用いて該吊り木本体1aの回転を容易ならしめるための工具係止部15が設けられてなることから、梁4と野縁5の夫々に釘又は木螺子を介して取付けられた吊り木1の吊り木本体1aを左右何れかの方向へ回転させて吊り木1の吊り止め具2と受板3との距離寸法を調整する場合であっても、従来のように、強い腕力を全く必要とすることなく、誰でも簡単に、野縁5の自重が付加された吊り木本体1aを、該吊り木本体1aの工具係止部15に係止されたドライバー等の工具16を把持して回転させることで変化した力点、作用点を介して得られた増加力を介して簡単に回転させて吊り木1の吊り止め具2と受板3との距離寸法、即ち、吊り木1を介して梁4から吊り下げられた野縁5の梁4からの吊り下げ寸法を容易に調整することが出来るという施工上の利点を有する。
【0014】
更に、本発明は、吊り木本体1aの一方側には梁4へ取付けられる吊り止め具2が回転可能に設けられ、且つ該吊り木本体1aの他方側には野縁5に取付けられる受板3が回転可能に設けられてなり、しかも前記吊り止め具2には、梁4への仮止め手段が設けられ、且つ前記吊り木本体1aには、ドライバー等の工具16を用いて該吊り木本体1aの回転を容易ならしめるための工具係止部15が設けられてなることから、前記同様に、予め梁4の所定の取付け位置に仮止め手段を介して簡単に、しかも瞬時に吊り木1を一旦仮止めした後、一方の手で釘又は木螺子のみを摘持し、他方の手でかなづちや螺子回しを把持して個々の吊り木1を梁4及び野縁5に順次取付けて行くのが可能となり、よって極めて簡単に、しかも短時間で迅速に、且つ堅固に多数の吊り木1を梁4と野縁5の夫々に釘又は木螺子を介して取付けることが出来る。
【0015】
更に、上記吊り木本体1aには、工具係止部15が設けられてなることから、強い腕力を全く必要とすることなく、誰でも簡単に、野縁5の自重が付加された吊り木本体1aを、該吊り木本体1aの工具係止部15に係止されたドライバー等の工具16を把持して回転させることで変化した力点、作用点を介して得られた増加力を介して簡単に回転させて吊り木1の吊り止め具2と受板3との距離寸法、即ち、吊り木1を介して梁4から吊り下げられた野縁5の梁4からの吊り下げ寸法を容易に調整することが出来るという利点の夫々を一つの吊り木に具備して顧客に提供することが出来るという商品上の利点を有する。
【0016】
又、本発明は、吊り木本体1aの他方面部1cと受板3の一方面部3aが、夫々の対向する表面1f,3cを離間させた状態で接続体6を介して回転可能に接続されてなることから、吊り木1を構成する吊り止め具2、吊り木本体1a及び受板3の夫々に何ら特別な寸法違いや形状違い等の種類を増加させることなく全て一種類のみの吊り止め具2、吊り木本体1a及び受板3を用いると共に、接続体6の長さ違いを予め数種類用意しておくだけで、各家屋毎等によって梁4と野縁5との離間寸法に適用する全長を備えた吊り木1を、最も適した所定長の接続体6を入れ替えるだけで極めてリーズナブルな価格で市場供給することが出来るという商品上の利点を有する。
【0017】
更に、接続体6には、弾性体7が外嵌されてなり、しかも該弾性体7が前記他方端部1cと一方端部3aの間に位置してなることから、例えば、子供等が飛んだり跳ねたりした場合において、梁4又は野縁5の何れかに衝撃等が生じた場合であっても、弾性体7を介して衝撃や振動等を効率良く吸収することが出来る利点がある。
【0018】
更に、弾性体7が一方面部3aの表面3cと対向する吊り木本体1aの他方面部1cの表面1fに当接する頭部7aを一方側に有し、且つ他方側には受板3に穿設された挿通孔3eより大径で、且つ前記受板3の他方側方向への抜け止めをはかる胴部7bとからなり、しかも該弾性体7内には、一端側が吊り木本体1aの他方面部1cに抜け止め保持された接続体6が挿通されると共に該接続体6の他端には弾性体7の他方側方向への離脱を阻止する離脱阻止手段が設けられてなることから、受板3に穿設された挿通孔3eより弾性体7の頭部7aを吊り木本体1aの他方面部1cへと挿通し、その後接続体6を介して吊り木本体1aの他方面部1cに弾性体7を保持するだけで、受板3を該弾性体7を介して吊り木本体1aの他方面部1cに取付けることが出来、よって従来の吊り木と比べて極めて簡単に吊り木の組み立て作業を行うことが出来るという製造上の利点がある。
【0019】
