JP2007040087A - 庇 - Google Patents

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Abstract

【課題】庇板の基端部とその基端部を保持する保持枠との間に庇板の保持枠からの抜けを阻止する構造を設けて庇板が脱落しないようにする。
【解決手段】庇1は建物の外壁面に取り付けられる保持枠3と、保持枠3に基端部が保持される庇板2とから成る。保持枠3は庇板2の幅に応じた長さを有する上下一対の突壁34,35を有し、上下の突壁34,35間に庇板2の基端部が差し込まれる前面開放の保持溝31が形成されている。庇板2の基端部には、上面と下面の少なくとも一方に板面より突出する突部24が形成されるとともに、保持枠3の上下の突壁34,35の少なくとも一方には、庇板2の板面に向けて突出する抜止めが、庇板2の突部24の位置と保持溝31の溝開口部31aとの間に形成されている。
【選択図】図3

Description

この発明は、建物の外壁面より張り出すように設けられる庇に関する。
従来、この種の庇として、庇板の基端部を建物の外壁面に取り付けられた支持具により保持するとともに、庇板の少なくとも2箇所をアームにより吊持するようにしたものがある(例えば、特許文献1参照)。各アームは、上端部が建物の外壁面に、下端部が庇板の板面に、それぞれ自在継ぎ手を介して接続されている。
特開2003−160993号公報
上記した構成の庇では、庇板に風圧などの外圧が上向きに作用すると、アームの上端部が支点となり、前記外圧の水平分力が庇板を支持具より引き抜く力として作用するため、庇板が脱落するおそれがある。
出っ張りが小さい庇については、アームを用いずに庇板の基端部を保持するだけの構造も考えられるが、庇板の基端部の保持構造にがたつきがあったり、経時的な緩みが生じたりすると、庇板が抜け落ちるおそれがある。
この発明は、上記した問題に着目してなされたもので、庇板の基端部とその基端部を保持する保持枠との間に庇板の保持枠からの抜けを阻止する構造を設けることにより、庇板が脱落するおそれがない安全な庇を提供することを目的とする。
この発明による庇は、建物の外壁面に取り付けられる保持枠と、前記保持枠に基端部が保持される庇板とから成る。前記保持枠は、庇板の幅に応じた長さを有する上下一対の突壁を有し、上下の突壁間に庇板の基端部が差し込まれる前面開放の保持溝が形成されている。前記庇板の基端部には、上面と下面の少なくとも一方に板面より突出する突部が形成されるとともに、前記保持枠の上下の突壁の少なくとも一方には、庇板の板面に向けて突出する抜止めが、前記庇板の突部位置と保持溝の溝開口部との間に形成されている。
この発明の上記した構成において、突部は庇板の基端部の上面または下面の一方に形成してもよく、上面と下面の両方に形成してもよい。突部を庇板の上面に形成する場合は上側の突壁に抜止めを形成する。突部を庇板の下面に形成する場合は下側の突壁に抜止めを形成する。突部を庇板の上面と下面に形成する場合は上側の突壁と下側の突壁とに抜止めをそれぞれ形成する。
なお、突部は庇板の中心線に対して左右対称位置にそれぞれ1カ所ずつ設けるのが望ましいが、これに限られるものではなく、例えば庇板の全幅にわたって設けることもできる。また、突部の形状は問わないが、抜止めに突き当たる高さを有することが必要である。
保持枠に形成される抜止めは、庇板の板面に向けて突き出るものであればその形状は問わない。保持枠を押出加工により製作する場合、抜止めは保持枠の全長にわたって保持枠と一体に設けられることになるが、これを部分的に設けたり、外付けにより形成したりすることも可能である。
上記した構成の庇を建物の外壁面に取り付けるには、庇板の基端部を建物の外壁面に取付け固定された保持枠の保持溝内に保持枠の開放された側端面より挿入して保持する。保持枠による庇板の基端部の保持構造にがたつきがあったり、経時的な緩みが生じたりしても、前記庇板の抜けに対して突部が抜止めに突き当たるので、庇板の基端部が保持枠の保持溝より抜け出ることがなく、庇板の脱落が防止される。