又、弾性体7の頭部7aと胴部7bが別体に設けられてなることから、梁4と野縁5の夫々に釘又は木螺子を介して取付けられた吊り木1の吊り木本体1aを左右何れかの方向へ回転させて吊り木1の吊り止め具2と受板3との距離寸法を調整する場合であっても、夫々重合状態で摺動する別体の頭部7a及び胴部7bを介して吊り木本体1aをよりスムーズに回転させることが出来る操作上の利点がある。
【0020】
更に、弾性体7の頭部7a又は胴部7bの少なくとも何れか一方には、前記受板3の挿通孔3e内に挿入可能な挿入部7cが設けられてなることから、この場合であっても、夫々重合状態で摺動する別体の頭部7a及び胴部7bを介して吊り木本体1aをよりスムーズに回転させることが出来る利点があるが、吊り木本体1aの回転を介して弾性体7の中芯が位置ズレ等を引き起こすのを挿通孔3e内に挿入される挿入部7cを介して確実に防止することが可能となり、よって中芯が位置ズレした場合によって弾性体7が接続体6の外面部及び挿通孔3eの内周面部との異状摩擦により変形したり、又裂断が発生するのを確実に防止することが出来る利点がある。
【0021】
更に、弾性体7の頭部7aと胴部7bとの間には、前記受板3の挿通孔3e内に挿入可能な挿入体7eが設けられてなることから、挿入体7eを挟持状態として夫々回転する頭部7a及び胴部7bを介して吊り木本体1aをよりスムーズに回転させることが出来る利点があるが、この場合であっても、吊り木本体1aの回転を介して弾性体7の中芯が位置ズレ等を引き起こすのを挿通孔3e内に挿入される挿入体7eを介して確実に防止することが可能となり、よって中芯が位置ズレした場合によって弾性体7が接続体6の外面部及び挿通孔3eの内周面部との異状摩擦により変形したり、又裂断が発生するのを確実に防止することが出来る利点がある。
【0022】
【発明の実施の形態】
<第一実施形態>
以下、本発明に係る吊り木の一実施形態について図面に従って説明する。
【0023】
図1において、1は吊り木を示すと共に、1aは所定厚みの板金材を加工することによって側面視略矩形型C字状に形成された吊り木本体1aを示し、1hは吊り木本体1aの夫々の側面を90°正面側に立ち上げて形成した補強把持部を示す。
【0024】
2は木造家屋内に組み込まれた梁4の側面に釘や木螺子(図示せず)を介して取付けられる吊り止め具を示し、かかる吊り止め具2は前記吊り木本体1aと同様に、所定厚みの板金材を加工することによって側面視略L字状に形成され、しかも使用時において、前記梁4の側面に対して略平行となる一方面部2aの垂直面には、前記釘や木螺子を挿通するための所定間隔を有した一対の段違い貫通孔12が穿設されてなる。
【0025】
尚、前記一方面部2aの垂直面を介して水平状態に位置決めされる他方面部2bの水平面の略中央には、該吊り止め具2を前記吊り木本体1aの一方面部1bの水平面の裏面1e側に溶着された六角ナット11へ螺入可能なボルト10が、前記吊り止め具2の他方面部2bの裏面2dから表面2c側へと挿通されて固着されてなる。
【0026】
3は前記梁4と共に木造家屋内に組み込まれ、且つ天井を形成する部材の一つである野縁5の側面に釘や木螺子(図示せず)を介して取付けられる受板を示し、かかる受板3も前記吊り木本体1aと同様に、所定厚みの板金材を加工することによって側面視略L字状に形成され、しかも使用時において、前記野縁5の側面に対して略平行となる他方面部3bの垂直面には、前記吊り止め具2と同様に、釘や木螺子を挿通するための所定間隔を有した一対の段違い貫通孔12が穿設され、且つ前記他方面部3bの垂直面を介して水平状態に位置決めされる一方面部3aの水平面の略中央には、後述するゴム材から形成された弾性体7が挿通可能な挿通孔3eが穿設されてなる。
【0027】
尚、上記弾性体7は、図5(ロ)に示すように、前記受板3の一方面部3aに穿設された挿通孔3eに挿通可能な外径を有すると共に該一方面部3aの表面3cと対向する前記吊り木本体1aの他方面部1cの表面1fに当接する当接面を有した円柱状の頭部7aを一方側に有し、且つ他方側には前記受板3の一方面部3aに穿設された挿通孔3eの径より大径で、且つ前記受板3の他方側方向への抜け止めをはかる円柱状の胴部7bを有すべく一体成形されてなる。
【0028】
6は前記受板3の一方面部3aの挿通孔3eに挿通された弾性体7を吊り木本体1aの他方面部1cに保持すべく一端側が吊り木本体1aの他方面部1cに頭部6aが抜け止め保持されたロット棒状の接続体を示すと共に、該接続体6は前記弾性体7内に挿通され、しかも該接続体6の他端には前記弾性体7の他方側方向への離脱を阻止する離脱阻止手段としての円盤状の弾性体抜け止め具8が、該接続体6の他端に形成された加締部6bを介して抜け止め状態で取付けられてなる。
【0029】
よって、前記吊り木本体1aの他方面部1cの表面1fと受板3の一方面部3aの表面3cとは、所定の距離寸法で離間した状態で接続体6を介して回転可能に接続されてなる。
【0030】
14は梁4の側面に対して略平行となる一方面部2aの梁4側に位置する垂直面の略全体に貼付された仮止め手段としての両面テープを示す。
【0031】
本発明における吊り木1は、上記の如く、吊り木本体1aの一方側には梁4へ取付けられる吊り止め具2が、吊り木本体1aの一方面部1bの水平面の裏面1e側に溶着された六角ナット11へ螺入可能なボルト10を介して回転可能に設けられ、且つ吊り木本体1aの他方側には野縁5に取付けられる受板3が接続体6を介して回転可能に設けられてなり、しかも前記吊り止め具2の梁4側に位置する一方面部2aの垂直面には、仮止め手段として両面テープ14が貼付された構成からなるものである。
【0032】
よって、従来の吊り木の取付け時のように、吊り木の取付け位置にズレが生じないように必ず一方の手のひら又は指で吊り止め具2又は受板3の一方を梁4又は野縁5の側面に押し当てながら、同じ手の指で釘又は木螺子を摘持する必要も一切なく、予め梁4の所定の取付け位置に両面テープ14を介して簡単に、しかも瞬時に吊り木1を一旦仮止めした後、一方の手で釘又は木螺子のみを摘持し、他方の手でかなづちや螺子回しを把持して個々の吊り木1を梁4及び野縁5に順次取付けて行くのが可能となり、よって極めて簡単に、しかも短時間で迅速に、且つ堅固に多数の吊り木1を梁4と野縁5の夫々に釘又は木螺子を介して取付けることが出来る施工上の利点がある。
【0033】
従って、上記の如く釘又は木螺子を介して梁4と野縁5との間に取付けられた吊り木1は、吊り木本体1aを把持して左右何れかの方向へ回転(矢印A,C)させると吊り木1の吊り止め具2と受板3との距離寸法は伸び縮み(矢印D,B)することとなり、しいては吊り木1を介して梁4から吊り下げられた野縁5の梁4からの吊り下げ寸法を調整することが出来る。
【0034】
更に、上記の如く吊り木本体1aの他方面部1cと受板3の一方面部3aが、夫々の対向する表面1f,3cを離間させた状態で接続体6を介して回転可能に接続されてなることから、吊り木1を構成する吊り止め具2、吊り木本体1a及び受板3の夫々に何ら特別な寸法違いや形状違い等の種類を増加させることなく全て一種類のみの吊り止め具2、吊り木本体1a及び受板3を用いると共に、接続体6の長さ違いを予め数種類用意しておくだけで、各家屋毎等によって梁4と野縁5との離間寸法に適用する全長を備えた吊り木1を、最も適した所定長の接続体6を入れ替えるだけで極めてリーズナブルな価格で市場供給することが出来るという商品上の利点を有する。
【0035】
更に、接続体6には、弾性体7が外嵌されてなり、しかも該弾性体7が前記他方端部1cと一方端部3aの間に位置してなることから、例えば、子供等が飛んだり跳ねたりした場合において、梁4又は野縁5の何れかに衝撃等が生じた場合であっても、弾性体7を介して衝撃や振動等を効率良く吸収することが出来る構造上の利点がある。
【0036】
更に、弾性体7が一方面部3aの表面3cと対向する吊り木本体1aの他方面部1cの表面1fに当接する当接面を有した頭部7aを一方側に有し、且つ他方側には受板3に穿設された挿通孔3eより大径で、且つ前記受板3の他方側方向への抜け止めをはかる胴部7bとからなり、しかも該弾性体7内には、一端側が吊り木本体1aの他方面部1cに抜け止め保持された接続体6が挿通されると共に該接続体6の他端には弾性体7の他方側方向への離脱を阻止する弾性体抜け止め具8が設けられてなることから、受板3に穿設された挿通孔3eより弾性体7の頭部7aを吊り木本体1aの他方面部1cへと挿通し、その後接続体6を介して吊り木本体1aの他方面部1cに弾性体7を保持するだけで、受板3を該弾性体7を介して吊り木本体1aの他方面部1cに取付けることが出来、よって従来の吊り木と比べて極めて簡単に吊り木の組み立て作業を行うことが出来るという製造上の利点がある。
【0037】
<第二実施形態>