この発明の好ましい一実施態様においては、前記突部は、抜止めに向けて突出する突出部を備え、前記突出部と庇板との間に係合凹部が形成されている。また、前記抜止めは、その先端部が前記突部の突出部に引っ掛かるように前記係合凹部の方向へ鉤状に曲げられている。
この実施態様によれば、前記抜止めの鉤状の先端部が突部に形成された突出部に引っ掛かるので、保持枠の保持溝が拡開するのが阻止されることと相俟って、庇板の基端部が保持枠の保持溝より抜け出るのが確実に阻止される。
この発明の好ましい他の実施態様においては、前記保持枠の少なくとも一方の突壁には、前記保持溝内に向けてねじ部材をねじ込むための複数のねじ孔が所定の間隔で上下に貫通して形成されており、前記保持溝内には、庇板の基端部の上面と下面の少なくとも一方に重ねられる加圧板が挿入されるとともに、各ねじ孔にねじ込まれかつ保持溝内に突出させた各ねじ部材の先端により前記加圧板を押圧して庇板の基端部を保持している。
この実施態様によれば、上下の突壁の少なくとも一方に形成された複数のねじ孔にねじ部材をそれぞれねじ込み、各ねじ部材の先端を保持溝内に突出させて加圧板に突き当てると、加圧板はねじ部材により押圧されて庇板の基端部が強固に保持される。
なお、加圧板は庇板の板面に接着することもでき、この場合は加圧板を前記した突部として機能させることができる。
この発明の上記した実施態様において、前記ねじ孔は、所定の間隔で2個ずつ前後位置にそれぞれ形成してもよい。この実施態様によれば、加圧板は前後位置がねじ部材により強固に押圧されるため、庇板の基端部が保持枠の保持溝内に確実に保持される。
前記庇板としてアルミ板のような金属板を用いることもできるが、好ましい実施態様においては、庇板は板ガラスを用いて構成する。この場合に、板ガラス製の庇板の両端部の板面(例えば、両端部)に金属などの板材をそれぞれ接着することにより前記突部を形成する。前記板材としてアルミニウム、ステンレスなど、種々の材質のものを用いることができ、その形状は問わないが、抜止めに突き当たるように適当な厚みを有することが必要である。
出っ張りが小さい庇は、アームを用いずに庇板の基端部を保持枠により保持するだけの構造とすることができるが、出っ張りが大きい庇については、上端部が建物の外壁面に支持され下端部が庇板に連結される少なくとも2本のアームをさらに備えた構造のものとする。
上記した構成の庇では、庇板に風圧などの外圧が上向きに作用すると、アームの上端部が支点となり、前記外圧の水平分力が庇板を支持具より引き抜く力として作用するが、庇板の抜けに対して庇板の突部が抜止めに突き当たって引っ掛かるので、庇板の基端部が保持枠の保持溝より抜け出ることがなく、庇板の脱落が防止される。
この発明によると、保持枠による庇板の基端部の保持構造にがたつきがあったり、経時的な緩みが生じたりしても、或いは、庇板に風圧などの外圧が上向きに作用して庇板を保持枠より引き抜く力が作用しても、庇板の突部が抜止めに突き当たって引っ掛かるので、庇板の基端部が保持枠の保持溝より抜け出ることがなく、庇板の脱落を防止できる。
図1および図2はこの発明の一実施例である庇1の外観を、図3および図4はその設置状態を、それぞれ示している。
図示例の庇1は、窓10の上方に設置されたもので、建物の外壁面aから張り出すように設けられる板ガラス製の庇板2と、建物の外壁面aに取付け固定される金属製の保持枠3とから成る。前記庇板2は前記保持枠3によって基端部が支持され、水平ないしは水平に近い角度に保持されている。
なお、この発明の庇1は、窓10の上方に限らず、建物の出入口やショーウインドウの上方など、種々の場所に設置することが可能である。