上記実施形態において、吊り止め具2の梁4側に位置する一方面部2aの垂直面には、仮止め手段として両面テープ14が貼付されてなるが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、図2に示すように、仮止め手段が吊り止め具2の一方面部2aの垂直面の上方から下方へかけて梁4と反する方向に切り起こすと共に、その先端を梁4側へと屈曲させることで該一方面部2aに設けられた梁打ち込み部14a であってもよく、又図3に示すように、仮止め手段が吊り止め具2の一方面部2aの垂直面の上方を梁4側へと先鋭に切り起こすことで該一方面部2aに設けられた梁打ち込み部14a であってもよく、よって何れの場合であっても仮止め手段に何ら他の部材を用いることなく安価に、しかも他の部材を用いた仮止め手段を吊り止め具2に取付けるといった煩雑な作業も一切行う必要もなく、確実に仮止め手段を吊り止め具2の製造時に該吊り止め具2に一体的に具備させることが出来るという利点があり、よって作業者は梁4の側面に吊り止め具2の一方面部2aの垂直面を押し当て、その後かなづち等を介して梁打ち込み部14a を梁4に打ち込むだけで、瞬時に、しかも確実に吊り止め具2を梁4に仮止めすることが可能となるが、要は吊り止め具2に梁4への仮止め手段が設けられていれば、仮止め手段の具体的な構造、種類等も決して限定されないのは言うまでもない。
【0038】
<第三実施形態>
更に、上記実施形態において、吊り木本体1aには、該吊り木本体1aの夫々の側面を90°正面側に立ち上げて形成した補強把持部1hが設けられてなるが、例えば、かかる補強把持部1hに、図4(イ),(ロ)で示す如く、吊り木本体1aの回転を容易ならしめるべくドライバー等の工具16を挿通可能な挿通孔を工具係止部15として具備させてもよく、この場合には、梁4と野縁5の夫々に釘又は木螺子を介して取付けられた吊り木1の吊り木本体1aを左右何れかの方向へ回転させて吊り木1の吊り止め具2と受板3との距離寸法を調整する際において、従来のように、強い腕力を全く必要とすることなく、誰でも簡単に、野縁5の自重が付加された吊り木本体1aを、該吊り木本体1aの工具係止部15に係止されたドライバー等の工具16を把持して回転させることで変化した力点、作用点を介して得られた増加力を介して簡単に回転させて吊り木1の吊り止め具2と受板3との距離寸法、即ち、吊り木1を介して梁4から吊り下げられた野縁5の梁4からの吊り下げ寸法を容易に調整することが出来るという施工上の利点を付することが出来る。
【0039】
尚、工具係止部15は必ずしも補強把持部1hにドライバー等の工具16を挿通可能な挿通孔である必要はなく、例えば、図4(ハ)のように、補強把持部1hの上方にドライバー等の工具16を上下方向で挿脱可能とする凹状部からなる工具係止部15a が設けられていてもよく、又同図(ニ)に示すように、補強把持部1hを除く吊り木本体1aの略中央部にドライバー等の工具16を挿通可能とする挿通孔からなる工具係止部15であってもよく、更に、同図(ホ)に示すように、補強把持部1hを除く吊り木本体1aの略中央部を切り起こすことによってドライバー等の工具16を上下方向で挿脱可能とする突起体からなる工具係止部15a であってもよく、要は吊り木本体1aに工具16を用いて吊り木本体1aの回転を容易ならしめるための工具係止部が設けられていれば、工具係止部の具体的な構造及び形成箇所も一切限定されるものではなく、更に使用される工具16も決してドライバーに限定されないのは言うまでもないが、工具16を工具係止部に係止させて吊り木本体1aを回転させることを考慮すればドライバーの如く柄を有した工具16を用いるのが好適である。
【0040】
<第四実施形態>
更に、上記実施形態において、弾性体は、図5(イ)に示すように、受板3の一方面部3aに穿設された挿通孔3eに挿通可能な外径を有すると共に該一方面部3aの表面3cと対向する前記吊り木本体1aの他方面部1cの表面1fに当接する当接面を有した円柱状の頭部7aを一方側に有し、且つ他方側には前記受板3の一方面部3aに穿設された挿通孔3eの径より大径で、且つ前記受板3の他方側方向への抜け止めをはかる円柱状の胴部7bを有すべく一体成形されてなるが、必ずしもこれに限るものではなく、例えば、図5(ロ)〜(ホ)に示すように、弾性体7の頭部7aと胴部7bが別体に設けられた場合であってもよく、この場合には、梁4と野縁5の夫々に釘又は木螺子を介して取付けられた吊り木1の吊り木本体1aを左右何れかの方向へ回転させて吊り木1の吊り止め具2と受板3との距離寸法を調整する場合であっても、夫々重合状態で摺動する別体の頭部7a及び胴部7bを介して吊り木本体1aをよりスムーズに回転させることが出来る操作上の利点がある。
【0041】
尚、上記の如く弾性体7の頭部7aと胴部7bが別体に設けられた場合において、同図(ロ)のように、弾性体7の頭部7aの下方が挿入部7cとして受板3の挿通孔3e内に挿入されてもよく、又同図(ハ)のように、弾性体7の頭部7aの外径より小径の挿入部7cが挿通孔3e内に挿入されてもよく、更に、弾性体7の胴部7bの外径より小径の挿入部7cが挿通孔3e内に挿入されてもよい。
【0042】
よって、上記の如く別体に設けられた弾性体7の頭部7a又は胴部7bの少なくとも何れか一方に受板3の挿通孔3e内に挿入可能な挿入部7cが設けられてなる場合には、夫々重合状態で摺動する別体の頭部7a及び胴部7bを介して吊り木本体1aをよりスムーズに回転させることが出来る利点があるが、吊り木本体1aの回転を介して弾性体7の中芯が位置ズレ等を引き起こすのを挿通孔3e内に挿入される挿入部7cを介して確実に防止することが可能となり、よって中芯が位置ズレした場合によって弾性体7が接続体6の外面部及び挿通孔3eの内周面部との異状摩擦により変形したり、又裂断が発生するのを確実に防止することが出来る利点がある。
【0043】
更に、上記の如く弾性体7の頭部7aと胴部7bが別体に設けられた場合において、例えば、同図(ホ)に示すように、弾性体7の頭部7aと胴部7bとの間に、受板3の挿通孔3e内に挿入可能な別体の挿入体7eが設けられていてもよく、この場合には、挿入体7eを挟持状態として夫々回転する頭部7a及び胴部7bを介して吊り木本体1aをよりスムーズに回転させることが出来る利点があるが、この場合であっても、吊り木本体1aの回転を介して弾性体7の中芯が位置ズレ等を引き起こすのを挿通孔3e内に挿入される挿入体7eを介して確実に防止することが可能となり、よって中芯が位置ズレした場合によって弾性体7が接続体6の外面部及び挿通孔3eの内周面部との異状摩擦により変形したり、又裂断が発生するのを確実に防止することが出来る利点がある。
【0044】
<第五実施形態>
更に、上記実施形態では、吊り木本体1aの一方側に回転可能に設けられた吊り止め具2に仮止め手段を設けた場合と吊り木本体1aに工具係止部15を設けた場合について夫々説明したが、必ずしも仮止め手段と工具係止部15が夫々別々に吊り木に具備される必要はなく、例えば、図6(イ)に示すように、吊り木本体1aの一方側に梁4へ取付けられる吊り止め具2が回転可能に設けられ、且つ該吊り木本体1aの他方側には野縁5に取付けられる受板3が回転可能に設けられ、しかも前記吊り止め具2には、梁4への仮止め手段が設けられ、且つ前記吊り木本体1aには、ドライバー等の工具16を用いて該吊り木本体1aの回転を容易ならしめるための工具係止部15が設けられた場合であってもよい。
【0045】
従って、仮止め手段と工具係止部15が一つの吊り木1に設けられた場合には、予め梁4の所定の取付け位置に仮止め手段を介して簡単に、しかも瞬時に吊り木1を一旦仮止めした後、一方の手で釘又は木螺子のみを摘持し、他方の手でかなづちや螺子回しを把持して個々の吊り木1を梁4及び野縁5に順次取付けて行くのが可能となり、よって極めて簡単に、しかも短時間で迅速に、且つ堅固に多数の吊り木1を梁4と野縁5の夫々に釘又は木螺子を介して取付けることが出来ると共に、強い腕力を全く必要とすることなく、誰でも簡単に、野縁5の自重が付加された吊り木本体1aを、該吊り木本体1aの工具係止部15に係止されたドライバー等の工具16を把持して回転させることで変化した力点、作用点を介して得られた増加力を介して簡単に回転させて吊り木1の吊り止め具2と受板3との距離寸法、即ち、吊り木1を介して梁4から吊り下げられた野縁5の梁4からの吊り下げ寸法を容易に調整することが出来るという利点の夫々を一つの吊り木に具備して顧客に提供することが出来るという商品上の利点を有する。
【0046】
尚、上記実施形態において、吊り止め具2の他方面部2bの水平面の略中央には、該吊り止め具2を前記吊り木本体1aの一方面部1bの水平面の裏面1e側に溶着された六角ナット11へ螺入可能なボルト10が、前記吊り止め具2の他方面部2bの裏面2dから表面2c側へと挿通されて固着されてなるが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、図6(ロ)に示すように、吊り止め具2の他方面部2bの水平面の略中央に六角ナット17が固着され、且つ吊り木本体1aの一方面部1bの水平面にボルト10が取付けられると共に前記六角ナット17がボルト10に螺着されることで吊り木本体1aの一方側に吊り止め具2が回転可能に設けられてもよく、この場合であっても吊り木本体1aを回転させて吊り止め具2と受板3との距離寸法を調整することが出来る。
【0047】