前記庇板2は、平面形状が横に長い矩形状の板ガラスをもって構成されており、2枚の透明な強化ガラス板20,21を強靱かつ無色透明なシート材22を中間に挟んで一体接合されている。前記シート材22の表裏面には粘着層が設けられ、この粘着層によって各強化ガラス板20,21とシート材22とが接合されるので、たとえ強化ガラス板20,21が強い衝撃を受けて破損しても、その破片が散乱することがない。
前記保持枠3は、庇板2の幅Dと一致する長さを有するもので、庇板2の基端縁を支持する枠本体30と、枠本体30の前面の上半分を覆う蓋板4とを含んでいる。保持枠3の両側端面は開放され、各開放部は端板11,11で塞がれてねじ止めされている。
前記枠本体30は、背板部32の上端縁、高さ中央部、および下端縁にそれぞれ突壁33,34,35(以下、「第1の突壁33」、「第2の突壁34」、「第3の突壁35」という。)がそれぞれ突設されたものである。前記背板部32には、第1の突壁33と第2の突壁34との間に、アンカーボルト7が挿入されるボルト挿通孔36が一定距離毎に設けられている。
第2の突壁34と第3の突壁35との間には、庇板2の基端部が差し込まれる前面開放の保持溝31が形成されている。この保持溝31内には硬質ゴムなどの弾力性を有する帯板状の弾性体37が前面の溝開口部31aより挿入されて装填され、保持溝31の溝開口部31aはシリコンなどの帯板状のコーキング材38により密封される。前記弾性体37には庇板2の基端面を突き当て、衝撃や振動を吸収する。また、コーキング材38は保持溝31内への雨水の浸入を防止する働きがある。弾性体37およびコーキング材38は保持枠3の全長に一致する長さに設定されているが、弾性体37は保持枠3より多少短くてもよい。
前記庇板2の基端部の両端部上面には、図5に示すように、板面より突出する突部24,24が形成され、一方、前記保持枠3の枠本体30の第2の突壁34には、庇板2の突部24と保持溝31の溝開口部31aとの間に、庇板2の板面に向けて突出する突起状の抜止め5が保持枠3の全長にわたって形成されている。
この実施例では、板ガラス製の庇板2の両端部の板面に接着剤25によって金属製の板材26をそれぞれ接着することにより庇板2の中心線に対して左右対称位置にそれぞれ突部24,24を形成している。なお、庇板2のガラス面と板材26の金属面との接着は、接着剤25としてのシリコンフィルムを加熱してガラス面と金属面との間に介装するなどの方法によって実現できる。
なお、図中、39は保持枠3の第3の突壁35の内面に形成した台部であり、この台部39の平坦な上面に庇板2の基端部が支持されている。この台部39は、上面の前後端縁が曲面39a,39bになっており、庇板2の下面に局所的な衝撃が加わらないようにしてある。
この実施例では、庇板2の上面にのみ突部24を形成しているが、これに限らず、図6に示す実施例のように、庇板2の基端部の上面と下面に、それぞれ板面より突出する突部24A,24Bを形成することもできる。この実施例では、枠本体30の第2の突壁34と第3の突壁35に、庇板2の上面および下面に向けて突出する抜止め5A,5Bを保持枠3の全長にわたってそれぞれ形成する。
第2の突壁34には、図7に示すように、前記保持溝31内に向けてねじ6をねじ込むための複数のねじ孔61が所定の間隔で上下に貫通して形成されている。前記保持溝31内には、庇板2の基端部の上面に重ねられる帯板状の加圧板62が挿入配備されている。前記加圧板62は鉄板やステンレス板などで形成され、庇板2の基端部上面の前記突部24,24間に配置される。
第2の突壁34の各ねじ孔61にねじ込まれかつ保持溝31内に突出させた各ねじ6の先端により前記加圧板62が押圧され、庇板2の基端部が加圧板62と台部39との間で強固に保持される。この実施例では、ねじ6として端面に六角穴が形成された軸状の止めねじ6aを用いてあり、この止めねじ6aを六角レンチを用いてねじ込んだ後、スプリングワッシャ6bおよびナット6cを止めねじ6a上に装着することにより、ねじの緩みを防止している。
なお、加圧板62は庇板2の上面や下面に接着してもよく、この場合は加圧板62を前記突部24A,24Bとして機能させることができる。