更に、吊り止め具2の他方面部2bの水平面又は吊り木本体1aの一方面部1bの水平面の一方には必ず六角ナット17が設けられた場合について説明したが、要は吊り止め具2又は吊り木本体1aの一方に設けられたボルト10に螺着可能であれば、吊り止め具2の他方面部2bの水平面又は吊り木本体1aの一方面部1bの水平面の一方にバーリングやカーリングを介して雌螺子が形成された場合であってもよい。
【0048】
更に、図6(ハ)〜(ホ)に示すように、必ずしも吊り木本体1aが、側面視略矩形型C字状に形成される必要はなく、製造時や施工時の作業性を考慮すれば側面視略コの字状に形成されていてもよい。
【0049】
更に、吊り木本体1aに設けられた補強把持部1hの有無も決して限定されないのは言うまでもないが、吊り木本体1aは作業者が把持又は工具16を用いて回転させるものであり、よって吊り木本体1aが板金材を用いて形成されてなる場合において、回転負荷時の強度面を考慮すれば補強把持部1hを有しているのが好ましい。
【0050】
更に、上記実施形態において、弾性体7は、頭部7aと胴部7bが一体的に設けられた場合や、又別体に設けられた場合の何れであっても、胴部7bが受板3の一方面部3aの裏面3dに当接するように存在してなるが、例えば、同図(ホ)に示すように、弾性体7が吊り木本体1aの他方面部1cの裏面1gから表面1fへと挿通される胴部7gと該胴部7gより大径で、且つ他方面部1cに係止される頭部7fとからなり、しかも該胴部7gの他端面に受板3の一方面部3aの表面3cが当接し、且つ該一方面部3aの裏面3dには、前記弾性体7の頭部7fから挿通された接続体6の先端の加締部6bを介して抜け止め保持された抜け止め具8が位置する構成であってもよく、要は、弾性体7が前記吊り木本体1aの他方面部1cと受板3の一方面部3aの間に位置していればよい。
【0051】
よって、弾性体7が前記吊り木本体1aの他方面部1cと受板3の一方面部3aの間に位置することにより、例えば、子供等が飛んだり跳ねたりした場合に限らず、梁4又は野縁5の何れかに衝撃等が生じた場合であっても、弾性体7を介して衝撃や振動等を効率良く吸収することが出来る利点がある。
【0052】
更に、上記実施形態において、吊り木本体1aは、所定厚みの板金材を加工することによって側面視略矩形型C字状に形成され、しかも吊り止め具2及び受板3も所定厚みの板金材を加工することによって側面視略L字状に形成されてなるが、必ずしもこれに限定されないのは言うまでもなく、例えば、吊り木本体1a、吊り止め具2及び受板3の夫々が、O字状、矩形状、その他多角形状等に形成されていてもよく、更に材質も決して板金材に限らず、硬質樹脂、ダイキャスト等であってもよいが、製造コスト面や生産性を考慮すれば板金材を所定の形状に切断又は折曲等して用いるのが最も好ましい。
【0053】
更に、上記実施形態において、吊り止め具2及び受板3の夫々には、釘や木螺子を挿通するための所定間隔を有した一対の段違い貫通孔12が穿設されてなるが、要は吊り止め具2及び受板3を梁4及び野縁5に釘や木螺子を介して取付け可能であれば、貫通孔12の大きさ、形状、数量、穿設箇所等も決して限定されないのは言うまでもない。
【0054】
更に、上記実施形態において、弾性体7は、ゴム材から形成されてなるが、要は吊り木本体1aの他方面部1cと受板3の一方面部3aの間に位置することで、梁4又は野縁5の何れかに衝撃や振動等が生じた場合であっても、衝撃や振動等を効率良く吸収可能であれば、天然ゴム、合成ゴム、その他樹脂材の何れであってもよい。尚、例えば弾性体7がコイルバネ、板バネ、皿バネ等から形成されていてもよく、この場合であっても、梁4又は野縁5の何れかに衝撃や振動等が生じた場合に効率良く衝撃や振動等を吸収可能である。
【0055】
更に、上記実施形態において、接続体6の他端には前記弾性体7の他方側方向への離脱を阻止する離脱阻止手段としての円盤状の弾性体抜け止め具8が、該接続体6の他端に形成された加締部6bを介して抜け止め状態で取付けられてなるが、必ずしも離脱阻止手段が、弾性体抜け止め具8が加締部6bを介して接続体6の他端に抜け止め状態で取付けられる構成である必要はなく、例えば、弾性体抜け止め具8が接続体6の他端に雄螺子を介して抜け止め状態で取付けられてもよく、又弾性体抜け止め具8が接続体6の他端に溶接や接着によって取付けられてもよく、要は、接続体6の他端に、弾性体7の他方側方向への離脱を阻止する離脱阻止手段が設けられていれば、離脱阻止手段の具体的な構造等も決して限定されないのは言うまでもない。
【0056】
【発明の効果】
叙上のように、本発明は、吊り木本体の一方側には梁へ取付けられる吊り止め具が、又他方側には野縁に取付けられる受板が夫々回転可能に設けられ、しかも吊り止め具には、梁への仮止め手段が設けられてなることから、従来の吊り木の取付け時のように、吊り木の取付け位置にズレが生じないように必ず一方の手のひら又は指で吊り止め具又は受板の一方を梁又は野縁の側面に押し当てながら、同じ手の指で釘又は木螺子を摘持する必要も一切なく、予め梁の所定の取付け位置に仮止め手段を介して簡単に、しかも瞬時に吊り木を一旦仮止めした後、一方の手で釘又は木螺子のみを摘持し、他方の手でかなづちや螺子回しを把持して個々の吊り木を梁及び野縁に順次取付けて行くのが可能となる。
【0057】
よって、極めて簡単に、しかも短時間で迅速に、且つ堅固に多数の吊り木を梁と野縁の夫々に釘又は木螺子を介して取付けることが出来るという今までに全く存在し得ない施工上の効果がある。
【0058】
更に、吊り木本体の一方側に梁へ取付けられる吊り止め具が、且つ他方側に野縁に取付けられる受板が夫々回転可能に設けられ、しかも吊り木本体に、ドライバー等の工具を用いて該吊り木本体の回転を容易ならしめるための工具係止部が設けられてなる場合には、梁と野縁の夫々に釘又は木螺子を介して取付けられた吊り木の吊り木本体を左右何れかの方向へ回転させて吊り木の吊り止め具と受板との距離寸法を調整する場合であっても、従来のように、強い腕力を全く必要とすることなく、誰でも簡単に、野縁の自重が付加された吊り木本体を、該吊り木本体の工具係止部に係止されたドライバー等の工具を把持して回転させることで変化した力点、作用点を介して得られた増加力を介して簡単に回転させて吊り木の吊り止め具と受板との距離寸法、即ち、吊り木を介して梁から吊り下げられた野縁の梁からの吊り下げ寸法を容易に調整することが出来るという施工上の効果がある
【0059】
従って、極めて簡単に、しかも短時間で迅速に、且つ堅固に多数の吊り木を梁と野縁の夫々に釘又は木螺子を介して取付けることが出来るだけでなく、例え、吊り木の吊り木本体を左右何れかの方向へ回転させて吊り木の吊り止め具と受板との距離寸法を調整する場合であっても、強い腕力を全く必要とすることなく、誰でも簡単に、野縁の自重がかかった吊り木本体を回転させて吊り木の吊り止め具と受板との距離寸法、即ち、吊り木を介して梁から吊り下げられた野縁の梁からの吊り下げ寸法を調整することが出来るという極めて優れた吊り木を提供することが出来るという格別な効果を有するに至った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における吊り木の一実施形態を示し、(イ)は正面図、(ロ)は側面図、(ハ)は背面図。
【図2】吊り木の吊り止め具に設けられる仮止め手段の他の実施形態を示し、(イ)は要部拡大側面図、(ロ)は平面図、(ハ)は要部拡大背面図。
【図3】吊り木の吊り止め具に設けられる仮止め手段の他の実施形態を示し、(イ)は要部拡大側面図、(ロ)は平面図、(ハ)は要部拡大背面図。
【図4】吊り木の吊り木本体に設けられる工具係止部の他の実施形態を示し、(イ)は要部拡大側面図、(ロ)は(イ)の要部拡大背面図、(ハ),(ニ),(ホ)は吊り木本体の要部拡大側面図。
【図5】弾性体の他の実施形態を示し、(イ),(ロ),(ハ),(ニ),(ホ)は吊り木本体近傍の要部拡大側面図。
【図6】本発明における吊り木の他の実施形態を示し、(イ),(ロ),(ハ),(ニ),(ホ)は側面図。
【符号の説明】
1…吊り木
1a…吊り木本体
2…吊り止め具
2a…一方面部
2b…他方面部
3…受板
3a…一方面部
3b…他方面部
4…梁
5…野縁
6…接続体
7…弾性体

Claims (6)

  1. 吊り木本体(1a)の一方側には梁(4) へ取付けられる吊り止め具(2) が回転可能に設けられ、且つ該吊り木本体(1a)の他方側には野縁(5) に取付けられる受板(3) が回転可能に設けられてなり、しかも前記吊り止め具(2) には、梁(4) への仮止め手段が設けられてなり、さらに前記吊り木本体 (1a) の他方面部 (1c) と受板 (3) の一方面部 (3a) が、夫々の対向する表面 (1f) (3c) を離間させた状態で接続体 (6) を介して回転可能に接続され、前記接続体 (6) には、弾性体 (7) が外嵌されてなり、しかも該弾性体 (7) が少なくとも前記他方面部 (1f) と一方面部 (3c) の間に位置してなる吊り木であって、前記弾性体 (7) が一方面部 (3a) の表面 (3c) と対向する吊り木本体 (1a) の他方面部 (1c) の表面 (1f) に当接する頭部 (7a) を一方側に有し、且つ他方側には受板 (3) に穿設された挿通孔 (3e) より大径で、且つ前記受板 (3) の他方側方向への抜け止めをはかる胴部 (7b) を有し、しかも該弾性体 (7) 内には、一端側が吊り木本体 (1a) の他方面部 (1c) に抜け止め保持された接続体 (6) が挿通されると共に該接続体 (6) の他端には弾性体 (7) の他方側方向への離脱を阻止する離脱阻止手段が設けられてなることを特徴とする吊り木。