前記蓋板4は、下端部が枠本体30の第2の突壁34の先端縁に支持され、上端部が第1の突壁33の上面に係合支持されている。蓋板4の下端部の内面には第2の突壁34の先端縁に係合する突状部41が形成されている。
なお、図5および図6において、73は外壁部aと保持枠3との隙間や枠本体30と蓋板4との隙間に雨水が浸入するのを防止するためのコーキング材である。
図8は、この発明の他の実施例を示している。図示例の庇1も、庇板2と保持枠3とから成るもので、基本的な構成は上記した実施例の構成と同様であり、ここでは対応する構成に同一の符号を付することで説明を省略する。
前記庇板2の基端部の両端部上面および下面には、板面より突出する突部24A,24Bがそれぞれ形成され、一方、前記保持枠3の枠本体30の第2の突壁34および第3の突壁35には、庇板2の各突部24A,24Bと保持溝31の溝開口部31aとの間に、庇板2の板面に向けて突出する突起状の抜止め5A,5Bが保持枠3の全長にわたってそれぞれ形成されている。
前記の各突部24A,24Bは、抜止め5A,5Bに向けて突出する突出部24a,24bを備えており、各突出部24a,24bと庇板2との間にそれぞれ係合凹部24c,24dが形成されている。一方、前記の各抜止め5A,5Bは、その先端部が前記突出部24a,24bに引っ掛かるように各係合凹部24c,24dの方向へ鉤状に曲げられて屈曲部50A,50Bが形成されている。この屈曲部50A,50Bを係合凹部24c,24dへそれぞれ係入することで、庇板2の基端部が保持枠3の保持溝31より抜け出るのが確実に阻止される。
図9は、この発明のさらに他の実施例を示している。この実施例は、庇板2の基端部の上面および下面に加圧板62A,62Bを全幅にわたって接着することにより、この加圧板62A,62Bを突部24として機能させるようにしたものである。各加圧板62A,62Bは、抜止め5A,5Bに向けて突出する突出部24a,24bを加圧板62A,62Bの全長にわたって備えており、各突出部24a,24bと庇板2との間にそれぞれ係合凹部24c,24dが形成されている。一方、各抜止め5A,5Bは、その先端部が前記突出部24a,24bに引っ掛かるように各係合凹部24c,24dの方向へ鉤状に曲げられて屈曲部50A,50Bが形成されている。この屈曲部50A,50Bを係合凹部24c,24dへそれぞれ係入することで、庇板2の基端部が保持枠3の保持溝31より抜け出るのが確実に阻止される。
保持枠3の第2の突壁34には、前記保持溝31内に向けてねじ6をねじ込むための複数のねじ孔61,61が所定の間隔で2個ずつ前後位置にそれぞれ上下に貫通して形成されている。
また、前記加圧板62Aには、各ねじ6がねじ込まれる位置に合わせて凹溝62C,62Cが形成されており、第2の突壁34の各ねじ孔61より突出した各ねじ6の先端が各凹溝62C内へ進入して加圧板62Aを押圧することにより、庇板2の基端部が上下の加圧板62A,62B間で強固に保持される。
図10は、この発明のさらに他の実施例を示すもので、上記した実施例の構成に加えて、庇板2の先端縁に装着される縁枠9と、縁枠9上の2箇所を支持して庇板2吊持する2本のアーム8,8とを備えている。各アーム8は、長さ調節が可能な構成のものであり、金属製パイプより成るアーム本体80の一端にはねじ軸82を介して建物の外壁面への取付金具84が、他端にはねじ軸81を介して縁枠9への取付金具83が、それぞれ取り付けられている。前記縁枠9は、庇板2の先端縁が挿入される取付溝90と、2個の位置決め部材95を長さ方向へ摺動自由に保持する摺動溝91とが全長にわたって形成されたもので、各位置決め部材95,95に各アーム8の下端部の取付金具83がそれぞれ連結される。
上記した構成の庇1を建物の外壁面aに取り付けるには、庇板2の基端部を建物の外壁面aに取付け固定された保持枠3の保持溝31内に保持枠3の一端より差し込むとともに、庇板2の基端部の上面上に加圧板62を重ねて配置する。つぎに、第2の突壁34に形成された複数のねじ孔61にねじ6をそれぞれねじ込み、各ねじ6の先端を保持溝31内に突出させて加圧板62の上面に突き当てる。かくして、加圧板62はねじ6により押圧されて庇板2の基端部が強固に保持される。