  2. 吊り木本体(1a)の一方側には梁(4) へ取付けられる吊り止め具(2) が回転可能に設けられ、且つ該吊り木本体(1a)の他方側には野縁(5) に取付けられる受板(3) が回転可能に設けられてなり、しかも前記吊り木本体(1a)には、ドライバー等の工具(16)を用いて該吊り木本体(1a)の回転を容易ならしめるための工具係止部(15)が設けられてなり、さらに前記吊り木本体 (1a) の他方面部 (1c) と受板 (3) の一方面部 (3a) が、夫々の対向する表面 (1f) (3c) を離間させた状態で接続体 (6) を介して回転可能に接続され、前記接続体 (6) には、弾性体 (7) が外嵌されてなり、しかも該弾性体 (7) が少なくとも前記他方面部 (1f) と一方面部 (3c) の間に位置してなる吊り木であって、前記弾性体 (7) が一方面部 (3a) の表面 (3c) と対向する吊り木本体 (1a) の他方面部 (1c) の表面 (1f) に当接する頭部 (7a) を一方側に有し、且つ他方側には受板 (3) に穿設された挿通孔 (3e) より大径で、且つ前記受板 (3) の他方側方向への抜け止めをはかる胴部 (7b) を有し、しかも該弾性体 (7) 内には、一端側が吊り木本体 (1a) の他方面部 (1c) に抜け止め保持された接続体 (6) が挿通されると共に該接続体 (6) の他端には弾性体 (7) の他方側方向への離脱を阻止する離脱阻止手段が設けられてなることを特徴とする吊り木。
  3. 吊り木本体(1a)の一方側には梁(4) へ取付けられる吊り止め具(2) が回転可能に設けられ、且つ該吊り木本体(1a)の他方側には野縁(5) に取付けられる受板(3) が回転可能に設けられてなり、しかも前記吊り止め具(2) には、梁(4) への仮止め手段が設けられ、且つ前記吊り木本体(1a)には、ドライバー等の工具(16)を用いて該吊り木本体(1a)の回転を容易ならしめるための工具係止部(15)が設けられてなり、さらに前記吊り木本体 (1a) の他方面部 (1c) と受板 (3) の一方面部 (3a) が、夫々の対向する表面 (1f) (3c) を離間させた状態で接続体 (6) を介して回転可能に接続され、前記接続体 (6) には、弾性体 (7) が外嵌されてなり、しかも該弾性体 (7) が少なくとも前記他方面部 (1f) と一方面部 (3c) の間に位置してなる吊り木であって、前記弾性体 (7) が一方面部 (3a) の表面 (3c) と対向する吊り木本体 (1a) の他方面部 (1c) の表面 (1f) に当接する頭部 (7a) を一方側に有し、且つ他方側には受板 (3) に穿設された挿通孔 (3e) より大径で、且つ前記受板 (3) の他方側方向への抜け止めをはかる胴部 (7b) を有し、しかも該弾性体 (7) 内には、一端側が吊り木本体 (1a) の他方面部 (1c) に抜け止め保持された接続体 (6) が挿通されると共に該接続体 (6) の他端には弾性体 (7) の他方側方向への離脱を阻止する離脱阻止手段が設けられてなることを特徴とする吊り木。
  4. 前記弾性体(7) の頭部(7a)と胴部(7b)が別体に設けられてなることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の吊り木。
  5. 前記弾性体(7) の頭部(7a)又は胴部(7b)の少なくとも何れか一方には、前記受板(3) の挿通孔(3e)内に挿入可能な挿入部(7c)が設けられてなることを特徴とする請求項記載の吊り木。
  6. 前記弾性体(7) の頭部(7a)と胴部(7b)との間には、前記受板(3) の挿通孔(3e)内に挿入可能な挿入体(7e)が設けられてなることを特徴とする請求項記載の吊り木。
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