図1に示す実施例において、保持枠3による庇板2の基端部の保持構造にがたつきがあったり、経時的な緩みが生じたりしても、前記庇板2の抜けに対して庇板2の突部24,24が抜止め5に突き当たって引っ掛かるので、庇板2の基端部が保持枠3の保持溝31より抜け出ることがなく、庇板2の脱落が防止される。
また、図8および図9に示す実施例では、前記庇板2の抜けに対して庇板2の突部24A,24Bの突出部24a,24bに抜止め5A,5Bの屈曲部50A,50Bが引っ掛かるので、保持枠3の保持溝31が拡開するのが阻止されることと相俟って、庇板2の基端部が保持枠3の保持溝31より抜け出るのが確実に阻止され、庇板2の脱落が防止される。
さらに、図10に示す実施例では、庇板2に風圧などの外圧が上向きに作用すると、アーム8,8の上端部が支点となり、前記外圧の水平分力が庇板を保持枠3より引き抜く力として作用するが、庇板2の突部24,24が抜止め5に突き当たって引っ掛かるので、庇板2の基端部が保持枠3の保持溝31より抜け出ることがなく、庇板の脱落が防止される。
この発明の一実施例である庇の外観を示す斜視図である。 図1の庇の平面図である。 図2のA−A線に沿う断面図である。 図2のB−B線に沿う断面図である。 図3の拡大断面図である。 他の実施例の拡大断面図である。 図4の拡大断面図である。 この発明の他の実施例を示す拡大断面図である。 この発明のさらに他の実施例を示す拡大断面図である。 この発明のさらに他の実施例を示す斜視図である。
符号の説明
1 庇
2 庇板
3 保持枠
5,5A,5B 抜止め
6 ねじ
8 アーム
24,24A,24B 突部
24a,24b 突出部
24c,24d 係合凹部
25 接着剤
26 板材
31 保持溝
34,35 突壁
61 ねじ孔
62 加圧板

Claims (6)

  1. 建物の外壁面に取り付けられる保持枠と、前記保持枠に基端部が保持される庇板とから成り、前記保持枠は、庇板の幅に応じた長さを有する上下一対の突壁を有し、上下の突壁間に庇板の基端部が差し込まれる前面開放の保持溝が形成されており、前記庇板の基端部には、上面と下面の少なくとも一方に板面より突出する突部が形成されるとともに、前記保持枠の上下の突壁の少なくとも一方には、庇板の板面に向けて突出する抜止めが、前記庇板の突部位置と保持溝の溝開口部との間に形成されて成る庇。
  2. 前記突部は、抜止めに向けて突出する突出部を備え、前記突出部と庇板との間に係合凹部が形成され、前記抜止めは、その先端部が前記突部の突出部に引っ掛かるように前記係合凹部の方向へ鉤状に曲げられている請求項1に記載された庇。
  3. 前記保持枠の少なくとも一方の突壁には、前記保持溝内に向けてねじ部材をねじ込むための複数のねじ孔が所定の間隔で上下に貫通して形成されており、前記保持溝内には、庇板の基端部の上面と下面の少なくとも一方に重ねられる加圧板が挿入されるとともに、各ねじ孔にねじ込まれかつ保持溝内に突出させた各ねじ部材の先端により前記加圧板を押圧して庇板の基端部を保持している請求項1に記載された庇。
  4. 前記ねじ孔は、所定の間隔で2個ずつ前後位置にそれぞれ形成されている請求項3に記載された庇。
  5. 前記庇板は板ガラス製であり、庇板の板面に金属などの板材をそれぞれ接着することにより前記突部が形成されている請求項1に記載された庇。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載された庇であって、上端部が建物の外壁面に支持され下端部が庇板に連結される少なくとも2本のアームをさらに備えて成る庇。
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